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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1106:
レオ [×]
2024-06-19 22:43:38
>ギンハ(>1104)
(何とも悄気たような、声を掛けるのも憚られる彼の表情は、徐々に上昇の兆しが窺えて。それが己の言葉にあるとは露知らず、窺った答えが是であると見るやいなや、「……そうか!良かった、君と話せるのだな。」俯いた蕾がまた陽を仰いだように、脅迫など撥ね飛ばす勢いで笑顔が咲き誇り、思考は託された話題へと。「そうだな……楽しめるものなら、やはり祭りの夜の話が良いだろうか。」そう半ば独り言じみた言葉の合間、思い出す記憶に口許が弛むのはご愛嬌。彼と同じく尾でもあれば、それはもう千切れんばかりに振っていたであろう程に浮わついた呟きの後。「……だが、しかし。あれ以来どうにも物足りなさが付いて回っていてな。これが中々難儀で……暇を埋める手段云々など、前は考えた事も無く……」鼻に唸りを通して眉を寄せ、零したのは想い出に釣られて再度去来した、刺激を求めてしまう生来の好奇の旺盛さ。「……ふむ。これならもっと以前から、慣れておくべきだったな。この――」それに、それを持て余す己の悩みと自らへの咎め立て。そしてその最後、「――“退屈”、というものに。」苦々しい溜め息と共に吐き出された経験不足の悔やみ。だがそれもはっと垂れ下がった顔を上げる事で掻き消して、「……すまない、これは私の問題だな。君に聞かせるような事ではなかった。」ばつ悪く目を泳がせて、首の後ろを撫で擦って自分自身を落ち着かせる仕草を。「それに、立たせたままにしてしまったのも申し訳無い。大したものは無いが、ゆっくりしていってくれ。」それからやっと彼の前に立ち塞がったままである事にも気が付き、謝意をもう一つ重ねてから彼を部屋に招かんと、扉を押さえたままに半身を退いた。)
1107:
カナニト [×]
2024-06-19 22:45:32
>リリー(>>1105)
(そんな理不尽受け入れられないと取り乱すか、お願いだから家に帰してと泣き縋るか――彼女と同年代の獲物の反応は大方そんなところだろうと身構えていたものの、想像だにしていなかった理解の早さと男前とも思える潔さに、この子にとって元の世界での営みはこうも簡単に割り切れるものなのかと驚きを表情に出すのを堪えながらこくんと首肯した、次の瞬間。「 んぇ、ピアノ? 」ぱちくりと丸い瞳を瞠って、思わずそう聞き返す。ここへ攫われてきた意味だとか、そういった謎を飛び越えてまで問いにしたということは余程思い入れのあるものなのだろうと内心で学びながら「 色んな楽器がいーっぱい揃っとる広いお部屋があってなあ、そこにでっかいのんがあるわ。けどなあ、こんお屋敷ではひとりでお部屋から出るんは危ないんよ。こわーいおばけみたいなんに食べられてまうかもせん。ぼく、リリーちゃんがそんなことなるん絶対イヤやから、どんだけピアノが弾きたくってもひとりでは廊下に出やんとってほしい 」今告げた内容は全て嘘偽りない真実と本心。言い終わる頃にはきゅ、と膝を抱え込みそこに口を埋めるようにして、ゆるゆるふわふわと浮かべていた微笑みを一転して不安げに曇らせ上目気味に“おねがい”と小さく付け足して。まだ彼女がマグに手を付けていないことを気にしながら、自らは再度自分のそれに手を伸ばしかけて「 リリーちゃんにとって、色んな分からへんことより真っ先に気になったんがピアノのことやったんやねえ。そんだけピアノ弾くんが好きなん?ぼくのにぃちゃんなぁ、ピアノ上手やねんで――、! 」言い終えた瞬間にしまった、口を滑らせたと萌え袖にて口許を隠す仕草を。命の心配より先に楽器の所在を問うほど彼女が執着しているものに共通点を持たせてしまえば、兄の方に興味が向いてしまうのは当然の流れなのではないかと――だから少し慌てたようにぷるぷる首を振って「 んでもっ、にぃちゃんはいじわるやから。ぼくは……ピアノなんて高尚なもんからっきしやけど、リリーちゃんにわざといじわるしたりしやんしっ 」だからどうか弟を、ぼくの方を見て、頼って、信じて。幼稚な競争心はどこまでが、或いは全てが真実か、少なくとも蛇の双眸だけは兄に張り合うような勢いを宿してじぃっと彼女に目線を注いで)
1108:
リリー・フリント [×]
2024-06-20 08:01:46
>カナニト ( >1107 )
( 幼少の頃から大半の時間を音楽に費やしてきた人生。彼の如何にもそう来るとは予想していなかったような、驚いた様子に何かおかしな事を言ったかしらと目を瞬かせ。与えられた情報へはぱあと顔を輝かせるも、その後一人で部屋を出る危険を説かれればみるみるうちに表情を翳らせ 「 そっ、か…… 」 おばけに食べられる、なんて比喩か何かだろうか。小さな引っ掛かりは覚えるものの、身体を小さくさせ先程までの笑みは嘘のようにありありと不安が浮かぶ表情を見るに嘘は無さそう。そう判断すれば首を縦に振る事しか己に選択肢は無く。けれどもピアノがある、その情報を知り得ているのに部屋に閉じ籠って触れる事ができないなんて状況は受け入れる事が出来ず 「 一人で部屋を出ちゃダメって事は、誰かがついて来てくれるなら行ってもいいって事かしら 」 ゆる、と首を傾げて。 「 ええ、大好きよ 」 それに評価が伴わないなら尚更、なんて無粋な事は言葉に乗せる事はせず 「 お兄さんのこと大切なのね 」 何故そんなにも慌てるのか、その理由はわからないものの自慢をするかのように出てきた存在に微笑みを浮かべ。目前のマグカップを両手で包み込むように持ち上げ、中を満たす液体に写る顔を見つめ 「 羨ましい 」 ぽつと小さく溢した声は彼の耳にも届いているだろうか。決して家族仲が悪かった訳では無いし、大切にされていた自覚もある。けれどもこんな風に誰かに自慢ができるところを知っていただろうか、と。暗くなった表情を振り払うように頭を小さく左右に振り、一口ココアを飲み込んでからこちらをじいと見てくる彼と視線を交え 「 カナニトくんは楽器はしないの? 」 まだ見ぬ彼のお兄さんよりも先ずは目の前にいる彼のことを知りたい。そんな気持ちは声色に表れているはずで )
1109:
ギンハ [×]
2024-06-21 19:48:58
>レオ(>>1106)
あの乱痴気騒ぎの夜かえ。ふむ……吾の記憶にそなたの姿は無いが。
(言われて思い出すのは黒薔薇の気紛れに屋敷中が巻き込まれたあの盛大な夜。彼のように思い出すだけで心躍るような想い出を作れたわけではない自身にとっては只々騒がしいだけの時間、それに折角店番をしていたのに記憶を辿っても羊のような青年の姿を見つけられず尚の事どうしてそんなに満足気なのかがピンと来ていない様子で首を傾けて「 ふはっ、贅沢な悩みだのう。明日も知れぬ身でありながら退屈とは 」その二文字には思わず笑いが溢れる。いつ喰われてしまうかも分からないのに退屈だなんて、よっぽど頼りになる後ろ盾でもいるのだろうかと当たらずとも遠からずな推測をしながら、しゃなりしゃなりと目の前に開かれた道を重厚な着物を引き摺り通過して。普段は畳に座布団で生活しているため洋式の部屋では些か居心地が悪そうにソファーへと腰を下ろし、着物の裾を整えて「 だが、的を射ておる。退屈とは時に苦痛にも成り得るからのう。実際、この吾ですら扱いに窮しておるのだ……何処の馬の骨とも知れぬそなたの招待に応える程にな 」群青と銀色の装飾が施された雅な扇を袂から取り出し、それでピシリと貴方を指して「 吾を引っ張り出した駄賃を払ろうてもらわねばな。そこへなおれ、小僧。動くでないぞ 」ニヤリ、顔に浮かぶのはどこか悪戯っぽい雰囲気の微笑み。ハキハキとした物言いは疑問や抗議を受け付ける暇など持たせず、途端に貴方を囲うように銀色の魔法陣が床に展開されて。いくつもの梵字で形成されたそれは魔力の粒子運動に伴う風と眩い光を発生させ――数秒の後にそれらが止む頃には、精悍たる貴方の姿は幼気な10歳前後の様相まで縮んでしまっているだろう)
1110:
カナニト [×]
2024-06-21 20:07:06
>リリー(>>1108)
リリーちゃんは賢いなあ。付き添いアリなら安全やと思うで。ついて来てくれるやつが見つかれば、やけど
(頭の回転の速さに心底感心しながらそれを素直に言葉に乗せて。表情や言動から察するにピアノとは最早彼女の生活の一部なのだろうと察する、何か分かりやすい執着のある人間は面白いと再度都合の良さに内心のみで黒く笑いながら、同伴者の話題には態と言葉の歯切れを鈍くさせ「 リリーちゃんには、ぼくがどんな生き物に見える? 」不安げな表情の延長線上、何かを請うような色を持たせながら眉尻を下げてじっと見つめよう。兄に対する追及が無かった事に安堵しながら「 大切?んーどうなんやろ…、照れるわあ 」えへへ、と後頭部に手を添えながらはにかんで見せるが実際の悪魔兄弟は互いに蹴落とし合う事を楽しんでいる節がある。相手を出し抜くために奸計を巡らせる間柄は果たしてどう呼ぶべきか、そこで地獄耳に届いた言葉に口許だけに微笑を戻して「 リリーちゃんはひとりっこなん? 」友人同士の世間話のような、良い意味で軽やかな声にて問い掛けを。楽器、その問いにどう答えるべきか“んー…”と袖を顎に添えて少しの間悩みを挟んで「 ぼく、不器用なんかもしれんくて。弾くより聴く方が向いとると思うなあ 」たはは…と苦笑いしながら袖からちょこんと出た指先で控えめに頬を掻く仕草を。聴く方が、そんな回答は悪魔なりの撒き餌だろうか)
1111:
リリー・フリント [×]
2024-06-21 20:43:12
>カナニト ( >1110 )
どんなって……
( 先程まで交わっていた視線の先が再度向くのは頭についている二つの角や、まるで意のままに動かせているように見えた尻尾。その二つから想像されるのは物語の中に出てくる “ 人間が想像する悪魔 ” の像そのもの。然しこれを口にしてしまっては目の前に座る彼の気分を損ねたりする事は無いだろうか。何度か言葉を紡ぎだそうと口を開いては躊躇い閉じる事を繰り返した後、元寄り垂れている目尻をさらに下げて困ったような表情を浮かべ。 「 だってそうじゃ無かったら咄嗟にお兄さんの話なんて出ないでしょう? 」 ゆるゆると浮かべた笑みはそのままに小さく首を傾げたところで耳に届いた問いかけ。まさか先程の呟きが届いていたなんて思いもよらず、ぱちくり目を瞬かせてから 「 ええ、兄弟も居ないし両親も家を空けがちだったから 」 声色に過度な悲壮感は滲ませないようにと気を付けてはいるものの、多少の寂しさは滲み出てしまっているだろうか。演奏するよりも聴く方が、なんて苦笑混じりの返答には “ そうなの? “ なんて小さな驚きにも似た声を上げた後にいい事を思いついた、とばかりにパチリ手を打って 「 そうだわ!私が弾くのを聴いて貰えないかしら? 」 合わせたままの両手を口元へと持ち上げ、伺いを立てるように僅かに上目遣いに視線を送り。未だ明確な返答を得た訳では無いのに、曲はどうしようか、きっとクラシックよりもジャズの方が、なんて考えが頭の中を駆け巡っており心ここに在らずと言った様子で )
1112:
レオ [×]
2024-06-22 05:45:54
>ギンハ(>1109)
……ああ、確かに贅沢、だな。
(彼からの指摘で初めて意識した奢侈に、苦いような困ったような、眉の下がった笑みを浮かべる。……本当に、こんな悩みは久方ぶりだ。退屈など、遠い昔に師から留守居を頼まれて以来だろうか。益体の無い追憶は彼が部屋に入るまでの間のみ、自らが扉を閉める音を切っ掛けにまた思考は今に帰り、美しい九尾を追って己もその向かいへ座らんと一歩踏み込んだ、矢先。歴然とした物言い、それから此方を差した扇の先に思わずまた足をその場に揃え、びっと背筋を伸ばしたその直後、「な…――っ!?」突如と床へ現れた不可思議な紋様、見た事も無い文字らしき何かに瞠った視界は眩さに塗り潰され、堪らず固く閉じた瞼と頬を風が一瞬撫でていき――瞑った視界を通した光も落ち着いた数秒後。「今のは、どういう……」開く瞳を何度か瞬かせて余韻をいなしながら見回した風景に違和を覚え、もう一度、改めてよくよく視線を辺りに巡らせてみる。「……ん、おや?」普段見下ろしていた棚の上部が、明らかに己の頭よりも高い位置にある。掴めない状況から直ぐ傍のそれへと腕を伸ばした――その手が。普段の胼胝や節が目立つ荒く厚いそれではなく、まだ柔く薄い、一回り以上は小さなものである事に今しがた気が付いて。「…?これは……」まだ状況の理解が追い付いていない、呆けた声と共に引き戻した両掌を自らに向けて丸い目で眺めた後、「ギンハ、君は一体、」顔を上げ彼の方へ一歩踏み出した瞬間に、僅かに増した頭の重みと、脚の妙な軽さにバランスを崩して倒れ込んで――きょとんと窺った足が見慣れない近さにあった事で、只の違和から明らかな異常事態を確信する。「な、っ……これ、は…!?」驚きのあまりに上手く言葉も成せず、無意味に口が開閉する事数回。立ち上がるのも忘れたまま、この状況の説明を求めるように、緊張に結ばれた唇と混乱に回る瞳で彼の方を見上げた。)
1113:
カナニト [×]
2024-06-22 09:35:41
>リリー(>>1111)
あああごめん、困らせてしもた。んん…少なくとも、リリーちゃんとおんなじ生き物には見えへん、やろ?
(言葉を選びあぐねて言い淀む姿に、そんなつもりはなかったのだとわたわた袖に隠された手を振って。彼女が慮ってくれた真心を打ち砕くような無粋な真似はせず敢えて婉曲な言い回しを選びつつ、自分を怪物のように思えてしまうことが何も悪い事ではなく当たり前の事なのだと示すように穏やかな眼差しでちろり顔を覗き込むような仕草を「 ここにはなあ、ぼく以外にも人間とちゃう生き物がたくさんおるねん。価値観も、食べるものも、時間の流れも、色んなもんがリリーちゃんの常識とはかけ離れた生き物だらけなん。中にはぼくみたいに会話もせんと、リリーちゃんのことすぐ食べてまうやつもおる。やから、付き添い探すんも一苦労やと思う 」嘘偽りのない真実は被食者側にとってはショッキングな内容であることは重々承知しているため、敢えて優しげなトーンで諭すようにゆっくりゆっくりと言葉を紡ぐ。そこには暗に自分以外の住人に頼るリスクを含ませながら、しかしあくまでも彼女の身の安全を守るために必要な情報を真摯に伝えているのだとゆるけた態度は一時鳴りを潜めさせることで示し「 まあ…居らんなったらつまらへんかもなあ 」兄の話題が長引くことは面白くないため、ふっと目線を斜め上に上げて静かに呟くことでピリオドを。代わりに家族の話題の焦点を新入りの少女にすり替え「 そおかあ、ほんならピアノが家族みたいなもんってこと? 」先ほどまで自重していた羽根のようなふわりとした軽やかさにて推測を添えて。先ほど咄嗟に兄の存在が口を突いたのは常日頃から最も身近で最も負けを喫したくない競争相手として意識しているから、兄の方がどう思っているかは知らないが少なからず自身はその背を追い続け或時には追い越してやろうと虎視眈々その機会を窺っている。ゆえに小さな好機を縫い合わせていくかのように身を乗り出し「 わ、リリーちゃんの演奏聴いてみたい!どおしよ、今から行ってまう? 」撒き餌に食いついた魚を釣り上げたような高揚感はただ純粋に彼女のことを知りたいという興味へと変身させて目を輝かせて見せる。すくっと立ち上がっては一度扉を見遣ってからわくわくした表情で少女へと視線を戻して)
1114:
ギンハ [×]
2024-06-22 10:04:37
>レオ(>>1112)
(ひとときの戯れを愉しむような微笑のまま、さて出来栄えのほどはとその姿に注目する。子供らしい全体的に丸みを帯びたフォルム、見るからに骨までも柔らかそうな玉肌、鈴を転がすようと表現して差し支えないであろう少年らしい声――ふむ、と顎を引いて「 なかなか愛いではないか。その時分に攫われてくれば良かったものを 」狼狽する青年、否少年とは裏腹に実行犯である九尾は当然余裕綽々の態度のまま満足そうに閉じたままの扇で自らの手の平を淡く数回打ち、今の貴方にとっては特段に益体もないもしもの話を口惜しそうながらも微笑のまま落として。しかし自らの名を呼び捨てにされれば柳眉はキッと吊り上がり、虚空にて指を弾くような動作を取ればたちまち不可視の空気砲に似た軽い衝撃がピシッと縮んだおでこに届くだろう「 不遜であろう。吾の事はギンハ“様”と呼べ 」有無を言わさずそれが暗黙の了解なのだとも言い出しかねない威圧感を纏わせた声でそう命令し、転んでしまった身体をそのままに眺めながらバサリ扇を開いて口許を隠すように顔に添え「 知れた事、鏡を見れば一目瞭然よ。次いでじっくりと世界を見てみよ。どうだ、つい数分前とは何もかもが違って見えるであろう?即ち退屈とは無縁の身体じゃ。それに何よりも見て可愛ゆし、吾にとっても退屈凌ぎとなろうぞ 」つまりこれは互いにとって得のあるお遊びであると。幼気な姿を鑑賞するように目を細めながら、ふと気付いたように僅かに身を乗り出して何かを見立てるように悩む雰囲気を醸し「 どれ…、ふむ、四ツ身でよいか。おいそこの、持って参れ 」いつからか控えていた子狐の使い魔に申し付ければキュゥと鳴いてどこかに消え、すぐさまその小さな背に何かしらの布を乗せてトタトタ帰還する。その布を受け取れば“ほれ”と貴方に差し出し「 動きやすいよう甚平にしておいた。着てみよ 」どことなく九尾の衣装を彷彿させるような、紅地に白い装飾の入った甚平は着易い上に動きやすく洗濯も容易で、まさに遊び盛りの少年にうってつけのチョイス。しかし着方が分かるかどうか、自らは一歩も動かないながらも視線だけはしっかりと貴方の動きを追って)
1115:
リリー・フリント [×]
2024-06-22 10:29:01
>カナニト ( >1113 )
( 人間では無い、そう直接的では無いもののそう見える事を肯定して良いものかと視線を彷徨わせればこちらを覗き込む穏やかな眼差しと交わる。その視線にやっとこくり、小さく首を縦に振る事で肯定の意を示した後に続く言葉は先程までの彼の緩い表情がなりを顰めたのを見るにきっと嘘偽り無いのだろう。あまりにも現実離れした事実をゆっくりと噛み砕いて飲み込むまでには数分を要したものの 「 ……そっか、 」 ぽつり言葉を溢した後に持ち上げた瞳は悲哀も困惑も大して宿ってはおらず。きっとこの屋敷の中で初めに出会った相手が彼のようにしっかりと説明をしてくれる相手であっただけ幸運なのだろう 「 ねぇ、カナニトくん。もし困った事があったら頼らせてもらっても良い、かしら 」 未だ見ぬ生物を拒むつもりは無いものの、今の己が持ち得るのは彼に伝えられた危険が存在するという事のみ。然程年齢が変わらぬように見える彼に頼るのは如何なものか、そんな思考が無い訳ではないものの言葉から推察するに彼も人間とは異なる存在。であれば、少なからず対話が出来て知っている彼が最も頼りやすい、なんて考えは単純な頭を持つ少女からしてみれば至極真っ当に行き当たる考え方で。話の中心を擦り替えられた事に小さく首を傾げるものの直ぐに笑みと共に首肯を一つ 「 ピアノと、あとは叔父さんね 」 己の師たる人間で且つ一番身近にいた、きっとプロの道も歩めただろう腕前を持ちながらそうなる事を選ばなかった血縁者。聞いて聞いて、私の家族って凄いのよ。そんな話は腐るほどあるのだが、すればする程に “ 近親者の栄光を着ているだけの子供 ” そんなレッテルを貼られて行った経験から開きかけた口は噤んで。「 今から? 」 こてり首を傾げては見せるものの、思っていたよりも早くピアノに触れる機会がやってきた事に瞳をキラキラと輝かせ。けれども直ぐに肯定しないのは彼の都合を考慮しての事。この屋敷に来る前の演奏の反省も済んでいない現状、きっと一度弾き始めてしまえば没頭して辺りが見えなくなってしまう事が容易に想像出来る。今すぐにでも触れたい、弾きたい、そんな欲望をキュッとスカートを握り込む事で抑え込み 「 …明日はどう、かな?どうせならいっぱい聴いてもらいたいし…… 」 顔に期待の色を滲ませる彼に申し訳ない気持ちは声色に乗せて )
1116:
レオ [×]
2024-06-22 19:16:29
>ギンハ(>1114)
(混乱する最中に名を口にすれば何か額を弾くものが当たって、思わず一度きゅっと目を瞑った後、「あ、ああ…すまない…?」まだ状況を掴みかねながらも、その冷たさに気圧されて詫びを重ねる。何とか起こした身をその場に座り込む形に落ち着け、彼の言う通りに部屋の隅に置いたままの姿見の方に視線を向けて「――っ!?」今度は声も出ない程の驚愕。床にへたり込む己の姿は、紛れも無く幼少のそれ。続く彼からの説明に理解はしたが受け止めきれない事実に、自らの丸い両頬を掌で捏ねれば、そこから伝わるむにむにとした柔らかな感触がこの出来事を現実であると声高に訴える。――呆けてしまった意識を引き戻したのは、子狐の何でもなく愛らしい鳴き声。それに尾を膨らませる猫が如く、大袈裟に身を竦めた後に彼の方を再度窺えば、何か布……言葉から察するに服らしい物を此方に差し出す姿を丁度捉えた。「……ええと、ありがとう。」この不思議極まりない状況の元凶は彼であるが、己の為に物を準備してくれたのは事実。一言の礼を基盤に立ち上がって、元の服を引き摺り蹌踉めきながらもその傍に寄り衣服を受け取る。――膝が出る事は然て置いて、一先ず下は着る事が出来たが、「……ん?む……んん…?」上はそうもいかない。なにぶん見た事も無い構造、普段着る上着には多少似ているが、それとは全く異なっている。くるりくるり何度も引っ繰り返している内に裏表も解らなくなり、「……その。ギンハ、様。」困惑のまま眉を垂らして彼を呼ぶ。先程受けた注意通り素直に、敬称も忘れず。「これはどうやって着るのか、教えてほしい。」些か怖々、顎を引いて彼の顔を上目に覗きつつ、その布を身の前に軽く掲げて着付けの教えを願った。)
1117:
カナニト [×]
2024-06-23 09:32:31
>リリー(>>1115)
――――!ぼくのこと頼ってくれるん?、やったあ!
(ああ、この新入りの無垢でカワイイこと。目の前の怪物もいつ少女を食べてしまうか分からないのに、否ただ食べるより更に冒涜的なお遊びに巻き込まれるやもしれないのに。困ったことがあれば頼りたい、そのお願いを引き出せたことに達成感がぞくっと背筋を撫で、目を輝かせてはあくまでも見ての通り自身も怪物なのに貴方に信頼してもらえたことが嬉しいのだと弾む声色に乗せてはダボダボの袖を天に掲げてバンザイポーズ。“んしょ、”と袖を捲れば黒く塗られた爪――兄とは違い尖らせていない滑らかな指先が露わになり、手の平同士を向かい合わせて数cmの隙間を空けそこに魔力を集中させてゆく。十数秒の時間を掛けて無の空間から生成されたのは透き通った蜂蜜色のコウモリのチャーム付きの繊細なゴールドチェーンのブレスレット、両手のひらに乗せたそれを差し出して見せながら「 これ、リリーちゃんとぼくの仲良しの証。お守りにもなるから、いつでも付けとって欲しい 」片手に付ける以上きっと独力では装着し辛いだろうからと、自らブレスレットの端と端を掴むことで彼女の手首に装着するという意思を示し。特に拒まれなければ彼女が差し出した方の手首にそれを巻き付けてしっかりと金具を留め「 そんで、手首見るたびにぼくんこと思い出して 」恐らく華奢であろう手首と、その指先を冷たい手で包み込むようにして淡く握っては真っ直ぐに顔を向け“にひ、”と笑ってから手を引いて。「 そっかあ、叔父さんかあ。また今度、そん人のことも聞かしてやあ 」家族と同列に並ぶのはピアノと、又新たな要素である叔父の存在。キーワードとしてしっかりと脳内にマークしながらそう次に繋げて「 明日?明日かあ、んー… 」少しの間悩む振りを見せたのはまさにフリ、次の瞬間にはふにゃりと笑って「 いーよお、リリーちゃんのために時間空ける!ああ、今から楽しみやなあ 」落としてから上げた方が効果的と分かっていて戦略的にそう告げれば、今夜の成果は上々とばかりに締め括りに入ろうか「 他に知っときたいことある?いま思いつかんかったら明日でもええよお 」嘘なんてつかない、隠し事もしない、聞かれた事には全て答える。そのスタンスは崩さずにあくまでも貴方に疑問の抽出を委ね、しかし今すぐではなくきちんと時間的猶予を提示して)
1118:
ギンハ [×]
2024-06-23 09:49:37
>レオ(>>1116)
うむ。きちんと礼を言えて偉いぞ
(目の前の彼が大人の姿のままならば、きっとこんな甘く接しはしないだろう。半分は順調に召し替えが済んだが残り半分に四苦八苦する様も幼子だからこそ見ていて微笑ましいというもので、眼福とばかりに扇に隠された向こう側ではニマニマと口許の表情筋は緩んで。トドメにきちんと教えた通り素直に呼び名を改めたことには胸を打たれたようにくっと喉を鳴らせば一度俯いて、数秒後にまた面を上げて「 無論じゃ。おいで 」パチリ、扇を閉じれば袂へと仕舞い込んで両手を広げることで少年を招き入れる意思を示そう。導きどおりに寄って来てくれたのならば、小さな両脇の下に自らの筋張った両手を差し込むことでひょいと抱き上げ、膝の間に前向きに座らせて「 慣れぬ内は難儀するかもしれんが、一度覚えてしまえば造作もない。よおく見ておれ 」明らかに出会った時の数倍、数十倍デレデレとした甘い声色と話し口調にて語り掛けながらそうっと小さな丸い肩へと甚平を羽織らせて。そのまま不可抗力に後ろから抱き込むような体勢できちんと少年にも手元が見えるように服を繋ぎ止めるための紐をどのように結ぶかを教示して「 ほおら、簡単であろ? 」ぽむ、と頭に大きな手の平を置けば膝元に上げた時と同じように今度は床へと彼を降ろして「 その姿は――そうだのう、長くても二、三夜ほどで元に戻る筈じゃ。早ければ今夜のうちに戻る可能性もある 」言い終えれば静かに立ち上がり、そう説明を連ねては一度ちらと扉を見遣り「 中々良い退屈凌ぎであったぞ、レオ 」素直に好感触を口にするのもきっと今の貴方の姿が好みド真ん中ゆえ。このまま追加で何か問い掛けられなければ、満足したような足取りで静かに九尾はこの部屋を去るだろう)
1119:
リリー・フリント [×]
2024-06-23 13:17:02
>カナニト ( >1117 )
( 頼らせてもらいたい、そんなお願いに一目で分かる程に喜びを見せる様子にゆるり表情を和らげて。長い袖の内から出てきた指先を彩るのはマニキュアの類だろうか、少しの隙間を開けて向かい合わされている両手に首を傾げながら見詰めていれば瞬く間に無から生成されたのはブレスレット。“ わぁ…… “ なんて小さな感嘆の声を上げつつ、まるで本の中のファンタジーの世界みたいだと瞳をキラキラと輝かせて 「 貰っちゃっていいの? 」 念の為の確認はするものの、断るつもりなど無く彼が着けてくれる素振りを見せてくれれば左手を差し出し。華奢な白い肌にゴールドのチェーンが良く映える。体温を包み込むひやりと冷たい感触に驚きはするものの直ぐに笑みを戻し、首を縦に一度だけ振って見せて。彼の手が離ればブレスレットへと視線を送ってから再度紫の瞳と視線を交えて 「 ありがとう、カナニトくん。大事にするね 」 大きな瞳を細めるような満面の笑みを浮かべて。悩む素振りを見せる彼に、己には何も予定が無いものの果たして彼も同じだろうかなんて思い当たればさぁっと血の気が引いていくのが分かる。 “ もちろん、カナニトくんに何も予定が無ければだけれど “ 慌ててそう付けたそうと口を開きかけた時に耳に入ったのは肯定の言葉。それに安堵の表情を浮かべて 「 ふふ、約束ね 」 ピン、と小指を立てた手を彼の方へと差し出して。「 ううん、今は大丈夫。でも、また分からない事が出てきたら教えて貰えるかしら? 」 情報を詰め込みすぎたとてきっと分からなくなってしまう。それならば困った事があった時に聞けばいいか、なんて甘い考えは育ってきた環境故のもの。ゆるり首を左右に振ってから眉尻を下げて )
1120:
レオ [×]
2024-06-23 14:28:38
>ギンハ(>1118)
(先程とは打って変わって柔らかいような、いやに緩んだ雰囲気を纏う彼の仕草へ、仄かに不審を帯びた目を向けていたが、何か危機に類するそれではないと表情や声音に判断して素直に招きに応じる。抱え上げられる一瞬の浮遊感の後、座り込んだその背後から掛けられる言葉の甘さに妙に身をそわそわと、口許ももごもごとむず痒そうに動かしつつも、大人しくされるまま、教えを学ばんと紐を結ぶ彼の手元に見入る。「…なるほど、こうするのか。」頭に着方を落とし込むのと、彼の掌が髪に乗るのは殆ど同時であった。また下ろされたその場で、肩から踵まで己の姿を見回し服の心地と身丈の感覚を確かめる内、狐の彼はもう立ち上がっていた。「ああ、えと…そうか、良かった…?」咄嗟に顔を上げて返事をしたは良いが、どうもそれは的からずれている気がして、疑問符が語尾を追っていく。それでも去る背を見送った後、一人残った部屋の真ん中で改めて、彼が来る前より高い位置に映る内装を眺めつつ、状況の説明をもう一度反芻する。「……早くて今日の内、長くて三日、だったな。」歩幅や目線に違和はあれども、そのぐらいならば。そんな些かの楽観に思考を傾けて――かた、と風に窓が鳴る微かな空気の振動に再び肩が跳ねた。思わずそちらを振り返って歩み寄り、窓硝子やその向こうに何も無い事を視認した次、今度は室内で作業中の使い魔達の物音や揺れる尾に意識が引っ張られる。「……ん、んん?」いやに落ち着かない身体の感覚。……気の所為だろうか、どうも耳目や首回りがいつも以上にぴりぴりするような。それらを確信に至らせる暇も無く、また己の視線を奪ったのは、眼前を丁度横切った蜥蜴の尻尾。途端、目も瞳孔もかっと興味に開かれ――気付けば伸びた片手が寸での所で尾を掴み損ね、空を遠慮無しに握り込んだ所であった。「………?」使い魔などこの屋敷では見慣れている筈で、この蜥蜴の作業を妨げてもいけないと自制も過った筈。だからこそ、自らの行動にきょとんと空振った掌を不思議そうに見詰めて、小さな拳の開閉を繰り返し首を傾げる。だがそれも飯時の準備が整った事に掻き消え、普段のテーブルに着席してぴしり背を伸ばし、「……いただきます。」目の前に置かれた湯気立つ食物達に一声礼儀を正して食事を始めた。)
***
一つ区切りと見て言葉を掛けさせてもらう。…うむ。無事に、と言って良いのかは解らないが、とにかく小さくなる事は出来たな。折角だろうと、少々縮んだ後の事も描写させてもらったが……何か解釈違いだったらすまない。
さて、私がこの状態でラザロを呼ぶか、部屋の外を覗いた所に鉢合わせするか、または向こうが様子見に来るか……何れにしろ、彼と顔を合わせる事になるのは確定と見て良い。状況として一番可能性が高そうなのは、“今度こそ真っ先に思い付いたラザロを呼んだは良いが、待ちきれずに部屋の外を覗いた所に鉢合わせ”という所か。これに何か必要な描写があればそれを綴ってくるし、そうでなければこの前提を持ってそのまま次の夜に移ってもらって構わない。
それでは、次の返事を待っている。
1121:
カナニト [×]
2024-06-23 21:54:18
>リリー(>>1119)
うんっ。思ったとおり、よー似合う!
(しゃらり、手首に煌めく装飾は嫋やかな彼女の魅力をより一層引き立てるようで満足気にふにゃりと破顔して見せて。数あるアクセサリーの中でも態とブレスレットを選んだのは、ピアノが生活の一部であるという少女にとって手はケアすべき部分であり、目にも入りやすい部位であろうと――即ち、他の装飾品と比較すれば彼女の視界に入る頻度が高いだろうと打算してのこと。それを見るたび『優しくて親切なカナニトくん』の存在を反芻してくれればいい、というエゴも表面には出さずともしっかりと思いは込め、差し出された可愛らしい小指をじっと見つめる。小指同士を絡めるそれが人間界では約束を意味する慣習だと知ってか知らずか「 ……?、こお? 」困ったように小首を傾げてから、冷たいが柔らかな頬を指先にぷに、と寄せて「 うん、約束 」その状態のまま少女と視線を合わせて緩く微笑んで「 あったりまえやん。リリーちゃんみたいな可愛い子ぉに頼ってもらえるん嬉しいわあ 」顔を引いてから立ち上がり、半腰になってはふわふわで滑らかな手触りの生地で織られた袖越しに彼女の両頬を手でそっと一度だけ包んで。「 んじゃあ、今日はこのへんで。なんかあったら、そのブレスレットに向かってぼくん名前呼んで。リリーちゃん、おやすみぃ 」終始青年とも少年ともつかないあどけなくも穏やかな微笑を扉から退出するまで絶やさず、扉が閉まるまで廊下からひらひらと手を振って。結局二口しか飲まなかったココアのマグはそそくさと使い魔が片付けに来るだろう)
1122:
ユギン [×]
2024-06-23 21:58:53
>レオ(>>1120)
やあやあ仔羊ちゃん、素敵な締め括りをありがとうね。宝箱で少し触れてくれていた通り、幼児退行の影響で子供っぽい部分が垣間見える一幕、とってもわくわくしたなあ。
そう、次はいよいよちっちゃくなった所をラザロにお披露目する夜だね。いいなあ、いつもとは一味違った期間限定の可愛い君を僕もよしよししたいなあ。そうだね、“”で囲ってくれたシーンが僕は一番楽しそうと思うから、君もそれで問題なければ最初の描写をお願いしていいかな?きっとすぐにラザロが飛んで行くよ。
1123:
リリー・フリント [×]
2024-06-23 22:40:50
>カナニト ( >1121 )
( きらきらと光を反射する程に綺麗なブレスレットは華奢な腕を動かすと少々移動をするものの、繊細な作りなのかそれが特段気にかかるという程のものでは無く。視界に入る度思わず口元が緩んでしまうのは矢張りお洒落が気にかかる年頃、普段着ける事の少ない装飾品が増えた事が嬉しく無いはずも無く。困惑を浮かべる顔とは裏腹、しっかりとヒヤリ冷たい指が絡められれば満足気に頬を緩めて頷いて肯定を示し 「 約束ね 」 再度短く言葉を紡ぎ出し、小指を絡めた手を緩く上下に振って。柔らかい感触に両頬を包み込まれれば自然と眼を持ち上げるように動かすと柔らかな笑みを浮かべる彼と視線が交わる。「 カナニトくんの名前を呼べばいいのね、分かったわ。おやすみなさい、また明日ね 」 部屋から送り出すのに座ったままは失礼か。ソファから立ち上がり扉の前まで付き添い、彼と同じく戸が閉まるまで緩く手を振って見送ろうと。どこからとも無く現れたカラスたちが片付けてゆく慣れない光景を首を傾げつつ眺める事数分、綺麗になったテーブルを前に再度ソファへと腰を下ろして暫く現実離れした出来事に頭を巡らそうか。十数分ほど頭を働かせた後、はっとした表情を浮かべれば一先ず部屋の中に何があるのかの確認をする為にルームツアー宜しく部屋中を歩き回るつもりで )
****
こんばんは、そろそろ一度お暇かしらと思って失礼させていただくわね。
済し崩しにだけれどピアノを弾く約束も出来たし、初めて会ったのが怖く無い悪魔さんで私安心しちゃった。
次は確か予定だとお姉さんにバトンタッチだったわね。初回の文章だったり、お姉さんの詳しい説明だったりは >1047 に置いてあるものを参照してくれるととっても助かるわ!それじゃあ、お姉さんもお迎えに来てもらえるの心待ちにしているみたいだし私はこの辺りで失礼させてもらうわね。
1124:
ユギン / ウーミン [×]
2024-06-24 00:55:26
>リリー(>>1123)
こんばんわ、小さな仔羊ちゃん。ふふふ、君はとっても素直で良い子なんだね。確かに悪魔は一見怖くないけれど…いいや、これ以上は無粋だね。けれどね、この先僕の導きが必要になったら是非君のお部屋に呼んでおくれ。
ああそうだ、ひとつ補足をさせて。ロル中の指切りげんまんだけれど、カナニトは小指を絡める代わりに君の指へ頬を添えたんだ。紛らわしい文章でごめんね、特に〆ロルの修正は必要ないよ。
これで君もこのお屋敷のメニューの――いいや、迷える可愛い仔羊の一員さ。また会える夜を楽しみにしているよ。
さて、次は硝煙と血の香りのする彼女の初夜だね。どちらでお迎えに行こうかとっても悩んでしまったよ。色々考えたけれど、人懐っこい堕天使の方が最初のコミュニケーションは取りやすそうだったからウーミンを向かわせるね。何かあればいつでも声を掛けておくれ。
***
>蘭玲(>>1047)
(ゆら、ゆらとハンモックが揺れ、小さな往復の度にはらはらと薄汚れた白い羽根が舞い落ちる。ひとりぼっちの寂しい部屋の静寂を申し訳程度に慰めるのは少女の微かな鼻唄。それは神に贈る賛美歌に似て、それでもとある一節に差し掛かれば尻すぼみに消えていき「 …さみしい 」そんな益体もない呟きへと帰結して。と、そこへ飛来したのはカラスの使い魔。カラスを使役する住人は複数存在するものの、この使い魔は堕天使のものだと誰しもが一目で知るという――他とは違う白く染まった姿を見れば一目瞭然なのだと。寂しさに沈みそうな主人にカァ!と高らかに朗報を伝えれば、緋色の大きな瞳はぱっと瞠られて「 あたらしい女の子! 」ぶわり、広げられたボロボロの翼を使って一目散にその部屋へ向かうその原動力は『きっとその女の子も寂しがっているはず、そばにいてあげなくちゃ』なんて幼稚な決め付け。楽しげなノックの後、待てども扉が開かれることはなく不思議そうに首を傾げて、返ってきた少し棘のある声には臆面もなく「 あのね、うーはウーミンっていうんだよう 」無邪気に弾んだ声色を返して。扉の向こうの人物が知りたがっている事は堕天使の名前などではない筈だが脳足りんには自己紹介が関の山、ゆえに待ても長くは続かずこちらから勢いよく扉を開けて「 じゃーんっ!ほらみて、これがうーだよ! 」にぱにぱと幼気に笑いながら両手を顔の横に掲げて柔く指先を曲げ“がおーっ”と楽しそうに咆哮の真似事をするのは挨拶のつもりか。「 あなた、あたらしい女の子でしょぉ?あのね、うーね、あなたが寂しいかもっておもってここに来たの! 」顔の横の手は後ろ手に下げ、軽やかに翼を広げてくるくると回れば薄汚れたワンピースの裾が揺れ、舞い散る羽根が貴方の部屋の床にいくつか落ちる。攫われてきたばかりの彼女には頓珍漢であろう発言を堕天使は一生懸命に伝えて)
1125:
レオ [×]
2024-06-24 01:16:17
>ユギン(>1122)
ああ、ユギンか。いや、私の解釈が間違っていなかったようで何よりだ。それに、楽しんでももらえたようだな。
…ふ、ははっ、すまないが今回の役目ばかりはラザロの特権だ、許してくれ。では、先程の通りの描写を綴らせてもらおう。
それではまた、楽しい一夜を願おう。
***
(騒動に遭ってから一眠りの後。普段と違う服を着て髪を結う身支度、食事の摂取など、日常動作の合間はまだ良かったが、それらが終わって意識の隙が出来る時間が問題であった。狐の彼が言う通り、確かに今までのように退屈はしない。しないが「……むう、」どうも落ち着かない。窓辺の微風に振り返るのも、視界を横切る烏や蝙蝠を追う手を伸ばしかけたのも一度や二度では済まない程度には。「……困ったな。」今はまだ自制も利いて一先ずソファーに座ってはいるが、肌――特に首元に触れる空気の僅かな震えや、間近の動くものに気を容易く移すこの状態に眉を寄せる。そのまま状況の改善を巡らせた頭が真っ先に浮かべたのは、「……ラザロ、」かのドラゴンを頼る事。それを思い付くが早いか、ソファーを飛び降り一匹の使い魔の元にしゃがみ込んで、声を掛ける。「其処の君、……ええと、ラザロの使いの者だと思ったのだが。」その相手は何時かの頃、彼と泉に水浴びへ行った夜に呼び出しを頼んだものにそっくりな使い魔。無論、人間相手でも怪しい己の見分けに自信は無く、少々弱気さは持っての声音だったが、少なくとも動きを止めたそれに言葉を続ける。「彼を呼んでほしい。用件は、そうだな……困っているから頼りたい、と伝えてくれ。」目は他へ揺れがちだったが用そのものはすらすらと、弱っている事も包み隠さず朗々話し、部屋を出る姿を見送る。――少々の間。ふと、扉の辺りから鳴った物音に意識が向く。……もしかしたら、彼が。その後にあの豪快な声が続かない事に、薄々ただの家鳴りのようなものだとは気付いていながら、それ以上に逸る感情を抑えきれず。ぱたぱたと駆け足に近寄り開いた扉の隙間から顔を出し、右左と面ごと視線を何度も巡らせて紺碧のドラゴンの姿を探した。)
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