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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/619


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自分のトピックを作る
582: ハーシェル [×]
2025-10-22 18:07:08



>>極彩の魔女様、ハインツ様(>>580


(/いえいえ、此方こそ素敵なご提案、並びに絡み文の先出し有り難う御座います!誘導についても了解しました、何から何まで気を回して頂き恐れ多く存じます……!それではまた互いに良いお時間を過ごせる事を祈りつつ、またこの先も宜しくお願い致します…!/蹴可)


(拒む言葉を張り上げて第六皇子は去ってしまった。それを下手に追う真似はせず、ただ作っていた表情の化粧を落として、応急手当が施された腕へ仄かな欲の火を宿す視線を這わせる。その瞳さえ見えなければ、どこか意気消沈と物思いに更けているとも思える後ろ姿へ、また別の声が掛かった。はっと顔を上げて振り返ったその向かい、「……今日は本当に、奇跡のような日ですね。」視界に映る姿に驚く目が一度瞬いて、一人呟く声には偽り無い感嘆が乗せられた。「ご機嫌よう、ハインツ皇子。」それから鏡合わせのように微笑んで胸元に左手を当て、ゆったりと恭しい一礼の下に挨拶を。「それと、……いえ。彼との事は、僕が今日の陽気に少々浮かれてしまっただけで。貴方がお気に病むような事ではありません。」続け様、笑みと言葉には決まり悪く自嘲の苦味を含ませて、彼からの心を受け取りながらも緩やかに頭を横に振った。そして、「ええ――ええ、そのようで。信じ難い事では、ありましたが。」問われた“お姫様”の一言に、得も言われぬ歓喜の吐息を零しながら肯定を返す。皇子様と結ばれるもの、幸せを得るもの、身に余る愛を受けるもの――多くの物語でそう定義される名詞が填まった今、やっとこの身の果てしない飢餓が満たされるかもしれないと期待を抱いて、朗らかと笑んだ筈の顔はほんの少し恍惚の歪さを描く。「ああ、でも……」直ぐに柔く繕われた表情の後すっと首を傾げて、重力に流れた髪の間から彼だけを映す瞳を覗かせ、「……こんなお姫様、お嫌ではありませんか?」答えなどとっくに彼の面持ちに見出している問いを、どこか悪戯を含んだ軽やかな物言いにて差し出して互いの境界線をそっと探り始め。)




583: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-22 18:15:49



>>セレーナ姫(>>581)


……あながち只の比喩には収まらない表現かもしれません。此処はいわば、私の心の中のようなものですから。
(自分の腕の中にのみ抱き込めて、誰の目にも触れない場所に閉じ込めてしまいたい。少なからず愛する者に対してそんな願望を抱える皇子にとって秘密の花園はまさに自分だけのテリトリーそのもので、姫のロマンチックな感想を喜びを噛み締めながら丁寧に胸中で受け取って。「 どうしようもなく疲れ果て、第一皇子として笑顔を浮かべられなくなった時、此処へ来るんです。一人でこの部屋の癒しを全身に浴び、浸れるように。…ですから、自分以外の誰かが此処にいる事、とても不思議で…幸せな感覚です。 」穏やかで真摯な言葉は用意されていたものではなく、自分が第一皇子ではなく一人の男として存在できる空間の華やかな空気を肺いっぱいに吸い込んで心地よさそうに一度だけ深呼吸して。ティーテーブルへ誘う足取りを緩くして隣の姫の顔を見れば、これで断れる男なんてこの世にいないと思わされる可愛らしい眼差しに力が抜けたように微笑み「 ええ、もちろん。気に入ったものがあればお土産にどうぞ。そうして、それを見るたび私を思い出してください。 」姫が喜ぶのなら、特別な秘密の花に触れるどころか摘み取っても構わないと笑って。腰に優しく添えた手はそのまま、でも姫の動きを阻害せずある程度自由に動き回ってもらえるように体はあまり密着させないようにと気遣って。ある程度お姫様が好奇心を発散できるように様子を見てから、静かながらもわずかに弾むような明るさで声をかけ「 …そうだ、お見せしたいものが。こちらへ来てくださいますか、姫 」腰に添えていた手を姫に差し出すことでエスコートを。広い温室の奥、そこには純白の素材で組み立てられた藤棚とまだ花をつける前の瑞々しい藤が育っている途中のようで「 海の向こうから取り寄せたんです。私も…いつでも貴女を想えるように。 」真新しく整えられたであろう痕跡の見える周囲をゆっくりと一瞥してから藤の蔓を指先で慈しむように撫で、その流れで姫の耳を飾るイヤリングのような藤の花にそっと手を添え「 …花が咲くのが待ち遠しい 」年甲斐もなくわくわくするように微笑みを深めて)




584: 第三皇子ハインツ [×]
2025-10-22 19:42:35



>>ハーシェル姫(>>582)


……どうして?
(甘ったるく人を引き寄せる微笑みはそのまま、内緒話をするようなトーンで疑問を露わにする。それは姫が男だから?それとも極彩の魔女の言う〝人ならざる異形〟の姿をしているから?確かに同性というのは些か予想外だったが、あの破天荒なマドモアゼルならやりかねないことだ。そんな彼女も可愛らしいし、ゲームの駒としてのみこの世に産み落とされたお姫様はもっともっと可哀想で可愛い。「 君を構成する全部が、君が姫である証だよ。楽しみだなあ、姫を事をたくさん知って、いっぱいお喋りして、一緒に色んなものを見て――ふふ、ごめんね。僕、舞い上がってるみたい 」魔女とのゲームに勝利するためという目的はあれど、それとは関係なく魅力的な存在と交流を深めてみたい気持ちは第三皇子の胸に滾々と湧き出していて。第六皇子の態度を非難せず、むしろ自身の非と言い切れる器の深さに〝ありがとう〟の気持ちを込めて胸元に手を添え微笑んで「 優しいお姫様、お名前は?きっとリヒャルトに伝えてくれたんだろうけど、教えてもらうのが待ちきれなくて。 」躊躇いも淀みもない足取りで姫に近付き、兄弟の誰よりも高い位置にある顔を愛おしそうに見上げて「 おいで、姫。今日の為にお部屋を用意していたんだ 」エスコートのためにと差し出した手。顔から姫の腕に視線を移したことで初めて怪我をしていることを知り「 おや…大変。痛む?姫の部屋より先に医務室に寄ろうか? 」心配そうに眉を落として、クラヴァットの巻かれていない方の左手をそっと温かな手で掬い取ろうとして)



585: 名無しさん [×]
2025-10-22 23:35:04

   

   
名称/ エルミナ
年齢/ 24y
性別/ 女
モチーフ/カナリア

性格/ 甘言を無自覚に振りまき、人の心を撫でるように扱う。人に寄り添い、温もりを分け与えるように手を伸ばし、陽だまりのように微笑む女。博愛主義で分け隔てなく手を差し伸べるが、甘やかしすぎることはなく悪行はきちんと叱ってくれるそんな性格。ゆるやかで落ち着きのある口調、優美な仕草は指先にまで配慮されている。
その根底には我儘で愛されたがりな一面を隠す。気に入ったものは目の届く範囲に置かないと気が済まない、酷い独占欲の塊。盲目的な恋慕に執着、独りよがりに愛情を注ぎつつ見返りを求める強欲な一面も。もし大切な人が周囲に笑顔を振り撒こうものなら、嫉妬で喉が焼けるように痛み気が狂いそうになる。普段はそれ等を全て抑え込み、微笑む。愛するものは籠の中へ、己の手中に閉じ込めたがる。かと思えば、時折試すかのように「自由にして良いのよ」と突き放すことも。


身長/ 162cm
目/ 黒曜石を思わせる深い黒褐色の瞳。穏やかに優しげに、甘くたれた目元と頬に影を落とす程に長い睫毛。瞳は光の角度で赤みを帯び、妖艶に煌めく。
髪/ 日に当たるとふわりと柔らかい指通りの髪は、行き届いた手入れで艶やか。金糸のように輝く。ゆるやかに腰まで伸ばされ、ふわふわと軽く巻かれている。


全体の雰囲気/ 陶器のように白く滑らかな肌、ほんのりと血色の良い頬と唇。指先まで手入れを欠かさず、爪には夜空色のマグネットネイル。黒のノースリーブのマーメイドドレスは控えめにラメの編み込まれたレース仕立て。耳と首元に煌めくエメラルド。肌触りの良い白のファーストール。その立ち居振る舞いは常に優雅で、笑みは聖母のように穏やか。近距離で香る月下美人の香。


モチーフの名残/ 透明感のある高いソプラノ声。囁くにしても、空気を震わせるような透明感を持つ。金糸の髪の下には、カナリアイエローの翼。大きなその翼は、バタつくだけで空を羽ばたくことはできない。髪が長いのも、その翼を隠すためと思われる。

Like/ 甘い紅茶、ガラス細工、触れてもらうこと
Dislike/ 怒号、辛いもの

備考/幼くして両親を亡くしたエルミナは、病弱な妹の治療費を稼ぐ為に歌を歌った。その数多を魅了する声で。高い治療費を稼ぐに精一杯でまともに食事も取れなかった幼少期を過ごすが、その無垢な歌声と愛らしい容姿は人々の心を掴み、今では歌姫として夜のステージに立っている。夜毎に囀り、疲れた人々を癒し魅了する。今日も今日とて、妹の為に求められた歌を歌い続ける__という記憶をもつ。彼女が歌うのは求められた時のみ。故に仕事以外で歌うことはなく、仕事以外でリクエストされたとて不思議と歌えないのが現状。という設定。
時折、魔女の子守唄を口遊むことがあるがこれは無意識であり、本人に正確な記憶は無い。もう一度歌って、と言われたとて、彼女にとっては無意識に口から出ていたものなので再現不可。そしてこの子守唄を口遊むのは大抵彼女が何か独占欲を向けた時。欲しいものがある、好きな人がいる、そんな時。これは私のもの、その想いや願望があらわれているのかもしれない。

指名/ どの皇子様も魅力的で決めがたく……pfだけでは判断が難しいとは思いますが、相性が良さそうな皇子様をお選びいただくことは可能でしょうか?

ロル/

  __♪
(澄み切った朝の空気が肺を満たし、登り始めた陽光に包まれて微笑む。庭園を彩る花々は朝露を宿し、宝石のように光を反射していた。人気のない早朝は、この美しい景色が自分だけのものになったように思えて好きだ。ゆったりと歩きながら花弁に指を滑らせるなか、唇からこぼれるのは覚えのない旋律。小鳥が囀るように軽やかに、音は空へと溶けていった。そうして見たげた空には、鳥が2羽。ふと思う。今なら私も、飛べるだろうか と。気付けば足が軽く地を蹴る。風が髪を揺らし、背から黄金の羽が咲くように広がった__けれど、羽ばたいた瞬間、空は遠のき重力は容赦なく自分を地面へ引き戻して。高いヒールで着地が上手くいかなかったらしい。強く足を捻ると、そのまま地面へと倒れ込んでしまって。見られていなかっただろうか。羞恥で顔を朱に染めつつ、じんじんと痛む左足首を片手で押さえると困ったように眉を下げる。伏せた双眸の奥では、瞳が哀しそうに揺らいで。)っ、いたた…。そう簡単には、上手くいかないものね


(  /   仄暗く甘やかな世界観に惹かれ、ひっそりと参加希望です。これで良いのだろうかと不安しかありませんが……pfの確認をお願いいたします。参考画像として、AIにてイラスト生成させていただきました。
https://d.kuku.lu/t3r 4na62k
不備や萎え、相性の不安など何なりとお申し付けください。)

   
   

586: セレーナ [×]
2025-10-23 15:59:56



>583__ジーク様


あなたの笑顔が絶えてしまわないように、この花園はなくてはならない大切な場所なのですね。
(感じたまま吐露した感想に肯定が返り、彼自身が自分の心の中だと喩えるのを聞いて改めて温室全体を見渡した。優美で、華があって、心落ち着けるこの空間こそが第一皇子である彼の唯一の安息地なのだろう。己が好む皇子様の微笑みを絶やさぬよう支えになっているこの場所へ愛しみを込めて双眸を細めるように微笑し、そんな特別な花園へ招待された事への自惚れに染まる思考をゆるりと軽く払い「 ……ええ、私も。指先だけでもあなたの心に触れられたようで、とても幸せです 」許可を得て白い薔薇の輪郭をなぞるように繊細に花弁へ指先を滑らせながら、胸いっぱい満たされている事を幸福を詰めた声音で呟いて。こちらが動き易いように僅か距離を空けたまま見守る彼に甘え、よく考えて配置された花々をゆっくりと見て回り、時折そっと腰を屈めて香りを楽しんで。本当に摘み取ってしまっても良いのなら、彼に一等好まれている花を手元に置きたい。なんてまたも欲深い思考に落ちかけ───不意に手を差し出されると静かに目を瞬き、見せたいものという単語に興味を惹かれるままそっと手を重ねた。軈て案内されたのは、見るからに真新しく出来たばかりの藤棚がある空間で「 ……私を想うためだけに? 」自身のものと同じ藤が花開く前の様子を見詰めて小さく唇を動かし、全身がじわりと熱を帯びていく。きゅう、と心臓を締め付けられる感覚にどうしたものかと思いつつ、耳を飾る藤へと触れる彼の愛らしい笑顔に嬉しくもどこか複雑に眉尻を垂らし「 …羨ましいです。あなたに待っていてもらえるこの子が─── 」藤棚を見上げて吐露したのはどこか嫉妬を孕んだ言葉。彼が自分を想うために用意したものを喜ばしく思う反面、この藤棚を彩る様に咲き誇った姿を見た彼の瞳がそればかりを映してしまうようになったら、という稚拙な独占欲が声色に滲み「 美しく花を咲かせても……私を忘れてはだめ、ですよ 」みっともないと思いながらも彼の片手をそっと両手で包み込み、その桃色の瞳や指先で、少しでも長く記憶していて欲しいと大きな掌を自身の頬へ優しく押し当てて)




587: ハーシェル [×]
2025-10-23 17:49:55



>>ハインツ様(>>584



(解っていたそれ以上に言葉を紡いでいく彼の笑みに釣られたように、くすりと思わず息が零れた。自分に興味がある、と境界線など有って無いも同然と明言する夕焼けの瞳へ鎌首を持ち上げた蛇の焦点を合わせ、「……ふふ、気が合いますね。僕も同じ気持ちです。だから貴方の事も、是非沢山教えて下さい。」彼の物言いをほんの少し借りつつ微笑ましく共感を示す裏、獲物へ這い寄る本心は声の柔らかさで静かに掻き消す。「ハーシェル。僕は、ハーシェルと申します。呼び方はどうぞ、貴方のお好きなように。」言葉の甘い彼は眼差しさえも甘い。ともすれば此方が絡め取られてしまいそうなそれらに沸き上がる欲は今は飲み込み、求められた名を丁寧に差し出した――直後。此方へ伸べたその手が己に触れた。それこそ蛇と変わらない温度の身体には熱く痺れるようで、だが一等心地良くて堪らない人の体温に思考が数秒遅れて、「……あ、と。ええ。先に、医務室へご案内頂けますか?これを解いてしまうのは惜しいですが、ずっとこのままという訳にもいきませんから。」始めは少し惚けた音と面持ちで、言葉を連ねるにつれては元の調子を取り戻して冗談混じりの苦笑いを。それから、「……貴方の御手は、とても温かいですね。放したくなくなってしまいそうです。」 返答までに不自然な間を空けた理由付け、加えて本音と甘言も溶かしたそれに真実味を持たせるように、緩やかなれども確かに指を絡めて巻き付けながら、密やかな声と共にそっと彼の表情を窺って。)





588: 極彩の魔女 [×]
2025-10-23 22:54:00



>>エルミナ姫(>>585)


( / はじめましてこんばんわ、この度は主の癖要素山盛りの王宮にご興味を持っていただき誠にありがとうございますー!イラスト拝見した瞬間、かんわいー!と歓声が上がりました!小鳥のように可愛らしく羽の生えた聖母のように慈愛に溢れた面と、苛烈な独占欲と独善的で強烈な愛欲を抱える面、陰と陽の渦巻く王宮にぴったりのエルミナ姫様をぜひ歓迎させていただければと思いますー!
早速ですが、王宮の甘やかな雰囲気を魅力に感じてくださったということで、最初のお出迎えは第一皇子ジーク、第三皇子ハインツあたりは甘々に姫をエスコートする面々なので無難かと思います!そこに仄暗さと色めきを加えるのがお好みでしたら第二皇子ロメロをオススメさせていただきます!
初回は上の三兄弟のうち誰かをお選びいただくとして、プロフィールを読めば読むほどやはり嫉妬に狂うエルミナ姫こそ最強に可愛らしく愛おしいんだろうなぁともしみじみ感じますので、そういう意味ではロメロに負けず劣らず多情な第四皇子セス、双子として切っても切り離せない絆を持つ末っ子たちともお会いしていただきたいし…なんだか主の方が迷ってしまってすみません、もし王宮での時間を気に入っていただけましたら弟たち組とも仲良くしていただけると嬉しいです…!)



589: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-23 23:21:07



>>セレーナ姫(>>586)


(少ない言葉から的確に真実を拾い上げてくれる姫の聡明さに、美しくて賢いひとだと素直な感想を抱きながら微笑みのままこくりと頷いて。「 薔薇もきっと幸せですね。貴女に見初められ、愛でられたのですから 」その指先が滑る先が物言わぬ薔薇などではなく自身の肌の上だったらどんなに良いだろう。一の位を持つ清廉潔白の皇子には到底相応しくないふしだらな想像は穏やかな言葉の中に混ぜ溶かし、姫も同じように焦がれてくれていたらいいのにと感じて。どうかいつも心安らかに笑っていてほしい、きっと藤棚を見れば〝まあ〟と驚いて可憐に笑ってくれるはず――そう願って姫の顔を見つめていたら、反して表情が曇ってしまって。つられるように皇子も眉尻を落として姫の言葉に耳を傾けて、ゆっくりと目を瞠って「 ……姫、それは、 」否を紡ぎかけた口は手のひらに感じた柔らかさと暖かさに噤まれて。「 ……貴女を忘れるなんて、有り得ない 」考えるよりも先に口をついたとばかりに、どこか切羽詰まった様なぼんやりしたような呟き、そして「 例え忘れたくとも…不可能です。書類に目を通す合間、移動中の馬車から空を見つめた時、どんな時にも貴女の顔が思い浮かぶ。不自由はしていないか、退屈はしていないか、お腹を空かせてはいないか…、――私以外の皇子に、美しい顔で笑いかけてはいないだろうか、と 」片方の手は姫の体温を逃がすまいとそのまま、もう片方はそっと姫の頬あたりまで伸ばして、耳を掠めて美しい髪の間に指を滑り込ませるように、半ば頭を掌で淡く覆うように。「 セレーナ姫、貴女が私だけの姫になってくださるなら。貴女を想いながらもこの手に抱けない無力感に耐えながら、物言わぬこの藤を独り愛でる必要などないのです。 」言うまいと思っていた言葉が次々とあふれ出てきてしまって、どうにも止められなかった。生垣の迷路で見せた決意の表情を再度浮かべて、自分の背後に位置する黒い扉のことにはついぞ触れる機会を逸したまま、姫に触れている手に力を込めて抱き寄せて)貴女が充分に他の皇子と言葉を交わし、見極める時間を置いてから言おうと思っていたのですが。…私だけの姫に、なって下さいませんか。




590: 第三皇子ハインツ [×]
2025-10-23 23:35:24



>>ハーシェル姫(>>587)


ハーシェル姫。星の記憶を紡ぐ姫――ふふ、とても素敵な名前。
(穏やかで礼儀正しい姫にはその名前がぴったりだと思った。静謐で知的で、でもどこか幻想的で、魔女のゲームよりも御伽噺や神話の主人公にふさわしいと内心で感想を紡ぎながら微笑みを深めて。清らかに流れる小川のせせらぎのように淀みなかった姫の言葉運びが一瞬途切れたことに小首を傾げて様子を見守る。見守る、というのはかなり綺麗な表現で、姫の瞳とよく似た色の皇子の左目には隻眼の獣が御馳走を眺めるような、姫の事をたくさん知りたいと語った通りにどんなに微細な反応でも見逃すまいと凝視するような執着心がきらりと垣間見えて「 なら、今夜姫が眠りに落ちてしまうまで、ずっと手を繋いでいようよ。 」姫の指の動きが緩やかな蔦だと形容するならば、皇子のそれは猛禽が大きな爪で大好物を鷲掴みにするような無遠慮さで姫に対する興味も執着心も露わにしつつ「 放して、って言われても放してあげられないかも。姫の手、すべすべでひんやりして気持ちがいいから。 」屈託なく穏やかに笑う顔は人畜無害そのものなのに、繋いだ手に込める力は男のそれで。もちろん痛みを与えない程度にだけれど、ちょっとやそっとの動きでは振りほどけないレベルなのも確か。軽やかな足取りで動き出しながら、眦を細めて笑って)おいで。医務室はすぐそこだよ。



591:   エルミナ   [×]
2025-10-24 00:14:04

   
   
(  /   お世話になっております、こんばんは。
わぁ、いっぱい褒めていただけて嬉しいです。プロフィール確認していただき、ありがとうございます!
やはり、やはり迷ってしまいますね…!主様がたくさんプロフィールを読み込んでくださって色々と提案していただけるので余計に…!どうしようかと散々悩んだ末、初回は第二皇子のロメロ様にお願いできればと思います…!終始ド緊張しておりますが、何卒宜しくお願いいたします。  )


   

592: ハーシェル [×]
2025-10-24 20:00:47



>>ハインツ様(>>590


(見詰めてくる彼の声は変わらず甘く、その表情は無垢な笑顔で、それなのに手を取る力は些か無遠慮。アンバランスなそこから覗く皇子の心にただ眦を下げて、「……貴方にそう囁かれて抗える方は、一体如何ほど居るのでしょうね。貴方の言葉は甘く、柔らかく、つい口にしたくなる芳醇さがある。」まるで彼の言葉を受け入れるような静かな独り言の後に、繋がる手を自分の方へと引く。簡単には解ける事の無いそれを自らの顔まで持ち上げ、そっと彼の手の甲へと頬を寄せる仕草は一見するとそれを愛しむ姿。「でも、そんな香りばかりさせていては――」しかし、不意に頭を彼と同じ目線まで傾けていく。重力に黒が流され露になる蛇の目は、獲物の全てを絡め上げ、喰らい尽くすまで逃がさない執着と独占に塗れた黄昏色に染まっている。「いつか、頭からぺろりと丸飲みにされてしまうかもしれませんよ。」どこまでも世間話のような軽い冗談を声に粧して、口元も柔く笑んでいる中で、彼の手に巻き付ける指の力はじわじわと強まり蛇の身体の如く締まっていく。「……そのお話は、もっと互いを知ってから叶えましょうね。」その最後、“眠るまで”の案へも“放せない”願いへも、つれなくお預けを渡した後には傾ぐ頭も繋ぐ手も話す前と同じに帰して、纏う振る舞いは人当たりの良い朗らかな青年へとまた逆戻り。彼の足取りが導くに任せて医務室への道を己も歩き出す。歩調は揃えて隣に並び、幾らか歩いた辺りで再び彼の方を向き、「ハインツ皇子。この腕、貴方にお任せしても?」思い立った一声は、医務室での処置の事。其処に居るだろう宮廷医よりも、皇子のその手を頼りたいと期待を籠めて彼を覗き込んで。)




593: セレーナ [×]
2025-10-24 20:32:54



>589__ジーク様


(最初は指先で触れる事すら躊躇っていたのに、自分の大胆な言動に気持ちとはままならないものだと僅か双眸を伏せて。皇子様を本格的に困らせてしまう前に冗談として切り上げてしまおうと、そう薄く唇を開きかけ、頭上から落とされる切羽詰まった様な声にゆっくりと視線を上げた。「 …ジーク様、 」口を挟む隙もなく彼の口から語られる言葉を何とか耳へと聞き入れながら、今し方こちらが控え目にぶつけた独占欲とは比にならない、糖度を増した甘言の数々にそっと息を呑んで。出会ってからずっと自分ばかりが魅了され、彼が欲しいと、独り占めしたいと、独りよがりな想いを抱いてしまったのだと思っていたけれど。頬に触れる掌の熱、それから頭に添えられた手に抱き寄せられた事で決して一方的な想いではなかったのだと実感して。藤棚を用意した理由がより明確になると一層胸は高鳴り、警笛を鳴らす。騒がしい程に音を立てる心音に鼓膜を揺らされながら指先に少し力が入り「 まって、それ以上は─── 」咄嗟に制止を掛けようとした唇はぴたりと止まって。真剣に彼だけの" 姫 "になる事を求める声に今までになく全身が火照り、嬉しくて堪らないと胸が締め付けられる感覚とは裏腹に、赤みを帯びゆく顔に頼りなく困った様な表情を浮かべ。それを隠すべく彼の胸元にやんわりと顔を埋めるように身を寄せて「 …あなただけの姫になれるのなら、この身も心も、今すぐ全てを捧げてしまいたい。でも、私は…… 」懸念は自分の中に潜む束縛じみた性質と、あの夜のこと。触れてはならない気がして無意識に問う事を止めていた謎の女性の件を有耶無耶なまま手にしたとして、後から彼の気持ちがその女性に移ってしまっても、己は一度手にした皇子様を解放してあげられる自信もない。僅かに震える指先で彼の手首をゆるりと撫で「 私があなたを放せなくなってしまう前に、もう一度よく考えてみてください。───……あなたのお心を占めるのが、ずっと私だけならいいのに 」後悔しない様にと念を押しつつも、彼の耳に届くか曖昧な囁き声で願望とも祈りとも取れる呟きを落として)




594: 第二皇子ロメロ [×]
2025-10-24 20:54:12



>>エルミナ姫(>>591)


( / ぜひぜひ一緒にたくさん迷いながら素敵な王宮での時間を過ごせたらと思います!どこか浮世離れしたところのある皇子なので、何かあればお話中でもご遠慮なくお声がけくださいね!それではこちらこそよろしくお願いしますー! / 深礼、)



(夜の色めきを纏ったまま、まだ誰も目覚めない王宮の回廊をゆっくりと歩く。濡れたような藍の髪には昨夜の指先の記憶が、無造作な乱れをそのままにしたシャツの襟元には淡い香水の香りと誰かの吐息の名残が残っていた。けれど第二皇子の瞳は、その夜では自らの渇きを癒せない事を既に知っていたかのように、どこか遠くを見つめていて。朝の静けさのなか澄んだ空気を吸おうと庭園に踏み出すと、見たことのない輝きを放つ金色の長い髪が目に留まって、進行方向そのままに歩み寄っていく最中、魔法のように広がった黄金色の翼に目を奪われて。天使だ、と咄嗟に抱いた感想は地に堕ちた彼女の姿を見ることで掻き消え、代わりにあれが待望のお姫様なのだと瞬時に理解して。飛べない翼を背に物憂げに揺らぐ瞳、その横顔を見て〝昨夜の誰よりもずっと綺麗だ〟と感じて。「 空は全てを受け入れてくれると思った?…でも実際はただ僕達を見下ろすだけ、抱き締めてなんてくれない 」静謐に一滴の蜜を垂らすような、朝の光には不似合いな幻惑を音にするように声を掛ける。最後の一歩を詰めれば、いやしくも第二の位を持つ皇子にもかかわらず躊躇いなく片膝を地につけて捻ったであろう足首を慰撫するように指先を伸ばして微笑んで。それは慰めや心配というよりもただただ甘くて残酷な優しさ、指先は冷たく優雅に足首をなぞって、そのまま姫の顎先から頬へ滑らせて「 …〝助けて〟って言ってみて。僕、そういうのに弱いんだ。 」親指の腹ですり、と頬を撫ぜて「 ねえ、姫。 」庭園を吹き抜ける風は皇子の纏う甘い香りを運び、それをトリガーにお姫様にはその自覚が芽生えていくだろうか)




595: 第三皇子ハインツ [×]
2025-10-24 21:18:16



>>ハーシェル姫(>>592)


…姫に?
(肌を打つようなそれは形容に困るけれど、無理やりに言葉にするなら圧倒的な強者の放つ威圧感のようなものに近い気がする。この王宮に生を受けた日から自分より強い者など片手で数えるほどしかいなかった皇子にはその感覚がとても新鮮で、姫が皇子の言葉を抗い難いと評したのと同じように、その力の奔流に身を委ねて甘い破滅を味わえたらと夢想してしまうような魅力があった。「 僕を食べたら、次はリヒャルトを食べるのかな? 」蛇だ、と思った。それは姫の縦に長い瞳孔を視界に収めたからではなく、音もなく距離を詰められ気付いた頃には命を握られているような心地がそう思わせたから。詰るのではなく未来の話をするような妙な高揚感を乗せた声には恐怖も忌避もなくただどこまでも甘い沼を思わせる深みが滲み出て。「 ふふ。姫にまた会える約束、そう受け取っておくね。 」残念そうに眉を下げるがしつこく食い下がったりしないのは、お姫様の嫌がることなんて絶対にしたくないから。「 もちろん、そのつもりだよ。僕らは怪我の多い兄弟だからね、みんな手当てが上手なんだ。 」華やかで高貴な王室に怪我の多発…、違和感の残る発言だが特に含みは持たせず世間話をする調子で。医務室の扉を開けて姫を中にいざないながら「 一番上手なのはヴィルケかな。 」その名を出した意図は特に口にしないまま、姫を近くのソファーへ腰掛けるように促してから背を向け、様々な薬品や道具の並ぶ棚から手早く必要なものだけを選び取って隣に腰を下ろし「 少し痛むかもしれないけれど。必ず治るようにするから、安心して僕に任せてね、姫。 」柔和な微笑みを深めてから、そっと弟のクラヴァットを解いてローテーブルに置いて。血は止まりかけているから止血剤は必要ないと判断するとガーゼに染み込ませた薬液で優しく手早く消毒を済ませ、自然治癒を促進する不思議な香りのする軟膏を傷口を覆うように塗れば清潔なガーゼを当て、その上からくるくると包帯を巻いて「 はい、終わり。よく頑張ったね、姫。 」包帯の終わりは器用にダブルリボンの形に結んで)見て。早く治るおまじない。




596: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-24 21:34:56



>>セレーナ姫(>>593)


……これ以上私に、貴女の事だけを想い眠れない夜を越えなさいと仰るのですか。
(比喩ではなく、時が止まった気がした。同時に早鐘を打つ心臓の鼓動も一瞬停止した心地で、その後に指先から冷えていくような錯覚に襲われて。独り言のように呟いた言葉は姫を責めるためのものではなく、しかし確かな拒絶の言葉に与えられた衝撃からそれを即座にフォローするだけの頭は回らなくて「 一体、貴女の他に、この私の心を何が―――― 」占めているというのか。せっかく抱き締めたこの女性を自分の腕から逃がしたくない、そんな本能が姫を抱き込める腕にもう一段階力を込めさせて、同時にどうすればこの真心を解ってもらえるのかと高速回転する思考回路は、漸くあの夜に思い至らせて「 ……夜のお話。あの時の声の事を、仰っているのですか? 」失策だったと。あの夜に歯噛みした感情が昨日の事のように心に去来して、そしてその小さなミスが姫と結ばれる筈だった今日の邪魔をしているのだと確信に近いものを抱けば悲しげに眉を下げて。包み隠さず弁解するには、極彩の魔女の存在に触れなければならない。隠しているわけではなかったけれど、姫と過ごす甘い時間があまりにも尊くて、それを壊すぐらいならと言及を避けていた紛れもない物語の真相に。躊躇うような間を置きながら小さく深呼吸をして、腕の力を緩めて姫の二の腕あたりに手を添えながら美しい顔がどんな表情を浮かべているのかを見つめて)……貴女には、きっと辛い真実です。けれど、知る権利がある。セレーナ姫、貴女にその覚悟がおありなら……全てをお話します。あの夜の事も、そのお相手の事も、王宮の秘密も、――姫、貴女のことについても。




597: 極彩の魔女 [×]
2025-10-25 10:22:16



>目覚めなさい、私の可愛い子供たち。愛憎渦巻く王宮で、皇子達と踊りなさい。


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>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3 : 提供 / 八人の皇子 (使用人は>508

●イラストメーカーに抵抗のない方は【https://d.kuku.lu/na8b8hgn5】参照

>4 : お姫さまはこっちだよ。
●萌え萎えは【>245
●萌える姫君の一例【>173

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓

https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓

: セレーナ姫 <<< 第一皇子ジーク(>>596)

: ハーシェル姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>595)

: エルミナ姫 <<< 第二皇子ロメロ(>>594)

●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは備忘録にて保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。




598: セレーナ [×]
2025-10-25 13:54:02



>596__ジーク様


(拒絶の意図は決してなかったものの、頭上で落ちる静かな呟きを聞いて小さく胸が痛んだ。自分の発言が彼を傷つけてしまったと内側から徐々に熱が冷め、咄嗟に謝罪をと口を開いてすぐ、まず名前を呼ぶ筈だったそれははくりと吐息を零すだけで言葉を上手く紡げず。そうして焦燥する間にも彼は抱擁をより強くし、こちらが懸念していた事を見事に探り当てており「 ええ、…ごめんなさい。いくら忘れようとしても、あの夜の声がどうしても気掛かりで……あなたにそんな顔をさせるつもりはなかったのに 」自身の胸元で両手をきゅっと握り締めながら肯定し、悲しげに垂れて見える彼の眉尻へと指先を伸ばしそっと撫でる様に触れて。しかし、その後に紡がれゆく彼の言葉には不思議そうに目を瞬かせ、一気に押し寄せた情報に数秒程沈黙が落ちる。あの夜のこと、謎の女性のこと、それが王宮の秘密とも関係があるのならばそこは理解できるけれど。その中に自分自身が含まれているのがどうにも不可解で、何も知らない姫は彼の瞳を探るように見詰めて。「 ───聞かせてください。私が知らないこと、全部。どんな内容でも構わないので…どうか、あなたの知る全てを 」二の腕辺りに添えられた彼の手に自身の片手を軽く重ね、先程までの情けない表情を振り払って真っ直ぐに言葉を紡いで。どれ程の秘密を抱えているのかなど予想もつかないけれど、例え互いにとってどれだけ辛い話になろうと、自ら知りたいと願ったからには全て包み込んでしまえるよう表情だけでも穏やかに解して)




599: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-25 15:44:33



>>セレーナ姫(>>598)


私の粗相ですから、謝るのは私の方です。貴女に余計なお気を揉ませてしまったこと、真心から謝罪します。
(こんな時でも自分の事より此方を気遣ってくれる優しいお姫様の指先に、浮かんでいた悲しみの表情は溶けるように霧散していつも通りの微笑みに戻りつつあって。それでもどこか晴れやかとは言い難い、これから共に困難に立ち向かうような覚悟めいた重さも表情には残っていて、気丈にも顔には動揺を出さないように努めているのだろうと伝わる姫の淑やかな藤色の瞳を見つめ返し、一度深く頷いて「 長くなりますから、どうぞ此方へ。 」銀のティーポットや数々のお茶菓子が用意されたティーテーブルに姫を誘導し、ふかふかと沈むような柔らかさのある椅子へとエスコートしてから皇子も対面に腰掛けて。まだ十分に温かい紅茶をカップに注いで姫に差し出し、両手をテーブルの上で組んで真っすぐに視線を向けて「 ――この王宮は、いえ、この国は…今、滅亡の危機に瀕しているのです 」唐突な導入は、聡い姫なら受け入れてくれるだろうと踏んでの事。滅亡だなんて剣呑な言葉は全く似合わない美しい花園の外で、小鳥が一度だけ囀って。「 あれは何の前触れもなく突然この国に現れました。極彩の魔女、この世で最強の魔力を持つと謳われる謎の人物です。魔女は我が父君――現国王を邪な魔法の力で篭絡し、母君方を地下に幽閉。瞬く間にこの国の実権を我が物とし、実質的な支配者となりました。当然、私は…私たち兄弟はそれを受け入れない。有事の為に剣を学んできたのだと、魔女に戦いを挑みました。…けれど、人知を超えた相手に武で敵うはずもなかった。私たちも魔女に支配され、国を守れず、全てが終わってしまう――そう覚悟した時、魔女はあるゲームを提案してきました。……魔女の創り出す【姫】の心を射止め、結婚式で愛を誓うキスを交わす事。それが私たち皇子の勝利条件です。気紛れな魔女はいつまでも待ってくれるわけではなく、飽いてしまえばその圧倒的な力で瞬時に何もかも蹂躙し、私たちの尊厳を侵す。だから私は戦いの幕が上がった日から、血眼になって【姫】を探していました。姫に関する情報を聞き出すため、あわよくば魔女の思惑や弱点を僅かでも掴めればと、魔女から忌まわしい誘いがあれば受け入れていました。貴女が……あの夜聞いた声の矛先は、魔女だったのです 」丁寧な口調を保ちながらも、極彩のマドモアゼルに対してのみ女性に払う敬意のようなものが感じられない魔女呼ばわりを、きっと当人も魔法の力で聞いているのだろう。しかし最早そんなことは微塵も気にならなかった、今皇子にとって最も大切で気掛かりなのは衝撃的な真実を打ち明けられた姫がどう感じているか。ゲームのためだけに戯れに命を生み出した魔女の冒涜的な行いに改めてはらわたが煮えくり返る思いを抱えながらも一度閉口して、じっと姫を見つめて)




600: ハーシェル [×]
2025-10-25 19:29:34



>>ハインツ様(>>595


――さて、どうでしょうね。
(底なしに肚を空かせて、獲物の何もかもを欲して、心深くまで誑かしたそれが自らを差し出せば最後、骨の一欠片さえも残さない餓えきった大蛇。身も心も紛れも無い“異形”である己と向かい合って尚怯えない彼からの問いに、柔らかに瞳を細め曖昧な誤魔化しだけを戯れに残した。「……怪我が?」いつかの約束の後に何気無く流れ出した話へ片眉を跳ねさせ、怪訝を滲ませた疑を落とした。だが引っ掛かる思考に悩むのは十も歩が進まない内、記憶に刻むように口の奥でなぞった第七皇子の名を最後に、導かれるまま入った医務室のソファーに身を落ち着ける。「ええ、どうぞお預けいたします。」道具を取った彼へと信頼の頷きを返して、しかし見詰めるのは治療を施す手元ではなく、彼の姿全て。傷に伏せられた夕焼けも己より余程上品な色をした黒も、甘い言葉を絶え間無く紡ぐ唇さえじっくりと味わうように視線を這わせていた。やがてふわりと慣れない香りが漂って薄れていったその後、「…おや。ふふ、また解きたくなくなってしまいますね。」掛けられた声に一度瞬いて意識を腕へと向けて見れば、何とも可愛らしくも華やかな白のリボンが結ばれていて、思わず零れた笑みには何の含みも無い無邪気な嬉しさだけが満たされて。その笑顔のまま再び彼と目を合わせ、「ねえ、ハインツ皇子。僕の怪我が直ったらいつか、このリボンの結び方を教えて下さい。――貴方が傷付いたその時に、こんな素敵なお返しをしたいのです。」音にするその理由は蛇の打算が絡み、でも“結び方を知りたい”のは子供のような好奇の本心。どちらかといえば今は後者の色味が強く輝く眼差しを注ぎながら、弾んだ声でぐっと踏み込むおねだりを彼に渡して。)




601: セレーナ [×]
2025-10-26 13:46:13



>599__ジーク様


(藤棚の前から移動してティーテーブルに着くと、対面に座った彼が開口一番に告げたのは国が滅亡に瀕しているということ。王宮内外を見ていてもそこまで深刻な問題を抱えている様には見えなかったけれど、と香り良い紅茶の入ったカップを指先で軽くなぞりながら一先ずは小さく頷き、続けて語り始める彼の話に耳を傾けて。「 ……極彩の魔女、 」事の元凶、魔女と呼ばれる女性がこの国に突如として現れたところから始まり、圧倒的な力で皇族を制し王宮を乗っ取ってしまったと。ここ数日王宮の一室で過ごしていたのに全く気付けなかった衝撃的な事実に深く胸を痛め、呑気に素敵な皇子様との出会いに浮かれていた自分を密かに恥じて。秘密の花園へ来る前に話していたドレスルームの件もそういう事だったのだろうと一人でに納得する。そうして全てを聞き終えると両手できゅ、とカップを包み込んで無意識に引き結んでいた唇を和らげ「 ───…あなたも、ご家族も、大変な思いをされていたのですね。眠れない夜をどれだけ過ごしてきたのでしょうか… 」彼の目下に浮かぶ隈は単なる忙しさだけで出来たわけではないのだろう。一体いつから魔女の脅威と戦っていたのか、息苦しい心地で対面の彼を見詰めながらこの腕に抱き締めたくなる衝動を抑え、今は頭の中を整理する。あの夜の相手がその魔女である事も、【姫】の存在が国を救う鍵となる事も理解はできたけれど。今までの会話や内容を要約すると───魔女に創られたその【姫】という存在がつまりは自分なのだと、明言されずとも分かってしまって。胸中でゆっくりと飲み込んだ言葉を反芻し、次第に眉尻を垂らすように柔く微笑んで「 ふふ、…だから親切にしてくださったのですね 」初めて庭園で言葉を交わした時から甘く心を擽るように、ゲームの駒として創り出された自分に優しく接してくれた彼へと内心で感謝の念を抱きつつ独りごち。そっとカップを持ち上げて僅か唇を触れさせながらふと、瞳に影を落として「 …ゲームが終わってしまったら、私は消えてしまうのでしょうか 」戯れに生み出された命ならば、恐らく消す事も可能な筈。純粋な疑問として浮かんだそれを無意識に呟くと、少し温くなってしまった紅茶をゆっくりと流し込み喉を潤して)




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