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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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310: 第三皇子ハインツ [×]
2021-01-27 19:20:24


>>リル=フィシー姫(>>308)

("自分は魅力に満ちている"、きっと姫はそう確信しているのだろうとはここまでの会話で予想がついていた。だからこそ、捻りのない賛辞などこれまた当然と聞き流されるものとばかり想像していたが、それに反して硬い蕾が柔らかく花開くように彼女の表情が和らぐのを目の当たりにして。医務室付近にて、己から兄に対する遠慮をいとも簡単に奪い去った淡い微笑みを再度視界に捉えてしまったのはまさに不意打ちで「 ――駄目だ。君の微笑みは俺を狂わせる 」髪を誇示するような色めいた仕草に呆然と目を奪われながらも、今しがた得たばかりの教訓はハッキリと声に出してから逃げるように手元へと視線を落とし。以降、意図的に目線を上げることはせず脇に置いた治療道具一式と腫れてしまった姫の足首を往復させながら、まずは炎症を抑える軟膏を空いている片手の指先に掬い取って。薬草の淡い香りがするそれをもう片方の手で支えた足首に優しく塗布しながら「 いつか姫とふたりきりで、海の彼方に沈む夕陽を見たいな。 」自身の髪を暗い夜の海に例えた彼女に心の闇を見抜かれたような心地になりつつ、それでも焦燥は無くむしろ蠱惑的なご尊顔から目を逸らし続けた成果か心中は非常に穏やかで。指先に残った薬を布で拭い取り、軟膏の効き目を高め患部を冷却し続ける効能のある無香の湿布を腫れた患部に張り付け、剥がれてしまわないよう清潔な包帯をその上に巻き付け。直に触れられるのを厭う姫へ配慮してかいつも以上に手早く処置を済ませ、足首を支えていた手をゆっくりと引っ込めて。これで良し、と呟く一瞬前、名前を求められてはカチリと身体の動きが止まり。第三皇子の名を知らぬ筈もないのに名乗らされるとはまさに予想外で、高貴な名を告げるのだから手前勝手に目を逸らしたままというわけにもいかない。一本取られた、と俯いたまま微笑してから跪いた体勢のまま顔を上げ「 今宵リル姫を攫った幸運な皇子はハインツ。 」"だよ、"と付け足してゆるりと微笑み、漸くその場から立ち上がって冷えた飲み物が置かれたサイドテーブルに歩み寄りつつ)何か飲む?ミネラルウォーターかレモネードならすぐにご馳走できるけれど。




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