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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1218


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自分のトピックを作る
1130: 執事長 [×]
2024-06-24 19:42:29




>只今より、不定期ゲリライベントを開催いたします。詳しくは下記をご参照くださいませ!


   【 ゲリライベント ― 明晰夢の廻廊 ― 】


 ある夜、お屋敷の支配者たる黒薔薇は口々に囁いた。
 “ 味気ないわ ”   “ 飽き飽きだわ ”
    “ 食べて食べられるだけ ”  “ お決まりの幕引きだわ ”
  “ 見たいわ ”  “ 見たいの ”  “ 愉快に踊る命を ”
 ――あなたがお屋敷での暮らしに慣れた頃。いきなり黒薔薇の茨に呑まれ、目を覚ませば殺風景な真っ白の部屋に閉じ込められていた。
 しかし独りではなかった。優位者である筈の怪物も黒薔薇の暴力に攫われたらしい。
 密室に二人きり、上下左右に出口なし。
 瞬きの刹那、先ほどまで何もなかった空間に一通の黒い手紙。その内容は――――


>対象者:
 ∟全ての参加者様(ご新規様・常連様不問、相性次第で無登録の方や試運転のお子様も大歓迎)

>概要:
 ∟いわゆる「●●しないと出られない部屋」からの脱出を指名した提供と共に目指すイベントです。●●の部分はエントリー受付時にランダムに3種類生成されますので、その中からやってみたいシチュエーションを選んでいただきます。制限時間(リアル時間とは別軸)も不規則に設定され、時間内に脱出できなければ共倒れです。無論これは黒薔薇の用意した特別な明晰夢、現実とは切り離された交流であるためイベント中に起きた事象やお互いの記憶は本編には引き継がれません。脱出の成功・失敗に関わらず、イベント達成後は普段通りの交流にお戻りになれます。イベント期間中であれば何度でもエントリー可能です。

>参考:
 ∟耽美で猟奇的な雰囲気を大切にしている本編ではあまり味わえないギャグテイストを、本イベント中では積極的に取り入れるかもしれません。勿論キャラ崩壊させるつもりはありませんが、普段怪物たちの見せない一面を垣間見る機会とご認識ください。また制限時間が設けられている以上本編と比べてテンポよい進行を心掛けますので、多少文量が控えめになる可能性があります。

>エントリー方法:
 ∟キャラクターのプロフィール(常連様はアンカーでOK)と以下シートを併せてご提出ください。

【 イベント用シート 】

指名:(1名のみ)
提供との親密度:◇◇◇(以下3段階から選択)

※親密度の目安
◆◇◇…顔見知り
◆◆◇…親しい友人
◆◆◆…両想いor両片想い


>提供:【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters 】
 ∟近日中に実装予定の住人を含め、全ての怪物を指名可能です
 ∟相性によっては別の提供をご提案させていただく場合がございます



>1000レス到達したら開催しようしようと思っていたものの準備が間に合わず、中途半端な時期になってしまいました

>ゲリライベントの実施継続期間は7月末頃までを予定しております

>イベント期間中でも通常交流をお楽しみいただけますので(ご希望があれば同時進行も可)、そちらをご希望の方はその旨お伝えくださいませ

>イベントについてのご質問・ご相談は大歓迎ですので、いつでもどなたでもお気軽にどうぞ!




1131: レオ [×]
2024-06-24 20:34:09



>ラザロ(>1127


(幾度見回しても姿を確かめられず、悄気て唇を引きながらも往生際悪くもう一度覗き込んだ矢先に、怒鳴り声が響く。その震えにびりっと首元が痺れてその場に硬直したが、目の前へと近寄った見知った顔――己が呼んだドラゴンと視線が噛み合った一瞬きの後、止めていた息を吐き出して、置かれる掌の重み任せに竦めた肩を下ろす。「……良かった、」彼が来てくれた事にも、自分を“レオ”と認識した事にも安堵を零した次に、状況の説明の為に呼吸を取って、「実は昨日、少々暇を持て余してギンハ……様を話し相手として私の部屋に呼んだのだが、その時にだな…」事の発端、余剰が過ぎる時間の使い道から、指摘された敬称も連れて言葉を綴っていく。妙な模様と閃光に包まれた事、その後気付けばこの姿だった事、この服の提供の事、そして、「…それで、これは自分を呼び出した駄賃とも、互いの退屈凌ぎとも言っていたか。確かに、彼は満足したようだったが…」最後にその行動の由まで結んだ後に、説明に明朗と懸命だった表情が曇り始める。「……私は困ってしまってな。この姿だと、耳や目に入るもの全てが気になって、どうも落ち着けない。」それまでよりも言葉がもたついて、瞳も泳ぎ迷う素振りを見せるのは、幼少時代の身の感受性をはっきり形に出来る程知覚出来ていないから。「……でも。君の傍に居れば、“これ”でも安心出来るかと思ってな。考え無しに呼び出してしまった。」それから苦味を含みながらも柔らかく、信頼を花弁に咲き誇る笑顔でそう紡ぎながら、何処か気恥ずかしげに自らの首元を掌で擦る。「それで……ラザロさえ良ければ、元に戻れるまで君を頼らせてほしいのだが、」また姿勢はしゃんと伸び、幼いなりに引き締めた顔で真っ直ぐ眼前の彼を見詰めて、「…構わない、だろうか?」正々堂々真っ向から、今この屋敷で最も信を置く彼を命綱と頼る許可を求めた。)




1132: 蘭玲 [×]
2024-06-24 20:35:33





>ウーミン ( >1128


『 ……そう、こんなに綺麗なのに勿体無い 』
( 広げられた両翼は少女の体のわりに大きく、けれどもほんの少し動かしただけでもハラハラと落ちる羽根のせいか頼りなさ気にも映る。ゆるり眉尻を下げて、もう一枚床へと落ちた羽根を手に取って。悲し気に見える彼女の表情を明るくさせてあげたい、そんな気持ちはあるものの抜け落ちたものをくっつける術など持ち合わせていない 『 そうね…私も分からないから、一緒に方法を探そうか 』 困ったような表情はそのままに、それでも少しでも役に立ちたいと。一先ずは抜け落ちた羽根がどこかに飛んでいってしまわないように拾える範囲のものを片手に拾い上げて。己の名を何度も呼ばれるのはくすぐったいもの。それに加えて特別とまで言われてしまえば緩む口元を隠す事などできるはずも無く『 聞き馴染みは少ないかも知れないね 』 彼女の様子を見るにきっとこの場に同郷の人間はいないのだろう。意思疎通を図ることのできるだけの言語能力はあるものの、やはりもう少し発音にも力を入れておくべきだったかなんて後悔は後の祭り。彼女が立ち上がる事により少し見上げる形を取りながらも視線を逸らすことはせずに。聞いたことも無い固有名詞はきっと誰かの名前なのだろう、それにしても怪物やゴハン、やや物騒にも感じる言葉は己の聞き間違いでは無いだろうか。そんな気さえしてくる程に無邪気な声色にぱちくりと瞳を瞬かせて 『 ちょっと待って、理解が追いつかない 』 頭を回転させている最中、首元に回った腕や密着する体がやけに冷たく感じ、しっかりと感覚の残るこれは現実なのだと突きつけられたようなそんな気さえしてくる。彼女の言葉を理解してしまえば、捕食者と非捕食者その関係を認めてしまうことになる。けれども少なからずあの男の元から離れられるのならば 「 ……この方が良い、か 」 ぽつり溢した独り言は母国語で。少しの衝撃でも崩れ落ちそうな彼女の翼には触れないよう、背中へと腕を回しそっと抱き締めて )


****


引っ込んだところで直ぐに出てきてしまってごめんなさい。とても楽しそうなイベントが見えたものだからつい……。
期間内に周回が出来そうなだけの時間があれば全員の、と言いたいところだけど時間は有限だしきっと全員分回るだけは取れないと思うから……そうね、こちらで面白そうな反応ができるのは舞台役者の彼か、ピアニストの彼女。私と殺人鬼の彼はきっと指示に素直に従う事が少ないと思う、なんて情報を渡して選んでもらう事は可能だったりする?指名も出しておくなら、私はヴィンス、ピアニストの彼女はレンブラント、殺人鬼の彼はマリーシュカ、舞台俳優の彼はハイネ辺りだと考えてるけれど、相性諸々もあったら合わせて教えてくれたら嬉しいかな。

後はそう、一先ず始めてしまった私の一夜が終わるまでは可能なら同時並行でって考えているのだけれど、どちらもしっかりと文章をってなったら随分と大変だと思うから両方とも文章は短めになっても問題無いよ、とだけ。あとに控えてる殺人鬼の彼のお話を同時に紡ぐかどうかはその時に話せたら良いかな。





1133: ラザロ [×]
2024-06-24 23:10:44



>レオ(>>1131)


ギンハァ?……あー…、成程な
(なんでまたあんな気難しい奴を、名を聴いた瞬間反射的に浮かんだ疑問は続けられる説明に耳を傾けるために一度飲み込んで。幼い少年少女をこよなく愛する九尾の癖は住人たちにとっても周知の事実、それに自分と違って大変魔法や妖術の類に長けた相手の事だから戯れに人間の姿を変えたと言われてもナルホドの一言で納得できる。「 まァた災難に巻き込まれたな。アイツ、どんくらいで元の姿に戻れるって? 」どんな巨躯でも無限に血を流せるわけではないのと同じで、どんなに魔力に優れていても無限に続く魔法などありはしない筈。純粋に気になった点を問い掛け、真っ直ぐにぶつかりあう視線はいくら幼くとも凛とした芯のある貴方の眼差しをしっかりと自身に想起させて「 ッたく、世話の焼けるヤツだなテメェは。ガキん姿になったからって俺ァギンハみてぇに甘やかさねえぜ 」男臭い性分たるドラゴンにとって、彼の強さを信じ頼られるのは嬉しい事。不器用なため口では文句を垂れるが、変な条件を付けたり安易に拒否したりしないところにある意味実直な心境が滲み出て。しゃがみ込んでいた体勢から直立に戻りながら「 頼るッたって、どうすりゃいいんだ。四六時中レオの子守をして欲しいってか? 」ふと思い至ったのは子供の世話をした経験に乏しいがための見通しの悪さ。何をしてやればいいのか検討もつかず、十二分に筋肉の付いた逞しい腕を組みながら困ったように片方の眉を吊り上げ見下ろして)




1134: ウーミン [×]
2024-06-24 23:12:55



>蘭玲(>>1132)


!、うーの羽根きれい?じゃあ、それぜーんぶ蘭玲にあげるっ!
(抜け落ちた羽根を取り戻す術を見つけられずしょぼくれていた少女はどこへやら、綺麗、その一単語だけで曇天を晴天に変える優しい突風に吹かれたように嬉しそうな笑顔に。主の元から離れても割と芯のしっかりと残る羽根たちは形の良いものだけ選りすぐれば羽根扇に出来そうなボリュームで「 んぅ?どこがわかんなかったあ? 」理解が追いつかない事と理解が出来ない事は別物だが、判別を付ける能はなくお姉さんぶって小さい子に問い掛けるような調子で無邪気にそう返し、抱擁を返されれば“あったかぁい”と緩みきった声で幸せを表現して。この方が良い、その言葉には彼女にしがみつくように少女の細腕に見合わない獰猛な力をぎゅっと込めてこくこくと何度も頷き「 わかんないのはもやもやーってしてわーってなるから、うーすきじゃない。から、蘭玲のわかんないはうーが消してあげるよ!だからね、うーとお屋敷にいよお 」話し方も触れ方も優しい彼女にすっかり無垢な堕天使は懐いてしまった様子、屋敷のことはなんでも教えると言いながら生活のことや使い魔のこと、部屋から一人で出歩かない方がいいこと、そういった注意事項を頭の中で順序立てて説明する事ができないのは未熟な精神発達ゆえか)


***


早速イベントに触れてくれてありがとお!案内役は吸血鬼のおねーさんだけど、今回はこのままうーが答えるねえ。
お部屋のコンセプトも制限時間もランダム生成だからね、所要時間については今はなんともいえないんだけど、本編に比べてけっこうさくさくなペースを想定してるんだって!だからね、舞台役者さんとピアニストさんだけじゃなくて、優しいおねえちゃんとも、殺人鬼のおにいちゃんとも遊べたらうれしいなーって思ってるんだあ!
んっとね、選ぶっていうのはなんのことだろー?むずかしくってごめんね、イベントのエントリーが済んでからお部屋のコンセプトを3つランダム抽出するから、むしろそのなかから選んでもらうのはおねえちゃんたちなんだあ。だからね、まずは誰からイベントに参加してくれるか決めてもらって、そしたら>1130のイベントシートに希望条件を記入して教えてほしいんだあ。そしたら黒薔薇がどんなお部屋が準備されたか教えてくれるんだよー!
同時進行希望、おっけーだよ!いっつもうーたちのこといっぱい考えてくれてありがとお、殺人鬼のおにいちゃんのことはまたその時に話そうねえ。イベントについて、むむー?ってところがあったらなんでも聞ーてね!




1135: 蘭玲 [×]
2024-06-25 07:36:18





>ウーミン( >1134


『 でも、貴女の……うーの大切なものでしょう? 』
( 名前を呼ぶのに一瞬の間が生まれたのは同じ響きを持つ言葉を知っているため。名無し、そう呼ぶ事を躊躇いけれども名前を知って尚貴女だなんて距離を感じる呼び方を彼女に向ける事は避けたい。その思いから彼女の一人称を借りてみて、嫌がられないようであればその呼び名で定着をさせようと。抜け落ちた羽根は今手元にあるものに限っても形のいいものが多く、果たして自分がもらってもいいものかと何度かそれらと彼女の間に視線を往復させて。わからない事があったのだと、そう彼女には伝わったのだろう。緩く首を左右に振り 『 大丈夫、うーの言いたい事ちゃんと伝わってる 』 しっかりと言葉に残して緩い笑みを浮かべようか。回す腕の何処にそんな力があるのか、きゅううと籠る力はきっと慣れている人間でなければ少しの苦しさを覚えそうな程。『 それじゃあこの屋敷でやめておいた方がいい事教えてくれる? 』 知っておくべき事の急務は禁止事項やその類かと判断。このままの体勢で話すのも構わないがずっと彼女を立たせたままなのも忍びない。ゆるりと回していた腕に力を込めて 『 ごめん、ちょっと移動するよ 』 一応の断りを入れてから、抵抗されないのであればそのまま彼女の体を抱き上げて一緒にソファへと移動しようと。それが叶ったのなら自身がソファへと座り、彼女は己の膝の上へと横向きに座らせるようにして話の続きをするつもりで )


****


なるほどね、答えてくれてありがとう。
一先ずは様子見も兼ねて順応しやすそうな舞台役者の彼でお相手願おうかなって思ってシート記入させてもらったのも添えてみたんだけれど、こんな感じで大丈夫そう?
他にも必要事項があれば教えてくれると嬉しいかな。

【 イベント用シート 】

グレンPF ( >644
指名:ハイネ
親密度:◆◆◆ ( 両片思い想定 )





1136: 匿名さん [×]
2024-06-25 14:18:20



指名:ハイネさんかクォーヴさん。または管理人様の判断で相性の良さそうな相手がいれば、その方を希望。
希望ルート:恋愛ルートか捕食ルートが気になります。
名前:ルイス・ハンクス
性別:男
年齢:24歳
職業:牧師
性格:人懐っこく朗らか。愛情深い。嫌な事はあまり引きずらず、寝たら忘れる単純さを持つ。しかし生い立ちのせいか自分に対しては大切にする意識が低く、危なっかしい一面がある。
容姿:175cm。柔らかな白銀の髪に、少し垂れた優しげな二重の瞳に鼻筋の通った整った容姿を持つ。その目元のおかげか綺麗だが近寄り難さはなく、柔らかな雰囲気。細身で優男に見えるが、日々子供達を相手にしている為体力はある。
備考:物心がついた頃には親はおらず、身寄りのない子を育てている教会で他の子供らと一緒に育った。親代わりの牧師は愛情深い人で、その影響を多大に受けて成長した。

ロルテスト:(教会で共に暮らす子供達を寝かしつけ自室に戻ると、身に覚えのない黒薔薇の封蝋で閉じられた手紙がベッドのサイドテーブルの上に置かれていた。自身に手紙を送ってくるような知り合いはいないし、本当に自身に宛てた手紙だろうかと疑問が浮かぶ。しかし何故だか今すぐその手紙を開きたくて堪らず、その欲求に抗えない。まるで“早く読んで”と誘われているようでついその手紙を開いてしまい>ーー嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ーーこれは招待状だろうか。その不気味な文面に背中に嫌な汗が伝うが「これは…またあの子達の悪戯かな。でも今回のは少し悪趣味だ。」最近悪戯を仕掛けてくることが増えた子供達を思い浮かべ、軽いため息を吐き明日確認しようとベッドに横になると沈む様に意識を失い…コンコンッと繰り返されるノックの音に意識が浮上し「…んー、はい」まだ朧げな意識で状況もわからないまま返事をし)




(/主様初めまして。とても楽しそうなこちらの世界観に惹かれ是非ともお邪魔させていただきたいと思い、送らせていただきました。ブランクありでロルなど不安はあるのですがご検討いただければ幸いです。)

1137: レオ [×]
2024-06-25 19:00:31



>ラザロ(>1133


期間は…長くて三日以内だとは言っていたな。
(一通り話を終えた後で、彼からの問いにもう一つ記憶を引っ張り出す。自らの言葉として確かめた期間にまた渋い色を顔に滲ませ、「……あまり長引くのも困るな…」言葉通りの難儀と、知れず滲んだ微かな憂いに窄まる呟きを転がして。しかしながら彼の不器用なりの了承に表情は安堵が綻び、「ありがとう、ラザロ。……“これ”でもある程度自分の事は自分で出来るから、迷惑はそこまで掛けない…と思う。」まずは一言朗らかに礼を、だがその先に続いた台詞には、あからさまな程に自信の無い弱々しさが声に浮かぶ。「……む。そうだな…では二つ、君に頼みたい。」続けて、“頼る”の具体例について問われ口許と顎に五指を当て思案し、数秒を経てその手の親指と食指の二本を立てて互いの間に掲げ、「まず、元に戻るまでは君の傍に居させてほしい。…これは、君の用向きや行き先にもついて回るのを許してほしい、という意味も含んでの頼みだ。今私は君の傍に居られたら安心だが、その私だけの都合に合わせて、君の行動に制限を掛ける事まではしたくないからな。」彼をぐっと見上げて、頼み事の一つ目の表題、仔細、理由を順番に並べる所までは危なげ無く順調に。その次、「それから、私が何か危険な事をしそうになったら止めてほしい。……正直、今の自分が次に何をしようとするかが、私自身にも解らなくてな。例えば、…」もう一つの事柄も伝えていく途中、ひらり鼻先を舞い去っていく誰かの蝶に意識が取られて。思考よりも先走る興味にそちらを顔ごと目線で追いながら、その蝶の進む方に足を一歩踏み出して、両手を持ち上げ――翅を掌に挟み込む寸ででぎりぎり行動を留まった。それからぎゅっと一度固く目を瞑って何とか両手も下ろした所で、改めて彼に向き直り、「………すまない。だが、今見ての通りだ。どうも普段より気移りしやすい上に、目の前の興味に頭や勘が鈍っている節もある。」この姿で抱える衝動性や突発性を、苦々しく眉を寄せた声で話し俯いた後、「だから、うん、そうだな……君に、私を守ってほしい。」再度、少し言い換えた彼を頼る文言を、簡潔に。「………ええと、問題無いだろうか?」そこから一呼吸の合間を置いて彼を見詰めつつ、今度は些か不安げに服の裾を諸手に握って提案の可否を窺った。)




1138: ウーミン [×]
2024-06-25 20:23:34



>蘭玲(>>1135)


でも、もううーのところにはもどんないもん
(一人称をそのまま呼び名とされる事には特段の反応は見せず、子供っぽさを感じさせる丸くて黒目がちな瞳をぱちくりとさせ、あっけらかんと吐くのは自分の元に戻らない、靡かないものなど要らないという残酷なまでにハッキリとした意思表示。一瞬表情の消えた顔に、またあどけない笑みを浮かべては「 だったら蘭玲のところにあったほうがいーよ! 」遠慮は不要だと伝えるよく分からない理論も、きっと堕天使の中ではきちんと筋が通ったものなのだろう。問い掛けはまさに渡りに船、抱きついた姿勢のままそわそわと身体を揺らして「 えっとね、えっとねぇ 」一生懸命に注意事項を思い出しているさなか、自分の力で宙に浮くのとはまた違った浮遊感に言葉を詰まらせた末に「 すごーい!ちからもち! 」見た目通り華奢な痩躯は女性の腕でも抱き上げられるほどだが、あまり女性に持ち上げられた経験がないのかきゃっきゃと燥いで。暖かい膝の上に落ち着かせてもらえば「 うーね、ここすき! 」その特等席が大層お気に召したのだろう、大輪の笑顔を無邪気に湛えながら彼女を見上げて「 あのね、このおやしきにはね、お話できないこもいるの。そのこたちも人間がすきでね、みつけたらがおーって食べちゃうの!だからね、おへやから出るとあぶないんだよ 」なんとか思いついたのは理性なき只のバケモノたちの存在。有象無象たる奴らに優しい貴方を食べられるなんて絶対にいやだ、そんな思いが少女の表情を今にも泣きそうに曇らせ、そんな悲壮感のまま「 …あとね、ラザロはおこるとこわいの。えーんってなっちゃうから、いいこにしてなきゃだめ! 」悲しい気持ちに引っ張られて叱られた経験を思い出したのだろうか、役に立たないアドバイスを至極真剣な表情で言い切って)


***


【 イベントへのエントリーを受付けました。以下ランダム生成されたテーマから一つを選び、真っ白な部屋で目を覚ます場面を描写して下さい 】


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>Ⅰ.どちらかが自分の髪を全て剃り落とさなければ出られない部屋(制限時間:30min)
>Ⅱ.目を逸らさず照れもせず互いの頬を10回もちもちしなければ出られない部屋(制限時間:10min)
>Ⅲ.どちらかが心底絶望しなければ出られない部屋(制限時間:80min)

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*




1139: マリーシュカ [×]
2024-06-25 20:45:20



>ルイス(>>1136)


ごきげんよう、ルイス。怪物だらけのお屋敷に攫われてきた牧師様なんて、…ふふ、素敵ね。
…でも、ごめんなさい。あなたはとっても素敵だけれど、文章の相性から今回のご縁はお見送りさせていただけるかしら。鸚鵡返し描写は不得手で…ごめんなさい。それとここでは完也推奨だから、そこも噛み合わないと思うの。
この仄暗い世界に興味を持ってくれて嬉しかったわ。お屋敷の扉を開いてくれて本当にありがとう、この先のあなたに幸せに満ちた夜ばかりが訪れますように。




1140: ラザロ [×]
2024-06-25 20:48:33



>レオ(>>1137)


そうか。……まァ三日くれぇどうとでもなるだろ!
(最長で三日、短いようで長いような絶妙な日数に感じる。自分でさえそうなのだから当事者の彼はきっと不安だろう、普段闊達とした狩人らしくないと感じる憂いと気弱さを吹き飛ばしてやりたいという思いは武骨な手のひらでいつもより随分と低い位置にある頭を鷲掴みにするようにわしゃわしゃと撫で回すことで昇華して。二つ、具体的に挙げられるであろう最初のひとつをしっかりと小さな姿を見下ろしながら聞き届け「 ハァ?!そこまでする必要あんのかよ。大体この俺様の毎日はハードだぜ、ガキについて来られるたァ思えねえ。テメェにゃ特別に鱗を渡しただろ、それじゃあ駄目なのかよ? 」生身の自分にくっついていなくとも、ドラゴンの一部たる鱗を肌身放さず抱えて、九尾の神通力が効力を失うまで自分の部屋に閉じ籠もっていればいいのではないかと。突き放すようなつもりはなく、ただ縮んで非力になってしまった彼が安全に過ごせる方法がそうであると心から思っているゆえの反応で、次いだ二つ目には「 あァ…? 」いまいち要領を得ない内容に浮かんだ疑問符を歪めた表情にも表し、行動を見守って「 ――ッ、オイ! 」使い魔が潰されそうになる刹那、思わず咎めるような声が零れて。命と向き合ってきた彼が戯れにそれを摘み取ろうとするなんて確かに正常な状態ではないことは伝わった、だから最終確認のために「 ここであちこち働き回ってる使い魔は、大昔に攫われてきた元人間かもしれねえんだぞ。それを知ってもテメェの衝動を止めらんねえのか? 」事の重大さを正確に量るため、真剣な表情でじっと見つめて回答を待ち)




1141: 蘭玲 / グレン [×]
2024-06-25 22:20:49





>ウーミン( >1138

( やけに現実的な思考と表情の消えた顔に驚きぱちり、瞬きをすればその間に先程の無表情は嘘か己の見間違いだったのかと見紛う程の笑みを浮かべる彼女の顔。そこまで言わせて尚遠慮をするなんて野暮な事はせずに 『 ありがとう、大事にするね 』 羽根を重ねて潰す事がないように根元を片手に握り込み。それでも矢張り気にかかるのは抜け落ちた羽根を翼に直そうとしていた彼女の姿。元に戻す事は出来ずともどうにか加工して彼女の元へと返す事は出来ないかと思考を巡らせて。ゆらゆらと身体を揺らしながら考え込む彼女を焦らせる事はせず、同じように身体を右に左に揺らして。抱き上げた腕の中、喜びはしゃぐ彼女が可愛らしく目を細めたような笑みを浮かべてその姿を眺め 『 本当?じゃあ、今度から私とお話しする時はここにおいでね 』 膝の上へと落ち着いた彼女の無邪気な様相に絆されているのか、無意識のうちに紡ぎ出した次を約束するような言葉。柔らかな金糸のような髪を指で梳くように頭を撫でながら注意事項へと耳を傾け『 じゃあ、この部屋にいたら安全なのね 』 少なからず身の安全を確保する事は必須事項、確認と共に首を傾げて見せて。みるみるうちに曇っていく顔へは 『 そんな顔しないの。私、これでも強いのよ 』 なんてちょっとした冗談混じりに頭を撫でる手とは反対で目元をゆるりと撫でて 『 ふふ、ラザロさんはうーの友だち? 』 先程も出てきていた名は自身には覚えがないものの、膝に座る彼女にとっては特別な相手なのだろう。真剣な表情で告げる言葉には頷いてから、柔らかな口調で )

****

> Ⅲ.どちらかが心底絶望しなければ出られない部屋(制限時間:80min)

グレン:

( いつも通りの変わらぬ日を過ごし、いつも通りに己に分け与えられている部屋で目覚めるはずだった。突如現れた薔薇の茨に視界を奪われ、気を失ってしまったのか、そのまま不可視の力によって移動させられたのか。そのどちらにせよ次に意識が浮上したのは目が痛くなる程の白い小部屋。その場を動く事なく辺りを見渡すのは、屋敷で過ごす間に少なからず身に付いた危機管理能力の類のおかげで。どうやら出入り口は愚か窓などの外部と繋がりそうなものさえない室内、然程離れていない位置に見覚えのある姿を見つけ 「 ハイネ? 」 口に出すのは屋敷の中で一番多くの時間を共に過ごすダークエルフの名。見知った姿に気が緩んだのか一歩二歩と彼の元へと足を進めて )

****

あんまり場所を取るのも悪いかと思って、一つにまとめさせて貰ったけど分けた方が分かりやすいとかがあれば遠慮無く言ってもらえると助かるよ。
嗚呼、こっちは特に何も無ければ返信不要だよって事も添えておくね。





1142: ウーミン [×]
2024-06-25 23:09:00



>蘭玲(>>1141)


(ただ床を埋める塵となってしまう運命の羽根も、彼女の手の中にあるのならば価値あるものと思える。ありがとうの言葉がやけにこそばゆいのは、いつも誰かに世話を焼かれてばかりの脳足りんが他者から、ましてやいつだって自分を捕食者と恐れる人間から貰えたから。“えへへ”とはにかんでから「 でも、うーよりだいじにしちゃいや! 」臆面もなくワガママを言えるのは優しい彼女にならば受け入れてもらえるという幼子特有の傲慢な甘えがあるから「 やったぁ!蘭玲のここはもぉうーだけのだからね、だれかがすわりたいっていってもだめだからねっ 」髪を撫でる繊細な手つきに心地良さそうに眦を細めながら、ゴロゴロと喉でも鳴らしそうな勢いでこちらからも手のひらに頭を押し付けるようにしてすり寄っては上目遣いにワガママを追加して。「 あんぜん?、はなせないこは入ってこれないんだよお。でも、おなかがへっただれかは入ってくるかも 」部屋に籠城していれば身の安全が保証されるか、回答は否。それはあくまでも名もなき獣に喰われる道を回避する手立てであって、自分のような住人を拒める手段ではないといつも通りの口調で補足して「 蘭玲つよい?ラザロよりっ? 」きらきら目を輝かせるのは強さに惹かれる純粋な子供心か。問われた内容にはかくんと首を傾げて「 ともだちってなあに? 」堕天使の薄っぺらい辞書には未登録の単語、どんな関係性を指す言葉なのか分からずすいと顔を寄せて知りたがって)




1143: ハイネ [×]
2024-06-25 23:12:33



>グレン(>>1141)


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>テーマ:どちらかが心底絶望しなければ出られない部屋
>制限時間:80min
>親密度:◆◆◆(両片想い)

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(強制的に意識を刈り取られることなんて何千年振りなのだろうか、すっかり忘れ去っていた感覚は不快極まりない。苛立ちに歪んだ表情はこの部屋に自分だけだと勘違いしていた為、どうやら目を覚ましたタイミングはほぼ同時だったらしく愛おしい声にハッと表情をリセットし「 ――グレン、無事ですか 」反射的にそう問い掛けるのは明らかな異常事態たるこの場所に想い焦がれる相手が居たから。――パサリ、紙の落ちるような音にそちらを見遣れば虚空から現れたとしか考えられない黒い手紙を見つけ、ありありと漂う忌々しい黒薔薇の魔力に舌打ちしたいのをぐっと堪えてそれを拾い上げては封を開け「 …………ッ 」言葉にならない怒りはピキリと手の甲に血管を浮き上がらせる程。書かれていた内容は【 制限時間80分以内にどちらかが心底絶望すれば出口は開かれる。制限時間を過ぎればここが互いの墓場となる 】と。ノイズのような音と共に空中に黒い砂時計が現れ、ひっくり返る――呆気ないほど静かに火蓋は切られて)


***


いつもお気遣いありがとうございます。
本編とイベントを切り分けて考えるためにも分割で投稿させていただきますね。こちらにはお返事不要ですよ。



1144: レオ [×]
2024-06-26 01:26:16



>ラザロ(>1140


(一つ目の頼み、やはり二つ返事とはいかず。冷たいようで、しかし己を慮っている事はよくよく伝わる物言いに、悩む唸りを零して、「駄目、というか……いや、君の鱗も無論頼りにはしているが、今は君自身の傍が一番良い。」決して“お守り”を信用していない訳ではない。しかし目の前に現れた彼の存在にこそ安寧を保てた心を、直感そのまま言葉にした後、「それに、今の私では遅かれ早かれ一人でも部屋を出ていく可能性が高い。ならばいっそ、とも思ってだな……」補足にこの彼の訪問前にドアを開けた多動性も加えたものの、頼みを押し通す材料はそこまでで、足りない分を適当で埋められない口は止まってしまう。――彼から滅多に聞かない咎立の声が、己自身感じている非常事態をより濃く確信させる。「……頭では、理解出来る。君の言っている意味も、命で遊ぶ真似をしてはいけない事も。だが…」彼の眼差しと問いを正面から受け止めて、けれどもその上で返す言葉は何処か否定的な色を含んで。きゅっと唇を引き結んだ折り、近くで何か羽ばたく音が聞こえ――また衝動的に向きかけた顔は全身全霊の強張りを以て彼のままに留め、「……今動く物や音を前にすると、それがどんなものか観察したい、どんな動きをするのかとにかく追いかけたい、捕まえたい――そういった感情が先走ってしまう。」深呼吸一度の後。再び話し出す衝動は、肉食動物の仔が興味本位に虫や蛙に全力で戯れついて、そのままうっかり潰してしまうような、無邪気な本能に似た好奇心が正体。「これでも、最初はまだ何とか自制が利いていた。…しかし段々、考えるより前に手が伸びるようになってきている。今度気付いた時には、もう取り返しがつかない状況かもしれない。」回り道をした問い掛けへの答え。今はまだ未遂、だが一人になれば?もっと時間が経てば?――使い魔達の元が何であったとして、“これ”を抑えきる絶対の自信は無い。「……だから、何か起きる前に。間違わないように、私を見張ってほしい。」己が築き育んだ倫理の理性と、少しずつだが確実に膨らんでいく幼い衝迫。噛み合わず擦れて削れ合う心身の不和に、先程消えた筈の不安も揺り返してくる、そんな切羽詰まった表情で彼を見据え、「……頼む。」震えを纏いながら、それでもはっきり芯を通した声で再三に彼へ希った。)




1145: 蘭玲 [×]
2024-06-26 07:55:05





>ウーミン( >1142


『 ふふ、分かったわ 』
( 一番は自分がいい、そんな愛らしくも感じる我儘を拒む事なんて勿論無くゆるゆると頭を撫でる手はそのままに小さく頷いて。まるで猫が甘えてくるように撫でる手に擦り寄ってくる彼女の頭。追加の我儘にも笑みを深めて 『 もちろん。でも、たまには誰かに貸してあげてね? 』 付け足すようなお願いには未だこの屋敷の中にどんな人物がいるのかの判別がつかないから。もし彼女のように見目が幼い子供がいるのであれば同じように甘やかしてしまう可能性があるだろうと。お腹が減った誰か、彼女の口ぶりから察するに少なからず言葉が通じる相手なのだろう。それであれば対話を試みれる可能性が残っていると言う事。口を黙、考え込むように視線を下に落とす事数秒。再度彼女の緋色の瞳と交えれば笑みを浮かべ 『 ありがとう、よぉく分かった 』 なんて感謝の言葉を。『 どうだろう? 』 ゆると首を傾げて見せるのは比較対象の人物がどんな相手なのかを測りかねているため。同年代の同性相手では負ける事はないだろうが、名前の響きから察するに相手は男だろうと推測すれば絶対的な自信は無い。キラキラと輝く瞳とは反対に眉尻を下げ困ったような表情を。彼女ぐらいの年頃であれば知っているだろうと思っていた単語を知らない様子に、ぱちくり瞳を瞬かせ 『 友だちっていうのはね、仲が良くて一緒に居て楽しい人のことを言うの 』 知らない言葉を知りたいと、教えて欲しいと、そう願う視線から逃れる事はせず真正面から視線を交え 『 例えば……そう、ラザロさんとかヴィンスさん?だっけ?とか 』 先刻彼女の口から出てきた名を記憶の端から探り出して )





1146: グレン [×]
2024-06-26 07:55:45





>ハイネ( >1143


うん、平気だしハイネと一緒で安心した。ハイネも何ともない?
( 一度の首肯と共に尋ね返したところで耳に届いたのは紙が地面へと落ちるような音。彼が先にそれを手に取ったのは音に気付いた速度の差か、それとも己には知覚する術の無い魔力やその類のものの差か。どちらにせよ先に手に取った彼が顕にする視線を動かさずとも伝わってくる怒りに何が書いてあったのかと気にかかれば、彼が持つ手紙を覗き込むようにして目を通し 「 絶望……、 」 顔を歪めるのは最後の一文。対象が己だけであれば未だマシだったのだが彼と共にと言うのであれば話は別。突如現れた砂時計はタイムリミットの類か。サラサラと落ちるそれを目視で確認してから 「 …ハイネは俺がどうしたら絶望するか知ってるよね 」 視線を彼の方へと移し、眉尻を下げた少し情けないような笑みを浮かべ )





1147: グルース・リヨン [×]
2024-06-26 17:28:33



指名:
希望ルート:共依存、恋愛>秘密の共犯者ルート
名前:グルース・リヨン(Grus Lyon)
性別:男性
年齢:15歳
職業:公爵家子息
性格:物腰穏やかで愛情深い、溢れんばかりの包容力の持ち主。面倒見も大変良く、大人も子供も問わず、果ては動植物に至るまで甲斐甲斐しく世話を焼く博愛ぶり。しかしもう一歩踏み込めば、求められるまま寄り添い、相手の全てを肯定して、際限無く甘やかし包み込んで、どっぷりと深みに溶かし入れる蟻地獄のような人間でもある。家柄と立場上、強かな処世術と達観を持ち合わせ、作法の整った落ち着きある立ち居振舞いをするが、年相応に悪戯心は旺盛で冒険探検も好む所。好きなものや楽しい事に燥いだり、褒められて照れたりする少年らしい一面もある。
容姿:身長は162cm。背の真ん中程まで伸ばされた、雛鳥のようなビスケット色のふわふわ癖っ毛。やや太めの眉の上で前髪が切り揃えられ、襟足は一ツ星と鶴の刺繍が入ったアイスブルーのシルクリボンで結われている。如何にも優しげに垂れた、黒目がちの大きなペリドットの瞳、その右端に泣き黒子が一つ。小さく整った鼻とふっくらとした厚めの唇、円い輪郭に発展途上の薄い身体ながらしゃんと伸びた背筋。未だあどけなさを多く残しつつも、仄かに色気を帯び始めた、気品ある大人びた佇まい。控え目なフリル付きのドレスシャツにクラバット。その首元にカメオブローチの紋章、左手の中指に大きめのシグネットリングを填めている。それに金刺繍入り薄緑色のウエストコートと黒のトラウザーズ、踵の低い革製ショートブーツが普段着。外出の際は青藍の膝丈ロングコートを着用。
備考:由緒正しい公爵家の長男で、正式な名前は「グルース・ロシニョール・アンリ・ドゥ・リヨン(Grus Rossignol Henri de Lyon)」。“貴族の嗜み”と聞いて想像されるような教養は一通り習得してはいるものの、本人は手芸全般を好み、とりわけ刺繍はこっそり密かに趣味としている程。亡き母からの『分け隔ての無い愛を与える人でありなさい』という遺言を守り育った、慈愛と品格を備えた少年。しかし彼にとっての愛とは相手を世話する事――厳密には優しく包み甘やかす事であり、それを踏まえるのであれば、大変な“世話焼き”である彼はとびきりの“愛したがり”でもある。この世全ての尽くが彼の愛する対象であると同時に、「骨をも蕩かすこの情愛を全て受け止めてくれる、たった一人の運命の相手」を夢見てもいる。つい最近変声期を終えたばかり。人を安堵に導く夜鳴鶯のように甘く柔らかい、澄んだ高めのテノール声。一人称は僕、二人称は君、または渾名。名を呼ぶ時にはレディ・〇〇(名前)、またはサー・〇〇。
ロルテスト:
――うん、またね。
(またね、ばいばい、と幼く愛らしい声達に片手を振る。此処は我が公爵家が出資している孤児院、その開け放たれた扉の前。領地の視察という名目の息抜きの終わった夕暮れ時、別れを惜しんでコートにしがみつく子供達を漸う説得し、コーチ形の馬車にて屋敷へ帰る。――自室内の窓辺。「……あの子達、また大きくなっていたな。…きっとすぐに追い越されるんだろうね。」冷たい夜風に目を細めながら、誰に言うでもない、そんな独り言が零れる。……思い返すは無邪気な孤児達。今は愛を一心に求めるあの子達も、いつかは彼処から巣立つのだろう。当然の話、しかしこの身に持て余す“愛”を子供らに注いでいる己にとって、それは喜ばしいばかりではなくて。そんな物憂いを払うように顔を上げた先、ベッドサイドのテーブルに置かれた封筒が視界に入る。「……珍しい。」思わずそう零したのは、手紙を見慣れている己でも一等目を引く黒色をしていた事、それと整頓の行き届いた机上へあまりに無造作に置かれていた事の二つが理由。一体誰から、とそれを手に取り見詰めたが、差出人の名前は無し、封蝋の紋章にも見覚えが無い。少し考え込んだその後に、テーブルの引き出しから取り出したペーパーナイフを使って封を開き、中に並んだ一文に目を通す。「迎え……?」その意味が解らず、ますますと首を傾げる。……拐かしを態々予告をする者は居ない筈。なれば、十にも満たない腹違いの弟妹達の、微笑ましい悪戯といった辺りか。「……ふふ。主犯はサー・エグレットか、レディ・シーニュかな。」しかしそれを尋ねるにも今はもう遅い夜更け、明日の朝にでも訊いてみれば良い、とその封筒と中身を揃えて元に置いておく。「さあ、そろそろ眠らなければ。」明日にも予定は詰まっている、支障を来す訳にはいかない。そう考えて瞑った目元を指で解した所までは覚えていて――次に目を開いた時には、ベッドに横たわって天井を見上げていた。いつの間に寝入ったのかと身体を起こせば、視界に入ったのは自室とよく似て、しかし全く違う景色。「……うん?」一瞬事態が飲み込めずに間抜けた声を落としつつ周りを見回し、今着ている服がコート付きの普段着である事にも気付いた瞬間、響いたノック音。――その刹那に、頭の内に考えつく限りの状況予想と対処が過り。それを指先でブローチを撫でる数秒に纏めて深い呼吸を一巡させた後、「ああ、わざわざ丁寧なノックを有り難う。しかしすまない、“名乗りの無い者の扉は開けるべからず”と、母によくよく言われていてね。これを破ってしまうと酷く怒られるんだ。」立ち上がって床を踏み締め、背筋を伸ばし凛と通る声でそれに応える。「だからまず――君が僕に名前を教えてくれるか、もしくは君の方からその扉を開けるか、どちらかを選んでおくれ。」少なくとも此方からノック音に近付く真似はせず、穏やかな微笑みを湛えたままに扉を見据えて、じっと油断無くその反応を待った。)


【イベント用シート】

指名:ユギン
親密度:◆◆◇


***


――やあ、今晩は。楽しそうな催し物の香りに釣られて、つい顔を出してしまったよ。
おっと、挨拶が遅れたね。……こほん。初めまして。ご機嫌は如何かな、麗しい怪物の皆々様。いつもサー・レオとサー・ニールがお世話になっている。…僕はそう、二人に紹介状を頂いた“愛したがりな貴族の少年”さ。君達の舌に合うように身形を整えてきたけれど、何か懸念や問題があれば忌憚無く教えておくれ。

…それから。今回は折角の機会だからね、まず初めのお試しとして催し物に参加しようかと思っているんだ。指名については、僕の人となりを窺うのに最も適した怪物様を選んだつもりだけれど、君達から見て他に相性が良さそうな怪物様が居たなら、そちらを選んでもらえても僕としては嬉しいよ。

ふふ、催し物は同時進行も可能だと言うから、うっかり甘えて僕まで来てしまった。…何だか燥いだ子供のようで少々気恥ずかしいから、ここだけの内緒にしておいておくれ。
……さて、挨拶として言うべき事柄はこれで全てかな。それじゃあ、このシートの可否は君達に委ねて、僕はゆっくり待っているとするよ。……またね。




1148: ラザロ [×]
2024-06-26 18:07:38



>レオ(>>1144)


そいつァいただけねえな。よし分かった、支度を――――テメェ、その布切れどうした?
(遠回しな物言いや搦め手ではなく分かりやすいものを好むドラゴンにとって実直な言葉は大変効力が高い、それが誠実を絵に描いたような獲物が言うのだから尚更。何よりも決め手になったのは、いつしか一人で部屋を出てしまいかねないという申告。腕を組んだまま難しい顔をしていたが、決心の後は非常に潔く神通力が切れるまで面倒を見ることを承諾し必要な荷造りを促そうとして、そこで初めて見慣れない和装を身に着けていることに気が付いて。「 おう、頼まれてやるぜ。このラザロ様に任せときな 」組んでいた腕を解いて大きく硬い拳を彼の眼前へと伸ばし、交渉成立のグータッチを求めて「 四六時中見張っとくってのァ骨が折れる、だからテメェも協力しろ。元の姿に戻るまで俺から離れるんじゃねぇ、常に俺を視界に入れとけ。俺もそうする 」姿が幼くなっても、無邪気な衝動を除いた大部分の精神はきっと大人のままの筈。現段階でそんな風に解釈しているため特に子供扱いはせずフェアな協力体制の提案、というより命令を下して「 行くぞ。危ねえから捕まっとけ 」貴方が支度をするのならそれを待ち、特段持ち物がないのであればそれもまた文句を言わず認め、分厚い手の平を差し伸べて「 さっきまで庭仕事してたンだ。汚れてるが勘弁しろよ 」きっと黒くくすんだ肌からは湿った木や土の匂いがするだろう。もし手を握り返されたのならそのまま引っ張るようにしていつもの大股でずんずんと廊下を進んでいく)




1149: ウーミン [×]
2024-06-26 18:17:34



>蘭玲(>>1145)


ええ、ヤだ!ぜったいヤだあああ!
(気に入ったものはなんでもかんでも独り占めしたいし、世の中の存在はみーんな自分の思った通りに動いてくれる。未発達な精神は女王様やお姫様のような傲慢さをもたらし、自分以外の誰かがこの場所に座り彼女に髪を撫でられている場面を想像すればガァンとショッキングな表情を見せ、癇癪を起こした子供のようにビリビリと窓ガラスが震えるほどの大声で断固拒否を叫んで。困ったような表情につられてこちらもシュンと眉を落とし「 蘭玲つよくても、ラザロとケンカはだめ。けがしちゃったら、うーかなしい 」もしかしたら優しい彼女も口から炎を吐いたり指先から鋭い爪を伸ばしたり出来るのかもしれない。二人が楽しそうに戦うならまだいいけれど、その先に怪我をしてしまったらきっと後悔するし泣いてしまう、決して良くはない頭で精一杯に想像を巡らせてはそう諌めて。「 なかよしで、たのしい?あはっ、じゃぁどっちもともだちだぁ 」拾える単語は簡単なもの、でもニュアンスは掴み取って自分の中に新たな語彙が増えたことを嬉しそうにるんるんと鼻唄を。すると突然“あ!”と声を上げ「 ともだちって、どっちかがどっちかを食べる? 」わくわくしたような眼差しで血生臭い質問を何の躊躇もなく投げかけて)




1150: ハイネ [×]
2024-06-26 18:27:59



>グレン(>>1146)


……ええ。貴方のことなら何でも
(力ない微笑からは逃げるようにふいと顔を逸らし。零れ落ちた自負は誰よりも近くで彼を見て、触れて、色々な顔を知ってきたという実績に基づく自信と一匙の希望。どうかこの屋敷の中で誰よりも自分だけがグレンという存在について詳しく在れますように、と。「 けれど、俺は嫌ですよ 」好いた相手を進んで絶望させたい、そんな性癖は生憎持ち合わせていない。ゆえに遠回しな丸投げを拒否するように背を向け、純白の壁に手を翳す。出られないなんて嘘だ、ありったけの魔力でぶち抜いてしまえばいい。そうすれば徒に彼を傷つけなくて済む「 少しの間、離れていなさい 」そんな思考回路から指先を砲台に見立てて魔力を集中させようとした刹那、バチッと電線がショートしたような音と共に指先が弾け、派手に破れた皮膚からはボタボタと赤いような黒いような液体が流れ出て「 …ッ、実力行使はいけませんか 」痛みを堪えるように無事な方の手でそこを庇い、最も頼りにしていた解決案を呆気なく潰された事に多少の焦りが滲んだ表情で虚空を睨みつけ)




1151: マリーシュカ [×]
2024-06-26 18:40:18



>グルース(>>1147)


ごきげんよう、坊や――いいえ、Duke。あなたに会える日を心待ちにしていたわ。
今までお屋敷に迎えたことがないタイプの子だから、あなたがどんな風にお屋敷での暮らしを営んでいくか、怪物との絆を織り成していくか…今の段階では想像がつかないわ。…ふふ、わくわくするわね。
夢の世界を楽しみに来てくれて嬉しいわ。この特殊な状況に、狂った――失礼、変わり者のユギンと一緒に閉じ込められたら、何もかもが常識から離れすぎていてお試しにもならないかもしれないわね…ふふ。それでもよければあなたの選択を尊重するわ。何かご相談があれば私に声を掛けて、何もなければどうぞ夢の中へ。



***



【 イベントへのエントリーを受付けました。以下ランダム生成されたテーマから一つを選び、真っ白な部屋で目を覚ます場面を描写して下さい 】


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>Ⅰ.お互いの太ももに5分顔を挟まないと出られない部屋(制限時間:15min)
>Ⅱ.どちらかが足を一本差し出さないと出られない部屋(制限時間:10min)
>Ⅲ.本気で相撲を取らないと出られない部屋(制限時間:20min)

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*




1152: 執事長 [×]
2024-06-26 18:45:46



>ゲリライベント:明晰夢の廻廊開催中!【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2024/06/25/211417


>通常交流・イベント交流問わず、ご新規様・常連様・お試しの方等々、演者様を募集中です[ 今夜の案内役:マリーシュカ ]



▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world


▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489
◇プリケル(>>559
◆リーパー(>>576
◆グレン(>>644
◇リリー・フリント(>>1041


▼ 現在のブックマーク(最長1ヶ月間保持) ▼

●レオ × ラザロ ⇒ 【 >>1148 】 ※イベント「九尾の神通力」発生中
●蘭玲 × ウーミン ⇒ 【 >>1149
●グレン × ハイネ ⇒ 【 >>1150 】 ※ゲリライベント「明晰夢の廻廊」発生中
●グルース × マリーシュカ ⇒ 【 >>1151 】 


▼ 日常イベント ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/events


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼



1153: 名無し [×]
2024-06-26 20:30:20



ご機嫌よう、美しきセニョーラ。垣根の外から声を掛ける無礼にはどうか目を瞑っておいてくれ。何せ俺は未だ演者ではない、ただの通りすがりなもんでね。
だが、いずれは黒薔薇屋敷の皆々様にお目通り願いたいと考えている。今日は来たるその日の為の情報収集にやって来たのさ。マナー違反で門前払いを食らったんじゃ格好がつかないだろう?

具体的には、屋敷へ攫われてきた際の持ち物について尋ねたいんだ。
銃やナイフのような危険物はきっと取り上げられちまうんだろうが、怪物達の好物──たとえば飴や宝石なんかを、所持品や装飾品という形で持ち込む事は出来るのかい。無論、人間界産じゃ口に合わないってんなら潔く手ぶらでお邪魔するとも。何せ使い道も考えちゃいない、単なる思いつきだからな。
……あぁついでに、好物絡みの質問をもう一つ。もし良かったら、ゾンビのアッシュって奴に聞いてきてくれないか。"君はコカの葉が好物らしいが、コカインも好きなのか"と。生憎俺は粉のほうにしか馴染みがなくてね。

名無しの分際で長々と失礼。屋敷の中はお客人で賑わっているようだし、返事は暇な時に貰えりゃそれで構わない。よろしく頼むよ。
それじゃ、無名の怪物に食われないうちに俺は一度退散しよう。君もどうか良い夜を。




1154: 蘭玲 [×]
2024-06-26 20:59:20





>ウーミン( >1149


( 鼓膜が破れそうなほどの大きな声に一瞬肩を跳ね上げさせるも、直ぐに困ったようなそれでいてしょうがないとでも言いたいような笑みを浮かべ 『 分かった、分かった。私の膝はうーだけの特等席ね 』 額にかかる前髪を片手で分け、露出した冷たい肌へと宥めるように軽く唇を寄せて。『 喧嘩、はしないかなぁ 』 彼女からの情報だけで頭に思い浮かべるのは彼女と同年齢くらいの見目の男の子。そんな相手と力比べだとしてもしようものなら周囲から得る己の評価は “ 大人気ない ” その一言に徹する事になるだろう、なんてところまで頭が回れば苦笑混じりに 『 だから、うーが気にする事無いよ 』 諌めるような口調はきっと彼女なりに心配しての事だろう。髪を撫でる手を頬の辺りまで滑らせれば、そのまま手の甲でするりと撫でて。彼女の様子を見るにどうやら伝えたかった事は伝わったらしい。小さく安堵の息を漏らしていれば次ぐ質問にぱちくりと瞳を瞬かせ 『 ……どうだろう?もしかしたらあるかも知れないけど 』 社会的な立場が上の者と下の者、そんな交友関係が無い訳でも無いのであれば食物連鎖の捕食者と被捕食者がそうなる事も可能性としては捨て切れない 『 でも、私はあんまり聞かないかな 』 好奇心に塗れた生臭い質問 『 私は、うーの友だちになれない? 』 きっと彼女が聞きたかったのはこう言う事なのだろう、なんて首をゆるりと傾けながら )





1155: グレン [×]
2024-06-26 20:59:54





>ハイネ( >1150


でも、俺がハイネの事絶望させられる訳無いし
( きっと一番手っ取り早く条件をクリアできる手段を断られてしまえば、僅かに唇を尖らせ拗ねたような表情を。離れておけ、そんな忠告に従い数歩後ろへと下がろうとした時、何かが破裂したような音が鼓膜を揺さぶる 「 ッ!? 」 音への驚きに一瞬身体を竦めるも、指先から滴り落ちる赤黒い液体に気が付けば彼の元へと駆け寄り庇っている手ごと両手で包み込んで 「 お願いだから、ハイネが傷付くような事しないで 」 彼の事だからきっと自暴自棄になっての自傷行為では無く何か考えがあっての事、そう頭では分かっているものの心臓に悪いのも事実。指先に現れる微かな震えと消え入りそうな程小さな声は部屋に囚われた事よりも、誰よりも大切に想う彼が傷付く事への恐怖。 すぅ、と細く吸い込んだ酸素で肺を満たし「 ねぇ、ハイネ。俺の我儘聞いてくれる? 」 きっと彼は己が何かのスイッチを入れた事に気付かない訳はないだろうが、 “ 我儘 ” を無碍に扱う事も無いだろうという狡い思考。伺うように、甘えるように、ゆるり持ち上げた双眸で焦りが浮かぶ彼の顔を上目遣いに見上げ )





1156: レオ [×]
2024-06-26 23:29:16



>ラザロ(>1148


(彼からの承諾に、それまでの不安そうな顔は、強張っていた身体ごと全て嬉々と緩む。と、そこで問い返された言葉で己自身も忘れていた服装を思い出し、「ああ、これはあの彼がわざわざ調達してくれてな。動き易くて中々悪くはないが…あまり軽いのも落ち着かないものだな。」腕を振り上げ揺れる短い袖を掲げてみせつつ、狐からの贈り物と正直に。その後に続く所感には、台詞ほどの苦み渋みは殆ど有らず、ただ単純に着心地の感想のみの意味合いだけが置かれて。彼の頼もしい言葉だけでぐらつく憂いは吹き飛び、満面の向日葵に変わって、「――任せた、ラザロ。」こつん。伸びてきた拳に、此方も小さな拳をぶつけ交渉成立を喜ぶ。「勿論。君を頼るのだ、私からも精一杯の協力をするとも。」続いた命令も難無く飲み込み、差し出されたその手と断りを口にする彼へ順に目を移した次、「ああ、問題無い。」少々黒い色の付着したそれを躊躇せずに握れば、ぐんと引かれる動きのまま、普段よりも多い歩を踏みながら彼の行先に同行する途中。ふわふわ鼻先を擽る土や木の香りに、昔己を引いた師の掌を思い出し、「……懐かしいな。」それからいつ振りか、また同じく引かれている手にぽつり懐古に微笑む呟きを零した後。「ラザロ。庭仕事、とは具体的に何をしていたのだ?」道中他に目移りするその前に、目の前の彼へ集中すべく話を持ちかける。そのおまけで漂う匂いにも意識は向いて、「…ん。木屑の匂いがするな……もしかして、何か作っていたのか?」只の畑や庭弄りでは含みようの無い香から、またするする持ち上がる記憶から照らした答えを、もう一度言葉を変えて問い掛けてみた。)




1157: グルース・リヨン [×]
2024-06-26 23:40:10



>マリーシュカ(>1151


ごきげんよう、レディ・マリーシュカ。まずは、快く迎え入れてくれた事に感謝を。
…僕自身も、この不思議なお屋敷で日々を過ごし、怪物様と触れ合う内にどんな感情が芽生えてどんな行動をするのか…想像がつかなくて、何だか冒険心が擽られてしまうね。
ふふ、構わないよ。僕とサー・ユギン、同じ博愛のようで全く違う方向へ傾倒する二人だから、何か際立つ陰影がこの夢で顕れるのではないかと思っているんだ。
……長話もいけないね。それじゃあこの辺りで一つ、夢を見させてもらおう。では失礼するよ、レディ・マリーシュカ。…僕から贈るのは少しおかしいかもしれないけれど……良い夢を。


***


>Ⅰ.お互いの太ももに5分顔を挟まないと出られない部屋(制限時間:15min)


(夜ばかりの風景にも見慣れ、部屋にある調度品の配置もすっかりと覚えて、日々の終わりにこのベッドに寝転がる事に安堵するほど屋敷の生活に馴染んでいた。…だから、油断していたのだ。ざあっと視界を覆った黒い茨に呑まれる一瞬、抵抗なんて出来なくて――次に目を開けたのは、目の眩む白さに囲まれた部屋。「……此処は。」何度か瞬いて見回す其処は、外に繋がる物の無い箱のような空間らしい。あまりに何も無さ過ぎる場所に僅かに眉を寄せ、天井を仰いでいた視線を己の左へと移せば、屋敷内でもよく話をする山羊の彼の姿が見付かる。「…おや。何とも妙な所で出会したね、サー・ユギン。」気を許す友人を視認した途端、ふっと頬を安心に柔く弛める。そのついでに軽やかなジョークも飾った後で、「ねえ君、此処が何だか解るかい?…どうも少し記憶が曖昧でね。」再び表情には渋みが滲み、辺りへまたじっくりと警戒の視線を巡らせながら、今この場での一番の安全圏と言える彼の隣へと歩み寄った。)




1158: マリーシュカ [×]
2024-06-27 08:11:11



>名無しの演者様(>>1153)


御声掛けありがとう、セニョール。無礼だなんて思わないわ、あなたはきっと素敵な紳士。少なくとも黒薔薇を――私達を慮ってくれたのだもの、心の暖かいひとは好きよ。ふふ。

お屋敷への持ち物についてのご質問ね。怪物が人間界で唯一美味しいと感じるものについて触れようとしてくれてありがとう、結論から言えばキャラクター設定と照合して不自然が無い且つ肌身放さず持っているもの(=攫われる際に身に着けていた・持っていた)物ならば原則何でも持ち込みOKよ。危険物についても例外じゃないわ、ただ自分や他者を傷つける為には物理的に使えない状態になる事が前提だから、もし検討中なら念頭に置いておいてね。私達を物理的に傷つけるには人間同士が戦うための武器では力不足、仮に自分に向けようともあなたは大切なお食事だもの、黒薔薇がそれを許さない。この辺りの絡繰りについては、もしご興味があればHPから【ルネコの備忘録#10(https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/09/29/174132)】を参考にしてみてちょうだい。
アッシュの好物はコカの葉そのもの、きっと粉末に加工されたものは美味しいとは感じられないと思うの。でも興味は示すかもしれないわ。

事前のご相談ありがとう、嬉しかったわ。もし入れ違いになるといけないからお伝えさせていただくのだけれど、ついさっき優遇/冷遇に一部修正があったの。もしまだお屋敷に興味を持っていただけるのなら、一度お目通しいただけるかしら。
あなたに会える夜が待ち遠しいわ。どうか誰にも食べられずに、ここに辿り着いてね。




1159: ウーミン [×]
2024-06-27 09:44:58



>蘭玲(>>1154)


えへへぇ、うんっ。蘭玲すきっ
(幼い堕天使にとっては全て自分の思い通りになることが当たり前で、それが彼女の優しさによって成立しているものだなんてきっと気付いてすらいないのだろう。ゆえに感謝ではなく自己の感情を幼稚さから来る端的さを以って言葉にし、額に触れる柔らかくて温かい感触には心がほんわりと和むような心地を覚えて。「 ケンカしない?、よかったぁ。ラザロにもいうね、蘭玲いじめちゃだめーって 」言葉だけでなく優しく頬を撫でる行動でも穏やかな意向を伝えてくれたことにすっかり安心しきってふにゃっと表情を蕩けさせる。きっとこの部屋を後にすればその足でドラゴンやドリアードに綺麗で優しいあたらしいおんなのこの事を伝えに行くのだろう。友達は友達を食べるかもしれない、けれど彼女の世界には稀有な事例。そう解釈すればニマっと口角を上げて「 じゃあ、このおやしきではともだちになれるねえ 」ここが人間界とは全く異なる世界という事は如何に脳足りんでも正しく理解できており、彼女の腰辺りにきゅうと腕を巻き付けてはそのまま胸元あたりに顔を埋めて「 蘭玲、うーのはじめてのにんげんのともだち。きっととっても美味しいの 」夢見心地に、まるで詠うようにそう呟いて)




1160: ハイネ [×]
2024-06-27 09:47:32



>グレン(>>1155)


お互い様、ですよ
(頼むから何にも害されず穏やかに、健やかに在って欲しい。そんな願いは此方から貴方へ祈る方がきっと適切だろう、そんな風に想いながら冷たい体液がどくどくと流れ出るのを感じては無様と分かっていながらも無事な片手と口を使って自らの燕尾服の裾を引き裂き、包帯と呼ぶにはあまりにお粗末な布切れをきつく患部に巻き付けて。「 …痛い。のは久し振りだ 」ぽつり呟いたのは独り言。これまでお屋敷で夥しい数の人間たちがこんな痛みなど比べ物にならない苦痛を味わいながら喰われていったのだろう、そう顧みれば矢張り同じ立場である想い人にそんな経験はさせたくないと強く感じて思わず怪我をした手が痛むのも構わずそっと抱き締めて。「 ……ええ。ひとまず聴くだけなら 」受け入れるかどうかは別にして、と。抱擁の手を解いて顔を見合わせるも手は暖かな身体に触れたまま、次がれるであろう我儘を待って)




1161: ラザロ [×]
2024-06-27 10:29:56



>レオ(>>1156)


ああ、アイツの服か。道理で見慣れねえわけだ
(疑問が解消されたことに満足そうに一度顎を引いて、九尾からの贈り物という点には何の感傷も持たず「 まァ似合ってるけどよ。汚れたら取り替えような 」ただ見たままの感想を告げ、もし体格が戻る前の暮らしで着替えなければいけない時がくれば同じように自分が何らかの召し物を用意してやればいいだけだと脳内で片付けて。「 上等だ 」協力関係が構築された事にギザギザの歯を見せてニッと笑いかけ、ふと昔を懐かしむような意味合いの声が耳に入れば「 あァ? 」と粗暴ながら特に怒っているわけではない通常運転の荒々しさで聞き返して「 おう、よく分かったな。ココの庭はだだっ広いからよ、休憩する所が必要だろ?俺ァ地べたでも構わねえが、最低でもベンチには座りてえってお高く止まった奴らも居ンだよ 」無限と見紛うほど広大な敷地、どこまでも続く花畑や黒茨の森、魔界の動植物を愛でる趣味のある住人にとって庭園は重要な場所でもある。きっとそんな誰かからのリクエストを受けて、終わりの見えない大工仕事に勤しんでいるのだと暗に答えるも不思議とそこに辟易したような色はなく、むしろ尽きない仕事を有り難く受け入れているような潔ささえ片鱗を見せて。やがて辿り着いたのは重々しい両開きの黒い鉄扉の前、大の大人が複数で全体重をかけてもびくともしないような分厚いそれに繋いでいない方の手を添えいとも簡単にギギギと押し開いてその中へ。まさに男の部屋といった様相、工具器具や何らかの破片、用途不明の鉄塊等が散乱した無骨な部屋には最低限の照明と飾りっ気のないベッドや椅子等の生活に必要最低限な家具がぽつぽつと点在しており「 とりあえず元に戻るまでは俺の部屋に住め。サッと風呂入ってくるから適当に待っとけ、……いや…、ついでにテメェも入るか? 」内側から扉を閉めてはもう安全だと判断して手を離し。躊躇いなくガバっとタンクトップを脱ぎ捨て立派な筋肉による凹凸が敷き詰められた上裸を晒しながら待機命令を、そこで先ほど交わした互いが視界に入るようにとの約束を思い出しては他意なく問い掛けて)




1162: ユギン [×]
2024-06-27 10:33:28



>グルース(>>1157)


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

>テーマ:お互いの太ももに5分顔を挟まないと出られない部屋
>制限時間:15min
>親密度:◆◆◇

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*


全く君の言う通りだ、高貴な仔羊くん。黒薔薇も粋な事をしてくれるね、僕達に二人っきりの部屋を用意するなんて
(意識が浮上し、暗い屋敷では見慣れない光を煌々と反射する白い天井の眩さに思わず目を守るように手を翳して。状況の飲み込めない今、出来るのは記憶を思い起こす事だけだがそれも解決には繋がらず、声の掛かった右側を見ればゆぅるり微笑んで応答。軽口に聞こえる台詞は全て心からの本音、黒いトーガを揺らしながらこちらからも歩み寄り「 黒薔薇の仕業なのは間違いないね――ただ目的まではさっぱり。…おや、 」ひとまず抱擁しようと腕を伸ばしかけた時、意識が目の前の彼からパサリと音のした空間に持って行かれる。視線を移した先には突如現れた黒い手紙、しゃがんで拾うのも面倒だと魔法を行使しようと軽く指を曲げるも、手紙はうんともすんとも言わずただ警告じみたピリピリとした痛みが指先を侵すのみ「 ……? 」ゆぅっくりと首を傾げてその指先を引っ込めてじっと観察する、そうこうしている間に貴方の方が手紙を拾ってくれたのならば【 制限時間15分以内にお互いの太ももに5分顔を挟めば出口は開かれる。制限時間を過ぎればここが互いの墓場となる 】との内容が明らかになるだろう。読み終えたのと同時に、ザザザと砂嵐のような音と共に部屋の中心たる空中には黒い砂時計が現れ、ひっくり返された上部からは砂が零れ落ち始める)




1163: 蘭玲 [×]
2024-06-27 13:16:24





>ウーミン( >1159


( 今対話している彼女が、きっと見た目よりも随分と幼い思考を持ち合わせているのだろう事や、己は彼女の中で甘えてもいい人物として認識されたのであろう事は今迄の会話から推測ができる。好きだと、直接的に好意を向けられる事がこそばゆく、返答の代わりに照れたような笑みを浮かべようか。 『 うーが伝えてくれるなら安心ね 』 恐らく初対面でいきなり喧嘩をするだなんて自身が所属していた組織の下っ端のように野蛮な相手である可能性は少ないだろうが、彼女伝手に己の存在を認知する相手が増えるのであればそれはそれで好都合とばかりに止める事はせず『 私もうーの友だちに換算してくれるの? 』 きっと胸元に顔を埋める彼女には今己の表情は見えないのだろうが、一瞬の驚きの後に浮かべるのは穏やかな笑み。それは友達と呼べる人間が身の回りに殆ど居なかった故の反応でもあるのだが、それは今口にする必要性もない事だろう。くあ、と漏れ出た小さな欠伸は彼女の耳に届いただろうか。寝起きの頭を酷使した故のもので特段の眠気を感じる事も無いのだが、きっと常識に囚われていては理解の出来ない事柄の数々に脳が疲弊してきたのだろう。膝の上に有る程よい重たさも相まってかうつらうつらとし始めて )





1164: グレン [×]
2024-06-27 13:16:56





>ハイネ( >1160


( 普段あれほどまでに見目に気を使う彼が包帯代わりに燕尾服を切り裂くのを目にすれば、まるで自身の痛みかのように目を細め。冷たい身体に抱きしめられれば緩くその背中へと腕を回し。一先ずは “ 我儘 ” を聞いてくれるらしい事に表情を緩ませ、交わる視線は逸らす事なく真正面から捉え 「 俺さ、最期はハイネに喰べられて迎えたいんだよね 」 何の脈絡もなく落とした言葉は己の中では随分と前に決まっていたもの。片手を彼の頬へと添え、ゆるゆるとした手付きで目元を撫でながら 「 …ハイネが大事だから、大好きだから、一時の絶望なんて俺怖く無いよ 」 例えこの部屋を出るための偽りだとしても、彼から突き放される事が怖く無い訳はない。僅かな手の震えは触れた肌を通じて伝わっているだろうが、精一杯の強がりで顔は崩す事なく笑みを浮かべたまま )





1165: ウーミン [×]
2024-06-27 17:26:48



>蘭玲(>>1163)


……!らんれえ、おねむ?
(自分の思うがままを伝えここに居たいがままに膝上を占領し続ける幸せな時間を味わっている最中、頭上からこくりこくりと微かな揺れを感知しては抱き着いていた腕を張って顔を見上げ。努めてゆっくりと、こしょこしょ声で半ば独り言のように問い掛け、ふわりと羽根のような軽さで地面に降り立ち。そこからはいつも遊び疲れて眠ってしまった己をドラゴンが寝床まで運んでくれる時の真似をして、華奢な体格からは規格外の怪力で軽々と貴方を持ち上げよう。片手で首の辺りを、もう片方で臀部を支えてトンと床を蹴ればふんわぁり宙に浮かび、アーチを描くように彼女のベッドへ一飛び。着地の際も振動を与えないように上手に衝撃を殺して、貴方に意識があろうがなかろうが一旦ベッドへと寝かせては優しく毛布をかけて「 おやすみなさい、またね、蘭玲 」仮に彼女が眠り込んでいて返答がなかったとしても、堕天使は満足気な表情でこの部屋を後にするだろう。まるで猫のように足音も立てず静かに、ヘンゼルとグレーテルのように軌跡に羽根だけを残して。そうして扉を閉める前にもう一度だけ“またね”と囁いて)




1166: ハイネ [×]
2024-06-27 17:43:01



>グレン(>>1164)


――――!
(表情を強張らせたのは、二人してこのまま命を落とすくらいならばこの場で貪って欲しいと強請られると誤解したから。しかしそれが邪推と分かれば安堵できるような状況ではないが確かに淡く吐息して、彼の意向をきちんと頭と心に刻み付ける。気丈な笑顔は愛らしく、だからこそ震える手がそれ以上に愛おしく感じてその上に自分の冷たい手を重ねて柔く握り「 ……確証が無いでしょう。“心底”絶望しろ、というのが演題なのですよ 」ハイネからの宣告が本当は嘘だと分かっていながら心に湧いた絶望が果たして出口を開く鍵足り得るのか。もし黒薔薇が許さなかったとしたら、ただ徒に想い人を傷つけただけに終わってしまう「 俺は、…俺こそ。グレンが大事なんです、…………このダークエルフの誇りよりも 」青天井の自尊心、しかしそれを更に上回るほど価値ある存在。この極限状態でそれを認め、もう半分減ったか否か分からない砂時計には目もくれず直線的な視線を貴方にだけ注ぎ続け「 苦痛も絶望も、グレンにだけは味わって欲しくないんです。他の者がどうなろうと知ったことではない。それ無しでは未来を繋げないと言うのであれば、……。 」自らも手を伸ばし体温のある頬に触れ、そのまま後頭部へと手を滑らせて手前に引き寄せ唇を柔く重ねて。そうして顔を引けば、今まで見せたことのない懊悩に歪む表情を見せながら傷跡を彷彿させる目元の入れ墨へと鋭い爪を伸ばしていき)




1167: レオ [×]
2024-06-27 20:09:15



>ラザロ(>1161


――昔私の手を引いた者の事を思い出しただけだ。…顔まで思い出したのは久々だったな。
(たった一音ながら聞き返された内容は察知して、特別隠す事も無い懐古の中身を簡潔に伝え、その後にぱたり瞬いた目の奥にまた柔く温い情を滲ませて、遠い想い出に伏した視線を馳せる。しかしそれも直ぐに終わり、「なるほど。…ふむ、草っぱらに寝転がるのも気持ちが良いのだがな。」彼の作業内容を聞いて納得の一言、それに続けて己自身の経験から“勿体無い”と言わんばかりの色が薄く混ざる言葉を落とす。しかし、「だが、君の作った物は見てみたいな。…今度案内を頼もうか。」そこはまた別、彼に関する事は知りたいと庭への導きを何時かの楽しみに結んで。――到着した先は、重厚で頑丈で、如何にも厳重そうな鉄扉。それが彼によって容易く開かれたその内側は、恐らく日頃使う道具や物品、シンプルな家具が必要なものだけ置かれた、以前己が住んでいた山小屋にも似た内装の部屋。手を離されたその間に、既に部屋の中身へ興味津々と輝く顔で彼方此方見回していたが、彼の声にはっとそちらを振り返り、「そ、そうだな。君も私も、お互い目を離してはいけない。」一瞬思考から飛んだ約束をもう一度言葉にする事で好奇心を縛りつつ是を返した後、彼の見事な肉体を改めて見上げ、「……君の腕なら熊も軽々担げそうだな。…羨ましい。」抱いた率直な感想と素直な羨望を洩らす。――今の子供の自分でも、同年代よりは丈夫な筋骨をしている筈で、それは大人の自分も言わずもがなだが、当然隆々とした彼の体つきにはどちらも敵わず。一切の意識はそちらに向いてきらきらとした憧れの目線を送り、蝶や蜥蜴達にそうしたように、今度はその腕へと好奇に揺れた両手を伸ばしていった。)




1168: グルース・リヨン [×]
2024-06-27 20:15:52



>ユギン(>1162


(彼と同時に此方からもハグとチークキスをと、腕を持ち上げた所で何かが落ちる軽い音。そちらを見れば何時かの招待状に似た黒い紙が床に寝そべって、続けて隣の彼がいつもの魔法で拾う所作を眺め待っていたが、「…うん?」どうも普段とは違う様子に此方も首を傾げた後、一先ず己がその手紙を屈んで拾い上げる。そうして文面を確認した瞬間、「――は、」ぼふっ、と耳まで顔を朱に染め上げて目を見開き、「破廉恥な……っ!」思わず裏返った絞り声と共に、それをぽいと放り投げる。その間に今度は異音と共に中空へ砂時計が現れ、「……何もしなければ、本当に此処で終わってしまうようだね。」まだ動揺が残る中でも状況を正しく理解出来る、不可思議に説得力のある現象の連続発生に独り納得を零し咳払いを一つ。それから、「……サー・ユギン。どうも黒薔薇達の過ぎた悪戯の内のようだ。時間も無いから確認は手短に行おう。…まず、見回す限り部屋に出口は無い、今有する脱出方法は手紙の内容を熟す事だけ、後は…」恥じらいの尾っぽを頬に引き摺りながらも、すらすら確認事項を整理したその最後に、「……君、今魔法は使えるかい?」先程の手紙に関する一連を見て予想した禁則を、彼本人に問う形で確かめた。)




1169: 蘭玲 [×]
2024-06-27 20:42:55





>ウーミン( >1165


……ううん、大丈夫
( 働かない頭では言語を直す程の余力はなく、無意識のうちに口から出ていたのは母国の発音。心地良い重みが膝上から無くなれば閉じかけていた瞼を持ち上げて。突如身体が宙へと浮いた感覚に “ わ ” と小さな声を上げるものの、特段の抵抗を見せる事もなくベッドへと到着したのなら 「 うーってば力持ちね 」 先ほどよりも幾分か緩い笑みを浮かべて。ふわりと掛かった毛布に、小さく耳に届く就寝の挨拶。半分程夢の世界へと落ちかかっている頭では扉へと向かう背中を見つめて見送ることしかできず、彼女が部屋を出て数分もしない間に眠りへと落ちていくことだろう。次に眼を覚ました時には再度元の世界の自室の風体とは違う室内に辺りを見渡すだろうか。然しベッドから扉までの間、点々と落ちている羽根に瞳を瞬かせた後に彼女の姿を思い出しては微笑を浮かべるのだろうが、それはまたもう少し先のこと )


****


きっといつまで経っても甘やかし続けちゃうと思って半ば強引に幕引きまで持っていった事、先に謝らせてもらうね。うーとの夜が楽しくなかった訳じゃ無い事は分かってて頂戴、本当にずっと甘やかして進まなそうで……私の方にしか非がないから……。

さて、あまり謝りすぎるのもきっと良くないと思うから次の話に移らさせてもらうよ。予定通り殺人鬼の話に移れたらって思ってるんだけれど、イベントでもお邪魔している訳だし貴方の方の負担になっていないかなとだけが心配で。けど、あのダンピールとの邂逅も楽しみじゃないって言ったら嘘になるし……ってすごい揺れていて……。貴方の時間が許すなら継続してどちらもって我儘だけど罷り通ったりするかな?
もし我儘が通るのなら、殺人鬼に 【 部屋を出てウロウロとしている間に廊下とは違う様相の場所に迷い込む 】 描写を出させるつもりにしてるよってだけ伝えておこうかな。もし、何か注意しておくべき事があれば併せて伝えてくれると嬉しいかも。





1170: グレン [×]
2024-06-27 20:43:28





>ハイネ( >1166


…そう、だけど
( 確かに彼の言う事は間違ってはいない。けれども確かめてみなければ分からない、そう紡ぎ出そうとした言葉が空に消えたのは思いもよらぬ彼からの言葉に驚いたからで 「 !……はは、ズルいな。そんなこと言われたら絶望しなきゃいけないのに嬉しくなっちゃうじゃんか 」 こんな状況で無ければ素直に喜べたのだろう言葉に歪に緩んだような笑みを浮かべ。引き寄せられるままに触れるような軽さで合わさった唇。そのまま離れた彼の顔に浮かぶのは今迄見たこともないような思い詰めたもので 「 馬鹿! 」 手が伸びる先、それだけで早とちりした己の邪推であればそれでいい。然し今の彼であれば普通であれば奇行と捉えかねない行動をしてもおかしくは無い。反射で伸ばした手は鋭い爪先が目元へと届く前に瞳を覆い隠せただろうか 「 言葉で駄目なら俺の眼を抉ったらいい、それで駄目なら俺の鼓膜を破いたらいい 」 彼の瞳に写らなくなる事、それを想像するだけで一気に身体中の血の気が引く感覚がする。いやいや、と力無く首を左右に振る目元には言葉に表すには入り混じり過ぎた感情の捌け口となった涙がじわりと滲む。己の中で浮かぶのは恋情と呼ぶには些か自己中心的で歪な執着心にも似た感情。するりと彼の首へと腕を回し、身体を密着させ 「 …それとも、ここで一緒に最期を迎える? 」 きっと彼は断るだろう、そう思い込んでいるからこそ冗談混じりの声色で )





1171: ラザロ [×]
2024-06-27 22:29:20



>レオ(>>1167)


だろ?むしろそっちのが木の椅子なんざより柔らけえのにな。
(反発力のある素材に腰を下ろすくらいなら、柔らかな土と草の上に体重を預けた方が心地よい。衣服の汚れを気にする住人にとってはナンセンスなのだろうが、野生的な自分としては同じく大自然の中に生きてきた彼の言葉に共感を示し「 見せびらかす程のモンじゃねえよ。庭に出たいッてンならいつか連れてってやるが 」照れ隠しでも何でもなく、心から自慢できるようなものではないと小さく首を振って、しかし目的が庭園の散策なのであれば付き合う旨を無条件に示すのは元来の世話焼きが幼い姿と声によって助長されているからか。部屋のあちこちに目を遣る様子に微笑ましそうにふっと笑って「 熊ァ?ンなもん余裕だ、百匹だって同時に持ち上げられるぜ 」記憶を探ること数秒、思い至ったのは人間界における大型の哺乳類。一説には山に棲む野生動物で最強の一角たる獣も、ドラゴンの前では赤子同然とばかりに不敵に笑って上腕の筋肉にぐっと力を込めて。こちらに伸びてくる小さな手を迎え入れるように岩のように硬い筋肉の鎧を纏う腕を近づけ、もし少年がそれに捕まったのならぶら下げる要領でぐんと腕を上げ「 風呂場まで振り落とされンなよ! 」楽しそうに声を張ればそのままドカドカと脱衣所へ向かおう)




1172: ユギン [×]
2024-06-27 22:32:35



>グルース(>>1168)


おやおや…、ふふ。
(指に気を取られていれば何やら可愛らしく裏返った声。興味の矛先はそちらへ向き、紅潮した顔を認めればくすくすと喉を擽るように笑って「 どれどれ、 」放られた手紙を今度は直々に拾い上げて内容に目を通し。次いで砂時計に視線を移して「 そうみたいだねえ 」生命の危機に瀕しているというのに矢鱈と悠長なのは課された命令事項が少なくとも不埒なインキュバスにとっては児戯に等しい内容だったから。「 それがね、ダメみたいなんだ。さっき手紙を拾おうとしたらね、痛くされちゃったんだよ。もっと出力の高い魔法を使っていたら、きっともっと痛くされていたと思う 」問い掛けにはゆるゆるとかぶりを振る。ようやく痛みの引いてきた指先をさすりさすりしながらしょんぼりとした声色で多少大袈裟に聞こえるよう痛みをアピールして、慰めてと言わんばかりにちゃっかり少年の肩へとしなだれかかり、その姿勢のまま「 君で5分、僕で5分、制限時間は15分。…あまり余裕はないね、早速やろうか 」指折り所要時間を数えて、彼と同じく現状を正しく把握すれば先ずは自分が挟まりにいくとばかりに彼の足元にしゃがんで「 立ったままだとやり辛いかな?寝転んだほうが良いかい? 」羞恥心など皆無、下から見上げる形でどこかこの状況を楽しむように横長の瞳孔をゆったり細めて)




1173: マリーシュカ [×]
2024-06-27 22:34:15



>蘭玲(>>1169)


あら、謝らないで。引き際を提示していただけるのは有り難いことだもの、いつもこちらから幕を引いてばかりだったから…ありがとう。これから先も、私達の下がるタイミングに過不足があったら教えてちょうだい。ウーミンにたくさん優しくしてくれてありがとう、すっかり懐いてしまったわね…ふふ。

同時進行だけれど、今のところは大丈夫よ。ただこの先物理的に厳しくなってきたら一度どちらかに絞らせていただく可能性もあるけれど…どちらにせよ、あなたたちとの交流が楽しくて日々の癒やしになっているという事は知っておいてね。うふ。
お言葉に甘えて最初のロルはお願いしてもいいかしら。ギレルモはお屋敷の地下に閉じ込められているから、【下に下にと長く続く仄暗い螺旋階段を発見、下降している内に最下層から聞こえてくる不気味な鼻唄に対してリアクションをする】といった内容の描写を回していただけるとスムーズに繋げられてとっても助かるわ。こちらこそ、何か事前に聞いておきたいことやご相談があれば何でも教えてね、特になければ案内人へのお返事は大丈夫よ。




1174: ハイネ [×]
2024-06-27 22:37:58



>グレン(>>1170)


……この俺が人間に馬鹿呼ばわりされる夜が来るとは、
(予想だにしない言葉と目許を覆い隠す行動に、思わずきょとんと全ての動作をフリーズさせること一秒。すぐにふっと吐息だけの笑いを零して、信頼関係の無い獲物に言われれば笑顔で首を刎ねかねない単語も受け流し「 眼や耳よりも価値あるものが、ダークエルフにはあるのですよ。失う事で絶望する――そう、ちょうど人間にとっての人権や尊厳のようなものが 」種族特有の事情を穏やかな声色で解説しながら、その赤黒く痛々しくも神秘的な入れ墨をトンと指先で示し「 折角覚悟を決めたのに、勘違いしたお馬鹿さんに邪魔されてしまいましたが 」思わず漏れた小さな笑いは自嘲を含む。グレンという存在を除外して考慮した際の最後の砦である入れ墨、いくら腹を括ったつもりでもそれを自らの手でグチャグチャに破壊することにはかなり抵抗があり、勢いという名の決意も貴方の涙を見ればそれを止めることに比べれば些末なことと霧散してしまって。こちらからも背中に手を回し緩く抱き合う格好を保ちながら「 ……貴方との時間は、まだ足りませんね 」感情の読めない声でそう静かに。部屋の静寂にはサラサラと砂の流れる音がやけに鮮明に響く気がして「 あと、どのくらい残ってます? 」引き続いて透明な声でそう問い掛けて)




1175: リーパー [×]
2024-06-27 23:39:03





>ギレルモ( >1173


( 変わり映えのしない日常に、特段する事も増えない現実。時折この屋敷の住人たる怪物を話し相手に夜を過ごすものの、同じ部屋でじっと過ごせる性分でも無い事は己自身が一番良く分かっている。初めの夜程時間を持て余す事が無くなったのは、あの常に不機嫌そうなヴァンパイアの対価とすべく文章を綴っているからなのだが筆が進まない日だって勿論あり、それが数日続けば部屋へと閉じこもっている事が馬鹿らしく感じてくる。一人で部屋の外へは出るな、そんな忠告を無碍にするつもりも無いが外への興味が尽きるはずも無い。少なからず安全を取るために僅かに開いた扉の隙間、人気が無いことを確認してから廊下へと足を踏み出し長くどこまでも続きそうな道を歩き始めて十分程。視界に捉えたのは階下へと続く長い螺旋状の階段。上から見ているだけでは何処まで続くのか見当も付かないその先にどんな場所が待っているのか、そんな好奇心に見舞われれば一段、また一段と降り始め。丁度中腹あたりに差し掛かった頃だろうか、微かに耳に届くのは誰かの鼻歌のようなリズムを刻んだもの。それは下に下にと行くほどに大きくはっきりと聞こえるようになり 「 …………誰か居ンのか? 」 階段を下る足音でさえ反響するようになってきた部屋の造り、決して小さくは無い所在の有無を尋ねる声も誰かしらがいるのであれば耳に届いているだろう。危ないかも知れない、そんな考えは頭の片隅にあるものの足を止める事はなく階段の終わり、最下層まで辿り付けば上階よりも薄暗いその室内に眼を慣らす為にその場で何度か瞬きをしてから視線を持ち上げ )





1176: グレン [×]
2024-06-27 23:39:40





>ハイネ( >1174


( 己の邪推はただの杞憂だったようで安堵の息を漏らしたのも束の間、次ぐ自嘲を含んだ笑い声に表情を曇らせ 「 余計に傷付けたら駄目じゃん 」 彼が自分の種族にどれだけの誇りを持っているのかを知っているが為にその決断をさせざるを得なくなったこの状況に加え自身の不甲斐なさに腹が立つ。普段よりも幾らか緩い抱擁に、一蹴されるだろうと思っていた提案への肯定とも否定とも取れぬ返答。全てが日常と異なる様子にゆるり首を傾げるのも一瞬。彼からの問い掛けに砂時計が現れた際に見て以降、初めて視線を向けて「 ……半分無いくらい、かな 」 砂が落ちる速度がやけに速く感じるのは焦りがそう見せているのだろうか。死への恐怖よりも今は彼と離れてしまう未来の可能性への恐怖が強く、タイムリミットを告げてくる砂時計からは視線を逸らし 「 ……嫌だな、ハイネと離れたく無い 」 ぽつと漏らしたのは単なる独り言。回した腕にきゅうと力を込め、彼の首元へと鼻先を埋めるように )





1177: ギレルモ [×]
2024-06-28 11:22:22



>リーパー(>>1175)


(――寒い。しかし喉は灼けるように熱く絶え間ない渇きを訴え、痛みすら伴う空腹感には耐え兼ねるように屍人の如く黒く濁った爪先を鳩尾あたりにぐぅっと食い込ませる。ああ啜りたい、生ぬるい鉄の液体を、恥も外聞もなくガブガブと溺れるように貪りたい――毎夜毎夜繰り返される獰猛な祈りに応えてくれたのは神様でも黒薔薇でもなく、一切聞き覚えのない男性の声。スン、と匂いを嗅いだ瞬間カッと瞠目して、自らを閉じ込める檻にガシャン!と勢い良くしがみつき「 助けて! 」張り上げた声は潤いを失っている喉に重い負担を強いたらしく、ケホと数回咳き込んで「 …たすけて、 」再度繰り返す声は痛々しくも掠れて。最下層にぽっかり空いた空間、その最奥に位置するたった一つの檻。座敷牢にも似たそこには一人用のベッドや椅子等の必要最低限の家具のみが無造作に置かれており、当の本人は檻に縋り付いたまま力なく項垂れて)




1178: ハイネ [×]
2024-06-28 11:40:51



>グレン(>>1176)


……怖いのですよ。先に離れるのは必ずグレンですから
(首辺りに感じる自分のものではない一呼吸ごとが愛おしくて、ぐっと心臓を掴まれたような心地になる。静かに話し始めたのは余裕綽々のダークエルフには不似合いな恐怖を認める言葉、そしてその根源は異種族間の絶望的に埋められない寿命差にあるのだと「 ダークエルフとしての誇りを失い、それと引き換えに貴方との時間を得られる。それは本望です。が、貴方は精々あと数十年も経てば物言わぬ黒薔薇になる。…俺をただひとり置いて 」背中に回した手に意識せずともぐ、と力が籠る。指先に伝わる体温、これが自分と同じ時を生きる者のそれであればどんなに良かったか「 何も残らない。あまりに哀れではありませんか 」こんなにも一つのコレクションに――否、一つの命に傾倒し執着し溺愛したことなどこれまでに無かった。それを失えば、その先数千年に渡る時間をただ孤独に、尊厳も自尊心も失くしたまま黒薔薇に縛られ生きていかねばならないなんて、想像しただけで心底恐ろしい。廃人と化してしまうかもしれない、この期に及んで自分の事ばかりだと気付けば、謝る代わりに「 愛しているんです。グレンを 」万感の想いをはっきりと肉声に乗せて)




1179: リーパー [×]
2024-06-28 12:17:39





>ギレルモ( >1177


( 鼻唄が途切れたと思えば次に耳に届いたのはどこかに繋がれた鎖を思い切り引っ張ったような音と助けを求める声。多くの住人と接したわけでは無いが聞き覚えの無い声は人間か、果たして人ならざる者か。誰のものなのかの判断は付かないものの、音の聞こえる方角へと足を進めれば視界に入るのは牢獄のような場所。そこに捕えられている人物は当たり前の如く見覚えなど無く、一見すれば人間のようにも見えなくは無いが 「 ……人じゃねェだろ、オマエ 」 僅かなものではあるが危険を告げる警鐘が頭の中に鳴るのは、今迄の人生で身に付いたもの。もしその勘が当たっていたのなら、捕えざるを得ない事情があるのだろう事にくらいまでは頭が回る。もし無闇に近付いて喰われるまでは無くとも怪我を負ったら、そんな考えが頭に浮かんでは 「 わりィが、オレはお人好しじゃねェんだわ 」 この場で牢の鍵を開けたり、近寄ったりする程怖いもの知らずでも、万が一怪我を負った身で自室に帰れる自信がある程の自意識過剰でも無い。先ずは自分の身の安全確保が最優先事項とばかりに、彼が牢の中から手を伸ばしたとて半歩程届かないであろう場所に立ってはじっと見つめ )





1180: グレン [×]
2024-06-28 12:18:24





>ハイネ( >1178


……俺も、怖いよ。ハイネを置いて先に死んじゃうのが。
( ぽつりぽつりと溢される彼らしからぬ弱音。抱き締められる腕に籠る力は痛みを伴う程のものでは無いのだが、ずきりと胸の内が痛むような心地がするのは吐露される恐怖心に自身も思い当たる節があるからか。ほんの少し密着した体温を離し視線を交えて。どこか普段よりも弱々しく見える彼の刺青の入った方の目元へと柔く唇を押し付けるなどの些細な戯れをしながらも、紡ぎ出す言葉を急かす事はせずに途中相槌を挟みながら耳を傾けていれば鼓膜を振るわせるのは待ち侘びつつも聞くことが怖かった彼からの想い 「 え 」 思わず出てきた声は小さく、素っ頓狂なもの。絶望しなければならないのに、彼の口から紡ぎ出されるのは己を喜ばす言葉ばかり 「 この部屋じゃ無い所で聞きたかったな 」 困ったような笑みを浮かべた後、再度彼にぎゅううと抱き着いて 「 俺も、ハイネの事愛してる 」 耳元で紡ぎ出した声は小さく掠れていて。残り時間が気になりチラチラと視界の隅に捉える砂時計は刻一刻と制限時間までの時を刻んでいる 「 ……どうしようか、 」 我儘を言うならば未だこの先にあったはずの屋敷での生活を彼と共に過ごしたい。然し、それが自分のエゴだと言う事も理解しており眉尻を下げた情けない表情を向け )





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