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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1176


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1080: レオ [×]
2024-06-15 12:52:08



>ユギン(>1078


(背中に回っていた手の感触が初めて、己に安堵を与える。「……そうか、良かった。」そうして話を聞いてくれる鷹揚さに、願いを聴許する言葉に窪んだ面持ちは持ち直し、彼への緊張や警鐘が掻き消えてしまうのだから、其所にこの狩人の動物の如く至極単純な素直さが際立つ。そっと肩に置かれた感触の後、ゆらり回り舞う彼の衣装が黒曜石のように柔らかく煌めき、余裕の生まれた視線はそちらに見惚れて。「……ああ。」だが一つ瞬いた次には彼と瞳を合わせ、その言葉一つ一つを受け止め、ゆっくり噛んで、確と飲み込む。「ありがとう、ユギン。」かのドラゴンについて話す気楽な隣人、または良き相談相手になってくれるのだと、そう解釈すれば顔には暖かな笑みが一面と晴れ渡る。「時間が許す時には、君からも話をしに私を訪れてくれて構わない。」その後に此方からも、いつかの彼の再来を歓迎する意を示した後、「…ああいや、しかし。先程のような近しい触れ方は、“君相手では”やはり困ってしまう。特にいきなり抱き付かれてしまうと……どうしたら良いものか、解らなくなる。」表情に一抹の渋い曇りを垂れ込めて、あの優しくも刺激の過ぎる接触の受容を、知れず引き合いを含む物言いで躊躇う。「…だから、何かを表す時には握手だとか、そういった手元の接触までにさせてほしい。」それでも初めに考えた、彼を理解したいという心に誇張偽りは無し。なればこそ視線は誠実に、今出来る目一杯の歩み寄りを真っ直ぐ示してみせる。「……構わないだろうか?」その了承を窺うのと同時。出遅れた今更の歓迎の印、失態を赦された安心、言葉への感謝、そして――この先もあると信じる親交の期待を籠めて。靄の一切を払い朗らかに笑む狩人から、自らの導きを迷い無く信じながらも、寛容にそれを認めた羊飼いの彼へ、緩やかに片手の平を差し向け握手を求めた。)




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