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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
601:
ミミ [×]
2025-01-28 00:12:53
>599
あはは、まぁ商人の方は過去の経験を活かせて半分趣味でやってる副業なので、大変ではないですよ?それに…クレア一人だけだったら、大変だったでしょうし…
(ミミ達もティアの後に続いて馬車に乗り、ティアの向かい側の席へ移動し隣にクレアをそっと座らせて自分も席について。端から見れば商人も兼業していると忙しそうに見えるが、ミミ曰く忙しくて大変というわけではなく半分趣味でやってる。何なら、昨日ギルドに帰る前にとある村で商売をしてきたばかりだ。この依頼を受けたのはクレアがミミを同行者に選んだという理由ではあるが、今日あったことを振り返り、隣で寝ているクレアを見ながらついてきてよかったと微笑みながら呟き)
あ…えーっと……よく眠れた?
(後半から眠っていたことで存在感が薄まり、その上強敵と対峙したことによって完全にユリウスのことを忘れていたミミ。ユリウスの様子から、恐らく強敵に立ち向かわなかったことに対して負い目を感じてどう接していいかわからない…といったところだろう。何か気の利いたことを言おうと約2秒程思考したが、ユリウスが寝ている光景しか思い浮かばない。思考の末、苦笑いを浮かべながら諦めてよく眠れたかと尋ねて)
602:
レド [×]
2025-01-28 21:40:01
>600
ちょっ、レイラさん!?…………レイラさん、あなたはとてもいい人だな。「私達」、か。家族は小さい頃に亡くしたけど……また新しく出来たかもしれない。
(まさかレイラが抱きついて来るとは想定外だった。慌てふためいて顔を赤らめながらもそのままレイラの抱擁を受け入れて。酔ってるからか?身体が暖かい。しかもクレアさんと引き合わせるとまで約束してくれるなんて。本当はすごく優しい人なのかも……肌と言葉の両方でレイラの優しさを受け取ると、両手をだらんと下げ、全身の力をすっかり抜いて彼女に身を委ねる。そのまま目を閉じると、レイラの事が自分が幼い頃に亡くした家族のように思えると呟いて)
603:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-01-29 12:58:39
>601
仕事が…趣味…?やはり外の人は逞しいのですね…
(商人の仕事を半分趣味だと言われると、ティアは理解が及ばないといった様子で首を傾げた。労働も趣味もないティアが理解するには少々難しい事柄であったのだろう。しばらくの沈黙の末に結局は考えることを放棄して外の人間は逞しいものなのだと結論付けた。)
う、うん…!お陰様で…
(ミミによく眠れたか尋ねられたユリウスはブンブンと頭を振り食い気味に返答した。道中にミミの琴線に触れて怒らせてしまった為に言葉を返して貰えるとは思っていなかったのだろう。なぜ怒らせることになったのか、外の世界を知らないせいでユリウスがそれを理解するのはきっとまだ先であるが、安心したように胸を撫で下ろす姿から案外その内面は純粋なようだ。)
604:
レイラ [×]
2025-01-29 13:12:21
>602
よしよし…私のことは姉だと思ってくれて構わないぞ。フッ…姉より背の高い弟と言うのは少々気に食わんがな。
(自身に身を委ねられると、そのままレドの頭に手を回して優しい手つきで撫で下ろす。改めてレドの顔をよく見てみると、その整った顔立ちに心臓の鼓動が早くなるのを感じたレイラは、これは酒のせいだと心の内で自分に言い訳をしつつ少しでも緊張を紛らわそうと、口角を小さく釣り上げて姉より大きい弟は気に食わないと冗談を言ってのけた。)
605:
ミミ [×]
2025-01-30 01:56:32
>603
逞しいって、初めて言われましたねぇ…聖女様もいつか理解できる日が来ますよ、きっと。
(恐らく仕事を趣味感覚でやることに対して理解できてない様子のティアに苦笑いを浮かべて。労働はともかく、娯楽がないこの聖教国で育ったのだから無理もないだろう。逞しいと言われたのは初めてだったミミは少し嬉しそうな笑みを浮かべて、仕事を趣味の感覚でするということをいつか理解できる日が来ると告げて。その時はきっと、この国から解放された後だろう…)
そっか…今はクレアが寝ちゃってるから、此処から頑張らないとね。帰るだけだけど、帰り道に何があるかは分からないし…
(食い気味に返答し、安心したように胸を撫でおろす所を見て思い出したが…ユリウスもこの国で育ち獣人のことを同じ人間として見てないから仕方ない、わかってはいたが仲間や友人を大切に想うミミはどうしても許せなかったことを。今はあの時よりも落ち着いており、ユリウスが獣人のことや自分がしてきたことを理解するのはまだまだ先だろうと真剣な表情で考えており。すぐにいつもの表情に戻り、馬車の窓から見える外の景色を見ながら「まぁ、何もないのが一番だけどねぇ…」と付け足して)
606:
レド [×]
2025-01-30 06:43:42
>604
またまたぁ。満更でもなさそうじゃないですか。へへっ、俺もこのままこうして…………
…………ってちがうちがう!会食!
(レイラに頭を撫でられるまま、緩みきった顔で彼女をからかって。撫でる手が優しい、なんかいい香りがする。すっかり安心しきるとレイラの腕の中で寝息を立てて…………………いる場合ではない!本来の目的を思い出すと、すっとレイラの両肩に手を置いて彼女を引き剥がし、慌てて席を立ち)
れれ、レイラさんもからかわないでくださいよ……い、いけないな。お互い酔っ払っちまって……
(水差しとグラス2つを乗せた盆を手に席へ戻り、お互い酔っ払ったからと片方のグラスに水を注いでレイラに差し出して。確かにレドの顔もすっかり赤くなって、挙動も落ち着かなくなっているが……レドの方は本当に酒酔いが原因なのだろうか?)
607:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-01-31 14:11:31
>605
そうですね…私もユリウスもきっと知るべきことがまだまだ沢山あるのでしょう。ですので、これからもぜひ外の世界の先生として様々な知識のご教授をお願いしますね。
(ミミとのやり取りを通じて自らの無知を自覚し益々外への憧れが強くなったティアは、視線はミミに向けたまま口角を少し釣り上げて隣にいるユリウスを抱き寄せると、今後も外の知識を提供してくれないかと打診した。ユリウスと共に成長する必要性を感じたティアはこれからも護衛が必要になる度に理由を付けてミミ達を指名しようと考えているのだろう。それだけでなく、ユリウスがいる為口には出さないが定期的にミミと接触すれば何かしら国を脱出する算段がつくのではないかという淡い期待を持ってのことであった。)
608:
レイラ [×]
2025-01-31 14:54:53
>606
…ははっ、すまない。少々子供扱いが過ぎたようだな。だが、私を姉と思って良いというのは本当だぞ。これからも甘えたい時は存分に甘えるといい。
(両肩に手を置かれたことでレドのことをより異性としてはっきり意識したレイラは、引き剥がされてしばらくは頬を紅潮させて固まっていた。レドが戻ってくるなり平静を装いグラスを受け取ると可憐に笑って見せる。レドを子供扱いしたことを詫びつつも、姉と思って欲しいのは本心のようで自信満々な勝気な表情で自身の胸にポンと手を置くと、これからは存分に甘えていいと宣言した。)
さて、そろそろ楽しい時間も終わりのようだな…会計は私に任せて会食に向かうといい。今から馬車で向かえば調度良い頃合いだろう。
(すっかり日は暮れて会食の時間が迫っていた。レドとの別れが惜しいレイラは頬をプクッと膨らませて露骨に拗ねているのが分かる。感情こそすぐ顔に出るが、頭ではレドを送り出さなければならないことを理解しているレイラは頬杖をついてレドの顔を見据えると、会計は自分に任せて会場に向かうように促した。会場の詳細については招待状に記載があり、場所は王都に置かれた高級料亭「豊穣亭」。ギルドから馬車で小一時間程の距離である。)
609:
ミミ [×]
2025-02-01 02:05:07
>607
もちろんいいですよ、私が知ってる外の世界のこと全部教えますよ。…約束も、必ず果たしますからね。
(2人が聖教国から出ることを考えれば、今から外の世界のことを知るべきだろう。この場でクレアとティアだけが知っているが、ミミは人間よりも寿命が長い半獣人。既に500年生きており、その分外の世界の知識も豊富だ。ティアのお願いに優しく微笑みながらもちろんと答えて、道中ティアと聖教国からから出すという約束をティアにだけ伝わるような言い方で、真っ直ぐな眼差しで必ず聖教国から解放すると再び誓って)
610:
レド [×]
2025-02-01 21:30:28
>608
やれやれ、もう時間か。ふふ、俺も頼もしい姉ができて嬉しいです。これからもぜひ……
と言いたいけど、この後始末はさすがに何とかしてくださいよ……てかこれ出禁になるんじゃ……
(会食の相手は憎たらしい奴、正直気は乗らない。だが自分をクレアさんと引き合わせるとまで約束したレイラさんのため、行かねば。自ら水を注いだグラスを一気にあおって気合を入れつつも、レイラの姿を穏やかに見つめて。今まで彼女の事は傍目でしか見たことが無かった。近寄り難い人間だと思ってたけど、こんなに人懐っこくて可愛らしい姿を見せるんだ……と惹かれつつあったが、レイラがひどく荒らした周囲の惨状に目が行くと、急に呆れ顔になって。憧れのクレアをクレアたらしめる品行方正さとは無縁の振る舞い、レドの中で芽生えつつある「何か」を冷めさせるには十分な有様である……)
611:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-02 07:09:29
>609
その時を楽しみにしておりますね。
(真っ直ぐに向けられた眼差しから約束に対するミミの本気を感じ取ったティアは上品に自身の頬に手を添えると、満足そうに微笑み期待の言葉を寄せた。一方で、ミミもティアも肝心な言葉をあえて伏せている為にティアの腕に包まれたユリウスは終始キョトンとした表情を浮かべていた。)
うぅ…ごめんなさい、お父様…訓練頑張るから…殴らないでぇ…
(心地良い寝息を立てていたのも束の間にクレアはミミの腕にギュッと抱きついたまま険しい表情で唸されていた。幼さを感じる口調の寝言から察するにおそらく幼少期の夢を見ているのだろう。クレアがかつて騎士団で高位の役職に就いていたことはそれなりに知られた話であるが、クレア自身があまり過去を語らない為に、どう過ごし何を感じてきたのか、そういった内面は秘密のベールに包まれている。寝言とは言えこうして蓋をしていた内面の一部を吐き出したのはミミに信頼を寄せている証であった。)
612:
レイラ/アリシア [×]
2025-02-02 07:51:15
>610
あ、案ずるな…弁償はするつもりだ……そ、そんなことよりも早くしないと王都へ向けた便が終わってしまうぞ…!私の代理を引き受けた以上は遅刻も欠席も認めないからな…!
(レドが呆れ顔を見せたことでやっと自分が引き起こした惨状を不味いと認識したレイラは、額に汗を流し目を泳がせ明らかに動揺しながらも気丈に振舞おうと強がりを見せた。動揺を悟られまいと矢継ぎ早にレドを急かすその姿はなんとも出来の悪い姉である。パーティーで最年少だったレイラが真に姉になるのはまだまだ先になりそうだ。)
同時刻 王都「豊穣亭」
これでよし…人間は笑顔を好むと言いますからね。努めて友好的に振る舞い計画に必要な人脈を築くとしましょう。
(王都一と名高い高級料亭の一室にて、招待客用の十数個の席にはまだ誰も着いておらず、闇夜によって鏡のように自身を写す窓ガラスに向かってアリシアは一人表情を作っていた。艶やかな金髪に透き通るような碧い瞳、同じライデンの血筋だけあって姉妹かの如くクレアに通じる多くの特徴を備えたその容姿は例えるなら人形のように整ったものであった。しかし、釣り上げた口角とは裏腹に何処までも人を見下すような瞳の奥の底知れない冷たさは、彼女が明らかにクレアとは異なる存在であることを示していた。)
613:
ミミ [×]
2025-02-02 15:14:59
>611
えぇ…
…クレア?……子供の頃の夢を見てるのかな……?
(約束の内容を言わずに伝えたが、案の定ティアにだけ伝わり笑みを浮かべており。ただ、ティアをこの国から連れ出すにあたって2つの問題がある。一つは、ティアの家族を探すこと…ティアは故郷のことを覚えていないため手がかりがない。閉鎖的な聖教国に協力者を送るのも難しい、探すなら今後もティアの護衛を受けて家族の場所を探す必要がある…もう一つは、ティア達が聖教国から解放した後命を狙われる可能性があること。今までは連れ戻されると考えていたが、聖教国内でかなり高い地位にいるカグラのことを考えれば消させる可能性が高い。どうしたものかと考えていると、隣で寝ているクレアの寝言が聞こえてきて。行きにも寝言を言っていたが、今の寝言は真逆のこと…クレアがかつて騎士団に所属していたことは少し知っていたが、子供の頃から厳しい訓練をしてきたのがわかる。寝言の内容から家庭環境が良かったかどうかもわからない…そっとクレアの頭を撫でながら「大丈夫だよ、誰も殴ったりしないから」と優しく告げて)
614:
レド [×]
2025-02-03 07:14:16
>612
ふふふ、行きますって。勇者様に恥をかかせない振る舞いには心得ありますから、後始末が済みましたらゆっくりお休みください、閣下。ってね。
さて……レイラさん、あなたはいい人、本当の姉のような人だ。今日は勉強になりました。噂に惑わされず、腹を割って話し合えば分かり合える、と……また会いたいな。
(自らが引き起こした惨状にあたふたしているレイラが可愛くて思わず笑みをこぼして。クレアさんが可愛がる理由がようやく分かってきた。もっと一緒にいたいが、レイラさんの言う通りそろそろ行かないと。すっと立ち上がり外へ出ようとするが、何か思い出したかのように出入口で立ち止まるとレイラに向き直り、今日会えて嬉しかったことを告げて。その表情は年相応のカラッとした笑顔……こんな顔するの何時ぶりだろうか。話し終わると「じゃあ行ってきます!」と手を上げて、馬車に乗り込むべくギルドを出て日暮れの街中へと歩み出し)
615:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-03 16:57:50
>613
…ふふっ……スー…スー…
(ミミに頭を撫でられると険しい顔から一転してクレアの表情は次第に柔らかくなり、幸せそうに小さく口角を釣り上げては再び心地の良い寝息を立てた。無意識下でもクレアにとってミミの存在は大きな励ましとなっているようだ。)
ご提案なのですが、次の依頼からも常にユリウスを同行させるのはどうでしょう?彼女がいれば依頼の合間の自由時間を有意義なものに出来るでしょうし。
(クレアの様子が正常に戻ったのを見届けて、魔眼の力によってミミの懸念を察したティアは聖教国脱出の計画を進展させるべく口を開いた。自分の故郷を探す為にはまずミミが国内を自由に動ける必要がある。その為には聖教国の人間の同行が必須だが、立場上ティア自身が同行するのは監視の目もあり現実的ではない。一方で異端審問官であるユリウスなら疑いを向けられることもないだろうと考え今後も依頼の際にはユリウスを同行させることを提案したようだ。勿論ユリウスに計画を勘づかれるリスクはあるものの、これまでのユリウスの言動からデートなどと適当な建前を言えば純粋に信じそうなものである。)
616:
レイラ/アリシア [×]
2025-02-03 17:45:25
>614
ああ…また何時でも会いに来るといい。姉として歓迎してやる。
(レドに笑顔を向けられたレイラは頬を真っ赤に染めて、胸のときめきで暫く呆然と立ち尽くした。異性に耐性のないレイラにとって顔立ちの整ったレドの笑顔の破壊力は相当なものであったのだろう。大きく息を吸って正気を取り戻すと、まだ頬に赤みが残ったまま笑顔を作り、小さく手を振ってレドを見送った。レイラにとってもはやレドは本物の弟同様に愛らしい存在となっていた。)
…ええ、きっと貴殿の武勇は陛下のお耳にも届いていることでしょう。
(まだ会食の開始時刻までそれなりに猶予があるにも関わらず騎士という生き物はせっかちなもので、部屋の中央に置かれた長机を中心として配置された座席には二つだけ空席を残して他は招待された騎士達で埋まっていた。招待客は錚々たる面子であり、主に騎士団内の高位役職者で占められ、特筆すべきは王国騎士団長次席補佐官や王国十騎士でアリシアと序列の近い第九席・第七席が参加していることである。第八席が呼ばれていないのは彼が獣人故だろう。その理由は明らかでアリシアの剣の柄に刻印された黄金の天秤(聖教国の国章)が答えである。多種族が共生するこの国で聖教国の国章を掲げるなど、王国の在り方に対する挑戦として捉えられても可笑しくないが、騎士の身でありながらそれでも平然と掲げられるアリシアは常軌を逸しているとしか言い様がない。しかし不思議なことにアリシア自身その仕事ぶりや人柄に定評があり、今も招待客である先輩騎士達に上品な愛想笑いを浮かべながらお酌をしていた。)
617:
ミミ [×]
2025-02-04 01:13:03
>615
ふふ…よかった、いい夢を見てね…。
(自分の言葉が届いたか、若しくは撫でられたからか…はたまた別の何かか。不明だが、クレアの表情が幸せそうな柔らかい表情に変わったのを見ては少し安心したような笑みを浮かべて、目的地に到着するまでの間、いい夢を見てと囁いて)
…!いいかもしれませんね、聖教国は滅多に来れない場所ですし…この国に詳しい子が居てくれた方が助かります…!
(恐らく自分の考えを察したと思われるティアの発言を聞き、その発言の意図をすぐに理解したミミはこの国について詳しくないから詳しい人が居た方が良いという理由で提案に乗り。当然、上手くユリウスを誘導してティアの家族の場所を調べるつもりだ…脱出する方法は幾らでもある、場所さえわかってしまえばいい。だが、聖女の出身地や家族の情報が記録された書類等は間違いなく重要機関にある。ティアのような能力を持つ者や、カグラやダンテのように僅かな情報から半獣人だと見抜く洞察眼を持つ者がいないことを願うしかない…。)
618:
レド [×]
2025-02-04 12:49:09
>616
(王都行きの馬車に乗り込んだレドは、目を閉じ腕を組みながら考え事にふけっていた。レドのような平民では到底訪れる機会など無い王都の高級料亭での会食、ましてや騎士階級を相手取る緊張を紛らわす意味もあるが、何より主催者、アリシア・ライデンが気に入らないのである。敬愛するクレア・ライデンからリーダー……否、想い人を奪ったのが神竜であるならば、アリシアの一族はクレアから騎士の名誉と帰る家を奪った仇敵だ。騎士として類稀なる実績を残したクレアを一門として支えるべきところを奸計で追い払うような奴。近衛隊だか王国十騎士だかの地位も、実力でなく裏工作で掠め取ったザコに違いない……思っただけでも腹が立つ。)
……奴とその親父を殺(と)る。そして実家を取り戻す。そうすれば、クレアさんの心も安らぐだろうか。
「えへへ…今まで色々ありましたが、また生まれた家でゆっくり眠れそうです。」……と。
(何やら物騒な事を呟いてはブンブンと首を振る。いやいや部外者が先走ってはかえってクレアさんを害してしまう。ましてや今回はレイラさんの代理で赴くのだ。彼女に迷惑をかけてはいけない……そ、そのぅ、また会いたいし。と頬を赤らめ、モジモジしながら思い直していると、馬車の揺れが減り始めたのを身体で感じ取った。道の整備が行き届いた場所……王都に入ったのだ。程なくして到着した停留所で下車すると、風雅ながらも厳かな街並み、ギルドとはまるで別の国のような風景を見渡しながら歩を進める。ここが王都、クレアさんの故郷……身が引き締まる思いだ。)
「勇者」レイラ・ハート補佐役、レドと申します。本日はレイラの名代としてアリシア・ライデン閣下の御席へ参りました。
(やがて会場の「豊穣亭」 に辿り着くと、受付に自らの名前を加筆したレイラ宛の招待状を手渡して。丁寧な言葉遣いに、きりっとした表情、ぴしりと決まった姿勢……これで鎧を纏っていたら騎士として通じるであろう振舞いだが、内心は穏やかではない。本来会食に代理を寄越すなど失礼な行為。代理という無理が通るほど「勇者」のネームバリューは凄いんだろうなレイラさん!?……と。)
619:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-04 20:09:46
>617
やったぁ~!これからもミミちゃんとデート出来るんだねぇ。仕事で国内の色んな所に行ってるから案内は任せてね~。
(ティアの提案に乗り気なミミの反応を見て、能天気にミミとのデートを楽しめると考えたユリウスは目をキラキラと輝かせて喜びを顕にした。仕事柄国内の様々な地域に派遣される為、自身の胸にポンと手を置くと自信満々なドヤ顔で案内は任せてと豪語する。)
ふふっ、では決まりですね。任せましたよユリウス。
(ミミが自身の提案に同意しユリウスも乗り気な様子を見せたことで計画の進展を確信したティアは上品に口元に手を添えて微笑んだ。今まで夢物語りのように漠然と憧れていた外の世界に一歩近付いたことはティアにとってこれ程までにない高揚感をもたらしたようだ。)
620:
アリシア [×]
2025-02-04 21:09:30
>618
名代…ですか。確認致しますので少々お待ちください。
(会食に代理の人間を出席させるという異例の事態に受付嬢は困惑した様子で表情を引き攣らせた。良からぬことを企む不審者の線も考えたが、手渡された招待状は明らかに本物であり、レドの振る舞いを見る限り不審な点は見当たらない。門前払いする理由もなく、判断を主催者であるアリシアに仰ぐべく受付嬢は足早に一時離席した。)
お待たせ致しました。ライデン様からのご許可を頂きましたので会場までご案内致します。
(戻って来るなり受付嬢は「お待たせ致しました。」とぺこりと頭を下げてから淡々とした口調でアリシアの許可を得た事を報告する。要した時間は一分程であり、アリシアとの会話の時間を除けば移動時間は十数秒であろう。会場までの道中を全力疾走してきた事は明らかであるが息のひとつも切らしておらず、客人を待たせまいとする高級店勤務としてのプロ意識が余程高いようだ。そして、レドへ背を向けると会場までの道のりを先導して歩みを進める。通路の壁には美術館顔負けの絵画の数々が飾られており、この店の格が如何に高いものかを示していた。淡々と歩みを進めること五分、会場の前に辿り着くと純白の塗装に黄金のレバーハンドルと言った明らかに高級感漂う両開き扉を明け、レドに向き直ると「どうぞお楽しみ下さい。」と丁寧に頭を下げて中へと誘導した。)
ようこそレド殿。勇者様の名代でいらしたと聞いております。慣れない場に緊張していることかと思いますが心ゆくままお寛ぎ下さい。
(扉が開かれレドを視認するなりアリシアは先輩騎士達にお酌をしていた酒瓶を机上に置いて、客人として来たレドに主催者として颯爽と歩み寄った。やはりライデンの血筋だけありその顔立ちはクレアに通じるものがあり、仮に姉妹だと嘯いても誰もが信じる程であろう。レドの顔を見据えると上品に口角を釣り上げて歓迎の言葉を述べた。一見すると柔らかい物事の人物と捉えられるが、レドを見据えたその透き通った碧い瞳はクレアのものとは明らかに性質が異なる。機敏な者であれば気がつくことであろう、その瞳に宿る底なしの闇はまるで人を人とも思っていない、例えるなら獄中の重罪人のようなドス黒く濁った瞳であった。)
621:
ミミ [×]
2025-02-05 01:53:57
>619
ふふ、頼もしいねぇ。その時は色んな場所を案内してね、ユリウス!
(案の定ティアの提案をミミとのデートと捉え、喜ぶユリウスを見ては心の中でガッツポーズをして。異端審問官のユリウスならこの聖教国に詳しいはず、当然ティアの故郷等がわかる場所にも心当たりがあるはず…あとはユリウスにティアの故郷について興味を持たせれば、情報が手に入ることがほぼ確定したようなものだ。次の依頼でユリウスの言うデートをする時が来たら、案内をよろしくと笑みを浮かべながら伝えて。難しいと思われた脱出に大きな一歩を踏み出せた、恐らくティアは平静を装ってはいるが気分は高揚しているだろう…となれば、問題は脱出した後だ。カグラのような刺客が送られる可能性が高い…が、幸い自分の周りには強い者達がたくさんいる。自分も含めて、皆でティア達を守ろうと考えており。)
622:
レド [×]
2025-02-05 19:22:27
>620
かたじけない。
(どうやら参列を許されたようだ。真顔のままふっと一息吐いて安堵し、ギルドとはひと味違う内装や女中の洗練された有り様を目に焼き付けながら、受付嬢の後をしずしずと付いていく。そしてひときわ豪華な扉の先でアリシアと対面すると、その様相に目を見張った……なるほどレイラさんが気後れするわけだ。一見淑やかだが、そのドス黒い眼光はまるで殺人鬼、いや魔物のよう。そしてレイラさんの直情的なそれとは異なる、得体の知れない威圧感がある……ろくな人物ではない。しかもこれが剣士の模範たる清らかなクレアさんと似ているのがまた、紛い物を見せられているような嫌悪感を覚える……)
これはライデン閣下!「勇者」レイラ補佐役・レド、閣下に参列をお許しいただけること、光栄に存じます。本日はよろしくお願い申し上げます。
(が、そんな悪感情はおくびにも出さず、爽やかな笑顔でアリシアに一礼して。自分は本来門前払いされてもおかしくない立場。何はともあれ出席を許してもらえたことは感謝すべきだろう……これも社会勉強、と割り切ってこの場に臨む所存だ。)
623:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-07 06:56:07
>621
うん…!楽しみだなぁ。
(二人に頼りにされたことからユリウスは顔を赤くして照れた様子で頬をかいた。ミミとの国内旅行に心を踊らせながら、窓の外へ目を向けて想像を膨らませる。そうしていると景色の一部に既に大聖堂が姿を覗かせており到着が近いことを示していた。)
………
(大聖堂が近付くに連れてティアの顔色は徐々に悪くなり、終いには俯いて黙り込んでしまった。おそらく大聖堂へ帰ることが余程憂鬱なのであろう。依頼も終盤に差し掛かったことで、ミミ達との夢のような非日常が終わり、しばらくは欲望渦巻く聖堂内の政治闘争に心をすり減らされることとなる。窓の外に見える大聖堂を眺めるティアの瞳は只でさえ光を宿していないにも関わらず一層影を落とした。)
624:
アリシア [×]
2025-02-07 07:37:13
>622
これはご丁寧に有難うございます。まだライデンの名を背負うには若輩の身ゆえ堅い敬称はなしにしてアリシアで結構ですよ。さ、私の正面の席が空いていますので其方に腰掛けてください。
(冒険者は野蛮で粗暴、人間の中でも一際劣る連中だと考えていたアリシアだが、騎士と同等の礼節を備えたレドの振る舞いを見てその認識は改められた。まずはその見事な名乗りに対してこちらも一礼して返すと、続けて「"まだ"ライデンの名を背負うには若輩の身ゆえ」とまるでいずれは一族の当主になることを信じて疑わないかのような物言いで形だけの謙遜をした。愛嬌のある笑みを貼り付け淑やかに振舞ってはいるがその本質は傲慢であり、レドの見立て通りろくな人間でない片鱗が姿を覗かせていた。
招待した客人達とはレドが到着する以前に一定の関係を構築出来たと判断したアリシアはこれ以上相手の顔を立て媚びを売る苦行を続ける必要はないと考え、立場上気を遣う必要性が最も薄いレドとの会話に移行して残りの時間を消費することに決めたようだ。長机の中央の席に先んじて腰掛けると、勇者の為に空けておいたであろう正面の席を手で指し示してレドに座るよう促す。)
625:
ミミ [×]
2025-02-07 12:38:48
>623
…あ、そろそろ到着するみたいだね。何も起きなくてよかった、クレアを起こさないとね……?
(照れた様子のユリウスに微笑みかけ、つられるように窓の外へと視線を移すと大聖堂が見えて。移動の最中襲撃がなかったことに安心したように胸を撫で下ろし、そろそろ到着するため隣で寝ているクレアを起こそうとしようとしたところ、俯くティアの姿が視界に映り。よく考えれば、自分達が依頼を終えるということはティアがまたあの生活に戻るということになる。少し見えづらいが、暗い顔になるのも無理はないだろう…何かできないかと少し考えたところ、あることを思いついたミミ。)
…聖女様、護衛の依頼を出していただければまた会えますよ。そうだ、コレをあげます。コレを私だと思って、身につけててください。
(空いてる方の手で鞄の中を探り、目的の物を手にして笑みを浮かべながらティアに差し出して。ミミが差し出したのは、ブレスレットだ…黒いチェーンに銀色のプレート、プレートには刻まれた水色の文字があり。変わった配色だが、そのカラーリングは目の前にいるミミを連想させる…チェーンの余った部分は垂らしており、チェーンの先には銀色の小さな鈴が付いている…これは、ミミの尻尾を表現した物だろう。)
626:
レド [×]
2025-02-08 08:06:29
>624
なんと対面の席をお許しいただけるとは。恐れ入りますアリシア様。それでは……
(か~~!「まだ」だとよ。超野心家じゃねぇか!クレアさん追放も嬉々として加担したなこいつ……と心中で悪態を吐きつつも、こちらの挨拶が好感触と見ると、恭しい態度はそのままに、相手の言葉に甘えて「アリシア様」と呼ぶことにして。
幼いころ孤児になったレドは、自分を拾った元冒険者に剣だけでなく礼儀作法も叩き込まれたので、平民、いや貧民の身でありながら礼節には心得がある。そしてレド自身「一流の冒険者は礼儀も一流だ。由緒正しい場所での依頼もこなせるし、何より人の模範としても尊敬されるのだ……クレアさんのように」という信条がある。何なら剣の腕と礼節を売ってライデン家、いやさクレアへの仕官も目指していたほどだ。)
と、申し訳ない。緊張して刀を差したままでした……
(あ、アリシアに気を取られて東刀(ダンビラ)を腰に差しっぱなしだった。正直今すぐ斬り捨てたいが、この場での凶行は御法度。むしろ敵意の無さを示さねば……そう判断すると片手を後頭部にやって照れくさそうにしつつ、長さと朱色の鞘が目立つ東刀を腰から外して給仕に預け、レドの背後の壁に設えた刀掛けに掛けさせて。そして「失礼します」と一声かけてから、アリシアの対面に座って。)
627:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-09 14:40:08
>625
そうですね…有難く頂戴致します。
(また依頼を出せば会えると言われては、名残惜しそうにしながらもどうにか心の整理をつけて笑顔を作り頷いた。そして渡されたブレスレットを愛おしそうに受け取ると、やはり歳相応に装飾品に興味があるようでほんの一瞬だけ瞳に光が宿る。しかし、娯楽が禁じられているこの国で許可のない装飾品を身に付けた場合、悪目立ちする事は避けられない。これから大聖堂で教皇と対面する事もあり、聖女の振る舞いに相応しくないと判断されれば最悪は没収される可能性すらある。着用しいるドレスにはポケットの類いはない為、ティアは少し悩んだ末に一時的にユリウスに預けることにしたようだ。)
可愛いブレスレットだねぇ。ミミちゃんみたいな色~。
(ブレスレットを預かったユリウスは能天気にブレスレットの色合いに感想を述べつつ、使用していないハンカチに丁寧に包むと制服のポケットにブレスレットをしまい込んだ。一級異端審問官であるユリウスの立場であればティアとの接触は容易であり、全て終えた後にティアが自室に戻った際に渡すつもりなのであろう。そんなやり取りしている内に馬車は大聖堂の前で停止した。)
628:
アリシア [×]
2025-02-09 15:18:59
>626
お気になさらず、しかし珍しい刀をお使いになるようですね。それだけの長さがあれば大型の魔物、それこそ竜なんかも斬れそうなものです。
(刀を差したままであったことを照れくさそうに詫びるレドの様子を見て、アリシアは気にしなくていいと、愛嬌のある笑みを崩さぬまま気さくに振舞った。元々は討伐対象の上位悪魔だけあり、長年武器を持った冒険者と対峙し続けてきた為おそらく本心から気に留めていないことであろう…そんなことよりもアリシアの気を引いたのはレドの持つ東刀の形状であった。一際長い刀身を見るに、もしこの刀を使いこなせるのであれば相当な威力の技を繰り出せるのではないかと思い至ったようで、どこか見下したようなアリシアの冷たい瞳はここで初めてレドに興味を抱いた。一方で同じく背後に掛けられたアリシアの剣はというと、一見何の変哲もない形状の剣だが、白い鞘とは対象的な黒い柄の部分には黄金の天秤が刻印されており、これはアリシアが聖教国を信奉していることを示していた。野心家にして差別主義者、現状で明らかとなった情報だけでもこのアリシアという人間の闇は相当深いものである。)
629:
ミミ [×]
2025-02-09 23:58:21
>627
でしょ?…まぁ、デザインしたのはお姉ちゃんだけど…今手持ちがそのブレスレット一つだけど、欲しかったら次回までに作ってくるよ?
(ティアの反応から喜んでくれたのはわかるが、ユリウスに一時的に預かってもらうのを見ては「ブレスレットくらいならいいと思ったけど…ダメみたいだね…」と、娯楽が禁じられている聖教国の基準、本当に一切禁止していることがわかり難しい表情を浮かべながらそう考えて。ユリウスの感想を聞いては、苦笑いしながら自分の姉がデザインして自分が作ったことを明かして。ミミには装飾などのセンスがないため、頼ったのだろう…ちなみに、その姉は本当の姉妹というわけではなく姉貴分のような存在だが。欲しかったら、次回の護衛依頼までに作ると笑みを浮かべながら告げて…そうしていると、大聖堂に到着して)
あ、もう着いちゃったね…クレア、起きて。大聖堂に到着したよ~
(なんだか、帰りはあっという間だったような気がすると考えて…恐らくは、ティア達と色んな話をしていたから時間が経つのが早く感じたのだろう。隣に寝ているクレアを起こそうと、軽く身体を揺さぶりながら大聖堂に到着したと告げて)
630:
レド [×]
2025-02-11 09:24:53
>628
ああこれですか。これは「ノダチ」と呼ばれる、長い東刀です。私の剣の師が見繕ってくださった物でしてね。重さもバランスも普通の刀とは異なるので扱いは難しいですが……斬れば剃刀、突けばレイピア、叩けば戦鎚、何でもこなせる武器であります。ふふ、竜はともかく、並の鎧などは問題になりませんな。
(どうやら奴はこの東刀(ダンビラ)に興味津々の様子……というか自分にも割と友好的に接してくれるようだ。ならばと自らの刀を手の平で差しながらニコニコと説明して。この笑顔は心からのもの。レド自身、剣の師から与えられたこの東刀には愛着があるのだ。クレアの刀のような尋常ならざる能力こそ持たないが、その長さとレドの膂力が合わされば、大抵の物は有無を言わさず一刀両断にも、イモ刺しにもできる。そして重さもバランスも普通とは異なり、訓練を積まなければ振るうこと叶わないこの長刀は、帯びているだけで剣士として優れた技量を誇ることを示す宣伝道具にもなる優れものだ。)
おっと、自分語りばかりでグラスを空にするとは失礼なこと。ささ、ご一献……
(とはいえ無駄に自分の手の内……ましてや「竜狩り」の極意まで晒すのは間抜けだ。赤ワインのボトルを持ちアリシアのグラスに注いで話を切り上げるが、注ぎ終わるとアリシアの背後に掛けられた彼女の剣……その紋章に視線が行って。何だあの天秤の意匠、どこかで見たような……?あっ思い出した!聖教国の紋章だ!なんで近衛隊が、他国の国章を帯びてるんだ!?……という疑問が湧いてくると、その顔も思わず怪訝とした表情となって)
631:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-11 22:58:41
>629
えぇ…!?いいの!じゃあ私も欲しいなぁ~。
(ミミの提案にユリウスは馬車を飛び降りてピョンピョンと跳ねて喜びを顕にした。性格が破綻していることを除けば純粋な良い子なのだが、あまりにも前者のデメリットが大きすぎる。馬車を降りた先では迎えの為に待機してきた司祭達は困惑したように顔を見合せていた。ユリウスの後に続いて馬車を降りたティアは変わらず物憂げな表情だが、ミミの励ましもあり心做しか先程までよりはその表情は柔らかくなっていた。)
…んぅ…あと五分……
(ミミに身体を揺さぶられたクレアは薄っすらと瞳を開けるも、まだ寝惚けているようでなかなか起きようとはしない。甘えるようにミミの腕に抱きついたままもう少し寝かせてとお願いした。勿論大聖堂に到着した以上は寝ている暇などないのだが寝起きで頭が回っていないのだろう。酒に溺れてからというもの素面の時以外はまるで子供のようである。)
632:
アリシア [×]
2025-02-11 23:40:28
>630
へぇ…本当は何処まで斬れるのか気になるところですね。
(あえて技量をぼかしたかのようなレドの物言いに、流石に手の内を全て明かすほど間抜けではないかと、アリシアは不愉快そうに少しだけ眉を釣り上げた。理性では仕方のないことだと分かりつつも、自身が格下と見下す一介の冒険者の秘め事を明かせないことが上位悪魔として許し難い屈辱であったのだろう。内なる悪魔の本性を抑え込み笑顔を取り繕うと、まるで何か奥の手を隠していることは知っているぞと言わんばかりに意味深に隠された技量への興味を語った。)
わざわざ有難うございます。はて…私の剣に何か興味を惹くものがありましたか?
(一言礼を言った後にレドに注がれたワインを口に含む。よく躾られた上品な運びでグラスを机上に置いて口元をハンカチで拭うと、レドが怪訝な表情で自身の剣に視線を向けていることに気が付いた。本性が悪魔なだけあり悪趣味なアリシアはその表情が心底気に入ったようで、まるで悪役令嬢かのように口角を釣り上げた意地の悪い笑みを浮かべて小首を傾げると、レドに理由を尋ねる。勿論聞くまでもなく理由は察しており、多種族が共生する王国の騎士の身でありながら、聖教国の国章をあろう事か騎士の命とも言える剣に帯させていることであろう。嫌悪か、恐怖か、はたまた別の感情か…レドの返答にどのような感情が乗せられるのかをアリシアは楽しみにしているようだ。)
633:
クレア/アリシア [×]
2025-02-12 02:35:05
過去編 「自由と呪縛」
(クレアが冒険者となって四年、事実上追放された実家との唯一の繋がりは年に一度の墓参りであった。父親の命日に限りクレアの帰省が許可され、この日もクレアは広い庭園の片隅に設けられた父の墓に健気に花を添えていた。)
お父様…貴方は厳しくも良き父でした。不甲斐ない娘をお許しください。
(墓の前で跪き手を合わせながら、クレアは今は亡き父に自分の不甲斐なさを詫びる。家を追放され、精神を病み騎士団を去った今の自分を見たらきっと父に厳しく叱責されることであろう。苦笑いを浮かべながらそんな想像に耽っていると、背後から足音が近付いて来た。立ち上がり振り向くと、そこにはかつて妹のように可愛がった従姉妹(アリシア)の姿があった。優秀な成績で騎士学校を卒業したと噂に聞いていた為、激励の言葉を送ろうとクレアは笑みを浮かべ口を開きかけたがアリシアの言葉に遮られた。)
裏切り者の分際でよく帰って来られましたね。その無神経さだけは尊敬に値しますよクレアお姉様。妹を生贄に捧げて得られた自由はさぞ甘美なものでしょう。
(口を開くなりアリシアはクレアを口汚く罵る。その瞳には憎悪を宿らせ、拳を強く握りこんでいた。この段階で既にアリシアは魔を統べし者の残留思念に憑かれているが、この言葉・心情は全てアリシア自身のものである。それもその筈、彼女から見ればクレアの取った行動は無責任そのもの、奪われたからと言って家を取り返そうともせず、精神の不調を理由に男と一緒に騎士団を去ってしまった。今までクレアと比較され続けてきたアリシアにとって、騎士としてクレアを超える機会を永劫に奪われ、ライデン家の重責だけ押し付けられたようなものである。)
…そ、それは……
(アリシアの剣幕に押されてクレアは俯き半歩後退った。目の前のそれはクレアの知っている大人しくて優しいアリシアではない。こんなことを言う子ではなかった…そんな違和感を感じながらも、クレアは何も言い返すことが出来ず言葉に詰まる。事の発端は叔父にあるとは言え、確かに騎士団を去ってからのクレアは憑き物が取れたかのように恋人との幸せな日々を過ごしていた。その憑き物を代わりに誰かが一身に背負わなくてはならない事も忘れて。)
チッ…昔から本当に貴方が目障りです。いつもいつも貴方と比較されてきた私の気持ちが分かりますか…!超える機会すら奪われ、その重責だけ押し付けられた私の気持ちが貴方に分かりますかァ…!?……ハァ…ハァ…
(なよなよとしたクレアの態度に尚のこと腹を立てたアリシアは瞳孔を開き、声を荒らげる。非才の身が生き残る術として今までいい子を演じてきたが、力を手に入れた以上はもう何も我慢する必要などない。この機会に余すことなく心の内をクレアに吐き出すと、興奮しすぎた為かアリシアは息を深く吸って呼吸を整えた。)
…ごめんね…全部…私が悪いんだよね……お姉ちゃんはさぁ…剣しか取り柄のないおバカさんだから…貴方が…そんなにも思い詰めてるなんて考えてもみなかった…本当に…本当にごめんね……私を見ると辛くなっちゃうんだよね…?…もう二度と貴方の前には現れないから、それだけは安心してね…
(アリシアの言葉を聞き終える頃にはクレアは大粒の涙を流して立ち竦んでいた。勿論今までひたむきに努力してきただけのクレアが全て悪いのかと言うとそうではないが、自分の行いがアリシアをここまで追い詰めていたこともまた事実である。姉として最後に出来ることとして、袖で涙を拭いながらも震える声で精一杯の謝罪をすると、二度とアリシアの前に現れないと誓い、重い足取りで墓を後にした。)
…言いたいことは言えたようだな。あとは眠って全て我に任せよ。安心しろ、悪いようにはしない。我はお前、お前は我なのだからな。
(クレアの姿が完全に見えなくなったことを確認すると、アリシアは天を仰いで意味深な独り言を呟いた。どうやらやり残したことを終えて魔を統べし者に主人格が入れ替わったようだ。アリシアは不敵な笑みを浮かべると、本来の力を取り戻すべく策謀を巡らせた。)
634:
名無しさん [×]
2025-02-12 05:34:12
>スレ主様
(/なりきりの途中失礼致します! 素敵な設定に惹かれまして参加を検討している者なのですが、幾つかキャラクターの設定と世界観などにについて質問と確認をさせて頂きたく書き込ませていただきます! 今のところ参加するにあたって作成したいキャラが大まかに『元騎士団長上がりの老冒険者で、過去の強大なモンスター(龍など)の大規模征伐戦で部下を失いそれがトラウマになっているため実力の割に低等級止まり』と言ったようなキャラを考えているのですが、大丈夫でしょうか? それと、なりきり上の世界で騎士団などは明確にあったりしますでしょうか? 世界観に沿わなさそうであれば別キャラも考えますのでご回答よろしくお願いします!)
635:
ミミ [×]
2025-02-12 08:02:55
>631
わかった、次回までに作ってくる…ちょっと、落ち着こう?
(自分の提案に明らかに喜んだ様子で乗ったことに、静かに微笑んでおり。本当に、ここだけ見れば微笑ましい光景である…ティアの迎えであろう司祭達が困惑したような表情を浮かべているのが見えて、苦笑いしながらユリウスに少し落ち着こうと告げて。帰ってからアクセサリーショップを開いている姉の所に行かないとなと考えながらティア視線を向けると、行きと同じような表情だったが…何処か柔らかく感じる。恐らくは自分達の影響だろうと察して、早く連れ出してあげようと心の中で決意して)
5分?けど、その分楽しみが遠のいちゃうよ~?
(正直、今のクレアを見てもう少し寝かせてあげたいと想う…が、もう既に目的地に到着してしまっている。どうにか起こす方法はないかと少し考え…この後待ってる楽しみのことを話して。腕のいい鍛冶屋を紹介することと、お酒を奢ること…お酒のことでまた禁断症状が再発しないかと考えたが、今のクレアを起こすにはこれが最善だろうと考えており)
636:
トピ主 [×]
2025-02-12 08:02:56
>634
ご参加の検討有難うございます!騎士団は明確に存在しており、今現在「騎士団編」なるストーリーを進行していることもありそれなりに設定も細部まで作られております。そのため、元騎士団の上位役職出身となりますとストーリーを進める上で認識の齟齬が出てくると思いますのでオススメは出来ません> <
設定投下用のトピックを作成しておりますので、其方に大まかに目を通して頂いた上でキャラ設定の再考をお願い致します!
637:
トピ主 [×]
2025-02-12 08:04:05
https://m.saychat.jp/bbs/thread/698276/
設定投下用トピックは此方になります。
638:
レド [×]
2025-02-13 07:28:10
>632
ああいや、あまりにも洗練された美しい剣だったのでつい……冒険者の泥臭い武器とはこうも格が違うものかと、ショックを受けておりました。
格と言えばこの酒もツマミも冒険者ギルドとは比べ物になりませんな……こちらではよく会合を開かれるので?
(アリシアの意地の悪い問いかけを、後頭部に手をやり苦笑いを浮かべつつはぐらかして。これ見よがしに聖教国の国章を掲げるという大逆に等しい振舞いをしておいて、こちらが気付くと察するやカマをかけてくる……早くも淑女の化けの皮が剥がれてきたか?下手に触れたら悪事に加担させられる可能性さえある。藪蛇になる真似は避けるべきだろう。それに自分が忠義を尽くす相手は強く清らかな剣聖・クレアさんだけ。ましてや「共生」を謳っておきながら自分のような貧民に目を向けず、敬愛するクレアさんを除け者にしたこの国に、反逆の密告をしてまで義理立てする気は起きない……
そう判断すると、予め自分のグラスに注がれておいたワインやチーズ等のツマミを嗜みながら、さっさと「豊穣亭」の事へと話題を逸らし。視線もアリシアの剣からアリシア自身へと戻すと、静かに彼女を見つめて……こちらの刀を見ただけで力量を正確に捉え、視線の乱れから心中まで察してくるとは、末席とはいえ流石に「番号付き」。油断ならぬ相手だ……と一連のやりとりを経て結論付けたのであった。)
>633
(/「ふざけるなっ!人を蹴落としておいて好き放題ぬかしやがって!!」と
レドがこの場にいたら斬りかかってそうですが、クレアはアリシアを可愛がってるようですね……
斬ったらクレアが悲しみそう……なんとも厄介な相手です)
639:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-14 08:17:14
>635
は~い…
(ミミに宥められたユリウスは立ち止まると、素直に間延びした返事で返した。周囲の司祭達の顔を見るに少々はしゃぎ過ぎたようだと反省しつつ、ティアと共に馬車を見据えながらミミがクレアと共に降りてくるのを待った。)
ふぇっ…!?そ、それは嫌です…!
(ミミの問いかけにクレアは慌てた様子で飛び起きた。酒を絶ってすでに相当な時間が経過しており、5分と言えど酒が遠のくのはクレアにとってそれ程死活問題なのであろう。ミミの腕に抱きついたまま、酒が遠のくのは嫌だと瞳を潤ませた。)
640:
アリシア [×]
2025-02-14 09:24:18
>638
ええ、年に数回ほどこうして会合を開いていますよ。騎士団の役職者や著名な冒険者との交流を通じて情報共有を図り、王国の治安維持や王族の警護に活かすことを目的としています。この剣も、そしてこの食事も全て民の血税で賄われていますから、日々汗水垂らして税を納める人達に相応の働きで報いなければ…と身が引き締まる思いです。
(またしても上手く話をはぐらかされたことにアリシアの心中は苛立ちで穏やかではないが、顔色は変えぬまま落ち着いた声色でレドの質問に答えた。一見すると丁寧に会合の意図とその心意気を述べたまでのように思えるが、この性悪女がはぐらかされたまま諦める筈もなく、そこには複数の挑発の意図が込められていた。単に税金で贅沢を尽くしているというアピールは勿論のこと、性がないことからレドを貧民の生まれだと見抜いた上であえて「日々汗水垂らして税を納める人達」と括ることで、税を納める余地すらない貧民は騎士団が庇護すべき存在ではないと暗に蔑んでいた。さらには「民」と表現した後にあえて「人達」と言い直すことでその対象は獣人やエルフすらも内包しており、平民の人間以外は守るべき存在ではないという明らかな差別であった。言い終えるとアリシアはワインを一口含み、当てつけかのように心底美味しそうにうっとりとした表情で自身の頬に手を添えた。)
641:
トピ主 [×]
2025-02-14 10:08:09
>638
現状のアリシアの実力はレドと同じくA級相当なのでもし今後斬り合う展開などあればそれはそれで白熱して面白そうですね(*^^*)
おそらくどう決着を付けようにも一筋縄では行かない子なのでアリシアに対してレドがどういう活躍を見せてくれるのか楽しみです!
642:
ミミ [×]
2025-02-14 12:56:19
>639
でしょ?ほら、聖女様とユリウスも待ってるよ。一緒に降りよう?
(素直に返事したユリウスに「よろしい!」というような笑みを向けて。再びクレアに視線を戻し、案の定この起こし方に効果があった…少し効果がありすぎたような気がしなくもないが、起こすことはできたから問題ないだろう。馬車の外で自分達を待つティアとユリウスを指し、二人も待っているから一緒に降りようとクレアに笑顔を向けながらそう告げて。クレアも久しぶりの依頼で、ここまで頑張ったこともありいい店でお酒を飲ませてあげようと密かに考えており)
643:
レド [×]
2025-02-15 20:18:28
>640
血税、ですか。なるほど、こうした会食のさなかでも民草を想われるとはご立派な志。私もアリシア様に倣い、民の血を一滴たりとも無駄にしないように心がけましょう……
ウン!良い魚だ、白身でありながらなんと濃厚なことか。ああ、ワインをいただきたい。その白を……ふふ、これも素晴らしいですな。
(何やらこちらを遠回しに煽っていることを察しつつも、アリシアが言った事をなぞるように自らもヘラヘラ笑いながら料理を口に運び、遠慮なく給仕を呼んで注がせたワインを流し込んで。何を言われようが自分は「勇者」の代理人としてこの場の参列を認められた者。アリシアの挑発は無視することにしたのである。
そもそも貧民が騎士の会合に乗り込む以上、この程度の当て擦りは想定済みだ。それに……どうやら一介の冒険者が思うように動かないから焦っているようだ。しょせんは奸計で掠め取った地位に思い上がっているガキのたわごと。見ず知らずの自分をクレアさんと引き合わせると約束したレイラさんを思えば聞くに値しない……と、アリシアの口さがない挑発はかえってレドを冷静にしたようだ。)
644:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-16 00:46:06
>642
うぅ…分かりました…
(ミミの説得により観念したクレアは、潤んだ瞳を拭うと渋々といった様子で馬車を出た。まだ眠気が残っているのかティア達へ合流すべく歩みを進めるがその足取りは重く、今にも倒れそうなほどフラフラとしている。復帰初回としてはハードな依頼だった為に疲労困憊のようだ。)
645:
アリシア [×]
2025-02-16 01:30:45
>643
……我が覇道を阻みし愚かなる生命を…
(挑発をまるで意に返さないレドの振る舞いを見て、募った苛立ちはアリシアの許容値を超えたようだ。凍てつくような冷めた視線で暫くレドを見据えると、周囲に聞こえない声量でブツブツと何かを呟く。アリシアの身体には微量ながらもドス黒く禍々しい魔力が纏い始めており、腕の立つ冒険者であればこれが魔法の詠唱であることに勘づく事であろう。しかもそれは通常の魔道士が纏う神秘的なものとは異なり、まるで魔物の類いが纏う魔力に近しい。)
…ふふっ、随分と満喫して頂けているようで何よりです。その料理は私も好物でして、口に入れた瞬間に広がる甘辛い風味はまさに至高です。
(赤黒い魔法陣がレドの足元に顕現し、魔法の発動まで寸でのところでアリシアはふと我に返る。詠唱を中断すると、上品な笑みを取り繕って平静を装った。周囲を見渡せば、何やら険悪な雰囲気を感じ取った数人の騎士達がアリシアに視線を向けたが幸いにもその中に魔法の発動に気が付いたものはいないようだ。自分の正体を暴かれかねないあまりに短慮な行動を反省しつつ、アリシアは何事も無かったかのようにレドに話を合わせて料理を絶賛する。)
646:
トピ主 [×]
2025-02-16 07:30:01
アリシアが発動しかけた魔法について解説します。
固有魔法:「地獄の門」
短文詠唱の後に顕現した鎖が対象を地中深く引き摺り込む。(アリシアの魔法の適正が低い為使用後は数日寝込む。)
詠唱:「我が覇道を阻みし愚かなる生命を、永遠の幽閉を以ってその罪を贖わせよ。開け、地獄の門。」
補足:この魔法は上位悪魔特有の固有魔法で、聖教国の教皇も同じ固有魔法を有しています。アリシアの実力は基本的にはA級相当ですが、この魔法に限りS級相当の一撃を放つことが出来ます。アリシアには魔法の適正がないに等しく、体内で生成される魔力が微量なので、その生命力で必要な魔力を補填する形になるため通常であれば使用後に気を失います。今回は未遂なので魔力の消費はアリシアが活動を継続できる程度には軽微です。
647:
ミミ [×]
2025-02-16 13:48:10
>644
ほら、帰りの馬車でも休んでいいからさ。もう少しだけ頑張ろう?
(クレアの足取りからかなり重い疲労状態だということがわかり、クレアの体を支えながら一緒に馬車から降りて。恐らくデュランダルへ帰るための馬車も出してもらえるだろうと考えており、デュランダルに着くまで寝てても大丈夫だと告げて。この様子だと、鍛冶屋と酒は明日にすべきだろうか…とも考えたが、そうなった場合クレアはまた泣いてしまうだろう。デュランダルに着いた時に、クレアの様子を見てから考えようと決めて)
648:
レド [×]
2025-02-16 22:27:53
>645
ふぅ……。……!?
(グラスを置いた直後、アリシアから殺気……否、詠唱の気配を感じ取ると、流石のレドもぴくりと身体を震わせて固まって。コイツ正気か!?客を殺しにかかるとは……お望みなら受けてやる!と決意すると、さも魚料理を楽しむ体でフォークとナイフを取り、全身を脱力させつつ、椅子から腰をごくわずかに浮かせて。少しでも変な素振りを見せれば飛び退くことも、ナイフを投げ奴の眉間を貫くこともできる体勢で構えていると……視線は前に向けたまま、足元の強烈な気配を感じて。下(そっち)かよ!ヤバい、避け――――)
……アリシア様もこれがお好きで。一流の料理人が仕上げた、デュランダルの港がもたらす新鮮な魚介。この国の贅沢がこの一皿に詰まっておりますな……ふふ、私としては肉料理も楽しみですがね。
(……何も起きない。どうやら思い止まったようだと察すると、手に取ったフォークとナイフを使って魚料理を楽しみつつアリシアの会話に応じ、何事も無かったかのように振る舞って。それからナプキンでゆっくりと口を拭い、突然の襲撃でこんがらがった思考を整理して……
……レイラさんに報告せねば。やはりろくな女ではなかった。いやそれ以前にコイツ何者なんだ?ドス黒い眼光、宴席の場で客人を平気で襲う気性、何より闇が膨れ上がってくるかのような……以前ルーシエルと戦った虫親分、いやそれ以上の不気味な魔力……!)
(騎士のものではない――――!)
>646
(/なにこれ怖……足元には気を付けよう……
それで教皇はこれを無制限に撃てるわけですか。超強いんだろうなぁ……)
649:
クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-02-18 07:10:00
>647
はい…頑張ります…
(ミミの励ましに心做しかクレアの足取りは軽くなる。デュランダルに帰って心ゆくまで酒を飲むんだと自分自身を奮い立たせると、どうにか笑顔を作ってミミの言葉に返した。)
ふふっ、では参りましょうか。
(ミミとクレアの仲睦まじい光景を見て、ティアはつい笑みを零す。二人が自分の元まで達すると、教皇に依頼の達成を報告すべく先行して歩みを進めた。一方でユリウスは教皇との謁見の必要がなく、その場に留まったままミミ達に手を振って見送っていた。しばらく聖堂内の長い通路を進むと、白い壁面に黄金の装飾が惜しげも無く施された一際豪勢な広間に達した。その中央の玉座には人間の比ではない膨大な魔力を纏った大柄の老人が腰掛けており、彼がこの国の教皇であることは明らかであった。そして、その横には見覚えのある着物姿の女性が佇んでおり、腰に携えた東刀はまだ微かに血臭を帯びていた。その女性は言わずもがなカグラであり、ミミ達を見るなりお上品に口元に手を添えて微笑んだ。)
650:
アリシア [×]
2025-02-18 08:19:57
>648
この料亭の料理長は元宮廷料理人だと聞いています。敬愛する陛下にお出しされたものと同等の品、きっとどの料理もお気に召して頂けることでしょう。
(自分の知り得る情報を元に当たり障りのない会話を続けるアリシアであったが、内心ではレドの処遇をどうしたものかと思考を巡らせていた。魔法を向けられたことでレドが何を感じ取ったかは定かではないが、何かしらの疑念を持たれたことは間違いない。ただの無名冒険者であれば騒ぎ立てた所で問題にはならないが、勇者と繋がりのあるレドをこのまま野放しにすることは一抹の不安を残す。物理的な排除はいらぬ憶測を呼ぶため論外として、何か良い方法はないかとアリシアは知恵を絞る。そして一つの妙案に思い至った。)
話が変わるようで申し訳ありませんが、レド殿は剣術の指南に興味はありませんか?私の属する近衛隊ではあらゆる刺客に対応すべく定期的に様々な流派の講師をお呼び立てして剣術の指南を受けているのです。東刀の使い手というのはこの国では珍しく、部下達の貴重な経験の糧とする為に引き受けて下さると有難いのですが…
(アリシアはその幼さの残る容姿に似合う可愛らしい仕草で小首を傾げると、レドに剣術指南役を引き受けてくれないかと提案した。近衛隊では王族を狙う様々な刺客に対応すべく定期的に様々な流派の講師を招いて訓練を行っており、建前としては貴重な東刀の使い手であるレドにその役を引き受けて欲しいというものだ。しかし本音はと言うと、レドを傍に置くことで勇者との接触を断ち、その間に懐柔するか何らかの弱みを握ることを目的としていた。)
651:
ミミ [×]
2025-02-18 12:44:06
>649
おまたせしました。はい、行きましょう…!
(辛そうなことに変わりないのだが、励ましたこともあって少し足取りが軽くなったことに気づき。クレアの笑顔に同じく笑顔で返し、教皇のいる部屋へと歩き始めたティアについていきながら、この場に留まり手を振って見送ってくれているユリウスに同じく手を振って返して。しばらく歩いていると、壁一面に黄金の装飾が施された部屋に辿り着きその装飾を見てはティアと初めて会った時にいた…えらく黄金の装飾が目立つ司祭達を思い出して。そして、ベルトのように見せて腰に巻いてる自分の尻尾の毛が少し逆立っていることに気づき、前を向くと…前方にいる教皇と思われる老人を見て少し驚いた表情を浮かべて。あの魔力量、どう考えても人間とは思えない…近くにカグラがいることも確認し、やはり自分が予測した通りかなり高い地位にいる…依頼中ティア以外で実力のある者に自分が獣族であることがバレており、教皇にもバレないか…若しくは、神楽が告げ口していないかと内心不安に思いながらもティアの斜め後ろで立ち止まり)
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