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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1066:
ハイネ [×]
2024-06-12 15:31:44
>グレン(>>1065)
(鍵を認識した錠が開く、例え扉の前に居ずしてもこの耳に届く文言に色の失せた表情は常日頃浮かべる微笑みを取り戻させ「 よく出来ましたね 」きっと現状での精一杯だったであろう事はたった九音紡ぐにもたっぷりと時間を要した事から察しは付き、であれば一度コレクションとして自らの所有物としたものにはとことん甘い怪物は柔らかな声で褒めの言葉を贈っては外側から扉を開いて。目線の位置に居ない貴方を探して足元へを目を遣れば見たことのない地面を這いずるような格好を視界に捉え、情けないと叱責するでもなく高慢な怪物ながら自らの片膝を床へと付けて幾ばくか薄くなったように感じるその身体を抱き締めよう「 いい子ですよ、俺のグレン 」耳へ寄せた唇からたっぷりと蜜に濡らした甘やかな声を紡ぎ、安心感を与えようと抱き竦めた姿勢のまま大きな手のひらで体温を持つ背中を何度も撫でて。肩越しに見える部屋の荒れ様を嫌悪するでなくただすっと目を細め「 …どうやらすっかり生身の貴方のようだ 」相変わらず声色に宿るのは柔らかな受容。穏やかな微笑みのまま「 どれ、よく見せてご覧なさい 」そっと身体を離して今の貴方がどんな顔をしているのかよく観察しようと顔を覗き込み)
1067:
グレン [×]
2024-06-12 16:09:00
>ハイネ( >1066 )
( 自らの手がドアノブに届く前に開かれた扉。その先に見える見慣れた姿に張り詰めていた表情がまだまだ固いものの、ほんの少しだけ和らいで。次の瞬間には触れ慣れたひやりと冷たい身体に抱き締められ、人に求め愛される事を欲する己でさえ甘ったるい程に感じる声が耳元で紡ぎ出されればじわりと目尻に滲む涙。口を開けば流れ落ちてしまいそうで、緩く彼の背へと回した腕に力を込める事しか出来ず。柔らかく聞こえる言葉の裏を考えてしまうのは “ 芸能界 ” という良くも悪くも演じる事に慣れきった人間がいる場へと身を置いていた悪癖。まともに彼の表情なんて見る事が出来ず 「 ……今、きっと酷い顔してるから 」 覗き込んでくる視線から逃れるように顔を背け。己の顔を気に入りコレクションと愛でる彼に、隈が目立ち最低限度の食事と水分しか摂っていなかった為に痩せたというよりも痩けたと表現する方が適切な顔はきっと幻滅されてしまう。そう思うのは過去の経験からのもの。けれども彼ならば受け入れてくれるのでは無いか、そんな淡い期待を振り切る事が出来ないのもまた事実。真っ直ぐに目を見る事は難しいものの、遠慮がちに金色の瞳を盗み見るようにして視線を合わせる瞳は普段より幾らか濁っているのが見て取れるだろうか。どんな反応が返ってくるのか、捨てられるのでは無いか、己への自信なんてあるはずも無く不安からぎゅうっと片手でもう片方の手首を握り込んで )
1068:
レオ [×]
2024-06-12 19:20:50
>ユギン(>1060)
(操がどうだ、親と子がどうだ。率直な言葉しか選べない己がこの怪物の言葉を飲み込むのには、どうしても少々時間が掛かる。「……そう、か。」しかしドラゴンの話に燥いだ失態が許された事は理解出来て、いやに浮かない顔をしていた彼の微笑む姿に胸を撫で下ろす。此方の質問に飛び出してきたのはまたしても、ちかちかするほど明度の高い喜色。それに続く回答の要領は、その言葉が終わって数秒経った後に漸く得た。要は“導き”を身を以て経験してみれば良い、と。「っ、それは、」先程の事もあって、答えに辿り着いた途端身構えるように、弛緩していた背がぴんと伸び反る。だがしかし、過った葛藤がそれ以上の抵抗や拒絶を留めた。――見通しの悪い霧のような会話よりは、感覚に訴える行動の方が“彼”を掴めるのでは。初対面のあれだって、ただ戯れついただけの可能性は否めない。…数秒間巡らせる思考はやはりどうも、尾を揺らす彼を動物的なそれとして見ているらしい。迷いは泳がせた瞳が明瞭なまでに語り、「…………少し、だけであれば構わない。」一呼吸たっぷり置いて再度目を合わせ、やっと喉を通った了承の意思。そう、怪物との緊密な接触は初めてではない――祭りの終わりにドラゴンと交わしたあれも、だいぶ感情的な行動が大きいが該当する。なれば、多少程度。「…私はどうすれば良い。立った方が良いか?」唇を一旦引き結び、些か大仰な覚悟を決めた後。“導き”の為に取るべき己が動作を問いつつ腰をベッド縁から腰を上げ、続けて此方に近付く彼に自らも怖々両手を伸ばし距離を測りながら、彼の次の行動と答えを視線で窺った。)
1069:
ハイネ [×]
2024-06-14 18:32:58
>グレン(>>1067)
……全く。そろそろ耳慣れているものかと思いましたが
(真正面から視界に収めることの出来るはずだったかんばせは追えば逃げる兎のように敢え無く背けられ。何度も何度も繰り返し言い聞かせてきた事がこの期に及んでも足を引っ張るとはと、鍍金も鎧も剥ぎ落とされて丸腰状態の貴方には些かの殺傷力を持つかも知れない呆れたような含みを持たせた溜息の後、濁ったアイオライトに顔を顰めるでもなく凛とした鋭さの中に受容の穏やかさを湛えるような真剣な面持ちでただ真っ直ぐに見つめて「 これが最後ですから、よく聴いて肝に銘じなさい。グレン、貴方はこの俺に様々な顔を見せるという誓いのもと魔の寵愛を得ているのですよ 」いつもの強引さで顎を掴み強制的にこちらを向かせる事も出来る。しかし敢えて今は手を出さず「 今のグレンも万華鏡の一面なのでしょう? 」決して目は逸らさない、麗しいコレクションの混濁とした双眸に輝きの戻る刹那の瞬間を見逃すなど主人にとってあるまじき失態。苛烈なほど容赦のない視線は今この時間違いなくグレンという存在だけに一心に注がれ、そして怪物はその瞬間を信じているからこそ正視を止めない)
1070:
ユギン [×]
2024-06-14 18:47:43
>レオ(>>1068)
(しっかりと覚悟が決まるまでお利口に待てをしながらも、怪物の胸中は可愛い可愛いと湧き出る節操無しの博愛精神に埋め尽くされて、胸の中だけに抱えておけずに溢れた衝動が人の身に在るはずもない尾を鞭のように激しく揺さぶって。自分という肉はラザロのもの、けれど我が導きを欲さずにはいられない。貴方のことをそんな風に解釈している気狂いには、目の前の仔羊はこう見えている――夕飯の前だからと禁じられた大好物の出来立てのお菓子を、良いじゃないか食べてしまえと近しい人物に唆され、その誘惑と渾身の想いで戦っている子供のようだと「 少し。ふふ…少し、ね 」漏れ出る笑いは愛しさを多分に含む。主観的なその縛りが大した意味も強制力も持つとは思えず、だからこそやはり怪物にはこう聞こえてしまう「 やっぱり君は謙虚で可愛いなあ 」一歩、裸足を進めては同時に伸ばした冷やい片手で頬に触れる。手のひらで包むように体温を感じ、ゆったりとした所作で指の甲にて同じ場所を撫でるようにして、心の底から可愛いと訴えかける熱に浮かされた双眸でじっと見つめながら上体を包み込むように抱擁しよう。結われた髪を撫でればその純毛の柔らかさに“ ああ… ”と漏れた吐息が至近距離で耳朶を擽るだろうか、昂ぶりつつある狂心を徐々に開示するように腕に力を込めながら額やこめかみ、鼻先に触れるだけのキスをばら撒いて)
1071:
執事長 [×]
2024-06-14 18:56:06
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1072:
グレン [×]
2024-06-14 19:39:53
>ハイネ( >1069 )
……あ、……いや、いや、だ
( 拒絶の言葉が後に続きそうな、うんざりとしたような溜息はきっと彼が思っているよりも深く心に突き刺さり、今にも泣き出しそうな顔をして小さく首を左右に振る姿はまるで幼子のように映るだろうか。彼が離れていかないよう、無意識のうちに手は彼の服の裾をきゅっと握り込んでいて。真っ直ぐに注がれる視線に、おずおずと持ち上げたアイオライトはきっと平素の輝きも自信も覆い隠され今は不安と翳りが全面的に出て来ている事だろう。それでも、見せろと言うのであれば、見せる事で少なからず今彼の元から放り出されないのであれば。一見すれば交わっているような目線は少し焦点が定まっていない為か、よくよく観察するのであれば僅かに逸れている事に気付くであろうが今現在の己にはこれが精一杯 「 …………中身のない万華鏡だよ 」 自虐のようなそれは演じていなければ認められない、そんな人生を送ってきたがための考え方。せめて表情だけは、その一心で作り出した笑みは泣くのを堪えるような、変に力の籠った歪なもので。「 満たして、愛して、……俺のこと、必要だって言って… 」 ただでさえ睡眠が足りておらず正常に働いていない脳は最早何を欲しているのかすらも分からない。懇願するかのように喉の奥から絞り出すように徐々に細くフェードアウトしていくようで )
1073:
レオ [×]
2024-06-14 21:29:04
>ユギン(>1070)
(笑う柔らかな言葉の後に彼の手が己に触れ、ひんやりとしたそれが頬を撫でる。此方はといえば、持ち上げた両手の置き場に迷って少しの間互いの周りをふらつき、最終的には彼の尾を怖々と指先でなぞる。「……おお。」そのふさふさと豊かな感触に興味を取られたのも束の間、耳に掠めた吐息に微かに肩が跳ね、慌てたように間近の顔に目を戻すと、野羊の瞳に宿った熱と視線がぶつかって。――瞬間、肌の粟立つ警鐘が首元と頭に、もやつく妙な違和感が胸の奥に。「……ユギン、」言わねばいけない何かがあるようで、しかしまだ形には出来ず、ただ曖昧な音で名を呼ぶだけに終わってしまう。そうこうしている内に更に近付いてきた彼は、己の緊張した面持ちへと小鳥の啄みに似た口付けを落とし始める。冷たく擽ったいそれに堪らず少しばかり身を捩ったが、先程よりも確りと彼の腕に固定された身体は思った通りには動かない。零れかけた吐息を結んだ唇の内に飲み込み、「……くれぐれも、首には触れないよう頼むぞ。」警鐘に従った固い声で、初めの注意をもう一度。彼の熱っぽい目や籠る力に、単なる戯れつきと違う事には徐々に気付き始めてはいたものの、その境界を見定めるだけのものまでは見付からず、膨れる胸中の靄の正体の見極めも未だ為せない。それ故面持ちは反って曇りだし、尾から離れて無抵抗に下がっていた諸手に一旦強張る拳を握り締めた――その後。彼の事を知る目的の他に、己の内に凝る大きなそれを明かす糸口も掴むべく。細く息を吐き、未開の地に踏み込む気構えを整えて。それから強張りを緩めた指をそろそろとそちらへ伸ばし、今度は此方から彼の頬へと恐る恐る掌を当てながら、険しさと惑い半々の眇めた目で意識的にその紫色の瞳孔を覗き込んだ。)
1074:
ハイネ [×]
2024-06-14 22:35:57
>グレン(>>1072)
……では貴方は俺に愛されるに値しないと、自分で認めるのですか?
(右へ傾けても左へ傾けても一切の模様を描く能を持たず、ただ他者に満たされたいと願う空虚な器であると。貴方の言い分をそう理解した怪物は、約束が違うではないかと眉根を寄せて。所詮は下等生物、他者を用いなければ自らの価値を認められない惰弱な生き物なのか――?「 …驚いた。切り捨てられないとは 」それは自分自身に向けた独り言。音の鳴らなくなった楽器を捨てるなんて造作もない筈なのに、服の裾を握る手が文字通り後ろ髪を引き、一部の欠けもない絵画のような笑みとはかけ離れた歪な顔が価値あるものだと思えて仕様がない。今これを打ち捨てれば他の住人が拾うだろう、そうして愛でるなり喰らうなりするのだろう――そうすれば、まだ自身が見たことのない貴方の顔を、その住人に見せる事になる。そこまで思考が育つのに数秒、答えは自ずと出ていた「 誓いを投げ出すのなら、この俺が貴方を終わらせます 」ダークエルフの映えあるコレクションとして囲っておく価値がないと、他でもない貴方自身がもしも認めるのならば。伸ばした手は細い喉元へと「 今、ここで 」今際の際でも輝きを取り戻さないのならば致し方ない。そうそう出会えないであろう美丈夫、無論歯噛みするほど惜しいが、他の者の手に渡すよりは良いと)
1075:
ユギン [×]
2024-06-14 22:49:46
>レオ(>>1073)
大丈夫、わかっているよ
(神がその存在を崇められる度に力を増すように、真意がどうあれただ肉声で名前を呼んでもらえるだけで嬉しそうに眦を緩め、注意事項には十分留意していると伝えるように冷たい指先をそっと体温のある唇へと添えて。もう片方の手はまさしく羊毛を彷彿させる柔らかな髪質を楽しみ、一際大きく尾が揺れた次の瞬間には右耳を甘噛みしよう。首には触れてはいけない、では首以外ならば愛でても構わない筈。人の柔肌を傷つけてしまわないように甘ったるいほど力加減をしながら何度も耳の輪郭を食み、温度のない舌でなぞりながら時折吐息を吹きかけて。次の標的が唇に定まろうとした刹那、頬に体温が触れれば「 …ん? 」砂糖菓子のようにゆったりと微笑みかけ、視線を合わせて――そして、山羊の双眸はハッと瞠られて「 …………レオ。君は僕を見てくれていないね 」溶かすような微笑みはそのままの形に維持され、それでも眉だけは困ったように、或いは哀しむようにしゅんと垂れ下がり「 君は、僕を通してラザロを見ているんだ 」無論それは主観的な解釈。とはいえ不名誉な事に違いはなく、相手が相手なら気分を害するところだが色々な意味で異なる常識の基に生きる怪物は声を荒げることもなく「 違うかな? 」そう問い掛けてはゆるりと小首を傾げて)
1076:
レオ [×]
2024-06-15 02:56:52
>ユギン(>1075)
(口は冷たい指先に結ばれる。確かに首には触れてはいない。しかしそれ以外の、主立っては耳への刺激に、また背筋がぞわぞわとした粟立ちに襲われる。食んでくる唇も、輪郭をなぞる冷たく濡れた舌も、決して痛みも荒々しさも無いのに喰われる寸前のような錯覚を覚えて。――困り顔で微笑む彼からの言葉。今夜初めて、漸く互いの焦点が噛み合った感覚を覚えるのと同時、その事に狼狽え、「いや、そんなつもりは、…」無い、と否を被せかけて、しかしそれは霧散する。……そう、否定しきれない事に気が付いた。この胸中に燻る靄の中に、“ラザロならば”という比較の一文がある。かのドラゴンならばもっと荒々しく触れる、もしこの冷たい手があの彼であれば、戸惑わない、もし、もしも――ラザロであれば。自分は、こんな触れ方もきっと嬉しく思って、「…………すまない。」静かな、雑じり気無い謝罪が落ちる。退いた掌、それに伏せた眼は、哀しそうな彼への罪悪感から。けれどもまた瞳は真っ直ぐと、今こそきちんと目の前の怪物を捉えて、「……始めは本当に、君を知ろうと考えていた。言葉よりも感覚を用いた方が、君を知れるだろう、とも。」言い訳がましい、だがそれは確かな本心だと見据える視線が最も真摯に語り、「しかし途中から、別の事に気が逸れた。“これがラザロの行いであれば、果たしてここまで身構えてしまうものだろうか”と。…勝手に君と彼を比べて、その疑問の答えを探し始めた。」さっき形になったばかりの靄――生まれたての思慕も、真っ正直に続ける。秘するが花だの、嘘も方便だのと柔らかい表現で他者を傷付けない為の言葉選びなど、澄みきった愚直さで全て蹴散らし、ただひたすら想いをそのまま言の葉に乗せて。「……今目の前にいるのはユギンだというのに、私は君と向き合う事を後回しにした。…本当に、申し訳無いと思っている。」二度目の詫び言。今度は瞳を見詰めたまま、此方もしょぼくれ萎れた面持ちで。「…ユギン、私を許してくれるだろうか?」彼の顔に怒気は見えないようだったが、それでも己が愚行の容赦を願い、今だけは彼の仕草を真似て首を僅かに傾げてみた。)
1077:
グレン [×]
2024-06-15 04:53:44
>ハイネ( >1074 )
……いままで愛されてたのは “ 僕 ” であって “ 俺 ” じゃない。
( あくまでも貼り付け演じていた虚像だ、その考えはきっとどんな言葉を並べられたとしても変わる事が無いのは幼少の頃から刷り込まれたものだから。一人称を使い分けている、その認識が無い人間相手では人格が乖離しているかの如く映るのだろうがそんな事まで頭が回らず紡ぎ出した言葉は決して彼だけに向けられたものでは無く、彼を通して数多を見ている事に気が付くだろうか。 「 それなのに、どうやって “ 俺 ” に愛されるだけのものがあるか判断しろって? 」 すぅ、と目を細め本日初めて彼の瞳を正面から捉え。生意気に映るやも知れないが、彼がどう捉えるかは果たして。光の無い瞳を僅かに瞠目させたのは今迄虚像でも見ていてくれればそれでいい、そう思っていたはずなのに目前の彼には今際の際でも良いから本来の己を見て欲しい、そんな風に思う気持ちに気づいてしまったから 「 それで、ハイネが “ 俺 ” を見てくれるなら 」 体温の感じられない頬へと左手を添え、欲に満ちた受諾の言葉と共に浮かべるのは今迄見せてきた中で一番穏やかで飾りの無い微笑み 「 ハイネに愛されないなら、きっと俺はここにいる意味なんて無い 」 価値が無いと決して言い切らないのはそれを決めるのは己では無く彼だと思っているから。きっと意図も容易く命を刈り取る事が出来るであろう喉元へと伸びてくる手を拒む事はせずに。嗚呼、それでも 「 ……もっと側にいたい 」 目尻に溜まっていた涙と共に零れ落ちた言葉は近くにいる彼の耳にも届いているだろうか )
1078:
ユギン [×]
2024-06-15 09:42:57
>レオ(>>1076)
(紡がれた最初の謝罪には変わらず莞爾として笑い、淡くかぶりを振ることで負い目を感じる必要はないと告げ「 そんな夢見の悪い顔をしないでいいんだよ 」妖しげな夜の魔物でありながらも春風駘蕩とした態度のままに背中を一度だけさすれば腕に抱いていた貴方をそっと解放するように一歩引いて。感じていたこと、考えていたことをうん、うんと数回の首肯を以って静かに聴き入れ「 君は賢い仔羊だね 」理路整然と自らの思考をまとめ的確に言語化する能力を対象としてか、はたまた緩やかな情緒ながらいつ獲物を縊り殺すか知れない異形の気を鎮めようとしての打算か、それ以外の思考回路であったって何でも認め受容してしまうであろうある種泰然とした柔らかな視線を正対させて「 もちろん許すとも 」明朗な声で暖かく願いを受け入れて、片手でただ一度トン、と貴方の肩に手を置いて「 でも君のそれは罪じゃないと僕は思うな。だって僕はとっても寛容な羊飼いだもの 」よく手入れされているのだろう、艶々とした生地のトーガは非常に手触り滑らかでほつれも汚れの一つもなく、踊り子が水面で踊るようにゆったりと一回転してはその黒い裾が月光を浴びきらきらと輝くだろう。相変わらず婉曲的な台詞回しは貴方の得手とする所ではないだろうけれど、要するに貴方の導き手が己ただ一人でなくとも構わないと「 でも、たまには僕にもお世話をさせてね?そうして可愛い顔で語っておくれ、君の信じるもうひとりの羊飼いのことを 」この屋敷に拐かされた迷える仔羊は一匹たりとも見捨てはしない、そのやり方が極端に押し付けがましい接触型であるだけのこと。ラザロに遠慮する気があるのかないのか定かでないが、少なくとも貴方にとって最も心許した存在のことはしっかりと胸に刻んで「 楽しみに見守っているからね。異なる導きが必要ならいつでも僕を頼っておいで 」捕食者と被食者、その結末がどのようなものになるのか。興味を惹かれるそれを見届けるためならば協力は惜しまないつもりらしい)
1079:
ハイネ [×]
2024-06-15 10:05:00
>グレン(>>1077)
ごちゃごちゃと往生際の悪い。恨み言は美しくありませんよ
(そこにはいつもの調子で上から見下ろすような不遜な笑みを湛える怪物の姿。貴方が何を抱えようと何を見ていようと、自身にとって肝要なのは眼前の青年を囲っておきたいと未だ思えるかどうか。それはコレクション側に課せられる課題であって所有者がお膳立てするものではないが、自分自身の価値に自信を持てない貴方を作り出したのはきっと「 何もかも、貴方の責任ではないのでしょう? 」そう、きっと大人たちの情欲の結果に自意識の介入の余地もなく産み落とされ、同じように周囲の大人たちに利用されてきたのだろうと。知ったことではない獲物のバックボーンも、特別目をかける対象にであれば話は別で「 ……しょうがない子ですね 」至上のご馳走である涙が誰のものにもなることなく無駄にされていく光景を見ても、今度は勿体ないとは感じなかった。自分が守ってやらねば容易に淘汰される非力な小動物に向けるような愛しさ、憐憫、今怪物の胸に去来したのはそういった類の何かなのだろう。首筋を捉えていた手を解いて、大きく体格の変わらない貴方を物理法則を無視した膂力で軽々とお姫様の形に抱き上げて。向かう先は何も無い壁面、その前に立ちじっと見つめれば暗い紫の光が渦巻き空間を通り抜けるワープホールのようなものを生成、そこを腕に抱いた貴方とともに通り抜ければ金と白の装飾で飾られた浴室へと繋がって。まるで今からすぐに誰かが入浴する予定だったかのように、豪奢なバスタブにはちょうどよい温度の泡湯が張られていて「 さあ、まずは綺麗にしてあげますから 」にっこり、胡散臭いほどの笑みにて洋服ごと貴方の肉体をその浴槽へと投下して)
1080:
レオ [×]
2024-06-15 12:52:08
>ユギン(>1078)
(背中に回っていた手の感触が初めて、己に安堵を与える。「……そうか、良かった。」そうして話を聞いてくれる鷹揚さに、願いを聴許する言葉に窪んだ面持ちは持ち直し、彼への緊張や警鐘が掻き消えてしまうのだから、其所にこの狩人の動物の如く至極単純な素直さが際立つ。そっと肩に置かれた感触の後、ゆらり回り舞う彼の衣装が黒曜石のように柔らかく煌めき、余裕の生まれた視線はそちらに見惚れて。「……ああ。」だが一つ瞬いた次には彼と瞳を合わせ、その言葉一つ一つを受け止め、ゆっくり噛んで、確と飲み込む。「ありがとう、ユギン。」かのドラゴンについて話す気楽な隣人、または良き相談相手になってくれるのだと、そう解釈すれば顔には暖かな笑みが一面と晴れ渡る。「時間が許す時には、君からも話をしに私を訪れてくれて構わない。」その後に此方からも、いつかの彼の再来を歓迎する意を示した後、「…ああいや、しかし。先程のような近しい触れ方は、“君相手では”やはり困ってしまう。特にいきなり抱き付かれてしまうと……どうしたら良いものか、解らなくなる。」表情に一抹の渋い曇りを垂れ込めて、あの優しくも刺激の過ぎる接触の受容を、知れず引き合いを含む物言いで躊躇う。「…だから、何かを表す時には握手だとか、そういった手元の接触までにさせてほしい。」それでも初めに考えた、彼を理解したいという心に誇張偽りは無し。なればこそ視線は誠実に、今出来る目一杯の歩み寄りを真っ直ぐ示してみせる。「……構わないだろうか?」その了承を窺うのと同時。出遅れた今更の歓迎の印、失態を赦された安心、言葉への感謝、そして――この先もあると信じる親交の期待を籠めて。靄の一切を払い朗らかに笑む狩人から、自らの導きを迷い無く信じながらも、寛容にそれを認めた羊飼いの彼へ、緩やかに片手の平を差し向け握手を求めた。)
1081:
グレン [×]
2024-06-15 14:50:43
>ハイネ( >1079 )
( 骨をへし折る事も、気道を塞ぐ事も容易いであろう手が喉から離れていけば小さく 「 え、 」 と漏れ出た声と間の抜けたような表情が浮かび上がった後、手に掛け喰べる程の価値も無いのかと悪い方向へと思考が動くのは悪癖でしか無く。いやだ、そう紡ぎ掛けた声は急な浮遊感への驚きで喉元で止まり、代わりに飛び出したのは何とも形容し難い言葉と認識するのも難しいような驚嘆の声。彼によって横抱きに持ち上げられたのだと気付くのは背中や膝の裏に感じるひんやりとした感触を感じ取っての事。元より抵抗するつもりも無いが判断力の鈍った頭と、どうやら今直ぐに捨てられる事は無さそうだという安心感から大人しく体を預けて。壁に出来た人一人くらいであれば優に通り抜けられそうな渦。彼が生成し、彼が通ろうとするのだからぶつかるはずも無いそう思う頭とは裏腹、渦へと入る直前にぎゅうと目を瞑るのは元いた世界の物理法則的な思考が邪魔しているのか。次に目を開けば目の前に広がるのは荒れた自室……では無く豪奢な内装の浴室。ぱちぱちと瞬きを数回繰り返した後 「 ここは? 」 見た事もない景色に場所の推察など到底出来るはずも無く、彼を見上げゆると首をかしげるようにして。煌びやかな浴室に目を奪われていれば突如支えを失う身体は重力のままに湯船の中へと。予期していない出来事に咄嗟の踏ん張りも効かず、濡れた服の重みも相まって一度頭まで湯の中へと浸かってしまい顔を出した時には毛先からポタポタと雫を垂らしていて 「 ……急に落とすのは反則でしょ 」 どうやら人間、驚きすぎた時は声すらも出ないらしい。口に入ってしまった湯をけほり、小さな空咳と共に吐き出しつつ不機嫌そうな表情を。水を含み肌に張り付く布が気持ち悪い。首元を人差し指で引っ掛け、少しでも剥がそうと 「 服、気持ち悪い 」 遠回しに服が邪魔だと告げつつ視界を遮る前髪を片手で掻き上げるように後ろへと送って )
1082:
ユギン [×]
2024-06-16 10:36:54
>レオ(>>1080)
そうだなあ……、
(これまで貴方のお願い事には一つ残らず快く応えてきたが、今回の申し出ばかりは二つ返事とはいかず悩んでしまうように口許に手を当てて明後日の方向へと視線を向けて。根幹にあるのは全ての仔羊に例外なく自らの導きが必要であるという固定観念、それは最早思い込みの範疇ではなく怪物自身の生きる意味や哲学にまで枝の伸びる重要なこと。それに手だけで導ききれる保証もなければ安易な約束は出来かねる、そんなある種の誠実さから回答に迷うさなか、ふわり鼻腔を擽った鱗の持ち主のことを思い出して「 善処するよ。ただし、それがもうひとりの羊飼いと君の総意なら、ね 」視線を貴方のそれと重なるように戻しながら、それが願いであることは理解したという意でこちらからも差し出された手を握り返し「 ラザロがきちんと君を導くなら、そしてラザロが僕の導きを君に施す事を拒むなら――同胞同士で争いたくはないからね。だから、今度彼と相談してごらんよ 」ゆったりとした語り口調に人好きのするような微笑み、言い終われば握った手にきゅっと力を込めて自らに引き寄せてはその手の甲にまた優しいキスを。そうして握力を弱めてはそっと誰かに返還するように貴方の手を自由にして)
1083:
ハイネ [×]
2024-06-16 10:56:14
>グレン(>>1081)
そうでしょうねえ。此方としては良い眺めですが
(他人事のようにくつくつと笑いながら、自らには煽情的に映る濡れた服や髪と整った顔面のコントラストを観察するように楽しんで。気持ち悪い、と言いながら自力で脱ごうとしない所を甘えただなと内心で判断しながら燕尾服の袖を捲って丁寧に上半身の服を脱がせにかかり「 下も脱がせて欲しいですか? 」流し目で顔を見ながら半ば冗談めいた口調で問い掛ける、そうすれば自ら脱ぐだろうと勘繰っての事だがもし脱がせと言うのならば仰せの通りに着手するつもりで。どちらにせよ脱いだ衣服は浴室の床に置き、使い魔がそれを回収していくだろう。先ほどの落下の衝撃の影響か、湯はもこもこと一層泡立って肩から下の湯に浸かっている部分は一切見えず「 ここは普段俺が使う浴室です。貴方は幸運な人間ですね 」問い掛けに対する答え合わせをしながら、怪物のバスルームに常備されている筈もない人間用のシャンプーを蝶の使い魔へと持ってこさせては数回プッシュしたそれを軽く手で泡立てながら浴槽の周りを歩いて移動し貴方の背後に当たる位置から優しく頭を洗い始めて。黙々と丁寧に洗髪をする間も穏やかな微笑を絶やさないのは位置的に貴方からは見えないだろうか、数分の後にバスタブに備え付けられた金のシャワーヘッドを手に持ち「 流しますよ。目、閉じていなさい 」注意喚起から少しの間を与えて、頭の天辺にシャワーの湯を当てて。もう片方の手で柔く濯ぐようにしながらしっかりとシャンプーを洗い流し、一度シャワーを止めてはまた黙々とコンディショナーの準備を始めて)
1084:
レオ [×]
2024-06-16 12:26:17
>ユギン(>1082)
(それまで此方の言い分を寛闊と受け入れていた彼が、此度ばかりは言い淀んだ。その表情にほんの僅か疑に顔を曇らせる内、返ってきたのは“善処”という単語。それに何故を落とすより先に彼からの言葉は続いて、「……そうか、」今までよりもずっと飲み込み易いそれに納得を零す。――己に狩人として譲れない矜持があるように、彼にもまた導く者として退けない信条がある。「解った、有り難う。」それでも随分な譲歩をくれた目の前の羊飼いに、雲を晴らした朗笑で心からの謝礼を。繋がり握り返しかけた手が引かれた先、やはり慣れない――慣れようがない触れ合いには多少指が跳ねたが、今だけはひやりとした口付けを笑んだままに受け止める事で折合とする。彼の手と唇が離れた後、無抵抗にしていた手を下ろし、一通りの騒動が落ち着いた頃合いに、「……時に、」ぽつりと話題の切り替えを。「…君の種属は何だろうか。」緊張や動揺も無くなった口は元来の好奇が滲み始め、それを穏和な彼の空気に甘えて直球に溢れさせる。「遊牧の羊を先導するのは確かに山羊だが……君を見る限り、ただ単純にそういったものだとは思えなくてな。」その種にしては多い揺れる尾か、それとも狼の彼女との差異を無意識と感じ取ってか。どちらにしても七割方は己の経験則による直感、それ故若干の曖昧さを曲げた口元と寄る眉に顕し、「…君が良ければ、教えてもらえないだろうか?」無遠慮に向けてしまいそうな観察の視線は、人狼との一件もある為瞬く回数を増やす事で意識的に和らげつつ。せめて彼が己の部屋を去ってしまう前に、このやや子供じみた関心の疑問を解いておきたいと、率直な言葉で彼自身について問い掛けてみた。)
1085:
グレン [×]
2024-06-16 13:56:33
>ハイネ ( >1083 )
( 主観的な事実を述べただけに過ぎないつもりだったのに、彼の手によって脱がされる上半身にぱちと瞬きを一つ。普段であれば、じゃあお願いしようかなんて妖艶な笑みと共に冗談を返す言葉も、何の仮面も被っていない生身の己として口にするには気恥ずかしく 「 …自分で脱ぐ 」 視線を逸らし少し唇を尖らせた、拗ねた子供のような表情を浮かべつつ僅かな身動ぎの後に濡れたズボンと下着をシャツと同じ位置に置くつもりで。服が取り払われた身体はたった数日と言えど食事を摂っていなかった為か泡から出ている部分だけでも少し肉が落ちている事が見て取れるはず。「 ハイネの…?…そっか 」 与えられた答えに口元に緩い笑みを浮かべるのは、きっとこの自尊心の塊のようなダークエルフが普段人間を連れてくる事は無いのだろう場所にいる事で僅かながら芽生えてきた満たされる気持ちによるもの。つい先程、己の命を摘み取ろうとしていた手が今度は甲斐甲斐しく世話を焼くように触れる様にくすくすと小さな笑い声を漏らし。時折普段人に触られる事の少ない頸や耳裏に、湯の温度が移ったのだろうかいつもよりほんの少しだけ温かみがあるように感じる彼の指が触れれば僅かに肩を跳ねさせる等をしている事数分。投げかけられた言葉に 「 うん、 」 小さく返して忠告に従って瞼を閉じ。シャワーの音が止まれば念の為片手で顔に伝った湯を拭い取ってから瞳を開き、背中を浴槽の壁に預けながら丁度背後に立つ彼の姿を見上げるようにして視界に捉え 「 俺、毛繕いでもされてる?」 少しぼんやりとしたような瞳は身体が温まり、彼に髪を洗われる心地好さから睡魔が触発されたもの。未だ平素通りとはいかないものの、真っ直ぐに視線を合わせて冗談めかした事を口に出来るだけの元気は戻ってきた事は伝わるだろうか )
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