TOP > オリジナルキャラなりきりチャット

【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1191


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
1107: カナニト [×]
2024-06-19 22:45:32



>リリー(>>1105)


(そんな理不尽受け入れられないと取り乱すか、お願いだから家に帰してと泣き縋るか――彼女と同年代の獲物の反応は大方そんなところだろうと身構えていたものの、想像だにしていなかった理解の早さと男前とも思える潔さに、この子にとって元の世界での営みはこうも簡単に割り切れるものなのかと驚きを表情に出すのを堪えながらこくんと首肯した、次の瞬間。「 んぇ、ピアノ? 」ぱちくりと丸い瞳を瞠って、思わずそう聞き返す。ここへ攫われてきた意味だとか、そういった謎を飛び越えてまで問いにしたということは余程思い入れのあるものなのだろうと内心で学びながら「 色んな楽器がいーっぱい揃っとる広いお部屋があってなあ、そこにでっかいのんがあるわ。けどなあ、こんお屋敷ではひとりでお部屋から出るんは危ないんよ。こわーいおばけみたいなんに食べられてまうかもせん。ぼく、リリーちゃんがそんなことなるん絶対イヤやから、どんだけピアノが弾きたくってもひとりでは廊下に出やんとってほしい 」今告げた内容は全て嘘偽りない真実と本心。言い終わる頃にはきゅ、と膝を抱え込みそこに口を埋めるようにして、ゆるゆるふわふわと浮かべていた微笑みを一転して不安げに曇らせ上目気味に“おねがい”と小さく付け足して。まだ彼女がマグに手を付けていないことを気にしながら、自らは再度自分のそれに手を伸ばしかけて「 リリーちゃんにとって、色んな分からへんことより真っ先に気になったんがピアノのことやったんやねえ。そんだけピアノ弾くんが好きなん?ぼくのにぃちゃんなぁ、ピアノ上手やねんで――、! 」言い終えた瞬間にしまった、口を滑らせたと萌え袖にて口許を隠す仕草を。命の心配より先に楽器の所在を問うほど彼女が執着しているものに共通点を持たせてしまえば、兄の方に興味が向いてしまうのは当然の流れなのではないかと――だから少し慌てたようにぷるぷる首を振って「 んでもっ、にぃちゃんはいじわるやから。ぼくは……ピアノなんて高尚なもんからっきしやけど、リリーちゃんにわざといじわるしたりしやんしっ 」だからどうか弟を、ぼくの方を見て、頼って、信じて。幼稚な競争心はどこまでが、或いは全てが真実か、少なくとも蛇の双眸だけは兄に張り合うような勢いを宿してじぃっと彼女に目線を注いで)




1108: リリー・フリント [×]
2024-06-20 08:01:46





>カナニト ( >1107


( 幼少の頃から大半の時間を音楽に費やしてきた人生。彼の如何にもそう来るとは予想していなかったような、驚いた様子に何かおかしな事を言ったかしらと目を瞬かせ。与えられた情報へはぱあと顔を輝かせるも、その後一人で部屋を出る危険を説かれればみるみるうちに表情を翳らせ 「 そっ、か…… 」 おばけに食べられる、なんて比喩か何かだろうか。小さな引っ掛かりは覚えるものの、身体を小さくさせ先程までの笑みは嘘のようにありありと不安が浮かぶ表情を見るに嘘は無さそう。そう判断すれば首を縦に振る事しか己に選択肢は無く。けれどもピアノがある、その情報を知り得ているのに部屋に閉じ籠って触れる事ができないなんて状況は受け入れる事が出来ず 「 一人で部屋を出ちゃダメって事は、誰かがついて来てくれるなら行ってもいいって事かしら 」 ゆる、と首を傾げて。 「 ええ、大好きよ 」 それに評価が伴わないなら尚更、なんて無粋な事は言葉に乗せる事はせず 「 お兄さんのこと大切なのね 」 何故そんなにも慌てるのか、その理由はわからないものの自慢をするかのように出てきた存在に微笑みを浮かべ。目前のマグカップを両手で包み込むように持ち上げ、中を満たす液体に写る顔を見つめ 「 羨ましい 」 ぽつと小さく溢した声は彼の耳にも届いているだろうか。決して家族仲が悪かった訳では無いし、大切にされていた自覚もある。けれどもこんな風に誰かに自慢ができるところを知っていただろうか、と。暗くなった表情を振り払うように頭を小さく左右に振り、一口ココアを飲み込んでからこちらをじいと見てくる彼と視線を交え 「 カナニトくんは楽器はしないの? 」 まだ見ぬ彼のお兄さんよりも先ずは目の前にいる彼のことを知りたい。そんな気持ちは声色に表れているはずで )





1109: ギンハ [×]
2024-06-21 19:48:58



>レオ(>>1106)


あの乱痴気騒ぎの夜かえ。ふむ……吾の記憶にそなたの姿は無いが。
(言われて思い出すのは黒薔薇の気紛れに屋敷中が巻き込まれたあの盛大な夜。彼のように思い出すだけで心躍るような想い出を作れたわけではない自身にとっては只々騒がしいだけの時間、それに折角店番をしていたのに記憶を辿っても羊のような青年の姿を見つけられず尚の事どうしてそんなに満足気なのかがピンと来ていない様子で首を傾けて「 ふはっ、贅沢な悩みだのう。明日も知れぬ身でありながら退屈とは 」その二文字には思わず笑いが溢れる。いつ喰われてしまうかも分からないのに退屈だなんて、よっぽど頼りになる後ろ盾でもいるのだろうかと当たらずとも遠からずな推測をしながら、しゃなりしゃなりと目の前に開かれた道を重厚な着物を引き摺り通過して。普段は畳に座布団で生活しているため洋式の部屋では些か居心地が悪そうにソファーへと腰を下ろし、着物の裾を整えて「 だが、的を射ておる。退屈とは時に苦痛にも成り得るからのう。実際、この吾ですら扱いに窮しておるのだ……何処の馬の骨とも知れぬそなたの招待に応える程にな 」群青と銀色の装飾が施された雅な扇を袂から取り出し、それでピシリと貴方を指して「 吾を引っ張り出した駄賃を払ろうてもらわねばな。そこへなおれ、小僧。動くでないぞ 」ニヤリ、顔に浮かぶのはどこか悪戯っぽい雰囲気の微笑み。ハキハキとした物言いは疑問や抗議を受け付ける暇など持たせず、途端に貴方を囲うように銀色の魔法陣が床に展開されて。いくつもの梵字で形成されたそれは魔力の粒子運動に伴う風と眩い光を発生させ――数秒の後にそれらが止む頃には、精悍たる貴方の姿は幼気な10歳前後の様相まで縮んでしまっているだろう)




1110: カナニト [×]
2024-06-21 20:07:06



>リリー(>>1108)


リリーちゃんは賢いなあ。付き添いアリなら安全やと思うで。ついて来てくれるやつが見つかれば、やけど
(頭の回転の速さに心底感心しながらそれを素直に言葉に乗せて。表情や言動から察するにピアノとは最早彼女の生活の一部なのだろうと察する、何か分かりやすい執着のある人間は面白いと再度都合の良さに内心のみで黒く笑いながら、同伴者の話題には態と言葉の歯切れを鈍くさせ「 リリーちゃんには、ぼくがどんな生き物に見える? 」不安げな表情の延長線上、何かを請うような色を持たせながら眉尻を下げてじっと見つめよう。兄に対する追及が無かった事に安堵しながら「 大切?んーどうなんやろ…、照れるわあ 」えへへ、と後頭部に手を添えながらはにかんで見せるが実際の悪魔兄弟は互いに蹴落とし合う事を楽しんでいる節がある。相手を出し抜くために奸計を巡らせる間柄は果たしてどう呼ぶべきか、そこで地獄耳に届いた言葉に口許だけに微笑を戻して「 リリーちゃんはひとりっこなん? 」友人同士の世間話のような、良い意味で軽やかな声にて問い掛けを。楽器、その問いにどう答えるべきか“んー…”と袖を顎に添えて少しの間悩みを挟んで「 ぼく、不器用なんかもしれんくて。弾くより聴く方が向いとると思うなあ 」たはは…と苦笑いしながら袖からちょこんと出た指先で控えめに頬を掻く仕草を。聴く方が、そんな回答は悪魔なりの撒き餌だろうか)




1111: リリー・フリント [×]
2024-06-21 20:43:12





>カナニト ( >1110


どんなって……
( 先程まで交わっていた視線の先が再度向くのは頭についている二つの角や、まるで意のままに動かせているように見えた尻尾。その二つから想像されるのは物語の中に出てくる “ 人間が想像する悪魔 ” の像そのもの。然しこれを口にしてしまっては目の前に座る彼の気分を損ねたりする事は無いだろうか。何度か言葉を紡ぎだそうと口を開いては躊躇い閉じる事を繰り返した後、元寄り垂れている目尻をさらに下げて困ったような表情を浮かべ。 「 だってそうじゃ無かったら咄嗟にお兄さんの話なんて出ないでしょう? 」 ゆるゆると浮かべた笑みはそのままに小さく首を傾げたところで耳に届いた問いかけ。まさか先程の呟きが届いていたなんて思いもよらず、ぱちくり目を瞬かせてから 「 ええ、兄弟も居ないし両親も家を空けがちだったから 」 声色に過度な悲壮感は滲ませないようにと気を付けてはいるものの、多少の寂しさは滲み出てしまっているだろうか。演奏するよりも聴く方が、なんて苦笑混じりの返答には “ そうなの? “ なんて小さな驚きにも似た声を上げた後にいい事を思いついた、とばかりにパチリ手を打って 「 そうだわ!私が弾くのを聴いて貰えないかしら? 」 合わせたままの両手を口元へと持ち上げ、伺いを立てるように僅かに上目遣いに視線を送り。未だ明確な返答を得た訳では無いのに、曲はどうしようか、きっとクラシックよりもジャズの方が、なんて考えが頭の中を駆け巡っており心ここに在らずと言った様子で )





1112: レオ [×]
2024-06-22 05:45:54



>ギンハ(>1109


……ああ、確かに贅沢、だな。
(彼からの指摘で初めて意識した奢侈に、苦いような困ったような、眉の下がった笑みを浮かべる。……本当に、こんな悩みは久方ぶりだ。退屈など、遠い昔に師から留守居を頼まれて以来だろうか。益体の無い追憶は彼が部屋に入るまでの間のみ、自らが扉を閉める音を切っ掛けにまた思考は今に帰り、美しい九尾を追って己もその向かいへ座らんと一歩踏み込んだ、矢先。歴然とした物言い、それから此方を差した扇の先に思わずまた足をその場に揃え、びっと背筋を伸ばしたその直後、「な…――っ!?」突如と床へ現れた不可思議な紋様、見た事も無い文字らしき何かに瞠った視界は眩さに塗り潰され、堪らず固く閉じた瞼と頬を風が一瞬撫でていき――瞑った視界を通した光も落ち着いた数秒後。「今のは、どういう……」開く瞳を何度か瞬かせて余韻をいなしながら見回した風景に違和を覚え、もう一度、改めてよくよく視線を辺りに巡らせてみる。「……ん、おや?」普段見下ろしていた棚の上部が、明らかに己の頭よりも高い位置にある。掴めない状況から直ぐ傍のそれへと腕を伸ばした――その手が。普段の胼胝や節が目立つ荒く厚いそれではなく、まだ柔く薄い、一回り以上は小さなものである事に今しがた気が付いて。「…?これは……」まだ状況の理解が追い付いていない、呆けた声と共に引き戻した両掌を自らに向けて丸い目で眺めた後、「ギンハ、君は一体、」顔を上げ彼の方へ一歩踏み出した瞬間に、僅かに増した頭の重みと、脚の妙な軽さにバランスを崩して倒れ込んで――きょとんと窺った足が見慣れない近さにあった事で、只の違和から明らかな異常事態を確信する。「な、っ……これ、は…!?」驚きのあまりに上手く言葉も成せず、無意味に口が開閉する事数回。立ち上がるのも忘れたまま、この状況の説明を求めるように、緊張に結ばれた唇と混乱に回る瞳で彼の方を見上げた。)




1113: カナニト [×]
2024-06-22 09:35:41



>リリー(>>1111)


あああごめん、困らせてしもた。んん…少なくとも、リリーちゃんとおんなじ生き物には見えへん、やろ?
(言葉を選びあぐねて言い淀む姿に、そんなつもりはなかったのだとわたわた袖に隠された手を振って。彼女が慮ってくれた真心を打ち砕くような無粋な真似はせず敢えて婉曲な言い回しを選びつつ、自分を怪物のように思えてしまうことが何も悪い事ではなく当たり前の事なのだと示すように穏やかな眼差しでちろり顔を覗き込むような仕草を「 ここにはなあ、ぼく以外にも人間とちゃう生き物がたくさんおるねん。価値観も、食べるものも、時間の流れも、色んなもんがリリーちゃんの常識とはかけ離れた生き物だらけなん。中にはぼくみたいに会話もせんと、リリーちゃんのことすぐ食べてまうやつもおる。やから、付き添い探すんも一苦労やと思う 」嘘偽りのない真実は被食者側にとってはショッキングな内容であることは重々承知しているため、敢えて優しげなトーンで諭すようにゆっくりゆっくりと言葉を紡ぐ。そこには暗に自分以外の住人に頼るリスクを含ませながら、しかしあくまでも彼女の身の安全を守るために必要な情報を真摯に伝えているのだとゆるけた態度は一時鳴りを潜めさせることで示し「 まあ…居らんなったらつまらへんかもなあ 」兄の話題が長引くことは面白くないため、ふっと目線を斜め上に上げて静かに呟くことでピリオドを。代わりに家族の話題の焦点を新入りの少女にすり替え「 そおかあ、ほんならピアノが家族みたいなもんってこと? 」先ほどまで自重していた羽根のようなふわりとした軽やかさにて推測を添えて。先ほど咄嗟に兄の存在が口を突いたのは常日頃から最も身近で最も負けを喫したくない競争相手として意識しているから、兄の方がどう思っているかは知らないが少なからず自身はその背を追い続け或時には追い越してやろうと虎視眈々その機会を窺っている。ゆえに小さな好機を縫い合わせていくかのように身を乗り出し「 わ、リリーちゃんの演奏聴いてみたい!どおしよ、今から行ってまう? 」撒き餌に食いついた魚を釣り上げたような高揚感はただ純粋に彼女のことを知りたいという興味へと変身させて目を輝かせて見せる。すくっと立ち上がっては一度扉を見遣ってからわくわくした表情で少女へと視線を戻して)




1114: ギンハ [×]
2024-06-22 10:04:37



>レオ(>>1112)


(ひとときの戯れを愉しむような微笑のまま、さて出来栄えのほどはとその姿に注目する。子供らしい全体的に丸みを帯びたフォルム、見るからに骨までも柔らかそうな玉肌、鈴を転がすようと表現して差し支えないであろう少年らしい声――ふむ、と顎を引いて「 なかなか愛いではないか。その時分に攫われてくれば良かったものを 」狼狽する青年、否少年とは裏腹に実行犯である九尾は当然余裕綽々の態度のまま満足そうに閉じたままの扇で自らの手の平を淡く数回打ち、今の貴方にとっては特段に益体もないもしもの話を口惜しそうながらも微笑のまま落として。しかし自らの名を呼び捨てにされれば柳眉はキッと吊り上がり、虚空にて指を弾くような動作を取ればたちまち不可視の空気砲に似た軽い衝撃がピシッと縮んだおでこに届くだろう「 不遜であろう。吾の事はギンハ“様”と呼べ 」有無を言わさずそれが暗黙の了解なのだとも言い出しかねない威圧感を纏わせた声でそう命令し、転んでしまった身体をそのままに眺めながらバサリ扇を開いて口許を隠すように顔に添え「 知れた事、鏡を見れば一目瞭然よ。次いでじっくりと世界を見てみよ。どうだ、つい数分前とは何もかもが違って見えるであろう?即ち退屈とは無縁の身体じゃ。それに何よりも見て可愛ゆし、吾にとっても退屈凌ぎとなろうぞ 」つまりこれは互いにとって得のあるお遊びであると。幼気な姿を鑑賞するように目を細めながら、ふと気付いたように僅かに身を乗り出して何かを見立てるように悩む雰囲気を醸し「 どれ…、ふむ、四ツ身でよいか。おいそこの、持って参れ 」いつからか控えていた子狐の使い魔に申し付ければキュゥと鳴いてどこかに消え、すぐさまその小さな背に何かしらの布を乗せてトタトタ帰還する。その布を受け取れば“ほれ”と貴方に差し出し「 動きやすいよう甚平にしておいた。着てみよ 」どことなく九尾の衣装を彷彿させるような、紅地に白い装飾の入った甚平は着易い上に動きやすく洗濯も容易で、まさに遊び盛りの少年にうってつけのチョイス。しかし着方が分かるかどうか、自らは一歩も動かないながらも視線だけはしっかりと貴方の動きを追って)




1115: リリー・フリント [×]
2024-06-22 10:29:01





>カナニト ( >1113


( 人間では無い、そう直接的では無いもののそう見える事を肯定して良いものかと視線を彷徨わせればこちらを覗き込む穏やかな眼差しと交わる。その視線にやっとこくり、小さく首を縦に振る事で肯定の意を示した後に続く言葉は先程までの彼の緩い表情がなりを顰めたのを見るにきっと嘘偽り無いのだろう。あまりにも現実離れした事実をゆっくりと噛み砕いて飲み込むまでには数分を要したものの 「 ……そっか、 」 ぽつり言葉を溢した後に持ち上げた瞳は悲哀も困惑も大して宿ってはおらず。きっとこの屋敷の中で初めに出会った相手が彼のようにしっかりと説明をしてくれる相手であっただけ幸運なのだろう 「 ねぇ、カナニトくん。もし困った事があったら頼らせてもらっても良い、かしら 」 未だ見ぬ生物を拒むつもりは無いものの、今の己が持ち得るのは彼に伝えられた危険が存在するという事のみ。然程年齢が変わらぬように見える彼に頼るのは如何なものか、そんな思考が無い訳ではないものの言葉から推察するに彼も人間とは異なる存在。であれば、少なからず対話が出来て知っている彼が最も頼りやすい、なんて考えは単純な頭を持つ少女からしてみれば至極真っ当に行き当たる考え方で。話の中心を擦り替えられた事に小さく首を傾げるものの直ぐに笑みと共に首肯を一つ 「 ピアノと、あとは叔父さんね 」 己の師たる人間で且つ一番身近にいた、きっとプロの道も歩めただろう腕前を持ちながらそうなる事を選ばなかった血縁者。聞いて聞いて、私の家族って凄いのよ。そんな話は腐るほどあるのだが、すればする程に “ 近親者の栄光を着ているだけの子供 ” そんなレッテルを貼られて行った経験から開きかけた口は噤んで。「 今から? 」 こてり首を傾げては見せるものの、思っていたよりも早くピアノに触れる機会がやってきた事に瞳をキラキラと輝かせ。けれども直ぐに肯定しないのは彼の都合を考慮しての事。この屋敷に来る前の演奏の反省も済んでいない現状、きっと一度弾き始めてしまえば没頭して辺りが見えなくなってしまう事が容易に想像出来る。今すぐにでも触れたい、弾きたい、そんな欲望をキュッとスカートを握り込む事で抑え込み 「 …明日はどう、かな?どうせならいっぱい聴いてもらいたいし…… 」 顔に期待の色を滲ませる彼に申し訳ない気持ちは声色に乗せて )





1116: レオ [×]
2024-06-22 19:16:29



>ギンハ(>1114


(混乱する最中に名を口にすれば何か額を弾くものが当たって、思わず一度きゅっと目を瞑った後、「あ、ああ…すまない…?」まだ状況を掴みかねながらも、その冷たさに気圧されて詫びを重ねる。何とか起こした身をその場に座り込む形に落ち着け、彼の言う通りに部屋の隅に置いたままの姿見の方に視線を向けて「――っ!?」今度は声も出ない程の驚愕。床にへたり込む己の姿は、紛れも無く幼少のそれ。続く彼からの説明に理解はしたが受け止めきれない事実に、自らの丸い両頬を掌で捏ねれば、そこから伝わるむにむにとした柔らかな感触がこの出来事を現実であると声高に訴える。――呆けてしまった意識を引き戻したのは、子狐の何でもなく愛らしい鳴き声。それに尾を膨らませる猫が如く、大袈裟に身を竦めた後に彼の方を再度窺えば、何か布……言葉から察するに服らしい物を此方に差し出す姿を丁度捉えた。「……ええと、ありがとう。」この不思議極まりない状況の元凶は彼であるが、己の為に物を準備してくれたのは事実。一言の礼を基盤に立ち上がって、元の服を引き摺り蹌踉めきながらもその傍に寄り衣服を受け取る。――膝が出る事は然て置いて、一先ず下は着る事が出来たが、「……ん?む……んん…?」上はそうもいかない。なにぶん見た事も無い構造、普段着る上着には多少似ているが、それとは全く異なっている。くるりくるり何度も引っ繰り返している内に裏表も解らなくなり、「……その。ギンハ、様。」困惑のまま眉を垂らして彼を呼ぶ。先程受けた注意通り素直に、敬称も忘れず。「これはどうやって着るのか、教えてほしい。」些か怖々、顎を引いて彼の顔を上目に覗きつつ、その布を身の前に軽く掲げて着付けの教えを願った。)




1117: カナニト [×]
2024-06-23 09:32:31



>リリー(>>1115)


――――!ぼくのこと頼ってくれるん?、やったあ!
(ああ、この新入りの無垢でカワイイこと。目の前の怪物もいつ少女を食べてしまうか分からないのに、否ただ食べるより更に冒涜的なお遊びに巻き込まれるやもしれないのに。困ったことがあれば頼りたい、そのお願いを引き出せたことに達成感がぞくっと背筋を撫で、目を輝かせてはあくまでも見ての通り自身も怪物なのに貴方に信頼してもらえたことが嬉しいのだと弾む声色に乗せてはダボダボの袖を天に掲げてバンザイポーズ。“んしょ、”と袖を捲れば黒く塗られた爪――兄とは違い尖らせていない滑らかな指先が露わになり、手の平同士を向かい合わせて数cmの隙間を空けそこに魔力を集中させてゆく。十数秒の時間を掛けて無の空間から生成されたのは透き通った蜂蜜色のコウモリのチャーム付きの繊細なゴールドチェーンのブレスレット、両手のひらに乗せたそれを差し出して見せながら「 これ、リリーちゃんとぼくの仲良しの証。お守りにもなるから、いつでも付けとって欲しい 」片手に付ける以上きっと独力では装着し辛いだろうからと、自らブレスレットの端と端を掴むことで彼女の手首に装着するという意思を示し。特に拒まれなければ彼女が差し出した方の手首にそれを巻き付けてしっかりと金具を留め「 そんで、手首見るたびにぼくんこと思い出して 」恐らく華奢であろう手首と、その指先を冷たい手で包み込むようにして淡く握っては真っ直ぐに顔を向け“にひ、”と笑ってから手を引いて。「 そっかあ、叔父さんかあ。また今度、そん人のことも聞かしてやあ 」家族と同列に並ぶのはピアノと、又新たな要素である叔父の存在。キーワードとしてしっかりと脳内にマークしながらそう次に繋げて「 明日?明日かあ、んー… 」少しの間悩む振りを見せたのはまさにフリ、次の瞬間にはふにゃりと笑って「 いーよお、リリーちゃんのために時間空ける!ああ、今から楽しみやなあ 」落としてから上げた方が効果的と分かっていて戦略的にそう告げれば、今夜の成果は上々とばかりに締め括りに入ろうか「 他に知っときたいことある?いま思いつかんかったら明日でもええよお 」嘘なんてつかない、隠し事もしない、聞かれた事には全て答える。そのスタンスは崩さずにあくまでも貴方に疑問の抽出を委ね、しかし今すぐではなくきちんと時間的猶予を提示して)




1118: ギンハ [×]
2024-06-23 09:49:37



>レオ(>>1116)


うむ。きちんと礼を言えて偉いぞ
(目の前の彼が大人の姿のままならば、きっとこんな甘く接しはしないだろう。半分は順調に召し替えが済んだが残り半分に四苦八苦する様も幼子だからこそ見ていて微笑ましいというもので、眼福とばかりに扇に隠された向こう側ではニマニマと口許の表情筋は緩んで。トドメにきちんと教えた通り素直に呼び名を改めたことには胸を打たれたようにくっと喉を鳴らせば一度俯いて、数秒後にまた面を上げて「 無論じゃ。おいで 」パチリ、扇を閉じれば袂へと仕舞い込んで両手を広げることで少年を招き入れる意思を示そう。導きどおりに寄って来てくれたのならば、小さな両脇の下に自らの筋張った両手を差し込むことでひょいと抱き上げ、膝の間に前向きに座らせて「 慣れぬ内は難儀するかもしれんが、一度覚えてしまえば造作もない。よおく見ておれ 」明らかに出会った時の数倍、数十倍デレデレとした甘い声色と話し口調にて語り掛けながらそうっと小さな丸い肩へと甚平を羽織らせて。そのまま不可抗力に後ろから抱き込むような体勢できちんと少年にも手元が見えるように服を繋ぎ止めるための紐をどのように結ぶかを教示して「 ほおら、簡単であろ? 」ぽむ、と頭に大きな手の平を置けば膝元に上げた時と同じように今度は床へと彼を降ろして「 その姿は――そうだのう、長くても二、三夜ほどで元に戻る筈じゃ。早ければ今夜のうちに戻る可能性もある 」言い終えれば静かに立ち上がり、そう説明を連ねては一度ちらと扉を見遣り「 中々良い退屈凌ぎであったぞ、レオ 」素直に好感触を口にするのもきっと今の貴方の姿が好みド真ん中ゆえ。このまま追加で何か問い掛けられなければ、満足したような足取りで静かに九尾はこの部屋を去るだろう)




1119: リリー・フリント [×]
2024-06-23 13:17:02





>カナニト ( >1117


( 頼らせてもらいたい、そんなお願いに一目で分かる程に喜びを見せる様子にゆるり表情を和らげて。長い袖の内から出てきた指先を彩るのはマニキュアの類だろうか、少しの隙間を開けて向かい合わされている両手に首を傾げながら見詰めていれば瞬く間に無から生成されたのはブレスレット。“ わぁ…… “ なんて小さな感嘆の声を上げつつ、まるで本の中のファンタジーの世界みたいだと瞳をキラキラと輝かせて 「 貰っちゃっていいの? 」 念の為の確認はするものの、断るつもりなど無く彼が着けてくれる素振りを見せてくれれば左手を差し出し。華奢な白い肌にゴールドのチェーンが良く映える。体温を包み込むひやりと冷たい感触に驚きはするものの直ぐに笑みを戻し、首を縦に一度だけ振って見せて。彼の手が離ればブレスレットへと視線を送ってから再度紫の瞳と視線を交えて 「 ありがとう、カナニトくん。大事にするね 」 大きな瞳を細めるような満面の笑みを浮かべて。悩む素振りを見せる彼に、己には何も予定が無いものの果たして彼も同じだろうかなんて思い当たればさぁっと血の気が引いていくのが分かる。 “ もちろん、カナニトくんに何も予定が無ければだけれど “ 慌ててそう付けたそうと口を開きかけた時に耳に入ったのは肯定の言葉。それに安堵の表情を浮かべて 「 ふふ、約束ね 」 ピン、と小指を立てた手を彼の方へと差し出して。「 ううん、今は大丈夫。でも、また分からない事が出てきたら教えて貰えるかしら? 」 情報を詰め込みすぎたとてきっと分からなくなってしまう。それならば困った事があった時に聞けばいいか、なんて甘い考えは育ってきた環境故のもの。ゆるり首を左右に振ってから眉尻を下げて )





1120: レオ [×]
2024-06-23 14:28:38



>ギンハ(>1118


(先程とは打って変わって柔らかいような、いやに緩んだ雰囲気を纏う彼の仕草へ、仄かに不審を帯びた目を向けていたが、何か危機に類するそれではないと表情や声音に判断して素直に招きに応じる。抱え上げられる一瞬の浮遊感の後、座り込んだその背後から掛けられる言葉の甘さに妙に身をそわそわと、口許ももごもごとむず痒そうに動かしつつも、大人しくされるまま、教えを学ばんと紐を結ぶ彼の手元に見入る。「…なるほど、こうするのか。」頭に着方を落とし込むのと、彼の掌が髪に乗るのは殆ど同時であった。また下ろされたその場で、肩から踵まで己の姿を見回し服の心地と身丈の感覚を確かめる内、狐の彼はもう立ち上がっていた。「ああ、えと…そうか、良かった…?」咄嗟に顔を上げて返事をしたは良いが、どうもそれは的からずれている気がして、疑問符が語尾を追っていく。それでも去る背を見送った後、一人残った部屋の真ん中で改めて、彼が来る前より高い位置に映る内装を眺めつつ、状況の説明をもう一度反芻する。「……早くて今日の内、長くて三日、だったな。」歩幅や目線に違和はあれども、そのぐらいならば。そんな些かの楽観に思考を傾けて――かた、と風に窓が鳴る微かな空気の振動に再び肩が跳ねた。思わずそちらを振り返って歩み寄り、窓硝子やその向こうに何も無い事を視認した次、今度は室内で作業中の使い魔達の物音や揺れる尾に意識が引っ張られる。「……ん、んん?」いやに落ち着かない身体の感覚。……気の所為だろうか、どうも耳目や首回りがいつも以上にぴりぴりするような。それらを確信に至らせる暇も無く、また己の視線を奪ったのは、眼前を丁度横切った蜥蜴の尻尾。途端、目も瞳孔もかっと興味に開かれ――気付けば伸びた片手が寸での所で尾を掴み損ね、空を遠慮無しに握り込んだ所であった。「………?」使い魔などこの屋敷では見慣れている筈で、この蜥蜴の作業を妨げてもいけないと自制も過った筈。だからこそ、自らの行動にきょとんと空振った掌を不思議そうに見詰めて、小さな拳の開閉を繰り返し首を傾げる。だがそれも飯時の準備が整った事に掻き消え、普段のテーブルに着席してぴしり背を伸ばし、「……いただきます。」目の前に置かれた湯気立つ食物達に一声礼儀を正して食事を始めた。)


***


一つ区切りと見て言葉を掛けさせてもらう。…うむ。無事に、と言って良いのかは解らないが、とにかく小さくなる事は出来たな。折角だろうと、少々縮んだ後の事も描写させてもらったが……何か解釈違いだったらすまない。

さて、私がこの状態でラザロを呼ぶか、部屋の外を覗いた所に鉢合わせするか、または向こうが様子見に来るか……何れにしろ、彼と顔を合わせる事になるのは確定と見て良い。状況として一番可能性が高そうなのは、“今度こそ真っ先に思い付いたラザロを呼んだは良いが、待ちきれずに部屋の外を覗いた所に鉢合わせ”という所か。これに何か必要な描写があればそれを綴ってくるし、そうでなければこの前提を持ってそのまま次の夜に移ってもらって構わない。

それでは、次の返事を待っている。




1121: カナニト [×]
2024-06-23 21:54:18



>リリー(>>1119)


うんっ。思ったとおり、よー似合う!
(しゃらり、手首に煌めく装飾は嫋やかな彼女の魅力をより一層引き立てるようで満足気にふにゃりと破顔して見せて。数あるアクセサリーの中でも態とブレスレットを選んだのは、ピアノが生活の一部であるという少女にとって手はケアすべき部分であり、目にも入りやすい部位であろうと――即ち、他の装飾品と比較すれば彼女の視界に入る頻度が高いだろうと打算してのこと。それを見るたび『優しくて親切なカナニトくん』の存在を反芻してくれればいい、というエゴも表面には出さずともしっかりと思いは込め、差し出された可愛らしい小指をじっと見つめる。小指同士を絡めるそれが人間界では約束を意味する慣習だと知ってか知らずか「 ……?、こお? 」困ったように小首を傾げてから、冷たいが柔らかな頬を指先にぷに、と寄せて「 うん、約束 」その状態のまま少女と視線を合わせて緩く微笑んで「 あったりまえやん。リリーちゃんみたいな可愛い子ぉに頼ってもらえるん嬉しいわあ 」顔を引いてから立ち上がり、半腰になってはふわふわで滑らかな手触りの生地で織られた袖越しに彼女の両頬を手でそっと一度だけ包んで。「 んじゃあ、今日はこのへんで。なんかあったら、そのブレスレットに向かってぼくん名前呼んで。リリーちゃん、おやすみぃ 」終始青年とも少年ともつかないあどけなくも穏やかな微笑を扉から退出するまで絶やさず、扉が閉まるまで廊下からひらひらと手を振って。結局二口しか飲まなかったココアのマグはそそくさと使い魔が片付けに来るだろう)




1122: ユギン [×]
2024-06-23 21:58:53



>レオ(>>1120)


やあやあ仔羊ちゃん、素敵な締め括りをありがとうね。宝箱で少し触れてくれていた通り、幼児退行の影響で子供っぽい部分が垣間見える一幕、とってもわくわくしたなあ。
そう、次はいよいよちっちゃくなった所をラザロにお披露目する夜だね。いいなあ、いつもとは一味違った期間限定の可愛い君を僕もよしよししたいなあ。そうだね、“”で囲ってくれたシーンが僕は一番楽しそうと思うから、君もそれで問題なければ最初の描写をお願いしていいかな?きっとすぐにラザロが飛んで行くよ。




1123: リリー・フリント [×]
2024-06-23 22:40:50





>カナニト ( >1121


( きらきらと光を反射する程に綺麗なブレスレットは華奢な腕を動かすと少々移動をするものの、繊細な作りなのかそれが特段気にかかるという程のものでは無く。視界に入る度思わず口元が緩んでしまうのは矢張りお洒落が気にかかる年頃、普段着ける事の少ない装飾品が増えた事が嬉しく無いはずも無く。困惑を浮かべる顔とは裏腹、しっかりとヒヤリ冷たい指が絡められれば満足気に頬を緩めて頷いて肯定を示し 「 約束ね 」 再度短く言葉を紡ぎ出し、小指を絡めた手を緩く上下に振って。柔らかい感触に両頬を包み込まれれば自然と眼を持ち上げるように動かすと柔らかな笑みを浮かべる彼と視線が交わる。「 カナニトくんの名前を呼べばいいのね、分かったわ。おやすみなさい、また明日ね 」 部屋から送り出すのに座ったままは失礼か。ソファから立ち上がり扉の前まで付き添い、彼と同じく戸が閉まるまで緩く手を振って見送ろうと。どこからとも無く現れたカラスたちが片付けてゆく慣れない光景を首を傾げつつ眺める事数分、綺麗になったテーブルを前に再度ソファへと腰を下ろして暫く現実離れした出来事に頭を巡らそうか。十数分ほど頭を働かせた後、はっとした表情を浮かべれば一先ず部屋の中に何があるのかの確認をする為にルームツアー宜しく部屋中を歩き回るつもりで )


****


こんばんは、そろそろ一度お暇かしらと思って失礼させていただくわね。
済し崩しにだけれどピアノを弾く約束も出来たし、初めて会ったのが怖く無い悪魔さんで私安心しちゃった。

次は確か予定だとお姉さんにバトンタッチだったわね。初回の文章だったり、お姉さんの詳しい説明だったりは >1047 に置いてあるものを参照してくれるととっても助かるわ!それじゃあ、お姉さんもお迎えに来てもらえるの心待ちにしているみたいだし私はこの辺りで失礼させてもらうわね。





1124: ユギン / ウーミン [×]
2024-06-24 00:55:26



>リリー(>>1123)


こんばんわ、小さな仔羊ちゃん。ふふふ、君はとっても素直で良い子なんだね。確かに悪魔は一見怖くないけれど…いいや、これ以上は無粋だね。けれどね、この先僕の導きが必要になったら是非君のお部屋に呼んでおくれ。
ああそうだ、ひとつ補足をさせて。ロル中の指切りげんまんだけれど、カナニトは小指を絡める代わりに君の指へ頬を添えたんだ。紛らわしい文章でごめんね、特に〆ロルの修正は必要ないよ。
これで君もこのお屋敷のメニューの――いいや、迷える可愛い仔羊の一員さ。また会える夜を楽しみにしているよ。

さて、次は硝煙と血の香りのする彼女の初夜だね。どちらでお迎えに行こうかとっても悩んでしまったよ。色々考えたけれど、人懐っこい堕天使の方が最初のコミュニケーションは取りやすそうだったからウーミンを向かわせるね。何かあればいつでも声を掛けておくれ。


***


>蘭玲(>>1047)


(ゆら、ゆらとハンモックが揺れ、小さな往復の度にはらはらと薄汚れた白い羽根が舞い落ちる。ひとりぼっちの寂しい部屋の静寂を申し訳程度に慰めるのは少女の微かな鼻唄。それは神に贈る賛美歌に似て、それでもとある一節に差し掛かれば尻すぼみに消えていき「 …さみしい 」そんな益体もない呟きへと帰結して。と、そこへ飛来したのはカラスの使い魔。カラスを使役する住人は複数存在するものの、この使い魔は堕天使のものだと誰しもが一目で知るという――他とは違う白く染まった姿を見れば一目瞭然なのだと。寂しさに沈みそうな主人にカァ!と高らかに朗報を伝えれば、緋色の大きな瞳はぱっと瞠られて「 あたらしい女の子! 」ぶわり、広げられたボロボロの翼を使って一目散にその部屋へ向かうその原動力は『きっとその女の子も寂しがっているはず、そばにいてあげなくちゃ』なんて幼稚な決め付け。楽しげなノックの後、待てども扉が開かれることはなく不思議そうに首を傾げて、返ってきた少し棘のある声には臆面もなく「 あのね、うーはウーミンっていうんだよう 」無邪気に弾んだ声色を返して。扉の向こうの人物が知りたがっている事は堕天使の名前などではない筈だが脳足りんには自己紹介が関の山、ゆえに待ても長くは続かずこちらから勢いよく扉を開けて「 じゃーんっ!ほらみて、これがうーだよ! 」にぱにぱと幼気に笑いながら両手を顔の横に掲げて柔く指先を曲げ“がおーっ”と楽しそうに咆哮の真似事をするのは挨拶のつもりか。「 あなた、あたらしい女の子でしょぉ?あのね、うーね、あなたが寂しいかもっておもってここに来たの! 」顔の横の手は後ろ手に下げ、軽やかに翼を広げてくるくると回れば薄汚れたワンピースの裾が揺れ、舞い散る羽根が貴方の部屋の床にいくつか落ちる。攫われてきたばかりの彼女には頓珍漢であろう発言を堕天使は一生懸命に伝えて)




1125: レオ [×]
2024-06-24 01:16:17



>ユギン(>1122


ああ、ユギンか。いや、私の解釈が間違っていなかったようで何よりだ。それに、楽しんでももらえたようだな。
…ふ、ははっ、すまないが今回の役目ばかりはラザロの特権だ、許してくれ。では、先程の通りの描写を綴らせてもらおう。

それではまた、楽しい一夜を願おう。


***


(騒動に遭ってから一眠りの後。普段と違う服を着て髪を結う身支度、食事の摂取など、日常動作の合間はまだ良かったが、それらが終わって意識の隙が出来る時間が問題であった。狐の彼が言う通り、確かに今までのように退屈はしない。しないが「……むう、」どうも落ち着かない。窓辺の微風に振り返るのも、視界を横切る烏や蝙蝠を追う手を伸ばしかけたのも一度や二度では済まない程度には。「……困ったな。」今はまだ自制も利いて一先ずソファーに座ってはいるが、肌――特に首元に触れる空気の僅かな震えや、間近の動くものに気を容易く移すこの状態に眉を寄せる。そのまま状況の改善を巡らせた頭が真っ先に浮かべたのは、「……ラザロ、」かのドラゴンを頼る事。それを思い付くが早いか、ソファーを飛び降り一匹の使い魔の元にしゃがみ込んで、声を掛ける。「其処の君、……ええと、ラザロの使いの者だと思ったのだが。」その相手は何時かの頃、彼と泉に水浴びへ行った夜に呼び出しを頼んだものにそっくりな使い魔。無論、人間相手でも怪しい己の見分けに自信は無く、少々弱気さは持っての声音だったが、少なくとも動きを止めたそれに言葉を続ける。「彼を呼んでほしい。用件は、そうだな……困っているから頼りたい、と伝えてくれ。」目は他へ揺れがちだったが用そのものはすらすらと、弱っている事も包み隠さず朗々話し、部屋を出る姿を見送る。――少々の間。ふと、扉の辺りから鳴った物音に意識が向く。……もしかしたら、彼が。その後にあの豪快な声が続かない事に、薄々ただの家鳴りのようなものだとは気付いていながら、それ以上に逸る感情を抑えきれず。ぱたぱたと駆け足に近寄り開いた扉の隙間から顔を出し、右左と面ごと視線を何度も巡らせて紺碧のドラゴンの姿を探した。)




1126: リリー・フリント / 蘭玲 [×]
2024-06-24 08:00:50





>ユギン ( >1124

ふふ、お褒めの言葉ありがとう。ええ、勿論!貴方ともお話しさせてもらえる機会が来るのを楽しみにしているわ。
あら!私とした事が読み違えていたのね…恥ずかしい。お言葉に甘えて訂正はせずに残させてもらうけれど、もし今後もまた妙ちきりんな事をしている時があったら遠慮せずにお伝えしてちょうだい?私も気を付けはするんだけれど、空目をしちゃう可能性もあるかも知れないから…。

謝らせてもらいたかったから出てきちゃったけれど、こちらはお返事無くて構わないからね。

****


>ウーミン


( 女の子の、それも幼く聞こえる声に警戒心は解け掛け代わりに頭に浮かぶのは恐らく名前と思わしき名称への違和感「 无名? 」 やけに発音のいいそれは母国で聞き馴染みがある故のこと。母国では名無しもしくは謂れのないなどの意味を持つ名に考え込んでいれば突如として開け放たれる扉。声からの予想に違わずその先に立つのは少女のようで、その様子を見るに敵対心や害意は無くただただ善意での行動なのだろう。足のあるカーペットのおかげが、ヒールの音は然程響かす事は無く彼女の前へと足を運んでは目前でしゃがみ込み。床に落ちているのは彼女の背に生えているように見える羽だろうか。中でも綺麗なものを一枚拾い上げ 『 これは貴女の? 』 母国の響きを冠しながらも恐らく同郷では無いように見える彼女の姿に、言葉が伝わるようにと選んだのは英語。使い慣れない言語故に多少のぶっきらぼうさが言葉尻に生まれてしまうだろうが伝わらない可能性があるよりかはマシであろうと。『 私の自己紹介がまだだったね。私は蘭玲。…それで、ここは何処なのかな 』 思い出したような自己紹介は身分までを明かす必要は無いだろうと名前だけに留め、“ あたらしい女の子 ” そんな風に告げた彼女は少なからずこの場が何処なのかを知っているのだろう。なるべく高圧的で怖い、そんな印象を与えずに済むように口元は弧を描き柔らかな笑みを浮かべて見せて )





1127: ラザロ [×]
2024-06-24 18:44:52



>レオ(>>1125)


(ドラゴンの所在は屋根ある部屋ではなく月明かりの下の庭園だった。しかし噴水や花壇の類ではなく庭園の片隅にて土に塗れながら大工仕事に勤しむのは、どちらかと言うと魔法よりも力仕事が得手ゆえに。ぽたり、顎を伝う汗を乱雑にぐいと拭った直後、ポテっと肩に飛び乗ってきたのは自身が可愛がる蜥蜴の使い魔で「 おう、どうした 」首を捻って小さな生き物を見遣ればその報告にカッと目を瞠って「 レオ…! 」無意識にそう呟けば弾かれたように屋敷の中へと駆け出して。使い魔が少々大袈裟に緊急事態として伝えたのだろうか、土や汗で汚れた全身を水浴びで洗い流すことも二の次に階段を駆け上がって角を曲がる、そうすれば廊下の数十m先に自身を呼んだ獲物が居る筈――しかしまたしても眉間に皺を寄せながら瞠目したのは紛れもなく彼の部屋から顔を出しているのは見たこともない幼子だったからで。得体の知れない相手が自分の獲物に危害を及ぼしたのではと想像しながら険しい表情でずかずかと歩み寄り「 オイ坊主ッ、そこはレオの部屋だ!勝手に入ンじゃねぇ…、……? 」まさに近所の悪戯小僧を叱り飛ばす少々ガラの悪いおじさんのような怒鳴り声を上げるも、声の勢いが萎んでゆくのは件の坊主から間違いようもなく濃ゆい貴方の匂いが香り立つから。「 レオ、テメェ何があった…? 」その口振りからドラゴンは姿形が変わっても相手が貴方だと気付いている。しかし尋常ではない事態に心底心配するような声を出しながら目線を合わせるように片膝を床へついて、ずいぶんと小さくなってしまった華奢な双肩に手を置いて怪訝な表情で顔を覗き込んで)




1128: ウーミン [×]
2024-06-24 19:02:37



>蘭玲(>>1126)


うんっ!、そぉだよう。あのね、うーね、ここに来てからいっぱいいっぱい抜けちゃうの。もどしてももどしても戻らないの
(自分の一部だったものを相手の手に取ってもらえて嬉しいのか、満面の笑みで頷きながら見て見て!とばかりにボロボロの翼をぶわりと大きく広げてみせる。大人の一人や二人、優にすっぽりと包み隠せてしまいそうな翼は蓋し崩壊しかかっているような危うさで、羽撃いたわけでもないのにまたはらはらと羽根が舞う。視界にちらちら映るそれに今度はしゅぅんと悲しそうに表情を曇らせ、その場に膝を抱えるようにしゃがみ込んでは床に落ちた羽根を両手でかき集め、小さな手のひらでくしゃりと掴んだそれを自らの左翼に埋め込むように強引にぐりぐりと押し付け、しかし当然くっつくわけもなく呆気なく散りゆくそれに憂いの溜息を吐いて「 どおしたらいーかなあ 」出会ったばかりの相手に助言を求めるのは幼すぎる精神年齢ゆえか、それとも穏やかに語り掛けてくれる優しさに早くも懐きつつあるのか。「 らんれい!らんれい、蘭玲、あなたの言葉ってなんだかとくべつ! 」名を明かしてもらえればまたしても現金ににぱっと破顔して、舌足らずな音でそれを反芻。このお屋敷ではあまり聞き覚えのない訛ったような発音を子供ながらに特別と表現しながら、屈めていた膝を伸ばしてすくっと立ち上がって彼女を見つめ「 ここはねえ、くろばらのおやしき!うーとかねえ、ヴィンスとかねえ、ラザロとかねえ、いっぱいいろんな怪物がいるんだよ!でね、でね、蘭玲はうーたちのゴハンなの! 」明るい無邪気なトーンとはあまりに不似合いな屋敷の紹介はいくら荒唐無稽でも全て事実。貴方に分かる筈もない固有名を指折り楽しそうに挙げながら、いつかの夜に空腹になった自分の糧になってくれるかもしれない相手の首に――もしもう立ち上がっているのなら腰辺りに腕を回してむぎゅっと抱きつき「 ありがとお、蘭玲っ 」少々気の早いお礼は貴方の命へ。無邪気ゆえに残酷なストレートさが貴方を置いてけぼりにしてしまわないかとか、そんな所まで一切頭は回らず)




1129: 執事長 [×]
2024-06-24 19:05:21



>ご新規様・常連様・お試しの方問わずお相手募集中です[ 今夜の案内役:マリーシュカ ]

>無登録の単発交流での暇つぶしや、行き場所の無くなったお子様のご供養も大歓迎です!

>ルート選択にお悩みの方へ(>>950


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world


▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489
◇プリケル(>>559
◆リーパー(>>576
◆グレン(>>644
◇リリー・フリント(>>1041


▼ 現在のブックマーク(最長1ヶ月間保持) ▼

●レオ × ラザロ ⇒ 【 >>1127 】 ※イベント「九尾の神通力」発生中
●蘭玲 × ウーミン ⇒ 【 >>1128


▼ 日常イベント ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/events


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼




1130: 執事長 [×]
2024-06-24 19:42:29




>只今より、不定期ゲリライベントを開催いたします。詳しくは下記をご参照くださいませ!


   【 ゲリライベント ― 明晰夢の廻廊 ― 】


 ある夜、お屋敷の支配者たる黒薔薇は口々に囁いた。
 “ 味気ないわ ”   “ 飽き飽きだわ ”
    “ 食べて食べられるだけ ”  “ お決まりの幕引きだわ ”
  “ 見たいわ ”  “ 見たいの ”  “ 愉快に踊る命を ”
 ――あなたがお屋敷での暮らしに慣れた頃。いきなり黒薔薇の茨に呑まれ、目を覚ませば殺風景な真っ白の部屋に閉じ込められていた。
 しかし独りではなかった。優位者である筈の怪物も黒薔薇の暴力に攫われたらしい。
 密室に二人きり、上下左右に出口なし。
 瞬きの刹那、先ほどまで何もなかった空間に一通の黒い手紙。その内容は――――


>対象者:
 ∟全ての参加者様(ご新規様・常連様不問、相性次第で無登録の方や試運転のお子様も大歓迎)

>概要:
 ∟いわゆる「●●しないと出られない部屋」からの脱出を指名した提供と共に目指すイベントです。●●の部分はエントリー受付時にランダムに3種類生成されますので、その中からやってみたいシチュエーションを選んでいただきます。制限時間(リアル時間とは別軸)も不規則に設定され、時間内に脱出できなければ共倒れです。無論これは黒薔薇の用意した特別な明晰夢、現実とは切り離された交流であるためイベント中に起きた事象やお互いの記憶は本編には引き継がれません。脱出の成功・失敗に関わらず、イベント達成後は普段通りの交流にお戻りになれます。イベント期間中であれば何度でもエントリー可能です。

>参考:
 ∟耽美で猟奇的な雰囲気を大切にしている本編ではあまり味わえないギャグテイストを、本イベント中では積極的に取り入れるかもしれません。勿論キャラ崩壊させるつもりはありませんが、普段怪物たちの見せない一面を垣間見る機会とご認識ください。また制限時間が設けられている以上本編と比べてテンポよい進行を心掛けますので、多少文量が控えめになる可能性があります。

>エントリー方法:
 ∟キャラクターのプロフィール(常連様はアンカーでOK)と以下シートを併せてご提出ください。

【 イベント用シート 】

指名:(1名のみ)
提供との親密度:◇◇◇(以下3段階から選択)

※親密度の目安
◆◇◇…顔見知り
◆◆◇…親しい友人
◆◆◆…両想いor両片想い


>提供:【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters 】
 ∟近日中に実装予定の住人を含め、全ての怪物を指名可能です
 ∟相性によっては別の提供をご提案させていただく場合がございます



>1000レス到達したら開催しようしようと思っていたものの準備が間に合わず、中途半端な時期になってしまいました

>ゲリライベントの実施継続期間は7月末頃までを予定しております

>イベント期間中でも通常交流をお楽しみいただけますので(ご希望があれば同時進行も可)、そちらをご希望の方はその旨お伝えくださいませ

>イベントについてのご質問・ご相談は大歓迎ですので、いつでもどなたでもお気軽にどうぞ!




1131: レオ [×]
2024-06-24 20:34:09



>ラザロ(>1127


(幾度見回しても姿を確かめられず、悄気て唇を引きながらも往生際悪くもう一度覗き込んだ矢先に、怒鳴り声が響く。その震えにびりっと首元が痺れてその場に硬直したが、目の前へと近寄った見知った顔――己が呼んだドラゴンと視線が噛み合った一瞬きの後、止めていた息を吐き出して、置かれる掌の重み任せに竦めた肩を下ろす。「……良かった、」彼が来てくれた事にも、自分を“レオ”と認識した事にも安堵を零した次に、状況の説明の為に呼吸を取って、「実は昨日、少々暇を持て余してギンハ……様を話し相手として私の部屋に呼んだのだが、その時にだな…」事の発端、余剰が過ぎる時間の使い道から、指摘された敬称も連れて言葉を綴っていく。妙な模様と閃光に包まれた事、その後気付けばこの姿だった事、この服の提供の事、そして、「…それで、これは自分を呼び出した駄賃とも、互いの退屈凌ぎとも言っていたか。確かに、彼は満足したようだったが…」最後にその行動の由まで結んだ後に、説明に明朗と懸命だった表情が曇り始める。「……私は困ってしまってな。この姿だと、耳や目に入るもの全てが気になって、どうも落ち着けない。」それまでよりも言葉がもたついて、瞳も泳ぎ迷う素振りを見せるのは、幼少時代の身の感受性をはっきり形に出来る程知覚出来ていないから。「……でも。君の傍に居れば、“これ”でも安心出来るかと思ってな。考え無しに呼び出してしまった。」それから苦味を含みながらも柔らかく、信頼を花弁に咲き誇る笑顔でそう紡ぎながら、何処か気恥ずかしげに自らの首元を掌で擦る。「それで……ラザロさえ良ければ、元に戻れるまで君を頼らせてほしいのだが、」また姿勢はしゃんと伸び、幼いなりに引き締めた顔で真っ直ぐ眼前の彼を見詰めて、「…構わない、だろうか?」正々堂々真っ向から、今この屋敷で最も信を置く彼を命綱と頼る許可を求めた。)




1132: 蘭玲 [×]
2024-06-24 20:35:33





>ウーミン ( >1128


『 ……そう、こんなに綺麗なのに勿体無い 』
( 広げられた両翼は少女の体のわりに大きく、けれどもほんの少し動かしただけでもハラハラと落ちる羽根のせいか頼りなさ気にも映る。ゆるり眉尻を下げて、もう一枚床へと落ちた羽根を手に取って。悲し気に見える彼女の表情を明るくさせてあげたい、そんな気持ちはあるものの抜け落ちたものをくっつける術など持ち合わせていない 『 そうね…私も分からないから、一緒に方法を探そうか 』 困ったような表情はそのままに、それでも少しでも役に立ちたいと。一先ずは抜け落ちた羽根がどこかに飛んでいってしまわないように拾える範囲のものを片手に拾い上げて。己の名を何度も呼ばれるのはくすぐったいもの。それに加えて特別とまで言われてしまえば緩む口元を隠す事などできるはずも無く『 聞き馴染みは少ないかも知れないね 』 彼女の様子を見るにきっとこの場に同郷の人間はいないのだろう。意思疎通を図ることのできるだけの言語能力はあるものの、やはりもう少し発音にも力を入れておくべきだったかなんて後悔は後の祭り。彼女が立ち上がる事により少し見上げる形を取りながらも視線を逸らすことはせずに。聞いたことも無い固有名詞はきっと誰かの名前なのだろう、それにしても怪物やゴハン、やや物騒にも感じる言葉は己の聞き間違いでは無いだろうか。そんな気さえしてくる程に無邪気な声色にぱちくりと瞳を瞬かせて 『 ちょっと待って、理解が追いつかない 』 頭を回転させている最中、首元に回った腕や密着する体がやけに冷たく感じ、しっかりと感覚の残るこれは現実なのだと突きつけられたようなそんな気さえしてくる。彼女の言葉を理解してしまえば、捕食者と非捕食者その関係を認めてしまうことになる。けれども少なからずあの男の元から離れられるのならば 「 ……この方が良い、か 」 ぽつり溢した独り言は母国語で。少しの衝撃でも崩れ落ちそうな彼女の翼には触れないよう、背中へと腕を回しそっと抱き締めて )


****


引っ込んだところで直ぐに出てきてしまってごめんなさい。とても楽しそうなイベントが見えたものだからつい……。
期間内に周回が出来そうなだけの時間があれば全員の、と言いたいところだけど時間は有限だしきっと全員分回るだけは取れないと思うから……そうね、こちらで面白そうな反応ができるのは舞台役者の彼か、ピアニストの彼女。私と殺人鬼の彼はきっと指示に素直に従う事が少ないと思う、なんて情報を渡して選んでもらう事は可能だったりする?指名も出しておくなら、私はヴィンス、ピアニストの彼女はレンブラント、殺人鬼の彼はマリーシュカ、舞台俳優の彼はハイネ辺りだと考えてるけれど、相性諸々もあったら合わせて教えてくれたら嬉しいかな。

後はそう、一先ず始めてしまった私の一夜が終わるまでは可能なら同時並行でって考えているのだけれど、どちらもしっかりと文章をってなったら随分と大変だと思うから両方とも文章は短めになっても問題無いよ、とだけ。あとに控えてる殺人鬼の彼のお話を同時に紡ぐかどうかはその時に話せたら良いかな。





1133: ラザロ [×]
2024-06-24 23:10:44



>レオ(>>1131)


ギンハァ?……あー…、成程な
(なんでまたあんな気難しい奴を、名を聴いた瞬間反射的に浮かんだ疑問は続けられる説明に耳を傾けるために一度飲み込んで。幼い少年少女をこよなく愛する九尾の癖は住人たちにとっても周知の事実、それに自分と違って大変魔法や妖術の類に長けた相手の事だから戯れに人間の姿を変えたと言われてもナルホドの一言で納得できる。「 まァた災難に巻き込まれたな。アイツ、どんくらいで元の姿に戻れるって? 」どんな巨躯でも無限に血を流せるわけではないのと同じで、どんなに魔力に優れていても無限に続く魔法などありはしない筈。純粋に気になった点を問い掛け、真っ直ぐにぶつかりあう視線はいくら幼くとも凛とした芯のある貴方の眼差しをしっかりと自身に想起させて「 ッたく、世話の焼けるヤツだなテメェは。ガキん姿になったからって俺ァギンハみてぇに甘やかさねえぜ 」男臭い性分たるドラゴンにとって、彼の強さを信じ頼られるのは嬉しい事。不器用なため口では文句を垂れるが、変な条件を付けたり安易に拒否したりしないところにある意味実直な心境が滲み出て。しゃがみ込んでいた体勢から直立に戻りながら「 頼るッたって、どうすりゃいいんだ。四六時中レオの子守をして欲しいってか? 」ふと思い至ったのは子供の世話をした経験に乏しいがための見通しの悪さ。何をしてやればいいのか検討もつかず、十二分に筋肉の付いた逞しい腕を組みながら困ったように片方の眉を吊り上げ見下ろして)




1134: ウーミン [×]
2024-06-24 23:12:55



>蘭玲(>>1132)


!、うーの羽根きれい?じゃあ、それぜーんぶ蘭玲にあげるっ!
(抜け落ちた羽根を取り戻す術を見つけられずしょぼくれていた少女はどこへやら、綺麗、その一単語だけで曇天を晴天に変える優しい突風に吹かれたように嬉しそうな笑顔に。主の元から離れても割と芯のしっかりと残る羽根たちは形の良いものだけ選りすぐれば羽根扇に出来そうなボリュームで「 んぅ?どこがわかんなかったあ? 」理解が追いつかない事と理解が出来ない事は別物だが、判別を付ける能はなくお姉さんぶって小さい子に問い掛けるような調子で無邪気にそう返し、抱擁を返されれば“あったかぁい”と緩みきった声で幸せを表現して。この方が良い、その言葉には彼女にしがみつくように少女の細腕に見合わない獰猛な力をぎゅっと込めてこくこくと何度も頷き「 わかんないのはもやもやーってしてわーってなるから、うーすきじゃない。から、蘭玲のわかんないはうーが消してあげるよ!だからね、うーとお屋敷にいよお 」話し方も触れ方も優しい彼女にすっかり無垢な堕天使は懐いてしまった様子、屋敷のことはなんでも教えると言いながら生活のことや使い魔のこと、部屋から一人で出歩かない方がいいこと、そういった注意事項を頭の中で順序立てて説明する事ができないのは未熟な精神発達ゆえか)


***


早速イベントに触れてくれてありがとお!案内役は吸血鬼のおねーさんだけど、今回はこのままうーが答えるねえ。
お部屋のコンセプトも制限時間もランダム生成だからね、所要時間については今はなんともいえないんだけど、本編に比べてけっこうさくさくなペースを想定してるんだって!だからね、舞台役者さんとピアニストさんだけじゃなくて、優しいおねえちゃんとも、殺人鬼のおにいちゃんとも遊べたらうれしいなーって思ってるんだあ!
んっとね、選ぶっていうのはなんのことだろー?むずかしくってごめんね、イベントのエントリーが済んでからお部屋のコンセプトを3つランダム抽出するから、むしろそのなかから選んでもらうのはおねえちゃんたちなんだあ。だからね、まずは誰からイベントに参加してくれるか決めてもらって、そしたら>1130のイベントシートに希望条件を記入して教えてほしいんだあ。そしたら黒薔薇がどんなお部屋が準備されたか教えてくれるんだよー!
同時進行希望、おっけーだよ!いっつもうーたちのこといっぱい考えてくれてありがとお、殺人鬼のおにいちゃんのことはまたその時に話そうねえ。イベントについて、むむー?ってところがあったらなんでも聞ーてね!




1135: 蘭玲 [×]
2024-06-25 07:36:18





>ウーミン( >1134


『 でも、貴女の……うーの大切なものでしょう? 』
( 名前を呼ぶのに一瞬の間が生まれたのは同じ響きを持つ言葉を知っているため。名無し、そう呼ぶ事を躊躇いけれども名前を知って尚貴女だなんて距離を感じる呼び方を彼女に向ける事は避けたい。その思いから彼女の一人称を借りてみて、嫌がられないようであればその呼び名で定着をさせようと。抜け落ちた羽根は今手元にあるものに限っても形のいいものが多く、果たして自分がもらってもいいものかと何度かそれらと彼女の間に視線を往復させて。わからない事があったのだと、そう彼女には伝わったのだろう。緩く首を左右に振り 『 大丈夫、うーの言いたい事ちゃんと伝わってる 』 しっかりと言葉に残して緩い笑みを浮かべようか。回す腕の何処にそんな力があるのか、きゅううと籠る力はきっと慣れている人間でなければ少しの苦しさを覚えそうな程。『 それじゃあこの屋敷でやめておいた方がいい事教えてくれる? 』 知っておくべき事の急務は禁止事項やその類かと判断。このままの体勢で話すのも構わないがずっと彼女を立たせたままなのも忍びない。ゆるりと回していた腕に力を込めて 『 ごめん、ちょっと移動するよ 』 一応の断りを入れてから、抵抗されないのであればそのまま彼女の体を抱き上げて一緒にソファへと移動しようと。それが叶ったのなら自身がソファへと座り、彼女は己の膝の上へと横向きに座らせるようにして話の続きをするつもりで )


****


なるほどね、答えてくれてありがとう。
一先ずは様子見も兼ねて順応しやすそうな舞台役者の彼でお相手願おうかなって思ってシート記入させてもらったのも添えてみたんだけれど、こんな感じで大丈夫そう?
他にも必要事項があれば教えてくれると嬉しいかな。

【 イベント用シート 】

グレンPF ( >644
指名:ハイネ
親密度:◆◆◆ ( 両片思い想定 )





1136: 匿名さん [×]
2024-06-25 14:18:20



指名:ハイネさんかクォーヴさん。または管理人様の判断で相性の良さそうな相手がいれば、その方を希望。
希望ルート:恋愛ルートか捕食ルートが気になります。
名前:ルイス・ハンクス
性別:男
年齢:24歳
職業:牧師
性格:人懐っこく朗らか。愛情深い。嫌な事はあまり引きずらず、寝たら忘れる単純さを持つ。しかし生い立ちのせいか自分に対しては大切にする意識が低く、危なっかしい一面がある。
容姿:175cm。柔らかな白銀の髪に、少し垂れた優しげな二重の瞳に鼻筋の通った整った容姿を持つ。その目元のおかげか綺麗だが近寄り難さはなく、柔らかな雰囲気。細身で優男に見えるが、日々子供達を相手にしている為体力はある。
備考:物心がついた頃には親はおらず、身寄りのない子を育てている教会で他の子供らと一緒に育った。親代わりの牧師は愛情深い人で、その影響を多大に受けて成長した。

ロルテスト:(教会で共に暮らす子供達を寝かしつけ自室に戻ると、身に覚えのない黒薔薇の封蝋で閉じられた手紙がベッドのサイドテーブルの上に置かれていた。自身に手紙を送ってくるような知り合いはいないし、本当に自身に宛てた手紙だろうかと疑問が浮かぶ。しかし何故だか今すぐその手紙を開きたくて堪らず、その欲求に抗えない。まるで“早く読んで”と誘われているようでついその手紙を開いてしまい>ーー嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ーーこれは招待状だろうか。その不気味な文面に背中に嫌な汗が伝うが「これは…またあの子達の悪戯かな。でも今回のは少し悪趣味だ。」最近悪戯を仕掛けてくることが増えた子供達を思い浮かべ、軽いため息を吐き明日確認しようとベッドに横になると沈む様に意識を失い…コンコンッと繰り返されるノックの音に意識が浮上し「…んー、はい」まだ朧げな意識で状況もわからないまま返事をし)




(/主様初めまして。とても楽しそうなこちらの世界観に惹かれ是非ともお邪魔させていただきたいと思い、送らせていただきました。ブランクありでロルなど不安はあるのですがご検討いただければ幸いです。)

1137: レオ [×]
2024-06-25 19:00:31



>ラザロ(>1133


期間は…長くて三日以内だとは言っていたな。
(一通り話を終えた後で、彼からの問いにもう一つ記憶を引っ張り出す。自らの言葉として確かめた期間にまた渋い色を顔に滲ませ、「……あまり長引くのも困るな…」言葉通りの難儀と、知れず滲んだ微かな憂いに窄まる呟きを転がして。しかしながら彼の不器用なりの了承に表情は安堵が綻び、「ありがとう、ラザロ。……“これ”でもある程度自分の事は自分で出来るから、迷惑はそこまで掛けない…と思う。」まずは一言朗らかに礼を、だがその先に続いた台詞には、あからさまな程に自信の無い弱々しさが声に浮かぶ。「……む。そうだな…では二つ、君に頼みたい。」続けて、“頼る”の具体例について問われ口許と顎に五指を当て思案し、数秒を経てその手の親指と食指の二本を立てて互いの間に掲げ、「まず、元に戻るまでは君の傍に居させてほしい。…これは、君の用向きや行き先にもついて回るのを許してほしい、という意味も含んでの頼みだ。今私は君の傍に居られたら安心だが、その私だけの都合に合わせて、君の行動に制限を掛ける事まではしたくないからな。」彼をぐっと見上げて、頼み事の一つ目の表題、仔細、理由を順番に並べる所までは危なげ無く順調に。その次、「それから、私が何か危険な事をしそうになったら止めてほしい。……正直、今の自分が次に何をしようとするかが、私自身にも解らなくてな。例えば、…」もう一つの事柄も伝えていく途中、ひらり鼻先を舞い去っていく誰かの蝶に意識が取られて。思考よりも先走る興味にそちらを顔ごと目線で追いながら、その蝶の進む方に足を一歩踏み出して、両手を持ち上げ――翅を掌に挟み込む寸ででぎりぎり行動を留まった。それからぎゅっと一度固く目を瞑って何とか両手も下ろした所で、改めて彼に向き直り、「………すまない。だが、今見ての通りだ。どうも普段より気移りしやすい上に、目の前の興味に頭や勘が鈍っている節もある。」この姿で抱える衝動性や突発性を、苦々しく眉を寄せた声で話し俯いた後、「だから、うん、そうだな……君に、私を守ってほしい。」再度、少し言い換えた彼を頼る文言を、簡潔に。「………ええと、問題無いだろうか?」そこから一呼吸の合間を置いて彼を見詰めつつ、今度は些か不安げに服の裾を諸手に握って提案の可否を窺った。)




1138: ウーミン [×]
2024-06-25 20:23:34



>蘭玲(>>1135)


でも、もううーのところにはもどんないもん
(一人称をそのまま呼び名とされる事には特段の反応は見せず、子供っぽさを感じさせる丸くて黒目がちな瞳をぱちくりとさせ、あっけらかんと吐くのは自分の元に戻らない、靡かないものなど要らないという残酷なまでにハッキリとした意思表示。一瞬表情の消えた顔に、またあどけない笑みを浮かべては「 だったら蘭玲のところにあったほうがいーよ! 」遠慮は不要だと伝えるよく分からない理論も、きっと堕天使の中ではきちんと筋が通ったものなのだろう。問い掛けはまさに渡りに船、抱きついた姿勢のままそわそわと身体を揺らして「 えっとね、えっとねぇ 」一生懸命に注意事項を思い出しているさなか、自分の力で宙に浮くのとはまた違った浮遊感に言葉を詰まらせた末に「 すごーい!ちからもち! 」見た目通り華奢な痩躯は女性の腕でも抱き上げられるほどだが、あまり女性に持ち上げられた経験がないのかきゃっきゃと燥いで。暖かい膝の上に落ち着かせてもらえば「 うーね、ここすき! 」その特等席が大層お気に召したのだろう、大輪の笑顔を無邪気に湛えながら彼女を見上げて「 あのね、このおやしきにはね、お話できないこもいるの。そのこたちも人間がすきでね、みつけたらがおーって食べちゃうの!だからね、おへやから出るとあぶないんだよ 」なんとか思いついたのは理性なき只のバケモノたちの存在。有象無象たる奴らに優しい貴方を食べられるなんて絶対にいやだ、そんな思いが少女の表情を今にも泣きそうに曇らせ、そんな悲壮感のまま「 …あとね、ラザロはおこるとこわいの。えーんってなっちゃうから、いいこにしてなきゃだめ! 」悲しい気持ちに引っ張られて叱られた経験を思い出したのだろうか、役に立たないアドバイスを至極真剣な表情で言い切って)


***


【 イベントへのエントリーを受付けました。以下ランダム生成されたテーマから一つを選び、真っ白な部屋で目を覚ます場面を描写して下さい 】


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>Ⅰ.どちらかが自分の髪を全て剃り落とさなければ出られない部屋(制限時間:30min)
>Ⅱ.目を逸らさず照れもせず互いの頬を10回もちもちしなければ出られない部屋(制限時間:10min)
>Ⅲ.どちらかが心底絶望しなければ出られない部屋(制限時間:80min)

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*




1139: マリーシュカ [×]
2024-06-25 20:45:20



>ルイス(>>1136)


ごきげんよう、ルイス。怪物だらけのお屋敷に攫われてきた牧師様なんて、…ふふ、素敵ね。
…でも、ごめんなさい。あなたはとっても素敵だけれど、文章の相性から今回のご縁はお見送りさせていただけるかしら。鸚鵡返し描写は不得手で…ごめんなさい。それとここでは完也推奨だから、そこも噛み合わないと思うの。
この仄暗い世界に興味を持ってくれて嬉しかったわ。お屋敷の扉を開いてくれて本当にありがとう、この先のあなたに幸せに満ちた夜ばかりが訪れますように。




1140: ラザロ [×]
2024-06-25 20:48:33



>レオ(>>1137)


そうか。……まァ三日くれぇどうとでもなるだろ!
(最長で三日、短いようで長いような絶妙な日数に感じる。自分でさえそうなのだから当事者の彼はきっと不安だろう、普段闊達とした狩人らしくないと感じる憂いと気弱さを吹き飛ばしてやりたいという思いは武骨な手のひらでいつもより随分と低い位置にある頭を鷲掴みにするようにわしゃわしゃと撫で回すことで昇華して。二つ、具体的に挙げられるであろう最初のひとつをしっかりと小さな姿を見下ろしながら聞き届け「 ハァ?!そこまでする必要あんのかよ。大体この俺様の毎日はハードだぜ、ガキについて来られるたァ思えねえ。テメェにゃ特別に鱗を渡しただろ、それじゃあ駄目なのかよ? 」生身の自分にくっついていなくとも、ドラゴンの一部たる鱗を肌身放さず抱えて、九尾の神通力が効力を失うまで自分の部屋に閉じ籠もっていればいいのではないかと。突き放すようなつもりはなく、ただ縮んで非力になってしまった彼が安全に過ごせる方法がそうであると心から思っているゆえの反応で、次いだ二つ目には「 あァ…? 」いまいち要領を得ない内容に浮かんだ疑問符を歪めた表情にも表し、行動を見守って「 ――ッ、オイ! 」使い魔が潰されそうになる刹那、思わず咎めるような声が零れて。命と向き合ってきた彼が戯れにそれを摘み取ろうとするなんて確かに正常な状態ではないことは伝わった、だから最終確認のために「 ここであちこち働き回ってる使い魔は、大昔に攫われてきた元人間かもしれねえんだぞ。それを知ってもテメェの衝動を止めらんねえのか? 」事の重大さを正確に量るため、真剣な表情でじっと見つめて回答を待ち)




1141: 蘭玲 / グレン [×]
2024-06-25 22:20:49





>ウーミン( >1138

( やけに現実的な思考と表情の消えた顔に驚きぱちり、瞬きをすればその間に先程の無表情は嘘か己の見間違いだったのかと見紛う程の笑みを浮かべる彼女の顔。そこまで言わせて尚遠慮をするなんて野暮な事はせずに 『 ありがとう、大事にするね 』 羽根を重ねて潰す事がないように根元を片手に握り込み。それでも矢張り気にかかるのは抜け落ちた羽根を翼に直そうとしていた彼女の姿。元に戻す事は出来ずともどうにか加工して彼女の元へと返す事は出来ないかと思考を巡らせて。ゆらゆらと身体を揺らしながら考え込む彼女を焦らせる事はせず、同じように身体を右に左に揺らして。抱き上げた腕の中、喜びはしゃぐ彼女が可愛らしく目を細めたような笑みを浮かべてその姿を眺め 『 本当?じゃあ、今度から私とお話しする時はここにおいでね 』 膝の上へと落ち着いた彼女の無邪気な様相に絆されているのか、無意識のうちに紡ぎ出した次を約束するような言葉。柔らかな金糸のような髪を指で梳くように頭を撫でながら注意事項へと耳を傾け『 じゃあ、この部屋にいたら安全なのね 』 少なからず身の安全を確保する事は必須事項、確認と共に首を傾げて見せて。みるみるうちに曇っていく顔へは 『 そんな顔しないの。私、これでも強いのよ 』 なんてちょっとした冗談混じりに頭を撫でる手とは反対で目元をゆるりと撫でて 『 ふふ、ラザロさんはうーの友だち? 』 先程も出てきていた名は自身には覚えがないものの、膝に座る彼女にとっては特別な相手なのだろう。真剣な表情で告げる言葉には頷いてから、柔らかな口調で )

****

> Ⅲ.どちらかが心底絶望しなければ出られない部屋(制限時間:80min)

グレン:

( いつも通りの変わらぬ日を過ごし、いつも通りに己に分け与えられている部屋で目覚めるはずだった。突如現れた薔薇の茨に視界を奪われ、気を失ってしまったのか、そのまま不可視の力によって移動させられたのか。そのどちらにせよ次に意識が浮上したのは目が痛くなる程の白い小部屋。その場を動く事なく辺りを見渡すのは、屋敷で過ごす間に少なからず身に付いた危機管理能力の類のおかげで。どうやら出入り口は愚か窓などの外部と繋がりそうなものさえない室内、然程離れていない位置に見覚えのある姿を見つけ 「 ハイネ? 」 口に出すのは屋敷の中で一番多くの時間を共に過ごすダークエルフの名。見知った姿に気が緩んだのか一歩二歩と彼の元へと足を進めて )

****

あんまり場所を取るのも悪いかと思って、一つにまとめさせて貰ったけど分けた方が分かりやすいとかがあれば遠慮無く言ってもらえると助かるよ。
嗚呼、こっちは特に何も無ければ返信不要だよって事も添えておくね。





1142: ウーミン [×]
2024-06-25 23:09:00



>蘭玲(>>1141)


(ただ床を埋める塵となってしまう運命の羽根も、彼女の手の中にあるのならば価値あるものと思える。ありがとうの言葉がやけにこそばゆいのは、いつも誰かに世話を焼かれてばかりの脳足りんが他者から、ましてやいつだって自分を捕食者と恐れる人間から貰えたから。“えへへ”とはにかんでから「 でも、うーよりだいじにしちゃいや! 」臆面もなくワガママを言えるのは優しい彼女にならば受け入れてもらえるという幼子特有の傲慢な甘えがあるから「 やったぁ!蘭玲のここはもぉうーだけのだからね、だれかがすわりたいっていってもだめだからねっ 」髪を撫でる繊細な手つきに心地良さそうに眦を細めながら、ゴロゴロと喉でも鳴らしそうな勢いでこちらからも手のひらに頭を押し付けるようにしてすり寄っては上目遣いにワガママを追加して。「 あんぜん?、はなせないこは入ってこれないんだよお。でも、おなかがへっただれかは入ってくるかも 」部屋に籠城していれば身の安全が保証されるか、回答は否。それはあくまでも名もなき獣に喰われる道を回避する手立てであって、自分のような住人を拒める手段ではないといつも通りの口調で補足して「 蘭玲つよい?ラザロよりっ? 」きらきら目を輝かせるのは強さに惹かれる純粋な子供心か。問われた内容にはかくんと首を傾げて「 ともだちってなあに? 」堕天使の薄っぺらい辞書には未登録の単語、どんな関係性を指す言葉なのか分からずすいと顔を寄せて知りたがって)




1143: ハイネ [×]
2024-06-25 23:12:33



>グレン(>>1141)


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>テーマ:どちらかが心底絶望しなければ出られない部屋
>制限時間:80min
>親密度:◆◆◆(両片想い)

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*


(強制的に意識を刈り取られることなんて何千年振りなのだろうか、すっかり忘れ去っていた感覚は不快極まりない。苛立ちに歪んだ表情はこの部屋に自分だけだと勘違いしていた為、どうやら目を覚ましたタイミングはほぼ同時だったらしく愛おしい声にハッと表情をリセットし「 ――グレン、無事ですか 」反射的にそう問い掛けるのは明らかな異常事態たるこの場所に想い焦がれる相手が居たから。――パサリ、紙の落ちるような音にそちらを見遣れば虚空から現れたとしか考えられない黒い手紙を見つけ、ありありと漂う忌々しい黒薔薇の魔力に舌打ちしたいのをぐっと堪えてそれを拾い上げては封を開け「 …………ッ 」言葉にならない怒りはピキリと手の甲に血管を浮き上がらせる程。書かれていた内容は【 制限時間80分以内にどちらかが心底絶望すれば出口は開かれる。制限時間を過ぎればここが互いの墓場となる 】と。ノイズのような音と共に空中に黒い砂時計が現れ、ひっくり返る――呆気ないほど静かに火蓋は切られて)


***


いつもお気遣いありがとうございます。
本編とイベントを切り分けて考えるためにも分割で投稿させていただきますね。こちらにはお返事不要ですよ。



1144: レオ [×]
2024-06-26 01:26:16



>ラザロ(>1140


(一つ目の頼み、やはり二つ返事とはいかず。冷たいようで、しかし己を慮っている事はよくよく伝わる物言いに、悩む唸りを零して、「駄目、というか……いや、君の鱗も無論頼りにはしているが、今は君自身の傍が一番良い。」決して“お守り”を信用していない訳ではない。しかし目の前に現れた彼の存在にこそ安寧を保てた心を、直感そのまま言葉にした後、「それに、今の私では遅かれ早かれ一人でも部屋を出ていく可能性が高い。ならばいっそ、とも思ってだな……」補足にこの彼の訪問前にドアを開けた多動性も加えたものの、頼みを押し通す材料はそこまでで、足りない分を適当で埋められない口は止まってしまう。――彼から滅多に聞かない咎立の声が、己自身感じている非常事態をより濃く確信させる。「……頭では、理解出来る。君の言っている意味も、命で遊ぶ真似をしてはいけない事も。だが…」彼の眼差しと問いを正面から受け止めて、けれどもその上で返す言葉は何処か否定的な色を含んで。きゅっと唇を引き結んだ折り、近くで何か羽ばたく音が聞こえ――また衝動的に向きかけた顔は全身全霊の強張りを以て彼のままに留め、「……今動く物や音を前にすると、それがどんなものか観察したい、どんな動きをするのかとにかく追いかけたい、捕まえたい――そういった感情が先走ってしまう。」深呼吸一度の後。再び話し出す衝動は、肉食動物の仔が興味本位に虫や蛙に全力で戯れついて、そのままうっかり潰してしまうような、無邪気な本能に似た好奇心が正体。「これでも、最初はまだ何とか自制が利いていた。…しかし段々、考えるより前に手が伸びるようになってきている。今度気付いた時には、もう取り返しがつかない状況かもしれない。」回り道をした問い掛けへの答え。今はまだ未遂、だが一人になれば?もっと時間が経てば?――使い魔達の元が何であったとして、“これ”を抑えきる絶対の自信は無い。「……だから、何か起きる前に。間違わないように、私を見張ってほしい。」己が築き育んだ倫理の理性と、少しずつだが確実に膨らんでいく幼い衝迫。噛み合わず擦れて削れ合う心身の不和に、先程消えた筈の不安も揺り返してくる、そんな切羽詰まった表情で彼を見据え、「……頼む。」震えを纏いながら、それでもはっきり芯を通した声で再三に彼へ希った。)




1145: 蘭玲 [×]
2024-06-26 07:55:05





>ウーミン( >1142


『 ふふ、分かったわ 』
( 一番は自分がいい、そんな愛らしくも感じる我儘を拒む事なんて勿論無くゆるゆると頭を撫でる手はそのままに小さく頷いて。まるで猫が甘えてくるように撫でる手に擦り寄ってくる彼女の頭。追加の我儘にも笑みを深めて 『 もちろん。でも、たまには誰かに貸してあげてね? 』 付け足すようなお願いには未だこの屋敷の中にどんな人物がいるのかの判別がつかないから。もし彼女のように見目が幼い子供がいるのであれば同じように甘やかしてしまう可能性があるだろうと。お腹が減った誰か、彼女の口ぶりから察するに少なからず言葉が通じる相手なのだろう。それであれば対話を試みれる可能性が残っていると言う事。口を黙、考え込むように視線を下に落とす事数秒。再度彼女の緋色の瞳と交えれば笑みを浮かべ 『 ありがとう、よぉく分かった 』 なんて感謝の言葉を。『 どうだろう? 』 ゆると首を傾げて見せるのは比較対象の人物がどんな相手なのかを測りかねているため。同年代の同性相手では負ける事はないだろうが、名前の響きから察するに相手は男だろうと推測すれば絶対的な自信は無い。キラキラと輝く瞳とは反対に眉尻を下げ困ったような表情を。彼女ぐらいの年頃であれば知っているだろうと思っていた単語を知らない様子に、ぱちくり瞳を瞬かせ 『 友だちっていうのはね、仲が良くて一緒に居て楽しい人のことを言うの 』 知らない言葉を知りたいと、教えて欲しいと、そう願う視線から逃れる事はせず真正面から視線を交え 『 例えば……そう、ラザロさんとかヴィンスさん?だっけ?とか 』 先刻彼女の口から出てきた名を記憶の端から探り出して )





1146: グレン [×]
2024-06-26 07:55:45





>ハイネ( >1143


うん、平気だしハイネと一緒で安心した。ハイネも何ともない?
( 一度の首肯と共に尋ね返したところで耳に届いたのは紙が地面へと落ちるような音。彼が先にそれを手に取ったのは音に気付いた速度の差か、それとも己には知覚する術の無い魔力やその類のものの差か。どちらにせよ先に手に取った彼が顕にする視線を動かさずとも伝わってくる怒りに何が書いてあったのかと気にかかれば、彼が持つ手紙を覗き込むようにして目を通し 「 絶望……、 」 顔を歪めるのは最後の一文。対象が己だけであれば未だマシだったのだが彼と共にと言うのであれば話は別。突如現れた砂時計はタイムリミットの類か。サラサラと落ちるそれを目視で確認してから 「 …ハイネは俺がどうしたら絶望するか知ってるよね 」 視線を彼の方へと移し、眉尻を下げた少し情けないような笑みを浮かべ )





1147: グルース・リヨン [×]
2024-06-26 17:28:33



指名:
希望ルート:共依存、恋愛>秘密の共犯者ルート
名前:グルース・リヨン(Grus Lyon)
性別:男性
年齢:15歳
職業:公爵家子息
性格:物腰穏やかで愛情深い、溢れんばかりの包容力の持ち主。面倒見も大変良く、大人も子供も問わず、果ては動植物に至るまで甲斐甲斐しく世話を焼く博愛ぶり。しかしもう一歩踏み込めば、求められるまま寄り添い、相手の全てを肯定して、際限無く甘やかし包み込んで、どっぷりと深みに溶かし入れる蟻地獄のような人間でもある。家柄と立場上、強かな処世術と達観を持ち合わせ、作法の整った落ち着きある立ち居振舞いをするが、年相応に悪戯心は旺盛で冒険探検も好む所。好きなものや楽しい事に燥いだり、褒められて照れたりする少年らしい一面もある。
容姿:身長は162cm。背の真ん中程まで伸ばされた、雛鳥のようなビスケット色のふわふわ癖っ毛。やや太めの眉の上で前髪が切り揃えられ、襟足は一ツ星と鶴の刺繍が入ったアイスブルーのシルクリボンで結われている。如何にも優しげに垂れた、黒目がちの大きなペリドットの瞳、その右端に泣き黒子が一つ。小さく整った鼻とふっくらとした厚めの唇、円い輪郭に発展途上の薄い身体ながらしゃんと伸びた背筋。未だあどけなさを多く残しつつも、仄かに色気を帯び始めた、気品ある大人びた佇まい。控え目なフリル付きのドレスシャツにクラバット。その首元にカメオブローチの紋章、左手の中指に大きめのシグネットリングを填めている。それに金刺繍入り薄緑色のウエストコートと黒のトラウザーズ、踵の低い革製ショートブーツが普段着。外出の際は青藍の膝丈ロングコートを着用。
備考:由緒正しい公爵家の長男で、正式な名前は「グルース・ロシニョール・アンリ・ドゥ・リヨン(Grus Rossignol Henri de Lyon)」。“貴族の嗜み”と聞いて想像されるような教養は一通り習得してはいるものの、本人は手芸全般を好み、とりわけ刺繍はこっそり密かに趣味としている程。亡き母からの『分け隔ての無い愛を与える人でありなさい』という遺言を守り育った、慈愛と品格を備えた少年。しかし彼にとっての愛とは相手を世話する事――厳密には優しく包み甘やかす事であり、それを踏まえるのであれば、大変な“世話焼き”である彼はとびきりの“愛したがり”でもある。この世全ての尽くが彼の愛する対象であると同時に、「骨をも蕩かすこの情愛を全て受け止めてくれる、たった一人の運命の相手」を夢見てもいる。つい最近変声期を終えたばかり。人を安堵に導く夜鳴鶯のように甘く柔らかい、澄んだ高めのテノール声。一人称は僕、二人称は君、または渾名。名を呼ぶ時にはレディ・〇〇(名前)、またはサー・〇〇。
ロルテスト:
――うん、またね。
(またね、ばいばい、と幼く愛らしい声達に片手を振る。此処は我が公爵家が出資している孤児院、その開け放たれた扉の前。領地の視察という名目の息抜きの終わった夕暮れ時、別れを惜しんでコートにしがみつく子供達を漸う説得し、コーチ形の馬車にて屋敷へ帰る。――自室内の窓辺。「……あの子達、また大きくなっていたな。…きっとすぐに追い越されるんだろうね。」冷たい夜風に目を細めながら、誰に言うでもない、そんな独り言が零れる。……思い返すは無邪気な孤児達。今は愛を一心に求めるあの子達も、いつかは彼処から巣立つのだろう。当然の話、しかしこの身に持て余す“愛”を子供らに注いでいる己にとって、それは喜ばしいばかりではなくて。そんな物憂いを払うように顔を上げた先、ベッドサイドのテーブルに置かれた封筒が視界に入る。「……珍しい。」思わずそう零したのは、手紙を見慣れている己でも一等目を引く黒色をしていた事、それと整頓の行き届いた机上へあまりに無造作に置かれていた事の二つが理由。一体誰から、とそれを手に取り見詰めたが、差出人の名前は無し、封蝋の紋章にも見覚えが無い。少し考え込んだその後に、テーブルの引き出しから取り出したペーパーナイフを使って封を開き、中に並んだ一文に目を通す。「迎え……?」その意味が解らず、ますますと首を傾げる。……拐かしを態々予告をする者は居ない筈。なれば、十にも満たない腹違いの弟妹達の、微笑ましい悪戯といった辺りか。「……ふふ。主犯はサー・エグレットか、レディ・シーニュかな。」しかしそれを尋ねるにも今はもう遅い夜更け、明日の朝にでも訊いてみれば良い、とその封筒と中身を揃えて元に置いておく。「さあ、そろそろ眠らなければ。」明日にも予定は詰まっている、支障を来す訳にはいかない。そう考えて瞑った目元を指で解した所までは覚えていて――次に目を開いた時には、ベッドに横たわって天井を見上げていた。いつの間に寝入ったのかと身体を起こせば、視界に入ったのは自室とよく似て、しかし全く違う景色。「……うん?」一瞬事態が飲み込めずに間抜けた声を落としつつ周りを見回し、今着ている服がコート付きの普段着である事にも気付いた瞬間、響いたノック音。――その刹那に、頭の内に考えつく限りの状況予想と対処が過り。それを指先でブローチを撫でる数秒に纏めて深い呼吸を一巡させた後、「ああ、わざわざ丁寧なノックを有り難う。しかしすまない、“名乗りの無い者の扉は開けるべからず”と、母によくよく言われていてね。これを破ってしまうと酷く怒られるんだ。」立ち上がって床を踏み締め、背筋を伸ばし凛と通る声でそれに応える。「だからまず――君が僕に名前を教えてくれるか、もしくは君の方からその扉を開けるか、どちらかを選んでおくれ。」少なくとも此方からノック音に近付く真似はせず、穏やかな微笑みを湛えたままに扉を見据えて、じっと油断無くその反応を待った。)


【イベント用シート】

指名:ユギン
親密度:◆◆◇


***


――やあ、今晩は。楽しそうな催し物の香りに釣られて、つい顔を出してしまったよ。
おっと、挨拶が遅れたね。……こほん。初めまして。ご機嫌は如何かな、麗しい怪物の皆々様。いつもサー・レオとサー・ニールがお世話になっている。…僕はそう、二人に紹介状を頂いた“愛したがりな貴族の少年”さ。君達の舌に合うように身形を整えてきたけれど、何か懸念や問題があれば忌憚無く教えておくれ。

…それから。今回は折角の機会だからね、まず初めのお試しとして催し物に参加しようかと思っているんだ。指名については、僕の人となりを窺うのに最も適した怪物様を選んだつもりだけれど、君達から見て他に相性が良さそうな怪物様が居たなら、そちらを選んでもらえても僕としては嬉しいよ。

ふふ、催し物は同時進行も可能だと言うから、うっかり甘えて僕まで来てしまった。…何だか燥いだ子供のようで少々気恥ずかしいから、ここだけの内緒にしておいておくれ。
……さて、挨拶として言うべき事柄はこれで全てかな。それじゃあ、このシートの可否は君達に委ねて、僕はゆっくり待っているとするよ。……またね。




1148: ラザロ [×]
2024-06-26 18:07:38



>レオ(>>1144)


そいつァいただけねえな。よし分かった、支度を――――テメェ、その布切れどうした?
(遠回しな物言いや搦め手ではなく分かりやすいものを好むドラゴンにとって実直な言葉は大変効力が高い、それが誠実を絵に描いたような獲物が言うのだから尚更。何よりも決め手になったのは、いつしか一人で部屋を出てしまいかねないという申告。腕を組んだまま難しい顔をしていたが、決心の後は非常に潔く神通力が切れるまで面倒を見ることを承諾し必要な荷造りを促そうとして、そこで初めて見慣れない和装を身に着けていることに気が付いて。「 おう、頼まれてやるぜ。このラザロ様に任せときな 」組んでいた腕を解いて大きく硬い拳を彼の眼前へと伸ばし、交渉成立のグータッチを求めて「 四六時中見張っとくってのァ骨が折れる、だからテメェも協力しろ。元の姿に戻るまで俺から離れるんじゃねぇ、常に俺を視界に入れとけ。俺もそうする 」姿が幼くなっても、無邪気な衝動を除いた大部分の精神はきっと大人のままの筈。現段階でそんな風に解釈しているため特に子供扱いはせずフェアな協力体制の提案、というより命令を下して「 行くぞ。危ねえから捕まっとけ 」貴方が支度をするのならそれを待ち、特段持ち物がないのであればそれもまた文句を言わず認め、分厚い手の平を差し伸べて「 さっきまで庭仕事してたンだ。汚れてるが勘弁しろよ 」きっと黒くくすんだ肌からは湿った木や土の匂いがするだろう。もし手を握り返されたのならそのまま引っ張るようにしていつもの大股でずんずんと廊下を進んでいく)




1149: ウーミン [×]
2024-06-26 18:17:34



>蘭玲(>>1145)


ええ、ヤだ!ぜったいヤだあああ!
(気に入ったものはなんでもかんでも独り占めしたいし、世の中の存在はみーんな自分の思った通りに動いてくれる。未発達な精神は女王様やお姫様のような傲慢さをもたらし、自分以外の誰かがこの場所に座り彼女に髪を撫でられている場面を想像すればガァンとショッキングな表情を見せ、癇癪を起こした子供のようにビリビリと窓ガラスが震えるほどの大声で断固拒否を叫んで。困ったような表情につられてこちらもシュンと眉を落とし「 蘭玲つよくても、ラザロとケンカはだめ。けがしちゃったら、うーかなしい 」もしかしたら優しい彼女も口から炎を吐いたり指先から鋭い爪を伸ばしたり出来るのかもしれない。二人が楽しそうに戦うならまだいいけれど、その先に怪我をしてしまったらきっと後悔するし泣いてしまう、決して良くはない頭で精一杯に想像を巡らせてはそう諌めて。「 なかよしで、たのしい?あはっ、じゃぁどっちもともだちだぁ 」拾える単語は簡単なもの、でもニュアンスは掴み取って自分の中に新たな語彙が増えたことを嬉しそうにるんるんと鼻唄を。すると突然“あ!”と声を上げ「 ともだちって、どっちかがどっちかを食べる? 」わくわくしたような眼差しで血生臭い質問を何の躊躇もなく投げかけて)




1150: ハイネ [×]
2024-06-26 18:27:59



>グレン(>>1146)


……ええ。貴方のことなら何でも
(力ない微笑からは逃げるようにふいと顔を逸らし。零れ落ちた自負は誰よりも近くで彼を見て、触れて、色々な顔を知ってきたという実績に基づく自信と一匙の希望。どうかこの屋敷の中で誰よりも自分だけがグレンという存在について詳しく在れますように、と。「 けれど、俺は嫌ですよ 」好いた相手を進んで絶望させたい、そんな性癖は生憎持ち合わせていない。ゆえに遠回しな丸投げを拒否するように背を向け、純白の壁に手を翳す。出られないなんて嘘だ、ありったけの魔力でぶち抜いてしまえばいい。そうすれば徒に彼を傷つけなくて済む「 少しの間、離れていなさい 」そんな思考回路から指先を砲台に見立てて魔力を集中させようとした刹那、バチッと電線がショートしたような音と共に指先が弾け、派手に破れた皮膚からはボタボタと赤いような黒いような液体が流れ出て「 …ッ、実力行使はいけませんか 」痛みを堪えるように無事な方の手でそこを庇い、最も頼りにしていた解決案を呆気なく潰された事に多少の焦りが滲んだ表情で虚空を睨みつけ)




1151: マリーシュカ [×]
2024-06-26 18:40:18



>グルース(>>1147)


ごきげんよう、坊や――いいえ、Duke。あなたに会える日を心待ちにしていたわ。
今までお屋敷に迎えたことがないタイプの子だから、あなたがどんな風にお屋敷での暮らしを営んでいくか、怪物との絆を織り成していくか…今の段階では想像がつかないわ。…ふふ、わくわくするわね。
夢の世界を楽しみに来てくれて嬉しいわ。この特殊な状況に、狂った――失礼、変わり者のユギンと一緒に閉じ込められたら、何もかもが常識から離れすぎていてお試しにもならないかもしれないわね…ふふ。それでもよければあなたの選択を尊重するわ。何かご相談があれば私に声を掛けて、何もなければどうぞ夢の中へ。



***



【 イベントへのエントリーを受付けました。以下ランダム生成されたテーマから一つを選び、真っ白な部屋で目を覚ます場面を描写して下さい 】


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>Ⅰ.お互いの太ももに5分顔を挟まないと出られない部屋(制限時間:15min)
>Ⅱ.どちらかが足を一本差し出さないと出られない部屋(制限時間:10min)
>Ⅲ.本気で相撲を取らないと出られない部屋(制限時間:20min)

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*




1152: 執事長 [×]
2024-06-26 18:45:46



>ゲリライベント:明晰夢の廻廊開催中!【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2024/06/25/211417


>通常交流・イベント交流問わず、ご新規様・常連様・お試しの方等々、演者様を募集中です[ 今夜の案内役:マリーシュカ ]



▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world


▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489
◇プリケル(>>559
◆リーパー(>>576
◆グレン(>>644
◇リリー・フリント(>>1041


▼ 現在のブックマーク(最長1ヶ月間保持) ▼

●レオ × ラザロ ⇒ 【 >>1148 】 ※イベント「九尾の神通力」発生中
●蘭玲 × ウーミン ⇒ 【 >>1149
●グレン × ハイネ ⇒ 【 >>1150 】 ※ゲリライベント「明晰夢の廻廊」発生中
●グルース × マリーシュカ ⇒ 【 >>1151 】 


▼ 日常イベント ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/events


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼



1153: 名無し [×]
2024-06-26 20:30:20



ご機嫌よう、美しきセニョーラ。垣根の外から声を掛ける無礼にはどうか目を瞑っておいてくれ。何せ俺は未だ演者ではない、ただの通りすがりなもんでね。
だが、いずれは黒薔薇屋敷の皆々様にお目通り願いたいと考えている。今日は来たるその日の為の情報収集にやって来たのさ。マナー違反で門前払いを食らったんじゃ格好がつかないだろう?

具体的には、屋敷へ攫われてきた際の持ち物について尋ねたいんだ。
銃やナイフのような危険物はきっと取り上げられちまうんだろうが、怪物達の好物──たとえば飴や宝石なんかを、所持品や装飾品という形で持ち込む事は出来るのかい。無論、人間界産じゃ口に合わないってんなら潔く手ぶらでお邪魔するとも。何せ使い道も考えちゃいない、単なる思いつきだからな。
……あぁついでに、好物絡みの質問をもう一つ。もし良かったら、ゾンビのアッシュって奴に聞いてきてくれないか。"君はコカの葉が好物らしいが、コカインも好きなのか"と。生憎俺は粉のほうにしか馴染みがなくてね。

名無しの分際で長々と失礼。屋敷の中はお客人で賑わっているようだし、返事は暇な時に貰えりゃそれで構わない。よろしく頼むよ。
それじゃ、無名の怪物に食われないうちに俺は一度退散しよう。君もどうか良い夜を。




1154: 蘭玲 [×]
2024-06-26 20:59:20





>ウーミン( >1149


( 鼓膜が破れそうなほどの大きな声に一瞬肩を跳ね上げさせるも、直ぐに困ったようなそれでいてしょうがないとでも言いたいような笑みを浮かべ 『 分かった、分かった。私の膝はうーだけの特等席ね 』 額にかかる前髪を片手で分け、露出した冷たい肌へと宥めるように軽く唇を寄せて。『 喧嘩、はしないかなぁ 』 彼女からの情報だけで頭に思い浮かべるのは彼女と同年齢くらいの見目の男の子。そんな相手と力比べだとしてもしようものなら周囲から得る己の評価は “ 大人気ない ” その一言に徹する事になるだろう、なんてところまで頭が回れば苦笑混じりに 『 だから、うーが気にする事無いよ 』 諌めるような口調はきっと彼女なりに心配しての事だろう。髪を撫でる手を頬の辺りまで滑らせれば、そのまま手の甲でするりと撫でて。彼女の様子を見るにどうやら伝えたかった事は伝わったらしい。小さく安堵の息を漏らしていれば次ぐ質問にぱちくりと瞳を瞬かせ 『 ……どうだろう?もしかしたらあるかも知れないけど 』 社会的な立場が上の者と下の者、そんな交友関係が無い訳でも無いのであれば食物連鎖の捕食者と被捕食者がそうなる事も可能性としては捨て切れない 『 でも、私はあんまり聞かないかな 』 好奇心に塗れた生臭い質問 『 私は、うーの友だちになれない? 』 きっと彼女が聞きたかったのはこう言う事なのだろう、なんて首をゆるりと傾けながら )





1155: グレン [×]
2024-06-26 20:59:54





>ハイネ( >1150


でも、俺がハイネの事絶望させられる訳無いし
( きっと一番手っ取り早く条件をクリアできる手段を断られてしまえば、僅かに唇を尖らせ拗ねたような表情を。離れておけ、そんな忠告に従い数歩後ろへと下がろうとした時、何かが破裂したような音が鼓膜を揺さぶる 「 ッ!? 」 音への驚きに一瞬身体を竦めるも、指先から滴り落ちる赤黒い液体に気が付けば彼の元へと駆け寄り庇っている手ごと両手で包み込んで 「 お願いだから、ハイネが傷付くような事しないで 」 彼の事だからきっと自暴自棄になっての自傷行為では無く何か考えがあっての事、そう頭では分かっているものの心臓に悪いのも事実。指先に現れる微かな震えと消え入りそうな程小さな声は部屋に囚われた事よりも、誰よりも大切に想う彼が傷付く事への恐怖。 すぅ、と細く吸い込んだ酸素で肺を満たし「 ねぇ、ハイネ。俺の我儘聞いてくれる? 」 きっと彼は己が何かのスイッチを入れた事に気付かない訳はないだろうが、 “ 我儘 ” を無碍に扱う事も無いだろうという狡い思考。伺うように、甘えるように、ゆるり持ち上げた双眸で焦りが浮かぶ彼の顔を上目遣いに見上げ )





1156: レオ [×]
2024-06-26 23:29:16



>ラザロ(>1148


(彼からの承諾に、それまでの不安そうな顔は、強張っていた身体ごと全て嬉々と緩む。と、そこで問い返された言葉で己自身も忘れていた服装を思い出し、「ああ、これはあの彼がわざわざ調達してくれてな。動き易くて中々悪くはないが…あまり軽いのも落ち着かないものだな。」腕を振り上げ揺れる短い袖を掲げてみせつつ、狐からの贈り物と正直に。その後に続く所感には、台詞ほどの苦み渋みは殆ど有らず、ただ単純に着心地の感想のみの意味合いだけが置かれて。彼の頼もしい言葉だけでぐらつく憂いは吹き飛び、満面の向日葵に変わって、「――任せた、ラザロ。」こつん。伸びてきた拳に、此方も小さな拳をぶつけ交渉成立を喜ぶ。「勿論。君を頼るのだ、私からも精一杯の協力をするとも。」続いた命令も難無く飲み込み、差し出されたその手と断りを口にする彼へ順に目を移した次、「ああ、問題無い。」少々黒い色の付着したそれを躊躇せずに握れば、ぐんと引かれる動きのまま、普段よりも多い歩を踏みながら彼の行先に同行する途中。ふわふわ鼻先を擽る土や木の香りに、昔己を引いた師の掌を思い出し、「……懐かしいな。」それからいつ振りか、また同じく引かれている手にぽつり懐古に微笑む呟きを零した後。「ラザロ。庭仕事、とは具体的に何をしていたのだ?」道中他に目移りするその前に、目の前の彼へ集中すべく話を持ちかける。そのおまけで漂う匂いにも意識は向いて、「…ん。木屑の匂いがするな……もしかして、何か作っていたのか?」只の畑や庭弄りでは含みようの無い香から、またするする持ち上がる記憶から照らした答えを、もう一度言葉を変えて問い掛けてみた。)




1157: グルース・リヨン [×]
2024-06-26 23:40:10



>マリーシュカ(>1151


ごきげんよう、レディ・マリーシュカ。まずは、快く迎え入れてくれた事に感謝を。
…僕自身も、この不思議なお屋敷で日々を過ごし、怪物様と触れ合う内にどんな感情が芽生えてどんな行動をするのか…想像がつかなくて、何だか冒険心が擽られてしまうね。
ふふ、構わないよ。僕とサー・ユギン、同じ博愛のようで全く違う方向へ傾倒する二人だから、何か際立つ陰影がこの夢で顕れるのではないかと思っているんだ。
……長話もいけないね。それじゃあこの辺りで一つ、夢を見させてもらおう。では失礼するよ、レディ・マリーシュカ。…僕から贈るのは少しおかしいかもしれないけれど……良い夢を。


***


>Ⅰ.お互いの太ももに5分顔を挟まないと出られない部屋(制限時間:15min)


(夜ばかりの風景にも見慣れ、部屋にある調度品の配置もすっかりと覚えて、日々の終わりにこのベッドに寝転がる事に安堵するほど屋敷の生活に馴染んでいた。…だから、油断していたのだ。ざあっと視界を覆った黒い茨に呑まれる一瞬、抵抗なんて出来なくて――次に目を開けたのは、目の眩む白さに囲まれた部屋。「……此処は。」何度か瞬いて見回す其処は、外に繋がる物の無い箱のような空間らしい。あまりに何も無さ過ぎる場所に僅かに眉を寄せ、天井を仰いでいた視線を己の左へと移せば、屋敷内でもよく話をする山羊の彼の姿が見付かる。「…おや。何とも妙な所で出会したね、サー・ユギン。」気を許す友人を視認した途端、ふっと頬を安心に柔く弛める。そのついでに軽やかなジョークも飾った後で、「ねえ君、此処が何だか解るかい?…どうも少し記憶が曖昧でね。」再び表情には渋みが滲み、辺りへまたじっくりと警戒の視線を巡らせながら、今この場での一番の安全圏と言える彼の隣へと歩み寄った。)




最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle