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その血は華となり【途中参加 OK】/104


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85: 京王院 唯織 [×]
2023-03-03 11:40:54




>>70
>>栗花落さん

( 花憑きであるためには、逞しく生きてゆかねばならない。
 まったくそれはその通りなのだ。そうしないと壊れてしまう。
 唯織の場合は彼女が自覚するまでもなく、精神もそして体力も逞しかった為決してその一本の筋が折れることはなかったが、突然御花に寄生され花憑きとなり、更には視界すら奪われたとなると絶望するのが普通なのだろう。だが彼女はそうともいかず、目が見えなくなる前に様々な場所を自分の脳裏に焼けつけようと実に前向きだった。見えなくなった今でも、まだ体を動かせるうちに散歩を続けているのと同じように。
 そんなことを思いながらふわりと穏やかな笑顔を浮かべては「 人とは脆いものよ。それは花憑きであってもそうでなくても。 」そう言って死んでいった同胞の言葉をぽつりと零す。まだ唯織の目が見えていた頃、彼女はたしか大輪の向日葵のような御花が咲いていたんだっけ。彼女の顔すらもう思い出すことは叶わないが、それだけはずうっと頭の中で覚えているのだ。土気色の顔でほほ笑む彼女と裏腹にとてもきれいに咲いた、向日葵が。 )

「 だからね、残るのはいつの時代も強い人間だけですよ。」

( 穏やかな春のような声だった。18歳という体の年齢にはそぐわない、自分の運命をしっかりと受け入れた死期間際の人間のような声。彼のため息を付く静かな息の音にまた安心させるようににこりと笑顔を零せば、もうすっかりと温度のまじりあった彼の手をぽんぽんと優しく撫でて。自分の御花もどうやらその意見には賛成なようで『ソウネ、うふふ。』なんて笑っているようだった。悪趣味な子。
 ──でも、それでも。人間も御花も花憑きも、全員が幸せに生きられる道があったっていいのに。そう思ってしまうのはやはりわがままなのだろうか。 )


>>71
>>梵さん

( ふ、と幼子の手をとるように優しい仕草で手を取られ、おそらく彼の頬に手が静かに触れる。唯織は一度ワッと小さく驚いた後にいいの?とでも言うようにおずおずと彼の頬に指を滑らせては、まるでひとつひとつのパーツを手にインプットさせるように、でもとてもやさしい手つきでそれを確認し。)

「 お肌がすべすべなのね…。 」

( 顔のかたちを聞かれているのになぜか肌質を答えれば、むむむと羨ましそうに唇をムンと一文字に結んで。別に彼女自身肌が荒れているとかそんなことはないのだが、やはり年頃の女の子として絶妙な心境なのかその声は今までにないくらい真剣で。
 暫く美男子の頬の感触をムム…やらホワ…やら、特に意味をなしていないそんな声を漏らしながら堪能したと思えば、鼻や眉毛、それから睫毛など。ゆっくりと時間をかけて彼の顔のパーツ一つ一つに触れる。「お鼻がスンと高くてすてき」だとか「睫毛がながいのね」だとか、そんなことをいちいち口に出しながらやはり楽しいのか唯織はほわほわにこにこと堪能しているようで。 )

「 これは唇、…うふふ、男の人の唇も同じようにやわらかいのね。
 ピアス!ゆらゆらするやつね…TVで男心には揺れるピアスって言っていたわ。
 …髪…わ、編み込んであるわ。おしゃれさんなのね。すてき。さらさら。 」

( 小さな子供が初めて海に行った時のように。触るもの一つ一つに感激してぱっと笑ったり唇を尖らせたりふにゃふにゃと頬を緩めたりと、目元がなくとも十二分に表情をころころ変えて。先ほどまでの赤面はどこへやら、セクシーな悪い狼さんのお顔に触れているにも関わらず唯織はただただきゃっきゃと楽しそうで。
 散々触って満足したのか、きっとかっこいい人なのねと笑いながら彼からそっと手を離す。骨格や顔のパーツ配置がきれいで、これはたしかに老若男女問わずめろめろになってしまうわけだと。 )


>>72
>>カーメルさん

「 お紅茶…!!! 」

( 彼女からの願ってもない誘いに、ぱああ!と効果音でも聞こえるかのような満面の笑顔を浮かべる。彼女に耳としっぽが生えていたらきっといまごろ耳はピンとたちしっぽはぶんぶんと振られていただろう。ぜひ!と声色からでもわかるような嬉しそうな返事をしては、お友達と寄り道なんていつぶりかしらとうふうふ嬉しそうに笑って。
 日頃、散歩こそするもののこの目では寄り道はおろか自分の目的地以外に行くのも一苦労のためこうして喫茶店に行ったりだとかそういうことをしないため、唯織は楽しそうににこにこと笑っており。 )

「 助かります、ありがとうございます。 」

( ふと彼女の指先が自分に触れたかと思えば、そのままぽそりと華奢な肩に手を載せられ。気を使わせてしまっただろうかとこまったように笑顔を浮かべれば素直に謝罪と感謝を述べて。
 こうして彼女と寄り道をしようと話していても入ってこないどころか手を差し伸べたりすらもしない護衛たちはいつものことであった。否、両親から『本当に有事の時以外なにもしなくていいから護衛料金をマケろ』と言われているのだから当然か。本当にあの人たちはがめついというか、なんというか。だが唯織はそんなことも気にせずにこにこと笑って。 )



>>81
>>彩音さん


「 …わたし…?
 ええと…そうですね、お外に出るとセロトニンが分泌されるのでストレス軽減だったり健康効果が期待できるんだそうですよ 」

( いつもの散歩途中。ふと聞こえた声に先ほどまでカツカツチリンと白杖を使いながら歩いていた足を止めて不思議そうに首をかしげる。最初は少し戸惑ってはいたものの、へらりと穏やかな笑顔を浮かべるとお外に出るのはいいことよとでも言うように上記を返して。声からすると、女の子なのだろうか。先ほどから自分の瞳の御花たちがざわざわと何やら騒めいているが、声の主と関係があるのかしら、そんなことをこてりと首を傾げればふわりと香った菊の匂いにまた不思議そうにして。 )

「 …菊のかおり、…?
 まだ時期には早いのに…。」

( 菊は品種により咲く時期は異なるが、夏ギク・秋ギク・寒ギク。どれをとってもたしか今の季節はどの品種も咲かないはずだ。
 唯織は不思議そうにぽつりと小さな声で呟けば、先ほどから騒がしい自分の御花を宥めるかのようにそっと自身の目元を覆うように咲き乱れた牡丹を撫でて。)



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