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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1577


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565: プリケル [×]
2021-04-30 21:42:38




>ギンハ(>564


"理想"……、ね。
(此方に向かって伸ばされる白い手指に何事かと一瞬身を竦ませるも、ひんやりと冷たく頬に触れる指先には己への害意が込められているようには感じられず、ほっと胸を撫で下ろしたその刹那。髪を注視した彼が不意に口にしたその言葉がぐさりと一つ、大きな棘となって我が心に突き刺さり。よもや父以外の口からその二文字を齎されることになろうとは──。自身の真横を優雅に通り過ぎていく神獣へ複雑な想いを抱き、されど表情を曇らせたのは時間にすればほんの数秒の間に過ぎず、ふるりと首を振って雑念を振り切ると静かに扉を閉ざした後、彼の後ろ姿を探して部屋の中を見渡し。すると既に彼は中央付近に設置されたソファに腰を落ち着けており、自らも遅れて其方に歩みを寄せていくとテーブルを挟んだ向かい側のソファに腰を下ろし、改めて山吹色の双眸を見詰めて。やがて厳かに告げられたその事実に、「かえ、れない?」ぽつりと彼の言葉を反芻する。確かな衝撃を以て響いた声の意味をしっかりと脳内で噛み砕いて理解を浸透させていくうち、ふつふつと胸の内に湧き上がってきたのは間違いなく"喜び"であった。「本当に……帰らなくて、いいの?私は、これから先ずっと、此処に居られる……?」脳裏に浮かぶのは娘である己を前にして嬉々と絵筆を振るう父の不気味な笑み、娘の名を呼ぶぎこちない母の声、不躾な雑音の数々。それらから解放されるのであればどんなに幸せなことだろう。──しかし、ぬか喜びであってはいけない。まだ、この出来事が夢である可能性も捨て切れないのだから。故に、念を押して執拗く問い質すのだった。)




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