TOP > オリジナルキャラなりきりチャット

愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/596


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
581: セレーナ [×]
2025-10-22 02:26:47



>579__ジーク様


…ふふ、いいえ。もっと欲張ってもいいくらいです。きっと、私の方が───。
(こちらが都合良く捉え過ぎているだけかも知れないけれど、彼にとって何より特別な存在なのだと暗に感じ取ると、いとも容易く舞い上がりかける胸中をそっと撫でつけ抑え込む。何処かでまだ身も心も完全に委ねてしまうのは危険だと信号を出す自分にふと息を吐き、更に重みを被せた彼の発言には淡い藤色の瞳に薄く影を落とした。彼が欲張りならばきっと、己はもっと貪欲だと。口を突きかけたそれは紡がれる事もなく、ゆるりと手を下ろして沈黙するように唇を閉ざしてしまう。彼は口実がなくともこの手を選び取り続けてくれるのだろうか。お淑やかな顔をして、手にしたものにはずっぷりとのめり込んで放せなくなってしまう" 姫 "を───なんて思考は微笑みの中で掻き消して。胸中を占める行き場のない感情を持て余しながら、案内されるままに高い生垣に囲まれた道を歩き、軈て辿り着いたのは一見古びた温室。壁面を這う様に伸びた蔦を眺める傍らで扉を開けた彼の声にはっと顔を上げ「 お招きありがとうございます。…では、秘密の花園へお邪魔させていただきますね 」開かれた扉の先へ期待を膨らませつつゆったりと足を踏み入れ──刹那、ふわりと漂う瑞々しい花の香と一緒に視界へ広がる白と青の至極美しい景色に一瞬にして目を奪われた。庭園の色とりどりな花も美しかったけれど、二色のみを基調とした様々な花だけが対となり揃えられた耽美的な空間に感嘆の息を一つ。外観に反して手入れの行き届いた室内は優しい花の香りでより魅力的に映り、うっとりとするように片手を自身の頬へ添えて「 ……とっても素敵 」ほろりと零れた心からの言葉は空間へ溶け込むように落ち。腰に添えられた彼の手に促されるように中央へ歩きながら、道すがら目にした花の名を胸の内で密かに反芻する。「 ───ふふ、まるであなたに包まれているみたい 」意図的か否か" 幸福 "の意味合いを持つ花ばかりが並ぶ温室は、会う度に幸せな時間を与えてくれる穏やかな彼そのもののようで。感想とは言い難い純粋に漏れた呟きは訂正する事もなく「 ジーク様、ほんの少しだけ…触れてもよろしいでしょうか? 」席へ着く前に花々を愛でたいという気持ちが先行し、奥に見える無機質な黒い扉への違和にもまだ気付かないまま。強請るような視線を一度彼に向けてから側に見える白い薔薇へと興味を移して)




最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle