TOP > オリジナルキャラなりきりチャット

あなたはどんな夢を叶えますか?【オリジナル/戦闘/近未来/途中参加歓迎!】/272


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
222: アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-06 22:24:53

>220 ティオさん

「……バカ正直な奴ね……アンタがグリフォンなのは知ってるわよ、派手に戦闘もしてるところが目撃されてるらしいし」

疑いを向けたにしては、かなりあっさり他人を信用してソレ以上の追究をしないティオを正直すぎると言いつつ、目の前のグラスに注がれていたカンポットを飲み切ると店員にハーブティーを頼む。
そして、ティオをグリフォンだと知っている理由を簡単に説明する。しかし、実際には彼女が経営する企業はロイヤルクローバー内でも屈指の情報網を持っていることと、表向きにはグリフォンとの契約なども行うビジネス相手であることから相手の所属先を知っているだけである。

「確かに『北』は、隠れ家にピッタリだけれど流石にこんな普通の喫茶に出てくるほどキメラの連中も馬鹿じゃないと思うわよ?」

キメラを探しているというならたしかに『北エリア』は、人通りが他エリアより極端に少なく隠れ家に最適だ。しかし、逆に人数が少ないエリアということは少ないなりに人がそれなりに集まる喫茶店などに気軽に立ち入れば、足取りを掴まれる可能性が人の多い場所に住むより遥かに高くなる。
そのため、立ち寄るならこういうただの喫茶など店舗ではなくもっと人通りの少ない郊外の方が捕まりやすいだろうと話す。

223: レアリゼ [×]
2023-12-07 18:23:40

>>221

あと少しで手が届く。左手を前に伸ばし右腕ごと鋸を掴もうとした瞬間、金属音が響いた。何事かと音のした方向へ振り向くと、蹴り飛ばされた空薬莢がこちらに迫ってくるのが見えた。その空薬莢は徐々に視界の大部分を占めるようになり、そして丁度左目に当たった。小さく悲鳴を上げながらも、右腕を掴んでその断面を既に少し二の腕が生えかけるまでに回復していた右肩に押し当てた。肉同士がぶつかる生々しい音を立て、僅かに血が飛び散った。そうして数秒後、完全にくっついたのか左手を離しても落ちることはなく、それどころか数回回転鋸を素振りしても問題ない程度には回復していた。

「ふふ、ここからが本番、とでも言いましょうか」

最初は躊躇ったスイッチを、今度は躊躇なく押す。チェーンソーを連想させるエンジン音の後、ギュインと刃が回転し続ける特徴的な音が周囲に響き渡った。肉を裂く事に特化した、今まで何人もの人間を屠ってきた文字通り血塗られた刃が、今度は女性に──友人に向けられていた。

「行きますよ」

薬莢が命中した目を、左手で覆ってそのまま指で押し潰した。その時の音と血を合図に、友人のもとへ真正面から駆け出した。半分ほど走ったところで膝を曲げて屈み、それをバネにして一気に跳躍し、自分から見て左、丁度友人の右手を狙って叩き付けるようにして回転鋸を振り下ろした。


224: ティオ [×]
2023-12-08 22:01:23

>>222 アナスターシャ様

「おぉ! それ本当か!?」

予想した通り、やはり自分の噂が広まっていたと信じ込み、思わずその場で力強くガッツポーズを取る。その時に肘がテーブルにぶつかって揺れ、ティオのカップから数滴ミルクティーが飛び散って机を汚したが、そんな事はお構い無しな様子だ。きっと視線の先でハーブティーを注文している彼女は悪い奴ではないのだろう、とティオは確信した。なぜならティオの噂を知っているキメラがティオと遭遇したら恐怖で逃げ出すに違いないからである。と自信に満ち溢れた考察をしながら女性の話を聞いていると、かなり参考になる意見が飛び出してきた。

「確かに、流石にここは無いよなぁ…」

流石のティオもこの喫茶店がアジトだと信じ込んでやってきたわけではなく、あくまでも吹雪を凌ぎつつ、キメラを捕まえれればラッキー、程度の感覚でこの店に入ったのだ。しかしここをあたる前にもいくつか候補はあったため、確かにここに入ってしまったのは無駄足だった。再び出ようかと考えて窓を見つめていたが、猛烈な吹雪の中を再び出歩く気にもなれず、残念そうにテーブルに備えてあったナプキンで左腕に装着している盾の表面に付着した水気を拭き取り始める。

225: エレナ [×]
2023-12-08 22:19:29

>>223 レアリゼ様

エレナの目論見は達成されたが、僅かな足止めにしかなってくれなかった様子に軽く舌を打ちつつ、鋸の元に辿り着いたレアリゼの次の動向を観察するために距離を詰めずに様子を伺う。だが左腕だけであの大物をどう扱う気なのか、と頭に浮かんだ疑問はすぐに解消されることとなった。

「腕が…!? それが能力ね!」

くっついてしまった右腕に驚きつつも、エレナはこれまでのやり取りを思い出していた。喫茶店での自傷行為、交戦する事を「傷つけ"合う"」と表現した事、そして右腕を吹き飛ばした時の反応。傷の再生が能力であればある程度納得がいく場面達だ。
納得しているエレナに構う事なく鋸を向け、次の瞬間突っ込んで来たレアリゼを迎え撃ちたいエレナだが、まだ装填は完了していない。代わりに右手に持ったナイフを逆手に持ち替え、鋸を受けようと試みる。しかし回転する刃に安物のナイフが勝てるはずもなく、すぐに回転に巻き込まれてエレナの手から弾け飛んで床に虚しく落ちる。

「ぅああぁっ!!」

ナイフ一本程度で勢いが落ちるはずもない回転鋸は、そのままエレナの右腕を縦方向になぞるように掠め、長い裂傷をエレナの腕に刻みつける。焼けつけような痛みが右腕に走り、思わず声を上げたエレナだが、すぐに顔を上げて素早く周囲とレアリゼの様子を確認して情報を一気に頭に押し込み、一拍置いてエレナはレアリゼの足を払うように蹴りを繰り出した。回転鋸を振り下ろしてバランスが崩れている今なら、上手くいけば転倒を狙えるかもしれない。

226: レアリゼ [×]
2023-12-09 10:59:11

>>225


ナイフを弾いて、その勢いのまま友人の腕を裂いた裂いた感触。痛みで悶える悲鳴に飛び散る鮮血。そう、これこそが私の求めていたものだと歓喜した。しかも相手は友人のエレナさん、いつもとは違って余計に昂っていた。これまで傷付け合った相手は、善人か悪人かに限らずその殆どが他人同士という関係だった。しかし今の相手は違う。関わり合った時間こそ短いが、十二分に友人と言える人なのだ。今まで出会ってきた人をヒエラルキーで表すなら、最上位である両親の真下、友人の枠組みに位置するのが彼女だ。それくらい大切な存在を、ヒエラルキーの最底辺に位置する有象無象にいつもやっているみたいに、鋸で体を裂いたのだ。それはまるでルールを破っているような、禁忌を犯しているような気分だった。してはいけなかったという思いと、禁忌を犯す快感と、悲鳴と鮮血が飛ぶ悦びとが混じりあって、狂ったような笑い声を上げた。先程自分で潰した左目から、血の雫が頬を伝って流れ落ちた。

「あはっ、あははははっ、ハハハハハハッ!!!!ッッハハハハハハァ!!!!」

さあ次だ。次はどんな悲鳴を上げてくれるのだろう。どんな風に血が舞ってくれるのだろう。次は足か、手かどちらを狙おう。そんなことを考えながら回転鋸を引き戻そうとして、足に強烈な衝撃を感じた。鋸を引き戻そよりも一歩速く繰り出された友人の足払いが命中したのだ。文字通り足元を掬われて尻餅をつき、「ぁぐ」と小さく悶えた。反撃しようにも、左脚の拳銃は弾切れで既に捨てている。もうひとつ右脚のホルダーに仕舞っている拳銃は右手で回転鋸を保持しているのですぐには抜けない。回転鋸は持ち手を展開しているので大振りの攻撃しかできず、それは尻餅をついた今行うことは難しい。つまり完全に隙を晒すことになった。

227: ニーナ・グラス [×]
2023-12-10 15:15:58

>>218おばあさん

「えへへ」

指切りに応える老女に嬉しそうに笑う。約束は好きだ。互いにそう思いたいからと願うために交わすそれは、叶った時のハッピーは計り知れないぐらいに幸せで嬉しい。思わずこうして笑いが浮かんでしまうほどに。

ぎこちない空気は自分の自己紹介でかき消される。悲しいことと辛いことは無い方がいい。良かれと思った行動が間違っていないと分かる度に言い知れぬ安堵感が襲う。それを気づかれぬようにいつもの様に敵意の一切ない笑みを浮かべた。老女からの自己紹介にパァ……とさらに嬉しそうに頷く。これだから人と関わることを嫌いになれない。向けられる厚意をしっかりと受け止められることが嬉しいのだ。

「アデルさん!ニナ覚えたよ!ニナの家族はママだけかなぁ。ニナが産まれる前はパパが居たらしいんだけど、ニナはママが居てくれるだけで十分にハッピーなんだ!アデルさんは?」

家族のことを聞かれて素直に答える。自分自身に血を分けた兄が存在していることを知る由もなく、ましてはその兄が目の前にいる老女が所属しているユニコーンのメンバーだというこそさえも知らないままに純粋な瞳で老女に問いかけるのだった。


(/了解しました。その認識で進めますね。質問に答えてくださってありがとうございます)


228: エレナ [×]
2023-12-10 20:59:47

>>226 レアリゼ様

狙い通り転倒したレアリゼの姿を確認し、すぐにポーチに手を突っ込んで弾を取り出す。慌てているためか、ポーチから弾がいくつかポロポロと落ちて床に当たって軽快な金属音を奏でるが、それを全て無視して慣れた様子で銃に弾を込めてレバーを引いて装填を完了させる。迷いが大きかった先程に比べて僅かに早くなっているその動作は、エレナの中から迷いが消え始めている事を示唆しているようだ。

「そうやって笑いながら沢山の家族を八つ裂きにしてきたのね。…これは罰よ。あなたを始末したら、あなたの家族の頭にもこの弾丸を撃ち込むわ!」

倒れ込んだレアリゼに話しかけながら銃口をレアリゼに向ける。本人はシャドウではないと言い張っているが、その表情からは溢れんばかりの復讐心が滲み出ており、鋭い眼光はレアリゼの再生した接合部を睨みつけている。
ふと、エレナの頭に考えが浮かび上がる。ここで一撃で命を奪うよりも、痛みつけた上で地獄に送ってやる方が彼女に命を奪われた沢山の人たちにとっては幸せなのでは無かろうか。その考えは、レアリゼを仕留めるチャンスを逃してしまう判断をエレナに選ばせてしまった。

「まずはあなたに傷つけられた人達の痛みをそっくりそのまま刻みつけてあげるわ」

そして、投降を呼びかけた時に宣言した通り、レアリゼの左腕手首に狙いをつけて引き金を引いた。装填の時間と判断を下すまでの時間を合わせると体勢を立て直す程度の時間はかかってしまっていたが、レアリゼの動きに合わせるとエレナがどうしても後手に回ってしまうため、これ以上判断を渋る余裕は無かった。三度轟音が響き渡り、銃口が火を吹いた。

229: エレナ [×]
2023-12-10 22:43:25

>>228

(/「三度」は「再び」の延長の感覚で「みたび」という読みで使っています。読み返してみたら3発発砲してるような表現になってしまっていたため補足、訂正です!)

230: アデル [×]
2023-12-11 22:52:50

>>227


指切りを交わし、さらに自己紹介をすることでどんどん笑顔になっていく姿を見て、こちらも嬉しい気持ちになる。やはり子供は笑顔でいてくれた方が良い。辛い雰囲気になるよりは、明るく楽しい雰囲気の方がお互いにとっても良いだろう。

「ほう、母親だけとな……」

この様子だと本当に何も知らない、聞かされていないようだ。果たして今ここでこの子に真実を伝えるべきか迷った。実は兄がいるのだと、その兄はずっとアンタを気にかけていたのだと。この兄妹が一方的な関係のまま終わってしまうのはあまりにも悲しく、真実を告げるべきだと一人の老人としての自分は言う。しかし、その兄がユニコーンという荒事ばかりの危険な組織に所属している以上、その存在を知ってしまえば争いに巻き込まれる可能性が格段に上昇してしまうから絶対に伝えるな、とユニコーンのリーダーとしての自分は言っている。どちらの言うことも正しく、一体どうすべきかと思考を巡らせた。
結局結論は出ず、あまり黙り込んでいると心配されてしまうかもしれないので、ひとまず質問に答える事にした。

「あたしは独り身さ。きょうだいも夫もいない。だけど寂しいと感じた事は一度もない。親との思い出は、ずっとあたしの心の中で生きてるからね。アンタも、親孝行はできるだけしておきな。後で公開しても遅いからね」

231: レアリゼ [×]
2023-12-11 22:57:28

>>228

「お父さんと、お母さんに……?」

今、何と言った。聞き間違いでなければ、両親の頭を撃つ。そう聞こえた。これは罰だと彼女は言った。罰と言うなら、私はいくら傷付けても痛め付けても構わない。だけどお父さんとお母さんだけは。私みたいなクズにも沢山の愛をくれたお父さんとお母さんだけは、絶対に傷付けさせない。
その時、久しく抱いていなかった感情が沸き上がった。怒りだ。今の自分を客観的に見れば他の人を殺すのはいいのに自分の両親は駄目だと言うのは二重規範だと指摘されるだろう。しかしながら、ヒエラルキーの最上位である両親と、どうでもいい最底辺や一段下の友人とでは扱いが違うのは当然、なんら矛盾など存在しないと心の底から考えていたのだ。

「そんなこと許さなあっっがぁッッッ!!」

すぐさま立ち上がり、怒りに任せて鋸を振ろうとして、再び轟音。威勢のいい声は悲鳴に変わり、血を撒き散らしながら衝撃で左に一回転しまた膝を着いた。先が失くなった左腕からはどくどくと血が流れ出し、焼け付くような激しい痛みが左腕から伝わってきた。しかし、この痛みと血の匂いが、自分を感情のままに動く獣から思考のもとに動く人間へと引き戻した。ゆっくりと立ち上がり、深紅色の右眼と治りかけで白目まで真っ赤に染まった左眼で友人を見据える。彼女は強い。武器も強力で判断も早い。先程のように、物理的に傷を付けるだけではすぐに冷静になって対処される。ならば言葉で惑わすしかない。そして二度と両親を脅かすことのないよう、二度と銃を撃てないような体にしなければならない。
少しの沈黙の後、狂ったように笑いだした。その狂気的な笑い声とは対称に、右手で回転鋸の持ち手を折り畳み始めた。片手で畳むのはやはり無理があるのか、何度か回転する刃で自分の体や足を傷付けたがそんなことは気にも留めなかった。

「ふふ……ふふふふ……あはははは……あっはははははははははははははッッ!!!!……エレナさん、さっきあなたは私のお父さんとお母さんを撃つと、そう言いましたよね。どうしてですか?それが罰だからですか?罰なら私一人を痛め付ければいいですよね。どうして何の罪もない私のお父さんとお母さんを巻き込む必要があるんですか?……その答えは簡単です。エレナさん、あなたは私と同じ、理由を付けて人を傷付けたい人間だからですよッ!」

この言葉自体に意味は無いわけではないが、重要なのは友人がどういう人間だとかではなく、この言葉を聞いて動揺なり怒りなりで少しでも判断が鈍ってくれることだ。少しでも言葉に気を取られてくれれば、今度こそ腕を切り落とせるかもしれない。
床を蹴って友人のもとへ駆け出し、折り畳んだことで取り回しの良くなった回転鋸を振り下ろす。狙いは銃を持つ腕だった。



(/訂正の件、了解しました!)

232: エレナ [×]
2023-12-12 11:51:01

>>231 レアリゼ様

恐らく「許さない」、と発言しかけたレアリゼの腕を撃ち抜き、エレナはさらに苛立ちを覚えた。許したくないのはこっちだとなぜ分からないのだろうか。

「次は…、どこに撃とうかしら」

鳴り響く悲鳴に表情をさらに強張らせ、銃の側面のレバーを引く。空薬莢が排出されて床に転がる。これをあと何度繰り返せばこのおぞましい化け物が積み上げてきた罪に匹敵する罰になるのだろう。3発か?10発か? そんな事を考えながらポーチの中を探る。先ほど床に弾を落としてしまったせいで残りは4発しか残っていない。元より狙撃1発で任務を終えるエレナは普段から100発も200発も弾薬を持ち歩かない。とても、非常に残念だがこの4発で決着をつける必要があるらしい。
だが、弾を受けてのたうち回ることしかできないと考えていたレアリゼはあろうことか会話を持ちかけてきた。そしてその内容は、エレナの装填動作を止めるのに十分な役割を果たした。

「あなたの狂気に気付けなかった。あなたの凶行を止めなかった。それが罪じゃなきゃ…!」

しかしエレナが言い終わる前にレアリゼが動き始めた。振り下ろされる回転鋸を前に、本能的に装填のために銃を持っている左腕で防御体勢をとりながら必死に体を捻って刃から逃れようとするが、避けきれずに回転する刃が左腕の肉を抉った。

「…っ!! ぁあ…ぁ!」

右腕を軽くなぞっただけの先程に比べて遥かに強烈な激痛が左腕に走り、緊急回避で地面を転がりながらうめき声を上げる。追撃されないように素早くレアリゼに背を向けた状態でなんとか膝立ちになり、だらりと垂れ下がった左手でなんとか握っている銃に弾を押し込み、レバーを引く。背を向けた状態なためレアリゼが別の場所を見ていればエレナが装填を終える姿を見れなかったかもしれない。

233: レアリゼ [×]
2023-12-12 22:30:49

>>232

切断を狙った一撃だったが、さすがの判断力、回避行動を取られてしまった。だが当初の目的通り動きを鈍らせることは出来たようで、腕に大きな裂傷を作ることには成功した。あの傷の深さなら動かすこともやっとのはず。さらに手にしていた銃は1発ごとに装填が必要で、その装填にも時間がかかる代物。近接武器のナイフは既に弾き飛ばしている。何か撹乱などで時間をかけても、持久戦になればなるほど再生能力を持つ自分が有利。つまりこの戦いの主導権は自分が握っている、自分が圧倒的優位に立っている。友人は背を向けているので何をしているかは分からないが、大した抵抗はできないだろう。そうした驕りが、“装填を完了させた動作”を“苦し紛れの抵抗の準備”と誤認させた。つまり今、友人が既に銃を撃てる状態に入っているとは思いもしていなかった。
自分が優位に立ったと思って余裕が出来た為か、回避鋸のスイッチを切ってまた会話を始めた。今度の会話には、隙を突く意図は一切含まれていなかった。

「もしかしたら誤解されているかもしれないので、訂正しておきましょう。私のお父さんとお母さんは、本当に良い人なんですよ。薄汚い孤児のガキだった私を拾って育ててくれた、まさに聖人といっても過言ではないくらい良い人なんです。そんな二人に、実は私がどうしようもないクズだって言える訳がないですよね。だから全部隠してるんです。キメラだってことも、狂っていることも、何人もの人を傷付けたことも。
私が一人暮らししているのだって、私が救いようのない人間だって知られたくなかったからだし、何より争い事に巻き込みたくなかったからなんですよ。狂気に気付けなかった?それはそうですよ、両親の前では徹底して狂っている事を隠していましたから。凶行を止めなかった?当然です。だってそもそもお父さんとお母さんは知らないんです。私がキメラとして活動して、多くの人を傷付けていることを。知らないのなら止めようがないでしょう?」

はぁ、と一息吐き、回避鋸の持ち手ごと右腕を胸に当てた。

「だから、悪いのは全部私なんです。身勝手な理由で他人を平気で傷付けられるような、救えないクズみたいな私が悪いんです。私が悪い。悪いのは私。全部私が悪い……」

ずっとネガティブな思考に浸っていたからか、また虫が煩い羽音を立てながら周囲を飛び交うようになり、廃棄物や汚泥が混じったドブの底のような、不衛生で反吐が出る臭いが漂い始めた。ああ、そうだ。私が悪いのは正しい、だけど本当に悪いのはこいつらなんだ。この虫けら共が、このゴミ未満の臭いが、いつまでもいつまでも付きまとっているから。こいつらを潰す。こいつらを潰せば全部元通りだ。こいつらさえいなければ。
正常な思考能力は、もう残っていなかった。

「うあああぁぁっぁぁぁああああっっ!!!」

狂ったように何度も回転鋸を自分に叩き付ける。一撃、また一撃と自傷する度に、鮮血が舞った。その姿は、一ヶ月前喫茶店で見せた奇行を彷彿とさせるものだった。

234: エレナ [×]
2023-12-13 20:06:12

>>233 レアリゼ様

レアリゼの言葉に、エレナは背を向けたまま唇を噛み締めた。レアリゼの言っていることは正しい。あの時たまたま周囲に居たキメラの存在に気付けなかったのはむしろ自分自身だ。こいつらの凶行を止めれなかったのは自分自身だ。そのせいでエレナは家族を失ったのだ。故に「知らなかった」では罪は正当化されない。今でも心を抉り続ける後悔こそがその証拠だ。

「そう…、でもごめんなさい。私だって何も悪くない両親をあなた達キメラに殺された。もう取り返せないなら、同じ痛みを知ってもらうしかないの。恨むなら自分を恨みなさい、化け物…!」

そう言い放ち、エレナはなんとか立ち上がって振り返り、右手でレアリゼにとっては「弾が入っていないはず」の銃を向けた。が、またもやレアリゼは自傷行為を始めた。エレナはひとつ疑問を感じた。発現者の能力は、その個人の願いに関連したものが発現する。となるとレアリゼの能力はよく分からない。怪我を治したいと願ってあんな再生能力が発現したのであれば納得がいくが、レアリゼはむしろ自分を傷つけている。

「あなた、何を願ったの…?」

引き金に指を置き、エレナは問いかけた。この引き金を引くと、レアリゼの頭部目掛けて弾丸が発射され、恐らく彼女は死ぬ。いくら再生能力があろうとも、脳をこの威力で貫かれたら再生の余地もなく即死だ。そして、それと同時にエレナの右肩もとてつもない負担を受け、痛みに耐えながら動かす事はできたとしても次の発射はない。本来ならば両手で反動を制御するこの銃だが、だらりと垂れ下がって血が滴り落ちる左腕ではそうはいかない。

235: レアリゼ [×]
2023-12-14 19:37:50

>>234


「ぅらぁいッッ!!」

何度も鋸を叩き付けた事で既に千切れかかっていた左腕に、さらに強く力を込めて鋸を振り下ろす。当然耐えられる訳もなく、手首まで再生していた筈の左腕は肘から下が切り落とされてしまった。だがこれでひとまずは落ち着いた。音は遠のき、臭いも薄くなった。大きな溜め息のあと、肩を上下させて深呼吸する。傷は時間をかければ治るが、疲労までは治せない。先程のを沈めるのに体力を使いすぎてしまった。次の行動に支障が出そうだが、友人は既に手負いで銃も撃てないはず。今は何をしているのかと、のっそりとした動作で顔を上げて友人を見やった。
銃口が、自分の頭に向けられていた。何を馬鹿な。あれには弾が入っていないはず……いや、まさか、本当に入っているのか、あの腕で装填を済ませたというのか。本当に装填されているなら、確実に頭を撃ち抜かれる。そうなれば即死は必至だ。先程までは自分が優位だと思っていたのに、いつの間にか逆転されていた。ふふ、と自嘲の笑みがこぼれた。
じっと銃口を見つめていたが、予期していなかった問いかけに真顔になる。何を願ったか、か。ただ音と臭いを消し去りたいと言えばそれだけで済む話ではあるが、何故だろう、今は身の上から話したい気分だった。

「……私、元々はスラムの生まれなんです。暴力や略奪は日常茶飯事で、残飯がご馳走になるくらい食べるものもないような酷い場所でしたよ。その日その日を生きるのもやっとで、食べるものもないから文字通り泥水を啜って生きてきました。そんな環境だから当然体なんて洗えなくて、汚れたらそのまま。だから私の体は次第に常に虫が集るような、汚れまみれで悪臭を放つ不衛生な体になっていました。……その時の、私の周囲をずっと飛び交う不愉快な虫の音
羽音と、体中にこびりついた汚泥と廃棄物と下水道のドブが混じったような臭いが、ずっと私の中に残ってるんですよ。聞こえる筈のない音、臭う筈のない臭いが、ふとしたときに現れるんです。勿論病院にも行きましたよ?お父さんとお母さんには内緒で。だけど治りませんでした。結局幻聴と幻嗅は骨の髄まで染み付いたまま……」

息継ぎのためまた深く深呼吸する。そして、回転鋸を腹部に当てて一気に横に引く。鋭い刃が服ごと皮膚を切り裂き、鮮血が舞った。

「でもひとつだけ、この忌々しい音と臭いから逃れる手段があったんです。それは傷付け合うこと。スラム時代は暴力を振るわれることも振るうこともよくありました……何度死にかけたことか。だけど痛みによる悲鳴が虫の羽音をかき消して、むせ返るような血の匂いがドブみたいな臭いを誤魔化してくれたんです。
病院でも治せなかった音と臭い、その苦しみから解放してくれるのは悲鳴と血だけ。だから私は願ったんです。臭い匂いと苛立つ虫の羽音を消し去りたいから、長く長く傷付け合える力が欲しいと。その結果、手に入れたのがこの力なんです」

切り裂いた腹部の血を、手で乱雑に拭き取った。まだ血の痕が残っているので分かりづらいが、傷口は既に塞がっていた。

「あなたの言う通り、私は化け物です。人と傷付け合うことでしか生きられない化け物。生まれるべきではなかった化け物、それが私なんです。……あなたも、そんな化け物を放っておくわけにはいかないでしょう?」

鋸を落とすようにしてその場に捨てた。がしゃん、と大きな金属音が周囲に響き渡った。

「ひとつ、約束してほしいことがあります。私のことは好きにしてくれて構いません。でもその代わり、私のお父さんとお母さんには危害を加えないと誓ってくれませんか。……もし約束を受けない、あるいは破るというのなら、あなたを殺します。例え私が死んでも、あなたを殺します……」

236: エレナ [×]
2023-12-15 19:33:44

>>235 レアリゼ様

腕を落としても腹を裂いても死なない化け物が愛する家族のことを話している。気持ちが悪い、とエレナは感じた。彼女が話した経緯があろうとも、化け物のくせに、キメラのくせに家族を守ろうとする彼女がとても気持ち悪かった。エレナから問いかけていながらも、レアリゼが話している最中に引き金を引いてやろうとも思った。しかし、結果エレナはレアリゼが武器を投げ捨てるまで引き金を引けなかった。なぜならエレナは心の片隅でレアリゼの事を可哀想だと感じてしまったからだ。

「何…それ…? これじゃまるで私が……」

思わず口から声が漏れ、それを自分で認識した途端に思わず銃を取り落としそうになった。自分はどうなっても構わないが、家族を殺されるのは嫌だ。それはあの時エレナが思った事と全く同じで、エレナの両親を殺害したキメラを根絶やしにするつもりが、いつの間にかエレナがあの時のキメラと同じ立場になっている。
そんな事はあってはならない。だがエレナはキメラを根絶やしにしなければならない。となるとエレナに取れる選択肢はひとつだけだ。

「…ええ、あなたの言う通りになるのは心の底から嫌だけど、家族を守りたいあなたの頼みだけは…、受けてあげるわ」

静かにそう告げ、エレナは引き金を引いた。狙いはレアリゼの頭部。轟音が鳴り響き、片手では反動を制御しきれずにエレナは銃から手を離し、銃が宙を舞う。しかし、片手で撃ったからか、弾丸はエレナの腹部を目掛けて飛んで行く。撃った瞬間に手応えでそれを悟ったエレナは目を見開き、自分の右手を注視して声を上げる。

「…外した……!! また、私は外したっ…!?」

237: アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-16 00:37:30

>224 ティオさん(インフルでダウンしておりました・・・申し訳ない)

「……よりにもよってなんでこんなところに探しに来たのよ? 北エリアがいくらキメラが潜んでる可能性が高いからって、アンタが行動できなくなってりゃ世話ないわ」

しょぼくれた様子で吹雪で濡れた盾や装備品を拭いている相手を見ながら呆れたように北以外で探したほうが効率的には良くなるだろうと話す。

「アンタの格好も問題ね、雪を舐めすぎだわ……まだここに早いこと辿り着けたから良かったけどそのまま外歩いてたらアンタ野垂れ死んでたわよ?」

明らかに吹雪の中を歩く格好とは思えないティオの格好に更にダメ出しを入れつつ、店員が運んできたハーブティーを一口飲むと仕事か何かでとても疲れているのか大きなため息混じりの吐息で大いにリラックスした様子を見せる。



238: レアリゼ [×]
2023-12-16 16:30:17

>>236


「ありがとう、ございます……」

胸に手を当てて安堵の表情を浮かべる。本当に自分勝手で虫の良い願いだと思っている。だけど、受け入れてくれた。やはり彼女は良い人だ。少ししかお話できなかったけど、友人になれて良かったと心の底から感じた。
目を閉じて最期の時を待つ。脳裏に浮かぶのは、やはり両親の姿。自分のようなろくでなしにも沢山の愛をくれた、愛しい両親。その恩は結局返せなかったけれど、二人の娘でいることができて幸せだった。願わくば、自分の事など忘れて幸せに生きてほしい。

「さようなら。お父さん、お母さん」

そして、一発の銃声が響いた──


…………目を開ければ、無機質な天井が見えた。どうやら仰向けに倒れているようだ。それにしてもこの天井、知らない天井……ではない。ずっと戦っていた、あの空き店舗の天井だ。まさかまだ生きているのか?いやそんな筈はない。確かに頭を撃たれた筈、と右手で顔や頭の隅々まで触れて、そこで初めてどこにも傷が無い事に気付いた。うそ、と小さく声を漏らしながら上体を起こせば、腹部に穴が空いているのが見えた。まさか、外れたというのか。それとも敢えて外したのか……。

「ぁあ……頭じゃなくていいんですか、エレナさん……?これくらいでは私、死にませんよ……?」

239: ティオ [×]
2023-12-17 18:41:09

>>237 アナスターシャ様

(/大丈夫ですよ! インフル流行ってますし急に寒くなってきたのでお大事にしてください!)


「みんな北には来たがらないからな。そんな中で俺がキメラを見つけ出してとっ捕まえたら一気に勇者になれるだろ? そう仲間に言われて来たんだよ。…いやー、あいつらもたまにはいい事言うもんだぜ」

ティオにとっては素晴らしい作戦だった仲間からの提案だが、要は上手く言いくるめられただけでその本質はただ誰も行きたくない北エリアの巡回を押し付けられただけである。ティオがある意味グリフォンの中で名が知れているのはこの扱いやすさが大きく起因しているのだろう。
得意げに話していたティオだが、軍服の女性の指摘には苦虫を潰したような表情を浮かべる。

「それは…、あ、ほらこれ。最悪こいつで暖を取れるからな!」

思いついたように盾を見せびらかせ、スイッチを入れると盾が紅く輝き、みるみるその表面の温度が上昇していく。暖かい店内でも女性にほのかにその暖かさが伝わるほどの温度を持つその盾は、銃器を主に扱う彼女の目にはもしかしたらかなり珍しいものに見えるかもしれない。

240: エレナ [×]
2023-12-17 21:37:05

>>238 レアリゼ様

「撃ったわよ…、私の狙撃は外れない…。なのに……!」

消え入りそうな声でレアリゼの言葉に答え、膝から崩れ落ちて座り込む。その後ろで、硬い音を立てて手元から離れた銃が床に落ちる。視界の隅にきらりと外の光を反射する何かを見つけて視線をやると、先ほど取り落としたナイフを発見する。そのナイフを手に取ってレアリゼにトドメを刺すか、背後に落ちた銃を拾って弾を装填して今度こそレアリゼの頭部を撃ち抜くか。いずれの選択をしたとしても恐らくレアリゼの回復は追いつかないだろう。
だが、エレナの体は動いてくれない。代わりに一筋の涙がエレナの頬を伝い、床を濡らす。相当の覚悟を決めて引き金を引いたのを皮切りに緊張の糸が切れてしまったのだ。

「なんであなたが…、キメラなのよ……」

大事な局面で再び銃撃を外したショックを始めとした様々な感情で頭の中がぐちゃぐちゃになりそうになる中、エレナはレアリゼに問いかけた。その問いが全く持って意味もなければ答えも無い内容である事は重々承知しているが、問わずにはいられなかった。もうそこには落ち着いた優しい女性も、復讐に燃えるユニコーンの姿もなく、ただ非常な現実に打ちひしがれるあの時のエレナの姿が何も変わらずそこに存在していた。

241: レアリゼ [×]
2023-12-18 22:04:01

>>240


「エレナさん……」

狙撃は外れない。となると、彼女は確かに頭を撃ち抜くつもりで撃ったのだ。それが外れた。何故。片手で撃ったからか、それとも

(私に、情があったから……なのかな)

流石にそんな筈はない……彼女は自分ことをちゃんと化け物だって否定してくれたし、自分を撃つ約束だってしてくれた。そんな彼女が、まさかそんな。しかし彼女の頬を伝うものを見たとき……何故キメラなのかと問われた時……ひどく胸が締め付けられた。今まで散々感じてきた物理的な痛みとは違う、言い様の無い痛みだった。
震える手で胸の部分の服を握り締める。そして、絞り出すような、震えた声で話し始めた。

「お父さんとお母さんに、いっぱい恩返ししたいと思って……でも学生の身分だとそんなにお金が貰えなくて……。それで、仕事を探してたら、キメラの仕事を見つけて……。お金がいっぱい貰えて、しかも“傷付け合う”ことが主軸のお仕事だから……。恩返しの為のお金が貰えて、私の苦しみを抑えられることもできて、私にピッタリだと、思って……」

力なく下ろした右手が、不意に右足のホルスターに触れた。そうだ、拳銃はもうひとつあった。彼女はもう、おそらく撃てない……。なら、自分で引き金を引こう。両親を見逃す代わりに、自分は好きにして良い。そういう約束を交わして、彼女は自分を殺す選択をしたのだ。その選択を、果たすべきだ。
ゆっくりとホルスターから拳銃を引き抜き、その銃口をこめかみに押し当てた。


242: アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-19 16:40:04

>239 ティオさん

「……まぁ、アンタがそれで大丈夫なら良いんだけど」

相手の雪に対する策として提示した盾のヒーターを見ると更に頭を抱えるほど呆れ返る。確かに発熱によって高い温度を確保するのは重要だが、そこに保温性が無ければ焼け石に水だろうと考えた。だが先程出会ったばかりの人間を心配するところに彼女の優しさが出ているだろう。

(/妹に感染されまして……() あと新キャラの制作を考えております!)

243: エレナ [×]
2023-12-19 20:22:13

>>241 レアリゼ様

レアリゼの震え声を聞きながら、エレナは視線を落とし、拳を握りしめて床に叩きつける。エレナにとってキメラとは、他人を傷つけ、命を奪うことに喜びを感じ、自分だけが幸せならばそれで良く、残虐で非道な人々だと思っていた。だが、レアリゼはエレナが思い描いていたキメラの像に当てはまる部分こそあるが、そこを除けば家族思いの少女でしか無い。
そしてそれはレアリゼに限ったことでは無いのだろう。これまでエレナが撃ち抜いたキメラ達の中にも、死を悲しんでくれる誰かが居たのかもしれない。そんな事実を知ってしまった以上、エレナは果たしてこれまで通り淡々と任務をこなせるのだろうか。

「違う…! もう…、それ以上喋ら…、な、何してるの!?」

ふと顔を上げると、こめかみに銃を当てるレアリゼの姿が目に飛び込んできた。まさか、ここで死ぬつもりなのではなかろうか。
エレナは咄嗟に先ほど見つけていたナイフに飛びつき、投擲する。必死さのあまり無様な格好での投擲となってしまった上、勢い余ってエレナは床に倒れ込んでしまうが、ナイフは真っ直ぐレアリゼの持つ拳銃目掛けて飛んで行く。

「勝手に死ぬなんて…、認めないわ! あなたの命は私が握って無いといけないの!」

244: ティオ [×]
2023-12-19 20:35:39

>>242 アナスターシャ様

「そう言うことだ。こいつがあれば俺は大丈夫。だから安心してくれよな!」

軍服の女性が内心呆れ返っているであろう事を察する事ができなかったティオは、盾の温度が上がり切らない内にスイッチを切る。そして早くも温度が下がり始めているミルクティーを口に含みながら女性の姿をまじまじと眺める。キメラかもしれない、といった疑いはすでに頭の中から消え去っており、今度はキメラでないのであれば何者なのだろう、と疑問が浮かび上がった。
分からない事があれば素直に聞くのが1番手っ取り早い。そう判断したティオは、ミルクティーのカップをテーブルに置き、女性の軍服のバッジを指差しながら問いかける。

「アンタ、そういえば何者なんだ? 変な服装してるけど…」


(/家族内での感染はどうしようも無いですからねぇ…。とにかく暖かくしてください~
新しいキャラクターについても承知いたしました! 固まり次第で構わないのでキャラシートお願いします!)

245: レアリゼ [×]
2023-12-20 20:32:43

>>243


引き金を引こうとしたその瞬間、投擲された鋭い刃が拳銃に命中した。それば拳銃を弾くには十分な衝撃を与えたようで、手元から弾き飛ばされた拳銃が回転しながら床を滑っていった。

「うそ、どうして……」

何が起こったのかを理解すると同時に、呆然とした表情で彼女を見つめる。無茶な姿勢で投擲したのか倒れこんでしまっており、その顔色を窺うことはできなかった。
自分は化け物だ。平気で人を傷付けられるし命すら奪うこともある。彼女もそこはよく分かっているはず。先程の銃撃は結果的に外れ、生かされた形になったとはいえ、死んだ方がいいことには変わりない。だから死のうと思ったのに、何故。
そのような疑問は、続く彼女の言葉によって氷解した。新しく生えかけようとしている左の前腕を強く握りながら、僅かに笑みを浮かべて話し始める。

「……そうでしたね。“お父さんとお母さんには手を出さない代わりに、私のことは好きにしていい”、そういう約束でしたよね。なのにその私が勝手に死のうとするなんて……ごめんなさい」

未だに腹の傷が塞がっておらず、立ち上がるのが難しいので、代わりに右手と左の前腕を使って這うようにして倒れこんだ彼女のもとへ移動し、その体を起こす際の一助になれるように右手を差し伸べた。

「……もう、自殺しようとは思ってません。私の命は……もうエレナさんだけのものですから」

246: 匿名さん [×]
2023-12-21 11:36:25

(/元キメラ、現ユニコーンで参加希望です)

247: エレナ [×]
2023-12-22 10:40:39

>>245 レアリゼ様

倒れ込んだのを最後に意識が朦朧とし始めたエレナの耳に流れ込んできたのは何かが這いずるような音。ナイフの投擲は成功し、レアリゼは生きているらしい。またもや彼女の命を奪うチャンスを見逃した、いや、今回に至っては救い出してしまったのだ。彼女は言っていた。腹を撃った程度では死なないと。

「…あぁ、これが私の終わり……」

自分でも訳のわからない事を言いながらレアリゼの自殺を止めてしまった。きっと彼女はここまで追い詰めた自分をここで逃すような判断はしないだろう。でも、正義だと思ってやっていた事によって多くの人を悲しませてきたと思えばこれが相応しい最期かもしれない。
だが、顔を上げてまず目に入ったのは差し伸ばされた腕。そして彼女の言葉に、エレナは小さく微笑んだ。

「そうね…、あなたは私が殺す。……だから…」

エレナはゆっくりと自分の血で汚れた右腕を伸ばしてレアリゼの手を掴み、震える足で立ち上がる。痛みを堪えながらポーチの中を探り、スモークグレネードを取り出してピンを外し、空中に放り投げる。スモークグレネードの効果は絶大で、炸裂した瞬間部屋中に煙が充満し、すぐにレアリゼの姿が見えなくなった。

「これだけ長い時間派手にやってたら、きっと他の誰かが乱入しかねない。一度逃げなさい。…でも、次あなたがこんな事をしてる所を見つけたら、その時は次こそあなたの頭を撃ち抜くわ」

248: エレナ [×]
2023-12-22 10:42:33

>>246

(/参加希望ありがとうございます! 歓迎いたします!
キャラクターの作成をお願いいたします!)

249: アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-22 17:15:58

>244 ティオさん

「……ただの元軍人よ……別に面白い話でもなんでも無いわ」

相手が自分の出自に興味を示した瞬間少しどう説明したら良いか?という表情を浮かべるが、すぐに目を伏せて適当な調子で『元軍人』とだけ答える。

>スレ主様 新キャラできました!

○名前 焔凍 白夜(もとう しらよ)

○年齢 不明
 
○性別 不明(中性的)

○見た目 黒色が混ざった白のおかっぱ頭が特徴的な中性的人物。 非常に整った顔立ちをしており美しい和人形のような印象を受ける。服装は純白に雪の模様が入った着物に黒を基に美しい赤い梅の花が記された袈裟に似た羽織りをしている。足は一本下駄に白い足袋。非常に小柄で身長は153cmの小柄で未成年にも見える。

○性格 穏やかで冷戦沈着な知識人であり風情のある美しい景色に内面も外面も似合う大和撫子的人物。しかし、戦闘では冷静沈着で残酷な面と烈火の如く激しく荒々しく激情的になる面の両方を持つ。自分の長である『アナスターシャ』への忠誠心は凄まじいほど高く、**と言われれば死に、赤子であっても殺せと命じられれば殺すほどの盲信っぷり。

○夢 『主を守る力が欲しい』

○能力 『黒凍&白焔』

◯能力詳細 まず『黒凍』は、黒く透き通った氷で周囲一帯を氷漬けにしたり、つららで相手を撃ち抜いたり、ピンポイントで相手の部位を凍り付けたりが出来る能力。その技量は凄まじく、凍結具合、範囲、形などを自由に操作できる。細かい武器の生成も可能となる。凍結させること無く操作すると周囲一帯を吹雪吹き荒れる極寒の地に変えることも出来る。
そして『白焔』は、黒凍とは違い純白の炎を扱う力である。広範囲の焼尽やピンポイントでの高熱光線、触れることで相手を火だるまにしたりなどの効果を持つ。それに加えて元々の高い体術を炎でブーストすることも可能である。
そしてこれら二つを合わせて使うことで空気の膨張や全てを凍てつかせる炎という矛盾を再現することも出来る。

○派閥 ユニコーン

○武器 能力に最適化された三節棍を扱い、片方には冷気、片方には熱気をまとわせて攻撃する金属の武器。

○背景 かつて戦災孤児としてアナスターシャに拾われた和人であり、現在は妄信的にアナスターシャを慕う戦闘要員かつ料理人。和食を作るのが非常に得意でありその腕前は銀座の板前顔負けレベル。洋食や中華も作れる。
戦闘能力は能力も相まって非常に高く戦闘中のIQもとても高い。それに加えて圧倒的な合気の腕前を持ちその技術を用いた搦手と正面戦闘どちらも得意とする。
しかし遠距離にはある程度しか対応できず、範囲の高い能力も持ってはいるものの遠距離の個人などというピンポイントは距離が遠ければ遠いほど難しい。
ユニコーンにはアナスターシャが居るものの自分から活動することはない。しかし、戦闘の講習などは行っており能力の高い練度を買われたことからそういった能力の使用講座も行う。

250: 匿名さん [×]
2023-12-22 20:39:53

>248

名前 蜘渡 權翔 (クモワタリ ケント)
○年齢 26歳
○性別 男
○見た目 黒髪のみだれ髪で糸目に近い細目で瞳は赤。上下黒のスーツに赤のカッターシャツを中に着て、蜘蛛の巣柄の黒と白を基調としたネクタイを付けている。靴は黒の革靴で、腰にはウエストバッグを付け、肩には刀袋を背負っている。身長180cm
○性格 荒々しかったり、ニコニコしていたり、目的のためなら手段を選ばず自己中心的な面が見えたりと掴みどころがない。だが冷徹という訳でも無く人情に厚いところを見せることも。
○夢 何にも支配されず逆に支配すること
○能力1 蜘蛛の糸
力を込めた体の箇所から糸を放つことができる。放つ糸の強度、粘度、硬度、形状等を自分で思考し設定することが可能。
能力2 蜘蛛 使役(シャドウ)
体調3cmから2mの蜘蛛を小型で最大5体、中型で最大2体、大型で最大1体召喚、使役することができる。蜘蛛とは視覚共有が可能でまた毒を持つものと持たないものの2種類存在している。
○派閥 ユニコーン(元キメラ)
○武器 高電圧スタンガン ハンドガン 刀 (スタンガン、ハンドガンは使い捨てに近く、敵から奪った戦利品をよく使っている。刀だけは大切。)
○背景 元キメラの現ユニコーン所属の男。5年ほど前にキメラを辞め、その理由は組織の活動と目的、金持ちの態度が気にいらなかったから。
積極的にキメラを潰しているのは過去の免罪符とかでは無く、自分の夢であり野望を叶えるためには邪魔だからであり、正直。邪魔であればグリフォンの者も消しかけているのは確か。そのせいもあってか一部では懸賞金をかけられたりしている。
キメラ所属の人間とは大なり小なり関わりはあったが裏切り行為に及んでいるため、大体は彼を恨んだり、蔑んだりしているものが多い。
グリフォンに対しては特に敵対はしていないが、シャドウを差別する偽善者だと軽蔑している。
元々能力は蜘蛛の糸だけであったが、キメラを辞める1年前ほどに蜘蛛の使役が発現しシャドウ持ちとなった。
貧民街の出身であり、幼少期はとある神父に世話になったのがきっかけでその恩返しなのか貧民街の子供達に服やお菓子を買ってあげたりしている。
○その他 戦闘狂に見えて普通に対話は可能であるため、初見の人にはよく驚かれる。
任務やキメラ潰しをしていない時は刀の手入れをしている。キメラ潰しで得た武器の戦利品は他のユニコーンの仲間や無所属の人間に売っている。

(/歓迎ありがとうございます!設定投下しましたので確認及び指摘等々よろしくお願いします)

251: エレナ [×]
2023-12-23 22:26:25

>>249

(/確認いたしました! 問題ございません。
どのような戦いを繰り広げてくれるのかとても楽しみです!
現在少し忙しく、アナスターシャさんへのロル返はもうしばしお待ちください……)

252: エレナ [×]
2023-12-23 22:36:16

>>250

(/作成ありがとうございます!
戦うスーツキャラは大好物なので既にワクワクが止まりません!
問題ございませんので絡みたい方にお声掛けいただくか、分からない点などございましたら遠慮なく聞いてください!)

253: レアリゼ [×]
2023-12-24 00:16:41

>>247


差し伸べた手を、彼女は掴んでくれた。その手からは彼女の流した……いや、自分が流させた血の感触と、温かな体温が感じられた。彼女を起こし終えた後、右手の掌を見つめる。自分の流した血と彼女の流した血が混じりあって、黒くなりつつあった。ふと顔を上げれば、そこには彼女が何かを取り出して上に放り投げる姿があった。何だろうと思ってその投げられた物体を見上げれば、それは炸裂音と共に周囲に煙を撒き散らした。一体これは、という疑問は彼女の言葉によって即座に解消された。彼女は、自分を見逃すというのだ。何度も殺そうとした筈の相手を、生きてはいけない筈の化け物を。

「……やっぱり、良い人……ですね。エレナさん」

自分は他人と傷付け合うことでしか生きられない存在。生きているだけで、周囲の人に危害を加える文字通りの害悪。そんな自分を、見逃すと。何度も何度も感じていた事だが、彼女は……やっぱり良い人だ。そんな良い人に、“あの時の判断が間違っていた”などと後悔させる訳にはいかない。だから誰かを傷付ける行為とは、距離を置かなければ……。今まで身勝手な理由で散々他人を傷付けた癖に、今更中断するなんて随分と虫の良い行為であることは自覚している。しかし積み重ねてきた罪の清算は彼女がしてくれる。自分が出来ることは、清算が行われるその日まで彼女に後悔の念を抱かせないことだ。

「ごめんなさい、一つだけ頼みがあります。もし私を殺す時が来たなら……ただ頭を撃ち抜くのではなく、あなたの思う最も残虐な方法で私に苦痛を与えてください。今まで積み重ねてきた罪に対する罰を、私に刻み付けてください……」

それだけ言い残すと、彼女に言われた通り小走りでこの場から逃げ出した。

254: 蜘渡 權翔 [×]
2023-12-24 07:36:20

>ALL

北エリア

某日、裏路地にて、巨大な蜘蛛の巣に張り付けになった…というよりしたキメラ派閥の構成員3人を滑稽と感じながら嫌な笑顔をして見つめる男が1人。

「…あなた方も金に目が眩んでも、喧嘩を売る相手を間違えない方がいいですよ。まぁ口も聞けないですし、言ってももう遅いでしょうけど。」

その男は張り付けになったキメラ派閥の構成員達に向けて嫌味口調の舐めた態度で忠告するが、もう遅いでしょうとその人間達を舐めるように見つめながら語りかけた。
キメラ派閥の構成員が何故こうなってしまったかと言うと、10分ほど前。懸賞金目当てに權翔を襲ったキメラ派閥の構成員達だったが、健闘も虚しくかすり傷1つ負わせれないまま、蜘蛛の巣で張り付けになってしまい今の状態へとなった。

「ここで誰にも見つからず凍え死ぬか、ユニコーンもしくはグリフォンに見つかり捕えられるか…金に眩んだ者としては良い末路です。あ、キメラは助けには来ませんよ、あそこはあなた方構成員を1つの駒としか考えていないので。…それでは良い終末を。」

話を戻して、張り付けのキメラ構成員達の武器を奪取しながら、口が聞けないとわかっているのにも関わらず、キメラ派閥の構成員達の予想されるこれからの末路について何処か面白そうに語りかけ、武器の奪取が終わると、嫌な笑顔で一言皮肉混じりの言葉をかけて、その場を立ち去ろうとした。

(/確認ありがとうございます、まだどのような方がいるか分からないので、とりあえずALL文を投げさせていただきました、遠慮なく絡んでください!)

255: アナスターシャ・カルヴィシェフ/焔凍 白夜 [×]
2023-12-24 21:50:38

>蜘渡さん

北エリア

全てが凍りつきそうなほどの氷点下が当たり前な街『北エリア』その一角の路地裏にて雁字搦めにされて動けないキメラと呼ばれる危険勢力の構成員達とユニコーンと呼ばれる組織の一員『蜘渡 權翔』。
雁字搦めにされ悶える蛾のような格好のキメラの構成員三人に一通り憎たらしい口調で皮肉を吐いた蜘渡はその場を立ち去ろうとする……が、その背後で激しく何かが焼き尽くされる音と眩い光がが路地裏を満たす。そして肉の焼ける匂いが後から漂っていく。

白夜「……処理は確実になさってください、權翔様。キメラに手心は不要……行先が『死』しか無いとしても一縷の望みすら与えてはいけません。」

緩やかで優しくも凪いだ冷酷な声と一本下駄の軽々とした音を鳴らしつつゆっくりと蜘渡の背後から近づいてくる。その人物は口調から先程まで蜘蛛の糸に雁字搦めにされていた男たちを容赦なく殺害したようだ。

(/絡み失礼します

256: 蜘渡 權翔 [×]
2023-12-25 08:11:51

>255

「…!はぁ…キメラを誘き出すための囮としての利用価値も見出してはいたのですが…妙なものが引っかかりましたねぇ…」

眩い光と焼ける音と温度に新手が来たと期待して振り向く…が、それが組織の同僚だと一気に気を落としてため息をついて、呆れながらキメラの構成員達を放置していた真の理由を語り、嫌そうな表情で白夜を「妙なもの」と言い表し、待機させていたであろう小型の蜘蛛を回収する。

「全く…危うくあなたの炎のせいで私の蜘蛛たちが焼かれ死ぬところでしたよ。…それで、ここへは何をしに?忠犬であるあなたが、飼い主でもない私にお説教をしに来た訳でもないでしょう?」

無関心なのか白夜の話には聞く耳持たないの様子で回収した蜘蛛を指で撫でながら逆に自分の蜘蛛が焼死するところだったと表面だけの笑顔を浮かべながら文句を言う。だが、白夜が自分のためにわざわざ死体処理の指導のためだけにここへ来たのかと疑問に感じ、白夜を次は「忠犬」と表して問いかけた。

(/絡んでくださりありがとうございます!)


257: アナスターシャ・カルヴィシェフ/焔凍 白夜 [×]
2023-12-25 13:41:09

>256

白夜「蜘蛛などいくらでも居るでしょう。それにキメラに斯様な囮に掛かるほどの『情』は持ち合わせておりませんよ……それなりの地位を築いている構成員ならまだしも、これらのような末端の末端などは。」

死体処理も兼ねているのか、先程焼き焦がした構成員だったものを一瞥することも無く冷凍して足で細かい粒になるまでに砕きつつ、蜘渡の『忠犬』という言葉に然程気にしていないのか無視しつつ話を続ける。

258: ニーナ・グラス [×]
2023-12-25 20:08:45

>>218おばあさん

(交わされた約束。指切りに満足そうに微笑んだ後、言葉を濁す老女を見て何かしらの事情があるのだろうと察するとそれ以上に言葉を続けることはせず、老女が自分の自己紹介にどう思っていたかなど露知らず、次いで自己紹介されると嬉しそうにパンと手を叩いて見せた)

「アデルさん!ニナ覚えたよ!えへへ、よろしくね!わぁ、それすごく素敵!ニナの好きなものはママ!世界一大好き!アデルさんは?」



(/遅くなりましたっ!認識把握しました。ではその流れに乗っていきます。
あと、メリークリスマスです)



259: ティオ [×]
2023-12-25 20:27:57

>>249 アナスターシャ様

「軍人……?」

女性の言葉に、ティオは難しそうな表情を浮かべる。軍人という存在を知らないわけでは無いのだが、この街では鍛え上げられた屈強な兵士よりも夢を持って能力を発現させた少女の方が何倍も強い。そのため街の外からどこかの軍隊が攻め込んで来ることは無いし、街の中でも争い事のほとんどは発現者によってなされる。故に軍人という存在はこの街ではかなり珍しいのだ。

「へぇー、軍人! 軍人なんて初めて見たぜ。なんか特殊な武器とか技とかが使えるのか?」

女性が発した元軍人の「元」は聞き逃したわけでは無いのだが、初めて見る軍人の存在に目を輝かせるティオの頭からは既に抜け落ちている様子だ。

260: エレナ [×]
2023-12-25 20:47:57

>>247 レアリゼ様

「残虐な殺し方…ね…」

エレナが呟いた時には既にレアリゼの気配は周囲から消えていた。徐々に薄まりつつある煙の中をよろりよろりと歩を進め、記憶を頼りに手から離れてしまった銃を探す。いくら目が良くとも、透視ができるわけでは無いため直接的に視界を潰されるとどうしようもないのだ。
そして銃を拾い上げたエレナは小さく嗚咽を漏らす。

「私はっ…! これから…、どうすればいいのよ……!」

ああ言ったものの、おそらくエレナはレアリゼを殺せないだろう。例え今ここで両親が蘇って「レアリゼを殺せ」と命じたとしても。ならば全てのキメラとこうして仲良くなるか? それも無理だ。今回の戦闘でキメラに対しての憎悪は一切変わっていないし、今回痛み分けで済んだのもまぐれだ。こんな事を繰り返していたらあっという間に地獄行きだろう。
そしてレアリゼ以外のキメラなら躊躇せずに引き金を引けるかと言われればそれもまた違う。エレナは復讐を果たしたいだけであって、いたずらに命を奪いたいわけでは無い。しかし復讐と命を奪う事がイコールとなってしまっている事に気付いてしまった以上、これからエレナは何もできずに湧き上がる復讐心を抑え続けるだけの生活を送らなければならない。

「あなたならどうしますか、…リーダー……」

ユニコーンのリーダーである老婆の顔を思い浮かべながら、エレナは建物を出る。そこから数日間エレナの姿を見たものはいない。

261: 蜘渡 權翔 [×]
2023-12-26 07:52:51

>257


「使役する蜘蛛には少なからずとも愛情を与えねば。貴方も飼い主から代わりはいくらでもいると言われて見捨てられるのは嫌でしょう?それと同じです。」

蜘蛛を無げに扱うような発言をする白夜に対して、自身の蜘蛛対する接し方を語り、まだ白夜を忠犬扱いしながら、飼い主から嫌われるのは嫌だろうと皮肉混じりに言う。

「まぁそんなことは百も承知です。私としては地位のある者だろうと無い者だろうと引っかかれば、囮と一緒に狩ろうと考えていたので。それに彼はどの地位であれ自分の利益のためなら同族など関係ない…そうまるで死体に群がるゴキブリのようなもの。例え末端の人間で死体であろうとキメラにはまだ利用価値がある…そう期待して囮として仕掛けていたのですが…まぁ結果どころかその前に一掃されてしまったので今となっては無意味です。」

白夜の話に一言返すと地位あるなし関係なく狩っていたと言い、囮をはっていた理由についての付け足しとして、自身が持っていた期待とキメラの動機についての考察を淡々と話していく。がその結果に関して語る際はその意図も分からずに爆破されたこと…もしくは蜘蛛を無下に扱われたことに関して根に持っているのか分からないが先程の淡々と語っていたのとは打って変わって、まるで白夜のせいで台無しとでも言っているように残念そうに言った。

262: 焔凍 白夜/アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-26 09:21:37

>259

アナスターシャ「・・・・・・戦争屋って言うのは何もアンタが考えてるみたく正面から相手と殺し合う奴らだけじゃない。」

アナスターシャ「軍人は『対人間』のエキスパート、そして特に『総力戦』に強いのよ。 特殊な力とは言えないかもだけれど、こと『殺し』における能力は持ってるつもりよ、特にこの街に来てからは対能力者についてもね」

元軍人としてなにか特殊な力があるのかと聞かれると、先程までの気怠げな雰囲気から一転して『殺しに慣れた人物』恐らくは軍人としての冷たい瞳を浮かべて淡々と話す。
彼女曰く、手から炎が出せようが時間を止められようが『意識外からの狙撃』や『綿密に組まれた計画からの毒殺』などそういった『対人戦』のスキルをこの街で『対能力者』のスキルへと昇華させていると言う。

>261

白夜「・・・・・・まぁ、確かに死体に群がる畜生は何時の世も常に有るものでしょう、丁度其方の『屑』のような・・・・・・ね?」

絶対零度にて凍らせたキメラの死体を粗方細かく砕き終わったのか、ゆっくりと高めの漆塗りの一本下駄を鳴らしながら蜘渡に近づいていく、そして横を通り過ぎると蜘渡の丁度背後の部分に掌を軽く撫でるように動かす。
すると、突然何も無い空間に火花が散り霜に覆われたミイラのような状態の人物が現れる。

白夜「背後には御気を附けを・・・・・・能力者でなくとも、最近はキメラも潤沢な装備を揃えて居ります。『光学迷彩』と言うのも視野に入れなければ成りませんね。」

恐らくは『光学迷彩』を利用したステルス機能を利用して蜘渡を背後からどうこうする予定だったのだろう。然し、其れを僅かな空間の視界の揺らぎを見逃さなかった白夜によって阻止され、暗殺を試みた恐らくキメラの構成員は『超高音』と『超低音』を一瞬にして複数回行き来させられ体内の水分を全て奪われた、所謂『フリーズドライ』にされて絶命している。
白夜は凪いだ口調をそのままにゆったりとした足取りで路地を抜けようと歩いてく。

263: 焔凍 白夜/アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-26 09:21:38

>259

アナスターシャ「・・・・・・戦争屋って言うのは何もアンタが考えてるみたく正面から相手と殺し合う奴らだけじゃない。」

アナスターシャ「軍人は『対人間』のエキスパート、そして特に『総力戦』に強いのよ。 特殊な力とは言えないかもだけれど、こと『殺し』における能力は持ってるつもりよ、特にこの街に来てからは対能力者についてもね」

元軍人としてなにか特殊な力があるのかと聞かれると、先程までの気怠げな雰囲気から一転して『殺しに慣れた人物』恐らくは軍人としての冷たい瞳を浮かべて淡々と話す。
彼女曰く、手から炎が出せようが時間を止められようが『意識外からの狙撃』や『綿密に組まれた計画からの毒殺』などそういった『対人戦』のスキルをこの街で『対能力者』のスキルへと昇華させていると言う。

>261

白夜「・・・・・・まぁ、確かに死体に群がる畜生は何時の世も常に有るものでしょう、丁度其方の『屑』のような・・・・・・ね?」

絶対零度にて凍らせたキメラの死体を粗方細かく砕き終わったのか、ゆっくりと高めの漆塗りの一本下駄を鳴らしながら蜘渡に近づいていく、そして横を通り過ぎると蜘渡の丁度背後の部分に掌を軽く撫でるように動かす。
すると、突然何も無い空間に火花が散り霜に覆われたミイラのような状態の人物が現れる。

白夜「背後には御気を附けを・・・・・・能力者でなくとも、最近はキメラも潤沢な装備を揃えて居ります。『光学迷彩』と言うのも視野に入れなければ成りませんね。」

恐らくは『光学迷彩』を利用したステルス機能を利用して蜘渡を背後からどうこうする予定だったのだろう。然し、其れを僅かな空間の視界の揺らぎを見逃さなかった白夜によって阻止され、暗殺を試みた恐らくキメラの構成員は『超高音』と『超低音』を一瞬にして複数回行き来させられ体内の水分を全て奪われた、所謂『フリーズドライ』にされて絶命している。
白夜は凪いだ口調をそのままにゆったりとした足取りで路地を抜けようと歩いてく。

264: 焔凍 白夜/アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-26 09:21:40

>259

アナスターシャ「・・・・・・戦争屋って言うのは何もアンタが考えてるみたく正面から相手と殺し合う奴らだけじゃない。」

アナスターシャ「軍人は『対人間』のエキスパート、そして特に『総力戦』に強いのよ。 特殊な力とは言えないかもだけれど、こと『殺し』における能力は持ってるつもりよ、特にこの街に来てからは対能力者についてもね」

元軍人としてなにか特殊な力があるのかと聞かれると、先程までの気怠げな雰囲気から一転して『殺しに慣れた人物』恐らくは軍人としての冷たい瞳を浮かべて淡々と話す。
彼女曰く、手から炎が出せようが時間を止められようが『意識外からの狙撃』や『綿密に組まれた計画からの毒殺』などそういった『対人戦』のスキルをこの街で『対能力者』のスキルへと昇華させていると言う。

>261

白夜「・・・・・・まぁ、確かに死体に群がる畜生は何時の世も常に有るものでしょう、丁度其方の『屑』のような・・・・・・ね?」

絶対零度にて凍らせたキメラの死体を粗方細かく砕き終わったのか、ゆっくりと高めの漆塗りの一本下駄を鳴らしながら蜘渡に近づいていく、そして横を通り過ぎると蜘渡の丁度背後の部分に掌を軽く撫でるように動かす。
すると、突然何も無い空間に火花が散り霜に覆われたミイラのような状態の人物が現れる。

白夜「背後には御気を附けを・・・・・・能力者でなくとも、最近はキメラも潤沢な装備を揃えて居ります。『光学迷彩』と言うのも視野に入れなければ成りませんね。」

恐らくは『光学迷彩』を利用したステルス機能を利用して蜘渡を背後からどうこうする予定だったのだろう。然し、其れを僅かな空間の視界の揺らぎを見逃さなかった白夜によって阻止され、暗殺を試みた恐らくキメラの構成員は『超高音』と『超低音』を一瞬にして複数回行き来させられ体内の水分を全て奪われた、所謂『フリーズドライ』にされて絶命している。
白夜は凪いだ口調をそのままにゆったりとした足取りで路地を抜けようと歩いてく。

265: 焔凍 白夜/アナスターシャ・カルヴィシェフ [×]
2023-12-26 09:22:49

(/おおっと?なんかバグって3つ投稿してしまいました・・・・・・申し訳ない!)

266: アデル [×]
2023-12-28 00:08:09

>>258

母親が一番好き。この言葉だけで、この子の家庭環境がよく分かる。きっと大切に愛情を持って育てられてきた、良い家庭なのだろう。だからこそ真実を伝えるべきか迷った。ほぼ偏愛とはいえこの子の兄の愛は紛れもない本物で、こんなに妹の事を愛している兄の存在を知らないまま終わってしまうのは哀しい。だから真実を告げるべきかもしれないが、しかし兄がユニコーンという荒事の多い組織にいると知ってしまえばこの子が争いに巻き込まれてしまう可能性が高くなる。特にこの子は優しい子だから、戦っている姿を見てしまえば間違いなく首を突っ込んでしまうだろう。そうして万が一この子の幸せな家庭が潰えてしまうことになれば、それこそ本当に終わりだ。
しばし悩んだ末、今は真実を伏せる事に決めた。何も二つしか選択肢が無い訳ではないし、今この場ですぐ決断せねばならない訳ではないのだ。あまり黙り込んでいると心配されてしまうかもしれないので、ひとまず質問に答えた。

「あたしかい?あたしの好きなものは……そうだね、笑顔が好きさ。誰かが笑顔でいてくれれば、あたしも嬉しくなるのさ。アンタの言葉を借りるなら、“笑顔でハッピー”が一番だよ」



(/返信遅れて申し訳ないです!3日遅れですがメリークリスマスです!!)

267: レアリゼ [×]
2023-12-28 07:37:46

>>260

あの後、武器も荷物も回収せずに衝動のまま飛び出してしまったので、ボロボロの服を着替えることも血塗れの体を洗うことも出来なかった。普通なら夜の暗さが全てを覆って隠してくれるが、不幸なことにここは夜でも明かりが絶えない南エリア。闇を照らし夜間でも活動する為に大量に設置された人工の光は、自分の血濡れの姿もそれに付随する罪も白日の下に晒けだしてしまう。誰かに見つかって、捕まる訳にはいかない。自分の命はもう彼女のもの、それ以外の人間に奪わせる訳にはいかないのだ。人の目を掻い潜る為、人通りの少ない裏路地に入り込み、ゴミ置場に身を潜め、下水道の排水に文字通り潜り込んで、自分の部屋がある西エリアを目指した。大通りを避ける為に大きく迂回し、人の気配を感じる度に物陰に隠れ……そうして結局西エリアの自室に辿り着いたのは数日が経ってからだった。


……

今、自分の手には新しい回転鋸が握られている。裏商人から購入した新品だ。
自分のような化け物でも、見逃すという選択をとってくれた彼女。そんな良い人の彼女に、“見逃す選択をとったのが間違いだった”という後悔をさせたくなかった。だから出来るだけ音と臭いを我慢するように──即ち、傷付け合いたい衝動を抑えるようにしていた。でも、駄目だった。傷付け合わないということは、あの不愉快な虫の羽音と、体中にこびりついた汚泥と廃棄物と下水道のドブが混じったような臭いが絶え間なく襲いかかるということ。そんな状態ではまともな生活すらままならず、誰かを無意識に傷付けてしまう事を恐れて部屋から一歩も出られなくなった。どんなに自分を傷付けても、それだけでは音と臭いを消し去ることはできなかった。結局耐えきれなくなって、傷付け合う為の道具──回転鋸を買ってしまったのだ。

「ごめんなさい……ごめんなさい……」

鋸を胸に抱きながら、謝罪の言葉を繰り返した。果たしてそれは、誰に向けられたものなのか、自分でもよく分からなかった。



(/返信遅れてごめんなさい!!
今回の絡みは一旦ここで終了、という認識で大丈夫ですか?)

268: ティオ [×]
2023-12-29 10:33:35

>>262 アナスターシャ様

流石のティオでもこの街で戦うグリフォンなだけあり、軍服の女性の雰囲気の変化を感じ取った。そして彼女の口から語られた対能力者の殺しの技術。キメラ以外でそんなものを持ち合わせている集団はひとつしかない。ティオはポン、と手を打ち、問いかける。

「アンタ、ユニコーンってやつか」

ティオは名声を手にして勇者になりたいと考えているためグリフォンとして活動しているが、金や名声関係なくとにかくキメラを潰す事を目的とした団体。規模は小さいためそこに所属する人物を見た事は無かったが、話には何度か聞いた事があったのだ。
そしてそれは、ティオが探しているキメラについての情報を持っていないという話が真実である事を意味していた。キメラを潰したいのであれば、その情報を隠す必要が無いためである。


(/返信遅れました。申し訳ございません…。
そんなバグがあるんですね…。私は問題ございません!)

269: エレナ [×]
2023-12-29 10:36:11

>>267 レアリゼ様

(/そうですね、一旦はここで絡み終了で問題ございません。素敵な戦闘ありがとうございました!
豹変っぷりが凄くて圧倒されちゃいました!w)

270: ニーナ・グラス [×]
2023-12-29 17:21:43

>>266アデルさん

「わぁ!アデルさんもニナと同じなんだね!一緒で嬉しい!」

(老女からの返答にキラキラと目を輝かせながら嬉しそうに笑顔を浮かべて胸元で両手を軽く拳を作って上下に小さく揺らした。車椅子でなければこの場でぴょんぴょんと飛び跳ねていたところだ。老女のことをたくさん知りたいという欲がフツフツと湧き上がってきて、次の質問をどんなものにしようかと「うーん」と考え込んでから、ふと何かを閃いたかのように顔を上げると、再び笑みを浮かべて)

「アデルさん。さっき見せてくれた手品以外でニナにもできそうなやつある?ニナ得意なことが全然なくて作りたいんだ」



271: レアリゼ [×]
2023-12-30 10:20:07

>>269

(こちらこそありがとうございました!レアリゼの二面性は特に力を入れてた所なので嬉しいです!
エレナ様の、最初は罰を与える復讐者として、最後には復讐心と命をみだりに奪うことの間で揺れる姿がとても魅力的でした!)

272: アデル [×]
2023-12-30 10:55:26

>>270

「では少しだけ待っとくれ。簡単な手品を紹介しようじゃないか」

袖の中に手を入れ、少ししてから引き抜く。その手には、プラスチックのケースに入れられたトランプの束が入っていた。ケースを開け、トランプの束を取り出すと、扇状に広げて差し出した。

「まずは一度、手品を見てみるのが早いだろう。この中から一枚引いて、その数字と種類を覚えるんだ。覚え終わったら、そのままあたしに返しとくれ」

手品を教えるだけなら、披露までする必要はない。だがそうしなかったのは、最初から説明するよりも、実際に体験してみる方が分かりやすいと思ったからだ。それから手品の種明かしを行えば、直感的に理解しやすいだろう。……勿論そう思っているのは本当だが、本音はただ手品を披露したかったのだ。先程も跳び跳ねそうなくらいの喜びを見せたこの子を、もっと喜ばせたかった。

最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle