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1027:
レオ [×]
2024-06-07 20:10:16
>ミリアム(>1023)
(――あの時、彼を見上げながら口にした寂寥は、単純に祭りの終わりを惜しんだのだと片付けていた。しかし違う状況下、日常における出来事でも“それ”が出てくるのであれば、話が変わってくる。本格的に深みに嵌まってしまいそうな所に、また彼女からの声が届いて視界を開く。「……ああ。」いやに落ち着きが無いように見える彼女を見据えて、置かれる間に心を構えてじっと問いに聞き入る。「…伴侶、」先程よりも熱を増したその言葉達に多少気圧されるように僅かに瞠る目を瞬かせ、しかしその質問の意図が掴み難くて困惑の一音を落とす。「……番が出来る事は、喜ばしい事であると思うが、」つがい、と己の口に馴染む形に言い換えて、思ったままゆっくりと思考を辿り始める。まずは命の巡りの一環でもある番の成立を喜ぶ言葉を綴りはするが、それは狩人の字引からただ引いたもので、声にはまだ迷う色がある。「ラザロに……」問題はもっと踏み込んだ先、己自身の心を揺らす彼にそれが現れたら、その事を寿けるのか。考え込む脳裏に浮かべるは、彼女の言うように“特別”を隣に連れ立つドラゴンの姿。――胸に煙る靄がより濃く膨れ、それが眉間の皺へ正直に映される。「……彼が選んだのなら、私が拒む事は無い、だろうが…」ぽつりぽつり、話し出す言葉はドラゴンに対して肯定的であるのに、その音は絞るような掠れが僅かに含まれ、勢いもすっかり萎れて、「迷わず祝えるか、と言われると……難しいな。」顎に手を当て擦り、視線を下方に泳がせながら、「……特別だと言うのなら、恐らく彼はそちらに大きく時間を割くだろう。そうなれば、私と話す機会は今よりずっと少なくなる筈だ。」続けていく思考の道筋は淡々と、しかし話すほど翳った色味の方が強まっていく。「……そうさせる相手を迷わず祝って受け入れる自信は、正直に言って無い。もう暫く時間が経てば或いは、というのはあるかも知れないが……今はまだ、彼との時間が惜しい。」辿り着いた感情は、恋情の粘つく嫉妬というよりは、親に構われたい子供、もしくは慕う主人を取られた仔犬のような――“まだ”幼気に主張する、ヤキモチの新芽。「……うむ、こんな所だな。」最後まで綴り終わって、心持ちすっきりと納得した清涼さで話を括った後。「……それで。質問の意味が私には今一つ読めなかったのだが、これは一体どういったものだ?」己の相談が、よもや恋愛譚を彼女に想起させたとは思い至らず。幾らかの晴れやかさを取り戻した面持ちで、此方から彼女へと尋ね返した。)
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