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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1576


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自分のトピックを作る
1046: リーパー [×]
2024-06-09 18:32:32





>レナード ( >1043


俺自身がそうだからなッて話だしな
( 己の承認欲求の高さも、埋める事が難しい事も自身が一番理解している。ただそれを諦めてしまっては今迄の行いを全て自分で否定してしまうように感じてしまうのだから余程の物か。「 それとも、諦めてるような獲物の方が好みか? 」 どんな返答が返ってこようとも己の生き方を変えるつもりは無いのだが、単に好奇心からの問い掛けを。 「 ッハ、それは悪かったなァ 」 耳に届く言葉は常の皮肉なのだろうが嫌な感情は含まれていない事は声色から伝わり、軽口のような返しを。ただ、彼の態度はきっと紡ぎ出された内容だけが “ 気苦労 ” の内容で無いだろう事は想像に容易く。未だこれ以上踏み込む訳にはいかないところにあるのだろうと結論付け、喉まで出かかった言葉は飲み込んで。必然的にそうなったのであろう見下すような視線も気にかける事は無く、すいと視線を逸らし溜息混じりに 「 元々走り回るようなタチじゃねェんだわ 」 体力があるかと問われれば答えは否。幼少期も日向ぼっこをしている方が多かったし、一人で暮らすようになってからは余計に外へと出る機会も減った。きっと元より体力は減っているだろう事は容易に想像がつくが、折角屋外に出れた事もまた事実。少し歩き回ってみるかと座っていた体勢から反動をつけて飛び降り、人間界とそう変わりのない風景の中踵を返し数歩足を進めたところで一つの疑問が浮かんでくれば振り返って 「 …なァ、どの程度なら離れても安全? 」 少なからず今夜は己の身の安全を確保してくれるつもりなのだろう彼の前で危険に身を晒す事は避けたい。少しトーンを落とした声は伺いを立てるように聞こえるだろうか )


****


>マリーシュカ ( >1044


彼奴達に変わって俺の方から失礼するな。
蘭玲のプロフだが、不手際で完成前のを載せちまってたみてェだ。場所取って悪ィが、後で差し替え分提出しに戻って来させるつもりにしてるッてのだけ伝えとくな。

出てきたついでに今後の相談ッつーか、順番相談ッつーかをしときてェんだが。前に話させてもらッてた流れが終わるまでは俺のままで~ッて思ってたんだが、俳優野郎をジメジメさせたまま放置してンのも何だし新しい奴等の初夜も早めに済ませて少しでも早く名簿に載せてやりてェしッてコトでレナードとのが終わり次第 【 グレン → リリー → 蘭玲 → 俺×2 】 の順での遣り取りでさせて貰えたら嬉しい。最後の俺の2回連続が終わった後は新参者の二人が屋敷に残るのか、あとは俳優野郎と俺の流れがどうなるのかで変わってくるだろうが…。一先ずの提案はこんな感じだな。





1047: 蘭玲 [×]
2024-06-09 19:04:13





指名:ヴィンス or ウーミン
希望ルート:

名前:蘭玲 ( ランレイ )
性別:女
年齢:18歳
職業:マフィア構成員

性格:外見からか纏う空気感からか、冷たそうだなんて第一印象を抱かれる事が多いが実力主義且つ男社会に生きている為にそうせざるを得なかっただけに過ぎず、実際は好奇心旺盛且つ欲に忠実なタイプ。気に入ったものや人に対する独占欲が強く物持ちが良い反面、与えられた物に対しても好みで無ければ放置をする事が多い。歯に衣着せぬはっきりとした物言いをし、所謂お世辞のようなものは苦手。倫理観の壊れた世界に身を置いていた割にはまともな思考回路の持ち主で、声を荒げる事も少なく理性的。一度懐に入れてしまった人に対する面倒見は存外良く、積極的に気にかけ関わりを持とうとする姿を見る事だろう。

容姿:暗い赤色の髪は胸下辺りまでの長さのロングウルフ。前髪は目が完全に隠れる程度の長さを左側に流した状態。つり目がちな瞳は黒い虹彩が収まっているが、前髪で隠れている左側は殆ど視力が残っておらず垣間見える事があるのなら白濁した目が見える事だろう。身長163cmで女性らしい凹凸は少ないものの、メリハリはきちんとついた体躯。深くスリットの入った黒いチャイナドレスは目を凝らして良く見れば生地と同色の糸で刺繍が入っている事がわかるだろう。スリットから覗く太腿には枯れた薔薇のようなデザインのタトゥーが一つ。10cm程のヒールを履き、左の足首にはシルバーのアンクレット。

備考:所属組織の当時首領補佐をしていた男に拾われるまでは貧民街の路地で暮らしていた元孤児。その為親の顔も知らず、今現在名乗っている名前も男に拾われた際に付けられたもので実際の名前すらも知らない。左目の失明も、お世辞にも発育の良いと言えない体躯も孤児生活の影響。自分を拾った男に嫌に執着されており、一時期は自由に部屋の外に出る事が出来ない程の生活を送っていたが男が首領へとなった際に仕事を任されるように。その為任される仕事といえば色仕掛けのような物では無く、男性構成員と遜色ない物。身体応力が高い事が幸いしてか大きな怪我をする事も無くこれまで生きてきている。組織内ではそれこそ初めのうちは 「 首領のお気に入りってだけで贔屓されている 」 だのなんだのと言った言葉が飛び交っていたものの、実力を示しているうちにそんな言われは無くなり、段々と地位も上がってはきたがそんなものに興味も執着も無く、ただ命じられるからしているに過ぎないとは本人談。薬物で身を滅ぼす人間を数多く見てきたからか、薬に対する警戒心が強く否定的な見方が目立つ。基本的には中国語で話すも、英語やフランス語など鈍りはあるものの日常会話をする程度であれば支障がない程度の知識はある。左足首のアンクレットは男に拾われ部屋に閉じ込められていた際の足枷の名残。

ロルテスト:
( 窓を雨粒が叩く音で意識が浮上する。独房かと見紛う程に物の少ない部屋は紛れもなく自室のそれで、中途半端に眠ってしまっていたのかそれとも低気圧のせいか鈍い頭痛に顔を顰めながら卓上に置いてある水差しから直接水分補給を。目前の机の上にある報告書は眠りに落ちる前の己が片付けていてくれたのかびっしりと文字が並び、あとは封筒に入れて首領たるあの男に提出に行くだけの状態なのだが何分気が乗らない。提出期日までは時間があるし、もし期日間際に忙しくなったとしても誰かしらに届けさせれば良い話だ、とばかりに結論付ければ扉近くの?笥の上へと提出書類一式を置き一度しっかりと眠ろうかとベッドへ向かおうかと。そんな折、目に止まったのは扉の隙間から差し込まれたのであろう宛名の類は無い黒薔薇の封蝋が印象的な一つの手紙。根城内に誰かが侵入してくる事も無ければ、こんな事をする構成員にも心当たりが無い。本来であれば首領か首領補佐にでも報告をしに行く事が望ましいだろうこの状況。然し何故だか早く開封し無ければいけないような気がして──ぱきり、小気味の良い音と共に中の便箋を取り出せばそこに記してあるのは薄気味の悪い一文。何も後ろ暗い事の無い人間であれば質の悪い冗談か、何かの悪戯で片付けるような台詞でも裏社会に身を置く己からしてみればそれでは済ます事の出来ない文言。ぞわりと背筋が泡立つような感覚は、命の危機を感じたというよりも “ お気に入りの玩具 ” は盗られないように大事に大事に閉じ込めておけばいい、そんな考えを知っているが故の事。本能的にこれは見つかってはいけない、そう感じ取りビリビリと破いて屑籠の中へと。激しく鼓動する心臓には気がつかない振りをして、それから──いつの間に眠っていたのだろうか、先程まで感じていたはずの頭痛はすっかりといなくなり頭がスッキリとした感覚がある。ゆっくりとした動きで体を起こせば、見たことの無い調度品に囲まれた室内。少なくとも根城の中では見た事の無い内装に、自然と目を細め辺りを見渡すのは命の遣り取りが多く行われる世界に身を置いている性か。そんな中確かに聞こえてきた扉をノックする音に視線を勢いよく音の聞こえてきた方向へと向けて 「 ……誰 」 ピリ、と声色からも見て取れる警戒心は扉の外にいる人物からはどう感じるだろうか。その場から動く事はせず、じっと扉を見つめ )


****


やっとお披露目できるって浮き足立ってたみたいで、見苦しいもの見せちゃってごめんなさい…。完成版はこっちになるから、もし今後メニューに載る事が叶うならこっちを載せてもらえると凄く助かるな。





1048: ユギン [×]
2024-06-10 19:06:06



>レオ(>>1045)


やあやあ、レオ。君は綿菓子を纏った羊に似ているね
(開いた扉にゆるりと笑みを深めて、全てを受け容れる神父の如く大きく両腕を広げて。人間界の動物に例えられる事には何の感慨も持たず、ただそれが貴方の警戒心を薄める材料になると鋭く勘付けばこれは僥倖とふんわり目を細め「 僕はユギン。君のような迷える仔羊を導く役目を持った怪物さ 」広げた腕の片方を斜め上に、もう片方は斜め下へと動かし優雅にその場で一回転しながら自らをどう認識してもらうべきかをゆったりとした調子で告げ、回転の慣性で貴方の双肩へと両手を掛ければぬぅっと近付いて――そのまま肩越しに室内をまじまじと見れば匂いを確かめるように深く息を吸って「 レオ、さてはたくさんの怪物達に大事にされているんだね? 」新入りの部屋には充満する筈もない、複数の怪物の残り香。人の嗅覚で感知できるものではないその残滓を感じ取れば、獲物の吟味に先を越された事に嫉妬するでも憤慨するでもなくただただ喜色を湛えて「 素晴らしいよ! 」賛辞を贈ると同時に肩に置いた手を背に滑らせてぎゅむっと抱き竦めてしまおう。そのまま僅かに勝る上背を利用し体重をかけるようにして済し崩しに部屋へとお邪魔して、もし抵抗されるのならば微かな魔力にて膂力を増し貴方のベッドへと押し倒す体勢を取り「 是非この僕もその一員に加えておくれ。僕の仔羊、とっても可愛いよ 」パーソナルスペースという概念が存在しない怪物は、害意さえ見せないものの距離の詰め方は加速度的。そこが弱点とも知れず、首元に顔を埋めては体温のある肌へ柔く吸い付いて)




1049: レナード / マリーシュカ [×]
2024-06-10 19:45:56



>リーパー(>>1046)


藻掻こうが諦めようが、無様なら視界に入れたくもないね
(肝要なのは自身の目にとってその姿が美しく映えるか否か。例えるならば、同じ不細工に歪んだ顔でも人の悪口ばかりを吐いて醜さの染み付いた面貌と、長い長い距離を自らの脚でのみ駆け抜け走破する直前の極限の顔容とでは比較するまでもなく後者は輝いて見えるだろう。すぅっと重力を感じさせない挙動で背中側へ預けていた重心を手前に戻しては真向かいの貴方はどんな顔をしているのかと目を合わせ「 お前も気高く振る舞いな 」決して自らに気に入られるために強要するではなく、最期に美しいと評され一人でも多くの怪物の心にリーパーという存在を刻めるようにと。そう遠くない日に訪れるであろうその夜にせめて後悔の少なく済むように、その気は無しにお節介を告げて。「 確かに、ヒョロヒョロだしね 」揶揄するではなく納得したような真顔を向ける、やや無造作な言葉選びも悪意はなくただ見たままをそっくり言葉に乗せただけの事。安全圏を問われれば間髪を入れずに「 俺の目の届く範囲 」と淡々と答え、その後にこの言い方だとずぅっと見張っていなければならないのかと気付いてそれは面倒だと小さく舌打ちを。マントコートの間からそっと手を現せば淡い赤色に光る縄のようなものが伸びていき、ゆるゆると貴方の手首に巻き付いて「 これが限界まで伸び切ったらそれ以上は離れないで 」反対側は同じように自身の手首に巻き付けて。縄の長さは大体30mほどだろうか、本当はもっと活動圏を広げられるのだが獲物のために無為な疲労を負う事を是としない怪物はその事は黙しておく様子。縄の長さが決まっていても根っこである怪物自身が動けば範囲が広がる、ということも)


***


蘭玲のこと、ありがとう。メニューにお名前を載せさせてもらえる夜が来たら、>1047の方を参照させていただくわ。
この後の順番についても了解よ。もちろんどんな順序になっても異論はないから、その時々で考えが変わったりしたらいつでも遠慮なく教えて頂戴ね。ああ、今のうちから誰であの娘達を迎えに行こうか悩んでしまうわ…ふふ。こんな時間も楽しいのね、ありがとう。
追加で伝えておきたい事がなければ、私の方にはお返事ご不要よ。




1050: 執事長 [×]
2024-06-10 19:47:28



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスにてのんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:マリーシュカ ]


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1051: リーパー [×]
2024-06-10 20:51:53





>レナード ( >1049


( 何がしかの助言やお節介の類の言葉にきょと、とした表情を浮かべる事数秒 「 俺は俺がやりてェようにするだけだかンな 」 すぅと目を細め僅かに崩した表情は小憎たらしく映るだろうか。気高くあれと求めるこのヴァンパイアが何を指標とするのか分からないが、それが理解出来ていたのだとしても己の生き方を変えるつもりなど誰かにそう強制されようとも更々無い。例えそうすれば己の欲する物を与えてくれると言われたのだとしても。「 屋敷暮らしで体力も落ちてるしなァ 」 頼めば身の回りの事は使い魔が世話を焼いてくれる生活に加え、部屋の外は危険だからと満足に身体を動かす事も出来ない。きっと走れば直ぐに息切れを起こすだろうだなんて自嘲交じりに。問いかけへの最初の距離が明確では無い返答へは顔を顰め無言の抗議を。次いだ距離の提示には、どこからとも無く現れた縄をまじまじと見つめるも、先程宙を歩いた経験からか然程驚いた様子を見せる事は無く。手首に巻き付いた紐をくいくい、と軽く引っ張るように動かしつつ目だけでもう片方がどこに繋がっているのかを辿れば辿り着いたのは彼の手元 「 ……リードみてェ 」 宛ら散歩をしている犬と飼い主のような状態にむ、と眉根を顰めるも何時彼の気が変わって戻ると言い出すか分からない状況。少しでも満喫しようと溜息を吐いた後指定された範囲内だけでも見て回ろうと彼に背を向け。先ずはどの程度の辺りで縄が伸び切るのかを確認しておこうとゆったりとした歩調で真っ直ぐ直線距離を歩き始め )





1052: レナード [×]
2024-06-10 21:21:48



>リーパー(>>1051)


優しくされたいなら素直になりゃいいのに
(らしくもなく差し出がましい口出しをした事にはぽかんとした表情を視界に写した時に初めて気が付いて。元より押し付ける気などなかった差出口、貴方の心に響かずとも気を乱されることは無くともなぜあんな事をたかだか食糧に過ぎない獲物に告げたのか、自らの言動が不可解で「 ありのままを俺を愛してくれなきゃやだって? 」いつもと同じ調子で悪態を紡ぐ舌には動揺も狼狽も絡んでいないけれど「 口だけ開けて待ってる雛鳥みたいだ 」見つめる先は貴方ではなく囚われの怪物をせせら笑うような満月へと。否、その月を通して自分自身の胸中を覗こうとしているのかもしれない。不満げな声にはゆっくりと柔らかいとは言い難い視線を向けて「 餌を飼う趣味はないよ 」どこぞの怪物と違って獲物を愛玩する意志はないため、そんなつもりで伸ばした縄ではなくあくまでも身の安全を守るためだと。不愉快極まりなさそうに溜息を吐けば見慣れた庭を見回し、最後にはまた天上を見上げ「 飽きたら戻って来な 」それだけ言い残せば別れを告げるように、或いは自由に行けと意思表示をするように一度だけ片手をひらりと振って)




1053: リーパー [×]
2024-06-10 21:56:41





>レナード ( >1052


元から素直にしてッけど?
( 自分の欲望には、なんて注釈が言外につく事柄をゆると首を傾げつつ。「 偽りを愛されたッて虚しいだけだろ 」 口を突いて出てくるのはあくまでも自論。肩書きや上っ面だけを見て好かれたとて、それを知ってしまった途端に壊れる虚像を知っているから 「 ……ま、それで愛されねェんならそういうコトだったッてだけだしな 」 ほんの僅かに翳りを見せた表情は頭上の月を見詰めている彼には見られていないだろうが、不自然なほどにあっけらかんとした声色はどう届いただろう。睨み付けるような、そんな目線にこちらもむすとした表情を深め「 例えだろ、例え 」 そう言われるのが嫌なのであれば、別の方法を取れば良いのにだなんて事は胸中だけに留めて。最低限のお守りだけをするだけで後は好きにしろとでも言わんばかりの様子に苦笑を漏らしつつ、ゆっくりと歩を進め。サクサクと小気味のいい音を鳴らしつつ芝を踏み、時折足を止めてじっと見つめるのは元の世界では見た事の無いような草花。もし彼が様子を見るような事があるとしたら、常の鋭い目付きはなりを顰め時たま年相応よりもやや幼いような好奇心に満ち溢れた表情をしているのを見る事ができるだろうか )





1054: レオ [×]
2024-06-10 23:10:58



>ユギン(>1048


……う、む?
(ゆらり踊るような仕草もさる事ながら、今まで接してきた怪物達とは全く異なる空気と言い回しに、目が困惑へ瞬く。……仔羊、導く。聖書を知らない己には、先程の彼から送り返された言葉も相俟ってそのままの意味として捉えた後、「……ええと、ユギンか。宜しく、」ともあれ知れた名と共に歓迎を示そうとして――唐突と縮まった距離に挨拶は息ごと途切れる。「っ、ああ、話した者はそれなりに、」それから立て続けに話し出す彼に、戸惑いつつも何とか返事を繋げにかかる。…が。それもまた、上から被る賛辞と、遠慮無く背を通って身を密着させる腕に塞がれた。会話の拍子が掴めない、行動も読み難いこの状況下、「っ…いや、その、」次の言動に迷う内に掛かった重みで、足はじりじりと後退して彼に入室を許してしまう。ぼふ、と押し負け仰向けに転がったのはベッド上、その眼前には己を見下ろす山羊の瞳。「ユギン、少し待……っ!」彼から毒心や捕食欲の類いが窺えないからだろうか、ただ現状に混乱するばかり。声のみの制止を訴える途中、鋭敏な部分へ冷たいものが触れた、刹那――ひぅっ、と寸でで悲鳴を飲み込んだ喉がか細く喘ぎ動いて、全身が跳ねるようにして強張る。「っ…そこ、は、出来れば触れないで、くれ。肌の感覚が、鋭いんだ。」まだ残る余韻に震える口頭で、自ら弱点を晒す愚行を。しかし本人にその気は無く、ただ純粋に中断を頼む言の葉と同時に、真上の彼の行動から逃れんと身動いで、「一員になりたいと言うのであれば、せめて座って、向かい合って話をしよう。何も、こんなに迫る必要は無い筈だ。」弱点に触れられた多少の焦りか、些か逸った口調で説得を試みながら、固まりかけでぎこちない両手を何とか動かし、その黒い布に覆われた肩をそうっと緩やかに押す事で、彼からの後退を柔く願ってみた。)




1055: レナード [×]
2024-06-11 20:57:52



>リーパー(>>1053)


(ありのままを愛されないなら仕方ない、達観を紡ぐ言葉とは裏腹な未練を滲ませる声色にこれ以上何を言っても無駄だと口を閉ざして。思えば獲物の願いを聞き届けこうして外に連れ出す事など果たしていつ振りだっただろうか、久方振りのこの機会を腹立たしさで埋めた印象にはしておきたくないとばかりに互いに引かないだけの言葉の応酬には沈黙を以て終止符を。この様子の一部始終を黒薔薇屋敷の真の主に観測されているであろうことを思い出せばまたしても鎌首を擡げかけた苛立ちを無理矢理振り払うように一度かぶりを振って。そのまま視線の先にいた存在に早く飽きないものかと急かすような言葉を投げてみようかと、頭の抽斗から文句を探しかけた矢先に毒気のない表情を垣間見てしまえばそれもまた溜息となって夜の闇に掻き消えて。元より魔の世界に生きる怪物に物珍しいものなんて一つもない庭だけれど、そこに価値を見出す命がいるのならば普段注目されることなどない路傍の草花も多少は浮かばれるだろうなんて考えれば、純粋な好奇心を邪魔するなんて無粋なことも出来ずただその動向を見守って)




1056: ユギン [×]
2024-06-11 21:00:26



>レオ(>>1054)


そう?……もしかして痛かったかな?
(自身には煽情的に聞こえた一瞬の喘ぎはもちろん怪物のストッパーになる筈もなく、しかし次いで素直に制止を請われればきょとんとした顔で見つめて。見当外れな推測もその精度は狂った色情魔には重要な意味は持たず、肩に感じた自らを遠慮がちに押し返すような力を拒むことなく受け止めながら「 随分謙虚な仔羊だねえ、 」この屋敷に拐かされた獲物――すなわち迷える仔羊たちは皆例外なく自身の導きを求めていると言うのに。無論その頭のおかしな固定観念には目の前の貴方も含まれていて、あくまでも仔羊の群れの中に在る控えめな個体だと認識し「 ああ、もちろんいいとも。そのお願いならば直ぐに叶えてあげられるよ 」言えば存外あっさりと身体を離し、間髪入れずゆるりと手を振るえば一人掛けのソファが独りでに動いてベッドの縁と向かい合う形に鎮座して。それに深々と腰掛けては「 これでいいかな? 」やんわりと首を傾げて伺いを立てるような調子で問い掛けるのは、相手はあくまでも導いてやらねばならない無力な存在ゆえに。しかし触れるものの無くなった空の手はあまりにも寂寞として、手持ち無沙汰に傍にあるクッションを膝に上げては犬猫でも撫でるように柔らかな手触りのそれを愛でつつ「 それにしても節操のない香りだ。いいや、良い事だよこれは――だって君、きちんと美味しそうだものね。一際濃いのは…そうだなあ、竜の匂いかな? 」先ほども感じた複数の怪物の残り香を改めて感じながら、それでも生き残ってきた理由が何処にあるのかを刹那の間に考える。誰にも手を出されないほど不味い肉なのか、それは間違いなく否。そもそも使い魔がそんな人間を選ぶ筈もなく、その証拠に目の前の貴方はとっても健康的で上質だ。ふと鼻腔を擽るのはドラゴンの香り、その出所が鱗とは知れずただ世間話のような調子で貴方を見つめよう)




1057: リーパー [×]
2024-06-11 21:21:52





>レナード ( >1055


( 彼の元から離れ庭の散策をする事十数分。もしこれが己以外の誰の時間も拘束していない時であれば、あっちにフラフラこっちにフラフラと興味の赴くまま過ぎてゆく時間も気にせずに歩を進めていただろうが、ふと視界に入ってきた縄に待たせている彼の存在を思い出し足を止めて。視界に捉えた彼に苛立つ様子は見られないものの、文句の一つも言われない事が逆に居心地が悪い。極力待たせていたことに対して気にしていないように、ゆったりとした足取りで彼の目前まで戻るも 「 わりィ、レナード。……戻るか 」 だなんて、時間を拘束し過ぎてしまった事に対する反省の色をほんの少し滲ませて。完全に満足したとは言い切れないが、また外に出たくなったら彼か、他の怪物にでも頼めばいいだろう。それかもしくは多少の危険覚悟で一人で部屋を出るか──なんて考えに至るのは未だ一人で部屋を抜け出す事を良しとされない屋敷を闊歩する対象に出会った事がないからか。部屋を抜け出す算段を頭の中で立てつつ、彼がベンチから立ち上がろうと立ち上がるまいと先に屋敷の方へと足を向け始めるつもりで )





1058: レオ [×]
2024-06-12 01:52:07



>ユギン(>1056


(己の焦りや頼みは通じているのかいないのか。表情を窺う限りは後者の方が濃色そうで、しかし早々にこのある種の危機からは解放され、肺の底から安堵の息が溢れ出る。彼が離れて直ぐに此方も身を起こしつつ、残る冷たさを埋めるように掌を首筋に置く。「……ああ。問題無い、有り難う。」勝手に動く、否、恐らく座る当人が動かしたのだろう椅子の分だけ多少の距離も取れ、些か的外れな気もする礼を一つ。それから緊張を解き切る事は出来ていなかったが、一先ずいつも通り真っ直ぐ他者を見据え、此方もベッドの縁に居住まいを整える。改めて向かい合った彼の言葉――聞き慣れた“美味しそう”の前後に繋がる匂いの言及に、「香り、か……君達にはそれほど解るものなのだな。」純粋な感心の一声と共に、一つ目の彼女の時と同じく――今度は手首の辺りに鼻を近付けたが、今己に解るのは湯浴みに使った石鹸の仄かな香のみ。それも種の違いによる差かと、一人内心片付いた矢先に話が投げられ、「ああ、一番長く接しているのはラザロだからな。」そこに出たドラゴンの彼の存在に、尾を引いていた強張りも解り易くあっという間に綻び溶けて、表情も懐こく柔らかな色に破顔して。「それに、彼からは貰い物もしているからな、それもあるだろう。」続けて擦った胸ポケットから取り出した鱗を掌に乗せ、ほら、と目の前の彼へそれをお披露目する。「ラザロからのお守りだ。綺麗だろう。」己の瞳よりも深い紺碧の表面を、その台座にしたものとは反対の親指でそっと慎重に撫で、嬉々を湛えた言葉を紡ぐ様は、さながら一等大事な宝物を自慢げに掲げる犬の如し。「これは此処に来て最初にラザロから貰ったもので――」更にそのまま思い出に花を咲かせかけて――はたと止まる。「……すまない。浮かれてしまったな。」一方的に話し込んだ事に詫びを落としつつ、またその“お守り”を胸元に仕舞い直し、空っぽになった両手は開いた膝の上に揃える。「…此方からも、君について少し尋ねさせてもらおう。」仕切り直し、言葉にするは彼へ歩み寄る姿勢。出会い頭こそ不可解な衝撃に襲われた心地であったが、彼自身の事を聞ければ、それに納得が据わるかという短絡思考も乗せて。「その……君の言う“仔羊を導く”とは、一体どういった意味だ?」仔羊、が彼の語りようで己の事を指しているのは重々知れた。そこにもう一歩、この怪物への理解を得ようと質す疑問の合間、少しずつ油断の生まれ始めた視線は、彼の尾に隠せない好奇を時偶ちらつかせていた。)




1059: レナード [×]
2024-06-12 08:54:30



>リーパー(>>1053)


(こんな時、昔馴染みの彼女はどうするのだろう、と。手持ち無沙汰な時間は普段考えもしない益体もない方向に思考を迷い込ませ、ふと想像をすればたなびく金髪を夜風に遊ばせながら貴方に寄り添うように同じものを見ようとする彼女の幻影が目に浮かぶようで。優しく微笑む昔馴染みと、その隣でどこか幼気に笑う貴方――駆け抜ける幻がそこまで映し出したところで手首の赤縄が擦れる感触にハッと我に返り。戻ってきた貴方の様子はどこか負い目を感じているようで、到底外の空気を満喫したようには思えず「 …俺、お前にそんな顔させたかったわけじゃないんだけど 」呟くような声色は平坦だけれど、庭の静寂にはっきりと音を残すだろう。後ろ姿を見ながら自らも立ち上がれば二人を繋いでいた縄は魔力の粒子となって消滅し、まるで大きな蝙蝠を思わせる翼を背に生やせば低空飛行する燕のように背後から貴方を掻っ攫ってそのまま空へと上昇しよう。いちいち徒歩で戻るよりこの方が早い、ものの数秒で内側から開け放たれたままの貴方の部屋の窓が見えればそこから室内へと腕に抱いていた体温を手放して「 戸締まりはしなよ 」ぶっきらぼうな忠告の裏には折角見込みのある血の持ち主なのだからつまらない理由で死んでくれるな、という淡い願望を忍ばせて。何か緊急で語りかけられなければ、傲慢なヴァンパイアはそのまま更に上空へと去ってゆくだろう)




1060: ユギン [×]
2024-06-12 08:56:19



>レオ(>>1058)


おや、……ああそうか、成る程。君が謙虚な理由が解ったよ
(自身と同じ、人間を喰らい屋敷に囚われている側の同胞の名が出た途端に明らかに緊張が弛緩したのを見て取ればひょいと眉を上げ。それはまさに迷える存在が信頼の置ける導き手に巡り会った時の反応を彷彿させ、この時点で眼前の仔羊にとってはその存在がドラゴンなのだろうと察しが付き。しかしこの怪物は物わかりが良いようで正真正銘の気狂い、ゆえに「 つまり君はラザロに予約されたディナーということだ。だから健気にも操を立てているんだね? 」心底からの心配をありありと困ったような表情に滲ませながら、披露されたドラゴンの片鱗へと視界を移して。自らという神聖な導き手を拒むのはあの横暴な竜に強要されているからだと曲解していたが、鱗について嬉しそうに語る姿を見ていればそれは違うと自力で気付き「 ああ…哀れだ。いやでも仕方がない、子が親を選べないのと同じで仔羊も怪物に出会う順番など選べないからね 」もっと早く貴方に出会えていれば誤った対象を信ずることなどなかったのにと、そんな独り善がりな口惜しさを声に乗せながら愛でていたクッションをぎゅむっと抱き締め「 しかしラザロの事を語る君は可憐だ 」クッションに頬を当てたままゆるり微笑む事で詫びの必要はないと示唆しよう。質問にはぱっと目を輝かせる事で喜色を示し「 やはり君も僕の導きに興味があるのだね! 」話の通じない怪物は嬉々として立ち上がり、クッションを放って両腕を広げ「 言葉ではなく行動にこそ真価に辿り着く道が眠っているものだよ 」答えになっていない回答は至極大真面目なもの。百聞は一見に如かずとばかりに再度“導き”を与えようと、二対の尾を楽しげに揺らしながらハグのために貴方へ近寄って)




1061: リーパー [×]
2024-06-12 09:33:19





>レナード ( >1059


……顔?
( 何か常と違う表情を浮かべてきたつもりは己には無く、二人しかいないこの静かな空間に落ちた言葉にはゆるりと首を傾げて。屋敷までの距離を数は縮めたところで伸びてきた腕に身体を捕まえられれば、次の瞬間には浮遊感に襲われ。驚きはするものの大人しく腕に抱かれた状態を受け入れるのは、それをしている相手が彼だからか、それともみるみるうちに遠のいていく地面が原因か。どちらが主となる理由なのか己でさえ分からないも、あっという間に窓から部屋へと送り届けられれば、振り返り外にいる彼に対して今宵の礼を述べたかも知れないが特段その他の要件を告げる事は無く。上空へと去っていく姿を眺めて以降も暫く窓を開け放ったままでいるのは屋外へと出た余韻を吹き込む夜風に感じているため。窓際に置いた椅子に腰掛け髪を揺らしているも、長くは続かず小さくくしゃみをした後窓を閉めシャワーを浴びる為にバスルームへと向かうはずで )

****


今夜の幕引きにはちょうどいい頃合いだろッてンで邪魔するぜ。レナードと居るとついつい許してくれるッて思っちまって憎まれ口叩いちまうの悪ィな。今夜はその……なんつーか、外出がッてよりレナードの色んな顔見れて楽しかッた…。

次は話してた通り俳優野郎に変わろうと思ってる。ハイネの事だから招待状の類は必要ねェと思うが、もしあの夜からのアイツの様子が知りてェとかがあれば遠慮なく言ってくれ。





1062: マリーシュカ / ハイネ [×]
2024-06-12 12:04:16



>リーパー(>>1061)


今夜の締め括りをありがとう。私の方こそごめんなさいね、後でレナードにもう少し優しく出来ないのかしらって伝えておくわ。ふふ…本当、彼にしては珍しいくらい饒舌だったわね。色んなレナードを引き出してくれてありがとう。
ええ、早速ハイネを呼んでくるわ。グレンからお願いがあった通りまるまる3日を空けた前提で訪問させていただくけれど、認識に相違があれば訂正をお願いできるかしら。会わない間に彼がどう過ごしていたか、物語上でハイネに触れて欲しい箇所があればロル中に記載していただけると助かるわ。
それじゃあ、特段のご相談がなければ私の方にはお返事ご不要よ。鍍金の剥がれた彼に会えるのが楽しみ…ふふ、良い夜を過ごしてね。


***


ハイネ:
(こだわりの強さゆえ、蒐集したものを自らの手で世話して回る怪物の日々は忙しない。それこそ屋敷を縦横無尽に移動してはあっちを愛でこっちを愛で、偶の休息と食事を挟んでまた同じ事の繰り返し。手ずから選んだ好みの物を囲み囲まれ暮らしているのだから充実しているに違いないのだが、「 ――――…。 」ふとした時に浮かんでくるのは自主的に放置を願ったコレクションのこと。生粋の寂しがり屋な貴方が孤独の中で何を思い過ごしているのか、その結果を照覧すべく約束通りの3日を経て部屋の前にてノックを。所有物の部屋に入るのにノックなど必要はないのだが、人間の身で主人を3日待たせた事には歓待の一つでもしてもらわねばと貴方が自ら扉の部屋を開くまでドアノブには指一本触れないつもりで「 グレン、約束の夜ですよ 」3日後に来て欲しい、貴方の要求は今確かにこの場を持って叶えたと。呼びかける声は平素と何も変わらず愉しげな微笑を帯びた堂々たる響きを持ち、後ろ手を重ねながら反応を待とう)




1063: グレン [×]
2024-06-12 13:02:25





>ハイネ ( >1062


( 彼との外出からの三日間、その間の心の荒み具合は室内に顕著に現れているようで。電気の消された室内、ベッドやソファの上に散乱しているのはダークエルフに与えられた衣裳、挙句本来ならばベッドの上にあるはずのシーツが部屋の隅で丁度一人が三角座りをして隠れられるであろう幅に置かれており、机の上には寂しさの余り誰かを呼ぼうとした形跡のあるメモが何枚か見る事ができるだろう。部屋の主は連日連夜眠りに落ちれば何度も繰り返される悪夢で明らかな寝不足なようで、目の下には隈を作り時折うつらうつらと舟を漕ぐ始末。正常に空腹を訴える脳を誤魔化すように水を流し込み、ここ数日の定位置となっている場所に戻ったところで聞こえて来たノックの音と聞き慣れた声 「 ハイネ……? 」 呟くようにして口にした名は静かな室内に溶けて消え。立ち上がり扉へと向かおうとするも、窓に映る己の顔は到底見せられたものでは無い。けれども満たされたい、そんな欲求の狭間で躊躇う事時間にして数秒程。少しでも早く己の事を愛でてくれる彼の姿を見たい、その一心で駆け寄り扉を開けようとして──ガチャン、ロックがかかっている扉は押す事も引く事も叶わず「 な、んで… 」 今の働いていない頭では彼が掛けた不可視の錠の事も、与えられている鍵となる言葉にも考えが至る事は無く “ 開かない扉 ” その一つで今迄ギリギリ耐えていたものがぷつりと途切れて 「 …嫌だ、ねぇ…捨てないで。いい子にするから 」 その場にへたり込みながら思わず口を突いて出てくるのは、まるで子供が親に許しをこう時のそれ。嫌だ嫌だ、なんて小さく呟く声は扉一枚隔てている彼の耳にも届いているだろうか )





1064: ハイネ [×]
2024-06-12 13:28:10



>グレン(>>1063)


(扉の向こうからぱたぱたと聞こえる足音は微かなものだろうが、怪物の耳にはしかと届いて。如何に孤独を恐れる貴方とは言え今まで迎えに来た時は余裕たっぷりに出迎えてくれた筈、一刻も早く寵愛を受けねば崩れてしまいそうな現状が脚を急がせたのだろうか。一瞬の間の思考は扉が開くことを拒む音にて終止符を打たれ、次いで幼子とも聞き紛うほどの呟きに怪物の顔から笑みは消え「 ……“ いい子 ”のグレンならば思い出せるでしょう。この俺が貴方に与えた唯一無二の鍵を 」厳しさはなく、保母が優しく子へ語り掛けるような調子で。自らが封じたこの扉をこちら側から開いて貴方を抱きしめる事など造作もないが、自力で扉の一つも開けられなかったなんて後日正気を取り戻した彼にとっては思い出すたび歯噛みするほど情けないことなのではないかと。そんな配慮と、勿論この俺を出迎える義務が貴方にはあるのだという軸のぶれない不遜を以って、表情のない面貌にて何かしらの反応を待ち)




1065: グレン [×]
2024-06-12 14:16:23





>ハイネ ( >1064


……カギ?
( 耳に届いたのは優しげな声。少なからず見限られていないのだ、それだけで多少なりとも落ち着きを取り戻すのだから随分と素直な脳をしているのだろう。口をつぐみ思考の海にて断片を探し始め。ぐるぐると過去のトラウマが蘇っている状態で一つの事を探すのは容易で無く、開けた抽斗から関連する出来事が連想ゲームのように出て来ては苦痛に顔を歪ませ。ふと左手中指に嵌る指輪を視界の内に捉えては 「 ……俺は、ハイネの、もの 」 記憶を辿りながらぽつりぽつり、然ししっかりと一音ずつ紡ぎ出した言葉を果たして鍵となるそれだと果たして認識されるのか。じぃと扉を見詰めていれば、カチャンと僅かながら確かに解錠の音が耳に届き 「 開い、た? 」 へたり込んだ脚に直ぐには力が入らず、けれど早く扉を開けたくて。不格好な事は承知の上でそのままノブへと腕を伸ばし、指先だけでも届いたのなら扉を開けようと )





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