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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
926:
ニール・グレイ [×]
2024-05-18 20:46:57
>ジョネル/クォーヴ(>924)
うん、宜しくジョネル。…そう?そんなに褒めて喜んでもらえるなら、お行儀悪い格好を見せるのも悪くないかな、なんて。まあ、ちょっと照れくさいけどねぇ。
うんうん、こっちも了解。…ふふ、羨ましい?大丈夫、きっと貴方にも直ぐに会いに行くよ。オレちゃん、貴方とだって仲良くしたいからねぇ。記憶は……貴方がお腹を壊さないって思えるものなら、あげてもいいかもねぇ。それじゃあ、良い子で待ってるから。…貴方ともいつの日か、唯一の夜を。
***
(暗がりの部屋、ベッドの中央。食事や睡眠など生命らしい営みよりも、ケダモノの肚を誤魔化すばかりに手一杯になる中、牙が己が肌を離れたのは、外からのノック音の為。シーツには包まったままその音と声に意識を向けて、しかしまだじっと止まって動きは見せず。それは彼が室内に入ったと思わしき後も変わらない。――漸く反応を示したのは、僅かな重みが身体に乗った瞬間。微かに蠢く波を起こした後に、「――…クォー、ヴ?」ざらつく声が彼の名を零して。投げられる優しい言葉に、シーツの繭を解いて身を起こす。ふら、と一瞬不安定に揺れた頭を声のする方へ。…光など映さない瞳の下に、微睡むだけでは足りないと隈が住み始めて、頬や目の縁は散々溢れ流れた雫の後にベタついて。しかしそれでも、表情だけは、「……ふふ。」鋳型にでも流し込んだように、“いつも”の微笑みが作られて。「クォーヴも、来てくれたの?」喉の掠れは笑う一音に調整されて、滑らかで穏やかな言葉を彼へと届ける。「そう。オレちゃん、ずっと寂しくって…怖くって。」腕も手も、指先に至るまで己が牙の痕跡塗れ、髪だって整える事を忘れていて。それでも普段通り、のんびりとした“ヒトらしく”振る舞う所作だけ縫い込まれた、何処かちぐはぐとした言動で、「……ねぇクォーヴ。ちょっとだけ、一緒にお外に出ない?」首を傾げ、ねだる言葉を掛ける。「オレちゃん風に当たりたいんだけど、独りじゃ歩くのも難しくてねぇ。」どうかな、と答えを窺う隙間、片手はゆらふら、先程の身体に添えられた彼の重みを探して揺らめいていた。)
927:
ミゲル [×]
2024-05-18 22:03:44
>グレン(>>925)
え…そうなの…?
(この世の終わりかのような雰囲気で俯いていたものの、身長差の分だけ上方から注がれた注釈には少しだけ肩の力が抜け、ちろりとやや上目に貴方の顔を盗み見て。目深に被ったキャスケットのせいでそちらから目の全貌は覗えないかもしれないが、こちらからはまるでアイドルかのようなポーズとウインクがばっちりと視界に入り、同性から見ても文句なしに整っているかんばせに驚いたように、または照れてしまったかのようにまたサッと視線を下げて「 ハイネが怒らないなら… 」それでいいか、と思考がまとまりかけた所で臆病な本能が待ったをかけて。眼前に立つのは人間、信用ならない仇の種族。扉の向こう、室内にちらちらと目を遣って特に危険なものは見当たらないが、もう一声の安心材料を求めて「 どうして、僕を招待したの? 」それが使い魔と自身のミスコミュニケーションとも知らず、最も解せない点を猜疑心たっぷりの声音で問うて。先ほどは戯けた様子を見せていたのに今度は否応なしに断る事に罪悪感を感じさせる悲しげな表情――言うなれば器用すぎる表情や雰囲気の切り替えに対する違和感は現時点では自分の中で形を成さず「 そんな顔しないでよ… 」つられるように、へにゃりと情けない表情は生来の困り眉との相乗効果を生んで。ここで断ったら僕が悪者みたいだ、なんて胸中で思いながら「 僕…こわいんだ。ヒトが 」本能的に感じている恐怖、捕食者と被食者が逆転したような歪なそれを素直に伝えて様子を見ることにして)
928:
クォーヴ [×]
2024-05-18 22:17:30
>ニール(>>926)
ああ…ニール、
(平素よりも掠れたような声に違和感を覚えた次、孵化した蝶のようにシーツを剥いだ貴方の顔を見てそれははっきりとした実像となり、悲痛を訴える声音で一度名を呼べば両手を頬に伸ばして親指の腹で目の下あたりを優しく撫で「 たくさん泣いたんだね 」現場を見たわけではないがこれだけ状況証拠が残っていれば探偵でなくとも察しはつく。貴方をそうさせた犯人――隣人でもある怪物の顔が脳裏に去来してはその残像を消し去るようにゆるゆるとかぶりを振って「 うん…うん、 」乱れたままの髪を手櫛で整えながらゆったりとした調子で落ち着いた相槌を打ち、外出の打診には一文字気味に横倒されていた口元をふわりと持ち上げて「 もちろん。あの夜の約束、忘れていないよ 」歯型まみれの片腕、亡霊の如く彷徨うそれをそっと自らの冷たい手のひらで捕まえて「 風に当たりたいだけなら、これはどう? 」きっと少しの間ろくな栄養補給をしていないのだろう。そんな状態の貴方を歩かせるのはどうにも忍びなく、そっと立ち上がっては丁寧な動作でお姫様抱っこの形に抱き上げて「 途中で歩きたくなったらいつでも降ろすからね 」きっと交わらないであろう白黒反転した目線を腕の中の貴方へと落とし、少しだけ持ち上げては月光のような髪へとキスを落として)
929:
グレン [×]
2024-05-18 23:16:19
>ミゲル ( >927 )
どうしてって……一人が寂しかったから?
( 流されそうになっていた彼を引き留めたのは何かなんて分かるはずも無いまま、僅かに首を傾げ。彼と招待状を届けた使い魔との間のやり取りの事などつゆ知らず。言葉として発したそれが彼の疑問への回答になっているかなどは分からないも、紛れもない本心である事は確か。崩れた彼の表情は己が浮かべていた物よりも一層困った様子なのは、元から眉尻の下がった眉が問題か。なんの前触れも無く吐露された恐怖心を理解するのには数秒の時間を要し「 そっか…… 」 それでいて、どう続けるべきか悩んだ末に小さく息と共に吐き出し。この場で聞きわけ良く彼を帰すだなんて選択肢はあるはずも無く、頭の中にあるのはどうやって彼を室内に招き入れようかどうか。するりと心の内に入るのであれば愚直な程真っ直ぐに、普段より少しばかり大袈裟なリアクションを用いれば良い、だなんて頭が回ってしまうのは顔色を伺い演じる癖がついているからか。けれどもきっと彼の心に巣食う人間に対する不信感を増させてしまう結果に繋がるだろう、なんて事が分からない程の頭では無い。片手で後頭部を掻きながらその場にしゃがみ込み 「 どうやったら俺に害するつもりが無いことが伝わるだろ…。手でも縛る? 」 大真面目に巡らせる思考は小さな声ではあるものの口から漏れ出ていて。きっとハイネからの贈り物の中に腕を縛るくらいの長さのリボンか何かはあったはず。然し、初対面の客人の前でそんな姿を晒すのも、なんて考えては 「 ……どうしたらキミに伝わるかな? 」 眉尻を下げた情けのない笑みを携え、しゃがみ込んだ体勢から顔を見上げ )
930:
ニール・グレイ [×]
2024-05-19 00:17:25
>クォーヴ(>928)
(頬に触れた冷たいもの、腫れぼったい目元にはそのひやりとした温度が心地好くて、それをゆったりと味わう瞬きを一つ。「…うん。怖くて……寂しくて、堪らなくて。」問いとも確認とも取れる一言に眉を垂らして、気弱な震え声で肯定する。それでも髪を整えられる毎に、優しい相槌を聞く毎に、表情は和らぎ弛んで、「そう、約束。良かった、覚えてたんだねぇ。」安堵に小さな吐息が洩れ、今頃ようやっと深い呼吸で肺を満たす。彼を探し、宙を惑う五指が求めたものに取らわれ、それをもっとと確かめるように緩やかに指先へ力を籠めたその矢先、「わ、っ…」ふわり、身体が浮く感覚があって。抱き抱えられたと理解したのは、彼の言葉の直ぐ後。「…ふふ、丁度良いかもねぇ。正直オレちゃん、立つのも自信無かったから。」己自身理解している、身の削れ具合を冗談めかして笑んだ次に、手探りで彼の肩に指を絡めて。受け止めた白髪への口付けで、たとえ視線が合わなかろうと彼を見上げる。「ありがとねぇ、クォーヴ。」溌剌さには欠けているものの、確かな嬉々をお礼に乗せて。「それじゃあ、お外行こう。お月さまを一緒に見れないのは残念だけど……香りとか感触、あとは音とかなら、きっと貴方と同じように感じられる、筈だからねぇ。」そのまま頭も彼の身に預け、風に当たる他、思い出の共有も目的へ足して紡いで、もう一度と彼へ外出をせがんだ。)
931:
ミゲル [×]
2024-05-19 14:30:49
>グレン(>>929)
じゃあ…今夜来たのが僕でなくても歓迎していたってこと?
(確かめたくないことを白日に晒すのは勇気ではなく自分を求められたいという幼稚な承認欲求のため。答えを聞くのが怖いのか語尾には傷つくことを恐れるような震えと自分を卑下するような自嘲の笑いが混じり合い、貴方から見えないよう俯いた顔には自棄になったようなやさぐれた薄ら笑いが張り付いて。「 そんなの僕にだって…、 」分からない。頭の位置が低くなったことで目が合ってしまいそうになれば反射的な動きでついと横に顔を逃がしながら、しかし害意を物理的に封じる案を自発的に出してもらった事に安易ながらも警戒心の殻には僅かずつ罅が入っていき。「 あのさ…君には、同族を…人を殺す勇気はある…? 」その問い掛けは自分の中で精一杯の譲歩のつもり。回答を得られたとてそれを100%信ずる勇気なんてないくせに、その言質に縋りたくなるほどには人間という存在そのものが恐ろしく「 それがないなら……お邪魔しよう、かな。っす、少しだけ…。 」しかし貴方の挙動言動を見ていれば、真剣に気を遣ってくれているように伝わってきてしまう。それを受け入れず頑なに拒むと本当に自分がただの分からず屋になってしまいそうで、けれど長居は無理だと先んじて伝えることで自分の逃げ道を確保しようと試みて)
932:
クォーヴ [×]
2024-05-19 14:34:59
>ニール(>>930)
少し軽すぎるよ、ニール。
(困ったように落とした感想は詰るような調子ではなく本当に体調を心配してのこと。使い魔からの給仕も拒んでいたのだろうか、そんな風に思いを馳せては外出を急くような貴方の言葉にふっと吐息のみでの笑いを返して「 そうだね、それじゃあ今夜のニールにぴったりの場所へ連れて行ってあげよう 」心当たりがあるのだろう、恩着せがましい感じはなく貴方を思いやるがゆえの頼もしさが滲むような爽やかな声でそう告げれば徐々に死神の足元に黒い靄が静かに渦巻いていき「 そこで君と僕だけの、内緒のお茶会をしようね 」そんなお誘いは、少しでも貴方に滋養を摂取してもらいたい為。先方の要求に応えて夜の散歩をエスコートするのだから、きっと此方からの願いも聞き届けてもらえるはず――そんな打算はおくびにも出さず、しめやかな靄は死神の腕に抱かれた貴方までをも呑み込んで刹那にして空間を跳躍し。ふと、さぁっと心地よい夜風が吹き抜けると共に運ばれてくるのは瑞々しい夜露に濡れた草花の香り。一瞬にして移動したそこはお屋敷の庭園の一角、見事な月光を遮るものはなく足元には柔らかな芝生が敷かれており、中央には手入れの行き届いた二人掛けのソファーとテーブルが置かれていて「 今は静かだけれど、もう少ししたら夜の調べが聴こえるよ 」ふふ、と笑ってはいまいち要領を得ないであろう暈した言い方を敢えて選んで貴方への未来のサプライズとしよう。一歩踏み出せば足音をかき消すほど柔らかい足場が衝撃を吸収し、出来る限り貴方に与える振動を殺してはソファーにそっと降ろした後に自身も隣へとふわりと腰掛け「 お砂糖たっぷりの温かい飲み物はいかが? 」今の貴方には少し重たいかもしれないが、砂糖が人間にとって滋養となることは承知済。とはいえ押し付けるような言い方ではなくあくまでも貴方に選択の権利を残しては横顔を見つめて)
933:
グレン [×]
2024-05-19 15:14:02
>ミゲル ( >931 )
んー……どうだろう
( 誰でも良いから、そんな風に使い魔に頼みはしたが果たして招待状を渡された相手がお腹を空かせていたら歓迎出来ていただろうか。たらればの話をしたところで明確な答えなんて出せるはずも無く、暫く頭を悩ませた後に相形を崩して 「 今の僕はキミだから歓迎してる、じゃダメかな? 」 震える語尾で言葉を繋ぐ彼を、どこか演じ偽っていない自分と似た物を求めているような彼をどうにか安心させたくて。俯きこちらへと視線を合わせないように彼がしてる以上、普段よりも柔らかな声色を心掛けて。尋ねられた事柄の真意なんて分かりはしないが、先の人間が怖いという発言からの推測は建てられる。気に入られるための回答と本心とが一致をしたからか、間髪入れずに紡ぎ出す答えは一人称の前で不自然な間を生み 「 無いね。例え…僕がどんな扱いを受けた相手だとしても殺す勇気なんて欠片も無い 」 それが舞台上で与えられた役柄であればまた別問題ではあるが、グレンという人間の中にそんな物を持ち合わせているわけも無く。勿論、殺したいとそう思う人間がいない訳ではない。もし彼が少しでもこちらを見ていたのならばすっと細めた双眸の奥深くに翳りが見え隠れした事に気付いただろうか。少しだけ、そう予防線を張られようとも室内に入ってくれる事実には変わりがない。ぱあ、と表情を輝かせれば立ち上がり彼が通れる分だけの幅を開けるために壁際の方へと寄り )
934:
ニール・グレイ [×]
2024-05-19 17:22:14
>クォーヴ(>932)
……ごめんねぇ。
(彼からの言葉が、揶揄でも非難でもない為だろうか、返事の迷いを泳ぐ瞳に表した後に、ただ一つ小さな謝意だけを落とす。それから返ってきたねだりへの了承に、「お外のお茶会?…ふふ。良いねぇ、楽しそう。」色の失せていた頬は仄かに紅を含んで、彼の穏やかさに釣られたように声も少しずつ弾み出す。そのまま彼へ身を任せていれば――感じたのは風の流れ。それから、豊かな潤いを内包し馥郁と漂う花々の香り。「……いい匂い。」くるり首を回して、見えぬ景色を想像しては目を和やかに細める。「夜の…調べ?何だろ、楽しみだなぁ。」彼の曖昧な話には一瞬だけ怪訝そうに唇を結び、しかし彼の物言いに悪い事ではないとまた嬉しそうに綻んでいく。空気の微かな揺れに彼の歩みを悟り、その肩に置く手へ僅かながら己が身を支える力を強めて大人しく、やがて下ろされれば素直に腕を離して背凭れへと沈む。触れるものの無くなった身は些かそわそわと、丸まりたげに膝や脚の辺りを緩慢に擦っていたものの、問いが届けばそれも止めて声の方向に顔を向け、「……うん。オレちゃん、甘いの好きだし、貰おうかな。」一つ、首肯を。続けて、「……今なら、多分大丈夫。飲める、と思うから。」普段よりも、少しばかり弱気に。自らに言い聞かせる音を含めて彼に伝えた、その後。ぽすん、と緩やかに傾けた身体の重みを極軽く隣の彼に添わせて、「ごめんね、クォーヴ。…触れてないと、何だか不安で。」ジョークを織り込む苦笑いの陰、組んだ十指は固く、手の甲に爪が立つ程強張っている。「……ちょっとだけでいいから、こうさせて。」合わずとも瞳は恐る恐ると睫毛の下へとその我欲の熱を隠し、今度は静謐に頼る台詞を作り込んで、細やかな彼との触れ合いを願った。)
935:
ミゲル [×]
2024-05-20 18:11:41
>グレン(>>933)
……いま、誤魔化したでしょ
(二つ返事で明確な解が返ってこなかったことに何となく求められていたのは自分という個ではないのだと察しが付き表情を暗くさせてゆくも、続けられた言葉には釈然としないもののきちんと貴方の目を見て、ジトリとした視線にて向き合うことができ。とっても大事な質問への答えは先ほどとは異なり信ずるに足る明快さで、合わせているつもりの視線の奥に自分と同じく暗いものが見え隠れすればそれは無形の不思議な親近感となって幽霊の警戒心を更に弱め「 人間がみんな君みたいだったらよかったのに 」その夢想は今となっては何の意味も持たないもの。それが分かっているからか、どこか唾棄するような笑い混じりの呟きとなって廊下に落ち。きっと自分のために空けてくれたであろうスペース、次に貴方の朗らかな顔を交互に見遣って「 そ、そんなに嬉しい…? 」困惑と照れ臭さが入り混じったように首を傾げながらもいそいそと室内へ足を踏み入れ「 お邪魔します… 」小さな挨拶と同時に片方の腕でもう片方をぐっと握り締める。明らかな緊張の見て取れる様子はまさに借りてきた猫、この先どうしてよいか分からず扉から数歩しか入っていない所で立ち止まり挙動不審に視線をあちこちへ向けて)
936:
クォーヴ [×]
2024-05-20 18:26:06
>ニール(>>934)
(内緒のお茶会には例え自身の使い魔であっても水を差されたくないのか、珍しく自らの魔法で準備を進めて。見えない指揮棒を小さく振るうような仕草でまずは少し温めに温度設定された甘ぁいカフェオレと、自分には揃いのマグに入った魔族専用の飲み物を用意して――そこで暖かなものが肩に触れて動きを止め「 ああ…勿論、 」その儚さすら感じる願いを聞き届けない理由は無く、二つ返事で穏やかに了承を返し「 ごめんね、気付かなくて。僕がついていながら心細い思いをさせてしまったね 」心から悔いる言葉ではあったが、声は努めて柔らかく。右側にいる貴方を自らにより密着させるように肩に手を回し、想像よりやや華奢なそこをさすりながら「 ごめんね、冷たくて。寒くない? 」怪物ゆえの体温の欠如を口惜しく思いながら問い掛け、空いている手で貴方の分のマグを掴み「 はい、どうぞ。火傷は可哀想だから、少し温めにしたよ。飲めるかな? 」貴方の手へとほんのり温かいマグをそっと触れさせて。自分で掴んで自分で口へ運べるだろうか、否、能力そのものにはなんの問題もないだろう。今夜の様子から見てきっと貴方はどうしようもなく飢えていて、それを少しでも埋めるために必要なのはきっと貴方を甘やかすこと。途中でそれに気が付いては、ふっと笑って「 それとも僕が手伝おうか? 」先ほどと同じく、あくまで最終的な選択権は貴方へ委ねて)
937:
ニール・グレイ [×]
2024-05-20 20:30:41
>クォーヴ(>936)
…謝らなくていいよ。クォーヴが、悪い訳じゃないから。
(願いが届いた了承に、肩を擦る掌に、強張りはほんの少し解けて吐息が零れる。続けてまた、至極静穏さを持った音でお詫びを摘んだ次、気遣う問いには、大丈夫、と微笑む唇で返して。ふと手に触れた何か……彼の言葉に予想を付けるなら、飲み物の満たされたマグの温かさに指先が微かに跳ねた後、「うん、ありがと。」そっとそれを両手で包んで顔の前へと。そのまますん、と湯気を纏う匂いに鼻を利かせて、「……カフェオレだ。」気付いた中身の正体に、声には喜色が滲み出す。次いで頬も綻びかけた所で――思わぬ申し出に、それまでの動きが全てぴたりと止まって。「……え、と、」表情の作り忘れでお面の如き“無色”に落ちる顔、平坦になる声。追い付かない言葉の代わりは小さな牙の音が一度担った後、「い……いい、の?」ぎぎ、ぎい、と普段とは真反対、錆びたブリキのような鈍さで首を傾げて。彼の方を見上げる盲の瞳には期待と、衝迫とした渇欲が渦を巻いて熱を帯びる――そんな、“作り物ではない”動揺と葛藤を剥き出しにした数秒を経て。「……あは。それじゃあ、頼んじゃおうかな。」ようやっと表情は“いつも”に戻り、託されていた選択に軽やかな是を。「ごめんねぇ、さっきオレちゃん変な顔してたでしょ。そういうのに慣れてなくて、ちょっとびっくりしちゃったんだ。」それから妙に空いてしまった反応の間を自らジョークに昇華し、更にもう一つ重ねて朗らかに、するする滑らかな弁明を紡いだ最後、「……でも、嬉しい。」告げる感情は確かに籠められて。「これで貴方の姿も見る事が出来てたら、もっと良かったけど…ふふ、そこは我慢だねぇ。」欲張る“飢え”を茶化す笑みに溶かし込みつつ、「そうだ、ねぇクォーヴ。見えない代わりに、貴方のお顔に触れても良い?」隠しきれず雄弁な瞳の奥の“ケダモノ”の騙しに、まるで子供の戯れ合いにも似た提案を編み出し、それを彼へと申し尋ねた。)
938:
グレン [×]
2024-05-20 20:33:15
>ミゲル ( >935 )
……みんな僕みたいだったら、きっと大変だよ
( 呟くように紡ぎ出された言葉は返答を期待していないものだっただろうか。己みたいに求めるものへの際限が無く、己みたいに本心を偽り隠している人間ばかりだったら──自嘲交じりの声で紡ぎ出した言葉のそんな真意はきっと彼には伝わらないであろう。「 もちろん 」 開いた扉は開けたままの方が彼は安心するだろうか、と悩んだ結果勝手に閉まったら閉まった時と開け広げたままにした最終的な判断は、屋敷の一員たる彼がこの部屋にいる事と万が一のお守りもあるという二つの慢心によるもの。きょろきょろと辺りを見渡すように視線を移動させるのが傍目に見てもわかる様子に思わず小さな笑い声が漏れ出て 「 ……ふ、ははは…。緊張しなくて大丈夫だよ。ほら、ここ座りなよ 」 すっと大きく一歩踏み出し未だ連れ去られてきた時と相違無い室内の中、彼に勧めるのはローテーブル付近の扉に近いスツール。客人に下座を勧めるなど以ての外ではあるも、きっと彼は上座よりも扉に近い方を好むだろうと。遠慮をする様子があれば先に椅子へと腰掛けてから再度座るよう促すだろうが、そうでなければ彼が腰を下ろしてから対面する位置に置いた椅子へと座するつもりで。「 改めまして、僕はグレン。キミの名前教えてもらっても良いかな?」 先程の自己紹介はあのダークエルフのお気に入りという点で吹き飛んだとも同意だろう。対面して以来、彼の名前を聞いた記憶が無い事に思い至ればゆるりと首を傾げ )
939:
クォーヴ [×]
2024-05-21 08:43:58
>ニール(>>937)
(流暢に回る舌、巧緻な笑みを形作る顔、普通の人間と遜色ないその様子こそが貴方にとって人の皮と呼ぶべき仮面なのだろうか。まだ貴方と一緒の夜を過ごせるのは二度目だけれど、初夜からは良い意味で想像の付かなかった“素顔”を垣間見たことにふっと表情を綻ばせては、自身と違って体温のある手からゆっくりマグを借りて中身を口に含みそのまま顎へ手を添えてこちらを見上げるように向かせては甘い液体を口移し。怪物の舌には人間が口にするものの味は何もかも感じられないけれど、なぜだかこの一口だけは甘いように思えたのは気の所為だろうか「 僕は……さっきのニールの方が好きかな? 」なぜ冗句に変えてしまうのだろう、埋められない空白を抱えたような、機械仕掛けの獣のような貴方の方が作られた振る舞いよりもずっと惹きつけられるのに。そう感じながらも声に乗せる言葉は柔らかく、すり、と顎をさすってから一度手を離して。目が見えていたら、その言葉にはふふと小さく笑って「 良い子だね。我慢すればするほど、きっと解き放たれた時のニールは魅力的になるよ 」それは励ましでもありながら、記憶を肥え太らせる死神の本音でもあり。隠れてしまったと思いきや瞳の奥底に棲み着く本性がちらつくと嬉しそうに微笑み「 ふふ、勿論。僕ばっかり君に触れるのは狡いもんね 」冷たい手を、今度は貴方の片手へと伸ばそうか。そうして淡く導く先は自身の頬、あと少しで触れるか触れまいかのところで導きを止め「 おいで、僕はここだよ 」鬼ごっこの逃げ子が鬼を呼ぶような、挑発よりも戯れの色合いが濃い声を発することで自らの頭の位置を教えて)
940:
ミゲル [×]
2024-05-21 08:59:45
>グレン(>>938)
……どうして?だって君は多分…優しいし、……イケメンじゃないか
(どう考えたって殺人鬼ばかりの世界よりも、一見穏やかで見目麗しい貴方のような人間で溢れる世の中の方が素敵に見える。閉じこもりがちな幽霊ゆえの狭い視野が窺えるような安直な言葉は、だからこそ飾り気のない本音として大変実直な響きを持ち。「 …僕と違って 」稀有なほど端正な顔立ちは最早妬ましさを通り越して諦めを抱かせるものなのだろう。どう足掻いても陰気な自分と無意識に比べてしまってはぼそりと暗い呟きを落として。招かれる経験など乏しいために落ち着きどころを探して彷徨っていた視線は貴方の助け舟によってスツールの一点へと収束し「 …ぁ、ありがとう 」意味を成さない一音で助走をつけて紡いだ謝意は短いながらも今の自分の精一杯で。おず、と腰掛けては背後の扉が開いたままと気付いて「 その…閉めないの?危ないよ…? 」それが自分を安心させるための措置であると気付けないのは今まで他者の思い遣りに触れてきた経験が乏しいため。止められなければ一度立ち上がって静かに扉を閉め、また腰を下ろして。改まっての自己紹介はどうしても気恥ずかしく、二度告げられた名前によろしくの一言も返せないまま「 ……ミゲル。気付いてるかもしれないけど、ゴーストだよ 」もじもじと目線を合わせること能わず、照れ臭そうに短く名を明かしては薄っすらと透けた足元に視線を落として。どうにも落ち着かないこの状況、何を話せばいいかも分からずただ沈黙を恐れるままに「 ハイネを…呼べばよかったんじゃ、 」ふと湧いた疑問を声に乗せて、その怪物の名前を出したことによってより強く知覚するのはこの部屋に色濃く残る彼の魔力の残滓「 どうしてそうしなかったの? 」ちろり、貴方の顔へと目を向けて)
941:
ニール・グレイ [×]
2024-05-21 20:31:50
>クォーヴ(>939)
(手の中から去る温もり、頬に触れる冷たさ。その手に従順に上向いて、口腔を満たしていくそれを喉へ通す。飲み干して、唇に残った雫さえ舐め取って、「……美味しい。」吐き出した短い吐息は、甘い給餌への恍と喜びが溶ける。…茶化し濁した“それ”が好ましい、など。発条宜しくきりきり曲げた首に、ぱたぱた瞬く睫毛が、その驚きを音吐朗々語って。「……そう?獲物らしい獲物の方が、怪物さんがもっと近付いてくれるかと思ってたけど、もしかして怪物さんによりけりかな。」その後に続いたのは気遣いではなく、しかし怪物への油断や侮りでもなく。ただ填め違えた歯車や測量の誤差を正すような、無機的な音声。しかしそれも励ましにするり解け、「うん。…オレちゃん、もうちょっと良い子、頑張るねぇ。」はにかむ口でそれを素直に受け止める。――触れる許しを得た片手は、彼に優しく引かれるままに伸びる。それが離れた戯れに、「何処かな、クォーヴ。クォーヴ…ここ?」此方も楽しげ、花弁の如く指を漂い舞わせて、「……捕まえた。」ひたり。温度の無い頬に添い、遊びのお決まりを放って微笑む。それから、もう一方の五指も反対側の頬へ。掌で輪郭を、指の腹で唇や目元の形をなぞり視た不意に、両手は彼の首元を通ってその肩に滑り落ち。そのままするすると腕を回していく仕草には、ただ甘えて抱き付いた無邪気さよりも――好餌に纏わり、絡め上げるような暗澹さが滲んで。「……クォーヴ。」触れて知った瞳を合わせ、盲の奥底、同じ衝動混じりの熱を籠めて彼の名を呼ぶ。口説にも似た一声の後、その首筋へと顔を近付け、「――、っ…」かっと開いた口が、寸での所で留まる。その後で、些か苦しげな、ぐるぐる唸る音を喉に、空振らせた牙の音を咥内に鳴らして。堪える沈黙から数秒、腕を解いてゆっくり戻した顔は、決まり悪く唇が結ばれて、「……ごめんねぇ。あんまり楽しくて、クォーヴの事うっかり齧りそうになっちゃった。」自らの指をもじもじと弄び、肩を縮こめ身を揺らす。そんな、親の叱りに怯える子供じみた所作を象りつつ、「わざとじゃないんだよ。…ね、怒らないで、クォーヴ。」ゆぅらり、“いつも通り”に首を傾げ、眉を下げた弱気に顔を染めて彼の機嫌を窺った。)
942:
クォーヴ [×]
2024-05-21 21:10:02
>ニール(>>941)
僕達は、幾星霜の時の中で沢山の人を見てきたからね。個性的な子の方に惹かれる住人の方が多いんじゃないかな
(それは暗に、人の世が何度も何度も移り変わるほどの古から怪物たちが黒薔薇屋敷へ縛り付けられている事を示すだろうか。いずれにせよ、有象無象の無個性な獲物にはすっかり食指が伸びなくなってしまった住人ばかりであることは自分を含めて確かな事。しかし、良い意味で人間らしい貴方の思考回路にはくすくすと笑って「 難しい事は考えずに、ありのままのニールを見せてほしいな 」またしても見せてくれた無機質じみた振る舞いに可愛いものを見た時のように思わずといった形で吐息の笑いを零して、いいこいいこと柔らかな白糸を慈しむように撫でよう。「 ああ、捕まっちゃった。ふふ…上手 」きちんと自らを探り当てた貴方の髪へご褒美のキスを。首に回される腕には、柔らかくて暖かいのにまるで物言わぬ冷たい鋼で出来た茨に雁字搦めにされるような感覚を覚えるも、そこに一切の恐怖も拒絶もなくされるがままに受け止めて「 …どうしたの、ニール 」何もかも受容し籠絡してしまうような甘い響きを持つ声で名を呼び返し。噛まれる、そう思っても微動だにしないのはそれすら甘受する気でいるからで、離れていってしまってはむしろ残念がるように微笑みを維持しながらも眉尻を下げて「 怒る…?ふふ、どうして? 」庇護欲を掻き立てるような一挙手一投足に、そのまま滅茶苦茶に壊してしまいたくなるような狂気が一瞬胸に去来するも、凶暴な怪物の側面は欠片とて表には出さず「 さっき言ったでしょう?ありのままを見せて、って 」もちろん、責めるような調子ではなくただただ人を甘やかし堕落させる罠のような、真っ黒に濁った蜂蜜のような色を持つ声で「 それとも、僕が噛んでしまおうか? 」貴方にそれが出来ないのならお手本を示すまで、と。せっかく脱げかけている人の皮、こうなればハイネより先に少しでもその片鱗をお目にかかろうではないか)
943:
グレン [×]
2024-05-21 21:21:07
>ミゲル ( >940 )
( 皮肉や世辞の類では無い純粋な言葉に僅かに瞠目させた後、礼を言おうにもきっと要らない付属品まで出てきそうな言葉は飲み込みゆるい笑みを浮かべるだけに留め。「 ?開けたままの方がキミは安心かなって 」 扉が開いてようが閉まってようが自身は然程気にする事では無い為、彼が扉を閉めるのならばそれを止める事なく見送り。漸く知れた彼の名にふっと表情を和らげて 「よろしくね、ミゲル 」 握手を求めるように手を差し出すも、ゴーストなら触れられないのではと思い至り 「あー……っと、ゴーストって事はやっぱり触れられない? 」 途中まで差し出しかけた手は彼の返答次第では伸びるだろうが、想定通りの返答だったとしても行き場を失ったまま暫くその場に残るはずで。どこかそわそわとした様子の彼からの問いかけにはほんの少し、どう返すべきかと悩む素振りを見せて 「 交流を持つ事に制限は設けられて無かったからね 」 言葉として紡ぎ出すのが本日二度目のそれは理由というには弱く感じるだろうか。他の住人達との交流を図りたい、それは本心ではあるものの、どこか己と似た空気を感じる彼には隠すだけ無駄だろうと「 ……それに、来ないって決めたハイネが来ると思う? 」 一呼吸置いた後に続けるのは諦めにも似たそれ。あくまで己はハイネの “ コレクション ” であって、ハイネの “ トクベツ ” では無い。けらりと軽やかな笑い声で覆い隠したのは生まれてこの方、誰かだけの特別な存在になれた試しが無く慣れているから。物分かりの良いお人形さんをしていれば、どれだけ愛でられても満たされる事の無い心の穴を知らないフリができる事を知っているから。けれどもこの部屋に彼を呼んだのは己のエゴ。初めにハイネのお気に入りだと知った彼の様子を思い出せば 「 ……もしかして、ミゲルはこの部屋の居心地悪かったりする?」 明らかに落ち込んだような効果音が付きそうな、そんな表情を浮かべゆる、と首を傾げ )
944:
ミゲル [×]
2024-05-21 22:04:01
>グレン(>>943)
(不用心な扉は自身を慮っての事と知れば、浅慮の余りじくじくと胸が痛むのを感じて此度は謝意を紡げずぎゅっと服の裾を握り締め。こちらに伸びてくるであろう手と、ステレオタイプな問い掛けには特に表情は変えず「 やっぱり、そういうイメージだよね… 」何ら落ち込むではなく、ただただ種族への偏見を実感するように溜息を交えながら呟き「 実際、触れないやつの方が多いんだ 」だから仕方ない、そんな風にあっけらかんと告げる内容はお化けの類を信じない人間にとっては荒唐無稽と一笑に付されるであろう内容で。しかし伸ばされかけた手が自身を害するためでなくむしろ友好の印のためのものであると理解しているからこそ、おず、と此方からも若干透けた手を伸ばして「 …僕は、大丈夫 」実体を有するタイプの幽霊である、と。もし握手が叶ったのなら、どこかこそばゆいような困ったような顔をしながら目を逸らし、すすすと腕を引っ込めてまた腿の辺りの衣服をぎゅっと握るだろう「 つまり君は、自分の意志で色んなモンスターと会ってみたいってこと…? 」怪訝そうな色が血色のない顔に浮かび上がるのは、黒薔薇屋敷へ攫われてきた獲物の中でそんな価値観の存在を見たことがない為で。もちろん自分が必要最低限しか獲物と接触してこなかったためサンプルが少ないというのもあるだろうが「 へんなの…。 」それが失礼に当たる可能性は考慮できず、思ったままを訝しさ満々の声で呟いて。「 来ないって決めた?…なんで分かるの? 」次ぐ問い掛けには怪訝ではなく興味が滲み出て。もしかして毎晩のように今日は行く、行かないと連絡を取り合っているのかな…と邪推しては、相当懇ろな仲なんだなとおめでたい感想を抱いて。最後の質問には、改めてゆっくりとこの部屋を見回し「 なんか…、…なんだろ。見られてる…みたいな…? 」張り巡らされた蜘蛛の糸が発言のひとつひとつに小さく震えるような、はたまた見えない目玉が無数に浮遊しているような。もちろんそれは空想に過ぎないのだが、きっとこれは侵害するための力ではなく宝物を守護するような力だと捕捉したため不快そうな様子は見せず「 よっぽど大事にされてる…?んだね、 」獲物と怪物の間にそんな絆のようなものが築かれることがあるものなのか、と。それを否定するでもなく、むしろ気難しい怪物にそこまで執心される貴方への興味がまたひとつほんのり色付いて)
945:
グレン [×]
2024-05-21 23:12:49
>ミゲル ( >944 )
( 彼の返答で頭の片隅にメモを取るのは演技の糧になるという一種の職業病のようなもの。手を伸ばしてくれるのであればこちらからも再度彼の方へと伸ばし、ひやりと冷たい手を取って。行動ひとつで色々な表情を見せてくれる彼に満足気に口元を弛めながら、引っ込めた手は組んだ足の膝の辺りをもう片方の手と抱えるように組んで。「 そうなるかな。縁は大事だからさ 」 捕食の対象として見る人ならざる者達との縁を繋ぎたい、そんな思考はおかしなものだという自覚はある。訝しさの滲み出る彼の言葉には苦笑いを返すのが精一杯だったのだが、それは発言に不快感を感じた訳では無く自己を満たす欲望に忠実すぎる思考は矢張り理解されにくいものなのだと再確認した為 「 普通に考えたら変だよね 」 きっと一般的には彼の感覚の方が正しい。頭ではそう理解をしていても、欲を留めることが出来ないのだから仕方ない。そんな諦めにも似たものを含んだ声は彼にどう届くのだろうか。「 うーん……勘?」 興味津々、そんな言葉がぴたりと当てはまるような声は何かを期待してのものだとしたら申し訳ない。「 暇だな、何をしようかな、って考える前に来るからさ 」 だからきっと今日は来ない日、なんて眉尻を下げたような微笑みを。彼の言葉に一層首を傾げるのは己にはそれを感じる事が出来ない事と、ハイネがそんな小細工をしていた記憶が無い為。行動の真似をするように辺りをきょろきょろと見回した後に、ふと初日の夜のダークエルフの発言を思い出せば左手中指に嵌る指輪へと視線を 「 ……もしかしてさ、それ部屋じゃ無くて “ これ ” が原因かも 」 目前の彼が己の視線の先へと目を向けるのならば見やすいように手を彼の方へと向ける事だろう。「 今のところは、だけどね 」 ハイネとの間にある約束のような、契約のようなそれは特段他者へと伝える事では無いと思っている為のそれで )
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