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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/600


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596: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-24 21:34:56



>>セレーナ姫(>>593)


……これ以上私に、貴女の事だけを想い眠れない夜を越えなさいと仰るのですか。
(比喩ではなく、時が止まった気がした。同時に早鐘を打つ心臓の鼓動も一瞬停止した心地で、その後に指先から冷えていくような錯覚に襲われて。独り言のように呟いた言葉は姫を責めるためのものではなく、しかし確かな拒絶の言葉に与えられた衝撃からそれを即座にフォローするだけの頭は回らなくて「 一体、貴女の他に、この私の心を何が―――― 」占めているというのか。せっかく抱き締めたこの女性を自分の腕から逃がしたくない、そんな本能が姫を抱き込める腕にもう一段階力を込めさせて、同時にどうすればこの真心を解ってもらえるのかと高速回転する思考回路は、漸くあの夜に思い至らせて「 ……夜のお話。あの時の声の事を、仰っているのですか? 」失策だったと。あの夜に歯噛みした感情が昨日の事のように心に去来して、そしてその小さなミスが姫と結ばれる筈だった今日の邪魔をしているのだと確信に近いものを抱けば悲しげに眉を下げて。包み隠さず弁解するには、極彩の魔女の存在に触れなければならない。隠しているわけではなかったけれど、姫と過ごす甘い時間があまりにも尊くて、それを壊すぐらいならと言及を避けていた紛れもない物語の真相に。躊躇うような間を置きながら小さく深呼吸をして、腕の力を緩めて姫の二の腕あたりに手を添えながら美しい顔がどんな表情を浮かべているのかを見つめて)……貴女には、きっと辛い真実です。けれど、知る権利がある。セレーナ姫、貴女にその覚悟がおありなら……全てをお話します。あの夜の事も、そのお相手の事も、王宮の秘密も、――姫、貴女のことについても。




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