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自分のトピックを作る
73:
来栖カカオ [×]
ID:f23dc50ef 2025-05-28 17:08:09
>70 一宮 和久
(冷えたペットボトルを挟んでいた指に、そっと重なる温もり。──意外な接触に、一瞬だけ瞳が細められる。彼の反応を探るために仕掛けたつもりが、今度は自分の方が距離を詰められた格好だ。和久の手のひらは驚くほど静かで、熱っぽくも強引でもない。ただ、彼女の遊戯に付き合うように穏やかに重ねられているだけ。それがかえって、くすぐったくて、少しだけ──悔しい)
(けれど、崩れない。でも逃げもしない。そして、返ってきたのはまるで逆にこちらを試すような問いだった。あたしが何を言われたら満足するのか? どんな言葉なら気が済むのか?──なんてずるい。そんなの、こっちのセリフじゃん)
……
…………。
(けれどカカオは、にぃ、と唇の端を持ち上げると、ほんのわずかに眉を下げる。挑発から一転、やや呆れたような、けれどどこか艶のあるトーンで)
ふふ……そーゆーの、得意だよね。一宮先輩ってさ、“効きそうなセリフ”選ぶの。丁寧に、やさしく、逃げ道つけてくるの。
(逃げ道、ではなく──“余地”。ここで照れろ、と。ここで揺れろ、と。わかってるよ、そんなの。けれど、彼がヴぃらん部の宿敵である事実は変わらない。彼女にとって和久は、見ていて面白い相手だ。よく練られた返しをしてくる、観察していて飽きないタイプ。でも、惹かれているわけじゃない。だからこそ──)
でもさ、もし“甘い罠”が欲しいなら……あたし、自分で作るよ。
(重ねられた手にそっと力を入れて、ほんの一瞬だけ強く握る。そして──ぴたりと触れていたその体温を断ち切るように、するりと自分の手を抜いた。彼の目を真っ直ぐ見つめながら)
気まぐれな猫ってのは、そういうもん。…ね?
(いたずらっぽくウィンクしてから、ひらりと後ろに一歩下がる。遊びのカードはまたひとつ、切られた。けれど、勝負は終わってない──そんな気配を残して、風のように表情を変えて)
>72 常盤 刹那
(……やられた。完全に、一本取られた。彼女の中で“何か”が静かに崩れていく音がする。それは怖い。でも、不思議と嫌じゃない。)
……ほんと、ずるいんだから。
(刹那の目を見たまま、ふっと小さく笑った。嬉しい、とも違う。負けを認めるような笑み。けれど、唇の端はほんのり震えている。自分でもどうしようもないほどに。)
“どろどろに壊してあげる”ってさ──
そう言ってくれるの、きっとあたしだけだって……わかってるくせに。
(彼女の声は、静かに、でも確かに心の奥に触れる温度で。もう逃げられないって、カカオ自身が一番よく分かっていた。)
……じゃあさ。
(そっと、刹那の手を取る。今度は自分から。その手を、自分の頬に当てて──ぎゅっと、目を閉じた。まるで、壊される準備をするみたいに。)
壊していいよ。
ただし……責任は取ってね?
(ゆっくりと目を開く。そこには、いつもの生意気さはない。代わりに浮かぶのは、覚悟と──ほんの少しの、震え。)
あたし、初めてなんだ。
“壊れてもいい”って思えたの。
(声は小さい。でも、その分だけ真っ直ぐで、重かった。それは告白であり、命令であり、彼女の精一杯の「信じる」の形。)
だから……
壊れるとこ、最後まで見てて。
(唇が、わずかに笑う。けれどその目は、ずっと真剣だった。少女の中の、恋という名前の猛毒が、静かに全身に回っていく。)
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