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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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自分のトピックを作る
341: 極彩の魔女 [×]
2021-02-04 21:04:00


>>340

( / 初めまして今晩わ、先ずは主得でしかない世界観に興味を持って頂いてありがとうございます!そしてご丁寧に事前のご相談を頂けたこと、重ねて嬉しく思います。早速質問への回答ですが、結論から申し上げますと「毒見役という設定での参加はOK」でございます!ただし、この国は"極彩の魔女"というただ一点の災厄さえ除けば非常に平和な国ですので、「王国には公式の毒見役は存在しない」という前提にご了承を頂く必要があります。ですので、背後様の想定されているお姫様の最終アウトプットは「毒見役という存在しない務めを偽の記憶として植え付けられた、二重のダミーを背負う姫」という形になると予測されます!それはそれで哀愁や危なげがあって素敵だと個人的には感じておりますが、以上の回答を踏まえて背後様にて最終判断頂ければと思います!)



342: フィリア [×]
2021-02-04 21:16:58




     >>第七皇子様( >>339 )


 ( 猫の鋭い爪により無惨に引き裂かれた皮膚と己に寄生してるかのように咲き誇っていた黒百合の花弁が煉瓦調の地面へ落ちたのを見ては、ポタリポタリと流れ出る血液を溜め息がちにもう片方の手で押さえて。すると威嚇していた猫が何かを見て怯えたように去っていきそれを止める間もなくポカンとしていれば、漸く目の前に立つ人物に気付き。視界に映る、月の光を浴び風により揺らめく美しい銀色の髪と暗闇で怪しく己を見つめるオッドアイ、そして綺麗に整った顔付き。紛れもなく己が支える主達の一人、第七皇子だと直ぐに分かり「 あ……第七、皇子様。申し訳ありません、お見苦しい姿を…!その、巡回している最中猫が迷い混んでいるのを見つけまして 」と慌てて立ち上がり深々と頭を下げ問いに出来る限り冷静を保ちつつ口答を。何時もの自分ならば強気で出るところを、今は相手が貴族な為か気分を害してしまったらどうしよう、とぎゅう、と目を瞑り唇を噛み締め必死に考えながらずっと頭を下げたまま腹部の前で怪我している手を隠すようにもう片方の手で握りしめて。すると聞こえたのは己を罰する言葉ではなくもっと何か、別の意味を孕んだ言葉。姫、と言う己に向けられた言葉を理解できず「 あの、第七皇子様…、姫と言うのはどういう…… 」と失礼であるにも関わらず頭を上げて良いと言う赦しを待つことなく頭を上げ、思わず無意識に口から出てしまった問い掛けをはっと我に返った己は口を手で塞ぐことにより最後まで言いきるのを防ぎ。ほ、と安堵するも束の間問われた問いにぴくりと肩を震わせ恐る恐る花弁が散っていない方の手の甲を差し出すように見せ、あからさまにその手は少しの怯えから小さく震えており。「 じ、直に生えております。生まれた、時から…… 」と偽の記憶を植え付けられ産み出された存在とは露知らず応えては、彼の目を真っ直ぐ見ることが出来ず下へと下げ、不安の色を宿したまま視界に映る彼の足元をただただじっと眺めて )





343: 第七皇子ヴィルケ [×]
2021-02-04 21:42:15


>>フィリア姫(>>342)

……巡回?誰に命ぜられたの。
(要求したわけでもなく垂れた頭を見下ろしながら、夜の闇に溶け込むような彼女の黒髪が月光を反射して艶めく様を特に何の情動も抱かずただ見つめ続けて。こちらからの問い掛けに対する答えを最後まで静聴してから一拍の沈黙。見た所彼女は丸腰、そもそも警護のための巡回は女性使用人の仕事ではない。であれば彼女が夜の庭園に居るのは私的な行動――例えば散歩等ではないかと当たりを付けていながら、容赦なく違和感をたっぷりと忌々しげな声音に乗せて更に詰問を。夜にこそ映える金色の瞳と視線が交錯した瞬間、「 まさか自覚が無いの?つくづく厄介な事をしてくれるね。 」語末に吐き捨てた文句は眼前のお姫様ではなく性悪な魔女に宛てたもの。一歩彼女へと歩み寄っては尊大且つ無意識に腕を組んで見下ろすような体勢を取りつつ「 いいかい、一度しか言わないよ。君はこの国で唯一のお姫様で、明日から兄上達がこぞって君を求める事になる。応じる応じないは君次第。 」意外にも要点を掻い摘んだ説明を与えたのは決して親切心ではなく、"兄上達"の部分のみ若干声量を強調する事で『自分たち双子は関係ない』と言外な拒絶を示していて。差し出された手を躊躇なく掴んでわずかに手前へ引き寄せてじっくりと観察し、なるほどこれは本物だと彼女がお姫様たる確証を得て。確信さえ持てれば用は無いとあっさり手を引っ込め立ち去ろうとした刹那、やけに怯えたような態度が少しだけ興味を引いて立ち止まり)――何をそんなに恐れているの?さっきの猫じゃあるまいし。




344: フィリア [×]
2021-02-04 22:48:51





       >>第七皇子様( >>343 )


 あ…えっと、その
 ( 問いに口答をしたのは良いものの、その先にまた問いを投げられるとは思ってもいなかったのかそれに対する答えは考えておらず一拍置いたあとに出てくる言葉は適切なものではなく、ただただ濁った曖昧な言葉だけ。散歩してました何て言えばどうなることか分からない。素直に口答を出来ずに視線をあちこちへと巡らせていれば鼓膜を揺さぶる冷淡さを孕んでも尚綺麗と思える声で紡がれた言葉。「 え、その……申し訳ありません 」その言葉は己へと向けられた言葉ではない物だと分かるはずもなくただただ無意識に謝罪を口にしては下へと視線を落としひやりとしたこの空気に耐えるかのように唇を一の字に結び。そんな最中その唇をほどかせるような言葉が彼の綺麗な唇から発せられ、思わず下げていた視線を上げれば月明かりを背後に己を見下ろす彼の姿。思わず見とれてしまいそうな雰囲気の彼に言葉が出てこず、ただただ美しい声音で紡がれる言葉を聞き入るだけ。「 皇子様達が、私を?……私は、どうすれば良いのでしょうか…第七皇子様、 」聞き入った言葉の内不穏な単語に不安が掻き立てられ。───求められるのは、とても嬉しく幸せだ。けれども腕を組み告げる彼の言葉からは何か異常性を感じてしまい、どうにも素直に喜ぶことはできず。そんな事を考えながら、眉を下げ救いを求めるかのように問いを一つ。すると戸惑う己の手を綺麗に整った手に握り引き寄せられては、手の甲に咲く黒百合を見つめられそれは直ぐに手放されて。ほんの少し彼の温もりが残り、怪我をしている方の手で手の甲の黒百合を包み込んでは触れられたことに無意識に嬉しく思い。それは、己の性格によるものだろう。す、と瞳を細め立ち去ろうとする彼の背中を見ていればふわりとガウンが揺れると共に振り向く彼が紡ぐ言葉にピクリと肩を揺らし、直ぐに頭を下げてはそれと同時に黒百合の花弁が髪の間から一つひらりとすり抜け、彼の足元へと落ち行くのを目で追う余裕もなく無意識のあまり本性が分かるような失礼な言葉を含めた口答を一つ。 )
 お気に障りましたのなら、申し訳ありません。その、先程から無礼な行動ばかりをしてしまいましたので何時首が飛んでも可笑しくないと───。





345: 第七皇子ヴィルケ [×]
2021-02-05 13:17:38


>>フィリア姫(>>344)

(口籠る様子を見れば得心が行ったように歯切れのよい溜息を落とし。目的はただ事実を確認することであり彼女を問責したいわけではなく、幾分かの哀れみを含んだ声音で「 ……君が嘘つきって事はよく分かった。 」沈黙が問いへの回答と理解し表情から一切の温度を消して。本来なら皇族に対して虚偽の報告は罪科に値する行為だが、家臣や国民相手ならばともかく"魔女の作品"というイレギュラーな存在に対して目くじらを立てる気も起きず、結果として彼女の発言は不問とする慈悲深い結論を言外に告げて。救済を必要とする姫に相変わらず氷のような視線を注ぎながら「 それはさっき教えた筈だよ。お前は兄上達と過ごす事だけ考えればいい 」一度しか言わないという前置きを守りながら再度双子から突き放すように結んで。助けを求める相手が自分ではなく位の高い皇子であれば嬉々として構ってもらえただろうに、と心の奥底で同情のようなものすら抱きながら「 俺からひとつ大切な忠告――いや、警告をしてあげる。 」威圧的に見下げる姿勢はそのまま、一度そっと目を閉じて吐息を。一拍の沈黙の後、すぅと開かれた双眸はそれだけで人を殺せそうなほど鋭く「 俺達双子には近付くな。 」背後に稲光でも背負いそうな迫力でキッパリと言い切って。間髪を入れず、そっと片手を擡げて自分の首に指先を添え「 特にユーリケには絶対に構うな。即刻、俺がその首を斬り落としてやる 」ギョロリと瞠られたちぐはぐの瞳に宿るのは、身を焦がし内臓を煮立たせるほどの規格外の独占欲で。煮えたぎる黒いマグマのような激情は、今は眼前のお姫様ではなく愛する双子の片割れへと一身に注がれている――そう、"今"は。眼光で、声色で、背負った気迫で、全身を使って『ユーリケは俺のものだ』と叫びながら)返事は?



346: 極彩の魔女 [×]
2021-02-05 13:23:26



>遅筆・速筆・即レス・置きレス問わず、王宮に産み落とされし姫君を募集中です。


>こんな姫が居たらいいな。(>173


: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :


>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3   : 提供 / 皇子のプロフィール
 ●イラストメーカーに抵抗のない方は【>146】推奨

>4 : お姫さまはこっちだよ。
 ●優遇・冷遇は【>245】参照

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓

: リル=フィシー姫 <<< 第三皇子ハインツ(>327

: ギュンター姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>320

: ヴォルフラム姫 <<< 第四皇子セス(>277

: フローチェ姫 <<< 第一皇子ジーク(>272

: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>319

: ペネロペ姫 <<< 第五皇子エトワール(>324

: フィリア姫 <<< 第七皇子ヴィルケ(>345


●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。



347: フィリア [×]
2021-02-05 18:05:51




       >>第七皇子様( >>345 )


 ───申し訳ありません。
( 理由を素直に言えず言葉を濁してしまった末に紡がれた言葉が鼓膜を揺らし、嘘をついてしまった己が悪いと素直にその言葉を受け取り双眸をそっと閉じては謝罪と共に頭を下げ。もう嘘なのだとバレてしまった以上罰を覚悟するしか───と諦めたその時、冷たさと突き放すような感情を孕んだ視線が己に注がれると共に慈悲もない言葉がすとんと脳内に落ち「 畏まり、ました。 」頭を上げ自然と出てきた了承の言葉。彼は助けてはくれないのだと特に苛立ちも感じずただただ諦めた様子で彼の整った顔を見つめていれば、「 警告、で御座いますか 」冷えきった温度は変わらず何かあれは危険だと教えてくれるのかと思い淡い期待を抱くも目に映るのは、今にも人を殺めそうな程の狂気を孕んだ視線を送る、宝石のようなオッドアイ。其と目が合った瞬間に体温が急激に冷めていく感覚を覚えながら「 は、はい。……畏まりました 」脅しとも言えるその言葉に逆らうことやどうしてなのかと聞けるはずもなく、催促された返事に対し視線は外さず震えた声で返事を。彼のその右目を見て何か情熱や愛情───そういったものではなく呪いのようなものを感じてはふるりと一度身体が身震いしては震えを押さえようと右手で左手の肘窩を掴み。あからさまに見える拒絶に関わったら命はない、と実感し震える足で何とか一歩下がれば怯えるような表情を浮かべながら、ゆるりと頭を下げ一の字に結んでいた唇をほどき )
 ……肝に銘じておきます。申し訳ありません、





348: リル=フィシー [×]
2021-02-07 01:35:48



>>ハインツ(>>327)

(今まで間近にしか姿を見ていなかった皇子の立ち姿は穏やかな声音や笑みをそっくり彷彿とさせ、ガウンの裾が柔らかく垂れたしなやかなシルエットは男性的でありながら威圧感はない。その代わりとでも言うように匂い立つような妖しげな、あるいは危うい空気が月明りが作る影のため部屋の暗がりとの境界を曖昧にする皇子の存在を強く主張していて。まるで密度の濃いような低い笑い声もどこか今までとは違って感じるが、それを違和感とするほど回転の良い頭はしておらず、寧ろ些細な変化でも与えたのが自分ならば楽しくさえ思え「どうかしら、見た事がないから。イカれさせたのがわたしなら、見たくなってしまうのかも」皇子の心中など計り知ろうともしない傲慢で、ともすれば足を痛めて逃げ道もないという状況に危機感など一片も感じていないと告白することを平然と、誘惑の類ではないのさえ伝わる単調さで言ってのけ。「この髪みたいな青いインクがあれば素敵なのだけれど。きっとわたしが目に浮かぶもの」傾けた体、皇子へ向けた顔のまま、きっとすぐに彼はやってくるという確信のもと思案げな目線を宙に逸らして話しかけるでもないぼんやりとした独り言を零した瞬き一度の間に音もなく静かに沈んだ自分の手の先にはやはり危うげな微笑みを浮かべた皇子がいて。首の位置を戻しても並べば見上げる彼に「わたし、他人の体温って苦手」と短く告げ。サテンについていた手を離すと今度は皇子の腕に目を遣ってつつ、と人差し指を這わせ「でも傍にいてもらうのは好き。……品がないと思っては駄目よ。誰にでも言うわけではないのだから」一拍置いてから唇を尖らせた発言は、皇子と魔女のために在る姫なのだから“誰でも”がいるはずもないが、偽りの記憶の中から考えればふれあいが心地良かったのは間違いなく第三皇子が初めてであり、それをを念押しするようにぐ、と少しだけ這わせた指に力を込めて。それから手を再びベッドへとやると鰓蓋が露わになるほど首を反らして窓を見遣り「夜風がね、冷たかったでしょう。ええと……だからね、あの窓が開けば良いのにって……そう、そうしたら、隣に、あなたに隣にいてって、言いやすいでしょう?」理論立てようとするほど言葉は滑らかさを失い、つかえ、いっぱいに使った脳みそはぱら、と頬に髪を落としながら同意を求める視線を向けていて)


(/今後の展開につきましてご相談があります。リル=フィシーは重症ではないにしろ挫いた足の手当をしていただき、蜂蜜対応の第三皇子と愛でられて当然という姫の相性がうまく?み合い優しい皇子にだいぶ懐いているような状況です。また、もしご縁が繋がった際に別の皇子との交流のきっかけになればという思惑から靴や籠をなくしたと描写しておりました。この二点から、「足が治るまで」「靴が見付かるまで」などの方向で短期的にでも姫が王宮に留まる事は可能でしょうか?)



349: リル=フィシー [×]
2021-02-07 01:54:31



(/連投になってしまい申し訳ありません。>>348の背後会話部分で弾かれた文字があったため訂正致します。おそらく変換時に常用漢字ではないもので変換し気付かないまま投稿したのだと思いますが、念のためふりがな付きでの訂正文とさせていただきます。失礼しました。
 ×(前略)相性がうまく?み合い… → ○(前略)相性がうまく噛み合い(かみあい)…)



350: 第七皇子ヴィルケ [×]
2021-02-08 20:09:22


>>フィリア姫(>>347)

解かれば良い。
(ダミーの記憶を背負うとはいえ、産み落とされたばかりの赤子に等しいお姫様を遠ざけるような酷な真似は優しい優しい兄上方なら絶対にしないだろう。なればこそそれは自分の役目ではないと端から匙を投げつつ度が過ぎるほど従順な様子に浅く顎を引くようにして一度だけ頷き。恐怖に慄き後退する姿へ怪訝そうな目を向け「 ――?今度は何を怖がるの。 」自分の中に蜷局を巻く黒い愛情が他人から見れば畏怖の対象であるとはつゆほども思わず、寧ろ太陽が東から昇るが如く当然のように肩を竦めて「 双子の兄が、その片割れを愛して慈しんで異物から守ってやるのは当然の事だろ? 」魔女とのゲームにおける最重要の駒たるお姫様、そんな大切な存在を臆面もなく異物呼ばわりするのは八人兄弟の中でも第七の皇子以外に居ないだろう。他ならない双子の弟だけを見つめ愛し守り抜く姿は独善的な病んだ兄王とでも形容するのが相応しく、ちろりと獣に引き裂かれた手の甲へ視線だけを移動させ「 その傷。兄上に見せればいくらか気を引けるかもしれないけど、消毒して塞いでおいた方が良い。 」傷に気付いていて放っておいたと分かれば、後に小言が飛んでくる――そんな面倒を回避するためという動機までは言葉に乗せず「 医務室の場所は? 」彼女の記憶に王宮の間取りまでもがインプットされているかは定かではなく、その所在を既知か否か端的に問い掛けて)




351: 第三皇子ハインツ [×]
2021-02-08 20:47:49


>>リル=フィシー姫(>>348)

姫は怖いもの知らずだね。
("俺だって男なんだよ?"――、言った所でこの甘く脆い夜気にはとりとめのない戯言として掻き消えてしまうであろう言葉は喉奥に封じ込め、代わりに含みを持たせるような小さな笑いを零すに留めて。この暗い熱情を目の当たりにすれば彼女はどんな顔をしてどんな声を上げるのだろう、反射的な疑問が脳裏に浮かべば薄く筋張った手のひらで潰れた隻眼を覆う事で疑問が想像に昇華するのを抑制して。想像してしまえば歯止めが利かなくなる恐れもある、たったひとつの失言や暴挙で容易く壊れてしまう硝子細工のようなこの夜へ下卑た欲を以って幕を下ろすのはまさに不本意。目を隠していた手を下へ滑らせ己が首筋に添えながら「 姫のおうちにあるかな?無ければ俺の書斎にあるのを持って帰ったらいいよ。 」言ってから脳裏に浮かび上がるのは、造られた存在たるお姫様におうちなんてものは存在するのだろうか、という疑義。兎も角は有ることを前提にして一旦言葉を結びつつ、腕に触れた確かな感触にこそばゆくなるような喜びを覚え「 光栄だな。リル=フィシー姫のお眼鏡に適った最初の皇子だなんて 」近付いては離れてゆく蜃気楼のように、今しがたまで腕に添えられていたのが夢かと見紛うほどすぐに離されてしまった指先を追うようにゆっくりと首を巡らせながら、許された愛称ではなく正称にてその名を引き合いに出す事で心からの喜色を言の葉へ表現して。かち合った視線と、ややしどろもどろな言葉運びの可愛らしさに思わず首元で待機させていた手を口許へ移動させ綻ぶように小さく笑って。これほど栄誉ある遠回しな命令がこの世にあるだろうか、まだ幾分か緩んだ口許をそのままに柔らかなスプリングを少しだけ軋ませ立ち上がり「 お姫様の仰せのままに。 」子女専属の執事がそうするように、第三の位を鼻にかけることもなく恭しく胸板へ手を添えて。窓の前に立てば長身が一時的に室内へ影をもたらし、静かな部屋へカチリと蝶番の外れる音を響かせながら両開きの窓の片方だけを全開にして「 良い夜風だ… 」ふわりと前髪を揺らした風が潰れた片目のグロテスクな傷跡を僅かに外界へ晒したが、窓の外へ顔を向けていたのが幸いし姫に忌々しいものを見せずに済んだ事を内心のみで安堵しながらくるりとキレ良く踵を返し、今度は靴を脱いでベッドへ上がりボリュームのある枕を背凭れに足を伸ばして座る体勢へ移行し「 おいで。眠ってしまうまで話をしようよ 」手を差し伸べる代わりに砂糖菓子のような甘い声と隻眼の視線をお姫様へと向けて。きっと足を伸ばした方が傷に障らないだろうと、それらの声や目は下心よりも思い遣りを多分に含んでいて)


( / 今後につきましてご相談いただき有難うございます、誤字訂正についても承知いたしました!姫との接触に積極的な皇子達は元よりお姫様を王宮へ出来るだけ長く留めようとしますので、短期・長期問わず王宮へ滞在いただくのは大歓迎でございます!ちなみにですが、ハインツとの初回交流の結びとして考えていた場面は「この翌日、リル姫はハインツの部屋で目を覚ます(ハインツの姿は無い)」であり、その時に3点ほどアイテムをハインツの自室へリスポーンさせる予定でした。1、2点目は「庭園で失くした籠と靴(いずれもハインツが使用人に命じて早朝に探させたもの)」、3点目は群青のフラットシューズ(「足を挫いているのにヒールは苦痛だろう」というハインツの計らいによるもの)です。ですので、王宮に留まるその他の理由として、次回指名いただく皇子にリル姫を引き留めさせようかと思っておりました。無論、指名を選ぶ展開ですし此方からの一案ですので、何なりと背後様からのご意見を頂ければと思います!)



352: フィリア [×]
2021-02-08 21:57:04





         >>第七皇子様( >>350 )

 はい……。
( 彼のほどかれたその唇から静かに綺麗な声音に乗せられ発せられた言葉へ、何事もなく済むよう躾られた犬のように返事と共に頷きを。双眸へ恐る恐る目を向けるも月光を背にしているせいか表情はあまり分からないものの何故か片眼の赤い瞳だけが際立って見え。「 い、いえ───ッ、第七皇子様を怖がるなんて、そんな 」その赤き瞳の奥に渦巻く感情が黒よりも濃い愛情だと己には分かるはずもなく、言葉では言い表せない何か別な、そんな何かを一瞬だけだが再び感じ取ってしまった己は畏怖した表情を浮かべ、問われた質問にピクリと肩を揺らし目線を合わせられずにぽつりと。下手に刺激しては気分を害しかねず、無事に寝床につく為には何とかこの場を上手く切り抜けなければならない。畏怖した表情から一度そっと眼を閉じ、すっと双眸を開き且つ表面上は冷静を保ちつつ鼓膜を揺らす彼の声に耳を傾けながら言葉を考え。けれどもすとんと脳内に落ちた" 異物 "と言う言葉に反応せざるを得ず。彼が言う" 異物 "と言うのは弟君である第八皇子様に関わろうとする他人か、もしくは別の何かか。前者であれば己も含まれるのか、はたまた含まれないのか、此処まで考えられたは良いものの早く返事を返さねばと焦ってしまった己はなるべく気分を害す事のないよう一拍を置いた末、短く息を吸い「 第八皇子様を大切にする気持ち、とても伝わってきます。ですが、異物と言うのは私も含まれるのでしょうか?───きちんと理解できずに申し訳ありません。これからの接し方を考える為にも、どうか教えていただけないでしょうか…? 」と切実な願いを。関わらないようにすれば良いとは考えるもきっと何かの弾みで関わる場面が出てくるはず、その時の対策として聞いておくのも手だと考え。すると気遣う言葉にそんな事も言える言えるのだなと失礼極まりない発言は口にこそしないものの心で呟きつつ「 御気遣い、痛み入ります。いえ、いえ。見せ付ける程のものではありませんので。…、後程処置をしておきます 」御気遣い、ではなく遠回しに面倒事が自身に降りかからないようにする為に言った言葉とは露知らず己は冷静を装いながらぽつり。「 医務室……医──ッ、う? 」医務室の場所はと問われ知っていると答えようとその場所を詳細に思い出そうとするも、唐突に走る頭痛。それも一瞬だけで咄嗟に片手を頭に添え一瞬感じた頭痛に頭の中は真っ白になり、" 魔女により端正に作られた作品かと思いきや突如出てきた欠陥 "己はそんな事露知らず頭に添えていた手を離し頭を振れば眉を下げ申し訳なさそうに )
 申し訳ありません、場所を教えていただけますでしょうか…?


(:/度々丁寧に返していただき誠にありがとうございます…!今回で何往復かしましたが返信しづらい、キャラに違和感がある等ありませんでしょうか…?そして、今回文中に" 魔女により端正に作られた作品かと思いきや突如出てきた欠陥 "と書きましたが、主様的には問題は御座いませんでしょうか?王宮内の地図を全て完璧にインプットされていないと言う感じで書いてしまいましたので…!もしありましたら書き直させていただきますので、遠慮なく仰って下さいませ!/礼)





353: 第七皇子ヴィルケ [×]
2021-02-09 18:26:01


>>フィリア姫(>>352)

――俺を恐れる事でお前を咎めたりしないよ。
(どうやらこちらの一挙一動が彼女を追い詰めるようなものだと受け止められてしまっているらしい、そう悟らせるには十二分な姫の態度に不本意そうに軽く両手を広げて。何故ならそれは好都合、魔女の駒が自分を恐怖してくれるなら、第七はおろか第八皇子にも近付こうとは思わないだろう。思い通りに事が運んでいる微かな爽快感に似た感情から、別段姫に対する害意が湧く筈もなく「 双子(おれたち)の平穏を邪魔しないでくれればそれでいいんだから。 」独善的な皇子の言う平穏とは、今まで通り弟が兄に支配される状況を指すのだろうか。ともかく第八はこの王宮の特異点たるお姫様に興味を抱いている様子なので、自身からすれば愛しい片割れの意識がほんのわずかでも自分以外の何者かに注がれるのは我慢ならず「 俺の――ユーリケと俺の邪魔をするものは全て異物。あいつは繊細でとても脆いんだ、異物に干渉されれば容易に歪ませられてしまうかもしれない。だから俺が守ってやらなきゃ駄目なんだ 」主語を自分単体から双子にすり替えたことからもありありと滲み出る独り善がりな正義感は歪みに歪んでむしろ澄み切るような純度で一身にユーリケへと向けられており。夜風に靡く銀髪がふわりと頬を撫でる感触に双眸を細めながら「 "警告"を守れないのならお前も異物だよ。 」反して言えば、第八皇子に干渉しないのであればこちらから害意を向けることもない。ここまで深堀をして釘を刺したのだ、姫とユーリケが邂逅する場を万が一目撃されてしまえば例えどんな状況であっても独善の皇子は容赦なく剣を振るうだろう。何やら頭痛に苛まれるような様子を心配するでもなく何の気なしにじっと見遣るのは、はち切れんばかりの愛情は第八皇子にのみ向けられているからこそで。「 ……ついて来い。 」口であれこれ説明するのも面倒、であれば案内をした方が早い。丁度部屋に戻る帰り道と重なっていることもあり、凛とした声で告げては返答を待たず踵を返して庭園を抜ける道へと歩み出し)


( / お声掛け有難うございます、此方こそお世話になっております!ご確認頂いた描写については、「欠陥」というよりも、より皇子とのゲームを楽しむために忍ばされた魔女の「遊び心」と今後捉えて頂ければと思います!何せ性悪な魔女ゆえ、より面白そうな展開へ駒を運ぶためなら記憶のひとつやふたつ容易に操作してしまうイメージを念頭に置いて頂ければ!また、こちらこそ第七皇子が警戒心剥き出しですがお返事に窮されることはございませんでしょうか?話の運び的にも幾分か致し方ないとは思うのですが、>347のレスを見ると文章全体を通して同じような台詞のみでしたので、今後も第七皇子との交流をご所望でしたらもう少しフィリア姫の内にある色めいた闇を前面に出して積極的に発言して頂けたら幸いです…!今後の展開やヴィルケとの距離の詰め方についてアイデア等ございましたらいつでもご相談下さいませ!さて初回交流ですが、このままの流れですと次レス辺りで医務室に到着しそこで初回の〆とさせて頂こうと思っております。ひいては次の指名や場面について、ご希望を伺っても宜しいでしょうか?)



354: 極彩の魔女 [×]
2021-02-09 18:30:12



>遅筆・速筆・即レス・置きレス問わず、王宮に産み落とされし姫君をお待ちしています。


>こんな姫が居たらいいな。(>173


: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :


>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3   : 提供 / 皇子のプロフィール
 ●イラストメーカーに抵抗のない方は【>146】推奨

>4 : お姫さまはこっちだよ。
 ●優遇・冷遇は【>245】参照

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓

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: ギュンター姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>320

: ヴォルフラム姫 <<< 第四皇子セス(>277

: フローチェ姫 <<< 第一皇子ジーク(>272

: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>319

: ペネロペ姫 <<< 第五皇子エトワール(>324

: フィリア姫 <<< 第七皇子ヴィルケ(>353


●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。




355: フィリア [×]
2021-02-09 20:26:29





       >>第七皇子様( >>353 )


 ───!ありがとう、ございます。
( 恐れる事で咎められないのであれば恐れ戦く必要はない、窮地を脱する事が出来た安心感からか緊張は薄れ自然と口角が緩めば先程の畏怖した表情は消え失せ、柔和な笑みを浮かべつつ礼を。第七皇子様は弟君である第八皇子様を酷く溺愛し、愛よりも重たい何かで縛り付けようとしている、のかもしれない。その愛を邪魔しなければ" 異物 "となる事はないと一つの希望を抱きつつ「 はい。心に止めて置きます。 」この首が飛ばないようそう言う他はない。するり、己の冷えきった首を風が一撫でし、彼の絹糸のような銀髪を揺らしていくのを眺めながら「 第八皇子様はとても幸せな方ですね。───私も、第七皇子様のような深い愛情に溺れてみたいものです。 」己の心の内にしまっていたはずの言葉が今になって飛び出し。けれども慌てて口を塞ぐような仕草はせず、それどころか彼の話を聞いていてその瞳の奥に黒く渦巻く愛の楔が欲しいと、私にもその黒き愛の矛先を向けて欲しいと思うように。それは己の性格からくる、悪い悪い癖のようなもので、他人が他人に向けている愛情を欲しいと思ってしまうもの。月夜に煌めく銀髪に、凛とした顔立ちと海よりも深い愛情を宿す双眸───とても美しい。背を向け案内をしてくれるのか歩き出す彼の背へ、聞こえるか聞こえないかの声量で「 楽しみ 」そう呟く己。ぷちりともう片方の手に瑞々しく咲き誇る黒百合を摘み取れば、呪いにも似た愛情を心の内に秘める彼の背を見据え黒百合に口付けをしては己が歩き出すと共に、今感じたこの感情を忘れまいと思い出をこの地に遺すべくその花を煉瓦調の地面へ落とし。黒百合の花言葉は" 愛と呪い "、彼と似ているような似ていないようなと思ったことは敢えて口にしない。少し間を空けそれを詰めるような無謀な真似はせず、後ろに着いて行きつつ彼が歩く度に揺れるガウンを眺めながらぽつりと )
 ありがとうございます、第七皇子様。


(:/返信ありがとうございます…!記憶の操作の件は了解致しました!やり過ぎない程度に表面に出していこうと思います。いえいえ!その警戒心をどのように解こうか必死で謝りすぎたようで申し訳ないです!(/礼)お言葉に甘えさせていただき今回、フィリアの心の闇を出させていただきましたが大丈夫でしたでしょうか…!今後の進展方法は未だ練り練り最中でしてどこから言った方がいいのやら…。(/)次回の〆は了解致しました!次回ですが話してみたかった第四皇子様か第一皇子様のどちらか…!またまた決められずに申し訳ありません!絡みやすい方法で絡んでいただければと考えております…!場面は王宮内を覚えようと歩いている場面がやりやすいのでは…?と思っております。毎回、素敵な皇子様と絡ませていただきありがとうございます…!(/礼))





356: フィリア [×]
2021-02-09 21:43:06





       >>第七皇子様( >>353 )


 ……、!ありがとう、ございます。
( 恐れる事で咎められないのであれば恐れ戦く必要はない、窮地を脱する事が出来た安心感からか緊張は薄れ自然と口角が緩めば先程の畏怖した表情は消え失せ、柔和な笑みを浮かべつつ礼を。第七皇子様は弟君である第八皇子様を酷く溺愛し、愛よりも重たい何かで縛り付けようとしている、のかもしれない。その愛を邪魔しなければ" 異物 "となる事はないと一つの希望を抱きつつ「 はい。心に止めて置きます。 」この首が飛ばないようそう言う他はない。するり、己の冷えきった首を風が一撫でし、彼の絹糸のような銀髪を揺らしていくのを眺めながら「 第八皇子様はとても幸せな方ですね。───私も、第七皇子様のような深い愛情に溺れてみたいものです。 」己の心の内にしまっていたはずの言葉が今になって飛び出し。けれども慌てて口を塞ぐような仕草はせず、それどころか彼の話を聞いていてその瞳の奥に黒く渦巻く愛の楔が欲しいと、私にもその黒き愛の矛先を向けて欲しいと思うように。それは己の性格からくる、悪い悪い癖のようなもので、他人が他人に向けている愛情を欲しいと思ってしまうもの。月夜に煌めく銀髪に、凛とした顔立ちと海よりも深い愛情を宿す双眸───とても美しい。背を向け案内をしてくれるのか歩き出す彼の背へ、聞こえるか聞こえないかの声量で「 楽しみ 」そう呟く己。ぷちりともう片方の手に瑞々しく咲き誇る黒百合を摘み取れば、呪いにも似た愛情を心の内に秘める彼の背を見据え黒百合に口付けをしては己が歩き出すと共に、今感じたこの感情を忘れまいと思い出をこの地に遺すべくその花を煉瓦調の地面へ落とし。黒百合の花言葉は" 恋と呪い "、彼と似ているような似ていないような───恋の部分は分かりはしないものの、思ったことは敢えて口にせず。少し間を空けそれを詰めるような無謀な真似はせず、後ろに着いて行きつつ彼が歩く度に揺れるガウンを眺めながらぽつりと )
 ありがとうございます、第七皇子様。


(:/返信ありがとうございます…!記憶の操作の件は了解致しました!やり過ぎない程度に表面に出していこうと思います。いえいえ!その警戒心をどのように解こうか考えた末に必死で謝りすぎたようで申し訳ないです!(/礼)お言葉に甘えさせていただき今回、フィリアの心の闇を出させていただきましたが大丈夫でしたでしょうか…!今後の進展方法は未だ練り練り最中でしてどこから言った方がいいのやら…。(/)次回の〆は了解致しました!次回ですが話してみたかった第四皇子様か第一皇子様のどちらか…!またまた決められずに申し訳ありません!絡みやすい方法で絡んでいただければと考えております…!場面は王宮内を覚えようと歩いている場面がやりやすいのでは…?と思っております。毎回、素敵な皇子様と絡ませていただきありがとうございます…!(/礼))


(追記:/レス消費申し訳ありません。本文にある花言葉に間違いが有りましたので訂正致しました!
?" 愛と呪い "○" 恋と呪い ")





357: 第七皇子ヴィルケ [×]
2021-02-12 17:19:51


>>フィリア姫(>>356)

――……へえ。お前、なかなか話の分かる姫だね。
(ごく普遍的な価値観から見れば第七皇子が弟へと向ける愛情は異常と判断されて然るべきもの。愛情より暗く重いそれは、適切かは置いておくとしても執着や依存と表現して差し支えないほどの質量を宿し、だからこそ使用人の中にはヴィルケのそういった性質を恐れ煙たがり、時たま勘違いも甚だしくユーリケに同情を向ける輩も存在する。――若しかすると、八人の皇子の中にもそう感じている者が居るかもしれない。そんな中で、兄に愛されることで"第八皇子は幸せだ"と判じたお姫様には予想外とばかりに目をぱちくりさせ、夜気に融けてしまいそうなほどの微かな笑みを唇に凪がせて。「 そうだよ。ユーリケは俺が幸せにするんだ――今までも、これからも。この痕に誓ってね。 」不意に掲げた片手、重力に従いガウンの袖がするりとずり落ちて露わになった手首には爛れたような醜い手枷の痕。睨むような、それでいてわずかに恍惚とするような視線でそれを一瞥する頃、医務室に到着し。さっと手を下ろすことで服に隠れた傷跡にはそれ以上言及する気もなく「 駐在医に話は付けておく。好きな道具を使って治療しなさい 」くるりと彼女へ向き直って、庭園で初めて邂逅した時よりかは幾分かだけ穏やかになった表情で淡々と。言葉端に優しさが滲むのは彼女が自分の信奉する【愛】を理解し、また求める人種であると評価したからだろうか。「 深い愛情は俺だけが持っている訳じゃない。――明日、兄上方に会えば解かるだろうね。 」そう、他の皇子達もまた、それぞれ形の違う様々な情愛を持て余す者ばかり。終ぞお姫様の名前を聞く事もなく、言い終えた皇子は踵を返して仄暗い廊下の向こうへと消えていき)


( / 此方こそご丁寧なお返事有難うございます、訂正も承知いたしました!先述いたしました通り、初回交流はこれにて〆とさせて頂きます。魔女の遊び心に関しては良識の範囲内で表現頂いてOKです、もしグレーな所があればその都度お声掛けさせて頂きますね!そしてフィリア姫の闇、とてもとても良い感じですー!重い愛情は第七皇子の性質と通ずるところもありますし、フィリア姫は愛を求め愛に執着するとっても蠱惑的な性質のお姫様かとお見受けしておりますので、どうぞこれからもそういった魅力を余すことなく発揮して皇子達を手玉に取ってやって下さいませ…!さて次回のご指名について、候補を挙げていただき有難うございます!第四も第一も姫を愛し愛される事を望む皇子ですので基本どちらとも相性は良いのですが、距離の詰め方に相違のある二人でございます。セスは初対面から姫の愛情や劣情を求めて近すぎる程の距離感で犬のようにじゃれてきます。ジークは大人且つ紳士的に、言葉や時間を重ねつつ姫の心を奪わんとじわじわ距離を詰めるタイプです。次回はよりお好みに近い皇子でお迎えに上がろうと思いますが如何でしょうか…!)



358: フィリア [×]
2021-02-12 21:04:31





       >>極彩の魔女様( >>357 )


(:/とても素敵な〆をありがとうございます……!続きが気になりそうなダークな雰囲気での〆に、思わずおお…!となってしまいました。素敵な第七皇子様をありがとう御座いました!(/礼)畏まりました!ではグレーな部分に振れてしまった時はお手数お掛け致しますが、お声がけをお願い致します…!お褒めの言葉嬉しい限りです…!此方も第七皇子様に渦巻く愛情がとてもぐっと刺さって毎回きゅんきゅんさせていただいております!第八皇子様を深く愛している場面が今回見れたわけですがとてもとても好みで…!今後の進展がとても気になってワクワクしてます!他の皇子様達との交流も楽しみにしております!分かりやすい紹介をありがとうございます!次回の指名ですが大人の色香と危なげなダークな雰囲気を漂わせているジーク様にお願いしても宜しいでしょうか…!?絡みやすいように初回を回させていただきましたが、もし絡みにくいようでしたら書き直しさせて頂きますので、宜しくお願い致します…!(/礼))



( 先日お逢いした第七皇子様との交流中に起きたあの不可思議な頭痛と医務室の場所を思い出せない事が忘れられず、何故己は覚えている筈の医務室を思い出せなかったのかと悩みを抱えながら昼の日差しが窓から差し込む廊下を歩いて。まずは一階から二階までと決め訪れたのはこの正面玄関。一日に皇子様や使用人やらを何人も迎え入れるこの壮大なホールな玄関に何ら変わりもなく、辺りを見渡しても何時もと同じ光景。「 そう言えば一ヶ月前に割ったあの花瓶、どうなったのかしら。 」ふと、視界に入った瑞々しく咲き誇る赤い薔薇が活けられている花瓶に眼を向け、思い出された一ヶ月前の記憶にぽつりと呟く己。つい最近極彩の魔女によりその記憶を植え付けられ産み出された存在だと知る由もない己は顎に手を添え、花瓶をじっと見つめた後気のせいかとその場を去り次の目的地へ。廊下を歩いていく度、綺麗に装飾された扉を見て此処はあれとこれと思い出せることが出来たものの何故あの時は───と悩みが延々とループする最中視界に入ったのは廊下の壁にかけられている楕円形の綺麗に磨かれた鏡。歩みを止め悩みに悩む己の顔が写し出されており、と目が合えば小さく吹き出し、なんて酷い顔をしているのだろうか、そんな事を考えては段々と昨日の出来事も偶々思い出せなかったのかもしれないそう思えるようになってきて。再び歩き出し二階へ続く階段を上り踊場に踏み込んだ直後、大きな窓の向かい側で白い鳩が羽ばたく様子が見え其を眼で追うと共に窓へ近付き遠い空へ羽ばたき消え行く鳩を見つめ「 私も飛んでみたいわ 」と羨望の眼差しを雲が流れる空へ向け小さく呟き。 )






359: リル=フィシー [×]
2021-02-12 23:52:23



>>ハインツ(>>351)

おうちに……(そうして自室を思い出そうとしたがどうにも上手く思い出すことは出来ない。自身を子女と思い違った所詮花売りに自室と呼べるものはなく、住処として極彩の魔女が宛がった場所は本来の街角の娼婦達が身を寄せ合って暮らす粗末な一室。しかし魔女の性悪さが込められているのか“リル=フィシー”という個体としての性質か、思い出せないという事実が存在の綻びになることはなく、「普段はお手紙を書かないからよく憶えてないわ」そう簡潔に思考を結んでしまうと「皇子様の物を持って帰ったら、羨ましく思った姉たちに奪われてしまいそう」姉、とは勿論実在するわけではなく思い違いの辻褄合わせに娼婦たちをそう認識しているだけのこと。そんなことよりも夢中になるべき思考は目の前の存在である。自身が身じろぐ分には衣擦れの音しかさせないベッドを、嫌な響きではなく軋ませる皇子の一挙手一投足、声までもを追いかけて視界に捉えると、窓からの月明りを遮った逆光の背中に向かい「わたしもね、最初に会えたのがハインツ皇子で嬉しいのよ。助けてくれてありがとう、本当に」他の皇子を知らないこの夜のうち今だけは確かに唯一の甘く熱い視線で愛しんでくれる優しい皇子様へと、薄い微笑みでもって喜びと感謝を伝え。あくまでも柔らかく、けれど快適な室内にひやりと侵入した夜風に皇子の髪が揺れたのが見えると、外へ向けられたためはっきりと何が見えたわけではないがだからこそ、どうして彼の夕焼けは片方を隠しているのかしらと今まで気にもしていなかった疑問がふっと浮かび。ベッドへと戻ってきた皇子の甘やかな誘いは頬を撫でるようなゆったりとした心地良さで、体温を嫌っておきながらその声もぬくもりのある瞳ももっと間近にという気持ちは誘蛾灯へ突き進む虫に例えても良いほど一切の抵抗も躊躇もなくコロン、と靴を床に転がさせて。いっそ進みにくいまでにふかふかのシーツの海を這って彼のもとへと辿り着けば少しでも動けば触れるほどの僅かしかない隙間を開け手当をしてもらった右足が上になるように横向きに頭と肩を枕に埋めて寝転がり、軽く曲げた膝を悪戯に皇子の脚にくっつけてみせ、右側から見上げると長い前髪が顔を隠しているのが余計に際立つことを発見しつつ「さっきのお話。もしもわたしが怖いもの知らずだったら、皇子様の怖いものはなあに?」きっと隣の皇子様にしか届かない声は彼への親密な囁きのような、いつ微睡みに落ちてもおかしくないような静かさで)


(/回答と素敵な展開を考えていただいていたことに感謝と驚きと喜びで軽くパニックです…!ありがとうございます!大歓迎との嬉しいお言葉ですので、「王宮に留まる」方向でいきたいと思います。よろしくお願い致します。そして、そして、流れからすれば自然だけど流石におこがましいかと思っておりました皇子様のお部屋で夜を明かすことや思いがけない贈り物の提案などいまだパニック中です…あまりに深くグサッと刺さりました…是非とも、厚かましいと思いつつも背後様の考えた展開で進めさせていただければと思っております!そうなると、姫がハインツ皇子にお礼を言わなきゃ、と探していたところ他の皇子様に遭遇するとか、第三皇子の不在を狙って姫と接触しようと訪れた皇子様といった流れになるでしょうか。ワクワクしてしまいます…!それから、初回交流の結びですが背後様のタイミングで回収していただいて大丈夫ですし、もし姫の寝落ち描写が必要であればそのようにしますがいかがでしょうか)



360: 第一皇子ジーク [×]
2021-02-14 00:33:04


>>フィリア姫(>>358)

(昼食を終え自室の書斎にて公務に励んでいても、今日は一向に筆が進まない。それもこれも全て、八人の皇子全員が揃う本日の午餐でヴィルケが公言した"お姫様"の存在が頭から離れないからで。国の健全な経済を守るための貿易公務も勿論大切だが、そもそも魔女とのゲームに勝てなければこの国は終焉を迎えてしまう。であればゲームにおける最重要の駒である姫の存在を無視する事など到底不可能、特に第一の位から最もこのゲームの勝利に責任を感じている長男であれば尚の事で「 ――未だ姿すら拝まない内から、私は既に虜という訳だ。 」万年筆の動きを止めてガラス張りの窓から晴天を見上げては、人によっては苦しげとも判断するような悩ましい笑みを浮かべて。居ても立っても居られず腰を上げて、これといった目的地もなく歩き始める――否、目的地は他でもないお姫様の現在地。ヴィルケの口ぶりによれば王宮から離れるような性質のお姫様ではないらしいが、その情報もどこまで定かか判らない。藁にも縋る思いで、ヴィルケが最初に彼女に出会ったという庭園を、次に庭園の傍の温室を、裏手に回って厩舎を――どこを探してもヴィルケの言っていたような黒髪に給仕服の女性は見つけられず、僅かばかりの焦りが少しずつ胸に湧き始めた刹那、求めてやまなかった黒色に邂逅し「 姫…? 」ぽつんと落ちた小さな言葉は声に出した自覚が無く、ふと彼女が願うような視線を向ける窓へ自分も倣い「 もしあんな風に空を飛べたら、もっと早く貴女を見つけられたかもしれませんね。 」姫の背後に位置する階段を数段残して登り切らぬところで足を止め、平素の穏やかさの中に遂に姫を見つける事が出来た喜色を隠しきれず今の今まで彼女を求めて彷徨っていた事実を滲ませながら「 初めまして、黒百合の姫君。昨夜は弟がお名前も聞かず、失礼を致しました。 」階段のズレ分の差異がある事で身長差は縮まり、此方から見下ろすような形にならなかったのは僥倖だろう。口許には柔らかな笑みを浮かべたまま、眉尻だけを下げて身内の非礼を詫びた後、コツコツと上等な革靴の跫音を響かせ頂上まで登り切り「 第一皇子、ジークと申します。――少々顔色が優れないようですが? 」恭しく胸に手を添え洗練された一礼を。ゆっくりとした所作で顔を上げ、消えない隈に縁どられた己が言うには些か皮肉と取られても仕方のない台詞を心の底からの善意で心配そうに告げて)


( / ご指名の選択、そして絡みやすい文章の先出しまで有難うございますー!とても助かりました、早速ご指名に預かった第一皇子にてお迎えに上がらせて頂きました!第七皇子とはかなりギャップのある優男テイストなジークとの交流を是非楽しんで頂ければ幸いです、指名変更や展開のご相談はいつでも承りますので何かあれば遠慮なくお声掛け下さいませー! / 返信不要)



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