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205:
千草 [×]
2022-12-25 13:13:47
>>203 / 朽葉
(微かに漏れ出た声が耳に届けば、流石に頼りすぎたかもしれないと僅かに視線を逸し。その間に重みを増した本に身じろぎひとつ、瞬きの末に彼女の意図を察せば、傍らに落ち着いた相手にも見えるよう本を抱え直す。問への答えの一つに首だけで頷いて、崩れかけたカウンターの方に目を細め。そうしてまた隣の彼女へと瞳を向ける。小さな指が抱えた本の紙面をなぞるのを静かに見届ければ、予想だにしなかった答えに口を開け。へぇ、とも、ほぅ、ともつかない返事はともすれば間抜けと映るかもしれない。彼女の説明にじわじわと理解が及べば、また紙面に焦点を絞る。「……うさぎと、餅。うさぎ、に、見えるかな……?」暫しの間を置き、真剣に考えた末の結論はそんなもので。微妙に傾いだ首は疑問を示しており、耳と示されたそこを覗き込むようにして考え始め。彼女のなぞった跡を辿るよう、本を抱えたまま自身でも指で線を追う。ふと顔を上げた先、脳裏によぎるのは彼女の相棒の白兎。長い耳が魅力的な彼女の相棒は、ここで餅をついていたりするのだろうか。他愛無い想像にふと漏れた笑みが写真と重なって、月の影へぴたりと嵌まった。暫しの間を置いた後、頷き一つを合図に姿勢を正し、先程視線を投げたカウンターの方へと爪先を向けて。一歩二歩と歩む最中、月を教えてくれた隣人に戯言めいた笑みを残し、受付へ指を向けながら)
……うん、月に住むうさぎは、俺の課題にしよう。貸出手続きをしてくれるかな、司書さん。
>>204 / 蘇芳
ははっ、そうだね、お供させてもらおうかな。
(相手の笑みと言動に、思わずと言った調子で吹き出して。指し示された方向にあったのは人工物の群れ、視線で捉えられる距離に在った街の存在に気付かなかったのは痛恨だった。そう思いはすれど口には出さず、ただ目を眇めてまたそちらの方向を見つめ。落ちた沈黙を縫うように無言で歩き出したのは、少々身勝手に過ぎたかもしれない。地を踏みしめる音に苦々しく顔を歪めると、三歩ほどを進んだところでなにか気がついたように顔を上げ、彼の方を振り返り。「……ごめん。歩いていく?」ようやく気がついた気遣いは唐突で、やはり遅れていた。自嘲を含んだ苦笑を浮かべながら、ふと思いついたように目的地の方を指さして。遠くにぼんやりと焦点を結ぶそれは──行ける距離かもしれないし、行けない距離かもしれない。霞む思考のまま紡がれたそれはもうあまり用いられなくなった言葉で、記憶の端に引っ掛かった単語だった。自身でも使い慣れない言葉たちを、半ば噛み締めるように放り出して)……それとも、あそこまで走っていこうか。負けた方は罰ゲームだ。
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