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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1166:
ハイネ [×]
2024-06-27 17:43:01
>グレン(>>1164)
――――!
(表情を強張らせたのは、二人してこのまま命を落とすくらいならばこの場で貪って欲しいと強請られると誤解したから。しかしそれが邪推と分かれば安堵できるような状況ではないが確かに淡く吐息して、彼の意向をきちんと頭と心に刻み付ける。気丈な笑顔は愛らしく、だからこそ震える手がそれ以上に愛おしく感じてその上に自分の冷たい手を重ねて柔く握り「 ……確証が無いでしょう。“心底”絶望しろ、というのが演題なのですよ 」ハイネからの宣告が本当は嘘だと分かっていながら心に湧いた絶望が果たして出口を開く鍵足り得るのか。もし黒薔薇が許さなかったとしたら、ただ徒に想い人を傷つけただけに終わってしまう「 俺は、…俺こそ。グレンが大事なんです、…………このダークエルフの誇りよりも 」青天井の自尊心、しかしそれを更に上回るほど価値ある存在。この極限状態でそれを認め、もう半分減ったか否か分からない砂時計には目もくれず直線的な視線を貴方にだけ注ぎ続け「 苦痛も絶望も、グレンにだけは味わって欲しくないんです。他の者がどうなろうと知ったことではない。それ無しでは未来を繋げないと言うのであれば、……。 」自らも手を伸ばし体温のある頬に触れ、そのまま後頭部へと手を滑らせて手前に引き寄せ唇を柔く重ねて。そうして顔を引けば、今まで見せたことのない懊悩に歪む表情を見せながら傷跡を彷彿させる目元の入れ墨へと鋭い爪を伸ばしていき)
1167:
レオ [×]
2024-06-27 20:09:15
>ラザロ(>1161)
――昔私の手を引いた者の事を思い出しただけだ。…顔まで思い出したのは久々だったな。
(たった一音ながら聞き返された内容は察知して、特別隠す事も無い懐古の中身を簡潔に伝え、その後にぱたり瞬いた目の奥にまた柔く温い情を滲ませて、遠い想い出に伏した視線を馳せる。しかしそれも直ぐに終わり、「なるほど。…ふむ、草っぱらに寝転がるのも気持ちが良いのだがな。」彼の作業内容を聞いて納得の一言、それに続けて己自身の経験から“勿体無い”と言わんばかりの色が薄く混ざる言葉を落とす。しかし、「だが、君の作った物は見てみたいな。…今度案内を頼もうか。」そこはまた別、彼に関する事は知りたいと庭への導きを何時かの楽しみに結んで。――到着した先は、重厚で頑丈で、如何にも厳重そうな鉄扉。それが彼によって容易く開かれたその内側は、恐らく日頃使う道具や物品、シンプルな家具が必要なものだけ置かれた、以前己が住んでいた山小屋にも似た内装の部屋。手を離されたその間に、既に部屋の中身へ興味津々と輝く顔で彼方此方見回していたが、彼の声にはっとそちらを振り返り、「そ、そうだな。君も私も、お互い目を離してはいけない。」一瞬思考から飛んだ約束をもう一度言葉にする事で好奇心を縛りつつ是を返した後、彼の見事な肉体を改めて見上げ、「……君の腕なら熊も軽々担げそうだな。…羨ましい。」抱いた率直な感想と素直な羨望を洩らす。――今の子供の自分でも、同年代よりは丈夫な筋骨をしている筈で、それは大人の自分も言わずもがなだが、当然隆々とした彼の体つきにはどちらも敵わず。一切の意識はそちらに向いてきらきらとした憧れの目線を送り、蝶や蜥蜴達にそうしたように、今度はその腕へと好奇に揺れた両手を伸ばしていった。)
1168:
グルース・リヨン [×]
2024-06-27 20:15:52
>ユギン(>1162)
(彼と同時に此方からもハグとチークキスをと、腕を持ち上げた所で何かが落ちる軽い音。そちらを見れば何時かの招待状に似た黒い紙が床に寝そべって、続けて隣の彼がいつもの魔法で拾う所作を眺め待っていたが、「…うん?」どうも普段とは違う様子に此方も首を傾げた後、一先ず己がその手紙を屈んで拾い上げる。そうして文面を確認した瞬間、「――は、」ぼふっ、と耳まで顔を朱に染め上げて目を見開き、「破廉恥な……っ!」思わず裏返った絞り声と共に、それをぽいと放り投げる。その間に今度は異音と共に中空へ砂時計が現れ、「……何もしなければ、本当に此処で終わってしまうようだね。」まだ動揺が残る中でも状況を正しく理解出来る、不可思議に説得力のある現象の連続発生に独り納得を零し咳払いを一つ。それから、「……サー・ユギン。どうも黒薔薇達の過ぎた悪戯の内のようだ。時間も無いから確認は手短に行おう。…まず、見回す限り部屋に出口は無い、今有する脱出方法は手紙の内容を熟す事だけ、後は…」恥じらいの尾っぽを頬に引き摺りながらも、すらすら確認事項を整理したその最後に、「……君、今魔法は使えるかい?」先程の手紙に関する一連を見て予想した禁則を、彼本人に問う形で確かめた。)
1169:
蘭玲 [×]
2024-06-27 20:42:55
>ウーミン( >1165 )
……ううん、大丈夫
( 働かない頭では言語を直す程の余力はなく、無意識のうちに口から出ていたのは母国の発音。心地良い重みが膝上から無くなれば閉じかけていた瞼を持ち上げて。突如身体が宙へと浮いた感覚に “ わ ” と小さな声を上げるものの、特段の抵抗を見せる事もなくベッドへと到着したのなら 「 うーってば力持ちね 」 先ほどよりも幾分か緩い笑みを浮かべて。ふわりと掛かった毛布に、小さく耳に届く就寝の挨拶。半分程夢の世界へと落ちかかっている頭では扉へと向かう背中を見つめて見送ることしかできず、彼女が部屋を出て数分もしない間に眠りへと落ちていくことだろう。次に眼を覚ました時には再度元の世界の自室の風体とは違う室内に辺りを見渡すだろうか。然しベッドから扉までの間、点々と落ちている羽根に瞳を瞬かせた後に彼女の姿を思い出しては微笑を浮かべるのだろうが、それはまたもう少し先のこと )
****
きっといつまで経っても甘やかし続けちゃうと思って半ば強引に幕引きまで持っていった事、先に謝らせてもらうね。うーとの夜が楽しくなかった訳じゃ無い事は分かってて頂戴、本当にずっと甘やかして進まなそうで……私の方にしか非がないから……。
さて、あまり謝りすぎるのもきっと良くないと思うから次の話に移らさせてもらうよ。予定通り殺人鬼の話に移れたらって思ってるんだけれど、イベントでもお邪魔している訳だし貴方の方の負担になっていないかなとだけが心配で。けど、あのダンピールとの邂逅も楽しみじゃないって言ったら嘘になるし……ってすごい揺れていて……。貴方の時間が許すなら継続してどちらもって我儘だけど罷り通ったりするかな?
もし我儘が通るのなら、殺人鬼に 【 部屋を出てウロウロとしている間に廊下とは違う様相の場所に迷い込む 】 描写を出させるつもりにしてるよってだけ伝えておこうかな。もし、何か注意しておくべき事があれば併せて伝えてくれると嬉しいかも。
1170:
グレン [×]
2024-06-27 20:43:28
>ハイネ( >1166 )
…そう、だけど
( 確かに彼の言う事は間違ってはいない。けれども確かめてみなければ分からない、そう紡ぎ出そうとした言葉が空に消えたのは思いもよらぬ彼からの言葉に驚いたからで 「 !……はは、ズルいな。そんなこと言われたら絶望しなきゃいけないのに嬉しくなっちゃうじゃんか 」 こんな状況で無ければ素直に喜べたのだろう言葉に歪に緩んだような笑みを浮かべ。引き寄せられるままに触れるような軽さで合わさった唇。そのまま離れた彼の顔に浮かぶのは今迄見たこともないような思い詰めたもので 「 馬鹿! 」 手が伸びる先、それだけで早とちりした己の邪推であればそれでいい。然し今の彼であれば普通であれば奇行と捉えかねない行動をしてもおかしくは無い。反射で伸ばした手は鋭い爪先が目元へと届く前に瞳を覆い隠せただろうか 「 言葉で駄目なら俺の眼を抉ったらいい、それで駄目なら俺の鼓膜を破いたらいい 」 彼の瞳に写らなくなる事、それを想像するだけで一気に身体中の血の気が引く感覚がする。いやいや、と力無く首を左右に振る目元には言葉に表すには入り混じり過ぎた感情の捌け口となった涙がじわりと滲む。己の中で浮かぶのは恋情と呼ぶには些か自己中心的で歪な執着心にも似た感情。するりと彼の首へと腕を回し、身体を密着させ 「 …それとも、ここで一緒に最期を迎える? 」 きっと彼は断るだろう、そう思い込んでいるからこそ冗談混じりの声色で )
1171:
ラザロ [×]
2024-06-27 22:29:20
>レオ(>>1167)
だろ?むしろそっちのが木の椅子なんざより柔らけえのにな。
(反発力のある素材に腰を下ろすくらいなら、柔らかな土と草の上に体重を預けた方が心地よい。衣服の汚れを気にする住人にとってはナンセンスなのだろうが、野生的な自分としては同じく大自然の中に生きてきた彼の言葉に共感を示し「 見せびらかす程のモンじゃねえよ。庭に出たいッてンならいつか連れてってやるが 」照れ隠しでも何でもなく、心から自慢できるようなものではないと小さく首を振って、しかし目的が庭園の散策なのであれば付き合う旨を無条件に示すのは元来の世話焼きが幼い姿と声によって助長されているからか。部屋のあちこちに目を遣る様子に微笑ましそうにふっと笑って「 熊ァ?ンなもん余裕だ、百匹だって同時に持ち上げられるぜ 」記憶を探ること数秒、思い至ったのは人間界における大型の哺乳類。一説には山に棲む野生動物で最強の一角たる獣も、ドラゴンの前では赤子同然とばかりに不敵に笑って上腕の筋肉にぐっと力を込めて。こちらに伸びてくる小さな手を迎え入れるように岩のように硬い筋肉の鎧を纏う腕を近づけ、もし少年がそれに捕まったのならぶら下げる要領でぐんと腕を上げ「 風呂場まで振り落とされンなよ! 」楽しそうに声を張ればそのままドカドカと脱衣所へ向かおう)
1172:
ユギン [×]
2024-06-27 22:32:35
>グルース(>>1168)
おやおや…、ふふ。
(指に気を取られていれば何やら可愛らしく裏返った声。興味の矛先はそちらへ向き、紅潮した顔を認めればくすくすと喉を擽るように笑って「 どれどれ、 」放られた手紙を今度は直々に拾い上げて内容に目を通し。次いで砂時計に視線を移して「 そうみたいだねえ 」生命の危機に瀕しているというのに矢鱈と悠長なのは課された命令事項が少なくとも不埒なインキュバスにとっては児戯に等しい内容だったから。「 それがね、ダメみたいなんだ。さっき手紙を拾おうとしたらね、痛くされちゃったんだよ。もっと出力の高い魔法を使っていたら、きっともっと痛くされていたと思う 」問い掛けにはゆるゆるとかぶりを振る。ようやく痛みの引いてきた指先をさすりさすりしながらしょんぼりとした声色で多少大袈裟に聞こえるよう痛みをアピールして、慰めてと言わんばかりにちゃっかり少年の肩へとしなだれかかり、その姿勢のまま「 君で5分、僕で5分、制限時間は15分。…あまり余裕はないね、早速やろうか 」指折り所要時間を数えて、彼と同じく現状を正しく把握すれば先ずは自分が挟まりにいくとばかりに彼の足元にしゃがんで「 立ったままだとやり辛いかな?寝転んだほうが良いかい? 」羞恥心など皆無、下から見上げる形でどこかこの状況を楽しむように横長の瞳孔をゆったり細めて)
1173:
マリーシュカ [×]
2024-06-27 22:34:15
>蘭玲(>>1169)
あら、謝らないで。引き際を提示していただけるのは有り難いことだもの、いつもこちらから幕を引いてばかりだったから…ありがとう。これから先も、私達の下がるタイミングに過不足があったら教えてちょうだい。ウーミンにたくさん優しくしてくれてありがとう、すっかり懐いてしまったわね…ふふ。
同時進行だけれど、今のところは大丈夫よ。ただこの先物理的に厳しくなってきたら一度どちらかに絞らせていただく可能性もあるけれど…どちらにせよ、あなたたちとの交流が楽しくて日々の癒やしになっているという事は知っておいてね。うふ。
お言葉に甘えて最初のロルはお願いしてもいいかしら。ギレルモはお屋敷の地下に閉じ込められているから、【下に下にと長く続く仄暗い螺旋階段を発見、下降している内に最下層から聞こえてくる不気味な鼻唄に対してリアクションをする】といった内容の描写を回していただけるとスムーズに繋げられてとっても助かるわ。こちらこそ、何か事前に聞いておきたいことやご相談があれば何でも教えてね、特になければ案内人へのお返事は大丈夫よ。
1174:
ハイネ [×]
2024-06-27 22:37:58
>グレン(>>1170)
……この俺が人間に馬鹿呼ばわりされる夜が来るとは、
(予想だにしない言葉と目許を覆い隠す行動に、思わずきょとんと全ての動作をフリーズさせること一秒。すぐにふっと吐息だけの笑いを零して、信頼関係の無い獲物に言われれば笑顔で首を刎ねかねない単語も受け流し「 眼や耳よりも価値あるものが、ダークエルフにはあるのですよ。失う事で絶望する――そう、ちょうど人間にとっての人権や尊厳のようなものが 」種族特有の事情を穏やかな声色で解説しながら、その赤黒く痛々しくも神秘的な入れ墨をトンと指先で示し「 折角覚悟を決めたのに、勘違いしたお馬鹿さんに邪魔されてしまいましたが 」思わず漏れた小さな笑いは自嘲を含む。グレンという存在を除外して考慮した際の最後の砦である入れ墨、いくら腹を括ったつもりでもそれを自らの手でグチャグチャに破壊することにはかなり抵抗があり、勢いという名の決意も貴方の涙を見ればそれを止めることに比べれば些末なことと霧散してしまって。こちらからも背中に手を回し緩く抱き合う格好を保ちながら「 ……貴方との時間は、まだ足りませんね 」感情の読めない声でそう静かに。部屋の静寂にはサラサラと砂の流れる音がやけに鮮明に響く気がして「 あと、どのくらい残ってます? 」引き続いて透明な声でそう問い掛けて)
1175:
リーパー [×]
2024-06-27 23:39:03
>ギレルモ( >1173 )
( 変わり映えのしない日常に、特段する事も増えない現実。時折この屋敷の住人たる怪物を話し相手に夜を過ごすものの、同じ部屋でじっと過ごせる性分でも無い事は己自身が一番良く分かっている。初めの夜程時間を持て余す事が無くなったのは、あの常に不機嫌そうなヴァンパイアの対価とすべく文章を綴っているからなのだが筆が進まない日だって勿論あり、それが数日続けば部屋へと閉じこもっている事が馬鹿らしく感じてくる。一人で部屋の外へは出るな、そんな忠告を無碍にするつもりも無いが外への興味が尽きるはずも無い。少なからず安全を取るために僅かに開いた扉の隙間、人気が無いことを確認してから廊下へと足を踏み出し長くどこまでも続きそうな道を歩き始めて十分程。視界に捉えたのは階下へと続く長い螺旋状の階段。上から見ているだけでは何処まで続くのか見当も付かないその先にどんな場所が待っているのか、そんな好奇心に見舞われれば一段、また一段と降り始め。丁度中腹あたりに差し掛かった頃だろうか、微かに耳に届くのは誰かの鼻歌のようなリズムを刻んだもの。それは下に下にと行くほどに大きくはっきりと聞こえるようになり 「 …………誰か居ンのか? 」 階段を下る足音でさえ反響するようになってきた部屋の造り、決して小さくは無い所在の有無を尋ねる声も誰かしらがいるのであれば耳に届いているだろう。危ないかも知れない、そんな考えは頭の片隅にあるものの足を止める事はなく階段の終わり、最下層まで辿り付けば上階よりも薄暗いその室内に眼を慣らす為にその場で何度か瞬きをしてから視線を持ち上げ )
1176:
グレン [×]
2024-06-27 23:39:40
>ハイネ( >1174 )
( 己の邪推はただの杞憂だったようで安堵の息を漏らしたのも束の間、次ぐ自嘲を含んだ笑い声に表情を曇らせ 「 余計に傷付けたら駄目じゃん 」 彼が自分の種族にどれだけの誇りを持っているのかを知っているが為にその決断をさせざるを得なくなったこの状況に加え自身の不甲斐なさに腹が立つ。普段よりも幾らか緩い抱擁に、一蹴されるだろうと思っていた提案への肯定とも否定とも取れぬ返答。全てが日常と異なる様子にゆるり首を傾げるのも一瞬。彼からの問い掛けに砂時計が現れた際に見て以降、初めて視線を向けて「 ……半分無いくらい、かな 」 砂が落ちる速度がやけに速く感じるのは焦りがそう見せているのだろうか。死への恐怖よりも今は彼と離れてしまう未来の可能性への恐怖が強く、タイムリミットを告げてくる砂時計からは視線を逸らし 「 ……嫌だな、ハイネと離れたく無い 」 ぽつと漏らしたのは単なる独り言。回した腕にきゅうと力を込め、彼の首元へと鼻先を埋めるように )
1177:
ギレルモ [×]
2024-06-28 11:22:22
>リーパー(>>1175)
(――寒い。しかし喉は灼けるように熱く絶え間ない渇きを訴え、痛みすら伴う空腹感には耐え兼ねるように屍人の如く黒く濁った爪先を鳩尾あたりにぐぅっと食い込ませる。ああ啜りたい、生ぬるい鉄の液体を、恥も外聞もなくガブガブと溺れるように貪りたい――毎夜毎夜繰り返される獰猛な祈りに応えてくれたのは神様でも黒薔薇でもなく、一切聞き覚えのない男性の声。スン、と匂いを嗅いだ瞬間カッと瞠目して、自らを閉じ込める檻にガシャン!と勢い良くしがみつき「 助けて! 」張り上げた声は潤いを失っている喉に重い負担を強いたらしく、ケホと数回咳き込んで「 …たすけて、 」再度繰り返す声は痛々しくも掠れて。最下層にぽっかり空いた空間、その最奥に位置するたった一つの檻。座敷牢にも似たそこには一人用のベッドや椅子等の必要最低限の家具のみが無造作に置かれており、当の本人は檻に縋り付いたまま力なく項垂れて)
1178:
ハイネ [×]
2024-06-28 11:40:51
>グレン(>>1176)
……怖いのですよ。先に離れるのは必ずグレンですから
(首辺りに感じる自分のものではない一呼吸ごとが愛おしくて、ぐっと心臓を掴まれたような心地になる。静かに話し始めたのは余裕綽々のダークエルフには不似合いな恐怖を認める言葉、そしてその根源は異種族間の絶望的に埋められない寿命差にあるのだと「 ダークエルフとしての誇りを失い、それと引き換えに貴方との時間を得られる。それは本望です。が、貴方は精々あと数十年も経てば物言わぬ黒薔薇になる。…俺をただひとり置いて 」背中に回した手に意識せずともぐ、と力が籠る。指先に伝わる体温、これが自分と同じ時を生きる者のそれであればどんなに良かったか「 何も残らない。あまりに哀れではありませんか 」こんなにも一つのコレクションに――否、一つの命に傾倒し執着し溺愛したことなどこれまでに無かった。それを失えば、その先数千年に渡る時間をただ孤独に、尊厳も自尊心も失くしたまま黒薔薇に縛られ生きていかねばならないなんて、想像しただけで心底恐ろしい。廃人と化してしまうかもしれない、この期に及んで自分の事ばかりだと気付けば、謝る代わりに「 愛しているんです。グレンを 」万感の想いをはっきりと肉声に乗せて)
1179:
リーパー [×]
2024-06-28 12:17:39
>ギレルモ( >1177 )
( 鼻唄が途切れたと思えば次に耳に届いたのはどこかに繋がれた鎖を思い切り引っ張ったような音と助けを求める声。多くの住人と接したわけでは無いが聞き覚えの無い声は人間か、果たして人ならざる者か。誰のものなのかの判断は付かないものの、音の聞こえる方角へと足を進めれば視界に入るのは牢獄のような場所。そこに捕えられている人物は当たり前の如く見覚えなど無く、一見すれば人間のようにも見えなくは無いが 「 ……人じゃねェだろ、オマエ 」 僅かなものではあるが危険を告げる警鐘が頭の中に鳴るのは、今迄の人生で身に付いたもの。もしその勘が当たっていたのなら、捕えざるを得ない事情があるのだろう事にくらいまでは頭が回る。もし無闇に近付いて喰われるまでは無くとも怪我を負ったら、そんな考えが頭に浮かんでは 「 わりィが、オレはお人好しじゃねェんだわ 」 この場で牢の鍵を開けたり、近寄ったりする程怖いもの知らずでも、万が一怪我を負った身で自室に帰れる自信がある程の自意識過剰でも無い。先ずは自分の身の安全確保が最優先事項とばかりに、彼が牢の中から手を伸ばしたとて半歩程届かないであろう場所に立ってはじっと見つめ )
1180:
グレン [×]
2024-06-28 12:18:24
>ハイネ( >1178 )
……俺も、怖いよ。ハイネを置いて先に死んじゃうのが。
( ぽつりぽつりと溢される彼らしからぬ弱音。抱き締められる腕に籠る力は痛みを伴う程のものでは無いのだが、ずきりと胸の内が痛むような心地がするのは吐露される恐怖心に自身も思い当たる節があるからか。ほんの少し密着した体温を離し視線を交えて。どこか普段よりも弱々しく見える彼の刺青の入った方の目元へと柔く唇を押し付けるなどの些細な戯れをしながらも、紡ぎ出す言葉を急かす事はせずに途中相槌を挟みながら耳を傾けていれば鼓膜を振るわせるのは待ち侘びつつも聞くことが怖かった彼からの想い 「 え 」 思わず出てきた声は小さく、素っ頓狂なもの。絶望しなければならないのに、彼の口から紡ぎ出されるのは己を喜ばす言葉ばかり 「 この部屋じゃ無い所で聞きたかったな 」 困ったような笑みを浮かべた後、再度彼にぎゅううと抱き着いて 「 俺も、ハイネの事愛してる 」 耳元で紡ぎ出した声は小さく掠れていて。残り時間が気になりチラチラと視界の隅に捉える砂時計は刻一刻と制限時間までの時を刻んでいる 「 ……どうしようか、 」 我儘を言うならば未だこの先にあったはずの屋敷での生活を彼と共に過ごしたい。然し、それが自分のエゴだと言う事も理解しており眉尻を下げた情けない表情を向け )
1181:
ギレルモ [×]
2024-06-28 18:04:36
>リーパー(>>1179)
寒くてさァ、ノド渇いてさァ…、もうずっとツラいんだよォ
(その場で頭を抱えるようにしてしゃがみ込み、夜色の髪をぐしゃりと握りつぶすように両手で鷲掴みに。痛みを伴うであろう行為も終わりなく自身を責め苛む飢餓感に比べれば可愛いと思える刺激であり、切羽詰まった上擦ったような声色で恨み言のように紡いだかと思えば、不気味なほどキレのある急激な動きで姿勢はそのままにバッと顔を上げ「 変わったニオイだねえ、キミ 」呆然としているようで、しかし獣が獲物を見据えるようで、吸い込まれそうとも表現できるほど限界まで見開かれた双眸は何の表情もなく相手を捉え「 まるでヴァンパイアみたいだなア 」キュッと瞳孔が一瞬縮まったのを目視出来ただろうか。彼の身体から漂う忌々しい高貴な上位種の香りに露骨に表情を歪ませてはすくっと立ち上がり踵を返して「 飲ませてくンないならどっか行ってェ?クサいからさァ 」未だ名も知れぬ迷い子に背を向ける形で簡素なベッドへ不貞腐れたようにぼすっと寝そべって)
1182:
ハイネ [×]
2024-06-28 18:07:33
>グレン(>>1180)
……もっと早く伝えていれば良かった
(何だか満たされた気がしてしまったのは、どの夜でも何をしていても頭から離れないまるで病のような想いを同じように彼も抱いていたのだと確証を得られたから。後悔なんてらしくないけれど、ぽつりと口を突いたのは悔やむよりもむしろ呆気なさに笑ってしまうような仄かな明るさを含んで「 俺はグレンの命に責任を持ちます。貴方が事切れる最期の瞬間まで、今まで通り世話をして磨き上げて、俺の持てる全てで愛で抜く事を誓います 」ここにレースのヴェールがあれば絹のような髪へふわりと掛けたかった。真っ白な花嫁衣装に身を包む彼の姿を心の底から見たいと思う。けれどここに閉じ込められている以上それは叶わぬ夢。皮膚や肉など容易に切り裂けるであろう鋭い爪を携えた冷たい両手、片方は先の爆裂で使い物にならないが今の今まで彼の背に添えていた無傷のまま残っている方の手をそっと彼の太ももの上に置き「 だから、貴方も責任を持って欲しい 」覚悟があるなら、その手を掴んで凶器と成し、自らの大切な誇りたる入れ墨を壊してくれと「 酷な事とは承知です。グレンにとっても、俺にとっても。…愛がこうも難儀なものだとはね 」貴方との夢のような短い時間を得るためならば、その先数千年の地獄の責め苦を甘受しようと。怪物はもう一度決意を固めた、選ぶのは儚くて美しい人間、ただそのひと)
1183:
レオ [×]
2024-06-28 19:37:45
>ラザロ(>1171)
ではいつか、共に庭を散歩しよう。
(外出の供を許されて尚一層頬を弛め、確かとなった未来の約束を言葉として結い上げる。彼からの期待通り、それどころか期待以上の答えにぱあっと満面笑って、「頼もしいな、ラザロ。君との狩りなら何の心配事も無さそうだ。」率直そのまま彼との狩猟に一瞬想いを馳せた後。招かれるままその逞しい腕に両手を回した瞬間――ぐわっ、と勢いのある浮遊感が身体を包んで、床から離れた足は宙を緩やかに歩き、「わあっ…!ははっ、凄いなラザロ!すごいすごい!」その高さに驚いたのも一瞬、しっかりしがみついた後はころころ遊ぶ仔犬のような声で力持ちと讃える言葉を繰り返しつつ、その揺れを堪能して。脱衣所に到着すればまた其処に置かれる物達を彼方此方一通り見回してから、またはっと気が付いた様子で己の服へと視線を戻す。普段程の重装備とは違いただ紐さえ引いてしまえば簡単に脱げたそれを、多少適当ではあるが畳んだ後、髪を結んでいたものも解き、頭を軽く振って毛先を背へ雑に散らす。そのいつもの入浴前の短いルーティーンを終えてから、「そうだラザロ、これはどの辺りに置いておけば良い?」纏めた甚平と髪紐をひょいと諸手で掲げながら、先程よりかは落ち着きを取り戻した物言いでそれらの安置場所を問い掛けた。)
1184:
グルース・リヨン [×]
2024-06-28 19:40:13
>ユギン(>1172)
やっぱりそうか…
(立てた予想は、不本意ながら大正解。他に解決策も無い状況で溜め息混じりの諦めを呟いて。彼の物言いには己も痛みを負ったようにきゅっと眉を寄せて垂らし、「ああ、黒薔薇達も酷い事をするね。…僕の大事な友に痛い思いをさせるなんて。」ゆっくりと身を寄せる彼の頬に掌を滑らせ、言葉通りの苦痛そうな声で主張に寄り添った後、両手でそうっと彼の指先を包む。その上の自らの手の甲越しに唇を軽く当て、「…ほら。おまじないを掛けたから、きっと直ぐに痛みも無くなるよ。大丈夫。」ふわり穏やかに笑んで指を離し、白銀の髪を撫で下ろしながら甘く柔く声を贈った。――足元の彼、楽しげな声。円く弧を描く紫と瞳が合えば、「……君のその積極的な所、本当に素敵だね。」思わずふっと息を吹いて、彼の興に乗せられた浮かれ混じりに称賛を。「そうだね、なら……」それから互い周りの床を見回し埃一つ無い事を確認した後、徐とその場へ腰を下ろして、「僕がこうして膝を立てて座るから、君はその…」体育座りを大分崩した、両膝を緩やかに上げて開いた体勢で改めて彼を見やり、「…ぁ、脚の間に寝そべって入っておいで。」どうしても消しきれない羞恥を表す震えの一音と頬の仄かな熱を連れながらも、両腕を広げ上げて彼を此方へと招いてみせた。)
1185:
リーパー [×]
2024-06-28 21:02:34
>ギレルモ( >1181 )
残念ながらオレは人間なんだよな
( ヴァンパイアとの交流は持っているが、今はそれを口に出さない方が良いだろう事は様子を見るに何となく察しがつく。ただしかし、疑問なのは明らかに既に交流を持つ二人のヴァンパイア達との扱いの差。何か歪なものを持ち合わせているのか、それともただ危険を持っている故のこの扱いか。考えた所で結論が出るはずもなく、頭を働かせているうちに不貞腐れた様相を見せる彼に呆気を取られ瞬きを数回「 飲ませるつッたって、アンタが何者なのかも知らねェんだけど 」 きっと今目の前にいる彼も血液を摂取する事によって腹を満たす種族なのだろう事は何とはなく察する事ができる。けれど、微かに感じる違和感は何なのだろうか。彼を閉じ込める檻へと数歩近寄り 「 なァ、アンタのこと教えてくれよ。代わりに少しなら血分けてやるから 」 悪い話では無いだろう?とでも言うように首を傾げて。彼が乗ってくるようであれば、その場に腰を下ろすつもりで )
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