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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/619


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自分のトピックを作る
562: 第五皇子エトワール [×]
2025-10-13 07:19:41



>>ネビュラ姫(>>560)


もしくは――僕らが姫を見つけるための翼なのかも。姫だけの特別、僕が最初に見つけたんだってみんなに自慢しちゃお!
(天真爛漫な明るさのなかに少しだけ核心を織り交ぜたのは無邪気な暴虐の遊び心。もちろん悪意はない、その証拠に目覚めたばかりの姫に冒涜的な真実をぶちまけるような真似はしない。彼女の背で黒く揺れる羽根の一つ一つを見上げて羨ましがる兄弟達の様子を想像すれば、にひっと悪戯っ子の笑みを向けて。問い掛けの形を取った姫の言葉に一度目をぱちくり、それから猫の素早さでこちらへ伸びて来た手の甲をぱしっと捕えてぽかぽか温かい自分のほっぺにその手のひらを押し付け「 もっちろん!姫は僕らの大切な姫、もうずっと目が離せないよっ 」ご機嫌な猫がじゃれて甘えるように頬を擦り付け、口元は朗らかに笑ったまま真剣さを眼差しに宿し「 ほんとは姫の瞳にだって、僕だけが映ればいいのにって思うんだ。でもそれじゃみんなが可哀想だし…、何より姫にとってもフェアじゃないよね? 」大好きな兄弟から唯一無二の姫君を姿も見せないうちに取り上げるなんて、そんな卑怯でお行儀の悪いことはしない。会話の合間にも足を痛めた姫のペースに合わせてゆっくりと前進を続け、辿り着いたのは王宮の医務室「 とうちゃーく!足が痛いのによく頑張ったね。ネビュラ姫はえらいえらい! 」医者はおろか、そこに他の皇子達の姿が無かったのは僥倖。ふかふかのソファーに姫を誘導し、とびきりの笑顔でぱちぱちと労いの拍手を贈ってから戸棚の方へと踵を返して。妙に手慣れた様子でてきぱきと必要なものを用意して、傅くように姫の足元に片膝をつき「 ちょっとひんやりするよ。 」ほんわりと穏やかな口調で前置いてから患部冷却の作用がある軟膏を挫いた足首に塗布して)



563: 極彩の魔女 [×]
2025-10-15 22:57:16



>お詫びとご挨拶


かつて王宮にて皇子たちと戯れ、夢のようなひとときを共に過ごしてくださった麗しのお姫様へ

連絡もなく長らく不在にしてしまって、本当に申し訳ありませんでした…!
現実の波に揉まれ、筆を取る余裕もない日々が続いておりましたが、皆さまとの語らいや個性豊かで美しい姫君方との物語はずっと宝物のように煌めいていて、今も私の心の栄養として輝き続けています。
一癖も二癖もある皇子たちを動かす楽しさ、そして何より皆さまが紡いでくださる美しい物語の余韻に何度も心を奪われ、止まっていた王宮の時間を動かしたいという思いは日々燻りを増すばかりでした。
ゆっくりとした歩みになるかもしれませんが、魔女の箱庭と化したこの王宮にて少しずつ稼働を再開できたら嬉しく思います…!
トピックの再建も考えましたが、過去の記憶が宿るこの場所にこそ、物語の続きがふさわしいと感じました。
不束な管理人ではございますが、もしまたお心が向きましたら、どうか王宮へ遊びにいらしてください!
皆さまのお帰りを、心よりお待ちしております。感謝と願いを込めて。 / 深々御礼




>王宮に産み落とされし姫君をお待ちしています。

: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :

>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3 : 提供 / 八人の皇子 (使用人は>508

●イラストメーカーに抵抗のない方は【https://d.kuku.lu/na8b8hgn5】参照

>4 : お姫さまはこっちだよ。
●萌え萎えは【>245
●萌える姫君の一例【>173

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓

https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓

: ??? <<< ???


●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは備忘録にて保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。




564: 極彩の魔女 [×]
2025-10-18 19:49:10




>引き続きお姫様をお待ちしています!
 かつての姫君、まだ見ぬ姫君、どちらもお気軽に王宮へお越しください。


●既に心に決めた皇子がいる場合、初対面の絡みをスキップしてある程度親密度の上がった状態から物語をスタートさせることも可能です

●皇子同士によるお姫様の取り合い展開も大変萌え!ですので、同志様がいらっしゃいましたら是非お声掛けください

●他、世界観に則ってさえいれば様々なケースに柔軟に対応可能ですので、叶えたいシチュやラストシーンがあればお気軽にご相談ください!




565: セレーナ [×]
2025-10-19 02:19:24



(/極彩の魔女様、大変ご無沙汰しております!もう数年も前の事になるので覚えていらっしゃるか不安な所ではございますが、セレーナ(>21)として交流させて頂いていた者です。以前は忙しさ故に綴る手を止めてしまいましたが、久々に此方のトピが上がっているのを拝見し懐かしさでいっぱいで…深淵をなぞる様な仄暗く甘美な物語をもう一度皇子様方と紡げたらという思いに駆られまして…!ブランクもあり以前とはロル回しや姫の雰囲気に差異があるかもしれないのですが、許されるのであれば再びご縁を結び直して頂けましたら幸いです。)




566: 極彩の魔女 [×]
2025-10-19 09:31:07



>>セレーナ姫(>>565)

( / …!お淑やかな藤花のお姫様、こちらこそ大変ご無沙汰しております…!またこうして王宮へ遊びにいらして頂けて心がぶわっとあたたまる心地でとっても嬉しいですー!セレーナ姫のご帰還に第一皇子の顔もぱっと華やぐことでしょう、改めて歓迎させていただきます!
 早速ですがこれまでのセレーナ姫の物語は、ジークと出会い彼の魔女との怪しい関係の片鱗に触れつつも穏やかに言葉を交わし、ディナーの夜には第二皇子ロメロに連れ去られ元王妃のドレスを贈られました。最新の場面ではジークの秘密の花園でアフタヌーンティーを、そこに向かう道中でジークの仄暗い嫉妬心が垣間見え…という流れでございました!ご参考までに、最終レスは>>536となっております。この流れを引き継いでいただいても構いませんし、はたまた全く違う場面・指名でも、またもう少し時を進めて皇子たちと更に親密になっている状態から再開することも可能です!どこから物語を始めるか、セレーナ姫のご希望をお伺いさせてください!)



567: セレーナ [×]
2025-10-19 14:28:42



>566__極彩の魔女様


(/歓迎のお言葉ありがとうございます。暫し離れておりましたので感覚を取り戻すまで探り探りの状態になるかと思いますが…こうしてジーク様やまだお会いしていない魔女様、皇子様方と交流できる機会を得られたこと大変嬉しく思います!もし物語を進める中で不都合等ございましたら何なりと申し付けくださいね。
改めて流れを整理くださりありがとうございます!再開地点をどうするか悩ましい所ではありますが、丁寧な過程の積み重ねの上に迎えるエンディングを見たい気持ちがありまして、一つ一つのやり取りや思い出を形として残していきたいので前回の続きから始めさせて頂けたらと思っております…!とはいえ、だらだらとしてしまわない様にある程度の所で区切ったり飛ばしたりとテンポ良く紡いでいけたらと!問題なければ次レスにて(>536)への返信を置かせて頂きますので、改めてよろしくお願い致します。)




568: 極彩の魔女 [×]
2025-10-19 14:41:34



>>セレーナ姫(>>567)

( / ご丁寧なお返事ありがとうございます!セレーナ姫様からも何か不明点やご相談ありましたらいつでもご遠慮なくお声掛けくださいね~!もちろんノープロブレムですので、姫君からのお返事を楽しみに待ちつつジークをスタンバイさせておきます!改めまして、今後ともよろしくお願いいたします!)




569: ハーシェル [×]
2025-10-19 16:48:47



(/極彩の魔女様、お久し振りに御座います。此方の王宮へハーシェルという名の姫として交流させて頂いていた者です。この度は再び王宮の扉が開かれました事、それと数年越しにお返事を貰えました事、共に言い表し難い程の喜びに舞い上がる心地にてこの場へ参らせて頂きました。数年の歳月を経てハーシェルの纏う雰囲気などにズレが生じてしまうかもしれませんが……それでももし宜しければ、再び王宮へ足を踏み入れる事を許して頂けると幸いです。それでは、此方へ添え置くリヒャルト様へのお返事と共に失礼いたします。)


>>リヒャルト様(>>561


(暖かそうだと言った彼が更に継いだ言葉が例えた太陽が、余計に心を擽る。その純粋な揺らぎはまた腹の獣が喰って、目の前の皇子への興味を一層深める。「ええ。かの星ほど僕は遠く雄大ではありませんが。」己の名に呟くそれは独り言のようだったが、それもやんわり距離を詰める好機と捉えて冗談をその上にそっと重ねた。――此方からの問いに上がる顔。その表情も声も話し方も、幼けない子どもを思わせて。何とも愛らしくも微笑ましく、そして食欲を掻き立てられる姿形をしたそれに“壁の綻び”を確信し、「犬や猫も勿論ですが、馬は特に鋭く賢いものです。彼、或いは彼女が貴方にそうして寄り添うのは、先に注がれた心が在ってこそでしょう。」瞳のぎらつきは被せた黒髪と緩やかな瞬きで巧妙に仕舞い込み、後に残した柔らかな笑みだけを彼へと向けて、彼の話を撫でるように一つ一つ言葉を丁寧に形作って、「――大事にお手を掛けてあげられたのですね、リヒャルト皇子。」最後には褒め言葉でもフォローでもなく、ただ彼と愛馬の関係を丸々肯定する括りで締める。「もう一度、今日のような奇跡が叶うのであれば――その素敵な方とも是非お会いしたいものです。その時には、何か手土産も持っていきしょうか。」それから奇跡と銘打ちながら、“また会える”という姫としての確信がさらさらと淀み無く近い未来を紡ぎあげる。それはあくまでもジョークめいた軽さで、けれども約束でもするような密やかさで。「……そうですね、林檎などはお好きでしょうか?」彼か彼の愛馬か、問いの主語を抜いたのはわざと。運が良ければ彼について知れる思惑を裏に、どんな返答も絡み取れる姿勢を整えて答えを期待して。)




570: 極彩の魔女 / 第六皇子リヒャルト [×]
2025-10-19 17:40:32



>>ハーシェル姫(>>569)

( / ハーシェル姫様…!以前はお返事もお渡しできないまま長らく留守にしてしまって本当に申し訳ございませんでした。こうして再び王宮へ来て下さっただけでなく、あたたかいお言葉まで…本当にありがとうございます…!正しく蛇のように獲物との距離感を巧みに測りながら距離を詰める、風光明媚でいて仄暗い王宮にぴったりのハーシェル姫様のお戻りを大歓迎させていただきます~!ハーシェル姫とリヒャルトの絡みをおさらいしますと、庭園にて右腕を負傷されたハーシェル姫に乗馬帰りのリヒャルトが遭遇、自分のクラヴァットで姫の傷を応急処置。そこから姫の上手な話術にリヒャルトが珍しく素直に乗っかって…という状況と見ております!恐らく次かその次あたりでリヒャルトは一時退場しそうですので、その時にまた展開相談等させていただければと…!改めてよろしくお願い致します!)


……怪我や病気を薬や道具で治してあげられること。自然界では手に入りづらい美味しいものを食べさせてあげられること。そうやって彼らが喜んでくれた時…唯一、人間に生まれるのも悪くなかったんじゃないかって思える。
(こんな風に真正面から自分の好きなものや生き方を認めてもらえたことなんてあったっけ。皇子なのに何も出来ない、勉学や剣の腕でも弟たちにすら劣る出来損ない。自分には何もないのに、第六皇子の肩書とそこから吸える甘いおこぼれを目当てに擦り寄ってくる人々に嫌気がさして厩舎に逃げ込んだ幼き日から自分は何も成長していないのに、その足跡をただ肯定してもらえたことに抱いた事のない暖かい感傷で胸がいっぱいになって、気付けば微かに震える声で独白めいた言葉をすらすらと吐き出して、はっと我に返ったように片手で口元を隠し「 …ごめん。つまんない話。 」自分がどう感じたかなんて浮かんでは消える泡のように取り留めもないこと。それに相手を付き合わせてしまった浅ましさに自己嫌悪してふいと顔を逸らし、そこで再会を望むような姫の言葉には思わず眉間にぎゅっと力を込めた拒否の眼差しを向けて「 …兄さん達が姫の事を探してるから、僕らに会いに来る暇なんてきっと無い。それに、……僕はただでさえ足手まとい。だからこれ以上…兄さん達に、迷惑かけたく、ない… 」枯れ木から落ち葉がハラハラと散るように、結びに向けてどんどん声から生気や張りが失われていく。なぜ兄達が姫を探すのか、なぜ自分がその邪魔をしたくないのか、今日王宮に生まれ落ちたばかりの姫には分かる筈もない。母たる魔女が姫に対してどこまでゲームのルールを伝えているのかなんて分からない、ただはっきりと分かるのはこの盤上において自分が最弱の駒であることだけ。ひび割れかけた殻にまた潜り込むように、ぎゅっと自分の腕を握り締め「 …だから、リンゴは、兄さん達と食べて 」願うような拒絶は消え入りそうな声で。そのまま居心地悪そうに目線だけ彷徨わせた後、思い切ったように踵を返して姫に背を向けて)




571: セレーナ [×]
2025-10-19 21:23:46



>536__ジーク様


(不意にぴたりと足を止めた彼はどこか普段と様子が異なり、同様に歩みを止めて沈黙してしまった姿を不思議そうに見詰めていたものの、軈て皇子様から語られた" 嫉妬 "という単語を耳にすると緩やかに目を瞬いた。王妃様のドレスを身に纏った事への非難でもなく、己が他の皇子様と過ごした事に対する明確な嫉妬心に薄く開いたままの唇を僅かに震わせ。けれど彼の瞳にじわりと滲む昏さを目にすると音を紡ぐ事なく一度閉口し、胸の内を騒がせる熱の籠った感情に目尻をそっと垂らして「 …本当に、可愛らしいひと 」密かに零した甘やかな声は響かず溶け落ちて、すっかり先程の心配事など霧散してしまったかの様にその表情には微笑みが浮かび。───ああ、欲しくなってしまう。この皇子様には懇ろな関係にある美しい女性が居る筈なのに。既に彼の甘言の数々に浸りかけている自身の危うさに静かな息を吐き、違和感を含む一言を残して歩き出す彼と共に歩みながら「 ……誰も? 」と思わず漏れた疑問は決して答えを求めるものではなく。一先ずとドレスの件で改めて感謝を口にしてから隣に並ぶ彼を見上げ「 あなたの憂いが拭えるまで───二人きりの時間を過ごしましょう。叶うなら、誰の邪魔も入らない場所で 」第一皇子という立場上、今も忙しい合間を縫って来てくれている優しい皇子様の時間が許す限り、夢のようなひとときをと腕に添えた指先に柔く力を込め。目的地は不明だが悪戯に願望を込めた言葉を付け足して)


(/少々遅くなりましたが返信の方置かせて頂きました!絡み難い等々ございましたら遠慮なく申し付けくださいませ。特になければ背後は一旦引っ込みますので、またいつでも呼び出して頂ければと思います…!此方もご相談の際はお声掛けしますのでよろしくお願いします!)




572: ハーシェル [×]
2025-10-20 19:29:23



>>リヒャルト様(>>570



(震えが仄かに窺える声が、彼の愛情の形を浮かび上がらせる。“喜ばせたい”と尽くす事、苦痛を把握し退ける事――どちらも己には与えられず、持ち合わせてもいないもの。「……いいえ。とても暖かなお話でしたよ。」欲してやまないものへの羨望が混ざる吐息の後に、緩やかにかぶりを振って独白が泡沫と消える前に捕らえ受け入れる。その後に聞くことの出来た返答は、曇り空の晩秋のような物悲しい拒絶。更に訥々と伝えられていく話の大半にはまだ理解が及ばない、“それら”はきっともっと時を経ねば飲み込めない何かなのだろう。だから、「……解りました。ですが、申し上げたい事が一つだけ。」今はただ了承の一声と、背を向けた彼への言葉を贈る。「僕が初めて言葉を交わした皇子様は貴方である事。それと、」ひらり、静かに自らの胸元に置いた手に視線を伏せ、もう一度上げたそれを真摯な色に染め、「貴方がたとの林檎も、いつだってこの手に大事に抱えている事。」次いで今しがた自身を指した手を、今度はその後ろ姿へと伸ばした。宛ら林檎を差し出すような仕草の後に、空っぽのその掌をゆっくりと畳み下ろす。そうして、「……僕は決して今日を忘れませんから、貴方も覚えておいて下さい。」至極真剣な台詞を装い、閉じていく殻の罅へ爪痕を微かに残すだけの言葉を織った。――この場で彼から喰らえるものは未だ無い。そう、何もかもを欲する性分故、その下拵えはじっくりたっぷり入念に、焦って深追いせずに時と手間暇を掛けねばならない。「……頭の片隅でも、構いませんので。お願いします。」殊勝に揺らがせた音に加えて、いつ振り返られても疑惑を生ませない、眉を寄り下げ口の端を引き絞って寂しげな面持ちを被りながら、最後にそう締め括って。)


(/再びのお許し有り難う御座います…!いいえ、こうしてまたこの王宮にてお話を紡げるだけで私も大変な幸せ者です。そして、今までの流れを纏めて下さり感謝致します。私側の状況の解釈とも差異は一つもありませんので、またこれより続きを綴らせて頂けましたら幸いです。それから退場のタイミングと相談につきましても了解致しました!私からも、またハーシェル共々お世話になります故、どうぞ宜しくお願い致します…!)




573: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-20 21:01:32



>>セレーナ姫(>>571)


……貴女は寛大な女性(ひと)ですね。
(立派な大人が弟に嫉妬だなんてと謗られてもおかしくないのに、余裕のない男だと失望されても仕方がないのに。姫の吐息や視線は落胆ではなくもっと甘くて深くて危うい意味を孕んでいるように見えて、正しく花開くような可憐な微笑みに目を奪われながらこちらも微笑を返して。「 …参ったな。そんな風に仰られると、いつまでも貴女を独り占めしたくなってしまう 」社交界での触れ合いなど飽きる程こなしてきたし、更に言えば国の為に憎らしい魔女と肌を重ねても来た。それなのに、姫が腕に触れる手に少し力が籠ったくらいで年甲斐もなく舞い上がってしまう、そんな胸中を隠し切れなくてはにかむように小さく笑って。「 ――これよりお連れするのは、庭師も弟達も知らない私の秘密の花園です。鍵を持つのは私と、特別に信頼を置く一人の使用人だけ。彼にすら、私の指示無しに立ち入る事を禁じています 」小鳥のさえずる庭園にはきらきらと穏やかな日差しが降り注ぎ、この世の見せかけだけの平和を謳歌するようにあちらこちらへと蝶が舞う。いつもは束の間の小休止にと見守るそれらに目もくれず、隣を歩む美しいお姫様だけを見つめながら、ロマンチックな童話を語るように言葉を綴って「 誰かを案内するのは、セレーナ姫…貴女が初めてです。 」姫の何もかもが自分にとって特別なのだと全身全霊で伝えるように、柔和な微笑みはそのまま向ける眼差しは愛に真剣な男そのもの。「 ですからどうか、姫と私だけの秘密に。 」髪飾りのような藤の花を、右手でふわりと触れるか触れないかの強さで撫でて。庭の一角、瑞々しい青葉を湛える生垣の迷路を淀みない足取りでエスコートを進めていると、程近くから足音が聞こえる。土を踏みしめる重みのある音から鑑みて恐らく男性なのだろう、このまま進めば鉢合わせてしまいそうなところで軽やかに半身を翻し、マントの中に姫を匿うような恰好でそっと華奢な肩を抱き隠して〝しー〟と密やかな声と共に人差し指を唇に添えて。こちらに気付いたのか否か、何事もなく通り過ぎていく足音を確認すれば吐息を感じられる距離の姫の顔を見下ろして「 ……見つかってしまうところでしたね 」楽しそうに茶目っ気たっぷりにくすくすと笑って)




574: 第六皇子リヒャルト [×]
2025-10-20 22:48:55



>>ハーシェル姫(>>572)


(心を開くのが怖い。厳密には人間に心を開くのが恐ろしい、だって、だって…悪い想像ばかりが浮かんでは消えて、言われてもいない事や起こってもいない事に怯え慄きシーツに包まって冷たい夜を耐え忍ぶ。そんな夜の越え方しか知らないから、寒々しい夜の闇を終わらせてくれる朝焼けみたいな姫の瞳を暖かいと感じたのかもしれない。人と深く関わる事から逃げ続けてきたから人格形成も浅く、満足な自己分析も出来ない哀れな第六皇子は背を向けたまま沈黙を守って、姫の口上が終わるのを待ってから更にたっぷりと空白を保って「 ……変なの、 」幼稚な一言はまさしく未成熟な精神の現れ。突き放すようにも、追い縋られる事を願うようにも聞こえる複雑な温度を持ったまま「 全然一つじゃないじゃん。 」はっと鼻にかけるような笑いは無理やりに押し出したみたいで、格好のつかないガキっぽい嘲笑に終わった。まるで自分を求めてもらっているような甘い言葉には後ろ髪を引かれるけれど、それを信じて心身を委ねる強さは皇子には無い。名残惜しさを振り切るように大きく息を吸って「 クラヴァット(それ)も返さなくていい、捨ててくれていいから。僕のことは、忘れて。 」何にも動じていない風を装うと必死になるあまり、姫のように巧みには本心を隠せず不自然に強い言い方になってしまって。大きめの声を出すのが久々だったから最後にケホと咳込んで、最後まで無様な自分にカッと赤面しながら第六皇子は足早に去っていく。それを面白がるように、或いは敵情視察のような真剣な面持ちで遠くから眺めている誰かが居たのかもしれない。少なくとも極彩の魔女は、紅茶のお供に一部始終を見届け第六皇子の愚劣を笑うだろう)


( / 諸々のご了解ありがとうございますー!早速場面転換とさせていただきたいのですが、前提としてお姫様には帰る場所がありませんので必然的に王宮へ留まることとなります。リヒャルトはそこまで気が回らず、というより自分のことで精いっぱいでその申し出が出来ませんでしたが、このあとそのままの流れで王宮に残されたハーシェル姫に皇子か使用人が声をかけて王宮に留まるよう勧めてもいいですし、そこはスキップして既に王宮で暮らし始めて時間が経過した状態で次をスタートすることも出来ます!この後の展開について、ぜひご希望を伺わせてください!)




575: ハーシェル [×]
2025-10-21 06:08:49



>>リヒャルト様(>>574


(/素敵なお話を有り難う御座いました。このまま甘やかしたくなるような誑かして引きずり込みたくなるような、そんな絶妙な幼い揺らぎが覗くリヒャルト様にハーシェルが終始ぐいぐいと迫って困惑させてしまった気もしてまして、どうも失礼致しました…!
展開相談の方ですが、折角ですのでこのまま同日に他の皇子様へもお会いさせて頂きたく思います。ハーシェルの設定上、今の怪我では曲芸師の仕事も満足に出来ずに困るでしょうし、稼ぎや生活に関わる難が出るその辺りから流れを作って、王宮に留まる事を決められたら良いなと。それからご指名への希望ですが、ここまでハーシェルを動かしてみて、相性を鑑みた上で個人的に気になっていますのはハインツ様。ハーシェル自身が好みそうなのはリヒャルト様の他、セス様とユーリケ様辺りでしょうか。勿論他の皇子様方とも実際に交流を経なければ解らない諸々はありますが、これらが次のお話を紡ぐ一助になりましたら幸いです…!)




576: 極彩の魔女 [×]
2025-10-21 08:09:13



>>ハーシェル姫(>>575)


( / ご希望お聞かせくださりありがとうございます!お姫様はその特性から合理的な理由がなくとも王宮で暮らさざるを得ないので、ハインツやセスは姫からの申し出がなくとも自ら当たり前のように王宮の客室を案内するかと思われます!怪我で暮らしに困って、というのをアクセントに使われたい場合は純真に素直にそれを鵜?みにするユーリケがオススメですが、そうでない場合はハインツやセスでもいいかなと…!ハインツは自分と同じような闇をきっとハーシェル姫の中にも感じてそれを埋め合おうとするかもしれませんし、セスはおつむが足りないので甘い言葉で承認欲求を満たされ続けたらハーシェル姫にとっぷり依存して、姫のお願いを叶える大型犬と化すかもしれません!妄想&想像のままにわーっと書いてしまいましたが、これらも踏まえて姫様が魅力に感じる皇子をご指名いただけますか?次の出番が決まりましたら、リヒャルトとのやり取りを一部見ていたという流れで絡ませに行こうかなと…!)



577: セレーナ [×]
2025-10-21 13:33:08



>573__ジーク様


(気品ある皇子様の口から綴られる言葉はどこまでも甘やかで、何度も感情を揺さぶられる。独り占めしたいのならしてしまえば良いのに、そうすれば顔も知らぬ女性から一思いに彼を奪い去ってしまえる───過った自分勝手な切望は結局口にはしないまま。瞳に映るはにかむような微笑みをぼうっと見詰めながら、漸く明かされた目的地にとくりと胸が高鳴った。彼と限られた使用人以外誰も知らない秘密の花園、と。その情報だけでもときめきに興味を強く惹かれ、加えてどんなに優美で可憐な花々が咲いているのだろうかと表情を綻ばせる。「 まあ、本当に" 秘密 "の───……私の他に招待された方はいないのでしょうか? 」普段ならば見惚れている庭園の景色にすら目を向ける間も惜しく、ただ彼の視線を受け止める様に夢見心地で口を開いたのも束の間、真摯な眼差しで告げられた文言には思わずと首を傾げて。己の髪を飾る藤の花に彼の指先が優しく触れ、まるで本当に誰も、あの夜の女性すらも知らない花園であるかのように約束を示唆されては「 ええ、そう望まれるのであれば。この秘密は永遠に…私とジーク様だけのもの 」冗談とも本心ともつかない甘さに微々たる重たさを纏わせて。そのまま視線を伏せ見慣れた庭園の変わらぬ美しさへ双眸を向けたところで視界が大きな影に覆われ、不意に近付いた距離や鼻腔を擽る心地良い香りに僅か戸惑いつつ控えめに顔を上げ、促されるまま息を潜め過ぎ去っていく誰かの足音を聞きながらも彼の腕の中でほんのりと頬を色づかせた。それからふと悪戯っ子のように綻んだ笑顔を目にした瞬間、引き込まれるかの如く無意識にそちらへ両腕が伸び「 ……ずるい方、私もあなたを隠して包み込んでしまいたいのに 」やんわりと眉尻を垂らし指先で頬を掠める様に撫でた後、ゆっくりと首後ろへ腕を回し込んで自身の胸元へ優しい力で抱き寄せようと。それもほんの数秒の事、計らずも溢れてしまったものを誤魔化すべく緩慢と腕を解きながら「 ふふ、もう隠れる必要はありませんでしたね。今のはどうかお忘れください 」先程の彼を真似るように自身の唇へと人差し指をそっと添え、穏やかな笑みを携えて)




578: ハーシェル [×]
2025-10-21 17:08:57



>>極彩の魔女様(>>576


(/あわわ丁寧なご回答有り難う御座います!そしてどの展開も大変捨てがたい……!挙げられた皇子様方への行動も、此方が“ハーシェルならやる”という確信が持てる程の魔女様の解像度の高さに戦いております……!
ハーシェルがセス様を存分に甘やかして依存させていくのもユーリケ様の純真を誑かして蜷局の内へ手招く姿も見てみたい、とは思うのですが……此度はハインツ様にお相手を願わせて頂きます。似た者同士の皇子様と姫が、お互いの闇を埋め合おうと執着していく仄暗く甘い愛など、正直なところ個人的には大変癖に効きまして……。お迎えのシチュエーションについても了解しました!此方からも色々言いたい事ばかり連ねてしまいましたが、また新たに宜しくお願い致します!)




579: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-21 20:03:08



>>セレーナ姫(>>577)


招待したい、と思う方が今まで現れなかったんです。
(姫が自分と魔女との関係を誤解しているとは気付いていないが、図らずして魔女より――あの夜の謎の女性よりセレーナ姫の方が比べ物にならないほど特別だと真心から告げて「 だから、こうして貴女をお連れできる事が嬉しくて堪りません。ずっと…秘密を二人で守っていけたら、もっと。……ふふ、流石に欲張りすぎますか? 」先般に姫にちょっかいを出した、もとい【手助け】した皇子のことなど忘れてくれたら、自分以外の未だ言葉を交わさぬ皇子によそ見などせずずっと自分の事だけを見てくれたら。姫の醸した重さよりずっと質量を増した感情を露わにしてしまうほど浮かれていて、そんな時に姫から距離を詰めるような所作を取られては一定のリズムを刻む心臓は素直に情熱的にドクンと跳ねて。甘やかな藤の香りと滑らかな手の感触、柔らかな肌へ身を委ねたい本能に双眸を細めたのも束の間、解かれていく体温を心底名残惜しそうに「 …次は、口実なんて要りませんね 」微笑みの形は崩さないものの、その表情や声色にはどこか肚の決まった男らしさ、或いは決意のような強さと僅かばかりの余裕の欠如が浮かんで。優に皇子の身長を超す生垣の迷路を端に端にと進むこと数分、そこには庭師も現在使われていないと認識している温室が。壁面には蔦が這い、扉は固く閉ざされ手入れの面影は見られない。皇子はしゅるりと胸元の白いフリルのジャボを解いて、その奥から小さな金属音と共に取り出したのはネックレスの先に括りつけた小さな銀色の鍵。錠前を外して扉を開けば、姫の為にそれを押さえて「 さあセレーナ姫。ようこそ、第一皇子の秘密の花園へ。 」外観は古びているのに、室内には埃の気配ひとつ感じられない清潔感があった。高いアーチ状のガラス天井から柔らかな陽光が差し込み、スズランや白い薔薇やジャスミンなどホワイトを基調とした花々と対を成すように、デルフィニウムやブルースター、ヤグルマギクなど高貴な青色の花々が優雅に咲き誇って。花々の間を縫うように続く石畳の小道の先には白いアイアンのティーテーブル、その上には彼の言う特別な使用人が召しつけられて用意したのだろう銀のティーポットと青い花模様のティーカップが並び、ラベンダー色のクッションが添えられたヴィクトリア調の椅子が訪れた姫君を優しく歓迎して。風が通るたびに花々が揺れ、鳥のさえずりと紅茶を注ぐ音が静寂の中に溶け込む、まるで夢のような、時間の流れが止まっているような空間。誰かに見つかってしまわないうちに温室の扉を静かに閉じては姫の腰にエスコートのためそっと手を添えて「 …いかがですか?姫。 」わくわくする気持ちで感想を待ちながら、中央のティーテーブルへと姫を誘導して。その奥、確かに見える意味深に閉ざされたままの黒い扉だけがこの部屋をわずかに現実へ留めるような無機質な冷たさを放っており)




580: 第三皇子ハインツ [×]
2025-10-21 20:26:34



>>ハーシェル姫(>>578)


( / お気に召していただけて光栄ですー!ご指名もありがとうございます!ではでは早速ハインツを向かわせますっ!姫を王宮に留めるのが目的の場面なのであまり長くはならないかもしれませんが、もう終わりたい、まだ続けたいなどありましたらいつでもお気軽にそのように誘導していただいても問題ありませんので…!ではでは、此方こそよろしくお願いいたしますー! / 深々礼)


(お姫様が王宮に生まれるのはいつなんだろう、最初にどこに現れるんだろう。魔女とのゲームが始まった日からずっと第三皇子の頭を占領していた問題に今日ようやく解が与えられる。そうとはつゆ知らず公務に励んだ帰り道、自室に戻ろうと偶然通りかかった庭園の片隅から聞こえてきたのは普段ぼそぼそ声でしか喋らない六番目の弟が必死に張り上げたような声。何かトラブルか、なら仲裁に向かわねばと様子を伺いに歩む方向を変えてすぐ、対話の相手が異質であることに気付く。目を瞠る長身にたっぷりと光沢のある髪、偶然背後から近づく形になったために気付いたうなじの煌めき。鱗、のように見えるそれに目を奪われていると第六皇子は去って行ってしまって、でも聞こえて来た最後のやり取りから察するにこの見慣れぬ御仁に非はなく、弟がいつもの卑屈を発動させた状況と判断して「 ……ご機嫌よう。ごめんね、途中から少しだけ聞こえてしまったのだけど…弟が失礼を働いてしまったみたいで。 」口元は柔らかい微笑みのまま、露見した左目を申し訳なさそうに細めて胸元に手を添えて。そこからゆっくりとまた一歩近寄り「 もしかして、君が…僕たちのお姫様? 」確信めいたものを握ってはいるけれど、念には念を。返答次第でこの後の対応も大きく変わってくるし、何よりも…。密やかに問い掛けるような声には、静かな高揚と確かな期待感がきらきらと混ざって)




581: セレーナ [×]
2025-10-22 02:26:47



>579__ジーク様


…ふふ、いいえ。もっと欲張ってもいいくらいです。きっと、私の方が───。
(こちらが都合良く捉え過ぎているだけかも知れないけれど、彼にとって何より特別な存在なのだと暗に感じ取ると、いとも容易く舞い上がりかける胸中をそっと撫でつけ抑え込む。何処かでまだ身も心も完全に委ねてしまうのは危険だと信号を出す自分にふと息を吐き、更に重みを被せた彼の発言には淡い藤色の瞳に薄く影を落とした。彼が欲張りならばきっと、己はもっと貪欲だと。口を突きかけたそれは紡がれる事もなく、ゆるりと手を下ろして沈黙するように唇を閉ざしてしまう。彼は口実がなくともこの手を選び取り続けてくれるのだろうか。お淑やかな顔をして、手にしたものにはずっぷりとのめり込んで放せなくなってしまう" 姫 "を───なんて思考は微笑みの中で掻き消して。胸中を占める行き場のない感情を持て余しながら、案内されるままに高い生垣に囲まれた道を歩き、軈て辿り着いたのは一見古びた温室。壁面を這う様に伸びた蔦を眺める傍らで扉を開けた彼の声にはっと顔を上げ「 お招きありがとうございます。…では、秘密の花園へお邪魔させていただきますね 」開かれた扉の先へ期待を膨らませつつゆったりと足を踏み入れ──刹那、ふわりと漂う瑞々しい花の香と一緒に視界へ広がる白と青の至極美しい景色に一瞬にして目を奪われた。庭園の色とりどりな花も美しかったけれど、二色のみを基調とした様々な花だけが対となり揃えられた耽美的な空間に感嘆の息を一つ。外観に反して手入れの行き届いた室内は優しい花の香りでより魅力的に映り、うっとりとするように片手を自身の頬へ添えて「 ……とっても素敵 」ほろりと零れた心からの言葉は空間へ溶け込むように落ち。腰に添えられた彼の手に促されるように中央へ歩きながら、道すがら目にした花の名を胸の内で密かに反芻する。「 ───ふふ、まるであなたに包まれているみたい 」意図的か否か" 幸福 "の意味合いを持つ花ばかりが並ぶ温室は、会う度に幸せな時間を与えてくれる穏やかな彼そのもののようで。感想とは言い難い純粋に漏れた呟きは訂正する事もなく「 ジーク様、ほんの少しだけ…触れてもよろしいでしょうか? 」席へ着く前に花々を愛でたいという気持ちが先行し、奥に見える無機質な黒い扉への違和にもまだ気付かないまま。強請るような視線を一度彼に向けてから側に見える白い薔薇へと興味を移して)




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