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741:
ユギン / シャルロット [×]
2021-08-24 16:15:04
>リュカ(>740)
ふふ、君はよく彼女の特徴を掴んでいるね。求められたいと叫ぶ依存と、相手を所有したい依存はまるで属性の違う劇薬みたいだ。混ざったらどんな化学反応が起きるか、――もしかすると屋敷中の怪物を巻き込んじゃうかもしれないよね。
夢について、検討ありがとう。君が望む物語を紡ぐ事が何より大切だから、惜しむことなんて一つもないよ。黒薔薇は気紛れ、きっとまたいつか夢の根を君の枕元にも張るだろう。
さて、早速シャルロットをお迎えに上がらせようか。今夜の僕の役目はここまで、けど何かあれば遠慮なく呼んでね。キャンディ、素敵な夜を。
***
シャルロット:
(光沢のある黒革の家具一式に所々の差し色はバイオレットパープル。さらにはふんだんな黒いレースで彩られた如何にもゴシックな部屋の中央に座り込み、一人遊びに興じる少女、否、機械仕掛けの怪物がひとり。小さく華奢な手で弄っていたのはどうみてもヒトの顔面、比喩でも形容でもなく生首から目玉をくり抜いて光にかざし「 ……キレイ 」だなんて恍惚と呟いて。ふとコウモリの使い魔がキィキィと到来し、お楽しみの時間に水を差されたと表情には出ずともまとう雰囲気で不服を示すが、慌てたように一層激しく鳴く使い魔の声にそれはふっと和らいで「 そう。……新シイ玩具が来たノ 」短い頭で懸命に首肯する使い魔を尻目にぶわりと広がっていたショート丈のドレス裾をお粗末に整えたつもりで、向かったのは貴女の部屋。ノックの後に開かれた扉、自身より幾ばくか目線の高い“獲物”を見上げ「 イタズラ?じゃないノ。ココで起きるのは本当のコトヨ 」今にも零れ落ちそうなほど不気味に開かれた光のない双眸とは裏腹に、大きく開かれることのない小ぶりな唇から温度のない声ではっきりと現実を告げ、それがこの屋敷での常識だと言わんばかりに遠慮なく彼女の自室へと足を踏み入れ。数歩進んだところでピタリと制動し、ギギギ、とぎこちなく首を巡らせて振り返り「 私シャルロット。アナタはダアレ? 」本来質問すべきは拉致されてきた貴女である筈だが、そういった情緒を感じさせないまさに機械のような一定の抑揚で問い掛けて)
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