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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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自分のトピックを作る
301: ペネロペ [×]
2021-01-25 22:12:18




>>第五皇子エトワール(>300)


(振り返ってみればここ暫くの間、欠伸が出そうなほど平穏だった。何は無くともただ穏やかであれば良い――生粋の平和主義者である自分にとって大いに魅力的な日々の中、こうして一種の発作とも言える現象を抑え込みに掛かる事態にもすっかりご無沙汰であっただけに、久方振りの焦燥感でばくばくと心臓が脈を打ち。重量感から判断するに、まだ然程変質は進行していないと判断出来た事が唯一の救いである。「何やってんだか……」、虚しさををいっぱいに呟きながらフードを取ろうとしたその時、思いがけず掛けられたその一声によって漸く相手の存在を認知することとなり「あ、いえ、…大丈夫です、お構いなく、」と何とも歯切れの悪い返答に苦々しい笑みを添えて。眼鏡を通さぬ視界は薄っすらと霞がかったように不鮮明で、大まかな動作の雰囲気や物体の輪郭は確認出来るがそれ以外の情報は拾えない。本来皇子を目の前にして先のような対応は取らないが、まさかこんな場所でこんな声を掛けて貰えるとは思い至らない想像力の不足と酷い近視が全面的に仇となり。「あの、本当に…大丈夫です、ちょっと転んだだけなので……ええと、お声を掛けて頂いたついでと言っては何ですが…その辺りに眼鏡、眼鏡は転がってませんか?よく見えなくて…」肩に触れて自分を落ち着かせようとしてくれる優しさにほっこりと心温まるような思いがした。ツイてないようでいてツイていたものだと、結局眼鏡を取り戻すその瞬間まで相手の正体には気が付かないのだろう。へらりと困ったように笑いながら辺りを見回す仕草を見せると、遠慮がちに尋ねて)




302: 第五皇子エトワール [×]
2021-01-26 19:05:38


>>ペネロペ姫(>>301)

強がんなくてもいいよ、痛い時は素直に痛いって言わなくちゃ。
(転倒時の物音からして受け身も取れなかったのだろう。フードの下に隠れた顔は未だに窺い知れないものの、穏やかな声質から少なくとも成人は迎えた女性であろうと当たりを付けつつ、"大人は大人であれば大人であるほど痛みを隠そうとする"という主に両親から得た経験則に法って激励のつもりでフード越しに彼女の頭をぽんと撫でて。その際、柔らかな毛髪の感触とは似て非なる、何か硬質なものの側面に触れたような感覚には一抹の違和感を残しつつ「 ああ、うん!さっき拾ったこのラウンドグラスだね? 」再びロリポップを口に咥えて、若干の呂律を犠牲にしつつ両手を彼女の頬にそっと添えて優しくこちらを向かせて。それは盲目の人に余計な不安を与えないようゆっくり手を引いて安全な場所へ導いてあげるような感覚と似ていて「 はい、どーぞっ 」もし抵抗されないようであれば眼鏡の左右のテンプルをそれぞれ両手で持ちながら、ゆっくりと耳の上に差し込むように眼鏡を装着して。空いた片手で咥えっぱなしだった飴を手に持ち「 ちゃんと見える?ヒビとか入ってなさそう? 」少し手を伸ばせば届く距離感はそのままに、何か不都合な事は無いかと心配そうな表情でじぃっと見つめて。そのまま数秒沈黙したかと思えば、相手が姫だとは未だ気付かぬまま「 君、可愛いね! 」お世辞も下心もない純粋な賛辞を、ふにゃりと緩んだ表情筋と共に贈ろう)



303: ペネロペ [×]
2021-01-26 21:34:42




>>第五皇子エトワール(>302)


(本音を言えば転倒時の痛みなどとっくに何処かへ消えてなくなり、今はただこの状況で人に声を掛けられたと言う気恥ずかしさや自分に対する情けなさに満たされて。ぽん、とフード越しに感じる掌の優しさはいつしかすっかり縁遠いものになってしまったような懐かしい感触に思えて、ほんの一瞬でも布一枚を隔てた先にある異質を相手が感じ取ってしまうのではないか、と言う危惧を忘れ。安堵ともときめきとも言える不思議な心地良さの前につい呆けそうになる頼りない意識を勢い良く現実へ引き戻したのは頬を包み込むようにして触れる手の温かさで。いよいよ誤魔化し切れない緊張と焦り、駆け足を始める胸の鼓動はどんどんと全身に血を巡らせ、否応無しに白い頬が色付く。「ど――どうもっ、」必死の思いで自分を落ち着かせながら搾り出した一言、低い姿勢のまま咄嗟に一歩後ろへ後退したのは今このフードの下で自分の頭がどうなっているのか、容易に想像がついたからで。眼鏡の具合まで気に掛けてくれる優しさにただただ頭の上がらない思いでクリアになった視界を確かめるように周囲をざっと見回し、それからようやっとまともに顔を上げた瞬間に全身が凍り付く。まさか、いやまさかそんな――今の今まで皇子を相手にしていたというのか、そんな衝撃が賛辞の言葉への喜びも一瞬の内に塗り潰し、堪らず放った「っ、離れて!」の一声と共に急速に変質した無数の針が自分の体を包み込むフードとローブへ内側から刺さり、宛ら針の山の様相を呈して)




304: シャトン [×]
2021-01-26 22:03:15




>>ハインツ様(>>295


__あなた様も、優しいのですね。こんな私でよろしければ、ぜひ…素敵な秘密の共有を
(白いレースの下で伏せられた獣の耳が、甘く悪戯な皇子の存在を確かめるようにぴくりと動く。私がここにいることを、あの皇子様は秘密にしていたのだろう…やはり、部屋から出ない方が良かったのだろうか。けれど、今宵の月はあまりにも綺麗すぎた。音もなく、こちらへと持ち掛けられた提案はあまりにも甘美で__外の世界を知らない小さな獣には、恐ろしく、けれど美しい罠の中に飛び込むのもアリかもしれないと思う程には魅力的なもの。小さな唇で、そのお茶会への参加を望んでは腕を取るように指先を伸ばし__ここに居る住人の方々は…とても優しくて、素敵で、その優しさの裏が見えないことが少しだけ怖い。もしも、これが悪夢のような罠だったならばどうしよう…一瞬そんな考えが脳裏を過ぎるものの、多少の痛みも苦しみも耐えられる気すらする。「___あなた様も、第二皇子様も不思議ね。まるで私のことをずっと前からご存知だったみたい……」、けれど、もっと不思議でならないのは“それが当然のことなのだ”と心の奥底の触れてはならない部分が嘲笑うこと。自分よりも高い位置にある片方だけが覗く瞳を覗き込むように、その後ろにある月すらも瞳に映しては「こんなにも月が綺麗で、素敵な夜は生まれて初めて…もっと素敵にしていただけるのかしら」と悪戯っぽく口角を持ち上げ、)




305: 第五皇子エトワール [×]
2021-01-26 22:43:32


>>ペネロペ姫(>>303)

(人懐こい皇子にとっては日常茶飯事のスキンシップも、ローブを纏う謎の美女には少々刺激が強かったらしいと色めく頬を見て察して。瑞々しい白桃が少しずつ熟れて淡い赤みを帯びていくような、じっと見続けていられるような可愛らしさを見出しながら「 やあ!御機嫌よう 」カラコロと口の中で飴を転がしながら、にへらと人好きのする笑みを浮かべてひらひらと手を振り、派手に転けてしまったようだけど怪我は無いかと問おうとした刹那。こちらが口を開くよりも早く切羽詰まった警告が耳に届けば「 わわ、何々っ?! 」逼迫した声音は脳よりも先に脊髄へ届いたようで、反射的に屈めていた両膝のバネをグンと弾ませてバックステップの要領で距離を取る、その様はまさに昼寝を人間に邪魔されて飛び起きる猫のような挙動で。一瞬で刺々しくなった姿を目をぱちくりさせて眺め、呆気に取られて少し沈黙した後。"姫は人ならざる特性を持つ"という旨の魔女の言葉が豆電球と共にピン!と脳裏に蘇り「 びっくりしちゃった!お姫様ってもっとふわふわのイメージだったから、 」既に咥内で蕩けて小さくなったキャンディをガリガリと噛み砕きながら立ち上がり、呑気な言葉を紡ぎながら今しがた取ったばかりの距離を詰めつつ楽しそうな笑み一色に表情を染めて「 けどトゲトゲの姫も可愛いね!どんなお話でも見た事ないから新鮮で素敵だよ 」よもや彼女に未だ姫の自覚が無いとは夢にも思わず、蹲るような姿勢に目線を合わせるべく再度片膝を折って体勢を低くし)さっき聞きそびれちゃったんだけどさ。姫、怪我はない?



306: 第三皇子ハインツ [×]
2021-01-26 23:03:53


>>シャトン姫(>>304)

(獣と呼ぶには少々華奢過ぎる手が腕に絡まるのを視覚ではなく感触で確認し、体格差から生まれる歩幅の差異を考慮してゆっくりとした調子で歩き出して。『あなた様"も"』という言葉に対して、視線は真っ直ぐに前方を捉えたまま「 今、ロメロ兄さんと俺を比べた? 」ぽつりと落とされる声音には先ほどまでのような甘やかさは宿っておらず、けれど気分を害したような印象も一切感じられない、言うなれば実体を持たない幽霊が静寂へ落とすような温度のない音で。不思議だ、と続けられた言葉にも「 ほら、また。 」決して責め立てるような荒い語調ではなく不気味なほどに落ち着き払った声は、まるで第三皇子が心の奥底に飼う執着心の獣を刺激しないよう努めているかの如く。数秒後、くすくすと喉の奥で空気を転がすような淡い笑いを落として「 これから俺達はふたりだけの秘密を作るんだよ。だから兄上の話はこれでおしまい。 」姫と出会ってから一定して心穏やかである事を示すためにせめて緩やかな歩調は保ちながら、隣を見下ろすように首を曲げ「 …ね? 」ひとつしかない瞳は確かな黒い熱のこもった暗い光を宿し、それは片眼だけで十分すぎるほどの歪んだ愛情をありありと湛えながら底光りをして。垣間見せた心の闇をシャットダウンするように、朱色の瞳孔が見えなくなるほど目を細めて爽やかな微笑みを形作れば「 そうしてくれたら、俺はとびきり素敵な夜を姫にプレゼント出来るよ。 」言いながら一つの大きな扉をくぐる、その向こうには冴えた満月と青白い光に照らし出され幻想的な雰囲気を醸し出す月下美人の咲き乱れる小さな花園が現れて)



307: シャトン [×]
2021-01-26 23:34:31



>>ハインツ様(>>306


(ゆっくりと、時折隠れる月明かりに照らされながら客観的に今の姿を鑑みては、本当に夢のようだと思う。星よりも光を反射する瞳に蒼い月を時折映し、無防備にも名前程度しか存じ上げない王子様の体温を覚えて、そうして…聞こえた声と注がれた視線に、一瞬だけ視界に捉えた奥にある暗く熱い釘のようなナニカに、それを隠すように着けられた笑みに、小さく息を飲んでは数度頷いて。本当は逃げ出したい程に脳内で警鐘が鳴らされているのに、目の前で開かれた扉の向こうが…「__魔法みたい」。ぶわりと尻尾から耳の先まで毛が立つような、ぞわぞわとして落ち着かない感覚。綺麗すぎるものに触れてしまったような、繊細な硝子細工に泥汚れのついた指先で触れるような__こんなにも美しい場所に立つことが許されるのね。「困ってしまうわ、私…こんなに綺麗な場所を見てしまったら、お家に帰るのが嫌になってしまう」、ぱさりと肩に落ちたレースの布、夜風に触れて伏せられた耳とドレスの下の尾が揺れる。約束をした手前、唇を濡らすことは叶わないけれど、私を此処に残してくれた皇子様にも感謝しなくては…この先を見てみたくて、もっと月に近付きたくて、するりと猫が腕から抜けるように皇子様の体温を感じていた指先から力を抜いて、)




308: リル=フィシー [×]
2021-01-27 00:32:36



>>ハインツ(>>285)

(皇子に被さる淡い影から背後に窓があることが分かる。自分の影の中、色彩を失うどころかかえって艶やかさを増す夕焼けとの距離が離れてしまったことはただただ惜しい。怪我をしたうえ靴を片方しか履いてない脚を晒すのは自身の愛らしさをもってしても、寧ろその自己愛の強いばかりにあまりにもひどい醜態であると恥じいり下がった眉をふっと持ち上げさせたのは躊躇いのない賛辞。彼のゆるやかな瞳の形に素直な安堵を抱けば硬くなっていた表情は綻び、目尻を和らげてほんの僅かに口角を上げ。たくし上げたドレスを片手にまとめ、空いた手で肩にかかる髪の毛を首の後ろからたっぷりと掬い上げれば指や腕を簾じみて滑り落ちる髪を見せつけるように真っ直ぐと手を伸ばし「わたしだけの特別な模様なの」誇らしげにうっとりとした声のあと、「皇子様の髪は陽の沈んだあとの海みたいでとても綺麗」今し方まで小さくなっていた態度は最早跡形もなく、黒髪のあたりを一房指に絡めて楽し気に口元に持っていき。皇子の甘言を思慮の浅いおつむはすっかりお気に召してしまい羞恥など二の次どころか忘れてしまったのかもしれず。髪を絡めた指を唇に押し当てて差し出された手と皇子の顔とを交互に見た数秒後、隠した右足をそうっと乗せると直に感じた体温に一瞬ひくりと動きを止めたが引くことはせずゆっくりと預けて「ねえ、三番目の皇子様。夜明けまでのあなたのリルは、お名前が呼びたいのだけれど」第三皇子の名前は勿論知っている、それでも尋ねるのは感じる体温をそれに代わる甘い熱でごまかしたいがため。そのための思考はもしも背後の窓が開くのならばあの冷たい夜風はこの部屋にも入ってくるだろうかと、そうすれば他人の体温への嫌気も庭園の時のように紛れて手当が終われば彼を隣に手招く下品にならない理由になるだろうかと、この足の痛みが引いたなら窓について訊いてみようかしらと順序立ててもいて)


(/なるほど、認識不足で度々お気を遣わせてしまい申し訳ありません。これからはトピ主様(皇子達)が出してくださるキーワードを見落とさないよう、よりじっくりとロルと世界観を堪能させていただこうと再認識致しました。ありがとうございます!今回は、こちらの技術不足のため会話と場面の動きを繋げることが難しく手当のシーンに焦点を当ててのお返事とさせていただくことご了承ください。「悪い魔女」という言葉をリル=フィシーが聞けたことがまず真実への第一歩かと思います…!こちらが楽しませていただいてる分を少しでもトピ主様に還元出来ればという思いですので、楽しんでいただけているなら嬉しいです!肉体的には苦手な体温が精神的に恋しくなっていく甘やかさを築いていけたらと考えていましたので消極的にとれる設定へのご理解もありがとうございます。因みに、ロルでも触れていますが魔女の作品とはいえ人間の体を与えられた姫ですので寒ければ他人のぬくもりは心地良いし例えば何かの理由で皇子の手が冷たいなどがあればふれあう時間が長くなるかと思いますのでご参考までに…!それでは、長々と失礼しました。返信不要です)



309: 第三皇子ハインツ [×]
2021-01-27 18:55:21


>>シャトン姫(>>307)

好きなだけ秘密の花園を堪能しておいで。
(そよぐ夜風に揺れる月下美人の群れは、黒猫の姫の反応に気を良くしたように昂然と濃厚な香りを振り撒いて。背の高い垣根でブロック四方に切り抜かれた空間はまさに秘密の箱庭宜しく、この場所に他の兄弟が居ないことを確信しているからこそ素直に彼女を解き放ち。自分は庭の入口までメイドに給仕させた紅茶の用意と簡単な焼き菓子が盛り付けられたトレーを受け取り、箱庭の中心に位置する花々に包囲された唯一のガーデンファニチャーにてお茶会の用意を進め。極彩の魔女とティーカップを酌み交わす機会が多いお陰で手際よく準備は整い、決して広くはない庭のどこかにいる姫を探しにテーブルを離れて。程なくして彼女を見つけられたのなら静かに隣へ並び立ち「 ――お気に召して頂けたかな? 」先ほどの不気味な気迫は一切消え去った、柔和そのものな微笑みを浮かべて「 ここはね、文字通り秘密の場所なんだ。ここの存在を知らない兄弟も居るくらい、とっても特別な庭なんだよ。 」だから皆には内緒だよ、そう言葉を付け加えるのは夜の静けさと花の美しさに満ちたこの場所ではあまりに野暮で、声に乗せる代わりにふわりと姫の髪に触れ「 姫、お茶の用意が出来たよ。お好みの茶葉はあるかな? 」果たして生まれ落ちたばかりの姫にそういった嗜好が備わっているかは未知数だが、かの魔女の作品であれば聞かないわけにもいかず。何よりかなり仄暗い記憶を植え付けられていそうなお姫さまへ少しでも美味しい紅茶を飲ませてあげたいというエゴに衝き動かされ、ついておいでと言うようにテーブルとソファーへ戻りながら問い掛けよう)



310: 第三皇子ハインツ [×]
2021-01-27 19:20:24


>>リル=フィシー姫(>>308)

("自分は魅力に満ちている"、きっと姫はそう確信しているのだろうとはここまでの会話で予想がついていた。だからこそ、捻りのない賛辞などこれまた当然と聞き流されるものとばかり想像していたが、それに反して硬い蕾が柔らかく花開くように彼女の表情が和らぐのを目の当たりにして。医務室付近にて、己から兄に対する遠慮をいとも簡単に奪い去った淡い微笑みを再度視界に捉えてしまったのはまさに不意打ちで「 ――駄目だ。君の微笑みは俺を狂わせる 」髪を誇示するような色めいた仕草に呆然と目を奪われながらも、今しがた得たばかりの教訓はハッキリと声に出してから逃げるように手元へと視線を落とし。以降、意図的に目線を上げることはせず脇に置いた治療道具一式と腫れてしまった姫の足首を往復させながら、まずは炎症を抑える軟膏を空いている片手の指先に掬い取って。薬草の淡い香りがするそれをもう片方の手で支えた足首に優しく塗布しながら「 いつか姫とふたりきりで、海の彼方に沈む夕陽を見たいな。 」自身の髪を暗い夜の海に例えた彼女に心の闇を見抜かれたような心地になりつつ、それでも焦燥は無くむしろ蠱惑的なご尊顔から目を逸らし続けた成果か心中は非常に穏やかで。指先に残った薬を布で拭い取り、軟膏の効き目を高め患部を冷却し続ける効能のある無香の湿布を腫れた患部に張り付け、剥がれてしまわないよう清潔な包帯をその上に巻き付け。直に触れられるのを厭う姫へ配慮してかいつも以上に手早く処置を済ませ、足首を支えていた手をゆっくりと引っ込めて。これで良し、と呟く一瞬前、名前を求められてはカチリと身体の動きが止まり。第三皇子の名を知らぬ筈もないのに名乗らされるとはまさに予想外で、高貴な名を告げるのだから手前勝手に目を逸らしたままというわけにもいかない。一本取られた、と俯いたまま微笑してから跪いた体勢のまま顔を上げ「 今宵リル姫を攫った幸運な皇子はハインツ。 」"だよ、"と付け足してゆるりと微笑み、漸くその場から立ち上がって冷えた飲み物が置かれたサイドテーブルに歩み寄りつつ)何か飲む?ミネラルウォーターかレモネードならすぐにご馳走できるけれど。




311: 極彩の魔女 [×]
2021-01-27 19:27:55



>新規・既存問わず、麗しの姫君とお話出来るのを楽しみにしています。

 
>こんな姫が居たらいいな。(>173


: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :


>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3   : 提供 / 皇子のプロフィール
 ●イラストメーカーに抵抗のない方は【>146】推奨

>4 : お姫さまはこっちだよ。
 ●優遇・冷遇は【>245】参照

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓

: リル=フィシー姫 <<< 第三皇子ハインツ(>310

: ギュンター姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>255

: ヴォルフラム姫 <<< 第四皇子セス(>277

: フローチェ姫 <<< 第一皇子ジーク(>272

: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>309

: ペネロペ姫 <<< 第五皇子エトワール(>305


●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。




312: シャトン [×]
2021-01-27 20:26:34



>>ハインツ様(>>309


(月明かりの下がこんなにも心地が良いなんて、こんなにも花々が綺麗だなんて、何よりこんなにも優しい人がいることを知らなかった。足取り軽く、遠くに見える月が照らし出す高い垣根を少し見上げ、それから周りで咲き誇る月下美人に顔を寄せ、思いついたように指先で触れてみては、再び空を見上げる…此処にずっと居させてもらえたならば、こんなにも自由に空が見れるのだろうか。此方へと向かってくる硬質な足音に耳を揺らし、今度はしっかりと、勤勉に飼い主の声に応えるよう沈む太陽のような瞳を見上げ__秘密の共有は、小さくて頑丈な鍵を扉に掛けるように甘く退路を奪う。髪に触れた手に僅かに驚いたように目を見張ってから、にゃあと鳴く代わりに「 善し悪しが分かるほど口にしたことは無いのだけれど、アッサムが好きなの 」と。ドレスの裾を翻し、裾が少し持ち上がる程度に揺れる尻尾もそのまま、優しい優しい皇子様の元へ___ただ、気になったことがひとつ。「 私、ご一緒しても怒られないかしら…勝手に部屋を出てしまって、お茶までご馳走になって。もちろん、優しくしてくださるあなた様も、拾ってくださったあなたのお兄様も、悪い人だなんて思ってはいないのよ?ただ、その 」と、少しだけ慌てたように弁明をしては、ぎゅっと手を胸の前で握りしめて。皇子様方のテリトリーを好きに出歩いた上に、お茶まで…「 童話では、甘いお菓子の家にやってきた子供達が捕まってしまったものだから 」と、目の前に並んだティーセットと甘い香りにつられて唇が小さな音を結び、)




313: 第三皇子ハインツ [×]
2021-01-27 22:44:38


>>シャトン姫(>>312)

なら今夜はアッサムにしよう。ミルクはたっぷり?
(整った柔らかい芝生を踏む軽い足音にて姫が付いて来てくれている事を悟りながら、芳醇な味わいゆえミルクティーに良く合う茶葉だけに気を回したつもりで再度の問い掛けを。そこで躊躇いを口にした姫に向き直るように足を止め、小さく消え入るような最後の言葉までしっかりと聞き届けた後。月明りを浴びて青白く照らし出される顔、そこに浮かび上がる赤い月のような隻眼をぱちくりと一度だけ瞬かせて「 君はヘンゼルでもグレーテルでもないでしょう?お姫様が皇子様と一緒に居るのは当然じゃないかな。 」どうやら未だ姫という自覚が薄いらしい、と再認識を。無理もない、昨日第二皇子が見つけたばかりなのだから、彼女からしてみればこの状況こそが異世界に思えるのかもしれない。そう勘付けばソファーに腰を落ち着ける前に数歩姫へ歩み寄り、目線を合わせるため腰を屈めて「 …って言われても、かな。ご免ね、 」困ったように眉尻を下げて微かな笑みを口許へ。そのまま姫に触れるでもなく、穏やかに言葉を続け「 これだけは覚えていて。君がそう思えなくても、皇子(ぼくら)にとって君は特別で大切なたったひとりのお姫様なんだ。 」ただこれが性悪な魔女に仕組まれたゲームで、君はそのゲームに必要不可欠な駒だ――というあまりに残酷な真実まではこの美しい月の下では到底暴けず、後ろ暗い本当の秘密から逃れるように「 今は難しいことは忘れて。温かい紅茶と香しい花と、美しいお月さまを愛でることだけを考えようよ 」背筋を伸ばして一歩身を引き、ふかふかのソファーと同じような高さのテーブルに並べられた紅茶と、闇夜に浮かび上がるような色とりどりのマカロン、そして"こちらへどうぞ"とばかりにソファーを両手で指し示して)



314: 極彩の魔女 [×]
2021-01-28 18:08:38



>遅筆・速筆関係なく、既に王宮へお越しの姫も今まさに魔女に創られている姫も、お話させて頂けるのを楽しみにしています。

 
>こんな姫が居たらいいな。(>173


: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :


>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3   : 提供 / 皇子のプロフィール
 ●イラストメーカーに抵抗のない方は【>146】推奨

>4 : お姫さまはこっちだよ。
 ●優遇・冷遇は【>245】参照

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓

: リル=フィシー姫 <<< 第三皇子ハインツ(>310

: ギュンター姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>255

: ヴォルフラム姫 <<< 第四皇子セス(>277

: フローチェ姫 <<< 第一皇子ジーク(>272

: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>313

: ペネロペ姫 <<< 第五皇子エトワール(>305


●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。




315: シャトン [×]
2021-01-28 20:03:08



>>ハインツ様(>>313


___そう、そうね。ふふ、私をお姫様にしてくれてありがとう、皇子様
(“今夜は”だなんて短い言葉の中に、2回目、3回目のお茶会を期待してしまって苦しくなる。優しい言葉と合わさった目線に、ひとつ、ゆっくりとまばたきをしてから言葉を飲むようにして笑い。自分が特別だなんて、例えば綺麗なドレスと綺麗な瞳、宝石で彩られた淑女のようにはなれないと分かっていても…分かっているはずなのに、酷く当たり前のようにこの皇子様のそばに居ることを受け入れた自分がいる。それがどんなに真っ暗な、深淵のような罠だったとしても、入らずにはいられない運命なのだろう__触れられることの無い指先が、覗くことの無いもう一方の瞳が、けして悟れない本心が…猫の退路に鍵を掛けるように。示されたソファーに腰を下ろし、目の前の色とりどりのお菓子と、それから秘密の花園の主人を金色の目に映しては、「あなた様“は”、とてもお優しいのね…ミルクはたっぷりが嬉しいわ」と、ドレスの裾を整えながら、今度こそ間違えないように音を紡いで、)



316: 第三皇子ハインツ [×]
2021-01-28 22:18:58


>>シャトン姫(>>315)

――お礼を言われるような事は何も。
(君は"生まれた"瞬間からお姫様だったんだから。真実に近付くような台詞は吐息に乗せるまでもなく呑み込んで、少し切なげにゆるくかぶりを振って。この夜に共に過ごした時間で彼女に"姫"という自覚を持ってもらえたのならば本望だと言い聞かせながら手際よくアッサムティーを淹れ、白地に金色の装飾が施された二つのティーカップに紅茶を注いで。その内のひとつに常温に戻したミルクを多めに入れ優しくかき混ぜて、ソファーへ腰を下ろした彼女の前にコトリと置いて。テーブルの中央に置いてある角砂糖と蜂蜜の瓶も先に姫の方へ寄せて「 お好みでどうぞ。 」サービス精神旺盛な微笑みと共に告げてから、姫と対面する位置に腰を落ち着けて。自分の紅茶はストレートのまま、まだほんのりと湯気の立つそれに口を付け、我ながら良い出来だと口角を緩めて。不意に先ほどの姫の発言が脳裏を掠め「 そういえば。姫には姫の家があるみたいだけれど、帰りたくないの? 」その家も魔女が作り上げた虚構であることは百も承知で、興味と心配半々で穏やかに問い掛けて)



317: シャトン [×]
2021-01-29 00:18:04



>>ハインツ様(>>316


(蒼い月夜、周りから漂う花の香りと慣れた手つきで注がれた白い器に映える柔らかな色。慣れた手つきで用意された紅茶に少しだけ驚くも、野暮なことは聞くまい__そう、例えば、此処へはよく素敵な女性とティータイムに?だとか、あまりに手馴れたエスコートなものだから。こんなにも素敵な王子様に、お姫様扱いをしてもらえるだなんて光栄なこと…けれど、これ以上お礼を言って引き止めることこそ野暮なのだろう。目の前に差し出された蜂蜜に嬉々として手を伸ばし、ハニーディッパーから自分の瞳と同じ色の甘味を紅茶の中へ…空気を揺らした問いかけは冬の風より冷たく、唇が小さく動く。「…帰りたくないわ。ようやく、外に出て来られたのに」、指先を温めるように、薄く整えられたカップに触れては猫舌の自分でも飲めるようになるまで、じっと波打つことの無いミルクティーを見据え__どこか、睨むような、威嚇するような、それでいて泣き出しそうな、困ったような瞳を目の前で優雅に紅茶を楽しむ皇子様へ。「助けてなんて言わないわ、だけど…あの家に送り返すようなことは、しないで欲しいの。部屋から出るなと仰るならそうするわ、あなた様の目の届くところにと仰るなら、仮に喋るなと言われても守れるわ」、脳裏にこびり付いて取れない忌々しい生活、それが虚構だなんて思わない猫は耳を伏せたままそっとカップを持ち上げる。優雅に、不安定に、硝子に震える指先で傷をつけるように、唇をそっと寄せて…「…美味しい」、久しぶりの紅茶は何だかとても幸せな味でゆらゆらと尻尾はソファーを不安げに撫でて、)




318: ギュンター [×]
2021-01-29 13:09:12




>>255(>>リヒャルト皇子)


あまりにお美しいので、つい。(両肘を抱くその仕草は俄かに込み上げる不安の表れか、彼の纏う空気がが薄い硝子の膜を張るように一瞬張り詰めるのを肌で感じ取ると、会って早々凝視すると言う己の無礼はさて置いて、相変わらず些か愛想に欠ける淡々とした口振りではあったがそれを補うように薄い唇へ控えめな笑みを乗せて答え。凝視するにしろ手を伸ばすにしろ、皇族を目の前にした一国民が取るには無礼極まりない行動を先程から繰り返しているが、当の本人は少しも気に掛けていない様子である。それどころか、集まる熱を透かして色付いてゆく頬を見ていると大きく身分の異なる人間らしからぬ感情が込み上げてくる。少なくとも今この場において彼は身分の差を極端に重視しないでいるのではと推測し、静かな水面に漣が立つようにして顕になった彼の情緒をもっと見たいと言うごく単純な感情のまま「ふうん、可愛いね。」特段の躊躇いも見せずそう言ってのけたかと思うと「侮辱じゃあない、褒めてる。」と人差し指を立てながら先に釘を刺して)




319: 第三皇子ハインツ [×]
2021-01-30 15:05:18


>>シャトン姫(>>317)

(沈黙したまま紅茶を嗜みつつ、彼女がどのくらい蜂蜜を入れたのか、どのくらいの甘味を好むのかをさり気なく観察する。躊躇うことなく蜂蜜に手を伸ばした様子からすると甘いものを好む傾向があるらしい、そんな風にまだ他の兄弟が与り知らない姫の特性を観取出来たことに一匙の優越感を感じながら、はっきりとした姫の意思表示に対して緩んでいた表情を真摯なものへと引き締めて「 ――今夜、姫と巡り会ったのが俺で本当に良かった。 」ふ、と吐息だけで夜気に溶ける小さな笑いを零して「 王宮(ここ)に残るために自分の何かを犠牲にするような言葉は、今後言わない方が良い。今の言葉を聞いたのがロメロ兄さんなら、きっと君は今夜……。 」親切心からの忠告が、徐々に不躾な発言に変わりつつあることに寸でのところで気が付いて。言葉の続きを紡ぐ前に閉口し、ゆるりゆるり、緩慢な動作でかぶりを振って。カチャリ、ティーカップをソーサーへ戻す高貴な音が箱庭の静寂にやけに大きく響いて「 ねえ、シャトン姫。もし君がずっと王宮に居ることを望むなら、方法は一つだけ。 」左の手のひらを緩く開いた状態でテーブルの上に置き、その薬指を右手で指し示し「 皇子達(おれたち)のうち誰かひとりと結ばれて、ここにお揃いの指輪を着ければいい 」歯車は大きく音を立てて動き始める。夕焼け色の隻眼は、アルカイックスマイルのまま真っすぐに姫を見つめて)



320: 第六皇子リヒャルト [×]
2021-01-30 15:45:10


>>ギュンター姫(>>318)

…おべっかなら兄さん達に使いなよ。
(異形たる姫の美的感覚には一向に共感できる材料が無く、違和感を隠すこともなく露骨に眉を顰めて。彼は何を以って"美しい"とするのだろう、髪や瞳の色か、或いは顔の造形か、はたまた容姿ではなく内面に持つ性質のいずれかか。どっちにしたって自分に"美しい"要素など外面も内面もある筈がなく、頑なにそう信じる皇子は「 その方が建設的だよ 」この世のすべてに冷め切ったように本音を落として。良くも悪くも冷えた心に何かしらの感情を灯したのは先ほどまでの慇懃な口調とは違う調子で放たれた言葉で、全くもって信じられないと両目を瞠りながら「 ――…、 」言葉を失ったのは羞恥心のせいではなく。急に態度を変えられたことへ微かな戸惑いと、感情の機微が感じられない声や仕草に覚えた不気味さ、そして一拍遅れて腹から沸き上がる不快感で「 なら君は可愛いって言われて褒められてると感じる訳? 」念押しをされたことで余計に侮辱の色を感じ取ってしまうのは鬱屈した心の闇のせい。ただでさえ極彩の魔女に弄ばれ精神が不安定なこの頃に、その魔女の作品にまで侮られたとあれば内心に募るのは相手への怒り――ではなく、侮蔑の言葉を引き出すに値したであろう自分の弱さに対する嫌悪感で「 この世には不敬罪っていう馬鹿げた罪科があるんだ。君は檻が怖くないみたいだけど、念のため教えておいてあげる 」棘のある言い方を選んでしまったのもまた自分の弱さによる業で。しかし言葉の底に忍ばせたのは、皇族の誇りに縁遠い自分相手にならばともかく、他の皇位ある者への失言は歓迎されないのだという真摯な忠告で)


( / 交流中に失礼いたします!初回指名を頂いた第六皇子ですが、初対面ゆえ気難しさMAXでのご対応となっておりますので、絡みにくい等ございましたらいつでも指名変更等お申し付け下さいませ!こちら念のためのお声掛けですので、特に気になる点が無いようでしたらお返事は不要でございます。 / お辞儀)



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