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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1228


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自分のトピックを作る
1157: グルース・リヨン [×]
2024-06-26 23:40:10



>マリーシュカ(>1151


ごきげんよう、レディ・マリーシュカ。まずは、快く迎え入れてくれた事に感謝を。
…僕自身も、この不思議なお屋敷で日々を過ごし、怪物様と触れ合う内にどんな感情が芽生えてどんな行動をするのか…想像がつかなくて、何だか冒険心が擽られてしまうね。
ふふ、構わないよ。僕とサー・ユギン、同じ博愛のようで全く違う方向へ傾倒する二人だから、何か際立つ陰影がこの夢で顕れるのではないかと思っているんだ。
……長話もいけないね。それじゃあこの辺りで一つ、夢を見させてもらおう。では失礼するよ、レディ・マリーシュカ。…僕から贈るのは少しおかしいかもしれないけれど……良い夢を。


***


>Ⅰ.お互いの太ももに5分顔を挟まないと出られない部屋(制限時間:15min)


(夜ばかりの風景にも見慣れ、部屋にある調度品の配置もすっかりと覚えて、日々の終わりにこのベッドに寝転がる事に安堵するほど屋敷の生活に馴染んでいた。…だから、油断していたのだ。ざあっと視界を覆った黒い茨に呑まれる一瞬、抵抗なんて出来なくて――次に目を開けたのは、目の眩む白さに囲まれた部屋。「……此処は。」何度か瞬いて見回す其処は、外に繋がる物の無い箱のような空間らしい。あまりに何も無さ過ぎる場所に僅かに眉を寄せ、天井を仰いでいた視線を己の左へと移せば、屋敷内でもよく話をする山羊の彼の姿が見付かる。「…おや。何とも妙な所で出会したね、サー・ユギン。」気を許す友人を視認した途端、ふっと頬を安心に柔く弛める。そのついでに軽やかなジョークも飾った後で、「ねえ君、此処が何だか解るかい?…どうも少し記憶が曖昧でね。」再び表情には渋みが滲み、辺りへまたじっくりと警戒の視線を巡らせながら、今この場での一番の安全圏と言える彼の隣へと歩み寄った。)




1158: マリーシュカ [×]
2024-06-27 08:11:11



>名無しの演者様(>>1153)


御声掛けありがとう、セニョール。無礼だなんて思わないわ、あなたはきっと素敵な紳士。少なくとも黒薔薇を――私達を慮ってくれたのだもの、心の暖かいひとは好きよ。ふふ。

お屋敷への持ち物についてのご質問ね。怪物が人間界で唯一美味しいと感じるものについて触れようとしてくれてありがとう、結論から言えばキャラクター設定と照合して不自然が無い且つ肌身放さず持っているもの(=攫われる際に身に着けていた・持っていた)物ならば原則何でも持ち込みOKよ。危険物についても例外じゃないわ、ただ自分や他者を傷つける為には物理的に使えない状態になる事が前提だから、もし検討中なら念頭に置いておいてね。私達を物理的に傷つけるには人間同士が戦うための武器では力不足、仮に自分に向けようともあなたは大切なお食事だもの、黒薔薇がそれを許さない。この辺りの絡繰りについては、もしご興味があればHPから【ルネコの備忘録#10(https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/09/29/174132)】を参考にしてみてちょうだい。
アッシュの好物はコカの葉そのもの、きっと粉末に加工されたものは美味しいとは感じられないと思うの。でも興味は示すかもしれないわ。

事前のご相談ありがとう、嬉しかったわ。もし入れ違いになるといけないからお伝えさせていただくのだけれど、ついさっき優遇/冷遇に一部修正があったの。もしまだお屋敷に興味を持っていただけるのなら、一度お目通しいただけるかしら。
あなたに会える夜が待ち遠しいわ。どうか誰にも食べられずに、ここに辿り着いてね。




1159: ウーミン [×]
2024-06-27 09:44:58



>蘭玲(>>1154)


えへへぇ、うんっ。蘭玲すきっ
(幼い堕天使にとっては全て自分の思い通りになることが当たり前で、それが彼女の優しさによって成立しているものだなんてきっと気付いてすらいないのだろう。ゆえに感謝ではなく自己の感情を幼稚さから来る端的さを以って言葉にし、額に触れる柔らかくて温かい感触には心がほんわりと和むような心地を覚えて。「 ケンカしない?、よかったぁ。ラザロにもいうね、蘭玲いじめちゃだめーって 」言葉だけでなく優しく頬を撫でる行動でも穏やかな意向を伝えてくれたことにすっかり安心しきってふにゃっと表情を蕩けさせる。きっとこの部屋を後にすればその足でドラゴンやドリアードに綺麗で優しいあたらしいおんなのこの事を伝えに行くのだろう。友達は友達を食べるかもしれない、けれど彼女の世界には稀有な事例。そう解釈すればニマっと口角を上げて「 じゃあ、このおやしきではともだちになれるねえ 」ここが人間界とは全く異なる世界という事は如何に脳足りんでも正しく理解できており、彼女の腰辺りにきゅうと腕を巻き付けてはそのまま胸元あたりに顔を埋めて「 蘭玲、うーのはじめてのにんげんのともだち。きっととっても美味しいの 」夢見心地に、まるで詠うようにそう呟いて)




1160: ハイネ [×]
2024-06-27 09:47:32



>グレン(>>1155)


お互い様、ですよ
(頼むから何にも害されず穏やかに、健やかに在って欲しい。そんな願いは此方から貴方へ祈る方がきっと適切だろう、そんな風に想いながら冷たい体液がどくどくと流れ出るのを感じては無様と分かっていながらも無事な片手と口を使って自らの燕尾服の裾を引き裂き、包帯と呼ぶにはあまりにお粗末な布切れをきつく患部に巻き付けて。「 …痛い。のは久し振りだ 」ぽつり呟いたのは独り言。これまでお屋敷で夥しい数の人間たちがこんな痛みなど比べ物にならない苦痛を味わいながら喰われていったのだろう、そう顧みれば矢張り同じ立場である想い人にそんな経験はさせたくないと強く感じて思わず怪我をした手が痛むのも構わずそっと抱き締めて。「 ……ええ。ひとまず聴くだけなら 」受け入れるかどうかは別にして、と。抱擁の手を解いて顔を見合わせるも手は暖かな身体に触れたまま、次がれるであろう我儘を待って)




1161: ラザロ [×]
2024-06-27 10:29:56



>レオ(>>1156)


ああ、アイツの服か。道理で見慣れねえわけだ
(疑問が解消されたことに満足そうに一度顎を引いて、九尾からの贈り物という点には何の感傷も持たず「 まァ似合ってるけどよ。汚れたら取り替えような 」ただ見たままの感想を告げ、もし体格が戻る前の暮らしで着替えなければいけない時がくれば同じように自分が何らかの召し物を用意してやればいいだけだと脳内で片付けて。「 上等だ 」協力関係が構築された事にギザギザの歯を見せてニッと笑いかけ、ふと昔を懐かしむような意味合いの声が耳に入れば「 あァ? 」と粗暴ながら特に怒っているわけではない通常運転の荒々しさで聞き返して「 おう、よく分かったな。ココの庭はだだっ広いからよ、休憩する所が必要だろ?俺ァ地べたでも構わねえが、最低でもベンチには座りてえってお高く止まった奴らも居ンだよ 」無限と見紛うほど広大な敷地、どこまでも続く花畑や黒茨の森、魔界の動植物を愛でる趣味のある住人にとって庭園は重要な場所でもある。きっとそんな誰かからのリクエストを受けて、終わりの見えない大工仕事に勤しんでいるのだと暗に答えるも不思議とそこに辟易したような色はなく、むしろ尽きない仕事を有り難く受け入れているような潔ささえ片鱗を見せて。やがて辿り着いたのは重々しい両開きの黒い鉄扉の前、大の大人が複数で全体重をかけてもびくともしないような分厚いそれに繋いでいない方の手を添えいとも簡単にギギギと押し開いてその中へ。まさに男の部屋といった様相、工具器具や何らかの破片、用途不明の鉄塊等が散乱した無骨な部屋には最低限の照明と飾りっ気のないベッドや椅子等の生活に必要最低限な家具がぽつぽつと点在しており「 とりあえず元に戻るまでは俺の部屋に住め。サッと風呂入ってくるから適当に待っとけ、……いや…、ついでにテメェも入るか? 」内側から扉を閉めてはもう安全だと判断して手を離し。躊躇いなくガバっとタンクトップを脱ぎ捨て立派な筋肉による凹凸が敷き詰められた上裸を晒しながら待機命令を、そこで先ほど交わした互いが視界に入るようにとの約束を思い出しては他意なく問い掛けて)




1162: ユギン [×]
2024-06-27 10:33:28



>グルース(>>1157)


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>テーマ:お互いの太ももに5分顔を挟まないと出られない部屋
>制限時間:15min
>親密度:◆◆◇

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全く君の言う通りだ、高貴な仔羊くん。黒薔薇も粋な事をしてくれるね、僕達に二人っきりの部屋を用意するなんて
(意識が浮上し、暗い屋敷では見慣れない光を煌々と反射する白い天井の眩さに思わず目を守るように手を翳して。状況の飲み込めない今、出来るのは記憶を思い起こす事だけだがそれも解決には繋がらず、声の掛かった右側を見ればゆぅるり微笑んで応答。軽口に聞こえる台詞は全て心からの本音、黒いトーガを揺らしながらこちらからも歩み寄り「 黒薔薇の仕業なのは間違いないね――ただ目的まではさっぱり。…おや、 」ひとまず抱擁しようと腕を伸ばしかけた時、意識が目の前の彼からパサリと音のした空間に持って行かれる。視線を移した先には突如現れた黒い手紙、しゃがんで拾うのも面倒だと魔法を行使しようと軽く指を曲げるも、手紙はうんともすんとも言わずただ警告じみたピリピリとした痛みが指先を侵すのみ「 ……? 」ゆぅっくりと首を傾げてその指先を引っ込めてじっと観察する、そうこうしている間に貴方の方が手紙を拾ってくれたのならば【 制限時間15分以内にお互いの太ももに5分顔を挟めば出口は開かれる。制限時間を過ぎればここが互いの墓場となる 】との内容が明らかになるだろう。読み終えたのと同時に、ザザザと砂嵐のような音と共に部屋の中心たる空中には黒い砂時計が現れ、ひっくり返された上部からは砂が零れ落ち始める)




1163: 蘭玲 [×]
2024-06-27 13:16:24





>ウーミン( >1159


( 今対話している彼女が、きっと見た目よりも随分と幼い思考を持ち合わせているのだろう事や、己は彼女の中で甘えてもいい人物として認識されたのであろう事は今迄の会話から推測ができる。好きだと、直接的に好意を向けられる事がこそばゆく、返答の代わりに照れたような笑みを浮かべようか。 『 うーが伝えてくれるなら安心ね 』 恐らく初対面でいきなり喧嘩をするだなんて自身が所属していた組織の下っ端のように野蛮な相手である可能性は少ないだろうが、彼女伝手に己の存在を認知する相手が増えるのであればそれはそれで好都合とばかりに止める事はせず『 私もうーの友だちに換算してくれるの? 』 きっと胸元に顔を埋める彼女には今己の表情は見えないのだろうが、一瞬の驚きの後に浮かべるのは穏やかな笑み。それは友達と呼べる人間が身の回りに殆ど居なかった故の反応でもあるのだが、それは今口にする必要性もない事だろう。くあ、と漏れ出た小さな欠伸は彼女の耳に届いただろうか。寝起きの頭を酷使した故のもので特段の眠気を感じる事も無いのだが、きっと常識に囚われていては理解の出来ない事柄の数々に脳が疲弊してきたのだろう。膝の上に有る程よい重たさも相まってかうつらうつらとし始めて )





1164: グレン [×]
2024-06-27 13:16:56





>ハイネ( >1160


( 普段あれほどまでに見目に気を使う彼が包帯代わりに燕尾服を切り裂くのを目にすれば、まるで自身の痛みかのように目を細め。冷たい身体に抱きしめられれば緩くその背中へと腕を回し。一先ずは “ 我儘 ” を聞いてくれるらしい事に表情を緩ませ、交わる視線は逸らす事なく真正面から捉え 「 俺さ、最期はハイネに喰べられて迎えたいんだよね 」 何の脈絡もなく落とした言葉は己の中では随分と前に決まっていたもの。片手を彼の頬へと添え、ゆるゆるとした手付きで目元を撫でながら 「 …ハイネが大事だから、大好きだから、一時の絶望なんて俺怖く無いよ 」 例えこの部屋を出るための偽りだとしても、彼から突き放される事が怖く無い訳はない。僅かな手の震えは触れた肌を通じて伝わっているだろうが、精一杯の強がりで顔は崩す事なく笑みを浮かべたまま )





1165: ウーミン [×]
2024-06-27 17:26:48



>蘭玲(>>1163)


……!らんれえ、おねむ?
(自分の思うがままを伝えここに居たいがままに膝上を占領し続ける幸せな時間を味わっている最中、頭上からこくりこくりと微かな揺れを感知しては抱き着いていた腕を張って顔を見上げ。努めてゆっくりと、こしょこしょ声で半ば独り言のように問い掛け、ふわりと羽根のような軽さで地面に降り立ち。そこからはいつも遊び疲れて眠ってしまった己をドラゴンが寝床まで運んでくれる時の真似をして、華奢な体格からは規格外の怪力で軽々と貴方を持ち上げよう。片手で首の辺りを、もう片方で臀部を支えてトンと床を蹴ればふんわぁり宙に浮かび、アーチを描くように彼女のベッドへ一飛び。着地の際も振動を与えないように上手に衝撃を殺して、貴方に意識があろうがなかろうが一旦ベッドへと寝かせては優しく毛布をかけて「 おやすみなさい、またね、蘭玲 」仮に彼女が眠り込んでいて返答がなかったとしても、堕天使は満足気な表情でこの部屋を後にするだろう。まるで猫のように足音も立てず静かに、ヘンゼルとグレーテルのように軌跡に羽根だけを残して。そうして扉を閉める前にもう一度だけ“またね”と囁いて)




1166: ハイネ [×]
2024-06-27 17:43:01



>グレン(>>1164)


――――!
(表情を強張らせたのは、二人してこのまま命を落とすくらいならばこの場で貪って欲しいと強請られると誤解したから。しかしそれが邪推と分かれば安堵できるような状況ではないが確かに淡く吐息して、彼の意向をきちんと頭と心に刻み付ける。気丈な笑顔は愛らしく、だからこそ震える手がそれ以上に愛おしく感じてその上に自分の冷たい手を重ねて柔く握り「 ……確証が無いでしょう。“心底”絶望しろ、というのが演題なのですよ 」ハイネからの宣告が本当は嘘だと分かっていながら心に湧いた絶望が果たして出口を開く鍵足り得るのか。もし黒薔薇が許さなかったとしたら、ただ徒に想い人を傷つけただけに終わってしまう「 俺は、…俺こそ。グレンが大事なんです、…………このダークエルフの誇りよりも 」青天井の自尊心、しかしそれを更に上回るほど価値ある存在。この極限状態でそれを認め、もう半分減ったか否か分からない砂時計には目もくれず直線的な視線を貴方にだけ注ぎ続け「 苦痛も絶望も、グレンにだけは味わって欲しくないんです。他の者がどうなろうと知ったことではない。それ無しでは未来を繋げないと言うのであれば、……。 」自らも手を伸ばし体温のある頬に触れ、そのまま後頭部へと手を滑らせて手前に引き寄せ唇を柔く重ねて。そうして顔を引けば、今まで見せたことのない懊悩に歪む表情を見せながら傷跡を彷彿させる目元の入れ墨へと鋭い爪を伸ばしていき)




1167: レオ [×]
2024-06-27 20:09:15



>ラザロ(>1161


――昔私の手を引いた者の事を思い出しただけだ。…顔まで思い出したのは久々だったな。
(たった一音ながら聞き返された内容は察知して、特別隠す事も無い懐古の中身を簡潔に伝え、その後にぱたり瞬いた目の奥にまた柔く温い情を滲ませて、遠い想い出に伏した視線を馳せる。しかしそれも直ぐに終わり、「なるほど。…ふむ、草っぱらに寝転がるのも気持ちが良いのだがな。」彼の作業内容を聞いて納得の一言、それに続けて己自身の経験から“勿体無い”と言わんばかりの色が薄く混ざる言葉を落とす。しかし、「だが、君の作った物は見てみたいな。…今度案内を頼もうか。」そこはまた別、彼に関する事は知りたいと庭への導きを何時かの楽しみに結んで。――到着した先は、重厚で頑丈で、如何にも厳重そうな鉄扉。それが彼によって容易く開かれたその内側は、恐らく日頃使う道具や物品、シンプルな家具が必要なものだけ置かれた、以前己が住んでいた山小屋にも似た内装の部屋。手を離されたその間に、既に部屋の中身へ興味津々と輝く顔で彼方此方見回していたが、彼の声にはっとそちらを振り返り、「そ、そうだな。君も私も、お互い目を離してはいけない。」一瞬思考から飛んだ約束をもう一度言葉にする事で好奇心を縛りつつ是を返した後、彼の見事な肉体を改めて見上げ、「……君の腕なら熊も軽々担げそうだな。…羨ましい。」抱いた率直な感想と素直な羨望を洩らす。――今の子供の自分でも、同年代よりは丈夫な筋骨をしている筈で、それは大人の自分も言わずもがなだが、当然隆々とした彼の体つきにはどちらも敵わず。一切の意識はそちらに向いてきらきらとした憧れの目線を送り、蝶や蜥蜴達にそうしたように、今度はその腕へと好奇に揺れた両手を伸ばしていった。)




1168: グルース・リヨン [×]
2024-06-27 20:15:52



>ユギン(>1162


(彼と同時に此方からもハグとチークキスをと、腕を持ち上げた所で何かが落ちる軽い音。そちらを見れば何時かの招待状に似た黒い紙が床に寝そべって、続けて隣の彼がいつもの魔法で拾う所作を眺め待っていたが、「…うん?」どうも普段とは違う様子に此方も首を傾げた後、一先ず己がその手紙を屈んで拾い上げる。そうして文面を確認した瞬間、「――は、」ぼふっ、と耳まで顔を朱に染め上げて目を見開き、「破廉恥な……っ!」思わず裏返った絞り声と共に、それをぽいと放り投げる。その間に今度は異音と共に中空へ砂時計が現れ、「……何もしなければ、本当に此処で終わってしまうようだね。」まだ動揺が残る中でも状況を正しく理解出来る、不可思議に説得力のある現象の連続発生に独り納得を零し咳払いを一つ。それから、「……サー・ユギン。どうも黒薔薇達の過ぎた悪戯の内のようだ。時間も無いから確認は手短に行おう。…まず、見回す限り部屋に出口は無い、今有する脱出方法は手紙の内容を熟す事だけ、後は…」恥じらいの尾っぽを頬に引き摺りながらも、すらすら確認事項を整理したその最後に、「……君、今魔法は使えるかい?」先程の手紙に関する一連を見て予想した禁則を、彼本人に問う形で確かめた。)




1169: 蘭玲 [×]
2024-06-27 20:42:55





>ウーミン( >1165


……ううん、大丈夫
( 働かない頭では言語を直す程の余力はなく、無意識のうちに口から出ていたのは母国の発音。心地良い重みが膝上から無くなれば閉じかけていた瞼を持ち上げて。突如身体が宙へと浮いた感覚に “ わ ” と小さな声を上げるものの、特段の抵抗を見せる事もなくベッドへと到着したのなら 「 うーってば力持ちね 」 先ほどよりも幾分か緩い笑みを浮かべて。ふわりと掛かった毛布に、小さく耳に届く就寝の挨拶。半分程夢の世界へと落ちかかっている頭では扉へと向かう背中を見つめて見送ることしかできず、彼女が部屋を出て数分もしない間に眠りへと落ちていくことだろう。次に眼を覚ました時には再度元の世界の自室の風体とは違う室内に辺りを見渡すだろうか。然しベッドから扉までの間、点々と落ちている羽根に瞳を瞬かせた後に彼女の姿を思い出しては微笑を浮かべるのだろうが、それはまたもう少し先のこと )


****


きっといつまで経っても甘やかし続けちゃうと思って半ば強引に幕引きまで持っていった事、先に謝らせてもらうね。うーとの夜が楽しくなかった訳じゃ無い事は分かってて頂戴、本当にずっと甘やかして進まなそうで……私の方にしか非がないから……。

さて、あまり謝りすぎるのもきっと良くないと思うから次の話に移らさせてもらうよ。予定通り殺人鬼の話に移れたらって思ってるんだけれど、イベントでもお邪魔している訳だし貴方の方の負担になっていないかなとだけが心配で。けど、あのダンピールとの邂逅も楽しみじゃないって言ったら嘘になるし……ってすごい揺れていて……。貴方の時間が許すなら継続してどちらもって我儘だけど罷り通ったりするかな?
もし我儘が通るのなら、殺人鬼に 【 部屋を出てウロウロとしている間に廊下とは違う様相の場所に迷い込む 】 描写を出させるつもりにしてるよってだけ伝えておこうかな。もし、何か注意しておくべき事があれば併せて伝えてくれると嬉しいかも。





1170: グレン [×]
2024-06-27 20:43:28





>ハイネ( >1166


…そう、だけど
( 確かに彼の言う事は間違ってはいない。けれども確かめてみなければ分からない、そう紡ぎ出そうとした言葉が空に消えたのは思いもよらぬ彼からの言葉に驚いたからで 「 !……はは、ズルいな。そんなこと言われたら絶望しなきゃいけないのに嬉しくなっちゃうじゃんか 」 こんな状況で無ければ素直に喜べたのだろう言葉に歪に緩んだような笑みを浮かべ。引き寄せられるままに触れるような軽さで合わさった唇。そのまま離れた彼の顔に浮かぶのは今迄見たこともないような思い詰めたもので 「 馬鹿! 」 手が伸びる先、それだけで早とちりした己の邪推であればそれでいい。然し今の彼であれば普通であれば奇行と捉えかねない行動をしてもおかしくは無い。反射で伸ばした手は鋭い爪先が目元へと届く前に瞳を覆い隠せただろうか 「 言葉で駄目なら俺の眼を抉ったらいい、それで駄目なら俺の鼓膜を破いたらいい 」 彼の瞳に写らなくなる事、それを想像するだけで一気に身体中の血の気が引く感覚がする。いやいや、と力無く首を左右に振る目元には言葉に表すには入り混じり過ぎた感情の捌け口となった涙がじわりと滲む。己の中で浮かぶのは恋情と呼ぶには些か自己中心的で歪な執着心にも似た感情。するりと彼の首へと腕を回し、身体を密着させ 「 …それとも、ここで一緒に最期を迎える? 」 きっと彼は断るだろう、そう思い込んでいるからこそ冗談混じりの声色で )





1171: ラザロ [×]
2024-06-27 22:29:20



>レオ(>>1167)


だろ?むしろそっちのが木の椅子なんざより柔らけえのにな。
(反発力のある素材に腰を下ろすくらいなら、柔らかな土と草の上に体重を預けた方が心地よい。衣服の汚れを気にする住人にとってはナンセンスなのだろうが、野生的な自分としては同じく大自然の中に生きてきた彼の言葉に共感を示し「 見せびらかす程のモンじゃねえよ。庭に出たいッてンならいつか連れてってやるが 」照れ隠しでも何でもなく、心から自慢できるようなものではないと小さく首を振って、しかし目的が庭園の散策なのであれば付き合う旨を無条件に示すのは元来の世話焼きが幼い姿と声によって助長されているからか。部屋のあちこちに目を遣る様子に微笑ましそうにふっと笑って「 熊ァ?ンなもん余裕だ、百匹だって同時に持ち上げられるぜ 」記憶を探ること数秒、思い至ったのは人間界における大型の哺乳類。一説には山に棲む野生動物で最強の一角たる獣も、ドラゴンの前では赤子同然とばかりに不敵に笑って上腕の筋肉にぐっと力を込めて。こちらに伸びてくる小さな手を迎え入れるように岩のように硬い筋肉の鎧を纏う腕を近づけ、もし少年がそれに捕まったのならぶら下げる要領でぐんと腕を上げ「 風呂場まで振り落とされンなよ! 」楽しそうに声を張ればそのままドカドカと脱衣所へ向かおう)




1172: ユギン [×]
2024-06-27 22:32:35



>グルース(>>1168)


おやおや…、ふふ。
(指に気を取られていれば何やら可愛らしく裏返った声。興味の矛先はそちらへ向き、紅潮した顔を認めればくすくすと喉を擽るように笑って「 どれどれ、 」放られた手紙を今度は直々に拾い上げて内容に目を通し。次いで砂時計に視線を移して「 そうみたいだねえ 」生命の危機に瀕しているというのに矢鱈と悠長なのは課された命令事項が少なくとも不埒なインキュバスにとっては児戯に等しい内容だったから。「 それがね、ダメみたいなんだ。さっき手紙を拾おうとしたらね、痛くされちゃったんだよ。もっと出力の高い魔法を使っていたら、きっともっと痛くされていたと思う 」問い掛けにはゆるゆるとかぶりを振る。ようやく痛みの引いてきた指先をさすりさすりしながらしょんぼりとした声色で多少大袈裟に聞こえるよう痛みをアピールして、慰めてと言わんばかりにちゃっかり少年の肩へとしなだれかかり、その姿勢のまま「 君で5分、僕で5分、制限時間は15分。…あまり余裕はないね、早速やろうか 」指折り所要時間を数えて、彼と同じく現状を正しく把握すれば先ずは自分が挟まりにいくとばかりに彼の足元にしゃがんで「 立ったままだとやり辛いかな?寝転んだほうが良いかい? 」羞恥心など皆無、下から見上げる形でどこかこの状況を楽しむように横長の瞳孔をゆったり細めて)




1173: マリーシュカ [×]
2024-06-27 22:34:15



>蘭玲(>>1169)


あら、謝らないで。引き際を提示していただけるのは有り難いことだもの、いつもこちらから幕を引いてばかりだったから…ありがとう。これから先も、私達の下がるタイミングに過不足があったら教えてちょうだい。ウーミンにたくさん優しくしてくれてありがとう、すっかり懐いてしまったわね…ふふ。

同時進行だけれど、今のところは大丈夫よ。ただこの先物理的に厳しくなってきたら一度どちらかに絞らせていただく可能性もあるけれど…どちらにせよ、あなたたちとの交流が楽しくて日々の癒やしになっているという事は知っておいてね。うふ。
お言葉に甘えて最初のロルはお願いしてもいいかしら。ギレルモはお屋敷の地下に閉じ込められているから、【下に下にと長く続く仄暗い螺旋階段を発見、下降している内に最下層から聞こえてくる不気味な鼻唄に対してリアクションをする】といった内容の描写を回していただけるとスムーズに繋げられてとっても助かるわ。こちらこそ、何か事前に聞いておきたいことやご相談があれば何でも教えてね、特になければ案内人へのお返事は大丈夫よ。




1174: ハイネ [×]
2024-06-27 22:37:58



>グレン(>>1170)


……この俺が人間に馬鹿呼ばわりされる夜が来るとは、
(予想だにしない言葉と目許を覆い隠す行動に、思わずきょとんと全ての動作をフリーズさせること一秒。すぐにふっと吐息だけの笑いを零して、信頼関係の無い獲物に言われれば笑顔で首を刎ねかねない単語も受け流し「 眼や耳よりも価値あるものが、ダークエルフにはあるのですよ。失う事で絶望する――そう、ちょうど人間にとっての人権や尊厳のようなものが 」種族特有の事情を穏やかな声色で解説しながら、その赤黒く痛々しくも神秘的な入れ墨をトンと指先で示し「 折角覚悟を決めたのに、勘違いしたお馬鹿さんに邪魔されてしまいましたが 」思わず漏れた小さな笑いは自嘲を含む。グレンという存在を除外して考慮した際の最後の砦である入れ墨、いくら腹を括ったつもりでもそれを自らの手でグチャグチャに破壊することにはかなり抵抗があり、勢いという名の決意も貴方の涙を見ればそれを止めることに比べれば些末なことと霧散してしまって。こちらからも背中に手を回し緩く抱き合う格好を保ちながら「 ……貴方との時間は、まだ足りませんね 」感情の読めない声でそう静かに。部屋の静寂にはサラサラと砂の流れる音がやけに鮮明に響く気がして「 あと、どのくらい残ってます? 」引き続いて透明な声でそう問い掛けて)




1175: リーパー [×]
2024-06-27 23:39:03





>ギレルモ( >1173


( 変わり映えのしない日常に、特段する事も増えない現実。時折この屋敷の住人たる怪物を話し相手に夜を過ごすものの、同じ部屋でじっと過ごせる性分でも無い事は己自身が一番良く分かっている。初めの夜程時間を持て余す事が無くなったのは、あの常に不機嫌そうなヴァンパイアの対価とすべく文章を綴っているからなのだが筆が進まない日だって勿論あり、それが数日続けば部屋へと閉じこもっている事が馬鹿らしく感じてくる。一人で部屋の外へは出るな、そんな忠告を無碍にするつもりも無いが外への興味が尽きるはずも無い。少なからず安全を取るために僅かに開いた扉の隙間、人気が無いことを確認してから廊下へと足を踏み出し長くどこまでも続きそうな道を歩き始めて十分程。視界に捉えたのは階下へと続く長い螺旋状の階段。上から見ているだけでは何処まで続くのか見当も付かないその先にどんな場所が待っているのか、そんな好奇心に見舞われれば一段、また一段と降り始め。丁度中腹あたりに差し掛かった頃だろうか、微かに耳に届くのは誰かの鼻歌のようなリズムを刻んだもの。それは下に下にと行くほどに大きくはっきりと聞こえるようになり 「 …………誰か居ンのか? 」 階段を下る足音でさえ反響するようになってきた部屋の造り、決して小さくは無い所在の有無を尋ねる声も誰かしらがいるのであれば耳に届いているだろう。危ないかも知れない、そんな考えは頭の片隅にあるものの足を止める事はなく階段の終わり、最下層まで辿り付けば上階よりも薄暗いその室内に眼を慣らす為にその場で何度か瞬きをしてから視線を持ち上げ )





1176: グレン [×]
2024-06-27 23:39:40





>ハイネ( >1174


( 己の邪推はただの杞憂だったようで安堵の息を漏らしたのも束の間、次ぐ自嘲を含んだ笑い声に表情を曇らせ 「 余計に傷付けたら駄目じゃん 」 彼が自分の種族にどれだけの誇りを持っているのかを知っているが為にその決断をさせざるを得なくなったこの状況に加え自身の不甲斐なさに腹が立つ。普段よりも幾らか緩い抱擁に、一蹴されるだろうと思っていた提案への肯定とも否定とも取れぬ返答。全てが日常と異なる様子にゆるり首を傾げるのも一瞬。彼からの問い掛けに砂時計が現れた際に見て以降、初めて視線を向けて「 ……半分無いくらい、かな 」 砂が落ちる速度がやけに速く感じるのは焦りがそう見せているのだろうか。死への恐怖よりも今は彼と離れてしまう未来の可能性への恐怖が強く、タイムリミットを告げてくる砂時計からは視線を逸らし 「 ……嫌だな、ハイネと離れたく無い 」 ぽつと漏らしたのは単なる独り言。回した腕にきゅうと力を込め、彼の首元へと鼻先を埋めるように )





1177: ギレルモ [×]
2024-06-28 11:22:22



>リーパー(>>1175)


(――寒い。しかし喉は灼けるように熱く絶え間ない渇きを訴え、痛みすら伴う空腹感には耐え兼ねるように屍人の如く黒く濁った爪先を鳩尾あたりにぐぅっと食い込ませる。ああ啜りたい、生ぬるい鉄の液体を、恥も外聞もなくガブガブと溺れるように貪りたい――毎夜毎夜繰り返される獰猛な祈りに応えてくれたのは神様でも黒薔薇でもなく、一切聞き覚えのない男性の声。スン、と匂いを嗅いだ瞬間カッと瞠目して、自らを閉じ込める檻にガシャン!と勢い良くしがみつき「 助けて! 」張り上げた声は潤いを失っている喉に重い負担を強いたらしく、ケホと数回咳き込んで「 …たすけて、 」再度繰り返す声は痛々しくも掠れて。最下層にぽっかり空いた空間、その最奥に位置するたった一つの檻。座敷牢にも似たそこには一人用のベッドや椅子等の必要最低限の家具のみが無造作に置かれており、当の本人は檻に縋り付いたまま力なく項垂れて)




1178: ハイネ [×]
2024-06-28 11:40:51



>グレン(>>1176)


……怖いのですよ。先に離れるのは必ずグレンですから
(首辺りに感じる自分のものではない一呼吸ごとが愛おしくて、ぐっと心臓を掴まれたような心地になる。静かに話し始めたのは余裕綽々のダークエルフには不似合いな恐怖を認める言葉、そしてその根源は異種族間の絶望的に埋められない寿命差にあるのだと「 ダークエルフとしての誇りを失い、それと引き換えに貴方との時間を得られる。それは本望です。が、貴方は精々あと数十年も経てば物言わぬ黒薔薇になる。…俺をただひとり置いて 」背中に回した手に意識せずともぐ、と力が籠る。指先に伝わる体温、これが自分と同じ時を生きる者のそれであればどんなに良かったか「 何も残らない。あまりに哀れではありませんか 」こんなにも一つのコレクションに――否、一つの命に傾倒し執着し溺愛したことなどこれまでに無かった。それを失えば、その先数千年に渡る時間をただ孤独に、尊厳も自尊心も失くしたまま黒薔薇に縛られ生きていかねばならないなんて、想像しただけで心底恐ろしい。廃人と化してしまうかもしれない、この期に及んで自分の事ばかりだと気付けば、謝る代わりに「 愛しているんです。グレンを 」万感の想いをはっきりと肉声に乗せて)




1179: リーパー [×]
2024-06-28 12:17:39





>ギレルモ( >1177


( 鼻唄が途切れたと思えば次に耳に届いたのはどこかに繋がれた鎖を思い切り引っ張ったような音と助けを求める声。多くの住人と接したわけでは無いが聞き覚えの無い声は人間か、果たして人ならざる者か。誰のものなのかの判断は付かないものの、音の聞こえる方角へと足を進めれば視界に入るのは牢獄のような場所。そこに捕えられている人物は当たり前の如く見覚えなど無く、一見すれば人間のようにも見えなくは無いが 「 ……人じゃねェだろ、オマエ 」 僅かなものではあるが危険を告げる警鐘が頭の中に鳴るのは、今迄の人生で身に付いたもの。もしその勘が当たっていたのなら、捕えざるを得ない事情があるのだろう事にくらいまでは頭が回る。もし無闇に近付いて喰われるまでは無くとも怪我を負ったら、そんな考えが頭に浮かんでは 「 わりィが、オレはお人好しじゃねェんだわ 」 この場で牢の鍵を開けたり、近寄ったりする程怖いもの知らずでも、万が一怪我を負った身で自室に帰れる自信がある程の自意識過剰でも無い。先ずは自分の身の安全確保が最優先事項とばかりに、彼が牢の中から手を伸ばしたとて半歩程届かないであろう場所に立ってはじっと見つめ )





1180: グレン [×]
2024-06-28 12:18:24





>ハイネ( >1178


……俺も、怖いよ。ハイネを置いて先に死んじゃうのが。
( ぽつりぽつりと溢される彼らしからぬ弱音。抱き締められる腕に籠る力は痛みを伴う程のものでは無いのだが、ずきりと胸の内が痛むような心地がするのは吐露される恐怖心に自身も思い当たる節があるからか。ほんの少し密着した体温を離し視線を交えて。どこか普段よりも弱々しく見える彼の刺青の入った方の目元へと柔く唇を押し付けるなどの些細な戯れをしながらも、紡ぎ出す言葉を急かす事はせずに途中相槌を挟みながら耳を傾けていれば鼓膜を振るわせるのは待ち侘びつつも聞くことが怖かった彼からの想い 「 え 」 思わず出てきた声は小さく、素っ頓狂なもの。絶望しなければならないのに、彼の口から紡ぎ出されるのは己を喜ばす言葉ばかり 「 この部屋じゃ無い所で聞きたかったな 」 困ったような笑みを浮かべた後、再度彼にぎゅううと抱き着いて 「 俺も、ハイネの事愛してる 」 耳元で紡ぎ出した声は小さく掠れていて。残り時間が気になりチラチラと視界の隅に捉える砂時計は刻一刻と制限時間までの時を刻んでいる 「 ……どうしようか、 」 我儘を言うならば未だこの先にあったはずの屋敷での生活を彼と共に過ごしたい。然し、それが自分のエゴだと言う事も理解しており眉尻を下げた情けない表情を向け )





1181: ギレルモ [×]
2024-06-28 18:04:36



>リーパー(>>1179)


寒くてさァ、ノド渇いてさァ…、もうずっとツラいんだよォ
(その場で頭を抱えるようにしてしゃがみ込み、夜色の髪をぐしゃりと握りつぶすように両手で鷲掴みに。痛みを伴うであろう行為も終わりなく自身を責め苛む飢餓感に比べれば可愛いと思える刺激であり、切羽詰まった上擦ったような声色で恨み言のように紡いだかと思えば、不気味なほどキレのある急激な動きで姿勢はそのままにバッと顔を上げ「 変わったニオイだねえ、キミ 」呆然としているようで、しかし獣が獲物を見据えるようで、吸い込まれそうとも表現できるほど限界まで見開かれた双眸は何の表情もなく相手を捉え「 まるでヴァンパイアみたいだなア 」キュッと瞳孔が一瞬縮まったのを目視出来ただろうか。彼の身体から漂う忌々しい高貴な上位種の香りに露骨に表情を歪ませてはすくっと立ち上がり踵を返して「 飲ませてくンないならどっか行ってェ?クサいからさァ 」未だ名も知れぬ迷い子に背を向ける形で簡素なベッドへ不貞腐れたようにぼすっと寝そべって)




1182: ハイネ [×]
2024-06-28 18:07:33



>グレン(>>1180)


……もっと早く伝えていれば良かった
(何だか満たされた気がしてしまったのは、どの夜でも何をしていても頭から離れないまるで病のような想いを同じように彼も抱いていたのだと確証を得られたから。後悔なんてらしくないけれど、ぽつりと口を突いたのは悔やむよりもむしろ呆気なさに笑ってしまうような仄かな明るさを含んで「 俺はグレンの命に責任を持ちます。貴方が事切れる最期の瞬間まで、今まで通り世話をして磨き上げて、俺の持てる全てで愛で抜く事を誓います 」ここにレースのヴェールがあれば絹のような髪へふわりと掛けたかった。真っ白な花嫁衣装に身を包む彼の姿を心の底から見たいと思う。けれどここに閉じ込められている以上それは叶わぬ夢。皮膚や肉など容易に切り裂けるであろう鋭い爪を携えた冷たい両手、片方は先の爆裂で使い物にならないが今の今まで彼の背に添えていた無傷のまま残っている方の手をそっと彼の太ももの上に置き「 だから、貴方も責任を持って欲しい 」覚悟があるなら、その手を掴んで凶器と成し、自らの大切な誇りたる入れ墨を壊してくれと「 酷な事とは承知です。グレンにとっても、俺にとっても。…愛がこうも難儀なものだとはね 」貴方との夢のような短い時間を得るためならば、その先数千年の地獄の責め苦を甘受しようと。怪物はもう一度決意を固めた、選ぶのは儚くて美しい人間、ただそのひと)




1183: レオ [×]
2024-06-28 19:37:45



>ラザロ(>1171


ではいつか、共に庭を散歩しよう。
(外出の供を許されて尚一層頬を弛め、確かとなった未来の約束を言葉として結い上げる。彼からの期待通り、それどころか期待以上の答えにぱあっと満面笑って、「頼もしいな、ラザロ。君との狩りなら何の心配事も無さそうだ。」率直そのまま彼との狩猟に一瞬想いを馳せた後。招かれるままその逞しい腕に両手を回した瞬間――ぐわっ、と勢いのある浮遊感が身体を包んで、床から離れた足は宙を緩やかに歩き、「わあっ…!ははっ、凄いなラザロ!すごいすごい!」その高さに驚いたのも一瞬、しっかりしがみついた後はころころ遊ぶ仔犬のような声で力持ちと讃える言葉を繰り返しつつ、その揺れを堪能して。脱衣所に到着すればまた其処に置かれる物達を彼方此方一通り見回してから、またはっと気が付いた様子で己の服へと視線を戻す。普段程の重装備とは違いただ紐さえ引いてしまえば簡単に脱げたそれを、多少適当ではあるが畳んだ後、髪を結んでいたものも解き、頭を軽く振って毛先を背へ雑に散らす。そのいつもの入浴前の短いルーティーンを終えてから、「そうだラザロ、これはどの辺りに置いておけば良い?」纏めた甚平と髪紐をひょいと諸手で掲げながら、先程よりかは落ち着きを取り戻した物言いでそれらの安置場所を問い掛けた。)




1184: グルース・リヨン [×]
2024-06-28 19:40:13



>ユギン(>1172


やっぱりそうか…
(立てた予想は、不本意ながら大正解。他に解決策も無い状況で溜め息混じりの諦めを呟いて。彼の物言いには己も痛みを負ったようにきゅっと眉を寄せて垂らし、「ああ、黒薔薇達も酷い事をするね。…僕の大事な友に痛い思いをさせるなんて。」ゆっくりと身を寄せる彼の頬に掌を滑らせ、言葉通りの苦痛そうな声で主張に寄り添った後、両手でそうっと彼の指先を包む。その上の自らの手の甲越しに唇を軽く当て、「…ほら。おまじないを掛けたから、きっと直ぐに痛みも無くなるよ。大丈夫。」ふわり穏やかに笑んで指を離し、白銀の髪を撫で下ろしながら甘く柔く声を贈った。――足元の彼、楽しげな声。円く弧を描く紫と瞳が合えば、「……君のその積極的な所、本当に素敵だね。」思わずふっと息を吹いて、彼の興に乗せられた浮かれ混じりに称賛を。「そうだね、なら……」それから互い周りの床を見回し埃一つ無い事を確認した後、徐とその場へ腰を下ろして、「僕がこうして膝を立てて座るから、君はその…」体育座りを大分崩した、両膝を緩やかに上げて開いた体勢で改めて彼を見やり、「…ぁ、脚の間に寝そべって入っておいで。」どうしても消しきれない羞恥を表す震えの一音と頬の仄かな熱を連れながらも、両腕を広げ上げて彼を此方へと招いてみせた。)




1185: リーパー [×]
2024-06-28 21:02:34





>ギレルモ( >1181


残念ながらオレは人間なんだよな
( ヴァンパイアとの交流は持っているが、今はそれを口に出さない方が良いだろう事は様子を見るに何となく察しがつく。ただしかし、疑問なのは明らかに既に交流を持つ二人のヴァンパイア達との扱いの差。何か歪なものを持ち合わせているのか、それともただ危険を持っている故のこの扱いか。考えた所で結論が出るはずもなく、頭を働かせているうちに不貞腐れた様相を見せる彼に呆気を取られ瞬きを数回「 飲ませるつッたって、アンタが何者なのかも知らねェんだけど 」 きっと今目の前にいる彼も血液を摂取する事によって腹を満たす種族なのだろう事は何とはなく察する事ができる。けれど、微かに感じる違和感は何なのだろうか。彼を閉じ込める檻へと数歩近寄り 「 なァ、アンタのこと教えてくれよ。代わりに少しなら血分けてやるから 」 悪い話では無いだろう?とでも言うように首を傾げて。彼が乗ってくるようであれば、その場に腰を下ろすつもりで )





1186: グレン [×]
2024-06-28 21:03:03





>ハイネ( >1182


( 生涯を誓う言葉に不謹慎ながらも笑みが溢れる。その一言だけで、心がぽかぽかと温まる心地がして嗚呼早く事部屋を出ないと、なんて思えるのだから不思議なものだ。彼の誠意に応えるのであれば膝の上に乗る手を取り入れ墨へとその爪を向ける事が一番の選択肢なのだと頭では分かっている。けれど中々踏み切れないのはそれが彼を苦しめる結末しか無い事が理解できてしまうから。自分が生きている間は未だ寄り添えるが、先に寿命を迎えてしまった後は?それを考えれば踏み切る事など出来ず。誤魔化すような触れるだけの口付けを冷たい唇へと落とし 「 ……ごめん、ハイネ。こっちで許して 」 薄い笑みを浮かべたまま震える手で取った冷たい片手を向けるのは己の方。何をしようとしているのかを彼が察する前に左側の眉から目の下辺りまでの皮膚を切り裂き 「 ~~~~ッ 」 思わず上げそうになる悲鳴は唇を噛んで抑え込む代わり、犬歯で切れた唇から鉄の味が滲んでくる。裂けた血管から流れる血液で視界が赤く染まり、痛みよりも先に襲ってくるのは熱。三筋の傷は長さも深さも均一では無いものの、流れ出てくる血の量からどれも浅いものではない事は見て取れるだろうか )





1187: ラザロ [×]
2024-06-29 12:10:41



>レオ(>>1183)


(実直で礼節を弁えていて男らしい、彼のそんな所を買っているつもり。だからいくら幼子の姿とはいえ余りに無邪気で屈託のない様子に一瞬面食らうも、彼が楽しいのならそれでいいかと違和感は塗り潰され釣られたようにこちらもガハハと笑って「 あァ?、テキトーにその辺置いとけよ 」お行儀の良い住人ならばバスケット等決まった場所に使用済の衣服を溜めて使い魔に回収してもらうのだろうが、粗野なドラゴンはと言えばポイポイと何もかも脱ぎっぱなしに床に放置して。ちょこちょこやって来た蜥蜴の使い魔がそれを咥えたり下に潜り込んで背負ったりして回収してくれるのが常、ゆえに決まった置き場は無いとぶっきらぼうに回答し「 行くぜ 」白い手ぬぐいを少年へと放って寄越し、自らも同じ布をパンッと筋肉で盛り上がった肩に掛けては戸をスライドして浴場へ。白いタイルに剥き出しの配管、天井に備え付けられた鈍い銀色のシャワーと複数人が足を伸ばして浸かれる程度の温泉タイプの浴槽。室内は最低限の灯りしか確保されておらずまるで刑務所や病院のような無機質な雰囲気は子供が一人で入るには少々怖いと思ってしまうだろうか、そこまで考えが巡ったかどうかは別として「 滑ったら危ねえからな 」と手を繋いでまずはシャワーの下へと向かい。レバーのようなものをガコンと引き下ろせば大雨の如く湯が降り注ぐ、デフォルトの設定温度は60℃程のためきっと人の身には熱すぎるだろうが自分の浴室に人間を入れた経験なんて無い怪物にはそこまで頭が回っていない様子)




1188: ユギン [×]
2024-06-29 12:26:20



>グルース(>>1184)


(自らを庇い黒薔薇を責める言葉には耳心地良さそうにそうだそうだと頷いて。もうすっかり痛みは引いているが彼に良い子良い子してもらえるまでは痛い気がする、いやきっと痛い。少年なのに大人よりも人を甘やかすのが上手な彼にすっかり甘えるように手はされるがままに、嬉しそうに締まりなく口角を上げれば「 ここにもお願いできるかな? 」その優しさに甘えて自分の唇を指差し、この時間の限られた状況の中では悠長すぎる冗談とも本気ともつかないおねだりを。体勢を変えようとする所作を穏やかな笑みのままじっくり見守って――可愛い、と抱いた感想は言葉にならず片手で自らの口許を隠して数秒黙した後「 ……やっぱり黒薔薇には感謝するべきかも。こんなに可愛い君を見られたんだから 」高揚感から込み上げる笑気は隠しきれず僅かに声を震わせ、そのまま雌豹のように四つん這いで距離を詰める。その間もしっとりとした視線を絶えずペリドットに集中させながら「 しっかり開いていてね?閉じると息が苦しくなっちゃうから 」羞恥心を煽るような言葉を故意か否か添えてから、仰向けに地面に寝そべるように身体を運ぶ。顔がしっかりと腿に挟まるようポジショニングしてから「 5分、しっかり数えておいてね。心地良いから眠ってしまいそうだ 」そんな風にちゃっかりと丸投げしては照れなど欠片も浮かばない微笑みにて股の間から彼の顔を見上げよう)




1189: ギレルモ [×]
2024-06-29 12:34:28



>リーパー(>>1185)


アハ。可笑しいねェ
(そっぽを向いたまま目に入るのはもう見飽きてしまった無機質な壁。空腹に殺されそうな自分からすれば自身の素性も相手の素性も些末なこと、自分にとって価値や興味があるのはこの渇きを満たしてくれる存在かどうかただそれだけ。ゆえに此方を知りたがる言葉は随分と暢気に聞こえ、乾いた笑いを落としてからくるりと側面に回転して寝返りを打っては相手を見据えて「 先払いならイイよ。地下に迷い込んだネズミちゃん 」こちらから名を聞かないのは束の間の潤いを齎してくれる血液しか見えていないから。もし条件に応じてくれるのならばたちまちベッドから降りて檻のすぐ前まで移動するだろうし、拒否されるならばその場から動かないだろう)




1190: ハイネ [×]
2024-06-29 12:43:15



>グレン(>>1186)


――――!
(その口付けは覚悟の表現だと、そう解釈すればそれを受け入れ数秒後に顔を突き刺すであろう痛みを迎え入れるように目を閉じて。持ち上げられる自らの手、しかし指先が触れたのは冷たい怪物の肌ではなく血の通った温かい肉、それを切り裂く感触に下ろしていた瞼を上げ目を瞠っては反射的に手を引っ込めて「 何を…、 」呆然としたまま問い掛けることしか出来なかったのは予想だにしない行動の意図が全く分からないから。パタパタと地面を濡らす鮮血の滴る音にハッと我に返って、彼の頬に手を添えてはその深さを目算するため傷口を凝視する。まるで自分の入れ墨に似ている、そんな感想は一度頭の隅へ追い遣って、青い舌で左目の傷を一度だけ下から上へべろりと舐めて。獣の応急処置のようなそれは魔法の使えない今大した意味も成さないけれど、どうか血だけでも止まってくれと具現化された祈りにも似ていて)




1191: 執事長 [×]
2024-06-29 12:45:49



>ゲリライベント:明晰夢の廻廊開催中!【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2024/06/25/211417


>通常交流・イベント交流問わず、ご新規様・常連様・お試しの方等々、演者様を募集中です[ 今夜の案内役:マリーシュカ ]



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1192: レオ [×]
2024-06-29 18:53:41



>ラザロ(>1187


(尋ね事への返答を“何処でも良い”と解釈して頷き、取り敢えず足元にそっと置いておく。その為に曲げた身体をまた伸ばした瞬間投げ渡されたそれを掴み取り、浴場に向かう彼を追って覗いた引き戸の向こう――部屋の家具と同じく必要最低限、しかし照明の暗さかタイルの色味の所為か、武骨さよりも冷たさを醸す其処に一瞬警戒するように足が止まり。しかし隣から伸べられた手に彼の存在を再確認して、「ああ、」強張りかけた表情を綻ばせつつ、先程よりも少しだけ固くその手を繋ぎ浴室内を共に歩く。立ち止まった所でまた広い浴槽や壁を伝う配管に意識を取られて気を緩めきった刹那――降り注いできた湯にぎょっと跳ね上がって目を瞠り、「あ、っ…づ!?」濁音混じりの悲鳴も遅れて零した次には、反射的に其処から逃れんと身を慌ただしく捩る。もしも繋いだ手が離れたならば、この浴室の四隅の一角まで脱兎と素早い脚で避難し壁を背に屈み、それが叶わず繋がれたままならその場で一頻り跳ね回った後に鎧鼠宜しく堅牢に丸まる。どうにしても兎に角、貰った手拭いを落っことす勢いで自らの身体を守る体勢を確保したその後に彼を見上げ、「ラザロ、もう少し湯の温度を下げられないだろうか。…私には熱すぎる。」思いがけない難に用心の色が揺り返して眉が八の字に寄り垂れた表情と、淡く動揺を残しつつも普段に近い朗とした声で、己の適温への歩み寄りを下手に頼み込んだ。)




1193: グルース・リヨン [×]
2024-06-29 18:57:20



>ユギン(>1188


ふふ、いいよ。…でも今は時間が無いから、少しだけね。
(離した白い指が示した先、唇へも“おまじない”をねだる姿を微笑ましげに和む視線を注ぎ、無論その甘えに応じる言葉を。彼の顎から頬へのラインに片手の平を添えて顔を寄せ、そのまま冷たい唇へそうっと優しく己の温度を移して、互いが仄かに温くなった所でまた緩やかに離れていく。「……揶揄うのは止しておくれ、サー・ユギン。」可愛いという単語にか、それとも脚の開きを求める台詞にか。どちらにしろ眉を下げて頬の色を深めつつ、ほんのり濡れたような山羊の瞳孔から目を伏せ、気弱に困り果てた声を零す口元へ自らの指の背を当てる。――脚の間から見上げる彼。その余裕綽々とした表情を見詰め、「もう……本当に眠ってはいけないよ。次は僕がしなくてはならないのだから。」すっかり羞恥に染まった顔でたじたじと注意を紡ぎながら、せめてもの仕返しにその鼻先をちょんとつついてまた砂時計に目線を移す。さらさら落ちる砂を眺め数える合間に、「……“これ”の相手が友の君で良かった。他の子に――特にレディ達に、こんな姿はとても見せられない。」殆ど独り言に近いトーンでぽつり、一人気まずい沈黙を埋めるように言葉を空間に放り息を吐き出した。)




1194: リーパー [×]
2024-06-29 19:19:49





>ギレルモ( >1189


先払いでアンタがオレを食い切らねェ保証は?
( ベッドへと寝転がりながらこちらを見据える姿に瞳を細めるのは、彼がこの屋敷の住人──つまり己とは種族の違う人食いだと仮説を立てたため。普段であれば溜息を一つ落とし自室への道を辿るのだろうが、ヴァンパイアの匂いを嗅ぎ分け、臭いと口にする目の前の彼が何者なのかを知りたいという好奇心に突き動かされたから。けれど、名前も呼ばぬ誰かも知らぬ相手に命まで奪われてしまうのは己が “ 満たされない ” 。暫しの沈黙は折衷案を考えるため。時間にしてたっぷり十分程度の後、はあと大きな溜息を溢しつつ後頭部をガリガリと掻いてから檻の間近にしゃがみ込めば自身の膝に頬杖を付き 「 殺さねェ、その約束してくれンなら先払いでも良いぜ 」 もう片方の手を隙間から中へと差し出そうか。条件を付けたとはいえ死に際に名を呼んでくれる相手を探している己からしてみればかなりの譲歩。僅かに首を傾けるようにしながら彼の動向を見守り、近寄って来るのであればふっと表情を和らげるだろうし、その場に留まるのであれば腕を引っ込め立ち上がる事だろう )


****


途中で出てきて悪ィな。ちょっとばかし質問してェ事があったモンで先に聞いとこうと思ってよ。

この後、レナードとの 【 怪物の証明 】 を起こす予定になってたと思うが、ギレルモとの交流の後自室に戻る途中で音に気付いて…って形で起こす事は可能か?ッつーのも、普段夜毎の区切りだったような気がするが折角部屋の外に出てるンだし、同一の夜認識で起こしちまうのも面白そうだなって思ってよ。不可ッてんなら別日想定で話させてもらうが……まァ考えてみてくれや。





1195: グレン [×]
2024-06-29 19:20:20





>ハイネ( >1190


……っはは、やっぱり俺にはハイネを傷付ける事は出来ないから
( 瞑ったままの左目は瞼を持ち上げると流れ落ちてくる血液が瞳に入ってくるから。特段痛みに強い訳でも無いのだが彼に心配をかけすぎないように、その一心で浮かべる笑みは多少のぎこちなさが残っているだろうか。傷付けるなら彼では無く己、その判断を下したのは本意では無いとて “ 彼の手でグレンという人間を傷付けた ” その事実に少なからず絶望してくれるのでは無いか、そんな自意識過剰によるものだが結果は果たして。傷口を通り過ぎる冷たい感触へは 「 くすぐったい 」 なんてほんの少しだけ身を捩り。流血は段々とマシにはなってくるだろうが見た目が派手な怪我に見えるのは頭部に近い傷のためか。痛みのせいか、血を流しすぎたせいか少し意識が朦朧としてきた。浅い呼吸を繰り返しながら、くてりと身体を彼の方へと預けるように倒し 「 ハイネには生きてて欲しいな…… 」 ぽつり溢した独り言は残り少なくなってきている砂時計を辛うじて開いている右目で確認しての事 「 俺が死んで黒薔薇になっても、ハイネなら見付けてくれるでしょ 」 いつか誰かから聞いた屋敷に囚われた人間の行末。この場で事切れたらその対象になるのか、そんな前例が無いであろう事は分からないものの弱音混じりの例え話。彼の怪我していない方の手に指輪の嵌っている方の指を絡めて緩く握り )





1196: ラザロ [×]
2024-06-29 19:28:17



>レオ(>>1192)


な゙、…ッ、悪ィ!
(炎を内に宿すドラゴンにとっては適温よりややぬるい位、気持ちよさそうに片手で短い髪を湯に濡らしている間にすっかり油断していた。今まで彼の口から聞いたことのない声に思わずこちらもぎょっとして視線をやり、異常事態かと思わず繋いだ手にぎゅっと力を込めてしまって。結果小さな身体を逃がすことはなく、しかし直ぐに人間にこの温度は熱すぎるのだと気付けば反射的な謝罪と共に大きな翼を広げて彼を守るように傘の如く庇って「 火傷とかしてねェか?! 」ガコン、再度レバーを引き上げて熱湯の雨を止めてから片膝をついて目線を合わせ、大きく硬い手で頬や腰あたりをぺたぺたと触診し無事を確かめようと。「 …ック、カハハハッ! 」そこで思わず笑いが込み上げたのは、先ほどの悲鳴を思い出したから。被害者にとっては笑い事ではないだろうが、久々に不意を突かれた笑いのツボにはクリティカルヒットしたらしく楽しげな笑いは尾を引いて、思わず生理的な涙が滲む程「 そりゃ…そうだよなァ。ドラゴン(おれ)で丁度いいんだ、レオにゃァ熱すぎるよな 」納得したように言葉にしてからトントンと小さな肩を叩いては立上がり、何やらバルブのようなものをギリギリと回して「 最初はじっとしとけよ 」そう声を掛け、再び翼の傘を少年の上に設置してから改めてレバーを下ろす。降り始めた湯は最初こそ熱いままだったがじきに39℃程まで下がり、頃合いかと判断すれば「 こんくらいでどうだ?浴びれそうか? 」下に視線を遣って貴方を見つめながら、傘を取り上げることはせず様子を見守って)




1197: ユギン [×]
2024-06-29 19:29:17



>グルース(>>1193)


君は僕のお願いを何でも叶えてくれるね
(目を閉じ唇が重なる瞬間を味わい、離れる間際にはむ、と一度だけ柔く唇を食む所作をして。ぺろりと舌なめずりをしながら、キスには照れる様子のない彼を穏やかに見遣っておまじないのお礼代わりに称賛の言葉を贈ろう。諌めるような言葉には“ふふ、”と了解も拒否も示さずただ吐息に笑いだけを交えて零し、鼻先に触れる体温にまた心地よさそうに眦を緩めて「 …おや?それじゃあまるで僕達の共同作業が恥ずかしいものみたいじゃないか 」抗議するような言葉でも声はふわふわと柔らかく、静かな微笑みもそのまま。下から徐ろに手を伸ばせばトラウザーの上からまだ発達途中で細さの残るであろう腿をさわさわと撫で「 僕は見られてもいいよ?僕達がどんなに仲良しか、屋敷中の怪物に知ってもらおうよ 」くすくす、悪魔がささやくように笑う姿は命懸けの緊張感とは全くの無縁で)




1198: ギレルモ [×]
2024-06-29 19:58:08



>リーパー(>>1194)


アハッ!
(空気を弾けさせるような笑いは先程のような乾いたものではなく、何かを興に思った事がありありと伝わるような楽しげで高い音。のそり、腕を突っ張って上体を起こしベッドに腰掛ける姿勢になり「 保証、約束?あァいいよ、いいともいいとも、するよするする 」すらりとした細長い足で体重を支え立ち上がる、しゃんと背筋を伸ばした姿はひょろりと不気味なほど長身に映るだろうか。軽薄極まりない二つ返事を何度も繰り返して、鉄格子の――彼のすぐ前までゆらりゆらりと歩み寄り、死人の色をした骨張った手のひら同士を淡く合わせ、薄気味悪く目許を細めて口角を吊り上げればキラリと覗く牙「 いただきまァす 」言い終えた瞬間、獲物を捕らえる蛇のような人知を超えた敏捷性で自らのテリトリーに差し入れられた腕をガシッと掴み。骨の軋むような強さは図らずして降ってきた予定外のご馳走に対する高揚感の所為か、あんぐり開けた口で容赦なく手首の動脈付近に牙を差し込み。荒くなる息、見開かれた双眸、ジュルジュルと勢い良く生き血を啜る音が地下の牢獄に木霊して)


***


相談アリガト、このままオレから答えちゃうね。
それがキミの要望なら、答えはイエス。まア、キミが無事にオレから逃げられたらの話だけど…アハ、なーんてね。これ以上聞きたいコトがないなら、余所見せずオレがキミを食べるとこ見ててよ。




1199: ハイネ [×]
2024-06-29 20:01:26



>グレン(>>1195)


…………、
(普段鬱陶しいほど流暢に回る舌もこの非常事態には凍り付いてしまって。心を埋め尽くす動揺と鋭利な爪という凶器を自由にさせてしまった誤判断への悔やみ、そして何よりその結果として綺麗な顔を傷付けさせてしまったという罪悪感。しかし絶望に足らなかったのはその何もかもが只々己の事を想ってくれての事だと理解し確信してしまったからなのだろう「 ……グレンの居ない世界なんて、生きる価値はありません 」まさかこの自分がこんな最期を辿る事になろうとは。しかし怒りも後悔ももう心には残っていなかった「 それでも、グレンを抱いて逝けるのなら――俺は最も幸福な怪物ですね 」どちらかが心に傷を負ってこの部屋を出るより、残酷で純粋で眩しい程の愛に満たされたこの小さな箱の中で互いを看取りながら命に幕を下ろすほうが幸せなのかも知れない。少なからずダークエルフはそんな落とし所を見つけ、こちらからも指を絡め返しながらズグズグと痛むもう片方の手で愛しい体温を抱き寄せ「 …隣に。隣同士で咲けば、ずっと一緒です 」ふたりの魂は黒薔薇となり屋敷を飾る大輪の仲間となるのか、正直異例中の異例で自身にも確証はない。だがそれが何だ、死に際に正論や正解の追求などあまりに野暮。もう砂時計は見ない。そんなものより、眼前の何よりも愛おしい命を最期の瞬間まで目に焼き付けていたい。愛している、そう饒舌に語る眼差しを一身に注ぎ、誰にも見せた事がないほど柔らかに微笑み「 ありがとう、グレン。俺は貴方に出会えて幸せでした 」残り時間が僅かだと警告しているのだろうか、天井からはハラハラと黒い薔薇の花弁が雨のようにいくつも舞い落ちて。このままでは無数の黒い花びらが隙間なく部屋を埋め尽くし、窒息死してしまうだろう)




1200: レオ [×]
2024-06-29 22:37:08



>ラザロ(>1196


(丸まったその身体の上への熱湯は直ぐ様止んだが、残った余韻に爪先まで固く守る体勢は暫しそのまま、彼の声が近付いた折にやっと緩み始める。「……火傷は大丈夫だ。少々驚いたが。」いつもよりは温い彼の掌が触れる其処は、赤くはなっているものの一時的な紅潮で、皮膚に痛みや損ないが無い事を伝えた直後。目が合った瞬間に呵々と声を上げる姿に驚き目を見開いた次、音の響く状況を飲みきれずに何度も瞬きを繰り返す。しかしその疑問符も彼の笑い声が引く頃、此方を慮るように肩を叩く手に綺麗さっぱり流して。彼の言う通り少しの間は翼の陰にて大人しく、再び彼の言葉が届いてから恐る恐ると傘の外へ指先を伸ばす。そこに当たった湯の粒は人肌よりは温かで、今度はもう少し思い切って掌を晒せば程好い温度が其処を打ってようやっと身の全てを安堵で弛緩させる。「ああ、丁度良い。これなら問題無い。」頷く言葉と共に一歩前へと進み出て、頭からそれを被れば心地良い湯の感触に目を細めて息を吐く。――ふわふわとした髪がすっかり濡れた頃。通常の半分ほどまで質量を減ったように見えるそれの手前部分を片手で掻き上げ、顔に張り付く毛先を退けて視界を確保して。それからまたきょろきょろと視線を辺りに回し、「ラザロ、石鹸はあるか?」普段通りの習慣に着手する為に必要なそれを自ら探す仕草と同時、その此処に有るかも解らない人間向けの物の所在を彼へ問い掛けた。)




1201: グルース・リヨン [×]
2024-06-29 22:40:39



>ユギン(>1197


我が愛しい友が望んでいるのに、断る理由なんてあるのかい。
(食まれた唇をまた微笑みに弛めて、称賛に誇るでも驕るでも無く、当たり前だろうと何処までも深く優しい色の反語を返す。「……ええと、君と何かをする事は楽しいけれどね、」柔くしめやかな抗議にフォローを迷い、じっと砂時計を見詰めたまま辿々しく言葉を繋いでいくが、「――っ!!」不意に大腿へ伝わった感触に身がびくりと大袈裟な程に一度跳ねる。「きき君は良いかもしれないけれど…!」思わず零れた吃音を引き連れて視線を彼へと下げ戻し、脚に触れる不埒なその手を緩くも捕まえつつ、動揺のあまりボリュームさえも誤った声で慌てて否定を落としかけ、「…いや、僕もキスやハグなら構わないのだけれども……」しかし徐々に声は窄まり目も泳いで、数秒黙り込んだ後、「……“これ”だけは勘弁しておくれ…とてもではないけれど、僕が堪えられない……」ケトルを頭に置けば直ぐにでも沸きそうな顔の熱さを両手で覆い隠しながら、蚊の鳴くようなか細い音でそうお願いを紡ぎ残す。それからまた何とか上げた目に砂時計を映した所、丁度交代の時間が示されて、「サー・ユギン、そろそろ五分経つよ。」彼に言われた通りきちんと数えた分数を伝え、念の為五分を三秒程度過ぎてから座ったままにじりじり身を退けていく。「……次は僕が、する手番だね。…どういった体勢がお望みかな?」躊躇に及び腰、しかし命と羞恥は天秤に掛けようが無い。己の希望を聞いたお返しに、此方からも彼の姿勢の要望をおずおずとながら尋ねた。)




1202: ラザロ [×]
2024-06-29 23:05:31



>レオ(>>1200)


こんなにぬるかったら水と変わんねえだろうに、人間の肌ってのは脆くて不便だな
(憎まれ口に聞こえかねないそれも只の感想に過ぎないのだからこの男は不器用というもの。自分にとっては多分に物足りない温度に軽く嘆息するも、幼いながらしっかりと自分で身体のケアをしている彼を横目に見れば「 ま、偶にはこんなんもアリか 」僅かに口角を上げ、いつもなら会話もない一人きりのバスタイムに添えられたサプライズを享受しようと決めて。「 おう、コレ――いや待った!拾うな! 」問い掛けに対して反射的に軽く放り投げたのは自身が髪から身体まで全身を洗う際の赤黒い石鹸に似た固形物で、それが自らの手中から離れてから人間の肌に使ってはマズいかもしれないと思い至り声を張り上げ警告を「 テメェが使えるやつ…、……オイ! 」その後キョロキョロと探してみるも当然人間用のグッズなどここにある筈もなく、再度声を上げた相手は自らの使い魔。ヤモリに似たそれは口に籠を咥えてペタペタと器用に天井を這って主人にそれを手渡し「 えーっと、なンだァ?リンスインシャンプー…こっちが頭で、こっちが身体か。オラ、テメェにやるよ 」籠の中には黒と白のボトルが各1本ずつ。黒が頭髪用、白がボディソープのようで、籠ごとずいと手渡して。そこでふと彼の縮んだ姿を見ればふむ、と自身の顎に手を添え「 その短ェ腕でちゃんと背中まで洗えンのか? 」馬鹿にするでもなく、真剣に心配した様子でしかめっ面にて見下ろして)




1203: リーパー [×]
2024-06-29 23:06:23





>ギレルモ( >1198


( 付与した条件への了承の返答は予想以上に軽く、眉を顰めながら丁度頭一つ分ほど違う高さにある瞳へと視線を合わせていれば直ぐ眼前へと近寄って来る彼。手首を掴む手がひやりと冷たい事や、骨が軋む音が聞こえてきそうな程の力。どちらを取っても先程己の中で推測した彼が人食いだ、それを確証するものでしか無く。他の部屋とやはり造りが違うのだろうか、普段よりも血液を啜る音がやけに反響して聞こえる。一口一口確実に、血液が抜けていく感覚にクラリと眩暈がすれば 「 ……おい、もう良いだろ。飲みすぎだ 」 じろりと鋭い眼光を向けるのは弱っている姿を見せれば喰われてしまう、そんな一種の動物的な虚勢から。きっと力比べをした所で勝てるはずは無い、そう理解はしているものの腕を引く事を試みない訳にもいかない。ぐっと力を込めて鉄格子の外側──つまり己がいる方へと近寄せる事を試みるが、果たして。手首を掴む力が僅かでも抜けるものなら突き刺さった牙が余計に皮膚を裂く事も構わず手前に引くだろうし、離す素振りが見られないようであればきっと忌み嫌っているのだろうヴァンパイアの名を出してみるつもりで )





1204: ユギン [×]
2024-06-29 23:06:33



>グルース(>>1201)


君が此処へ攫われてくれてよかった。野放しにしていたら色んな女の子を泣かせてしまうよ
(底抜けに優しくしてくれるけれど、それは自分が特別だからではなくただ彼が博愛なだけ。それを理解できている怪物はいいが、もし人間界でこのまま彼が大人になっていたらいわゆる人誑しだとかナントカ製造機と呼ばれる部類になっていただろうなと想像しては、態とらしく自らの二の腕を掴んで身震いするような仕草を。「 こんな刺激でもう限界?仔羊くんはホント可愛いねえ 」温かな、いや今だけは熱いと表現して差し支えないであろう手に捕まってしまえば特に抵抗はせず、代わりに赤くなってゆく顔を目で楽しんで「 ああ、もう?楽しい時間はすぐ過ぎてしまうね 」終始楽しげな笑いを語調に含ませながらゆったりと上体を起こして。自らは涅槃像のような体勢にて寝そべり、片膝を立てることで地面に密着している方の太腿を枕に見立てて「 さあおいで、堪能させてあげよう 」体重を支えていない方の手をエスコートするように差し伸べ、もし彼が太腿に頭を置いたのなら体重を掛けすぎてしまわないように気をつけながらそっと腿を下ろすだろう)




1205: グレン [×]
2024-06-29 23:07:16





>ハイネ( >1199


……ふふ、そんな事言わないで。ハイネのコレクションたちはどうするのさ。
( 浅い呼吸を繰り返しながら、彼らしからぬ答えに苦笑を漏らし。人指し指の背で彼の目元の傷跡のような入れ墨のあたりをスリスリと撫でるように何度か往復させ。しっかりと寄せられる冷たい体温や、生を諦めるようながら自身を喜ばせるだけの彼が紡ぎ出す言葉に、終焉が近いながらも浮かべるのは悲壮に満ちた表情で無くどこか穏やかな笑み 「 ……そうだったらいいな 」 この部屋を出れたとて生きることの出来る時間が違うがための苦しみも背負う事になる。ならば今そんな夢物語を拠り所にしても何の罰も当たらないだろうなんて。血を流しすぎた弊害だろうか、僅かに視界が霞み始めるも彼が今迄見たこともない程の優しい表情を浮かべている事は察する事ができる 「 俺の方こそ、見付けてくれて、沢山の愛を注いでくれてありがとう。ハイネに会えてよかった 」 満面の笑みを浮かべつつも目尻に涙が滲むのは一時の事だったとしても彼と離れる事が今一番の恐怖だから。きっとまともに力が入らない己の方が先に息絶える事は自然の摂理だろう。辛うじて意識があるうちに 「 ハイネ、おやすみ。来世があるなら、次は同じだけの時を刻める世界で 」 身体が動く範囲内では顎へと軽く口付ける事が精一杯。あの冷たくも柔らかい唇へと触れられないもどかしさを感じながら、降り積もる黒い花弁での酸素不足か、出血によるものか。ゆっくりと瞼が落ちて行き意識を手放した )





1206: ギレルモ [×]
2024-06-29 23:38:28



>リーパー(>>1203)


(美味しい。美味しい、おいしい、ノドがカユくない。一心不乱に手首へ吸い付きながら思考を埋め尽くすのはそんな純粋で苛烈なまでの刺激で、ああ生きていると感じる。彼から香るヴァンパイアの匂いも今は気にならない、そんな事よりこの鮮血の美味しい事といったら。無意識の内に瞠られた双眸からはポロポロと冷たい涙が数滴零れ落ちては頬を伝って、もっともっとと欲しがり疼く牙のままに吸血を止める事はできず彼の制止の声も耳に届かなくて。ぐ、と離れていってしまうような力を知覚した瞬間、取り上げられちゃう、と幼稚な警告が脳から直接逃がすなと指令を下してぐっと腕を掴む手に力を加え「 らいじょうぶ、まら死なな゙いから゙ 」大量の血液を飲み下そうとする力と、涙を流しながら上目遣いに言葉を発する力とが相反してゴボゴボと気泡の混じり合うような音と共に声にも濁りが生じる。そう、彼は殺すなと言った。命さえ残せばいいのだ、自己中心的な解釈のままに不完全な吸血鬼は生き血を啜り続けて)




1207: ハイネ [×]
2024-06-29 23:40:18



>グレン(>>1205)


ああ……あれらには悪いことを、
(言われるまでその存在が頭から抜け落ちていたのだから、やはり自分の心を一部の糸目なく占めているのは目の前の彼なのだ。いざという時のために誰かに頼んでおけば良かったと悔やむも、自分が屋敷から消えたとなればきっと趣味仲間のフランケンシュタインと友人として親しくしてきた死神が遺志を継いでくれる筈。残して逝ってしまうコレクション達にはそう信じる事で未練を断ち切り、今一度意識を腕の中の彼に注ぎ「 …ええ。おやすみなさい、グレン。貴方が目覚めるのを、先に待っていますから 」寂しがり屋な彼のことだ、きっと冥土で先に気が付けば不安になってしまうだろう。だから、自分が先に目覚めて貴方を見つけてその傍で目覚めを待とうと、そんな事が可能かどうかは別として心に決めて。顎に触れる感触に口角は緩み、お返しに額へと触れるだけのキスを。それからしっかりと腕の中に世界で最も愛おしいものを抱いて、噎せるような黒薔薇の香りの中遠ざかる意識のままに目を閉じた。――そうして小さな箱は黒薔薇にて埋め尽くされ、文字通りふたりの墓場と化した)


【 今回のテーマでの脱出は失敗です。イベントへのご参加ありがとうございました。期間中は何度でもエントリー可能ですので、もし別テーマにもご興味ありましたら再度エントリーいただけると嬉しいです。改めまして、素敵な明晰夢をありがとうございました 】




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