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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/601


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599: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-25 15:44:33



>>セレーナ姫(>>598)


私の粗相ですから、謝るのは私の方です。貴女に余計なお気を揉ませてしまったこと、真心から謝罪します。
(こんな時でも自分の事より此方を気遣ってくれる優しいお姫様の指先に、浮かんでいた悲しみの表情は溶けるように霧散していつも通りの微笑みに戻りつつあって。それでもどこか晴れやかとは言い難い、これから共に困難に立ち向かうような覚悟めいた重さも表情には残っていて、気丈にも顔には動揺を出さないように努めているのだろうと伝わる姫の淑やかな藤色の瞳を見つめ返し、一度深く頷いて「 長くなりますから、どうぞ此方へ。 」銀のティーポットや数々のお茶菓子が用意されたティーテーブルに姫を誘導し、ふかふかと沈むような柔らかさのある椅子へとエスコートしてから皇子も対面に腰掛けて。まだ十分に温かい紅茶をカップに注いで姫に差し出し、両手をテーブルの上で組んで真っすぐに視線を向けて「 ――この王宮は、いえ、この国は…今、滅亡の危機に瀕しているのです 」唐突な導入は、聡い姫なら受け入れてくれるだろうと踏んでの事。滅亡だなんて剣呑な言葉は全く似合わない美しい花園の外で、小鳥が一度だけ囀って。「 あれは何の前触れもなく突然この国に現れました。極彩の魔女、この世で最強の魔力を持つと謳われる謎の人物です。魔女は我が父君――現国王を邪な魔法の力で篭絡し、母君方を地下に幽閉。瞬く間にこの国の実権を我が物とし、実質的な支配者となりました。当然、私は…私たち兄弟はそれを受け入れない。有事の為に剣を学んできたのだと、魔女に戦いを挑みました。…けれど、人知を超えた相手に武で敵うはずもなかった。私たちも魔女に支配され、国を守れず、全てが終わってしまう――そう覚悟した時、魔女はあるゲームを提案してきました。……魔女の創り出す【姫】の心を射止め、結婚式で愛を誓うキスを交わす事。それが私たち皇子の勝利条件です。気紛れな魔女はいつまでも待ってくれるわけではなく、飽いてしまえばその圧倒的な力で瞬時に何もかも蹂躙し、私たちの尊厳を侵す。だから私は戦いの幕が上がった日から、血眼になって【姫】を探していました。姫に関する情報を聞き出すため、あわよくば魔女の思惑や弱点を僅かでも掴めればと、魔女から忌まわしい誘いがあれば受け入れていました。貴女が……あの夜聞いた声の矛先は、魔女だったのです 」丁寧な口調を保ちながらも、極彩のマドモアゼルに対してのみ女性に払う敬意のようなものが感じられない魔女呼ばわりを、きっと当人も魔法の力で聞いているのだろう。しかし最早そんなことは微塵も気にならなかった、今皇子にとって最も大切で気掛かりなのは衝撃的な真実を打ち明けられた姫がどう感じているか。ゲームのためだけに戯れに命を生み出した魔女の冒涜的な行いに改めてはらわたが煮えくり返る思いを抱えながらも一度閉口して、じっと姫を見つめて)




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