TOP >
オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1014:
レオ [×]
2024-06-04 01:07:54
>ミリアム(>1012)
……む、そうか?
(喜ばしげに部屋に入った彼女を微笑ましく眺めていれば、聞き慣れない己の呼び名と匂いの言及、その双方に返答を戸惑い音を詰めた後。後者にのみ少々怪訝がる反応として自らの腕を鼻の前に持ってはきたものの、怪物が感じる己の匂いなど意識したとて解りようも無く。――いざ向き合った悩みに返ってきた彼女の答えは、ぽんと弾けるような否定。「……しかし、」尚の事萎れた声で何か言いたげに、反論の端を零しかけたが、その前に重なる彼女からの言葉にそれは解けて掻き消える。「それは……そうかもしれないな。」――己は獲物であっても知性持つ人間で。決まった運命ならば、より納得出来る結末を選んで良い。他でもない捕食者たる彼女からの寄り添いが、蟠っていた塊を一つすとんと剥がし落として、「…うむ、有り難う。」ふっと口許を弛める吐息の後にそう告げる礼には、表情に違わない安堵が彩られていた。それから、向こうから返された問いへ、「ああ、確か…暗い色の髪をした……そう、ギレルモ、と呼ばれていたか。」少々ばかり記憶を手繰る歯切れの悪さを置いてから、あの時ドラゴンが口にしたその名を己の唇でなぞる。「…彼はどうも、ラザロの反応を見たいが為だけに、私を喰うつもりであったらしい。」そのまま次いで、あの怪物が発した、己には本気か冗談かも見当のつかない意思を繰り返せば、沸々と湧き返す怒りに眉が寄る。「……只の遊びの延長で喰われて良い命など、ある筈が無い。」ぐっと膝の上の拳を両とも握り締められ、嫌悪に震える声は重く鋭く。「己の身体を形作り、明日へと繋げ生かしてくれるものに、そんな礼を欠くような真似は決してすべきではない。…それが、私であっても、他の何かであっても。」師の教え、己の倫理。半分ほどは無意識に呟く独り言のようで、しかし彼女と自身の間では一言一句聞き間違いようも無いほど凛と響く狩人の矜持。その余韻が消え去る頃に、「……すまない。これは君に向けるものではないな。」緩めた拳で皺の寄る額と目元を覆い深く息を吐き出せば、ぴりぴりと張り詰めた空気や言葉に詫び言を。「それで、あのギレルモという男がどのような者か、君は知っているのか?」隠した顔を開いた後にはまた朗らかに、此方からも手繰り寄せた名の主について、何の気も無しに子細を問うた。)
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle