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晦冥へ、手向けの百骸【 3L / 人数制限有 】/212


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自分のトピックを作る
193: 千草 [×]
2022-12-08 22:03:18



>>192 / 朽葉

(彼女の言葉に固唾を呑み、何か不可思議な力で元通りの姿を保っているのではないかという淡い希望はしかし、眼前の景色によって否定された。緊張の面持ちで迎えたのは荒廃した内部で、野晒にされた本の群れが今にも悲鳴を上げてきそうだ。少しだけ残念そうに隣の彼女の方に顔を向ければ、茶目っ気のある表情が目に入り。瞬いた瞳に映るそれは、何だか得意げにも見える。先の口調とは裏腹なその顔に笑みを零し、そして感謝の言葉を口にしては、不格好なウィンクを返して。──彼女の言葉の端々には、かつてこの地を訪れた者が有する郷愁が滲んでいる。管理者がいないということは、かつて管理者の居た時代に彼女はここを訪れていたのだろうか?「前はどうだったのかな……」口を衝いて出たのは何の捻りもないそんな疑問で、言い終えたあとでハッとして口を押さえ。再び横目で見た相手にバツの悪そうな表情を浮かべると、誤魔化すようにするりと彼女との間を解いて。そのままゆっくりと部屋の隅へと歩み寄る。目的は雑然と置かれた本の数々で、近寄るにつれ眩しさを増す月光に目を細めて。やがて歩みを止め、相手の視線の先にあった本を一冊取り上げて、中を確認するようにぱらぱらと捲り。所々ページの端が欠け、汚れた液体が滲むそれはどうやら絵本のようで。ふと見つけたそのページには真白い動物が描かれており、先の失言も忘れて彼女の方を振り返り。相手に絵を指し示すようにしてページを開き)──見て!ウサギだよ。しかも、月と一緒だ。




194: 匿名 [×]
2022-12-09 16:12:49

(/初めまして。美しく丁寧な世界観と、参加者様の素敵な雰囲気に惹かれ、是非参加させていただきたいと思い参りました。よろしければ蘇芳のkeepをお願いできますでしょうか。)

195: 預言者 [×]
2022-12-09 17:30:17



>>194

(/お越しいただきありがとうございます。世界観ならびにご参加頂いている方々の魅力を褒めて頂けて、大変嬉しいです……!蘇芳のキープを承りましたので、12/12の月曜日までにプロフィールのご提示をお願い致します。素敵な蘇芳の誕生を楽しみにしております!)




196: 匿名 [×]
2022-12-11 20:24:50

希望:蘇芳(すおう)

年齢:32歳

性格:人から頼まれると断れない性格で、端的に表すならばお人好し。関係が深くなるほど世話を焼きすぎてしまう。その反面どこか冷めた思考をしており、自身の生にはあまり執着がなく、神になったその日に自分は一度死んだのと同義であると考えている。神の能力を使うことに抵抗はなく、元よりお節介な性格もあり人間から助けを求められれば救いに行く。ただし全ての人間を救うことが出来ないことも理解しており、いつ世界が滅んでしまっても構わないとこの世界に諦めを抱いている。

容姿:身長は178cm。人間だった頃あちこちへ走り回っていた影響で鍛えられたのか筋肉量はそれなり。頭髪は黒色で耳にかかるくらいの長さに整えられており、前髪はセンター分けにしている。瞳は少し灰色がかった黒色。つり目がちで無表情でいると目つきが悪い印象を与える。声質は低めだが発する言葉の雰囲気は柔らかい。膝下までの長さがある蘇芳色のローブをコートのように羽織っている。ローブの裾には縁取るように金色の刺繍が施されている。ローブの中に着ている服は日によりけりだが、白や灰色のシャツに黒のズボン等モノトーン調でシンプルな服装を好む傾向。
 
神の能力:自らの血を与えることで他者の傷を癒す力。経口摂取、或いは傷口に直接血が触れるなど相手の体内に血が取り込まれることで能力を発揮する。治癒するのに必要な血の量は傷の度合いに比例する。自身の血の量には限りがあるため救える人間の数は限られており、数えきれない程の救えなかった命を目前としてきた。能力を使いすぎると貧血のような症状が出てしまう。神も万能ではないのだと自己完結しているが、人間だった頃への未練が無意識下に残っているせいなのかもしれない。

生誕と年月:8月30日/12年

備考:彼にとって未曾有の大災害が起きたのは7歳の頃であった。突如変わる日常に翻弄されながら必死に生きていたある日、最愛の人との死別を経験する。耐えきれない程の絶望に自ら死を選び胸部へとナイフを突き立てたのだが、意識が朦朧としていく中でどこからか聞こえてくる優しく囁かれた言葉に頷いてしまったが最後。意識を取り戻した時には神になっていた。胸部にはその時の傷跡が残ったままらしい。死者を蘇らせる程の力がないことに無力感を抱きながら、世界が滅ぶその日まで神としての力を出来るだけ活用したいと助けを求める人のもとへ各地を彷徨い続けている。



(/蘇芳をkeepしていた者です!プロフィールを作成しました。情報の不足や解釈違いなどございましたら遠慮なくご指摘くださいませ。)

197: 預言者 [×]
2022-12-11 21:15:28



>>196 / 蘇芳様

(/プロフィールのご提出ありがとうございます。諦念と善性の入り交じる素敵なご子息様がいらしてくださってとても嬉しいです!不備等ございませんのでこちらで登録させていただきます。
物語のご参加に当たっては、ご自身で初回ロルをご投稿いただくか、既にご提出されている皆様方のロルに絡みをいただくかをお選びください。もしも全員と絡むことが難しければ、○人まで等、事前にその旨をお伝えいただければ幸いです。また、各種イベント等も開催されておりますので、よろしければご参加いただけると嬉しいです!)




198: 蘇芳 [×]
2022-12-12 11:30:05



(/主様、参加の許可とお褒めの言葉をいただきありがとうございます!イベントも大変興味深く、ぜひ参加させてください!ひとまず初回ロルを投下いたしますが、のちほど皆様へ絡み文を送らせていただきますので、初回ロルに反応いただいても、暫しお待ちいただいてもどちらでも大丈夫です。至らない点も多々あるかと思いますがこれからよろしくお願いいたします!)




>all


(ビルだったであろう建物の屋上へ、降り立つ男が一人。建物は半分鉄骨が剥き出しになっていて、いつ崩壊してもおかしくないほどだが人が寄り付かないだろう場所は今の自分には都合がいい。突然発生した台風が通り過ぎた次の日の昼下がり、悲惨な街の景色と対照的に青く澄んだ空を順にぼんやりと眺め。ふと何かを思い出したかのようにローブの中に着た衣服の袖ごと捲り左腕を露わにして。そこについ先刻まであったはずの傷は跡形もなく消え去っており、自ら傷をつけたであろう箇所を右手でなぞりつつ分かってはいても毎度確認してしまう自分に自嘲気味に笑みを漏らす。何年繰り返しても自分の体を傷つける行為には慣れそうにない。自分の血が滴り落ち、人の血と混ざり合う光景を思い返しては次第に血の気が引いていく感覚がして軽く頭を振るとコンクリートの壁に背を預けずるりとその場にしゃがみ込み、深く息を吐き出し)
……あー…、くそ…。


199: 朽葉 [×]
2022-12-13 01:24:48



>193 千草

(ある程度は予想していたとは言え、目の前の惨状に思いのほか冷静でいられたのは、偏に隣に佇む彼のおかげだろう。もっとも、自分ひとりならそもそもこの場所に足を運ぶことも無かっただろうから、単純に比較できるものでもないかもしれないが。視線の先の彼が口にしたのは当然の疑問。しかし在りし日の光景を言葉に変えようとしたものの、”しまった”とでも言いたげな反応を示されてしまえば、反射的につられるようにきゅっと口を噤む。――どうしてそんな顔をするのだろう。解けた繋がりに名状しがたい寂寥を感じて思わず視線を落とせば、手のひらへと残る温もりを留めるように白うさぎを抱き締めて。それから気を取り直して室内へと視線を巡らせれば、ゆったりとした足取りで移動しつつ、気まぐれに床に散らばる紙に綴られた文字を追う。断片的な情報を知識と想像とで補完して遊んでいれば、部屋の隅から上がった声に顔を上げて。どこかはしゃいでいるようにも思える彼の様子に笑みを零せば、小走りに駆け寄って絵本へと視線を向け。「ふふ、ほんとね! この子と同じ、真っ白なうさぎさん」腕の中の白うさぎを軽く掲げるようにしては、ふと何かを思い出したように視線を本の山へと。辛うじて読み取れる情報から図鑑らしき一冊を手に取れば、目当てのものを探してページを捲っていき。やがて端が少し滲んだ月の写真を見つければ、本の重さで若干ふらつきつつも彼に向かって掲げてみせて)
――っ、とと……知ってる? 月にはね、うさぎが居るのよ!


>198 蘇芳

どこまでが実りの雨で、どこからが――……。
(昨晩の暴風雨が何もかもを吹き飛ばしたせいか、この上なく澄んだ空気は空の色をより鮮明に透かす。しかしそんな空模様とは裏腹に、胸中は出口のない問いによって暗雲が立ち込めていて。片側が解けてしまった髪のリボンを握りしめ、視線をぬかるんだ地面へと向けたまま目的地もなくただ足を進めていれば、そこでふと、思いがけず近い位置にあるウツギの神様の気配に気付いて立ち止まる。――この距離に至るまで意識できないなんて、随分ぼうっとしていたらしい。このまま一人で物思いに耽るより、他愛のない話でも誰かと会話している方が気分も晴れるだろうか。そう思えば自然と足もそちらへ向き、やがて今にも崩れ落ちそうなビルの様子が目に入ると、流石に自分の足で上るのは諦めてその場から姿を消して。とん、と軽い音を立てて屋上へと着地すれば、吹き抜ける風に思わず目を眇める。次いで視界に入った彼の様子に驚いたようにその名を呼べば、駆け寄って心配そうに覗き込んで)
――蘇芳? どうしたの、具合でも悪い…?

(/初めまして、せっかくですので初回ロルに反応させていただきました!素敵な神様がいらして下さって大変嬉しいです…!ご縁に感謝しつつ、ぜひ一緒に物語を楽しんでいけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。)




200: 蘇芳 [×]
2022-12-13 15:28:36



>40 千草

(かつては街として栄えていたのだろう、住居だったらしいものの断片が転がる場所を眺めながら歩いていく。初めは瓦礫の下に人が埋もれてやしないかと気にしていたがこの辺りはもうすっかり人の姿がないらしい。次の街へ移動しようかと行き先を考えはじめた時、不意に近くにウツギの神様の気配を感じて目的地を変更。近くにいるのなら様子を見に行くのもたまには悪くないだろう。すぐに移動する手段も取ることが出来るが未だに人間だった頃の習慣が残る彼はあまり好まないらしく、足場が悪い道を臆することなく進んでいき。漸く目的地とした人物の姿を視界に捉えるが、雲一つない鮮やかな青い空の下、濡れた羽織を纏う彼の姿は異色に映り気軽に声を掛けるには躊躇われて。神の能力を持ってすれば簡単に乾かすことが出来るはずだが濡れたままでいることを選んでいることには恐らく何か理由があるのだろうと考えつつ、相手の近く、左側に転がる建物だった残骸に腰を下ろしては相手の様子伺うように視線を向け。冗談のような心配事を、本気かどうか分からないトーンで口にして)
…それじゃ風邪引くぞ。

(/改めまして、参加の許可をいただきありがとうございます!こういった場での交流は不慣れなため失礼がありましたら遠慮なくご指摘いただければと思います。これからよろしくお願いいたします。)




>199 朽葉

(自らの名を呼ぶ声に半ば反射的に項垂れていた頭をゆらり揺らして持ち上げ、目の前に人影があることに気が付く。この場に簡単に人間は来れないはずであると思わず身構えそうになるものの、視界を彩る朽葉色にすぐに彼女の存在を理解しては「…なんだ、朽葉か」独り言のように安堵の声色滲ませて相手の名前を呟いて。声を掛けられるまで神の気配にも気付けないとは、随分と情けない姿を見られてしまった。何でもない、と言い掛けてこの状態を見られてしまった今、その言葉は無理があると思い直して一度口を噤む。普段より回転の遅い脳を働かせ言葉を選びつつ、相手に心配をかけるのは本意ではなくふらつく体を起こそうとするものの上手く足に力が入らないようで諦めてそのまま冷たいコンクリートに体重を預ける。ぼやける視界の焦点を合わせようと目を細め、漸く此方へ向けられた表情を伺い知ると極力平静を装って言葉を続けて)
……あー…大したことじゃない。いつものことだ。…少し時間が経てば戻る。

(/初めまして。初回ロルに反応いただきありがとうございます!こちらこそ、素敵な世界観の中にご一緒できて嬉しいです。ぜひ、一緒に物語を紡がせてください!これからよろしくお願いいたします。)




>41 瑠璃

(自らの能力についてぼんやりと思考を巡らせながら、瓦礫が転がり道と呼ぶには不安定な道を歩き進める。そうしているうちにいつの間にか夜が明けてしまったようだ。このままでは手持ち無沙汰でまた無駄に時間を過ごしてしまいそうだ、と少し考えた後にその場に立ち止まり目を瞑って周りに何かないか意識を巡らせ、やや離れた位置に自分と同じウツギの神様の気配を感じ取るとそのままその場に向かってみる。暫し歩いて見えた古びた建物をここに神がいるのか半信半疑で見上げていた時、その建物から飛び出す彼女を見つけ声を掛けて)
…瑠璃。こんなところで何してるんだ?

(/初めまして。初回ロルに絡ませていただきました!現在少し離れていらっしゃるようですが、戻られました際には蘇芳とも絡んでいただけると嬉しいです。これからよろしくお願いいたします。)




>50 梔子

(朝。つい先程目覚めたばかりだが体を起こそうと建物の外へ。瞳も開ききっていない状態でくぁ、と欠伸を零しつつ当てもなく歩いていた最中、木の枝が揺れ草葉がガサガサと音を立てていることに気付き、猫でもいるのだろうかと寝惚けた頭のまま何気なくゆったりとした足取りでそこへと近付いて行った先で周りを見渡す相手と視線が合う。予想外の人物との遭遇に一気に目が覚めたようで思わず口から飛び出そうになった驚きの声を何とか止めた代わりに情けなく口を開閉させた後それを誤魔化すためか咳払いを一つ。神とはいえ寝起きらしき女性の姿を見てしまったことに対してどことなく気まずさを感じたのか思わず視線を外し謝罪の言葉が口をついて出て)
__っんん、…悪い、その…邪魔したな。

(/初めまして。初回ロルに絡ませていただきました!ご負担にならなければ、蘇芳とも絡んでいただけると嬉しいです。これからよろしくお願いいたします。)




201: 千草 [×]
2022-12-17 14:37:18



>>199 / 朽葉

っと、大丈夫?──あ
(重さで傾いだ彼女の姿に、慌てて絵本を置いては腕を伸ばす。伸ばされた手はそのまま、彼女の身形には些か余る大きさの本に添えようとして。身を屈めた姿勢が無事に重さを軽減させることができたとするならば、改めて写真に目を向けよう。──月の写真。一度も目にしたことのないそれに自然と口は閉じ、視線はそのページに釘付けとなり。静かに浮かぶ月に賑やかな兎が居るだなんて、到底信じられないけれど、遥か遠くの月には真っ白の兎が必要なのだろうか。取り留めもない思索はすぐに打ち止めとして、軽く頭を振っては浮かんだ疑問をそのまま口に。「何で兎が月にいるんだろう……?」純白の相棒を持つ彼女なら、この問いの答えを持っているに違いないとの考えで。期待を滲ませた瞳で彼女に視線を向け、絵本の謎の解答を待つ。視界の端に映る頁の際はぼんやりとした滲みが出来ていて、良い子の姿勢で待つ間にも若干の残念さを覚え。ばれないように片手の指先でその箇所を小さくなぞり、ざらついた感触に息を吐いた。いつかこの本も朽ちてゆく定めなのだろう。ようやく外した視線は図書館の四方に散らばり、所有者を探すように動く。意味のないその動きに自身で気がつくことはなく、やがて諦めたように笑みを浮かべ。零した言葉は独り言のような響きを持っていて)この本、借りていいかな。このページを覚えておきたいんだ。


>>200 / 蘇芳

……蘇芳。見られたか、恥ずかしい。
(段々と近付いてくる足音への対応は、その姿が見えてからにしてしまおうと考えてから少し。姿を表したのは同じ神という性質を持つ彼で、突かれた不意に僅かに表情を崩してしまう。羽織に感じる視線は気遣が感じられ、躊躇の負担をさせてしまう前に乾かしてしまえば良かった──と考えはするものの、後悔は先に立たないもので。とりあえずとばかりに向けた視線の裏側で、掛ける言葉を探す最中、不意に彼の口が開く。自身と同じように腰を下ろして掛けられた声は、平生と変わらない調子を保っていた。数秒迷った末の己の応答は図らずも冗句じみていて、軽い笑みを浮かべ手を振ることで誤魔化しを。彼の心配を一蹴してしまうような振る舞いに気が付くことはなく、ゆっくりと立ち上がっては伸びをして。そうして無言で瞼を閉じて五秒、ふわりと巻き上がった暖かな風がその姿を消した途端、羽織は元通りの色味を取り戻す。理由も何も言わないまま隠すことを選んでは、半ば陽を遮るように彼の眼前に立ちはだかって。目を細めて投げ掛けた感謝と質問は唐突なもの。自身を追求される前に話を逸らし、あわよくば彼の目的地に同行させて貰おうかとの魂胆で)
心配してくれてありがとう。蘇芳は誰かを助けに行く途中かな。

(/こちらこそご参加いただきありがとうございます!それではまた何かあれば遠慮なくお呼び出しください。/蹴り可)




202: 蘇芳 [×]
2022-12-19 10:43:15



>101 常設イベント1【眷属の作り方】


神名: 蘇芳

1.決めた眷属の種類は?
犬の型

2.眷属の見た目は?

【 体の色 】
白色。耳、手足、尻尾の先は薄紅に染まっている。

【 瞳の色 】
真紅。

【 大きさ 】
肩の上に乗せられる程度。

【 その他 】
目の下に、下瞼を縁取るような紅色の模様。

3.なまえをよんであげて!
「……コマ、おいで」


(/常設イベントに参加させていただきました…!200レス目をしれっと奪ってしまっていたことに今更ながら気が付き申し訳なく…、そしてここまで皆様が歩んで来られた道のりを感じ感慨深いです。本編で登場する機会に恵まれますように。)



203: 朽葉 [×]
2022-12-19 23:58:22



>200 蘇芳

(たった一言だけではあるが、耳朶を叩く彼の声はいつになく精彩を欠いているように思える。にも拘らず声に反応して立ち上がろうとするものだから、驚きに瞳を丸めて思わず押し留めるように手を伸ばしかけて。しかしこちらが制するまでもなく、再び沈み込んでいく彼に行き場を失った手をそろりと下ろせば、暫し彷徨った後に合わせられた視線に思わずきゅっと眉を寄せて。「焦点を合わせるのに数秒、かつ立ち上がれない程の体調不良は、十分大したことよ。――例えそれが”いつものこと”であったとしても、ね」窘めるようでいて、どこかもどかしそうな声音でそんなことを言えば、彼の隣へすとんと腰を下ろし、白うさぎのぬいぐるみを反対側に座らせる。それから「おいで、ミコト」と自身の眷属の名を呼べば、姿を現した真っ白い狼の首元を撫でてやりつつ、彼の顔を覗き込むように見つめ。「人であれ神であれ、具合が悪いときは横になって目を閉じるのが一番よ」心配の色を瞳に宿し、そんな言葉に続ける形で提示するのは、休息or休息のやや強引な二択。断られたのならそれ以上は言わないだろうが、少しでも早く回復してくれればと考えながら、その場で身体を横たえた白狼のお腹と自身の膝とを、順に示すように軽く叩いてみせて)
――今ならこの子のお腹とわたしの膝、好きな方を貸すけど、どうかしら? 移動できそうなら、神様の寝床の方がゆっくり休めるとは思うけれど……。


>201 千草

(彼が手を伸ばしてくれた事で安定して紙面を提示することができるようになれば、自然とその表情を窺うだけの余裕が生まれる。まぁるい月の写真にその視線が縫い留められているのを見て、思わず小さな忍び笑いを漏らしてしまったのは、思惑が上手く嵌ったからに他ならない。かつて受けた衝撃を、今度は別の誰かへと。そんな些細な悪戯が成功したような心持ちでいれば、彼の唇から零れたのはある意味当然の疑問で。期待を孕んだ眼差しを向けられると、先ほどの言い回しはちょっと意地が悪かったかもしれない――などと反省しつつ、僅かに本を押し上げるようにして彼へと預けようとして。もしその意図が伝わって受け取って貰えたのなら、彼の視線が室内をさらう間に隣へと回り込み。独白のような要望に一つ瞬いては、その視線の意味に合点がいったように淡く微笑み。「ええ、いいと思うわ。――もし気になるようなら、貸出管理簿に名前を書いていったらどう? 無事ならカウンターのところにあるはずだけど……まぁこの際、紙なら何でもいいかしらね」気休めにすらならないかもしれない提案を口にしては、ちらりとカウンターの方へと視線を向け、とても無事とは思えない様子に微苦笑を一つ。再び彼の方へと視線を戻して小さく肩を竦めては、気を取り直して紙面を指差し。前置きとともにゆっくりと指を滑らせれば、月の海が描くうさぎの姿をそっとなぞっていき)
言い伝えもいくつかあったけれど、一番分かりやすいのはやっぱりこれね。月面にうさぎが見えるの――ここが耳、顔…体で……これはお餅をつくための臼、らしいわ。




204: 蘇芳 [×]
2022-12-22 11:29:10



>201 千草

(先程まで濡れていたのが嘘のように羽織が軽やかさを取り戻すその様を目の当たりにすると改めて自分達は人ならざる者なんだと感じさせられるようで、複雑さを抱きつつ。彼が話さない選択をしたのならこれ以上追及したところで意味がない、この場ははぐらかされておくことにする。目前に立つ彼の表情を窺うように見上げ、唐突に降ってきた感謝の言葉に驚いた様子で僅かに目を見開き。次いで、ふ、と小さく声を漏らし笑みを溢して。徐に立ち上がり羽織についた砂を手で軽く払い、辺りを軽く見渡して質問への返答を続け。「どういたしまして。そうだな…、ここにはもう人が住んでないようだし、次の街に行くよ」明確な目的地はなく彷徨っていたが、先程の彼の様子からしてもあまり一人にしておくのも気掛かりだし、神が二人で見回りというのもまた面白いかもしれない。離れた位置にある建物の集団を見つけるとその方面を視線で指し示し、それから相手へと視線を戻すと人差し指と中指を立てて二本の指をゆるり翳してはどこか悪戯めいた笑みを見せて)
…千草がついて来るなら、ご利益が二倍になるんじゃないか?



>203 朽葉

(実際の彼女の年齢は幾つだったか、彼女が見た目ほど幼いわけではないと分かりながらも容姿が愛らしい少女なだけに世話をかけてしまっている今の状況はかなり忍びない。寧ろ自分より年上かと思うほどしっかりと諭されてしまえば返す言葉もなく、今の構図を他所から見たら随分面白い状況だろうと思うと小さく笑ってしまって、「……本当だな。…母親みたいだ」隣へ座る彼女の様子を気にするように横目で見つつ、突如呼び出された白い狼に驚きの表情見せ。手で示される二つの場所を不安定な視線で追う。立ち上がるのも困難だった今の自分では移動するよりこの場に留まった方がいい、とはいえ、提案された二択はどちらも抵抗があるようで少し顔を顰め。しかし真っ白で柔らかそうな体毛は魅力的で、――そして何より彼女の膝を借りてしまったら大人として許されない気がする。ここで意地を張って醜態を晒すより潔く相手の提案に乗った方がいいと判断しては、白狼の腹を掌で撫でてから遠慮がちに片頬を真っ白な毛に埋めるように横たわり、ゆっくりと瞼を下ろし。ぽつりと甘えを溢して)
……悪い。…じゃあ、少しだけ。借りる。…そこにいてくれ。



205: 千草 [×]
2022-12-25 13:13:47



>>203 / 朽葉

(微かに漏れ出た声が耳に届けば、流石に頼りすぎたかもしれないと僅かに視線を逸し。その間に重みを増した本に身じろぎひとつ、瞬きの末に彼女の意図を察せば、傍らに落ち着いた相手にも見えるよう本を抱え直す。問への答えの一つに首だけで頷いて、崩れかけたカウンターの方に目を細め。そうしてまた隣の彼女へと瞳を向ける。小さな指が抱えた本の紙面をなぞるのを静かに見届ければ、予想だにしなかった答えに口を開け。へぇ、とも、ほぅ、ともつかない返事はともすれば間抜けと映るかもしれない。彼女の説明にじわじわと理解が及べば、また紙面に焦点を絞る。「……うさぎと、餅。うさぎ、に、見えるかな……?」暫しの間を置き、真剣に考えた末の結論はそんなもので。微妙に傾いだ首は疑問を示しており、耳と示されたそこを覗き込むようにして考え始め。彼女のなぞった跡を辿るよう、本を抱えたまま自身でも指で線を追う。ふと顔を上げた先、脳裏によぎるのは彼女の相棒の白兎。長い耳が魅力的な彼女の相棒は、ここで餅をついていたりするのだろうか。他愛無い想像にふと漏れた笑みが写真と重なって、月の影へぴたりと嵌まった。暫しの間を置いた後、頷き一つを合図に姿勢を正し、先程視線を投げたカウンターの方へと爪先を向けて。一歩二歩と歩む最中、月を教えてくれた隣人に戯言めいた笑みを残し、受付へ指を向けながら)
……うん、月に住むうさぎは、俺の課題にしよう。貸出手続きをしてくれるかな、司書さん。


>>204 / 蘇芳

ははっ、そうだね、お供させてもらおうかな。
(相手の笑みと言動に、思わずと言った調子で吹き出して。指し示された方向にあったのは人工物の群れ、視線で捉えられる距離に在った街の存在に気付かなかったのは痛恨だった。そう思いはすれど口には出さず、ただ目を眇めてまたそちらの方向を見つめ。落ちた沈黙を縫うように無言で歩き出したのは、少々身勝手に過ぎたかもしれない。地を踏みしめる音に苦々しく顔を歪めると、三歩ほどを進んだところでなにか気がついたように顔を上げ、彼の方を振り返り。「……ごめん。歩いていく?」ようやく気がついた気遣いは唐突で、やはり遅れていた。自嘲を含んだ苦笑を浮かべながら、ふと思いついたように目的地の方を指さして。遠くにぼんやりと焦点を結ぶそれは──行ける距離かもしれないし、行けない距離かもしれない。霞む思考のまま紡がれたそれはもうあまり用いられなくなった言葉で、記憶の端に引っ掛かった単語だった。自身でも使い慣れない言葉たちを、半ば噛み締めるように放り出して)……それとも、あそこまで走っていこうか。負けた方は罰ゲームだ。




206: 朽葉 [×]
2023-01-08 00:59:54



>204 蘇芳

それは――……ふふっ、光栄だわ。
(らしくもないことを言っている自覚はあるものの、笑い交じりに彼が口にした言葉を聞けば、いよいよ可笑しくなってつられるように笑みを零して。齢七つにほんの少し足りないこの身体が成長することはきっともうないけれど、この世界に生まれてから重ねた歳は、あと数年で自身を生んだ母にも追いつく頃合いだろう。ウツギの神様にも子供は生まれるのだろうか――不意に浮かんだそんな疑問は風のひと吹きで霧散してしまえば、悩んだ末に白狼を枕とすることを選んだらしい彼に小さく頷いて。彼の頭を受け止めて目を閉じた狼の背を毛並みに沿って撫でながら、身体を横たえた彼を見下ろしつつその言葉へと耳を傾け。「ミコトはもふもふでふかふかだから、寝心地だって抜群だし――わたしも蘇芳が元気になるまでここに居るから、安心してね」どこか誇らしげに自身の眷属について語ってから、彼の視線がこちらを向いていないことを知りつつも、求めに応じるように笑みを深めて。静かに休めるようにとそれきり口を閉ざせば、片手に握ったままの白いリボンに気が付き、吹き抜ける風に苦戦しつつも髪を結い直してから空を見上げて)


>205 千草

(普段は終わりを辿る指先が、平和にも月面のうさぎをゆっくりと象る。やがてすべての線を示し終えて伸ばしていた手を引っ込めれば、視線を紙面から彼へと移して。気の抜けるような声と疑問符、そして考え込むような表情は、その胸中をありありと示しているかのよう。長い指先が月面をなぞるのを暫し見守り、そんな時間も彼がカウンターへと足を向けたことで終わりを迎えれば、その指が示す先をちらりと見遣って。場にちなんだ呼び名にくすりと笑みを零して頷いてから、司書らしさを出そうとして余所行きの澄まし声でそれらしい返答を。「こちらへどうぞ、初めての利用者さん」それから彼を追い越して先導するように歩き出せば、カウンターへと向かう短い道中で、床に落ちた植物図鑑が目に留まる。それに引っ張られる形でひとつの記憶が蘇れば、歩きながら相棒の背にある小物入れのファスナーを下ろし。「そう言えば――本を読むのなら、確か、この中に……あった」暫しごそごそと探った後、カウンターの前まで来たところで何やら紙切れのようなものを取り出して。振り返って彼の方へと差し出したそれは、白い睡蓮の花弁が押し花にされている少し古びた一枚の栞で)
これ、よければ使って。どこまで読んだかを記録するもよし……千草が覚えておきたいと言ってくれた、そのページに挟んでおくもよし、よ。




207: 瑠璃 [×]
2023-01-13 12:26:06

>177
>千草さん
図書館だよ、正確な地図だとかがあるから結構有用なんだ。
(地図を折り畳んでしまいながら。先に立ち上がって2、3歩進んだ彼を見上げながら「うんしょ」とつい声が出ながらなんとか立ち上がる。老いない体でも歳を重ねれば振る舞いだけが老いていくことに気づかないまま見た目相応の中身は「ふふ」と笑い)
暇つぶしの本や紙とペンも重要だからね。

>178
>朽葉さん
良かった!けど…開く、かなぁ?
(目の前で笑顔を見せる小さな同胞のさっき自分を慰めてくれていた時とは逆に無邪気な雰囲気についノせられて大きな声を出してしまう。けれど重厚な鉄扉はその端の方から赤く錆が入っていて開けるのは一苦労だろう。はぁ…とため息を吐くとバックパックからバールを取り出すと扉の間に差し込み)
これで開くと良いけど…ふんっ!!

>千草さんと朽葉さん、並びに皆様
(/遅くなりすぎて誠に申し訳ありませんでした…年明けちゃった……)

208: 瑠璃の背後 [×]
2023-01-27 05:46:47

(/トピ主であり管理人だった預言者さんが管理権限を放棄してしまわれたので一旦仮に私が栞や目次を書いておきます。勝手な真似をして申し訳ありませんが、思い入れのあるトピですので…)

▼神様方の栞

【 蘇芳様 】
キャラプロフ:>>196 神の眷属:>>202
all宛初回ロル:>>198 最終レス:>>204

【 梔子様 】
キャラプロフ:>>37 神の眷属:>>106
all宛初回ロル:>>50 最終レス:>>106>>188

【 千草 】 ≫募集中…?

【 瑠璃 】
キャラプロフ:>>22 神の眷属:>>107
all宛初回ロル:>>41 最終レス:>>207

【 竜胆 】≫募集中

【 朽葉様 】
キャラプロフ:>>27 神の眷属:>>109
all宛初回ロル:>>43 最終レス:>>206

【 卯の花 】≫募集中

(/何かミスしてないかな…?大丈夫であることを信じます……)

209: 瑠璃の背後 [×]
2023-01-27 05:47:59

▽目次(確認必須項目に※印を付けています。随時追加修正有)

>>1 概要と世界観※

>>2 NPCと用語等※

>>3 募集キャラクタ※

>>4 各種プロフィール※

>>5 展開の参照

>>6 注意事項・形式※

>>69 サブトピックについて 1※

>>28 補足説明(Q&A)1
>>32 補足説明(Q&A)2
>>69 補足説明(Q&A)3
>>92 補足説明(Q&A)4

>>93 メインイベントについて
>>94 【メインイベント発生/試運転】

>>101 常設イベント1【眷属の作り方】
>>102   ∟説明・テンプレート
>>103   ∟備考・記載例


210: 瑠璃の背後 [×]
2023-02-14 15:55:41

▼神様方の栞

【 蘇芳様 】
キャラプロフ:>>196 神の眷属:>>202
all宛初回ロル:>>198 最終レス:>>204

【 梔子様 】
キャラプロフ:>>37 神の眷属:>>106
all宛初回ロル:>>50 最終レス:>>106>>188

【 千草 】 ≫募集中

【 瑠璃 】
キャラプロフ:>>22 神の眷属:>>107
all宛初回ロル:>>41 最終レス:>>207

【 竜胆 】≫募集中

【 朽葉様 】
キャラプロフ:>>27 神の眷属:>>109
all宛初回ロル:>>43 最終レス:>>206

【 卯の花 】≫募集中

まだまだ待ち続けてます…

211: 瑠璃の背後 [×]
2023-02-14 15:56:12

▽目次(確認必須項目に※印を付けています。随時追加修正有)

>>1 概要と世界観※

>>2 NPCと用語等※

>>3 募集キャラクタ※

>>4 各種プロフィール※

>>5 展開の参照

>>6 注意事項・形式※

>>69 サブトピックについて 1※

>>28 補足説明(Q&A)1
>>32 補足説明(Q&A)2
>>69 補足説明(Q&A)3
>>92 補足説明(Q&A)4

>>93 メインイベントについて
>>94 【メインイベント発生/試運転】

>>101 常設イベント1【眷属の作り方】
>>102   ∟説明・テンプレート
>>103   ∟備考・記載例

212: 匿名さん [×]
2023-03-18 02:27:25

あげ

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