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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/596


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579: 第一皇子ジーク [×]
2025-10-21 20:03:08



>>セレーナ姫(>>577)


招待したい、と思う方が今まで現れなかったんです。
(姫が自分と魔女との関係を誤解しているとは気付いていないが、図らずして魔女より――あの夜の謎の女性よりセレーナ姫の方が比べ物にならないほど特別だと真心から告げて「 だから、こうして貴女をお連れできる事が嬉しくて堪りません。ずっと…秘密を二人で守っていけたら、もっと。……ふふ、流石に欲張りすぎますか? 」先般に姫にちょっかいを出した、もとい【手助け】した皇子のことなど忘れてくれたら、自分以外の未だ言葉を交わさぬ皇子によそ見などせずずっと自分の事だけを見てくれたら。姫の醸した重さよりずっと質量を増した感情を露わにしてしまうほど浮かれていて、そんな時に姫から距離を詰めるような所作を取られては一定のリズムを刻む心臓は素直に情熱的にドクンと跳ねて。甘やかな藤の香りと滑らかな手の感触、柔らかな肌へ身を委ねたい本能に双眸を細めたのも束の間、解かれていく体温を心底名残惜しそうに「 …次は、口実なんて要りませんね 」微笑みの形は崩さないものの、その表情や声色にはどこか肚の決まった男らしさ、或いは決意のような強さと僅かばかりの余裕の欠如が浮かんで。優に皇子の身長を超す生垣の迷路を端に端にと進むこと数分、そこには庭師も現在使われていないと認識している温室が。壁面には蔦が這い、扉は固く閉ざされ手入れの面影は見られない。皇子はしゅるりと胸元の白いフリルのジャボを解いて、その奥から小さな金属音と共に取り出したのはネックレスの先に括りつけた小さな銀色の鍵。錠前を外して扉を開けば、姫の為にそれを押さえて「 さあセレーナ姫。ようこそ、第一皇子の秘密の花園へ。 」外観は古びているのに、室内には埃の気配ひとつ感じられない清潔感があった。高いアーチ状のガラス天井から柔らかな陽光が差し込み、スズランや白い薔薇やジャスミンなどホワイトを基調とした花々と対を成すように、デルフィニウムやブルースター、ヤグルマギクなど高貴な青色の花々が優雅に咲き誇って。花々の間を縫うように続く石畳の小道の先には白いアイアンのティーテーブル、その上には彼の言う特別な使用人が召しつけられて用意したのだろう銀のティーポットと青い花模様のティーカップが並び、ラベンダー色のクッションが添えられたヴィクトリア調の椅子が訪れた姫君を優しく歓迎して。風が通るたびに花々が揺れ、鳥のさえずりと紅茶を注ぐ音が静寂の中に溶け込む、まるで夢のような、時間の流れが止まっているような空間。誰かに見つかってしまわないうちに温室の扉を静かに閉じては姫の腰にエスコートのためそっと手を添えて「 …いかがですか?姫。 」わくわくする気持ちで感想を待ちながら、中央のティーテーブルへと姫を誘導して。その奥、確かに見える意味深に閉ざされたままの黒い扉だけがこの部屋をわずかに現実へ留めるような無機質な冷たさを放っており)




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