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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1026:
リーパー [×]
2024-06-07 18:26:35
>レナード ( >1024 )
努力はする、だからな
( 過度な期待はするな、と言外に示しつつもそれが素直に聞き入れられる事はないのだろうと彼の表情から推測しては諦め半分の溜息を小さく漏らし 「 何の情報もねェじゃねェか 」 具体的な指示が下るとは思っていなかったものの、予想以上に頭を悩ませるだけの好みを紡ぎ出すさも当然だとばかりの口振りに二度目の溜息。書き上げた文章に興味を抱いたのか、時間があったのか、その判断はつかないものの少なからず今宵の願い事は聞き入れてくれるらしい。一瞬の間に目の前へと現れる姿にぱちくりと瞬きを繰り返すのは、未だ人智の及ばぬ力に慣れていない故の反応。服の上からでも感じるひやりとした感覚があったのも数秒の事、離れた手が手首へと翳され温かみのある色の光が手首を照らしたかと思えば、少し動かすだけでも痛みを感じたそれが無くなっており。数回握ったり開いたりを繰り返した後、口を開こうとすれば対価は不要だと、そう受け取って問題が無いだろう言葉を先回りされ僅かに不貞腐れた様に表情が変化し「 ……アリガト 」 厚意を無碍にするのも不粋というものだろう。然し素直にお礼を口にする事も気恥ずかしく、すいと視線を逸らしつつ口にする言葉はやや片言気味のそれ。扉では無く窓の方へと向かう後ろ姿を視線で追いかければ視界に飛び込むのは開いた窓から入る風にたなびく銀髪。月明かりに照らされ先程までよりも明るく見えるそれに綺麗だと素直にそう感じ、その姿をじっと見詰めていれば振り返った彼と視線が交わるだろうか。挑発的な笑みにゆると片側の口角だけを持ち上げ 「 ンなコト怖がるように見えるのかよ 」 ソファから立ち上がり真っ直ぐ歩を進め近付きつつ、最早癖となっている動作で羽織っているパーカーのフードを被ろうとした際、暗い空を見てその必要が無い事を思い出した様に動きを止め )
1027:
レオ [×]
2024-06-07 20:10:16
>ミリアム(>1023)
(――あの時、彼を見上げながら口にした寂寥は、単純に祭りの終わりを惜しんだのだと片付けていた。しかし違う状況下、日常における出来事でも“それ”が出てくるのであれば、話が変わってくる。本格的に深みに嵌まってしまいそうな所に、また彼女からの声が届いて視界を開く。「……ああ。」いやに落ち着きが無いように見える彼女を見据えて、置かれる間に心を構えてじっと問いに聞き入る。「…伴侶、」先程よりも熱を増したその言葉達に多少気圧されるように僅かに瞠る目を瞬かせ、しかしその質問の意図が掴み難くて困惑の一音を落とす。「……番が出来る事は、喜ばしい事であると思うが、」つがい、と己の口に馴染む形に言い換えて、思ったままゆっくりと思考を辿り始める。まずは命の巡りの一環でもある番の成立を喜ぶ言葉を綴りはするが、それは狩人の字引からただ引いたもので、声にはまだ迷う色がある。「ラザロに……」問題はもっと踏み込んだ先、己自身の心を揺らす彼にそれが現れたら、その事を寿けるのか。考え込む脳裏に浮かべるは、彼女の言うように“特別”を隣に連れ立つドラゴンの姿。――胸に煙る靄がより濃く膨れ、それが眉間の皺へ正直に映される。「……彼が選んだのなら、私が拒む事は無い、だろうが…」ぽつりぽつり、話し出す言葉はドラゴンに対して肯定的であるのに、その音は絞るような掠れが僅かに含まれ、勢いもすっかり萎れて、「迷わず祝えるか、と言われると……難しいな。」顎に手を当て擦り、視線を下方に泳がせながら、「……特別だと言うのなら、恐らく彼はそちらに大きく時間を割くだろう。そうなれば、私と話す機会は今よりずっと少なくなる筈だ。」続けていく思考の道筋は淡々と、しかし話すほど翳った色味の方が強まっていく。「……そうさせる相手を迷わず祝って受け入れる自信は、正直に言って無い。もう暫く時間が経てば或いは、というのはあるかも知れないが……今はまだ、彼との時間が惜しい。」辿り着いた感情は、恋情の粘つく嫉妬というよりは、親に構われたい子供、もしくは慕う主人を取られた仔犬のような――“まだ”幼気に主張する、ヤキモチの新芽。「……うむ、こんな所だな。」最後まで綴り終わって、心持ちすっきりと納得した清涼さで話を括った後。「……それで。質問の意味が私には今一つ読めなかったのだが、これは一体どういったものだ?」己の相談が、よもや恋愛譚を彼女に想起させたとは思い至らず。幾らかの晴れやかさを取り戻した面持ちで、此方から彼女へと尋ね返した。)
1028:
レナード [×]
2024-06-07 20:19:22
>リーパー(>>1026)
(痛みを与えるのもそれを癒やすのも上位者の意のまま。そんなエゴを形にしたに過ぎないにも関わらず、きっと貴方にとって現時点で精一杯の謝意を告げられれば面映いような様子に引っ張られたのか自らも顔を逸らして「 別に、感謝されたくてやったんじゃないし 」またしても不必要な憎まれ口を叩いてしまうものだから、この怪物が傲慢だが悪党ではない事を知る獲物はごく少数だろう。狙い通りに痛みが引いた様子を盗み見るように確認しては満足したように短く吐息し、まるで顔を隠そうと試みたかのような素振りを一瞥してはやけに馴染んだ習慣のようなものを感じて怪訝そうに微かに首に角度を付け「 ……お前、人目から隠さなきゃならないほど見れない顔じゃないよ 」その癖の理由にある程度の察しが付いているのか否か、どちらにしてもこの屋敷でフードが夏炉冬扇だという事はきっと二人にとって共通の認識なのだろう。未だ何とも繋がらないままの自身の片手を一度上下にゆらりと振って「 怖くないならさっさと掴まれば? 」僅かな苛立ちを含んだ声で催促。追撃として「 それとも俺に頼らず自分で庭まで降りる? 」急かすように二の句を継いで、もし貴方が手を取ったのならばそのままぐいと引っ張り連れ立って窓枠から飛び立つだろう。階層は定かでないが自然落下すれば間違いなく即死の高度、月光に照らされた虚空の道なき道を下った先にて地面にふんわりと着地できるだろう――魔力にて浮遊の力を注ぐ怪物の手を最後まで離さなければの話だが)
1029:
ミリアム [×]
2024-06-07 20:41:42
>レオ(>>1027)
あー…。…なんかアレみたいだね、ほらアレ。連れ子、みたいな?
(無論此度も横槍を挟む事なく問いに対する回答を最後まで聞き届け、それを受けて自らの胸中に湧いた感想を素直に告げて「 ラザロがパパで、レオっちが子供でさ。今までは自分が独り占め出来てたのに、急に違う人に取られちゃうみたいな感じになんのがすぐには納得できない、的な 」怪物の世界にそういった概念があるかはともかくとして、人間界の書物を喫する自身はともすれば清廉な山に生きる狩人以上に人の俗っぽい部分を知っているのかも知れない。すっきりした顔を見せてくれた事に淡く安堵を覚えながらも「 しっくり来なかったらメンゴ 」薄い両手を顔の前で合わせて。逆に問い返されれば「 …え、分かんなかった?にっぶいね~レオっちも 」詰るでも貶すでもなく仲の良い友人同士がじゃれ合うような朗らかな声に続きケラケラと牙を見せて笑って、それが落ち着けばぴしっと食指を立て「 ずばり!相手が自分にとって好きピ的な意味で特別かどうか判断するための質問だったのであーるっ 」ぱんぱかぱーん、と気の抜けた効果音を自前に付け足し、しかしすぐに照れたような様子で立てた食指にて頬を掻き「 つっても、実際はただ特別かどうかが分かるだけでそれがどんな意味の感情なのかはバチっと分かんなかったケド 」目論見が外れて悔しいやら申し訳ないやら、何せ貴方にとってドラゴンが何某か特別な存在だなんて既に解っている事だった。今一度確認を取るように少しだけ身を乗り出して「 レオっちはさ、ラザロの兄貴の隣に居るのが自分じゃなきゃヤだとは思わなかったんだよね?じゃーあれだ、レオっちはハチャメチャに兄貴に懐いてるって感じなんじゃね? 」性愛ではなくどちらかと言えば敬愛や友愛に近い何か。そんな色を感じては推論として声に乗せ、さあどうだと回答に聞き耳を立てよう)
1030:
リーパー [×]
2024-06-07 22:05:30
>レナード ( >1028 )
──…ふ、はは、
( 謝辞に対して思っても見なかった反応が返ってきた事に瞠目しつつ思わず漏れ出た笑い声は常のそれより幾らか毒気の抜けたもので 「 レナードって実は優しいんだな 」 ゆるり、表情を和らげながら口を突いて出たのは紛れも無く心の底から思った言葉。そんな事ないと否定されるのか、当たり前だと肯定されるのか。どちらの返答が返ってきたとしても己の中での評価が変わる事はないはず。フードへとかけた手をどうするべきか悩んだ後に手持ち無沙汰になるのならばとポケットへと突っ込んで 「 ……一応俺、元の世界じゃお尋ね者なんでね 」 手配書のようなものが出されていた記憶は無いが、理由としてはそれが最たるもの。だがこの屋敷ではそれすらも必要は無いのだと彼の言葉で再度認識を。上着としての役割しか果たさなくなった羽織は窓までの短い道中、通りすがったベッドの上へと今は不要とばかりに投げ置いて。苛立ちを隠そうともしない彼に苦笑を浮かべつつ 「 ……流石にコレ自力では無理だろ 」 窓枠から身を乗り出し、地面までの距離を確認すれば落ちればひとたまりも無いだろう高さに顔を顰めた後素直に彼の手を取り。そのまま窓枠から外へと出てから地面へと到達するまでの間己から手を離す事はしなかったのは死への恐怖よりも、不思議な力で宙を歩いている事への好奇心。辺りをキョロキョロと見渡しながら降って行き地面へと無事に到達出来たなら、手を離し彼の元から数歩ほど離れるのは少なからず彼の側にいれば安全だと思っているからか。夜風に揺れる前髪を片手で抑えつつ月を見上げ )
1031:
レオ [×]
2024-06-08 07:43:23
>ミリアム(>1030)
……連れ子、
(彼女からの視点を受け止めかねたのも一瞬、続いた言葉に道は繋がって――ついでに思い出したのは、己以外の子供と接した師の後ろ姿。聞けば聞くほどあの頃に感じた胸の靄と同じである気がして、「いいや。…恐らく、合っている。」謝る彼女へ、ゆったり一度首を横に振って。質問した途端笑い出したその楽しげな表情へ、此方はぱちりと瞠った瞬きを一つ。「……なる、ほど?」説明を受けて尚ピンとはこなかったか、どことなく彼女に釣られて気の抜けた疑問符を浮かべつつも、ひとまず相槌を打つ。「うむ、そうだな。私にとって確かにラザロは特別ではあるが…君の言う通り、絶対に隣が良いかと問われると、少し違う。」そこまで肯定を返した続き、「…“懐いている”、がやはり正しいのだろうな。」その次の言葉までに一瞬妙な間が空いたのは、剥離に似た違和が浮き出た気がしたから。しかしそれは、確信を得るより先に掻き消えて、「…感謝する、ミリアム。君に相談して正解だった。」代わりにすっかりと重さも翳りも無くなった、澄みきった晴々しい表情で言葉を一旦括り。「何か礼が出来たら良いのだが、生憎と渡せるようなものはこの身一つしか無くてな。」その後で冗談の言えない口は、相手によっては洒落にもならない一言を。しかしながら告げる声には笑む音を含めて、「だから、言葉だけですまないが、もう一度言わせてもらおう。……ありがとう、ミリアム。」不穏さなんて欠片も存在しない、今の友の如き互いの空気に似つかわしい飾らない真っ直ぐな礼を、布に描かれる模様ごと彼女の隠された瞳を真摯に見詰めて大事に紡いだ。)
1032:
レナード [×]
2024-06-08 13:24:41
>リーパー(>>1030)
お前は案外おめでたいね
(優しい、というのは他愛精神の権化とも言える狼男や、それこそ自身の馴染に相応しい形容詞だろう。徒に痛みを与えた相手が気紛れに傷病を治してくれた事をそう形容してしまうのはどこか危うさを孕む無垢のように感じて「 他人の優しさに触れた事ないんじゃない? 」次いで並べたのは悪意なき邪推。血の繋がった親族ではなく何の繋がりもない赤の他人、そんな複数の存在と健全な人間関係を築く半生を送ってこなかったが為に気分屋の上振れを純度の高い善意であると捉えてしまうのでは、と。お尋ね者、そう聞けばふっと小馬鹿にするような笑いを交えて「 納得 」とだけ返して。それが顔を隠す習慣に対してか、それとも日陰者ゆえ人の情に触れる機会が少なかったという答え合わせになったのかは吸血鬼の胸中にのみ回答がある事。無論貴方は人の身、蛮勇に任せ自力を選んだとてそれは客観的に自殺行為と見做されるだろう。それを放っておかない絶対的存在が脳裏を掠めれば「 ま、仮に自力で下りようとしても“ 黒薔薇が ”許してくれないだろうね 」どこか忌々しげな声色。相手を思い通りに支配せんとする上位者然とした振る舞いを崩さないヴァンパイアと同列かそれ以上の存在と読解できる黒薔薇、未だ貴方が知る由もないお屋敷の暗い呪いに曇った表情を慰めるように再び凪いだ心地よい夜風にそっと目を閉じ。現時点で二人の位置する整えられた庭園は十分に退屈を凌ぐに値する場所だが、折角外へ出られたのだから散歩がてら足を伸ばしたいかもしれない。ここで適当に自由にさせてもまた後日あの夜の外出では満足できなかったと文句を言われる可能性もゼロではないためそれは癪で「 このまま北へ少し進めば薔薇園がある。それなりの景観だよ 」伏せていた瞼を開き、僅かに離れた距離を自ら埋めようとはせず情報だけを与える。あくまでも自分は付き添いの身、ゆえに行き先は言い出しっぺが決めるべきだと)
1033:
ミリアム [×]
2024-06-08 13:27:04
>レオ(>>1031)
おおー!良かったじゃん、モヤモヤが言葉になって!
(清々しい表情を肉眼で見ることは叶わずとも、肌で感じる雰囲気や声色から自身が訪問した直後の貴方とは比較にならないほど気分が晴れたことが伝わる。ゆえに自分の事のようにキャッキャと燥ぎながらパチパチと拍手を贈り「 いーっていーって。結局あーしは何にも出来てないしさ 」損得勘定に無縁な性格、ましてや一部の怪物のように獲物の面倒を見る度に対価を求めるような質でもないため“礼”の単語を端っから拒否するように華奢な手を顔の前でブンブンと振って。それに結局のところ現時点でしっくりと来る答えを見つけ出したのは当人の心の持ち主である貴方に他ならないため謝礼には値しない、と。けれど、真っ向から告げられた真摯な感謝の言葉は射抜くように怪物の心に響き、宝物をしまうようにぎゅっと胸元の服を握ってはくっと顎を引き、すぐにニカっと牙を見せて笑って見せて「 …ホント、そのまっすぐなありがとうでじゅーぶん! 」苦悩しながら屋敷に縛られる哀れな怪物には過分な言葉。そんな風に感じては、今宵何度目かの納得感が湧く――この獲物だからラザロが目にかけているのだろうと。相談事が済めば自身が貴方の部屋に居座ることを赦される理由もまた消えてしまったと同義、怪物と獲物という線引を弁えているからこそ迷いなくすくっと立ち上がり「 戦利品、使い道が決まったらいつでも呼んでねん 」にひ、そんな風に口角を吊って笑えば扉の方へと歩みを進めドアノブに手をかけ、一拍置いて振り返り「 あーしね、楽しかったよ。それにレオっちに頼ってもらえて嬉しかった。だからまたお喋りしよーね! 」貴方は獲物、いつしか自分の知らない所で喰われてしまって二度と会えなくなるかもしれない儚い存在。だから伝えておかねばと思ったのだ、自身も貴方を見習って自分の言葉で飾らない本心を告げ「 そんじゃあ、ばいちゃ 」ひら、白い手を触れば満足したように怪物は貴方の部屋を後にするだろう)
1034:
レオ [×]
2024-06-08 16:13:36
>ミリアム(>1033)
そうか。
(大袈裟なほどの身振り手振りからも、すっかり牙を見せて笑うその表情からも、己の解決を心から喜んでいる事は伝わって、思わず此方も眦が和む。立ち上がった彼女を追うように此方も腰を上げ、扉へ向かう姿を見送る。その去り際、贈られる言葉の真っ直ぐな暖かさに、向日葵が如く満面に笑顔を浮かべて、「ああ。私にとっても、楽しい時間だった。」晴れやかに、屈託無い嬉しさを言動全てに顕して、「何も無くとも、また話そう。…それまで息災でいてくれ。」いつ何が起こるか解らない我が身、けれども“次がある”と信じきったその約束と願いを彼女に贈り返して、開かれた扉が閉じていくまでを見詰めていた。――静かになった部屋。立ち止まったままの足を踏み出し辿り着いたのは、ベッドサイド。覗くのはバスケットの内、相談に乗ってくれた彼女の付箋紙の文字。それから、その横に二つ並んで置かれたラムネ瓶。仄かに青みを帯びたその硝子の一方を手に取り、また窓向こうの光へ透かしてみれば、大きな黄金月が丁度瓶の内側に収まるように映る。「……特別、」思い返すは、彼女からの二度目の質問。あの時の答えに嘘偽りも惑いも存在しないが――この一瞬、“今暫く、あのドラゴンが一番時間を掛ける人間が自分であればいい”、などと益体も無い考えが過って。しかし先程の答えと整合の取れるそれに再び靄つく事は無く、また頬を喜楽に弛めて少々、空き瓶は隣同士、寄り添うように並べ直して。「……寝仕度をするか。」浸る気分の切り替えに一人次の予定を零したその後は、項に纏めていた髪を解きつつ、先ずは湯を浴びにシャワーへと向かった。)
***
引き際のようだと判断して、言葉を掛けさせてもらう。
まずは有り難う。意図した部分とは多少のズレはあるかも知れないが、収穫の多い時間だった、と思う。…そのついでに、現時点ではまだまだ感情が未熟であるという事も、判明したのだが。
さて、物語はもう暫し私のままで進めさせてもらう。具体的には、最初の日常イベントまでだ。…それと、次の指名の話もせねばな。どちらが良い、という判断には暫く迷ったが…今回の物語の道筋から総合的に見て、如何なるものであれ愛を謳うユギンの方が良いのでは、と考えた。後は…こう言ってしまうと不愉快かもしれないが、レジーナの一件でもあるように、私は“山の獣”の要素を持つ相手に対しての警戒が低く受け入れが早い事、それと、その……あの時のレジーナへの失態があるからこそ、迫る女性に対して抵抗を躊躇い、凄まじく身構える可能性がある事も理由だな。…無論、それはそれで私の珍しい一面が出る、という見込みも無い訳ではないが。
とはいえ、これは私個人の考えであるから、何かしらの相違、もしくは他に案があるようなら言ってくれ。
それでは、返事を待っている。
1035:
リーパー [×]
2024-06-08 16:44:04
>レナード ( >1032 )
……まァ、見返りを求めねェ優しさは無かったからなァ
( 特段言葉の裏を邪推したり、悪く受け取ったりをする事無く僅かに首を傾けた後にあっけらかんとした口調で。事実、まだ家名があった頃に受けた優しさは何か思惑を含んだものの方が多く、その場で対価を求められなかったとしても後々あの時の借りだ何だと言われるものばかり。没落してからは言わずもがな、優しさは愚か人との過度な関わりを避けていたのだから、彼からの評価は甘んじて受け入れよう。小馬鹿にしたような笑いもそれが彼の常なのだと理解してしまえば腹が立つ事も無く。わざわざ強調したようにも聞こえる “ 黒薔薇 ” というフレーズが引っ掛かったのは少なからず彼と同等扱いするような物言いか、それとも視界の隅に捉えた曇った表情か。どちらにせよその発言一つで未だ知らぬ事への興味が首を持ち上げるも、今宵は好奇心を満たすための質問よりも優先する事がある。いつか、その曇った表情の真相を尋ねる機会があるのならば、今はそう頭の隅の方にしっかりと書き残すに留めようか。夜特有の冷えた空気が肺を満たす感覚が心地良く、僅かに口角を持ち上げつつ聞こえてきた声の方へと緩慢とした動作で体ごと向けて 「 薔薇園… 」 まさか行き先を提案されるなんて思っておらず、鸚鵡のように与えられた情報を繰り返すのは言葉を噛み砕きその意図を理解するためのステップで。この屋敷に連れて来られてから部屋を出るのでさえ二度目、ましてや屋敷の外に出た事などこれが初めて。何があるのかなど皆目検討も付かず、与えられた情報で悩むも直ぐに良いことを思いついたとばかりの悪戯っ子のような笑みを浮かべ 「 ……レナードのお気に入りの場所行きてェなァ 」 先程己が離れた事で生まれた距離を二歩程縮め、真正面に立てば顔を覗き込むようにして )
1036:
マリーシュカ [×]
2024-06-09 11:50:30
>レオ(>>1034)
こちらこそありがとう、レオ。どんな進展もまずは今の立ち位置を正しく把握する所から始まるのだもの、有意義な時間だったと私も見ていて感じたわ。ミリアムも…ふふ、楽しそうだったわね。
次のお話のこともありがとう。確か二人の住人が候補に挙がっていたわね。
ひとつ認識をすり合わせておきたいのだけれど、ユギンを呼ぶのはスキンシップを通してラザロへの感情の解像度を上げることが目的…という理解で合っているかしら?
それとユギンをあなたのお部屋に向かわせる時だけれど、何かシチュエーションにご希望はあるかしら。何もなければ、ユギンの無差別な宣教活動にたまたまあなたのお部屋に白羽の矢が立った…という形で訪問させていただこうかと思っているの。あなたとユギンは初対面だから、もし食べられてしまいそうになったらラザロに貰った鱗を見せてあげて頂戴。
1037:
レナード [×]
2024-06-09 11:53:35
>リーパー(>>1035)
人間って、幼少期に手に入らなかったものには大人になってからも執着するって聞くよ
(それは同胞の話か何かの書物かから昔々に得た知識。それが貴方にも当てはまるのなら、自分を傷つけ命を奪いかねない捕食者へ“会いたい”という文を寄越した心情にもどこか繋がってくる気がして。純粋な愛情、裏のない優しさ。貴方が心の根底にそれを求めているのだとしたら、愚直なまでの生真面目さで以って律儀に対価を準備しようとするのは、先んじて代償を用意しておくことで本当の望みである打算無しの優しさが手に入らず落胆するのを無意識の内に避ける防衛本能にも近いのだろうか「 …命の短さがそうさせるんだろうね 」本当に欲しいものを死んでしまう前に自らのものとするにはきっと時間が足りなさすぎるのだろうと、ヒトとは違う時間を生きる怪物目線の仮定を付け足して。行き先に関するお願い事には真正面から合わせられる視線へ露骨に嫌そうな表情を向ける事で応え「 お前って図々しいね 」明らかな却下の理由は二つ。自身が好んで訪れるのはいずれも独りで静かな時間を嗜める場所であるため只の獲物を連れて行くなど言語道断と判断したことと、中途半端な物語では対価としての天秤があまりにも釣り合わないということ。苛立つように自らの後頭部に手を当てればしかめっ面のまま目を閉じて「 屋敷の奴らにも教えてないのに、獲物如きを連れて行くと思う? 」腹立たしさを何とか収めるべくはぁっと大きな溜息を吐いては瞼を上げて、直ぐ側の開けた噴水広場に設置されたベンチに足を組みながら腰掛けて「 今夜のお前にはこの庭で十分でしょ。この俺が直々にお守りをしてやってるだけでも光栄に思いなよ 」それ以上を求めるのは過分であると、尊大な物言いですっかり不機嫌に染まってしまった視線を向けて)
1038:
レオ [×]
2024-06-09 12:50:56
>マリーシュカ(>1036)
そちらにとっても楽しい時間だったのなら何よりだ。
ああ、認識に相違は無い。現段階での理解は『ギレルモのような怪物に喰われるのは嫌だ』、それと『ラザロを親のように慕っている』という辺りだ。情の芽生えはあるが、まだ獲物から怪物への幼い親愛。これを『スキンシップも捕食もラザロでなければ嫌だ』という個人への思慕まで解像度を上げる事が指名の目的になる。
それから、シチュエーションについて特別希望は無い…と言ってしまうと主体性に欠けるようだが、私の性格と経験則上、屋敷の危険性を教わっている状態で、余程の事情も目的も無く部屋を出る真似はまずしないだろう。それは、猛獣の棲む雪山を当て無く彷徨く事と同義だからな。君の思う訪問の形で問題は無い。
無論、私はラザロの獲物だ。いざ窮地となれば、それを全面に主張するとも。…むしろ、強い拒絶や抵抗でそちらを不快にさせてしまわないかが気掛かりだ。私は良くも悪くも、感情をはっきり言動へ示してしまうからな。
……と、話が少々外れてしまったな。回答としてはこんな所だろう。質問には明確に答えたつもりだが、何か不可解な箇所はあるだろうか?
1039:
リーパー [×]
2024-06-09 13:17:56
>レナード ( >1037 )
……そう、かもな
( 特段それを考えた事がある訳ではないが、己が愚直なまでに無条件下での愛を、自分を見てくれる存在を求めている事は紛れもない事実。ただそれを肯定して仕舞えば幼少期に貼られた可哀想な子、そんなレッテルを思い出してしまいそうで。「 短い割に求めるものが多いから、だろ 」 人の欲は底無しである。与えられれば与えられる程多くのものを望んでしまうから、なんて己の考えは自嘲気味にぽつと呟く程度に納め。一目見ただけでここまで嫌だと露骨に表される事に、くはりと笑混じりの吐息を漏らし 「 やっぱり? 」 希望を却下された事に対する落胆も、不機嫌そうな顔や大きな溜息に対する苛つきも一切感じないのは然程期待をしていなかったから。ベンチに腰掛ける彼と対面する位置、噴水の縁へと座ればそこに胡座をかき琥珀の瞳をゆると三日月のように細め 「 さっきみてェな辛気臭ェ顔してるより、ソッチのがよっぽどレナードッぽいわ 」 一瞬脳裏にちらつくのは先程の曇った表情。共に過ごした時間が短くともあれが彼に似合わぬものだという事は──特に獲物に対して見せる表情でない事は理解が出来る。彼とは反対、久方振りに何のしがらみも無く夜風を全身に浴びていることで機嫌良く 「 はいはい、感謝はしてんだぜ? 」 あぐらをかいた膝の上に肩肘を置いて頬杖をつきながらほんの少し首を傾けるようにして見やり )
1040:
蘭玲 [×]
2024-06-09 15:52:34
指名:ヴィンス or ウーミン
希望ルート:
名前:蘭玲 ( ランレイ )
性別:女
年齢:18歳
職業:マフィア構成員
性格:外見からか纏う空気感からか、冷たそうだなんて第一印象を抱かれる事が多いが実力主義且つ男社会に生きている為にそうせざるを得なかっただけに過ぎず、実際は好奇心旺盛且つ欲に忠実なタイプ。気に入ったものや人に対する独占欲が強く物持ちが良い反面、与えられた物に対しても好みで無ければ放置をする事が多い。歯に衣着せぬはっきりとした物言いをし、所謂お世辞のようなものは苦手。倫理観の壊れた世界に身を置いていた割にはまともな思考回路の持ち主で、声を荒げる事も少なく理性的。一度懐に入れてしまった人に対する面倒見は存外良く
容姿:暗い赤色の髪は胸下辺りまでの長さのロングウルフ。前髪は目が完全に隠れる程度の長さを左側に流した状態。つり目がちな瞳は黒い虹彩が収まっているが、前髪で隠れている左側は殆ど視力が残っておらず垣間見える事があるのなら白濁した目が見える事だろう。身長163cmで女性らしい凹凸は少ないものの、メリハリはきちんとついた体躯。深くスリットの入った黒いチャイナドレスは目を凝らして良く見れば生地と同色の糸で刺繍が入っている事がわかるだろう。スリットから覗く太腿には枯れた薔薇のようなデザインのタトゥーが一つ。10cm程のヒールを履き、左の足首にはシルバーのアンクレット。
備考:所属組織の当時首領補佐をしていた男に拾われるまでは貧民街の路地で暮らしていた元孤児。その為親の顔も知らず、今現在名乗っている名前も男に拾われた際に付けられたもので実際の名前すらも知らない。左目の失明も、お世辞にも発育の良いと言えない体躯も孤児生活の影響。自分を拾った男に嫌に執着されており、一時期は自由に部屋の外に出る事が出来ない程の生活を送っていたが男が首領へとなった際に仕事を任されるように。その為任される仕事といえば色仕掛けのような物では無く、男性構成員と遜色ない物。身体応力が高い事が幸いしてか大きな怪我をする事も無くこれまで生きてきている。組織内ではそれこそ初めのうちは 「 首領のお気に入りってだけで贔屓されている 」 だのなんだのと言った言葉が飛び交っていたものの、実力を示しているうちにそんな言われは無くなり、段々と地位も上がってはきたがそんなものに興味も執着も無く、ただ命じられるからしているに過ぎないとは本人談。薬物で身を滅ぼす人間を数多く見てきたからか、薬に対する警戒心が強く否定的な見方が目立つ。基本的には中国語で話すも、英語やフランス語など鈍りはあるものの日常会話をする程度であれば支障がない程度の知識はある。左足首のアンクレットは男に拾われ部屋に閉じ込められていた際の足枷の名残。
ロルテスト:
( 窓を雨粒が叩く音で意識が浮上する。独房かと見紛う程に物の少ない部屋は紛れもなく自室のそれで、中途半端に眠ってしまっていたのかそれとも低気圧のせいか鈍い頭痛に顔を顰めながら卓上に置いてある水差しから直接水分補給を。目前の机の上にある報告書は眠りに落ちる前の己が片付けていてくれたのかびっしりと文字が並び、あとは封筒に入れて首領たるあの男に提出に行くだけの状態なのだが何分気が乗らない。提出期日までは時間があるし、もし期日間際に忙しくなったとしても誰かしらに届けさせれば良い話だ、とばかりに結論付ければ扉近くの?笥の上へと提出書類一式を置き一度しっかりと眠ろうかとベッドへ向かおうかと。そんな折、目に止まったのは扉の隙間から差し込まれたのであろう宛名の類は無い黒薔薇の封蝋が印象的な一つの手紙。根城内に誰かが侵入してくる事も無ければ、こんな事をする構成員にも心当たりが無い。本来であれば首領か首領補佐にでも報告をしに行く事が望ましいだろうこの状況。然し何故だか早く開封し無ければいけないような気がして──ぱきり、小気味の良い音と共に中の便箋を取り出せばそこに記してあるのは薄気味の悪い一文。何も後ろ暗い事の無い人間であれば質の悪い冗談か、何かの悪戯で片付けるような台詞でも裏社会に身を置く己からしてみればそれでは済ます事の出来ない文言。ぞわりと背筋が泡立つような感覚は、命の危機を感じたというよりも “ お気に入りの玩具 ” は盗られないように大事に大事に閉じ込めておけばいい、そんな考えを知っているが故の事。本能的にこれは見つかってはいけない、そう感じ取りビリビリと破いて屑籠の中へと。激しく鼓動する心臓には気がつかない振りをして、それから──いつの間に眠っていたのだろうか、先程まで感じていたはずの頭痛はすっかりといなくなり頭がスッキリとした感覚がある。ゆっくりとした動きで体を起こせば、見たことの無い調度品に囲まれた室内。少なくとも根城の中では見た事の無い内装に、自然と目を細め辺りを見渡すのは命の遣り取りが多く行われる世界に身を置いている性か。そんな中確かに聞こえてきた扉をノックする音に視線を勢いよく音の聞こえてきた方向へと向けて 「 ……誰 」 ピリ、と声色からも見て取れる警戒心は扉の外にいる人物からはどう感じるだろうか。その場から動く事はせず、じっと扉を見つめ )
****
こんばんは、物語を返す訳じゃないから下げで失礼するね。先に話は通してたから分かるとは思うけれど、普段は殺人鬼と舞台役者の二人がお世話になっているって言えばきちんと伝わるかな。この後でピアニストの子も来ると思うけど驚かないでやってあげて。
懸念点は先に伝えさせてもらっていた通りだから割愛させて貰うとして、指名と希望ルートに関しての話だけさせて貰おうかな。
指名はどちらでも構わないし、その二人の中で私の対応に大きな差が生まれる事も殆ど無いと思う。ルートに関してはどんな関係を築くが大きく関わってくるだろうから空けてるけど、私と深く関わってくれる誰かさんが諦め半分でこの屋敷にいるのだとしたら……多分その段階で 【 秘密の共犯者ルート 】 一択になるだろうなって事は先に伝えさせて貰っておくね。
後は……そうだ。基本的にそんなに長い間母国語以外を使うつもりは無いけれど、分かりやすいように母国語以外で発音しているときは『』こっちの鉤括弧を使わせてもらうつもり。描写外でも鉤括弧が出てくるのが暫く続くだろうけど、分かっててもらえると嬉しいな。
個別での返事は大変だろうし、今物語を紡いでいる殺人鬼宛にお返事出してもらうでも特になにも無ければ確認だけに留めてもらうでも好きにしてもらって大丈夫。
1041:
リリー・フリント [×]
2024-06-09 15:53:31
指名:レンブラント or カナニト
希望ルート:
名前:リリー・フリント
性別:女
年齢:16歳
職業:ピアニスト
性格:ふわふわとして優柔不断そうな外見からは反して存外しっかり者で自分の意見はしっかりと持っているタイプ。顔を合わせる事の少ない両親からは蝶よ花よと甘やかされながら育ち、我儘放題では無いものの王室育ちの令嬢さながら少々世間一般とはズレた感覚を持つ世間知らず。何かイレギュラーが起こった際には自己犠牲の精神が前面に出る事勿れ主義で、外的要因のストレスには弱く溜め込みがち。感情表現豊かで表情がくるくると変わるものの、喜怒哀楽のうち怒の感情のみが大きく欠落しており滅多な事では機嫌が悪くなるだなんて事は無いだろう。自分自身でも気付いていないが、執着心並びに独占欲が強く心の隙間にするりと入り込んでくるものに対して無条件に信じ、依存してしまう節がある。
容姿:淡い栗色の髪は緩く巻いたような癖のついた腰の辺りまでの長さのロングヘアで、前髪はセンターパート。サンタマリアアクアマリンのような透き通った水色の虹彩は少し垂れ目がちな瞳で、持ち上がった口角と合わさり柔らかくゆったりとした印象を与える事だろう。シフォン素材の淡色ワンピースにウエストの辺りでブラウンのベルト、足元は3cm程度の高さのパンプス姿。身長は158cmで女性らしい凹凸がはっきりとした体躯。アクセサリーの類は左右のロブに1つずつのワンポイントピアスのみ。
備考:コントラバス奏者の父とフルート奏者の母の間に生まれた一人娘。有名オーケストラに属する両親は世界中を飛び回っている為に、別で暮らす時間のほうが長く幼少期からお世話になっているのは母方の兄であるピアノ講師の家。音楽の才能は両親から多分に引き継いでいたようで、音楽に興味を持ったのは3歳の頃。よく耳にしていた音がピアノ且つ師となる人物が身近にいた事が影響してか、瞬く間に上達し大きな舞台へと立ったのは10になる年の事。弱冠10歳のピアニストなんて持て囃される反面、クラシックの世界では親の七光だとコソコソされる事が多く満足に弾く機会が無い事がストレスだったが音楽のストレスは音楽で晴らしてしまえ、との考え方をしており名前も顔も出す事無くジャズバーで週に2回程の演奏を行い気を紛らわせている。趣味も特技も音楽、と答える程度には音楽の世界にどっぷりと浸かっており浮世離れした思考は携わった舞台演劇だったりバレエの演目だったりによるもの。
ロルテスト:
( 最後の一音を余韻たっぷりに弾ききれば一瞬の静寂の後に会場中に響き渡る割んばかりの拍手。椅子から立ち上がり優雅に一礼をした後に舞台袖へとゆったりとした足取りで捌ければブザーの音と共に段々と下がってくる幕。ヒソヒソとされている声が聞こえない訳では無いが、親の名があるのは事実。にっこり、何も聞こえていないような振りをして 「 お疲れ様です、お先に失礼致しますわ 」 なんて声を掛ければ罰の悪そうな顔をするのならば初めから言わなければ良いのに。小さく溜息を吐きつつ与えられた控室へと到着すれば初めに窮屈なコルセットを外し、次に綺麗に結い上げられていた髪を解くためにピンを外そうか。心に残るモヤモヤとした黒い影を見て見ぬふりをしても良いが、確か今日は伯父さんも教室があるからと不在だったはず。普段お世話になっているあの場所は開いていたかしら、ああその前に一度家に戻ってから……思考をあちらこちらに飛ばしながら着替えを済ませ結っていた後の付いた髪は高い位置で一つに纏めて帰宅の準備を整え、さあ帰ろうと振りむいたところで部屋の中央、机の上に置いてある封筒の存在に気が付いた。「 こんな物、入ってきたときにあったかしら…… 」 ぽつと口を突いて出た言葉は誰の耳に届く事なく宙に溶けて消えてしまう。おずおずと手に取ったのは、今日一日この部屋を使う人間は己だけだと知っているからの事。きっと頭を巡らせている時に誰かが入ってきて置いたんだわ、そうじゃ無ければおかしいもの。そんな風に結論付けてしまうのは己の短絡的な思考のせいか。お行儀の悪い行為だとは理解しつつも、この場にあるはずの無いペーパーナイフの類を探すよりも先に封筒の隙間へと細い指を差し込み開封すればパラパラと落ちる黒い封蝋。中に目を通し、誰かの悪戯かしら?そう首を傾げたところで意識が途絶えた。再び意識を覚醒させる材料となったのは扉をノックする軽やかな音。くあ、と小さな欠伸を漏らしつつ片手で霞む目を擦りながらベッドから降りて 「 ……伯父さん?ノックするだなんて珍しい 」 己の部屋を訪れる人間なんて同じ屋根の下に住んでいる血縁者くらいもの、と対して警戒心を抱きもしないのは未だ周囲を見回し自室との相違に気がついていないからこそ。「 どうかしたの?昨日も変わりなかったわよ 」 ドアノブを回して扉を開き、廊下に立つ見慣れたはずの姿を視界に入れようと視線を持ち上げ )
****
こんばんは、ご機嫌麗しゅう……だなんて堅苦しい挨拶からごめんなさい。先に来ているお姉さんがいるから、私の方からは簡単に失礼させてもらうわね。
先ず指名に関してのお話なんだけれど、悪魔の兄弟のうちどちらに先に会ったとしても翻弄される事は変わりがないだろうしお好きな方でお迎えに来てくださって構わないわ。
それと、ルートに関する事なのだけれど、空欄なのは初めのうちは全ルート視野に入れたまま交流を深めたいってお願いなのと……お恥ずかしながらこの歳まで “ 恋愛 “ というものに触れた事が無くって…。恋愛ルートに入るのなら少し自分の気持ちに気がつくまでに時間がかかってしまうかも知れないという事だけ先に理解しておいてくださるかしら。
あとは……そうね、明らかな依存先だったピアノに満足に触れられない状態が長く続くとしたらきっと私の依存先は簡単に変わってしまうと思うわ。それを許してくれる人たちと深い仲になれたら嬉しい、だなんて我儘かしら。
あまり多く話すぎるとご迷惑だろうし、お伝えしておきたい事はお伝え出来たから私はこの辺りで失礼するわね。ふふ、本当は私が出てお話をしたいのだけれど、私もお姉さんも、お兄さんのお話もってなったら大変な事ぐらい重々分かっているつもりだし、迷惑になる事は避けたいもの。先に来ているお姉さんと一緒で何かあれば今お話をしているの最中のお兄さんにでもお伝えくださればお答えさせてもらうわ!
1042:
マリーシュカ / ユギン [×]
2024-06-09 16:11:23
>レオ(>>1038)
お返事ありがとう、認識が合っていて良かったわ。
ふふ、お気遣いありがとう。確かに強く拒まれるとしょんぼりしてしまうかもしれないけれど…ユギンは暴力的な怪物とはまた違う意味で話の通じにくい住人だから、そのくらいが丁度いいのかもしれないわ。ただその場合、あまりあなたのお部屋での滞在時間は長くないかもしれないけれど…大丈夫よ、きっと次の日にはケロリとしている筈だから。そういう怪物なのよ。…ふふ。
それじゃあ、ユギンを呼んでこようかしら。何もなければ私へはお返事ご不要よ、また伝えたいことや相談があればいつでも声を掛けて頂戴ね。レオ、またあなたが何かを掴める夜になりますように。
***
ユギン:
(無音で満たされた廊下空間に、優雅な鼻唄と一組の裸足の足音が響く。歩みを進める度に揺れるのは黒いトーガと高く結われた白銀の長髪、そして人ならざるを証明する二つの尾、まるで神話の登場人物が物語から抜け出したかのような神秘性を纏いながら使い魔の蝶数匹と戯れるようにして屋敷を闊歩するのは迷える仔羊を導くための巡礼そのもの。見境なしに行われるそれは今宵貴方の部屋をターゲットとして定め、扉の前に立てば優しげなノックを三度「 やあ、僕の可愛い仔羊ちゃん。怯えてはいないかい、迷ってはいないかい?どうか君の顔を少しでも僕に見せておくれ 」やや大仰な話口調は演説や舞台上での演技にも似て。しかし不思議と胡散臭さを感じさせないのは上っ面だけの言葉を吐くような怪物ではないためか、その証拠に喉から奏でられるのは扉の向こうのまだ見ぬ獲物がこの屋敷の全てを恐れて泣いているかもしれないと心底案じる声色で)
1043:
レナード [×]
2024-06-09 16:14:50
>リーパー(>>1039)
…達観してるみたいな答えだね。物分かりの良い振りして、いつか与えられるかもしれないそれを全然諦めてないくせに
(人喰いの怪物が闊歩する屋敷にてその怪物に繋がりを求めるのだから、やはり人間界では埋める事の出来なかった大いなる空白を胸に抱え、更にそれを埋める事を諦めていないのだろうと察しは付いて。貴方の斜に構えたような態度は生来のものかと思っていたけれど、きっとそれも自分だけではどうにもできない空白に蝕まれる過程で纏うようになった一種の鎧にも近いのだろうと今夜の出来事で怪物の中での評価は幾分か改まり。それが本質かどうかなんて定かではないけれど、そう解釈してしまえば貴方の生意気さもただ癇に障るだけではないように思える気がして、普段獲物に接する際よりも饒舌になり「 俺達も色々と気苦労が多いんだよ。たかが食糧の暇潰しに付き合う羽目にもなるし 」下から外観を見上げてもその全容が測れないほど広大な黒薔薇屋敷と、庭園で向かい合う二人を嘲笑うほど巨大な満月の下では、如何に人知を超えた怪物と言えども凌駕出来ないものがあると思い知らされるようでうんざりと背凭れに体重を預け。皮肉を付け足しておきながらも、今夜貴方に時間を割くと決めたのは自分の決断だと弁えているため声に嫌味ったらしさはなくむしろ清々しいような響きを持ち「 ……感謝してる奴の態度には見えないね 」背面に重心を移したため頭の重さに従って首も仰け反るような形になりながら、見下ろすような目つきでジトリと一瞥をくれればハッと唾棄するようにそう告げては目を閉じて首の力を抜き「 折角の屋外なのに、そこに座ったままでいいの?芝生でも走り回りゃいいのに 」敷地に縛られているとはいえ広大な屋敷中を自由に移動できる怪物と、命を守るためには自室に籠る必要がある獲物。外出の価値は比べるまでもないだろう、貴方に後悔がないようにと慮る気持ちはまるで飼犬を庭へ連れ出したかのような不躾な物言いに隠して)
1044:
マリーシュカ [×]
2024-06-09 16:34:24
>蘭玲、リリー、(リーパー)(>>1040-1041)
ようこそ、黒薔薇のお屋敷へ。……あなたたちが来てくれるのを心待ちにしていたわ。
お言葉に甘えてお返事は纏めさせていただくわね、いつもお気遣いありがとう。
ふたりの指名に関する意見と当面のルート方針、どちらも丁寧にありがとう。挙げてくれたどちらの怪物で最初のお迎えに上がるか、今からとっても迷ってしまうわ。だってふたりともとっても可愛いんだもの、いつか私のこともお部屋に迎え入れてね…ふふ。
ひとつ確認なのだけれど、こちらで完成版のプロフィールという事で良かったかしら?不躾な質問でごめんなさい、蘭玲の方の性格欄が途中で途切れてしまっているように見えたから…私の勘違いだったら忘れて頂戴ね。
今まで通り、演者の切り替えタイミングはお任せするわ。メニューにお名前が載るのも、本登録――つまりお屋敷で二度目の夜を迎える事が確定した時というのも同じ。
あなたたちとお話できる夜を心から楽しみにしているわね。…うふふ、いつもたくさんの楽しみをありがとう。これからもお屋敷での暮らしをあなたたちに楽しんでいただけますように。
1045:
レオ [×]
2024-06-09 17:48:59
>マリーシュカ/ユギン(>1042)
(一つ目の彼女と話してから数夜。今は丁度湯浴みも済んで、開けた窓から吹き抜ける風を緩やかに享受しながら、ドラゴンからの“お守り”を掌に眺めていた。自然に任せた髪が乾いた頃合い、響いてきたのは柔らかいノック音。……聞いた事の無い声。一瞬身構えるように動きは止まったが、その音色は此方を慮っているようで、強張りは直ぐ様消え去っていく。なれば、どうかと頼むそれに答えない由は無く、「ああ、今そちらに行く。少し待っていてくれ。」怯えや警戒も無くそうはっきりと声の主に言葉を返しつつ、“お守り”は胸元のポケットへ。それから解いていた髪を、湯上がりの暑さから旋毛の高さへ結い直し、簡単に身を整えてドアに向かう。隔てを払った先――まず視界に入るのは黒い布地に白銀の髪、それから、人にはある筈も無いが、見た覚えのある横長の瞳孔。「山羊、の…」ぽつ、と零れた興味と驚きの入り交じる声、同時に些か呆けた瞠り目を下げれば揺れる尾も認められた。「……あ、っと。すまない。君の目や尾が私がよく見た生き物に似ていたもので、つい目を取られてしまった。」しかし関心に思考が惹かれたのも数秒、不躾な目線を投げた事を詫びながら、今度は意識的に面を合わせる。「私はレオ。山で狩りをしていた者だ。」真っ直ぐ彼の瞳を見上げてはきはき朗々、まずは初対面の彼へ久方ぶりの自己紹介を。「君の名も、聞かせてもらえるだろうか?」堕天使の彼女や人狼の彼女、最近ならば一つ目の彼女、そしてドラゴンの彼。それなりに怪物との接触経験が積まれたからだろう、然したる緊張も見せない晴れやかな歓迎の色を表情に乗せ、山羊に似た彼からの名乗りを待った。)
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