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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1125


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934: ニール・グレイ [×]
2024-05-19 17:22:14



>クォーヴ(>932


……ごめんねぇ。
(彼からの言葉が、揶揄でも非難でもない為だろうか、返事の迷いを泳ぐ瞳に表した後に、ただ一つ小さな謝意だけを落とす。それから返ってきたねだりへの了承に、「お外のお茶会?…ふふ。良いねぇ、楽しそう。」色の失せていた頬は仄かに紅を含んで、彼の穏やかさに釣られたように声も少しずつ弾み出す。そのまま彼へ身を任せていれば――感じたのは風の流れ。それから、豊かな潤いを内包し馥郁と漂う花々の香り。「……いい匂い。」くるり首を回して、見えぬ景色を想像しては目を和やかに細める。「夜の…調べ?何だろ、楽しみだなぁ。」彼の曖昧な話には一瞬だけ怪訝そうに唇を結び、しかし彼の物言いに悪い事ではないとまた嬉しそうに綻んでいく。空気の微かな揺れに彼の歩みを悟り、その肩に置く手へ僅かながら己が身を支える力を強めて大人しく、やがて下ろされれば素直に腕を離して背凭れへと沈む。触れるものの無くなった身は些かそわそわと、丸まりたげに膝や脚の辺りを緩慢に擦っていたものの、問いが届けばそれも止めて声の方向に顔を向け、「……うん。オレちゃん、甘いの好きだし、貰おうかな。」一つ、首肯を。続けて、「……今なら、多分大丈夫。飲める、と思うから。」普段よりも、少しばかり弱気に。自らに言い聞かせる音を含めて彼に伝えた、その後。ぽすん、と緩やかに傾けた身体の重みを極軽く隣の彼に添わせて、「ごめんね、クォーヴ。…触れてないと、何だか不安で。」ジョークを織り込む苦笑いの陰、組んだ十指は固く、手の甲に爪が立つ程強張っている。「……ちょっとだけでいいから、こうさせて。」合わずとも瞳は恐る恐ると睫毛の下へとその我欲の熱を隠し、今度は静謐に頼る台詞を作り込んで、細やかな彼との触れ合いを願った。)




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