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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1577


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自分のトピックを作る
1006: リーパー [×]
2024-06-01 17:18:01





>レナード / レンブラント ( >1004


俳優野郎からの返事は甘えて割愛させて貰ったが、久々のレンブラントと会えンだしッてコトでちょッとお邪魔すんな。嗚呼、ハイネが送り届けた時は強がって笑ってみせてた筈だッてのだけ伝えとく。まァ、次出てくる時には鍍金も剥がれ落ちて捨てられた仔犬みてェにボロボロになってるだろうから優しくしてやッてくれ。アイツに対するハイネの様子から見るに問題はねェだろうけどな。

ああそうだ。またレンブラントとも会いてェんだが丁度いい対価が中々見つからねェんだよなァ……まァ、また気が向いたら出向いてくれよッて伝えてコッチの返事はご自由に。


****


( アメジストのような美しい紫の瞳を持つヴァンパイアとのお茶会から幾日経っただろうか。あれ以来文章を綴る為に机へと向き合う時間が増え、ソファで眠りに落ちる日が増えた。けれども物語を書く機会など無かった己にとって容易い作業では無く、積み上げるとしたら初日に来て以降会う事の無い彼に渡すよりも書き損じ丸められた紙の方が高く積み上がる事だろう。彼に渡すよう纏められた紙に綴られているのは “ とある貴族が殺人鬼に成り果てるまで ” を綴った一部──つまり自身の人生を物語調に仕立て上げたもの。実際に経験するには忌々しいものだが、物語の題材として選ぶのならば好む人種もいるだろうと。タイミング良く近くを通りかかった蝙蝠の使い魔に 「 レナードんトコまで届けて欲しい 」 そう託したのは 『 会いたい 』 そう簡素な言葉だけの招待状と、物語──そう称するには多少不格好な紙の最初の頁。普段よりも幾らか不格好に文字が並ぶ招待状は手首の痛む利き手では無く、普段文字を書く事のない左手でペンを握った故の事。あんな簡素な要件も何も分からないもので彼がこの部屋を訪れるか否かの判断なんて付かないが、今の己にそれ以上の文字を綴る事など出来るはずもなく苦肉の策で添えた頁がどう作用するかも分からない。一先ず彼が来るまで仮眠でも取ろうとソファの肘置きに頭を置き、夜闇の世界に生きていた己にとって眩しい程に明るい灯りから目を守るように片方の腕を閉じた瞼の上に乗せ耳だけは扉の方へと注意を向けつつ )





1007: ミリアム [×]
2024-06-02 11:58:44



>レオ(>>1005)


……んー?どしたー?
(やはりあの祭の夜は少なからず怪物も獲物も気を浮かれさせていたのだろうか。改めて屋敷の室内で相対する貴方は浴衣の時よりずっと精悍な雰囲気に思える、それにどこか軍隊めいたような礼節を弁えた態度とハキハキ伝わる活力に満ちた言葉の数々。ラザロが目を掛ける理由の一端を垣間見た気がして口角を上げた矢先、勢いも切れ味も失っていく声を追いかけるように上体を屈めては様子に伺うように自らの耳に手を当てる仕草をして見せて。ふんふんと最後まで口を挟まず、此方の了承を求められれば背筋を伸ばして空いた手でOKサインを作り「 もちのろーん。景品渡してハイサヨナラっつーのは寂しいなーって思ってたしさ、あーしにとっても渡りに船?みたいな、 」ニカニカと笑顔を示す口には人の骨肉を容赦なく砕き引き裂く立派な牙が並ぶも、拒食の道を選んだ今となってはお役御免。だからこそか、恐れを抱かせてしまうかもしれない刃を不自然に隠すこともせず、同じようにあけすけに心情を吐露して「 つーわけでとりあえずコレ。説明は書いといたけど、なんか分かんなかったらいつでも聞いてー 」差し出したバスケットには参加賞のお菓子と絵葉書サイズの分厚く上等な紙が一枚。お菓子は人間用と怪物用それぞれ数種類が詰められていて、後者の方には“レオは食べちゃダメ!”とまるっこい文字の注意書きが付箋として貼られており。紙の方はまさしくチケットそのもので、説明は祭の際に黒板に描かれていた内容と全く同じ。「 んじゃ、お邪魔してもい? 」にこにこ、わくわく、そんな形容があてはまるような雰囲気を醸すのは素の自分自身だが、貴方の抱えることとなった一人では答えを出せない問題について遠慮なく話してもらえるようにと慮った側面もあり。華奢な手を後ろ手に組みながら、ひょいっと貴方越しに部屋の中を眺めよう)




1008: レンブラント / レナード [×]
2024-06-02 12:20:37



>リーパー(>>1006)


捨てられた仔犬て、…ええなあハイネは。俺が間ん入ってドロドロに甘やかしたいわあ、ほんでハイネを悔しがらせたんねん。ああでも、俳優くんの方は見知らん俺に甘えるようなタマちゃうわな、しゃあなし指咥えて見守ったるかあ。

あらァ、麗しいヴァンパイア二人に相手してもろたのにまた俺にも会いたいん?ホンマ浮気性やね、君。…なあんて冗談やで、冗談。そう思てくれてんの嬉しいわ、ほなまた気ィ向いたらお邪魔するわなあ。とりあえず今夜の所はレナードとよろしゅう過ごしや、またなんかあったら言うてなあ。


***


レナード:
――はあ?まだ手に入ってないって?
(いかにも不機嫌そうに苛立ちを含んだ声は、彼に仕えるコウモリの使い魔へ宛てられたもの。この屋敷に貯蔵された本で興味のある分野は大半を読み漁ってしまっており、新たに調達を命じていた下僕に進捗を伺えば期待を裏切られて機嫌を損ねた、という経緯で。舌打ちと共に背を向ける事でもう下がれと態度にて示し、後ろ姿でもピリついた雰囲気が伝わるような主へまた別の使い魔がおずおずと二種類の紙を差し出して。「 …何? 」横目で睨むように一瞥しながら奪い取るようにそれを受け取り、歪な文字の招待状にやや荒々しく溜息を。しかしもう一枚に目を留めれば、じっと目を通してから下僕にそれらを押し付け「 少し出掛ける 」端的に告げれば向かう先は一つ。既に入った事のある部屋、ノックはせず音もなく霧となって侵入してはソファにて休んでいる貴方の数m前へと姿を顕現し「 お前、字が汚いんだか綺麗なんだか分かんないね 」神経質そうに腕を組みながら通常通り眉間にしわを寄せた様相で見下ろし「 ――獲物風情が俺に会いたいって? 」どういうつもりだ、と詰問するような強い視線を向けながら反応を待って)




1009: リーパー [×]
2024-06-02 13:09:45





>レナード / レンブラント ( >1008


平常通りン時ならまだしも、あの状態ン時に見知らぬ相手が入ってッたら警戒心MAXになるだろうなァ、アイツは。また通常通りの鎧みてェな分厚い仮面被ってる時にでも相手してやッてくれよ。多分俺より揶揄いがいはあるからよ。

未だ誰に喰われてやるか決めてねェモンでな、どうせなら色んなヤツと会ってる方がいいだろ。ッてコトでまた会えんの楽しみにしてンなァ。
嗚呼、コッチは返信不要だかんな。

****


……仕方ねェだろ、右手が使いモンになんねェんだよ
( ノック音や扉の開閉音がする事なく、直ぐ近くで聞こえてきた聞き覚えのある声に腕の下から片目で見上げるようにして姿の確認を。プラプラと利き手を軽く振ればそれだけで長時間ペンを握っていた弊害か、ずきりと痛む手首に軽く眉根を顰めて。「 そう言いながら来てンじゃねェか、捕食者サマ 」 嫌なら来ないという選択肢もあったはず。招待状に添えた一頁は彼の興味を惹くに値したのか否かの判断は付かないものの、部屋へと呼び出すことに成功した事への素直な喜びから詰問するような視線をものともせず機嫌良く口角を持ち上げ。勢いを付けるようにして上体を起こし、ソファの上に胡座を描くようにして座り直し 「 ん 」 小さい声と共に彼へと差し出したのは机の上に積み上げられた文章が綴られた製本したならば六十頁程になるであろう紙の束 「 マリーシュカに、レナードへの対価何がいいか聞いてアイデアを貰った 」 先手を打って先日の彼女の名前を出すのは彼の趣味など知らない己がどういう経緯で今日に至ったのかを簡潔に説明をしたつもり。己が願望をどう伝えようかと思案するように一度言葉を区切った後 「 …部屋、出てェんだけどどっか連れてッてくんねェ? 」 回りくどく言えば一蹴されるだろうそう判断し、ふいと視線を僅かに逸らしたのは自身のお願い事をする事に対する耐性の無さ故。横目で様子を伺いつつ返答を待とうか )





1010: レオ [×]
2024-06-02 21:16:44



>ミリアム(>1007


そうか、感謝する。
(特別緊張をしていた訳では無い筈だが、是の答えを貰えた事に、ふっと小さな息を抜いて胸を撫で下ろす。笑う彼女に礼を返す傍ら、その整然と並ぶ見事な牙に、ラザロのようだ、と己が悩む種でもある彼を想起して、自ら知れず表情が和らいで。「ああ、解った。有り難う。」その後で差し出されたバスケットを受け取り、その内をよくよく覗き込んで中身を確かめる。葉書のようなチケット、それに複数種の菓子類。その一方へご丁寧に貼られた付箋の、己の字にも似た丸い形で綴られた喚起までを確と目に捉えた後、顔を上げたタイミング丁度に彼女からも声が掛かる。「勿論だ。…話が長引く可能性もある。君が楽になるよう、好きに座ってくれて構わない。」まずは快諾の一言。それから彼女の物言いや纏う空気に釣られてだろうか、相談を持ち掛けた時よりも幾らか固さの取れた穏やかさで着席も促しつつ、身体は真正面から一歩側面に退き、行動でも彼女を部屋へと招き入れる。――入室を見届け、ドアを閉めた後。バスケットは一先ずベッドサイドに、己自身は背凭れ付きの小椅子に。背はぴしりと伸ばした姿勢で彼女と向き合う形に座り、「……さて。」態勢を整えた数秒後、一つ深呼吸をして徐に口を開く。「私は前置きも、遠回しな話し方もあまり得意ではない。だから、要点だけを話す。」会話において、湾曲な道筋を辿る事は苦手中の苦手。それ故、彼女にも先にそう伝えてから、「相談したい事柄は二つ。どちらも私自身の感情…思考に関わるものだ。私だけでは度し難いこれらが、君からどう見えるのか聞かせてほしい。」相談の概要と、彼女へ求める行動も朗々と真っ直ぐに提示して、咳払いを一つ。「では、まず……あの祭りの日の話になるが。私は、“この者には絶対に喰われたくない”という相手に遭遇した。そしてその者に、“ラザロになら良いのか”と訊かれて……私は咄嗟に答える事が出来なかった。」始めに持ち掛けるのは、あの不完全な怪物の問い掛け。彼是と脱線する事も無く、簡単に掻い摘まんで置いた事情の上に、「……此処に居る私は獲物という立場であって、いつどの相手に喰われたとしても、それは自然の流れだ、おかしくはない。おかしくはない、筈なのだが…」悩む言葉は多少弱々しく、困惑している色は流れる視線や垂れる眉尻にも正直に現れる。「……今の私はどうやら、自分を喰う相手を自分で選びたい、らしい。そんな考え、獲物としてあってはならないのではないか?」獲物側からの拒絶や受容の選択、自らが信じる摂理に逆らう意思表示の思想。固めた地が割れていくようなそれを尋ねる声は震えこそしなかったが、肯定を求めて不安がる色が含まれ、何処か頼りなさを感じさせた。)




1011: レナード [×]
2024-06-03 19:02:49



>リーパー(>>1009)


…お前、味は悪くないから。
(ある種煽るような生意気な言葉には分かりやすく表情を険しくさせて、初夜の味見を想起するような端的な訪問理由を落とし。物語に興を惹かれたか否かについては現時点で言及せず、差し出された紙の束を仏頂面のまま視線のみで見下ろして。次いで貴方の口から馴染みの名が出れば合点がいったように短く吐息してから、随分痛めていそうな手首へと目線を移して「 外出の対価の為にそんなになるまで書き続けたの? 」怪訝半分呆れ半分、そんな調子で淡く首を傾げれば獲物の行動原理はよく分からないとばかりに一度顔を逸らしてまた短く嘆息。しかしそんなにも部屋の外に出たいのならば、と端っから邪険にするような真似はせず貴方の顔を見て「 で、どこに連れて行って欲しいって? 」まさかこの俺に全てのエスコートを丸投げしようとでも?と言いたげな雰囲気は、肯定を返すならば到底この支払いでは不足しているとみなまで言葉にせずとも伝わるようなピリつきを放ちながらも今のところ断固拒否という色は見せず、きっと行き先が定まれば山と積まれた紙に目を通し始めてその内容が自身の時間に足るものかを吟味する算段だろう)




1012: ミリアム [×]
2024-06-03 19:05:30



>レオ(>>1010)


やたっ。お邪魔しまーす、
(一応はプライベートな空間として屋敷より設けられた個室、そこへの侵入を快諾されればやはり人好きのする怪物としては喜びに尽きるものがあり淡く燥ぐように細い両腕でなんとも迫力に欠ける緩いガッツポーズを。それからひょこっと会釈をしながら空けてもらったスペースを通って部屋の中へ。新入りと言うには長生きしている貴方の香りが充満した空気をスンと吸い込めば「 あん時も思ったけどさあ、やっぱレオっちいー匂いだよねえ 」ちゃっかりと戯けた呼び名をお披露目しては大半の獲物が好むであろう健康体を潰れた視覚の代わりに嗅覚で楽しみ、促された通りソファーへと腰を下ろして。目が見えていなくともそれ以外の感覚は人知を超えているのだろう、難なく貴方に向き合う体勢を取りつつ「 レオっちの考えてるコトとか気持ちについてのハナシってことね、おけおけ 」頭が良い方ではない自身にとって、端的な話し方はすこぶる相性が良いらしい。しっかりと傾聴の態度を示すために上体は前のめりに、その体重を支えるように華奢な膝へと両手を置いて支柱の役割を担わせては以降口を挟むことなく静聴して。そうして困ったように眉をハの字に曲げ、しかし牙の並ぶ口許は微笑の形を取りながら顔の前でブンブン手を振って「 いやいやいや!レオっちは人間ですから!トーゼンの権利っしょ? 」言語を持たない畜生とはそもそも前提が違うのではないか、と。無学ゆえ言いたいことを明確に言語化するには能わず、しかし運良く備わっていた怪物でありながらも人間に寄り添える想像力をフルに働かせて「 あーしがレオっちの立場だったとしても同じこと考えると思うよ。わざと痛くしてきそーとか、ヤなことばっか言ってくるとか、イジワルなやつに喰われたくないっしょ。どーせ結末が一緒ならさ、優しいやつとかがよくね?フツーに 」身振り手振りを交えつつ、飾り気ない自分自身の言葉を怪物の立場ながら縷々と語って「 ちなみにさ、レオっちが絶対食べられたくねーってなった相手、誰? 」興味が過ぎるあまり話を脱線させてしまうのはお喋り好きの性ゆえか。そこに悪意はなく、ただ純粋な好奇心をニマニマと毒気ない口許の緩みに乗せて)




1013: リーパー [×]
2024-06-03 20:46:16





>レナード( >1011


へぇ…
( 不機嫌さを隠しもしない彼とは反対に、にんまりと口角を持ち上げたまま双眸を細めるのはあの夜、彼女の “ 少なからずリーパーを気に入っている部分がある ” そう解釈して構わないであろう言葉を肯定するかのような反応が返ってきた故のこと。「 ん?嗚呼、書き始めたら存外楽しくてな 」 文才や空想の才能は別として、一つの物事に時間を忘れ没頭する才能には恵まれていたらしい。見せられるものだけを寄せ集めた結果だ、なんて事は胸の内に留め 「 それに、血が対価だッつってもどうせ乗らねェだろ 」 一度 “ 味見 ” をされている身、きっと対価としての価値は下がっているだろうという判断。軽く首を傾げつつ呆れた様相の彼を見上げて。そもそもこの御願い事自体が一種の賭けであり、行きたい場所など考えている訳もなく。任せる、そう口を開こうとするも雰囲気から一蹴の後部屋を去りそうな気配を察すれば小さな舌打ちを一つ。思考を巡らせる為の暫しの沈黙の後、ふと月明かりが照らす窓の外へと視線を向けて「 ……外 」 ぽつ、と溢したそれは静かな室内で無ければ空に飲まれそうなほど小さく。空気の入れ替え、その目的のためだけに何度か窓を開けた事はあれど夜風に当たるなんて事を長らくした記憶が無い。「 庭でもどこでも良いから屋敷の外に出てェ 」 半ば最終的な行き先を彼に委ねてしまった感は否めないが少なからず選択肢は絞ったはず。おずおずと伺うように見上げる視線は普段の生意気さは鳴りを顰めているはずで )





1014: レオ [×]
2024-06-04 01:07:54



>ミリアム(>1012


……む、そうか?
(喜ばしげに部屋に入った彼女を微笑ましく眺めていれば、聞き慣れない己の呼び名と匂いの言及、その双方に返答を戸惑い音を詰めた後。後者にのみ少々怪訝がる反応として自らの腕を鼻の前に持ってはきたものの、怪物が感じる己の匂いなど意識したとて解りようも無く。――いざ向き合った悩みに返ってきた彼女の答えは、ぽんと弾けるような否定。「……しかし、」尚の事萎れた声で何か言いたげに、反論の端を零しかけたが、その前に重なる彼女からの言葉にそれは解けて掻き消える。「それは……そうかもしれないな。」――己は獲物であっても知性持つ人間で。決まった運命ならば、より納得出来る結末を選んで良い。他でもない捕食者たる彼女からの寄り添いが、蟠っていた塊を一つすとんと剥がし落として、「…うむ、有り難う。」ふっと口許を弛める吐息の後にそう告げる礼には、表情に違わない安堵が彩られていた。それから、向こうから返された問いへ、「ああ、確か…暗い色の髪をした……そう、ギレルモ、と呼ばれていたか。」少々ばかり記憶を手繰る歯切れの悪さを置いてから、あの時ドラゴンが口にしたその名を己の唇でなぞる。「…彼はどうも、ラザロの反応を見たいが為だけに、私を喰うつもりであったらしい。」そのまま次いで、あの怪物が発した、己には本気か冗談かも見当のつかない意思を繰り返せば、沸々と湧き返す怒りに眉が寄る。「……只の遊びの延長で喰われて良い命など、ある筈が無い。」ぐっと膝の上の拳を両とも握り締められ、嫌悪に震える声は重く鋭く。「己の身体を形作り、明日へと繋げ生かしてくれるものに、そんな礼を欠くような真似は決してすべきではない。…それが、私であっても、他の何かであっても。」師の教え、己の倫理。半分ほどは無意識に呟く独り言のようで、しかし彼女と自身の間では一言一句聞き間違いようも無いほど凛と響く狩人の矜持。その余韻が消え去る頃に、「……すまない。これは君に向けるものではないな。」緩めた拳で皺の寄る額と目元を覆い深く息を吐き出せば、ぴりぴりと張り詰めた空気や言葉に詫び言を。「それで、あのギレルモという男がどのような者か、君は知っているのか?」隠した顔を開いた後にはまた朗らかに、此方からも手繰り寄せた名の主について、何の気も無しに子細を問うた。)




1015: レナード [×]
2024-06-04 17:32:32



>リーパー(>>1013)


(表情を観察しながら己の発言のどこに気を良くする要素があったのかと怪訝そうに眉間の溝を深くして。身体にダメージを負ってまでも対価を用意する事を楽しいと思える感覚もいまいち理解は出来ず、不意に虚空にて指を弾くような動作をすれば、距離は離れたまま貴方の利き手首に不可視の力にやや強く弾かれたような衝撃が奔るだろう。対象を獲物と見ているのは馴染と同じ、だが彼女のように愛玩する趣味のない自身は悪意なくただ傲慢に痛みを与え「 どうせ痛い思いをするなら血を捧げても同じだろうに 」組んでいた腕を解いてマントコートの下に仕舞い、強者であることをひけらかすように白い顎を逸らしながらニヒルに微笑み見下して「 お願いします、どうか俺の血をレナード様に捧げさせてください、って。そんな風に頼めるなら考えてあげるよ 」まだ貴方のことは何も深く知らないけれど、プライドを擲って他者に媚びるなんて死んでもご免だ、というタイプの性格だろうと現時点では判断しているため無理難題を吹っ掛けたつもりで端から期待などしておらず。行き先のリクエストを待つ間、短気な性分ゆえ苛立ちを隠しもせず溜息を吐き「 何? 」小さな声で落とされた内容には強い口調で聞き返し「 …庭ね 」すんなりと受け入れるような回答を落としたのはこちらの機嫌を伺うような視線の影響だろうか。スタスタと惑いなく歩を進めては対面する形でソファーに腰を一度落ち着け紙の束を手に取り黙々と目を通し始めて)


***


交流中にご免なァ。次のお返事ン時、君が認めてくれた物語が大体どんな起承転結なんかロル中で内容に触れてもらえると有り難いねんけどどないやろ。
勿論一気に最後まで読ます気がないんやったらそういう風に動いてもろても構へんからね。




1016: ミリアム [×]
2024-06-04 17:38:15



>レオ(>>1014)


そーそー。それにさぁ、ラザロの兄貴だって満更でもないんじゃね?知らんケド。にゃは
(腑に落ちかけているであろう心情を後押しするようにうんうんと頷いて。今度は怪物の立場から、他の住人に食べられるのは嫌、でもどうせ食べられてしまうならと選んでもらえた住人はきっと少なからず嬉しいのではと想像し、だがそれはあくまで単眼の怪物自身の価値観であるため無責任な結びの句を保険として添えれば軽薄に笑って。「 あーギレルモね。そりゃヤだわ 」ガールズトークさながらの小気味良いテンポであっさりと共感を返す。同じ怪物でも、否、同じ怪物だからこそ彼に思う所のある住人は少なくないのだろう。あの祭の夜にあったことを教えてもらっては「 そそ、そーゆーヤツなんだよねえ~ 」言葉の終わりを間延びさせ呆れるような溜息で締めくくり、そうして命に関する矜持や哲学と呼べるそれにぽかんと聞き入って「 …レオっちってそんな風に怒るんだあ 」話の内容より先に口を突いた感想は貴方にあまり怒りの感情を表すイメージがなかったゆえ。厳しい口調、険しい表情、そこのみが似通う住人がふと脳に去来し「 ちょっとギンハに似てんね 」未だ貴方が遭遇したことのない、けれどそう遠くない未来に縁を繋ぐことになるかも知れない怪物の名を出すもすぐに話題は不完全な怪物へと戻り「 自分が一番可愛い、誰でもいいからいっぱい食べたい、底なしの食欲に溺れてずーっと藻掻いてる…みたいな?…まあ、ちょっと特殊なヤツだから可哀想っちゃ可哀想かもだけど 」屋敷の地下に幽閉されている住人であるため自身も深い交流があるわけではない、ただ抱く感想を指折り伝えて。最後には同情するように雰囲気をしょんぼりと暗くさせ、しかしハッと今夜の主旨に意識を引っ張り戻せば顔を上げて「 んで、二つ目は? 」幾何学模様の目玉を向け、再度傾聴の姿勢に入ろう)




1017: リーパー [×]
2024-06-04 20:15:36





>レナード( >1015


ッてェ…!
( ばちん、と弾かれたような痛みは平素であれば然程気にも留めず、舌打ちと共に睨み付ける程度で済ますことの出来るものだが少しの振動でさえ筋繊維が悲鳴を上げる程の痛みを感じている中ではやや大袈裟に感じる程の声が口から漏れ。確かに彼が言うことは理に叶っているも、見下すような視線と共に紡ぎ出されたものへは心底嫌そうな表情を浮かべ「 嫌だね 」 プライドなんてあったところで惨めな思いをする羽目になるものなんてとうの昔に捨て去った。けれどもそれとこれとは別の話、とばかりに眉根を顰めるも詳しい出自を知らない彼の目にはそれはどう映るだろうか。ハッ、と鼻にかけたような笑い声を漏らし 「 …それとも、レナード “ サマ ” は食事でつられるッてか? 」 態とらしく嫌味ったらしい言葉選びで、敬称を強調するかの如く紡ぎ出すも直ぐに小さく溜息を吐き 「 なんてな。マリーシュカからそれはねェッて聞いてッからこそのコレなんだッつーの 」 実際問題、血液を対価に考えた事があったなんて言外に示唆するように。何だかんだと断られるかと思っていたリクエストが少なくとも第一段階はすんなりと通ったことに数回瞬きを繰り返し。紙の束──とある名家の家系に産まれた少年が物心ついてから順風満帆な生活を送り青年期、家の名が落ち両親が資金繰りに奔走する中一人親戚の家を転々とするようになるまでを記したものを手にソファへと沈む様子を目にすれば 「 ~ッおま!今、ココで読むのかよ 」 幾ら物語調へと転換しているとはいえ、殆ど己の人生の一部がそのまま書き連ねられているもの。羞恥心からか勢い良く立ち上がっては彼の持つ紙の束へと手を伸ばして )


****


わりィ、触れたつもりで全然触れて無かったな。読んでるトコ邪魔しようとはしてるが書いたトコまでの軽い内容にも触れてるし、読み続けるでも一時中断するでも好きなようにしてもらッて構わねェ。詳しい内容についてはレナードとの夜が終わるまでに独白みてェな描写回しになるだろうが宝箱の方に投げに行くつもりにしてッから、大筋だけで勘弁してくれや。あと、描写中に収めきれなかったが、そもそもが今回だけでこの対価を終わらせるつもりがねェし中途半端なところで文章が途切れてるって情報だけは付け加えとくな。

それと、ちょっとばかし相談してェ事と聞きてェ事があって宝箱の方に邪魔させてもらッてる。急ぎじゃねェし手ェ空いてる時にでも覗いてやッてくれ。

追加で何か情報必要なら言ってくれりゃ伝えるが、特にねェなら返信不要だ。





1018: レオ [×]
2024-06-04 20:35:44



>ミリアム(>1016


(更に背を叩き伸ばす彼女の言葉は頬をより柔く綻ばせる。それから名を出して返ってきたのは共感、続く出来事にも溜め息を零すその姿に、彼のあの態度は平常なのだと此方も表情へ苦みを持たせた後。無関係の彼女に露にした怒りの治めに息を吐いた口許も擦っていれば、また初めて聞く名が耳を擽る。「……ギンハ。」舌に馴染みの無い発音を用いるそれに少しの興味が滲んだか、ふむ、と己に落とし込む小さな声と共にもう一度だけ名を繰り返して。――ギレルモという怪物の事を聞くほど、顔には形容し難い渋さが浮いて、それは喉の奥から洩れる唸りにも解り易く現れる。「……自分が一番、誰でもいい…」しかしその怪物を先程以上に指弾しきれなかったのは、彼女の項垂れる仕草の為。此方も思わず黙り込んでしまった後に、切り替えの言葉にはっと伏せた目を戻して、「あ、ああ。そう、二つ目はだな…」促しに押されて一音目は少々ぎこちなく、だが直ぐ様それは滑らかと紡がれだす。「…実は君と別れた後、一度ラザロに喰われかけたのだが、」さらりと流したのは、それこそ結末を迎える寸前の状況。けれども決まりきった覚悟か、それともそこを気にする余裕は無いのか、その点に特別立って感情的にはならず。「……その時、“まだ足りない”、などという言葉が口を衝いた。」次いだ話にこそ、些か困惑の弱りが顔を覗かせる。「……まだ、彼と話したい、と。せめて彼が何を好いて、どのような事を得意としているのか……どんな些細な事でも構わないから、もっと彼を知ったその後が良い、と……」その時の記憶を思い出す端から、しどろもどろと。言葉を重ねていくほどその色は深まって。「…………此方の方が深刻だな。祭りの次の夜から、頭から“これ”が離れなくて困っている。このままだと、喰われる事自体を拒みかねない。」最初彼女を出迎えた時の明朗さは陰り、目が彼方此方もたもた泳いだ後、片手で再び額を押さえ込む。「どうにかしたいとは思うが……そもそも、“これ”が何か見当もつかないものだから、私一人では手の打ちようが無い。」初めての想い、願い。延々と巡って膨れるそれは思考を絡め縛るくせ、一切と全容が掴めない。――頭を抱えた指の隙間。改めて彼女を窺う視線は、遭難者が目印を求める懸命さにも似たものが湛えられて。「……君から見て、何か解る事があるだろうか?」何か、一つの手蔓を見付けられないかと、声にも視線と同じ音色を乗せて吐露した感情について尋ねてみた。)




1019: レナード [×]
2024-06-04 22:36:39



>リーパー(>>1017)


(予想以上のリアクションに一瞬双眸をぱちくりとさせ、その刹那ばかりは深い深い眉間の皺も伸ばされて。対価たる物語をここまでしたためるのにどれ程の時間を費やしたのかが何となく伝わった気がするも「 …人間は脆いね 」憎まれ口を叩くことしか出来ないのは不遜さ由来の不器用が原因。徒に獲物を小突いただけのつもりが思わぬ痛みをもたらしてしまったことに罪悪感未満の後ろめたさを感じるも、嫌味な言葉には癇に障ったように「 品のない挑発、 」とぽつり呟くも馴染みの名が出れば顰めっ面のまま口許だけは捻くれた微笑みを浮かべて「 リーシュがお前にお強請りは向いてないって判断したからじゃないの? 」略された愛称は特別なものでもなんでもなく、あくまで言い返すスタンスを保ち。普段なら獲物の言う事なんて所詮戯言とろくに反応もせず受け流すのだが今夜の些か多弁な自分には気付かぬまま、伸びてきた手を躱すように手にした紙束をひょいと取り上げて「 読んで欲しくて差し出したんだろ? 」訝しむような表情は行動と様子の不可解さに抗議するような色を滲ませて。読書が趣味なのは馴染みの言う通りで、ひとたび閲読モードに入ればしっかりと集中し文字へ没入する質ゆえ水を差された事に苛立つように「 内容がつまんなかったら対価にもならない。だったらここで読む以外ないでしょ 」不機嫌さを必要以上にぶつけることなく淡々と告げて直ぐに読書に戻ったのは愛書家の性か。きっとまだ続きがあるであろう部分で打ち切られた文章、続きが気になるのかただ最後まで読了しなければ気が済まないのかはともかく、はぁっとこれ見よがしな溜息の後「 こっからもっと面白くなるんだよね? 」やや強い口調での問い掛けはもはや誘導尋問にも近く、肯定以外の回答は端から求めていないと示していて)



1020: ミリアム [×]
2024-06-04 22:38:40



>レオ(>>1018)


――っえぇ?!
(カタン!と弾かれるように立ち上がったのはあっさりと告げられた内容が予想の外にあるものだったから。水風船の屋台であんなに仲睦まじそうに遊んでいたのに、その後一体何があったのか、と。少なからずラザロの横暴だけれど無情ではない一面を知る己としては、いくら相手が獲物とはいえ特別な時間を過ごした直後に無粋に食欲に負けるようなドラゴンではないと理解している。が、話しぶりからここが相談の要点ではないことを察すれば“むー…”と腑に落ちないように唸りながらゆっくりと腰を落ち着けて話を聴く態度へ戻り。聴けば聴くほどこちらの頭蓋もはてなマークで埋め尽くされていくような感覚に何度も何度も左右に首を傾げながら最後まで聞き届け「 えー…っと、 」なんとか脳内に浮かんだ回答を整理する時間を稼ぎながら天を仰ぎ「 少なくとも、獲物が怪物に抱く感情ではない…よね?――ゃ、あーしがそう思ってるだけだから違うかもなんだけど、 」口に出しておきながら自分の意見が怪物寄りなのかもしれないと気付いて歯切れ悪くもにょもにょと濁す。食べられるならラザロがいい、でももっとラザロを知りたい。まるで獲物側が捕食者を吟味し選定しているようだな、なんて印象を受けながらふと湧いた疑問を投げる直前に顔の向きを貴方へと戻して「 じゃあさ、ラザロの兄貴がレオっちを絶対食べない代わりにレオっちと二度と会わない、て言ったらどー思う? 」それは即ち、最も自分の心臓に近い部分を握っている怪物の抱く食欲から解放されることを意味する。ミリアムの想像する“普通の”獲物ならばきっとそれで安堵する筈だ、と。しかしそんな単純な話でないことは今までの文脈から何となく想像はついていて、答えを聞くのが怖いような楽しみなような複雑な心境をぐっと力の入った唇に込めて)




1021: レオ [×]
2024-06-05 00:28:36



>ミリアム(>1020


……私自身も、自分を捕食する相手に対して抱くものではないだろう、と思っている。
(驚愕の声と音の後、此方と同じ困惑を引き連れながら求められた同意に、殆どそっくりに言葉をなぞって肯定を返す。……そう、己を喰らうものというだけなら他にもいる。獣も範疇なら、元居た山の熊や狼だって視野に収まる。しかしそちらにここまで強烈な感情を抱いていないのが、その肯定に対する何よりの裏付け。自身が決めた縄張りを一歩越えてしまったような違和に眉間へ皺が寄って、流石のもどかしさに唸る声は大きさを増し――不意にぴたりと止む。投げられた問いに、感情が大きく波打ったからだ。「私を、喰わない…会わない…」ゆらゆらと波紋を広げていく言葉をじっくり噛んで飲み込む最中、胸の辺りがじくり痛むような、ひゅうと冷えるような感覚を覚えて。知れず服越しにそこを掌で擦りながら、思考に潜った後。「……それは、」長く思える一分の間を置いて、口が開く。「………困る?」まず始めに落ちたのは戸惑いか困窮。だが、それはしっくりとこなかったらしい、疑問符がその後を追った。「いや………悲しい、か?」続いては哀情、憂い。それも馴染まず今度は首を捻る。どちらにしろ、出た答えは二つとも前向きではなく、その時点で既に“普通”とはかけ離れているのだが、「――――寂しい?」一番最後に零れた寂寥。それこそが、今の己にぴったり当て嵌まって、「……は。あ、え?さ、寂しい?」目を瞠り、動揺のあまりに珍しく吃りを落とし、もう一度その感情を転がす口を一度塞いで。――数分後。「……すまない、取り乱した。」何とか揺らぎを落ち着けて、彼女に詫びる。「どうやら、私は。ラザロに喰われないのも、会えないのも、寂しい…ようだ。」まだはっきりとした自信は持てない、些か曖昧さが残る物言いながらも、出た結論は真っ直ぐ伝えて。「……どうなっているんだ、本当に。」未経験の感情、余計に膨れた気もする願い。どう考えても異常なその想い迷路に狼狽える心を、声の微かな震えに混ぜ込んで。独り言なのか彼女への問いなのかも解らない二言を互いの間に溢しては、また一層と頭を抱えた。)




1022: リーパー [×]
2024-06-05 07:48:16





>レナード ( >1019


( 対面してから一度も伸びた事のない眉間の皺が消え去った事は視界に捉えてはいれど、先程感じた手首の痛みを摩る事に専念していればそれに触れるよりも先に不機嫌そうな表情が再度彼の顔へと戻ってくる。「 わりィな、コレが俺なモンで 」 小さく落とされた呟きに意地の悪い笑みを浮かべて見せ 「 確かにお強請りが向いてる方ではねェわ 」 けらりと軽やかな笑い声は正当な評価に向けてのもの。リーシュ、聞き慣れない愛称は彼の口ぶりからきっと先日対面した彼女の事だろうと推測を。伸ばした手を躱わし取り上げられた紙の束にそれ以上読むのを止めようとする素振りを見せる事はなく 「 ……それはそうなんだけどよ 」 口の中でもごもごと紡ぎ出すに留まるのは彼の言い分が正しいと理解しているから。再度ソファへと腰を下ろし紙を捲る音を耳にしながら所在無さげにそわそわとする事暫く、耳に届く彼の言葉に即答出来ないのは己が人生を面白いと感じた事が少ないから。すい、と視線を逸らし 「 ……努力はする 」 自信満々に頷き、肯定してこの場を乗り切る事も考えたが後の事を考えればきっとこれが最善 「 けど、これ以上読みたくねェッつーなら新しく書くから、レナードの好みの本教えろよ 」 折角マリーシュカが考え出してくれた対価、この一度でそれを無に帰してしまう事は避けたいのが本音。視線を逸らしたまま、望んでいる返答を得られなかっただろう彼の様子をちらと横目で見やり )





1023: ミリアム [×]
2024-06-06 21:24:30



>レオ(>>1021)


――――ぇ、まってまってまって、
(あんぐり、まさにそう形容するに相応しいほどぽかんと口を開けたまま固まったのは自分の心の中にしかない正解を右往左往しながら探し回るその姿に覚えがあったから。あれはいつだったろうか、屋敷の呪いに囚われて日が浅い頃に無聊を託つ余り手を出した小説。誰だったか、親切な住人が全文に点字を施してくれたその内容はハッピーエンドの恋愛譚、その登場人物の一人も貴方のように胸に湧く感情の正体を掴むのにそれはそれは苦労する描写があった――ならばその行く末は?そこまで思い至って、そわそわと半腰になったり座ったりしながら華奢な両手で口元を抑え「 んじゃさ、もいっこ質問ね? 」その寂しさの根はいずこに。それを探る一助となり得る質問が脳内を埋め尽くし、けれど自分にも貴方にも覚悟の間を空けるように一呼吸置いて「 想像して。明日の夜、ラザロの兄貴がレオっちの部屋に来んの。けど一人じゃなくて、めっちゃキレーでかっこいいドラゴン連れてんのね。で、照れてるみたいな顔で『こいつは俺の伴侶で特別な存在だ。だからお前にも紹介したくて連れてきた』ってゆーのね。ううん、もしかしたら兄貴の隣にいんのはドラゴンじゃなくてレオっちじゃない別の人間かも。それさ、1ミリの迷いも戸惑いもなく秒で祝福できる? 」お喋り好きとはいえ普段こんなに一息に熱弁することなど稀有なため、話し終えれば若干息を乱して肩を淡く上下させながら文字通り手に汗握りながらじっと回答を待って)



1024: レナード [×]
2024-06-06 21:26:16



>リーパー(>>1022)


……言ったね?
(視線を逸らしても逃さないとばかりに言質を追及する、その眼光は鋭くけれど淡く上がった口角からは純白の牙がちらりと覗いて。自信なさげに善処の約束に留まったそれを対価として認めたのは少なからず誰かの半生をなぞってゆくであろうこの物語を興に思ったからか「 俺の好み?決まってる。面白い本だよ 」なんの参考にもならない主観的且つ抽象的な回答を、そんな事も分からないの?とでも言いたげな当然の表情で言い切る当たりその傲岸不遜は最早清々しい程。手にしていた書物をパサリとテーブルに落とせばすくっと立ち上がり「 行くよ。準備は出来てるんだろ? 」相変わらず言葉足らずなそれは今夜自身の時間を貴方と共に過ごすことを決めた証。刹那、一瞬にしてヴァンパイアの姿が霧散し消滅したかと思えば次の瞬きでは貴方の眼前へと現れて。自分と違って体温を持つ利き腕をぐいと引っ張ろうと掴んだところでピタリ動きを止め「 ――…。 」数秒何かを考え込むような沈黙を置いて、一度腕を掴んだ手を放せば貴方が痛めている手首へとそれを翳すとたちまち暖色の淡い光が手のひらに発生し患部を照らして。ものの数秒で炎症反応は完治するだろう、翳した手を引っ込めては「 ……これはおまけ 」何となく律儀に治癒にも対価を払おうとされる気がして、先回りしたつもりでそれを御そう。今度は腕を掴むことなく、踵を返して向かった先は扉――ではなく大きな窓。手を動かすことなく魔力でそれを全開にすればふわりと呼び込まれた夜風が銀髪を揺らし「 来なよ。それとも高い所は怖い? 」半身を向ければ片手を差し出す、挑発するような微笑も付け足して)



1025: 執事長 [×]
2024-06-07 10:03:48



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