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【創作有】本当のハッピーエンドを【ツイステ】/1265


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自分のトピックを作る
1211: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-23 01:35:24

>>1210 ノア

そりゃ、頼もしいな。

(彼女の焦げ茶の目が左から右へと繰り返し動くのをただ黙って見つめていた。やがて彼女が顔をもう一度上げた瞬間、ほんの少しだけ目を細めて満足げに笑う。メモを再び拾い、ポケットに適当に突っ込めば、まるで内緒話をしているようにテーブルに軽く頬杖をついて視線を合わせる。次から次へと行きたい場所を、望みを言う彼女の目は、光を反射しないあの暗い目ではない。きっとこんなに楽しそうに喋っている姿を見るのは、限られた人物なのだろう――存外悪い気はしない。自分の故郷を挙げながら、こちらを期待するような目で見つめてくる彼女に冗談めかして肩をすくめるが、透き通るようなエメラルドグリーンの奥に彼女の夢が映り込み光る。学園とは打って変わり高層ビルが立ち並び、その周りを自然が囲むあの国を、鳥籠で一生を過ごすつもりだった彼女がどう見るのか、少し楽しみでもあった。少し思い返すように視線を逸らしてから、自分でも珍しいと思うほど真面目な調子で話してしまったことに、わざと軽い調子で笑って)

写真や資料も必要不可欠だが、実際に足を踏み入れた方が面白いもんだ。ローカルな文化なんかは記録に残らないことが多い。特に古い価値観を持ち続ける国民が多いところは。――乾いた風の匂い、昼夜で変わる空の色……何が一番驚くか、レディが気に入るかは、行ってみてからのお楽しみだな。


1212: ノア [×]
2025-01-23 02:26:44



>レオナ


そうですね・・・きっと、全部が新鮮で一生忘れないものなのだと思います。これから先のことも、どこかの国の意地の悪い王子様が司書を外に連れ出した今日のこともね

( ずっと随分と気怠げな生徒だと思っていたが実際のところは表情の変化が分かりやすい青年なのだと改めて思う。メモが消えても脳裏には筆跡も筆圧もそのまま文字の羅列が刻み込まれていて、その単語を思い浮かべるだけで未来のことが楽しみになる。司書は存外単純な人間で、絡んだ視線の向こう側で揺れている宝石のような瞳に己の欲が滲んでいる様子も悪くはないと思ってしまうのだ。文献にも載っていない、この世界に残らない誰かの痕跡を司書だけは覚え続けておくことができる・・・はず。これまで散々魔法やこの世界の暗い部分を見てきたのだから、これくらいの自由は許されたらいい。目の前の生徒がその目で見てきた景色を見れる日が来るかもしれない、少しの緊張と余りある高揚感に少しだけ震える指先で手持ち無沙汰に先程のメモに書かれていた店名をくるくるとテーブルになぞり )

キミが司書をそれとなく気にかけてくれたことは理解しているのだけど──キミの寮に行ってみたかったのも本当なのだよ。だってほら、キミはどこで見ても星は同じだと言うだろうけれど、図書館の窓から見る星とキミの寮から見る星は空気も光の強さも違うでしょうから




1213: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-23 07:21:38

>>1212 ノア

お前のその優れた記憶力が本以外に使えるなら、もっと多くのことに活用すべきだ。親切な王子様からのアドバイスも覚えとけ。

(きっと相手は勝手に覚えているより覚えていたいのだろう。店の照明とガラス越しの日差しに照らされた彼女は物理的にも表情も明るい。未知の思い出でメモリーをいっぱいにして、それでも尚上書きして、うっかり禁忌の呪文を忘れてしまったくらいが丁度いい。心の感情か現状の整理のためか、忙しなく動く細い指。彼女がこの感情の処理を終えるまで、軽口を叩きながらも見守っていて。何故か弁明を始めた彼女に、頬杖をついたまま穏やかに微笑みひとつ……行きたがっているのは分かっていると言わんとして。ミントだマタタビだと両手をいっぱいにして彼女は自分の縄張りに来て本来の目的も忘れて観光に精を出すに違いない。冗談めかして口端を上げていたが、直ぐに彼女の発言に疑問を抱く。図書館は夜は閉館しているはずだ。そもそもあんな薄暗い埃臭いところで朝から晩までいるなんて、女性云々の前にそれこそ本当に幽閉、監禁だろう。怪訝そうに――彼女というより、彼女の保護者であるカラスの姿を思い浮かべて信じられないとばかりに眉をしかめた)

どこに行っても見える星は大概同じだろうが、立地、温度、誰と見るかで見え方は違う。来て確かめればいい。とはいえ、一日中サバンナを歩き回ったら星を見る前に寝ちまいそうだけどな。
……というか、まさか図書館で寝泊まりしてねぇだろうな?

1214: ノア [×]
2025-01-23 09:55:20




>レオナ

失礼な、そんな遊び疲れて眠る子供のような扱いを──でも伺う許可を寮長からいただけるのは素敵なことですね。昼寝用のブランケットでも持って・・・え?ああ!まあ近からず遠からずですが、図書館内に隣接した部屋を自室としていただいているんです

( 親切な王子様からのアドバイスは想像していたよりも優しい、もっと突き放されるものだと・・・悪い意味ではなくて、獅子の子を崖から突き落とすタイプだと思っているから、そういうものだと。そもそも、この記憶を本に使い始めたのも誰かの役に正しく立ちたかったから・・・今更、歩く禁書と言われていても最初は有能な百科事典だったのだ。こちらを穏やかに見据える視線に耐え兼ねて、お店の方に注文をしてしまおうと店内に視線を巡らせ──その前に、こちらに向けられた至極真っ当な疑問に心配は無用だとでもいうようにゆるゆると首を振り。図書館で司書がいつも座っているカウンター、その横のひっそりと隠された小ぶりな扉の向こうには、客間とキッチン、寝室と書斎、水回りを増築された便利な空間がぽつんとあるのだ・・・ただ、元々は書庫だったが故の欠点がひとつ。普段の生活空間に窓がない。けして監禁目的なのではなく、禁書を保管する上で必要な処置だっただけで )

居住空間として整えられているから、随分良い部屋ではあるのですが・・・元々は本を保管する場所だったので、窓がお風呂場にしかないんです。だから、星が見たくなったら図書館内のカウンターとか──こっそり本棚に登ったりしているんです。今は禁書棚になっていて進入禁止のエリアもいくつか図書館にはありますが、そこの大窓にクッションを置いて仮眠スポットにしたりとかしていますし・・・



1215: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-23 17:08:20

>>1214 ノア

――図書館に篭もりっきりのお前の体力なんざ、たかが知れてるだろ。昼寝?草食動物が悠長に寝る環境じゃないと思うが。

(肩をすくめて皮肉を交えた口調で続けるが、目元には呆れを通り越した苦笑が浮かんでいる。自分は彼女が図書館外にいるのを見たことはほとんどなく、恐らく彼女に宛てがわれたテリトリーから出ようとしていないのだと予想し、細い首、剥き出しの腕を見て確証を得る。ため息をつきながら椅子に背を預け、窘めるように静かにそう尋ねて。図書館の秘密の部屋の存在に片眉を上げ、司書の話を大人しく聞いていた。彼女が言葉を紡ぐたび部屋の全貌を思い描きながら、どんどん眉間に皺が寄っていく。ついにはこめかみに指を当てて。そもそも人間は日光に当らねば色々と病気にもなるだろとため息をついて首を左右に振った。ドン引きである。あまり頼りたくはない相手だが、あらゆる事に口うるさい白黒の教師を思い出しながら、相手の視線を追う。店員がこちらに気づいて近寄ってきたのを見て、椅子の背もたれに腕を回しゆったりと腰掛けながら手を軽く挙げ、店員を呼び止めた。わざと余裕のある声で促しながら、彼女が動くのをじっと待っていた。その視線はからかいだけではなく、見守るような温いもので)

クルーウェルにでも相談して、まともな部屋に移してもらった方がいいんじゃねぇか。あのオンボロ寮だって、お前の部屋よりは遥かに住めるだろ。
――ほら、せっかくだから注文の練習してみろ。

1216: ノア [×]
2025-01-23 17:59:39




>レオナ


冗談ですよ、流石に図書館外で眠れるほど気を許して過ごしている訳ではないし──司書が存外あの部屋を気に入っていることを知っているから、クルーウェルは。奴ってば、まったく無遠慮な話で・・・時々司書を植物園に連れ出しては、陽の光に当てながら図鑑代わりにしてくる

( どうやら己の住む部屋はあまり王子様的には好まれないらしい・・・結構住み心地はいいのに、と思うがおそらく住めば都的なあれなのだ。個人的に雨風が凌げて、眠れない夜は本を読んで温かいココアも飲める最高の空間だと自負しているのだけれど──誰も入ってこない禁書棚の近くの窓は月が綺麗に見えるし、昼間だって控えめに入り込む陽光は眠気を誘うには充分。もちろん、未返却本を回収に出ることもあれば、生徒が授業を受けている時間帯は少し散歩をしたり、サムの店に行くこともある・・・長時間の日光浴はクルーウェルの雑用に付き合う時くらいかもしれないが。何が不満なのやら・・・と首を傾けたものの、今は一先ず促されるままに練習を──と口を開き。比較的静かな店内だから、声を張らなくても良いのが助かる。縋るものがない指先は些か手持ち無沙汰だけれど、軽く掌に爪を立てるように握りこんで声が震えないように )

あ、えっと・・・ダージリンを2つ。あとはチョコレートケーキを・・・レオナさんは、ケーキどうします?



1217: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-23 19:58:32

>>1216 ノア

お前の冗談は分かりづらいんだよ。……ハッ。アイツは傲慢だからな。

(自分にやり込められても尚立ち向かってくる相手のことだ、サバンナのド真ん中で寝始めても不思議ではない――と、ど失礼なことを考えながら、椅子に深く背を預けてため息混じりに呟く。彼女から飛び出した意外なエピソードに、興味深そうに眉を上げてみせるが、その言葉は同意のようでこの場にいない男への皮肉が混じっている。司書がその部屋を良い部屋だとするのも、クルーウェルのお節介を百科事典扱いしていると思うのも、彼女の感覚はどうにもズレているようにしか思えない。が、今回はスカした野郎の気遣いが全く届いていないことが滑稽なのでこれ幸いと彼女に便乗して嘲笑うように口端を持ち上げた。彼女のぎこちない注文を聞きながら、彼女のメニューを辿る手と握り込まれた手に視線を落とした。ほんの僅かに、その拳が小さくなったのを見て、メニューを指すような素振りで彼女の拳に自分の手をそっと伸ばした。少し硬直したその指を、食いこんだ爪の形を、確かめるように指先で撫でて、リボンを解くように手のひらを開かせる。そして、手のひらが爪痕まみれにならないように彼女の手のひらの代わりに自分の指先を絡めた。彼女の手からメニューへと視線をスライドさせると、どこかの女性客が宝石みたい!とはしゃいでいた声を思い出してタルトを選んだ。それから、彼女の緊張っぷりを、"いつものように"からかったように下瞼を引き上げて見つめた)

──フルーツタルト。チョコレートケーキ1つだけで足りるのか?夕食が食えなくなってもレディを叱る人は誰もいないぜ。

1218: ノア [×]
2025-01-23 20:31:05



>レオナ

・・・いいんです、他のケーキも美味しそうだけれど、今の司書には今度があるから──フルーツタルト、1つで。注文は以上です

( 分かりづらかっただろうか・・・と己の発言を鑑みて、まあおそらく失礼なことを思われたのだろうなと自己完結すれば少しだけ不満気に眉を寄せるだけに留まった。白黒の教師についてはまあ、時折薬草ではない花をいくつか摘ませてくれることもあるので部屋の彩り的にも嬉しい面があるにはあるけれども──意識は途中で注文することに向けられて、中断された思考はそのまま音にはならないで──注文を口にする途中、不意に触れて絡め取られた指先に無抵抗のまま爪を立てないように軽く握り返す。それから、意地悪に歪んだエメラルドに司書はアイスクリームを2つも食べたのだから!と思うところはあるけれど、今くらいは素直に本音を。次があると分かっているなら、2つも欲張らなくたっていい。そうでしょう?とでも言いたげに首を傾けたなら、思い出したように悪戯っぽく目元を歪め )

あ、でも、一口ください。今日はチョコの気分だったけれど、旬のフルーツなら今少しくらいは楽しまないと損だもの



1219: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-24 00:28:39

>>1218 ノア

(軽く握り返してきた手の柔らかな肉質に一瞬だけ意識がゆくが、すぐに応じるように親指で彼女の手の甲を撫でる。甥っ子にせがまれた時のように、百獣の王にしては優しすぎる手つきで“良く注文できました”とでも言うように。本当に楽しみなんだなと、彼女の口調から察することが出来て声にはしないが笑って同意するように視線を合わせた。注文を終えた店員が去るのを見送りながら、彼女のおねだりにほんの少しだけ眉を上げる動きだけで。元より女性が好んでいそうなものを頼んだのは、彼女がこうしてねだってくると想定した上でのこと。子どものようにあどけなく笑う彼女の表情を楽しむように口角を上げ、絡ませた指をそっと解いて)

そう言うと思ったぜ。好きなだけ食ったらいい。


1220: ノア [×]
2025-01-24 02:10:10




>レオナ


──キミは存外司書に触れることを躊躇わないけれど、帰ったら直ぐにシャワーを浴びた方がいいかもしれませんね。鼻が利くと聞いたから、

( 手の甲を褒めるように優しく撫でて、それからどこか満足気にしている目の前の生徒に、出来た!と報告するように嬉しそうに顔を向けてしまったのはついというもの。嫌な顔ひとつせず、一口の損失を受け入れる生徒から離れた手に視線を落とせば、掌には小さな痕しか残っていなかった。この手のことといい、この生徒はよく周りを見ていると思う。相手のことを思って動ける、けれど己の信念がある・・・寮長たる器、なのは確かとして、些か司書にまで肩入れし過ぎてやいないか。多分きっと、この生徒は気にもしないのだろうが・・・如何せん知らない匂いをつけた寮長を怪訝に思う寮生もいることだろうし。繋いでいた手を己の鼻先に持ってきても、何の匂いもしないけれどきっと分かる生徒には分かるのだろう )

匂いの強いものはお嫌いだろうと、香水とかはつけてないけれど、司書と居たことを嫌に思う寮生だっているだろうからね──逆に司書に絡む生徒は暫くいなさそうだ、キミを敵に回したくはないだろうからブレスレットをつけているだけで牽制になりそうなものだし




1221: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-24 02:55:21

>>1220 ノア

あ?なんで俺が配慮しなきゃならねぇんだ。

(彼女の言葉を聞き流すように目を軽く伏せ、背もたれに回した手をヒラリと振って。取るに足らないことをよくもまぁそんなに考えられるものだ。そもそも自分がどこで誰と何をしていようが他人になど関係ないし、踏み込んでくること自体許さない。相手は生きるのが大変そうだと呆れたような気持ちが胸の中に広がるが、その考えの根本は自分を気遣うことで……それに気づかないほど鈍感でもない為、彼女の発言全てを否定はせず。フンと鼻を鳴らし、あくまでも気にしないスタンスなのだと相変わらずの傲慢っぷりを見せつけ。やがて話題の中心となった二連のブレスレットは、傾いてきた日差しを反射してキラキラ光り花を添えている。大変綺麗だが、自分が触ったのは一瞬だから匂いはついてないし、そもそもまさか自分と買い物に行ってプレゼントされたなど多くの生徒は思いもしないだろう。牽制には不十分なソレを一瞥したあと、気だるそうに自分のブレスレットを摘む。赤黄青オレンジと鮮やかな石が寸分違わないサイズで並んだブレスレットは、値段を知れば一般生徒は卒倒しそうになるだろうがそれはそれ。王族特有の緩い金銭感覚のため全く気にしておらず――ひとつ外して相手の前へ無造作に置いた)

お気遣い痛み入るぜレディ。牽制したいならこっちを着けとけ。

1222: ノア [×]
2025-01-24 03:46:20



>レオナ


司書には大きいから、汚してしまうよ──それに、これはキミだから似合うんだ


( やっぱり、とは思った。周りがどう思おうが、別に事実は事実なのだから何を気にする必要が?とでも言いたげな態度に、想像通りではあるものの、やれやれといった表情をして。とはいえ、聡い生徒だからこちらの杞憂にも気がついてのことだろう。気にするなと言うのなら、それ以上忠告するつもりもなく視線を手元の華奢なブレスレットに落とし。贈り物だと分かっているから何も言わないものの、本来であれば受け取れないほど良質なものだと思う。もちろん魔法の気配も獅子の子の気配もしないが、それでも司書が街に出た話は漏れ出るだろうし、同行者が誰だったかはバスで遭遇した生徒たちが証人になる・・・となれば、送り主は必然となるだろう。それなのに、無造作に視界に入ってきた明るい色の連なるいくらか大振りなそれと、明らかにこの生徒のために設えられたであろうそれに対して色々な意味で無関心な言葉と態度に今度はこちらが頭を悩ませる番らしい。こめかみに片手の指先を当てて、もう一方の手でそっと色鮮やかなそれを生徒側へと押し戻しながら、その過程で己の青白い肌とその石たちの色を眺めて・・・手首の太さが違う、似合う色も違う、生徒のためにと与えられたこれと同じように、司書にも与えてもらったものが今はある )


司書はキミが贈ってくれたこのブレスレットが良い、キミの見立てだもの──きっと、それなりに司書に似合っているのでしょう?仮に何の牽制にならなくとも、視界に入る度に元気になれるからコレだけで充分




1223: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-24 09:39:12

>>1222 ノア

ああ、似合っている。そんなに気に入ったなら外に出た甲斐があったな。

(返されたブレスレットを眺めながら、先程までの強欲さと打って変わった彼女の態度に少し思考を巡らせて……ブレスレットを腕にはめ直す。鮮やかな色合いの輪っかは、彼女の言う通りイメージに合わないし、目立ちすぎる。だからこそ牽制には打って付けだったのだ。しかし、彼女がそこまで言うのなら、押し付けるつもりもない。それにしても、彼女が自分の選んだものを「元気になれる」とまで言うのは意外だった。嬉しそうにブレスレットを見つめる彼女の表情は喜色に綻んでいる。誰と行くかで星の見え方が変わるように、彼女も自分のためにプレゼントされたという付加価値を気に入っているのだろう。センスの悪いものなど贈る気は毛頭なかったが、熱烈な褒め言葉にどこかくすぐったいような、ぬるいオアシスに足をつけたような、奇妙な居心地の悪さを感じた。それを表に出すつもりはなく、代わりに目元をわずかに細めるだけで、すぐに近づいてくる店員の方へと視線を逸らした。記念すべき彼女の初注文が届いたのだ。シャツの襟を手で摘んでほんの少しだけ整えると、テーブルに宝石のように光を反射するゼラチンコーティングされたフルーツタルトが置かれた。なるほど、女性がはしゃぐ訳だと自分のブレスレットに負けず劣らずのカラフルなタルトに感心したように片眉をほんのわずかに上げてみせた)

――ほら、初めての注文ができた記念のケーキが来たぜ。

1224: ノア [×]
2025-01-24 10:44:36



>レオナ


──似合っているのならよかった。折角のものだから、素敵に身につけていたいからね


( 似合っていると、もちろん生徒的には俺が選んだからという枕詞がついている可能性はあるけれどそれはそれとして嬉しい賛辞が聞こえれば満足だとでも言いたげに手を元の位置へ。やはり大きく存在感があるカラフルなそれは生徒の手にあるのがいい。しっくり、とはまさにこのこと、と椅子に腰掛け直したタイミングで届いたケーキと紅茶のセットに、再びぱっと表情が明るくなるのも仕方がないこと。紅茶は透き通って飴玉よりも光っているし、チョコレートケーキもグラサージュされた表面はツヤツヤで粉糖が掛けられたデザインも可愛らしい、生徒の前に置かれたフルーツタルトも一つ一つのフルーツが大きく宝石の山みたい。凄い!と大きくは声を出さないものの、指先だけで小さく拍手をして。贅沢だ、陽の当たる場所で綺麗なケーキと美味しい紅茶をいただけるなんて )

すっごく綺麗。ここまでくると芸術の域ですね・・・どこから見ても素敵、欲張らずに次回の楽しみに取っておいてよかった




1225: イデア・シュラウド [×]
2025-01-24 18:21:04



(/明けましておめでとうございます。忙しく月末の返信になってしまいすみませんでした。今年もこのトピで皆さんと仲良く出来ればと思います。今年もよろしくお願いします!)

>ノア

綺麗、か…
(髪をいじる司書に楽しいのかと考えつつ目を伏せて。普通と違う蒼い炎の髪は自分にとってコンプレックスだったがこうして褒められるのは嫌じゃないと考えつつ三つ編みにされた毛束の感覚に「…楽しい?」と視線を向けて)

>ラギー

まあ、万が一の事があった時の対象方は考えてるんで大丈夫だけど気をつけて…。ああ、オルトはエース氏達と遊びに行ってるから一人ですけど
(遊びたいと言わんばかりにこちらに視線を向ける犬を横目にため息をついて。確かに自分は名家の人間だがそれ以前に同じ学生で変に気を遣わなくてもいいのにと考えつつ面倒な事になったら困ると心の奥にしまいこの場にいない弟について話しなにか用でもあるのと訊いて)

>レオナ

殴り込みより相手の弱味握って社会的に制裁する方がしょうに合ってますわ…拙者暴力は好きじゃないんで
(目的地に向かう途中頭上を飛び交うカラスに視線を向けながら告げて。直接出向くのが面倒なのが本音だし出来るだけ罰を与えるような事態は避けたいと考えつつ脅しのような言葉に「怖…逆らわんどこ…」と呟き肩を竦めて)



1226: ノア [×]
2025-01-24 19:20:40




>イデア


──ほら、可愛くできましたよ


( ふわふわの髪の毛は確かに質量を持っているのに、毛先に向かうとふわりと指先から消えていくような感覚。本当に熱くない炎に触れているようで、そんな髪が綺麗な三つ編みになるものだからどことなく満足気に結びきった髪を指先で摘み、ほら、と軽く持ち上げてみて。満足気に目元を緩めたなら )


楽しい。司書も髪が長い時期がありましたが、ここまで長く伸ばしたのはもう随分と前だから──良い髪の毛ですね、ふわふわで、傷みもなくて




1227: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-26 08:49:09

>>1124 ノア

ちゃんと似合ってる。自然体なお前に似合うようなものを選んだつもりだ。無理に着飾る必要もない。

(少し間を置いて口を開く。念を押すように言葉を区切りながら紅茶に手を伸ばし、視線を彼女から外す。湯気の向こうでフルーツタルトのカラフルな輝きと、窓から射し込む陽の光に照らされる鮮やかな黄色のワンピース、それから彼女が身につけたブレスレットの控えめな光が重なり合い、妙に収まりがいいと感じた。日頃キノコでも生えそうな図書館に性別も曖昧な地味な服を着てこもりっぱなしの姿からすれば、もはや正反対と言えよう。彼女の殊勝な発言に思わず口元がわずかに歪むが、それが笑みなのか、からかいなのかは曖昧なまま。――だが、美しいものを見つけたときの純粋な反応は、悪くない。軽く肩をすくめ、テーブルの上の紅茶のカップに視線を戻す。著名な絵画の名前を出しながら、彼女にとってはそれに引けを取らないであろうフルーツタルトの乗った皿を少しだけ彼女の方へと寄せた)

ああ――あのあたりの画家が描いた色彩を思い出すな。……1口とは言わず、好きなだけ食べていい。


>>1225 イデア

ハッ!対して違いねーだろそれ。

(相変わらず陰湿な奴だなと呆れたようなジトッとした半目で聞いていれば、結局精神的な暴力に行き着いた相手の変わらない結果に鼻で笑う。とはいえ、やられっぱなしではないところは性分が合うため、軽口だけ返していれば、自分の寮に到着して。自分が現れると「あ、寮長」とチラホラいた寮生がレオナからイデアへと視線を向ける。どう見ても考えられない組み合わせに些か困惑した様子ではあるが、説明してやる義理もないので「おう」とだけ返事をして行くぞとばかりにイデアのより丸まった背中を無遠慮にバシッと叩き)

――俺の部屋はこっちだ。ちゃんと着いてこないと食われるからな。

(/ あけましておめでとうございます。イデア君を相も変わらず怖がらせてしまいすみません;本年度ものんびり話しにお付き合いいただけましたら光栄です)

1228: ノア [×]
2025-01-26 10:02:49



>レオナ


──司書をここまで甘やかすことがエスコートの中に含まれているとは到底思えないけれどね。一番美味しいところをいただいてしまいましょう

( 教えるようにゆっくりと紡がれる言葉を咀嚼して飲み込んだ。お世辞だろうとか、体裁だけでもだとか、そういうことは抜きにして・・・この生徒はそういう言葉を紡ぐとき、善人ぶった顔をするタイプだろうし。お礼の言葉も一緒に飲みこんで、こちらへ寄せられたタルトに喜色に光った目をまばたきひとつでそれとなく隠し、どうやら司書を存分に喜ばせるつもりらしい目の前の生徒に不貞腐れたような声色で抗議を。とはいえ、食べ物に罪は無いので。まだ汚れも曇りもないフォークを宝石のようなタルトの先端部分にさくりと突き立てて。バランスよく獲ることができたフルーツごと持ち上げれば確かにそれは示された絵画に引けも劣らない美しさ──ぱくり、とそのまま口にほおばれば、その味の素晴らしさは驚いた猫のように丸くなった目が存分に伝えるに違いない。むぐむぐと味わったあと、おずおずと口を開き )

──レオナさん、いちごの部分も食べていいですか




1229: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-27 02:35:12

>>1228 ノア

お前がどう思おうが、俺が好きでやってることだ。

(タルトを味わう彼女の様子に、わずかに目を細める。丸い目をして驚いたり、不貞腐れたり……百面相する彼女に可笑しくなり思わずクックックと喉を鳴らすように笑った。彼女の持つフォークの先が次にどのフルーツを狙うのかを観察しながら、肩をすくめて静かに口を開くいた。女性の要望はなるべく叶えてやるのが男の甲斐性であり、家庭を円満に収めるコツなのだとどこかの誰かが言っていた言葉を思い出す――そもそも自分は好きで目の前の子猫を甘やかし倒しているのだが。彼女の問いに答えるように軽く手を振る。自分は紅茶で構わないと、再びティーカップへと手を伸ばした。深い琥珀色をした液体は光を受けてきらめき、どこか楽しそうな自分を映していた。自分の姿をかき消すように、1口含めば渋みのない軽やかな甘みと爽やかな茶葉の香りが鼻腔をくすぐる。紹介された店なだけあって紅茶まで完成度が高いことに感心しながら)

さっきも言っただろ。イチゴでもオレンジでも、好きなだけ食っていい。お前の要望を叶えるために来たんだからな。

1230: ノア [×]
2025-01-27 10:19:43




>レオナ


──キミは司書を随分とダメにしたいらしい

( 満足気に笑われるのは少々癪に障る、が揶揄うような表情ではなく一応は多少なりやわらかく優しいもののようだから許してやろう・・・と上から目線の感情もそのままに、突き立てるのを迷っていてはフルーツたちも怖かろうと宣言通り苺の乗った部分にフォークを差し込む。甘やかされている自覚がある分、受けたことのない直接的なそれに少々気後れするがケーキに罪は無いし。つやつやの苺、少しだけ一緒に巻き込んでしまったオレンジ・・・嬉々として口に運んでは、甘酸っぱく美味しい心底満足したようにタルトの皿を生徒の方へそっと戻し。合わせて己のチョコレートケーキも生徒の方へ・・・優雅に紅茶を飲むその姿は洗練されたもので、写真集か画集の1頁だと言われても疑わない麗しさだが、生憎と司書は生徒のそういう点だけを賞賛するつもりはない。ただ、陽の光を浴びてきらきらひかる髪だとか、時折紅茶の水光を反射して光る緑色の目だとか伏せられた瞼を縁取る長い睫毛だとか・・・ちらりと周りを見れば、当然のように人目を引いているその姿に無意識とは恐ろしいなとほんの少し笑う。いや、正しくは無関心なのかもしれないけれども。フォークを置いて、紅茶に手を伸ばしながら告げた意地悪を多分に含んだ言葉はこの店まで地に足をつけさせてくれなかったことへの意趣返しのつもり )

──美味しいものを一人で食べても、キミと後から共有できる感想が減ってしまうじゃないか。ねえ、キミも食べて・・・それとも食べさせてあげましょうか、アイスみたいに




1231: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-27 12:11:28

>>1230 ノア

……ダメになってくれるのか?

(彼女の冗談めかした言葉に、口角を上げる。彼女の揶揄の色も、咎めるような……物申したそうな目も素知らぬ顔で、受け流すように視線を相手に預けたまま、少しずつ身体を前傾させるように彼女との距離を縮める。頭を少しだけ横に傾ければ、三つ編みが輪郭を撫でる。どこか甘えた響きを帯びた低い声で彼女に囁いた。そのまま姿勢を崩さず、彼女の返事を待つようにテーブルへと手を添え、自分の分のフォークは彼女からみえない自分の体の影へ弾く。それに周りの客の視線が刺さるものの、いい意味でも悪い意味でも注目される身であるため素知らぬ顔で、更に彼女の方へと体を寄せた。彼女は1人でよくいるクセに、他者と分かち合いたいタイプらしい。それとも普段1人でいることが多い反動からなのか……どちらにせよ、彼女のからかいの延長戦に応じるつもりである。小休止と置かれたフォークと、こちらに寄せられたケーキたちに視線を向けたあと、どうぞと言わんばかりに再び彼女のビターチョコレートの瞳を見つめて)


1232: ノア [×]
2025-01-27 14:24:09




>レオナ


・・・そうだった、そうだった。キミはそういう子だったね。本当にいい性格といい趣味をお持ちだこと

( この生徒は相手との距離を詰めることを基本的に厭わない、正しく言えば、それが愉しいことや必要なことである場合に、かもしれないが。僅かに伏せられていた長い睫毛の向こう側、緑の瞳は完全に子猫相手に遊ぶ時のソレだし、テーブル上にさっと視線を泳がせても相手のフォークは見当たらないし、極めつけは少なからずこの生徒に好意を持ったレディならおそらく落ちるであろう甘い言葉ときた。一方のこちらは不慣れなそれらにむしろ頭痛がする、照れたりなんざしないけれど。紅茶に伸ばしていた手を止め、忌々しそうに目の前の生徒を睨んでしまうあたり、おそらく周りの客人らが期待したであろう甘い乙女のそれでは無いだろうが、こういう時のこの生徒はどうにも司書を音の鳴る玩具か何かだと思っている節がある。紅茶を飲んでいる最中でなくてよかった、と思いつつ、今度はもう照れて顔が赤くなるようなウブでも、子供でもないのだからと示すように己のフォークをチョコレートケーキに刺し、一口分を相手の口元へ差し出して。生徒の色仕掛けにも似た甘い言葉も声も吐けない代わりに、とびきり嬉しそうに目元を溶かして微笑んでみせることにしよう )

はい、どうぞ。断面もとっても綺麗──生憎と、司書はキミのような子ども相手にダメにはなってあげないよ





1233: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-27 17:51:59

>>1232 ノア

――今のはお前が誘ったんだと思ったんだが。お気に召さなかったか?

(大人の余裕とやらを見せつけてきた司書に対して、子ども扱いされた獅子は、より一層楽しむように身を乗り出し、手をヒラヒラと翳してご機嫌取りのように少しだけ上目遣いで見つめ。渡されたフォークの先に乗るケーキの一口。丁寧に切り取られたその断面は断層のようにクリームとスポンジが重なり合い確かによくできている──わざとらしく大きめに開け、口にする。フォークから口を離すと唇に僅かについたクリームを赤い舌がペロリと舐め取った。グラサージュされたくどいくらいねっとりしたチョコレートと芳醇なカカオの香りがするクリームに、自分には甘いなと彼女のとびきりの笑顔と共に思う。彼女のわざとらしい笑みの真意を探るかのように緑色の瞳を細める。傍から見ればイチャついて微笑みあうカップルにでも見えるだろう──そんな様子が周囲の視線を引きつけ、うら若き女性たちの話のネタに既になっている。小声で囁かれる「素敵ね」「羨ましい」など月並みな戯言に阻まれぬように司書の方へと丸い耳を向けて。乙女たちの期待とは裏腹に鉄壁の彼女は可愛らしい表情とは別に未だに自分がとった行動の数々にご立腹なのだろう。かと言って謝ってやる気も省みる気も毛頭ない。子猫のように動き回る彼女はそれはそれで愛らしいのだから、背伸びなんかしなくても良い……そのまま軽く笑ってみせるも、視線は真っ直ぐ司書を捉えたままで)

子どもだと思って線引きしたいだけだろ。そんなに俺はお前にとって良い男って訳だ。

1234: ノア [×]
2025-01-27 19:49:05



>レオナ


てっきり誘いに乗らずに呆れると思っていたのだよ──まあ、古代言語が理解出来て、その上話せて、司書が上手く訳せなかった箇所の説明もできる方なんて早々居やしないでしょうけれど

( 持ち得る武器は全て使う、とでも言いたげにこちらを覗き込む表情は憎らしいほどに麗しい。生憎と、もう顔を赤くして狼狽える真似はしてやらないと決めた数刻前がある・・・が、一瞬思いのほか大きく開かれた口と無抵抗なままその向こうへ消えたケーキ、ついで覗いた赤い舌、こちらを変わらず見据える緑色に目を逸らしてフォークを引く。色っぽいとか、艶っぽいとかは恐らくこういう場合に適切な表現として生み出されたのだろう。周りが何やらコソコソと話しているのは分かるけれど、言葉まで捉えられる程の聴力は有していない。逸らした目の向きどころに悩んだ結果、手元のケーキに落とし・・・少し考えるように首を傾けて。そりゃあ、ここまで・・・多少言いたいことはあるがエスコートをしてもらって、大切に扱ってもらって、望むのを与えられて、そういった事に感謝こそ尽きないけれど、大人びたその行動よりも・・・己がこの獅子の子を素敵な生徒だと思う理由は、知識の豊富さなどの別のことだ。し、何よりも、生徒は生徒で、司書からして子どもである事実は事実なわけで・・・良い男、かと言われれば、客観的に見てそうだと認めざるを得ないが、司書にとってと言われると難しい。何よりも、単純に司書は如何せん司書なので、大人というものにも、良い男というものにも、その対応に疎い自覚がある──学園には大人の男性と呼べる存在が少ないもので )

キミの育ちや学内での評価や信頼、それら全てを抜きにして──確かに司書はキミを素敵な人だし、良い男と呼ばれる部類なのだとは思うけれど。同時に事実として可愛らしい生徒なものだから、線引きかと問われると・・・どうなのだろう、キミは司書からの子ども扱いは不満?大人として扱ってほしいと言うのなら、司書にはあまり知識がないから勉強の時間がほしい




1235: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-28 00:55:07

>>1234 ノア

レディに誘われたら断らねぇよ……教養は嗜みだろ。

(彼女が視線を逸らした先に何かあるのか?とばかりに自分を視線を追って首を傾げてみせる。自分も甘い対応はしたが、フォークを差し出され、自分の手を握って連れ回した直後に「子ども扱い」だと言われれば、随分薄氷のような線引きだと軽く笑う。そもそもこちらはとっくに20歳、学園内じゃ珍しい“大人”だ。それでも彼女はどこか無意識に距離を取ろうとしつつも、また今度を楽しみにこちらに手を伸ばしてきているのが奇妙なバランスで薄氷の上に立つ彼女の姿そのもので――彼女が真面目に考え込んだと思えば、さっきまでの態度と打って変わってこちらを評価してくる。真剣に自分と向き合ってくれている彼女の真心が伝わってきて、その純朴さが余計微笑ましいと感じる。言うとまたムキになるだろうから口にはしないが……舌の上に残る甘ったるいチョコレートを転がしながら、笑みをひとつ零して。彼女が知識や経験に疎い自覚を口にしたのは少し意外だった。この1日で随分と彼女の引く線に近寄れたのだろう。彼女の生真面目さがなせる技かもしれないが。だからといって「勉強の時間がほしい」なんて言われて「はい、そうですか」と引き下がるような性格ではない。へぇ。と興味深そうに片眉を上げながら耳を反り立たせる。こちらに甘えることを覚えさせるのも、育てがいがあって面白いのだし──わざと少しだけ間を取って考えるポーズをとりながら口元に薄く笑みを浮かべ)

俺と接していれば、大人の男との付き合い方くらい嫌でも覚えるだろ。お前がそれを望むかどうかは別として。

1236: ノア [×]
2025-01-28 01:58:12



>レオナ


教養で学んで身につけられるものばかりではないとも、だから──司書はキミの知識はもちろんのこと、身につけるまでの過程を尊敬しているわけで

( 生徒は生徒、子供は子供。そういうものだと思っていたのだけど、この生徒の話曰く生徒は生徒、大人は大人というカテゴリがあったとしても良いらしい──確かに学びに年齢が関係ないといえばその通りだし。外のことはよく分からない、こちらの世界のことは基本的に本の中しか知らない、その点この生徒よりも己はきっと子どもで、学びを多く得られる立場なのだろう。そう思えば・・・まあ悪くないのかもしれない。チョコレートケーキを一口分掬い上げ、断面を眺めながら少しだけ思案する──この生徒と接していれば、きっと今より学べるものがある。司書の知識が一朝一夕でないように、この生徒の持つ全てはこの断面よろしく積み上がったものなのだから・・・下げていた瞳を目の前の獅子に向け直し、悪戯っぽくとも、あるいは無邪気とも取れる笑みを浮かべたなら愉しそうに言葉を紡ぐ。嫌でも覚えると言い切るほどに、少なくともこの生徒は司書の手が届く範囲にこれからも居続けてくれるらしい。こちらの世界の人達を信頼しているとは言いきれないが・・・多分この獅子は己を悪いようにはしないだろう )


そう──これでも司書は、物覚えが良いほうなのだよ。キミに関われば覚えられるというのなら、司書はありがたくキミから学ぶことにしよう



1237: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-28 02:39:10

>>1236 ノア

――学のない王なんざ御免だからな。お前のギフテッドと同じだ。お前は記憶力が良くて、俺は勉強できる環境があったってだけだ。

(表情から透けて見える気取ったような無邪気さを、気に入らないわけじゃない。むしろ、それを引き出したのが自分だと思うと自然と口角が上がる。それを隠すように軽く肩を竦めながらも、謙遜のような言葉を並べている時の笑みは自信に満ちたものに変わっていて。彼女の褒め言葉を有難く頂戴することにして、尻尾をゆるりと揺らす。彼女のやる気に満ちた態度にそのまま軽く息を抜くように笑い、片肘をテーブルに乗せるのは避けつつ身をやや前に傾けたまま。話の続きをうながせば、嗚呼と彼女の言葉を肯定するように一瞥する。先程見せつけられた彼女の記憶の良さには舌を巻くほどだ。本当に学ぶことが好きなんだなと、彼女の承諾の言葉で理解して。挑発と甘さを含ませた言葉を紡ぎつつ彼女の反応を探るように視線を絡ませた)

――次のデートの行先もバッチリだもんな?仰せのままに、お姫様。

1238: ノア [×]
2025-01-28 04:05:44



>レオナ


──ノーコメント。今はこのケーキを楽しみます

( 与えられたものを最大限に活用できる存在というのは希少だと思う、この生徒はその地位に甘んじないだけの実力を、司書はそれを活かす場所を掴んだだけに過ぎないけれど。ノブレス・オブリージュとはよく言うものの、そもそもが面倒見のいい性格なのだろう・・・いや、あるいは作戦にせよ何にせよ、己の思い通りに駒が動く様が好きなだけの支配者か。テーブルの上で縮んだ距離と確かな揶揄いと僅かな甘さとを含んだ視線に、今度こそこれ迄のように・・・甘やかされるのは不服ですとでも言いたげに瞳に一瞬の敵意とも反抗心ともつかないそれを宿したなら、ケーキを口の中へ。デート、だなんて揶揄いに言葉が一瞬詰まったのは、今日のコレがとある鴉の謝礼の上に成り立った契約上の楽しみだという自覚があるからなわけで・・・そんな瞬間的な苦味とは裏腹に、甘く溶けるチョコレートと少しだけ香るブランデー、ガナッシュは濃厚で甘くて美味しい。うっとりと心底幸せそうに目元を溶かしながら、2口目に取り掛かろうとフォークを向けたところで気がついた。そういえば、先程この生徒のフォークがテーブル上に見当たらなかったような・・・ )

──そういえばレオナさん、フォークは?




1239: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-28 10:13:46

>>1238 ノア

クク……今は言及しないでおいてやるよ。

(感情を押し込めたような不服そうな顔を隠さない相手に、喉の奥でクツクツと笑う。おどけた言葉を返してくるかと思ったのに、拗ねたようなその態度が彼女が嫌う子猫を彷彿とさせるのだ。ケーキを食べれば直ぐに機嫌がなおるところが特に。それだけ自分の発言が効いている証拠だと思うと笑みも深くなるというものだろう。ケーキを幸せそうに頬張る彼女に、食わせ甲斐が有るなとフッと吐息を漏らすと、再び紅茶に口をつけた。ケーキを堪能していたはずの彼女の視線が忙しなくなったことになんだと眺めていれば、どうやら自分のフォークを探していたらしい。テーブルから自分へと視線が向けられる前に、少し身を引いて体で隠していたフォークをソーサーにティーカップを戻す動作と共に手にして。体重を後ろへと移動させながら再び椅子の背もたれへと体を倒す。その時腕の影からフォークを取り出せば、何も無い空間からフォークが出てきたかのように相手からは見えるだろう。ミスディレクションを利用した初歩的な手品だ。昔広場で見習いマジシャンがやっていたものをチラッと見ただけなので再現性に欠けるだろうが。この場に食器で遊ぼうが叱るお目付け役もいない。簡単にできたな。と片方の眉をわずかに上げると、余裕たっぷりの視線を向ける。手の中にある未使用の銀のフォークを指で挟み、猫じゃらしよろしく揺らした)

――ほら、ここだ。俺の国では祭りごとになると遠方から稼ぎに来るやつもいてな。こういう手品を見たことがある。

1240: ノア [×]
2025-01-28 11:22:32




>レオナ


──「手品」

( 今は、とは随分殊勝なことで。それはそれは愉しげに笑う生徒に、行きのバスの中にいた彼の寮生たちはきっとこんな姿を想像していた訳ではないだろうと思う・・・おそらく己の今の姿も同じくらい想像がつくものでもなかっただろうが。再び空いた互いの距離に視線を持ち上げれば、ぱっと視界に現れた銀食器。ちらちらと外の光を反射して光るそれは確かに己が手にしているものと同じで、突然目の前に姿を現したものだから──魔法かと思ったら、手品だと言うし。見たことがある、程度で行うにしては随分上手いものだった。目を丸くしたまま、数度まばたきをして、それから告げられた単語を繰り返す・・・いや、それにしたって簡単にやってのけるものでもない気がする。し、そんな素敵な催しがされる国なのかと憧れも抱いたりする。驚いたり笑ったり怒ったり、感情の起伏が激しい一日に目眩がしそうだ──一度深く息を吐き出して、己のフォークを置くと今度こそ紅茶に手を伸ばし )

キミは手先まで器用なのか・・・この世の不平等さに些か頭が痛くなってきたのだけれど




1241: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-28 13:24:43

>>1240 ノア

手品なんざやったのは初めてだ。

(彼女のなにか思案しているような、心情を慮っているような顔が驚きに変わる。それを見ると、胸の奥にじわりとした満足感が広がった。この司書は本当に素直だ。その上、感情がそのまま表情に出る。普段の彼女からは想像もつかない発見だった。この縁が無ければ、一生知らずにいたかもしれない。それは少し、惜しかったろうと思う。彼女の顔をもう一度撫でるように見つめる。目を瞬かせて己の手の中の銀色を凝視する反応の良さに、こちらとしても反応を楽しませてもらえるというもの──思いのほか効果的だったフォークの手品に、目を丸くする姿は見た目の若さ相応だ。その後に続いたのはため息とぼやきだったが……それも彼女の特徴(らしさ)と言えよう。肩の力が抜けるようなフッとした笑みを浮かべる。自分の手先の器用さを羨む言葉が出てくるのが、いかにも彼女らしい。冗談めいた拗ね方にまた可愛げを感じながら、フォークをテーブルの上に戻して。世の中のシステムにほとほと愛想が尽きるのは同意だが、今やったのは遠い記憶の再現レベルの簡単なものだ。別に王座をひっくり返す訳でもあるまい――軽く肩をすくめてみせる。表情にはどこかぶっきらぼうさが混じった伏し目がちな目だが、その目には不公平な人生の中で身につけたマシな生き方、足掻き、闘争心が沈んでおり、その言葉と共に最後には軽口を叩くような飄々とした口調に戻って)

――嗚呼、人生は不平等だよなぁ。器用さもまたひっくり返せねぇ才能だ。だが、この程度なら努力で埋められる。これくらいでしっぽ丸めてちゃ、生きるのはさぞお辛いだろうな。

1242: ノア [×]
2025-01-28 14:27:56




>レオナ


・・・そのうえ、煽るのも上手いときた。全く、末恐ろしい生徒だこと


( 初めてでソレだというのなら驚きを通り越して呆れ返ってしまいそうだ。手に取ったティーカップからはまだ少しだけ湯気が立っていて、水面に反射した己の目は朝よりもいくらか光って見える。香りに誘われるままに紅茶を飲み下せば、ほっと一息・・・鼓膜を揺らした意地悪でも何でもない、ただの一匹の獅子が身につけた生きる術にどこか可愛らしい小さな獣を見るような優しい目を相手に向けて。何かを埋める努力をしてきた者、民を思いやれる王たる器とより良くを目指せる強欲さ──本当は、司書を使えばキミが欲しかったものも手に入るかもよ?なんて甘言を吐けるし、事実きっと叶えられるだろう術を知る己が、単にそうしないのは、この生徒があらゆる不条理に対して正面突破する姿が見てみたくなってしまったから。別に正義のヒーローは望んでいないし、正統派の王子様も求めていないけれど、十二時の鐘が鳴って帰ろうとするお姫様をあらゆる扉を締め切って逃がさないくらいのエンターテインメントを見せてくれる相手ではあるだろう。紅茶を半分飲んだところで、カップをソーサーへ。フォークで気持ち大きく己の分のケーキを切り取ったなら、どこか満足気に口に運び )


──生憎と司書にはキミのように丸められる尻尾も、可愛らしく畳める耳もなくてね!いつかキミがその素敵な尻尾を司書に巻き付けて、猫のように喉を鳴らしながら手品でも日々の物語でも・・・今日司書が得たような素敵なものを強請る日を楽しみに待っているといい




1243: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-28 16:20:30

>>1242 ノア

お褒めに預かり光栄だな。

(彼女の瞳がこちらに向けられた瞬間、思わず一瞬だけ虚をつかれたように目を瞬かせた。魔法が使えるとはいえ彼女の思考を完全に読み取れるわけではない。その欲望をよく読み取ろうとして再びテーブルへと体を預けた。どこか期待と興味を孕んだその視線には、民衆が兄に向ける憧憬に似たものがあった。いや、それ以上に純粋で、より力強い一等星のような煌めきを感じる。そう思った瞬間、目を逸らすことができなくなっている自分に気がついた。その目を自分に向ける者は少ない。眩しそうに目を細め、しばらく考え込むように視線を落としたあと、わずかに表情を和らげる。どこか半分冗談めかした口調で言いながら、今度はマジックではなく本来の目的で――フォークを手に取り彼女が食べ終わった皿に目を落とし、残っているタルトの一欠片を仕留めた。フルーツの酸味と甘み、サックリと焼き上げられたタルト生地もほのかに甘く、フルーツを支えるホワイトカスタードクリームの滑らかさがそのふたつをより引き立ている。上品な甘さが口の中に広がる瞬間、ふと満足気に口角を上げた。自分がケーキに舌鼓を打っている間に目の前の彼女はプリプリと苦言を呈し、ヒートアップしてゆく。彼女の反応を楽しむかのようにしげしげと見ながら一通り彼女の言い分を聞き終えたところで、紅茶を1口含み余裕たっぷりといった態度のまま口を開く。可愛らしいだとかなんだとか自分のことを褒めていただいたのはすんなり受け取る。何せ蝶よ花よと自己肯定感爆上がりに育てられたので。――……王族の自分が欲しがるものは少ない。恐らく世界の中でもかなり無関心な方だろう。しかも相手個人に求めるものなど、かなり限られてくることだ。大袈裟にやれやれと肩を竦めながら、意地悪そうに微笑んで告げた言葉。最後に軽く目を細めながら、彼女の反応を伺うようにじっと見つめて)

大胆なお誘いだな、お姫様。俺の尻尾に巻き取られたくて、それからお前が欲しいと言ってほしいだなんて――お姫様が裸足のまま舞踏会に参加するってんなら、考えてやらなくもない。

1244: ノア [×]
2025-01-28 17:16:53




>レオナ


──キミはそうやって曲解ばかり!その立派でキュートなお耳はどうやら飾りらしいね!まったくもう!でもケーキも紅茶もとっても美味しかった!

( 何か、遠くにある手の届かないものを見たかのような・・・上手く言えないけれど、嫌悪だとか憎悪だとか、そういった暗いものではない瞳がこちらを覗き込んで、何かを咀嚼し飲み込んだかのようにやわらかく緩んだのを見て、まあいいか、と思う。互いの目の前には空になったお皿が2つ、美味しい宝石は胃袋の中で、多分その甘味よりも貴重な獅子との時間は少なくとも司書が覚えている限りは輝きを放つ。残りの紅茶も飲み終えて、もう此処に美味しくて素敵なものはない、お腹も心も満たされた、というのにこちらに再度向けられた瞳はいつも通りに意地悪な光をたたえて・・・案の定どこをどう切り取ったらそんなにも艶っぽく、都合よく、まるでこちらが甘えているかのような解釈ができるんだ!と両手で顔を覆って・・・否、正しくは頭を抱えているようなものなのだけど。どうしてこう、こう!指の隙間から睨むように目の前の獅子を見据え、呻くように吐き出した言葉はどうその耳に届くのかは知らないけれど、一言だけでも言っておこう )

動きにくい靴で誰かの目の保養のために踊るくらいなら、そりゃあもう嬉々として裸足でキミの尾を踏みに行ってやりますからね──帰りましょう、レオナさん。司書が今この場でキミの尾を踏みつける前に




1245: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-28 18:11:34

>>1244 ノア

美味しかったんなら何よりだな。それで全部帳消しってやつだろ?

(彼女の顔を見て眩く見えたことすらも言わないまま目を逸らした。テーブルには空になった皿が2枚。彼女のカップが空になったことを確認したあと、自分も紅茶の最後の一口を飲み干した。顔を覆いながらも何か言いたげに睨んでくる姿は、尻尾を足の間に挟むソレとよく似ている。文句も嘆きも、まるで耳に入らなかったかのように軽く鼻で笑い飛ばした。美味しいものは彼女のご機嫌取りに抜群だ。先程の頬が落ちそうにしていた姿を思い出しながら……。彼女が顔を赤らめて抗議しようとする前に、こちらはさっさと鞄とショッパーを手に取り席を立つ準備を始める。店員の「ありがとうございます」という言葉に彼女の意識が一瞬向いた隙を狙い伝票をテーブルから掻っ攫う。先程のマジックの予行練習が役に立ったと、手の中の伝票とは反対の手で共に相手のカバンを肩に引っかけながら、彼女の方へと上体をひねらせ振り返る。――ライオンが尾を相手に巻きつける理由は俺のだというマーキングそして愛情表現である。目を細めて喉の奥で軽く笑い声を漏らしながら、わざとらしく指を一本立てて見せて。相手の二の句も聞かずにとっととレジへと向かう。その際にレジの横に並んでいたクッキーに目がゆく。思ったよりも相手との会話が盛り上がったために、バスの時間的にここで買う選択がベストだろう。タルト生地も美味かったことだし……と。手軽な箱入りのものから、個包装された華美なギフト用まで品揃えが豊富だったが、彼女に合いそうなものは、素朴で温かみのある小さな手提げ箱の方だろう。箱の真ん中はバラ型にくり抜かれて透明な箱に入ったクッキーが少しだけ見えるデザインも気に入った。持ち手の片方にだけリボンが結えられており可愛らしさもある。それを1つくれと店員に頼めば会計は相変わらずカード1枚とスピーディーに終わる。小さな箱を片手に、彼女の方に軽く手を挙げた)

俺のところに来る気満々なんだな?舞踏会に参加する前に、動物図鑑を読むことをオススメするぜ。誤解されたくないならな。

(/ 大変今更な質問で恐縮なのですが、レオナの性格上ガンガン押しまくってしまうのですが、大丈夫でしょうか!?もう少し距離感が遠い方が……などご要望あればお気軽にお申し付けていただければと思います;)

1246: ノア [×]
2025-01-28 19:01:34



>レオナ


(帳消しにできるものにも限度がある・・・と言いたいのは山々、ただそれを上回るほどの美味しさだったので反論は喉の奥にしまい込み。店員の声に、咄嗟に顔を向け軽く会釈を返す間にさっさと慣れた手つきで荷物をまとめる獅子が、最後の最後でこちらへ向けたそれに息を呑む。本当に、最初から最後まで生意気な生徒だ、無駄吠えをするほど躾がなっていないわけじゃない。後を追おうと立ち上がれば、脚を服とは別の布が撫でる・・・そうだ、返さないと。床につかないように立ち上がり、一応軽く角を揃えて折ったなら腕に抱えて尾の揺れる背中に向かって歩き出す。結局ご馳走になってしまった、というより慣れた手つきで全てのことを終わらせていく生徒に気圧されたと言うべきか──次回くらいは、司書にだって振る舞わせて欲しいものだ。この生徒に尊敬できる部分があるからこそ、少しは対等でありたいし。傍に寄れば、見覚えのない袋が増えていて・・・抜け目のなさは流石というか、きゅっと一度唇を引き結んでから──抱えていた布を返す前に、告げられた言葉を理解しようとして、それからかなり昔に生き物の生態について書かれた本を読んだような──思い至るまで約3秒、はく、と声にならない息を吸って、顔を隠すように手元の布に顔を埋めるまで約1秒。本当、本当に・・・どうにも振り回されっぱなしの一日だ。少しだけ布から浮かせた顔はおそらく見ていられない程赤いに違いない、くぐもった声でもきっと拾ってもらえると分かっていて小さな声で言葉を紡いで )

ご馳走様でした、美味しかったし、楽しかった。これ、膝掛けに貸してくれてありがとうございました・・・あと、わかっていると思うけれど、深い意味はない。帰ろう、キングスカラーさん


( / 本体様こんばんは!新年早々司書のだる絡みにお付き合いいただき誠にありがとうございます。滅相もございません!こちらこそ司書があれやこれやと食ってかかったり生意気を言ったりとご不快な思いはされておりませんでしょうか・・・?気になる点などございましたら、どうぞお申し付けくださいませ。引き続きよろしくお願いいたします! / 蹴推奨 )




1247: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-28 22:18:28

>>1246 ノア

……そうか。お前が笑って終えられるのが1番だ。俺も楽しい時間を過ごさせてもらった。

(膝掛けを抱えて顔を真っ赤にしながらもしっかりと礼を尽くしてくる相手に、律儀なやつだと柔らかな視線を向ける。真っ赤になった彼女の顔と対照的に、こちらはどう見てもご機嫌そのもの。紅茶の余韻と、ケーキの甘さ、そして彼女の初々しい反応がこの場を締めくくるにふさわしい最高のデザートだとでも言いたげに、薄く笑みを浮かべた。なにせ彼女はどうやらライオンについてお詳しいようだったので。「潜在意識か?」なんてからかいの言葉を飛ばしつつ、林檎のように真っ赤な頬を人差し指の背で撫でる。今日の主役であるお姫様が楽しんでくれたならば当初の目的は達成されたと言えよう。まさかここまで彼女と親しくなるとは思ってもみなかったが、それも良い収穫で。本当に珍しく素直に感想を述べた。差し出された膝掛けになっていた腰布を受け取り、代わりにと先程購入したクッキーの入った箱を「ご所望の品だぜ」と握らせて。彼女が受け取ったのを確認したあと受け取った腰布を手早く巻きつける。布を体に馴染ませる動作は慣れたもので、瞬く間に腰周りが華やかになった。わざとらしくため息をつき、軽く眉を上げてみせた。たしか彼女はここに来た時はレオナさんと名前呼びしていた。目ざとく気づいたことをオブラートに包みもせずお出しすると、出口の扉に手をかける。体を反転させて彼女に先に扉を通るようにとエスコートの姿勢は崩さないまま冗談っぽく目尻を和らげて)

否定するほど返って怪しいなぁ。それと、対等である相手をファミリーネーム呼びってのは些か他人行儀すぎるんじゃねぇのか?名前で呼べ。俺もそうする。――帰り道、ガラスの靴を落とすなよ。

(/ こんばんは!お困りではないようで安心しました。何かあればお気軽にお申し付けくださいね。ダル絡み!?とんでもないです!レオナも本体共々大変楽しくお話させてもらって感謝でいっぱいです!ノアちゃん自身も反応も初々しくてとても可愛らしいなとニコニコしております!こちらこそどうぞよろしくお願い致します)

1248: ノア [×]
2025-01-29 01:23:48



>レオナ


・・・落としませんよ。王子様に見つけてもらう為に靴を置いてくるくらいなら、そもそも王子様に靴を投げつけるくらいの気概を持っているつもりです

( 楽しかったなら、良かったと思うのは、こちらも同じこと。笑みを浮かべて、まるでこちらが求められることを喜んでいるみたいな言い方をして、上機嫌に頬を撫でる指先は擽ったいし生意気だし、噛み付いてやろうだなんて牙を一旦置いたのは随分この生徒も満足気だったからに他ならず。手から離れた布の代わりに渡されたのは小箱、覗き見た箱の中身は欲しがっていた焼き菓子でパッと目が輝き。嬉しそうに両腕で抱えて、先を行った獅子の後を追う・・・示されたとおりに扉を先に通り抜けて、傾きかけた陽の下で振り向いたなら、聞こえた声に僅かに眩しそうに目を細め──だって、この生徒は興味がないだろうがファミリーネームは些か目立つのだもの。少し影の伸びた外の風景も幻想的で、同時に少しだけ心の中が寂しくなる。単純にこの時間が終わるからなのか、少し冷えた空気がそうさせるのかは分からないけれど、夕焼けも似合う獅子の青年を真っ直ぐに見上げて・・・もちろん、吐く言葉は意地悪への意趣返しを多分に含んだ冗談であり、煽り文句だが )

それに、うん、キミが言う通り潜在意識なのかもしれませんしね──帰りましょう、レオナさん。街が暗くなるとタチの悪い狼が出ると、前に本の一節で読みましたよ




1249: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-29 05:02:49

>>1248 ノア

ハハハ!それじゃ手袋叩きつけるどこぞの寮の決闘みたいだぜ。

(毛を逆立てていた子猫の意識は、自分の指から、焼き菓子の箱へとすぐさま移動して。嬉しい!という感情を態度に隠そうとせず、クリスマスプレゼントでも貰った子どものように、腕の中に抱えて目を輝かせる姿を、口角を少し上げ満足げに見つめた。先を行く軽快な足取りの彼女の背中につられるように自分も足を踏み出す。扉を抜けて外へ出ると、空はすっかり茜色に染まっていた。昼間より少しだけ下がった夏の暑さは未だに健在で、ぬるい風と共に、残り少ない今日という日の終わりを告げてくる。いつもなら気にも留めない夕暮れの景色の中に、軽やかな黄色のワンピースを揺らした彼女と、オレンジ色を視界に収めた。この風景に溶け込んでいるのがやけに心地よく感じる。先程言った通り、この体験は悪くなかったからだろう。静かな笑みを浮かべながら、彼女の隣へと並ぶ。ガラスの靴をブン投げると威勢の良さに思わず噴き出す。きっと、その機会がくれば本当に彼女はそう足掻くのだろう。容易に想像できて、ふふ。と含み笑いをした。こちらを見上げてきた彼女とバチンと視線が合った。滅多に認めないはずの彼女の言葉に、名残惜しいという気持ちが十分伝わってくる。言うじゃないかと、小突くように長い尻尾の先端……柔らかな毛が彼女の手とぶつかって。彼女を横目で見ながら、冗談めかして言葉を続ける。オオカミと言われてパッと思いつくのは、自分の後をついてくる健気ないぬっころ。御伽噺に出てくるのはあんな熱血漢ではないだろうが、どの道百獣の王の前では話にならないと、フンと鼻で笑ってポケットに手を入れて、肩で風を切った)

――ああ。ライオンは構わねぇが、オオカミに物貰っても尻尾振ってついていこうとするなよ、ノア。

1250: ラギー・ブッチ [×]
2025-01-29 08:41:33



(/きっちり目を通したつもり…なのですが、もしレスの見落としがありましたらご指摘いただけますと幸いです!)


>1189 レオナ

じゃあレオナさんは大親分ってことで……この寒いなか街に出てくるなんて珍しいッスね。
( 切なげに鼻を鳴らしながらピャッ!と己の後ろに隠れた彼らを見て、何事かと思ったが相手を見てああ…と納得。大半の者がその愛らしさに即陥落するのに塩対応を貫くとは…こういう時、この気難しい王様に白旗をあげさせる甥っ子くんの偉大さを痛感する。愉しげにヒトのことを冷やかしてくるのはいつものことだが、今日は腕に珍しい物がぶら下がってるのに気付き。歩み寄れば「何買ったんスか?何か入り用ならバイト帰りに、ついでに買ってきたのに。」犬達と一緒になって袋を凝視していた目を、持ち上げては訊ね。ついでに相手のお世話係もすっかり板についた模様。 )

(/お久しぶりです!相も変わらず子生意気な後輩だと思いますが、たっぷりコキ使ってやって下さい!/蹴り可)

>1190 ノア

インクじゃなくて、アドマイザーの間違いじゃ…?
古い紙とかインクの匂いは全然気にならないけど、花畑背負ってきたみたいなニオイさせたアンタとはお近づきになりたくねえよ。
( 店内。リードを外され思い思いの場へ散った犬を眺めていると聞こえた声に鬼ごっこ──と言えば聞こえがいい思い出が蘇り。あの日以来、彼女からあの強烈な花の芳香がしてくる事はなく、普段使いしてないと分かる。が掘り返すのにうってつけな話題だった為、嫌味ったらしくも何処か楽しげに笑い。彷徨う眼に、視線を店内に投げ。恐らく賑やかなのは苦手だろうと推測し「あそこは?」と指差したのは、団体客から離れた窓際の席。程よく日差しが差す今の時間、床には日向ぼっこに集った店員が何匹か寝息を立てていて。)

>1225 イデア
 
くぅ…っ!こんな貧相なハイエナを拷問にかけたところで面白くないと思いますよ…!!
( イイとこのお坊っちゃんが言う、一般市民が粗相を働いた際の『対処法』──…それ即ち『処刑』なのでは???といやぁな考えが脳内をかけ巡る。怯えたように、3歩ほど後退したあと、御世辞にも肉付きがよろしいとは言えない己を刑に処したところでイイ声では鳴けない、と本気なのか冗談なのか予防線を貼り。弟の所在を聞けばへえ、と返事し続けてにこり、営業スマイルを浮かべれば「ね、先輩って犬イケる人ッス?」と。先の驚き様からもしかしたら苦手かもしれないと覚悟しつつ、ダメ元で訊ね。 )




1251: ノア [×]
2025-01-29 10:19:04




>レオナ


熱烈だなって笑ってくれる相手でないとつまらないでしょ──ええ?でも、キミのところの狼さんは随分優しくしてくれるし・・・

( 隣りに己よりも大きな影が伸びる、学園内ならば警戒すべき状況も今は多少対等な関係の証明のようで悪くない。軽快に笑う獅子に、心の中で靴が投げやすい形状なのが悪いと責任を押し付けながら手に触れた尾に満足気に口の端を持ち上げた。もちろん無遠慮に掴むような真似はなしで。先を歩き出した生徒を追うように脚を動かしながら、こちらもやはり狼と聞いて思い浮かぶのはこの生徒の後輩にあたる生徒のことで──本も大切に扱ってくれるし、どちらかと言えば真面目で、仲間思いで、真っ直ぐな・・・それはそれとして、そんなにも節操なしに思われているのだろうか?それは不服だ。影に追いついたなら、箱の中身が傷つかないように両手で持ったまま少しばかり拗ねた様子で夕暮れに染まりきった街を見回す。どこもかしこも、ついでに最後まで意地悪な獅子も、オレンジ色に照らされて悔しいけれど綺麗。故に否定される前提で揶揄うように言葉を紡ぎ )

俺なら構わないの間違いでは?・・・ライオンなら、を鵜呑みにした人間が、次に見つかるのはもしかしたら路地裏で骨になった後かも



>ラギー

あれはキミへの善意だったのだけど?司書の物に手は出さない方が身のためだって、分かりやすかったろうに

( おそらく本心から蒸し返すつもりはない言葉にこちらも売り言葉には買い言葉で肩を竦めてみる。示されたそこへと足を向けながら、暖かそうなその空間に僅かに目元が緩み・・・静かな場所を勧めてくれたのだろう配慮には感謝しておこうか。席に向かう前に生徒に顔を向ければ、寝ている従業員たちを起こすのは何だか忍びないので事前にドリンクのお願いをしておこうと──折角の素敵なカフェだ、ゆっくり出来るように読みかけの本でも持ってくればよかった )

飲み物は何か甘めのものがあれば、オススメで頼みます。温かいものがいいな




1252: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-29 13:00:36

>>1250 ラギー

廃盤になった本だ。食い物じゃねぇよ。……店主が変にこだわるせいで、実家から服まで送らせる羽目になった。

(聞いたことのない役職だなと肩を竦める。親分である彼が自分と話すところを見て、犬たちが影から顔を出す。影から顔を出した犬たちが、紙袋の匂いを確かめるように鼻を鳴らす。ラギーも同じように袋を覗き込んでくるのが、なんとも食い意地の張った後輩らしい。肩を竦めながら、袋を軽く揺らしてみせる。中身は随分と昔に廃盤になった希少な本だ。あまりにもドマイナー過ぎて値段をつけるのも難しいような――犬たちが興味をなくしたのか、ひとつくしゃみをしてラギーの横で尻尾を振っている。ハイエナはどちらかと言えばネコに近いと聞いていたが、共に過ごす時間が長くなると似てくるというやつだろうか。適当に紙袋を反対の手に持ち替えながら、ため息をつく。そもそも自分は街に降りる気などなかったのだ。その証拠に、寮には私服一着すらなく、すべて実家に置き去りのまま……だった。ついこの間までは。古き良き接客方法を頑なに変えない頑固ジジイの店主の顔を思い浮かべげんなりとした顔をして)

(/ ラギー君とまたお話できるのとっても嬉しいです!こちらもふてぶてしい先輩ですが、ぬるい目で接してやってくださると幸いです)


>>1251 ノア

そういう相手がタイプか?なら、俺がガラスの靴を履かせてもいいんだな。……そうなると、"タチの悪い狼"なんて前提は成立しなくなっちまう。

(からかい混じりの言葉が耳に届き、片方の眉を上げる。相手が想定している自分を探してほしい王子様の具体的なイメージは先程の自分の発言と全く同じである。おおよそ無意識であろうそれに、口端をつり上げながら、拗ねるように唇を尖らせる姿を横目に捉えて。行きと同様キョロキョロとした相手の視線は街中を彷徨い、最後にはやはり自分に留まった。視線が交わると、彼女の瞳が夕焼けに照らされてビターからミルク色へと変わっていることに気づいて、先ほど食べたチョコレートの甘さを思い出した。――相手の確認には言葉までにはせずとも、沈黙を肯定としていつもより遅い歩みで来た道を戻ってゆく。彼女とアイスクリームを楽しんだベンチの前を通り過ぎたところで、どうやら彼女も自分と同じ人物……狼を思い浮かべていたことを知り、よく知っているではないかと口角をわずかに持ち上げる。続く彼女のからかいの言葉には、獲物を品定めする肉食獣の目で、しかしどこか楽しげに。オレンジ色に染まる街並みを背に、ライオンが満足気に笑ってみせた)

……骨抜きにされて、何も残らねぇだろうな。


1253: ノア [×]
2025-01-29 15:01:56



>レオナ


・・・確かに。彼はいい子だから──おやまあ怖ぁい。でも食べ残しが無いというのは、お行儀が大変よろしいようで

( キミの場合、ガラスの靴なんて歩きにくそうなものはそもそも履かせずにお姫様を抱き上げて運びそうだよ・・・とは言わずに、森に差す夕日みたいな緑の瞳に少しだけ面白いものを見たかのように目元をゆるめる。そのまま視線を前に戻せば、見覚えのある噴水とベンチと・・・この先にはアイスクリームのお店があって、服のお店があって、バス停があって──記憶を辿る最中、あの大きくて真っ直ぐで実直な彼は確かにタチの悪い狼ではないかもしれないと・・・同時に、寮生をしっかりと見ている素敵な寮長だと、司書らしく満足気に微笑みながらそれはそれは野性的な瞳で笑う生徒から少しだけ離れるように横へと移動して。けして嫌がらせだとか、そういった意図はない。もちろん司書が、少なくともこの獅子の狩りの対象だとは思ってはいないが・・・こうも牙も爪も隠すことなく、明らかに捕食者の目で隣りに立たれるのは少々怯えが先に立つ。まあ、ただ、行きたかった場所も、したかったことも・・・クッキーのこと覚えていてくれたからなぁ──と勿論明らかに避けるような距離は空けないし、心は許しているのだが。クッキーの箱を潰さない程度に抱きしめて )

──キミは美食家だろうから。少なからずキミの手であれやこれやと人が消えることはなさそうで安心したところだよ



1254: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-30 11:34:36

>>1253 ノア

……言いたいことがあるなら言え。

(ノアの様子を横目で見れば、視線はすでに街の先を見据えていた。ベンチ、服屋、バス停──相手とこうして多くのことを話し、戯れるのもバス停までだ。乗車客は生徒たちばかりだろうし、野次馬されるのも気に食わない。彼女の首から下がった石が夕日を反射して目に入ってくる。あのカラスに帰宅を促されているようでやや不服だが、彼女の居場所に返してやるまでが約束だ……カラスの顔を思い出していれば、彼女から面白がるような視線を感じた。ジャックの話といい、あの温かい視線にはどうにも居心地が悪い。さっきからなんだとまた妙なことを考えてやがるな、と僅かに眉を顰めながらカラスをシッシッと頭から追放して。──隣にあった気配が僅かに遠ざかるのを感じ、呆れたように鼻を鳴らす。牙を剥かれるのを恐れる獣のように、だが決して逃げるつもりではない距離の取り方。豪胆なんだか、それとも世間を知らなさすぎるのか……あれだけ自分のことを子ども扱いしていたというのに、今更すぎる反応だとこめかみに手を当てて。視線を向けた先の腕に無意識の力がこもったのがわかり、脅しすぎたかと雰囲気を軽くして。食うだけ食って後腐れがないなら物語はそこで啓発本としての役目を終えるだろう。人生は不平等で、奪われた者は空虚を抱えて生きてゆくのだ。ゆるりと口の端を持ち上げながら、喉の奥で低く笑って)

ヒエラルキーの頂点は常に選ぶ側だからな。にしても、本当に物語のオヒメサマみたいな考えだな、ずっと城の中で生きてきたのか?

1255: ノア [×]
2025-01-30 12:29:45



>レオナ

なんでもない──司書が?もちろん本に書かれていないことに関しては知識不足の自覚はあるけれど・・・温室育ちというよりは、荒野にたまたま咲いた小さくて弱そうな花だったから、皆が水をくれているだけですよ

( 単純にキミがどう思っているのであれ、サバナクローに選ばれただけのことはあったのだと、寮生という民をまとめあげて率いる手腕こそ最初から身についていたとはいえ、キミの、実は分け隔てなく向けられる目があったから皆が従ったのだと──どれも事実だろうから言わないだけ。聡い獅子は言わずとも分かっているだろう、今のこの場所が永遠では無いことも、いつか来る終わりの後は再び崖から這い上がる必要があるかもしれないことも。ふっと肩の力が抜けるような感覚に、相手がこちらを怖がらせるつもりはないのだと認識すれば再び空けた距離を詰めるよう生徒の近くへと歩み寄り、意地悪な問いに不服そうに眉を寄せる。些か過保護な周りに囲まれている自覚はあるが、それは己の稀有な特性故だと思っている、し、他人を警戒して疑い、自衛するよりは、相手のテリトリーに踏み入って荒らし回って相手が困惑する姿の方が好みだ──今日は失敗したけれど。そのためには多少無知で無謀な方がいい事もある、と思っている・・・が、それは己がよく他者に口にする建前で。実際のところ、本来帰る場所を奪われ、この世界で歳を重ねる機会を奪われ、空虚を抱えたような顔をして、虎視眈々と同じ思いをしている人間がこちらに落ちてくるのを待っている・・・はなからハッピーエンドを望めるプリンセスにはなれない性質が己だ。薄ら笑みを浮かべ、どこか楽しげに生徒を見上げたなら )

どちらかと言えば、谷底で可愛い獅子の子が落ちてくるのを待っていて・・・その獅子の子が、這い上がるさまを下から紅茶でも飲みながら眺めるような生き方をしているところです。考えがお姫様でも、与えられた役柄は悪役なのでね



1256: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-30 13:44:25

>>1225 ノア

そういう"善意で施してくれてる"と思っているところが。お前が魅力的で手に入れたいから、花でもドレスでもケーキでも差し出しているとは、思ったことねぇのか?

(短く鼻を鳴らし、それ以上は何も言わなかった。本人が「なんでもない」と言うのなら、それ以上言及しない。そういうときに無理に突っ込んでも、大抵は面倒な話が返ってくるものだ。再び彼女が傍に寄ってくるのに視線を落とせば、彼女はどこか楽しげにこちらを見上げていた。しかしその目はさっきまでこの外出を楽しんでいる時のようなものではなくて。気を引くために容赦なく靴を投げようとするのはできるくせに、そういうところは妙に素直じゃないのだ。やれやれと首を横にゆるく振ると、先程の彼女との戯れあいで自分が言いたかったことを述べた。善意で水を与えていると思うのは間違いで……しかもこの学園の連中は特に腹に何を抱えて彼女に近付いているのかわからないだろう。今日の外出のきっかけが報酬ありきだった自分のように。どこか他人事のように語る姿と、彼女自身の評価にへぇ。と珍しく相槌を打ち続きを促す。どうやら物語の中の彼女は"守られる側"ですらなく、“傍観者”気取りのようだ。だが、結局人生の中心は自分であって、他人ではない。――なにより、今日の彼女は剥き出しの岩肌に爪をかけ、登ろうとしていたのではないか。自覚はなくとも、自分にはそう見えた。肩に引っ掛けていた紙袋を持ち上げてヒラヒラと見せると唇の端をわずかに持ち上げ、横目で彼女の反応を窺う)

……悪役は力不足だろ。脅威も感じられねぇし。それに、今日はただ見てるだけじゃなかったろ。


1257: ノア [×]
2025-01-30 14:39:44



>レオナ


──おかしなことを言いますね、キミは。まあでも確かに、何も持っていない司書に見返りもなく優しくする理由はないか

( 優しさは善意では無い、と言う目の前の生徒を見据えながら「でもキミが得たかった見返りは今日のことを思えば随分安かったのではないか」と思う。もちろん、相手が意識していたにせよ、いなかったにせよ、多分に含まれた憐れみとも施しの心とも違う何かが己をここまで連れてきたのだとは思うのだけど。これまで与えられてきた水は、質のいいものもあれば毒が混じっていたこともあるし、全員が全員、枯れるなと与えてくれたものでないことは常識外れな頭でも理解している。故に・・・故に、そんな場所から連れ出そうとしたこの生徒は、きっと根っこがどう足掻こうがどこかの麗しいお姫様を救う王子様役なのだろう。相変わらずの生意気な言葉と表情、その向こうで揺れた紙袋に目を逸らして前を向く。遠くに見えていたバス停は思ったより近くに来ていて、そろそろ司書は司書らしく、生徒は生徒らしくあるべきなのだろう。荷物を受け取った方が良いのでは、と手を差し出しながら──司書では悪役は務まらないというのなら、司書は悪役に使われる道具になるよ。いつか、必要があれば、キミの手で司書の記憶の持ち得るもの全部を好きに使えばいい、キミが堕ちるときに司書は今日のお礼をするよ──とは言わないままで。それくらい感謝しているのだ、一応は。 )

崖の向こうの景色も存外悪くないぞ、と手を取って引き上げてくれた、変わり者の獅子の子がいたものだからね・・・レオナさん、荷物をください。キミが持つには目立ってしまうから




1258: ラギー・ブッチ [×]
2025-01-30 15:10:57



>1251 ノア

お金払ってんだから即決するにはまだ早いでしょ。
( 勝手がわからない初来店時に、店の看板商品を頼むのは王道の選択とはいえ、まだメニューだって渡してない。案内の途中に一緒に持ってきたお品書きを木目調の卓のうえに広げて。司書が席に着いたのなら迷えるお客様を相手にする際に使う常套手段──…お店の注文率や、勤務中にきこえた客の感想を紹介するとしよう。己の言葉が参考になれば嬉しいが、メニューを見て心変わりする可能性もあるはずだ。最終的には飲みたい物を頼めばいいと思い。 )
第1希望はミルクティーでしたよね?うちはラテアートつきのが1番人気ッスけど、ミルク濃いめが好きならロイヤルもおすすめ。チャイミルクティーもシナモンが効いてて美味いって甘党さんに評判ッスよ。


>1252 レオナ

へぇアンタを折れさせるなんて、その店主さん大したヒトじゃないッスか。
( この王子様、値段をろくに確認しないせいでお安く済む買い物で損をしがち。購入した物が日用品であったのなら…値段を問い詰める気でいたが、紙袋の中身が判明すると興味を失った周りの犬同様、自分もスッ…と身を引いて。言葉のニュアンス的にどうやら里帰りをしていたよう──…それにもまあ驚きだが、それ以上に今回は彼に脚を使わせてみせた店主の豪胆さに感服させられて。貞腐れたような面持ちをよそに、いつもより弾んだ声音で顔も知らぬ店主を賛称し。ここまでの話で相手が賢者の島に蜻蛉返りした理由は分かったものの、今の校内の状況を思い出すと、苦々しく片手をあげ。「でもなにも服まで送ってもらう必要は無かったんじゃ…?」冬休みの今、殆どの生徒が帰省し利用者が減るからと食堂をはじめとした施設は、営業時間を大幅に短縮している。居心地のよさは保証しかねるが、召使がいる実家にいた方が不自由なく過ごせるだろうに…そんな意味合いを込めて訊ねて。 )




1259: 通りすがりの通り魔 [×]
2025-01-30 15:24:17

クソみたいなチャット

1260: レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2025-01-30 15:30:52

>>1257 ノア

あぁ?おかしなこと言ってんのはお前だ。自分に優しくしてねぇからそんな卑屈な考えになんだよ。いただろ?花だのドレスだのケーキだの差し出した奴が。

(目の前の彼女を改めて見下ろした。いつもの気楽な笑みを浮かべてはいるが、どこか翳りがある。彼女は自分について、まるで最初から何も期待していないみたいに、どこか線を引くような物言いをする。彼女なりの防衛反応なのかもしれないが、折角楽しかった外出の最後に、そんな顔をするのは実に勿体ないだろう。そんなことないよ、など砂糖を吐きそうなセリフは生憎第二王子にはできやしない。代わりに彼女の整えられた髪に乱暴に手を突っ込み、ぐしゃぐしゃと掻き混ぜる。せっかく綺麗にしてきたのが台無しだろうが、もう舞踏会は終わりなのだから良いだろう。終わったあと、あのバス停に並んでいる奴らは気付くのだ。彼女の隠されていた魅力というやつは、便利な頭だけではないことに。並んで歩く彼女の影がふと揺れて、鮮やかな黄色が飛び込んでくるのを視界の端でとらえた。そして、一緒に入ってきた彼女の白い手。ヒョイとカバンを上げ、これみよがしに肩に掛け直して)

そこは素直にありがとうって言うところだろうが。……荷物は学園で渡す。

1261: チャットファンさん [×]
2025-01-30 15:43:52


(/初めまして。 カリムで参加を希望したいのですが可能でしょうか ?))


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