TOP >
オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1387:
ニール・グレイ [×]
2024-08-23 01:16:44
>ジョネル/クォーヴ(>1385)
――ばあ、なんてねぇ。丁度良い頃合いみたいだから、オレちゃんに交代するよ。…ふふ。そんな事言うならオレちゃんだって、貴方達の夢物語がとっても羨ましかったよ。公爵さんも、貴方とまた話せる夜が待ち遠しいってさ。
…うん、取り敢えず手短にこの辺で。夢の話は名残惜しいけど、この先の物語も楽しみで仕方ないからね。それじゃあ、貴方もオレちゃんも、良い夜を過ごせるよう願ってるねぇ。
***
(美しき尾の淑女と過ごし始めて一週間。栄養摂取こそまだ十全とは言えないが、目元の隈はすっかり消え去った。「…今日も綺麗だねぇ、フェロメナ。」限り無く照明を絞った暗い室内。棚の上段に仮住まう彼女の紅碧が、窓辺で揺れる白髪のカーテンにちかちか映り込む。――その色にのんびり見惚れて暫し。「……ひとに会いたいなぁ。」不意に零れ落ちた呟き。…使い魔達も淑女も、己を認識し言葉を理解しているのは解っているが、どうしても満ち足りないと、獣の性分を宿す肚の奥底から願望が洩れる。それから喉に唸りを回した後、思い付いた足が向かったのはベッド脇、備え付けのテーブルに置かれたペンとメモ用紙の元。一先ずシーツの上に腰を落ち着け、手にしたそれの一枚へインクを下ろして、いそいそとメッセージを描き出す。――『日照りで溶けちゃいそう。涼しい所連れてって。』じりじり身を焦がす寂寥を忌々しい太陽に喩えた文面は、罫線も無いのにきちりと真っ直ぐ。教科書の見本そのまま並べられた文字にも、ブレや大小が微塵たりと存在しない。そんな不気味なほど人となりが一切見えない、まるで機器の印刷のようなそれを紙を突き破らんばかりの濃い筆圧で綴り、その最後に名前を添える。「でーきたぁ。」短い文章の誤字を確認して、二つ折りにした用紙を差し出した場所は、丁度傍で作業していた使い魔の鼻先。「ねぇねぇ、このお手紙、クォーヴの所まで持ってってほしいなぁ。」己の声に振り返った使い魔を見詰め、ゆらり首を傾げつつ反応を待てば、その使い魔は了承の声の代わりに手紙を受け取った。「ふふ、宜しくねぇ。」何処かへと向かうその後ろ姿にひらり片手を振って見送り、残された己は僅かな達成感にご機嫌と、いつ聴いたとも知れないうろ覚えの童謡を鼻で奏でながらまた窓辺に舞い戻り、其処から淑女を眺めて返事を待つ。)
1388:
ハイネ [×]
2024-08-23 08:03:46
>グレン(>>1386)
おや、俺が万邦無比の有能な執事であったとは想像がつくでしょう?
(よく手入れの行き届いたぴかぴかの燕尾服を見せつけるように少しだけ身を離しては長い指をその胸元辺りに添えてしたり顔で同意を求める。敬語のみならず服装もその頃の影響が多分に出ている事を言外に示しながら「 貴方も俺に憧れたのなら奉仕してくれてもよいのですよ。あの夜プレゼントしたオートクチュールのメイド服でね 」あの時誂えたヘッドドレスの名残をなぞるように彼の髪に手を伸ばしそっと撫ぜて、ああ可愛かったなと記憶が蘇れば途端にまたあの姿を見たくなってしまう。いつかまた自身の贈った手作りの衣装のどれかにて出迎えてくれるのだろうか、そんな期待は甘やか且つ危うげな誘惑の声に姿を変えて「 手取り足取り、指導して差し上げますよ 」髪から輪郭を伝って顎へ、そうして喉仏から鎖骨、左胸を指先にてじっくりとなぞりながら耳元にて戯れに囁き喉奥で低く笑って。「 質問が抽象的すぎて些か回答に窮します。俺の何を知りたいのですか 」あれこれと世話を焼いてしまい結果的に無能な生徒を育ててしまう導師ではなく、きちんと相手に思考のパズルを組んでからそれを言葉に抽出させんとする教師のように、刺々しさや厳しさのまるっきり抜けた穏やかな声と表情にて宝石のような双眸を捉えて)
1389:
クォーヴ [×]
2024-08-23 08:06:15
>ニール(>>1387)
(くる、ぐるると鳥類が嘴の奥深くで鳴らす甘えるような音だけが彩る死神の自室。自らの使い魔たるカラスの頭や身体を冷たい指の腹で慈しむように撫で、小さく柔らかなブラシで毛繕いを真似た手入れをしてやっていた最中の事。また別の個体が長細い嘴に手紙を咥えてパタパタと飛来し、主の肩へと着陸して。一時世話を中断すると、腹を見せて無防備に寝そべる犬猫のような体勢を取っていた最初のカラスに伝言係がガァガァとやっかみ、応戦するように体勢を整えたそれらが威嚇し合う様を困ったような笑みにて横目で見ながら手紙を確認する。可愛げな内容には少々不釣り合いな不気味な圧力を感じる筆致も、彼がダークエルフとのお遊びで視覚を封じられていた際に紡いだ庭園でのあの夜に機械仕掛けの獣性を一度垣間見ているからこそ妙に解釈が一致したような納得感すら覚えて「 ごめんね、続きはまた今度。喧嘩は駄目だよ 」人を喰らう怪物が跋扈する屋敷にて彼は己を選んで頼ってくれたのだから、今回の優先順位は当然使い魔よりも獲物が上回る事に。二羽から同時に抗議の鳴き声が上がるも優しく声を掛ける事でそれを御し、向かったのは彼の部屋。しかし扉ではなく窓側に回れば、翼もなく空に浮きながらまるでアルカナの逆位置の如く頭を下に足を上にして窓の外から部屋を覗き――まさかちょうど彼が窓際にいるとは思っていなかったため一度目をぱちくりさせるもすぐに目尻を垂らして微笑み「 …ばあ。死神が君を攫いに来たよ 」重力に逆らいきれないふわふわの髪がゆらゆらと夜風に靡き僅かに顔を隠すのもそのままに、次いで見覚えのない魔界の生物が視界に入れば何故そんなものが獲物の部屋に、という至極真っ当な疑問は心に仕舞ったまま「 綺麗な子だね。とっても君を好きみたいだ 」傍から見ても彼に懐いているとなぜだか伝わってくる雰囲気を纏う彼女を観察してから彼の二つの紅へと視線を戻して)
1390:
ニール・グレイ [×]
2024-08-23 19:05:58
>クォーヴ(>1389)
(窓から差し込む月光が不意にふっと翳った事で、不規則に奏でられていた歌は止む。そのままぐりっと首を反らして真後ろの開いた硝子向こうを窺えば、今か今かと待ち望んだ姿と逆しまに目が合う。「わあ、」驚く声と見開く瞳はわざとらしく、「死神さんってば、おっかなぁい。」返す恐怖も彼の冗句に乗っかった形ばかりで、言葉そのものは嬉々と弛む色に染められている。そんな挨拶代わりのやり取りの後、移った話題に己も視線を淑女の方へと。「そう、良いでしょ。ハイネと遊んだ時の代価でね、ちょっとの間貸してもらってるの。」ふふん、と鼻を鳴らして自慢するような物言いは、宛らお気に入りの玩具を見せびらかす仔猫が如く。「お名前はフェロメナ。――彼女、エゴが好きなんだって。」紡いだ名に呼応するように、鮮やかな薔薇色の尾でくるり旋回したその姿を、うっとり細めた目で見詰めながら、熱の籠る吐息と共にかのダークエルフから聞いた彼女の事をそのまま口授する。それから今度は半身に振り返って彼の方を向き直して、「綺麗で、可愛いでしょ。」ついさっきの褒め言葉にもう一つ付け加えて、ゆらり首を傾げ るいつもの仕草を。それを直ぐ様戻した次、「あとさ、たまーに涼しそうで羨ましくなっちゃうんだよねぇ。オレちゃんも思いっきり水遊びしたくなるくらいさ。」くすくす笑って告げるそれは、手紙の内容にも絡めたジョーク混じりの願望と、取って付けた口実の用向き。「…ね、クォーヴ。何処か良い所知らない?」内緒話に似た音へ戯れに声を潜めつつ、彼がその答えを行動にて示す事を期待して、片手をふわり窓の外へと伸ばして差し出す。)
1391:
グレン [×]
2024-08-23 21:50:27
>ハイネ( >1388)
んー……どうせだったら、ハイネと同じような燕尾服が良いなぁ
( 決してあのメイド服が嫌なわけでは無いものの、好き好んでスカート等の類を身につける訳でもない。緩いおねだりと共に小さく首を傾げて見せて。耳に吐息がかかる程の距離から囁かれる言葉は色香を多分に孕んだそれ。髪を梳くように撫でていた手が身体を伝い下へ下へと降りていく様は、きっと違う誰かにされたのならば多少なりとも嫌悪感を抱く原因となったのだろうが、目前の彼にされるのは無論嫌な感触を覚える事はなく。むしろ喉元を通る際はほんの少し首を伸ばして触れやすいようにして。投げられた質問に対して素直に思考を働かせるものの、論理的に物事を組み立てるほどの頭は残っていないのか眉根を顰めた難しい表情を浮かべること数十秒程 「 ……全部? 」 ぽつりと呟くように落とした回答はたっぷりと時間を要したにも関わらず、大した進捗は無く。けれども決して思考を放棄したつもりも無く 「 なんて言ったらいいのかな……多分、俺の知らないハイネの事を知りたい…んだと思う 」 言葉を選ぶように途中途中に間を置きながら紡ぎ出すのは考えの一端。誰かのことをこんなにも知りたいと思ったのは初めてで、どう伝えればいいのかなんて分かるはずもなく声音に乗せたそれで彼は分かってくれるだろうか。こちらへと向けられた柔らかな輝きの宿る双眸を見上げる瞳をゆらり揺らして )
1392:
クォーヴ [×]
2024-08-24 10:55:36
>ニール(>>1390)
ハイネが――。…ふふ、よく貸してくれたね
(素直な驚きは特別親しいわけではないにしてもダークエルフが自らの囲う品々に対して異様な程に執心している事を知っているから。後輩たるシナモン色の死神の方が彼とは近しい間柄であり、いつだったかうっかり彼の品に傷をつけかけたとかで大目玉を食らったと聞いた。彼がフェロメナを誇らしげに思うように、彼女もニールという存在を好ましく思っている事を如実に示す薔薇色。この屋敷のあちこちを夥しいほど埋め尽くす黒薔薇にすっかり目が慣れてしまった怪物には本来の色彩であるそれが大変眩しく思えたのか微かに目を細めて、しかし表情は依然として凪いだ湖面のように静謐で穏やかに「 そういえば、目の調子は――僕のこと、きちんと見えてるかな? 」ゆったりと羽根が空中を舞うように天地をひっくり返し、窓枠へと近寄りながら二つの紅をじっと見つめて僅かに首を傾げて。水遊び、とそのリクエストを一先ず額面通りに受け取れば、故意か否か焦らすように伸ばされた片手を自らのそれで迎えてゆるゆると指を絡めるだけに留め「 黒い茨の森を進むとね、丁度ニールの瞳みたいに真紅に染まった湖があるんだよ。けれどそこの水は少し“ヒト”には刺激が強いから、水遊びには向かないね 」重力を感じさせない所作でそっと窓枠に腰掛け、繋いだ手を引き寄せることはなくただ淡く握り込み「 それか――そうだ、ニールは果物は好き? 」彼のお願いを叶えるために思考を巡らせる間、大きな月を見上げて黙すること少々。何かを思い出したかのようにぱっと表情に明朗さを宿して、きっと窓枠分彼の方が低い位置にあるであろう顔を柔らかく見下ろして)
1393:
ハイネ [×]
2024-08-24 10:58:13
>グレン(>>1391)
そうですねえ、…貴方には白い生地の方が似合いそうだ
(極上のキャンバスゆえ例えどんな絵を描いて何を着せようとも似合うのだろうが、重心を後ろに傾けるようにして引き目に彼の姿をまじまじ眺めながら半ば独り言のように呟いて。その後密着するような体勢へと戻れば更に接触を求めるように暖かな片手を自らの冷たいそれで捕まえて「 一度ご自身で仕立ててみては如何です?きっと良い時間潰しになりますよ、あれらも喜んで手伝うでしょう 」他意のない提案に目配せをした蝶の使い魔たちも歓迎とばかりにきらきらはたはたと羽ばたいて、そんな様を微笑ましそうにしながら引き寄せた手の甲に軽く唇を当てて。依然として漠然たる好奇心の内訳にふっと吐息するように笑って「 けれど、何でもよいわけではないのでしょう?例えば俺が現在に至るまでどんなコレクションをどう可愛がってきたかとか、他のお気に入りの話だとか――きっと貴方、やきもちを焼いてしまいますものねえ 」くつくつと意地悪そうに笑う魂胆に悪意はまるで無く、ただそんな彼の姿もきっと可愛いだろうとただ堪えきれなかった妄想が笑気となって漏れ出ただけのこと。つまり何が言いたいのか、何故こうも話題の指定を推薦するのかを伝えんと幾ばくか揺らいで見える双眸を見つめ「 俺だって、グレンを悪戯に傷付けたいわけではありません。だからきちんと意思表示をしていただかないと 」お利口な彼ならば分かってくれるだろうか、しかしそんな期待な内心に留めただ親が子を諭すような静かな優しさだけを声と眼差しに示しながらゆっくりと手を握る力を痛くない程度に強めて)
1394:
執事長 [×]
2024-08-24 11:00:29
>新規住人(ラミア♀)を追加しました!
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters】
>ご新規様・常連様・お試しの方等々、演者様を募集中です[ 今夜の案内役:キルステン ]
▼ 提供一覧 ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters】
▼ PF作成はこちら ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome】
▼ 世界観・ルール ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world】
▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼
◆ルシアン(>>19)
◆ザカリー・アーバーン(>>93)
◆レオ(>>147)
◆ニール・グレイ(>>244)
◆シャラメ(>>395)
◇ミネルヴァ(>>489)
◇プリケル(>>559)
◆リーパー(>>576)
◆グレン(>>644)
◇リリー・フリント(>>1041)
◇蘭玲(>>1047)
▼ 現在のブックマーク(最長1ヶ月間保持) ▼
●ニール × クォーヴ ⇒ 【 >>1392 】
●グレン × ハイネ ⇒ 【 >>1393 】
▼ 日常イベント ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/events】
▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼
1395:
ニール・グレイ [×]
2024-08-24 12:55:54
>クォーヴ(>1892)
(淑女を語り終えて一先ず満足そうに呼吸を置き、彼とまた視線がぶつかった所に問う声。慮るように聞こえるそれへ、「見えてるよ。貴方の優しいお顔も、綺麗な目も、」簡潔な答え、続けて目尻にも口の端にも弧を描きながら、今度は正位置に合った顔を此方からもぐっと近付けて。「――そこに映ってるオレちゃんだって、ばっちりはっきり。」夜風が揺らす白髪の下、彼の瞳に己の色を覗く紅のぎらつきを隠さず晒すのは、お茶会の夜の赦しへ喜びを覚えているからこそ。――緩やかに指が組み合った手に嬉しげに、しかし続いた言葉へしょんぼりと気落ちする眉や口元を混ぜ込んだ、困り笑いの顔を練り付け、「そっか、残念。…でも、いつか見たいねぇ。オレちゃんと同じ色の湖。」いずれの夜の楽しみと、表情程の憂いを見せずにこの先の未来に期待を預ける。それから窓枠に座るその隣に並び、身体を彼と同じ室内側に向けた後、僅かに浮いた沈黙の間繋がった手をじっと見詰め、絡まる指に力を籠めたり弱めたり、手持ち無沙汰と興味津々の狭間でにぎにぎと遊んで。――やっと届いた質問の意図を読みかねたらしい、彼を見上げた頭はゆらり傾き、瞳はきょとんと丸く瞬いて。しかし直ぐにいつもの気の抜けた笑顔が形作られ、「うん、好きだよ。食べやすくって甘くて、すぐ食べられて、何にもしなくても美味しいし。」表情通りの嬉々とした音で是を返し、同時に空きっぱなしだった指を胸元で折り折り、好む理由を数えるご機嫌な仕草を。「ふふ。どうしたの、急にそんな事訊いたりして。」その音色を引き摺ったままもう一度、先程とは逆方向にかっくり首を揺らして、今度は己の方から彼に問い返した。)
1396:
ニール・グレイ [×]
2024-08-24 15:16:57
>1395
>クォーヴ
***
あ、アンカー未来差しちゃってるねぇ。今気が付いた。
お返事は>1392宛てだよ。
お話出来るのに浮かれちゃって、こういうミス増えちゃってるから、一度謝りたくって出てきちゃった。…ホントごめんねぇ。この言葉にお返事はいいよ。それじゃあねぇ。
1397:
秋天 [×]
2024-08-24 17:58:54
指名:クォーヴ
希望ルート:秘密の共犯者、恋愛
名前:秋天(チウティエン)
性別:男
年齢:18歳
職業:学生
性格:環境故の自立心から大人びた振る舞いをしがちだが、実際は感情表現豊かな方で年相応以上に甘えたいし甘やかしたい。周囲からの評価は健気・押しに弱いといったところで、それも間違いではないがほしいものを手に入れるための努力は惜しまないタイプ。本来は好奇心旺盛かつ人懐っこい直情的な性分で、自覚のない依存気質。虚勢を張りがちだがメンタルが強い方ではないのでつつけば簡単に崩れ落ちる脆さがある。
容姿:癖のない黒髪を無造作なセンターパートにしている。顔そのものが小さめで鼻や唇もやや小ぶり。幅の狭い平行二重と色素の濃い真っ黒の虹彩。左目の下には泣きぼくろが一つあり、若干釣り目がちなせいか無表情だと鋭い印象を与えることも。色白で体型は平凡。身長172cm。淡い水色のシャツの下にチェーンが短めのネックレスを忍ばせており、ストライプ柄のネクタイにネイビーのスラックスとごく一般的な制服姿。
備考:アジア系の顔立ちと名前だが、物心ついたときには英語圏におりとある白人女性の養子として育てられた。いきさつは一切知らされていないものの、養母には多大な恩を感じているため事情は死ぬまでに聞けたらくらいに思っている。また養母は古い貴族の末端の家系であったが、独身を貫いた上異邦人の子供を養子にする変わり者という認識をされているため親戚の集まりなどでは親子共々面倒そうな扱い受けていた。基本的には自主性を重んじてのびのびと育てられたが、将来を案じた養母が進学先だけは頑として譲らなかったため偏差値の高い全寮制のスクールへ入学し優秀な成績のまま最高学年を迎える。
ロルテスト:
( その知らせを受けたのは、授業中のことだった。担任の先生が焦った様子で僕を呼びにやって来たので、不思議に思いながら教室を出て。その場で何かを告げられるのかと思いきや、先生は廊下の隅の方まで歩を進めるとやっと僕に向き直り、恐る恐る口を開いたのだ。「お前の家に強盗か何かが侵入して、居合わせた保護者の方が……被害にあったそうだ。今日は早退して搬送先の病院へ向かう準備をして来なさい」震える足が一歩、自分の意志とは無関係に後ずさる。真っ直ぐ立っていることが難しくて、「……わかりました」なんて聞き分けの良い返事が口を出たことに内心驚愕する。僕は血の気が引いた手足になんとか鞭を入れると、寮の自室で身支度を整えた。逸る気持ちで病院へ到着し、案内された部屋にそっと足を踏み入れる。それから程なくして、母は静かに息を引き取った。「きっとあなたが来るのを待っていたのよ……」白衣の天使たちはそんなふうに僕を慰めたが、気の利いた返事はできなかった。ただうつむいて、強く奥歯を食いしばる。気を使われたのか、いつの間にか自分一人になっていた病室で母の亡骸をじっと見つめた。胸が張り裂けそうなほど苦しくて、どうにか落ち着ける方法を考える。答えは出ない。緩やかに思考を止める。そうしている間は世界も一緒に静止してくれているような気がしたが、僕の耳はほんの些細な物音を聞き漏らさなかった。
──ひらり。軽いものが床に落ちるような音。視線落とすと手紙か何かが右足の真隣に横たわっていて、一体どこから落ちたのだろうと辺りを見渡した。周囲にそれらしいテーブルや棚はない。右手に握っていたものを落としたような位置に寝そべるそれを不思議に思いつつ、緩慢な動作で拾い上げる。若干の厚みがあって、裏返しても、もう一度表を見ても、差出人どころか宛名すら書かれてはいなかった。一瞬あまりの逡巡の後、親指の爪で封蝋を剥がす。どうしてそんなことをしたのかはわからない。きっと普段なら大人に手渡して判断を仰ぎでもしただろうが、このときの僕はどうしてか、いつもとは違う決断をした。指の腹に感じた厚みの通り、入っていたのは薄っぺらい便箋ではなく重厚な一枚のカード。「今夜、お迎えにあがります……」その一文を口に出して反芻する。なぜだか今、とてつもなく泣きそうだ。母の死を目の当たりにしてなお涙だけはぐっとこらえて、感情の波を押し殺す努力ができていたのに。抑え込んでいたものが今にも決壊してしまいそうで、助けてほしいと心から思った。誰に?この手紙を寄越したあなたに。あなたしかいない。涙がとうとう滲んで嗚咽が漏れた。母がいなくなってしまう未来を、想像したことがないわけじゃない。だけどこんな結末、思いもよらなかった。「……絶対だよ」そう呟いて、左手の甲で涙を拭う。この犯行予告の差出人ただ一人に向けて、もう一度囁いた。「連れて行って、できるだけ遠くに……」カードを心臓のあたりにぎゅっと押し当てる。差し伸べられた手は掴み取ることに決めた。強く握って、絶対に離さない。 )
( そうしていつの間にか、僕は知らないベッドの上で微睡んでいた。ここまでの足取りを辿ろうと努力してはいるのだが、どうにも思い出せないでいる。見知らぬ天井と抜け落ちた記憶。不安を抱くには十分すぎる要素で、なるべく音を立てないよう上半身を起こしたはいいものの、ベッドから降りるのも恐ろしく途方に暮れていたそのとき。──コンコンコンコン。小気味の良いノックの音が響き渡り、びくりと肩が跳ねる。返事をするべきか一瞬迷ったが、案外すぐに「……はい」と声が出た。普段の僕ならどうしただろう。今日はいつもならもっと逡巡するような判断を早くに下している気がする。まるで一人で生きていくための練習を体が勝手に始めているみたいだと思った。僕の心を置き去りにして。 )
(/本当に違うんだ。普段からこんなに長ったらしいわけじゃなくて、これは回想混じりだから常時の2、3倍筆が乗ってしまっただけで……。いや、ごめん。挨拶もなしに言い訳から入って。
まずははじめまして。重厚な世界観に惹かれてやって来ました。僕みたいなので良ければぜひ参加させてもらえると嬉しいです。
それと一つ相談があるんだけどいいかな?参加方法の記事を見て思ったんだけど、"何かしらのエンドに到達した後、時を巻き戻して新たな道を歩み直すのは捕食エンドor隷属エンド到達後でしか想定されておらず、他のエンドに到達した場合そういったことは不可能"……なのかな。もし可能なのであれば、秘密の共犯者ルートでメリバを体験したあと、相性が良さそうであれば時を巻き戻して恋愛ルートを歩き直す、という体験をしてみたくて……。いや、不可能ならそれでいいんだ。これはきっと屋敷の想定にないワガママだろうし。その場合は秘密の共犯者or恋愛ルートのどちらに向かって歩いていけたらと思ってる。
もちろん、屋敷のお眼鏡にかなったあとの話だから、ご指摘などあれば遠慮なく言ってほしい。すぐに手を加えてくるよ。
じゃあ、手が空いたときにでもお返事いただけると助かります。ご縁がありますように。)
1398:
グレン [×]
2024-08-24 18:05:59
>ハイネ( >1393 )
( 唐突な提案に一瞬きょと、とした顔を浮かべるだけに留まったのは決してそれが己のことを突き放したり手を掛ける事を辞めた訳ではないのだと、触れ合う体温やその言葉尻から理解ができるから。周囲に羽搏く蝶たちも彼の言葉に同意を示すように舞っているのを見れば表情を和らげ 「 ハイネも手伝ってくれる?俺、服を仕立てるのは初めてだから何からしたら良いのか分からないし 」 忙しい彼が首を縦に振るかどうかは分からないものの、無碍にされる事は無いだろうなんて慢心をほんの少しだけ込めて。そんな訳ない、なんて見栄を張る事も出来ず 「 ……それは否定出来ないけど… 」 なんていじけた子供のように唇を軽く尖らせ、むすりとした表情を浮かべるのは言い返すことの出来ないもどかしさから。例えば彼の言うコレクションが物言わぬ動植物ならば未だマシなのだろうが、己と同じ人間であったなら。考えただけで心中穏やかでないのだから、話を聞けばきっとまた数日眠れぬ夜を過ごすことになるのだろう。かと言って直ぐに好奇心の対象を絞る事も出来ず、柔く握り込まれた手を握り返すようにきゅっと力を込めながら考えを巡らせ。尋ねたい事柄は尽きないものの、それを一つに絞る事が出来ない上に先程揺らいだ心が余計に思考の邪魔をしてくれば徐々に顔を険しく曇らせてゆき。「 ……ハイネは、今迄に俺以外の人間を部屋に招き入れた事は無いんだよね 」 口を突いて出たのは先日聞いたはずの事柄の確認にも似たそれ。彼からしてみれば面倒やも知れないが、己にとっては今迄のコレクションとは別なのだと理解するためにも重要な事。至極真面目な表情でじいと瞳を見つめ )
1399:
クォーヴ [×]
2024-08-24 20:50:59
>ニール(>>1395)
……ふふ、それは良いね。今夜は君が見たことのないもの、たくさん見せてあげるからね
(すっかり絶好調といった様子を爛々と煌めく紅の輝きから感じ取って、安堵したように微笑みを深める。折角視界が戻ったのだから快気祝いとばかりに意気揚々とふわり上品に窓枠の外に降り立つ、無論足場のない空中ゆえ人間の常識から見れば急に飛び降りでもするように見えてしまっただろうか「 ニールと僕が一緒に水遊び出来る場所、ひとつ思いついたんだよ。もし果物にアレルギーなんかがあれば心から楽しめないかなと思ってね 」懸案事項がクリアされた今、目的地は決定。後は死神のエスコートに彼が身を任せてくれるかどうか「 そこはね、甘い香りに包まれた楽園なんだ。是非君を連れて行きたいな 」その場所について具体的な表現を避けているのは彼の好奇心を擽ろうという狙いがあってのこと、無論彼のニーズを満たすためだけに選定した場所だが敢えて己が貴方を連れ出したいのだと狡い言い方を選びながら緩く手を引くように優しい引力を加えて。それに従って彼もまた窓枠から身を投げてくれたのなら、黒煙のようなコートが魔力によって一瞬ぶわりと膨張し直ぐ様彼の足元へと集約して瞬時に足場を形成する。それは宛ら黒い筋斗雲、裸足で乗ったのなら足の甲あたりまで緩やかに包み込むような何とも言えない柔らかな被毛の感触が足裏を擽るだろう「 魔法の絨毯の乗り心地はいかが? 」楽しそうに目元を緩めながら人間界に伝わる寓話を思い出して引き合いに出し、自らは細い足をそっと踏み出して空中を歩き始める。彼の方は黒煙の上に腰掛けても良いし、同じように歩きたければただ足を踏み出しさえすれば黒煙はその足に纏わりついて空中を歩けるようになる特別な靴の役割を担うだろう)
1400:
キルステン / クォーヴ [×]
2024-08-24 20:53:43
>秋天(>>1397)
Hi, 優等生。言い訳は結構、長旅でお疲れだろうし取り敢えずはゆっくりしてらっしゃい。
アタシは今夜当番に駆り出されたキルステン、とびきり別嬪の人魚と覚えればいいわ。
まずはご相談に対する回答から。答えはイエスよ、仮に『秘密の共犯者』で見事にエンドまで完走出来た場合でも、アンタがお望みならどっかまで時間を巻き戻して『恋愛』の道へ方向転換することが出来るわ。モチロン提供との相性や話の展開次第だから、その時になればまた会話させて頂戴。
それで、アンタについてだけれど…未だ大人になりきれてないのに少年ってほど幼くもない、気丈な振る舞いと裏腹に未熟な精神に宿る危うさが魅力的ね。現実逃避でお屋敷に攫われる事を受け入れたのに、人間界とは違ったベクトルで悲惨な現実に直面させられたと自覚した時どんな反応すンのか今から気になっちゃうわ。一先ずは仮登録ってことで、死神との初夜を楽しんでちょうだい。…ヤダ、もしかしたらお返事すべき順番逆だった?まァいいわよね、結果が変わらなきゃ些末なコトよ。でしょ?
それじゃあ早速クォーヴを迎えに上がらせるわ。指名の変更はどのタイミングでも可能だし、それ以外でも何か違和感や追加の相談があればいつでも遠慮なく言ってちょうだい。
ああそれと。イイコト、いつかこのお屋敷でいっちばんキレイなのは誰かって聞かれたら迷わずこのアタシと答えなさい。そうすりゃ損はさせないわ。
***
クォーヴ:
(近いようで遠くに浮かぶ不気味なほどに巨大な満月を見つめていた。ぼんやりと考えていたのはつい先日食べ尽くしてしまった獲物のこと、長い時間を掛けてじっくりと二人の思い出を熟成させた美食は非の打ち所のない素晴らしいものだったが、それは同時に次の食事をまた一から仕込む必要があることを意味していた。それに辟易するでもなく、次はどんな子にしようかとある種それを楽しむような心地で思案していた所に使い魔のカラスからベストタイミングな報告が上がって「 おや、新しい子が来たんだね 」幸先の良さにご機嫌そうに使い魔へ向き直って艶々とした黒い鳥頭を指の腹で優しく慰撫してから、黒煙のようなコートの裾を踊らせて向かった先は件の新入りの部屋。普段ならばもう少し落ち着いた音色のノックを好むが、いつもより少し浮ついた機嫌がノックにも出てしまったのだろうか「 ああ、起きていたんだね。こんばんわ、僕はクォーヴ。このお屋敷の住人だよ 」眠っている所を起こしてしまったら可哀想だと思っていたがどうやら杞憂に終わったらしく、最低限の自己紹介をしてから穏やかな声で続ける「 ここに来たばかりで心細いかなと思って、お喋りをしに来たんだ。お邪魔しても良いかな? 」あくまでもこちらから扉を開くことはせず、向こうから招かれて部屋に入らねば意味がない。そう考えている死神はドアノブに手を掛ける事もせず靄のようなコートにすっぽりと手を隠したまま静謐な微笑のままに反応を待って)
1401:
ハイネ [×]
2024-08-24 20:55:38
>グレン(>>1398)
ある程度形になったら一度俺に見せるというのはいかがです?あれらはそういった仕事には慣れていますし、何より主人直々に仕込まれていますから心配は御無用ですよ
(何もかもあれこれ手を出して成長機会を奪うような無粋な真似はしないというスタンスは一貫させたまま、しかしそれは彼を放置するという意味ではない事を伝えるように細長く鋭い人差し指を立てて提案を。初心者でも問題ない事は明白な万全たるサポート体制が整っている事を示すように蝶のうちの一匹が彼の膝先にちょこんと止まって数度ぱたぱたと翅を動かして見せて。きっと懸命に思考を巡らせているであろう彼に水を差すことなくティーカップに口を付けて沈黙を守り、蝶が飛び立った直後に提示された問い掛けにはふっと息を吐き、手にしていたカップをカチャリとソーサーに戻してから斜めを向くようにして真っ向から視線を受け止め「 ええ。これまでは強請られても拒否していましたよ 」何度かそういった申し出があったのだろう、あっけらかんと事実を伝え「 更に言えば、うじうじと管を巻いている品を切り捨てられなかったのも初めての経験だったかと 」思い返すのは彼の首に手を掛けたあの夜のこと。愛でる品々の中で一等熱い寵愛を享受するにはそれだけ高い価値があるのだと持ち主に示さなければならず、しかしそれを一度放棄した彼をあの場で見限る事が出来なかった――自分自身でさえ驚きを感じたあの選択についても言及しては平素通りの挑戦的な微笑みを浮かべ)
1402:
グレン [×]
2024-08-25 08:18:59
>ハイネ( >1401 )
んー……ふふ、じゃあそうしようかな。
( 彼の提案を受け不安気な顔をしていたのだろうか。安心させるかのように膝へと止まる蝶へと目配せをしてから彼の方へと視線を戻して。彼の言う通り彼の使い魔たる蝶たちが手伝ってくれるのであれば、人に見せられない程のものが出来上がる事は無いだろうと。 “ よろしくね ” なんて言葉と共に軽く触れさせた指を拒む事無く受け入れてくれる程度には使い魔にも受け入れられているのだろうか。ぱちぱちと何度か瞬きを繰り返したのは想定以上の回答が返ってきたため。表情の抜けた瞳にて見つめる事暫く、驚きを経て段々と笑みが戻ってくれば 「 ……そっか、いいこと聞いた 」 柔らかさの中に艶麗さのあるそれを浮かべて。彼の首元にゆるりと腕を回し顔を近付ければ、ちうと触れるだけの口付けを鼻先に落として。少なからず今迄この屋敷で彼の寵愛を受けてきた人間とは異なるのだ、そんな優越感に混ざる喜色を隠す事なんてするはずも無く。「 寂しくなったらたまに部屋行ってもいい? 」 ゆるりと首を傾げる仕草をしつつ口に出すのはふと思い付いた事。駄目元でのおねだりのため、断られたとて僅かに悲しみの色が滲むやも知れないが気に病みそれを引き摺る事は無いだろう )
1403:
ハイネ [×]
2024-08-25 10:47:59
>グレン(>>1402)
単純な子ですね、全く。そこが可愛いのですが
(先程まで危うげな揺らぎを内包していた様子は傍から見ても明白に分かるほど安定を取り戻していき、鼻先に触れたほんのりと温かく柔らかい感触にくすくすと揶揄するように笑って。この子は他の品と違って己こそが他より優先されているのだと自覚する事で精神衛生を保つのだなと得た観察結果を脳内の抽斗に仕舞いながら、きっと粒子の細かい砂のような心地よい手触りであろう髪を梳くように撫でて「 おや、自力で俺の部屋に辿り着けるのですか?このお屋敷は広いですし、危険もいっぱいですよ 」少し大袈裟に驚いたように手で口元を隠すような仕草を取りながらぱちくりと目を瞠ってみせて)
1404:
ニール・グレイ [×]
2024-08-25 11:03:06
>クォーヴ(>1399)
そんなに言われちゃうと、何だかすごーく楽しみにしちゃうねぇ。
(己の回復を喜ぶ文句に此方も頬の弛みは深まって、返す言葉もわくわくと弾む色が混ざり込む。その不意、彼が窓の外に足を向けた一瞬、口元こそ笑みのままで固まっていたが、絡めた指やその先に繋がる腕に力が籠り、自分側へ引き戻そうとする所作を。それは咄嗟に落下を防ごうとしたものでは無く――“獲物”を逃がすまいと獣が爪を立てる行為と同義である事が、驚嘆無くただ彼を見据える瞳に窺えるだろうか。しかしその場にふわりと留まる姿にその力はまた抜けて、「えー…どんな所かなぁ、」問いの答えの気遣い、絶妙に興味を擽る物言い、心を惹く言い回し。そのどれもにそわそわと浮き立つ感情を、僅かに揺れるその身に顕し、「…ふふ。ホント、いつもお上手ねぇ、クォーヴ。」是の代わりのジョークの後。引かれる手に任せるまま兎のように窓枠の向こうへと跳ね出した裸足は、柔らかいものに支えられる。その足元へ下げた視角が捉えたのは、彼が纏う黒煙に似た何かと同じもの、それにさえじっと見入った所で意識はまた彼の声に浮上し、「…このまま千と一夜の冒険に出たくなっちゃうね。」いつの日か読み耽ったお伽噺に紐付く問いへ、己も準えた戯れの応答を。それから進み始めた彼を追って歩を踏み出せば、煙じみたそれは足を包んで靴宛らに。そのふかふかの履き心地さえ楽しみつつ、地上よりも遥かに近い月と星々を見上げて、「今日も良い天気だねぇ。」絶好のお出掛け日和、と眩いそれらや頬を撫でる風に目を細めのんびり独り言。そのまま少々の間空を眺めた後で、「……ねぇクォーヴ、」先程よりは多少落ち着いた声を彼へ掛け、そちらに目を向ける。「此処って、雪降る?」道中の穴埋めというには些か限定的で、端々に“在ってほしい”と願望のニュアンスが滲む色にて天気の話題を振り、ゆったりと首を傾いだ。)
1405:
クォーヴ [×]
2024-08-25 11:42:06
>ニール(>>1404)
(嘗て捕食者たる自身にこんな眼を向けてくる獲物が居ただろうかと数秒の間に回顧するほど、その視線も手に伝わった膂力もただ喰われるだけの弱く小さな人間とは一線を画している。それを生意気だと気を悪くするでも未知のものに漠然とした恐怖を覚えるでもなく只々にぃこりと微笑みを深め白黒反転した瞳の奥底を煌めかせるのは、これまでにない個性を持った人間はきっとこれまでにない記憶をその体内で熟成させているに違いないという紛れもない捕食者視点の美食に対する欲求で。お行儀の良いお姫様のように絨毯へ身を任せるよりも彼は空中散歩を選んだのだと分かれば、躓くような障害物なんてこの空中にあるはずが無くともエスコートのための手を差し出して「 僕は君のアラジンになれるかな? 」淡く笑うような調子を交えて答えたそれは疑問の形を取っていても、相手がそれを己に願うのならば様々な冒険に深窓の姫を連れ出せるという確信に満ちた響きを持って「 そうだね、今夜は一等星がよく見える気がするよ 」きっと君と一緒に見ているからだね、そんな歯の浮く台詞を続けようとしたところで何か含みのある声が挟まれば一度口を噤んで「 うん? 」柔らかい応答に切り替えて穏やかな眼差しで彼を見遣り「 …雪かあ、 」少しの間を置いてぽつりと呟いたそれには多少の申し訳無さが滲んでおり「 このお屋敷の敷地内でそういう場所を見つけた事はないね 」嘘偽りない事実を少し声色を落として静かに伝え、しかしそこでこの話題を終わらせる気はなく「 ニールは雪が好き? 」と間髪入れずに問いを返して)
1406:
秋天 [×]
2024-08-25 12:03:52
>キルステン、クォーヴ ( >>1400 )
優等生か……そんなふうに見えるんだ。僕は学校しかコミュニティを持っていないから、全くの先入観なしに自分を見た人が抱く印象ってすごく興味深いな。いや、それともあなたはすでに、僕のさまざまなこと知っていたりするのかな……。
ごめん、また長くなっちゃいそうだ。まずはこれをいわなくちゃ。一番きれいな人魚さん、細やかなご回答をどうもありがとう。
では希望通り、ひとまずは秘密の共犯者ルートのメリバを目指す方向で話ができたらと思ってる。あまり筆が早い方ではないから、気長に付き合ってくれると嬉しいです。
何もないようであればこちらの返事は大丈夫。また会おう。
────
( このときのことを、本当に愚かだったといつか後悔する日が来るかもしれない。それでも、不安と孤独に押しつぶされそうになる寸前で聞こえた人の声に抱いた感情は紛れもない"安堵"で。自分がこんなに弱い人間だって知らなかった。警戒心を抱くより早く、僕はベッドを降りると小走りで声の出処に近付きドアノブに手をかける。「はい、今開けます」そう言って躊躇いもなく扉を開けた馬/鹿な息子を天国の母は怒るだろうか?ゆっくりと隙間が開いていく。後悔してもう遅い。知らない人は入れちゃダメって、あれだけ言われていたのにな……。
まず真っ先に目を引かれたのは、余白のない真っ黒の瞳。その中心で水色の虹彩が穏やかに細められ、彼が僕にとって加害者なのか救済者なのか、まるで判断がつかなかった。「どうぞ、」緊張した面持ちで中へ促すと、ベッドの縁に腰を掛ける。普段の自分が客を迎え入れた際行う気遣いをすべて忘れて、上背の高い来訪者を無遠慮に見上げた。不思議な瞳の次に気付いたのは、彼を纏う煙のような何か。その揺らめきをじっと見て、「……僕は、これからあなたと暮らすの?」口を出たのは、子供みたいな問い掛けだった。 )
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle