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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1186:
グレン [×]
2024-06-28 21:03:03
>ハイネ( >1182 )
( 生涯を誓う言葉に不謹慎ながらも笑みが溢れる。その一言だけで、心がぽかぽかと温まる心地がして嗚呼早く事部屋を出ないと、なんて思えるのだから不思議なものだ。彼の誠意に応えるのであれば膝の上に乗る手を取り入れ墨へとその爪を向ける事が一番の選択肢なのだと頭では分かっている。けれど中々踏み切れないのはそれが彼を苦しめる結末しか無い事が理解できてしまうから。自分が生きている間は未だ寄り添えるが、先に寿命を迎えてしまった後は?それを考えれば踏み切る事など出来ず。誤魔化すような触れるだけの口付けを冷たい唇へと落とし 「 ……ごめん、ハイネ。こっちで許して 」 薄い笑みを浮かべたまま震える手で取った冷たい片手を向けるのは己の方。何をしようとしているのかを彼が察する前に左側の眉から目の下辺りまでの皮膚を切り裂き 「 ~~~~ッ 」 思わず上げそうになる悲鳴は唇を噛んで抑え込む代わり、犬歯で切れた唇から鉄の味が滲んでくる。裂けた血管から流れる血液で視界が赤く染まり、痛みよりも先に襲ってくるのは熱。三筋の傷は長さも深さも均一では無いものの、流れ出てくる血の量からどれも浅いものではない事は見て取れるだろうか )
1187:
ラザロ [×]
2024-06-29 12:10:41
>レオ(>>1183)
(実直で礼節を弁えていて男らしい、彼のそんな所を買っているつもり。だからいくら幼子の姿とはいえ余りに無邪気で屈託のない様子に一瞬面食らうも、彼が楽しいのならそれでいいかと違和感は塗り潰され釣られたようにこちらもガハハと笑って「 あァ?、テキトーにその辺置いとけよ 」お行儀の良い住人ならばバスケット等決まった場所に使用済の衣服を溜めて使い魔に回収してもらうのだろうが、粗野なドラゴンはと言えばポイポイと何もかも脱ぎっぱなしに床に放置して。ちょこちょこやって来た蜥蜴の使い魔がそれを咥えたり下に潜り込んで背負ったりして回収してくれるのが常、ゆえに決まった置き場は無いとぶっきらぼうに回答し「 行くぜ 」白い手ぬぐいを少年へと放って寄越し、自らも同じ布をパンッと筋肉で盛り上がった肩に掛けては戸をスライドして浴場へ。白いタイルに剥き出しの配管、天井に備え付けられた鈍い銀色のシャワーと複数人が足を伸ばして浸かれる程度の温泉タイプの浴槽。室内は最低限の灯りしか確保されておらずまるで刑務所や病院のような無機質な雰囲気は子供が一人で入るには少々怖いと思ってしまうだろうか、そこまで考えが巡ったかどうかは別として「 滑ったら危ねえからな 」と手を繋いでまずはシャワーの下へと向かい。レバーのようなものをガコンと引き下ろせば大雨の如く湯が降り注ぐ、デフォルトの設定温度は60℃程のためきっと人の身には熱すぎるだろうが自分の浴室に人間を入れた経験なんて無い怪物にはそこまで頭が回っていない様子)
1188:
ユギン [×]
2024-06-29 12:26:20
>グルース(>>1184)
(自らを庇い黒薔薇を責める言葉には耳心地良さそうにそうだそうだと頷いて。もうすっかり痛みは引いているが彼に良い子良い子してもらえるまでは痛い気がする、いやきっと痛い。少年なのに大人よりも人を甘やかすのが上手な彼にすっかり甘えるように手はされるがままに、嬉しそうに締まりなく口角を上げれば「 ここにもお願いできるかな? 」その優しさに甘えて自分の唇を指差し、この時間の限られた状況の中では悠長すぎる冗談とも本気ともつかないおねだりを。体勢を変えようとする所作を穏やかな笑みのままじっくり見守って――可愛い、と抱いた感想は言葉にならず片手で自らの口許を隠して数秒黙した後「 ……やっぱり黒薔薇には感謝するべきかも。こんなに可愛い君を見られたんだから 」高揚感から込み上げる笑気は隠しきれず僅かに声を震わせ、そのまま雌豹のように四つん這いで距離を詰める。その間もしっとりとした視線を絶えずペリドットに集中させながら「 しっかり開いていてね?閉じると息が苦しくなっちゃうから 」羞恥心を煽るような言葉を故意か否か添えてから、仰向けに地面に寝そべるように身体を運ぶ。顔がしっかりと腿に挟まるようポジショニングしてから「 5分、しっかり数えておいてね。心地良いから眠ってしまいそうだ 」そんな風にちゃっかりと丸投げしては照れなど欠片も浮かばない微笑みにて股の間から彼の顔を見上げよう)
1189:
ギレルモ [×]
2024-06-29 12:34:28
>リーパー(>>1185)
アハ。可笑しいねェ
(そっぽを向いたまま目に入るのはもう見飽きてしまった無機質な壁。空腹に殺されそうな自分からすれば自身の素性も相手の素性も些末なこと、自分にとって価値や興味があるのはこの渇きを満たしてくれる存在かどうかただそれだけ。ゆえに此方を知りたがる言葉は随分と暢気に聞こえ、乾いた笑いを落としてからくるりと側面に回転して寝返りを打っては相手を見据えて「 先払いならイイよ。地下に迷い込んだネズミちゃん 」こちらから名を聞かないのは束の間の潤いを齎してくれる血液しか見えていないから。もし条件に応じてくれるのならばたちまちベッドから降りて檻のすぐ前まで移動するだろうし、拒否されるならばその場から動かないだろう)
1190:
ハイネ [×]
2024-06-29 12:43:15
>グレン(>>1186)
――――!
(その口付けは覚悟の表現だと、そう解釈すればそれを受け入れ数秒後に顔を突き刺すであろう痛みを迎え入れるように目を閉じて。持ち上げられる自らの手、しかし指先が触れたのは冷たい怪物の肌ではなく血の通った温かい肉、それを切り裂く感触に下ろしていた瞼を上げ目を瞠っては反射的に手を引っ込めて「 何を…、 」呆然としたまま問い掛けることしか出来なかったのは予想だにしない行動の意図が全く分からないから。パタパタと地面を濡らす鮮血の滴る音にハッと我に返って、彼の頬に手を添えてはその深さを目算するため傷口を凝視する。まるで自分の入れ墨に似ている、そんな感想は一度頭の隅へ追い遣って、青い舌で左目の傷を一度だけ下から上へべろりと舐めて。獣の応急処置のようなそれは魔法の使えない今大した意味も成さないけれど、どうか血だけでも止まってくれと具現化された祈りにも似ていて)
1191:
執事長 [×]
2024-06-29 12:45:49
>ゲリライベント:明晰夢の廻廊開催中!【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2024/06/25/211417】
>通常交流・イベント交流問わず、ご新規様・常連様・お試しの方等々、演者様を募集中です[ 今夜の案内役:マリーシュカ ]
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1192:
レオ [×]
2024-06-29 18:53:41
>ラザロ(>1187)
(尋ね事への返答を“何処でも良い”と解釈して頷き、取り敢えず足元にそっと置いておく。その為に曲げた身体をまた伸ばした瞬間投げ渡されたそれを掴み取り、浴場に向かう彼を追って覗いた引き戸の向こう――部屋の家具と同じく必要最低限、しかし照明の暗さかタイルの色味の所為か、武骨さよりも冷たさを醸す其処に一瞬警戒するように足が止まり。しかし隣から伸べられた手に彼の存在を再確認して、「ああ、」強張りかけた表情を綻ばせつつ、先程よりも少しだけ固くその手を繋ぎ浴室内を共に歩く。立ち止まった所でまた広い浴槽や壁を伝う配管に意識を取られて気を緩めきった刹那――降り注いできた湯にぎょっと跳ね上がって目を瞠り、「あ、っ…づ!?」濁音混じりの悲鳴も遅れて零した次には、反射的に其処から逃れんと身を慌ただしく捩る。もしも繋いだ手が離れたならば、この浴室の四隅の一角まで脱兎と素早い脚で避難し壁を背に屈み、それが叶わず繋がれたままならその場で一頻り跳ね回った後に鎧鼠宜しく堅牢に丸まる。どうにしても兎に角、貰った手拭いを落っことす勢いで自らの身体を守る体勢を確保したその後に彼を見上げ、「ラザロ、もう少し湯の温度を下げられないだろうか。…私には熱すぎる。」思いがけない難に用心の色が揺り返して眉が八の字に寄り垂れた表情と、淡く動揺を残しつつも普段に近い朗とした声で、己の適温への歩み寄りを下手に頼み込んだ。)
1194:
リーパー [×]
2024-06-29 19:19:49
>ギレルモ( >1189 )
先払いでアンタがオレを食い切らねェ保証は?
( ベッドへと寝転がりながらこちらを見据える姿に瞳を細めるのは、彼がこの屋敷の住人──つまり己とは種族の違う人食いだと仮説を立てたため。普段であれば溜息を一つ落とし自室への道を辿るのだろうが、ヴァンパイアの匂いを嗅ぎ分け、臭いと口にする目の前の彼が何者なのかを知りたいという好奇心に突き動かされたから。けれど、名前も呼ばぬ誰かも知らぬ相手に命まで奪われてしまうのは己が “ 満たされない ” 。暫しの沈黙は折衷案を考えるため。時間にしてたっぷり十分程度の後、はあと大きな溜息を溢しつつ後頭部をガリガリと掻いてから檻の間近にしゃがみ込めば自身の膝に頬杖を付き 「 殺さねェ、その約束してくれンなら先払いでも良いぜ 」 もう片方の手を隙間から中へと差し出そうか。条件を付けたとはいえ死に際に名を呼んでくれる相手を探している己からしてみればかなりの譲歩。僅かに首を傾けるようにしながら彼の動向を見守り、近寄って来るのであればふっと表情を和らげるだろうし、その場に留まるのであれば腕を引っ込め立ち上がる事だろう )
****
途中で出てきて悪ィな。ちょっとばかし質問してェ事があったモンで先に聞いとこうと思ってよ。
この後、レナードとの 【 怪物の証明 】 を起こす予定になってたと思うが、ギレルモとの交流の後自室に戻る途中で音に気付いて…って形で起こす事は可能か?ッつーのも、普段夜毎の区切りだったような気がするが折角部屋の外に出てるンだし、同一の夜認識で起こしちまうのも面白そうだなって思ってよ。不可ッてんなら別日想定で話させてもらうが……まァ考えてみてくれや。
1195:
グレン [×]
2024-06-29 19:20:20
>ハイネ( >1190 )
……っはは、やっぱり俺にはハイネを傷付ける事は出来ないから
( 瞑ったままの左目は瞼を持ち上げると流れ落ちてくる血液が瞳に入ってくるから。特段痛みに強い訳でも無いのだが彼に心配をかけすぎないように、その一心で浮かべる笑みは多少のぎこちなさが残っているだろうか。傷付けるなら彼では無く己、その判断を下したのは本意では無いとて “ 彼の手でグレンという人間を傷付けた ” その事実に少なからず絶望してくれるのでは無いか、そんな自意識過剰によるものだが結果は果たして。傷口を通り過ぎる冷たい感触へは 「 くすぐったい 」 なんてほんの少しだけ身を捩り。流血は段々とマシにはなってくるだろうが見た目が派手な怪我に見えるのは頭部に近い傷のためか。痛みのせいか、血を流しすぎたせいか少し意識が朦朧としてきた。浅い呼吸を繰り返しながら、くてりと身体を彼の方へと預けるように倒し 「 ハイネには生きてて欲しいな…… 」 ぽつり溢した独り言は残り少なくなってきている砂時計を辛うじて開いている右目で確認しての事 「 俺が死んで黒薔薇になっても、ハイネなら見付けてくれるでしょ 」 いつか誰かから聞いた屋敷に囚われた人間の行末。この場で事切れたらその対象になるのか、そんな前例が無いであろう事は分からないものの弱音混じりの例え話。彼の怪我していない方の手に指輪の嵌っている方の指を絡めて緩く握り )
1196:
ラザロ [×]
2024-06-29 19:28:17
>レオ(>>1192)
な゙、…ッ、悪ィ!
(炎を内に宿すドラゴンにとっては適温よりややぬるい位、気持ちよさそうに片手で短い髪を湯に濡らしている間にすっかり油断していた。今まで彼の口から聞いたことのない声に思わずこちらもぎょっとして視線をやり、異常事態かと思わず繋いだ手にぎゅっと力を込めてしまって。結果小さな身体を逃がすことはなく、しかし直ぐに人間にこの温度は熱すぎるのだと気付けば反射的な謝罪と共に大きな翼を広げて彼を守るように傘の如く庇って「 火傷とかしてねェか?! 」ガコン、再度レバーを引き上げて熱湯の雨を止めてから片膝をついて目線を合わせ、大きく硬い手で頬や腰あたりをぺたぺたと触診し無事を確かめようと。「 …ック、カハハハッ! 」そこで思わず笑いが込み上げたのは、先ほどの悲鳴を思い出したから。被害者にとっては笑い事ではないだろうが、久々に不意を突かれた笑いのツボにはクリティカルヒットしたらしく楽しげな笑いは尾を引いて、思わず生理的な涙が滲む程「 そりゃ…そうだよなァ。ドラゴン(おれ)で丁度いいんだ、レオにゃァ熱すぎるよな 」納得したように言葉にしてからトントンと小さな肩を叩いては立上がり、何やらバルブのようなものをギリギリと回して「 最初はじっとしとけよ 」そう声を掛け、再び翼の傘を少年の上に設置してから改めてレバーを下ろす。降り始めた湯は最初こそ熱いままだったがじきに39℃程まで下がり、頃合いかと判断すれば「 こんくらいでどうだ?浴びれそうか? 」下に視線を遣って貴方を見つめながら、傘を取り上げることはせず様子を見守って)
1197:
ユギン [×]
2024-06-29 19:29:17
>グルース(>>1193)
君は僕のお願いを何でも叶えてくれるね
(目を閉じ唇が重なる瞬間を味わい、離れる間際にはむ、と一度だけ柔く唇を食む所作をして。ぺろりと舌なめずりをしながら、キスには照れる様子のない彼を穏やかに見遣っておまじないのお礼代わりに称賛の言葉を贈ろう。諌めるような言葉には“ふふ、”と了解も拒否も示さずただ吐息に笑いだけを交えて零し、鼻先に触れる体温にまた心地よさそうに眦を緩めて「 …おや?それじゃあまるで僕達の共同作業が恥ずかしいものみたいじゃないか 」抗議するような言葉でも声はふわふわと柔らかく、静かな微笑みもそのまま。下から徐ろに手を伸ばせばトラウザーの上からまだ発達途中で細さの残るであろう腿をさわさわと撫で「 僕は見られてもいいよ?僕達がどんなに仲良しか、屋敷中の怪物に知ってもらおうよ 」くすくす、悪魔がささやくように笑う姿は命懸けの緊張感とは全くの無縁で)
1198:
ギレルモ [×]
2024-06-29 19:58:08
>リーパー(>>1194)
アハッ!
(空気を弾けさせるような笑いは先程のような乾いたものではなく、何かを興に思った事がありありと伝わるような楽しげで高い音。のそり、腕を突っ張って上体を起こしベッドに腰掛ける姿勢になり「 保証、約束?あァいいよ、いいともいいとも、するよするする 」すらりとした細長い足で体重を支え立ち上がる、しゃんと背筋を伸ばした姿はひょろりと不気味なほど長身に映るだろうか。軽薄極まりない二つ返事を何度も繰り返して、鉄格子の――彼のすぐ前までゆらりゆらりと歩み寄り、死人の色をした骨張った手のひら同士を淡く合わせ、薄気味悪く目許を細めて口角を吊り上げればキラリと覗く牙「 いただきまァす 」言い終えた瞬間、獲物を捕らえる蛇のような人知を超えた敏捷性で自らのテリトリーに差し入れられた腕をガシッと掴み。骨の軋むような強さは図らずして降ってきた予定外のご馳走に対する高揚感の所為か、あんぐり開けた口で容赦なく手首の動脈付近に牙を差し込み。荒くなる息、見開かれた双眸、ジュルジュルと勢い良く生き血を啜る音が地下の牢獄に木霊して)
***
相談アリガト、このままオレから答えちゃうね。
それがキミの要望なら、答えはイエス。まア、キミが無事にオレから逃げられたらの話だけど…アハ、なーんてね。これ以上聞きたいコトがないなら、余所見せずオレがキミを食べるとこ見ててよ。
1199:
ハイネ [×]
2024-06-29 20:01:26
>グレン(>>1195)
…………、
(普段鬱陶しいほど流暢に回る舌もこの非常事態には凍り付いてしまって。心を埋め尽くす動揺と鋭利な爪という凶器を自由にさせてしまった誤判断への悔やみ、そして何よりその結果として綺麗な顔を傷付けさせてしまったという罪悪感。しかし絶望に足らなかったのはその何もかもが只々己の事を想ってくれての事だと理解し確信してしまったからなのだろう「 ……グレンの居ない世界なんて、生きる価値はありません 」まさかこの自分がこんな最期を辿る事になろうとは。しかし怒りも後悔ももう心には残っていなかった「 それでも、グレンを抱いて逝けるのなら――俺は最も幸福な怪物ですね 」どちらかが心に傷を負ってこの部屋を出るより、残酷で純粋で眩しい程の愛に満たされたこの小さな箱の中で互いを看取りながら命に幕を下ろすほうが幸せなのかも知れない。少なからずダークエルフはそんな落とし所を見つけ、こちらからも指を絡め返しながらズグズグと痛むもう片方の手で愛しい体温を抱き寄せ「 …隣に。隣同士で咲けば、ずっと一緒です 」ふたりの魂は黒薔薇となり屋敷を飾る大輪の仲間となるのか、正直異例中の異例で自身にも確証はない。だがそれが何だ、死に際に正論や正解の追求などあまりに野暮。もう砂時計は見ない。そんなものより、眼前の何よりも愛おしい命を最期の瞬間まで目に焼き付けていたい。愛している、そう饒舌に語る眼差しを一身に注ぎ、誰にも見せた事がないほど柔らかに微笑み「 ありがとう、グレン。俺は貴方に出会えて幸せでした 」残り時間が僅かだと警告しているのだろうか、天井からはハラハラと黒い薔薇の花弁が雨のようにいくつも舞い落ちて。このままでは無数の黒い花びらが隙間なく部屋を埋め尽くし、窒息死してしまうだろう)
1200:
レオ [×]
2024-06-29 22:37:08
>ラザロ(>1196)
(丸まったその身体の上への熱湯は直ぐ様止んだが、残った余韻に爪先まで固く守る体勢は暫しそのまま、彼の声が近付いた折にやっと緩み始める。「……火傷は大丈夫だ。少々驚いたが。」いつもよりは温い彼の掌が触れる其処は、赤くはなっているものの一時的な紅潮で、皮膚に痛みや損ないが無い事を伝えた直後。目が合った瞬間に呵々と声を上げる姿に驚き目を見開いた次、音の響く状況を飲みきれずに何度も瞬きを繰り返す。しかしその疑問符も彼の笑い声が引く頃、此方を慮るように肩を叩く手に綺麗さっぱり流して。彼の言う通り少しの間は翼の陰にて大人しく、再び彼の言葉が届いてから恐る恐ると傘の外へ指先を伸ばす。そこに当たった湯の粒は人肌よりは温かで、今度はもう少し思い切って掌を晒せば程好い温度が其処を打ってようやっと身の全てを安堵で弛緩させる。「ああ、丁度良い。これなら問題無い。」頷く言葉と共に一歩前へと進み出て、頭からそれを被れば心地良い湯の感触に目を細めて息を吐く。――ふわふわとした髪がすっかり濡れた頃。通常の半分ほどまで質量を減ったように見えるそれの手前部分を片手で掻き上げ、顔に張り付く毛先を退けて視界を確保して。それからまたきょろきょろと視線を辺りに回し、「ラザロ、石鹸はあるか?」普段通りの習慣に着手する為に必要なそれを自ら探す仕草と同時、その此処に有るかも解らない人間向けの物の所在を彼へ問い掛けた。)
1201:
グルース・リヨン [×]
2024-06-29 22:40:39
>ユギン(>1197)
我が愛しい友が望んでいるのに、断る理由なんてあるのかい。
(食まれた唇をまた微笑みに弛めて、称賛に誇るでも驕るでも無く、当たり前だろうと何処までも深く優しい色の反語を返す。「……ええと、君と何かをする事は楽しいけれどね、」柔くしめやかな抗議にフォローを迷い、じっと砂時計を見詰めたまま辿々しく言葉を繋いでいくが、「――っ!!」不意に大腿へ伝わった感触に身がびくりと大袈裟な程に一度跳ねる。「きき君は良いかもしれないけれど…!」思わず零れた吃音を引き連れて視線を彼へと下げ戻し、脚に触れる不埒なその手を緩くも捕まえつつ、動揺のあまりボリュームさえも誤った声で慌てて否定を落としかけ、「…いや、僕もキスやハグなら構わないのだけれども……」しかし徐々に声は窄まり目も泳いで、数秒黙り込んだ後、「……“これ”だけは勘弁しておくれ…とてもではないけれど、僕が堪えられない……」ケトルを頭に置けば直ぐにでも沸きそうな顔の熱さを両手で覆い隠しながら、蚊の鳴くようなか細い音でそうお願いを紡ぎ残す。それからまた何とか上げた目に砂時計を映した所、丁度交代の時間が示されて、「サー・ユギン、そろそろ五分経つよ。」彼に言われた通りきちんと数えた分数を伝え、念の為五分を三秒程度過ぎてから座ったままにじりじり身を退けていく。「……次は僕が、する手番だね。…どういった体勢がお望みかな?」躊躇に及び腰、しかし命と羞恥は天秤に掛けようが無い。己の希望を聞いたお返しに、此方からも彼の姿勢の要望をおずおずとながら尋ねた。)
1202:
ラザロ [×]
2024-06-29 23:05:31
>レオ(>>1200)
こんなにぬるかったら水と変わんねえだろうに、人間の肌ってのは脆くて不便だな
(憎まれ口に聞こえかねないそれも只の感想に過ぎないのだからこの男は不器用というもの。自分にとっては多分に物足りない温度に軽く嘆息するも、幼いながらしっかりと自分で身体のケアをしている彼を横目に見れば「 ま、偶にはこんなんもアリか 」僅かに口角を上げ、いつもなら会話もない一人きりのバスタイムに添えられたサプライズを享受しようと決めて。「 おう、コレ――いや待った!拾うな! 」問い掛けに対して反射的に軽く放り投げたのは自身が髪から身体まで全身を洗う際の赤黒い石鹸に似た固形物で、それが自らの手中から離れてから人間の肌に使ってはマズいかもしれないと思い至り声を張り上げ警告を「 テメェが使えるやつ…、……オイ! 」その後キョロキョロと探してみるも当然人間用のグッズなどここにある筈もなく、再度声を上げた相手は自らの使い魔。ヤモリに似たそれは口に籠を咥えてペタペタと器用に天井を這って主人にそれを手渡し「 えーっと、なンだァ?リンスインシャンプー…こっちが頭で、こっちが身体か。オラ、テメェにやるよ 」籠の中には黒と白のボトルが各1本ずつ。黒が頭髪用、白がボディソープのようで、籠ごとずいと手渡して。そこでふと彼の縮んだ姿を見ればふむ、と自身の顎に手を添え「 その短ェ腕でちゃんと背中まで洗えンのか? 」馬鹿にするでもなく、真剣に心配した様子でしかめっ面にて見下ろして)
1203:
リーパー [×]
2024-06-29 23:06:23
>ギレルモ( >1198 )
( 付与した条件への了承の返答は予想以上に軽く、眉を顰めながら丁度頭一つ分ほど違う高さにある瞳へと視線を合わせていれば直ぐ眼前へと近寄って来る彼。手首を掴む手がひやりと冷たい事や、骨が軋む音が聞こえてきそうな程の力。どちらを取っても先程己の中で推測した彼が人食いだ、それを確証するものでしか無く。他の部屋とやはり造りが違うのだろうか、普段よりも血液を啜る音がやけに反響して聞こえる。一口一口確実に、血液が抜けていく感覚にクラリと眩暈がすれば 「 ……おい、もう良いだろ。飲みすぎだ 」 じろりと鋭い眼光を向けるのは弱っている姿を見せれば喰われてしまう、そんな一種の動物的な虚勢から。きっと力比べをした所で勝てるはずは無い、そう理解はしているものの腕を引く事を試みない訳にもいかない。ぐっと力を込めて鉄格子の外側──つまり己がいる方へと近寄せる事を試みるが、果たして。手首を掴む力が僅かでも抜けるものなら突き刺さった牙が余計に皮膚を裂く事も構わず手前に引くだろうし、離す素振りが見られないようであればきっと忌み嫌っているのだろうヴァンパイアの名を出してみるつもりで )
1204:
ユギン [×]
2024-06-29 23:06:33
>グルース(>>1201)
君が此処へ攫われてくれてよかった。野放しにしていたら色んな女の子を泣かせてしまうよ
(底抜けに優しくしてくれるけれど、それは自分が特別だからではなくただ彼が博愛なだけ。それを理解できている怪物はいいが、もし人間界でこのまま彼が大人になっていたらいわゆる人誑しだとかナントカ製造機と呼ばれる部類になっていただろうなと想像しては、態とらしく自らの二の腕を掴んで身震いするような仕草を。「 こんな刺激でもう限界?仔羊くんはホント可愛いねえ 」温かな、いや今だけは熱いと表現して差し支えないであろう手に捕まってしまえば特に抵抗はせず、代わりに赤くなってゆく顔を目で楽しんで「 ああ、もう?楽しい時間はすぐ過ぎてしまうね 」終始楽しげな笑いを語調に含ませながらゆったりと上体を起こして。自らは涅槃像のような体勢にて寝そべり、片膝を立てることで地面に密着している方の太腿を枕に見立てて「 さあおいで、堪能させてあげよう 」体重を支えていない方の手をエスコートするように差し伸べ、もし彼が太腿に頭を置いたのなら体重を掛けすぎてしまわないように気をつけながらそっと腿を下ろすだろう)
1205:
グレン [×]
2024-06-29 23:07:16
>ハイネ( >1199 )
……ふふ、そんな事言わないで。ハイネのコレクションたちはどうするのさ。
( 浅い呼吸を繰り返しながら、彼らしからぬ答えに苦笑を漏らし。人指し指の背で彼の目元の傷跡のような入れ墨のあたりをスリスリと撫でるように何度か往復させ。しっかりと寄せられる冷たい体温や、生を諦めるようながら自身を喜ばせるだけの彼が紡ぎ出す言葉に、終焉が近いながらも浮かべるのは悲壮に満ちた表情で無くどこか穏やかな笑み 「 ……そうだったらいいな 」 この部屋を出れたとて生きることの出来る時間が違うがための苦しみも背負う事になる。ならば今そんな夢物語を拠り所にしても何の罰も当たらないだろうなんて。血を流しすぎた弊害だろうか、僅かに視界が霞み始めるも彼が今迄見たこともない程の優しい表情を浮かべている事は察する事ができる 「 俺の方こそ、見付けてくれて、沢山の愛を注いでくれてありがとう。ハイネに会えてよかった 」 満面の笑みを浮かべつつも目尻に涙が滲むのは一時の事だったとしても彼と離れる事が今一番の恐怖だから。きっとまともに力が入らない己の方が先に息絶える事は自然の摂理だろう。辛うじて意識があるうちに 「 ハイネ、おやすみ。来世があるなら、次は同じだけの時を刻める世界で 」 身体が動く範囲内では顎へと軽く口付ける事が精一杯。あの冷たくも柔らかい唇へと触れられないもどかしさを感じながら、降り積もる黒い花弁での酸素不足か、出血によるものか。ゆっくりと瞼が落ちて行き意識を手放した )
1206:
ギレルモ [×]
2024-06-29 23:38:28
>リーパー(>>1203)
(美味しい。美味しい、おいしい、ノドがカユくない。一心不乱に手首へ吸い付きながら思考を埋め尽くすのはそんな純粋で苛烈なまでの刺激で、ああ生きていると感じる。彼から香るヴァンパイアの匂いも今は気にならない、そんな事よりこの鮮血の美味しい事といったら。無意識の内に瞠られた双眸からはポロポロと冷たい涙が数滴零れ落ちては頬を伝って、もっともっとと欲しがり疼く牙のままに吸血を止める事はできず彼の制止の声も耳に届かなくて。ぐ、と離れていってしまうような力を知覚した瞬間、取り上げられちゃう、と幼稚な警告が脳から直接逃がすなと指令を下してぐっと腕を掴む手に力を加え「 らいじょうぶ、まら死なな゙いから゙ 」大量の血液を飲み下そうとする力と、涙を流しながら上目遣いに言葉を発する力とが相反してゴボゴボと気泡の混じり合うような音と共に声にも濁りが生じる。そう、彼は殺すなと言った。命さえ残せばいいのだ、自己中心的な解釈のままに不完全な吸血鬼は生き血を啜り続けて)
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