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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
201:
エレナ [×]
2023-12-02 19:26:33
>>200 レアリゼ様
(/レアリゼ様が暴れている所に合流、という形でもよろしいでしょうか?
どれぐらい時間を飛ばすかはお任せいたします!)
202:
レアリゼ [×]
2023-12-03 00:17:16
>>201様
(/大丈夫ですよ!では先に絡み文の方置いておきますね!時間は約束の日の一日前でお願いします!)
時刻は丁度日が落ちた頃。場所は南エリアの端に位置する、空き店舗となった商業施設内。人も寄り付かず、内装もがらんどうになって久しい。本来なら誰もいないはずの店内にふたつの人影があった。
「じゃあ、さようなら。楽しかったですよ」
回転鋸を振り下ろし、目の前に満身創痍で座り込んでいた人の頭をかち割った。
今回の依頼はグリフォンの排除。極力目立たないようにするためにわざわざここまでグリフォンを誘導し、そして依頼通り排除した訳である。このグリフォンは実に扱いやすかった。弱いキメラが逃げるフリをすればすぐ引っ掛かってくれたし、良い声で悲鳴も上げてくれた。できればもっと長く傷付け合いたかったが、そうもいかなかった。だって明日は
「エレナさんとの約束の日……」
彼女と会える日なのだ。敵同士として会ってしまえばもう元通りになれないと分かっていたから、あの日の後はかなり注意を払った。依頼は隠密系のものを多く選択し、傷付け合いたい衝動に抗って戦闘を早めに切り上げてきた。そうした努力を続けてきたからか、ついに彼女と敵として会うことなくこの日まで漕ぎ着けることができた。先程さっさと止めを刺したのも、リスク回避に加え明日に備えて早く帰りたいという理由からだった。あまり遅くまで起きていると、明日の体調に支障をきたすだろうから。
「楽しみだなぁ。何を話そうかな。今度は一緒にご飯食べれるかな」
頬に手を当て、恍惚の表情を浮かべる。その顔だけなら年相応の少女の姿だが、胸に抱いた回転鋸、周囲に飛び散った血液、濃厚な血液の匂い、そして頭を割られた死体という光景と合わさればその笑顔はむしろ不気味なものだった。
203:
アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-03 10:36:59
(/どう絡んだら良いかちょっと考えたんですが、いい感じのが思いつかなかったので行き当たりばったりで行きます() 絡み文出しときますね―)
>all(北エリア)
「…………人口の雪……ね」
北エリアの閑散とした場所の一角。雪が降り積もり一面銀世界といった景色を眺めながら、暖かな光を灯した小さな喫茶店の中でゆっくり休息を取る女性が一人。
喫茶店は東欧と北欧文化が入り混じった調度品が目立つ穏やかな雰囲気で、疎らに客はいるものの全員が一人客で会話はない。しかし気まずい静寂というよりはとてもリラックスできる静けさといった印象を受けるだろう。
「中々いけるわね……これ」
穏やかな時間が流れる店内の片隅、窓際のテーブル席に一人座ってカンポット(ロシアの果実水みたいなもの)を飲んで外を眺める女性。白い髪に白い肌、西洋人特有のヘーゼルカラーの瞳、そして端正な顔立ちのその女は非常に店内の雰囲気にマッチしてるように見えてそうでもなく、最低限の手入れしかしていないのか無造作に伸ばされた髪に寝不足なのかかなり深い隈、そして三白眼に鋭い歯ととても悪人面なのである。
しかも、そのかなり近づき難い雰囲気に拍車を掛けるように女の格好はどこかの軍将校といった格好なのだ。一般人が見ればコスプレかと見紛うだろうが、胸に着けられている大量の徽章は紛れもなく本物であり、彼女のどこか貫禄ある雰囲気も相まって店内では浮いた印象になっている。
そんな彼女は、手に持った質素なグラスに注がれた琥珀色の果実水を一口飲むと意外そうに呟く。
「来てよかったわね、いい思い出になる。 半年ぶりの午後丸々休みだからと思って来てみたけど……正解だったみたいね」
外は猛吹雪に見舞われてとても外出ができそうにない。そんな景色に店員や他の客はこれからどうしようかと少しブルーな表情を浮かべている。しかし、ただ一人軍服の女はたちまち何もかもを凍りつかせそうな吹雪を眺めて何かを懐かしむように微笑んでいる。
(/戦闘でも会話でもなんでも大丈夫です! 久々のなりきりなので文がめちゃくちゃかもですがよろしくお願いします。)
204:
エレナ [×]
2023-12-03 12:51:05
>>202 レアリゼ様
(/絡み文ありがとうございます!絡みに行かせていただきますので、 引き続きよろしくお願いします!)
「やっぱり…、そうだったのね」
薄暗い商業施設の入り口から少しだけ顔を出し、血まみれの少女、レアリゼの姿を観察しながらエレナは残念そうに呟いた。付近の監視カメラに彼女の姿と思わしき少女の姿が数秒間だけ映り込んだと仲間から連絡が入って駆けつけ、何者かが交戦する音を聞いてボロボロになった施設に入ってみたらこれだ。やはり、レアリゼはキメラだった。何やら嬉しそうにひとり言を呟いているようだが、残念ながらその内容はエレナには聞き取れなかった。
ゆっくりと深呼吸して息を整え、エレナは入り口に半身を出して小型化された狙撃銃で狙いをつける。見た目は大きめの拳銃程度で弾倉には1発しか入っていないが、威力は折り紙付きの代物である。施設の中は薄暗く、大型の狙撃銃を扱うならば暗視スコープを付けたいところだが、エレナの目を持ってすればそんなものは必要ない。
短く息を吐き、一気に引き金を引いた。拳銃のような見た目からは想像も付かない発射音が轟き、建物内で反響して騒音を撒き散らし、反動でエレナの腕が跳ね上がった。しかし、弾は少女の頭部をわずかに避け、施設の壁に当たって穴を開けた。
「外した…! それとも…っ!」
当たらなかった。いや、当てなかったのか。だが今はそれを考えている場合ではない。エレナはキャスケット帽を目深に被り直し、サバイバルナイフを鞘から抜いて一気にレアリゼの目の前にまで距離を詰め、話しかける。
「…もう、ご両親にプレゼントは渡せたのかしら」
205:
エレナ [×]
2023-12-03 12:53:47
>>203 アナスターシャ様
(/絡み分の投下ありがとうございます!
私のもうひとりのキャラクター、ティオで絡みに向かわせていただいてもよろしいでしょうか…?)
206:
アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-03 14:06:00
>205
(/大丈夫ですよ―! よろしくお願いします!)
207:
レアリゼ [×]
2023-12-03 22:13:28
>>204様
(/こちらこそよろしくお願いします!)
響く銃声、そして頭の近くを銃弾が掠める感覚。確実に自分に向けられた攻撃であることを理解し、瞬時に思考を戦闘へ引き戻した。銃弾が放たれたと思われる方向へ振り向くと、そこには目元を帽子で隠し、手元にナイフと思しき鋭い光を放つ武器を持った人間がこちらに突貫してくる姿があった。近接戦を挑むつもりか、と回転鋸を構え直す。リーチはこちらの方が上、武器の破壊力もおそらくこちらの方が上。襲撃者には悪いが、今日は早く帰りたい日なので一撃で決着を着けよう。そう思って回転鋸のスイッチを起動させようとしたが、襲撃者から発せられた声を聞いて、思わず固まった。その声は、明日あの喫茶店で会うはずだった、あのエレナさんだったのだ。
一瞬驚愕の表情を浮かべたが、それはすぐに微笑みへと変化した。スイッチに添えた手を離し、まるで迫る刃を受け入れるかのように、構えを解いて両手を少し広げた。
「はい、おかげさまで」
208:
ティオ [×]
2023-12-04 18:59:34
>>203 アナスターシャ様
(/よろしくお願いいたします!)
「さっっっっむ!」
静かな喫茶店の扉のベルを騒々しく鳴らしながらひとりの青年が勢いよく入店する。名前はティオ。暗めの青色に塗装されたライトアーマーと左腕に装着している赤色の盾が特徴的で、まるでゲームに出てくる勇者のような印象を受ける。しかし長時間吹雪の中を彷徨っていたのか、鎧も盾も雪が大量に付着しており、暖かい店内の空気に当てられた雪が溶けてポタポタと水滴を垂らし始めている。
「くそっ…、んなところにキメラがいるわけねぇってんだろ…」
ぶつぶつと愚痴をこぼしながら、すっかり冷え切ったライトアーマーを乱暴に脱いで脇に抱え、店内をぐるりと見渡す。キメラの隠れ家がこの辺りにあると聞いて探し回っていたティオだが、どう見ても普通の喫茶店だ。どうやらここもハズレらしい。がっかりした様子のティオはチラリと窓に目をやるが、この吹雪の中をまた練り歩く気にもなれずに仕方なく席に座ろうと再び店内を見回す。
すると軍服に身を包んだ女性が目に入った。見覚えがないためグリフォンではないだろう彼女だが、何かキメラに関する手掛かりが得れるかと思い、注文を取ろうとする店員を無視してズカズカと休息を取る女性の前まで歩いていく。そして女性の目の前に腰を下ろして話しかける。
「なぁ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
209:
エレナ [×]
2023-12-04 19:12:53
>>207 レアリゼ様
「そう。…それは良かったわ」
エレナの姿を見て笑みを浮かべたレアリゼだったが、状況が状況なだけにエレナは微笑みを返すことはできなかった。代わりにレアリゼの言葉に答えながら、左手に持った銃の側面のレバーを引く。空になった薬莢が飛び出して床に転がり、エレナはポーチから素早く新しい弾薬を取り出して薬莢が飛び出てきた排出口兼装填口に入れ、レバーを再び操作して装填を完了させる。この間約5秒。装填に時間を取られる事がバレてしまったが、次引き金を引けばどうせ終わりだと判断したのだ。
そしてレアリゼに銃口を向け、地面に転がる人間「だったもの」をに目をやる。どう見ても仕方なく殺したとか不可抗力だったとか、そんな様子ではない。信じられないが、恐らくレアリゼはこの人間を殺す事を楽しんでいたのだろう。
「…この感じだと、私はあなたをキメラだと判断しないといけないみたいなのだけれども、異論はあるかしら」
210:
レアリゼ [×]
2023-12-04 21:02:00
>>209様
「異論……そんなのありませんよ。エレナさんの言う通り、私はキメラです」
銃を突き付けられても笑みを崩すこと無く、胸に手を当ててその言葉を肯定した。ふふふ、と笑いながら、女性と銃を見つめる。
今し方実演してくれた通り、あの銃は1発毎に装填し直す必要があり尚且つ再装填にも時間がかかる。しかしその不便さと引き換えに、先程撃たれた時の轟音から威力は非常に高いようだ。もし命中すれば腕や足など簡単に吹き飛ぶし、体には大きな風穴を開けられてしまうだろう。回転鋸を強く握り締める。なんて、なんて良い攻撃なのだろうか。自分の体が手酷く破壊されるかもしれないのは久し振りである。私はどんな悲鳴を出すのだろう、私はどんな風に血を噴き出すのだろう。楽しみだ。だけど、彼女に撃たれないで済むならそれが一番良い。
「そうだ、聞いてください。私、いつもはもっと長く傷付け合ってるんですよ。出来るだけ長く悲鳴を聞いていたいから、ずっと血の匂いを味わいたいから。でも今日は早めに切り上げたんです。どうしてか分かりますか?」
回転鋸の先端で、血の海に沈んだ死体を示す。その死体は全身に切り傷を作り、手の指や足の指といった末端部分は幾つか切断されていた。どうみても痛め付けるだけに行っていることが分かる酷さだったが、まだ人としての原型が保たれたまま殺されているので、これが“早めに切り上げた”ということなのだろう。
「理由は、明日がエレナさんとの約束の日だからです。夜更かしは体に良くありませんからね。だから早く終わらせて帰ろうと思ったのですが……まさかこんなところでエレナさんに会ってしまうなんて思いもしませんでしたよ。けど……」
空いた手を差し伸べるように広げる。その手には、飛び散った返り血がいくつか付着していた。
「今日はお互いに会うことは無かった。そういう事にしませんか?私、ずっと明日を楽しみにしてたんです。エレナさんともう一度お話がしたかったから、お買い物に付き合いたかったから。だから、それがこんな形で潰えてしまうなんて、悲しいです」
211:
エレナ [×]
2023-12-04 21:44:05
>>210 レアリゼ様
「悲鳴を聞いていたい…? 夜更かし…?」
本当は否定して欲しかった。否定してくれたら彼女の言う通り明日また友人としてお喋りを楽しめたかもしれないから。しかし現実は残酷で、レアリゼは真正面から正体を公表し、血に塗れた手を差し伸べてきている。それを見て銃を構えるエレナの手がふるふると震え、銃身がカタカタと小さく音を立てる。
「そんな事、言わないでよ……!」
キメラならキメラらしく根っこからの快楽殺人鬼であって欲しかった。殺しが楽しいのであれば、エレナにもその狂った殺意を見せつけて欲しかった。そうであればエレナは迷う事なく引き金を引き、ただのひとりのキメラとして正義を執行できていただろう。だがエレナの前には、キメラとしてのレアリゼだけでなく、初めての友人としてのレアリゼが立っているのだ。本当は殺したくない。今すぐに銃口を下ろして無かったことにして明日を待ちたい。そんな思いは山々なのに、喜んで人の命を奪う危険因子は何があっても放っておけない。少しの間沈黙が流れ、エレナは小声で呟いた。
「…ごめんなさい、私も明日が待ち遠しかった。…でも、それはあなたが人を殺さなくなってからで良いかしら」
再びエレナは引き金を引く。狙いはレアリゼの右肩。エレナの技術ならばこのままレアリゼが動かなければ右肩に着弾し、武器を振るえなくなるかもしれない。人を殺す能力を失えば、レアリゼは無害になる。無害になれば殺す理由は無くなる。それがレアリゼが考えた苦肉の策だった。
212:
レアリゼ [×]
2023-12-04 23:16:01
>>211様
「エレナさん……」
銃を持つ手を震わせる彼女の姿を見て、悲しそうに眉を下げた。自分は人を傷付けられる人間だ。いつまでも付きまとう音と臭いを消す為なら何でもする最低の人間だ。でも今更生き方を変えることなんてできない。自分を鎮めてくれるのは、血と悲鳴だけだから。
しばしの沈黙の後、女性から発せられた言葉を聞いて悲しく笑った。交渉はおそらく失敗した。だけど、彼女も楽しみにしてくれていた、その事実が知れただけで十分だ。しかし最後に気になる言葉を付け加えていた。自分が人を殺さなくなったら。それは一体どういう意味だろうかと問いかけようとして──瞬間、轟音と共に視界が明滅した。
至近距離から放たれた弾丸は右肩を穿ち、その高い威力を、右腕を千切れさせるという結果を持って証明した。着弾の反動により血飛沫を撒き散らしながらまるで踊るように数回回転し、片膝を着いて停止した。驚愕の表情で、ゆっくりと視線を自分の右下に落とし、右腕が無くなっている事を黙視すると、悲鳴とも笑い声ともつかない叫び声を上げた。
「──っっっああああぁぁああぁハハハハハハハハッッッ!!!!!」
とても、素晴らしい。私がこんなに叫んだのはいつぶりだろう。こんなに重傷を負ったのはいつぶりだろう。私が叫んだ感覚が耳に残り、撒き散らされた濃厚な血の匂いが鼻から喉へ抜けていく。これだ。これこそが私の求めていたもの。煩い羽音、臭い匂いを唯一かき消せるもの。悲鳴と血。素晴らしい。もっと欲しい。エレナさんと傷付け合いたい。
最早正常に思考する頭脳は無くなっていた。そこにあるのは、ただ己の欲求のみ。
「こんなに強い攻撃は久し振りです!悲鳴が響き血飛沫が飛ぶ、なんて素敵なことでしょう!エレナさんもそう思いますよね!ねぇっっ!!」
残った左手で、スカートに隠すようにして装着したホルダーから拳銃を抜き、狙いも付けずに前方へ4発ほど発砲する。
213:
アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-05 07:11:41
(/よろしくお願いしまーす!)
>208 ティオさん
「……何の用?」
白一色に染まる厳寒の外の景色から目を離さないものの、先程までの何かを懐かしむ微笑みを消している。そして、横目で目の前に座ったティオを見ながら、相手の明らかに吹雪の中を歩くのに適していない格好を見て呆れたような声で相手の目的を尋ねる。
214:
ニーナ・グラス [×]
2023-12-05 18:21:44
>>197おばあさん
「うん、約束ね!」
待ち合わせに了承してくれた老女に嬉しそうに笑うと小指を立てて差し出した。指切りの合図だ。
「諦めたらそこで終わっちゃうよ……」
都合よくいかない。その言葉に眉尻を下げて呟く。たしかに主張が相反する者同士が歩み寄ることは限りなくゼロに近いだろう。しかしそれを仕方ないという一言で済ませたら、これから先の未来がハッピーになれるとは思わない。それを口にすることは老女の言葉を否定してしまう気がして、これ以上何も言えなくなって口を引き結んだ。数十秒ほどそうしていたが、何かを思い出したように顔を上げる。
「あ、ニナ自己紹介してない!ニナはニーナ・グラス。おばあさんはなんていう名前なの?」
(/ありがとうございます。そう言ってくださると助かります。
あ、アデルさんはニーナがイアンの妹というのは知っている感じですか?名前だけでも。)
>>199主様
(/優しいお言葉痛み入ります。ありがとうございます。度々浮上が低くなるかもしれませんが、よろしくお願いいたします)
215:
エレナ [×]
2023-12-05 20:01:20
>>212 レアリゼ様
銃撃の轟音が鳴り響き、鮮血が一滴エレナの頬にも飛び散ってきた。それから一拍置いてからレアリゼが絶叫する。その声を聞いて思わずエレナは眉をひそめた。ただ知らないキメラが相手であれば無表情でトドメを刺しに行くのだが、知人が相手なだけで普段は湧かないはずの罪悪感がエレナの脳内にじわりと広がった。だが、レアリゼの言葉を頭で理解した途端に広がっていた罪悪感は困惑に置き換わった。そのせいで本来見逃さないはずの相手の動きから一瞬注意が離れ、レアリゼが拳銃を取り出す仕草に気付くのが一瞬だけ遅れた。
「拳銃!?……ぅっ!!」
どれだけ目が良くても、運動能力はただの人間。拳銃に気付いた時点でとっさに体を捻ったが、不運にもエレナの下半身目掛けて飛んできた弾丸を避けることはできなかった。弾はエレナの左脚に命中し、声にならない呻き声と共に思わず膝をつきそうになるのをぐっと堪えた。
「残念だけど、私はこれを素敵だとは思えないわ」
痛みに耐えながらレアリゼに話しかけ、傷口を銃を持った左手の甲で押さえる。なんとか動けるが、出血が酷そうだ。長期戦は避けるべきだろう。そこまで判断して自分が冷静さを保てている事を悟って一安心する。それに対して、とレアリゼを見る。あれは一体なんなんだろうか。パニックになっているだけには見えない。もしかするとあれがレアリゼの本性なのだろうか。
撃たれた弾数は4発。4発しか装填できない拳銃は珍しい。恐らくまだ弾は残っていると判断し、残りの銃撃に備えて素早く近くの柱の裏側に移動し、柱に背中を預けてレアリゼの豹変を分析するために会話を試みる。
「次は左腕を狙うわ。投降するなら今しかないわよ!」
216:
ティオ [×]
2023-12-05 20:13:12
>>213 アナスターシャ様
「この辺りにキメラが潜んでるらしいんだ。何か知らないか?」
一応会話はしてくれる女性に質問を投げかける。どうやら歓迎はされていないらしい。急に断りもなく相席しているのだから至極当然である。「あの…」と小声で声をかけてきた店員になんでもいいから温かいものを持ってきてくれ、と頼んでから抱えていたライトアーマーを床に置く。そして改めて女性の顔をまじまじと眺め、不思議そうな表情を浮かべながらあまりにも失礼な内容の言葉を放つ。
「もしかしてアンタがそのキメラか?…ほら、なんか悪そうな顔してるし」
217:
アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-05 20:41:28
>216 ティオさん
「……キメラね、残念だけどアンタの言うようなイカれた連中のことは知らない」
鋭い目つきのために悪人面ではあるが、どちらかといえば疲れ切った社会人みたいな顔をしている彼女は、突然失礼なことを言ったティオに対して少しイラッとしたのか不機嫌そうな態度で答える。
「情報提供できなくて悪いわね……というか、『グリフォン』ですら足で稼いで探すの? そういう情報とか共有されてないのかしら」
終始窓を眺めていた彼女であったが、窓から目を離すと深く席に腰掛けて足と手を組んでリラックスできる体勢になる。そして、めぼしい情報を渡せなかったことを適当に詫つつ突然相手のことを『グリフォン』だと知っているかのような発言をし始める。
(/そういえば、アナスターシャのSVと普段の喋り方に差があるのは、仕事の時は硬い喋り方。オフの時は普通の砕け目な喋り方になるからです)
218:
アデル [×]
2023-12-06 16:11:30
>>214様
(名前と存在は知っていたけど姿は知らなかったという感じでお願いします!)
「ああ、約束さ」
差し出された小指に、自分の小指を絡めて指切りする。こうして指切りで約束事をするのはいつぶりだろうか。かつて教会で子供達と過ごした時を思い出して、哀愁に浸った。
「それは、そうなんだがね……」
諦めればそこで終わる、とこの子は言う。しかし自分にはもう希望を持つことなどできなかった。あんな風に子供達を殺されてしまい、それに心も痛めない者達の姿を見てしまっては、組織としてはもう信用することが出来なくなっていた。
気まずい空気が流れる。こんな暗い空気にするつもりはなかった。しばしの沈黙の後、空気を変えるために手品でも行おうとするが、思い出したかのように顔を上げるこの子の姿を見て一度中断した。その口から語られた自己紹介を聞いて、ほうと驚きの声を上げる。ニーナ・グラス。その名はユニコーンのメンバー、イアンの溺愛している妹の名前だった。その溺愛ぶりは尋常ではなく、行動原理の全てが妹に集約されるほどだ。しかし裏を返せばそれほどまでに妹の事を想っているということ。たった一人に向けられたものとはいえ、家族愛は貴ぶべきものだ。お互いに報われて欲しいものである。
「あたしはアデル・サリヴァン。ただの婆さ。ああ、折角の自己紹介だ。ただ名前を教え合うだけじゃなくて他にも色々話そうじゃないか。例えば好きな食べ物とか、好きな遊びとか、家族の事とかさ」
219:
レアリゼ [×]
2023-12-06 17:28:21
>>215様
「投降はできません。だって、投降なんかしたらエレナさん私を撃ってくれませんよね?そんなの嫌です。だって撃ってくれなきゃもう傷付け合えないじゃないですか!さあ撃ってください、別に左手じゃなくてもいいですよ、脚でも体でもどこでも!!撃って!!」
己の欲望をさらけ出すように叫びながら、彼女が隠れた柱の影目掛けて拳銃を発砲しながら自身の斜め後ろに向かって走る。合計6発発砲したが当然柱に阻まれて弾が当たることはない。しかしこの銃撃はあくまで牽制。狙いは別にあった。
(アレを、再びこの手に戻さなくては。アレこそが傷付け合うのに一番最適な道具だから)
その狙いとは、一度目の銃撃で右腕と共に吹き飛んだ回転鋸の回収。あれがあれば近接戦が有利になるし、何より悲鳴と血を上げさせる道具としてあれ以上に良いものなど存在しない。見たところ右後方に、自分の千切れた右腕に握られたままの状態で床に落ちている。腕が引っ付いているのは好都合だ。右肩自体は治りつつあるとはいえ、右腕自体が元通りになるのは時間がかかる。しかし千切れた右腕が残っているなら、傷口同士を合わせることでそのまま元通りに治せる。回転鋸を手に入れ、右腕も治せる、まさしく一石二鳥である。一応回転鋸が落ちている場所の周囲は遮蔽物となる柱がなく、彼女に撃たれれば凌ぐことはできない。しかし無事に回収できればそれでよし、撃たれても自分の悲鳴と血が感じられるからそれでよし、とこちらも一石二鳥だ。どう転んでも自分に不利益は無い。
ある程度目標の回転鋸に接近したところで、最後の1発を撃つと同時に拳銃を前方へ投擲し、落ちている回転鋸に向かって飛び込みながら左手を伸ばした。
220:
ティオ [×]
2023-12-06 20:11:35
>>217 アナスターシャ様
「そうか…、それは残念だ」
疑ってかかった割に、ティオは素直に女性の言葉を信じ込んでひとつ頷く。今回はトラブルの抑制という形で良い方向に転んだが、この素直さはティオの強さであり、最大の弱点である。その事にすら気付いていないティオの前に、店員が一杯のミルクティーを運んで来た。「あちち…」と熱がりながらもミルクティーに口をつけつつも、女性の言葉にひとつ違和感を感じた。
「そうなんだよ。大事な情報はちっとも教えてくれな…、あれ、アンタにグリフォンって言ってたっけ?」
確かにティオは目立つ服装をしているし、人の目につく場所で戦闘をすることもあった。しかしそれを加味しても北エリアの静かな喫茶店で自分のことを知っている人物がいる事には驚きだ。いや、もしかすると自分の武勇伝を誰かが広めてくれたのかもしれない。これは勇者になるまでそう遠くないかもしれないぞ、と、先程まで不思議そうな表情だったティオの口角が思わず上がる。
(/話し方について承知いたしました!)
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