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冒険者ギルドの日常/1288


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1238: レド [×]
2026-02-07 05:35:00

>1237

ぐ……!こんにゃろ…………!…………。
…………こんのおしゃべりババァ、おかげで読めてきたぞ。王国人でありながら聖教徒のシンボルになっている「勇者」は王国にとって目障りな存在、だから襲ったわけか。あんたを寄越したのも、「あの人」だな。

(エリスからの回答は屈辱的なものであった。怒りと恥辱で顔が赤くなり、表情が歪み、髪が逆立って。この野郎やっぱり俺を笑うために生かしたんか!あの時あと一歩で倒せなかったのが悔しい!今すぐエリーゼを突き飛ばして斬りかかりたい衝動を、身体を震わせて耐えて。そういう態度もエリスのオモチャになるかもしれないが、ここで涼しい顔をしていられるほどレドの人間は出来てはいない。
そうやって耐えているとエリス、そして「あの人」=国王の内面が見えてきたので、大きく息を吐きながら怒りで強張っていた全身の力を抜いて。なんとアリシアは国王と関わりが深いらしい。そして噂に聞くがやはりこの女、副団長と言うが実態は国王の側近だ!そして国益より国王の御心を優先するあたり、国王個人に忠誠を誓っているらしい!そういう意味では国やギルドよりクレアさん個人に忠誠を誓う俺と似てるかもしれない……と、一応の共通点を見出したレドは平静を取り戻し、顔色と逆立った髪が元に戻る。その上でエリスに指を突きつけると、先の「勇者」襲撃の真相を確認して。)

1239: エリス/エリーゼ [×]
2026-02-07 12:35:36

>1238

さぁ?口が悪い子には教えないよ。

(露骨に怒りを堪えているレドの反応を見て、エリスは緩みきった自身の口元を隠して小馬鹿にするような仕草で嘲笑った。突き付けられた真相にはわざとらしく首を傾げてすっとぼけて見せると、口が悪い子には教えないなどと子供扱いする始末である。ここまで匂わせておいて今更な誤魔化し方だが、気絶しているエリーゼが聞き耳を立てていないとも限らないため、流石に国王の介入を自ら明言することは避けているのだろう。エリスにとっては楽しいことこの上ないそんなやり取りをしている最中、タイミング悪く身体の至る所に傷を付けたボロボロの侍女が駆け寄ってくる。)

エリス様ぁ!姫様がご乱心です…!すぐにお戻りください!

どうやら待たせすぎてしまったようだね。それじゃ少年、楽しい時間はこれでお終いだ。
あぁ、そうだ。別れの前に一つ教えてあげるよ。最近はなんだかきな臭くてね、近いうちに面倒事が起こる気がしてならない。きっと少年も巻き込まれるだろうね。そんな君に送る魔法の言葉、「全てはローゼンベルク公爵の意のままに。」窮地に陥った時に唱えてみるといい。たちまち状況が一転する筈さ。

(どうやら第二王女カトリーナが癇癪を起こしたらしい。よくあることなのだろう、エリスは特段焦る様子もなく侍女の訴えに軽く頷いて返すと、レドに向き直り別れ際の助言を残した。概ねの内容は先にヴァルターが伝えたものと変わらないが大きな違いが一つ。この騒動に今はなき名家、ローゼンベルク家が関連していることだ。「全てはローゼンベルク公爵の意のままに。」、普段の軽い口調のまま送る仰々しい魔法の言葉、その意味も意図も語らずに、悪戯な笑みを浮かべて状況が一転するとだけ告げると、エリスは反応を待たずして侍女を率いて悠々とその場を後にした。
一方で、エリスが立ち去ってしばらくしてようやくエリーゼは気を取り戻す。目を覚ますなり瞳を擦りながら「ここはどこにゃ…」と寝惚けている様は一人だけ情報の濁流を避けて何とも呑気であった。)

1240: レド [×]
2026-02-08 13:37:06

>1239

か!オメーが言うか!もっと言ってやるぞ。そのバスケット、カト……

(世界一口の悪いエルフに「口が悪い子」なんて言われたくないと、顔を紅潮させて。「勇者」襲撃の真相もぼかされたが、はっきり否定しないのは逆に肯定の証かもしれない。さすがに人前で公言できることではないし……
それでも少しは奴の鼻を明かしたい。ならばとバスケットの目的を明かしてやろうとエリスの手元を指差した矢先、駆け寄ってきた侍女の酷い有様を目の当たりにして顔を引きつらせて。さっきエリスが膝枕していた第二王女・カトリーナの仕業らしい。「なんだあれ!?ダンジョンに潜ってきたのか!?」とレドが引いている一方で、エリスは事も無げにカトリーナの下へ向かおうとしている。どうやら日常的に癇癪王女の世話を自ら行っているようだ。料理も含めて……問い詰めたいことは山ほどあるが、レドは棒立ちのまま動けない。エリスが抱える使命の重きを目の当たりにしては、邪魔することも、単なる悪党と切り捨てることもできなくなってしまったから……)

なっ!?今なんて……あっ、バカエルフ待て!待って!
……ああ、また置き去りかよ……いや、違うか。ここまで教えたからには今更舞台を降りるなってんだな。ローゼンベルクの呪文を唱えたくなる地獄の先に私はいるから、せいぜい追ってこいって言うんだな?バカエルフ、いや、副団長エリス……

(だが、去り際に残していったエリスの言葉はレドをそれ以上に愕然とさせた。言葉の意味も、投げかけた理由も理解できずに呆然としていると、気付いた時にはもうエリスが立ち去っていく。「ババァ」と呼ぶにはあまりに端正な顔とつややかな若葉色の髪に向かって手を伸ばし引き留めようとするが、やはり無駄である。力なく手を下ろすと、去りゆくエリスの背を静かに見つめながら、「置き土産」を残していった意味を推察して。
『全てはローゼンベルク公爵の意のままに。』。この傲慢不遜なスローガンの下に謀略の限りを尽くし、そして滅びた三大公爵家・ローゼンベルク家のことはレドも耳にしたことがある。が、既に滅びた家の標語がいまさら何の役に立つかは全く理解できない。意味も使いどころも自分で考えろというエリスの宿題なのだろう……気絶から回復したエリーゼには全く気付くことなく、腰から東刀を外して。)


待ってろよエリス・フィンベル。この地獄を抜けてあんたの背に追い付いた暁には、飽きるほど俺の名を唱えさせてやるからな。

(鞘を床に突き立て、エリスが立ち去った跡を真っ直ぐに見据えて。魔法の言葉という名の地獄への招待状を受け取ったからには、もう後戻りはできない。ならば受けて立つまでだ。いよいよ王国の深部に足を踏み入れた自覚を持ち始めたレドの顔からは、出会い頭の恐怖や困惑はすでに消え去っていた。)

1241: エリーゼ [×]
2026-02-10 23:51:10

>1240

んにゃ…?地獄…?よく分からにゃいけど、レドくんなんだかすっきりした顔にゃんね。それで…何か進展はあったのにゃ?

(目を擦り終えて意識を覚醒させると、エリーゼは僅かに聞こえたレドの言葉を復唱して小首を傾げた。何の話かは検討も付かないが、迷いの断ち切れたようなレドの表情から察するに何か良い影響があったのだろう。そこまで思い至ると、主に副団長との話の中で何か今後のヒントになり得る進展があったのだろうかと質問して。返事を待つ間にも未だにエリーゼはレドに身を預けており、先程まで自分から触れることがなかった彼女の心にもこれまでの関わりを通してレドへの一定の信頼が芽生えたようであった。)

1242: レド [×]
2026-02-11 10:57:19

(/物語の節目となりましたので、これを機にレドと師匠の過去のやりとりを投下させていただきます!長いのでエリーゼへのレスは次へとまたぎますが、なにとぞご容赦願います……)


(『全てはローゼンベルク公爵の意のままに』。エリスが残した謎の呪文。果たして唱えてよいものなのか。そもそも没落した家の家訓が何の役に立つのか……レドは漫然と思案しているうちに、いつしか師匠との生活に思いを馳せるようになった。)


げほっ……これが、ローゼンベルク家のあらましよ。

なるほどねぇ、好き放題やってた公爵家の幕切れもあっけないもんだなぁ。病気で滅ぶなんて。

(約3年前。師・ショウカクの死より3ヶ月前のこと。人里離れた山中の自宅にて、ショウカクはすっかり萎びた白髪と痩せさらばえた黒い身体をベッドから起こし、弟子のレドにローゼンベルク公爵家の話を聞かせていた。対するレドは師匠に対する態度とは思えないラフな口調で答えたが、これは死期を悟ったショウカクがいつからかレドに対して自らを師ではなく父として接することを許したためである。)

いんや、連中が滅んだのは病気であって、病気じゃねぇんだ。

はぁ?何言ってんだ師匠(オヤジ)?

レド……おめぇは俺がこうして具合が悪くなっても、そばで看病してくれるよな。わざわざ山を下りて町から薬を持ってきてくれたりな。

そ、それはまあ。なんてことないし。

それにひきかえ連中は……病気で困っても誰も本気で助けようって気にならなかったのよ。そのままくたばってくれた方が有難いってみんな思ってたんだろうなぁ……連中は、ローゼンベルクはやりすぎた。『全てはローゼンベルク公爵の意のままに』なんていきがっちまって……

…………。

(遺伝性の疾患で滅びたというローゼンベルク家に関して、ショウカクは持論を展開する。疾患で滅びたのは事実だが、それ以前に疾患という窮地に陥っても誰も助けてくれないほど恨まれたのが原因であると……師に差し出した薬の飲み殻と湯呑を尻目に、頬をかきながら黙って聞いていたレドは、師がいまさらこんな昔話を始めた意図を察した。ショウカクの鍛錬によりレドは人並外れた力と刀の腕を授かった。だがその力に溺れれば自分もローゼンベルク家のように滅びる……死を前にしてそれを弟子に伝えたかったのだろう、と。)

げほっ……力に溺れるヤツは、その力で自らも滅ぼす。あいつもこんな末路になってなきゃいいがなぁ、マユ……

マユ……?

……!おっとレド、1週間後にメランダー商会で船積みのバイトがある。中身は確か、輸出用の繭だったっけな……

「世の中を見るのも剣士のつとめ」か?了解、きっちり稼いでくる。

デュランダル行くからって遊ぶんじゃねぇぞ?ギルドでクレア・ライデンの尻追っかけてました、なんて聞いたらおめぇのケツを平たくなるまでブッ叩くからな?

わ、わーってるよ!

(咳の後、白湯を飲み干したショウカクはデュランダルにある知己の冒険者商会でのアルバイトをレドに命じた。このことはローゼンベルクの話と共にレドもよく覚えている。なにせ実際の中身は繭じゃなくて武具類。話と違う重労働だったから……いよいよ師匠(オヤジ)も耄碌したかと、嘆かわしくなったものだ。)

1243: レド [×]
2026-02-11 10:58:46

>1241

……!おっと、無事でしたかエリーゼ殿。奴は去りましたよ。雲を掴むようなわけわからんことばっかりゴチャゴチャほざくもんだから、進展らしい進展は見出せそうにありませんでしたけどね。奴もヴァルター殿と同じく皇女訪問を知ってることくらいしか……
……ああそうだ。さっきあの女が膝枕してた緑の服の王女様、エリーゼ殿はなにかご存じですか?ローゼンベルクとかいうどえらい家の出身らしいですけど。

(回復したエリーゼの声で我に返ったレドははっと目を見開くとエリーゼに顔を向け、進展らしい進展は見出せなかったと、やれやれと溜息を吐いて。先の襲撃の件も、あの意味不明な呪文のことも口外なんてできないが、それでもあのローゼンベルクの呪文は気になる……エリーゼにはエリスも皇女訪問を把握していることだけ伝える一方で、エリスが先刻ベンチで膝枕していたローゼンベルク家の血筋、第二王女カトリーナのことを質問して。)

1244: エリーゼ [×]
2026-02-11 19:53:27

>1243

にゃるほど…
あの方は第二王女のカトリーナ様にゃ。私も詳しい訳じゃにゃいけど……そのローゼンベルクの名を冠しているせいもあって宮廷からの評価は最低クラス。我儘放題好き放題、「王国の至宝」と呼ばれる美貌とは裏腹の醜い内面…なんて酷い言われようにゃ。

(何ら進展がないと聞いてエリーゼは少しだけ残念そうに耳を垂らすと、位置を変えて廊下の壁にもたれかかるラフな格好でレドの質問に答えた。語られたのは宮廷内での一般的な評価。しかしその内容は最低クラスと明言出来る程に悲惨なものであった。宮廷にとって憎きローゼンベルクの生き残り、それに加えて品位を保つべき王族に有るまじき身勝手な言動の数々。生まれだけで嫌われたのなら同情の余地もあるが、本人の振る舞いが一層拍車をかけている状況である。救いがないとはまさにこのことであろう。)

あとは妾の子って話もあるけど…これはきっと趣味の悪い噂話の類いにゃんね。亡き王妃様にお顔が似ていないだとか、疾患が遺伝していないだとか…出自を否定するには根拠に乏しいのにゃ。国王様の血を濃く受け継いだと考えればべつにおかしい点はにゃいし。

(カトリーナに関する宮廷での一般評。嫌われ具合を考慮すれば当然だが決して多くはないそれを言い終えると、エリーゼは雑談も兼ねて噂話の類いに話を広げた。母親に似ていない。一族を滅亡に追いやった疾患を患っていない。出自を否定するにはあまりにお粗末で、不謹慎とも言える内容である。ローゼンベルクに恨みを持つ人間が広めたのであろうこの噂を語るエリーゼも、その顔には思わず苦笑いを浮かべていた。)

>1242

(/過去の掘り下げ大変助かります。不覚にもショウカクの誤魔化し方に萌えてしまいました!こうして過去が鮮明になっていくと、いずれ訪れるレドとマユキの初対面に心躍るばかりです。)

1245: レド [×]
2026-02-12 12:40:16

>1244

なんだァそりゃ、ひどいもんだ。確かに奴の去り際、第二王女にとっちめられたっぽい侍女がやってきたが……バカエルフには似合いのバカ王女ってことですか。
まぁでも、憎まれる理由の半分は家のせいかもしれませんけどね。妾の子っていう噂も、ローゼンベルクの血筋を王族に入れたくないっていう気持ちの表われでしょう……ローゼンベルク、俺も伝説でしか聞いたこと無いけれど、相当嫌われてるんですね?

(床に突き立てていた刀を腰に戻しつつ、呆れ顔でカトリーナの話を聞いて。さっきの癇癪と言い、とても国のためになる人間には見えない。あのバカエルフ、国王と同様に個人的な理由でカトリーナに付いてるんだな、と腕を組みつつ頭の中で当たりをつけて。
そして、カトリーナ本人以上に彼女の出身であるローゼンベルク家が宮廷から敵視されているようだ……今は無き「謀略」の公爵家、それがあの女(エリス)とどう関係しているのか……片眉を上げると、エリーゼにローゼンベルク家のことを尋ねて。)


(/ありがとうございます!マユキとの対面はまだ先になりそうですが……それまでにショウカクの掘り下げはしていきたいと思います!)

1246: エリーゼ [×]
2026-02-12 14:44:51

>1245

にゃはは…バカって、王族にそんなこと言っちゃダメなのにゃ。もし誰かに聞かれていたら大変にゃ。
確かにローゼンベルク家の評価は散々にゃけど、それも宮廷に限った話にゃ。政治闘争なんて平民には関係にゃいからね。旧公爵領では今でもローゼンベルク家による再統治を望む声が多数を占めているって話にゃんよ。悪どい事には手を染めていても、頭の良い家系に変わりはないから領地運営はきっと上手くやっていたんだろうにゃ。

(副団長はともかく、王女にまで「バカ」を付けるレドの発言を聞いて、エリーゼは少しばかり焦りを滲ませた苦笑いを浮かべつつ、それとなく窘める。王族を頂点とするこの国で不敬罪の量刑は決して軽くはない。協力者である前に、友人に近しい間柄としての真心を込めた忠告を終えると、続けられた質問に答えた。監禁に恫喝、一般に知られている情報だけでも宮廷からのローゼンベルク家の嫌われようは肯定するほかにない。しかし、エリーゼが続けて語ったのはそれ以外の側面。旧公爵領に住まう住民達の見方であった。悪どい手法を好んでいたとはいえ、長きに渡り国家の中枢に君臨していた一族だ。その座を守るにあたっても馬鹿に務まる筈もなく、その頭脳は領地運営に至っても存分に発揮されていたようだ。その手腕は一族が滅亡して久しい現在でも惜しまれているほど。政治闘争など所詮は他人事と捉えている平民と、日夜政治闘争に明け暮れている宮廷。ローゼンベルクを巡る両者の認識には尚も大きな隔たりがあることが分かる。)

1247: エリーゼ [×]
2026-02-12 14:52:21

>1245

にゃはは…バカって、王族にそんなこと言っちゃダメなのにゃ。もし誰かに聞かれていたら大変にゃ。
確かにローゼンベルク家の評価は散々にゃけど、それも宮廷に限った話にゃ。政治闘争なんて平民には関係にゃいからね。旧公爵領では今でもローゼンベルク家による再統治を望む声が多数を占めているって話にゃんよ。悪どい事には手を染めていても、頭の良い家系に変わりはないから領地運営はきっと上手くやっていたんだろうにゃ。

(副団長はともかく、王女にまで「バカ」を付けるレドの発言を聞いて、エリーゼは少しばかり焦りを滲ませた苦笑いを浮かべつつ、それとなく窘める。王族を頂点とするこの国で不敬罪の量刑は決して軽くはない。協力者である前に、友人に近しい間柄としての真心を込めた忠告を終えると、続けられた質問に答えた。監禁に恫喝、一般に知られている情報だけでも宮廷からのローゼンベルク家の嫌われようは肯定するほかにない。しかし、エリーゼが続けて語ったのはそれ以外の側面。旧公爵領に住まう住民達の見方であった。悪どい手法を好んでいたとはいえ、長きに渡り国家の中枢に君臨していた一族だ。その座を守るにあたっても馬鹿に務まる筈もなく、明晰な頭脳は領地運営に至っても存分に発揮されていたようだ。一族が滅亡して久しい現在でも惜しまれているほどに。政治闘争など所詮は他人事と捉えている平民と、日夜政治闘争に明け暮れている宮廷。ローゼンベルクを巡る両者の認識には尚も大きな隔たりがあることが分かる。)

(/一部文章が不自然だった為訂正致しました!)

1248: レド [×]
2026-02-13 12:30:50

>1246

どーだか。前の統治を懐かしむなんてよくあることだし、単に中央への反発で言ってるだけでしょう。なにせ残った血筋があのバ、あの王女様ではね……ローゼンベルクの伝説も、しょせん昔話。なんであの副団長が彼女の世話を焼いているのかは、よくわかんないですけど。

(ローゼンベルクの統治の恩恵を受けていない、そして家が滅びた後に生まれたレドは、頭をボリボリかきながらローゼンベルクの治世の話を話半分で聞いて。単に現政権への反発で言ってるだけかもしれないと、領民からの評判をあてにしていないのであった。なにせ残ったのが賢くも優しくも見えないあの癇癪王女だし……
腕を組んで胸を張ると、鼻息と共にローゼンベルクの伝説を昔話と切り捨てて。さすがにカトリーナを公然とバカと呼ぶのは忠告通り止めたようだが、それでも軽んじる姿勢は変わっていない。なにせあの暴れぶりだ、バカだなんてみんなが思っている事だろう。宮廷からも騎士団からも、近衛隊からもそっぽを向かれている王女など、誰が守るものか……それでもエリスがカトリーナを守る疑問を呟きつつ、天井を見上げて。カトリーナの出生やローゼンベルクの実態も、奴(エリス)なら全部知ってるだろう。だが話を聞く限りローゼンベルクとは過去の遺物にしか見えない。そんな家の標語が何の役に立つ!?疑問は深まるばかりだと、ため息を吐いて。)

1249: エリーゼ [×]
2026-02-13 15:32:09

>1248

確かに王女様と副団長の繋がりは謎にゃんね…気になるなら今度、あのお喋りマスクにでも聞いてみるといいにゃ。妙に物知りにゃからきっと何か知ってると思うにゃ。

(エリーゼは歩みを再開しながらレドの話に耳を傾ける。間接的にとは言えあの王女の振る舞いを目の当たりにした後なのだから、レドがローゼンベルクの手腕に疑念を抱くのも無理はないだろう。かく言うエリーゼもレドとそう変わらぬ年齢。直接かつての統治を見た訳でもなければ、特段地方政治に詳しい訳でもない。レドの私見を否定も肯定もすることなく頷くと、純粋に自分自身も気になった王女と副団長の関係性へと話の中心を移した。自らの浅い人生の記憶を辿ってみても思い当たる節はまるでなく、少しの間頭を捻り、お喋りマスクことヴァルターに聞いてみてはどうかという結論に達する。食堂での反応を見る限りレドとの相性は悪くはなく、きっと尋ねれば全部は教えないまでも、またしても何かしらのヒントは与えてくれることであろうという打算であった。
そうして話していると、遂に近衛隊長執務室…エリーゼにとってはセレステに次いで関わりたくない人物、アリシアの部屋の前へと辿り着いた。扉の前で立ち止まったエリーゼは深く深呼吸した後に、未だ不安そうな瞳をレドに向ける。代わりに入室許可を取って欲しいという助けを求める視線であった。)

1250: レド [×]
2026-02-14 11:03:58

>1249

お、おしゃべ……大丈夫ですかエリーゼ殿、上官に向かって。あの人もあの人でどうも怪しいが、ま、捕まえられたらその時には……
おっと、ここはお任せください。あのウザイしたり顔を見た後だ、アリシア様を拝んで癒されよう……アリシア様、レドです。指南役のレドです。御用があって参りましたっ!

(上官を「お喋りマスク」と腐す口の悪いエリーゼにジト目を向けて。上官侮辱でまたリンチされるんじゃ……それはともかくあの仮面の首席も副団長同様、イマイチよくわからない男だ。あてにしていい人なのか見えないが、今のところ友好的ではある。エリーゼの提案を受け入れると、視線を正面に戻して。
気付けばアリシアの部屋が見えてきた。正直あの次席補佐に行動を妨害されるのは癪だが、鬱陶しい副団長と対面した直後。愛しい人の笑顔を拝めばいい口直しになる……尻込みするエリーゼとは対照的に、足取り軽やかにドアの前に立つと、ルンルン気分でドアをノックして。)

1251: エリーゼ/異端審問官 [×]
2026-02-14 11:37:33

>1250

(ジト目を向けられると、エリーゼは分が悪そうに視線を逸らして誤魔化した。今しがた王族の呼び方を注意しておきながら、相変わらず格好の付かない分団長である。
エリーゼの気持ちを察してか、いや、純粋にアリシアが愛おしいのであろう。意気揚々としたレドの声は確かに室内に届いているはずだが、一切の返事がない。何らかの用事で離席しているのだろうかとエリーゼも首を傾げると、しばらくして扉が開かれた。)

あらぁ、貴方が噂に聞く指南役の先生ですかぁ?お会いできて光栄ですぅ。アリシア様はただいま離席していますのでぇ、ひとまずお入りくださいなぁ。

(現れたのは白を基調とした軍装を纏った金髪の女性。整った容姿とは裏腹に瞳は酷く濁り、首に付けられた生きている筈もない大きさの古傷が異様な存在感を放つ。そして手には聖教国の国章が描かれた漆黒の聖典を抱えている。そう、彼女は紛うことなき異端審問官。本来ならばこの国にいる筈のない聖教国が誇る精鋭の一人だ。レドの顔を見るなり軽薄な笑みを浮かべ、特徴的な間延びした敬語で入室を促す。レドのことは一方的に知っている様子であり、自己紹介は席に付いてからということなのだろう。部屋の奥ではもう一人の異端審問官が腕を組んだふてぶてしい態度でソファに腰掛けていた。そちらの方も濁った瞳に青白く継ぎ接ぎ痕の残る肌。間違いなくこの異端審問官達は普通の人間ではないことを示していた。
一方で、異端審問官を前にしたエリーゼは剣に手をかけて警戒態勢を取っていた。王国内の聖教徒と比べてもその危険性は段違い。気分一つで刺されてもおかしくない為である。)

1252: レド [×]
2026-02-14 14:15:26

>1251

~♪……あれ、アリシアさま?…………!!

(ノックをするが愛しき人の返事が来ない。訝しんでいるうちに浮かれた顔が険しいものへと一変する。扉の向こうからドス黒い気配を感じる!刺客、いや、魔物のような……思わず刀に手をかけようとした矢先に開かれた扉の中にいた二人を見ると、レドの顔はますます怪訝なものになる。一人はまるで切り落とされた首をつなぎ合わせたような傷跡が目立つ『首狩り』ならぬ『首無し』というべき女。もう一人は、やはり傷だらけでまるで死人のような肌色の男。明らかにまともな人間ではないが、王国騎士団とは異なる白い軍服からして、どちらも聖教国の精鋭たる異端審問官(ジャッジ)どもだ。いったい何故こんな連中が王国近衛隊指揮官の部屋に入り浸っているのか……疑問に思いながら口を開いて。)

失礼だが、あなた方はアリシア様のお客人で?アリシア様はどちらにいらっしゃる?直接のお願いがあってまかり出たのだが。

(眉間に皺寄せながら、二人の素性とアリシアの居場所を尋ねて。こんな怪しいやつらに用など無いし、言うことを聞く筋合いもない。何より相手は異端とみなしたら自国の村すら燃やすと言われる異端審問官、密室になったらエリーゼの身が危ない。女の招きに応じないレドは、着席どころか入室する素振りさえ見せないのであった。)

1253: エリーゼ/異端審問官/アリシア [×]
2026-02-14 19:28:12

>1252

おやおやぁ…そんなに警戒しないでくださいよぉ?傷付くじゃないですかぁ。同じ人間同士、仲良くしましょうよぉ?

(女の異端審問官は質問に答えることなく、じりじりとレドとの距離を詰める。軽薄な笑みのまま敵ではないとアピールするその様は白々しく、一層警戒心を引き立てるような振る舞いであった。なにより同じ言葉を話している筈なのにまるで会話が成り立たない。この女の異常性、纏う狂気は帝国兵の非ではない。)

近付くにゃ!質問に答えるにゃッ!

誰が発言を許可した?獣風情が。

(成り立たない会話、じりじりと詰められる距離…これ以上は危険と判断したエリーゼは剣を抜くと、切先を女に向けて牽制する。対する女はここで初めて視線をエリーゼへと向けると、取り繕った笑みすらやめて排除にかかった。まるで獣人を人とも思っていない侮蔑に満ちた言葉を吐き捨て、手を天に掲げて魔法を行使する。周囲一帯が神々しい光を放つ巨大な魔法陣に飲み込まれ、魔力が膨張していく……殲滅魔法、この狭い空間で一切の躊躇なく全てを消し飛ばそうというのだ。しかし、そんな試みも寸での所でレドが期待していた愛おしいその人の声で阻まれる。)

両者武器を収めてください。ここで問題を起こされては困ります。始末書の山は御免ですから。

(廊下の先から現れたのはアリシア。外向けの柔らかな笑顔と丁寧な言葉とは裏腹に目は笑っていない。彼女は静かに怒っているのだ。危うく職場が消し飛び、始末書の山を捌く羽目になるところだったのだから当然であろう。アリシアの制止により、やっと女の異端審問官が魔力を霧散させるのに合わせてエリーゼも剣を鞘に収めた。)

レド殿、驚かせてしまい申し訳ありません。事情は後ほど…それで、次席殿の件ですよね?お話は窺っております。とにかく今は其方に向かってください。

(場を収めたアリシアは真っ先にレドに歩み寄ると、軽く頭を下げて先のトラブルを詫びる。エリーゼの手前事情は話せないが、後ほどと言うからには既に取り付けた夜の約束の際に話すつもりなのだろう。一応セレステの件で来たのかを確認すると、もしそうなら速やかに向かうように促して。言葉の終わりに「ここよりは安全でしょうから」と小さく耳打ちした。獣人のエリーゼがいてはまた衝突しかねない。それを危惧しての配慮なのだろう。)

1254: レド [×]
2026-02-14 23:27:02

>1253

なっ!野郎ッ!!……アリシア様!?始末書どころじゃありません、これはれっきとした宣……かしこまりました。全ては…………全てはアリシア様のために。

(正気か!?異端審問官は質問に答えないどころか魔法による攻撃まで始めやがった。どっちがケダモノだよ!?もうレドは我慢できない。因縁のエリス相手ですら抜かなかった刀をついに引き抜き白刃が覗いたところでアリシアが割って入った。愛する人に制止され抜きかけた刀を納めて。しかし危うく巻き添えになるところだったのだ。聖教国の人間が王国騎士団幹部に攻撃するなんて始末書じゃ済まない、宣戦布告だと抗議しようとしたが、アリシアの勧めと耳打ちで気を削がれ、肩をすぼめると渋々受け入れて。
なにせ戦争一歩手前の事態。ここでエリスから教わった禁断の呪文を発動すべきだといきり立って「全ては」と言いかけたが、一応の収拾はついた以上無闇に唱えるものではないと思い直すと、アリシアへの忠誠の言葉へと言い直して。)

……エリーゼ殿。少々よろしいか。次席殿に会う前に。

(異端審問官といえば聖教国の精鋭だ。それがこんな野蛮な連中だとは……なんでこんな奴らが招かれたのか。そして次席補佐セレステは王国の幹部でありながら何故こんな邪教を崇めているのか……こんな所にいても事態は悪化するだけなのでアリシアに言われるままセレステの下へ向かうことにするが、自分も聖教国と関わりの深いレイラ(ねえさん)やアリシアと繋がる身だ。そしてセレステの用件次第では彼女とも関わりを深めることになるだろう。今後獣人のエリーゼと付き合う上で彼女に言っておかなきゃならないことがある……ちらりとエリーゼに視線を送ると、一旦人気のない所で話したいと促して。)

1255: エリーゼ/アリシア [×]
2026-02-15 09:04:05

>1254

んにゃ…?わ、分かったのにゃ。

(レドの呼びかけにエリーゼは何事かと首を傾げるが、断る理由もない為すんなりと了承した。嫉妬のような、鋭いアリシアの視線をその背に受けながら、警戒を怠ることなくレドと共にその場を後にする。やがて近衛隊庁舎を出ると、建物の裏、人気のない庭先に出たところでやっと用件を尋ねる。)

それで何の用にゃ?何か気付いたことでも……いや、人気のないところで二人きり…ま、まさか!愛の告白にゃ!?ごめんにゃさい!愛人にはなれないのにゃ…!

(人のいない場で話したいということはそれなりに重要な話なのだろう。返答を待つ合間に改めて何事なのかと首を傾げていると、エリーゼの迷推理が突拍子もない答えを導き出した。二人きりで真剣な話、そんなものは愛の告白以外にない。相変わらず私は罪な獣人にゃ……と自惚れた思考に浸った間違った結論へと至り、動揺を隠せない様子で頭を下げた。レドのことは嫌いではないが、アリシアがいる以上は愛人が前提の交際…そんなものは倫理的に受け入れられない。と、エリーゼの頭の中では色々と飛躍を前提とした思考が飛び交っていたのであった。)

1256: レド [×]
2026-02-15 10:57:12

>1255

ふふ、エリーゼ殿は愛らしいなぁ……今見た通り、そんなエリーゼ殿を獣の耳と尻尾が生えてるからってこの世から消してしまえと信じてるのが連中だ。さっき食堂で俺が次席殿にゴネたのも、聖教徒として貴女にひどいことをした次席殿と関わりたくなかったからです。
……貴女が目指す平和な世界に連中の居場所は無い。連中も貴女のいる世界を認めないでしょう。それでも俺は聖教と関わりの深いアリシア様やレイラ姉さんに取り立ててもらった身の上。だから聖教徒といえども、無下にはできない……事の次第じゃ今から会う次席殿とも関わりを深めなきゃならなくなるでしょう。

(人気のない庭先。変な方向に舞い上がっているエリーゼに笑みを浮かべると彼女に背を向け、手を後ろで組みながら自分は聖教徒を快く思ってないことを語って。レドから見ればはっきり言って聖教徒の振る舞いは人の道から外れている。だがレドが剣術指南として出世したのも聖教と密接な関係にあるアリシアやレイラのおかげ……これから会うセレステも無下にはできない。樹を見上げながら、自分が倫理と忠義の板挟みになっていることを、残念そうに語って。)

エリーゼ殿、もし俺が人として許せなくなったら……そん時は構わない。俺を斬って、気持ちを晴らしてください。貴女に斬られて終わるのも悪くはない。

(セレステの用件次第ではエリーゼと決別することになるかもしれない。身体を翻してエリーゼに向き直ると、「人として許せなくなったら自分を斬っても構わない」と告げて。はっきり言ってセレステに敵討ちするのも色々と難しいだろう。ならせめて聖教徒のために動く自分を斬って気持ちを晴らせと語るレドの表情は、いたって真剣で。)

1257: エリーゼ [×]
2026-02-15 16:38:37

>1256

ふぇ……?な、何を言ってるのにゃ!斬れるわけないにゃ!と、と、とにかく…覚悟は伝わったのにゃ!

(告白と言えども想像とは全くの別物、打ち明けられた葛藤を聞き、話の重さにエリーゼは首を傾げたまま、ぽかんとした表情でしばらくフリーズした。少し経ってようやく頭が話を理解し始めると、慌てた様子でレドのことは斬れないと訴える。その覚悟を聞けただけでも、エリーゼの不安は十分に払拭されたからである。)

正直、レドくんのことはちょっと疑ってたのにゃ。勇者の弟分で、恋人は聖教徒で、無名の状態からいきなり指南役に取り立てられて、傍から見たら怪しさ全開にゃから……今まで油断したら刺されるつもりで接してきたのにゃ。でも、さっき審問官を前にしても私の身を案じてくれたこと、何よりこうして素直に気持ちを打ち明けてくれて…嬉しかったにゃ。私はレドくんを信じる。改めてよろしくにゃ。

(気持ちを落ち着かせて、真っ直ぐにレドに視線を向けるとエリーゼもまた自らの心境を語った。レドを取り巻く環境から、疑いを持ったまま接していたこと、そしてその不安が今しがた取り除かれたことを、気恥しそうに頬をかきながら打ち明ける。疑うことはもうやめたのだ。信じると決めた以上はそれを突き通すのみ。お互いに赤裸々に内面を打ち明けたことで、ここが真の意味でのパートナーの始発点である。そんな意味を込めて、エリーゼは眩い笑顔で手を差し出して、握手を求めた。)

1258: レド [×]
2026-02-15 18:51:35

>1257

エリーゼどの……そりゃそうだ、俺だって信じられないですもん。農民が名家の女性と付き合って、馬車に乗って城勤めなんて。おとぎ話みたいに出来過ぎた話ですよね、へへ……
……俺も連中の恐ろしさ、身にしみて思い知りましたよ。どうにかしないといけませんね。

(胸の内を明かしたことでかえって信頼を深めてくれたエリーゼにほっと息を吐き、胸を撫で下ろして。いきなり市井から近衛隊指南役に抜擢された、「勇者」や近衛隊指揮官と懇意にしている冒険者。獣人のエリーゼが警戒するのも無理は無い。そしてあまりに出世しすぎて自分でも未だに信じられないと、照れくさそうに頭をかいて。
正直未だアリシアの処遇のことは気がかりだ。アリシアの所業を見落としたふりで見逃そうかとも思ったが……獣人を見れば平気で周囲を巻き添えにする連中をいつまでもアリシアと付き合わせてはならないのも確かだ。エリーゼと共に戦う意志を固めると、穏やかな顔でエリーゼが差し出した手を握って。)

こちらこそ、改めてよろしく。共に平和のために頑張りましょう。

1259: エリーゼ/セレステ [×]
2026-02-15 20:00:40

>1258

にゃはは、それじゃ行こうにゃ。あんまり待たせると後が怖いにゃ。

(レドの手の感触をしっかりと確かめて、そして離す。未だセレステと対面することに恐怖を感じているが、ヴァルターも認めたその手が自分を守ってくれると信じて、もう心に迷いはなかった。先導するようにレドの一歩前を歩き、道を進む。昼時も過ぎたことで人通りも少ない為か、続け様にトラブルに巻き込まれることもなく、あっという間に目的の場所、次席補佐官執務室へと辿り着く。騎士団の最高位の幹部に割り当てられる部屋だけあり、扉の作りはアリシアのものよりも重厚だ。エリーゼはそっと一息ついて覚悟を決めると扉を叩き、「どうぞ」と簡潔な了解の声が中から聞こえると同時に扉を開く。そして、この世で最も恐れる人間が待ち構える部屋へとついに踏み込んだ。)

お忙しい中、わざわざありがとうございます。さ、ひとまず席にお着きください。
…何をしているのですか?貴女もです。べつに獣人だからと言って訳もなく意地悪はしませんよ。

(中に入ると、真っ先に目に入るのは机に積まれた夥しい書類の山。こちらもアリシアのものよりも遥かに多く、規模にして4倍程(団長、副団長、首席から押し付けられた仕事に加えて自分の分で4人前。)である。そんな山の隙間からセレステは客人達に視線を向けると、手でソファを指し示して着席を促した。しかし、エリーゼはその気遣いの中に獣人の自分が含まれているとは思いもよらず立ち尽くしていたが、ジト目を向けられてすぐに正される。先の異端審問官の振る舞いが酷すぎたせいか、当たり前の行動が随分と良心的に映ることに違和感を感じつつも、言われるままソファに腰掛けた。もっと非道な扱い、それこそ遅いなどと因縁を付けられて出会い頭に暴行されることを想像していたエリーゼであったが、拍子抜けしたというのが正直なところである。しかし、それでも怖いものは怖いのが人間。本題を待つ間、尻尾をレドの腕に巻き付けてずっとソワソワした様子である。)

1260: レド [×]
2026-02-16 00:08:56

>1259

ごほん……失礼いたす。

(王国騎士団次席補佐・セレステ・ヴァレンヌの執務室。騎士団の上級幹部たる彼女の前では再び行儀の良い振りをしなくてはならない。咳払いして、アリシアの執務室のそれより重々しい扉を抜けて入室して。目につくのはアリシアのそれ以上に積み重なった書類の山、そしてその隙間から覗く部屋の主・セレステだ。そのセレステからエリーゼへ投げられた言葉に思わず身体をぴくりと震わせる。「意地悪はしない?お前彼女が着任した時にやったことは意地悪じゃないとでも言うのか?」と言い返したくなったが、今は過去の遺恨を持ち出す時じゃないだろう……突っかかりたくなる気持ちを抑え、無表情で着席して。)

セレステ殿、アリシア様から許可をいただいたので参りましたが……その、見たところセレステ殿も大変お忙しい様子。ご多忙の合間を縫ってのご用件とはどのようなものか、お聞かせ願えませんか。

(まずは手を膝に置いて、アリシアから許可をもらったことを伝えて。「俺をアリシアから借りるんだからお前がアリシア様に許可取って来いよ、おかげで変な連中に殺されかけたんだぞ」と抗議しようかと思ったが、ありえない量の書類を見て口ごもる。次席補佐官とは想像を絶するほどの激務らしい。同じ聖教徒と言えどもエリーゼへの態度はさっきの審問官(ジャッジ)どもよりマシだが、やはりエリーゼは不安なようで自分の腕に尻尾を巻き付けてくる。少しでも安心させようとその尻尾をさわさわと撫でつつ、セレステの多忙さに触れながら早速本題を切り出して。お互いのため、余計な事しないでさっさと終わらせた方がよさそうだ……そう考えつつ、書類の隙間から見えるセレステに視線を向けて。)

1261: エリーゼ/セレステ/レイラ [×]
2026-02-16 09:03:28

>1260

はぅ…っ!んっ…あっ…//

こほん…そうですね。実を言うと…用事があるのは私ではないのです。それは本人も交えて説明しましょうか。では、そろそろ出てきてください。

(レドの気遣いで尻尾を撫でられると、思わずエリーゼは変な声を上げた。器用に動かせるだけあり神経が集中している部位なのだろう。撫でられる度に顔を赤らめて必死に声を抑える様は、まるで隠れていかがわしいことをしているよう。勿論騎士団の上級幹部相手に気付かれない訳もなく、その様を見たセレステは、人の部屋で何を盛っているんだと2人に一瞬だけ冷たい視線を向けるが、すぐに咳払いをして気を取り直した。
本題へと移ると、さっそくセレステは用事があるのは自分ではないことを明かす。激務の次席補佐官を私用で動かせる人間というのはそう多くはないが、その中の貴重な一人、レドもよく知る人物が合図に従って書類の山の背後からひょっこり顔を出した。)

ふふん、驚いたかレド!サプライズだ。私のことが恋しかっただろう?仕方なしに会いに来てやったぞ。

はぁ…という訳で、勇者様のサプライズ……だそうです。城の正門を破壊してまで貴方に会いに来たのですよ。強いて言うなら私の用事があるとすれば、それはこのバカ…こほん、勇者様を連れ帰ってもらうことです。

(可愛らしい侍女服に身を包んだレイラが、サプライズの成功にドヤ顔を見せる。相変わらずのふてぶてしさだが、要するにレドがいなくて寂しかったのだ。城の門を破ってまで会いに来る程に。
そんな我儘に付き合わされたセレステは疲労から大きく溜息を吐くと、この迷惑勇者を早く連れ帰ってほしいと懇願にも近い要望を出す。只でさえ仕事に追われているのにこれ以上は付き合っていられないと、彼女の疲れた表情からはそんな悲哀が滲んでいた。
その一方で、セレステのみならず聖教会の象徴とも言うべき勇者を前にして、エリーゼは身体をガタガタと震わせたかと思えば白目を剥いて気を失っしまう。本日二度目の気絶…相変わらずの脆いメンタルだが、一度セレステにトラウマを負わされたことで、本能が精神を守るために極度のストレスから切り離しているのだろう。倒れた身体はゆっくりとレドにもたれかかった。)

1262: レド [×]
2026-02-16 19:20:43

>1261

ちょっ!何やってんだエリーゼどの!……え?それはどういう……
ね、姉さん!どうしたのそのカッコ…………は?え?なっ、なんだってぇぇぇっ!?

(尻尾を触られて喘ぎ出すエリーゼを困惑気味に叱って。セレステが冷ややかな目で見ているのもあるが、性的な興奮を覚えている様子は無い。年上好きのレドにとって子供っぽいエリーゼは好みの範囲外であった。
そんなレドの注目の的は言うまでもない、いきなり現れたレイラだ。それもなぜか侍女服の……まさにサプライズ。すっかり驚いて姉さんと叫んだのもつかの間、事の経緯をセレステから聞いた途端、一気に顔が青ざめる。せせせせ、正門を壊した!?王城の!?あれは姉さんの仕業だったのか!?えっ、じゃあ弟の俺は今日からどの面下げて王国を歩けばいいの。いやそんなことより……気絶してもたれかかるエリーゼにも構わずに、思わず立ち上がって。)

せ、せせ、戦争じゃ……姉さん連れ帰ったら開戦じゃ……こここういうときなんて言うんだっけ、ああ、「貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ」だったかな、あば、ああばばばば………

(さっきのツギハギの審問官並に顔を青くすると、うわ言を吐きながらガタガタ震えて。つ、連れ帰れって。ああ、帰ったら開戦てことなんだ、王国と聖教国の戦争だ……ま、まさか俺と関係ないところでこんな結末になるなんて。ああ終わった。俺の冒険者としての日常は終わった……最悪の想像が止まらなくなったレドは、とうとう立ったまま口から泡を吹き、そして……)


(レドは めのまえがまっくらになった!)


【冒険者レドの日常 完】




1263: エリーゼ/セレステ/レイラ [×]
2026-02-16 21:21:43

>1262

お、おいっ!?レドッ!どうしたんだ…しっかりしろ!
おい、お前!医者を呼べ!何かの病かもしれないっ!

(青ざめた顔でうわ言を呟くレドの様子に、ドヤ顔から一転して慌てて駆け寄ったレイラは、レドの両肩を掴んで思い切り揺さぶった。レドがこうなった原因が自分にあることなど露ほどの自覚もないのだろう。何らかの病気を疑って、セレステへ向けて医者を呼べと訴える始末である。そんな二人の様子に、セレステは思わず頭を抱えた。)

…少なくとも病気でないことは確かです。
レドさん、ひとまず落ち着いて聞いてください。戦争にはなりませんから。勇者様が門を破った際に対応に当たったのは私です。大事にならないように既に根回しはしてあるので、その点は安心してください。表向きは単なる正門の改修工事ということになっていますので。

(レイラの要請を軽くあしらうと、セレステはレドへと視線を向け淡々と状況を説明した。衛兵など数少ない目撃者には持てる権限を以て口止めしておいたこと、門の補修にあたって別の建前を用意したこと、そのような詳細の全てを言わないまでも、次席補佐官である自身が対応に当たったことを告げれば勇者侵入の件が揉み消せたことを理解してもらうには十分であろう。気がかりなのはその後の正門の警備をなぜか副団長が担ったことだが、特に動きがないことからボロは出ていない筈…と一抹の不安を心に残しながらも、次の話へ進める前にレドが正気へと戻るのを待った。)

1264: レド [×]
2026-02-17 20:30:33

>1263

(ああもうだめだ、おしまいだぁ……と、意識が遠のいていくところにレイラに大きく揺さぶられ、どうにか正気を取り戻した。)

んあっ!ここは……ね、姉さん……あぁ……

(自分を心配しているレイラを見て、困惑と安堵の混じった溜め息を吐いて。私が恋しかったろうというレイラの発言はたわごとでもない。正直レドは嬉しくて、怒れない。陰謀が渦巻き、油断のならない王城で、誰より純粋で優しい姉が迎えてくれたのだから……レイラが掴んでいるレドの肩は、緊張が解けてすっかり力が抜けており。)

なっ、なんと……セレステ殿、いやセレステ様。姉が大変失礼をいたしました。この度のお取り計らい、なんとお礼申し上げたらよいか……
ああそうだ、先ほど食堂でセレステ様にお会いした後、バカエ……門の警備に当たっていた副団長にもお会いしましてね。あの方は聖教徒を目の敵にしていると聞きますが、それにしては姉が門を壊したというのに何事も無かったように振る舞っておりましたよ。いったい何を考えているのやら……念のため、ご報告いたします。

(セレステの発言に思わず目を見開いて驚いて。何ということだろう!本来ならその場で成敗されても文句が言えないレイラ姉さんを次席殿は助命したばかりか、口止めまでしてくれたらしい!こればかりはいくらエリーゼの件があろうと礼を言わなきゃならない。深々と頭を下げて感謝を伝えて。
それにしても勇者処刑の絶好のチャンスだというのに、あのバカエルフは何もしてこなかった。暗殺を諦めたのだろうか?意図は見えないが、ひとまずセレステへの礼代わりとしてエリスと接触したことを報告して。)

1265: セレステ/レイラ/エリーゼ [×]
2026-02-18 11:46:25

>1264

様はよしてください。なんだか気恥しいので…
なるほど、副団長が接触を……きっと偶然ではないのでしょう。あの方の観察眼は侮れません。おそらくは貴方の反応から勇者様を匿っているか否かを見極めていたのかと。

(様を付けられると、セレステは気恥しさから頬をかきながら訂正を促した。こうした遠慮がちな感性はやはりクレアの後輩なだけある。そして、続けられたエリスとの接触の報告に、険しい顔で顎に手を添えて思考する。これは決して偶然などではなく、勇者の居場所を突き止める為の人間観察の一貫だと、結論の出た自らの推理を語った。)

…もしや、食堂に行くまでに副団長をどこかで見ていませんか?それこそ近衛隊庁舎の人の出入りを見張れるような場所で。この城の中で、勇者様を匿っている可能性が高い場所の一つですから。
もしそうなら副団長の行動に合点がいきます。わざわざ正門の警備を買って出たのは誰の侵入かを見極めるため…そして、勇者様の犯行だと確信を得た副団長は、身柄確保の為に近衛隊庁舎の出入りを監視していた。しかし、成果がなかった為に弟分の貴方へ接触を図った。…あの方の性格からしてそんな所でしょう。

(最初の推理を語り終えた後、セレステはふと何かに気が付いたように顔を上げる。自分の知り得る副団長の底意地の悪い性格からしてレドとの接触だけで満足する筈がないのだ。それ以前の動きにも全て意味がある……そこまで思い至ると、頭の中に事の全体像が組み上がるのにそう時間はかからなかった。険しい顔のまま最終的な推理を披露すると、セレステは再び顔を伏せて対抗しうる策を練る。
副団長…否、エルフの皮を被った死神は今も尚、勇者を始末する為に動いている。なんでもない日常を装って。)

ふむ……つまり副団長とやらを私が返り討ちにすればいいんだろう!ふっ、簡単では……じょ、冗談だっ!睨むな!

(狙われている当の本人、レイラは己が力に絶対の自身を持つあまり事の重大さを理解していないのだろう。力の抜けたレドの肩を優しく包み込みながら、普段と変わらない調子で、副団長を返り討ちにすると簡単に言ってのけるが、話はそう単純ではない。次にまた城内で問題を起こせば流石にセレステには庇いきれない上に、相手は副団長。万全の状態でやっと互角な相手に、侍女に扮するために聖剣どころか剣の一つも所持していないレイラが勝てる筈もないのだ。あまりに楽観的でいい加減なレイラの言動に、セレステが苛立ちの篭った眼差しを向けると、レイラはビクッと身体を震わせて一層強くレドに抱きついた。)

1266: レド [×]
2026-02-18 19:50:28

>1265

ねっ、姉さんどうしたの。らしくもない……

(セレステに凄まれてより強く抱きついてくるレイラに少々頬を赤くしながらも、経緯を察してレイラを流し目で見て。この世に怖い物のない勇者様がビビってる……ああ、次席殿に取り押さえられて匿われたんだな。それでこんな侍女姿なんだと。ちょっと説教したいが……侍女服は冒険者装束以上にレイラの温かさと柔らかさが伝わってきて、どうにも気が抜けてしまう。レイラに抱きしめられるまま、セレステに視線を戻して。)

それこそ入城した時に正門の警備にあたっていた彼女とすれ違いましたよ。ああもう一つ、渡り廊下の脇の薔薇園でも!……くっ、何が奇遇だよあの野郎。きっちり絵図描いて動いてやがる!なんて小賢しい……
……ゴホン!今副団長は何やらカトリーナ様の御用で出払っています。今のうちにレイラを城から出しましょう。じきにここも嗅ぎつけてくるはず。踏み込まれたらレイラどころか、セレステ殿、貴女も危ない。

(エリーゼの件は許しがたいが、それを除けばセレステ殿はいい人だとレドは判断した。憧れのクレアにも通ずるセレステの腰の低さにいくらか警戒を解いたレドはレイラに抱かれたまま真っ直ぐに立ち、正門と、そして近衛隊庁舎と騎士団本庁舎をつなぐ渡り廊下とで二度もエリスと出会ったことを明かして。どうやら勇者抹殺をまだ諦めていなかったらしい。そして近衛隊も自分もシロならば、聖教徒でありレイラの狼藉をもみ消せる権限を有する次席補佐セレステにエリスが辿り着くのも時間の問題だろう……エリスの抜け目の無さに歯ぎしりしてつい素の口調が出てしまったが、咳払いして改めるとすぐにレイラを脱出させようと提案して。)

1267: セレステ/レイラ/エリーゼ [×]
2026-02-19 00:09:09

>1266

なっ…!べ、べつに怖くなんてないからな!

(明らかにセレステに恐れを抱いている自らの反応を訝しむレドに、レイラは羞恥心から顔を赤くして強がりを述べるものの、縋り付いたまま、まったくレドから離れようとする様子はない。口とは裏腹に身体は正直であった。)

そうですね…と言いたいところですが事情が変わりました。ここまで副団長が計画的に動いているならば、みすみす逃すような真似はしないでしょう。おそらく騎士団の馬車には何かしらの細工が施されていると見て間違いありません。とすれば…この城には副団長の細工が出来ない馬車が2つあります。帝国と聖教国、両国の馬車はノーマークの筈です。勇者様の身分を考えれば最も円満に使用できるのは聖教国の馬車。ですので、一度勇者様を連れて近衛隊庁舎へ戻るのが最善かと。

(弟分とじゃれつくレイラには目もくれず、レドの証言によりエリスの計画的な行動に確信を持てた以上は安易な離脱は却って危険であるとセレステは判断した。移動距離や見つかるリスクを考えれば徒歩は論外として、使用が予想される騎士団の馬車には何かしらの細工、盗聴や警報などの魔法が仕掛けられている可能性が高い。その為、副団長が手出し出来ず、尚且つレイラの身分上使用が最も容易な聖教国の馬車を借りるべく、一度近衛隊庁舎に戻って協力を取り付けることが最善であると進言した。レドにとっては危険極まりない異端審問官達と再び顔を合わせることになるが、レイラがいればおそらくトラブルに発展する可能性は低いことであろう。)

1268: レド [×]
2026-02-19 12:48:06

>1267

くっ、あそこには審問官が……背に腹か。かしこまりました、直ちに戻ります。
ただひとつだけ質問を……セレステ殿はなにゆえ、レイラをお助けになられたのですか?これほどの危険を冒してまで。家族を失わずに済んで、私としては感謝し尽くせませんが……

(聖教国の馬車を借りるために近衛隊庁舎へ戻れというセレステの指示に、眉間に皺寄せて。それは今あそこにいる審問官と言う名の異常者たちと関わらなきゃいけないという意味だからだ。しかしエリスが先回りして騎士団の馬車を潰しているのなら他に方法は無いし、グズグズしてもいられない。反論を飲み込んで、指示を了承して。
ただこれだけは聞いておきたかった。なぜいくら相手が聖教国の象徴とはいえ、襲撃者を匿うという危険を冒してまでレイラを助けたのか。現に副団長の手が迫っているのに。おかげで姉に等しい存在を失わずに済んだわけだが……さっきからずっとじゃれついてくるレイラに微笑みつつ、セレステに質問して。)

1269: セレステ/レイラ/エリーゼ [×]
2026-02-19 23:03:39

>1268

先輩ならきっとそうしたから…ただそれだけです。

(投げかけられた質問に、セレステは迷うことなく真っ直ぐな瞳を向けて返した。かつて憧れ、必死に背中を追いかけた人…クレアならきっとそうしたから。彼女にとって人助けの理由などそれで十分であり、自らの危険を顧みず人を助ける騎士道の精神は確かにクレアから受け継がれているのだろう。聖教という邪教に心を蝕まれ、その愛が向けられる対象が限られるという大きな違いを除けば……)

私からも一つ。知っての通り、此処はあまり居心地の良い場所ではありません。時にはこうして危険に巻き込まれることもあるでしょう。けれど、勇者様にアリシアさん、そしてきっと先輩にも見初められた貴方なら如何なる難局をも越えられると信じています。では、ご武運を。

(様々な陰謀が渦巻き、時に牙を剥くこの城の洗礼を受けたレドへ、別れを前にしてセレステからも一つ手向けの言葉を送る。レイラにアリシア、そして食堂で交わしたやり取りからの推測だがクレアにも見初められた者ならば、どんな壁も乗り越えられると信じて。「ご武運を」という言葉と共に胸の前で十字を切って見せた。
レドとセレステがそんなやり取りをしている最中、いつの間にやらレドから離れたレイラは、未だ気絶しているエリーゼの片足を掴んで引き摺っていくと、扉の前で、何とも言えないドヤ顔を見せ、行くぞと言わんばかりの自信満々な様子でスタンバっていた。相変わらずの向こう見ずな性格と言うべきか、自分の蒔いた種にも関わらず状況を楽しんでいる節すらある。クレアとは不仲、セレステとはこれから別れるとなると、安全を確保した後でレドの説教が必要であろう。)

1270: レド [×]
2026-02-21 00:06:22

>1269

……!!次席殿にそこまでおっしゃっていただけるとは……!ありがとうございます、おかげで大変背中を押されました。セレステ殿も共にご武運を。それでは……
って姉さんやめなさい!それは第二団長だよ!まったくもう……ほら、姉さんもセレステ殿にお礼して。だいぶお世話になったんでしょ?

(セレステの信念と激励の言葉に、思わず目を見開いて瞳を潤ませて。人のために戦う優しさと強さ、そしてねぎらいの言葉……憧れのクレアにそっくりであった。その優しさをエリーゼには決して向けない聖教の教義が惜しいが……今は右手を掲げて敬礼し、共に武運を祈ることにして。
さあセレステの励ましを胸に堂々退室……と行きたかったが、まるで第二団長エリーゼを死体のように扱うレイラの酷い有り様に思わず絶叫して。慌てて気絶しているエリーゼをレイラから離して自分の背にしょい込むと、レイラの背を叩いてセレステにお礼するよう促して。早くもセレステの言う難局が見えてきた気がする。勇者様のお世話というえらい難局が……)

1271: セレステ/レイラ/エリーゼ [×]
2026-02-21 17:36:47

>1270

第二団長……なんだそれは。偉いのか?
ふむ、確かに礼は言っておくべきだな…世話になった。お前の働きは教皇に伝えておく。ではな。

(慌ててエリーゼを保護するレドに、レイラはきょとんとした様子で首を傾げる。世界が自分を中心に回っている性格なだけあり、レイラは世間一般的な常識に疎い。デュランダルの治安を担う第二騎士団長すらも知らない様子であった。そして、エリーゼに関してはさして興味もないのか疑問に対する答えも聞かぬままに、促される通りセレステに視線を向けると、長い口上は垂れずにシンプルに一言だけ礼を言って頭を下げる。顔を上げるとすぐに踵を返し、背を向けた去り際に、ついでとばかりに教皇への口添えもすると告げてその場を後にした。これは聖教徒にとって最大の栄誉、勇者だからこそ与えられる特権的な褒美である。それを聞いたセレステはあまりの衝撃に一瞬固まるが、平静を装って三人の背を見送って小さく手を振った。)

こうして私用で城に入るのは初めてだが、思いのほか物騒な場所だな。もっと華々しい世界を想像していたのだが…折角のお前との城内散歩の予定が台無しだ。

(部屋を出た先の廊下を進みながら、レイラはふと思い立って、悔しさの滲んだ表情でこの城の私見を述べる。侵入者としてこの城に乗り込んだのだから気が休まらないのは当然だが、それを差し置いてもこの城が纏うヒリついた空気は決して気分が良いものではない。花の咲く庭園でレドとの優雅な散歩を想像していたレイラにとっては期待外れも甚だしい場所であった。)

1272: アリエル [×]
2026-02-22 13:35:40

番外編「平和主義差の苦悩と決断」

(共和国首都に置かれた軍司令部。その一室で、副司令アリエル・シルヴァは届いたばかりの朝刊を広げて乾いた笑みを零した。)

軍副司令アリエル・シルヴァ、王国に金貨8万枚を献上。売国根性ここに極まれり…か。随分と好きに書いてくれるな。こちらから売った喧嘩を穏便に解決したんだ。払った金貨の数以上の命が救われたと思えば安いものだろう。貴官はどう思うかね?ロレンツ大佐。

(記事の内容は、つい先日勃発した王国との小規模な軍事衝突について。共和国の国境警備隊が反王国感情から越境、近隣の村に火を放つなどして挑発に及んだ行為を発端とし、戦争へとエスカレートする前に副司令アリエル自らが王都に出向いて賠償により丸く収めたという顛末を、随分と恣意的に脚色したものであった。もし開戦へと踏み切っていたならば、その損失は到底金貨8万枚程度で賄えるものではなく、彼女は損得を秤にかけた時に最も利口な判断を取ったに過ぎない。しかし、この記事を書いた新聞社も、読者たる国民も共和国が王国に妥協したという事実そのものが気に食わないのである。アリエルはそんな実情を哀れむようにゆっくりと朝刊を畳むと、背後に控える副官、ロレンツと呼ばれた壮年の男性に意見を求めた。)

副司令の判断は非常に合理的であったと言えます。それはもう、これ以上ないくらいに。しかし、正しい選択が必ずしも受け入れられる訳ではありません。私自身、故郷を王国に奪われた身の上、もし私が貴方の立場なら今頃は戦争の只中だったでしょうな。

ふむ、素直でよろしい。先の戦争で故郷、家族、あるいはその全てを失ったものは多い。貴官のように憎悪に駆られ、王国人を一人でも多く殺せるのなら戦争だって辞さないという人間がこの国では大半だ。
……じつにバカバカしい。そんなものは悲劇の再生産でしかないと言うのに。

(ロレンツは理性と感情、二つの面から私見を述べた。合理性のみを追求するならば、損失を最小限に抑えたアリエルの判断は疑いの余地もなく最善であったと言える。しかし、己が内に燃える憎悪は決してそれを許さない。言葉を選びながらも、ロレンツの出した結論は徹底抗戦すべきであったというもの。今や生ける屍が闊歩する封鎖都市と化した故郷の現状を思えば、彼にとって妥協という選択肢はないも同然であった。
その答えは想定内だったのであろう。アリエルは平然とした様子で、濁すことなく内心を打ち明けたロレンツの姿勢を評価し深く頷いて見せる。先の戦争で大切なものを失ったのはなにもロレンツに限らない。数十万人という未曾有の虐殺。その影響を受けなかった人間など共和国には存在しないと言っていい程だ。彼らの境遇・心情には同情の余地がある。それを理解した上で、暫しの間を置いた後にアリエルは心底呆れたようにバカバカしいと一蹴し、取り出した葉巻に火をつけた。憎悪に駆られて始める戦争など、新たな悲劇を生み出すだけだ。そんなことは誰もが分かっている筈なのに、それでも戦争を望む声は後を絶たない。人間の感情というのは難儀なものだ…とある種の諦めを感じながら、アリエルは葉巻を口に含んだ。)

だが、貴官にとっては悲しいことだが、この国の政治家連中は本音では私と同じ考えらしい。議場でも街頭でも勇ましいことばかり吠えてはいるが、一向に私を解任する気配はない。それが何よりの証左と言えよう。つまり、私がこの地位にいる限りは貴官の死に場所はない。せいぜい今はなき故郷に想いを馳せて余生を過ごしたまえ。

(深く息を吸って、吐く。一連の動作で荒んだ心を落ち着かせると、アリエルは再び口を開いた。復讐と憎悪に囚われ、一見救いようのないこの国の僅かな希望。それは強硬派の政治家までも本心では戦争を望んでいないという点だ。兼ねてより穏健派の彼女を解任しないことが、その本音の何よりの証左である。その事実を淡々と告げると、真っ直ぐにロレンツの目を見て、復讐の機会など与えないとはっきり言ってのける。理解も同情もすれど寄り添うつもりはない。平和を維持する己が信念を貫き通すという確かな覚悟がその瞳に宿っていた。そこまで聞くとロレンツの表情は苦いものとなり、苛立ちから拳が強く握られる。そんな様子を察して、アリエルは手の動きで退室を促すと、一人になった部屋で、別の資料に目を通した。王国に送り込んだ内偵による調査資料である。)

さて、国内情勢が芳しくないのはお隣も一緒のようだな。聖教会の影響力拡大に加えて、帝国武官の派遣、獣人の抗議運動は尚も収まる気配はなく、旧ローゼベルク領では復権派の動きがキナ臭い。裏にいるのはルード公国か?王国も、よくもまあこれだけの問題を抱えて国のていを維持できているものだ。
しかし困ったものだな…仮に王国が瓦解すればこちらの強硬派は黙っていないことだろう。万が一戦争が始まればこの国の経済は持たない。あまり気乗りはしないが…助け舟の一つでも出してやるとするか。

(上げられた報告に憶測を織り交ぜて、王国の悲惨な現状に苦笑いを浮かべる。隣国の問題というのは対岸の火事ではなく、決して少なくない影響を周囲にもたらすものだ。隣合う以上は敵同士といえ運命共同体。気怠げに残りの葉巻を灰皿に押しつけながら、アリエルは王国に対するささやかな助け舟を出す決心をした。)

1273: レド [×]
2026-02-22 15:14:01

>1271

(去り際のレイラのお褒めの言葉と、一瞬だが冷静なセレステが動揺した様子にぎょっとして。「勇者」からの「お前の働きは教皇に伝えておく」。たいへん政治的な賛辞だ。それこそ今の狼藉すら貸し借り無しにできるレベルの。レイラの影響力の大きさ、そして本人はそれを自覚していなさそうな危うさに冷や汗をかきながら、セレステの部屋を後にして。)

しーっ、そういうコトも言っちゃダメ。ここは言葉一つ、振る舞い一つで斬られるダンジョンみたいなもんだから。というわけで姉さん、ちょっと。
……よっと。ダメだよ姉さん?今日みたいことしたら。それでセレステ殿にやられて捕まったのも分かってるから。今回は丸く収まったからいいけれど、本当なら殺されてるところだったんだよ?そうなったらお父様も悲しむだろうし……俺も悲しい。俺なんかもう家族いないし……

(洗練されていながら妙に静まり返った廊下の落ち付かない雰囲気に気が休まらないレイラと並んで歩きつつ、「姉さんも政治の空気がわかってきたかな?」と考えながら、息を吐いて。といってもレドだってこの城に来たことも、ましてや政治に参画した経験も今まで無かったが……
ひとまずエリーゼを背負いつつ、自らの口に人差し指を当ててレイラの発言を制する。気持ちは分かるが、聖教国の「勇者」とあろう者が王城を物騒などと表現して誰かに聞かれたらまた面倒なことになる。しかし一言いうにはいい機会、レイラを人気のない廊下の一画に誘導してエリーゼを適当な椅子に下ろすと、中腰になって小柄なレイラに視線を合わせつつ、人差し指を立てて正門破壊の件を説教して。レドはレイラが生き延びられたのはまぐれだと思っている。迎撃に出たのが「勇者」をも上回る実力者にして聖教徒の高官・セレステでなければ。いやセレステであろうとも副団長エリスに現場を押さえられていたら庇えなかっただろう。こんなことで家族が死んだらお父様も……そして何より自分が悲しい。堂々と説教していたはずのレドは、やがて悲しそうに目を伏してしまい。)

1274: レド [×]
2026-02-22 15:23:49

>1273

(/なんとなく察してましたが、登場の予定は無いと仰りつつも背後で本編に影響を与えてきましたね共和国副司令アリエル。
上層部と国民・副官の板挟みになっている彼女が繰り出す「ささやかな助け舟」とはなんなのか……楽しみです。)

1275: レイラ/エリーゼ [×]
2026-02-23 20:17:05

>1273

レド……すまない。軽率な行動だったと思う…もうこんなことは二度としないと誓う。だから、そんな顔しないでくれ…

(レドの悲しそうな表情にレイラの胸はキュッと締め付けられる。堪らずに寄り添って、レドのことを優しく抱擁すると、これだけ心配をかけてしまったことに罪悪感を覚えて素直に謝った。血の繋がりはなくとも、自分こそが姉としてしっかりしなくてはと心に誓って。
どれ程の時間をこうして過ごしただろう。しばらくして、廊下の先から足音が近付いてくるとレイラは咄嗟に抱擁を解いて警戒態勢に入った。足音の主は侍女への狼藉が記憶に新しい強欲狸ことオズワルドと、その護衛フィオナ。おそらくはエリスの次に遭遇したくない人物であろう。なぜなら気の強いレイラと接触すればトラブルは必至…騎士団の重鎮を万が一にも半殺しにすれば今度こそ彼女は極刑を免れないからである。そして、運の悪いことに、身を隠す暇もなくオズワルドの方から声をかけてきた。)

おい、そこの侍女っ!ここを何処だと心得ている。神聖な騎士団の本部に汚らしい下民が足を踏み入れるとは何事だッ!

(ただ鬱憤を晴らしたいが為の完全なる難癖である。普通の侍女であれば萎縮して、オズワルドの気が済むまでいびられるのであろう。しかし、今回の相手はその普通の侍女ではない。レイラは一度深呼吸すると、一歩踏み出して……)

これは申し訳ありません。私はリア、ヴァレンヌ家に仕える侍女であります。奥様より言伝を預かり参上し、今しがたセレステお嬢様への拝謁を終えたところでございます。田舎者ゆえ、お見苦しい姿をお見せしてしまったこと、大変申し訳ありません。

(恭しく頭を下げた。頭の角度、爪先の位置、細かい仕草に至るまで完璧に。まるで本物の侍女と見紛う完成された所作である。レイラは元々商人の娘、普段使う意思も必要もないだけで、人にへりくだる所作や言葉遣いを幼少期から叩き込まれている。プライドを捨ててでも弟にもう心配をかけないため、すべき理由が出来たからこその振る舞いであった。
見せられた完璧な謝罪に、いじめがいがないと判断したオズワルドは舌打ちしてその場を後にし、フィオナの方は何かを感じ取って、去り際にレイラを一瞥してからすぐにオズワルドの後を追った。二人が去ってからようやくレイラは顔を上げて、上手くやり過ごせたことに、どうだと言わんばかりのドヤ顔をレドに見せる。)

1276: トピ主 [×]
2026-02-23 20:38:37

>1274

ご感想ありがとうございます!本編の進捗にご期待ください!

1277: レド [×]
2026-02-24 12:54:28

>1275

姉さん……へへ、でも来てくれてありがとう。

(反省してくれたようだ。レイラに抱き締められると、安心して身体を預けて。頬に赤みを差しながら、子供のようにすっかり甘えている。素行に関しては色々言いたいことはあるが、強くて優しい姉のぬくもりを存分に受け取ったことで、王城という魔境に踏み込んだレドも大分癒されたようだ。
ついウトウトしかけたところでふと抱擁が解かれる。まずい!オズワルドだ!あのブタ饅頭に絡まれたら姉さんは……思わず身構えたが、完全に想定外だったレイラの対応に「え……?」と呆然として、立ち尽くして。)

すっ、スゲー!サイコーだよ姉さん!そんな特技あったの?かっこよかったよ姉さん!!

(侍女として完璧だったレイラの立ち振舞いを前にしてオズワルドが何もできずに去っていくと、目をキラキラさせながら興奮して。なにかと暴れる姉さんにこんな一面があったなんて……剣を抜かず、かといって虐げられることもなく場を収めてみせたレイラのドヤ顔に応えるかのように、握った拳をブンブン振ってはしゃいでおり。)

1278: レイラ/エリーゼ [×]
2026-02-24 22:00:16

>1277

ふっ、商人の娘だからな。これくらいは出来て当然だ。さあ、行くぞ。

ふにゃ…ここはどこにゃ……って勇者にゃ!?夢じゃなかったのにゃ…!レドくん助けてっ!殺されるにゃぁ!

(さっきまでのお淑やかな振る舞いは何処へやら、レドに煽てられてすっかり調子に乗ったレイラは相変わらずのドヤ顔のまま、腕を組んで仁王立ちしていた。一先ず危機が去ったとは言え、いつまでもここに留まっている訳にはいかない。すっかりお姉ちゃんモードのレイラは先を急ぐべく、椅子に座らされたエリーゼの脚を再び掴んで、やはり乱雑に引き摺るように歩みを進める。その衝撃で目を覚ましたエリーゼは、寝ぼけた様子で目を擦ろうとするも身体が安定しない。辺りを見渡したところでやっと自分が勇者に引き摺られていることに気が付き、訳の分からない状況に慌てふためき、レドに助けを求めた。)

1279: レド [×]
2026-02-25 10:16:03

>1278

了解だ、姉さ……あああああっ!?だからダメ!その人もお偉いさんだよ騎士団の!ほら貸して!…………やれやれ。

(レイラの侍女としてのかっこいい振る舞いに感動したのもつかの間、また死体でも運ぶかのようにエリーゼの脚を乱暴にひきずるレイラに悲鳴を上げて。慌ててエリーゼをレイラから引き剥がすと、再びエリーゼを背負って。やっぱり姉さんの乱暴でエキセントリックな言動は直らんものか。そして、こんな調子で審問官たちのいる近衛隊庁舎に戻ってまたひと悶着起きないだろうか……やれやれと溜息を吐くと、足取り重く歩みを進めて。)

1280: トピ主 [×]
2026-02-26 21:10:33

すみません!返信明日になります!

1281: レド [×]
2026-02-27 06:32:47

>1280

(/了解です。いつでもお待ちしております。)

1282: レイラ/エリーゼ [×]
2026-02-27 23:33:54

>1279

ふむ…とても偉そうには見えないが、お前が言うならそうなのだろう。その猫はくれてやる。

うにゃぁ…怖かったにゃ…

(エリーゼが騎士団のお偉いさんだと聞いて、レイラは腑に落ちない様子で首を傾げた。自らが見た事のある騎士団の幹部達(殆ど壮年)と比べて明らかに年齢が若いことに加え、彼女の振る舞いには役職相応の威厳の欠片もない為である。しかし、レドがあえて嘘をつく理由もないため一応の納得をすると、特に抵抗することもなくエリーゼを引き渡した。レドに保護されるなり、エリーゼはがっつりとレドの背にしがみ付きプルプルと震えている。そんな様子をジト目で見て、少しだけ羨ましい…なんて思いつつレイラは歩みを再開した。
何事もなく順当に進み、ついに近衛隊庁舎と騎士団本部を繋ぐ渡り廊下に辿り着く。後はここを渡るだけだが、大きな問題が一つ。もう一人のバカエルフことエルフリーデが廊下の端に体育座りで蹲っているのである。床には松葉杖を置き、顔は自分の膝の辺りに伏せているため、おそらく帝国では珍しい暖かな日差しを堪能しながら昼寝を決め込んでいるのだろう。起こしたら面倒事は必死である。)

>1281

(/寛大なお言葉ありがとうございます!遅れながらご返信させていただきました!)

1283: レド [×]
2026-02-28 12:39:57

>1282

はは、剣一本で騎士団幹部の座を掴み取った人だからね。それだけに親しみが……
エルフィ!?ヤバい、帝国兵だ。起こしちゃマズい。しずかに、しずかにね、姉さん。

(エリーゼが偉そうに見えないと言われると、自分に背負われて震える彼女をちらっと見ながら苦笑いを浮かべて。確かに騎士団幹部の威厳は無いが……それだけに同じ成り上がり者として親近感を覚えるのは確かだ。
だが渡り廊下にさしかかり、見覚えのある銀髪の女を目にすると自分も身体を震わせて。帝国産バカエルフ……エルフリーデが昼寝している!しかも他国の庁舎でこんな呑気に……とにかく起こしたら面倒な女だ。声を潜めながら、レイラにも起こさないよう注意を促して。)

1284: レイラ/エリーゼ/エルフリーデ [×]
2026-03-01 17:28:29

>1283

エルフィ?随分と親しいようだな。一つ挨拶でもしておくか。

っ…!?な、なんですか貴女は…!離してください!聞いてるんですか!?かくなる上は…我が覇道を…

(相変わらず話を最後まで聞かない勇者様はエルフィという愛称だけを聞いて、二人の仲が良好なのだろうと捉えた。姉として弟の友人に挨拶をしない訳にはいかない。しかし、ここで立ち話をしてはリスクがある為、またしても健やかに眠っているエルフリーデの脚を掴むと、そのまま庁舎の中へ引き摺っていく。深い眠りについていたのだろう。しばらくは何事もなく引き摺られていたエルフリーデだが、建物に入ってすぐに目を覚ます。状況が呑み込めず慌てふためきながらも、一先ずは離すように説得を試みるがレイラが聞くはずもなく、やむを得ずに詠唱を始める。庁舎の廊下が赤黒い魔法陣に照らされたところで、既視感のある唯ならぬ雰囲気を察したレイラがエルフリーデへと拳を振りかざした。)

1285: レド [×]
2026-03-02 19:03:56

>1284

おいおいおいおいちょっとちょっと!何してんだよ姉さん!彼女はグラキエス帝国のエルフリーデといって近衛隊の客人だぞ!てか、人の脚ひきずるんじゃない!捕虜じゃないんだから。

(文字通り寝た子を起こす真似をしでかしたレイラのせいで一触即発の事態になってしまった。特に気持ちよく眠っているところに脚を掴んで引きずるなど、人に触られることを極度に嫌うエルフリーデ相手には最悪の対応だ……人の話を聞かずに彼女を攫うレイラに「はぁ!?」と固まっていたが、これは止めなければ。ひとまずエリーゼを壁に下ろして禍々しく赤黒く染まる庁舎の中に飛び込むと、二人の間に割って入る。エルフリーデを掴む手と振りかざした拳、それぞれの手首を押さえながらレイラを叱って。)

1286: トピ主 [×]
2026-03-04 11:45:15

(/度々申し訳ありません!リアルが忙しく、返信しばらく遅れます!)

1287: レド [×]
2026-03-04 12:52:09

>1286

(/了解です。忙しい時期ですよね。なんならこちらから多忙によるレス頻度低下のお断りを入れようかと思っていたところで……
私の方はいくらでもお待ちしております。どうかお身体にはお気をつけください!)

1288: トピ主 [×]
2026-03-04 13:43:48

(/お気遣いありがとうございます!其方もお身体にはどうかお気を付けください。)

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