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1076:
レオ [×]
2024-06-15 02:56:52
>ユギン(>1075)
(口は冷たい指先に結ばれる。確かに首には触れてはいない。しかしそれ以外の、主立っては耳への刺激に、また背筋がぞわぞわとした粟立ちに襲われる。食んでくる唇も、輪郭をなぞる冷たく濡れた舌も、決して痛みも荒々しさも無いのに喰われる寸前のような錯覚を覚えて。――困り顔で微笑む彼からの言葉。今夜初めて、漸く互いの焦点が噛み合った感覚を覚えるのと同時、その事に狼狽え、「いや、そんなつもりは、…」無い、と否を被せかけて、しかしそれは霧散する。……そう、否定しきれない事に気が付いた。この胸中に燻る靄の中に、“ラザロならば”という比較の一文がある。かのドラゴンならばもっと荒々しく触れる、もしこの冷たい手があの彼であれば、戸惑わない、もし、もしも――ラザロであれば。自分は、こんな触れ方もきっと嬉しく思って、「…………すまない。」静かな、雑じり気無い謝罪が落ちる。退いた掌、それに伏せた眼は、哀しそうな彼への罪悪感から。けれどもまた瞳は真っ直ぐと、今こそきちんと目の前の怪物を捉えて、「……始めは本当に、君を知ろうと考えていた。言葉よりも感覚を用いた方が、君を知れるだろう、とも。」言い訳がましい、だがそれは確かな本心だと見据える視線が最も真摯に語り、「しかし途中から、別の事に気が逸れた。“これがラザロの行いであれば、果たしてここまで身構えてしまうものだろうか”と。…勝手に君と彼を比べて、その疑問の答えを探し始めた。」さっき形になったばかりの靄――生まれたての思慕も、真っ正直に続ける。秘するが花だの、嘘も方便だのと柔らかい表現で他者を傷付けない為の言葉選びなど、澄みきった愚直さで全て蹴散らし、ただひたすら想いをそのまま言の葉に乗せて。「……今目の前にいるのはユギンだというのに、私は君と向き合う事を後回しにした。…本当に、申し訳無いと思っている。」二度目の詫び言。今度は瞳を見詰めたまま、此方もしょぼくれ萎れた面持ちで。「…ユギン、私を許してくれるだろうか?」彼の顔に怒気は見えないようだったが、それでも己が愚行の容赦を願い、今だけは彼の仕草を真似て首を僅かに傾げてみた。)
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