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―Φ― エインヘリャルの痛哭 ―Φ―[ ダークファンタジー / キャラロスト有り ]/91


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自分のトピックを作る
41: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-07 23:06:48



>40 匿名さん

( / はじめまして。事前のご質問ありがとうございます。以下、回答します。

Q:人間、獣人に関しては両親がおり子が出来ると解釈しているのですが、精霊、悪鬼に関しても同じように繁殖しているのか
A:人間・獣人はご認識の通りです。精霊・悪鬼に厳密な親子関係は存在せず、精霊は黎明樹の虚から、悪鬼はゲヘナから何らかの条件(ネタバレになるため現時点での明言は避けます)で自動的に生み出される存在です。身体的成長という概念はなく生まれた時から容姿は完成されており、戦闘能力という点では人類や獣人と同じように訓練を重ねるほど高まっていきます。寿命による死は平等に訪れるものの人間や獣人の十倍ほどは長く生きます。

Q:同じ得意属性を持つ精霊同士で魔法の強さに個体差はあるのか
A:あります。魔法を扱う修練度や出力の差が出ます。精霊が持つ四元素における最強は精霊の著名人欄に記載した者達です。

Q:ピクシーの様に小人である方が望ましいのか
A:いえ、現在の構想の通り人体に則した大きさの方が色々と都合が良いかと思います。戦闘が避けられないトピックですので、タッパが極端に小さいとそれだけで形成不利になる場合が多々かと危惧されます。

他にご質問・ご相談ございましたらいつでも書き込みをお願い致します。以上、今後とも宜しくお願い致します。)




42: ロヴァル [×]
2022-03-08 00:58:18



【 Ⅰ.深碧のタリスマン / 03 / イチイの谷 / 谷端への道中 】

>31 ナジャ

彼女の言葉を聞いて、思い知る。そうだ。日々森を駆け抜ける自分と、酒場の女である彼女とでは、素の歩みの速さがまるで違う。
追いついた彼女をちらと振り返り、目算。目立たぬ程度に動きを遅め、彼女に苦心させぬよう、ゆったりしたペースの維持に注意を払う。
ナジャと連れ立って歩くのは、思えば初めてのことなのだと、そのときになって気がついた。

そうして、静かな森の小道を、ふたり並んで進んでいく。
道中の彼女は、先ほどまで慟哭寸前だったのが嘘のように、明るい声で次々に言葉を継いだ。隣で表情がくるくると変わるのが、直接見ずとも声音でわかる。どこか快いそれに、黙って耳を傾ける。

しかし、彼女の囀りがこちらの内心を窺がうものへと移り変わると、そうもしていられなくなった。
彼女の無垢な視線を左側から感じるが、目は合わせない。道にせり出した若木の枝を彼女に当たらぬようたわめて避けてやりながら、思案する──何を、どこまで話したものか。
谷の人間のことは心から信頼している。だがそれと、人の口に戸を立てられぬのは、また別の話。下手な情報の開示は、巡り巡って谷に不幸を呼ばないとも限らない。とはいえ、語ることがあまりにも少なければ、気づまりな沈黙が生じてしまう。

「……この谷に救われたからだ。命だけの話じゃない」

結果、曖昧な物言いになる。質問に気分を害したわけではないと、わかってもらえたらいいのだが。

「村長以外に話したことはなかったが……ここに来たころの俺は、職も、家族も、故郷も、とっくに全部なくしていた。そんな何もない人間を、何ヶ月もただ親切に世話してくれたのが、この谷の人たちだ。恩のひとつも返したくなる」

斜面の石段を先に降り、彼女を振り返って足を滑らせないか見守る。その間にも、軍から隠れていることを万一にも漏らさぬよう、思考を巡らせる。

「それに俺は……たまたま……獣人とやりあう術に長じている人間だ。そしてこの谷のほうでも、そういう戦力を少しでも多く求めてた。そうなれば、俺がここに残らない理由がない。ここで一生を終えたいとすら、今は思ってるくらいなんだ」

今度は、小川の浅瀬の飛び石へとやってきた。
渡る前に彼女を振り返る。ワンピースの裾をたくし上げるのに、片手が埋まってしまうはずだ。その状態で不安定な足場を抜けるのは心もとないだろう。先を行き、彼女のほうへ掌を差し出し。


(/お二方とも、ご確認いただきありがとうございました。主様の寛容なご対応にも、>18様の真摯なお言葉にも、深く感謝申し上げます。お二人の間でお話がまとまったようでよかったです……!度々の干渉をしてしまった背後は、今後ひっそり見守らせていただきます。お二方の間でこれから紡がれる物語を、楽しみにしております……!/返信不要)

(/主様宛:ロヴァルの身分の統一などを含めた、大きな修正はないロヴァルPF改訂版を、近日中に投稿させていただく予定です。お手数をおかけしますが、その際にはロヴァルのPFのアンカー更新をお願いいたしいます。/返信不要)





43: ナジャ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-08 15:54:25


【 イチイの谷 / 谷端への道中 】

>42 ロヴァル

まずい、と。反射的にそう思った。困らせたいわけではないのだと、彼を見上げたまま少しだけ表情に焦りが滲む。
言葉を選んでいるのか、そもそも打ち明けることが嫌なのか、沈黙に耐えられず謝罪と共に無理に言わなくていいと伝えようとする一瞬前に彼が口を開き

「…………、」

返す言葉が見つからなかった。
上辺を少しなぞって聞くだけでも壮絶な半生を歩んできただろうに、彼は今もこうしてこちらに気を配ってくれる。
石段をひとつひとつ慎重に踏みしめ無事に彼に追いつきまた歩んで

「……!」

ここに骨を埋めても良い、と。
その言葉に感応して即座に胸を満たした感情は歓喜で、そんな自分が浅ましく思えて小川の前で立ち止まり

「私、怖かったの」

なぜあんな質問をしようと思ったのか。
彼の答えを聞いてようやく自分の心を少し理解できた気がして、ぎゅっと自分の片腕を握り

「上手く言えないけれど…。あなたは私たち谷の住人にはない、凄い力を持ったひとだってずっと思ってた。魔法の巧さや身体の強さだけじゃない、特別な力。……だから、きっといつか谷を離れてもう一度大陸に羽撃いて行くんだって。」

単なる戦力としてではなく、既に隣人となった存在を失うのが怖かった。
だが、恐れの対象はそれだけではなかった。

「でも、あなたは強いだけじゃない。とっても優しいひとよ。だから、4年前の恩を谷の皆に返さなきゃって、無理してここに残ってくれてるんじゃないのかって。……本当は、今すぐにでも出ていきたいのに」

彼の願いに反して、狩人の役割を押し付けこの狭い谷に縛り付けてしまっているのではないかと。
いくら危惧しても恐れてもおいそれと口には出せなかった、こうして彼が今の気持ちを吐露してくれるまでは。
ワンピースの裾が川に浸からないよう、少しだけたくし上げれば子を一人産んだとは思えないほど細いふくらはぎがちらと映り、こちらへ手を差し伸べてくれる彼を豆鉄砲を食らったような顔をして数秒見つめ

「……スタンがあなたの自慢話ばかり、誇らしげに話してたわけだわ」

男も惚れる男、とは彼のようなひとの事を言うのだろう。
諦めたように笑って、彼の手を握って飛び石へと向かう。
先に跳んでくれた彼に受け止めてもらう形で半ばまでは上手く行っていたのだが、対岸まであと2つというところで足を滑らせ踏み切りを誤り

「きゃ…!」

バランスを崩してロヴァルの腕の中に思い切り身を投じてしまい。




44: 匿名 [×]
2022-03-08 20:08:05

名前/エリザベーテ・クロス

性別/男

年齢/45

容姿/血のように鮮やかな、しかし全く手入れされていない赤髪を腰まで伸ばし放題にしており、邪魔にならないよう無造作に1つに束ねている。無精髭が生えていることが多く、ほぼ人を馬鹿にした癪に障る笑みか、狂気的で不気味ささえ感じさせる卑猥な笑みを浮かべていて、どちらにしろ生理的に不快さを感じさせる。瞳が見えないほど分厚い黒縁眼鏡をかけているが、それでもその目が煌々と狂気を宿しているのが嫌でも伝わってくる、目の色は濁った赤。身長190㎝なのだが猫背のせいでそれより低く見え、ひょろくみえるが意外と筋肉はある程度ついている。
服装は、所々にどす黒いシミ(返り血)や薬品のシミがついていて不潔極まりなくシワだらけな、とてもじゃないが白衣と言えない物を羽織り、こちらも白ではなくなったYシャツをしたにきて、下は黒のズボンをベルトで止めはいているが、黒色で目立たないだけでこちらもシミやシワがつき放題で服装に無頓着。服を洗っている暇があったら愉しみに浸りたい為。

特徴/固有魔法『凄惨な生け贄』

自身の血液、または体液を摂取(注射器で注入、または無理矢理口付ける等諸々)させた相手を一定時間命じた通りに操る魔術。ただし使える対象は一人であり、精神的に不安定な物や魔法に慣れていないものには比較的使用しやすく、確固たる意志や強い意志を持つ者、魔法精通者等には通じず、自身が耐えがたい激痛に見舞われる、途中で他者から阻止された場合も同じ。
これを使い戦いに不慣れな新人軍人に「死んでも守れ」と使い捨ての盾代わりに使ったり、捕らえた獣人親子の親に「子供を殺せ」と命じて愉しんでいたり、えげつない使い方しかしない為『凄惨な生け贄』と呼ばれるようになった。

性格/一言でまとめるなら、どこまでも己の欲に忠実な男。自らの実験と欲望の為ならばいかなる犠牲も躊躇なく、自らの娘ですら容赦なくどころか嬉々として実験材料にする。気に食わないことを言われたりさらには八つ当たりで平然と部下を殺し「よかったなぁ、勤務中の死亡は昇進、ありがたく思え」なんて言い放つ。立場問わず自信の快楽を邪魔されたり(見ることを強要した実験で部下が吐く等も)、自己の研究を馬鹿にされたり否定されたりすると激昂して何をやらかすか解らない自信家で傲慢な直情型、喜怒哀楽がはっきりしているが哀の感情を抱いた例しがない。人が悶え苦しむ姿を観察するのが最上級の快楽だと嬉々として語るド変態イカレ野郎。
固有魔法で軍人を使い捨てにしたり、怪我をして運ばれてきた軍人に更に苦痛を与えて愉しんだりしている為、相当恨まれ憎まれているが、上層部と繋がりを持っている自分には手出しできない、と驕り好き放題している。
倫理観皆無、本に曰く「倫理こそ、主観でしかない」

目的/獣人の意思を奪い都合のいい使い捨ての軍事兵器として利用し、獣人同士の潰し合いを目論む、銀光の姫君含め精霊、悪鬼すら己の利の為使ってやろうと驕っている

獲物/オートマチックピストル、注射器(固有魔法を使う際に利用する事がある為)

ユアストーリー/第一首都セントア=グナルでもその莫大な財力で、とは表向きで実際は親近婚を繰り返し異常者ばかりで有名なクロス家党首の双子の息子として産まれ、産まれたのが早かったため兄となる。父親も母親も男女身分問わず複数人と関係を持っており、幼少期より母親に誘われるがまま何ら知識のないままに関係を結ばせられ、その後知識を得てからは弟も交え性的倒錯に耽る関係を続けていたが、父親が死亡してから自身にだけ執着してくるようになった母親を疎ましく思っていたある日、弟がエリザベーテばかり愛する母親に日頃の憎悪が爆発し殺害。そのことに関しては清々したとしか思っておらず、その為兄弟仲はすこぶる悪いが、利害が一致した時のみ共に行動する。
己達の欲を満たせそうな軍に入り、無理矢理メイドに孕ませた自身の娘(兄弟揃って嬲っていたため、どちらが父親か不明)に様々な事(性的なことから戦闘など諸々)を仕込み、上層部や権力者への慰み者として使い、その過程で得たとても公言できぬ趣味や殺しの依頼などの事を利用し弟は軍人として、自身は科学班としての地位を築き口出しできぬようにしていく。
弟は獣人を嬉々として殺し悦に浸るような異常者の軍人だったが、獣人との戦闘にて死亡(獣人に殺されたか、同じ軍人に何らかの理由により殺されたかは委ねます)。そのことに関しては特に思うことはないが、弟の無念を晴らすため、という大義名分が出来たため、一層好き放題するようになる。
エリザベーテ自身は、まだ子供の頃に自身が趣味で作った毒薬を使用人で試したところ、もだえ苦しみのたうち回って死んでいった姿にこれまでにない快楽を感じ、それから『苦痛を与える』毒薬開発に情熱を注ぐようになり、今では化学班班長の地位も手に入れ、人間すら実験材料にし好き放題している。
最初は開発した毒薬の実験に獣人を使っていたのだが、その能力のみを上手く軍事利用出来ないかと考え、無理矢理人間と交配させたりパーツを繋ぎ合わせたり等したが悉く失敗し、現在は思考を奪い命令のままに動く都合のいい兵器として利用できるような薬品の開発を進めつつ、相変わらず毒薬の開発、人体実験もしている。
精霊、悪鬼も都合のいいように支配してやろうと、過度な自信から驕った考えを抱いている。
戦闘はできず、銃も近距離の動かない的にならある程度当てられる程度なので、戦闘はもっぱら娘か固有魔法で操った軍人を使用。
軍施設内の研究室にいることが多いが、実験材料や欲の捌け口を求め様々な場所に出向くが、勿論護衛として軍人か娘を連れて行くことを欠かさない。
余談ではあるが、その鮮血のような赤髪は先祖代々の者で、親近婚での血の濃さと犠牲者が流した血の象徴、と揶揄されている。

雑食のため3L可能、ただし一般的な愛情と呼ばれるものではなくなる可能性大。
他の参加者様との交錯、ロスト大歓迎、物語重視で、戦闘もありが希望です、ロスト前提で娘のプロフも必要に応じて出せます。
当方使用キャラにとってはバッドエンドでも、他のキャラにとってはハッピーエンド(例えば復讐者に容赦なく殺される等)、のような展開も大歓迎です。
ロストの内容としては、何かしらの恨みを抱いている相手、もしくは邪魔に思った相手に殺される、実はより邪悪な存在にいいように利用されたあげく切り捨て、利用していたはずの相手に、手を噛まれるどころかのど笛噛み千切られるような展開、等でしょうか。

希望のNPCは、彼に何かしら強い憎悪や殺意を抱いている者、彼と同じような外道または狂信者で同じように悪行を重ねている者、彼の悪行を止めようと画策しているもの、です。

参考/創世の魔術師イグツェンシア、統率者すら己の傀儡として使用しようと目論んでいる

銀光の姫君、竜人アガメムノン、黄昏のシャザール、それぞれの統率者を支配すれば全てが己の思うがままだ、と驕っておりそれを可能にするための薬品を何とか開発させたい。


(/>9,13で質問した者です。
プロフ提出遅くなってしまい、申し訳ありません。

実はこのキャラ、以前別サイトのオリなりにて使用していたのですが、今回スレ主様の魅力的な世界観に惹かれ、是非ともこの中で動かしたいという欲に駆られ、再構成してみたのですが、世界観に合わない、こんなド変態不要だ等ありましたら、容赦なく切ってください。お手数おかけしますが、ご検討お願いいたします)

45: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-08 23:38:23


>44 エリザベーテPL様

( / プロフィールのお披露目ありがとうございます。迷いましたが、結論から申し上げますと、大変申し訳ございませんが今回のご縁は見送らせて頂きたく。PL様の嗜好や情熱を注ぎ込まれて緻密に造られたキャラクター性は魅力だと感じるのですが、化学より魔法が発達している(正しくは魔法が化学を凌駕する)世界観において化学(薬物による苦痛)を追求する属性がマッチしていないこと、そして人格形成が完成されすぎていて冒険譚の中で成長や改心のストーリーの広げ方を此方も見出だせず、上述の通りの結論とさせて頂きました。ご期待に添えず申し訳ございません。ご興味を持って頂きありがとうございました。)



46: 匿名 [×]
2022-03-08 23:55:10

>45スレ主様

(/貴重なお時間を使い、検討していただき誠にありがとうございます。

なるほど、確かに魔法が科学を凌駕する世界だと、この設定では世界観に沿いませんね。
その他の点も了解いたしました。

魅力的なスレですので、影ながら応援させていただきます。
重ね々々貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました)

47: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-09 19:09:39



【或るトレジャーハンターの手記 / 大陸のどこか / ロズロジャヌの迷宮B4F】

(ところどころ乾いた血で汚れた羊皮紙の手帳の中、ガタガタに震えた蚯蚓の走り書きだ)

これを見つけた君はラッキーだ。
今すぐ引き返せ。

階段の場所は覚えているか?なら急げ。グズグズしてるとまたマップが切り替わってしまう。
此処の攻略など無茶な話だった。この迷宮では空間把握能力など意味を成さない…いや、余計な混乱を生むだけだ。

耳鳴りが聴こえたら絶対に動くな。息も止めろ。
私はそれに失敗して両脚を失った。……絶望だ。
私の後に続く者が同じ絶望を味わわぬよう、こうして手記を残している。
もう目が霞んできた。血を流し過ぎたんだ。

永久に愛しているよ、レヴァンネ。
帰れなくて済まない。


( / 募集上げ兼 大陸のどこかに存在する邪悪で神秘的なダンジョンのお話を投下。果たして迷宮の最奥には何があるのか?地下4階で何が起こったのか?ご興味があればサブストーリーのひとつとしてご案内が可能です。身近にいるNPCに【ロズロジャヌの迷宮】について尋ねてみて下さい。)


※現在、獣人・悪鬼のみ新規参加者様を募集中




48: 獣人希望 [×]
2022-03-09 19:18:25


(/読み込むほどに広がりのある素敵な世界観に惹かれ、いそいそとPFの作成を進めていた参加希望の者です。数点ほど、前提として確認しておきたい項目が出てまいりましたので、不躾ながら先に質問をさせていただけると幸いです。獣人での参加を希望したいと検討しているため、主に獣人族の共通認識に関する質問となります。


・獣人族の容姿に関して、どの程度、獣要素を含ませるのが望ましいか。

獣人族それぞれに個人差もあるのだろうと勝手に想像しておりますが、具体的には、動物的特徴が強く表れている身体の部位を隠すことで人類に紛れることは可能か、ということをお伺いしたいです。もちろん人類に紛れて人間として生活をしている、という設定を組み込むつもりはありませんが、将来的に獣人であることを隠して争いを避けつつ人類側(あるいはその他の種族)の領地に一時的にでも潜入することが可能かどうかを把握しておきたく、質問させていただきます。

今のところ、身体のうち手足の先や頭頂部などの一部に動物を連想させる特徴を盛り込んだ上で、有事の際は帽子やグローブでその特徴を隠す、といった対処を考えております。人間は欺けても精霊の目は誤魔化せない、などといった種族による違いがあるのかという点も含めて気になる項目ではありますが、そういった種族差を物語の中で解き明かしていく過程も楽しそうだと思いますので、主様のさじ加減でお答えいただけると幸いです。

・モチーフとなる動物の種類に関して、遺伝的な要因はどの程度影響するのか。

それぞれ違う種類の動物を祖する両親から生まれた子供は、両親どちらかの要素を引き継ぐものであるのか違うのか、混血が進んでおり先祖返り的な経緯も含めて(またはその他の理由でも)必ずしも両親や親族と似通った動物の特徴を持つわけではないのか、そもそも動物的特徴は遺伝とは関係なく決定するのか、獣人族の遺伝に関するイメージはどれが近いでしょうか。例えば、人口の多い地域では血統が煩雑で遺伝は感じられにくいが、閉鎖的な辺境の集落などでは血が濃いために遺伝的特徴が強く出やすい、などと状況によって変わる場合、獣人の獣要素に遺伝が関係することがあるのかという点だけでもお教えいただけると嬉しいです。

ごちゃごちゃと細かい話になってしまいましたが、単純に、PCの過去に兄弟姉妹を添えるにあたり血縁者をどこまで似せればいいのかで悩んでおります。また場合によってはPCが出身地から別の土地を目指す一因にもなり得るかと検討しているところです。もちろん、現時点であまり深掘りすべき内容でない場合、この項目に言及せずとも成り立つキャラメイクをいたしますので、その旨をお伝えくださいませ。

・人類における魔術軍のように、獣人族にも統率された軍事組織はあるのか。

獣人族の説明として「武力で人類を制圧し獣人族の復権を目論む」とありますが、統率者である竜人アガメムノンの意志の元に一つに纏まった軍事組織があるのか、それぞれの獣人族の国や部族単位で武力組織があり個別に人類に反攻しているのか、人類側との抗争のイメージを掴みたいです。また、規模に関わらず徴兵制度が存在するのか、公式設定として存在しない場合に一部の地域にのみ徴兵制が敷かれているという設定を盛り込んでも良いものか、合わせてお答えいただけますでしょうか。

現状、軍や武力組織に所属するPCを作成するつもりはありません。対立する陣営それぞれの統率者、創世の魔術師イグツェンシアと竜人アガメムノン、そのどちらかに謁見する(もしくは最終的に謁見が必要になるような)ことを目的として生きるPCを作成したいと考えているため、対立構造がどの程度トップダウン的であるのか、世界における一般常識の範囲で把握しておきたく思っております。


お伺いしたい内容は以上の三項目です。全ての項目に関して主様の都合を優先した上で支障無く回答が可能な範囲で構いません、お答えいただけると幸いです。PF作成を進めつつまったりお待ちさせていただきますので、お返事はぜひお手すきの際に。何卒、よろしくお願いいたします…!)


49: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-09 20:19:03


>48 獣人希望

( / 参加希望および事前のご質問ありがとうございます。不躾だなどとんでもございません、寧ろ有り難いです。以下、回答させて頂きます。

・獣人族の容姿に関して、どの程度、獣要素を含ませるのが望ましいか。

Q:物的特徴が強く表れている身体の部位を隠すことで人類に紛れることは可能か
A:あまり警備の厳しくない辺境の地であれば、大陸東部に潜入することは不可能ではありません。が、首都では勿論その他の都市でも関所で検問を受け人族(あるいは人族に恩恵を齎す精霊)であることを証明できなければ入都が許可されないため、現実的ではない・もしくは人族の協力者がいなければ難しいでしょう。獣人と精霊は見た目が全く異なるため、精霊の領地への潜入は言わずもがなです。また人族と獣人族ではまとう体臭にも違いがあるため、(清潔かどうかは関係なく)まとっている獣特有の香りで人族・精霊・悪鬼問わず自分が獣人であることを見抜かれますが、もしご希望であれば特殊な匂い消しを入手するためのサブクエストのようなものをストーリーに組み込む事は可能ですので、その旨PFにご記載ください。また蛇足ですが、ご想像の通り獣人族の容姿には差が大きく、獣マズルや毛皮に覆われた肌等、獣の特色が濃く現れている者もいれば、顔立ちは人族に類似しているも牙が生えていたり、尻尾や耳があったりと人間に寄った姿の者もいます。ただ折角の獣人ですので、あまり人と遜色ない見目は非推奨です。

・モチーフとなる動物の種類に関して、遺伝的な要因はどの程度影響するのか。

Q:それぞれ違う種類の動物を祖する両親から生まれた子供は、両親どちらかの要素を引き継ぐものであるのか
A:この場合、混血ということはなくどちらかの動物要素が子に遺伝・発現します。例えば狼の父・羊の母から子が生まれる場合、狼として生まれるか羊として生まれるかは五分五分です。隔世遺伝という概念もなく、狼の両親に獅子が混ざっていたとしても、狼×羊から生まれるのは狼か羊のみです。ただ、基本的には同じ種族同士で子を成すことが推奨されています。(真偽は定かでないとしても、)同じ血統を何代にも渡って繋ぐことでより血が濃くなり強靭な子が生まれるとされています。

・人類における魔術軍のように、獣人族にも統率された軍事組織はあるのか。

Q:統率者である竜人アガメムノンの意志の元に一つに纏まった軍事組織があるのか、それぞれの獣人族の国や部族単位で武力組織があり個別に人類に反攻しているのか
A:どちらもYESです。獣人側の最大戦力はアガメムノンが頭領の通称「獣人軍」であり、次点で八代目獅子王の率いる「獅子王親衛隊」、隻眼の鮫ギリクが指揮する「海洋遊撃隊」、後は大陸南部の各地に人類・精霊と小競り合いを繰り返す細々とした独自の部族もしくは集落が点在しているイメージです。

Q:徴兵制度は存在するのか
A:存在しません。獣人族の基本思想に則り、獣人は各々の強みを活かして積極的に戦闘に加わります。非戦闘員が差別・迫害されるということはなく適材適所のイメージで、全体観としては大体戦闘員7:非戦闘員3の割合です。

Q:一部の地域にのみ徴兵制が敷かれているという設定を盛り込んでも良いものか
A:ケースバイケースですが、極端に人口の少ない弱小集落出身ということであれば、徴兵制度があっても違和感はありません。尤もそのような集落には統率者アガメムノンからの声がかかり獣人軍への合流を求められるかと予想されます。(集落の非戦闘員はそのまま首都へ吸収されるかと思われます)

現時点で仔細をお伝えできない部分もありましたが、以上で回答とさせていただきます。統率者に会うのが目的とは非常に興味深いので、どのような作戦でそれを目論むのか、また統率者に会って何をどうしたいのかについてもPFの記載を楽しみにしております。以上、今後とも宜しくお願い致します。)




50: 匿名さん [×]
2022-03-10 21:54:07

名前 / フェーン
性別 / 女性
容姿 / 身長146cm、人間の基準では窶れ気味とも取れる、かなりやせ細った体躯。
腰ほどまである柔らかな銀髪。前髪もまた長く顎ほどまであり、前が見える程度に無造作に流している。血色を感じさせない白い肌。背中には2対の薄い翅。
目は二重だが細く、白色の長い睫毛に縁取られ、銀色の瞳が嵌っている。唇は薄く、ほのかに桃色を呈する。
服装はスリットが入った白のロングワンピース、腰には皮のベルトを巻き、そこから矢筒を提げている。その上に頭から踝までの長さがある、白に緑の装飾の付いたローブを羽織っており、いつもフードを被っている。靴は白いロングブーツ。

特徴 / 得意な元素魔法:空気(風)

性格 / 立ち居振る舞いは上品で、自分を「私め」、他人を「○○様」と呼び、常に敬語で話すが、他種族を下に見ており、話し方のわりに有無を言わせず自分の主張を通しにかかる。他種族に自分の主張が反対されることは最早理解ができない様子。感情の起伏は少なく、表情はほぼ一定だが、何か嫌なときは顔をしかめてみせる。思ったことは口でズバズバと伝える。精霊らしく魔法を使える者には比較的親切で、それ以外には無関心。行動の優先順位としては1に銀光の姫君、2に自分のしたいこと、その次に他人への親切。しかしながら情で動くこともしばしば。
したいと思ったことはやり遂げるまで気が済まない。だが人間よりも寿命が長いこともあってか、気は長くのんびり構えている。目標が達成できるように順序立てて行動する。無暗はしない。

目的 / あの方ともう一度お会いすること。

得物 / 30cm程の矢

ユアストーリー / 黎明樹の虚から生まれてから霊峰シーラ・ナ・ギグの山麓に広がる【アルケの森】の集落にて過ごす。狭いコミュニティで育ったためやや世間知らず。集落の精霊である『親たち』に愛でられ何不自由なく育った。数年前、森に迷い込んだ獣人と、それを追う人間の小隊を見かける。どちらにも肩入れする気はなかったのだが、追われている獣人は逃げている最中、踏みつけて折った小さな花へ、魔法を使ったようだった。それを見て魔法でその獣人の姿を隠し助けた。折れた花が元通りになったわけではない。息を吹き返したわけでも、新しい命を得たわけでもない。ただ折られた花をほんの少し、鮮やかに色づけただけ。ただそれだけの卑小な魔法に惹かれてしまった。フェーンは獣人を見失った小隊を何食わぬ顔で森の外まで導いて戻ってきてみれば、もうあの獣人の姿はなかった。『もう一度あの獣人に会ってみたい』『自分が助けたといえば相手も泣いて感謝をするでしょう』そんな少し歪んだ観念で、あの日の獣人に執着することになる。
あの日やって来たような人間の小隊に着いていけばまた会えるかもしれないと思い、第二首都レシエンタへとやってきた。そこで出会った、獣人を滅して名をあげんとする人間に協力し、何度か獣人を襲撃している。

【アルケの森】霊峰シーラ・ナ・ギグの南に広がる、人の手の入っていない、鬱蒼とした森。森の南東部には直径100m程の小さな池があり、そこを中心として精霊の小さな集落が形成されており、森で活動する精霊はここを拠点とするものが多い。集落の者は他種族の者が集落へ近づくことを嫌い、魔法によって侵入者を阻んでいるため、精霊か精霊に気に入られた者しか集落に踏み入ることはほぼほぼできない。迷い込んだしまった際は、霊峰シーラ・ナ・ギグの麓に広がる神聖な森の木を無礼にも傷つけたりなんてしなければ、精霊が元の入口まで導いてくれる。


会ってみたいNPC
・獣人を滅して名乗りを上げんとする蛮勇を持った人間
・上記の人間と志を同じくする者
・同郷の精霊
・魔法の使える獣人

その他希望
・3L耐性有
・物語性重視
・他参加者様との交錯有り


参考 / 狂飆のユスティーツ(同じ得意属性の最強の方として、冒険を進めていく中でお会いしたいです。)

(/>40にて質問をさせて頂いた者です。精霊として参加させていただきたく存じます。ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。
勢いで書いた部分が多く、主様の世界観と合致しない部分があるかもしれません。参加を許諾していただける場合は、不備あればご指摘していただけると幸いです。)

51: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-11 13:11:49



>45 フェーンPL様


( / プロフィールのお披露目ありがとうございます。精霊としてのポイントをしっかりと押さえてくださっており、そして強烈に惹かれた【あの方】を追求するという確固たる目的、グッドです。それが不思議な気配のする獣人(?)である事も個人的に好みで、是非風の精フェーンがどのような旅路を辿るのか共に邁進したいのですが、そのためにどうにか潰しておきたい不安要素があり、先んじてそれをお伝えいたします。まず高圧的な性格ですが、健全なコミュ力に欠けるとNPCと良好な関係を築きにくく物語の発展を妨げる恐れがあるので、もう少しその辺りご考慮頂けますでしょうか。また、目的が簡潔明快なのは良いことなのですが、簡潔すぎて些か内容の濃さに欠けるように感じています。あの方に会ってどうしたいのか、本来の目的はそこを深堀りして浮かんでくるかと思いますので、その辺りを追記下さい。また、プロフィールの細々としたところに記載が足りない部分があり、例えば得意な元素魔法に風(空気)とありますが、主にどのような用途でどのような弱点があるか等、チートにならないことを考慮して肉付けして頂きたく。得物の矢についても、何本所持しているのか御明記下さい。世界観にはマッチした素敵な精霊だと思うので、後は風の精フェーンだけの物語を主側で構築してゆくための引き出しを増やし障害を取り除く事がハードルとなっております。御検討の程、宜しくお願い申し上げます。)




52: 匿名さん [×]
2022-03-11 22:02:34

>51 μ様

(/pfのご確認、不安要素のご指摘、誠にありがとうございます。挙げて頂いた要素の修正版を作成致しました。ご確認の程何卒よろしくお願い申し上げます。問題が無くなり次第、完成版のpfをもう一度投下させて頂こうかと思っております。
また性格に関して、冒険の中でフェーンの他種族への認識が変化したら良いな、と勝手に思っているのもあり、『内心他種族を見下しているが、表面上は友好的に接している』という内容に変更しました。もう少し根から温和な性格の方が望ましい場合は、『他種族の事は良く分かっておらず、精霊の心臓と繋がっていないという点で不思議な生命体との認識をしている。他種族への興味から悪鬼を以外に対しては友好的な振る舞いをする』との設定も考えております。どちらの方がよろしいでしょうか?)


性格 / 立ち居振る舞いは上品で、自分を「私め」、他人を「○○様」と呼び、常に敬語で話すが、銀光の姫君を統率者として持つ精霊は他種族よりも上の存在であるとの認識があり、他種族に自分の主張が反対されることは理解ができない様子。感情の起伏は少なく、表情はほぼ一定だが、何か嫌なときは顔をしかめてみせる。思ったことは口でズバズバと伝える。精霊らしく魔法を使える者には比較的親切で、それ以外には無関心。他種族の中でも人間に対しては友好的な振る舞いをする。行動の優先順位としては1に銀光の姫君、2に自分のしたいこと、その次に他人への親切。しかしながら情で動くこともしばしば。
したいと思ったことはやり遂げるまで気が済まない。だが人間よりも寿命が長いこともあってか、気は長くのんびり構えている。目標が達成できるように順序立てて行動する。無暗はしない。


特徴 / 得意な元素魔法:空気(風)
空気の密度を操る事に長ける。周りの空気と密度の違う空気の壁を作る事で光の屈折率を変え、物や自分の姿を隠すことが出来、この壁を通ろうとすると強い向かい風に当てられているような抵抗感を感じる。また空気の密度の差を作ることで風を発生させることが可能。主に武器の矢を飛ばすこと、飛行する事に使う。
姿を隠す、矢を風の力で静かに飛ばすなど、比較的奇襲に向いた能力。種族的に運動能力が低いのもあり、真っ向からの戦闘は防戦一方になりがち。
一対一で戦う場合、相手を魔法により疲弊させ、少しずつダメージを与えていく長期戦は多少得意だが、短期戦を仕掛けてくる相手には滅法弱い。目の追いつかないスピードの攻撃等には魔法の展開が間に合わず、手が出ない。


目的 / あの方ともう一度お会いすること。
彼女の目的は漠然としたもので、会って何をしたいかと問われれば、表向きは『お礼を言わせたい』といったところだろうか。
しかし彼女の『あの方』への想いは最早一目惚れ、心の奥底ではもっと深い関係を、『魔法の使えるあの獣人を自分の手元に在るようにする事』を望んでいる。


得物 / 30cm程の矢(矢筒に10本入っている)


53: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-12 12:53:04



>52 フェーンPL様

( / こちらこそ修正事項のご共有ありがとうございます。性格に関しては、トピ主としては後者の方が好ましいです。魔法に関して、元素魔法から少し逸脱した内容かなと見受けますが、説得力のある弱点を記載頂いているのでこちらでフィックスとしましょう。目的を端的に表現すると「あの方に抱く歪んだ恋慕を叶える」という事ですね。そういった内容は大好物ですので、是非こちらで宜しくお願い致します。矢の本数についても把握致しました。完成版のPF、お待ちしております。以上、今後とも宜しくお願い致します。)




54: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-12 23:01:40


●お知らせ

現時点で人間・精霊・獣人での参加希望は一時停止。
既にご相談頂いている>18様、>40様、>48様は除く。
悪鬼での参加希望は募集継続中。

また、とある特殊枠として近々募集をかける可能性があり、もしご興味のある方がいらっしゃればその旨一言ご連絡頂けますと幸いです。(未だキャラ登録されていない新規様・既参加者様どちらも対象)
特殊枠については種族・ある程度の設定をこちらから提供してそれに沿ったキャラメイクをして頂き、とある重要なNPCと縁深い関係を築いて頂く予定です。


●参加者様リスト

Φ人間Φ

・ロヴァル / 男 / 36歳 / >21 / 現在地:イチイの谷(大陸東南部) 

Φ精霊Φ

Φ獣人Φ

Φ悪鬼Φ


●進行中のエピソード

・ロヴァル:Ⅰ.深碧のタリスマン >23~(最終更新>43


●NPCリスト

Φ人間Φ

・ナジャ / >20 / 生存
・アクセル / >20 / 生存

Φ精霊Φ

Φ獣人Φ

Φ悪鬼Φ



55: 獣人希望 [×]
2022-03-13 14:42:22


名前 / ライカ
性別 / 女性
年齢 / 21歳

容姿 / 身長168cm。同種の獣人の中ではやや小柄な体躯。雪豹の血を引く獣人であり下半身の殆どが分厚い毛皮で覆われているが、顔容や両腕は人類寄りの容姿をしている。
所々無造作に跳ねた頭髪は艶の無い白髪で、毛先のみが黒ずんだように墨色。全体的に顎先あたりまでで短く整えたショートカットで、瞼に触れる程度の前髪は軽く両サイドに流しており、側頭部にはその白髪に半ば埋もれるようにして丸く肉厚な雪豹の耳が覗く。印象的な双眼は形状こそ人類のものに酷似しているが、青灰色の虹彩に囲まれた瞳孔がネコ科の動物特有の縦に裂けたような形をしており、特に日の光の下ではその異質さが目立つ。冷たくも感じられる瞳の印象とは裏腹に、細い鼻筋と小さな口元はそこだけ見ると年齢の割にやや幼い印象を与えるが、口を開けば鋭い犬歯が見て取れる。
胸下までを隠す半袖のタイトな革製上衣から伸びる両腕は、薄っすら筋肉が乗ってはいるものの被毛は無い。服の下に隠れた左肩には古い刀傷が一つ。露出されている鳩尾のあたりから足先にかけて黒い斑点交じりの白い毛皮で覆われているようだが、その被毛をおざなりに隠すように太くゆとりのある黒の脚衣を穿いている。広がる脚衣の裾は足首の辺りに同色の布で巻き付けて動きやすいように纏め、腰には良く鞣された分厚い革のベルトを着用。ベルトの左腰には小さなポーチ、背中側には得物の鞘を固定している。腰の下部から伸びる腕よりも太い尻尾は下ろせば地面に触れられるほどの長さで、他の部位よりもやや長い毛で覆われている模様。裸足の足は大きく、固い肉球と鋭い爪で地面を蹴る。

特徴 / 雪豹由来の高い敏捷性と跳躍力が一番の特徴。獣らしく俊敏に地を駆け、民家の屋根程度であれば軽く飛び乗る、その身軽さと脚力が武器。高低差などを利用して立体的に動き相手を攪乱しつつスピードで一気に間合いを詰め得物で致命傷を与える、身体能力を活かした戦闘が得意。五感、特に聴覚がとても鋭く索敵も比較的容易。ただし持久力はそれ程持ち合わせていないため、距離を取られ続けての遠距離戦や、多数を相手取るような持久戦は不得手。
また、一般的に魔術適正が著しく低い者の多い獣人としては珍しく僅かながら雷属性の魔法に対する適性があり、動きを止めて指先に意識を集中することで任意の対象と指先との間に微弱な電流を発生させることが可能。威力は最大出力でも静電気ほどにしかならず、対象が生物であれば軽い痛みを感じる程度。余談ではあるが、空気の乾燥した地域においては自身の尻尾を撫で回しただけでも簡単に静電気が発生するため、自身の魔法を有用だと思ったことは一度も無いらしい。

性格 / 本来はさっぱりとしたドライな性格。外面をあまり気にしないため無表情で黙っていることも多くお世辞にも愛想が良いとは言えないが、口下手な訳では無い様子。自身の目的のために誰かを騙すことに抵抗は無いが、不必要な嘘を吐くことを面倒に感じるのか基本的に口から出る言葉は本心であることが多い。警戒心は強いものの人見知りはしないため、ある程度信用出来ると判断してしまえば他人と打ち解けるのは早いタイプ。ネガティブなことを考え続けることが苦手で、悲観的な思考に囚われそうな時はトレーニングだと嘯きつつ疲れるまで外を駆ける。一見すると面倒臭がりに見える普段の振る舞いとは裏腹に、目的や目標の達成のためであれば地道な作業も遠回りも厭わない努力家な一面も。人によっては躍起になっていると感じられる程、自身の目的に関してだけは固執している。一度脚を止めてしまえば過去の全てを後悔してしまうだろうから、とは本人の言。

目的 / 創世の魔術師イグツェンシアを殺し、故郷の父親にライカ自身、ひいては同じ血を引く双子の兄が「出来損ない」ではないと証明すること。

得物 / 刃渡り28cm程の使い込まれたククリナイフ一振り。

ユアストーリー / 大陸東南部のユーダリル山脈の南端、高山西側の山肌における雪線から山頂周囲の一帯『ジェソの山嶺』出身。ジェソの山嶺に棲む雪豹の獣人一族の長の娘。母は出産の際に死亡、厳格な父の庇護の下で優しい双子の兄と共に育ったが、3年前に故郷を捨て一人出奔している。
閉鎖的な部落であるジェソの山嶺においては、より強靭な子孫を残すため同じ血統での婚姻が基本とされていることもありその身体に獣の特徴を色濃く残す獣人が多く、鋭い鉤爪を持つ四肢と丈夫な牙を武器とする優秀な軍人を数多く輩出している。そんな中、ライカとその兄は一族の平均よりもはるかに人間的要素の多い身体で生まれたため、長の実子でありながら同族から酷く冷遇されてきた過去を持つ。父親からも冷たい視線を向けられる生活ではあったが、ライカ本人はやや気は弱いが心優しい兄とこのまま山嶺で暮らせるのであれば幸せだと考えていた。
3年前の18歳の誕生日の翌日、ライカには何も知らせぬままに非力な身体で戦闘員として戦場に出た兄が帰らぬ人となる。突然の凶報に混乱のまま父に詰め寄ったライカだが、父が死んだ兄のことを「出来損ない」と称するのを聞きその日のうちに荷物を纏めて山嶺を旅立つ。その日から創世の魔術師イグツェンシアの殺害を目標に一人で生きることを決める。
出奔の数ヶ月後、一度人類の領内で殺されかける。ジェソの獣人たちが軟弱だと蔑んだ己の上半身を利用し人類の第一首都セント=アグナルに忍び込むべく、耳と毛皮を衣服で周到に隠してユーダリル山脈を越え、人類の領地に踏み入った先で生まれて初めて人間と遭遇。故郷にて度々浴びせられた「まるで人間のようだ」という侮辱の言葉とは裏腹に、被毛以外にも細部に差がある容姿、異なる体臭に戸惑っている間に刃を向けられる。そのまま逃走を図るも慣れない服装に足を取られて手傷を負い、命からがら追っ手を撒いて山脈を越え麓に降りたところで意識を失う。
意識不明の状態で倒れていたところをある獣人に保護されたことで一命を取り留め、ユーダリル山脈の南西に位置する小さな村で目を覚ます。力では劣ると侮っていた人間相手に後れを取ったことにより非力なままでは何も為せないことを思い知り、武器を手にした戦闘の訓練を始める。命の恩人である彼の獣人が退役軍人であったこと知るなり半ば押し切る形で剣術の教えを請い、村の外れで自給自足の生活をしていた彼の傍らて訓練を重ねつつ暮らしを手伝いながら2年を過ごし今に至る。現在は目的達成への第一歩として、まずは人類の領地に忍び込むために何かしらの策か協力者を探そうと、物資と情報を求めて人の集まる都市、暫定的にムスタファの里を目的地と定めている。
故郷を捨てた日の決意が鈍らないようにするためか深く考えないように無意識に蓋をしているが、ライカ本人に人類を恨む気持ちは殆ど無い。真意を聞くことなく死に別れた双子の兄の遺志であり、兄を嘲った故郷の一族を見返す手段にもなり得る、ということで打倒イグツェンシアを掲げてはいるものの、打倒人類では無いあたりからその本質が透けている。また、生前の兄も決して人間に対する敵意を持っていたようには見えず、むしろ口にこそ出さないものの友好関係を築けないものなのかと考えているであろうことが容易に想像出来る態度であったのだが、その記憶にも蓋をしている。

※ 3L耐性有、物語性重視、他参加者様との交錯歓迎。
目的に対する中間目標を立てつつフットワーク軽く旅をするようなPCであるため、一時的にでも長期的にでも共に旅をするNPCが居てくれると心強い。また、身近に同種の獣人族しか居ない閉鎖的な環境で育っているため、全く違う価値観で生きる別の種族と出会い仲を深めることが出来れば、PCの成長に繋がるのではないか。その他、死んだはずの双子の兄や遺恨が残る故郷の父、命の恩人である退役軍人の獣人など、因縁のある人物のNPC化も歓迎。

参考 / 創世の魔術師イグツェンシア(たとえ今後物語を通して目標が変わることがあったとしても、初志貫徹の意で一度は直接話をしてみたいと考えるはず)
轟雷のレイシャ(自身の使い物にならない魔法も轟雷の二つ名を持つ大精霊に会うことが出来れば少しは向上するかも知れないと、万に一つの淡い期待をひっそりと胸に秘めている)
夢幻のウェルキリア(悪鬼の扱う凶悪な魔術も目的達成のために利用できると考えているため、夢幻の名を冠する悪鬼にも興味がある)



(/先日質問をさせていただきました>48です。丁寧な回答をありがとうございました。頂いた情報を踏まえてPFを作成しましたので確認と検討をよろしくお願いいたします。不備や変更が必要な点などございましたらご指摘いただけると幸いです。
獣人族において基本的に徴兵制は無く、あくまで自由意志によって複数の軍事組織が構成されているということでしたので、竜人アガメムノンではなく創世の魔術師イグツェンシアの方をターゲットにした目的とさせていただきました。当初の目標は殺害ですが、今後の物語の展開次第でPCの最終目標が変わっていく可能性も高いと考えております。現実的に考えれば人類側の統率者の暗殺など不可能と言っても良いのでしょうし、PL的な目標としては難題に対して右往左往する過程でPCを少しでも成長させられれば、といった思いです。
ご提案くださった特殊な匂い消しの入手を目指す展開も面白そうですし、今後協力体制を結べるようなNPCと出会えるのかどうかも楽しみです。PLの趣味に走った拙いキャラメイクではありますが、まずは第一に主様の思い描く世界観を損なわないPFであることを祈っております。ご検討のほど、よろしくお願いいたします…!)


56: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-13 17:49:06



>55 ライカPL様

( / プロフィールのお披露目ありがとうございます。獣人側の基本思想たる人族への怨嗟というよりも、兄や自身を蔑ろにした同胞への汚名返上がモチベーションである事や、戦闘の役に立たない事が前提としても僅かに魔法適性がある等、一般的な獣人とは少し趣の違うキャラでサブストーリーの引き出しが多数ありそうですね。雪辱を晴らすためには態々敵の大将を狙わずとも、それなりに名のある猛者を討ち取れば十分だと普通ならば考えるところをイグツェンシアにターゲットを定めている辺り、良く言えば猪突猛進で真っ直ぐな、或いは無謀を顧みない積極的な性格が伺えて良いですね。ご認識の通り、今のままのライカさんでは果たし得ぬ目的でしょうが、今後ストーリーを経る中で特別な力を手にするため奔走するか、はたまた目的を変更するか、そういったルート分岐も含めて一緒に物語を構築していければと思います。また、参考を拝見して夢幻のウェルキリアの名が挙がっていた事にも膝を打ちました。ネタバレになるため今は詳しく言えませんが、非常にお目が高いとお伝えしておきます。
そして奇しくも、物語に大きく影響を与える重要NPCとライカさんに重なる所が幾つかあり、個人的にとても驚いています。また、エピソード・ロヴァルで>23に登場している獣人が雪豹という事もあり、もしタイミングが合えば交錯のネタになるかもしれません。

中間目標はムスタファの里での情報収集、スタート地点は退役軍人の獣人と共に滞在している村ということで、後ほど物語のプロローグを投下させていただきます。また、当初登場させるNPCのPFも作成して参りますので、少々お待ち下さい。それでは、今後とも宜しくお願い致します。)



57: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-13 18:45:39


>55 ライカPL様


( / 以下、ライカさんにまつわる2名のNPCを投下します。念の為こちらをご確認頂いた後、物語を始めさせて頂ければと思います。ギリオンのPFにある「完全獣化」にご興味があれば、ストーリー中でその旨本人に聞いてみて下さい。)


名前 / ギリオン
性別 / 男性
年齢 / 45歳
容姿 / 身長250cm。頭部は完全に雄馬のそれであり、頭の先から足まで黒く艶のある短い毛皮に覆われており、青みがかった黒の長い鬣がある。尾てい骨辺りから同色の馬の尻尾。目は白く濁っているように見えかなり迫力があるが、視力は正常。常に眉間に深いしわが刻まれ近寄りがたい印象。二足歩行であり、筋肉質な馬をありありと彷彿させる筋骨隆々の肉体を持つ。それ自体が鎧のような身体のあちこちには古い切り傷が無数に散らばる。革製の衣服一枚で年中過ごしており、寒さに強い。服装の見た目は柔道着を彷彿させるが似て非なるもの。手足は蹄ではなく人間のそれだが、かなり大きく、爪も含めて毛皮と同じ黒色に染まっている。
特徴 / 瞬発力や敏捷性に欠けるが耐久力やスタミナが高く、大振りで豪快な独自の白兵戦法で乱戦時にその真価を発揮する。特に馬ならではの健脚を活かしての蹴りは一撃で骨を容易く砕き、筋密度や骨密度が圧倒的に高いため身体も頑丈で見た目以上に重く、タイマンでも寝技に持ち込む事が出来れば体格的に人族は敵ではない。
性格 / 物静かで落ち着いているが、内に秘める人族への恨みは人一倍。まるで派手に燃える赤い炎よりもずっと高温なのに静かに燃え続ける青い炎のような男。非常にストイックで自他共に厳しく接するが、認めた相手には敬意を持って接する。優しい心を持ちながら目的のためには非道をも選ぶ軍人然とした潔さがある。
目的 / ムスタファの親衛隊へ合流し、彼等が企てるとある作戦に名を連ね、命尽きるその瞬間まで一人でも多く人類サイドの戦力を刈り取ること。
得物 / 常時着用している鋼鉄のガントレットと全長3mほどのハルバード
ユアストーリー / 黒馬の獣人。出身はティスカスの揺り篭。周囲に公にしていないが、鍛錬を重ねた一握りの獣人にしか成し得ぬ【完全獣化】の習得者。聞いた者の頭蓋骨を振動させると錯覚させるほど低い声の持ち主である事や、現役時代の地を揺るがすような戦いぶりから一部より【鳴動の黒馬】として認識されている。かつて竜人アガメムノン率いる獣人軍の一角を担っていた猛者であったが、遠征中の隙を突いた人族・精霊連合軍の魔法による一撃で故郷が消滅。そこに残されていた妻と子を一挙に失い、より一層強い憎しみを人類サイドへと募らせる。その後、妻と子の仇たる人間・精霊を戦の中で討ち取る事に成功し、八代目獅子王ムスタファより親衛隊への勧誘を受けそちらに合流しようとユーダリル山脈南西の村を通過しようとした際、意識不明状態だったライカを発見・救助。そのまま親衛隊への合流のためムスタファの里へ向かおうとしたが、ライカの強いリクエストに押し切られる形で渋々師匠役を買う事に。そこから2年もの足止めを喰らい、そろそろムスタファの里へ向かおうとしている。


名前 / ハイガ
性別 / 男性
年齢 / 享年18歳
容姿 / 身体的特徴は双子の妹であるライカとほぼ同じ。ただ生まれつき左頬に獣の爪痕のような痣があった。髪は胸辺りまで伸ばしており、いつもポニーテールの形へ結い上げていた。
特徴 / ライカと同様だが、本人や周囲の知る限りでは魔法適性は皆無であった。
性格 / 心優しく争いを避け、命を尊ぶ人格者であった。妹の前ではしっかりあらねばと常に笑顔を心掛けていたが、彼女の知らない所で何を想い何に苦悩し何を決意したのか、は彼のみぞ知る。或いは父親にも真意を打ち明けていたのかもしれない。
目的 / ?
得物 / 何の変哲もない短剣2本
ユアストーリー / 雪豹の獣人。既に戦争の中で命を落としている。父に強要され戦地に赴いたのか、自らの意思で初陣を望んだのかは不明。



58: ライカPL [×]
2022-03-13 23:15:18


>56 >57 μ様

(/獣人らしいとは言い難いPCになってしまったライカを柔軟に受け止めてくださり、ありがとうございます。いつか掘り下げに使えればと散りばめた小ネタも丁寧に拾っていただけて嬉しい限りです。これから主様方と一緒に紡ぐ物語がどう転がっていくのか、今から楽しみでなりません。

ライカ周辺のNPCの投下もありがとうございます。
ギリオンさん、屈強で強面な武人でありながら意外と面倒見が良さそうなところも、どこか影を感じる生き様もとても素敵です。元々ライカの師匠は、退役後に隠居して小さな村の外れで自給自足の生活しているような変哲のない人物を想定しており、ライカが半ば転がり込むような形で2年間お世話になり物語冒頭で別れることになるのだろうと考えていたのですが、そんな想定は全部吹っ飛ぶくらいに魅力的なお師匠様で感謝しかありません。妻子の仇を討ってなお人間との闘いに命を賭すべく回復したライカを見届けてすぐに去ろうとする背中に対し、掛ける言葉が無いライカではないため、ぜひ小娘の我儘に付き合っていただけると。その後も戦場へ戻ろうとするギリオンさんを、なんやかんやと理由を付けてはライカが無理に引き留めて、この2年があったのかも知れませんね。

ハイガくんも理想通りのお兄様で、故人に関しての掘り下げまで行っていただいて本当にありがとうございます。伏せてくださったハイガくんの苦悩と決意に、今後のライカが思いを馳せるシーンもいつか描ければいいな、なんて頭の隅で考えてみたり。その他、ライカと重なる所があるという重要NPCの登場や、エピソードが交錯していくキーとなりそうな雪豹の獣人の今後なども大変楽しみです。

NPCのPFはもちろん中間目標やスタート地点に関しても全く問題ありませんので、物語プロローグの投下を待たせていただきますね。改めまして、こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。)


59: 人族の山賊&賢者の娘&??? → ギリオン [×]
ID:09beb1e04 2022-03-13 23:57:41


>58 ライカ


【 エピソード・ライカ / Ⅰ.獅子王の憂鬱 / 大陸南東部、ユーダリル山脈付近 】

大陸の南東部。とある狩人の住む山脈にほど近い地点。
夜道を踏みしめる足音は一人分、歩みの速度や音質からしてきっと若く華奢な女性のものだろう。
いくら月の高い夜でも、この戦乱の世で夜道の独り歩きは非常に危険な自殺行為。

「オイオイオイ。こんな所に女がいるぜ」
「しかも一人か?ネエちゃん、アンタも好きもんだな」
「ああ、俺らの逞しい~のが欲しくて堪らねえってわけだ」

下卑た笑い声が響く。
夜に枝葉を巡らす木々も不愉快そうにカサカサと木枯らしに反応する。
きっと高価であろう光沢のある布地のローブを目深に被ったままの女は、ひたすらに沈黙を貫く。

「ああ、イイんだぜ。ちゃあんとお望みのモノはくれてやる。アンタ、金になるもんを山程持ってそうだからな」
「だな、兄弟。一目見ただけで分かる上等なローブだ、育ちの良いお嬢様がタダで俺達の親切を受け取るわけがねえ」
「さあこっちに来な。邪魔な身包み剥がしてやる」

男が武骨な手を伸ばした刹那。
閃光。夜闇に慣れた眼球を焼き尽くさんばかりの一瞬の光。

「お気の毒さま。もう一生見えないわよ」

有象無象の山賊とはいえ同じ種族たる複数の人間の視力を永久に奪ったことに迷いも罪悪感もない様子で溜息を。
男は口々に悲鳴や恨み言を吐きながらあまりの痛みに目を押さえて悶絶している。

「賢者の娘に触れようだなんて百輪廻分早いのよ。下衆」

あちらこちらで蹲る男たちを見下し、如何にも気の強そうな声で吐き捨てる。
そして、一見何もなさそうな真隣の空間を見つめて

「援護が遅い。どうせまた面白がってたんでしょ」

男とも、女ともつかぬ、含んだような静かな笑い声が数秒響く。
ローブの女は忌々しげに短く嘆息して

「余計な時間を食ったわ。行きましょう」

誰かにそう声をかけ、枝葉の隙間から一度だけ月を仰いでまた歩みを再開した。


Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ―Φ


【 大陸南西部・農村ガルム / ギリオンの仮屋 】


『郵便屋』と呼ばれる鳥類の獣人が届けてくれた文書に目を通し、黒馬は深く息を吐いた。
同時に僅かに体重を預けた木製椅子の背凭れがミシミシ悲鳴を上げ、かぶりを振って前のめりの体勢に切り替え額に手を当てて。
急拵えで建てたこの仮屋に、よもや2年も住まうことになろうとは誰が予想できただろうか。

「……ライカ」

低い声で弟子の名を呼ぶ。
視界に入ってはいなかったが、気配で仮屋の周辺に居ることは分かる。
耳の良い彼女ならば決して聞き漏らさないはず、そして相手の名を直接呼ぶことの少ない黒馬が『ライカ』と呼んだのだ。事の重大さに気付いてきっとすぐに帰って来てくれるだろう。
程なくして彼女が仮屋の中に戻ってきたのならば、

「座れ。話がある」

白濁した恐ろしい双眸、或いは彼をよく知る者ならば一周回って威厳ある穏やかさを感じさせる眼で一瞥をくれながら、自身はどっかり腰を下ろしたまま長い鼻先で向かいにある椅子を指して。


( / NPCのご確認、ありがとうございました。ライカさんがどんな言葉でギリオンを引き留めたのか、どんな思いで引き留めたのか…確固たる意志に、ギリオンも渋々ながらも呼応したのかもしれません。それでは早速、エピソード・ライカのチャプターⅠを開始致します。一旦背後は下がりますが、ご相談・ご要望等ございましたらタイミング問わずいつでもお声掛け下さい。それでは、今後とも宜しくお願い申し上げます。)




60: μ [×]
ID:09beb1e04 2022-03-14 20:25:23


●お知らせ

現時点で人間・精霊・獣人での参加希望は一時停止。
既にご相談頂いている>18様、>48様は除く。
悪鬼での参加希望は募集継続中。

また、とある特殊枠として近々募集をかける可能性があり、もしご興味のある方がいらっしゃればその旨一言ご連絡頂けますと幸いです。(未だキャラ登録されていない新規様・既参加者様どちらも対象)
特殊枠については種族・ある程度の設定をこちらから提供してそれに沿ったキャラメイクをして頂き、とある重要なNPCと縁深い関係を築いて頂く予定です。


●参加者様リスト

Φ人間Φ

・ロヴァル / 男 / 36歳 / >21 / 現在地:イチイの谷(大陸東南部) 

Φ精霊Φ

Φ獣人Φ

・ライカ / 女 / 21歳 / >55 / 現在地:農村ガルム(大陸南西部) 

Φ悪鬼Φ


●進行中のエピソード

・ロヴァル:Ⅰ.深碧のタリスマン >23~(最終更新>43
・ライカ:Ⅰ.獅子王の憂鬱 >59


●NPCリスト

Φ人間Φ

・ナジャ / 非戦闘員 / >20 / 生存
・アクセル / 『狩人』 / >20 / 生存

Φ精霊Φ

Φ獣人Φ

・ギリオン / 『鳴動の黒馬』 / >57 / 生存
・ハイガ / 雪豹の獣人 / >57 / 死亡

Φ悪鬼Φ



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