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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1574


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自分のトピックを作る
1367: ハイネ [×]
2024-08-06 20:37:37



>グレン(>>1366)


ええ、とっても楽しみにしています。俺の永い生に貴方の手で彩りを加えて下さい
(矢張りこうして見れば年相応の少年なのだと、無邪気な笑みを見て抱いた素直な感想がそれだった。人間の平均寿命から鑑みると彼の年齢は少年と呼ぶには行き過ぎているという感覚はあれど、数千年の鼓動を刻む怪物からすればそれはまさに些末な誤差。鎧を纏ったままではこの笑顔を見ることは叶わなかったのかもしれないと頭の片隅で思考しながらやや大仰な詠うような口振りで期待を寄せて。「 おや、聞き分けの良い振りがお上手で 」振り、と揶揄するように取り付けたのはここ数夜の彼の様子から例え去ろうとしてもまだ行かないでと裾を握る姿が容易に想像できたから「 ええ。だからこそ訓練が必要でしょう 」予め伝えてある通り、自らの意志で思考し選択し屋敷での身の振り方を決める、そんな活きの良い獲物が好みなのは事実。ゆえに安易に彼を甘やかして選択肢を狭めることは即ち己が彼に食傷気味になるまでの期間を早めてしまう事に繋がるため、まるで調教師さながら根気良く繰り返し選択肢を突き付けると伝えては労うように髪を撫でつつ彼の考えがまとまるのを待って「 ……いいえ、駄目ではありませんよ。ただ、よいのですか? 」想定外の提案が来ればぱち、と一度大きく瞬くもむしろ予想外を悦ぶようにふと眦を緩めて。そうして、ぬうっと顔を寄せては眉をハの字に曲げつつも口元にはどこか悪戯っぽい微笑を浮かべ「 話し込むと長いですよ、俺は。途中で逃がしたりしませんからね 」種族への誇りはそっくりそのまま屹立する巨峰のような自尊心を醸成しており、自分の事を語ってほしいだなんてお願いはまさに願ったり叶ったり。至極ご機嫌そうにソファーへと向かえば、舞う数匹の蝶が指示されずとも彼が贔屓にしている魔界の茶葉で紅茶の準備を始めて。屋敷の生活に慣れた彼もきっと好きな物を頼むだろうと今更促しはしないまま「 さて、何からお話しましょうか? 」どっかりと深く腰掛け長い脚を不遜に組み上げ、両手は腹の上で指を絡ませるように重ね合わせてはもう少し具体的なお題を要求するように視線を投げて)




1368: グレン [×]
2024-08-06 23:11:48





>ハイネ( >1367


これでも役者だからね。偽るのは得意だよ
( 揶揄うような言葉尻に特段引っ掛かる事が無いのはもし彼がこのまま部屋を去ろうものなら “ 聞き分けの良いグレン ” を演じる事になるだろうなんて未来は容易に想像が出来るから。無論本心を包み隠さず曝け出してしまった彼相手に上手く誤魔化せる気はしない為に、このまま帰るとでも言われればきっと嫌だ嫌だと駄々を捏ねる事になるのだろうが。「 だからって選択肢が多いじゃんか 」 己のことを思っての事だと頭では分かっている為に紡ぎ出す文句はぶつぶつと口の中で呟くような小さなもの。髪を撫でる手には気が付いているのか付いていないのか、気が付いていたのだとしても思案の最中故に大した反応をすることも無いまま。返答の歯切れの悪さに落ち込んだような素振りを見せるものの、口調とは裏腹、悦びが漏れ出ているように細められる瞳と問い掛けに首を傾げ、次に瞳を瞬かせるのは己の番。他者の振る舞いを見て、話を聞いて様々な顔を作り上げてきた身としてはどれだけ長い話であろうと苦痛に感じる事は無く。況してや己から聞きたいと言い出した彼の話であれば幼少から今に至るまでの話であろうと尚更の事。喜色を隠す事なく綻んだ表情を浮かべて 「 つまり、話をしている間は俺のところに居てくれる訳でしょ? 」 ソファへと向かう彼の後に着いて向かうのは彼が座す場の真正面に位置する席。何も考えずに隣に腰を下ろしたとて許されるだろうが、話 言葉を交わすのであればこの位置が丁度いいだろうと。彼の飲み物を用意し終えたあと、こちらの様子を伺うように留まる蝶は普段からよく世話を焼きに来てくれる個体だろうか。僅かに悩む素振りを見せるのはお気に入りや好みといった概念が無いが故に気分に任せているがためのこと 「 コーヒーをお願い出来るかな。ミルクと蜂蜜の入った甘いやつ 」 視線を一度そちらへと向けてお願いをしてから、真正面へと座る彼へと行き先を戻し 「 そうだなぁ……手始めにハイネの好きな物は? 」 話題の選別に悩むのは果たして何処まで踏み込む事を許されるかの線引きを決めかねるため。彼の事だから拒絶する事はないだろうと思いつつも、一足飛びに踏み込み過ぎて拒まれでもしたら。そんな風な考えが脳裏をよぎるのは己が弱い証か。彼と過ごす夜が今夜で終わる訳ではないのだから、許される範囲を手探りで進めていこうと。テーブルの上へと用意されたマグへと手を伸ばし、優しい色をする液体をこくりと一口飲み込んで )





1369: グルース・リヨン [×]
2024-08-07 00:54:34



>ジョネル(>1365


(まるで此方を突っぱねる言葉、余裕無くぞんざいになっていく彼の物言い。それを只々優しい相槌で受け入れていたが、「―――っ、」やがて涙と共に溢れだした彼の心に、目を見開いて息を詰めた後、「……あのね、ジョネル、」頬を薔薇色に弛め、先ほどと同じ甘さで死神に呼び掛ける。「僕は、他の誰でもない君だからこそ、言葉を尽くしてしまうんだ。君の笑顔が見たくて、君に頼ってほしくて…僕に惹かれてほしくて、寝ても覚めても君の事を考えている。」それから嗚咽に小さく跳ねる彼の背をゆっくりと繰り返し撫で下ろしながら、子供に寝物語を謳う親にも似た、柔らかく密やかな声で此方からも想いを伝える。「……君が、君だけが、僕をこんなにも突き動かすんだ。」音にも、吐息にも、熱が滲んで。背を撫でる手は止まり、代わりに抱き締める腕へ力が籠る。「――自惚れて、愛しいひと。僕の全ては、君の為にある。」切ない程に掠れた色。博愛でも慈愛でもない、ただ一人に向ける、胸を締めてやまない恋心。…一度告げてしまえば、もう止まれない。「…だから。もっと甘えておいで、ジョネル。」するり、解いた掌の一つが、覆われた彼の頬へ。手の甲越しにそっと其処をなぞった後、そのままゆっくり顔を近付け、「僕にとびっきり、ダメにされておくれよ。」土砂崩れでも起こしたような激しい感情の何もかもを詰め込んだ、蜂蜜よりも濃厚な情愛を纏う口付けを、涙を隠す手の甲越しに彼の唇へと贈る。その続け様、「――愛しているよ、僕の運命。」一音一音大切に、艶すら匂わせる囁きを傍の耳へと注いだ後。ことんと寄り添わせた頭同士、その互いの髪を混ぜるように緩く擦り合わせ、「……ああ、やっぱり黒薔薇達が用意した時間だけでは、君への想いを語るには足りないね。」そのまま見上げた先の砂時計。その残り時間を数えては心底口惜しそうに眉を下げ、年相応に少しばかり拗ねた調子で一人呟きを零す。)




1370: レンブラント [×]
2024-08-11 21:24:13



>グレン、グルース


今晩わ、えらい待たせてしもてご免な。はよ連絡せなせな思とったんやけど、中々時間が取れんで…堪忍。背後事情で申し訳ないんやけどもうちょいの間忌引取らせてもらわなあかんくてな、こっからまた1週間くらいは掛かりそやねん。本編で言うか宝箱で言うか迷てんけど、伝言気付かれんかったらあかんな思てこっちにした。本編の流れ切ってもうてえらい堪忍な。新しい住人の準備も出来とるし、お二人さんとの夜は毎回楽しいからすぐにでもお返事考えたいんやけど、時間もなけりゃ頭の余裕ものうて…情けないんやけど、もうちょい待っといてもらえたら嬉しい、ちゅう伝言な。お返事は不要やで。




1371: ハイネ [×]
2024-08-17 21:07:10



>グレン(>>1368)


(時間を拘束されることが喜ばしいと言いたげな表情と共に放たれた確認に似た言葉には“ ふふ ”と絆されたような色合いの微笑を零すに留め、問を投げられるのを待つ間に彼の分のドリンクを準備してゆく蝶の使い魔を見つめる。その眼差しは慰撫の類ではなく宛ら部下の仕事振りを監視する上司のような厳しさを宿して、それでもリクエスト通りのアウトプットを依頼主に滞りなく給仕出来た姿にはふと微笑ましそうに瞼を閉じて浅く頷いて。そこで与えられた最初の質問に、ふむと長い指を自らの顎に添え悩む仕草を一瞬「 ……俺自身? 」きり、とキメ顔にて届けた明快な回答は本気とも冗談とも判別できず、手を顎からティーカップへと移動させながら「 この屋敷の中でしたら、継ぎ接ぎのシャルロット嬢と哀れな死神ジョネル、俺の囲うコレクションとそれらが遺していったモノ。それから…気に入っている場所も幾つかありますが、貴方は今夜それを選びませんでしたから先の楽しみに内緒にしておきます 」決して早口ではないが悩む間もなくすらすらと淀みなく流れゆく言葉たちは、それだけダークエルフの心の中に“好きな物”として確固たる地位を築いているが故。無論現コレクションである彼もその内の一つで、遺物に関してはもしかしたら怪物の自室に統一性無く飾られた数々のアイテムを指すのかもしれない。言い終えて此方も一口分の紅茶で喉を潤し、カチャリとソーサーに戻してから今度はどこか遠くを眺めるような目つきで再度口を開き「 屋敷の外でしたら…俺の故郷。美しい森林とその最奥にそびえ立つ大樹、多彩な色を咲かせて久遠の恵みたる蜜を滴らせる花――ああ、もう一度口にしたいと何度思った事か 」表情は夢想が燻らせた熱に仄かに浮かされたように僅かに蕩ける。叙情詩のように紡がれたそれらには怪物のルーツを辿るヒントが図らずもふんだんに含まれているが、秘密にするどころか寧ろあれこれ聴いてくれと言わんばかりに惜しみなく、そして快く想い出を振り返っている事が微熱っぽくも穏やかさに満ちた表情にありありと映し出されていて)


***

交流中に失礼します。案内役から取り急ぎ連絡させていただきましたが、今夜からまた普段通りに屋敷は稼働いたします。お返事を待たせてしまって…寂しがり屋のグレンには一等悪いことをしてしまいましたね。帰還の挨拶をと思っただけですので、此方へのお返事は結構。今後とも、よろしくお願いしますね。




1372: ジョネル [×]
2024-08-17 21:11:06



>グルース(>>1369)


(背中をさすってくれる温もりも、きっと自分の為だけに紡いでくれているのであろう言葉も、途中までは全てが夢の中の出来事のようで全く理解が追いつかなかった。やがて熱さすら感じる抱擁にしゃくり上げていた呼吸は漸く静けさを取り戻し「 ……自惚れて、いいの? 」四六時中恋い焦がれ抜いた相手だからこそ、言葉に宿る甘さが大勢に向けられるそれではなくジョネルという個にのみ捧げられた特別な温度を持つものだと判別がついて。しかし、くっと息を詰まらせたように喉が鳴ったのはどうしようもない自分の欠陥が相手を傷付けてしまうことを心から恐れたから「 でも俺、忘れちゃうかもしんないんだよ?…その度に、グルースに嫌な思いをさせちゃうかもしんないんだよ、 」壊れかけていた心で思考を組み立てられるだけの冷静さを取り戻せたのは偏に大好きな少年のお陰。彼の甘く包みこんでくれるような言葉にこれまで何度でも心のヒビ割れを修復してもらったのだろう、耳の直ぐ近くで鼓膜を蕩かすような愛の言葉に先程までとは180度意味合いの異なる涙がじわりと浮かんで「 俺だって…、俺のほうが絶対愛してる 」流れ落ちるのを堪えながら、此方からもすり、と一度だけ頭を擦り寄せて。その直後、ハラハラと止め処なく舞い散る無数の黒い薔薇の花弁に気付いて彼に倣うように虚空を見上げる。部屋全体を徐々に埋め尽くす勢いで降り積もってゆく夥しい数の艷やかな黒色と、もう5分かそこらしか残されていないであろう砂時計を視認してから少年に視線を戻し「 ……もっかい、お願いできる? 」この先二人の関係がどうなろうとも、今ここで、自分の責任で彼の命を終わらせてしまっていいわけがないと。少し赤みを帯びた目元に決意に似た何かを宿し、再度その愛しい声で名を呼ばれる事を請うて「 …あと出来ればアドバイスも 」自信なさげに付け足した要求は何とも締まらないものだが、自分が格好を付けるよりも成功確率を上げる事に重きを置いているため特段の羞恥は感じさせない眼差しで変わらず彼を見つめて)


***

お話中にメンゴ。急に案内役引っ張り出しちゃって悪かったね、もう色々片付いたからまたお屋敷を動かせるようになったよ。めちゃくちゃ佳境!って感じのトコでほんと間が悪い事しちゃって…申し訳ない。取り敢えずただいまーって事で、お返事はイベント宛だけで大丈夫だからね。これからもよろしく!




1373: 執事長 [×]
2024-08-17 21:14:02



>新規住人(ラミア♀)を追加しました!
 【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


>ご新規様・常連様・お試しの方等々、演者様を募集中です[ 今夜の案内役:レンブラント ]



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●グルース × ジョネル ⇒ 【 >>1372 】 ※ゲリライベント「明晰夢の廻廊」発生中
●グレン × ハイネ ⇒ 【 >>1371


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https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/events


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1374: グレン [×]
2024-08-18 12:28:23





>ハイネ( >1371


そう、ハイネ自身の。
( 興味津々といった様子で小さく頷き、その後はまるで小さな事であろうと聞き逃さないように耳を欹てるのは他者の様子を伺い、学んできた経験故の事か。手元に紙とペンがあれば走り書きにでもメモ取るような勢いで耳を傾けて。出てきた固有名詞は屋敷の住人の名だろうか。シャルロットにジョネル、声として紡ぎ出す事はせずとも頭で繰り返すのは記憶の中へとメモ書きを残し、後日にでも己の知らない彼の話が聞けるかと思考を巡らせた為。“ 俺の事は? ” なんて無粋な質問を投げかける事をしないのは、彼から十二分に大切に扱われているのだとささやかながらその自覚が出てきた証だろう 「 …ふふ、お気に入りの場所も知りたいから今度案内してよ 」 きっと先の約束になるだろう言葉は饒舌な彼の声が途切れた隙間にするりと滑り込ませるように。どこか懐かしむような目元からか、詳細に紡ぎ出される言葉からか。そのどちらだとしても目の前に情景が浮かび上がってくるような彼の故郷の様子に緩い笑みを浮かべていたものの、引っ掛かったのはその結び。アニメや漫画であれば頭上にクエスチョンマークが浮かび上がっているであろう程に首を傾げて「 ?帰ったら良いんじゃないの? 」 有無を言う暇さえ無くこの屋敷へと連れて来られた己とは異なり、ここに住まう人ならざる者たちは自分の意志でこの場に居るのではないのか。そんな考えから浮かんでくる率直な疑問を真っ直ぐに瞳を見つめながら投げかけて )


****


お帰りなさい、ハイネ。ふふ、寂しくなかったって言ったら嘘になっちゃうけれど、待ってる時間も好きだから気にしないでよ。
返事は要らないって言われてたけど、無理は禁物だからねって伝えておきたくて俺も出てきちゃった。返事の必要は無いよ、とだけ。俺の方こそこれからもよろしくね。





1375: グルース・リヨン [×]
2024-08-18 14:35:29



>ジョネル(>1372


…うん。
(己の言葉をやっと問い返した彼に、優しい肯定を。それでも不安そうな、怯えたような声へ、「…大丈夫。」もう一度背を撫で擦って、その憂慮を包む。「忘れたって、僕は愛しい記憶を再演出来る事に喜ぶだけさ。…それとも君は、新しい想い出を作る方が好みかな。」温もりを失ったならまた分けて、蜜を零したならまた注ぐ。…彼の望むまま求めるまま、幾度でも。欠け落ちるものを埋める事さえ“己の愛”の内と、平等を謳っていた際限無い慈愛の熱量を穏やかに、けれども甘ったるい音でたった一人へと紡ぐ。――彼からの愛の応答。歓喜は熱く潤む目元に濃縮された。「…勿論。」確かな覚悟を宿した彼の瞳。それを真正面から受け止めて、此方も固めた意志の下、静かに頷く。「任せておくれ。…短時間平静でいるだけなら、何かで気を紛らわすのが一番簡単かな。」それから求められた助言を、いつもの悠然たる微笑みと共に彼へと渡す。「例えば、さっき伝えたように呼吸に集中する。あとは、そうだね…物を数えるのも良い手だ。この場合、心音や秒数が最たる例だけれど…」宛ら教師が如く、すらすらと淀み無い物言い。それに加え、自らの胸元をとんとんと軽く叩く指先で示したり、掌で砂時計を差したりと、教えの具体案を身振りで語るその手の中央へ、降り積もる黒色の一枚が舞い下りる。その花弁を拒む事無く指の腹で表をなぞり、「…此処なら、この子達も候補だね。」それさえ助言の内に汲み入れてから、ふうっと吐息の微風で群れの中へ帰して。「何れにしても、頭の内でゆっくり行う事がコツさ。…名を呼ぶ時も、呼ばれる時も。ずっと、ゆっくり、ね。」手短な助言の骨子、意識の焦点をずらす術の肝を言葉の締めとした後。「君なら出来るよ、大丈夫。」涙の痕跡に色付く眦へ、労りと鼓吹の口付けを。「…僕がそうしたように、“愛するひと”の為に頑張っておくれ。」それから間近と合わせた瞳を見据えながらも、悪戯っ気を含んだ言葉でもう一つ背を押す。――己自身が行った、欲や感情そのものを強引に圧し潰す術は、すっかり秘したまま。……切り替えの合図に、ゆったりとした瞬きを一度。彼が助言を熟すまでの猶予に緩慢な所作で、今度は此方からそっと肩に手を置き、また耳元へと顔を寄せる。「――ジョネル。」全ては、この先に咲く彼との未来の為。再度愛しい名を囁く声には、甘さも熱も一切封じた代わり、目的を果たすだけの凛とした冷淡を籠め、その結果をじっと待つ。)


***


おかえり。…ふふ、気にする事は無いよ。次はどんな言葉で、どんな仕草で君を甘やかしてあげようか、考える時間も結構楽しいものだったからね。
……なんて、冗談はさておき。うん、僕は大丈夫さ。君の方こそ、自分の身体と心を大事にしておくれよ。僕らにとっては代わりの居ない、一等大切なひとなのだから。
この言葉への返事は無くて構わないよ。…その代わり。これからも末永く僕らを宜しくね。




1376: ハイネ [×]
2024-08-19 21:47:24



>グレン(>>1374)


貴方はお馬鹿さんですが記憶力は良いはずでしょう、行きたい場所が選べたらそれに文でも託しなさい
(星、花、水、紙。よもや選択肢に存在しなかった怪物を選ばれるとは思っておらず待ち惚けを食らったその四択を無粋に復唱することはせず、役者たる彼ならば台本の暗記等々からその能力には長けているはずだと確信に似た期待を寄せて。それ、と目線で示すのはよく彼に仕えている蝶の使い魔、お任せあれとばかりにくるりと空を一回転する翅の控えめな煌めきに穏やかに眦を緩め――何ら悪意のない純粋無垢な問い掛けに無意識の内に呼吸が止まった事で表情も一瞬の間凍り付いたように見えただろうか。ふう、と一拍遅れて吐き出したそれは嘆息に近く「 帰ることが出来るのならば、今直ぐにでも。…如何に俺とて、偶には力及ばぬ事もあるのです 」魔法に造詣の深い怪物は人の身から見れば万能に見えるのかもしれないけれど、それでもその上に絶対的優位者として黒薔薇が君臨する事は曲げようのない事実であり己自身何度もその現実に打ちのめされてきた。永く生きれば生きただけ敵わぬ相手への憎悪を募り募らせ、また幾星霜の時が流れる内にその黒い炎も徐々に勢いを失い諦観の灰に沈んだのだろう。高慢ちきな怪物らしくない負けを認めるような台詞ながらも羞恥や苛立ちの類が全く伺えないのがその証拠で「 ……それに、故郷でのみ口に出来る久遠の蜜はダークエルフにとって最上位の完全食。もし手に入ってしまえば俺がグレンに飽きた時、この手で貴方を食べてやれないかもしれませんよ 」だから、あの場所へ戻れなくてもいいでしょう?――気を取り直していつもの意地悪を連ねる口調にも、どこか捨てきれぬ故郷への哀愁が微かな濁りを生む。そう、この屋敷に縛られる限り人間を食べる事でしか飢えを凌げないのだから、改めて事実を認識させられては身体のどこかに刻まれている黒薔薇の呪痕がずぐりと疼くような気がして、思わず右腕で自らの左肩辺りをぐっと掴んで)




1377: ジョネル [×]
2024-08-19 21:49:36



>グルース(>>1375)


――――!
(思わず目を瞠ったのは、それが喉から手が出るほど誰かに言われたかった言葉だったから。それを世界で唯一愛したひとから与えてもらえたのだから、欠陥を抱える死神には過分もいいところの僥倖で「 …やっぱり、俺には君しかいないよ。他の誰でもない、グルースじゃなきゃダメだ 」相手が欲しがるからそれを打算で与えたわけではなく、きっと彼のそれは彼自身が身を焼かんばかりに内に飼っている愛という名の強大な何かがエゴを満たす為に放たれた言葉なのだろう。だからこそ、互いの凸凹を埋め合えるような奇跡以外の何者でもないこの縁に思わず「 今の、忘れたくないなあ 」ぽつり呟いた直後、意識がまた暗い方へ引っ張られる直前で又しても彼の落ち着いた声色が弱い死神を現実に繋ぎ止めてくれる「 ……うん。出来そうな気がしてきた 」大変理解に易しい親切な講釈に意識を集中して最後に首肯する。もう膝辺りまで黒い花弁の大海原は水位を上げてきており、しかし不思議と焦燥を感じないのは悠然な彼の立ち居振る舞いに助けられているから「 もちろん。俺やる時はやる子だからね、ダーリン 」ついにはお調子乗りの一面まで掬い上げてくれたのだから、やっぱり彼には頭が上がらない。ここにきて少しだけ口角を上げれば一度目を閉じてまたきゅっと口元を結んでから瞼を上げれば、ひらり、ひらり不規則に舞い落ちる花弁に意識を集中させる。いち、にい、さん、しい――視線で追いかけるそれらに集中するその傍らで、聖なる福音にも厳かな神の啓示にも似た音が自らの名を紡ぎ上げるのをしっかりと知覚して――しかしその間、瞬きも呼吸も全てが時を刻むのを放棄したような錯覚に陥った刹那、数える対象が虚空から消えた事で始めて花弁の雨が降り止んだ事に気がついて「 え…、 」呆けたような一音の後、ぴしりぱしりと空間の軋む音と共に壁の一面に出口が形作られてゆく。その先には見慣れた彼の自室、つまり黒薔薇の課した命題を二人でやり遂げたのだと理解が追いつかず、ただまだ彼と一緒に生きていていいのだという事だけは本能的に感じ取って思わず言葉もなくむぎゅっと彼を抱きしめて)




1378: グレン [×]
2024-08-20 12:11:22





>ハイネ( >1376


( この屋敷を出る事が出来ないのだ、なんて何と無くの事情を察したのは僅かに強張ったように見える表情とその言葉尻から。側から見れば然程大きな変化が見られないながらも、きゅっと眉根を寄せたのは質問をしくじったという自責の念から。「 んー……それとこれとは別問題じゃない? 」 確かに彼の言う通り己に都合の良い選択をするのならば、ここで頷くのが一番なのだろう。そう頭では分かっているものの、素直にそれが出てこないのは彼の口から出てきた言葉が本心では無いような気がしてならないから 「 それに、ハイネの事だからきっと約束は守ってくれると思ってるから 」 だから、己には大した問題では無いなんて言葉として紡ぎ出す事はせずとも、悪戯っ子のようなにんまりとした笑みを浮かべて見せて。自分にできる事は無いのだけれど思う所があるのだろう今の彼を一人にしておきたく無くて、立ち上がり彼の隣へと移動をすればまるで飼い猫が飼い主を慰めるかのように身体が触れ合う距離に腰を下ろし。何度か口を開きかけるも、慰めの言葉も腫れ物を扱うかのように別の話題を出す事も違うかと、言葉を紡ぎ出す事はせずに )





1379: ハイネ [×]
2024-08-20 21:21:14



>グレン(>>1378)


……ええ、貴方が良い子にしていればきっと。
(高潔たる種族と言えどもこの屋敷に縛られていては時折今夜のように己を矮小な存在だと見紛いかけてしまう時もある、しかしそんな自身と交わした他愛のない約束が同じく屋敷に囚われた獲物の心の拠り所となるのであれば、それは何とも表現しがたい心地良さを与えてくれるまさに小さな温もりを持った愛玩動物に似て、ふと口元に静かな微笑を取り戻し「 質問が止まっていますよ。優れたインタビュアーというのは往々にして一つ一つの回答の掘り下げに長けているものです。…それとも、貴方の俺に対する興味はもう尽きる程浅かったのですか? 」湿っぽい雰囲気にしたかったわけではなく、いつの間にか感覚の無くなった左肩から手を外して代わりに彼の形の良い肩へと腕を回しながら朗らかさの返り咲きつつある声色にて、この件について踏み込まれる事を拒まないことを示すと同時に、それを彼が望まないのならば次なる問を要求する。結びには勿論、いつもの調子の余計な一言を添えて)




1380: グルース・リヨン [×]
2024-08-20 22:04:13



>ジョネル(>1377


(愛しい名を呼んで、一呼吸。此方も花弁が晴れたのを認め、彼の方を向こうと顔を上げた――その刹那。己の身と彼の身が、ぴったりと寄り合う。「……っ、」抱き締められたのだと遅れて理解して、詰めた息と共に瞠られた目は円い微笑みへと緩やかに戻り、「…よく出来ました。」ほんの僅かな背伸び、それから肩に置いたままだった掌で淡く髪を撫でる。「うん、いい子だね。」そこに添える称賛は、親鳥を思わせるふかふかとした柔らかな色が含まれて。「……ジョネル。」ふと、踵と共に下ろした両手を彼の背中へ預け、瞳をそっと閉じる。――いつだって抱き締める側だった己は今、思慕を重ねた彼の腕にすっかりと収まっている。それで彼はこんなにも大きなひとだったのだと、知っていたのに今更になって気が付いた。「……ふふ、」落とした可笑しさの次に知覚したのは、服越しに混ざる互いの温度、そして感触。途端に高鳴り逸る心臓に思わず深い吐息を零して、色付く頬をその身体へと預けた後、「……暖かい。」ぽつり溢れた呟きと、彼にしがみつく指先。一度味わえば手放したくなくなってしまう、その苦しくも甘い、魅惑的な――恋の温もり。「……ねえ。僕、君が好きだよ。」また溢れてきたのは、彼への想い。用意していた口説き文句なんて、全部この鼓動に掻き消されてしまった。だから、特別な飾りも何も無い“少年”の言葉が彼に注がれる。「――大好き。」その最後、初恋を叶えた歓喜が滲む目元を、彼の服にこっそりと隠した。けれど、“それ”は声さえ潤ませていたから、きっと大した意味など無いだろう。「……そうだ、ご褒美を考えないと。」それから間も無く、いつもの調子を取り戻した音色は、一度目の題目挑戦に掲げた褒章の案を引っ張り出す。「物が良いかな、それとも言葉?…ああ、想い出や約束も良いかもしれないね。」ゆったり朗々と話し出すのは普段通り。しかし心音も、耳まで染める熱も未だ取り繕えてはおらず。それでも構わず紡ぐ唇が止まらないのは、どんな感情よりも彼への愛が勝って覆ってしまうから。「ほら、欲しいものを教えておくれ、」するり、冷たい頬を両手で包む。雫の残る瞳を合わせた顔には赤みが残って、貴族の優雅さも泰然も見当たらない。…ただ、その代わりに。「――僕の可愛いシナモンハニー。」何処にでも居る“恋した男の子”の屈託無い笑顔が満面に咲いて、最愛の運命をじっと見詰めていた。)




1381: グレン [×]
2024-08-21 19:33:13





>ハイネ( >1379


ふふ、俺が良い子じゃ無かった時なんて無いでしょ?
( やや冗談混じりのそれは少しでも普段の彼の様子を取り戻して欲しい気持ち半分、聞き分け良くいるつもり半分と言ったところか。「 ん、……そういう訳じゃないけど 」 声色は普段通りに聞こえるものの、矢張り気にかかるのは彼の様子。覗き込むようにして顔色を窺ってしまうのは幼少からの悪癖の一つであると言えるだろう。もし言葉とは裏腹に少しでも表情に翳りが見えたのならば話題を変え、今更ながらに何処かへと連れて行って欲しいなんてねだったのだろうが思いのほか恒と変わらぬ様相に小さく笑い声を漏らして 「 そうだなぁ……この屋敷に来る前はどうやって過ごしてたの?今みたいに色々集めてた? 」 行儀の悪い行為だと自覚はあるも、手を伸ばし引き寄せるのは移動するときに向かい側へと置いて来たマグカップ。それを彼のカップの隣へと並べれば満足したように居住いを正し、続きはこの短期間で随分と落ち着く場所になった彼の隣で耳を傾けようと )





1382: ジョネル [×]
2024-08-21 21:50:43



>グルース(>>1380)


(きっと彼と出会ったその日から無尽蔵の愛情を惜しみなく注がれてはいたのだろうが、不特定多数に平等に分配される博愛に似たそれでは何時しか満たされなくなっていた自分に気付いたのはきっとずっと前だったのだろう。その間もいつ少年への恋心を記憶の欠落する忌々しい体質によって奪われてしまうか分からない恐怖に怯え震える夜を幾度も乗り越え、今こうして無垢で唯一の純愛を与えてもらえる事が幸せで幸せで「 …うん、俺も好き。すき、大好き、超好き、宇宙一愛してる 」稚拙な表現しか思いつかないけれどどうか思いの丈が伝わりますようにと抱き締める腕に暖かに力を込めて。こんなに小さな身体で図体ばかり大きい自分を包み込み守ってくれる頼もしさに溢れた彼の、初めて見るような最大限の年相応の笑顔にあれこれ浮かびかけていたおねだりはどこかへ飛んでいってしまって「 グルースが欲しい。グルースの身体も心も声も言葉も全部、俺のだけにさせてよ 」頬に触れる温もりをもっともっとと強請るように片方へと顔を擦り寄せ真っ直ぐな瞳で大変贅沢な強欲を悪びれもなく晒して。許されるなら彼の額にそっとキスを落としてから出口へ導くために手を繋ごうとして「 俺の何もかも、全部君にあげるからさ。大したもの持ってないけど 」エスコートが叶ったのなら暗い亀裂を歩みながら、最も欲しかったものを得る事が出来た高揚感にふわふわと頭が浮かされる思いですっかり黒薔薇の悪戯なんて無かったことのように朗々と言葉を繋ごう)


【 今回のテーマでの脱出は成功です。何度もイベントへのご参加ありがとうございました、大変楽しませていただいてしまいました!本編でも引き続きよろしくお願いいたします。改めまして、素敵な明晰夢をありがとうございました! 】




1383: ハイネ [×]
2024-08-21 21:58:26



>グレン(>>1381)


……気紛れに寄り添う猫かと思えば、怯懦として飼い主の顔色を伺う犬にも見える。
(突如脈絡なくぽつりと零した感想には、思わず吹き出してしまうのを堪えるような笑気が混じって。己自身の事を色々知りたいと思いながらも何処まで踏み込んでよいのか間合いを測り兼ねるような不器用さは真っ当なコミュニケーションに恵まれてこなかったからなのだろうか、そんな風に彼の過去へ思いを馳せてしまえばいつしか友人の死神に喰わせようと企んでいる彼の幼少の記憶に行き着いてしまいハッと短く溜息を吐いて「 先程の事なら気にしないでよいのですよ。どうせ、語る事を禁じられているのですから 」末尾にどこか突き放すような投げ遣りな色が混ざってしまったのはあの時一度は押し殺した筈の独占欲の炎がまたしてもゆらりと燃え上がりそうになるのを必死に封じ込めようとしたから。自分でも図らずしてきつい物言いになってしまった自覚はあるため、先程彼の方に回した腕にてこちらにぐいと引き寄せ無理矢理に密着させながら「 自分の事を話すのは楽しいですからね。どうぞ、何でもお聞きなさい 」耳元へ口を寄せて穏やかにいざなうような密やかな声にてNGがない事を示唆し、結びに蟀谷辺りへちゅ、と口付けて。「 俺は…、あるひとに仕えていたのです。それがダークエルフとして命を授かりし始まりの時から定められていた“ハイネ”の宿命であり、役割でした。主は気難しく礼儀に五月蝿く、…この言葉遣いもその時の名残です。長い生涯を、同じく長い命を持つ主に仕えて――そうして生の終わりを迎えるものだと、ずっと疑いようもなく毎日を送っていたのです。退屈だと感じる瞬間も時折ありましたが、……大変穏やかな日々でした 」ふたつ並んだマグとティーカップを微笑ましく感じながら、遠い遠い過去の記憶を辿って追憶の糸口を探す。少しの間を置いてそれを掴んでしまえば、後は詰まることなく物語でも聞かせるような静かな調子で答えを綴って)




1384: グルース・リヨン [×]
2024-08-22 12:37:53



>ジョネル(>1382


(いつから“そう”だったかは解らない。ただ、彼が欲しい、彼に求められたい――そんな己らしくない我欲を自覚した一夜だけを、はっきり覚えている。その翌夜からはご覧の通り、声で、笑顔で、仕草で惜しみ無く熱烈に、けれども淑やかに“惹かれてほしい”とアプローチ。同時に恋を告白する舞台や小道具の贈り物、それに彼の使い魔達を筆頭とした外堀を埋める計画だってちゃっかり準備を進めていたのに、それら全てがこの場で総崩れ。しかし、そんな事は思考の巡りからは弾けてしまって、「…ふふ、ははっ、」今は彼の愛が存分に詰まった言葉を聞く度、熱く擽られる胸に笑い声を零すばかり。「ああ、嬉しいね。…幸せだ。」力強いのに優しい腕の内、とろり溶けてしまいそうで、ふわり舞ってしまいそうな、まるでメレンゲの羽でも生えた心地に、呟く言葉には夢うつつの色が混ざる。――ねだられたのは、自分自身。真っ直ぐで遠慮の無い答えに撃ち抜かれた心から、愛おしさが際限無く溢れ落ちて、「…もちろん。君が欲しいなら、幾らだってあげる。」見詰め返す瞳に籠った熱そのまま、自分でも驚く程に浮かれた音でそれを受け入れ、寄せられる頬を撫でた後。額の感触に幸福の吐息を小さく吹いて、繋ぐ手を此方からも柔く握る。導きに寄り添うその道中、「おや、」彼からのお返しに戯けた所作で小首を傾いで、「僕にとっては他でもない君自身こそ、幾億の星よりもこの手に捕まえたくなるひとだっていうのに。」彼が彼自身に下す謙虚の過ぎる評価を、丸々羽毛に包み込んで慈しむ。微笑ましく子を諭すようで、口説にも似た艶を帯びたそれを括った一呼吸の次、不意と差した魔に口許を悪戯の色に弛めて、「…ジョネル。今日は僕の部屋においで。面白い話を聞かせてあげる。」そう甘い誘いを掛ける。…どうせ崩れた己の計画。その全貌を伝えれば、きっともっと正しく想いが伝わるだろう。そこに現れる彼の表情は照れた朱色か、それとも驚くライムグリーンか。――その答えは箱庭を抜けた先、いつか在るかもしれない淡い夢の向こう側に。)


***

ふふ、此方こそ有り難う。楽しくてあっという間の、正しく夢のような一時だった。…本当に、こんな素敵な愛を見付けられる夜を願ってしまうほどに。

さて。物惜しいけれど、そろそろ夢から覚めなくてはね。早速お屋敷に拐われてしまおうか、と言いたい所なのだけれど…その前に、サー・ニールの手番かな。彼、サー・クォーヴとお出掛けがしたいらしいから。…ふふ、その為にお手紙も準備したそうだよ。それと時系列としては、レディ・フェロメナと過ごし始めて一週間後が良い、とも聞いたかな。
僕の初夜はその次。…折角だから、二夜続けてお話をさせてもらいたいな。そして最後にサー・レオ。僕らの指名や展開については、順番が巡る頃にまたお話しするよ。

……うん。それじゃあ、この辺りで。いつかお屋敷で言葉を交わすその夜まで、いい子で待っていておくれ、可愛いハニー。




1385: ジョネル [×]
2024-08-22 18:22:55



>グルース(>>1384)


案内役じゃあないんだけど、あんまり素敵な夢だったからこのまま俺からご挨拶するね。ホントヤバいくらい幸せな夢だったよ、…なんか改まると照れくさいけど…ありがとう。
次は先輩が蛇くんと話せるのかあ、いいなあ。時系列りょーかい、わざわざお手紙まで書いてもらえるなんて先輩にジェラっちゃうね。いいもーん、俺だってダーリンとイイ夢見たしね。
その後にお話させてもらえる順番についても了解だよ、いつになったっていいからまた俺とも遊んでよね。




1386: グレン [×]
2024-08-22 20:18:05





>ハイネ( >1383


( 突き放されるような物言いに後頭部を殴られたような気がするのは、息がしやすく過ごしやすいと思っていたこの場所が途端に息が詰まる気がするのは、きっとそれだけ彼に心を許していたから。きっと彼にそんなつもりは無いのだろう。分かってはいるものの、ここから先は立ち入ってくれるなと明確な線引きのように感じてしまえば、紡ぎ出そうとした言葉を拒むように喉の奥の方が閉じた感覚を覚える。半ば無理矢理のように引き寄せられた半身に感じる体温も、耳元で囁かれる穏やかな声も、顳?に触れる柔らかい感触も。その全てが己を甘やかすためのそれだと理解をしつつも、負の方向へと思考が進むのは未だ万全では無いからか。話へと耳を傾けつつ、無意識のうちに彼の服の裾をきゅっと小さく握り込むように持つのはささやかながらに現れた甘えるための行動。まるで寝物語でも読み聞かせているような調子は沈みかけていた心を話の中へと惹き込むには十分過ぎるほどで 「 ……ふふ、想像付かないなぁ 」 くすくすと小さな笑い混じりに紡ぎ出す声音は彼につられてか、やや控えめなそれで 「 ハイネはハイネのままだと思ってた 」 自身の考えを言葉に出来るほどの知識や語彙は持ち合わせておらず、きっと頭の中を覗く事が出来なければ十全に伝わる事はないだろう呟き。落ち込みかけていた気分は自分の知らない彼のことを知れる、そんな事実で持ち直す程単純で 「 ねぇ、もっと俺の知らないハイネのこと教えてよ 」 ねだるような口調は純粋な好奇心が現れ。もし彼がこちらへと視線を向けようものなら、キラキラとした青紫と視線が交わるはずで )





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