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564:
ギンハ [×]
2021-04-30 20:07:31
>プリケル(>563)
(人知を超えた力を持つ同類相手ならばともかく、人族からは崇め奉られて当然と誇りを抱く自身にとっては、ややぎこちなく添えられた敬称は何よりも心地よい響きで思わず口角が僅かに緩み「 そうだ。それでよいぞ、プリケル 」気位が高い割に単純に好転してゆく機嫌は貴女の可愛らしい名前にこの屋敷で初めての言霊を贈って。良く出来たぞ、と父親が娘を褒めるように、空いている骨張った白い手を伸ばし冷たい指先で林檎のような頬に触れ、視線と共に手を滑らせて艶めく黒髪を指の腹で掬い上げ「 濡烏か。人間界の和国では婦女の理想美とされておる髪だ 」青みを帯びた黒を見つめる双眸には僅かに懐古の情が宿り、『理想』という単語が彼女の生い立ちに深く関わっているとは露知らずに腕を引っ込めて。開かれた扉に招き入れられるように紅い和装を引き摺り、部屋の中央辺りでふと静止を。他の怪物のにおいのしない殺風景な部屋、それすなわち貴女がまだどの怪物の目にも触れていない新入りであることの何よりの証拠で。新しく来た獲物には屋敷の怪物の大半が興味を示すゆえ、上質な獲物の部屋に一番乗りすることは容易ではなくその射幸心も九尾の上機嫌に拍車をかけ。扇子で隠された口許は普段とは違う無意識の笑みが薄く浮かべられており、小さなテーブルを挟んで対面に置かれた一人掛けのソファの上座をちゃっかりと選んで腰を下ろし「 ――さて。 」一呼吸置いて目線のみを貴女へ向け「 先ず、此処のあるじ……否、支配者は吾にあらぬ。無論、この広い館に住む異形も吾のみにあらず。この黒薔薇の屋敷はそちを捕らえ決して放しはせぬ。 」先ほどの貴女の言葉に対する訂正を皮切りに、厳かな調子で概略を伝え終わる頃には扇子の向こうの笑みは掻き消えており。一拍を置いて「 帰る事はできぬのだ。 」と真正面から告げたのは、貴女が現実を受け入れられる精神を持っていると踏んでの事。果たしてその憶測が吉と出るか凶と出るか)
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