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ゔぃらん部vs生徒会!(日常/学園コメディ/3L)/89


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自分のトピックを作る
70: 一宮 和久 [×]
2025-05-28 09:01:23



>63 常盤 刹那

(気まぐれな人間、と。彼女の可愛らしく笑う表情を静観し、どこか含みを持たせてその言葉を反芻する。己から見た印象と一致する自己分析にふっと小さく息を吐き、同様に観察しようとする眼に気付くと興味深げに一度瞼を伏せ、それから艶やかなワインレッドの髪が隙間風に優しく揺られるのをその瞳に映した)

へぇ、それは良かった。…けど、その面白いものが何なのかは聞かないでおこうか。───そう見えた?普通だよ。

(別に好奇心を向けられる事は嫌いではない。だが、彼女の“面白い”とする対象である事を容認してしまえば一気にペースを乱され始める事は明白。本当に自分の事かはさておき、ここは知らぬ存ぜぬのまま曖昧にしておくのが適切だろう。一方的に遊ばれる気はない、と気持ち程度の抵抗に彼女の問いかけには敢えて頷かずに)

はは、───ねぇそれ、俺に聞く?見てたなら分かると思うけど、動物に避けられる点では筋金入りだよ。

(動物に好かれる人と自分の何が違うのか、理由を知っていたら今頃あの黒猫をこの手で撫でていた事だろう。思わず僅かな笑声と共に手の甲を口元へ当てて軽く顔を伏せ、しかし直ぐに顔を上げると自分を指差しゆったりと首を傾ける。この体質は生まれつきと言っても過言ではない。以前誰かに動物を寄せ付けない特殊なオーラでも纏っているのか、もしくは呪いの類ではないかとまで言われた記憶が頭を過ぎり、複雑な心境で猫の居なくなった木陰へ視線を流し)


>64 来栖 カカオ

(表情について指摘されると静かに唇を閉じた。上手く抑えたつもりだったが漏れていたのか、はたまた彼女の観察眼が鋭かったのか。はったりで引き出そうとしている可能性を考慮して言葉を返す事はせず、不意にペットボトルを持つ手へと重ねられた彼女の体温に視線を下げた。意図的に距離を縮め、仕掛けられる仄かな熱にペットボトルを握る指先が小さく反応し、じっと彼女の瞳を見詰める)

……ああ、君自身が猫みたいなものなのか。

(先ず自然と口を突いたのはそんな言葉だった。彼女の表情に浮かんだ笑みはどこか挑発的な猫のようで、ほんの少し“撫でてみたい”という感情が浮上する。だがそれも一瞬の事、恐らくこちらの動揺を誘い出そうとしているのだろう、彼女の思惑には変わらぬ緩やかな笑みを返し。欲しているのが崩れる姿だと理解していながら。まるでからかうように、空いている片手を彼女の手にそっと添え)

聞いてもいいかな。───俺がなんて言えば君は満足するの?どこまでも追いかけて捕まえる、とか。自ら戻ってくるように甘い罠を仕掛ける、とか。…そういうのが好み?


>65 階 千暁
(/初めまして、早速絡ませていただきました。よろしくお願いします…!)

(放課後の見回り中、すれ違う生徒たちと軽く挨拶を交わしながら校舎を歩いていた己はとある悪戯を目にした。一階の階段下。何の配慮かは分からないが、階段の中央を避けた両端の方にカラフルな紙が幾重にばら撒かれ、窓から差し込む光により表面がキラキラと反射していた。確かめるべく足早に階段下まで歩み寄り───それが妙な落書きが描かれた色とりどりの画用紙だと判明した。更によく見ると下から数段も同じくやられている。犯人として思い当たる顔はあるが、毎度ながら趣旨がよく分からない。一先ず回収して会長に報告しようと手を伸ばし、不意に誰かが上階から下りてくる足音が聞こえると、顔を上げて片手で制しながら忠告を)

───あ、そこ気をつけて。両端の変なやつ踏まないように真ん中通ってね。転けたら危ないから。


>67 伊多狩 秀

あ、本当だかわ、───。

(捕獲道具を手にこの体質を伝えるか否か、もしくは何か良い捕獲案が浮かばないか、と傍らで思考を巡らせていた最中。彼の声に一時思考を止めるとそっと隣へ移動し、その視線の先に猫の姿を捉えた。先程振りの愛らしいまん丸な二つの眼に思わずと漏れかけた“かわいい”という言葉は途中で切り、誤魔化すように一度視線を背けて口を閉ざす。まあ、彼はそう詰めてこないだろう。謎の信頼感に小さく息を吐くと再び猫へと目を向け───瞬間、猫は条件反射のように数センチ程後ろへ下がった)

……なんか、うん。こういう時って、挟み撃ちにしたほうが逃げられる心配もないのかなって。俺が反対側に……行くのは、やめておいたほうが良さそう。

(徐々に後退りする猫の様子を見るに、現状自分が少しでも動けば先程のように全力で逃げられるのは目に見えている。ならばそれを利用して彼らに捕獲してもらう他ない。上手くこの体質を使えれば良いのだが、一先ずは彼の同意を得られるだろうかとほんのり困ったような笑みと共に隣へ視線を流して)


>68 仙道 凛

怪我がないなら良かった。───ああ、気にしなくていいよ。不注意でぶつかったのは俺だから。…また何かの情報を集めてたのか?

(お互い周りを見れていなかった、という点では確かに反省は必要だろう。とはいえ前方を確認できない高さの荷物を抱え歩いていた己の方がより注意すべきだったのは確かで、律儀にも謝罪する彼女に頬を緩めて首を振る。普段ミステリアスな部分が多い彼女だが、多少表情が乏しかろうと可愛い後輩である事に変わりはない。それから一呼吸置くと、何やら書き留めていたという黒い手帳へ視線を落とし)

最近だと確か……もしかしてあの落書きの?

(一つ思い当たる件の悪戯を口にすると、彼女の隻眼を覗き込むようにゆっくりと首を傾けた。恐らく犯人については殆どの生徒が同じ顔を思い浮かべているのだろうが、未だ特定とまではいっていない。情報収集を得意とする彼女は何か証拠を掴めているのだろうか。そんな探るような気持ちで僅かに笑みを深めて)




71: 匿名さん [×]
2025-05-28 10:20:46

(/はじめまして、こんな感じのクセ強変人科学教師で参加希望ですが、どうでしょうか?)

名前:卦道 一折 (けみち いおり)
担当教科:物理・化学・生物・地学
性別:男
容姿:身長182cm程で細身。髪はクリーム色に近い白髪で髪を肩くらいまで伸ばしている。目は細くまたどこか虚ろで瞳は琥珀のような朱色。服装は白のポロシャツの上に白衣をはおり、黒のスラックスに白の靴下、黒い革靴を履いている。
性格:少々皮肉屋で飄々とし、自分のやりたいことがあれば学校内であろうと誰に邪魔されようと第一優先する教師らしからぬ生粋の遊び人かつ利己主義者。言っちゃえばダメ人間のクズ。
自他ともに認める大天才なのだが、多少なりとも倫理観が抜けており、何処か子供っぽい一面も。しかしある程度の教師としての責任感は持ち合わせており、授業自体はちゃんと行っていたり、時折的を得た発言をすることも。
生徒をキッズと呼び、見下した態度をとっているが、別に子供が嫌いなわけでなく逆に彼なりの年下に対する接し方。同じ教師たちに対しては飄々としているのは変わりないが、気に食わない人物以外には見下した態度はとらず、相手によっては敬うような態度をとっていたりする。

備考:32歳独身。一人称は私。風嶺私立学園高等学校の卒業生で博士号を取得するほどの高校始まって以来の大天才。研究所で勤めていたが、とある事情からその研究所を辞め、理事長からその実力を買われ、この高校の教師になった。
教師としての実力は本物であり、1年から3年ほぼ全てのクラスの物理・化学・生物・地学の授業を担当し、また印税目的で授業で使う教科書も自ら手がけたものを使用している。
実験室およびその準備室を完全に私物化しており、特に準備室には大量のお菓子やインスタントの買い溜めや積みプラやホビー、家庭用ゲーム機などが山積みされて置かれている。「実験」と題して、中庭に小池を作ったり、落ち葉をかき集めて焼き芋をしたり、準備室に置いてあるホビーで生徒達と遊んだり…と教師らしからぬ蛮行を働いている。昔からいる教師いわくこれでも昔よりはマシになった方らしい。また、これら蛮行に関して、他教師はもちろん知っているが、他の教師にも個性的な考え方を人物がいたり、実力で黙らされていたりで黙認状態。
しかし生徒会はそうはいかないようで、見つかった際には「実験」のためと言い訳を毎度しては一目散に逃げる。だが過去に「実験」で使っていた物を押収されたり、実験室およびその準備室に家宅捜索ならぬ教室捜索されたりしている。
生徒達からの評判は態度はあれとはいえ、授業がわかりやすかったり、遊んでくれたりすることから一定の支持を得ている。
ヴぃらん部に対しては自身も蛮行を働いているためか同じ穴の狢だと思っており、また単純に興味があるため、部員に対してよくちょっかいをかけに行ったり、悪事に助力をしたり、発破をかけたりしに言っている。しかし、ヴぃらん部の顧問になりたいとかでは無いらしく、理由は責任を負うのが嫌だからだそう。
実験室にハエトリグサをポッドで栽培しており名前はパラサイト。
普段「実験」の時以外は実験室に入り浸っているため
生徒からマッドサイエンティストやドクターなどと変なあだ名をつけられている。なお、本人はそのあだ名を気に入っているご様子。
特技 機械いじり全般 逃げ足
趣味 実験 ゲーム、ホビー、アニメ、特撮
好きな物 混沌 お菓子(特にスナック系と甘い物)
嫌いな物 融通の効かないもの
募集:どんな方でもどうぞ

72: 常盤 刹那 [×]
2025-05-28 10:47:25

>64 来栖カカオ

…ふふ、ごめんね?
でも、止められなかったから。
(そこ声から、彼女が怒っていないということは察せられた。けれど、あんな攻撃を喰らって、猛毒を浴びて、言葉も気持ちも止められなかった。もちろん「止める気なんてないけど」。ぽつり、と呟いた言葉は彼女に聞こえるか聞こえないかわからないくらいで。優しく、けれど確かな力を持って掴まれた指に視線を落とす。少しだけ震えているのは、彼女の手か、それとも自身の瞳か。)

そう…。“好き”よりも、“信じてる”よりも、ずっと、刺激的でしょ?
(風に揺れる銀色の髪をさらりと撫でる。さっきまでは全然見てくれなかったのに、と内心少しだけ拗ねてみて。でもそんなことどうでもいい。今が最高なら、それで。見つめられる時間は永遠にも感じられて、それも悪くないかも、とらしくない思考まで働いてしまう。)

……もちろん。
私だけで、確実に、最後まで……再起不能になるくらい、どろどろに壊してあげる。
(少女の小さな反抗。危険な挑戦。甘くて危険な肯定を受け取って、少しだけ目を閉じる。今の言葉を、光景を、決して忘れないように心に留めるために。ゆっくりと目を開く。にっと口角をあげ、目を細めて。愛おしいものを見る目、けれど独占欲を隠さなくなった目。それが彼女にとっての“初めての恋の証明”だった。)

……。
(彼女の言葉に、笑顔のまま耳を傾ける。反応はせず、けれど優しい顔は崩さずに。するりするりと逃げてしまうなら、その逃げ道を塞いでしまえばいい。側から見たら踏み出されたのは小さな一歩。少しだけ縮まった距離。けれど2人の距離はもっとずっと短くなった。抱きしめられたような、抱きしめたような、そんな感覚。)

……よくできました。
でも、今日だけ、は無理かも。
(優しく頭を撫でる。頭がぼーっとしてしまうのは、ふわりと香るバニラのせいだろうか。無理かも、なんて嘘。無理だ。今日だけなんて。それでも、かも、なんて付けてしまったのは、可愛い後輩への少しの意地悪と照れ隠し。この時間が一生続いてほしい。さっきからずっとこの考えが頭から離れなくて、刹那らしくない。)


>67 伊多狩 秀

それならよかったです。あ、もちろん、変なもの入れたりしてませんのでご安心を。
……さすが生徒会長、このスケッチはチャールズ・ダーウィンに同行した画家のスケッチなんですよ?ブラジルの熱帯雨林を見て、“歓喜の混沌”なんて言ったそうです!カップに描かれているのはカトレア、アマガエル、アゲハ蝶で………って、すみません、興味を持ってくれる方あまりいなくてつい…
(疑り深い彼を不安にさせるために、安心する一言を。にこりと笑ってさらに不安を増強させる。もちろん何も入れていない。とはいえ、飲まない、なんて興ざめなことをするような人でもない。一体どんな反応を示してくれるだろうかと期待の眼差しを向けて。
彼の興味が移ったのはティーカップ。予想通り興味を示したことに、また今までとは違う雰囲気を纏ってぱっと笑顔になり。純粋な喜び。それが真っ直ぐ伝わる軽やかな声で、少しだけ早口に説明をする。少し話して、はっと我に帰って口を抑える)

ではそのように…。
そうですねぇ…。確かに、相手が望むように振る舞う術を身につけたのは“期待”のようなものですが、あれなんというか、別のもので…
(意外な答えに少しだけ頭を捻る。振る舞うのは得意、けれど窮屈だと感じるのは期待やプレッシャーではなくて。似たような性質の彼との違いを知りたい、純粋な質問。)

私は……単純なんです。これは生まれ持った性格で、だから秩序や統治が嫌い。伊多狩さんもきっとそうなのに、どうしてわざわざ統治するのかわからない、という疑問です。


>68 仙道 凛

ふふ……そうですよ?
こうやって話すことはあまりなかったですね?
(警戒心を解くような、優しい微笑みを浮かべて話し出す。何か情報を得てはそれを記録する目の前の少女。目にかかる前髪も相まって表情は今だに変わらず、内心を読み取ることもできない。けれどあの様子だとこの学園の生徒のある程度の情報なら知っているのではないか、と思ってしまうほどで。)

落書き事件ですか…ご苦労様です。
何かいい情報は得られましたか?
(自分は全く関係ないかのように堂々と、可愛らしい笑顔のまま問いかける。とはいえ、きっと犯人なんてわかっているのだろう。この学校でそんなことをするのは、模倣犯がいない限りヴぃらん部しかないのだから。ちらりと手帳に目をやる。それでも彼女が情報を集めるのは彼女の性格上のことなのだろう。確かに証拠や証言があることは大切だが、物的証拠でもない限りあまり意味を持たない。聞き込みの情報をメモして、提示したからと言って証拠能力もほとんどない。それなのに彼女が記録をとり続けることに興味が湧く。)

手帳、いつも持ってますよね。
記録をとることに、何か理由やこだわりがあるんですか?


>70 一宮 和久

聞かなくていいんですか?残念です。
……そうですか、てっきりお好きなのかとばかり。
(少しだけ眉を下げて残念そうな顔をする。先ほどの状況からするに、普通、という返答にくすりと笑う。敵に易々と情報を教えてしまっては、確かに面白くない。きっと自分のペースを乱されないための防衛。その壁が壊れた時、妙に落ち着いた彼の雰囲気はどうなるのだろうか。少しだけ動いた興味と好奇心の歯車は、先ほどよりも速く、確実に動き出す。)

筋金入りですか。なんというか意外です。好かれそうなイメージがあったので。
(溢れた笑い、動作、それに伴って揺れる金色の髪。これも彼を『よくわからない』と感じる理由の一つ。無邪気さと愛嬌を持っていて、人の懐にすっと入っていけてしまうのに、掴もうとしたらするりと逃げてしまう、そんな曖昧さを持ち合わせているから。今だってそう、笑ったかと思えば、すぐに元に戻ってしまう。彼の目線をたどって木陰に目をやる。一呼吸おいて、向き直る。)

なんというか、一宮さんは変わってますね。
苦手、なのかもしれません。
(少しだけ刺激のある言葉。けれど悪意は全くない声色で。柔らかい、少し困った笑顔で告げる。振り切っている人の方が、壊れた時にわかりやすいし壊しやすい。けれど曖昧な人、特に彼のような人は、するりとかわされてしまいそうで。けれど、苦手なだけで嫌いではない。現に興味をしめいているのだから。一体どんな返答をされるのか、とやはり刺激を求めて)

>65 階 千暁(/絡み失礼します)

(人の少ない放課後の廊下。気まぐれで特別棟の散歩をしていれば、甘酸っぱい青春の香り、その終わりを告げる鐘の音が聞こえてきて物陰からひょいと顔を覗かせる。目の前にはクラスメイトが2人。そういえば最近付き合ったとか言ってたっけ、なんて考えていれば、聞こえてきたのは『もう知らない!』という大きな声と、続け様に聞こえたパチン、と乾いた音。泣いて去る少女と、呆然と立ち尽くす少年。察するに、受験が忙しいという理由の別れ話。綺麗な別れとはいかなかったようだった。不幸な空気が流れる中、1人だけうっとりと目を細める。不幸なことに、ではなくて、2人の人間の関係が壊れたことに。)

良いものみれちゃった。
(思わず声を漏らす。軽い足取りで部室にでも行こうか、なんて考えていれば、随分と上機嫌な鼻歌が聞こえてくる。ちらりと階下を見れば見知った人間がいて。)

こんにちは。階さん。何かいいことでも?
(ふわりと笑って問いかける。けれどいつも通りの笑みとは少し違った、先ほどの興奮がまだ冷めないというような笑顔で。)

73: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-28 17:08:09

>70 一宮 和久

(冷えたペットボトルを挟んでいた指に、そっと重なる温もり。──意外な接触に、一瞬だけ瞳が細められる。彼の反応を探るために仕掛けたつもりが、今度は自分の方が距離を詰められた格好だ。和久の手のひらは驚くほど静かで、熱っぽくも強引でもない。ただ、彼女の遊戯に付き合うように穏やかに重ねられているだけ。それがかえって、くすぐったくて、少しだけ──悔しい)

(けれど、崩れない。でも逃げもしない。そして、返ってきたのはまるで逆にこちらを試すような問いだった。あたしが何を言われたら満足するのか? どんな言葉なら気が済むのか?──なんてずるい。そんなの、こっちのセリフじゃん)

……
…………。

(けれどカカオは、にぃ、と唇の端を持ち上げると、ほんのわずかに眉を下げる。挑発から一転、やや呆れたような、けれどどこか艶のあるトーンで)

ふふ……そーゆーの、得意だよね。一宮先輩ってさ、“効きそうなセリフ”選ぶの。丁寧に、やさしく、逃げ道つけてくるの。

(逃げ道、ではなく──“余地”。ここで照れろ、と。ここで揺れろ、と。わかってるよ、そんなの。けれど、彼がヴぃらん部の宿敵である事実は変わらない。彼女にとって和久は、見ていて面白い相手だ。よく練られた返しをしてくる、観察していて飽きないタイプ。でも、惹かれているわけじゃない。だからこそ──)

でもさ、もし“甘い罠”が欲しいなら……あたし、自分で作るよ。

(重ねられた手にそっと力を入れて、ほんの一瞬だけ強く握る。そして──ぴたりと触れていたその体温を断ち切るように、するりと自分の手を抜いた。彼の目を真っ直ぐ見つめながら)

気まぐれな猫ってのは、そういうもん。…ね?

(いたずらっぽくウィンクしてから、ひらりと後ろに一歩下がる。遊びのカードはまたひとつ、切られた。けれど、勝負は終わってない──そんな気配を残して、風のように表情を変えて)




>72 常盤 刹那

(……やられた。完全に、一本取られた。彼女の中で“何か”が静かに崩れていく音がする。それは怖い。でも、不思議と嫌じゃない。)

……ほんと、ずるいんだから。

(刹那の目を見たまま、ふっと小さく笑った。嬉しい、とも違う。負けを認めるような笑み。けれど、唇の端はほんのり震えている。自分でもどうしようもないほどに。)

“どろどろに壊してあげる”ってさ──
そう言ってくれるの、きっとあたしだけだって……わかってるくせに。

(彼女の声は、静かに、でも確かに心の奥に触れる温度で。もう逃げられないって、カカオ自身が一番よく分かっていた。)

……じゃあさ。

(そっと、刹那の手を取る。今度は自分から。その手を、自分の頬に当てて──ぎゅっと、目を閉じた。まるで、壊される準備をするみたいに。)

壊していいよ。
ただし……責任は取ってね?

(ゆっくりと目を開く。そこには、いつもの生意気さはない。代わりに浮かぶのは、覚悟と──ほんの少しの、震え。)

あたし、初めてなんだ。
“壊れてもいい”って思えたの。

(声は小さい。でも、その分だけ真っ直ぐで、重かった。それは告白であり、命令であり、彼女の精一杯の「信じる」の形。)

だから……
壊れるとこ、最後まで見てて。

(唇が、わずかに笑う。けれどその目は、ずっと真剣だった。少女の中の、恋という名前の猛毒が、静かに全身に回っていく。)


74: 常盤 刹那 [×]
2025-05-28 17:48:29

>73 来栖カカオ

そうだよぉ。私はずるいの。
カカオちゃんだから、壊したいの。
(きっともう目が晒されることはない。回り出した歯車は、刺激的な恋の知らせ、そして、破滅へのカウントダウン。笑った唇が震えているのを見て、自分の人差し指でそっと触れる。大丈夫、と優しく諭すように、もう逃さない、と自分の独占を示すように。)

……うん、大丈夫。ちゃんと責任とるよ。
(開かれた目には覚悟が宿っていて。それでもまだ震えていたからぎゅっと手を握る。こうすれば怖くないでしょ?と示すように笑って。)

…私も初めてだよ。こんなに“壊したい”って思えたの。
(単なる破壊衝動ではない。刹那にとっての壊したいは愛しさの象徴であり、危険な恋であり、告白だから。目の前で少しだけ震えて、それでも、こんな自分でも信じてくれて、最強の微笑みを見せてくれた少女への誓い。)

カカオちゃんが壊れたら、きっと私も壊れちゃう。
(くすりと笑って、でもその目は真っ直ぐで。嘘は一つも含まれていない。これも初めてだった。自分も壊れていいか、なんて思えたのは。銀色の髪を揺らして、綺麗に笑う少女。彼女を壊す時は、その時は……)

私の理想の世界で壊してあげる。狂った世界で、カカオちゃんだけを、特等席で壊してあげる。
だから……それまでは、大事にさせてね?
(それは未来の約束。大切の証明。今壊してしまうには、世界は綺麗すぎた。最高の舞台で、彼女を壊したい、そんな純粋な夢で。そしてその暁には、一緒に狂ってしまいたい。)

75: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-28 19:03:34

>74 常盤 刹那

こんなふうに「大事にさせて」って言われるなんて、聞いてないんだけど。

(声はぼそりと呟くよう。でも刹那の目を真っ直ぐ見つめたまま。逃げる気なんてもうなかった。むしろ、その世界に自分から落ちていくように。)

──でも、ズルいから、
きっと“大事”のふりして、ゆっくり壊してくんでしょ?
ねえ、先輩。
あたしが全部バラバラになった時さ、
その欠片、一個も落とさずに拾ってよ。

(ふっと笑う。強がりでも、虚勢でもない。壊れるって決めたからこその、静かな覚悟の笑み。)

……どうせなら、綺麗な終わりがいい。
泣き喚いたりなんか、あたしらしくないし。

だから、お願い──
最後まで、ちゃんと見届けて。
壊れたあたしが、先輩だけの“作品”になれるように。

(その声は、風の音よりも静かで、けれど確かに、ふたりの距離を一歩だけ近づけていた。毒と毒が、少しずつ甘く混ざっていくように──)



76: 伊多狩 秀 [×]
2025-05-28 19:52:17




>68 仙道 凛


ああ、そう言うと思ったよ。
……情報が足りないならば取りに行けばいい。というわけで、ゔぃらん部の部室に乗り込んでみないかい?

( 決定的な情報がなければ動かない。それが彼女の意思であるならば尊重するが、これほど調査してもそれが見つからないというのは捜査が難航しているように感じて。会長として何か手助けが出来ないかと。すると、つい先ほど通りがかった例の部室に人の気配がなかったことをふと思い出し、突拍子もない提案を持ちかけて )

ちょうど部員達は出払っているようで、今が絶好のチャンスなんだ。どうだろうか。

( 目の前の彼女からしたら突飛な案かもしれないが、自身は手応えを感じていて。生徒会の権限で部室に乗り込むことは容易だし、彼女の手帳に秘められた情報をまるで警察手帳のように提示して状況説明をすれば誰にも咎められることなく家宅捜索(部室捜索)を実行できると踏んでいた )


>69 来栖カカオ


──……ッフ、やっぱり、君は攻略が難しいな。甘い言葉を吐くだけでは絆されないようだ。

( 鋭く、冷たい視線と言葉が心に刺さり、選択肢を間違えたことを悟る。つい先ほど彼女の笑い声を聞いたのが遠い過去のように思えた。しばらく押し黙った後、鼻先で笑うように息を漏らすと脱力して壁に寄りかかり。横目で彼女を見るその顔からは笑みが消え、真っ黒な瞳が相手を捉えていて)

気難しい君が、ゔぃらん部に居心地の良さを見出している理由がますます気になってくるね。残念ながら僕には聞き出す手腕が備わっていなかったらしいけれど。

( いかにも残念そうに吐き出すと、視線を逸らし遠くを見つめ。あの悪のカリスマがどのようにして難攻不落な彼女を部に引き込んだのか。一度気になっては知らずにはいられないが、彼女の信頼を得られない限りは諦めるしかないのだろうか )


>70 一宮和久


( 不意に何かを言いかけた声が真隣から聞こえ、ちらりと横目を使い発生源と思われる彼を見て。気まずそうに視線を背ける彼の"触れてほしくないオーラ"を感じ取り何やら面白い予感をひしひしと覚えるものの、優先すべき仕事を思い出し彼への反応はほんの少し目を細め微笑む程度にとどめておき。彼が木陰へ視線を戻す動きに合わせこちらも流れるように猫を見たが、低姿勢で後退る様子に逃げられてしまう恐れを察知し僅かに焦りを感じて。先ほどまで大人しく此方を覗くだけだった猫が急に怯えるような仕草を見せたことに疑問を抱く。そして、彼の何かを悟って諦めたような口ぶり。徐々に、彼に手伝いを頼んだ際に若干気後れしていた理由に合点がいく )

……名案だね。僕が後ろから回り込んでみようか。一宮くんはこのままで、用務員さんは僕たちの間を埋めるように立ってくれると助かります。

( 提案に頷き、それぞれに指示を出すとゆっくりと動き出して。すり足でなるべく音を立てず、視線は一時の方向に。決して君目当てではないと猫相手に演技をしながら着実に距離を縮めていく。猫はというと、正面からの視線に気を取られるばかりでこちらに気付いていない。その隙を狙い、上からネットを投げ込み───捕獲に成功した。怯えきって暴れる黒い小さな命を抱き抱え、宥めるように撫でると次第に落ち着きを取り戻し、すっかり大人しくなって。)

……ふぅ、よしよし。捕まえた。


>72 常盤刹那


チャールズ・ダーウィンといえば確かビーグル号……だったかな。それに同行した画家のスケッチかい、それは貴重だ。
いや、好きなものについて語る時は熱くなるものさ。良い趣味をお持ちのようだね。

( わざわざ異物混入はしていないと言及することをかえって訝しく思いながら一口飲んでみせる。ダージリン特有の独特な風味が口に広がり、不審な味はしない。ひとまず安心してよさそうだ。そしてティーカップについて目の色を変え熱く語る彼女を新鮮な気持ちで眺め、同調して。珍しく純粋な一面が垣間見え、その一瞬だけは空気が和んだような気がして思わず拍子抜けする。案外年相応の少女のような顔もできるようだ )

僕が生徒会長になったのは、権力を振り翳すためではないよ。……ただ、ゲインロス効果というものがあるだろう?
正義側に立ち信頼を得ながらも、少しだけ人を揶揄ってみて「あの優しい生徒会長がそんなことをするんだ」という驚く顔を見た時……なんだかとても興奮してしまうだろう?

( 彼女の返答を聞き、顎に手を添え思案しながら。平然と口にしたのは清廉潔白な会長様らしからぬ特殊性癖の告白。もちろんこの部分の録音データは編集でカットするつもりで。語りかけるように語尾を跳ね上げたのは、性質の似ている彼女なら気持ちが分かるのではないのかという期待からだ)




77: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-28 21:34:48

>76 伊多狩 秀
(夕暮れの光は差さず、蛍光灯の白い光が長く伸びる床に落ちている。部活帰りの足音もまばらで、ふたりの言葉だけが廊下に響く。)

──……ほんと、厄介な上級生。

(カカオはそう呟きながら、視線をそらすでもなく、会長の顔を正面から見据えていた。一度刺したはずの言葉は、確かに相手の胸元に届いた。届いたはずなのに──そのまま引き下がらない。いや、わざと傷を見せるようなことはしても、退いたわけではない。……何、あの顔。泣きも笑いもしないくせに、また何か言おうとしてる──会長は静かに壁に寄りかかりながら、どこか空を仰ぐような視線を流していたが、その黒い瞳はふいに彼女へ向き直った。無理に笑おうともせず、否定も肯定もせず、ただ言葉を真っ直ぐ返してくる。カカオはそこで、ようやく気づく。この人、私を言い負かそうとしてるわけじゃない。ただ──逃げてないだけだ。一瞬だけ、ほんの一瞬だけ、彼女の眉が揺れる。)

……あたしが気難しいって分かってて近づくあたり、会長の方が“悪役”なんじゃない?

(そう言って、ペットボトルのキャップを指先でくるりと回しながら、何でもないように笑った。蛍光灯の光が瞳の奥で反射する。その笑みには、つい先ほどまでの冷たさが、少しだけ溶けかけていた。)

簡単には話さないよ? あたしが部にいる理由なんて、そう簡単に喋るようなものじゃないし。

(それでも、少しだけ間をあけて──)

……ま、もうちょっと会長が粘るなら、気が変わるかもだけど。


78: 常盤 刹那 [×]
2025-05-29 10:05:57

>75 来栖カカオ

うん……でも、こっちの方が伝わるでしょ?
(こちらに“堕ちてきた”少女を優しく受けとめるような声色で。)

それは秘密。……でも、そうだとしても、じっくり、カカオちゃんが気がつかない、ゆっくり壊すから、だから大丈夫。
………どんなに小さくも、全部拾う。
(人差し指を口元に持っていって「しっ」といたずらに笑う。けれど彼女を不安にはさせないように、信じて、とでもいうように微笑みも加えてみせる。)

──綺麗に壊れてくのも、悪くないかもね。

じゃあ、私からもお願い。
カカオちゃんらしく、私に狂って。
そうしたら、世界で1番な、私だけの作品にしてあげる。
(綺麗に壊れる、なんて発想を持っていなくて。少しだけ想像してみる。そんなのも悪くないかもしれない、と優しく笑って。
可愛らしいお願いをされて、こちらも少しだけ甘えてみる。私だけを見ていて、と再び毒
を加速させるように。身体が痺れているように感じるのは毒のせい。今は解毒剤は必要ない。ずっと彼女の毒に蝕まれていきたい。)

刺激的な毒のあとは、甘いチョコレートでお口直しはいかが?
(いつものように可愛らしく笑ってポケットから取り出す。毒が一気に回ってしまう前に、甘いミルクチョコレートで休戦を。)


>76 伊多狩 秀

えぇ、その通り、さすがですね。
スケッチをティーカップに、なんてなかなか無いものなのでとても魅力的なんです。
…ふふ、ありがとうございます。生徒会長は何か趣味がおありなんですか?
(趣味を否定されなかったことに少しの安心と、興味を示してくれたことへの嬉しさから、幼い少女のように無邪気に笑う。一口紅茶を口に含んだ後、今度は話題を彼に向ける。彼に“素敵な”趣味があるのはなんとなく知っているけれど、その他に何かあるのだろうか、と純粋な疑問を向けて。)

なるほど…ゲインロス効果…。
確かに、そういう反応はとても面白いですね。
……品行方正で信頼の厚い生徒会長が、会話を録音している、とかそういうギャップも、ですか?
(相手の返答に頬を少し赤らめて目を細めて賛同する。少しだけうっとりした後向き直って。
にこりとした笑顔は崩さず、けれど目は真っ直ぐ相手を捉えて。丸腰とはいえ手は抜かない。気のせいならそれでいい。トントン、と自身のポケットを示してみて。バレないためには自身に身につける場所で、雑音が入りにくい場所、そんな推理を頭の中で巡らせて。)

79: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-29 12:44:26


>78 常盤 刹那

(ぽとん、と渡されたミルクチョコレートを受け取って、手の中で転がす。その感触は、どうしようもなく“やさしい”のに、どこか“終わり”のようで。)

ふふ……毒のあとに甘さとか、どこまで優しいんだか。
ねえ先輩、それってやっぱり、毒を最後まで味わわせるための“前菜”でしょ?

(視線を落とさず、じっと見つめる。けれどその目には、もう怯えはない。震えもない。ただ、惹かれて、堕ちて、それでも笑ってる少女の目。)

“私だけの作品にしてあげる”って──
ほんと、先輩って傲慢。でも、そこが好き

(チョコレートを口に運ぶ。ひとくちで、優しい味が広がる。なのに、なぜか涙が出そうになる。これはきっと、毒のせい。そう思えば、全部辻褄が合うから、安心できる。)

……うん。狂ってあげる。
先輩に、壊されてあげる。
でも、“あたしらしく”って言ったの、先輩だからね?

(口の端を上げる。強がりでも虚勢でもない、カカオの本音の“反撃”。)

だったら、どこまでも“カカオちゃん”で狂ってあげるよ。
喚いたり、叫んだり、みっともなく足掻いたりはしない。
だけど──最後の最後、
あたしの芯まで見てくれなきゃ、許さないから

(ぐっと前に出る。刹那先輩との距離がほとんどゼロになるくらい。吐息の熱さまで感じられる距離。だけど、怖くはなかった。ただ、確かめるように。)

欠片、拾ってくれるって言ったよね?
だったら、その一片も落とさない覚悟、見せてよ。

……壊すって、そんなに簡単じゃないんだから

(甘い毒の残り香を噛みしめながら、唇の端に残ったチョコを、指で拭う。そして、それをそっと舐めとる。まるで最後の“同意”みたいに。これは、契約。ふたりだけの世界が、静かに開いていく音がした。)

 

(──こうして、カカオは堕ちた。
けれど、それは刹那の計算通りなんかじゃない。
むしろ──予想以上だった。

 

毒と毒が、愛という名の劇薬で、ひとつになっていく。
それは始まり。狂いながら、守られて、
世界でいちばん繊細で危険な“恋愛作品”が、静かに仕上がっていく音だった。)


(/このシーンはこれで〆とさせていただきます。続きがあるなら、またそのときに。素敵な時間をありがとうございました!)


80: 一宮 和久 [×]
2025-05-29 18:29:31



>72 常盤 刹那

───苦手?

(ふと、彼女が口にした単語が耳に残った。苦手と言いつつもどこか僅かに下がった眉尻、そしてその柔らかな微笑みを見れば、嫌われたわけではない事くらい直ぐに分かる。腹の内で何を思っているのかまでは分からないが、これもまた己の反応を期待されているようで密かに双眸を細めた。彼女と親しいかと言われると答えは否、だろう。けれども、この短時間でのやり取りだけでこういった刺激を好む質だという事は何となく察せた。───しかしまあ、特段面白い返しは用意できないだろう。緩く首を傾げたまま彼女の真っ黒な瞳をじっと見据え、ほんの少し腰を屈めて目線を合わせる)

君みたいな手強い子にそう思ってもらえるのは嬉しいよ。…少なくとも、現時点ではそこが興味の対象って事だろうから。

(特に何も考えず口を突いたのは存外爽やかな言葉で。恐らく彼女の発言と表情の齟齬を噛み砕いて解釈したのだろう。例え否定されても構わない、と。そう暗に滲ませた平素通りの表情で目前の彼女を見詰め、何が返ってくるだろうかと待つようにこちらは閉口して)


>73 来栖 カカオ

……へぇ、

(彼女の認識には思わず一つ瞬き、まるでそんな意図はなかったかのように緩慢に首を傾けた。だが、今それを口にしたという事は己の言葉が多少なりこの少女には効くものだった、と自ら告げるようなもの。一瞬そこを突いてからかってみようかとも逡巡し───そっと開きかけた唇を閉ざすと、体ごとするりと離れていく彼女を見送った)

ああ、君って確かに他人の誘惑には乗らなそうだよね。いくら足掻いても這い上がれないような、底なしの沼に沈めるくらいの事はしないと捕まってくれない感じ。……うん、君はそうでないと。

(掴み所のない猫のように軽やかに、悪戯に片目を閉じるその表情にふっと相好を崩して顎へと片手を添えた。わざとらしく彼女の内面を探るように頷きながら勝手な印象を並べ立て、最後には対立する者同士、簡単には気を許さない彼女の姿勢に満足げな言葉を呟いた。それから徐ろに食指を立てて見せると、含みを持った笑みと共に先程の認識をやんわりと否定しておく。褒め言葉だったのかはさておき、その真偽は彼女の判断に任せるとして)

そうだ、一つ訂正しておきたくてさ。俺は別に得意じゃないよ、“言葉遊び”。褒められて悪い気はしないけどね。


>76 伊多狩 秀

(思った通り、仕事優先でこちらの些細な言動など気にしていない彼に小さく息を吐き、その場で待機しながら二人の動向を見守った。十中八九こちらに猫が逃げ込む事がないのは分かっていたため、捕獲道具はただ手に握っているだけで構える事はない。用務員と彼の動きを視界の端に捉えながら猫の注意を引きつけるように丸い瞳を見詰め続け───ネットにより捕獲される姿に僅か頬を緩めた。小さな生命体を抱き上げる彼の姿を遠目に眺めて「……いいな」なんて独りごち、羨ましさに薄っすらと瞳へ影を落とした)

───お疲れ、案外早く捕まって良かった。正直もっと苦戦するかと思ってたけど、伊多狩って動物にも好かれやすいんだね。

(直ぐに思考を切り替え、普段と変わりない気さくな調子で片手をひらりと上げながら彼の方へと少しだけ歩み寄る。それでも距離は絶妙に離した位置で止まり、折角落ち着いた猫が腕の中を飛び出してしまわないように視線は彼にのみ向けておく。恐らく後の事は彼と用務員に任せておけば良いだろう。あまり猫を刺激するわけにもいかないし、と一人でに思案し。ここは片付けという名目で一足先に戻っていようと思い至っては、道具を受け取るべく彼らに向けて片手を差し出し)

ねぇ、道具ってもう使わない?良かったら先に戻って片付けておくよ。




81: 伊多狩 秀 [×]
2025-05-29 19:22:18



>77 来栖カカオ


……ならば、優しい君に甘えてもう少しアタックを続けようかな。

( その口ぶりは、"諦めなくていい"と手を差し伸べられているようで。まだまだ追求してもいいと直々に了承を得た。だからと言って、その冷徹さを最後まで突き通せないお人好しさが悪に染まりきれていない何よりの証拠だと言ったら、また冷ややかな空気に逆戻りしてしまうだろうか。再度彼女へ視線を向けて不敵に笑うと、姿勢を正し"生徒会長"の顔に戻って)

でも、今日のところはもう帰ろうか。校門まで見送るよ。

( 話し込んでいるうちに辺りは暗くなり、下校時間が迫っていた。これ以上拘束するわけにはいかず今日のところは解散の空気を漂わせながら、すっかりぬるくなったジュースを一口飲み。気付かぬうちに疲労した身に人工甘味料の味が沁みて、思わず息をついた)


>78 常盤 刹那


趣味らしい趣味は特にないな。強いて言えば読書だろうか。昔ながらの名著はそれなりに読んでいるけれど、それも教養を貯えるためで、好きで読んでいるかと言われたら……分からないかもね。

( 話題が移り変わり、質問を投げかけられると少し考え込む。彼女のように心から楽しめる特別な趣味は特になく、"人を揶揄うこと"と答えるのは今は求められていない気がして優等生らしい無難な回答を選んで。しかしほんの少しだけ真意をちらつかせ、意味ありげに目を伏せたが、次の瞬間にはすぐに持ち直し)

──!……っはは、どうやら君は透視能力があるみたいだね。名推理だ。
……残念ながら僕にはそんな能力はないし、勘に頼ることになるけれど…君も何か隠し持っていたりしないかい?

( 鋭い指摘を受け一瞬息を呑んだが、すぐに笑みを浮かべて。胸ポケットから録音機を取り出すとひらひらと揺らして彼女に見せびらかし、再び元の場所に戻す。バレたとて録音を停止するつもりはないようで。自分ばかり暴かれるのはフェアではない。この際はったりでもいいから揺さぶれないかと、手のひらを上向きにまっすぐ相手を指差して)


>80 一宮 和久

そうだね、僕の祖母が猫を飼っているから多少は扱いに慣れているだけさ。

( 労いの言葉をかけながら此方へ歩み寄る彼は、想像よりも早い段階で足を止め微妙な距離を取っていて。人と対話するには不自然な距離感、視線だけ此方によこす様子を見るにおおよそ避けている相手はこの黒猫だろう。片付けを言い訳に早々に去ろうとしているんだなと彼の心底を察して。それならば、素直に帰すわけにはいかないと悪戯心に火が付いた。温和な声色の中に僅かな鋭さを含ませながら彼の申し出を断ると、腕の中で丸くなった可愛らしい猫の姿を見せつけて、じりじりと近づいていき)

道具は後で片付けるから大丈夫だよ。
……っふふ、どうしてそんなに離れているのかな?ほら、一宮くんも撫でてあげてごらん。

( 優等生スマイルから一変。同性で同い年という身近な間柄ゆえに無駄な遠慮はせず、取り繕うこともなく、わざとらしく意地の悪い一面を曝け出すようにニヤリと笑ってみせて。彼が猫を遠ざける理由は「怖がらせないようにするため」か「動物が嫌いだから」の二択かと予想していて、後者の場合この状況は相当堪えるだろうと彼の反応に期待し胸を躍らせて)




82: 階 千暁 [×]
2025-05-29 22:45:47



(/遅くなってしまった上に、まとめてしまってすみません…!絡んでくださった皆様、ありがとうございます。よろしくお願いいたします!)


>67 伊多狩 秀

(一つ下の階に差し掛かった頃、廊下の方から人声が聞こえてきた。考えるより先に歩みは止まり、無意識に息を潜めて耳を澄ませたのは情報収集を始めてから身に付いた悪癖で。距離があるせいか断片的にしか聞き取れないものの、“会長、好き”とくれば十中八九、恒例の告白イベントだろう。女子の声が次第に暗く沈んでいくところまでいつも通りでネタとしてはやや面白みに欠ける。手摺の陰に身を隠して階下へと走り去る女子をやり過ごした後、腰を上げて声の主が居るであろう廊下へと踏み込んで)

――女の子を泣かせるたァ、ひどい男だねぇ。これで何人目だい?

(姿を現すなり羽織の袖で口許を隠して、芝居がかった江戸っ子風の口調で詰る。しかし失恋した女子達の勇気は尊重しても同情する気はさらさらなく、その証拠に声も細めた双眸にも愉快さが滲んでいて。片腕に抱えた駄菓子セットだけが少々滑稽さを生んでいるが構わずに悠然と歩み寄り、整ったご尊顔の裏まで覗き見ようとする好奇に満ちた眼差しを向けて)


>69 来栖 カカオ

(落ち着き払った声が聞こえた方へ目を向けると、そこには絵になる少女が佇んでいた。エッジの効いたクールな雰囲気とその印象を裏切らない強気な言動。一度見たら忘れない個性が光る彼女は幼馴染の組織の一員で。姿を捉えた瞬間にぱっと表情を輝かせると、冷ややかな視線もどこ吹く風で親しみを込めて手を振り)

おー、チョコちゃんじゃん。っていうか何、盗み聞き?いい趣味してるねぇ。

(呼び名はその日の気分。己の行動を見てきたかのように語る彼女の方が探偵には向いていそうだ。そう思ってもあえて口にはせず、代わりに冗談っぽく切り返し。その間に一段、また一段と距離を縮め、最後の数段は飛ばして相手の傍に軽やかに着地。バニラと飴の香料が混ざった甘ったるい香りが鼻腔を擽る)

胡散臭いのは生まれつき~。ってか悪の組織なら胡散臭いのがいたってよくない?冷たいこと言わずにお邪魔させてよー。今ならお菓子も献上しちゃいますぜ。

(笑みが見えている内は交渉の余地がある。そう判断すると、軽薄そうな笑みは崩さないまま外された視線の先に駄菓子の袋を割り込ませ、最後の一押しを)


>70 一宮 和久

……真ん中?うわ、まぶしっ!……あ、

(一階へと繋がる踊り場まで辿り着いたところでなぜか下の階から謎の指示が飛んできて。訳も分からず折り返した刹那、強烈な光に包まれた。反射的に片手を翳して双眸を眇めると同時に警告の意味も理解する。眩んでよく見えない目を凝らしてみれば、紙の配置と太陽光の当たる位置がほぼ一致していて、この場所、この時間帯に狙いを定めた犯行であることが窺える。さすが我が幼馴染、後で覚えてろよ。容疑者を絞り一人静かに報復を決意しつつ、一歩一歩慎重に、忠告を守って階段の真ん中を下り始め。突然のことで頭から抜け落ちていたが、声をかけてくれた親切な人は誰だろうか――足元から人影に意識を向けたのが良くなかった。中央寄りに置いてあった一枚をうっかり踏んで足を滑らせ、背中と腰を打ち付けてしまい痛みに顔を歪ませ。その拍子に大事に抱えていたお菓子の袋は手元を離れて宙を舞い、程なく相手の目の前へと落ちるだろう)


>72 常盤 刹那

――これはこれは、お嬢。ご機嫌麗しゅう。俺は仕事終わってのびのびしてたとこ。ってか俺よりお嬢の方がご機嫌じゃん。何かいいことでもあった?

(二階の踊り場からさらに下へと向かう最中、己を追い越して駆け下りていく涙目の女子とすれ違い。喧嘩か失恋か、それとも――下世話な方に傾きかけた思考を頭を振って打ち消していると、ゆったりとして品がある聞き慣れた声が降ってきた。やや上向きに振り返って見上げると、想像通り艷やかな髪をそよ風に靡かせた才女が蕩けそうな笑みを浮かべて此方を見下ろしていて。何も知らない人が見れば神々しいまでに美しいと称するだろうが、彼女の趣味嗜好の一端を垣間見たことがある身としては、一般的にはあまり好ましくない何かがあったのだろうと考えてしまう。恐らく先程の女子も無関係ではないはず……なんて想像するより聞いたほうが早い。考えを切り替えると即座に踵を返して階段を逆戻りし、彼女の元へ。目の前で立ち止まると恭しく胸に手を添えて芝居じみた挨拶と、続けて世間話をするような気軽さで問いを投げかけ)


>50 仙道 凛様
(/突然のお声がけ失礼いたします。情報収集をする仲間としてお話させていただけたらなと思いまして…!ご負担でなければ仙道様の初回文に此方から絡ませていただきたいのですが、よろしいでしょうか?人数などの理由で難しいようでしたらこのままスルーしていただいて構いません。ご検討のほどよろしくお願いいたします…!)



83: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-30 09:04:15

>80 一宮 和久

(彼の言葉のひとつひとつに、いちいち反応するほどこっちは暇じゃない──けれど、それでもほんの少しだけ面白いと感じてしまったのは事実だった。足を止めることなく、カカオは軽い足取りで歩きながら、彼の方を一度も振り返ることなく肩越しにぽつりと呟く)

……へぇ、じゃあもうちょっとで沼に沈められるとこだったんだ、あたし

(言葉に熱はない。感嘆でもなければ、恐れでもない。ただの観察記録のように、さらりと。けれどその声音には、わずかに笑みの尾を引いていた──愉快ではないが、退屈でもない。そんな曖昧な温度を携えた声)

でも、"言葉遊び"が得意じゃないって言っちゃうと、さっきのもただの本音ってことになるけど……

(ふわ、と風に揺れた銀髪が、後ろを向かないまま緩やかに彼の方へ舞う。振り返らずとも聞こえていた。見ていなくても、反応はしていた。彼の意図を一度は受け止めておきながら、あえてすり抜けるように、息を吐く)

……ま、どっちでもいいけど

(最後に残されたのは、投げ捨てるようなその言葉。軽く、何も期待しないようでいて──その背中からは、わずかに興が滲んでいた。届いたことは認める。でも、捕まったとは言わせない。そんな、猫のようなカカオの意地)




>81 伊多狩 秀

(蛍光灯の光は、誰もいない廊下を無遠慮に照らしていた。窓の外はすっかり夜の色に染まり、教室の明かりも消えた今、校舎全体がどこか別の世界に置き去りにされたような静けさに包まれている。ペットボトルに残ったカフェオレは、もはやぬるく、手のひらに湿った温度だけが残っていた。「校門まで見送るよ」──会長のその言葉が、ふと、距離を測るように思えた。優しげで、紳士的で、でもどこか一線を引くような。深入りするようで、ぎりぎりのところで踏みとどまっている。こっちが突き放しても、向こうは決して追いすがらない。──それが、逆に厄介だった。カカオは口をつぐんだまま、少しだけ俯いた。ぬるくなったカフェオレをひとくち飲み、味の抜けた甘さに眉をひそめる。)

──……変な人

(ようやく発した言葉は、まるで独り言みたいだった。けれど、その声音には、少しだけ揺れが混じっていた。ため息をつくように続ける。)

“悪役”って、結局誰かの正義の裏側にされるだけだって知ってる? ──あたし、そういうの、もううんざりなんだよね

(ペットボトルのキャップをくるりと回しながら、今度は真正面から会長を見上げる。その目は、強がりと疲れが綯い交ぜになったような、でも芯のある光を宿していた。)

だから……あんたみたいな“やさしい悪役”って、逆に一番タチ悪いんだけど

(言葉に棘はあるが、どこかそれは“慣れてきた”ことへの警告でもあった。──慣れたくなんてない。甘くされたくなんてない。なのに、少しだけ期待してしまう自分が、何より怖い。)

(沈黙がひとつ、ふたりの間に流れる。)

……でも、ありがと。今日は送ってもらう。もう遅いし、変な人に絡まれると困るしさ

(それが冗談か本音か、彼女自身にもわからないままに口にした。ほんの少しだけ、柔らかなものが表情に滲んだ気がして、でもその“隙”を悟られたくなくて、すぐにそっぽを向いた。)




>82 階 千暁

 ……はぁ? 飴玉二、三個で情報漏洩すると思ったら、舐めすぎでしょ。

(差し出された駄菓子の袋をちらと見下ろし、カカオは鼻先で笑った。わざとらしく肩をすくめて。けれど完全には拒まない。脚を組み直す音が、わずかに相手の言葉に気を許した証)

でもまあ……こないだのラムネはまあまあ美味しかったし、気分で“入場”は許可してあげてもいいけど。

(カカオは棒付きキャンディを舌で転がしながら、すっと顎で示す。暗黒結社のアジトがあるという教室棟の一角)

ただし、今日の“見学料”は割り増しだから。おしゃべりだけで済むと思わないでよ、名探偵くん。

(視線を戻すと、ようやくその目にいたずらっぽい光が宿る。ふわっと笑って、どこか試すような声音で)

……そもそも、あなたみたいな人、うちの連中がほっとくと思う?

(そう言うと、ポケットから取り出したカカオ色の手帳をひらりと揺らして見せた。表紙には、何やら見覚えのある校章――ただし、上からラメ入りのシールが雑に貼られている)

 ようこそ、“反体制研究同好会”へ。……今日から君は、仮入部員ってことでいいよね?

(あくまでカカオ個人の判断での仮入部扱いであることは、彼女の匙加減次第という含みを持たせて。)



84: 一宮 和久 [×]
2025-05-30 18:26:19



>81 伊多狩 秀

(あっという間に暴れる猫を宥め落ち着かせたあの手腕が、以前より動物と触れ合う機会があったが故だと知るとより羨ましさは募る。だが変えようのない体質を嘆いたところで意味はなく、密かに諦めの息をついて───刹那、何故かこちらへにじり寄り始めた彼の動きに小さく目を開いた。無論、その腕には黒猫が抱かれたままで。差し出していた手を咄嗟に引っ込め、彼が近付くごとにこちらも一歩ずつゆっくりと後退していき)

っ……いや、俺はいいよ。また逃げられたら困る───というか、伊多狩ってそういう顔もするんだ。…楽しそうだね?

(この場を走り去るのは簡単だが、彼の意地悪く切り替わった表情を前にその手段は悪手な気がして。珍しいその態度に内心で動揺しつつも表面上は微かに眉尻を垂らすのみで堪え、話題を逸らそうと言葉を付け足す。ある程度の距離は保ったまま彼の端正な顔を観察するように瞳へ映し、それから猫の様子を窺うべく視線を下げた。先程より近付いたからだろうか。久々に近くで見る小さく丸まった体とその毛並みに胸を擽られ、一瞬動きを止めたかと思えば直ぐにぱっと片手で口元を覆い、緩んだ唇から思わず漏れ出た言葉と共に軽く顔を背けて)

……まじでかわいい。


>82 階 千暁

(慎重な足取りで階段を下りてくる男子生徒の様子に、上からでは画用紙に反射した光の見え方が違うのだろうか、と疑問符を浮かべながらも一先ず手元の紙を拾い上げていき。突如、頭上で人が倒れる音が響いてくると直ぐさま顔を上げ、視界に飛び込んできた“何か”を咄嗟に受け止めた。ガサ、と鳴った袋を一瞥して中身がお菓子である事を確認し、一旦階段下の端に置いて急いで彼へと向き直る)

───君、すごい音したけど大丈夫?頭とか打ってない?…ごめんね、別の階段から下りるよう勧めればよかった。念のため保健室で診てもらおう。

(前もって忠告を投げても踏み滑ってしまうほど上からの視界は悪かったのだろうか。倒れている彼の元へ駆け寄って申し訳なさげに上から顔を覗き込み、見覚えのある羽織───そして黒と白銀が混ざる独特な髪色から、ゔぃらん部の部長と親しい間柄の生徒であると改めて確認を。妙な悪戯を仕掛けるのは構わないが、これはまた注意が必要だろう。内心で呟きながらも傍らへ膝をついて彼の肩へ片手を添え、ゆっくりと上体を起こすのを手伝い)


>83 来栖 カカオ

本音、か。───それもまあ、否定はしないよ。

(彼女の揺れる銀髪が気ままな猫のようで、自然と追っていた視線を一度瞬くことで切り。振り返らないまま投げられた言葉を反芻する。確かに互いの腹の中を探り合うような“言葉遊び”自体はそこまで得意ではない───が、別にしないわけでもない。彼女に向けた言葉の数々の中に本音がどれだけ混ざっていたのか、それらも含めて曖昧さを残すような呟きを小さく落とし。それが彼女の背に届いたかは分からないが、離れていくその後ろ姿を追うことはせず、見えなくなる前に視線を伏せるとこちらもゆっくりと踵を返した。手に持ったペットボトルを持ち直しながら、数回のやり取りだけで感じた彼女への興味深いという感情にそっと笑みを浮かべて)

(/背後より失礼します!一旦切りが良さそうなので、続きなどなければ上記は読み流していただいて大丈夫です。また新たに数日後等々、文を投げていただければ絡みに行かせますし、こちらから投げる事も可能なのでお好きなように…!)




85: 仙道 凛 [×]
2025-05-31 02:47:26

>82 階 千暁様 ALL様
(/お声掛けありがとうございます、こちらから絡みに行けずすみません…!確かに、情報共有や収集ができる仲間になれそうですね…!是非とも、お願いします!それと、返信は今現在作成中です…遅れてすみません!)

86: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-31 06:31:15

>84 一宮 和久
(/こちらこそ、いつでも投げ返してもらえるの嬉しいし、こちらからもまた書きたくなったらふわっと送らせてください…!)

>all様
(絡みが薄れかけてきている方々に向けてall文作成中です。しばらくお待ちください。)

87: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-31 12:47:51

(/all文投下しておきます。)>all様
(夕方手前の昇降口。ざわつく音と、誰かの笑い声。
その喧噪の中、ひとりだけ波に溶けずに立っている人影があった。──カカオだった。何をするでもなく、昇降口横の掲示板を見ている。そこに貼られているのは、どこにでもある貼り紙たち。落し物、部活の変更、図書室からの返却催促──彼女の視線は、その中のどれかに留まるわけでもなく、ただ一拍、二拍と静かに時間だけが過ぎていた。ふと、ポケットに手を突っ込み、何かを探す素振り。でも見つからなかったのか、すぐに手を引っ込めて、肩をすくめる。……そして、静かに── 一枚の紙切れを、手に取ったマスキングテープで掲示板の片隅に留める。テープの柄は、小さな「ガム」「ラムネ」「アップルグミ」「ポップコーン」の順に並んだイラスト。甘いお菓子ばかりが並ぶ、ちょっと子どもっぽくて、だけどどこか毒気もあるような柄だった。それが、落とし物の貼り紙としては少しだけ、浮いていた。誰かに見てほしいのか、見てほしくないのか。その距離感が、曖昧なまま。貼られた紙にはこう書かれていた。)


『落とし物:甘いやつ。拾った人、食べていいよ。
期限、今日の放課後まで。』


(それを書いた後、彼女は後ろを振り返ることもなく、昇降口の外へ歩き出す。足取りは重くも軽くもない。けれど、昇降口のベンチの前だけは、ほんの少しだけ──歩幅を小さくした。そこには、小さな紙袋がひとつ。何の変哲もない茶色の紙袋。けれど、ちゃんと中身は冷えている。だけど袋の中身はGinger candy「生姜キャンディ」Rum chocolate「洋酒入り」Almond dragee「アーモンド菓子」Peanut brittle「ピーナッツの飴がけ」彼女は振り返らない。拾われるかどうかも、気にしていないようで。でもどこかで、「見つかる前提」だったような──そんな気配も残して。)

 (カツ、カツ、と靴音を残して、そのまま視界から消えていった。)



88: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-31 16:45:15

(/連続投稿失礼します。次の日の早朝ということで追加でall文出しておきます。)>all様

(『翌朝──まだ誰もいない昇降口にて』朝靄がガラス越しに校舎を滲ませる頃。昇降口の扉が、そっと開いた。足音はない。ただ、微かな衣擦れと、空気を押すような気配だけが、そこに差し込んだ。カカオだった。制服の上から羽織ったフードつきのジャケット。
少し長めの袖口から指先を隠すようにして、彼女はベンチの前に立つ。昨日、自分が置いていった紙袋は、もうない。拾われたのか。捨てられたのか。あるいは、気づかれずに片付けられたのか。彼女はそのどれにも頓着しない様子だった。代わりに、掲示板のほうへゆっくりと歩み寄る。昨日貼った自作の落し物掲示──「拾った人、食べていいよ」──それはまだ、マスキングテープで掲示板に留められていた。「ガム」「ラムネ」「アップルグミ」「ポップコーン」。色とりどりの、子どもじみた甘い絵柄。カカオは、その一角に、もうひとつだけ付け足した。細く、目立たない黒いインクのペンで。)


『 "Missing letters matter more than found ones."』


(書き終えると、彼女はしばらく指先で文字をなぞった。消えやすいインクの感触と、紙のざらつきを、ただ確かめるように。それから、何も言わず、何も表情に出さず、くるりと踵を返す。……その背中に、ひとつの感情が通りすぎる。成功か失敗か。注目されたか否か。そんなことではない。これは仕掛けであり、記録であり、彼女自身の証明だった。彼女は、昇降口のベンチの前を通りすぎるとき──ほんの一瞬だけ、目線を下げた。何もない空間に視線を落とし、何かを読み取るように。その場を通り抜けるとき、息が白くなる。まだ空気が冷たかった。カツ、カツ、と靴音だけを残して、静かに屋上の階段を上っていった。そこにはもう、“甘いやつ”も、“紙袋”も、“誰の目線”もなかったが──掲示板の片隅の英語だけが、彼女の存在をひとつ、確かに刻みつけていた。)


89: 来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-06-03 05:14:00



(/正直、このまま終わってしまうのは惜しいなと思っています。このall文には、まだ続きがあります。もしどなたかと、ここから一緒に進めていけたらとても嬉しいです。)

(/ロルの状況としては、こちらから絡みに行っている形になっていますが、もし今までのやりとりが抱えきれないと感じた方は、無理に引っ張らずにそっと離れていただいて大丈夫です◎逆に、「もう少し絡んでみたいな…」という方がいれば、もちろんそのまま続けていただいて構いません!進行中のイベントは、途中参加・後追いでも大歓迎です!)

(/では次にカカオのイベントについて説明させてください。)

イベントの目的
このイベントでは、日常の枠を超えたキャラクター同士の新たな交流を楽しむことを目的とする。
普段の会話や関係性に加え、「共同で謎を解く」ことで、予想外のやりとりや知恵の融合が生まれることを狙う……ので、正解にたどり着かなくてもOK。

概要
『お菓子な謎解き事件』
カカオが仕掛ける奇々怪々な謎解きが、2日程発生。
参加者は、その謎に挑みながら真相を探る。

進行イメージ
・カカオがこの後2日程、不思議な謎を仕掛ける
・時間経過はレスの進行具合でこちらが進めます。
・参加者は、それに沿って謎解きを進めていく
・他キャラクターの知恵を借りてもOK!
・イベント期間中、カカオは「犯人」ではあるが、証拠不十分のため追い詰めることはご遠慮願います。謎解きを楽しむ形で進めてください!


(/その他質問等あれば受け付けしますので遠慮なく申し付けくださいorz)


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