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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1577


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自分のトピックを作る
563: プリケル [×]
2021-04-30 06:52:49



>ギンハ(>562

東洋の文化には疎くて……、ごめんなさい。ギンハ──様。
(普段自身より目上の者に対して畏まることなどないに等しかった。接してきたその何れもが尊敬に値するような人種ではなかったことがその大きな要因であるが、目の前の人物には、出逢ったばかりだというのに身に纏う高貴な雰囲気が受け取りようによっては高圧的にも思える言葉を彼に相応しく、寧ろより一層神聖なものにさせていて、これまでに経験したことのない類いの立ち居振る舞いに思わず反射的に謝罪を口にしてしまう。しかしながら敬称どころか敬語すらまともに発してきてこなかったが為に無意識的にその名を呼び捨てそうになり、慌てて畏敬の念を付け足すも口慣れぬそれが果たしてきちんと彼の望むものであったかどうか。そして、相次いで鼓膜を震わせた扇を開く嫋やかな音色と共に齎された言葉の意図を己の中で少々時間を掛けて噛み砕き、遅ればせながら理解に至ると扉を手前に引きながら自らもまた身を後退させ、「わかった、入って。……といっても、此処は貴方のお屋敷?なんだろうけど」本来の自分の部屋ではないというのに招き入れるのは些か不自然にも感じて、けれども目前の神獣を名乗る人物がその身を包んでいるのは一目でそれと解る和装であった為、どう見ても洋室であるこの部屋とのギャップを抱くと舌に乗る言葉には自然と疑問形が混じり。)




564: ギンハ [×]
2021-04-30 20:07:31



>プリケル(>563)


(人知を超えた力を持つ同類相手ならばともかく、人族からは崇め奉られて当然と誇りを抱く自身にとっては、ややぎこちなく添えられた敬称は何よりも心地よい響きで思わず口角が僅かに緩み「 そうだ。それでよいぞ、プリケル 」気位が高い割に単純に好転してゆく機嫌は貴女の可愛らしい名前にこの屋敷で初めての言霊を贈って。良く出来たぞ、と父親が娘を褒めるように、空いている骨張った白い手を伸ばし冷たい指先で林檎のような頬に触れ、視線と共に手を滑らせて艶めく黒髪を指の腹で掬い上げ「 濡烏か。人間界の和国では婦女の理想美とされておる髪だ 」青みを帯びた黒を見つめる双眸には僅かに懐古の情が宿り、『理想』という単語が彼女の生い立ちに深く関わっているとは露知らずに腕を引っ込めて。開かれた扉に招き入れられるように紅い和装を引き摺り、部屋の中央辺りでふと静止を。他の怪物のにおいのしない殺風景な部屋、それすなわち貴女がまだどの怪物の目にも触れていない新入りであることの何よりの証拠で。新しく来た獲物には屋敷の怪物の大半が興味を示すゆえ、上質な獲物の部屋に一番乗りすることは容易ではなくその射幸心も九尾の上機嫌に拍車をかけ。扇子で隠された口許は普段とは違う無意識の笑みが薄く浮かべられており、小さなテーブルを挟んで対面に置かれた一人掛けのソファの上座をちゃっかりと選んで腰を下ろし「 ――さて。 」一呼吸置いて目線のみを貴女へ向け「 先ず、此処のあるじ……否、支配者は吾にあらぬ。無論、この広い館に住む異形も吾のみにあらず。この黒薔薇の屋敷はそちを捕らえ決して放しはせぬ。 」先ほどの貴女の言葉に対する訂正を皮切りに、厳かな調子で概略を伝え終わる頃には扇子の向こうの笑みは掻き消えており。一拍を置いて「 帰る事はできぬのだ。 」と真正面から告げたのは、貴女が現実を受け入れられる精神を持っていると踏んでの事。果たしてその憶測が吉と出るか凶と出るか)




565: プリケル [×]
2021-04-30 21:42:38




>ギンハ(>564


"理想"……、ね。
(此方に向かって伸ばされる白い手指に何事かと一瞬身を竦ませるも、ひんやりと冷たく頬に触れる指先には己への害意が込められているようには感じられず、ほっと胸を撫で下ろしたその刹那。髪を注視した彼が不意に口にしたその言葉がぐさりと一つ、大きな棘となって我が心に突き刺さり。よもや父以外の口からその二文字を齎されることになろうとは──。自身の真横を優雅に通り過ぎていく神獣へ複雑な想いを抱き、されど表情を曇らせたのは時間にすればほんの数秒の間に過ぎず、ふるりと首を振って雑念を振り切ると静かに扉を閉ざした後、彼の後ろ姿を探して部屋の中を見渡し。すると既に彼は中央付近に設置されたソファに腰を落ち着けており、自らも遅れて其方に歩みを寄せていくとテーブルを挟んだ向かい側のソファに腰を下ろし、改めて山吹色の双眸を見詰めて。やがて厳かに告げられたその事実に、「かえ、れない?」ぽつりと彼の言葉を反芻する。確かな衝撃を以て響いた声の意味をしっかりと脳内で噛み砕いて理解を浸透させていくうち、ふつふつと胸の内に湧き上がってきたのは間違いなく"喜び"であった。「本当に……帰らなくて、いいの?私は、これから先ずっと、此処に居られる……?」脳裏に浮かぶのは娘である己を前にして嬉々と絵筆を振るう父の不気味な笑み、娘の名を呼ぶぎこちない母の声、不躾な雑音の数々。それらから解放されるのであればどんなに幸せなことだろう。──しかし、ぬか喜びであってはいけない。まだ、この出来事が夢である可能性も捨て切れないのだから。故に、念を押して執拗く問い質すのだった。)




566: ギンハ [×]
2021-04-30 23:27:02



>プリケル(>565


(濡れ羽云々は感想のつもりで告げたものであり決してネガティブな意味合いでは無かったがゆえに、数瞬でも曇った表情には怪訝な想いを胸中で受け止めて。この屋敷に攫われてくる人間で闇や痛みを抱える者は珍しくはないものの、無垢で幼い獲物を好む自身にとっては未だ垣間見えぬ彼女の闇に対して図らずも同じように複雑な感傷を抱き。扇子を眼前で開いたまま貴女の反応を待つこと数秒、予想の斜め上をゆく喜色交じりの言葉が返ってくれば思わずぱちくりと瞬いて「 ――帰りたくないのか。 」貴女の歩んだ人生の軌跡を知らぬがゆえに問いを返す形になってしまい、驚きに傾いていた意識を平静へ戻すべく小さな咳払いをしてから扇子でゆるやかに首筋を扇ぎ「 ならば此方とて好都合。いくらそちに強請られたとて、この吾ですら黒薔薇の呪いを祓うことは出来ぬのだからな 」このお屋敷の本当の支配者を言の葉に乗せたのは今後告げなければならないもうひとつの事実への布石か。扇子を前後させていた手首をそうっと静止させて瞼を閉じ「 吾の言葉は全て真(まこと)。ただそちが此処へ縛られることが必ずしも喜びとなるとは限らぬ。 」パチリと扇子を閉じれば、室内の時が一瞬停止したかのような一拍の静寂が訪れる。鋭さの中にも人情に似た何かを宿す山吹色が再度現れるのと同時に時は流れだし「 そちは選ばれたのだ。屋敷に住まう怪物の為の美食としてな 」貴女の喜びに水を差したいわけではないが、ここでこれを伝えておかなければ不誠実となってしまう。なればこそ怪物は努めて淡々と言葉を紡いで)




567: 執事長 [×]
2021-05-01 10:34:18




>募集開始[ 常連様・ご新規様・ご相談のみ等々、大歓迎でございます! ]

 ※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。

 ※無登録でのお試し、PF提出も常時受付中です!


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ PF作成はこちら ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 世界観・ルール ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world



▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼





568: プリケル [×]
2021-05-01 10:46:13



>ギンハ(>566


──美食?
(嗚呼、そうだ。そんな美味い話があろう筈もなかった。真綿でじんわり首を締め上げられていくような牢獄から抜け出せるという夢物語は彼が玉響の沈黙の後に放った言葉の羅列によっていとも容易く打ち砕かれることとなり、それでも一瞬、意味の咀嚼に時間を要して。「私が……ここに住む誰かの、食事になるということ?」確認の為に投げ掛けた声は自分が思っていた以上に震えていた。人間の──否、生命としての本能。" 死にたくない "。生きることに希望を見出せていなかった自身の中にも死への恐怖が確かに存在する事実に驚愕する。膝の上に乗せていた両手はいつの間にかぎゅうっと真っ白なワンピースを握り締め幾つもの皺を作り出していて、表情は緊張に強張っているが果たして自覚はあるのかどうか。相対する神獣から答えが返ってくる合間の静寂を厭うようにひりつく喉を震わせ、「でも……人間は雑食だから美味しくないって、何かで聞いたことあるよ」そんな、冗談混じりの戯言を口にする。それだけが、今出来る精一杯の虚勢だった。)




569: ギンハ [×]
2021-05-01 11:44:38



>プリケル(>568


……左様。
(中には屋敷の理を獲物に秘密にし続け、それを切り札として使用して獲物をコントロールしようとする怪物も存在する。九尾は誇りにかけてどの獲物にも平等に真実を告げると決めており、震える声には肯定を返すことしか出来ず「 そうしてこの屋敷はずっと在り続けておる。吾が生き長らえておるのもそういう事だ 」閉じたままの扇子を顎に添え、揺らがぬ双眸はずっと貴女を見つめる。凄まじい理不尽に巻き込まれたというのに取り乱すことのない姿から読み取れる強がりに切なそうに片方の眉を少しだけ歪め「 この屋敷で僅かでも命を繋ぎたいのであれば、独りでこの部屋を出ぬように。何かあれば衣食の世話をする使い魔に申し付けるがよい 」トン、トンとゆったりしたリズムで鎖骨あたりに扇子を当てながら、ソファの背もたれには到底収まりきらない尾がそれぞれゆらゆらと動き出し。簡潔な忠告の後、閉じた扇子の先端を貴女へと向け「 美食、と言うたであろう。並の人間がこの屋敷に選ばれる事は無いのだ 」かく言う自身も貴女はきっと美味だろうなと胸に抱く感想を声に乗せるほど野暮ではなく。ともあれ眼前に鎮座する九尾すら貴女を喰らうかもしれぬ怪物であると伝えたからにはゆったりと立ち上がり、注意を引くためか扇子でパチンと手のひらを打ち「 そちは美しい。それだけで怪物どもには――吾には十二分に価値あることだ。さぞ、恐ろしかろう 」見目麗しい獲物を好む怪物は多いが、それに加えて幼さという嗜好を持つ自身にとってはまさに貴女は上質な美食。それをはっきりと告げておくのは捕食者と被食者の線引きをしておくためか。紅い装束が絨毯を引きずる衣擦れの音のみを残して扉の方へと歩み寄るのは、命を狙う怪物がいつまでも獲物の傍にいては気が休まらぬであろうという精一杯の配慮のつもりで。)




570: プリケル [×]
2021-05-01 16:11:04




>ギンハ( >569


……そっか。貴方も……
(しかし、いつまでも衝撃に打ちひしがれている暇は矮小な人間には与えられなかった。彼が追って紡いだ、自らを人喰いだと暗に告げるその声が確と鼓膜に触れてくれば動揺に双眸を揺らし、信じられない心地で呆然として。目の前に座する人物はその端麗な外見は元より身に纏う雰囲気でさえ高貴且つ高潔な空気感を漂わせているように感じられて、どのように想像してみても彼が人の骨肉に喰らいついている様子はこの脳裏に思い描くことは出来ず、けれどその真摯な眼差しが虚偽を口にしているとは到底思えなくて上手く事実が飲み込めずにいたところで再び胸を刺したのは" 美しい "という響き。その、自らにとってはある種呪いのような言葉が目前に迫る恐怖を瞬く間に侵食し上塗りしていったのは幸いと言っていいものか、そんな心の動きに気を取られていた隙に腰を上げた神獣が此方に背を向けて部屋を立ち去ろうとするその所作をやや遅れて認知すると慌てて立ち上がり、「ま、待って!」毛並み豊かな九つの尾を湛える広い背中へと声を張り上げて。恐れを飲み込むかのように右手で胸許を押さえ、決意の為に生唾を飲み下して咽喉を潤しては口を開き、「その……ギンハ様は、どうしてそれを、私に教えてくれるの?怖がられて、逃げられてしまうかもしれないのに」問い掛けるのは、一縷の望みに懸けたものでもあった。もし仮に、彼自らがそう言うように単なる恐ろしい異形なのであればそのような都合の悪い真実をわざわざ伝える必要はない筈だ。にも関わらず、今直ぐ噛み付くような行為に走らない相手には何かしら食することへの憚りが、若しくは人が抱くような人情があるのではないかとの期待がその問いには込められていて。)





571: ギンハ [×]
2021-05-01 18:59:49



>プリケル(>570


――それが『プリケル』と『ギンハ』の天命であるのだ。
(食糧として屋敷へ拉致軟禁されたことを容認しろだなどと馬鹿げた言葉を紡ぐ気はない。これまでもそうだったように、貴女が新しい黒薔薇の種として攫われてきたことは天命として無理やりに落としどころを付け、そこで此方を引き留めるような言葉を貴女が発してくれたことは予想外でそっと足を止め。布の擦れる音も、ゆらりゆらりと揺動する九つの尾も、全てが停止し少しの間部屋は静寂に満ちて。そして振り返る事は無く「 …いたいけな獲物を欺けば吾が矜持に傷が憑く 」問い掛けへの解を渡した後、少しだけ顎を引くようにして俯き「 恐れられる事には慣れた。 」表情こそ窺い知れぬが、狐の耳が寂しげにぺたりと垂れたのはきっと無意識のことだろう。一拍置いて扉へ手を掛ける頃には下がっていた耳は持ち直り「 忠告、忘れるでないぞ。 」理性なきバケモノに襲われ貴女が怖い目に逢ってしまうのを防ぐためか、はたまたお気に入りと定めた獲物を同胞かつライバルたる怪物たちの目に触れさせたくないためか。終始凛とした声音で告げた後、慰留を望む声が無ければしずしずと部屋を去るだろう)


***


――交流中に済まぬな。そちの方から追加で発言・描写しておきたいことが特になければ、初回交流はこれにて〆となる。何か伝え残しがあれば遠慮は要らぬのだぞ。
初回も大詰めということで相談なのだが、もし屋敷での暮らしを続けたいとそちが所望するのであれば、次回指名の希望を伺いたい。PFについても、>559より変更があれば修正版を頂戴したいのだ。
吾等はとても楽しませてもらったぞ、久々に筆を執ったにも関わらず楽しくスイスイと言葉を連ねる事が出来たのもそちの功だ。心から礼を言う。




572: ガートルード [×]
2021-05-02 02:10:17


指名:ヴィンス or マリーシュカ or キルステン
…の中で相性が良さそうな方を選んで頂けたらと
希望ルート:捕食>隷属>恋愛

名前:ガートルード
性別:女
年齢:27歳
職業:女優

性格:カメラの前では強気で堂々とした「強い女」を演じているが、オフになった途端自暴自棄で気怠げ。他人に対しては何かと肯定的だが彼女自身の自己評価は低い。しかし演技にはどこまでも真剣で自らに求められる役であればどんな役だろうと全身全霊で演じてみせる。女優の『ジェネヴィーヴ』目当てに近付いてくる相手はあからさまに距離を取ろうとするが、『ガートルード』本人に対して真摯な思いを向けられた場合にはそれ相応の誠意を以って応えてくれる。普段は表に出さないが感情的でさみしがり屋。

容姿:髪はプラチナブロンドの前下がりショートカット。眉は細く整えられており、目はほぼ銀色に近い色素の薄い碧眼で切れ長のツリ目。顔立ちは整っているが全体的にキツい印象。演技中は役柄に合わせた「悪い女」の顔をしているがオフは大体眠そうでぼんやりしている。本来表情は豊かな方なのだが普段は意図的に制御しており、気を許した相手の前では遠慮なく素の表情を見せるようになる。身長171cmの高身長に全身無駄なく痩せすぎずの程良く引き締まった体躯。服装は灰色のノースリーブタートルネックにマリンブルーのスキニージーンズ。薄い色のサングラスと左手首にゴールドの細いバングル、足元は白のピンヒールパンプスを着用。

備考:『ジェネヴィーヴ』の名前で、主に悪女やヒロインのライバル役といった悪役で活躍している女優。その見た目と演技力から毎回悪役にばかり抜擢されているが内心そのことに複雑な思いを抱えている。近頃は仕事のストレスと疲労から睡眠薬がないとなかなか寝付けず精神的にも参っており、次第に夢と現実、演技と素の境界が曖昧になってきている。日常生活でもふとした拍子に役者のスイッチが入り別人のような振る舞いをすることもしばしば。自分自身のことは嫌いだがその分他人や美しいものを愛でたがる。現在体型維持のために控えてはいるが甘いもの、特に林檎の焼き菓子が好物。

ロルテスト:
( 長時間の撮影から解放されやっと"役"の仮面を外し、段々と白む空の下、重い足取りで自分の部屋の前に着くと郵便受けに挟まった一通の封筒が目に留まる。自分には滅多に届かないファンレターだろうか、それともまた見当違いなアンチの恨み言やわけのわからない脅迫の類いだろうか。わざわざ自宅にまで届けてある辺り後者の可能性の方が高いのだが、どうにもそういった風には見えなかったためにあまり警戒せずその手紙を手に取る。どこか厳かな雰囲気を漂わせる黒い薔薇の蝋封を剥がして中から便箋を取り出しその字面を目で追うが、次第にその表情は怪訝そうな、最終的には呆れた笑いへと変わっていった。このとても人気者とはいえない悪役女優の自分に、こんなファンレターや脅迫文どころか誘拐予告じみた内容の手紙を寄越すとは何とも理解し難い話で、正直こんなもの冗談としか思えない、のだが。「…いっそ、本当に拐ってくれたらいいのに」──うっかりそんな本音を漏らした所までは覚えているが、それから今こうして見知らぬ部屋のベッドの上に倒れているまでの記憶が全くない。これは夢なのだろうか、とも思いつつもベッドから起き上がり部屋のドアのノブに手を掛けた、まさにその時、突然の外からのノックに手を引っ込め数歩後退り今にも飛び出しそうな心臓を押さえる。しかしここで気を強く持たねばと自らを叱咤し、険しい表情でドアの方を睨み付けながらも僅かに震える声で一息に捲し立てる。)

…ハァイ、こんな悪戯をするのはどちら様かしら? パトリック? シルヴェスター? それともデボラかしら? …これってどこの番組企画? 私この後どうなっちゃうの? ねぇってば──


*****

こんばんは、はじめまして。…挨拶、キャラ口調でよかったかしら?
実は私、他所に参加するためにある程度考えられてたみたいなんだけどぐずぐずしてる間に行き先がなくなっちゃって…そんな自分でもよければ相手して欲しいなってお願いに、ね。…ただ、そっちが萎えちゃう要素に引っかかりそうだからどうしようかなとも思ったんだけど、此処の内容がとても魅力的だったし…ネガティブなのも仕事が絡まなきゃそれほど酷くもないから一応ダメ元でも此処に来てもいいか聞いてみようかなって。…まあ、それでもそっちが相性的に合わないって思ったらはっきり断ってやって頂戴。じゃあ、時間のある時にでも確認、お願いね。



573: プリケル [×]
2021-05-02 05:25:48




>ギンハ(>571


──貴方は、私が今までに出会ってきたどんな人よりも、高潔なんだね。
(しん、と静まり返る部屋の中。呼吸の一つさえも憚られるような静寂の最中、それを打ち破ったのは彼の真摯な答えで。此方からは表情こそ窺えないもののその声は確かな響きを以て耳朶に触れ、まるでそうすることが捕食者としての義務であるかのように振る舞う神獣は姿こそ人間離れしてはいるが少なくとも自身が接してきたあらゆる人間とは明らかに違う尊ぶべき精神を持っているのだと、そう確信を抱いては返答を求めない心情をぽつりと零し。そして、相次いで室内に響き渡った言葉には心なしか哀愁が漂っているような気がして、それは一瞬彼の美しい耳が伏せられたことにも表れていると感じれば、やはり彼には何かしら思うところがあるのではないだろうかとそう推察して。「……色々教えてくれてありがとう、ギンハ様。またね」ドアノブに触れる音と共に渡された言葉へ、首肯する代わりに感謝を告げることで理解を示す。けれど、引き止めることはしなかった。きっと今の自分には、物事を整理し心を落ち着ける時間が必要だと判断を下してのこと。それに、彼にはいつまでも、一食糧に過ぎない人間にかまけている時間などないだろうと思ったから。それ故に、立ち去る背中と歩く都度揺れる彼の尻尾をただ静かに見送って。)


────


いつもお相手をありがとう。お言葉に甘えて言い残したことを伝えさせてもらったけれど、初回はこの描写で〆ということで問題ないよ。
貴方と話した時間、とても楽しかった。だから、許される限りこの屋敷で暮らしていきたいと思ってる。もし貴方さえ良かったら、次もギンハ様を指名したいんだけど……もし連続で同じ人を指名するのが難しいということなら、クォーヴさんにお願いしようかな。それと、PFに特に変更はないつもり。だけど、改めて貼った方がいいなら再度掲載するからその場合は伝えて欲しい。
私からもお礼を言わせて。特殊な設定なのに受け入れてくれて、こうして暖かい言葉をくれてありがとう。これからも宜しくね。




574: マリーシュカ [×]
2021-05-02 11:50:08



>ガートルード(>571


初めまして。黒薔薇のお屋敷へようこそ、ガートルード――お会いできて嬉しいわ。この世界へ興味を持ってくれてありがとう。
そう…貴女は別の世界から来たのね。その事に関してはもちろん問題ないから安心して頂戴。このお屋敷でこそ、貴女が活き活きと輝けることを祈るわ。私も貴女と戯れるのがとっても楽しみよ。
ご職業に対して誇り高くそこに一本の芯がある貴女が、カメラの存在しないお屋敷でどんな暮らしを送るのかとても興味を惹かれるわ。お仕事に真剣に向き合うあまり、夢と現の境目がぼやけてきているような危うさもとても魅力的。相性に関しては現時点で不安はないけれど、交流を深めるうえで何かあればお互いに伝えましょう。
――そうそう、初回のご指名を決めなくちゃ。私も含め、たくさん候補を上げてくれてありがとう。嬉しいわ。こちらから提示する案としては以下の通りふたつあるの。どちらか好きな方を選ぶか、もしくは別案があれば是非聞かせて頂戴ね。

>Ⅰ.初回指名マリーシュカ、ルートは未確定で物語のプロローグを紡ぐ。初回では捕食されず物語が続く。
>Ⅱ.初回指名キルステン、ルートは捕食、エンド達成を目途に腹ペコの人魚と邂逅する。

ルートⅡを選ぶ際は、貴女がどんな声をしているのか参考までに教えて頂けるかしら。高い声、低い声、甘い声、凛と通る声――ふふ、聴かせてもらえるのが楽しみね。また捕食エンドを達成しても、貴女が望む限り記憶を戻して改めてお屋敷での生活を送れるから安心して頂戴。
何か分からない事があれば遠慮なく教えてね。それじゃあ、お返事お待ちしているわ。




575: マリーシュカ/ギンハ [×]
2021-05-02 12:19:31



>プリケル(>573


素敵な〆をありがとう、――突然ごめんなさいね。今夜は私が案内役なの、宜しくねプリケル。
貴女がお屋敷に残ってくれてとっても嬉しいわ。交流を深めるうえで何かお気づきのことがあれば、お互いにきちんと伝えましょう。そうして貴女とのご縁を大事にしていきたいわ。
ご指名は引き続きギンハね、早速お迎えに上がらせましょう。時間軸としては、貴女が此処へやって来た最初の夜から3日後と認識しておいて頂戴。これは背景を埋めるためのご参考だけれど、ギンハ不在の3日間は、決まった時間にコウモリの姿をした使い魔が来て食事や衣類のお世話をしてくれていたと理解して頂いて差し支えないわ。それが人間におけるお屋敷での生活のデフォルトなの。
では、今夜も楽しみましょう。


***


(新入りの少女の部屋を訪問してから早3日。幾星霜の時を生きた九尾にとって、72時間などまさに光の如き速さで過ぎ去ろうものだが、彼女が最後に放った『またね』の一言が柄にもなく彼を舞い上がらせていた。いつの日か貴女を食べるやもと宣言したにもかかわらず受け入れてもらえていると自惚れそうになり、すぐにでも貴女の部屋を再訪したい気持ちを自制し続け――3度目の夜に限界が来たというわけで。座禅を組みきつく閉じていた双眸をカッと見開き、パシリと膝を打った後立ち上がり、気付けば貴女の部屋の扉を柔い力で3度叩いていて「 プリケル。――吾が参ったぞ 」こんな扉1枚、破る事など容易いのにそうしないのは、高貴なる者としての自負もあるが何より貴女を怖がらせたくないがためで。3日間の懊悩を悟らせない凛としたいつも通りの調子で扉越しに声を掛け、扉が開こうか開くまいが一拍を置いて「 そちの様子を見に参った。問題が無ければすぐに去ぬゆえ、身構えずともよい 」元より小食の九尾は前の食事から次の空腹を感じるまでかなりブランクがある。本日も例に漏れずで貴女を捕食する気が無いことを前置きとして伝える――これで少しでも気が安らげばよいのだがと内心で気を揉みながら表情だけは涼しく、大きくしかしゆったりと複数の尾を揺らしながら反応を待って)




576: リーパー [×]
2021-05-02 12:34:56





指名:レナード or レンブラントのうちどちらか相性が良さそうな方を
希望ルート:恋愛、捕食、共依存のうち状況に合わせて

名前:リーパー
性別:男
年齢:21歳
職業:殺人鬼

性格:負けず嫌いで挑発に乗りやすく、世話好きなように見えて非常に冷淡な思考も持ち合わせる二面性の持ち主。達観した物の見方をするが、幼少期に親から注がれるはずだった愛情が欠落している為か、純粋に注がれる愛情を愚直に求めている節があり、ひた隠しにはしているもののその実寂しがりでもある。口調や態度ともに悪いのは幼少期の御坊ちゃま育ちとその後の生活があまりにも乖離している影響で、自己保衛の一環とも言える。

容姿:ホワイトブロンドの髪は襟足が長めのウルフカットで前髪は重め、琥珀色の虹彩を持つ瞳は形はいいのだが、目を細める癖からか目付きは悪い。身長は176cm、細身の体躯で筋肉量は必要最低限。勿論の事ながら外見を裏切るように力がある──なんていう事もなく、力仕事の結果はお察しのものとなるだろう。職業柄陽光に当たる時間に出歩く事は少なく日光に弱い眼球も相俟って、日焼け知らずの肌は白く女性であれば透明感がある、と称されるようなもの。白いシャツに黒のダメージ加工のスキニーパンツ、羽織っている黒いパーカーは外出の際はフードを目深に被るのは顔を見られる事を避ける事と、日光避けの役割を果たしている。
備考:比較的裕福な家庭に生まれ金銭面にはなんの不自由もなく日々を送った少年時代から一転、父親が事業に失敗し多額の負債を抱えた事で立場は一気に没落。初めての殺しを行ったのもその当時付き合っていた彼女。自分の事を好いてくれていると思っていたのにも関わらず、実際は家柄が目当てだったという事を知ってのこと。それ以降一定期間で繰り返す犯行はどれも関係性を持ってなお「 自分 」という存在を見てくれない人物に限っての犯行。故に、人物像に特徴があるわけでも無く捜査が難航しているとか。

ロルテスト:
( 確かそれは特段代わり映えのしない一日の終り。自分が起こした事件が取沙汰され、街では日が落ち切る前に自宅へ帰る事──そんな注意喚起の声が聴こえてくる。その犯人が自分である事など知らずに帰宅を促してくる警官に従う素振りを見せつつも、内心では被害に遭う事など無いのに、と片側の口の端を持ち上げてみる。入り組んだ路地の奥、住宅街からは離れた場所にある自宅へと辿り着けば玄関扉を押し開け腕に抱える数日分の食糧が入った紙袋をテーブルの上へと。その時視界に入ってきたのは一通の封筒。そんなもの家へと持ち込んだ記憶もなければ、出掛ける間際に見た記憶も無い。一体誰が──そう思い神経を張り巡らせるも今現在この家の中に自分以外の人の気配を感じることは無く。であればここに置いてあるものを開けたとて何も問題は無いであろう、だってこの場所は自宅なのだから。念の為に宛先などが書かれていないかの確認だけしてから、その黒薔薇の封蝋で閉じられている封筒の端へと愛用のナイフを挿し入れて開き。中に入っていたのは招待状だろうか。幾ら頭を働かせたところで自分なんかにそんな物を送ってくる知人なども当たりをつけることが出来ず、思わず「 …ハッ、バカバカしい 」なんていう独り言が漏れ出てしまう。ぽい、と捨てるように手放したそれがテーブルの上へと戻り、一先ずは相棒の手入れを──そう思ったところで視界の端が揺れ徐々に意識が遠くなっていくのを感じたのを最後に記憶が途切れてしまっている。気が付けば自宅とは比べ物にならないフカフカなベッドの上、見慣れぬ天井をじっと見つめ思考を巡らせるものの先のところまでしか思い出すことが出来ない。そんな折に聴こえてきたノック音。見知らぬ場所途切れている記憶、そんな中で能天気に扉を開くことが出来る程お気楽な生活を送ってきてはいない。一先ず何があっても対応出来るように、とベッドから身体を起こし片手はフォールディングナイフを忍ばせている筈のパーカーのポケットへと掛けて )
──…俺をこんなところに連れて来た物好きなヤツか?

○●○●○●

初回から伽羅口調で良かったかはさて置き、背後が口下手なのもあって俺から失礼するな。
実は此処が閉館するよりもずっと前に気になってて、ようやっとしっかりと文章を練れるようになってお相手希望出来たってワケだ。……なんて前置きはサラッと流しといて一件ばかり問題があってだな。俺に関してなんだが、手直しを加えてはいるが実は別のところで動かしてたヤツが元になってる。動かなくなって3年くらい経つ所で、動かしてた期間の方が短いヤツなんだが思い入れが強いみたいでな。どうしても似たようなのを動かしたいって思ってるんだが、PF読んでもらったら分かると思うけどなかなかにアレな設定だろ?あんまり他所様に出せるモンじゃねぇから、此処だったら受け入れてくれるんじゃねぇかって藁にもすがる思いらしい。嗚呼此処に出すにあたってだぁいぶ手直しを加えてはいるから、大きく見た時の俺とソイツとの枠が同じってぐらいだが先に伝えておこうと思ってな。相性が合わないとかもあると思うし、問題があるようならサッサと撤退するから遠慮なくドーゾ。取り敢えず空いてる時に確認だけでも頼むわ。





577: ガートルード [×]
2021-05-02 13:31:58


>574】マリーシュカ

*****

丁寧な回答と素敵な提案、どうもありがとう。魅力的な怪物さんばかりで正直絞りきれなくって…どうにも優柔不断なの、ごめんなさい。そうね、相性の件についてはこっちも途中で何かあったら遠慮なく言って頂戴ね。
…ふふ、今からこんなこと言うのも変かもしれないけど、なんだかとても安心したわ。勇気出して声掛けてみてよかった……ううん、気にしないで。ただの独り言よ。

ルート提案はどちらも興味を惹かれるのだけど今回はⅠをお願いしようかしら。勿論人魚さんやお花の怪物さんや他の方ともお話ししてみたいのだけど、それはまた今度に。美しい怪物さん、このご招待のお礼は幾らでもお支払いするわ。だからどうか、私にそのお姿を一番近くで愛でさせて頂戴?

声…ああ、本当だわ。人魚さんを希望に書いておきながらその辺りの表記忘れてたわね…うっかりしてたわ…私の声はやや低めのアルトのよく通る声よ。自分で言うのもなんだけど、威圧的な物言いをするといい感じに引き立つの…これでもしも人魚さんのお口に合わないようだったら捕食ルートの件は諦めるわ。その時は捕食抜きにお話はしてみたいのだけど…彼?にもそう伝えてくださると嬉しいわ。

以上で問題なければ、これからどうぞよろしくね。



578: プリケル [×]
2021-05-02 13:34:18




>マリーシュカ / ギンハ(>575


初めまして。こんにちは、マリーシュカさん。貴女みたいな素敵な女性に案内してもらえるなんて嬉しいサプライズだよ、ありがとう。
気付き、というか……私を動かす上で一点だけ気に懸かってることがあるの。設定上、発言が少し自賛っぽくなってしまう可能性があって。あくまで容姿を褒められた時にだけそうなってしまうんだけど、もし気になるようだったらあまり過剰に反応しないようにするからその場合は遠慮なく伝えて欲しい。
日常についての補足もありがとう、とてもわかりやすかった。こちらこそ、今夜も宜しくね。


***


(──あれから3日。神獣を名乗る男性が立ち去ったその直後に現れたコウモリの存在に始めこそ驚いて戸惑ったものの人間は慣れていくもの、回数を重ねるごとに困惑も薄れていけば今日もまた提供された食事をひとり孤独に堪能しつつ、脳裏に浮かぶのは狐の美しい毛並みと柔らかそうな耳、ふさふさした九つの尻尾、此方を見据える山吹色の瞳。彼にいつか食べられてしまうかもしれないという恐怖感はまだ僅かに残されてはいるけれど、それよりも彼の表情や仕草、声をもう一度目の当たりにしたいと。そして、叶うのであればもっとその内側を知りたい──そんな想いに囚われながら食事の最後の一口を含んだその刹那、初めてこの屋敷を訪れた日に耳にしたものと同じ癖のノックの後、最早懐かしささえ覚える凛々しい声が鼓膜を揺らすと驚きに双肩を震わせ。まさか彼の方から訪ねてきてくれるとは、と想定外の事態にしかし自然と綻んでしまう頬を自覚しながら口の中を空にして、「待ってて、今開ける!」扉の向こうに聞こえるようにしっかりと声を張り上げては腰を上げ、シックなミッドナイトブルーのワンピースの裾を揺らして小走りに出入口に近付く。「……久しぶりだね、ギンハ様。忠告はちゃんと守ってるよ」ノブを捻って扉を開け放つと其処には相変わらず澄んだ雰囲気を纏う彼が居り、その言葉から自身を気遣って来てくれたのだろうと思えば無意識に口許に滲む微笑と共に挨拶を寄せて。)





579: マリーシュカ [×]
2021-05-02 13:37:47



>リーパー(>576


初めまして、黒薔薇のお屋敷へようこそ。以前からこの世界へ興味を持ってくれていたのね…ありがとう、リーパー。お会いできて嬉しいわ。
成程、貴方は別の世界で動いていたひとなのね。お屋敷のルールとしては、PFの流用は『生まれたけれど動かせなかった』場合に許可するというのが原則なのだけれど、随分前に時が停まってしまったひとのようだし、前の世界を引き連れるのではなくあくまでPFのみの流用として、お屋敷の世界観を大切にして頂けるのならば歓迎させて頂くのだけれど…いかがかしら。
勿論、このお屋敷では物騒なひとも喜んでお出迎えするのでそこは安心して頂戴ね。あまりに敵対的な態度は冷遇になってしまうのだけれど、諸々の相性も踏まえて何かあればお互い伝える事にしましょう。
問題が無さそうであれば、初回はレナードでお迎えに上がろうと思うの。と言ってもレンブラントと相性の差異があると判断したわけではなくて、先に名前が挙がっていたのが指名決定の理由。だから、もしもレンブラントの方と先にお話してみたければ遠慮なく教えて頂戴ね。





580: マリーシュカ [×]
2021-05-02 14:11:58



>ガートルード(>577


ふふ、貴女が攫われてきた記念すべき夜を私が頂戴できるなんて嬉しいわ。他の怪物に嫉妬されてしまいそう。声について追記をありがとう。私との初夜を終えた後、もしお屋敷での暮らしが気に入れば声に関する情報を追記したPFを再提出して頂けるかしら。そうすれば、新しい方のPFをメニューに登録させて頂くわ。
それじゃあガートルード、初めての夜を楽しみましょうね。


***


(月光の下、ローズガーデンを散歩がてらに手入れをして回るヴァンパイアの耳元に、どこからか飛来したコウモリの使い魔が耳打ちを。キィキィと小さな鳴き声は人が聞いても到底理解しえぬもので、声が止む頃には彼女の唇は緩い弧を描き「 そう、美しい子が来たの。 」伏し目がちな微笑みは聖母の其れに似ているが、口角から覗く鋭い牙が神聖さを邪なるものへと変換し。手にしていたガーデニング用の鋏を使い魔へと預け「 まだ眠っているのね?なら目覚めた時きっと混乱してしまうわ、傍に居てあげましょう 」首肯する代わりに羽ばたきを激しくする使い魔に労いの微笑みを向け、屋敷へと向き直った彼女の肢体は黒い霧となって掻き消え――一瞬で貴女の部屋の前に顕現すれば再度女の形を成し。ノックに対して返答があったことに「 あら、起きていたのね 」と、拉致された側からすればあまりに呑気な言葉を親しみのある声音で贈り「 私はマリーシュカ、このお屋敷の住人よ。貴女に『悪戯』の種明かしをしに来たの 」扉に阻まれ貴女の御姿こそ拝見できていないが、凛とした声だけで使い魔の"美しい獲物"という報告内容に確信が持てようというもの。早く直接会いたいが、衝動に駆られて性急に扉を破るようなはしたない真似はせずに先んじて名乗りを上げ「 大丈夫、怖がらないで。今宵貴女に危害は加えないと、魔界のお月様に誓うわ 」両手は腹の前で軽く重ねたまま、種明かしの前段として"魔界"という貴女にとってはあまり馴染みないであろうワードを散りばめながら、柔和な微笑みをそのままに反応を待つ。もしも扉を開けてくれたのならば、先ほどまで耽るように世話をしていた薔薇の香りが薫るだろう)




581: マリーシュカ/ギンハ [×]
2021-05-02 14:31:41



>プリケル(>578


あら、まあ――本当にとても良い子ね。ギンハが執心してしまうのも納得だわ。
懸念点、ご丁寧に伝えてくれてありがとう。そうね、今のところ問題は無いと思うけれど、もしも何か気付いたらお声掛けさせて頂くわ。私達にも気懸りな点があれば、遠慮なく言って頂戴ね。
それじゃあギンハと交代ね、今夜も素敵な時間を過ごしましょう。


***


(拒まれる可能性も十二分にあると覚悟していたのだが、扉を開くことを厭うような反応が返ってこなかったことに心の奥で安堵しつつ、嬉しそうに耳がピコピコと動く。自分より幾分か下にある顔を捉えるために顎を引いて見下ろし、そこで目にしてしまった貴女の表情に初めてきちんと笑みの形を見たものだからすっかり機嫌は好転し、自分の意識とは無関係に喜びの舞を踊る尾は知らんぷりで「 "久しぶり"とは大袈裟であろう。たったの3日ではないか 」とこれまでの自分の3日間は棚に上げて仏頂面を何とか保ったままにフンと鼻を鳴らし。開いた扉の隙間から貴女の部屋をちろりと一度だけ見回し、他の怪物の痕跡やにおいが全くない事に胸を撫で下ろすように深く吐息して「 ……ふむ、確かにそのようだ。偉いぞプリケル 」最初に出会った夜もそうしたように、貴女を褒めたい気持ちとただその暖かい人肌に触れたい下心の半々で手を伸ばして和国の理想美たる濡れ羽をくしゃりと一撫でして「 夜は眠れておるのか? 」手のひらから伝わる繊細で艶やかな髪の感触と、頭皮を通して伝わる自分には無い体温に意識はせずとも眉間のしわは和らぎ。冒頭に前置きをした通り今夜の九尾の目的は貴女が困っていないか・弱っていないかを確認する事であり、初夜のように部屋への侵入をこちらから要求することはなく、一抹の心配を湛えた深い黄色の双眸で体調を窺うように見つめて)





582: リーパー [×]
2021-05-02 14:36:24





>マリーシュカ( >579


お出迎えドーモ、マリーシュカ。
その辺りは安心しといてもらっていいぜ。そっちのとこでは一言、この屋敷でいう「 テストロル 」ってもんを出しただけなのと世界観的にも平凡な世界観だったってくらいの記憶しかねぇもんでな。人目に付いた付いてないの差異はあるが「 生まれたけど動かせなかった 」にグレーゾーンで分類されるんじゃねぇかって俺は考えてる。さっき言ったのはなんて言うか、だいぶ前のとこだから無いとは思うが後で俺のPFを断片的にでも見た事ある、みたいな人が出て来て問題にならねぇようにってモンだと思っておいてくれ。言葉足らずで悪いな。嗚呼、世界観に関してはこの屋敷のに惚れ込んでんだから昔のとこの持ち込みをするつもりはねぇよってのも伝えとくな。
そうだな、敵対的な態度…になるかは分からねぇが屋敷の環境に慣れるまでの間は警戒心は出るかも知れねぇ、とだけ。勿論ずっとそんな状態なんてのはねぇから、暫くの間だけ多めに見てやってくれ。後、テストロルの方で「 ナイフ 」ってワードも出してるが、屋敷まで持って来れてなくても其方の方で預かってる、でも構わねぇ。なにせ力がある方じゃねぇの自分でも分かってるから相棒がなきゃ抵抗する気にもなんねぇし、その辺りも上手く活用して貰って構わねぇよ。他の相性云々とか萎えそうな事とかも都度話せたらとは思ってるし、問題があれば言ってくれ。出来る限りお互いに不満がねぇように楽しませてもらうつもりだからさ。
俺じゃ決めかねてたし、どちらでも問題はねぇよ。ただ機会があったらレンブラントとも話しさせてくれっと嬉しいわ。なんだかんだ長くなって悪りぃな、そんな感じでよろしく頼む。





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