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その血は華となり【途中参加 OK】/104


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92: 京王院 唯織 [×]
2023-03-03 17:45:22



>>86
>>栗花落さん

( `地獄花`とも呼ばれる曼殊沙華と共に堕ちる、とは。随分と粋なことをいう人だなと思った。
 最期まで、いや死してなお共にあり続けるのだと。先ほどと何ら変わらぬ穏やかな月のような声でそんなことをさらりと言ってのける目の前の彼が不思議で、唯織はまたにこりと微笑んだ。きっと彼は`そういう覚悟の或る`人なのだろう。ただでは転ばぬ、といえば聞こえはいいが、かれの其れはもっとどろりとした感情のように感じる。

 御花と共に生きることを選んだ自分と
 御花と共に堕ちることを選んだ彼。

 似ているようで似ていないこの二つの花憑きは、確かに他の花憑きたちとはどうやらそもそもの気質が違うようで。  )

「 強いお方。逞しいとも、鈍感とも言い難いけれど、貴方はとってもお強いわ。
 …貴方はきっと`長生き`しますね。」

( 彼の大きく温かい、しなやかな手を自分の頬にそっとあてる。
 彼の言葉を借りながらそう告げると、転んだ子供の傷口に母親がおまじないをかけるように。`風格`という花言葉をそのまま体現したかのような凛とした様子で。唯織はゆっくりとその手にキスを落とせば、ふっとその見た目には似合わない大人びた笑みを携えて「 貴方`たち`が望む未来になりますように。 」と。
 『生意気ね』そう自分の御花が笑った気がして、まさしくその通りだと唯織は笑ってしまう。いくら花憑きになってから長いとはいえ、18歳の女の子にされたこんなおまじないモドキで大人の男性が納得するわけないか、と妙に納得してしまったのである。「 なんちゃって 」といたずらっぽく笑えば、彼の手をそっと離して。 )



>>87
>>彩音さん

「 あ、あ、厭だ。私のほうこそごめんなさい!
 …うふふ、恥ずかしい。 」

( 彼女から否定の言葉が返ってくれば赤牡丹のように頬に朱を散らせば、あわあわとせわしなく両手を動かして謝罪し。手を動かすたびにチリンチリンとせわしなく鈴の音があたりに散り、そのあとに少し冷静になったのかまだぽわぽわと赤い頬の状態で恥ずかしそうにはにかんで。そのせいか自分の目に対してぽつりと気が付いた彼女の言葉には気づかずその後続いた謝罪にきょとんと首をかしげて。「 ?どうして謝るの? 」とごく単純な疑問を彼女に投げかければ、特に彼女から謝られるようなことをされていないので、`気にしないで`と優しく穏やかな笑顔を浮かべて。 )

「 !貴女も花憑きなのね…!おそろいだわ!

 あ、いいえ。匂いはね、違うのよ。私とても鼻がいいから。
 それにね、とっても素敵な香りよ。ふんわりと香る香水みたい。 」

( 御花がざわざわとしていたのは、彼女が花憑きだからだったのか。すとん、と納得してしまえば`お揃い`だなんて花憑きの少女同士では凡そ似合わない言葉を使ってきゃっきゃと喜んで。最も、単純に彼女はあまりに他の花憑きのお友達がいないので年齢の近そうな女の子の花憑きに会えたことにはしゃいでいるだけなのだが。心根が陽の者なので。
 と、彼女が自身の御花の香りについて言及をすればまた慌てたように否定をしては、視覚がないぶん嗅覚が人よりも冴えているのだと告げて。カツン、チリン、カランコロン、とゆっくりと白杖と御花の香りに頼って彼女にゆっくりと近づけば、ぱっと花が咲くように明るい笑顔を浮かべて。自分の御花とは違う、菊の凛とした日本的な美しい香り。亡くなった方へ備えられることの多い菊は、その心をいやす効果が香りにあると科学的に実証されていると何かで聞いた気がする。 )


>>88
>>梵さん


「 うふふ、見えなくてもわかりますよ。そんなに照れていないでしょう。 」

( 彼の言葉に含まれた差異に特に気を悪くするわけでもなくカラッとした笑顔を零せば、やっぱり言われなれてる方は違うわねなんて妙なところで感心してしまい。褒めたときに否定をするわけでも肯定をするわけでもなく、こうして受け止められる人は`ちゃんと褒められなれている人`ということを唯織は知っている。
 でもやっぱりこうして男の人のお顔にべたべたと触る機会はめったにあることではないので、唯織自身は実はちょっと照れてしまったのだが。それを知りからかうのは自身の御花のみであり、目の前の美丈夫は知らなくても良いことなのである。…と、「 あ。 」と小さな鈴のような声をぽつりと零せば、ぐぐ、と背伸びをして彼の顔──もっと言うと耳元に唇を近づけてはぽそぽそと周りに聞こえないように配慮をして。 )

「 あのね、腫れた頬はちゃんと冷やさなきゃだめですよ。
  ハンカチをあげますからね、綺麗なお顔に傷が残ったら大変です。 」

( そうして彼の手にそっと自身の着物の合わせから取り出した真っ白なレースで彩られたハンカチを握らせては、お姉さんみたいな顔をしてふわりとほほ笑んで。
 こんなきらびやかな街で暮らす彼ならば、きっと色恋関係で美しいかんばせに紅葉を作ることもきっと少なからずあるのだろう。頬に触れた時に彼の片頬にはまだじんわりと熱が残っていた。決してその理由をきくことなくただただ冷やしてね、と告げて唯織は満足げに笑って元の体制に戻れば、女(かどうかは知らないが)は怒らせると怖いとよく聞きますからね…とすべてわかってますよ、みたいな顔をしながらまた勝手に自己完結をして。
 …御花からの『何にもオトコを知らないくせに?』とでも言いたげな抗議のざわめきには聞こえないふりをしながら。 )



>>89
>>カーメルさん

「 うふふ、薔薇の香りがするからかしら。
 このまま不思議の国に行ってしまいそうです。」

( 薔薇の香りを纏わせる彼女の肩を借りて、ゆっくりと街を歩く。カツカツ、チリン、という白杖の音と、カランコロンと歩くたびに涼やかな音を鳴らす下駄は実に不思議な音色を奏でていて、その風貌も相まってか少し目立ってしまっているようだ。…最も、唯織にはそれが見えないので何とも感じないのだが。
 知っている町のはずなのに、矢張り方向感覚が一度くるってしまえばこんなにもわからなくなってしまうものなんだなぁ、とどこか他人事のように考えては、ウサギを追いかけて穴に落ち、薔薇の咲き乱れる不思議の国へたどり着いた少女のお話を思い出して思わずうふうふと楽しそうに笑ってしまい。だが残念ながら着物で不思議の国へたどり着いたという少女の話はどこを探してもないだろうし、目の前の彼女は薔薇でこそあれうさぎではないので、そもそもたどり着けない。そして何より彼女たちの目的地は呉服屋なのだから。 )




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