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 Minuit a Vienne/67


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自分のトピックを作る
17: レオン・ダントン [×]
2021-07-23 13:25:35



>15 カレアム


仕事?ああ、いや、まだ学生でね。
夜のこの店が特に好きなのだよ。

( 相手が、自分がカフェで演説していた話をすると、その時のことを思い出したのか、ああ、と言いながら、眉毛を上げながら数回小さくうなずいて。彼が一般的な感性を持った人物だったならば、そんな場違いな行為を掘り返されれば恥じらいや後悔の念を抱くだろうが、彼の表情にはそんなものはなく。続けて相手に質問をされれば、店の雰囲気を味わうかのように、横を向きながら答えて。相手に向かって力が抜けた状態で指を指せば )

君こそ、なぜこんな時間に?




>16 ハンナ・ホフマン 様


こんにちは、ホフマン様。当店へようこそ。こちらでシャンパンでもいかが?

(/参加希望ありがとうございます!
もちろん可能です!実際、ジョルジュ・サンドはパリのカフェ・プロコップの常連だったみたいですね。プロフィール確認させて頂きました。すごくかっこいいキャラ…!保守的な社会が壊されていくあの時代にすごく合っていると感じました。不備はございませんので、絡み文をお願いいたします。 ) ?




18: ハンナ・ホフマン [×]
2021-07-23 15:29:06




>all

(まだ西の空がぼんやりとピンク色に染まっている時分。とはいえそろそろ日中の熱もなりを潜め、紫に沈むロマンティックな街並みに蜂蜜のガス灯がポツポツと灯り始める。厳格な父から逃げて遊びに出る弟の「姉上のエスコート」という口実に付き合って、ラ・リヴィエールに向かう道も もう慣れっこだ。箱型の四輪馬車を見慣れた店の前に止めさせれば、西の空と同じ色のドレスの裾をつまみ優雅に石畳の上に降りたって。店の扉をくぐるまでは申し訳程度にエスコートしていた弟が、奥の席に友人達を見つけてハンナに一言かけるとさっさと離れて行くのもいつもの事だ。いつものテラス席が埋まっているのをチラリと見遣れば、声をかけてきたオーナーににっこりと微笑みカウンター席の椅子を引いて。)
こんばんは、今日も賑やかですこと。
……そうね、いただきますわ。ありがとう。

(/参加許可ありがとうございます。そう言っていただけて幸いです。サンドが!そうなんですね!流石世界最初のカフェ……不勉強でお恥ずかしいです。
既に至らぬ点を晒していますが、世界観を大事に楽しみたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します!)



19: レオン・ダントン [×]
2021-07-23 18:01:19




>18 ハンナ


( 薄暮の街を歩いてゆく黒いシルエットがひとつ。普段であれば、日が完全に沈みきり、街が暗闇に包まれてからカフェへ行くものの、今日は珍しくそうではないようで。途中、 店先に止まっている四輪馬車と、そこから降りる二人の影が微かに見えた。到着。いままで何回開けたか分からない扉を今日も開けてみれば、彼の心は瞬く間に呑み込まれる。帽子を脱ぎ、手に取れば店内を見渡してみる。やはり今は彼がいつも来る時間帯よりも賑わっているようで、彼の特等席にもすでに先客がいたらしい。仕方なくカウンター席へ向かえば、そこには顔見知りの人物の姿が。彼女に近寄れば、微笑みながら )

失礼。お隣、よろしいかな?





20: カレアム・ガードナー [×]
2021-07-23 18:31:43


>17 レオン

おや、実はわたしも学生なんです。

(彼の鋭い目つきがほんの少し和らいだかと思うと、同じく学生であることに頷く。相手の問いに対して再び口を開いて)

わたしは文学を学んでいるのですが、論文やら研究やらで時間を使っていて、気がついたら外は暗くなっていまして。
…何故だかは分かりませんが、無性にシャンパンで喉を潤したくなったんです。ここのシャンパンは格別なので、今まさに席に座っているということです。


(/すみません。質問なのですが、新しくこのトピックに入ってこられた、ハンナ・ホフマン様との絡みはどのように致せばよろしいですか?それぞれ時間帯が違うようなので、もし必要ならば私がハンナ・ホフマン様の方に合わせます。)






21: レオン・ダントン [×]
2021-07-24 00:30:20




>20  カレアム


( 相手のシャンパンに対する気持ちを聞き、わかるよ、と答えれば、シャンパンを手に持ち自分の顔の前まで運び、ひとり乾杯の仕草をすると、それを一気に飲み干して。ウェイターにもう一杯、と伝えたあと、それで、と一呼吸置いたあとに )

文学か、ならここはさぞ刺激的だろう。物書きがよく来る。



(/返信が遅くなってしまって、すみません…!そうですね、そうしていただくのが良いかと思います。 )





22: ハンナ・ホフマン [×]
2021-07-24 03:18:05




>19 レオン・ダントン

ええ、勿論。
今日は"お話"なさらなくてよろしいの?

( それぞれのテーブルのあるテラス席ならともかく、カウンターに書き物を広げるのは迷惑だろう。時間を潰すアテを失って、なにか面白そうなことをしている連中はいないだろうかと店内を見回すも、まだ早い時間の店内は温まりきっていない様子。持て余してシャンパンの金色の泡の数を数えていれば聞き覚えのある声に振り返り。どうやら自分と同じく定位置から溢れたらしい"面白そうなこと"をする筆頭である男に、にっこりと微笑むと椅子を引きやすいように体を半分捻ってやり。"お話"を強調して首を傾げる瞳には悪戯っぽい光を浮かべていて。 )



>9 カレアム・ガードナー

失礼ムシュー、お隣よろしいかしら?

( 今日のラ・リヴィエールの夜は静かに過ぎていった。つい書き物に没頭しすぎて 帰ろうとした時には弟は完全に酔い潰れ、こんな時に限って弟の友人達も見当たらない。とても馬車まで運べそうにない体格になっても弟は可愛いもので、健やかに寝息を立てているのを叩き起すのは気が引けた。たまたまテラス席から見かけた家のメイドに弟を運べる者を寄越すよう言付ける。弟の肩に自分のショールをかけてやってから、家の者が来るまでの間 寝かせておく許可をカウンター奥のオーナーにとり、一息つくとそのまま近くの席に座ろうとして隣のカレアムにニコリと笑って首を傾げ。 )

(/はじめまして、ハンナの中の者です。絡みについてご配慮ありがとうございます。自分の絡み文に不備がないことを確認してからと思っていたため、ご挨拶が遅れて申し訳ございません。カレアム様の絡み文に此方から絡ませていただきました。よろしくお願い致します。 )




23: カレアム・ガードナー [×]
2021-07-24 10:10:25


>21 レオン

えぇ、多様な人々がテラスで書き物を広げている様子をよく見かけます。

(頷きながらそう言う。相手がシャンパンを一気に飲み干しだかと思うと、ウェイターにもう一杯頼んだ豪快さに驚いた。そんな彼とは逆に、グラスにまだ半分ほど残っているシャンパンを少しずつ飲んで)




>22 ハンナ

…えぇ、わたしの隣で良ければ。

(ラ・リヴィエールの夜にしては珍しく静寂な雰囲気の中で突然声を掛けられたため、少し反応が遅れつつも答える。顔を向けると目の前で微笑む女性がいた。そんな愛嬌のある人物の前でも、淡々と対応をしてしまうのはいつもの調子である。読んでいた本を閉じると目を彼女に移して)


(/こちらこそ、ご配慮ありがとうございます。そして、気を遣わせてしまって申し訳ありません。これからよろしくお願いし致します。 )



24: レオン・ダントン [×]
2021-07-24 23:56:09




>22  ハンナ


( お話、と言われ、初めは眉を上げ困惑の表情をしたものの、その意味を少し遅れて理解すれば、彼の頬には反射的に笑みが浮かび上がっていて。肝心のその質問に対してすぐには返事をせず、手に持っていた帽子を胸に当て、背中を軽く曲げたお辞儀をしたあと、椅子に座って。帽子をテーブルに置けば、向かいにいるウェイターに対して彼女と同じものを、と飲み物を頼み、彼女の方に体を向けて。少し考えたあと、ふむ、とひとつ声を漏らせば、いかにも芝居がかった口調で )

今日は手厳しい方がいらっしゃるみたいですからな。やめておきましょう。





>23  カレアム


きみもその道に進むつもりなのかね?

( 頼んだシャンパンがテーブルの上に置かれる。多くの物書きがこの店で過ごしていること、そして文学を学んでいるという彼もまたこの店にいるということを思うと、彼も彼らのような道を志望しているのかという思いつきの考えを、テラス席の方に腕を向けながら述べて )





25: ハンナ・ホフマン [×]
2021-07-25 01:39:47



>23 カレアム・ガードナー

ふふ……失礼、おかしなことを仰るのね。勿論ムシューのお隣ですわ。

( 愛想のない相手に気分を害すどころか逆にクスクスと楽しげに笑い声を漏らし、ドレスの裾を少し持ち上げると、お礼を述べてからゆっくりと腰を下ろす。
時間も遅いですし目の冴えないものがあったら、とウエイターに注文し、くるり、とカレアムを振り返れば、淑女に有るまじき この店を利用する若者達の様に爽やかに右手を差し出して。 )

ハンナ・ホフマンと申します。ね、その本先週出版されたばかりでしょう。



>24 レオン・ダントン

あら、私のせいにされては困ってしまいますわ。

( ダントンが隣に座って注文を通している姿を微笑を浮かべたまま眺め、その芝居がかった口調に目を細めると、少し視線を明後日の方向に向けてから わざとらしく頬に手をあて、気の毒そうに瞳を伏せて、ほうっと息を吐く。
間をとるようにシャンパンで口を湿らせ、グラスの縁についた赤を指で拭ってから、彼に体ごと向き直り、乾杯するようにグラスを持ち上げ。 )

それなら今晩は何をなさるのかしら。



26: カレアム・ガードナー [×]
2021-07-25 09:37:02


>24 レオン

あぁ、色々かじっているんですが、別にその道には進もうと思っていませんよ。確かに楽しそうではありますけれどね。

( 相手の問いかけにかぶりを振った。ちらっとテラス席の方に目をやると、人は数えるほどしかおらず、賑やかなラ・リヴィエールの面影はこの時間帯にはなかった。話しすぎてしまいましたね、と続けて )


あなたは、何か…将来のことは決めていますか?



>25 ハンナ

( 隣に座ってよいかという質問に答えるや否や、何やら楽しげに笑みを浮かべる相手に首を傾げる。そのまま、彼女がウエイターに注文する様子をぼんやりと見つめた。注文を終えると右手を差し出してきた相手に自分もゆっくりと右手を差し出して )

わたしはカレアム・ガードナーです。
…えぇ、先週出版されたものですよ。もしかして既に読まれましたか?


27: レオン・ダントン [×]
2021-07-26 00:28:02





>25  ハンナ


今晩はあなたの"お話"でもお聞かせいただけませんか?

( 白色の泡と深みのある金色。それが注がれたグラスをウェイターから受け取れば、相手にならってそれを持ち上げ。まるで紳士が舞踏室で淑女にダンスを申し込むかのような穏やかな口ぶりでそう言えば、相手の表情を窺うかのように首をほんの少しかしげ、グラスを口元へ )




>26  カレアム


わたしか。わたしは弁護士を志している。…今はな。ここの者たちは革新的だ。きみと同様、わたしも刺激を受けている。


( 入店した時とは打って変わって、店は足を組み替える音さえ聞こえそうなほどの静けさで満たされていた。将来の話。話し始めた彼の表情は何やら、まるで戦地に赴く前の兵士のように重苦しく、いつもの彼の雰囲気とは違っていた。一通り話し終わったあと、小さく吐かれた溜息が店を漂う。すまないね、と一言言えばシャンパンを口に含んで。一拍置いたあと、少し柔らかくなった顔で )

よければ少し歩かないかね?





28: ハンナ・ホフマン [×]
2021-07-26 02:07:26



>26 ガードナーさん

ええ!発売日に! 内容は……こほん、いえ、まだ最後まで読まれていないかしら。

( ゆっくりと確実に返された握手に、いつものお手本のようなそれではなく、顔をくしゃりと歪めて子供のような笑顔を浮かべる。無愛想ながらも、女が握手を求めてたことに眉を顰めず、鼻で笑いもしないカレアムは好印象で。本に対しても女にわかるものかと笑わず、当たり前のように読んだか?と聞かれたことが自分でも予想外に嬉しかった。つい前のめりになりかけたのを、咳払いで誤魔化すと姿勢を正し、差し出されたハーブティに口をつけてから 、楽しげな表情でカレアムに向き直り。 )

ガードナーさんは本がお好きなの?
悪く思わないでくださいね、此処でお一人で読んでいらっしゃるのをよくお見かけしますわ。



>27 レオン・ダントン

わたくしの?……構いませんけれど、退屈じゃないかしら。
それに私ばかり話しては不公平ですわ。

( レオンの仕草に 役者ですこと、と一瞬呆れた様に瞼を伏せるも、その以外な申し出にパッと目を丸くして。しかし、すぐいつもの穏やかな微笑みを取り戻せばキッパリと首を振り。
今度はごく自然な風に頬に手を当て、そうですね、と呟くと店内を見回し、先程からぎゃあぎゃあと盛り上がっている学生の席をあけすけに指さして。微笑んだまま突飛な提案をしたかと思えば、豪快にもぐい、と、まだ8割ほど残っていたグラスを空にしてカウンターに乗せ。 )

飲み比べってしてみたいんです。殿方が集まるとよくされているんですもの、きっと楽しいのかと思って。
相手がグラスを空けたら自分のことを"お話"するの。



29: ハンナ・ホフマン [×]
2021-07-26 02:16:51



>27 レオン・ダントン様

(/ お世話になっております。ハンナの中の者です。
>28の『相手がグラスを空けたら自分のことを"お話"するの。 』というセリフですが『相手がグラスを空けたら自分のことを、何か1つずつ"お話"するの。 』が正しいです。
元のセリフでは分かり辛いため変更したのですが、元の方をコピペしてしまい、わかり辛いセリフのままになってしまいました。失礼致しました。
とてもかっこいいレオンさんとのお話とても楽しませていただいております。ありがとうございます。 )



30: レオン・ダントン [×]
2021-07-26 11:15:09




>29  ハンナ


( 彼女の淑女らしからぬ言動に――いや、たしかに彼女は身なりこそ淑女ではあるが、中身は下町の酒場にいる男たちにも引けを取らないような人物である。が、まさかここまでとは思わず。――度肝を抜かれ、口をぽかんと開け、彼女の顔に視線を向けたまま固まり。数秒ほど経ったあと、学生たちの騒ぎ声がようやく耳に入り、顔がぴくりと動く。ハンナの空になったグラスにふと目を移せば、彼女の言葉を思い出し、あっ、と声を漏らして。ためらいが心を一瞬よぎる。しかし、行動力溢れる彼女の姿をもう一度見れば、迷いはすぐに霧のように消え。口を三角にゆがませて微笑むと、穏やかな口調で話し出して。ひとまず言い終えれば、こちらも負けじとグラスの中身を空にして )

いいでしょう。といっても、なにを話せばよいのやら……
そうだ。――意外に思われるやもしれませんが、実は生まれはここではなくてね。工員だった父の昇進と転勤に伴ってここへ。初めはここでの生活は難しかった。特に大学の上流階級気質には。



(/いえいえ。訂正の旨、承知いたしました。こちらこそ、華やかさとかっこよさを兼ね備えたハンナさんとの会話を楽しませていただいています。しかし、シャンパンの飲み比べをしてぶっ倒れないか心配です…笑 )





31: カレアム・ガードナー [×]
2021-07-26 11:57:40


>27 レオン

…無理にお話しさせてしまったみたいですね。申し訳ない。

( 相手の話を、時折り頷きながら聞いていた。悪気は無く、話の流れで彼自身の将来ことを訊ねたが、当の彼の表情が重くなったのを目にすると謝罪をする。
少し歩かないかと提案する彼に対し、グラスに残っていたシャンパンを飲み干すとわずかに笑みを浮かべて )

それはよいですね。えぇ、そうしましょう。



>28 ハンナ

え、えぇ。本は好きですよ。

(子供のような笑顔を浮かべたり、目を輝かせて前のめりになったりして、案外おてんばな一面があるということに良い意味で少し驚いて)


しかし、読むのは専ら小説ばかりですね。どこの馬の骨だか知らない人間が好き勝手に綴る随筆や、批評家の独り言には興味がありません。
それでも、大学で小説ばかり扱うわけでもないので…。

(難しいところですよ、と言ってカップに残っていたコーヒーを飲み干す。少しきつい物言いで発言したかと思うと、もう一杯お願いします、とウエイターに告げる。そのあと顔を再び相手に向けて)


32: ハンナ・ホフマン [×]
2021-07-26 21:10:44



>30 レオン・ダントン

それは……苦労されましたのね。だから、あなたはそれに毅然と立ち向かっていらっしゃる。

( 自ら突拍子もない提案をしておいて、彼が無防備に口を開けるものだからその整えられた髭がそっぽを向いてしまっているのについ笑いが込み上げ、口から漏れ出る前に慌ててぐっと口の裏を噛む。飲み比べに興味があったのは事実だが、流石に断わられるとふんでいた提案に不敵な笑みで乗るレオンに、とうとう耐えきれずに自らもにんまりと唇を震わせて。とはいえ彼の話を聞けば、眉を顰めるのも隠さず苦々しい表情でポツリ。己も資産家の娘だかこそ身近に思い当たることがあるよう。しかし、すぐに微笑みで負の感情を隠すその様子は良家の令嬢らしさもまたあって。話しながらも時々グラスに口をつけてはからからと笑い、話終わる頃にはグラスも空になっていて。 )

__次は私ですね。
私も産まれは此方ではございませんの。
物心着く前に今の屋敷に参りましたから他の土地も知りませんが……だからでしょうか、知らないことばかり気になって、昔から本の虫ですの。父は気を揉みましたが、最近は諦められたようで、私が本を呼んでいても見て見ぬふりですわ。

(/確認ありがとうございます。そう言っていただけると幸いです。確かに現実でやったら悪酔いしそうですね笑
此方は早めに降参する予定ですので、その後は質問攻めにするなり煮るなり焼くなり、おまかせ致します……笑)



>31 ガードナーさん

まあ、大学では文学を?
それではガードナーさんも何かを書かれますの?

( ハンナの勢いに押された様に頷くカレアムに、恥ずかしそうに瞼を伏せてわざとらしくハーブティを啜る。先程までも愛想がある訳ではなかったが、随筆や批評家をこき下ろして荒っぽくコーヒーカップをひっくり返す様子に目を丸くして。その様子や言い草から推測すると、手を胸の前で合わせて羨ましそうな期待するような視線を向けて。 )



33: カレアム・ガードナー [×]
2021-07-26 22:40:00


>32 ハンナ

わたしが何か書いているように見えますか?もしそう思われたのなら光栄です。
…実は、この前大学で一作品仕上げろと課せられまして。
今執筆中なんです。初めて物書きに手をつけましたよ。

( 自分が書き物をするような人物に見えるかと問うと、冷静に話を立て直す。目を輝かせて話を聞く彼女に、大学での課題のことを話した。
その道には進まないと思いますが、と言ってコーヒーカップを傾けると相手に向き直り訊ねて )

あなたはどうですか?何かを書いた経験とか…
                           


34: レオン・ダントン [×]
2021-07-27 16:47:37




>32  ハンナ


厳格なお父上なようで。なら、ここは居心地が良いでしょう。ここの者たちは実に…そう、前衛的ですから!

( 行動力と好奇心に溢れる娘と前時代的かつ保守的な父親。そしてハンナの微笑みながらも、なんとも言い知れぬ雰囲気。もしかしたら彼女は生まれるのが早すぎたのかもしれないし、彼女のような人物が社会を変えていくのかもしれない、なんて思いを話を聞きながら巡らせて。もちろん、話に耳を傾けている最中もグラスを手放さず。口を開いたと思えば、言葉をだんだんと強めていき、しまいには腕を前に広げ、笑って。本、という言葉を聞いて昔のことを思い出して。目を瞑り、あの時のことを懐かしみ、微笑みながら話し。ようやくグラスの中を空に。 )

わたしも本は好きだった。子供の頃、父の仕事をたまに手伝っていましたが、その時も隠れて読むほどでしてね。本を通じて世界というものを知り、いつか行ってみたいと思ったものです。




>33  カレアム


( カレアムの謝罪に対して、いやいや、きみが謝る必要はないと言って。彼が共に夜道することに同意したのを聞けば、グラスの横にコインを何枚か置き、わたしのおごりだ、とにやりと笑って。椅子から立ち上がり、ドアに向かって歩き出したところ、カウンターに行く前にいたもともとのテーブルに中折れ帽を置いたままだったことをちょうど思い出し。机の横まで歩けば、グラスなどは既にウェイターによって綺麗さっぱり片付けられており、帽子のみがぽつんと置かれていて。頭頂部の、折られた部分と側面を手で挟んで掴めば、それをそのまま斜めに被りドアまで再び歩き出して )





35: レオン・ダントン [×]
2021-07-27 16:59:56



カレアム・ガードナー 様


(/すみません、>33ではなく>31でした…!大変失礼いたしました。そして、いつもお相手ありがとうございます。楽しませていただいております。レオンの変人っぷりがカレアム君を困らせていなければ良いのですが…笑  )




36: カレアム・ガードナー [×]
2021-07-27 20:38:33


>34 レオン

ありがとうございます。…じゃあお言葉に甘えて。

( おごってくれると言う相手に小さくお辞儀をした。じゃあ私はこれを、とコインの横にチップを置く。
次はわたしがおごる番ですね、と目を細めて。帽子を被ってドアまで歩いて行く彼について行き )


すみません、同行していながら、あなたとどこに行きたいのか考えていないんです。

( 外に出ると、ラ・リヴィエール夜の街の、窓という窓からこぼれ出す灯影をぼんやりと眺めながらそう口を開く。少し肩をすくめて )

…どこに向かいましょうか?


(/承知しました。こちらこそ、いつも楽しませていただいています。あなたの綺麗な文章に感心しております。
カレアムは表情に出さないだけで、内心喜んでいると思いますよ(笑)。レオンさんとはこれからどうなるのか楽しみです。 )
                           


37: レオン・ダントン [×]
2021-07-28 22:50:40




>36  カレアム


実はわたしもいま考えているところでね。
とりあえず、この美しきティウ川を歩こうではないか!

( 戸外はやはりいい、気が晴れる。涼やかな夜風が川から吹いており、程よく酔った身体に当たって心地良さそうに目を細める。カレアムに顔を向け質問を聞けばふむ、と口髭を触って少し考えるふりをして。問い掛けに答えれば、はっはっはっと大きく笑って。続けて腕を川の方に向け、指し示せば )





38: ハンナ・ホフマン [×]
2021-07-28 23:13:55




>34 レオン・ダントン

まあ、わかりますわ!
私など今でも行きたいですもの。

( ハンナの話を受けて少し大袈裟に腕を広げる姿は、どうやらいつもの調子が出てきたらしい。ここにも女性に対し古い価値観の人間がいない訳では無いが、この清廉な男のような人間に会う機会と比べれば瑣末なものだと思えてきて、少々喧しいが人を惹きつける語り口に、新愛を込めてふふ、と口を抑えて笑い。レオンの語りに胸の前で手を打って目を輝かせると、立ち上がらん勢いで深く頷いて。空になったグラスに口を開くと、レオンの話に何かを思い出した様に吹き出す。口数も多く話す間も笑いをかみ殺すような様子は、元々淑女というには難のある性格だが、それなりにアルコールがまわっているのかもしれない。その証拠に、最後の1口を飲み干すのは少々時間がかかって。 )

もう父に黙って行ってしまおうと思って、前の春に外国行きの船のチケットを買ったんです。見つかったら罰されるのは私では無いですから、メイドには頼れないでしょう?私初めて自分で荷物の準備をしましたのよ。
書き置きをして港までは行ったんですけど、出航まであと少しのところで捕まってしまって。ふふ、あの時のお父様の顔と言ったら……!
お髭も変な癖がついてるし帽子も忘れて、ふふ……ああ申し訳ございません、あなたの番ですわ。



>33 ガードナーさん

は、わたくし?
それは……そんな、ありませんわ。

( 彼の大学の話に適切な相槌を打ち、執筆の話に関しては特に興味深そうに頷く。一見穏やかに話を聞いているように見えて、その垂涎を堪えるような羨ましそうな表情は自覚しておらず。カレアムに振られた話題にも心底驚いて、短く吐息を漏らし。首を振る何を当たり前のことを、という表情の奥には、なにか夢を見たようなうっすらと興奮を浮かばせていて。
突如突きつけられた夢に、どこか心ここに在らずといった様子ではありつつも、その道には進まないと言ったカレアムに首を傾げて。 )

何か進まれる道を決めていらっしゃるの?




39: カレアム・ガードナー [×]
2021-07-29 22:06:40


>レオン

なるほど、その顔は”考えていない”顔でしたか。

…ダントンさんの生まれはここですか?

(ティウ川を眺めながら、少し考えるふりをした彼に、眉間に微かに皺を寄せて淡々と返事をする。 目的が無いまま、ぶらぶらと歩くのもたまには良いだろうと思い歩いていると、ふと疑問に思ったことがあり、それを訊ねることにした。相手に顔を向けると、彼の髪や肩に外灯の光が淡く落ちていて)




>ハンナ

特に決めているわけでもありませんがね。
将来は…銀行員にでもなって普通に働こうかと思っていますよ。

( 目の前に座る彼女から羨望の眼差し、微かな興奮を感じたような気がした。ころころと表情を変えて、話を聞くその姿に対し、己の話の薄さの後ろめたさを覚えていた。
本来なら何かしらの夢があるのが理想ですが、と苦笑して。間を保つかのようにコーヒーカップに口をつけると、ぼんやりと天井を眺めた。突然、何かを思いついたかのように再び相手に顔を向けて)

そもそも、夢というものは、どのようにして見つけるものなのでしょうか?それとも運命、でしょうか?



40: レオン・ダントン [×]
2021-07-31 13:22:58




>38  ハンナ


( 外国行きのチケットの購入。その言葉を聞けば、例によってレオンの垂れた眉毛は釣り上がり。演説への野次と飲み比べ。それだけでも十分驚かされたというのに、まだあったということ。そしてまだまだ面白いエピソードがあるのだろうと思えば、はっはっ、と笑ってしまって。続けて話を聞いていれば、内容はもちろん、楽しそうに話すハンナの姿でこちらもつられて面白くなり、顔にはまた笑みを浮かばせていて。"あなたの番"と云われれば、何を話そうかとグラスを眺めながら少し考えて。ああ、そうだ、と言い口を開けば、酔っているからなのか彼のもともとの性格なのか、捲し立てて。話し終わったと思えば、ぐいっとシャンパンを飲み干して )

わたしは大学で法学を学んでいましてね。ええ、わかりますとも。"なぜ工員の息子が法学を?"と思われているでしょう。
そう、労働者の家に生まれた者は労働者になる!普通はそういうものです。しかし。
わたしは違った。父の仕事を手伝っているうちに、子供ながらにこの環境を変えたいと思ってね。そういうことで大学に入り、法学を学んでいるわけです。
ゆくゆくは弁護士となり、彼らのために活動をしていくつもりです。



>39  カレアム


ああ、いや、この街ではない。子供の頃に引越してきてね。
生まれたところはもっと田舎だった。

( オレンジ色の街灯が映る夜のティウ川をゆっくりと歩く影が二つ。そのうちの一つは両手を後ろに組みながら歩いていて。"考えていない顔"と云われれば、まあな、と口元を緩めさせて答え。しかし、この先にベンチがあったような、なんていうことも考えていて。カレアムに生まれのことを訊かれれば、またまた笑いながら答え )

きみは?





41: ハンナ・ホフマン [×]
2021-08-01 15:27:37



>39 ガードナーさん

あら、銀行員も素敵じゃありません?

( どこか後ろめたそうに苦笑し、夢がないことを自責する彼が、何に思い悩んでいるのかわからず首を傾げる。そもそも夢を持つのが理想なんてことは無いと思っているし、夢なんて見られるのは、進路を自分で決められる恵まれた人間だけだと言うことも知っている。誇りを持って働いている父の部下達の顔を思い出せば失礼ではないか、とさえ思えてきて一瞬表情を曇らせるも、先程まで世俗的なことを述べていた口で、ぼんやりと頼りなげに夢を語る姿を見れば、歳若い彼に弟が重なって溜飲を下げ。すました顔でティーカップに口をつけると、厳格で融通の聞かない父の顔を思い浮かべて、爽やかに自分の意見を述べる。途中で一瞬父が銀行家であることを述べかけて、『銀行員』に後ろめたさのある彼に嫌味になるかと口を噤み。 )

ガードナーさんの仰る夢、が何かは分かりませんが。独創的なものだけが夢だとお考えですか?
私の父は……、芸術などに理解のない古い考えの人ですが、私は父の庇護下で大した苦労もせずに生きてまいりましたし、それが父の誇りだと知っていますわ。


>40 レオン・ダントン

( カウンターで2人で話すには少々大袈裟になってきた相手に話ぶりに、上品な手袋をした手で口を押さえて可笑しそうに笑い声をあげる。彼が店中の耳目を集めている時と変わらない、人を惹き込む力のある話術は心地よく。いつも遠巻きに眺めているだけのそれが、自分のために消費されている贅沢に気持ちが良くないわけがない。教育にも恵まれなかったであろう彼が高い志を持ち、実際に幾つもの壁を乗り越えて未来に突き進む姿は素晴らしく輝かしくて、些か眩しい。カウンターの奥を見る振りをして視線を逸らすと、レオンの空になったグラスを見たウエイターが次のグラスを用意しかけているところで。それを手を振って断る代わりに水を頼むと、レオンに向かって両手を上げて降参の意を示し。レオンの将来の話を拾って微笑めば、少し困ったことがある、といった全く深刻ではない風に自分の将来を述べて。まだまだ盛り上がっている背後の学生席をちらりと見てからレオンに向きなおって。 )

ふふ、お父様と仲がよろしいのね。きっと沢山の方があなたに救われるのでしょう。私はその活躍を新聞で知るんです。あ、これからはもっと違うメディアが生まれるかも……
とにかく、結婚でもすれば今までのように自由にはいきませんから。随分先伸ばしにしてきましたが、いつ両親が縁談を持ってきても文句の言えない年齢になりました。これでも結構親思いですのよ。
……ああ苦しい。皆さん何でこんなことしたがるのかしら?ご存知?



42: カレアム・ガードナー [×]
2021-08-01 22:32:41


>40 レオン

そうなんですね。ここに訪れて、何か新鮮に感じたものはありましたか?
わたしはここの出身です。しかし、夜になると酔いつぶれている人がいるせいか、わたしが小さい頃はこういった場所にはあまり行かせて貰えなくて…。場慣れしていないせいで友人には田舎者と揶揄される始末です。

( 再び純粋に疑問を投げかけた。そのあとに自分のことを述べたかと思うと、わたしは田舎者っぽいのかもしれません、と言ってクスリと笑う。
場慣れしているかは置いておいて、ここの雰囲気は好きなんですが、とも付け足す。
二人でのんびり歩いて行けば、ベンチが目に映る。少し止まりましょう、と言って腰をかけて)




>41 ハンナ

もちろん銀行員という仕事は立派だと思いますし、簡単になれるものでもないことは重々承知しています。

問題はそこではなくて、なぜわたしはわざわざ文学を学んでいるのかという点です。
本来なら作家になりたいだとか、本を書くのは苦手でも出版社として関わりたいだとか、関連するような何らかの夢や、やりたいことがあれば本望ですが…そういった夢はありませんから。
“このままでいいのか”なんて自問してしまえば立ち止まってしまいます。好きなことに好きなだけ時間をかけられるのは歳若い今です。

( 相手が自分の発言で表情を曇らせたことを汲み取る。銀行員に対してではなく自分の話の薄さに後ろめたさを覚えたのであって、銀行員に対してのそれは誤解であることを述べ、不快な気持ちにさせてしまって申し訳ないとも述べた。夢という漠然とした話題にも関わらず、はつらつと自分の意見を述べる彼女に感心したように大きく頷いて )

はい、正直のところ、夢は独創的なものだとは信じています。
それにしても、あなたのお父様は…親を誇りに思ってくれるあなたのような娘がいてとても幸せだと思いますよ。




  ハンナ・ホフマン様

(/誤解を招く表現でお伝えしてしまったようで、申し訳ありません。
上記のように、カレアムは「やりたいことが見つけられないのにハンナさんに偉そうに物を言っている自分」に後ろめたさを感じていていて、「銀行員」自体にはそんなことは思っていません。
私の文才が無いために、ご迷惑をおかけしました。大変失礼致しました。
いつもお相手してくださりありがとうございます。楽しませていただいております。)


43: レオン・ダントン [×]
2021-08-02 21:38:46




>41  ハンナ


( 話しぶりを笑う彼女の姿を見れば、嬉しさからか、それとも彼女のことを愛くるしいと思ったからなのか、目を細めて。縁談について平然と深刻ではなさそうに話すハンナ。社会風潮や結婚によって、未知の世界へと果敢に挑む行動力と、それを可能にさせてしまうほど貪欲な探究心を封じ込めてしまってよいのだろうか。そして彼女は本当に結婚についてなにも思っていないのだろうか。未だ世界を知らないのに。そんなことを思いながら彼女の話を聞き、口を少し歪ませて微笑むものの、瞳は哀愁を映していて。ハンナに飲み比べについての疑問を投げかけられれば、肩をすくめて笑い。水が入ったグラスを、飲み比べをするきっかけを作ってくれた学生たちに向ければ、乾杯の仕草をして )

さあ、私にもさっぱりです。しかし、あなたとの勝負は実に楽しかった。ひとり景色を眺めながら飲むのも良いですが、あなたのような方と飲むのも素晴らしい。
学生たちに乾杯。



>42  カレアム


きみが田舎者か、それはおもしろい。なら私はなんだろうな。ふむ…蛮人といったところか。
ヴィエンヌに来たとき、すべてが新鮮だった。いや、今も慣れんな。ほら、見てごらん。どの路地も大通りも、すべてが芸術品だよ!ティウ川のせせらぎに耳を澄ませれば、流れゆく記憶と時代が聴こえてくる。
ああ、美しきヴィエンヌ。

( 世界有数の大都市ヴィエンヌの出身であるカレアムが、自分のことを田舎者と云うのを聞けば、地方出身であるレオンは、はっはっはっと大きく笑い。彼にヴィエンヌについて訊かれ、それに答えようとすれば、ヴィエンヌへの愛情の波が一気に押し寄せてきたのか、ダムが決壊したかのごとくドッと語り出して。もちろん話している最中も腕を大げさに広げたりしながら歩き。彼にベンチに座るように促されれば、ああ、と言って腰掛け、背もたれの上に肘を置き足を組み。店内での最後の会話をふと思い出せば、カレアムに顔を向けて )

そういえば、きみは物書きの道には進まないと言っていたな。
他になにかやりたいことでもあるのかね。





44: ハンナ・ホフマン [×]
2021-08-05 13:35:36



>42 ガードナーさん

そう、独創的、本当にそうかしら。

( ハンナの問いかけに悩むことなく肯定するカレアムにそれ以上追及することなく、ティーカップに手を伸ばし空になっていることに気づく。夢の性質についての意見の相違には柔らかに微笑むことが出来たが、自分が良い娘だと言われればつい乾いた笑いが漏れた。そろそろ家の者が来てもおかしくない時間に、次の注文をするか迷いつつ、謝罪する相手に向き直れば「いいえ、害しておりませんわ。」とにこやかに首を振って。ハンナに問いかけているようで自問自答している様子に、うーん?とあけすけに首を捻れば、何とか口には出さなかったが『そんなこと』と言いたげにアッサリと放り投げて。若くて、大学に通えるほどに裕福で、そして男性である相手に嫉妬とまではいかずとも、その立場を欲する者は幾らでもいるのだと、微笑みながらも、意思の強さを滲ませた目で、まっすぐにカレアムを見つめて。 )

……こちらが聞きたいですわ。
どうして文学を選んだのかしら、私があなたのように好きな風に時間を使えたら、きっともっと自由だわ。

(/いつもお世話になっております。
こちらこそ誤解を招く表現で申し訳ございません!
カレアム様が銀行員を後ろめたく思っているとはハンナも思っておりません。ただ夢を持たないのは悪とした上で、銀行員を夢がないとした点に一瞬眉を顰めたという感じでしょうか……。ハンナとしては堅実な将来図は夢では無いのか?と純粋な疑問を持った感じです。ロル最後の『銀行員』は、上記を含んだ『(曰く悪である夢のない職業の)銀行員(を志望すること)』といった意味でした。こちらの文才のなさでご迷惑おかけして申し訳ございません。
丁寧なお返事と軌道修正ありがとうございます。それを受けて今回こちらも更に軌道修正をしましたが、このやり取りで話題がズレていると感じるようでしたら、一度2回分のレスを遡ってそこから始めるという形をとっていただくのもアリかなと考えております。
いつも素敵な息子さんとのお話を楽しませていただいております。これからもよろしくお願いいたします。 )



>43 レオン・ダントン

ええ、私も。お話はとっても楽しかったですわ。
乾杯。

( 急な質問に嫌な顔もせず、気さくな仕草でグラスを掲げるレオンに、小さく笑って水のグラスで乾杯する。ハンナの話を、傲慢に笑い飛ばすでもなく、自分のことの様に憤るエゴでもなく、哀愁を映した瞳で静かに笑うだけのレオンの様子は誠実で、多くの不満を笑みで隠しているだけの自分に一番寄り添っている様に感じ、その心地良さに甘えてしまいたくなる。誠実で清廉な相手を前に、尊敬とも自分への羞恥ともとれない感情が湧き一瞬俯くと、パン!と軽やかに手を叩いて顔を上げ。 )

……そう!勝負ですもの。なにか賞品を決めなくては。
私にできることならなんでも仰って!まだお飲みになる?

( 無邪気な笑みを浮かべて、両手をグッと握れば、ほんの少しだけ前のめりにレオンの顔を覗き込み。 )



45: カレアム・ガードナー [×]
2021-08-07 11:00:19


>43 レオン

蛮人だなんて、そんな…。あなたこそ実に面白いことをおっしゃいますね。
流れゆく記憶と時代…。これからはきっと、今より発展した世になるでしょうから。ヴィエンヌという芸術品が、時代の流れで朽ちないことを願うばかりですね。

あぁ、実はやりたいと思っていることは特にないんです。
深い意味はありませんよ。
弁護士を志している立派なあなたとは違って、具体的な自分の将来像を描けずにいるんです。
確かに文学は好きだし、大学で専攻しようと決めました。
しかし、この先、一生隣り合わせになりたいかと言われると…。わたしだったら文学への熱意を失ってしまうかもしれない。
尤も若造らしい感情ですよ。

( それなら自分は蛮人だと口にする相手に、思わず笑みをこぼして。大袈裟な身振り手振りで話す彼の話に相槌を打つ。
情熱的にヴィエンヌを語り出す相手の言葉に反応し、しみじみと未来のヴィエンヌを思い浮かべて。
カフェで交わした最後の会話のことを訊ねられれば、それに答えて )




> 38ハンナ

そうなんですか、それは意外です。
先程からの様子から察するに、あなたは嘸かし好奇心が旺盛であろうと…いえ、失礼。今の言葉は忘れてください。
かく言うわたしは、やりたいことは特に決めていません。
いや、まだ決まっていません、と言った方が妥当かもしれません。
本来ならば自分が進みたい道のために、大学で学ぶことが今の風潮でしょうが…。

( 何かを書いた経験はないと言う彼女を意外に思って。
それに続き自分について、やりたいことは決まってないと述べる。そう考えたらわたしはとんだ親不孝な人間ですね、と苦笑いをして。
先程注文したコーヒーが出されると、ウェイターに会釈をしてカップを傾ける。苦笑いの表情を真顔に戻すと、何かを思いついたかのようにして再び口を開いて )

そういえば…あなた、今日は一人でここに?
                           



ハンナ・ホフマン様

(/お気遣いありがとうございます。ハンナ様の趣旨、承知しました。
また、僭越ながら >38まで遡らせていただきました。
二回分遡るというのは>38のハンナ様の質疑の場面から続けるという形でお間違いないでしょうか?違うようでしたら、またレスし直しますので遠慮なくお申し付けください!)
                           


46: カレアム・ガードナー [×]
2021-08-07 11:04:30


ハンナ・ホフマン様

(/度々申し訳ありません。正しく表示されなかったため、訂正致します。
上記は>38 に宛てたものです。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。)

47: レオン・ダントン [×]
2021-08-07 16:27:27




>44  ハンナ


では……こういう賞品はどうかな。

( 彼女が手を叩く時はなにか面白いことを思いついた時。今度はどんな面白いことを思いついたのかと心を躍らせながらハンナの話を聞いていれば、案の定賞品を決めさせるという興味深いもので。しかも"なんでも"ときた。なら単純に飲み物を奢ってもらうだけというのもつまらない。彼女の愛嬌のある顔から目を下に逸らし、どうしようかと悩んで。もちろん、楽しそうな気分を隠しきれないような顔つき。何秒か経ったあと目を逸らしたまま上記を述べ。小さく咳払いをしたと思えば、彼女の瞳をしっかりと見つめ、右の手のひらをゆっくりと差し出して微笑みながら )

マドモアゼル・ホフマン。
今度、ご一緒にディナーへ行っていただけませんか。



>45  カレアム


熱意を失うかもしれない。そう考えられるだけで十分立派ではないかね。
…とにかく、君には将来を考えるだけの時間と金がある。これからじっくりと考えていけばいい。そうだろ?

( やりたいことがないというカレアムの話を、目の前の川に目線を向け小さく頷きつつ聞いて。"立派なあなた"と言われれば、いやいや、と顔の前で手を一回振り。たしかに成り行き任せで文学に関する職に就いてしまって、後悔しながら生きていくよりかは全然良いだろう。そんな風に彼なりにきちんと自己分析ができていることに感心し、そして賛意を示して。それに彼はまだ若いし金もある。少なくともその日暮らしの労働者達よりは。そんなことを思いながら、同じ若者として彼に返事して )




48: ハンナ・ホフマン [×]
2021-08-09 15:42:57



>45 ガードナーさん

……それなら、きっとこれから見つけるのね。ここはとってもいい場所ですわ。
夢を見るにはうってつけの場所ですもの。

( 自分を好奇心旺盛そうだと初対面で見抜いた相手を一瞬まじまじと観察してから、曖昧に笑い声を返事として。親不孝だと苦笑いする相手に思い当たる節を感じて微笑めば、静かな、しかし確かに若さの蔓延する店内をぐるりと見回して。相手に合わせてティーカップに口をつけるとまた振り返り、困ったように眉尻を下げつつも、楽しそうにクスリと若い男を指さして。テーブルに上半身を預けて寝こける、カレアムと同じくらい若い男との関係こそ名言はしなかったが、お揃いのブラウンの癖毛に、瞳は見えないものの、小さく尖った鼻はハンナによく似ていて。 )

まさか!彼のエスコートで……来たはずなんですけれど。……今は、家の者を待ってるんですの。



>47 レオン・ダントン

……それが、賞品になると仰るの?ムッシュ・ダントン。

( 軽快なお喋りと、優雅な振舞い、たまたま居合わせたこの席でさえもレオンとの時間は心地よく、うっとりするような申し出ではあったが、その右手をすぐとることが出来ずにレオンを見つめ返す。突飛な行動が多くとも、ハンナはまだ若く、世間知らずな令嬢でもあり。既にデビュタントも済ませた身で、その手を取るのが大人達や、暇を持て余した上流階級の若者達にとって過大な意味を持つことを知っている。眉を顰められることには慣れてはいるが、人を巻き込むとなれば話は別で。その申し出がどういう意味を持つのか知っているのか、と暗に問う瞳は揺れていて。その瞳の揺れは不安よりも、目の前の男がそんな古い価値観を笑い飛ばしてくれることへの期待を表していて、レオンの手の数cm上に、繊細な手袋に包まれた手をおずおずと差し出せば、うずうずとした表情も隠さず、その手を取りたいという意思をダメ押しとばかりに口に出して。 )

そう仰るのなら、勝負ですもの、お断りはできませんわ。



49: レオン・ダントン [×]
2021-08-11 00:03:11




>48  ハンナ


( 手が置かれるまでの空白。傍から見れば短い時間だったかもしれない。しかし、ハンナにとってそれがどれほど長く苦しいものだったかは想像に難くない。もちろん、レオンにとっても。上流階級の令嬢と労働者階級出身の男。彼自身、この二つの関係の絶対性を知っていた。それらは、生活全体を縛るものとして決定されたふたつの地位。そして、世にあるすべての地位と同じように、偶然によって、貧富の差によって、お偉方によって、定められた地位。彼がいくら紳士然としていようとも、大富豪になったとしても"労働者階級の出"という肩書きが消えることはない。そんなレオンのことを見つめ返す彼女の力強い瞳。こちらから申し出たにも関わらず、レオンの顔には期待や焦り、不安が合併したようなものが浮かんでいて。それから、ハンナの手がほんの少し上に置かれる。彼女の決断に感激し、笑みを零さずにはいられなくて。感謝を伝え、彼女の指先を優しく包み込む。ああ、そうだ、と手を離せば、おもむろに内ポケットからペンと小さな手帳を取り出して。レストランの名前を走り書きし、引きちぎった紙を彼女の前にゆっくりと置けば )

ありがとう、ハンナ。
…小さい店ですから、あなたのお口に合うか分かりませんが。ただ、ここのバンドは素晴らしいですよ。




50: カレアム・ガードナー [×]
2021-08-11 17:19:16


>47 レオン

そうですね、じっくりと…。焦らないようにします。

…今の聞こえました?
音楽という名目の芸術を、こんな遅くまで磨き上げている方もいらっしゃいます。
“わたしが将来像を磨くのも、あなたが弁護士になる夢へ進歩するのも時間をかけろ”と言われているように感じます。

…やっぱり、わたしには歯の浮くような台詞は似合いませんね。

( 同じく若い相手に助言をしてもらえば、ありがたく思いつつも、微かに憂いを帯びた目で夜空を仰ぎ、応答して。
そのとき、誰もが耳にしたことがあろう有名な曲のフレーズが耳に入る。夜であるため、それはごく小さな音だったが、恐らく音楽家がコンサートのために練習していると予想し。再びレオンの方を向いて格好をつけた言葉を発するも、思わず苦笑いをして )





>48 ハンナ

そうでしたか。てっきりあなた一人だけかと。
彼はお疲れの様子ですね。

ここで酔い潰れる面々の長話に引っ掛かりたくなければ、一人での行動は避けることを薦めようと思ったのですが。
…しかし、その必要は無さそうですね。あなたならどんな話題でも興味を持って聞いてくださるから。

( 相手が指をさした方向に顔を向ければ、一人の青年がぐったりと体をテーブルに預けている。疲れているのだろうと頬を緩めると、連れがいるのかを確認した理由を述べて。
ひょっとして、彼女の好奇心に勝てるものはこの世に無いのではないかと ふと思って )
                           






51: レオン・ダントン [×]
2021-08-13 15:23:37




>50  カレアム


君からそんな言葉が聞けるとは。…だが、くれぐれも時間をかけすぎるなよ。"まだ"二十代なんて言っていたら、そのうち、"まだ"四十代になってるかもしれんからな。

( カレアムから演奏が聞こえたかと尋ねられれば、顔を上げ耳を澄ましてみる。たしかに、音は小さいが、美しいメロディが聞こえてくる。ゆっくりと目を閉じて、小さく頷きながら堪能する。そうして聞き入っていると、カレアムが何時に無く洒落た台詞が云い。彼からそんな言葉が聞こるのかという驚きや嬉しさなどの感情が湧き出てきて。しかし、相手が苦笑するのを見れば、ふふっとつい笑って。いまだ小さく流れ続けている曲。まるで我々のためだけに演奏してくれているかのような錯覚に陥り、優越感に浸って。そうやってその旋律に再び聞き惚れていたとき、音楽についての話題を彼に振ってみる。そして、ヴィエンヌ人なんだから当然、とでも言うような口調で彼に同意を求めて )

音楽か。わたしは音楽も好きでね、コンサートにたまに行くのだ。まあ…金に余裕があるときだがね。もちろん、きみも好きだろう?




52: ハンナ・ホフマン [×]
2021-08-15 16:10:03



>49 レオン・ダントン

まあ……まあ、まあ!
私、このお店行ってみたかったんですの!

( レオンの焦りや期待の混ざった様な困ったようにも感じられる表情が、手をとると笑みに変わったのを見てほっと胸を撫で下ろす。友人と夕食を楽しむのに身分や性別など関係ない、自らの信ずる選択であっても、初めて父や弟以外の手をとるのには相応の覚悟がやはりいって。相手からすれば大した意味の無い行動でも、ハンナの中では大きな一歩に、内心ドキドキしながらメモを覗き込めば、パッと表情を明るくして無邪気な声を上げる。屋敷からこの店までの道中で、確かに多少庶民的ではあるが食欲を掻き立てる香りと、楽しそうな声と音楽には何度も視線を奪われた、とはいえハンナが父や弟と入るような格の店でもなく、専ら最近の興味の向かう所のひとつで。少々賞品の趣旨から外れてはいるものの、心底嬉しそうな好奇心に輝く目を、メモからレオンに向ければ、メモを大切そうに胸に抱いて。 )

ありがとうございます、楽しみにしておりますわ。


>50 ガードナーさん

疲れ……どうかしら?

あら、もしかして、だからこうやって付き合ってくださったの?

( どうやら気持ちよさそうな寝息を立てている弟が抱えている酒瓶はカレアムから見えないらしい、基本的に弟に甘いハンナではあるがこの時ばかりはジトリと弟を見やって。親切な忠告を口にするカレアムに目をパチクリさせれば、口を抑えてクスクスと笑いながら首を傾げて。)



53: カレアム・ガードナー [×]
2021-08-16 21:15:44



>51 レオン

ごもっとも。焦りは禁物ですが、節度を。

( どんどん年を取って、結局はチャンスを逃がす、なんてことにはならないようにと忠告する相手に深刻な表情で頷いて。
しかし、自分の格好つけた言葉に驚くレオンを見て、照れくさくなり、先程の表情など崩れてしまった。
相手の音楽についての話に相槌を打ちながら、未だに小さく聞こえる曲の心地よさに頬を緩ませて。たまにコンサート会場へ足を運ぶと言う相手に、音楽が好きかと聞かれれば、もちろんです、と迷いなく答えて )


いつか予定が合えば、是非あなたとコンサートに行きたいです、ダントンさん。



>52 ハンナ

…長い話に付き合わされた方を何回か目にしているんです。
まぁ、それも”ラ・リヴィエールらしさ”だと言ってしまえば、それまでですけれども。

( 察するにハンナとは親しいであろう男性に対し、“それはどうか”と やや投げやりな彼女の発言に思わず微笑んで。
ラ・リヴィエールで一人で時間を潰していれば、長話に捕まった者を何人か見たことがあると小さくため息をつく。
今度は上品に笑う彼女に、話に付き合ったことについて問われれば、真剣な表情に戻り口を開いて )

だって、あなたが忙しなく表情を変えて、わたしの話に付き合ってくださいますから…付き合ってくださったのは寧ろわたしの方です。

また別の日にでも、あなたとゆっくりお話しできる時間があれば嬉しいですね。今度はあなたにお話ししてもらう番です。
                           
                           



54: レオン・ダントン [×]
2021-08-17 22:12:23




>52  ハンナ


ええ。

( 紙に書いた店の名前を知っていたこと、前からそこに興味を持っていたというハンナの予想外の返答に少し驚いて。それもそのはず。あの店はいわゆる"上流階級"なんていう者たちが近付くような場所ではなく。しかし、今回のディナーの相手は、そんな頭の凝り固まったブルジョワ連中ではなく、目の前の良くも悪くも庶民的な淑女。そのことを思い出せば納得して。憧れの店に行けることになって心底嬉しそうな表情をするそんな彼女を見れば、こちらの顔にも自然と笑みが浮かび上がり。グラスの水を飲み干せば、さて、と言って。まだ帰るには少し早い時間ではあるが、先の対決で飲みすぎたらしく。席からゆっくりと立ち上がれば、テーブルの上の帽子を手に取り、それを胸に当てお辞儀をし。)

そろそろ失礼させていただこうかな。

今夜は楽しい時間をありがとう。
では、メモの日時にまた。失礼。


(/いつもお世話になっております。レオンの後ろの者です。私としたことが、レオンがメモにディナーの日時を書く描写を入れるのをすっかり忘れておりまして、勝手ながら書いたことにさせていただきましたが宜しかったでしょうか…。また、今後の展開のご相談なのですが、レオンがレストランの店先でハンナ様のご到着を待っているというものでも宜しいでしょうか。ハンナ様とのディナー、楽しみにしております。それでは、失礼しました。 )



>53  カレアム


( クールで、普段一人でいることの多いカレアムが、コンサートに一緒に行きたいと云ってくれるのを聞けば、嬉しさと驚きが混じった表情をして。そういえば、とオーケストラのコンサートを聞きに行こうかと思っていたことを思い出し、彼をそれに誘って。また、カレアムがレオンのことを他人行儀に苗字で呼ぶのを聞けば、どうかレオンと、と自分のことを名前で呼ぶようにと勧めて )

ふむ…ちょうど今度のコンサートに行こうと思っていたのだが、よければ一緒にどうかね。




55: ハンナ・ホフマン [×]
2021-08-18 16:42:48




>53 ガードナーさん

ふふ、それでもお陰で絡まれなかったのは事実ですわ。ありがとうございます。

( そもそも認めてしまえば良いものを、ハンナの質問に正直に答えるカレアムの不器用な誠実さに、好感を覚え。自分が話すというのは得意ではないが、穏やかな彼との会話の時間はきっと心地よいものになるだろう、とより一層華やかに微笑んで立ち上がり。ラ・リヴィエールの扉を見遣れば、使用人風の男と御者風の男が2人所在なさげにこちらを窺うように立っていて。そのままカレアムに向かって優雅なお辞儀をすると、滑るようにゆったりと扉に向かい。 )

でしたら話したくなるようにさせてくださいな。
家の者が参りましたので失礼致します。
御機嫌ようムッシュ・ガードナー。良い夜を。

(/お世話になっております。ハンナの中の者です。今後の展開ですがこのまま何もなければ、またラ・リヴィエールで偶然お会いする形で今晩のところはお別れ、で宜しいでしょうか?
今何かあれば、呼び止めていただければ弟を先に返してカレアム様にお付き合い致します。どうぞよろしくお願い致します。 )


>54 ダントンさん

こちらこそ、素敵な夜になりました。
ええ、お気をつけて。

( 興奮するハンナに微笑ましそうな笑みを浮かべるレオンに気づくと、こほん、と恥ずかしそうに調子を整えて。レオンが立つのに合わせて立ち上がれば、ドレスの裾を持ち上げてお辞儀を返し。立ち上がったことでじんわりとシャンパンのまわりが早くなるのを感じながら、頬をアルコールに染めてにっこりと微笑んで。 )

(/こちらこそ大変お世話になっております。メモについて把握致しました。勿論全く問題ございません。雰囲気ある素敵なお誘いで、ハンナはこのメモを今後も大事に取っておくんだろうな、など想像が膨らんでしまいました!
今後の展開についてもかしこまりました。そちらでよろしくお願い致します。 )





56: レオン・ダントン [×]
2021-08-19 22:05:42



>55 ハンナ


( 夕陽でピンク色に染まったヴィエンヌの空。季節やこの街の緯度が高いせいなのだろう。スーツベストに留めてある懐中時計を覗けば、針は既にディナーの半刻前ほどを指している。スーツを整え、帽子を被り、ドアを開けると、多くの人が行き交う通りに出て。彼らの間を縫うようにして歩道の縁まで歩き、指を2本歯の間に挟んで笛を吹く。すると、前方を走っていたハンサムキャブがレオンの目の前でゆっくりと止まり。お世辞にも座り心地が良いとは言えない車両に乗り込み、後ろに立っている御者に目的地の名前を告げれば、御者が屋根越しに鞭をふるい、馬車が動き出す。がたがたと揺れる馬車の中、窓から街の景色を覗いてみると、そこからは、ワッフルのように几帳面に敷き詰められた石畳の上で、蹄の音と車輪の音を街中に響かせながら走る華麗な馬車達や、ベージュ色を基調とした石造りの建物達が隙間なくずらりと並んでいる様子が見えてくる。しばらく走った後、緑色のオーニングが一階部分に取り付けられた、やはりベージュ色の建物の前で馬車が止まる。御者に礼を述べ、金を払えば、レストランの入口近くまで歩いて。彼女が先に待っていたらどうしようかと辺りをちらりと見渡すも、幸いまだ着いていないらしい。壁にもたれかかり、腕を組み少し俯く。木枠で囲まれた窓から漏れてくる暖かな照明に楽しそうな笑い声、そしてバンドの演奏。それらに耳をすませ、今夜起こることに胸を躍らせながら、もうすぐ来るであろう今夜の特別なディナーの相手の到着を気長に待つことにして )




57: カレアム・ガードナー [×]
2021-08-19 23:34:52



>54 レオン

えぇ!是非ご一緒させてください。…都合の良い日はいつですか?

( 相手を苗字で呼べば、名前で呼ぶようにと言われたことで、いつもの自分のよそよそしさが大っぴらになっていることに少し頬を赤らめて。
コンサートに誘ってくれた相手を見て、自分の感情の起伏は普段通りであるものの、目を輝かせる。ヴィエンヌの静かな夜と、流れてくる小さな音楽には似つかわしくない声を上げて是非、と一言。相手の予定が合う日を訊ねて)






>55 ハンナ

はい、良い夜を。ではまた。

( 家の者が迎えに来たと言って立ち上がった彼女を見て、自分も立ち上がれば、あなたも良い夜をと返事をして。相手がお辞儀をすると、それに応えるようにこちらも頭を下げて。”話したくなるようにさせてくださいな”といった相手の発言に少し戸惑ったものの、彼女との優雅でありつつものんびりとした会話をすることを期待して)
                           


58: レオン・ダントン [×]
2021-08-20 18:50:27




>57  カレアム


( 平然を装いつつも、どこか興奮を隠せずにいるカレアムの姿。打ち解けてくれた証拠なのだろうか、と思うと嬉しさや微笑ましさが胸から込み上げてきて。コンサートの公演日を確認するため、ジャケットの内ポケットからメモ帳を取り出して開いてみる。ベンチの横にあるガス灯の微かな光を頼りに、ページを上から指で辿っていけば、ヴィエンヌ音楽院管弦楽団の定例演奏会、と走り書きされたメモを見つけて。それをカレアムにも見せるため、メモ帳を彼の方へ傾ければ )

たしか……うん、二週間後の日曜日はどうかね。





59: ハンナ・ホフマン [×]
2021-08-21 23:55:33



>56 ダントンさん

( 揺れる辻馬車から、夕刻の美しいヴィエンヌの街を眺める。行先も相手も告げずに屋敷を抜け出して来たから、屋敷の四輪馬車は使えなかった。万一の時のための書き置きの口実に弟を使ってしまったが、普段は彼に付き合っているのだから、今夜くらいは上手く誤魔化しておいてくれるだろう。慣れない辻馬車の乗り心地は快適とは言いがたかったが、その不規則な揺れは今のハンナの心の律動のようで不快ではなかった。緑のオーニングの建物の前に馬車が止まったため、料金とチップを払う。相場は分からなかったが、御者の表情を見れば、どうやら多すぎたことは確かなようだ。その代わりか扉を開けて不慣れな手を差し伸べてくれる御者に、微笑んで手をとると、狭い馬車から降り立って。御者にお礼を言って振り返り、壁にもたれかかるレオンを見つけると満面に華やかな笑みを浮かべ。ブルーのリボンで編み上げた娘らしい髪型の後れ毛と、白地にブルーのストライプのドレスの裾を揺らして駆け寄って。 )

こんばんは、ムッシュ・ダントン。
私、時間通りについたと思うのですけれど、お待たせしてしまったわ。


>57 ガードナーさん

( 藍色に沈んだ街並みを蜂蜜色の街灯が暖かく照らすヴィエンヌの夜、を美しく映し流れるティウ。ラ・リヴィエールのテラス席でそのせせらぎに耳を傾け、色とりどりのカードを広げて書き物をする時間。これ以上ない完璧な時間でありながら、今晩は何処か心ここに在らずといった様子で、しまいには退屈そうに油断した欠伸をふわり。 )



60: カレアム・ガードナー [×]
2021-08-23 00:17:16


>58 レオン


( わざわざ自分の方へ傾けてくれたメモ帳を見て、相手の大胆な走り書きを読めば、自分の手帳を取り出し、二週間後の日曜日の予定を確認する。その日は空いていると頷けば、コンサート会場内いっぱいに広がる、美しい音色の想像を膨らませて。楽しみだと言えば、闇に目が慣れてしまったせいで気づかなかったものの、このときはもう遅い時間で。これ以上相手を留めてしまっては、と思い、ゆっくりと立ち上がり )

その日にしましょうか。…とても楽しみにしていますよ。
もう夜も遅いので、そろそろわたしは失礼します。


(/いつもありがとうございます。もし、帰ろうとするカレアムに何か用があるのなら、遠慮なく呼び止めていただければと思います。特にない場合は、このままコンサートの日へ飛ばそうかと考えております。)




>59 ハンナ

…すみません、ホフマンさんですよね?
こんばんは、ガードナーです。


( 街灯の光が闇に溶けるような時分。ヴィエンヌをゆったりとした足取りで歩く。大学で課題の片を付け、リフレッシュに読書がてら飲み物でも、と思いラ・リヴィエールへ。鞄の持ち手を握りしめ、ふとテラス席を見やれば見覚えのある人物がいることに気がつく。
何やら書き物を広げているその人物が誰なのかが分かった次第には扉を開けて。ウェイターに紅茶を注文し、テラス席に顔を出せば確認するように話し掛けて )


(/背後様への返信を忘れていました…申し訳ありません。ラ・リヴィエールで再会したという展開でいきたいと思いますのでよろしくお願いします。)
                           


61: オーナー [×]
2021-08-23 19:26:13




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レオン・ダントン  >5

カレアム・ガードナー  >7

ハンナ・ホフマン  >16


ボンソワール。
いかがなされましたか。ああ、この絵ですか。昔、無名の画家が代金代わりに置いていったものですよ。たしか、ムッシュ・ゴーガン…といった名前だったかと。




62: レオン・ダントン [×]
2021-08-23 19:35:12




>59  ハンナ


( こちらに駆け寄ってくる足音に気づき、顔を上げて視線を向ければ、その瞳に映ったのは、澄みわたった青い水に、さらさらの白い砂を彷彿とさせる美しいドレスとそれを着こなすハンナ。優美さと可憐さを感じさせる彼女の姿に、眉を上げ瞬きも忘れてつい見惚れてしまって。しかし、意識を急いで下界に戻せば、壁から背を離し帽子のつばをつかみ、微笑みながら挨拶を返して。実際は予定時間よりも少し早く着いていたが、"着いたばかり"なんて小さな嘘をつき、にっこりと笑って。立っていた場所から数歩歩き、夕陽の色に似た暖かな光がガラス部分から漏れている木製ドアまで近づけば、引いて開け、脇にずれて )

こんばんは、マドモアゼル・ホフマン。
いえ、わたしも着いたばかりですから。さあ。



>60  カレアム


( カレアムがコンサート当日に予定がないことを確認すれば、よかった、と安心した表情で返事をして。ゆっくりと立ち上がるカレアムを見れば、彼のことを見上げながら帽子のつばをつかみ、にっこりと微笑んで別れの挨拶を言って )

わたしも楽しみだ。
うん、お気をつけて。


(/こちらこそいつもありがとうございます。はい、このままコンサート当日まで飛ばしていただく形で大丈夫です!芸術の都であるヴィエンヌでのコンサート、とても楽しみです。 )




63: オーナー [×]
2021-08-29 03:53:36




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64: カレアム・ガードナー [×]
2021-09-06 13:41:03



>62 レオン

( 忙しなく響きを立てて走る馬車に揺れながら、いつも帽子を被り、会話では表情がころころ変わるかの人のことを思い浮かべる。
ぼんやりと空に目を向ければ、まだ夕焼けの色が残っているものの、既に暗くなり始めていて。馬車を使うときに必ずと言って良いほど思い出すのは、幼い頃、馬車から降りるときに転ばぬようにと母親に注意を受けたことだった。
石畳に降り立てば、ネクタイを締め直し、目の前に聳え立つコンサート・ホールを見上げる。荘厳な装飾が施されているそれは、いっそう自分の心を弾ませる。
芸術の都であるヴィエンヌで音楽に浸ることができる、と表には出さずとも胸を躍らせて。
相手はまだ到着していないようであり、綺麗に並べられた石畳の端にて待つことに。
気がついてスーツに付いていた埃を払うと背筋を伸ばし足を揃えて立って)
                           


65: レオン・ダントン [×]
2021-09-07 07:22:46




( コンサートホール行きの乗合馬車。その屋上席には、さまざまな者が座っていた。芸術家や弁護士、新聞記者、社交界の女性、そして、山高帽を被った八の字眉の彼。いつもの彼ならば辻馬車を利用するところだが、今から向かうはコンサート。チケット代のために少しでも節約せねばならない。二週間前から節食にもつとめるほどだ。懐中時計を開き、馬車の外を一瞥してみる。目的地はもうすぐ。ちょうど乗客たちの自慢話にも飽き飽きしてきた頃合だった。こんな乗り心地の悪い車両ですら、彼らの虚栄心を止めることはできなかったらしい。ようやく車両が止まり、苦虫を噛み潰したような顔で石畳へ降り立つ。すると、そこにあったものは、数本の列柱が立ち並ぶ、白く美しく、神々しい威厳を放つ建造物。日が落ち暗くなった周辺を照明で照らすその様は、まさに神殿のようで。先ほどまでのことなど、まるでなかったかのような明るい表情で辺りを見渡せば、背筋を伸ばし、凛々しく立っている相手の姿を見つけて。彼のもとに駆け寄り、帽子のつばを持ちながら挨拶すれば )

すまない、待たせてしまったかな。思いのほか、道路が混んでいたみたいでね。まったく、乗合馬車は最悪だったよ。





66: カレアム・ガードナー [×]
2021-09-08 18:31:33



>65 レオン

( 他の人と共に音楽を鑑賞するのはいつぶりだろうかと思い返す。時間帯のせいか、道路が混雑してきた。人や馬車でごったがえす中、彼に自分の居場所を気づいてもらえるだろうかと ふと頭をよぎったが、その心配は必要なかった。
誰かが自分の方に駆け寄ってきたかと思えば、今到着したであろう相手の姿。その姿を見て軽く頭を下げ挨拶をすると、待たせたかと言う相手に対してかぶりを振り。馬車が最悪だったと零す彼に声を掛けて )
 
レオンさん、こんばんは。…いえ、わたしも今着いたところなので。
えぇ、道路も混雑してきましたね。
                           

67: レオン・ダントン [×]
2021-09-17 20:53:56




>66  カレアム


そうか、ならよかった。

( 二週間ぶりのカレアムの姿。相変わらず、礼儀正しいのか硬いのか分からない話し方をする彼の様子に、ふふ、と小さく笑みを溢す。辺りを見渡せば、彼の言う通り、多くの馬車や人で道路はごった返してきており、その大群はまさしくアリのように行列をなしコンサートホールへ向かっていて。ジャケットの内ポケットに手を入れれば、横長の長方形のチケットを二枚取り出し、片方を彼に渡し。ついてこい、なんていう風に右手を軽く振り、歩き出せば、アリの群れの中に混じり、ホールの中に入っていき )

さあ、行こうか。チケットは用意してある。





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