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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
81:
浅倉 彩音 [×]
2023-03-03 09:08:53
>all
いやぁ、たまには外の空気を浴びるのも悪くないね。君もそう思うでしょ?(休日の昼過ぎ、家に引きこもりすぎるのも良くないと珍しく散歩に出かけていて。悪目立ちする左目の御花のせいですれ違う人の視線の痛さは感じているものの、いつものことだと特に気にする様子は見せず。ネットで見たお洒落なカフェやケーキ屋に、入る勇気など勿論ないため店の外観をじーっと眺めながらいつかこういう所に入ってみたいな、と思いを馳せては歩みを再開すると言った傍から見れば奇妙としか言いようのない散歩を楽しんでいた。しかし、インドア人間の体力などたかが知れている。すぐに疲労を感じたため、近くにあった公園のベンチに座り込みながら道すがら自販機で購入したエナジードリンクで喉を潤し休憩を取っている。大きく深呼吸しながら外の空気を味わい、まるで友人かのように目に咲く花を優しく撫でながらそう話しかけて。御花に親しげに話しかける行為は家にいる時よくすることのため思わずしてしまったものの、その行動はとても普通のこととは言えないもので。ハッと我に返ると恥ずかしさと誰かにこんな姿を見られて引かれていないか、不審者として通報でもされてないかと焦りを感じて、慌てて周囲を見渡して)
…やば。流石に外でやるのはキショすぎるって…!
(/参加許可ありがとうございます!早速絡み文を出させていただきましたので皆様お相手よろしくお願いします!)
82:
梵 [×]
2023-03-03 09:13:52
>72 カーメル様
「普段どんなことを、ねぇ…街のヒトを片っ端から喰って喰われて…愉しいことをしてきただけなんだけどねぇ」
スナックの奥に連れられていく彼女が残していった言葉に笑いが込み上げる。
ぽそりと返したそれに、さらに言葉を返されることはなく。
出入り口の横に寄りかかって待っていれば、関係を持ったヒトもそうでないヒトも軽い挨拶を残してくれる。
薄紅色に色づいた片頬をみて、いい男になったじゃないとか、お前の頬をはれる子がまだいたなんてとか。
冗談を投げかけてくれる彼らに冗談を返せば、街の雰囲気に染まっていくのを感じる。
遊びに誘ってくれるヒトもいたが、今日はお客様がいるからまた今度と軽い調子で流せば、何処どこの店に行ってくるなんてさらりと返される。
この清々しい程に欲に忠実な、さっぱりとした関係が心地よかった。
決してお互いの弱い柔らかいところに踏み込まない、欲を満たし満たされるだけの関係。
彼女はきっと好まないだろうと仔猫のようなその姿を思い浮かべて。
>77 蛍様
「っははは、本当に愉快な…いやぁ、可愛い拾い物をしてしまったみたいだね」
目の前で疑問符を飛ばしている彼女をみて、遂に堪えきれなくなった笑いが弾ける。
色々考えた上で自分についているのは理解しているつもりだが、どうしても自分のようなヒトが彼女に街を案内する、という構図が可笑しく思えて。
あまりにも純粋で可愛らしい姿に、ついつい彼女の方へ手が伸びる。
ぽん、と軽く頭を撫でれば、街の外から来たヒトは不用意に触られるのを嫌がるのではと考えが浮かんで、大人しく手を引っ込める。
自分の提案に頷いたことを確認して、街の中心へ向かって歩き出そうと構える。
彼女の笑った顔が可愛らしいのは学習済みなわけで、その笑みでもっと多くのヒトを惹きつけるだろうにと心の中で呟く。
何処を回って何を紹介していこうかなんて考えを巡らせていれば、隣から小さな声が漏れる。
何かあっただろうかとそちらへ目を向ければ、何やら考え込んでいる様子で。
どうかしたか、とありきたりな言葉を吐く前に彼女から自己紹介がなされる。
名を名乗っていなかったことを思い出し、歩むのをやめて自己紹介をしてくれた彼女へ向き直る。
「ご丁寧にありがとうね。俺は梵。そのままでもいいし、そよちゃんって呼んでくれてもいいよ」
よろしくね蛍ちゃんとぱちりと綺麗なウインクを一つ。
流れるようなその仕草に、自分のことながらすっかり街に染まってしまったなと心の中で苦笑が漏れる。
83:
栗花落 [×]
2023-03-03 09:37:19
>73 カーメル様
「星かぁ…こうして月見酒をすることはあっても、星まで楽しむことはなかなかなかったかもしれないな…よければ星のこと、教えてくれないかい?」
それに君のその考えも興味深いし、とふわりと微笑む。
いつしか空になった酒瓶と盃を横に置いて、組んだ脚に腕を立てて顔を乗せる。
もっと話を聞かせてほしいと顔をこてりと傾げれば、酒が回ったのか自分らしくない仕草だななんてぼんやり思って。
「…口説くのに年齢は関係ないさ。そりゃあ、成人前のお嬢さんをどうにかしてやろうとする輩はどうかと思うけれど。君のような綺麗な子をみたら口説かずには居られないだろう?」
歳の差が開いたおじさんに口説かれるのは不快だったかな、なんてわざと悲しげに微笑んでみる。
きっとこういう性質が彼女を悩ませているんだろうことはわかっていて。
恥ずかしそうにツインテールで顔を覆っている彼女をみて、悪戯心が刺激される。
恥ずかしがっている姿も好ましいけれど、可愛い顔をみせておくれなんてわざと艶っぽく囁いてみて。
84:
月暈 [×]
2023-03-03 09:57:08
>81 彩音様
特に変わりばえのしない休日の昼下がり。
自分を買った羽振りのいい主人には、好きなことをしておいでと家を出されて。
特にやりたいこともないんですと食い下がれば、お前はもう少し外の世界を知りなさいとやんわりと嗜められた。
自分の方が長生きをしているのに、皺が刻まれたその手で困った孫をあやす様に触れられれば、強く嫌とは言えなかった。
こうして外を見てくるように言われるのは何度目か。
傷つかないように家の中に籠る自分を心配してくれているのは理解しているが、その優しさが心苦しく思うときもあるもので。
今日も適当に人目を避けて時間を潰そうかなんて考えていれば、何やら道ゆく人が何処かに視線を向けているようで。
視線の先にいるのは、自分からすれば小柄な女性。
カフェやケーキ屋などの外観を眺めては、そこへ入らずに散策を繰り返すという謎の行動をしていた。
主人の娘さんから、ウィンドウショッピングというものを教えてもらったこともあるが、何かこれは違うような気がする。
静かに様子を観察していれば、清々しさを感じさせる晴れやかな表情で休憩を取り始めた。
花憑きだから親近感を覚えたのか、一連の行動に興味を持ったからなのか。
自分でもわからないが、何やら焦った様子の彼女に声をかけてみようと思った。
「あ、あの…貴方もその、花憑きなんだよね…?僕もそうだから、ちょっとお話ししたいなぁ…なんて…」
声に出してみて急に恥ずかしさが込み上げる。
ナンパと言われても仕方のないくらい不自然な、いきなりの声かけ。
嫌なら断ってくれて構わないからと早口で伝えれば、御花が情けないと言いた気に酷く楽しげに揺れる。
85:
京王院 唯織 [×]
2023-03-03 11:40:54
>>70
>>栗花落さん
( 花憑きであるためには、逞しく生きてゆかねばならない。
まったくそれはその通りなのだ。そうしないと壊れてしまう。
唯織の場合は彼女が自覚するまでもなく、精神もそして体力も逞しかった為決してその一本の筋が折れることはなかったが、突然御花に寄生され花憑きとなり、更には視界すら奪われたとなると絶望するのが普通なのだろう。だが彼女はそうともいかず、目が見えなくなる前に様々な場所を自分の脳裏に焼けつけようと実に前向きだった。見えなくなった今でも、まだ体を動かせるうちに散歩を続けているのと同じように。
そんなことを思いながらふわりと穏やかな笑顔を浮かべては「 人とは脆いものよ。それは花憑きであってもそうでなくても。 」そう言って死んでいった同胞の言葉をぽつりと零す。まだ唯織の目が見えていた頃、彼女はたしか大輪の向日葵のような御花が咲いていたんだっけ。彼女の顔すらもう思い出すことは叶わないが、それだけはずうっと頭の中で覚えているのだ。土気色の顔でほほ笑む彼女と裏腹にとてもきれいに咲いた、向日葵が。 )
「 だからね、残るのはいつの時代も強い人間だけですよ。」
( 穏やかな春のような声だった。18歳という体の年齢にはそぐわない、自分の運命をしっかりと受け入れた死期間際の人間のような声。彼のため息を付く静かな息の音にまた安心させるようににこりと笑顔を零せば、もうすっかりと温度のまじりあった彼の手をぽんぽんと優しく撫でて。自分の御花もどうやらその意見には賛成なようで『ソウネ、うふふ。』なんて笑っているようだった。悪趣味な子。
──でも、それでも。人間も御花も花憑きも、全員が幸せに生きられる道があったっていいのに。そう思ってしまうのはやはりわがままなのだろうか。 )
>>71
>>梵さん
( ふ、と幼子の手をとるように優しい仕草で手を取られ、おそらく彼の頬に手が静かに触れる。唯織は一度ワッと小さく驚いた後にいいの?とでも言うようにおずおずと彼の頬に指を滑らせては、まるでひとつひとつのパーツを手にインプットさせるように、でもとてもやさしい手つきでそれを確認し。)
「 お肌がすべすべなのね…。 」
( 顔のかたちを聞かれているのになぜか肌質を答えれば、むむむと羨ましそうに唇をムンと一文字に結んで。別に彼女自身肌が荒れているとかそんなことはないのだが、やはり年頃の女の子として絶妙な心境なのかその声は今までにないくらい真剣で。
暫く美男子の頬の感触をムム…やらホワ…やら、特に意味をなしていないそんな声を漏らしながら堪能したと思えば、鼻や眉毛、それから睫毛など。ゆっくりと時間をかけて彼の顔のパーツ一つ一つに触れる。「お鼻がスンと高くてすてき」だとか「睫毛がながいのね」だとか、そんなことをいちいち口に出しながらやはり楽しいのか唯織はほわほわにこにこと堪能しているようで。 )
「 これは唇、…うふふ、男の人の唇も同じようにやわらかいのね。
ピアス!ゆらゆらするやつね…TVで男心には揺れるピアスって言っていたわ。
…髪…わ、編み込んであるわ。おしゃれさんなのね。すてき。さらさら。 」
( 小さな子供が初めて海に行った時のように。触るもの一つ一つに感激してぱっと笑ったり唇を尖らせたりふにゃふにゃと頬を緩めたりと、目元がなくとも十二分に表情をころころ変えて。先ほどまでの赤面はどこへやら、セクシーな悪い狼さんのお顔に触れているにも関わらず唯織はただただきゃっきゃと楽しそうで。
散々触って満足したのか、きっとかっこいい人なのねと笑いながら彼からそっと手を離す。骨格や顔のパーツ配置がきれいで、これはたしかに老若男女問わずめろめろになってしまうわけだと。 )
>>72
>>カーメルさん
「 お紅茶…!!! 」
( 彼女からの願ってもない誘いに、ぱああ!と効果音でも聞こえるかのような満面の笑顔を浮かべる。彼女に耳としっぽが生えていたらきっといまごろ耳はピンとたちしっぽはぶんぶんと振られていただろう。ぜひ!と声色からでもわかるような嬉しそうな返事をしては、お友達と寄り道なんていつぶりかしらとうふうふ嬉しそうに笑って。
日頃、散歩こそするもののこの目では寄り道はおろか自分の目的地以外に行くのも一苦労のためこうして喫茶店に行ったりだとかそういうことをしないため、唯織は楽しそうににこにこと笑っており。 )
「 助かります、ありがとうございます。 」
( ふと彼女の指先が自分に触れたかと思えば、そのままぽそりと華奢な肩に手を載せられ。気を使わせてしまっただろうかとこまったように笑顔を浮かべれば素直に謝罪と感謝を述べて。
こうして彼女と寄り道をしようと話していても入ってこないどころか手を差し伸べたりすらもしない護衛たちはいつものことであった。否、両親から『本当に有事の時以外なにもしなくていいから護衛料金をマケろ』と言われているのだから当然か。本当にあの人たちはがめついというか、なんというか。だが唯織はそんなことも気にせずにこにこと笑って。 )
>>81
>>彩音さん
「 …わたし…?
ええと…そうですね、お外に出るとセロトニンが分泌されるのでストレス軽減だったり健康効果が期待できるんだそうですよ 」
( いつもの散歩途中。ふと聞こえた声に先ほどまでカツカツチリンと白杖を使いながら歩いていた足を止めて不思議そうに首をかしげる。最初は少し戸惑ってはいたものの、へらりと穏やかな笑顔を浮かべるとお外に出るのはいいことよとでも言うように上記を返して。声からすると、女の子なのだろうか。先ほどから自分の瞳の御花たちがざわざわと何やら騒めいているが、声の主と関係があるのかしら、そんなことをこてりと首を傾げればふわりと香った菊の匂いにまた不思議そうにして。 )
「 …菊のかおり、…?
まだ時期には早いのに…。」
( 菊は品種により咲く時期は異なるが、夏ギク・秋ギク・寒ギク。どれをとってもたしか今の季節はどの品種も咲かないはずだ。
唯織は不思議そうにぽつりと小さな声で呟けば、先ほどから騒がしい自分の御花を宥めるかのようにそっと自身の目元を覆うように咲き乱れた牡丹を撫でて。)
86:
栗花落 [×]
2023-03-03 13:07:55
>85 唯織様
儚げな彼女の中にある逞しさ。
それは心であれ、身体であれ備わっていることが望ましいもの。
自分とは毛色の違うそれだが、備わっている彼女であればすぐに壊れてしまうことはないだろうと幾度めかの安堵を覚えて。
今まで他の花憑きと深く交流することはなかった…といえば誤解があるが、壊れかけていないマトモな花憑きと交流することが久しぶりだったこともあるのだろう。
どうしようもなくなった子たちを拾って世話をしては、いつの間にか儚く行っていく姿をみてきた。
長い時をかけて幾度も看取ってきたことで、いつしかそれが当たり前だと刷り込まれかけていたらしい。
本来あるべき逞しさを有した彼女は、花憑きの儚さを覆し得る非常に有難い存在だった。
「そうだね…元は同じヒトなのだから、そうある子たちはその道を行くのだろうね。逞しさと、あとは儚さに気づかない鈍感力も備わっていれば、ね…」
ヒトは脆いもの、残るのは強いヒトという言葉に一つ頷きを返す。
結局、どの道を選んでいくかによってその人のあるべき姿は変わっていく。
自分を逞しいものと思えばそのように道が拓けるし、儚いものと思えばその先の道は閉ざされる。
それには単純な逞しさだけではなく、足元で手ぐすねを引いて待っている闇に気づかない鈍感さも必要なのではなかろうかと思う。
彼女に見出したのは逞しさ。
己に備わっているのは闇を見てもなお、その闇を楽しんでやろうとする歪んだ諸刃。
似ているようで似ていない性質に、結局のところ何を持っていてもその人の使い方次第で道は変わるものなのだと納得する他なかった。
「まぁ、どの道を選んだとしても俺は御花を引きずってでも堕ちてもらうから安心しているよ。これくらいの気概がなければ花憑きを務めあげるなんて難しいだろうからね」
彼女の柔らかな笑みと優しい温もりを感じる手に、ありがとうと礼と笑みを1つ。
御花には最期のその後までずっと一緒に居てもらわねばと微笑めば、まるで許容しているかのようにさわりと揺れる。
何処まで本気なのか探れないのが口惜しい。
お互い面倒なヒトに、御花に巡り合ってしまったものだと思っているのだろう。
自分はとうの昔に諦めたが、これから花憑きになるヒトたちには、せめて暖かな思い出が残ることを祈る。
87:
浅倉 彩音 [×]
2023-03-03 13:12:24
>月暈
えっ…?あー…えーっと……。わ、私、人と話すの苦手なので…。私と話しても楽しくないと思いますよ……?(公園に一人ぼっちである自分の独り言など聞いているような人間はいないだろう、とんだ思い上がりをしたと安心と恥じらいを感じていた矢先、自分に向けて掛けられる言葉にビクッと身体を震わせてなが驚いて。声の主の方を向けば確かに自分と同じ一目見て分かる花憑きの青年がいて。男の人と、それも初対面の人と話すなど何年ぶりなこともあり咄嗟に声が出ず、見てわかる動揺を見せて。しかも掛けられた言葉はナンパのようなもので、自分とは縁のないものだと思ってたシチュエーションにどう返したらいいかなど分かるはずもなく、やっと出た言葉は折角の誘いに無下にするようなもので。嫌と言う訳では無いが人に話せるような話題もないし、上手く話せず挙動不審になってしまう自分の姿が目に見えてわかるため、相手が望むような楽しい会話ができる自信が全くなく、期待を裏切ってしまうのが申し訳ないから出た言葉であり悪気はなく)
>唯織
えっ、あっ、違っ…。あなたに言ったわけじゃなくて…って、その目…(返ってくるはずのない返事が来て、驚いた様子で声の主を見て。勘違いさせてしまったことに謝ろうとするも、相手の両目に覆われた花を見て言葉が詰まる。常々左目に咲いた御花に多少の日常生活の上での不便さを感じてはいたものの自分よりも深刻そうな様に御花を咲かせる相手の姿に更に驚いてしまい。人のことが言えるような状態では無いのに驚いてしまったことに自責の念を感じてすぐに「…ごめんなさい」とこちらの様子が見えていなさそうな相手にはなんの事か伝わらないであろう謝罪を告げて。季節外れの菊の香りに不思議そうな表情を浮かべる相手になんの事か分からず一瞬きょとんとしてしまうも、すぐに自分の左目に咲く矢車菊の事だと気づき)
えっと…それ、多分私の御花の匂い…かな。…そ、そんなに匂うかな、これ?
(疑問を解消させてあげようと、慣れない会話に少し声が震えるも、香りの正体を教えてあげ。しかし、嫌でも自分の鼻に届く御花の香りが少し距離のある相手にも届いていることを知り、改めて自分の御花の生命力に感心しつつも、もしかして街中ですれ違っていた人にも香りが届いていたのかと思い、見知らぬ様々な人への申し訳なさを多少感じていて)
88:
梵 [×]
2023-03-03 13:31:37
>85 唯織様 梵
誘導されるまま、すいと指が頬を滑る感触に思わずふっと小さな笑いが溢れる。
自分が作った状況でありながら、大人しくそれを実行する彼女と頬の感触に、何とも言えないむず痒さを感じた。
「君の方が肌の滑らかさは上だと思うけれど…お褒めにあずかり光栄です」
いくらケアをしているとは言え、もらいものを使っているだけだからねと笑いが溢れる。
それに、目の前の彼女の方がきめ細やかで美しい肌を有しているのは明白で。
それでも綺麗な肌の持ち主から、適当とは言えケアしている肌を褒められるのは嬉しい。
小さく唸ったり、声を漏らしたりしながら真剣に肌の感触を確かめる姿に、やはり笑いが込み上げてきて。
邪魔をしないようにくつくつと喉で笑いを噛み殺すが、時折耐えきれずにふふ、と唇から漏れてしまう。
「っふふ、気に入ってもらえたなら何より。街のヒトでもそこまで褒めてくれることはないから、ちょっと照れるね」
照れる、と言いながら頬に朱がさすことも、恥ずかしがることもないのだが。
ただ、ありのままを褒めてくれる彼女に好感を持ったのは確かで。
きっと彼女の目が見えていたのであれば、天真爛漫な娘に向けるような、歳の離れた目に入れても痛くない妹に向けるような、親愛が込められた甘さのある表情を見ることができただろう。
89:
カーメル [×]
2023-03-03 14:29:20
>>83 栗花落さん
そうね…あんまり詳しい訳では無いけれど、もう冬は終わるし、暫くしたらオリオン座は見えなくなってしまうかしら…
(星を眺めるのが好きというだけで、特段星座やらに詳しい訳では無いが、オリオン座は冬の星座であるし、もう見えなくなるのだろうか…と何となくの知識で言ってみる。)
……っでしたら、口説くのは構いませんからそういう事は素面の時に言ってくださいまし…!飲酒をしていたからって次会った時無かったことにされるなんて、真っ平御免ですわ、照れ損じゃありませんか
(再び囁かれ我慢の限界と言わんばかりに相手の口を指先で塞ぐ、自分を綺麗だとか、可愛いだとか本当に思っているなら素面の時に聞かせてほしいものだ。酒を飲んでいたことを言い訳に今までさんざ口説かれていた事を無かったことにされては顔を熱くしていた自分が馬鹿みたいではないかと、ひとしきり自分の主張を述べた後「…分かりました!?」と言い相手の口から指を退ける。伊達に長く生きちゃいない、このくらいは言わせてもらおう。)
>>85 唯織さん
はい、どういたしまして、そうね、ここからなら……左でしょうか、行きますわよ
(相手が嬉しそうにしている様子を見てこちらも笑みが零れる。自分が覚えている限り相手の目的地は左に曲がって暫く歩けばあるだろうか、相手を決して置いていかないようにゆっくり歩き始める。)
>>82 梵さん
──お待たせしました。本当に…適切に処置して頂けましたわ、手馴れていましたし……あの、申し訳ありません、疑い半分でピリピリして…
(暫くして、女性達に礼を言いながらスナックから出てくる。茨で傷付いたところはそもそも茨が身体の一部のようなものなので包帯で止血する程度の事しか出来なかったが、それとは別に擦りむいてる部分の処置はとても的確だった。御花を見ると、どこか申し訳なさそうな感じがする、花というものは表情も何も無い筈なのに、時々人間よりも饒舌な気がする。自分の性のせいで相手に手を煩わせたことを謝っているのだろうか、疑い半分だった為にピリピリした態度をとったことを自身も謝る。)
90:
花宮 可漣 [×]
2023-03-03 15:55:25
>ALL
全く、一万も出さずにあんなこと出来ると思うなんて、相場見てから出直してきてほしいですね!
(かわたれ時、というのだろうか。朝日が顔を出し始めた薄暗いホテル街を、一人の女がスキップしながらひとりごとを言って歩いていた。全く、という言葉の割に表情はニコニコし、声色もはずんでいた。理由は、彼女の手に握られている似合わない牛革の財布でわかるだろう。そう、可漣は先程一緒に寝ていた(性格には可漣は狸寝入りをしていただけだが)男のベットから抜け出し、ハンガーラックに掛けられた背広からこっそり財布をすって一人ホテルを出て来たのだ。自分には五千円しか出さなかったくせに、財布には数枚の万札が入っていた。4ケタでどうしてあのような暴力的なプレイをする権利が買えると思ったのだろう。なんでもする、だがそれ相応の金額は貰うと言っているのに。まあいい、これぐらいあれば何日か、弟妹達のおかずを一品増やしてあげられるだろう。ほくほくとした気持ちになる。と、その瞬間、頭がぐらりと揺れるような、鈍い痛みが襲う。スキップを止め頭をおさえると、途端に体のバランスが取れなくなり、そこらの路地裏に座り込む。......あのお客さんぜん手加減しなかったから当然といえば当然だ。頭を殴られた気がしないでもない。男の拳で殴られろくに処置もしなかったくせに、スキップなんかしたのが悪かったのだろう。少し荒くなった息と痛む頭で座って考える。この程度なら少しジッとしていれば治まる。ただ、こんな所で座って寝ていれば今度は自分がすられる側になりかねない。どうしましょうかね、と呟いて前を見てみると、この時間帯にも関わらず一人誰かが歩いているのが目に入る。あの人に助けてもらうか。ついでに次の客にでもなってもらえればいい。どんな人か判別は出来ないが、自分は男女も年齢も問わず相手が出来るし。考えがまとまった、すぐに行動に移そう。高い声を出し、弱々しくも可愛らしく、いかにも可哀そうに見える笑顔で相手に呼び掛ける。)
おーーい!そこの......お姉さんかお兄さんか誰か知りませんけど、あなたぁーーー!......助けてもらえませんかぁ?
91:
篠宮 蛍 [×]
2023-03-03 16:51:15
>>82 梵様
……梵、さん…こちらこそよろしくお願いします。
(足を止めて振り向いた相手が名前を教えてくると、瑞々しく陽の光を受けたように明るい若葉を思わせるその魅力的な瞳の片方を閉じた。その動作は流麗で、意識的では無く最早意識せずとも出てしまう、慣れているというよりは何気ない立ち居振る舞いのひとつのような。心をときめかせる暇など無いくらいあまりにも自然なそれに、一瞬瞠目し己の目は奪われる。だが、それだけではなかった。そうさせたのは彼の名前で、彼が先程の3人組の内の1人に声を掛けた時に感じた、己の髪をそよがせたあの風を彷彿とさせる。彼を見つめたまま呟くようにそっと名前を反復すればふと我に返り意識の再編集をする。今の自分の反応は、大きな安心感のある手で頭を撫でられた時のものより一層羞恥的で、相手に不審がられたかもしれない。名前を聞いただけで自分のみが時間が止まったような感覚を見せたのだ、心配と不安を感じさせてしまっただろうか。仄かに頬が恥じらいの色に染まり、気まずさから瞬きを繰り返しながら視線を泳がせ俯きつつそのままお辞儀をしたのは、恥ずかしさから顔を見られたくなかったから。気軽にニックネームを呼べる勇気は持ち合わせていない為このままさん付けで呼ぶ事にしては、一呼吸おいて気持ちを落ち着かせてから上体を上げる。いつも通りの顔に戻せているだろうか、不安になりながらもそう信じ、彼に着いて行こうと。)
92:
京王院 唯織 [×]
2023-03-03 17:45:22
>>86
>>栗花落さん
( `地獄花`とも呼ばれる曼殊沙華と共に堕ちる、とは。随分と粋なことをいう人だなと思った。
最期まで、いや死してなお共にあり続けるのだと。先ほどと何ら変わらぬ穏やかな月のような声でそんなことをさらりと言ってのける目の前の彼が不思議で、唯織はまたにこりと微笑んだ。きっと彼は`そういう覚悟の或る`人なのだろう。ただでは転ばぬ、といえば聞こえはいいが、かれの其れはもっとどろりとした感情のように感じる。
御花と共に生きることを選んだ自分と
御花と共に堕ちることを選んだ彼。
似ているようで似ていないこの二つの花憑きは、確かに他の花憑きたちとはどうやらそもそもの気質が違うようで。 )
「 強いお方。逞しいとも、鈍感とも言い難いけれど、貴方はとってもお強いわ。
…貴方はきっと`長生き`しますね。」
( 彼の大きく温かい、しなやかな手を自分の頬にそっとあてる。
彼の言葉を借りながらそう告げると、転んだ子供の傷口に母親がおまじないをかけるように。`風格`という花言葉をそのまま体現したかのような凛とした様子で。唯織はゆっくりとその手にキスを落とせば、ふっとその見た目には似合わない大人びた笑みを携えて「 貴方`たち`が望む未来になりますように。 」と。
『生意気ね』そう自分の御花が笑った気がして、まさしくその通りだと唯織は笑ってしまう。いくら花憑きになってから長いとはいえ、18歳の女の子にされたこんなおまじないモドキで大人の男性が納得するわけないか、と妙に納得してしまったのである。「 なんちゃって 」といたずらっぽく笑えば、彼の手をそっと離して。 )
>>87
>>彩音さん
「 あ、あ、厭だ。私のほうこそごめんなさい!
…うふふ、恥ずかしい。 」
( 彼女から否定の言葉が返ってくれば赤牡丹のように頬に朱を散らせば、あわあわとせわしなく両手を動かして謝罪し。手を動かすたびにチリンチリンとせわしなく鈴の音があたりに散り、そのあとに少し冷静になったのかまだぽわぽわと赤い頬の状態で恥ずかしそうにはにかんで。そのせいか自分の目に対してぽつりと気が付いた彼女の言葉には気づかずその後続いた謝罪にきょとんと首をかしげて。「 ?どうして謝るの? 」とごく単純な疑問を彼女に投げかければ、特に彼女から謝られるようなことをされていないので、`気にしないで`と優しく穏やかな笑顔を浮かべて。 )
「 !貴女も花憑きなのね…!おそろいだわ!
あ、いいえ。匂いはね、違うのよ。私とても鼻がいいから。
それにね、とっても素敵な香りよ。ふんわりと香る香水みたい。 」
( 御花がざわざわとしていたのは、彼女が花憑きだからだったのか。すとん、と納得してしまえば`お揃い`だなんて花憑きの少女同士では凡そ似合わない言葉を使ってきゃっきゃと喜んで。最も、単純に彼女はあまりに他の花憑きのお友達がいないので年齢の近そうな女の子の花憑きに会えたことにはしゃいでいるだけなのだが。心根が陽の者なので。
と、彼女が自身の御花の香りについて言及をすればまた慌てたように否定をしては、視覚がないぶん嗅覚が人よりも冴えているのだと告げて。カツン、チリン、カランコロン、とゆっくりと白杖と御花の香りに頼って彼女にゆっくりと近づけば、ぱっと花が咲くように明るい笑顔を浮かべて。自分の御花とは違う、菊の凛とした日本的な美しい香り。亡くなった方へ備えられることの多い菊は、その心をいやす効果が香りにあると科学的に実証されていると何かで聞いた気がする。 )
>>88
>>梵さん
「 うふふ、見えなくてもわかりますよ。そんなに照れていないでしょう。 」
( 彼の言葉に含まれた差異に特に気を悪くするわけでもなくカラッとした笑顔を零せば、やっぱり言われなれてる方は違うわねなんて妙なところで感心してしまい。褒めたときに否定をするわけでも肯定をするわけでもなく、こうして受け止められる人は`ちゃんと褒められなれている人`ということを唯織は知っている。
でもやっぱりこうして男の人のお顔にべたべたと触る機会はめったにあることではないので、唯織自身は実はちょっと照れてしまったのだが。それを知りからかうのは自身の御花のみであり、目の前の美丈夫は知らなくても良いことなのである。…と、「 あ。 」と小さな鈴のような声をぽつりと零せば、ぐぐ、と背伸びをして彼の顔──もっと言うと耳元に唇を近づけてはぽそぽそと周りに聞こえないように配慮をして。 )
「 あのね、腫れた頬はちゃんと冷やさなきゃだめですよ。
ハンカチをあげますからね、綺麗なお顔に傷が残ったら大変です。 」
( そうして彼の手にそっと自身の着物の合わせから取り出した真っ白なレースで彩られたハンカチを握らせては、お姉さんみたいな顔をしてふわりとほほ笑んで。
こんなきらびやかな街で暮らす彼ならば、きっと色恋関係で美しいかんばせに紅葉を作ることもきっと少なからずあるのだろう。頬に触れた時に彼の片頬にはまだじんわりと熱が残っていた。決してその理由をきくことなくただただ冷やしてね、と告げて唯織は満足げに笑って元の体制に戻れば、女(かどうかは知らないが)は怒らせると怖いとよく聞きますからね…とすべてわかってますよ、みたいな顔をしながらまた勝手に自己完結をして。
…御花からの『何にもオトコを知らないくせに?』とでも言いたげな抗議のざわめきには聞こえないふりをしながら。 )
>>89
>>カーメルさん
「 うふふ、薔薇の香りがするからかしら。
このまま不思議の国に行ってしまいそうです。」
( 薔薇の香りを纏わせる彼女の肩を借りて、ゆっくりと街を歩く。カツカツ、チリン、という白杖の音と、カランコロンと歩くたびに涼やかな音を鳴らす下駄は実に不思議な音色を奏でていて、その風貌も相まってか少し目立ってしまっているようだ。…最も、唯織にはそれが見えないので何とも感じないのだが。
知っている町のはずなのに、矢張り方向感覚が一度くるってしまえばこんなにもわからなくなってしまうものなんだなぁ、とどこか他人事のように考えては、ウサギを追いかけて穴に落ち、薔薇の咲き乱れる不思議の国へたどり着いた少女のお話を思い出して思わずうふうふと楽しそうに笑ってしまい。だが残念ながら着物で不思議の国へたどり着いたという少女の話はどこを探してもないだろうし、目の前の彼女は薔薇でこそあれうさぎではないので、そもそもたどり着けない。そして何より彼女たちの目的地は呉服屋なのだから。 )
93:
月暈 [×]
2023-03-03 20:44:26
>87 彩音様
「えと…僕も人と話すのは苦手で。その、御花…綺麗だったから」
流石にずっとみていたから気になりましたとは言えず、御花が綺麗だったから声をかけてみましたというシチュエーションに偽装する。
自分の左目の下を人差し指で軽くトントンと叩いて、相手の御花がある位置を示す。
相手が不快さを感じないように親しみやすい笑みを浮かべたつもりだったが、先程の気恥ずかしさから上手くいかず、困ったような笑みになってしまって。
「花憑きのヒトに会うのって久しぶりだったから、気になっちゃって…楽しくないかどうかは、話してみて判断させてもらえると嬉しい…です」
ゆっくり言葉を選びながら伝えれば、初対面の相手に敬語を使っていないなんて、コミュニケーションの上で重要なことに気がついて。
取ってつけたような敬語にはなってしまったが、これで相手が不快にならないことを祈るばかりだ。
94:
栗花落 [×]
2023-03-03 21:23:49
>89 カーメル様 栗花落
「へぇ、名前だけは聞いたことあるけれど。どんな形をしていたか…確認する前に見えなくなってしまうのは惜しいね」
彼女の言葉にふいと上を見上げるが、星をじっくりとみることがなかった自分には該当するものが検討もつかなくて。
ある程度纏まって形をなしているのはわかったが、どれがどれやら。
星座として語り継がれているのだから、それぞれに逸話や名前の意味があるのだろう。
それを知らずに生きるのは、何だか酷く味気ないものに感じた。
「…ふふ、口説くのは許してくれるのかい?素面のときにも口説いてくれなんて、随分熱烈な言葉をくれるねぇ」
酒に飲まれてなかったことにされたくないとか、素面の時に口説いてほしいとか、色々捲し立てられたが、随分と可愛い主張をしてくれると思ってしまう。
酒を飲んでいない時に口説いてほしいだなんて、彼女に好意を寄せる者が聞いたら勘違いしてしまいそうだと、思わず苦笑が漏れる。
「じゃあ、また会う機会があったときには、たっぷりと口説かせて貰おうかな」
もちろん、酒はなしでと艶やかに微笑み返す。
>92 唯織様
「っ…はは、困ったなぁ。まさか、こんな可愛らしいお嬢さんから口付けをもらえるなんて」
強い、長生きをするという言葉に返そうと口を開けば、手に落とされる柔らかい感触に息が詰まって。
自分でもすることの少ないそれを柔らかな笑みで行う彼女は、何処か先程までとは違う雰囲気を纏っていた。
大人びた空気を纏う彼女から告げられる言葉。
呪いのように心に沁みていくそれは、彼女の優しさそのものなのであろうと感じる。
一瞬忘れかけていた息を取り戻せば、御花が不愉快そうに揺れる。
この娘に言われなくとも夢同じく、俺がずっと傍にいることはわかっているだろうと。
きっと言葉が話せれば、そのようなことを拗ねたように告げてくるであろうことが予想出来て。
彼女だけでなく、俺の御花も困った子みたいだと苦笑いが浮かぶ。
悪戯っぽく笑う彼女から解かれた手を御花に伸ばせば、ふいとそっぽを向かれた気がした。
「どうやら、君が可愛いらしすぎて俺の御花が拗ねちゃったみたいだね」
彼女に合わせて、こちらも悪戯っぽい笑みを浮かべ、ぱちりとウインクを1つ。
御花の機嫌がなおるのを気長に待とうと息をついて。
95:
カーメル [×]
2023-03-04 00:31:37
>>94 栗花落
……はっ、ち、違いますわよ?私はただ不誠実な事が嫌いなだけで…別に貴方が好きですとか、そういう訳ではありませんからね!?
(相手の言葉を聞いて、先程の自分の発言を思い出す。あれではまるで自分が相手に好意を抱いているようではないかと思い至り慌てて訂正する、いやしかし、自分の言いたいことは伝わった筈だ、多分、恐らく…)
……約束、ですわよ…?素面の貴方がどんな人か知りませんけれどね
(素面の相手の性格は分からないが…相手が次に酒無しで話してくれるというのなら、相手がその約束を違えぬように祈ろう。相手の艶めいた笑みに気圧されそうになるが、目を逸らしたりせずちゃんと真っ直ぐ見ながら言えた。)
>>92 唯織さん
あら、不思議の国のアリスですの?私、薔薇は薔薇でも黄薔薇ですから、赤く塗られてしまうかもしれませんわね……あ、もう少し歩けば着きますわよ
(相手が仮にアリスであるとするならば、自分は指図め薔薇の木、しかし自分の御花は黄薔薇であるし、慌てたトランプ兵に赤く塗られてしまうかもしれないと笑う、そしてトランプ兵は首を撥ねられてしまうのだが…ルールやマナーに厳しいという点だけ言えばハートの女王に共感出来るかもしれない、自分もそういうのにはうるさい方だ、しかし人に威張ったり怒鳴ったりする所は好きになれない、まあ、そんな個人的な感想は置いておいて、もう少ししたら呉服屋に到着する、相手の今とは違う新しい服装を見るのも楽しみだ、といっても相手には見えないのだが、全く勿体ないものだ、相手こそ物語から出てきたかのように美しいというのに、相手自身はそれを確認できないとは)
96:
梵 [×]
2023-03-04 20:55:44
>89 カーメル様
「気にしなくていいよ。外からこの街にきたヒトはびっくりすることの方が多いから」
寧ろ、初見で慣れる方が怖いかもと笑いながら軽く流して。
スナックに入る前とは打って変わってしおらしく感じる彼女の姿に、少なくとも街を嫌いになった様子はなさそうだと安堵する。
「…あぁ、街にくるのが初めてなら、街から出るついでに、この辺りの案内でもしようか?」
そうすれば次に来た時に、安全なところを通って楽しめるだろうと悪戯っぽい笑みとウインクを1つ。
それに、可愛いお嬢さんを案内できるなら光栄なことこの上ないねなんて微笑んで見せて。
>92 唯織様
「はは、なかなか手強いお嬢さんだねぇ」
他の子なら俺がどんな顔をしていても喜んでくれるものだけれど、と彼女に合わせてからりと笑う。
花憑きともなると簡単にはいかないか、なんて妙に納得して。
彼女の様子を見ても彼女が照れている様子を伺い知ることはできなくて。
そろそろ悪戯から手を引いた方がいいらしいと、人知れず肩をすくめる。
「…ふふ、君に言われるまで頬のことなんて忘れていたよ。いつものことだし、君の綺麗なハンカチを汚すのも勿体無いのだけれど…ありがたく使わせて貰おうかな」
耳元でころころと転がる鈴のような声に妙な擽ったさを感じていれば、忘れていた感触に意識が向く。
頬を熱する鈍い痛み。
それが誰にどんな経緯であたえられたものか、ぼんやりとしか思い出せないが。
いつものこととして放っておこうとしていたところに差し出される綺麗なハンカチ。
ここまでしてもらって使わないのも申し訳ないため、ありがたく使わせてもらうことにして。
「優しい君に一つだけ教えてあげる……これをやったのは俺と同じ男だよ」
彼はなんだかんだ優しくてね、頬を張る時に加減してくれたんだなんて要らない情報まで付け足して。
内緒話でもするかのように、可憐な少女の耳元に口を寄せて囁いた。
>91 蛍様
「…ふふ。これはまた、可愛らしいお嬢さんと巡り会ってしまったなぁ。悪戯したくなるから、あんまり可愛い反応はしないでくれ」
自分の名を聞いてから時が止まったように立ち尽くす彼女。
どうしたのかと伺う前に、ぽそりと呟かれる己の名前。
もし、勘違いが許されるなら、その一連の様子は彼女に好意的に捉えてもらえた証拠なのではなかろうかと思えて。
そうでなくても、無意識に己の名前を反芻する姿は非常に悪戯心を刺激されるもので。
しかも、その後に頬を朱に染めて視線を泳がせるときた。
これを可愛いとせず、何とするのか。
遊びに慣れていないその姿に、ついつい揶揄いたくなってしまうのが性分というもの。
「良いものをみせてもらったお礼に、最高のエスコートを約束するよ」
なんて戯けて言えば、再びぱちりとウインクを1つ。
何処か可愛らしい雰囲気の残る彼女に手を差し出して、御手をどうぞなんて悪戯っぽく笑いかけて。
97:
栗花落 [×]
2023-03-04 21:04:56
>95 カーメル様
「ふふっ…そんなに必死にならなくてもわかっているよ。本当に可愛らしいお嬢さんだねぇ。また悪戯したくなってしまうから、あまり可愛い反応をしないでおくれ」
それとも俺に悪戯されたいのかいなんて、巫山戯てわざと耳元で囁いてみて。
あまりにも必死に訂正する彼女に、ついつい悪戯が止まらなくなってしまった。
彼女の反応に満足して、すいっと離れた今でも、喉をくつくつと鳴らして思い出し笑いが止まらず。
「あぁ、1つ教えておくと、酒は水のように飲めるタイプなんだ。場の雰囲気に酔うことはあっても酒に呑まれることはないよ」
巫山戯て酔うふりをすることはあるけれど、今日の酒では酔えないよなんてからからと笑って。
『酒のない時』にしっかり口説かせてもらわないとね、と敢えて酒のない時を強調して見せる。
つまりはこの調子で口説いてくるというわけだが。
挑発的に見つめてくる可愛らしい瞳に、茶目っ気たっぷりにウインクを1つ返す。
98:
篠宮 蛍 [×]
2023-03-05 01:52:10
>>96 梵様
…ありがとう、ございます。
(当たり前だが何事も無かった事には出来ない。いつも通りの顔に戻したとしても今更だった。絶対に可笑しな娘だと思われたに違いないと内心忸怩たる思いに駆られるが、それは、彼のおちょくった言葉と見る者を魅了する再度の綺麗なウインクに掻き消されてしまった。どうやら自分は異性からのストレートな態度に弱いらしい。今日に至るまで、あからさまに男性から可愛いだの、ハッキリとした女性扱いだのを受けた事は無かった。故に、ここまで口に出されたり仕草や態度で表現されたりすると、面映ゆさと浮き立つ思いとが混ざり合い普段の冷静さは鳴りを潜めどうして良いのか分からなくなってしまう。更には見目麗しい相手にされてしまうのだからますます拍車が掛かる。こんなにも自分には耐性が無いという事を自覚させられ、これに対しもっと素直に気持ちを体現出来たらどんなに楽かと己の性格を呪う。しかし、いきなり理想の自分を表したところで、やり過ぎてしまうかもしれない。その中間の丁度良いところで止められる相手が羨ましい。自分が苦手なタイプのすごく意気軒昂な訳でも無く、かと言って消極的でも無い。他人の心地良い距離感を測りつつ自然にそれを詰めてくるのが上手い。出会ってから短時間で随分と距離が近くなった気がした。差し出された彼の手は、大きくて綺麗で安心感があり、知らないうちに手を伸ばしていた。はたと正気に戻り、気付かないくらいほんの一瞬躊躇するも己の手をそっと重ねる。自分の為なんかに嬉しい約束をしてくれた相手に柔らかく微笑んでお礼を言って。)
99:
カーメル [×]
2023-03-05 03:35:07
>>97 栗花落さん
……はぁっ!?そんな事言ってないでしょ…って、何笑ってますの!ばかっ!
(相手が耳元で囁いてくるものだから顔を真っ赤にして相手と反対方向にずれる。しかも何やら面白がっているのでつい罵倒してしまった。しかしどこかヤケになってるのか「構うものか」と思い謝罪とかは咄嗟に出て来ず、なんだか御花からも「やれやれ、これだから揶揄われるのだ」と呆れられてるような気がする…)
……じゃあどっちにしろ口説かれますわね…はぁ…心臓に悪いわ、貴方とお付き合いする方はさぞ苦労するでしょうね
(相手が素面でもこうだと言うならいつ会っても口説かれると気づき、今後もこの調子で話すとなるといつか心臓が潰れるのではないか心配になる。相手と交際することになった人間はさぞや苦労するだろう、毎日のように口説かれるし元々こういう性格だということは複数人にこの態度ということなのだから嫉妬嫉妬だろう。)
>>96 梵さん
そうね…お言葉に甘えて、案内してもらおうかしら、今度は足元に気をつけなければ………って、だから、そういうのは言わなくて結構ですので…
(相手の申し出に頷き、また隣につく、もしまた迷ってしまっても安全な道があるならそちらに行けば大丈夫だろう、今度は空き缶なんかを踏むことがないように…と、ウインクなんてしながらまた「可愛い」と言われてしまい照れてそっぽを向く)
100:
梵 [×]
2023-03-05 22:51:51
>98 蛍様
「どういたしまして。さて、最初に何処を案内しようかな」
何処か遠慮がちにそっと重ねられた華奢な手をやんわりと握って。
柔らかい笑みとともにお礼をくれる彼女に、ふんわりと微笑みかける。
街を案内すると約束したものの、そもそも街に慣れていないヒトには刺激的すぎる場所が多く立ち並んでいるもので。
比較的ライトな場所を探すも、客層が影響して怖がらせてしまうかもなんて考える時間も楽しくて。
手で繋がっている彼女の歩調に合わせながら、鼻歌まじりにゆっくりと街を練り歩く。
最初に向かったのは、遊びよりも食を楽しむヒトが集まる軽食屋のようなところ。
「ここのオーナーは見た目こそ厳ついけれど、3児を男で一つで育て上げた優しい心の持ち主だよ。食に関するこだわりもこの街で一番と言っていい」
厳つい顔の男へ軽い挨拶とともに近づいていけば、すかさず彼女に紹介をする。
『よく街のおねーさんたちに子守を押し付けられてて、断ればいいのにちゃんと面倒をみるんだよ。優しいよね』なんて彼の肩にそっと手を添えて笑えば、相手の厳つい顔が少しだけ緩む。
『お前があいつらにいい託児所があるって紹介しているんだろ』と呆れたように言われれば、『心外だな。君の腕を信頼しているだけだよ』なんて戯けて返す。
ぽんぽんと慣れたように会話のキャッチボールを弾ませ、彼女に面白い奴だろと話を振り。
>99 カーメル様
「足元…?あぁ、ここら辺はゴミのポイ捨てが多いからね。でも、君が転ばないようにちゃんとエスコートするから安心して?」
彼女の言葉に少し首を傾げたが、すぐに会得がいったように頷いて。
安心してほしいと柔らかな笑みで告げれば、流れるように彼女へ手を差し出す。
『安心して街を歩けるようにエスコートしましょうか、お嬢さん』なんて芝居がかった動作とともに告げる。
照れてそっぽを向く彼女に、ふふと笑みが漏れながらも彼女の反応を待って。
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