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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/783


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自分のトピックを作る
730: クォーヴ [×]
2021-08-19 22:43:50



>ニンファ(>728


やあ、御機嫌ようお嬢さん。僕は今夜の案内役、死神のクォーヴだよ。以後お見知りおきを。
ふふ…そっか、勇気を出してお屋敷の扉を叩いてくれてありがとう。自己紹介、とっても上手に書けているね。君みたいな小さな演者さんは珍しいから、今から君と話せるのが楽しみだよ。改めて黒薔薇のお屋敷へようこそ、ニンファ。
そうだね、ニンファの言う通りだ。相性はとっても大事、それは君にとっても僕にとっても同じこと。だから、物語の途中で何か違和感を感じることがあれば遠慮なく僕に教えるって約束してくれる?もちろん、僕からもニンファの可愛い雀斑に誓うよ。
最初の指名、僕を選んでくれたんだね。ふふ、こんなに可愛らしい仔を初めて迎えに行けるなんて僕はとってもラッキーな怪物だ。希望のルートは捕食と共依存だから、基本的には捕食エンドに向けてじっくりと頁が進んでいくことになるかな。どの分岐で共依存に切り替わるかは、黒薔薇のみぞ知る……ってところだね。
そうそう、今だけ君は素敵な夢を見ることが出来るんだ。もし君がお望みなら、>706で初回交流することも可能なんだけど、どちらがいいかな?
僕らはずっと此処にいるから、お返事はゆっくりで大丈夫。ゆったりと待っているよ、ニンファ。




731: ニンファ [×]
2021-08-20 01:46:32





>クォーヴ(>730)


ほんと?ニンファもお屋敷に入れてもらえるの?
わぁ、良かったぁ。すっごく嬉しい、ありがとう!これからどんな事が起こるか分からないけど…ニンファと、お屋敷と、それから怪物さんたちで一緒にお話を作るの楽しみにしてるね。ニンファ、お約束もちゃんと守れるんだよ、ほんとだよ。だから、よろしくね。死神のお兄ちゃん。

それでね、お話の一頁目を始める前に、せっかくだから夢も見てみたいなって思ってるの。そうすれば、お屋敷も怪物のみんなも、ニンファの事がちょっと分かるかなぁって。
自分が食べられちゃう夢の事を考えるのって、何だか不思議な気分。うーん…ニンファはまだここに来たばかりだから、①の夢にしようかな。でも、この夢にするならきっと、クォーヴよりももっとお腹を空かせてる怪物さんと会う方が良いよね。捕食エンド達成難易度Dの4人なら、ニンファの事食べてくれる?ちょっと怖いけど…もし良かったら、その4人の中の誰かに会わせて欲しいな。





732: リーパー [×]
2021-08-20 09:39:41





>レナード( >722


( 彼の元へと届く前に払われるのが関の山だろうと考えていた手が掴まれ、彼の元へと引き寄せられれば覚束無い脚は思い掛けない方向へと加えられた力に対応する事も出来ず、つんのめるようにして彼に身体を預けるように収まり。触れた肌から伝わるひやりとした冷たさが徐々に感じられなくなっているのは自分の体温が下がっていっている為か。彼の肩口へと頭を預けながら見上げるようにして視界に捉えたその顔は、今迄見てきたどんな表情とも違う形容し難い色が滲んでおり。彼の頬へと触れるように手を伸ばし、親指の腹で目許を柔く撫でて「 ……ッは、ンな顔すんなよ。簡単に逝ってやれなくなる 」普段から比べてみれば随分と弱々しく映るだろうが、片側の口の端を持ち上げて。嗚呼、寒い。意識が朦朧とする。浅い呼吸を繰り返し彼の身体へと擦り寄るようにするのは、少しでも体温を逃すまいとする生存本能的な何かなのか、彼に抱いてしまった感情故の事なのか。ふい、と視線を彼の目許から僅かに逸らし、ぽつりと呟いたのはひとりごとじみた掠れた声で「 死ぬの、怖くねぇけど死にたくねぇな… 」何を言ったところで助からない事は重々承知。くたりと彼に預けた身体は最早力を入れる事も叶わず、ただ流れ出る血液が服を濡らして )





733: クォーヴ / テオ [×]
2021-08-21 16:49:07



>ニンファ(>731


勿論。僕も他の怪物たちも、黒薔薇だって君のことを歓迎しているよ。こちらこそ宜しくね、妖精みたいなお嬢さん。
夢のことについて色々検討してくれてありがとう。屋敷の舞台裏をしっかり見てくれてるんだね、とても嬉しいよ。じゃあ今回は腹ペコの4人からフランケンシュタインのテオをお迎えに向かわせようか。僕よりも上背があって最初は怖いかもしれないけど、のんびりした怪物だからあまり心配しないでね。勿論、別の怪物の方が良かったり何か他に希望がある場合は、遠慮なく言ってくれると嬉しいよ。
願わくば君の夢が素敵な黒薔薇に彩られますように。それじゃあまたね、ニンファ。


***


テオ:
(泥濘の底へ沈んでいくような気怠い眠りから徐々に意識が浮上したのは、けたたましく耳元で鳴くカラスの使い魔の所為ではなかった。元より眠たそうな目をゴシゴシと擦って鼓舞し、のっそりと上体を起こした途端に獣の唸り声のような悍ましい音で腹の虫が鳴き。そうだ、お腹が空いたから目が覚めたんだ。単純な思考回路はいとも容易く本能を優先し、新入りが来たと繰り返し告げる使い魔の嘴を指先で柔くつまんで静寂を取り戻して。トレードマークの黒いマフラーを鼻が埋まる高さまでぐるぐると巻きつけ、その裾を揺らしながら自室を出て向かったのは貴女の部屋。力加減を誤ったノックの直後に一息で開かれた扉の向こう、自分の目線では小さな貴女を視認できず空っぽな室内が映るばかりだったが、足元から“パパ”と呼ぶ聞き慣れない声に反応してギ、ギ、ギとブリキの人形が軋むような動作で顎を引き「 …………オレ、テオ。パパじゃナイ 」子供相手にしゃがんで目線を合わせてやるような気遣いは機械仕掛けの怪物にインプットされておらず、一見ぼんやりと穏やかな双眸の奥に確かな食欲を滲ませながら「 パパって、ナニ? 」少しだけ強く閃いた好奇心から、玄関口に立ったままぎこちない動作で首を傾げて)




734: レナード [×]
2021-08-21 17:34:45



>リーパー(>732


(体温のない吸血鬼の頬を淡くなぞる温もりを、最初の夜に触れた時と比べればずっとずっと冷たく感じて眉間の溝を一層深めて。簡単には靡かず自分のペースを守り続ける猫のような貴方が怪物である自身を頼るように身を寄せるのを感じ取れば、最も多くの出血の原因となった貴方の傷口へそっと手をかざし水色の柔らかい光を発すると辛うじて流血は止まり。しかし失った血液が戻ってくるわけではなく、夥しい赤色を流してしまった貴方が助からない事は確信したうえで「 これ以上お前を無駄にするのは勿体ない。そう思っただけだから 」助かるやもと希望を抱かせない為のぬか喜び予防か、それとも純粋な照れ隠しかは本人のみ知る所。ずいぶんと軽く感じる貴方の身体の膝裏と肩を支えて姫君のように抱きかかえ「 違う。……お前はここで永遠に咲き続ける黒薔薇になる 」ふと告げたのは黒薔薇屋敷の真実。一度ここへ攫われた人間は肉体を怪物に捧げ魂は屋敷に捧げることとなる、そう示唆した声色は忌々しげで「 だから、せめて見晴らしの良い場所で咲きなよ。 」咲く位置など選ぶ権利も獲物にはないと理解した上で凛とした声で告げ。廊下の窓を開け放ち、コウモリのような大きな翼を背に生やしてなるべく衝撃を与えないようふんわりと宙へ浮上し、柔らかく羽ばたくうちに屋敷の屋根へと降り立ち。そこは黒薔薇屋敷の周辺に広がる神秘的な花園と黒茨の森、そして永遠に沈まない玉兎を一望できる特等席で「 まだ目が見えるなら焼き付けるといい。 」腕の中の貴方の双眸をじっと見つめ、生気の光がそこにあるかをさり気なく確認したことで死期が直近まで迫っていると悟り。一度目を閉じ、再度開けば吸血鬼の視線は白い首筋へと移っていて)




735: 執事長 [×]
2021-08-21 23:34:17



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、のんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ユギン ]

>ゲリライベント(>>706)開催中

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736: 匿名さん [×]
2021-08-22 22:47:13





指名:キルステンさんまたはシャルロットさん。おそらく一番最初の方に暫く依存すると思いますので、相性がよさそうな方がいらっしゃればそちらでお願いします。
希望ルート:隷属ルート。話の流れに合わせて捕食ルート、共依存ルートにも。
名前:リュカ・キャンディ _Lucas Candy
性別:女
年齢:18y
職業:学生
性格:笑い上戸で泣き上戸。何においてもオーバーなリアクションを取り、相手にすり寄る感情豊かな少女。軽薄で人懐っこい性格。退屈を嫌っており、そばに誰かがいないと安心できず、他者をよく褒める癖がある。その軽薄な口は少しでも自分のそばが心地よいと思ってもらい、近くにいてもらうため。口先のばかりのおべっかだけが達者になってしまったようで精神的には未成熟。常に誰かの一番でありたいと考えて行動するため、突拍子がなく、破天荒。自分について少しでも肯定的な態度、言葉をとられると、まるで母親に褒められた子供のように喜び、ひな鳥のようについて回る。逆に否定されれば癇癪を起すが、次あった時には否定されたところを直して、けろりと気にした風もなく接してくるため、根には持たないタイプだが他者の評価に非常に敏感な性格。
容姿:手入れの行き届いたストロベリーブロンドの髪とミストブルーの瞳。胸上まで伸びた癖の強い髪質で、広がるのを抑えるために両脇で緩く二つ結びをしているが、結ばれた毛がパーマのかかった髪のようにうねっている。前髪は軽めに梳き、眉上まで。眉は少し細目に整えられている。アーモンド型の瞳は茶目っ気たっぷりに目尻が上がっており、小動物を連想させる。身長169cm。人種ゆえの白い肌にピンクのアイシャドウが色濃く乗っており、肌も整えアイラインを描いた化粧は派手め。ピアスはノリで開けたものが4つに軟骨に2つ。軟骨とつながった銀のチェーンピアスを好んでつけ、指輪を通して身に着けているネックレスも銀。
備考:ごく普通のごく一般的な家庭で育ってきた。親の言うことはきちんと聞き、友達はそれなりにいて、兄弟とも仲が良く、彼女自身を嫌う人はいないのではと噂されるぐらいには性格もよかった。風に演じていた。彼女はもともと捨て子で、今の家族には養子として迎え入れられた。迎え入れてくれた家族はとてもやさしく、両親、兄弟ともに大層優秀で、愛想がなく臆病で発達も遅かったことから捨てられた彼女にとって天国のようで、地獄のような環境だった。また捨てられないように、嫌われないようにと血の滲む思いで努力して掴み取った現状に家族は大層喜んでくれたが、そこにあるのは必死にあがき続けた自分ではなく、あくまでも対人受けの良い仮初の自分。彼女自身が認めてもらいたくて演じた自分だったが、そのギャップに悩まされ、本質の自分を見れば誰も認めてくれなくなるのではという危機感から常に他人からの評価に怯えるようになった。心の奥底では、本当の自分を見て、愛してもらいたいという願望が渦巻いていて、精神は捨てられた子供のころから動いていない。飽くなき承認欲求と、一度懐に入ったものへの執着心は、お気に入りのおもちゃを取られたくない子供の様。一人称はアタシ、キャンディ。男っぽいという理由からファーストネームで呼ばれることを嫌い、キャンディと呼ばれることを好む。二人称は呼び捨て、○○さん、ちゃん、くん、アンタ。
ロルテスト:( いつも通り、明るく元気に過ごした一日は家族に帰宅を告げたところで一度終わりを迎える。今日はどんなところが良くて、だめだったところはどこか。いつだってそばに人が絶えない女の子でいなければ、好かれていなければ、一人になるのだけは嫌だ。そんな思考のまま静まり返った自室で手早く学校道具を置き、制服を着替える。早く済ませて、みんなのいるリビングへ。早く。いい子の自分に戻ればだれにも嫌われなくて済む。そばにいてくれる。焦燥が行動に現れ出たような乱雑さで机に放ったカバンから荷物を取り出していると、ふと一枚の紙が床へと落ちる。それは珍しく蝋で捺された手紙で。もらった覚えのない手紙に疑問が沸くが、誰かがこっそり忍ばせたのだろうか。そう思うと悪戯好きの面々が思い出され、ほんの少しむず痒い気持ちになる。「…もー、アタシだからよかったケド、ほかのヤツなら捨てられててもおかしくないんですけどお」すっと持ち上げた手紙は黒薔薇の封蝋で閉じられていて、なんとも古風な、ヴィンテージものの印章だということがわかる。今時、こんなものを持っている人が居たとは。美しく細工された模様に目を奪われつつ、ハサミを取り出せば、上部を切り、中身を取り出した。中に入っていたのは一枚のカード、その内容を見ようとした瞬間、ぐらり、と視界がぶれた。咄嗟に支えを見つけようと伸ばす手も届かず、視界が白に染まっていく___。
ふと、目が覚めた。視界に広がる光景は馴染んだものではない。寝起きの頭ではその事実をうまく噛み砕けず、ぼんやりと眺めているうちに、体を優しく包み込むふかふかとしたベッド、掛けた覚えのない毛布、大きく寝転がっても壁にぶつかることのない脚。_そんなことあり得ない。ばっ、と飛び起きた先の光景はやはり馴染みのないものばかりで。まるで貴族か使っていたかのような古めかしい一室に一人、ベッドの上に転がされていた。次第にことの重大さを理解した頭は必死に今までのことを思い出そうと回転する。たしか、自室で知らない手紙を開けて、中に入っていたカードを読もうとして…。そこで意識が途切れたのだ。どくどくと心臓が跳ねる。そのとき、心臓の音ばかりが響いていた部屋にノック音が響く。一気に跳ねた心臓を落ち着かせるように深呼吸をし、これはきっと悪戯だ。悪趣味な、悪戯。手紙を忍ばせた友達がやったこと。自室で倒れたのだから家族ぐるみかもしれない__。そう思い込めばいつもの演技と同じだ。努めて緊張感のない声をあげ、ドアへと歩きドアノブを捻った、ほんのすこし震えた声には気づかない振りをして、 )
…っはーい、今開けるよぉ…。もう、変な悪戯はやめてほしーなあ…。


こんちわぁ、なんかすっごいおもしろそーな場所だなあって前から思っててさー、遂に来ちゃったあ。
あ、急に話しかけてごめんなさあい。アタシ、キャンディっつーの。ここの案内人さんにさ、キャンディのこと少しでも知ってほしくて…、キャンディからの言葉でもいーい?
ここでならさ、キャンディのホント、出してもいーんでしょ?あはッ、それってちょーサイコーじゃん!
でもでも!相性ってヤツ?大事だし。キャンディのコト見て、ダメそーだったら言ってね!
キャンディは怪物さんたちのトクベツになりたいけどぉ、怪物さんたちはキャンディのこと、おいしくなさそ!って思ってるかもだし!
合わなそだったらまっすぐおうちに帰っからさあ。お返事だけ!よろしくー、ほんじゃねー。





737: ニンファ [×]
2021-08-23 20:32:03





>クォーヴ/テオ(>733)

素敵な怪物さんに会わせてくれてありがとう!この夢の中でニンファは食べられちゃうけど、夢が終わって目が覚めたら、また会えるかなぁ。もしまた会えたら、お友達になってもらおうっと。クォーヴにも、また会えるよね。ニンファ、楽しみにしてるんだよ。だから、良い子で待ってるね。たくさんお世話してくれてありがとう。おやすみなさい、死神のお兄ちゃん!



***


パパ……じゃ、ない…?(今この瞬間最も会いたい人物が扉の先に居ること、何よりも温かい安堵感をくれる大きな胸の中へ飛び込めること、そんな祈りと共に上げた視線の先に立つ姿を見るなり込み上げてきた驚きが瞬間的に泣き出しそうな不安を上回ったのか、目をまんまるにして固まりながらぽつりと呟き。時間にしてほんの数秒間、しかし体感で言えばもっとずっと長い間唇を横に結んだままじっとしていたが、少しずつ戻って来る冷静さが連れてきたのは先程驚きのあまり一時的におさまっただけの不安と、知らない場所で知らない誰かと対面していると言う恐怖。ばくばくと忙しなく脈を打つ心臓が無意識の内にぎゅっと力のこもった体に熱をもたせ、頭で考えるよりも先に逃げ道を探そうとする本能に突き動かされて一歩、また一歩とよろめくように部屋の奥へ向かって後退しつつ、風変わりな相手の姿をじろじろと眺めて。「パパはパパ、強くて優しくて、ニンファのとっても大事な人だよ。」と、投げ掛けられる問いを無視する事こそ無かったが、対面した瞬間じっと覗き込んだ相手の瞳にぎらりとした一瞬の鈍い光を見た事実が迂闊に近付いてはいけないと警鐘を鳴らす。とにかくどこかへ逃げなければ、父親を探さなければ、そんな思いに駆られて落ち着きなく周囲を見回しながら「ねえ、テオ、ニンファのパパはどこに居るの?どうしてニンファは、テオのおうちに居るの?ニンファ、テオの事知らないよ、知らない人には着いてっちゃダメだって、パパとのお約束、ちゃんと守ってたのに……」どうやら知らない間に相手の家へ連れて来られたのだと思っているらしく、どれだけ見回してもやはり記憶に無い見知らぬ部屋の中を動き回って)





738: ユギン [×]
2021-08-24 00:42:45



>リュカ(>736


やあ、僕らの可愛い子羊ちゃん。黒薔薇のお屋敷へようこそ、僕は今夜の案内役のユギンだよ。覚えていてね。
ああ、君は甘くて美味しそうな名前がキュートだね。なるべく長く舌の上で転がしていたいけれど、あんまり堪え性のない怪物なら我慢できなくてすぐに噛み砕いちゃいそうだ。そうならないように気をつけてね、キャンディ。
頭の回転が早くて饒舌だけれど情緒は子供時代に置いてけぼりにしちゃっただなんて、グランギニョルにぴったりの演者じゃないか。子羊ちゃんがこのお屋敷でどんな運命を辿るのか今から楽しみだなぁ。
相性については今の所特に懸念はないけれど、何かあればお互いに遠慮は無しにしようね。そんな他人行儀をしたら黒薔薇の機嫌を損ねちゃうから。

さあ、最初に君を迎えに行く怪物のお話をしようか。人魚の彼は相性的に少し怪しいところがあるから、他に希望がなければシャルロットを向かわせようかと思ってるよ。もしもっと面倒見の良い住人がよければ、比較的人間に対して友好的なマリーシュカやジョネルも候補に挙がるかな。
それと、今は黒薔薇の気紛れでトクベツな夢を視られる期間なんだ。もし興味があれば>706を確認してもらって、お好きなシチュエーションとご指名を聞かせて欲しいな。




739: テオ [×]
2021-08-24 02:05:16



>ニンファ(>737


パパ……、変わった名前。けど、言い易イ。
(親兄弟の概念をいまいち理解しきれてないために、切実にその存在を要求する少女をただぼんやりとした様相で見下ろしながら暢気な感想を。最早それが父親を意味する単語ではなく貴女の大切な人の固有名詞なのだと曲解しながらもそれは些末な事とばかりに「 ニンファ、良い名前。柔らかくテ、甘ソウ 」淡々としていながらどこか機械じみた調子外れな抑揚が不気味さを助長する声。物騒な発言である自覚もなく、怪物は人間を食って当然というこの屋敷の摂理に従って一歩部屋に踏み入ろうとした瞬間、ゴチンと音を立てて枠におでこをぶつけ「 ……ココ、小さい。ニンファが小さいから、扉も縮んダ? 」貴女に用意されたのは成人用の部屋だが、いずれにしても怪物規格のフランケンからすれば些か余裕に欠けていたらしくぶつけたおでこをさすりさすり。本気とも冗談ともつかない言葉のままに今度こそ少し身をかがめて無事入室し、後ろ手に扉を閉めることでこの部屋を密室と化して。ちょろちょろ動き回る彼女は小動物のようで、ゆっくりとその一挙手一投足を目で追いながら最後まで口を挟むことなく静聴した後「 パパの居場所、知らナイ。ココ、オレの家ジャなくて黒薔薇の屋敷。ニンファは約束守ッタ、けど使い魔がニンファ攫って来タ 」ギシ、ギシと奇怪に首を左右へ傾げながらひとつひとつの質問に出来る限り応えて。最後に貴女は不可抗力で連れ去られた旨を告げれば、こめかみに突き刺さったネジを掴んでガチリと半回転させる音で注意を引いたつもりで「 ニンファ、オレ達のゴハン。今から、オレだけのゴハン 」と残酷で変えようもない事実をハッキリと真正面から宣告して)




740: リュカ・キャンディ [×]
2021-08-24 04:16:44



>ユギンさん( >738)



ハァイ、ユギンさん。お出迎えありがと!
先ずは、キャンディが怪物さんたちのお眼鏡にかなったことが嬉しいなあ。飴玉みたいにひょいとお口に放り込まれないよう、気を付けるねえ。
でも、それもまたひとつの運命ってヤツ?キャンディをトクベツにしてくれる怪物さんに食べられちゃうの、どんな気分なんだろ?ふふっ、ちょーっと楽しみかも!
でも、ユギンさんみたいなやさしー怪物さんなら、噛み砕かずに最後の最後、溶けきるまで舌の上で味わってくれる?ユギンさんになら食べられてもイイよ…なーんて、あははッ!
オーケー、やっぱ話してみなきゃ判断できないトコあるし、何かあればね言い合わなきゃだよねえ、お互いが楽しくお話しできるのがイチバン!
アタシもちっとこの界隈から離れてて、最近出戻ってきた一人だから、ブランクとかルールとか、ヤな気持ちにさせることしちゃってたら言ってね?
キレイに咲いてる黒薔薇さんに失礼のないよーに過ごさせてもらいまあす。

やったあ、シャルロットちゃんとお話しできるのうれしい!
あっ、でもでもぉ、マリーシュカさんとジョネルさんとも仲良くなりたいかも…、どの怪物さんとお話させてもらおうか、迷ってた中の二人が挙げられるなんて、ふしぎ!
う~ん、迷うけど、お先にシャルロットちゃんとお話したいかも…、彼女の好かれることを渇望する精神とアタシのこの歪な外面が、うまくマッチするといーな。
へぇ!今ならトクベツな夢が見られるんだ。一回食べられてみるのもってヤツ?面白そーじゃん!
でも、残念。アタシ、だいぶ速さにムラのあるレスポンスだからさ、末までにその物語を完結できる保証がないの。順当に行けば、①で参加したいかな~って思うケド…。もうひとつ、アタシを食べるなら、ホントにアタシを必要としてくれる怪物さんにしか食べられたくないかも、なんて…我が儘かなあ?
そういうことだから、惜しいけど通常交流から始めさせてもらえるとうれしいな。





741: ユギン / シャルロット [×]
2021-08-24 16:15:04



>リュカ(>740


ふふ、君はよく彼女の特徴を掴んでいるね。求められたいと叫ぶ依存と、相手を所有したい依存はまるで属性の違う劇薬みたいだ。混ざったらどんな化学反応が起きるか、――もしかすると屋敷中の怪物を巻き込んじゃうかもしれないよね。
夢について、検討ありがとう。君が望む物語を紡ぐ事が何より大切だから、惜しむことなんて一つもないよ。黒薔薇は気紛れ、きっとまたいつか夢の根を君の枕元にも張るだろう。
さて、早速シャルロットをお迎えに上がらせようか。今夜の僕の役目はここまで、けど何かあれば遠慮なく呼んでね。キャンディ、素敵な夜を。


***


シャルロット:
(光沢のある黒革の家具一式に所々の差し色はバイオレットパープル。さらにはふんだんな黒いレースで彩られた如何にもゴシックな部屋の中央に座り込み、一人遊びに興じる少女、否、機械仕掛けの怪物がひとり。小さく華奢な手で弄っていたのはどうみてもヒトの顔面、比喩でも形容でもなく生首から目玉をくり抜いて光にかざし「 ……キレイ 」だなんて恍惚と呟いて。ふとコウモリの使い魔がキィキィと到来し、お楽しみの時間に水を差されたと表情には出ずともまとう雰囲気で不服を示すが、慌てたように一層激しく鳴く使い魔の声にそれはふっと和らいで「 そう。……新シイ玩具が来たノ 」短い頭で懸命に首肯する使い魔を尻目にぶわりと広がっていたショート丈のドレス裾をお粗末に整えたつもりで、向かったのは貴女の部屋。ノックの後に開かれた扉、自身より幾ばくか目線の高い“獲物”を見上げ「 イタズラ?じゃないノ。ココで起きるのは本当のコトヨ 」今にも零れ落ちそうなほど不気味に開かれた光のない双眸とは裏腹に、大きく開かれることのない小ぶりな唇から温度のない声ではっきりと現実を告げ、それがこの屋敷での常識だと言わんばかりに遠慮なく彼女の自室へと足を踏み入れ。数歩進んだところでピタリと制動し、ギギギ、とぎこちなく首を巡らせて振り返り「 私シャルロット。アナタはダアレ? 」本来質問すべきは拉致されてきた貴女である筈だが、そういった情緒を感じさせないまさに機械のような一定の抑揚で問い掛けて)




742: リュカ・キャンディ [×]
2021-08-24 19:38:14





>ユギンさん / シャルロットちゃん( >741


あは、そりゃ面白いコトになりそー!その時には、キャンディをここまで案内したユギンさんも共犯だかんね!
ユギンさんも、ここまでありがとお。インキュバスを紳士だなんてお笑い種かもしれないけど、ユギンさんみたいな優しいエスコートをしてくれる紳士なかなかいないからさあ、今度会ったとき、次はユギンさんともお話しさせてよ。
あっ、ごめん、まだ行かないで!PF提出の事なんだけど、アタシ、こういう風にアナウンスがかかってない状態での交流は知らなくて…、一つ聞いてもいーかなあ?
ほら、前はアナウンスがかかって、お互いどちらかが離席するまで交流して、また次回も来てくれたら本登録って形だったじゃない?今のこの状態…置きレス仕様ではどのタイミングが区切りになるのかなって。…ほらほらあ!いちおーさ、そこで相性の判断がつくし、心の準備はしておきたいわけだしい…。もうどこかに記述があったりしたらほんとごめんなんだけど…。あと、この状態まま返しててもいーのかなって聞いてもいーい?とりあえず、今の状態は置きレスって認識でだいじょぶそ?



は、…え?…ぁ、悪戯じゃ、ない…?
( 気丈にふるまいながらも震える手でそっとドアを開いた先に佇んでいたのは、まだ中等教育を受けているようなうら若き少女で。てっきり、友達が待ち伏せているものだとばかり思っていた、否、思い込ませていた頭にすうっ、と冷たい風が通り向けていくような不快感。少女の未成熟で可憐な唇から発せられた言葉は、淡々と事実を述べているだけで、そこにはからかいも、悪意も何も乗っていない。そのギャップに空恐ろしいものを感じて。脅かし役だ、そう思い込もうとしても今度はうまくいかない。まるで蛇に睨まれた蛙のように委縮し、動かせないままの瞳に移るのはあまりにも人間離れした姿。こちらをじっと見据える黄緑色の瞳はハイライト一つ浮かんでおらず、今にも飲み込まれてしまいそうな恐ろしさを感じる。青白く生気のない肌と、なにより…、でかでかと頭部に突き刺さった螺子と、まるで皮膚を後から繋ぎ合わせたかのような継ぎ接ぎが顔に大きく縦断していたからだ。そこにジョークグッズとは比べ物にならない生々しさを感じ、これは悪戯なんかじゃない、本物だということに嫌な汗がにじむ。気圧され吐息しか漏れでない口から唯一言語化できたものは悪戯ではない、その一言だけ。ここで起きるのは本当の事だけ。では、私は自室から、この少女に、ここまで連れ去られたとでもいうのだろうか。あまりのことに茫然自失としている間にも、少女は己にいる部屋へと入りこんだ。その堂々たる姿にこれが当然なのだと思い込んでしまうほど、この部屋と少女の服装が美しく映えていて。まるでブリキの人形のような音を立て振り返った少女の問いにもいつもならば、こちらの台詞だと噛みついてしまうところだが、この幼い姿形とこの無垢にも感じられる無機質さの前では不思議といい淀んでしまう。「あ、たしは…、キャンディ。その、よろしく。シャルロット。」果たしてよろしくというべきなのか、うろ、と彷徨った瞳はもう一度少女をとらえると、すう、と息を吸い、彼女が踏み込んだ分だけ近づいて、そっと左手を差し出す。少女がどのような目的で己を攫ってきたのかは知らないが、現状態で敵意が見られないということは害意はないのだろう。少なくとも今は。その中で逆に敵対的な行動をとるのは相手を刺激するだけだ。「…ね、握手しよ。初めましてー、仲良くなろーって意味の握手。…ね?アタシ、シャルロット…いや、シャルロットちゃんとお話しできたらうれしーなあ。」人が一番好むのは好意的な態度。この少女にそれが通じるかなんて些末なことだ。動かなければ大変な目に合う。ただそれだけ。にこりと作った笑顔に甘えるような猫撫で声で発した言葉はあながち嘘とも言えないのだ。恐怖の中に混じるほんの少しのスパイス。他者へのおさまらない飢餓感はこの少女さえも毒牙にかけんとする。そんな自分が恐ろしかった。本題を後付けに、さあ、吉と出るか凶と出るか。少女の様子をうかがって、 )
アタシがなんでここにいるのかも、さあ…?教えてほしーし。





743: ユギン / シャルロット [×]
2021-08-25 01:36:37



>リュカ(>742


勿論。僕は君みたいな可愛い子羊ちゃんを導くためにお屋敷にいるんだもの、今度は僕ともデートしようね。
そうだね、質問をありがとう。このお屋敷も扉が開いている時間が以前と比べてかなり不定期になってしまったから、原則置きレスと認識しておいて貰った方が良いかな。仮登録終了の区切りは、シャルロットとの初夜が終わるまで。置きレスベースでの交流に変わったから、以上の認識でいてもらえるかな。他にも分からない事や確認しておきたい事があれば、遠慮なく教えてね。


***


(光も影も吸い込むような双眸は問に対する返答を得られるまで一寸たりとも貴女から外されることはなく。答えるまで許さない、そんな圧力をかけていると誤解されても致し方ない刺さるような視線はそのままに、漸く名前を得られた事に「 ……ソウ。 」と小さく呟いて。随分素っ気なく聴こえるかもしれないが、胸中では相手が思い通りに名を明かした事に満足感を覚えており決して機嫌は悪くなく、だからこそ表情も濁らせないまま「 ――――? 」コテン、と人形の頭が落ちるように小気味よく首を傾げ「 私と、仲良く、したいノ?私とお話、嬉しいノ? 」新入りの獲物の反応は往々にして命乞いをしたり恐怖に泣き喚いたりと散々だが、それは当然の事。その当たり前から逸してあろうことか獲物の方から捕食者へと歩み寄る無防備さが理解できず、頭上に目いっぱいのはてなマークを浮かべながら「 あくしゅ。……ッテ、何? 」それは怪物の世界に存在しない文化なのか、それとも無知な怪物がインプットされていないだけなのか。未知な感覚の連続に、見開かれた両目はまばたきをすることも忘れて食い入るように貴女を見据え続けながら「 アナタ、選ばれたノ。 」がらんどうな自分でも答えられる問がある。ゆえに簡潔に与えたはずの解は一周回って要領を得ておらず、しかしそれに気付く能もないまま「 ダカラ、ずっとコノお屋敷で暮らすノ 」ギシシ、と身体を軋ませながら今度は身体ごと貴女へと振り返り、あいも変わらず雲を掴むような声色ではっきりと荒唐無稽な現実を告げて)




744: リーパー [×]
2021-08-25 11:17:48





>レナード( >734


( 柔らかな温かみを持った色の光が傷口へと触れたかと思えば、その部位の痛みは感じなくなった。されど最も深かった傷口が塞がっただけ。それで助かるなど思ってもおらず、次ぐ彼の相変わらずな言葉にはふっと表情の力を抜いて笑みを浮かべてみたつもりだが、果たして上手く笑えていたのかは彼のみぞ知るところだろう。恒の通りであれば暴れたであろう抱えられ方をされても、今はその腕の中に大人しく収まりじっとしている事しか術は無く。朦朧とする意識の中で告げられた屋敷の真実は、ただでさえ鈍い頭の回転が殆ど機能していない今では全て理解ができるはずも無く瞳を瞬かせ。彼が告げたことが事実なのかさえ分かりはしないが、一つ理解が出来たのはどうも彼がその事について苛立たしさを感じているのであろうという事「 ……アンタから一番よく見える場所で咲いてやるよ 」どうせ日陰で生きてきた人間なのだから見晴らしなどどうでもいい、それよりも彼の言葉が事実なのなら、そしてもし咲ける場所を選べるのなら、他のどの屋敷の住人に気付かれ無かったとしても彼が見てくれる場所を選ぶだろう。そんな事を考えていればふっと身体が浮く感覚に、思わず目線は足元へと。遠ざかっていく地面をぼんやりと見つめていれば衝撃も感じずに辿り着いたのは屋敷の屋根の上。もうさしてはっきりと周囲を視認出来ているとは言い難いが、白い靄が掛かったような風景を見渡してから彼へと視線を戻し。喰べてくれるつもりなのだろうが、彼の視線が首筋へと移った事は少しばかり面白くない。身体を支えてくれているのをいい事に僅かに身動ぎ、掠め取るように軽く唇を重ね合わせた後に深紅の瞳を見つめて「 最期、一回でいいから名前呼んで 」焦点さえ定まってはいないが、命の灯火が尽きるその瞬間まで彼の事を視界に焼き付けておこうと )





745: レナード [×]
2021-08-28 23:11:19



>リーパー(>744


……お前なら出来るかもね
(性悪な黒薔薇の支配する屋敷で数々の怪物に寵愛された貴方ならば、或いは。投げて寄越すような淡々とした口調ではあったものの、そこには折れない芯を凛と讃える貴方へと注ぐ満腔の敬意がひっそりと内在していて。それを巧く表現出来ていたかは別として、普段人を認める発言などしない吸血鬼はそれを最期の餞とするつもりで首筋へと牙を寄せようとした刹那、もう自力で駆動する余裕などないと思っていた貴方に不意を突かれた事でピタリと動きを止め目を瞠り。それが悪魔やインキュバスの捕食行為ではなく、人間の世界で暖かな感情を表現する挙動だという知識があったからこそ、突如去来した筆舌に尽くしがたい情動に珍しく狼狽し「 ――おまえ、っ 」眉間にしわを寄せながらも声音に滲むのは不快ではなく、照れ臭さのようなそれで。文字通り死人のように白い頬へほんの僅かに朱を差したか否か、虚を掬われたことに対して悔しそうに吐息した後「 本当に俺の傍に咲けたら、毎日一度呼んであげる 」一本取られた事を素直に認め、黒薔薇に魂を捧げてもなお貴方の屋敷での暮らしに少しでも彩りを添えられたらとイフに期待を寄せた約束を一つ。満月の銀光に透けて消えそうな儚い命を惜しむように腕に抱く力を強め、切なそうに眉尻を下げ事切れる寸前の貴方の双眸を見つめ「 リーパー、お前は美しい 」ただの家畜と軽んじた人間にここまでその生命を尊重したいと思わせられたのは初めてで。心身共に空恐ろしいほど綺麗な貴方の首筋はいっそ神聖なように思え、覚悟を決めるように紅い双眸が煌々と輝きを増せば、スティレットの如く鋭い牙をその白い肌へ穿ちリーパーという尊い命へ幕を下ろすだろう)



746: ニンファ [×]
2021-08-29 12:54:16





>テオ (>739)


だっ――――…大丈夫?それ、痛くないの?(ばくばくと忙しなく脈を打つ心臓が白い頬を薄っすらと上気させ、今ひとつ噛み合わない会話に違和感を覚える事も忘れるほどに動揺と心細さでいっぱいになった心は、大きくそして頼もしく見えた父親の体躯をも凌駕するその姿にはっきりとした恐怖を抱き始めて。一方で、こめかみを貫通する大きな螺子や継ぎ接ぎの痕が残る顔、怯えながらもどこか心配そうにちらちらと相手へ視線を向けてそれらを確認しようとするのは、"彼は怪我をしているのだ"と言う受け取り方をしたからだろう。気にはなるが恐ろしくて迂闊に声を掛けられない、そんな逡巡を確と木枠に額をぶつけるその鈍い音が吹き飛ばし、思わずはっとして一歩相手の方へ近付きながら、自身の額や顔、こめかみ、痛いのではないだろうかと想像の及ぶ箇所へ自らぺたぺたと触れて具合を尋ねて。とは言え、姿を見れば見るほど、声を聴けば聴くほど、目の前の相手が自分と同じ"人間"と言う種族からはどこかかけ離れた存在である事を悟り始めており、この空間が密室と化した事を報せる音を引き鉄として急速に舞い戻ってきた不安と、関節の滑らかさに欠ける不気味に軋むようなその動きも相俟って、ひとつひとつ取りこぼしなく丁寧に応えてくれた筈の声には露骨な動揺を見せ。「つかいま…?……テオ、ニンファおうちに帰りたい。パパの所に帰りたいの。」と、混乱のあまり涙も出ない円い瞳を真っ直ぐに相手へ向けながら訴え、今自分が居る場所も分からなければ時間も帰り方も分からないと言う途方も無い状況に揺れ動く心を必死に支えて。しかし、徐に螺子を掴んだ大きな手がこれまでに人の体から発せられるのを聞いた事の無い音を伴ってそれを回す様を目の当たりにした瞬間、ひっ、とか細い声が漏れ、まさか突き付けられるとは思いもしなかった、幼い心にはあまりに衝撃的で残酷な事実を告げられる頃にはふるふると首を力無く左右に振り、「じゃあ、ニンファはテオに食べられるの?何で?ニンファは牛さんや豚さんとは違うよ、嫌だ、食べないで。食べちゃだめ、食べられたくないもん!」と強く両手の拳を握り締めながら懸命に抗議し)





747: レオ [×]
2021-08-29 17:58:09



>ラザロ(>729

…ああ!君の炎も素晴らしかったとも!
(己の驚嘆に笑う彼の指先が額に当たって、それから目の前で噴き出す火に対抗するような言葉に一度ぱちりと瞬く。だが、いつかの泉で見た彼の炎をその目の奥に浮かべた次には、また大輪の笑みを満面に咲かせて、あの日の感動を言葉として告げる。「……ふむ、この中に、生き物が…」次いで出鱈目な受けた説明を、常識知らず故の正直さで受け入れては、それを噛み砕いて飲み込まんと自身の口で繰り返す。しかし──「な、はっ!?」不稽な知識を完全に腹に落とす前に放たれ、足元を駆けずるものが発する音に意識は逸れ、思わずそれを避けんと彼の周りを慌てる足でぐるりと一周する。次いでその火の、意思を持ったように動き回る様子や、鳴き声にも思える激しい音は、彼の言葉を確かなものと信じさせるだけの要因と変わり、「…なるほど。生きているな、これは…」火花の鼠が大人しくなる頃には、そんな納得の声さえ零れる。その後、思わぬ驚きに些か逸った心臓を、一度の深呼吸で落ち着かせつつ、彼の手に掴まれているそれらにまた目を向け、ふと視界に付いた物を指差す。「…こんなに細い物にも、その……サラマンダー?、は詰められているのか?」差した先にあるのは、糸にも似た細さで縒られた手持ちの線香花火。不思議がった細い視線でそれを見詰めると同時、言い慣れない名称に少々ばかり辿々しくなりながら、彼にまた己の疑問を渡した。)




748: リーパー [×]
2021-08-31 20:50:53





>レナード( >745

( 唇を離した先、常は飄々とした様子の彼が狼藉している様に、してやったりとばかりに弱々しさは残るだろうが片側の口端を持ち上げてみせるのは彼の記憶に弱った姿を少しでも残したくは無いという精一杯の強がり。しかし、普段であれば珍しく僅かだが赤みの差したように見える頬を指摘して笑い声を漏らしていただろうが、勿論のことながらそんな余裕など持ち合わせているはずもなく。終焉を迎えた後の約束事など無意味だと一笑に付しただろうが、それも悪くは無いと思えるのは彼に絆されてしまったからか、はたまた今日この日に至るまでに自分の考えが変わったからか。どちらにせよ深く考えた所で答えに辿り着ける訳も無く、早々に思考を放棄してしまえば薄く、本当に薄く表情を和らげる事で名前を呼ばれる嬉しさを表したつもりで。首筋の皮膚を突き破る牙に痛みを感じる事も無く、きっと自分が迎えるはずだったどんな最期よりも穏かな表情を浮かべたまま、力の抜けた身体を彼へと預けたまま人生の幕を降ろすまでの時間は然程かから無いはず。意識がふつりと途切れる間際「 ……すき、 」最後の吐息に乗って出た言葉は殆ど声帯を震わせる事の無い音とすら判別出来るか分からないもの。それが彼の耳に届くか届かないか、その未来を知ること無く終焉を迎え二度と目覚めぬ眠りへとついて )

****

夢の幕引きはこの辺りだろッて踏んで失礼すんな。
いつかあるかも知れねぇ夢、俺としてはすげぇいい夢見れたッて満足してるし、アンタにとっても同じだったら嬉しい。
んで、次の話だけどそろそろ俳優野郎を屋敷に引き込みたいし、アイツの方の物語を紡げたらって思ってる。一応、アイツの詳細を置いてるのは>644初回指名はハイネって話でまとまってた気がする、とだけ。

久々にレナードと話せてすげぇ楽しかったし、初対面の時のツンツンした感じ懐かしくなったから、また近々会いに行くッてアイツに伝えといて。





749: テオ [×]
2021-09-11 20:18:00



>ニンファ(>746


痛くナイ。……触って、ミル?
(痛いか、苦しいか、美味いか――YESかNOで容易に回答できる問はおつむの足りない怪物でも得意とするところ。ゆる、ゆると緩慢な仕草でかぶりを振ってから、怪物である己の身を心配してもらったのだという幸運には気付かず、反対にただの好奇心ゆえの質問だと独断し縦に長い巨躯を膝を曲げることで縮めてみせて。宝石商が見つければ喉から手が出るほど欲しがるだろう透き通った珠のような2つの青をじぃっと見つめながら「 …………ゴメン 」無力な怪物にはどうにもしてやれない。可愛らしい獲物の願いは叶えてあげられないのだと決まり悪そうに目を伏せ、家畜とは違うという言葉に視線だけを再度貴女へ向け「 ニンファ、牛と豚でお腹イッパイにナル。オレ達、ならナイ。ニンファじゃないとダメ 」生き方も食事も根源たる種族もアイデンティティも、何もかも異なる少女からの言葉には首肯を贈ることは出来ない。人の食事では満たされないことを伝えながら「 ニンファ、牛さんと豚さんにアリガトって言う。そして食べル。オレもニンファにアリガトって言う。そして食べル。何が違うノ? 」恐らくIQは若年たる貴女と同等なのだろうか、流暢とは言い難いながらもこの屋敷での摂理をゆっくりと静かに伝え、そうこうしている内にエネルギーに飢え始めた怪物は屈めていた膝のうち片方が不意に脱力し、図らずも可憐な少女の前に跪き祈るような体勢になりながら「 大事に、食べるカラ 」ひとかけらも無駄にしたりしないと、凶暴さの中にアンビバレントな穏やかさとある種の誠実さを讃えながら、貴女への冀求のままに武骨な片手を伸ばして)




750: ラザロ [×]
2021-09-11 20:57:42



>レオ(>747


ッたりめえだろ。
(炎において右に出る者なし、自分ではそう不遜に信じていてもなお相手の心はそうは感じないかもしれない。いくら獲物の身体を力で捻じ伏せ貪れても心までは掌握出来ないことを理解していたがゆえに、およそ毒気や計算とは程遠い純粋な笑みを目にすれば、内心の安堵を悟られないようにケッとそっぽを向いて。横目でちろりと鼠が最初に爆ぜる瞬間を見遣れば、見たことのない玩具に驚く猫のような挙動を見せた彼に「 ――ック、ハハハハ!テメェはマジで可愛い奴だよなァ、レオ 」碧い鱗にびっちりと彩られた野太い尻尾をビタンビタンと地に打ち付けながら吹き出すように大笑いし、その素直なリアクションの数々を堪能すれば次に指差された線香花火を手に取って「 そりゃそうだろ?火着けて燃えるモンにゃあ大体宿ってンだよ 」一度披露した似非の知識に引っ込みがつかなくなりまたしても出鱈目を重ねて。花火のために出しっぱなしにしていた小さな火の玉の前にヤンキー座りの要領で身を屈めながら「 これァ今までみてえな派手さは無ぇがよ、ひとつ面白ぇ勝負が出来るんだ。パチパチ燃えるコイツを長く維持出来た方が勝ち、逆に先に燃え尽きた方が負け。分かり易いだろ?俺ァ今んトコ2勝0敗だぜ 」祭が始まる前に、花火の屋台を任された怪物3体で総当たり戦でもしたのだろう。イカれたゾンビと吸血鬼もどきには勝利したとしたり顔で告げながら、2本の線香花火を下から手を伸ばすことで差し出して好きな方を選ぶように示唆して)




751: ハイネ [×]
2021-09-11 22:05:48



>リーパー(>748


リーパー、素晴らしい幕引きを感謝申し上げます。黒薔薇達の拍手喝采がここまで聴こえてきそうですね。
あの気難しいヴァンパイアが可愛らしく頬を染める姿など、俺ですら見たことがありません。後で少し揶揄ってやりましょうかね、――無論あれは胡蝶の夢と一蹴されかねませんが。
ああ、首を長くして待っていましたよ。ようやくあのお顔の綺麗な俳優さんと相見える事が出来るのですね。
彼のプロフィールや事前の相談内容については、再度熟読させて頂きました。巧妙な仮面と弱々しい本体の狭間で揺れ動く彼の姿には実に唆られます。願わくば彼を俺だけの獲物として永劫に閉じ込めたいものですね。……無論、抵抗はご自由にどうぞ。フフ。

さあ、彼への期待を綴ればキリがありませんから、早速もうひとつの初夜を始めましょうか。
俺は一度下がりますが、何か追加のご相談があれば遠慮なくどうぞ。


***


>グレン(>644


――――ああ、壊れてしまった。
(心から惜しむような表情とは裏腹に、仄暗い部屋へぽつんと落とされた声はひどく淡々としているようにも思えて。ベッドに横たわるのは弱冠二十歳前後の美しい青年で、眠っているような横顔は透き通るほど白く生気はまるで感じられない。羽毛の下に隠された裸体を"可愛がって"いた張本人は、ギシ、とスプリングを軋ませてベッドを降り、直ぐ側に控えていた蝶の姿をした使い魔へ「 また新しいお気に入りを探さなければなりませんね 」と声をかけ。主の要求に応えるようにリン、と澄んだ鈴の音を響かせながら翅を羽ばたかせた使い魔に、ダークエルフは僅かに瞠目した後 薄い笑みを口許へ流し「 ……流石、お前は有能ですね 」美しい男性の新入りがいるとの報告に賛辞を言い終えるや否や、燕尾服の裾を整えて砂のように姿を消し、再度顕現したのは貴方の部屋の前。統計的に多くの獲物は怪物からのノックに対して警戒心を以って応えなかなか扉を開けないものだが、拍子抜けなほどあっさりと開かれた扉の奥に認めた美丈夫の佇まいには一瞬呼吸を止め「 さて、今宵の俺には些か幸運が過ぎますね。まさか貴方のような綺麗なヒトに出会えるとは 」大袈裟な台詞は狂言ではなく、心から涌き溢れたもの。この新入りは他のどの怪物の目にも触れさせてはならないと即座に決断し、紳士然とした微笑みを絶やさぬまま「 どうやら人違いをなさっているご様子。俺はハイネ、誇り高きダークエルフの一族です。以後お見知り置きを 」拉致されてきたばかりの貴方に種族を述べても荒唐無稽だと切り捨てられるのが関の山だが、それでも素性を宣言しておくのは種族に対する誇り故か。胸に手を当て恭しく一礼した後、手のひらで貴方の部屋の中を指し示し「 今、お茶の用意をさせますよ 」"貴方が礼節を弁えているなら席につきなさい。"そんな有無を言わさぬ圧力をお茶のお誘いへ言外に醸し出しながら、貴方が踵を返したならば自分もそれに付き従う形で部屋へお邪魔しよう。もちろん、後ろ手に静かに鍵をかけるのも忘れずに)




752: 執事長 [×]
2021-09-12 14:59:57



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753: グレン [×]
2021-09-12 16:27:52





>ハイネ( >751


やあ、ハイネ。随分と待たせてしまったみたいで悪かったね。何か追加での相談、という訳ではなくて簡単にでも挨拶をさせて貰えたら、と思って出てきただけなんだ。
ハハ、暫くはフラフラとするだろうけれど、首輪を付けられて囲われるのも悪くは無いかもね。唯その時は俺も君のこと離してあげられそうに無いかも知れないけれど。

なんて冗談はこの位にして、物語の方に集中しようか。嗚呼、これには返信不要だけれど、何かあった時には何時でも呼び出してくれて構わないからね。

****


( 扉を開けた先にあったのは見慣れたマネージャーでは無く、凡そ人だとは言い難い外見をした人物。起き抜けの頭の霞がいきなり晴れる訳も無く数回瞬きを繰り返し、僅かに眉根を顰めたまま耳に届いた名に聞き覚えがあるかと巡らせたところで思い当たらず。ならば勝手知ったる人物と同じように、では無く普段通り人前に出る仮面を被り求められる限り完璧な何処に出しても恥ずかしくない" グレン "を演じる方が早く、自分を護るにも確実だ。そんな風に思い至ってしまう程に演じる事が日常へと溶け込んでしまっている。浮かべ慣れた人当たりの良い笑みに表情を和らげ「 嗚呼、僕の所を訪ねて来るなんてエドくらいのものだと思っていてね。早とちりしてしまったみたいだ 」告げられた日常生活では耳馴染みのない言葉は悪い夢か聞き間違いのどちらかだろうか。室内を指す掌と言外の様相に、はっと気が付けば促されるように踵を返し。振り返り今一度内装を見たところで気が付いたのは、今いるこの場所が自室以外の何処かだという事。否、扉を開け見知った人物以外がそこにいた時点で、若くは目が覚め見慣れぬ天井を目にしていた時点で理解したく無いと頭が否定していただけで気が付いていたのやも知れない。ガチャリ、鍵を閉める音が実際に聞こえているはずの音よりもやけに大きく鼓膜を揺さぶる。表面上では何でもないような表情を浮かべ平常を取り繕っているが、心臓が早鐘を打ち頭の奥底では警鐘が鳴り響く。ごく自然な流れで扉に近い下手側の席へと浅く腰を掛けたのは警戒心ゆえのものと、出自故の日常で染み付いたものとが半々といったところか。一頻り視線を動かすだけで見渡せる範囲をじっくりと観察した後、彼へと視線を戻して「 ……えぇと、先ずは僕も名乗るべきだね。自己紹介が遅くなって済まない、僕はグレン、しがない新人俳優だよ 」精一杯の虚勢で何時も通りを演じてはみるものの、目が覚めたら知らない場所でした、なんて現実離れした現状に焦りと緊張で喉の奥の方が張り付いている感覚が離れない。乾く唇を舌先で軽く舐め濡らし、テーブルの上へと組んだ手を置いて「 ねえ、ハイネ。此処が何処で、僕が置かれているのがどんな状況なのか聞いてもいいかい?実はさっき目が覚めたばかりで何も分からないんだ 」最低限声の震えは無いはずだが、心の内を上手く隠し通すのは難しい。彼が目前へと座り真正面から自身を捉えているのであれば、上辺だけを取り繕い瞳の奥が不安に揺れているのが目視出来るはずで )





754: ハイネ [×]
2021-09-13 11:32:55



>グレン(>753


(ダークエルフが稀有なほど美しい種族という自負はあれど、人間の価値観から見れば禍々しい異形であると理解していた故に、畏怖でも狼狽でもない飾り気なしの微笑を貴方が浮かべた事に違和感にも似た感心を抱き。無闇に泣き喚かれたりヒステリーを起こされないのならばそれに越したことはなく、その微笑が純粋なものかそれとも虚勢であるかは一旦度外視して「 エド、とやらは貴方のご友人ですか?何にせよ親しい間柄なのだとすれば、さぞ貴方の事を心配しているでしょうね 」世間話のような調子でマネージャーの彼について慮る口調はやけに他人事じみており、背後で貴方がお行儀よく下座へ着いたのを知覚しながら巨大な月を映す窓を優雅に開け放ち。すると蝶の使い魔が数匹ひらひらと飛来して、同時に魔法の力で浮かせたティーセットとお茶菓子の類をテーブルに並べてゆく。人間界の上質なホテルでお目にかかれるアフタヌーンティーと遜色のない飾り付けを手早く終えた使い魔たちに「 ご苦労 」と労いの言葉をかけ、窓は開けたまま貴方の向かいに腰掛けて。向かい合っていない時間でもしっかりと貴方の声に耳を傾けていた事を示すべく「 成程、合点がいきました。そのマスクならスポットライトに照らされても何も恥ずかしくない――むしろ輝きを増すでしょうね 」職業について言及した後、カチャリとティーカップを手に取って。ここが貴方の部屋といえど今宵のお茶会のホストは自身、ゆえに先に手を付けねば可愛らしい新入りが恐縮してしまうだろうと思っての事で、怪物にとっては特に味も感じられない人間のための紅茶を一口嚥下して。核心に迫る問には真っ直ぐな視線で貴方の瞳を捉えたまま数秒沈黙し、再度ささやかな音と共にソーサーへカップを戻し「 ……心中お察しします。さぞ不安でしょうね 」相手が何も分からない無垢な雛鳥ならば、例え屋敷の真実と相違があろうとも自身が教えた事が彼にとっての真実であり常識となるのではないか。折角巡り会えた新しい有望株に対する支配欲を卑劣な手段で満たすことも出来た筈だが、高潔さがそれを思い留まらせ「 ここは黒薔薇の屋敷、貴方の元いた世界とはまた別の場所。今は信じられずとも、永遠に沈まない月が時間と共にそれを証明してくれるでしょう 」背後の窓から後光に月を背負う形で、静かに事実を語り始め「 貴方の次の役柄はこの屋敷の住人となる事。もちろん俺は貴方を歓迎します。……俺以外の住人も恐らくそうでしょうね 」語尾にわずかに忌々しさを含ませたのは、美しい獲物を嗜食する怪物は自身以外にも多く存在するから。ゆっくりとソファから立ち上がりながら言葉の調子を流れるようなそれに戻し「 俺のように言葉の通ずる隣人ばかりとは限りません。だから一人で出歩いてはいけませんし、俺以外の訪問者も拒むのが吉でしょう。それが出来ないのなら、俺とグレンだけの特別な部屋を用意して差し上げますが、いかがです? 」獣が牙を隠して歩み寄るように、人面獣心のシリアルキラーが刃物を背にして忍び寄るように。自分以外の怪物と接触しないことを約束させるか、拒むのならば閉じ込めてしまおうと遠回しに欲望を滲ませて)




755: 執事長 [×]
2021-09-13 21:48:13



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2021-09-16 11:39:34




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757: 執事長 [×]
2021-09-18 15:34:18




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759: グレン [×]
2021-09-19 23:01:02





>ハイネ( >754 )


エドは、…そうだね、友人みたいなものだよ。心配しているかは分からないけど。
( 頭に過ぎるのは飽くまで仕事の内なのだろうが、自身の損得勘定を抜きにして自分を見てくれていたマネージャーの事。慣れた顔を思い浮かべた事でふ、と肩の力が抜けたのは彼が此方へと背を向けているのも一端を担っているだろう。彼が窓を開けたと思えば室内へと舞い込んでくる蝶に宙へと浮かぶティーセット。今までの生活では見た事のない光景に数回目を瞬かせているうちに、目前へと用意されたのは写真でしか見た事が無いようなアフタヌーンティーの一式。言われ慣れた事もあり、最早感じるものがなくなってしまった褒め言葉だが、父親と比較をされないというだけで多少心に余裕が生まれたのも事実。礼の言葉の代わりに柔らかく口角を持ち上げてから彼に倣い、カップの紅茶を一口。柔らかいながらに心地のよい渋み、ほんのりと舌に残る甘さに、こんな時でさえじんわりと緊張感が解れるような気さえするのだから不思議なものだ。ふう、と軽く息を吐き出してから殆ど音を立てる事なくソーサーへとカップを置いて。同情をするかのような言葉に次いだのは俄には信じ難い事実。確かに昨夜急足で帰路に着いたのは夕刻だったはず。だがしかし、今もなお月が顔を出しているのは自分が寝過ぎたせいか、それとも彼の言葉通り元の世界とは別の場所なのか。もし前者なのだとしたら、仕事の話だと叩き起こしに来るマネージャーはどうしたのだろうか。後者であればあの真面目な彼が顔を見せない事も、太陽でなく月が未だ顔を出している事も納得がいく。ならば決まっていた仕事は、舞台に立つ者として認められつつあった自分の立場はどうなるのだろう。言いようのない不安や緊張でどくりどくり、と耳の近くで心臓が脈打っているのかと思う程鼓動がはっきりと分かる。彼が話終わるまでじっと耳を傾けて「 成程……分かったような分からないような 」深い溜息を細く吐き出す事でマイナス思考に陥り掛けた思考を押し留め、煩い程の脈を僅かに抑えてから苦笑を浮かべ「 …ただ、今の話が本当だとして。閉じ籠もっているのが安全なんだろうけど、他にも人が居るのなら会ってみたいっていうのが僕の本音かな。嗚呼、勿論君さえ良ければ一番に頼らせてもらうつもりだよ 」四六時中誰かと同じ場所へと居るのはずっと完璧な姿を演じる事になるのと同意。幾ら演じ慣れていようとそれは出来る事ならば避けたいが彼の言葉を鵜呑みにする程頭が弱いわけでも無い。折衷案として付け加えた言葉で彼が納得してくれるかは不明だが、どうだろうかと問わんと首を傾げて )





760: ハイネ [×]
2021-09-21 05:45:08



>グレン(>759


――――、成程。肝の据わったヒトですね、貴方は
(数秒の沈黙の後、第二関節で淡く折り曲げた人差し指を自身の青い唇に添える形でくつくつと含み笑いを。他の怪物の危険性を理解しきれていないのか、はたまた理解していてもなおナニカとの繋がりを求める寂しがり屋か。強欲だな、と抱いた感想を耳触りの良い言葉に置き換え評価しつつ長い足を組んで「 新入りの存在を同胞達へ秘匿するのは難しい。貴方の存在は火が朽木を伝わるように止めどなく住人の耳に入り、興味を持った者がこの部屋を訪れる。貴方は拒否ではなく受容を選んだのですから、どんな怪物が来ても文句を言ってはいけませんよ? 」ここで自身の寵愛を受け入れなかった事を後悔すれば良いのに、そんな悪戯心は哀れみを隠そうとしない微笑の奥に仕舞い込んで小首を傾げて。伸ばされた鋭い爪のせいで異様なほど長々として見える指を指揮棒のように振るえば、黒とも紫ともつかない淡い光が二人の間に小さく渦を巻き、やがてそれは黒く煌々と輝く指輪の形を成して「 貴方を最初に見つけたのはこの俺です。そして貴方が水先案内人として選んだのも。これはその証です 」手のひらを上に向けて左手を差し出す、それはご令嬢をエスコートせんとする貴族にも似た所作。貴方が左の手を重ねてくれたのならばそのまま、もし拒むのならば不可視の魔力を行使してでも片方の手を差し出させる算段で、形の良い中指へと指輪を嵌め込ませ「 貴方が他の怪物と逢瀬を楽しむ間、俺も貴方を吟味させて頂きますよ。結論が出るまで、貴方が誰にも食べられませんように――これはその御呪いも兼ねて差し上げます 」人肌のぬくもりを名残惜しむように指先へ冷たい唇を寄せてから、飛び立つ前の小鳥をそっと自由な空へ解き放つように緩やかに手を引いて)




761: 執事長 [×]
2021-09-23 10:49:38


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762: 執事長 [×]
2021-09-24 21:18:46




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763: 執事長 [×]
2021-09-25 17:14:31



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764: 執事長 [×]
2021-09-27 20:14:22



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765: リュカ・キャンディ [×]
2021-09-28 19:16:29





>シャルロットちゃん/ユギンさん ( >743

なるほどー!了解でーす。
何から何まで説明ありがとお、ユギンさん!すっごくわかりやすかったあ、このままキャンディの学校の先生になってほしーぐらい!
今のところ、ほかに質問はないから、とりあえずダイジョーブ!
じゃあ、初夜が終わるまで、お付き合いおねがいしまーす!


( 肯定とも否定とも似つかない応えを返した少女に、ひとまず機嫌を損ねた様子はないようで安堵する。にこりとした笑顔と差し出した手はそのままに、機械染みた動きで首を傾げた少女の表情は最初のまま変わることがない。しかし、かけられた言葉には尋ねるような響きが含まれていて、「っうん、シャルロットちゃんと~…その~…、仲良しになりたいの!…ほらっ、袖振り合うも多生の縁って言うでしょ?シャルロットちゃんといっぱいお話しできたらうれしいなって!」興味をこちらに向けたことに、作られた笑顔からすっと緊張が抜けて、声にも喜びが混ざる。釣れた。と狸な自分が顔を出す反面、幼子のような純粋な問いにつけ込む自分への罪悪感がせめぎ合うがしかし、少女の問いはもっともだ。現時点でこの状況は誘拐に近しい。その誘拐された側から友好的な態度を寄越したのだ。その異質さを重々理解している。「え、っと、握手、知らない?」見開かれた瞳を写すようにこちらもきょとんとしたように丸くなった。相も変わらず宙を浮き続ける手に思わず視線をやってしまう。握手を知らない人なんて初めて_、いや、少女は人とは異なるものに見える。異なるものだった場合、人間たちの挨拶など知らなくても全くおかしくはないのだ。変わらぬ焦点に、まるまるとした大きな瞳に射抜かれつつ、説明をと頭をフル回転させる。「うんと…、握手っていうのはね、初めて会った人に、よろしくねって挨拶するために、お互いの手と手を合わせて握りあうことのことだよ。…アタシ、今手を出してるけど、これが握手しましょーねって合図で、シャルロットちゃんがアタシと同じ手を出して、手を繋いだらそれが握手になるの。」両手を使い、身振り手振りで手を握り合わせ説明するが、伝わっている自信はほとほと無かった。こんなことして何になるのと問われてしまえば黙りこくる他ないのだ。不安げな瞳のまま、相手を見返せば、「…選ばれた?いったいなにに…、」自分がここにいる理由。その回答をすんなりと教えてくれたことに面食らうが、肝心の主語がない。選ばれた?自分自身、家柄も性格も容姿も選別されるほど際立っていないし、秀でた特技や、まして特殊な何かなど持ち合わせていない。まったく身に覚えがないと口を開きかけるが、少女が振り向き、続いた言葉に絶句した。「は…?え、まって…、どっ、どういうこと…?」困惑のあまり発する言葉は途切れ途切れで、音にならず消えていった言葉もあった。誘拐されたものが無事に帰れることなんてそうそうない。わかっていた。しかし、はっきりと言葉にされれば、わかった、そうだと利口に振舞おうとする頭も、すっかり機能しなくなる。それまでどう懐柔しようか、どうして誘拐されたのか探っていた思考も同時に静まり返った。少女と向かい合わせの中、徐々に俯く頭と視線。それは嘘だ。大丈夫、本当だとしても逃げればいい。と慰めのような言葉も空しく強烈なまでに胸の内を支配したのは家族、友達に会えなくなるという恐怖。それは心配なんかじゃない、もっと利己的なもの。「…ひとりは、いやだ…、」ぽつりと零した言葉は無意識で。次の瞬間、ばっと、顔をあげると、先ほどとは打って変わって少女に縋るような瞳で訴えかけ、)
でっ、でも!アタシ、家族が居て…っ、か、帰らないとっ、心配させちゃう、から…。おねがい、かえして…。





766: グレン [×]
2021-09-28 21:14:08





>ハイネ( >760


はは、自分にだけは素直に生きたいだけだよ。
( 彼の返答があるまでの間はカップに入った紅茶を流し込む事で無理に間を埋める事無く沈黙の時間を乗り切って。口端に浮かべた柔い笑みはそのままに、彼の言葉を聞く際は多少なりとも真面目そうな風体を装って「 他者との縁は出来る限り繋いでおいた方が良かったりするからね。勿論僕は君ともいい関係を築きたいと思っているよ 」首肯にて返答を返した後口にしたのは偽りの皮を被せた本心。彼が宙で指先を振ったかと思えば浮かんでくる淡い光に視線を奪われ。片手を差し出すのは舞台上でも慣れた所作──無論、自分はどちらかと言えば彼の方の立場ではあったのだが。差し出された手におずおずと手を乗せれば人肌とは違うひやりとした感触に僅かながら身体を強張らせて。その手の中指に嵌ったのは先程彼が宙に描き出した黒く輝く指輪。装飾品の類を身に着ける事が私生活の中では殆ど無い身からすれば、それは物珍しく興味津々といった風体を隠す事無くそれへと視線を注ぎ。そのせいで彼の言葉に気が付くのが遅れ、ワンテンポ程置いてから眉を顰めて「 ……食べられる、って? 」それで思い出すのは昨日意識を手放す前に目にした手紙の内容。全くの同じ言葉では無いが殆ど同意のそれに語尾が震え。引っ込める事も忘れた手は離されれば、そのまま重力に逆らう事無くすとんと落ちて )





767: シャルロット [×]
2021-09-29 21:51:30



>リュカ(>765


(恐れる対象である筈の怪物を前にして喜色を滲ませる少女を、ただじっと見つめる。その眼はねずみを狙う猫のように真っ直ぐに逸らされることなく、蓋し生命を感じさせない濁りはそのままに緘黙すること数秒。「 ……私と、仲良しに、なりタイ。そんな仔、ハジメテ 」表情に出ることのない胸中のざわめきの名を感激であると自覚するにはあまりに精神が未熟すぎて、抑揚なくぽつりぽつりと言葉を落とすに留まって。難しい言葉も分からなければ握手の事だって知らないけれど、眼前の貴女がそれを望むなら拒む理由もなく待ちぼうけを食らったままの暖かい手にそうっと近付いて。死人じみた、というよりも機械じみた無機質な冷たさをもつ手のひらを貴女のそれに重ねて、“言われた通りに”ギュッと握り。それは自分にとってはただ少し力を込めただけの戯れに過ぎないか弱さで、けれども人の身からすればあわや手の骨を砕かれるかと恐怖を感じる程の怪力で。力を入れたのが一瞬だった事が功を奏したか、後は淡い力で、けれど決して繋いだ手は解かないまま「 コレ。離したくナイ 」と至極素直にリクエストを告げて。貴女にしてみればいつ駆動するかも分からない粉砕機に手を突っ込んでいるのと同義だが、機械じかけの怪物は数え切れないほどの人間を壊してきたくせにヒトの脆さを忘れてしまっている様子。先程まで喜びに煌めいていた貴女の淡い青の双眸が不安に揺れるのを一切温度のない瞳で見つめ返しながら、“一体何に”の問に対して「 私達の使イ魔に。或イは黒薔薇に 」と自分にとっては簡潔な解を渡して。これまでの貴女の印象は他の一山いくらの獲物たちと一線を画していたが、事実を告げた途端に見飽きたような狼狽が顔を出した事に対してぱち・くりと大きく一回まばたきをして。帰して、の要求には初めて表情の変化を見せる――血色感のない眉間にギギギとわずかなしわを寄せることで不服を表し「 私と仲良くなりたいッテ、アナタ言ったばかりじゃナイ。キャンディは嘘つきな仔ナノ? 」今までぼんやりと空を掴むようだった怪物のまとう雰囲気が、みるみる不穏な冷たさを帯びるのを感じ取れるだろうか。問い掛けの後、すっと眉間から力を抜けば零れ落ちそうなほど双眸をかっ開いて「 ネエ。 」と返事の催促を。その直後、繋いだ手を引くようにして大きな窓辺に歩み寄っては両開きのそれを開け放ち。そこから見えるのは恐れを抱くほど大きな満月と、その下に広がる果てしない黒茨の森で「 私に嘘つくナラ、アノ森に入ればいいワ 」それは事実上の死刑宣告。森に辿り着くまでの間に他の怪物に見つかって喰われてしまうのが関の山だが、ぼうっとしているようで自分のものにならない存在に対しては残酷なまでの峻烈さを見せる小さな怪物は、森を見下げていた視線を貴女の横顔へと移し「 私と仲良くなるナラ、アナタは私とズット一緒 」独りは嫌という貴女の切実な想いを汲んでのことか、それとも純粋な蒐集癖からの発言か。温度のない夜風が頬を撫で、一本一本細い赤毛が軽やかに揺れ)




768: ハイネ [×]
2021-09-29 22:43:26



>グレン(>766


妙なことを仰る。与えられるがままに偽りの仮面を被る貴方のご職業はそのお言葉と対極では?
(低く喉の奥で転がすような笑いは、ヒトが暴かれたくないと切に願う過去を白日の下に晒し断罪する閻魔を彷彿させ。半分以上中身の残ったティーカップに視線を落とし、これ以上味気のない液体を口に運ぶ気は起きず短く溜息を吐いて「 ご用心を。俺のようにお行儀の良い隣人ばかりではありませんから 」今度は忠告めいた口調ではなく、にっこりと人当たりのよい笑みと共に軽口のニュアンスを含ませて。スラムに身を置く貧しい子供が初めて機械じかけの玩具を手にしたような、喜びよりも驚きや好奇の勝る表情を愛おしげに眺めては片手を自身の胸に添え「 ああ、やはり貴方の白い肌にはその指輪がよく映える。もっと相応しいアクセサリーも用意できますが――それはまた次の機会に。 」きっと貴方の部屋を再訪するという旨を滲ませ、そこで話を結んだつもりで組み上げていた脚を解いてソファーから立ち上がり。そこで可愛らしくも震えた声が鼓膜を擽れば、両手は後ろ手に組んだままわずかに首を傾けて「 おや? お利口な貴方ならば言わずもがな理解したと思いましたが、買い被りでしたか 」ふ、と吐息に笑いを混ぜてゆったりと歩き出し、一歩を踏みしめる度に叙情のように言の葉を紡ぎながら貴方の背後へと回って「 黒薔薇の招待状、見知らぬ屋敷への誘拐、背後にはヒトならざる怪物……ええ、貴方のご想像の通りですよ 」成長した男性にしては少し華奢な目の前の双肩に、温度を感じさせない自身の両手をそっと置いて。そのまま腰を折り曲げ身を屈めることで耳元へ口を寄せて「 俺は食べるより愛でる方が好きですが 」悪魔が不安に揺れる人間を誘惑するかのような、とろりと甘い蜜のような含みをもたせて囁き。食べられるのが怖いなら、俺の傍を選びなさい――そう言外に示して)




769: リュカ・キャンディ [×]
2021-10-02 01:16:48





>シャルロットちゃん ( >767


ちがう…、う、嘘つきなんかじゃっ…!
( 焦りのままに吐露した言葉が少女にどのような影響を与えるのか考えもしないまま発したようで、先ほどまで凪いでいた表情が初めての変化、しかも良くないほうに傾いていく様子に、ぁ、と小さく息が漏れた。先ほどまでのどこか掴みどころのない無垢な少女から、人と異なるものへ。一気に肌を刺すような圧倒的なオーラが身を包んでいくのがわかる。怒っているのだ、この少女は。仲良くなろうといった自分、そしてそれに応えてくれた少女に放つ言葉にしてはあまりにも自分勝手すぎた。少女は仲良しになりたい子は初めてと言った、ではこの屋敷に少女は友達がいないのかもしれない。そんな少女の言葉に偽りの仮面をかぶり、偽りの人間関係を築いて、心の奥底では本当の友達を求めている自分が共鳴して。「っちがう!キャ、キャンディは!嘘つき…っ、なんかじゃ…、」嘘つきという言葉に頭を出した癇癪に縋るような表情から一変、くわり目を見開き、目じりを吊り上げる様子は苛烈なようで、嫌われたくない、そんなことを思われたくないという恐れや弱さで揺らいでいるのが見えるだろう。だが、少女の言っていることは正しい。嘘つきと断じられてもおかしくない。その考えを映したように癇癪はすぐに引っ込み、徐々に勢いを無くす語尾だけが空を揺らして。仲良くなりたい、そう言った自分に懐柔といった考えが含まれていたとしても、少女の初めてという言葉が何度もリフレインする。逡巡の末、能面のように表情を落とした少女の呼びかけに恐る恐る答える。「シャルロットちゃん、ごめ、ん…、アタシっ__!?」突如、ぐん、と引っ張られた手に不意を突かれた。言葉も言い終わらないまま、半ば引きずられるようにしてついていく。同意を共わないそれに振り払うという選択もできたのだろうが、繋がれた掌に自分の教えたまま握手を返してくれた少女の思いを逆なでにするだろう。自分の説明した通りに握られた掌の恐怖はいまだ残っており、一瞬で骨を軋ませたこと怪力に漏れ出た悲痛な声が、自分の説明通りにやっただけの少女に届いていないかだけが心配だった。ただ、この何もかもが不明で、右も左もわからない恐ろしい状況に誰かを感じる掌、たとえ温度がなくても、少女がふと思えば瞬時に壊せてしまう掌だとしても安心してしまうのは本格的にイカレ始めてしまっているのだろうか。そんなことを考えていただからだろう、いつの間に開け放たれた窓の下、洞のように真っ暗な闇が満月に照らされて黒い茨を映し出す。見つめていればそのまま呑み込まれてしまうような風景に、思わず繋がれた掌に力が入った。こちらから精一杯力を込めたところで、少女からしてみれば赤子がじゃれついているようなもの。その力関係がより一層恐怖を煽って。「シャル…っ、ねえ、シャルロット!ごめんなさいっ、うそっ、嘘つかない!も、もう、……かえしてって、言わない、から…っ。」血反吐を吐くような思いで言葉を吐き出した。最後のその言葉を吐くのに躊躇いの間があったが、震える声のままぽつり、ぽつりと落としていく。もう、帰れない。絶望の胸中に一筋の光が差し込む。「ぇ__?ず、っと、いっしょ…?」その言葉を聞いた瞬間、じわじわとせり上がってきたのは、喜びだった。うまく言葉を咀嚼できないまま、真偽を確かめるように少女と目を合わせれば、「…ほ、ほんとーに?アタシとずっと一緒にいてくれるの…?明日も、明後日も、そのまた次の日も、アタシに会いに来てくれる?たくさん話して、仲良しになれる?」じっと見つめ、捲し立てるようにぶつける問いは、少女へ答えを求めるようで、拒絶を恐れている証拠。体温の上がった体には夜風が涼しく、少女の髪を揺らす。月明かりに照らされ反射する赤毛を撫でる風にも嫉妬するかのような焦げた視線を向ければ、ほんの少し近づいて、繋いだ掌の上からもう一つの手を覆いかぶせるようにして被せ、「キャンディ、シャルロットちゃんと仲良しになりたい。さっきは変なこと言ってごめんね、許して、くれる?」その変わり身の早さは奇特に見えるだろうが、自分の求めているものをくれるかもしれない、そんな欲望でいっぱいの頭にはそんなことに気づくはずもなく。瞳に悦を浮かべ、見つめる自分は少女の瞳にどう映っているのだろうか。待てをする忠犬のようにじっと答えを待ち、 )





770: レオ [×]
2021-10-03 14:24:31



>ラザロ(>750

(地を駆けずった鼠への己の反応を可愛い等と呵々大笑され、羞恥に似た感情が芽生えたのも束の間、自身の問いに答えが返される。「…ほう。不思議なものだな。」最早すっかり信じきった出鱈目に、再び興味津々とその細い花火を見詰めていれば、不意に彼が視界から落ち、それを追いかけた視線の前に二本、見詰めたものが差し出される。「ふむ、勝負事か。私はあまり得意ではないが…」次いで成されたのは、競うという事そのものに慣れていない自身にも、至極簡単で簡潔なルールでの勝負の提案。「…君とならば、面白そうだ。」勝負事に娯楽や愉悦は見出だしていない筈で、しかし祭りに浮かされた今、それが随分と魅力的に思えて口角が上がる。続けてはしゃぐ色に染まる返事と共に、その仕草で誘われたまま、彼の手にある花火の片方を掴み、自らも火の前へと屈む。「……では、やるぞ。」仄かな緊張に花火持つ手と頬に力を僅かに籠め、それから少しの間を置いて、勝負開始の宣言の後に手の物を火の玉へ。先端が燃えて一秒、ぱち、ぱっ、ぱらぱら、と弾ける細い音を立てて、地に広がる松葉達や樹木の枝先にも似た灯りが、花火を中心に何度も飛び回る。「…おお。」一瞬の合間に散り消えてはまた新しく生まれるその灯りに見惚れて、思わず勝負である事を寸時頭から逃し、感嘆を洩らしながら些か呆けた顔を近付ける。だが、直ぐ様はっと慌てて顎を引き、崩れかけた体勢を整えんと身動いだ瞬間──ぽた、と小さな灯火の種が地面へと落下した。「……む?落ちた、のか?」それから間も無く、輝きさえ失っていく様まで見届けた目を二度程瞬かせて初めて、その火は先の花火と違い、糸に似た見た目同然に極繊細で、振れば露の如く落ちるものなのだと理解する。「先程のものよりも随分脆い…いや、弱いもの、なのだな、これは…」呆気無く終わった線香花火の、その残りを未だ持ったまま、知れず名残惜しげに眉尻を垂らして呟いた。)




771: シャルロット [×]
2021-10-10 21:04:23



>リュカ(>769


……ゴメンナサイばかりじゃわからナイわ。
(嘘つきかどうか、YESorNOではっきりと答えられる単純な問いを投擲したつもりだったが、否定したり口籠ったり謝罪の言葉を繰り返す要領を得ない様子に困ったようにぽつり呟き。それは人間の母親が癇癪を起こした子供の事を理解してあげたくとも情報が足りず理解に及ばず困ってしまうそれに似ていて。もう嘘はつかない、その宣言に淡く吐息した後空いている片手で貴女の頬に触れ「 キャンディは欲張りさんナノね。ねえ、ワタシは忙しいノよ。コノお屋敷でやらなくちゃダメなことが沢山あるノ。アナタがワタシのものになるナラ、我儘はダメなのヨ? 」"わかる?"とでも言いたげな、どこか諭し窘めるような優しい色を声に含ませる。今までただ無機質で冷たさを感じさせる声色ばかりだったことを鑑みれば、その声はひどく甘やかに感じられるだろうか。痛々しいほどに他者を求める貴女に言い知れぬ愛しさを確かに感じながら、触れたままの柔らかくも冷ややかな手でそっと滑らかな頬を一撫でして「 ダメ。まだ許さナイ 」迫力も抑揚もない茫洋とした声ながら、音のない夜風に彩られた部屋の静寂を揺らすには十分で。全てを計算できるような能はネジの足りない怪物には備わっていないけれど、ここでまだ許さないと断言しておくことで貴女に継続的な負い目を感じさせ、よりコントロールしやすくなると無意識のうちに直感で気付いたがゆえの発言で「 キャンディ、アナタはとっても可愛いノ。だから他の怪物に食べられちゃ嫌ナノ。アナタも嫌デショ?ずっとワタシのものでいたいデショ? 」誘導尋問と呼ぶにはあまりにお粗末な洗脳じみた言葉を羅列させながら、“食べられる”だなんて貴女にとっては物騒な言葉を散りばめて。何の感情も反映しない無表情と比べ物にならない程に欲しい欲しいと叫ぶ黄緑の瞳は窓の向こうの月を背負って爛々と煌めき「 ネエ、キャンディ? 」カクリと小首を傾げ、求めるのは他でもない貴女の同意で)




772: ラザロ [×]
2021-10-10 21:45:08



>レオ(>770


おう、そう来なくちゃな。
(手の中に残ったひとつを貴方と同じタイミングで炎に晒し。先程までの鳴り物入りの花火とは打って変わって静かに控えめに燃え始めるそれに対して眦を細め、対面する貴方が漏らした感嘆に応えるように「 これァ良い火だ。上品で澄んでやがる 」炎とは本来破壊の権化。全てを飲み込み灰に変える暴力を秘めていながらも、技術次第ではこんなにも儚く美しいものになれる。竜が手にしていた小さな灯火も貴方とほぼ同じタイミングで地面に吸い込まれ消えていき「 何ンだ、引き分けかよ 」白黒ハッキリつける事を好む性分が為にガシガシと前髪を掻き毟って不服を評するも、どこかしゅんとした様子の貴方を見ればふっと息を吐いた後片方の口角を上げながら髪型を崩してしまわないよう気をつけつつ貴方の頭へと手を触れ「 火ってのは本来コントロール出来ねえほど強ェからな。それを魔法に頼らずここまでお行儀よく出来ちまうんだから、テメェら人間の技術力ってのも大したモンだ 」怪物にしては珍しくヒトそのものを認める発言を。それで慰めているつもりなのだから相変わらず不器用で、パンパンと着物の裾を払って立ち上がり「 今から見に行く打ち上げ花火はド派手だっつう話だ。辛気臭ェ顔はここまでだぜ、レオ 」無事に東屋へ辿り着くまでどんな怪物にも邪魔されないようにと、再度手を繋ぐために武骨なそれを差し出して)




773: 執事長 [×]
2021-10-16 11:40:23


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774: リュカ・キャンディ [×]
2021-10-16 23:15:26





>シャルロットちゃん ( >771

わあお、ごめんなさぁい~。前回のお返事、セリフ消し忘れてて連続になっちゃってたみたい。
全然気付かなかった~、読みづらくてごめんねえ?以後気を付けまぁーす!(蹴り推奨)


( ひたりと触れる冷たい掌に光悦とした表情を隠さないまま懐くと、期待を隠さない瞳で少女を見つめるが、忙しいという言葉に徐々に表情を歪ませる。少女はこの大きな屋敷に住まう者なのだから、やることがあると言われればそうだろう。それでも大きな屋敷だからこそ、この中で少女に放置でもされてしまえば食欲よりも先に心の飢餓で飢えてしまう。その懸念も我儘であるとするならば、押し黙るほかなく。「…わかった。寂しい…、けど、我慢する。我儘は言わない、シャルロットちゃんと一緒にいたいから。」少女の言葉はまるで麻薬のようにすんなりと耳に入って。少女のものに、少女の所有物になる。そんな発言に違和感も持たないままうなずく。所有されるという背徳感といつか捨てられてしまうのではないかという恐怖感に襲われるが、その感情を発散させる場所も無く、結局発言主である少女にすがることしかできない。どんどんと雁字搦めになっていく様はひどく滑稽に見えるだろう。最初よりも色づいた声色に毒されるまま、少女のなすが儘になっていく。撫でられた頬を無防備に曝け出したまま、次の言葉に耳を傾けるが、突如の否定に目を見開く。「な、んで?…どうして?…ね、シャルロット、キャンディもう一回謝るから、許して…?あなたがいないとアタシ…!」死んでしまう。その一言を必死に呑みこむ。本心を曝け出して、受け入れてもらうということがいかに恐ろしいものか散々身に染みている心は、異常な感情の起伏を見せる自身に対して淡々とした少女にあと一歩を踏み出せないでいる。静けさに溶けてしまいそうなほど委縮した体に震える言葉だけが落ちていく。「他の怪物?食べられる…?それってどういうこと、」続けざまに放たれた言葉に気になる言葉が一つ、二つ。帰れない。そのことでいっぱいだった頭には考えもしなかったことだ。まるで浮ついた心を見透かしたように冷水を浴びせられた頭では到底理解が追い付かないことばかりで。辛うじて判断のつく少女のものでいたいか。それは当然だ。完璧ではない自分を必要としてくれた。ずっと一緒だとも言ってくれた。それは生涯に渡って求めて来た言葉。こちらの返事を待つ瞳は光を吸収し、月明かりだけの部屋の中、宝石のように輝いている。凄みを帯びた瞳に催促する言葉は、少女が自分を求めている証拠のように思えて、覆いかぶせた手と繋いだ手を目線の高さまで持ち上げれば、繋がった少女の手をリードするように下から掬い上げ頬にそっと懐かせて、「キャンディ、約束したもん。シャルロットちゃんと一緒にいたいの、ずーっと。…だから我儘は言わないし、シャルロットちゃんが嫌がることもしたくない。他の怪物さん?はよくわからないけど…、食べられちゃうのもきっと痛いからイヤ。アタシ、もし本当に食べられちゃうのなら…シャルロットちゃんがいい。シャルロットちゃんのものに、なりたい。そしたらシャルロットちゃんの傍にずっといられる。」心からの言葉は、少女がこの飢餓感を埋めてくれる存在だと確信してやまない。うっすらと浮かんだ笑みは少女に向けたものか、自身の充足感ゆえか。「ねえ、アタシのことモノにするなら、大事にしてねえ?」間延びした甘えた声色は強請っているような、懇願しているような絶妙な塩梅で尋ねて、 )





775: グレン [×]
2021-10-17 22:40:05





>ハイネ( >751 )


……だからこそだよ。僕ぐらいは僕自身の事を求めてあげなくちゃならないだろう?
( もしこの場に居るのが自分とは全くの別人であれば彼の様子に苦々しさを露わにしていたかも知れないがそんな色を微塵も滲ませる事をせず、代わりに浮かべるのは柔らかな笑み。普段求められるのは素の自分とは対極の位置にある自信に満ち溢れ王子然とした姿の自分。カップの中の液体を流し込み、これ以上は彼に何かを言われようとも軽く口角を持ち上げるだけに留めるつもりで。左手の中指へと嵌った指輪を光に透かすように僅かに持ち上げ、光の反射で光って見えるそれを見つめる視線は無邪気な子供、なんて言葉が適切だろうか。そんな事をしていたのも暫しの間。ゆったりとした歩調でこちらへと近付く彼に、脳内では警鐘が鳴り響くも足は床に縫い付けられたように動かす事が出来ず、距離を詰めた彼の手が肩に乗るまで然程時間も掛からない事だろう。触れているのに体温を感じないどころか、ひんやりとした感覚は理解したく無い事を現実だと知らしめるようで、緊張から嚥下する際にごくり、と喉を鳴らし。耳元で囁かれた言葉は甘美な誘惑と化し、見知らぬ誰かに食べられてしまうのならば、なんて思考に囚われるのは一つの悪い癖か。なるべく多くの人との関係を──それが人ならざる者であったとしても、繋ぎ止めておきたいというのは紛れもない本音。しかし、それが自分の命と交換になる可能性があるならば別問題になってくる。籠の鳥でいる事で安全なのだとすれば、今迄の生活と何かが大きく変わる訳では無いのだからそれで良いじゃないか「 ……その言葉、信じていいのかな 」彼の言葉を鵜呑みにして全て信じた訳では無いが、今現在自分が置かれている状況を聞いて判断するには彼からの情報しか無い事も事実。一つ大きく息を吐き出してから、彼の方を向くように軽く首を捻って )





776: グレン [×]
2021-10-17 22:43:45




おっと、アンカーの数字を変えるの忘れたままだったみたいだ。>775のアンカーは正しくは>768だね。
連投ごめんね、今度から気をつけるよ。





777: レオ [×]
2021-11-12 23:40:00



>ラザロ(>772

……む。
(勝敗も然る事ながら、脆いと知らず振り回した火が失せ、項垂れた感情を引き上げたのは彼の大きな手。結われた髪が解けぬ程度に加減されたその手に、ふっと目を上げた所に重なる発言に、萎れていた胸中にはむず痒い何かがじわじわと湧く。嬉しいとも違うような、恥ずかしいとも違うような、初めて味わうそれは表情さえも同じく曖昧に、だが仄かに色付いたものに変えていく。──これは、一体。そうしてその正体を探る事に意識が向いて、言葉に返事も出来ぬまま、気が付けば彼は既に立ち上がっていた。「っ、と…ああ。折角の、君との祭だからな。最後まで、楽しまなければ。」一瞬忘れてしまった祭の音や色を、また自身の内に取り込んで、差し出された彼の手を取る。それを支えに自らも両足を確と地に付け、次の──もしくは、最後の、恐らくはとっておきの楽しみである打ち上げ花火を彼と共有すべく。頬の弛む面持ちと同様に、どうにも浮かれる歩みを隣の彼の導きに合わせて、最終目的地である其処へと向かった。)




778: 匿名さん [×]
2021-11-30 22:04:47


支援上げ

779: 執事長 [×]
2021-12-07 18:13:43




>グランギニョルの大切な演者様へお知らせ

長らく連絡も出来ず申し訳ございません、黒薔薇屋敷の管理人でございます。
私達の世界は最近めっきり冷え込んで参りましたが、体調等崩されておりませんでしょうか?
お仕事や私生活等、ご多忙な日々とは存じますが、どうぞお体ご自愛下さいませ。

この度、背後事情により一時的に黒薔薇の屋敷を閉館させていただく運びとなりました。
皆様との文章交換はとても楽しく、執筆の時間を確保できない今でも羽休めに皆様とのログを読み返しては癒やしを頂いている管理人です。
状況が落ち着きましたら必ず稼働再開させて頂きますので、何卒御承知おき頂けますと幸いです。




780: 匿名さん [×]
2022-03-01 19:59:20



支援上げ



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