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オリジナルキャラなりきりチャット
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522:
セレーナ [×]
2022-01-19 20:38:52
>516__ジーク様
(矢継ぎ早に重ねられた問いにはくすりと首肯にて答えを返し、随分気に掛けてくれていたようだと唇が緩む。彼の体調を窺っている間にも紡がれゆく甘やかな台詞にほんのりと体温が上がり「 あら、ずっと私のことを─── 」考えて過ごしてくれたのだろうか、と。自惚れじみた疑問は口にする必要がなくなって、静かに見詰めていた瞳から視線を逸らした。目下の隈を指す仕草一つ取っても優美な彼が、幼子のように愛らしい笑みを見せてくれるものだから。心擽る言葉の羅列が本心か否か判別できずとも嬉しい事に変わりはない。拒まれる事なく彼の頬へ優しく触れていた指先はなだらかな曲線を描いて滑り落ち「 可愛らしい紳士様、人を喜ばせるのがとてもお上手 」微笑ましいと言わんばかりの穏やかな声音に揶揄を含める事で高鳴る鼓動と逆上せる思考には蓋をして。" 私を "と言わなかったのはいつかの記憶が邪魔をした所為。夢を見ていたのかも酷くあやふやなものを辿り、きっと愛しい女性へと囁いたのであろう彼の声が再生される。何事も深みに嵌るとずっぷりと浸ってしまう自身の性質を知っているからこその自衛。然して魅力に充てられつつあるのも事実で、どう接したものかと悩ましげな様子で眉尻が垂れる。素敵な皇子様との出会いに憧れる無垢な少女でもなかったのだけれど。一先ずは差し出された腕に手を添え「 私も待ち焦がれていました。……あなたと過ごす、夢のような時間を 」少し高い位置にある彼の耳へ届くか届かないか、独り言に近い呟きを零し。案内に身を任せるよう前を見据える頃には憂いを取り払った微笑みを携えて)
523:
第一皇子ジーク [×]
2022-01-23 16:27:13
>>セレーナ姫(>>522)
可愛らしい、ですか。まさに貴女のような女性(ひと)に相応しい言葉ですね
(それはこれまでの人生で周囲から受けたことのない評価のような気がして、驚いたようにわずかに目を瞠って。控えめながらも穏やかな人柄の出る立ち居振る舞いや微笑み、女性として美しい佇まいや髪を彩る藤の花――内面外見ともに人としての、女性としての魅力に溢れたお姫様が困ったように柳眉を下げるものだから、腕に添えられた彼女の華奢な手にもう片方の手を覆い被せるように重ねて「 私は、私の持てる全てで貴女のことを喜ばせたいのです。……花開くような貴女の笑顔を、見ていたいのです 」一体、何が彼女にそんな顔をさせたのだろう。あの夜の電話が犯人とは未だ気付かずに――きっと彼女から問われるまで気付け無いのだろうが――見ているのは貴女だけなのだと真剣な面持ちで伝えて歩き出し。道中での話題にと挙げたのは昨夜のディナーのことで「 昨晩の貴女は一段とお美しかった。実は、貴女がお召しになっていたドレスを見てとても懐かしくなったのです。……母上のドレスに、とてもよく似ていたので 」懐かしさを覚えたとはよく言ったもので、ディナーの場でさえ表には出さなかったものの強く抱いた感情は不穏な動揺だった。きっとあのドレスはこの世に二つとないオートクチュールの筈で、彼女があのドレスに出会うには王宮関係者の手助けがなければ不可能に限りなく近い。ディナーの場で彼女の美にのみ賛辞を贈りドレスには一切言及しなかったのは、その真実を知ることで嫉妬あるいは怒りに情緒を染め上げられて折角の空気を壊すことを厭ったから。どこで手に入れたドレスなのですか?等はっきりと問に出すような無粋は真似はせずとも暗にその疑問を呈しながら、微笑みはそのままに内心で覚悟を固めて)
524:
極彩の魔女 [×]
2022-01-23 22:04:31
>猥りがわしいオネエさま、忠犬のふりをした腹黒狐、何もかも拗らせたチェリー君――極彩色の王宮では使用人すら色彩豊か!(>508)
>こんな姫が居たらいいな。(>173)
: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :
>1 : 世界観
>2 : 詳細
>3 : 提供 / 皇子のプロフィール
●イラストメーカーに抵抗のない方は【>380】推奨
●提供に使用人追加【>508】(22.1.12)
>4 : お姫さまはこっちだよ。
●優遇・冷遇は【>245】参照
>8、>24 : すこしだけ補足
●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/
●物語の栞↓
: リル=フィシー姫 <<< 第四皇子セス(>>512)
: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>503)
: セレーナ姫 <<< 第一皇子ジーク(>>523)
: リリィ姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>521)
●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。
●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。
525:
極彩の魔女 [×]
2022-01-24 14:35:27
>猥りがわしいオネエさま、忠犬のふりをした腹黒狐、何もかも拗らせたチェリー君――極彩色の王宮では使用人すら色彩豊か!(>508)
>こんな姫が居たらいいな。(>173)
: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :
>1 : 世界観
>2 : 詳細
>3 : 提供 / 皇子のプロフィール
●イラストメーカーに抵抗のない方は【>380】推奨
●提供に使用人追加【>508】(22.1.12)
>4 : お姫さまはこっちだよ。
●優遇・冷遇は【>245】参照
>8、>24 : すこしだけ補足
●備忘用↓
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526:
極彩の魔女 [×]
2022-01-25 17:13:02
>猥りがわしいオネエさま、忠犬のふりをした腹黒狐、何もかも拗らせたチェリー君――極彩色の王宮では使用人すら色彩豊か!(>508)
>こんな姫が居たらいいな。(>173)
: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :
>1 : 世界観
>2 : 詳細
>3 : 提供 / 皇子のプロフィール
●イラストメーカーに抵抗のない方は【>380】推奨
●提供に使用人追加【>508】(22.1.12)
>4 : お姫さまはこっちだよ。
●優遇・冷遇は【>245】参照
>8、>24 : すこしだけ補足
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527:
リリィ [×]
2022-01-25 18:26:42
>>ハインツ様( >>521)
ええ、とても好ましく思っていますわ。この花は私が生まれた時から共に命を芽吹かせていましたの。皆様は持たない運命共同体なのですから。
( 使用人に言付けをする姿をそっと窺いながら、彼に導かれるままミルクパズルの如き純白のベンチへと腰掛けて。名を褒められたことで嬉しげに口角を上げてにこりと微笑めば、彼の動きに合わせるように手を持ち上げると白く細い指先で花弁の滑らかな曲線をなぞって。注がれる視線はまるで少年のような煌めきを宿しており、その輝きを灯したのが己なのだと思えば殊更この百合が愛しく思えるというもの。大人びた端正な顔立ちも、瞳ひとつで与える印象が変わるようだ。白百合をエスコートするスマートな落ち着きとは対照的に期待に満ちる様子は良い意味でのギャップとなり、より一層魅力的に映る。そんな彼を内心で微笑ましく思いながら少々気恥しげに、しかし堂々とした語調で疑問に答え白百合を優しく撫でるも、ふと脳裏を過ぎったのは母と姉たちの苛烈な眼差しで。己はこの純白を美しいと自賛し父は百合のみを偏愛したが、母と姉二人はこの百合をこそ卑しく醜い化け物の証だと罵った。父に目をかけられない嫉妬から次いで出た言葉とはいえ、こうしてフラッシュバックする程度には心に食い込む棘となっていたようで。「 ……第三皇子様は、人とは違い花に寄生されている私を醜いとお思いになるかしら? 」、もしも、気持ち悪いと思われてしまったら。この輝きが消え失せて、暖かな夕陽が心凍てつくような侮蔑の色に染まってしまったら。所在なさげに揺れ動いた瞳はそろりと様子を伺うかのように不安げに憧れの皇子を捉えて。 )
528:
第三皇子ハインツ [×]
2022-01-25 22:17:27
>>リリィ姫(>>527)
――――生まれた、時から?
(活き活きと輝かせていた期待の色が干潮のように失せていった理由は二つ。ひとつ、期待が確信に変わったから。ふたつ、大いなる喜びに生まれ変わる直前の驚愕が第三皇子の心を攫っていったから。自身に咲くその花を誇らしげに語る反面で、コンプレックスのような複雑な感傷も抱いているのだろうか――驚きに塗りつぶされた脳でも相手の情緒を慮るほどには秘めたる執着心を持つ穏やかな獣は少しの沈黙を流して「 そっか。……君が俺達のお姫様だったんだ 」噛み締めるように言葉に出すことでその現実を刻みつける。お姫様の登場は陰鬱たる魔女のゲームの幕開けを意味していて、だけど同時に人ならざる異形の魅力を持った美しい女性とのかけがえのない出会いでもあって。驚きは歓喜に変わり、常日頃から浮かべられている人当たりのよい微笑みは無邪気で純粋な喜色を前面に押し出しながら破顔して「 すごく綺麗だよ。カサブランカも、何より姫自身も。 」彼女自身には身に覚えのないはずの【姫】という呼称を選んだのは確信を得たから。よもや存在しない父親に百合だけを偏好されていたという偽の記憶があるとは知る由もないが、相手の美しさは百合だけでなくそれを除いた彼女自身にも宿っているのだと微笑みのままにまっすぐに目を見て伝えて。そこでちょうど使用人が木箱を持って現れ、皇子は小さく礼を言ってそれを受け取り。中身は怪我をした時用の応急処置道具一式で、手際よく必要なものを選抜しながら「 寄生って言い方は――どうなんだろう。俺には、お互いに支え合ってる相棒?、みたいに見えるな 」手元に視線を落としたまま笑みは絶やさずに言い終えて顔を上げ「 御手を、姫。 」怪我をした方の手を求めるように、反対の片手を差し出して)
529:
匿名さん [×]
2022-01-26 21:16:09
名称/ハーシェル
年齢/25歳
性別/男
モチーフ/蛇(ニシキヘビ)
性格/明るく感情豊かで、愛想が良く積極的に他者へ声を掛ける、という一見すると人好きされそうな友好的な人物。しかしその実、ケダモノじみた飢餓感をその腹の内に隠し閉じ籠めている。飢餓感は元々寂しさや心の虚ろさを所以とする為に食事では膨れず、他者からの感情と熱しか受け付けず、その癖今まで満ち足りた事の無い欲深の大食らい。それ故、己の内に踏み込んできた者や己の興味を引いた者等、自らが獲物と定めた者を誑かし、その愛を喰らわんとする性質を持つ。しかし、ただ一時獲物を誘うよりも、時間を掛けて獲物の心深くまでじっくりと絡み付き、根刮ぎ独り占めに捕らえる事を好む。
身長/192cm
目/大きく、濃いオレンジの虹彩に、それが収まるくっきりとした二重の吊り目と、同じく吊る細い眉。ともすれば獰猛な獣や威圧的にも見える瞳は、基本的に前髪の影に匿っている。
髪/傷みも癖も知らず、しかし艶があるというよりは、てらてらと蛇鱗に似た光沢がある髪質。髪型は後ろが項が出るよう整えられているのに対して、前髪は双眸が隠れる頬骨辺りで毛先を揃えた、やや長めの前下がりボブ。色は黒一色のように見えて濃淡があり、光に照らされると、やや薄い黒によって大きく不揃いな網目模様が旋毛から後頭部にかけて浮かび上がる配色となっている。
全体の雰囲気/全体として細く頼りなく見えるが、服の下は柔軟性の高い筋肉が付いた無駄の無い体躯。節や胼胝のある大きい手、丸みの無い肩に出っ張った喉仏と、男性を強く主張する箇所を多々有する。口端の左にある黒子が、その頼りなさに仄かな色の匂いを纏わせている。少し余裕のある白いプリーツシャツと、同色の底の低い編み上げブーツ、それに黒のスラックスとサスペンダー、細いリボンタイを身に付けている。
モチーフの名残/目に見えぬものとして、常人より十度以上低い体温。外見には縦長の瞳孔、鋭い剃刀のような棘歯が並ぶ口腔。加えて項から背中全体までと、両の手の甲から五指の爪の先までの範囲、それから額全てを覆うように生える、髪と同じ配色柄のつるりと滑らかな鱗と、定期的な鱗の脱皮。
Like/読書、林檎、樹上での昼寝、人の体温。
Dislike/寒い所、狭い所、冷たいもの(人でも物でも)。
備考/城下の人々を相手に、軽業やジャグリングなどの大道芸で金銭を稼いでいる曲芸師。元々はとある一般家庭に生まれるが、人と違う見目の為に、異様な信心深さを持った両親から神子や御遣いのような扱いを受ける。衣食住に不便は無かったが、外に出る事は許されない閉塞的な生活で、家族から己に触れてもらう事はおろか、多大な畏れと少しの崇拝に跪かれるばかりで、視線すらまともに合わせてはもらえなかった。その両親が亡くなる十六歳まで、人らしい愛し方も愛され方も知らないまま歪に育った結果、自身の寂しさと虚ろさを本能的に埋めんと、他者の体温、感情、心の全てを求め食らい尽くす性を持つに至った…という物語が創られている。一人称は僕。二人称は貴方。生家を去って世間を知った今、普段は身の内のケダモノを鎖で雁字搦めにするように、柔らかで丁寧な“人間らしい”言葉遣いと所作を心掛けている。
指名/どの皇子様も魅力的でして、一人に選ぶ事は出来ず…初回は主様にお任せ、もしくはご相談という形を取らせて頂いても宜しいでしょうか?
ロル/
(朝を少し過ぎた頃、陽気の暖かさに誘われて外に出る。当ても無く、ただ足と気の向く方へ歩み辿り着いたのは、最近ではすっかり見慣れた王宮の庭。顔馴染みとなったメイドや使用人に軽い挨拶と談笑をして、それから美しい紺青から可愛らしい乙女色まで様々咲き誇る花達を眺めて巡り、さて一周はしただろうかという辺り。ずる、と右のブーツの底が段差に滑り、咄嗟にバランスを取ろうと全身に力を籠める。「っ、と…!」己が身を商売道具とする職業柄、この程度で転ばない程度には、柔軟性にも反射神経にも自信があった。――だが。すぐ傍に置かれた飾り物の事は、うっかりと失念していた。転倒こそ回避したものの、大きく揺れた身体が飾りの尖った部分に引っ掛かり、右の袖が裂けてしまう。「おや、服が…」確認に腕を目線の位置へと上げて見れば、破けた布の下の皮膚まで引っ掛けていたらしく、一筋の切り傷から溢れる鮮血が、シャツをじわじわと赤く染め始めているのが視界に入る。それに眉を下げては、つい先刻話をしていた内の誰かに助けを求めんと、人影を探して辺りを見回し。)
( / こんばんは、初めまして。かねてより皆様の美しいやり取りに見惚れさせて頂いておりましたが、この世界に浸かってみたい、という願望を堪えきれず、この度キャラクターシートを提出に参った次第に御座います。世界観や注意点を隅々まで読み込んだつもりではありますが、モチーフや性格、その他設定やロルに何か不備や相性の不安等々ありましたら、遠慮無く仰って下さいませ。勿論、参加に難があるようでしたら大人しく引き下がらせて頂きます。それでは、御確認及び御検討の程、宜しくお願い致します。)
530:
名無しさん [×]
2022-01-28 10:26:33
名称/ バイオレット
年齢/ 21
性別/ 女
モチーフ/ トリカブト
性格/ 「本当の愛とは何か」知らず与えられず二十一年間を過ごし愛への羨望や欲が増すばかりの知識だけは確かな頭でっかち。一人暮らしを始めてから経験は全くないわけでもないが身体のみを求める嘘の甘言や誘惑にも騙されやすい。しかし自身のあまりにも大きすぎる"貴方しかいない"という執着に似た感情に恐怖心すら覚えられその重さから相手は逃げ出し、その後関わりを立たれてしまう。指で数える程度にしか関係を持った事はないが、その際恋は盲目に相応しく好意まがいの感情を持ち、相手のことばかりを考え炊事洗濯掃除など手につかなくなり日常生活に支障をきたす。また嫌われることを極端に嫌い、一瞬冷たくされただけでも不安と焦燥感に駆られる。また自己肯定感が低いが故に独占欲が無自覚にあり、知らない内に嫉妬していることがある。腹の内に渦巻く真っ黒な感情はなるべく表に出さないよう気をつけている。控えめで自ら前に出るような性格ではなく、人の話は聞く方が好き。己の好きという気持ちが本物なのか、それすらも分からずただ愛されたいという感情に踊らされている
身長/ 158cm
目/ バーガンディーの瞳は三白眼のため目付きが悪く見られがちで、眉が細く平行なことから冷たい印象を与えてしまう。瞳の印象により話しかけづらい、話していてもつまらなそうに見えると度々言われる始末
髪/ 光に当たるとほんのり紫がかったように見える艶やかな黒髪をして臀部までの長さ 毛量が多く所々が棘のように跳ねており重度の癖っ毛
全体の雰囲気/ 不健康に痩せ気味の身体付きをしており、あまり食べる事に関心がないため食が細い。八重歯が特徴的に歯並びが悪く、一時期一切の外出を許されなかった事から色白。顔を長く見詰められるのが苦手なため目にかかるほど前髪を伸ばしている。シスターをモチーフにしたような首の詰まった襟が白く、全体的に黒いベロア素材のワンピースは踝のあたりに裾が当たる。首元には母が唯一成人の誕生日に贈ってくれた黒のリボンがついた瞳と似たような色をしたガーネットのブローチ。履き古した父からの唯一の贈り物である焦げ茶のローファーは未だに買い換える予定がないらしい
モチーフの名残/ 身体に大した害がないものの、血液に有害な毒が含まれており素手で触れると数分痛みと痺れを与えてしまう。血液の一種である涙も同様で、幼い頃に自分の涙に触れた友人が不気味に思ったのかあまりよくない噂話が立ち人が寄らなくなってしまい、ほとぼりが冷めるまで一時期父親から親の許可なく他人と遊ぶ事と外出する事を禁止されていた。その際監視役を命じられた母の心底面倒臭そうな顔が今でも頭から離れず夢に見る
Like/ 目に見えて分かる他人からの好意、嘘でも良い愛を含んだ言葉、自分だけが映る瞳、虫を含む動物、フルーツタルト、シェイクスピア作「ロミオとジュリエット」
Dislike/ 他人からの嫌悪、疎む声や視線、喧騒や怒鳴り声、裏切り
備考/ 国を担う政治家の一人娘であるが、王家ほどの権力はなく小貴族の中でも中の下に裕福なレベル。酷くプライドの高い父親でとにかく周りの目や世間体を気にし、地味に無難に幼少期(0~15歳)を過ごす。また母親は父親の財産目当ての政略結婚のため子育てに積極的ではなく、育児放棄こそされなかったものの最低限生きていく上で必要な世話しかされておらず、深い愛情や無償の愛など本やかつての友人だった者から聞いた会話上での知識しかない。物心ついた時には既に両親からの愛が自分には向いてないことに気が付き、十五歳を迎えた際に学を身につけたいと言い訳を体(てい)に学業への援助を受けながら一人暮らしを始め、今では学校へ通いながら自由気まま決まった友人も作らず一人過ごしている。愛されたい願望が強く、人肌を求めるが重たすぎる感情が故に上手くいかない経験を重ね、心のどこかで無意識に自分はこのまま誰からも愛されないかもしれない不安に駆られ、微かな希死念慮に襲われているという設定の上、生きている
指名/ 第二皇子 ロメロ様(僭越ながら名指しさせていただいておりますが、相性や性格的な面から魔女様のご判断により変更していただいても構いません。)
ロル/
( 越してきたばかりの頃は生活に慣れることで手一杯で街並みや人々に目を向ける暇さえなかったというのに、今となっては本を片手に寒さを感じつつも青空の澄み渡る昼下がりに足取り軽く王宮の庭へ足を踏み入れお気に入りの場所を目指す。手入れの行き届いた草木や花で溢れるあの場所は彩り鮮やかに緑が豊かで読書を嗜むに相応しく、時折やってくる小鳥の囀りが何よりも心地よかった。目的としていたお気に入りの場所である大きな樹木へ辿り着き、盛り上がった根の部分へ腰掛けようと手を付くと当たりどころが悪かったのか棘のような小さな木の破片が刺さる感覚に引っ込め咄嗟に傷跡を確認する。一滴でも垂らしてしまえば人に危害を与えかねないそれに多少過敏になっており、ハンカチで抑えれば収まる程度の出血とすぐに塞がりそうな傷跡に胸を撫で下ろしながらポケットの白いハンカチを適当に巻き付け、今度こそは読書を開始しようと柔らかな風に髪を揺られて。)
( / 極彩の魔女様ごきげんよう、初めまして。この度世界観と皇子様方を拝見させて頂き、まんまと皇子様方へ一目惚れしてしまったのでキャラシートを作成致しました。ぜひとも愛に飢えた彼女を掌でコロコロと転がして愛の砂糖漬けにしていただけたらと思いますが、不備や相性などご確認の上、ご検討頂けますと幸いです。参加が厳しいとの事でしたらすぐさま退散させていただきます。どうぞよろしくお願い致します。)
531:
極彩の魔女 [×]
2022-01-29 12:55:42
>>ハーシェル姫(>>529)
( / はじめましてこんにちわ、まずは主得要素満載の王宮へご興味を持って下さりありがとうございますー!以前から八人の皇子と素敵なお姫様方の物語を見守ってくださっていたとのこと、嬉しく思います!早速ハーシェル姫のキャラシートを拝見いたしました、まさにモチーフのニシキヘビを彷彿させる筋肉質な長身に鱗や髪の模様、爬虫類らしくない人懐こさと捕食者然とした飢餓感の絶妙なバランスがとても魅力的で…!アダムとイヴを唆した楽園の蛇を思わせるLike欄の林檎にもモチーフとのシナジーを感じました!現時点での相性不安等はございませんので、ぜひ王宮で遊んでいって頂ければと思いますー!
では早速初回のご指名のご相談ですが、皇子・使用人の中で強いて言うならどの提供が気になるな~等はございますでしょうか?此方からの想像・妄想ですと、人の心に蛇のようにするっと入り込んでいつのまにか相手を雁字搦めにしてゆくという性質とニシキヘビというモチーフから、第6皇子と絡ませてみたらどうなるんだろう…と気になっております!リヒャルトは人間より動物を愛するという裏設定がありますので、ハーシェル姫の生態的に蛇らしい部分を目の当たりにすればより興味を惹きやすいかと思いますし、自己閉鎖気味な彼を上手に絡め取ってくれそうだなと…!勿論他に気になる提供や理想の展開・シチュエーションについてのご要望がございましたら何でもお気軽にご相談くださいませ!)
532:
極彩の魔女 [×]
2022-01-29 13:22:04
>>バイオレット姫(>>530)
( / はじめましてこんにちわ、この度は主得でしかない仄暗く甘い王宮へご興味を抱いて下さり誠にありがとうございますー!一目惚れとは大変恐縮ながら嬉しい御言葉…!重ねて感謝申し上げます!早速バイオレット姫のキャラシートを隅々まで拝見いたしました、愛された記憶の欠如から暴走する愛情への渇望やどこか影のある儚げな雰囲気、そして個人的には存在しないお父様からたった一度だけ贈られた靴をずっと大切にしていて手放す気がない…という設定に大変切なく美しいこだわりを感じました…!バイオレット姫が纏う風情はこの王宮にぴったりだと思うのです…が、容姿に現れず発揮できる場面も限られたモチーフの名残が少々インパクトに欠けることと、ロルへの相性不安が拭えず今回はお相手を辞退させて頂きたい所存です。参加を希望して頂きありがとうございました、ご期待に添えず申し訳ございませんが陰ながら今後の良縁をお祈りさせて頂きます!繰り返しになりますが、王宮へ関心を持って頂き誠にありがとうございました…! / 平身低頭)
533:
極彩の魔女 [×]
2022-01-29 13:23:55
>猥りがわしいオネエさま、忠犬のふりをした腹黒狐、何もかも拗らせたチェリー君――極彩色の王宮では使用人すら色彩豊か!(>508)
>こんな姫が居たらいいな。(>173)
: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :
>1 : 世界観
>2 : 詳細
>3 : 提供 / 皇子のプロフィール
●イラストメーカーに抵抗のない方は【>380】推奨
●提供に使用人追加【>508】(22.1.12)
>4 : お姫さまはこっちだよ。
●優遇・冷遇は【>245】参照
>8、>24 : すこしだけ補足
●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/
●物語の栞↓
: リル=フィシー姫 <<< 第四皇子セス(>>512)
: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>503)
: セレーナ姫 <<< 第一皇子ジーク(>>523)
: リリィ姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>528)
●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。
●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。
534:
セレーナ [×]
2022-01-29 20:43:23
>523__ジーク様
……ふふ、私の笑顔でジーク様も喜んでくださるのでしょうか。
(男性らしい大きな手が重なり、真剣さを含む真っ直ぐな言葉を受けて密かに目を丸め。皇子様の戯れとも思えぬ様子にふわりと溢れたのは嬉々とした感情。今し方深く引き摺り込まれないよう制したものが、あっさり顔を出しかけて柔和な笑みで抑え込み。面白い方、と暗に滲ませては小さく肩を揺らした。そうして共に歩く道すがら話題に出されたのは昨夜のこと。己が身に纏っていた美しいドレスを懐かしいと、そう口にされては緩やかに瞬く。加えて彼のお母様が持つものに似ていたとなれば、当然王宮の一室から拝借したあのドレスが誰のものかなど明白で「 まあ、あちらは王妃様のドレスルームだったのですね 」庭園で出会った皇子様に背中を押され、躊躇いながらも淡い期待に煌びやかな衣装を手にした事を思い出す。これは皇族のものを本人の許可なく使用した事を窘められているのだろうか。そうであれば彼が直接的に問いを口にしないのはきっと優しさから───否、純粋に気になっただけなのかも知れないけれど。何を意図して語られたのかと内心で悩みあぐね、知らずきゅっと閉じていた唇をゆっくりと和らげて「 皇子様に手助けいただいたのですが……浮かれて、勝手にお借りしてしまいました 」不思議な魅力を持つ皇子様の巧みな誘惑に乗ったのだと、静かに苦笑し視線を上げる。名を伏せ曖昧に告げたのは、万が一にも己に貸し出した事で第二皇子の彼が咎を受けないように。隣を歩く彼の穏やかな微笑みを映す瞳はゆらりと彷徨い、どんな反応が返るだろうかと不安げに揺れる睫毛を伏せて)
535:
ハーシェル [×]
2022-01-30 01:12:37
>>極彩の魔女様(>>531)
( / 此方こそ、耽美なる王宮へ踏み入れる事へのお許し、誠に有り難う御座います!正しく「始まりの人間を唆す楽園の蛇」を軸に、神話のイメージから種としての生態まであらゆる蛇の要素を詰め込み、頭から爪先まで自分の趣味で固めた息子ではありますが、どうぞ宜しくお願い致します!
初回指名のご相談なのですが、どの皇子様も使用人様も気になって、恥ずかしながら彼方此方目移りしておりまして…勿論、リヒャルト様の年齢以上に大人びて見えるのに、兄弟への嫉妬を抱えた何処か儚い仄暗さも、愛馬に対して見せる柔らかながら盲目的な優しさも、言葉にしきれない程、魅力的で堪りません。ですので、先ずは主様のご提案通り、リヒャルト皇子様にお相手をお願い頂ければと…!)
536:
第一皇子ジーク [×]
2022-01-30 23:49:40
>>セレーナ姫(>>534)
…………手助け?
(問いに対する解を渡された瞬間、澱みなく進めていた歩みをはたと止めて。与えられた解を噛み砕いて理解するような間を含んだ後に零れ落ちた声は、依然として穏やかであったものの疑問とも合点とも怒りとも嫉妬とも取れるような複雑な温度を孕んでいて。ふと隣から視線を感じて速やかに我に返り視線を合わせ、困ったように眉を下げ微笑みの様相は残したまま「 ……そんな顔をしないで。貴女を責めたいわけではないのです。私はただ―――― 」いつだって揺らぐことのなかった第一皇子の流暢な語り口調はここにきて暫し沈黙に変わり。伝えるかどうかを迷うように目を伏せ、そして決意とともに静かに深く吐息して「 貴女が、私ではない皇子と二人きりの時を過ごしたのだと。……その事実を信じたくなかったのです。――――軈ては国を統べる者とは思えない、醜い嫉妬だ 」自嘲の笑みは確かに浮かべられているものの、穏やかな双眸の奥には確かにゆらゆらと独占欲の昏い炎がちらついて。とはいえお姫様相手に感情に任せて尋問紛いの詰問をするほど無粋ではなく、一体【手助け】をしたのが誰なのかは使用人に聴けば造作もなく掌握出来ること。ふっと何かを切り替えるようにいつも通りに微笑めば途端に柔和な雰囲気を取り戻して「 ドレスの件はどうかお気になさらず。暫くは誰も着る予定のないものですから 」それはとてもとても違和感のある言葉。造られたお姫様を含む全国民には、王妃は健在であるとダミーの認識を刷り込まれている。お姫様だけが知らない魔女のゲームの真実に一歩近付くような言葉が意図的であるか否かは誰にも分からず、皇子は「 すみません。さあ、参りましょう 」と止めていた歩みを再開させて)
537:
第六皇子リヒャルト [×]
2022-01-31 02:06:24
>>ハーシェル姫(>>535)
(まだ日も昇らず薄っすらと空が白み始めた頃、八人の皇子はそれぞれの時間を堪能していて。ある者は安らかに眠りある者は悪夢に苛まれ、またある者は愛もなく他者の体温を腕に抱く。六番目の皇子は既に上等な乗馬服を身に着けて王宮の裏手の厩舎に足を運んでおり、朝早く叩き起こされた――正確には独りで行きたがっていた六男にもしものことがあってはと眠い瞼に鞭打って無理やり同行した使用人に見守られながら乗馬を楽しんで。瞬く間に時は過ぎ既にすっかり太陽も昇る頃、愛馬の世話を一通り終えてブランチに向かおうと庭園を通過――しようとしたところでふと見慣れぬ立ち姿が視界に映って。あちこちへ視線を遣るその仕草を見るに助けを求めているのだろう、使用人に様子を見てくるよう申し付けようと振り向いた刹那、諸用で既に何処かへ消えた彼に対して不機嫌そうに眉をしかめ。そこでもう一度長身の男性へ視線を戻してぎょっと目を瞠ったのは先程は死角になっていた鮮血を目にしてしまったからで、気は進まないが見て見ぬ振りも出来ず「 ……ねえ。 」と覇気のない声で辛うじて注意を引こうと目論見、一定の距離を保ったままそれ以上は近付こうとせず「 その怪我、かなり深いんでしょ。止血した方がいいんじゃない? 」自分よりずっと上背のある相手に恐れこそ抱かないものの警戒心は滲ませながら、人当たりのよい他の皇子とは違い駆け付けることもせず淡々と。浮世離れした雰囲気をまとってはいるものの相手が魔女の造ったお姫様だとは夢にも思わないまま反応を待って)
( / 初回のご指名を選んでいただきありがとうございます、早速リヒャルトにてお迎えに上がりました!閉鎖的な皇子ゆえ扱いに窮することもあるやもですが、動物らしさを見せれば徐々に態度がマイルドになっていくかと思われます…!もし絡みにくい、指名を変更したい等ございましたら、いつでも遠慮なくお声掛けくださませ!そして六男の愛馬への愛情をご存知ということに吃驚です、本当にじっくりと見守ってくださっていたんだなと実感いたしました…ありがとうございます~!それでは背後は一旦下がりますが、何かございましたらお気軽にどうぞ!今後ともよろしくお願い致しますっ / お辞儀 / 特記事項なければこちら返信不要)
538:
極彩の魔女 [×]
2022-01-31 15:11:53
>猥りがわしいオネエさま、忠犬のふりをした腹黒狐、何もかも拗らせたチェリー君――極彩色の王宮では使用人すら色彩豊か!(>508)
>こんな姫が居たらいいな。(>173)
: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :
>1 : 世界観
>2 : 詳細
>3 : 提供 / 皇子のプロフィール
●イラストメーカーに抵抗のない方は【>380】推奨
●提供に使用人追加【>508】(22.1.12)
>4 : お姫さまはこっちだよ。
●優遇・冷遇は【>245】参照
>8、>24 : すこしだけ補足
●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/
●物語の栞↓
: リル=フィシー姫 <<< 第四皇子セス(>>512)
: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>503)
: セレーナ姫 <<< 第一皇子ジーク(>>536)
: リリィ姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>528)
: ハーシェル姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>>537)
●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。
●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。
539:
ハーシェル [×]
2022-02-02 13:20:38
>>リヒャルト様(>>537)
(其方の薔薇の向こうにも、彼方のダリアの隣にも、目的の人物は見付けられず、さて参ったと首を捻って唸った所に声が掛かる。その事に寄り下がった眉はぱっと和らぎ、声の方向を見る前に口を開く。「ええ。どうも思いの外ざっくり、と……」溜息と些かの喜色が混じった言葉で答えながら、爪先を声の主へと向けた瞬間、視界に入った金糸に思わず喉に音が詰まった。「…リヒャルト、皇子。」――この国の誰もが知る彼の姿、名前。それは己も例外ではなく、だからこそ呟く色には尚更狼狽が混じる。しかしそれも、見開いた目を一度緩やかに瞬かせた後には消え失せて、次に表情に湛えたのは口の端を引いた真摯さ。「これは失礼。無礼をお詫びします。」とん、と一歩だけ、彼の引いた警戒線を踏み越えて踵を揃え、怪我の無い片手を胸に当てて一礼する。「それから、貴方の御言葉に感謝を。」続け様に顔を上げ、風に揺らいだ髪の合間から覗く橙をまろやかに細めつつ、彼の空色を確と見詰めて明朗に謝意を告げる。「――さて。」それらを終え、胸にある手を垂らして漸く、未だ破けたシャツの袖を染めていく傷に、ちらと視線をやる。「ええ。貴方の御言葉通り、傷の止血をしなくてはならないのですが…如何せん、今この場にあるのは己の身一つでして。治療に必要な道具は持ち合わせておりませんし、裂けた服の布地も、既に使い物にはなりそうもありません。」自らの現状に呆れたような苦笑で肩を竦めた後、ほんの数秒沈黙を置いて、再び彼を見る。「……ですので。もし、もしもご迷惑でなければ、貴方に助けを願わせて頂けますか?」助けてほしい、と本心半分。彼ともう少し話がしたい、と好奇心半分。二つの感情を織り、困り顔に笑んだ表情と同じく柔らかに問うその言に合わせ、ゆるりと首を傾げつつ相手の答えを待ち。)
540:
第六皇子リヒャルト [×]
2022-02-03 16:52:44
>>ハーシェル姫(>>539)
――――蛇、?
(凪いだ風に晒された髪に視界を一瞬遮られ、鬱陶しそうに眉をしかめて片手でそれをかき上げ改めて独特の雰囲気を持つ相手を見つめた刹那、変わった色の虹彩に彩られた瞳孔がヒトにはない無機質な鋭さを湛えているのを発見して思わずぽつりと呟いて。もっと近くで確かめたいと、幼子のような安直な好奇心は人間ではなく動物にのみ顕現するもので、踏み越えられたボーダーラインをこちらからもまた一歩踏み破るように近付いて。蛇によく似た青年の言葉を静聴しながら、懐疑的な視線をじぃっと向け続けることで次いで発見したのは、みっつ歳上の四男を彷彿させるギザギザとした歯列。観察に注意を向けている間に相手の言葉は止んだようで、助けを請うた彼の問に答える前に「 あんたが、姫? 」お姫様、という大切な駒がいずれ王宮に生み落とされることは把握していたものの、よもやそれが男性だとは夢にも思わず珍しく目をまんまるにして。お姫様にとっては身に覚えのない呼称のはずだが、一度姫と呼ばれたことがその自覚を呼び起こすトリガーになっているとは露知らず「 …………万が一、放っておいて死なれでもしたら後味が悪いから。 」魔女のゲームの行く末に興味のない皇子がお姫様を助けようと思ったのは、その佇まいが何処となく動物を想起させたから。あいも変わらず覇気のない声でぼそりと言い訳をして、そちらへ歩み寄りながら純白のクラヴァットを斜め上に引っ張るようにして首元から解いて「 腕。 」短く発することで患部を差し出すよう促し、もし傷ついた腕を診せてくれたのならば応急処置として患部のやや上部をクラヴァットできつく縛ることで止血を試みて。そこでふと近付いた際にふわりと香らせたのは、人工的でわざとらしい香水とは違う馬と牧草の馥郁たる香りで)
541:
リリィ [×]
2022-02-04 18:53:25
>>ハインツ様( >>528)
姫──?私が……?
( 輝きの失せた瞳は恐れていたものに違いなく、彼女の最悪な想像に近付いてしまう恐怖が心に影を落とす。ああやはり、特異は受け入れられないのかという諦念と落胆に僅かに身体を強ばらせて。しかし次に聞こえてきた言葉は聞き間違えだろうかと、簡単な二文字の言葉がすぐには飲み込めずに見開いた瞳に彼を映す。ずっと憧れていた呼び名、いつかそう呼んでもらえたらと夢想したそれが唐突とも言えるほど簡単に叶ってしまった。向けられた暖かな笑みに、何故そのような呼称で呼ばれたのかとほんの少し首を傾げて。さて、彼らのお姫様とはどういう意味だろうか。そして、脈絡もなく紡がれたその呼び名が本能のさらに奥の部分にはすっと馴染んでしまうのは何故だろうか。国をも手玉に取る遊び好きの魔女に造られたことなど露ほども知らない彼女の困惑は、しかしすぐに歓喜に塗り替えられる。「 勿体ないお言葉です。百合だけではなく私まで褒めていただけるなんて…… 」、清廉が形を成す百合のみならず彼女自身をも綺麗だと賞賛してくれた彼、その穏やか且つ歓びに染まった瞳を見てしまえば嘘も偽りもないのは明白と理解し心にかかっていた靄も瞬く間に払われる。己の胸を一際高鳴らせる熱帯びた鼓動は果たして純真な恋か、優しきこの人を己がものにしてしまいたいと願う浅ましい欲か。治療具を持ってきてくれた使用人に「 ありがとう 」と淑やかに微笑んで礼を告げながら、カサブランカには支柱に巻き付き決して逃がさない蔓が生えていないことを初めて惜しんだ。そんな歯痒さをおくびにも出さず、「相棒…… ふふっ、素敵な響きですこと。第三皇子様のお墨付きですもの、次回からはそう表現させていただきます 」、手で口元を隠しながら笑えば、道具を選別し終えた彼に促されてそっと手を乗せる。砂利は多少付着しているものの痛みはほとんどなくなっており、血の流れも止まっている。その手を預ければ彼の治療に大人しく身を委ね、幸福そうに弧を描く口元を正すことなくこの時間を噛み締めるだろう。蒼が混じることにより深い夜闇を連想させる艶やなか黒髪も、白百合を気遣うその優しい心根も、かつて式典で見掛けた時よりもずっと気品溢れて気高さを秘める瞳も、すべてが耽美に第三皇子様という存在そのものを惹き立てている。優しく格好いい皇子様、乙女の夢見る理想、彼こそその具現だろう。垂れている眦をさらに蕩けさせて時折視線を目の前の"愛しいもの"に注がせながら、「 数年ぶりに見た外の世界で、第三皇子様と出逢えた私はとても幸せものですのね 」と穏やかに呟いて。それは無意識にこぼれ落ちてしまったもののようで、外に出た経験の少ない世間知らずと思われやしないかという焦りで咄嗟に空いている手で口を押さえて。 )
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