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その血は華となり【途中参加 OK】/104


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86: 栗花落 [×]
2023-03-03 13:07:55

>85 唯織様

儚げな彼女の中にある逞しさ。
それは心であれ、身体であれ備わっていることが望ましいもの。
自分とは毛色の違うそれだが、備わっている彼女であればすぐに壊れてしまうことはないだろうと幾度めかの安堵を覚えて。
今まで他の花憑きと深く交流することはなかった…といえば誤解があるが、壊れかけていないマトモな花憑きと交流することが久しぶりだったこともあるのだろう。
どうしようもなくなった子たちを拾って世話をしては、いつの間にか儚く行っていく姿をみてきた。
長い時をかけて幾度も看取ってきたことで、いつしかそれが当たり前だと刷り込まれかけていたらしい。
本来あるべき逞しさを有した彼女は、花憑きの儚さを覆し得る非常に有難い存在だった。

「そうだね…元は同じヒトなのだから、そうある子たちはその道を行くのだろうね。逞しさと、あとは儚さに気づかない鈍感力も備わっていれば、ね…」

ヒトは脆いもの、残るのは強いヒトという言葉に一つ頷きを返す。
結局、どの道を選んでいくかによってその人のあるべき姿は変わっていく。
自分を逞しいものと思えばそのように道が拓けるし、儚いものと思えばその先の道は閉ざされる。
それには単純な逞しさだけではなく、足元で手ぐすねを引いて待っている闇に気づかない鈍感さも必要なのではなかろうかと思う。
彼女に見出したのは逞しさ。
己に備わっているのは闇を見てもなお、その闇を楽しんでやろうとする歪んだ諸刃。
似ているようで似ていない性質に、結局のところ何を持っていてもその人の使い方次第で道は変わるものなのだと納得する他なかった。

「まぁ、どの道を選んだとしても俺は御花を引きずってでも堕ちてもらうから安心しているよ。これくらいの気概がなければ花憑きを務めあげるなんて難しいだろうからね」

彼女の柔らかな笑みと優しい温もりを感じる手に、ありがとうと礼と笑みを1つ。
御花には最期のその後までずっと一緒に居てもらわねばと微笑めば、まるで許容しているかのようにさわりと揺れる。
何処まで本気なのか探れないのが口惜しい。
お互い面倒なヒトに、御花に巡り合ってしまったものだと思っているのだろう。
自分はとうの昔に諦めたが、これから花憑きになるヒトたちには、せめて暖かな思い出が残ることを祈る。

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