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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1228


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1156: レオ [×]
2024-06-26 23:29:16



>ラザロ(>1148


(彼からの承諾に、それまでの不安そうな顔は、強張っていた身体ごと全て嬉々と緩む。と、そこで問い返された言葉で己自身も忘れていた服装を思い出し、「ああ、これはあの彼がわざわざ調達してくれてな。動き易くて中々悪くはないが…あまり軽いのも落ち着かないものだな。」腕を振り上げ揺れる短い袖を掲げてみせつつ、狐からの贈り物と正直に。その後に続く所感には、台詞ほどの苦み渋みは殆ど有らず、ただ単純に着心地の感想のみの意味合いだけが置かれて。彼の頼もしい言葉だけでぐらつく憂いは吹き飛び、満面の向日葵に変わって、「――任せた、ラザロ。」こつん。伸びてきた拳に、此方も小さな拳をぶつけ交渉成立を喜ぶ。「勿論。君を頼るのだ、私からも精一杯の協力をするとも。」続いた命令も難無く飲み込み、差し出されたその手と断りを口にする彼へ順に目を移した次、「ああ、問題無い。」少々黒い色の付着したそれを躊躇せずに握れば、ぐんと引かれる動きのまま、普段よりも多い歩を踏みながら彼の行先に同行する途中。ふわふわ鼻先を擽る土や木の香りに、昔己を引いた師の掌を思い出し、「……懐かしいな。」それからいつ振りか、また同じく引かれている手にぽつり懐古に微笑む呟きを零した後。「ラザロ。庭仕事、とは具体的に何をしていたのだ?」道中他に目移りするその前に、目の前の彼へ集中すべく話を持ちかける。そのおまけで漂う匂いにも意識は向いて、「…ん。木屑の匂いがするな……もしかして、何か作っていたのか?」只の畑や庭弄りでは含みようの無い香から、またするする持ち上がる記憶から照らした答えを、もう一度言葉を変えて問い掛けてみた。)




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