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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
21:
一条文子/一夜 [×]
2023-07-30 19:28:54
(ぴくりとも動かない身体の石化を解いたのは第三者の登場であり、襖から粗野に入り込む人影に顔ごと視線を向けると現れた全貌に愕然とする。纏うものこそ和の装いをしているものの自国では滅多に存在しない金糸のような髪と、異様な空間に似つかわしくない美しい玻璃の色彩を放つ双眸。尋常ではない風体に目を奪われていると、端正なかんばせが目前まで迫り。次に瞳を瞬かせた時には僅か数センチの位置に距離が縮み、額が合わさっていると気付くと動揺と同時に反射的に体を後退させ木台の最端へと。鳴り止まぬどころか更に暴れ回る心拍と、恐怖と懸念で綯い交ぜになった心中を鎮静すべく胸に手をやるが、彼の零した不可解な言葉にその努力も水泡に帰し。刹那脳裏を過ぎったのは闇競売、人身売買、身代金といった物騒な言葉たち。情報処理の追い付かない脳で彼がその一端を担う人物だと仮定すると極めて平静に、然し警戒の色を孕む視線を寄越し。)
……貴方が何方か存じ上げませんけれど、私の身を売ったところで言い値にはならないと思うわ。
( /こちらこそPFの受理、そしてお褒めの言葉とお迎え有難う御座います…!素敵な世界観の住人になれてとても嬉しい気持ちで一杯です。同様にやりとりの中で文章が分かりにくい事等御座いましたらお申し付け下さればと思います!これから宜しくお願い致します。 )
22:
一条文子/一夜 [×]
2023-07-30 20:17:09
( /誤字に気づきまして、>21の「言い値」は「良い値」の間違いです…申し訳御座いません。 )
23:
異割 [×]
2023-07-30 22:55:21
▼ 一条文子 様(>>21)
売る……、人間って売り買いできるのか。まあ売れるとしても、渡さないから安心しなよ。
(此方に寄越された危惧の視線をさも些末なことのように受け止めると、ゆるりと頭を傾けて。さながら被食者のように神経を尖らせる彼女の淡い瞳に照準を合わせ、拳二つ分ほどの離れた距離を躙り寄り。向こうの推察はいざ知らず、人外の性故か少々価値観の異なる独言を零したならばそれを区切りに腰を上げる。嘆息の後の一拍子を置き「せっかくの人間だ、金ごときで譲ってやれる程オレは寛仁じゃない」。告げた言葉は何処か不貞腐れるような響きを持っており、眉根に寄せた小さな皺がその印象を補強した。伸ばされた両手が行く先は彼女の両頬、避けられないとすれば柔らかな絹肌を無骨な掌が挟み込むことだろう。相手の逃げを封じる意図を滲ませたそれが功を奏したなら重畳、大した力を込めてはいないが此処に至るまで中心を見据えたままの瞳をきゅうと細め、一音一音を噛み締めるように言い聞かせて)先に聞いておく、ここをなんだと思ってる?多分、お前の想像よりずっと酷いところだとは思うけど。
24:
彼岸花 [×]
2023-07-30 23:55:48
名前: 一色棗(いっしき なつめ)
年齢: 19歳
容姿: スモーキーピンクに染め上げた髪は肩甲骨下辺りまでの長さのストレート、髪型は日によってまちまち。前髪は目に掛からない位置、横髪は口元辺りの位置でパツンと切り揃えられている。きりっとした猫目で、瞳の色は焦げ茶色。156cmと平均的な身長に、不摂生寄りな生活により平均に比べて若干細く見える体躯。ここに迷い込んだ時には、髪はおさげにして纏め、膝を隠す丈のシンプルな黒いチャイナ風ワンピースに裸足といった風貌。
性格: 人当たりが良く、穏やかで事なかれ主義。喜怒哀楽は隠すことなく表現し、マイナスな感情に関しては敢えてわざとらしく、相手が笑って流せる程度に収める。よく言えば愛想が良く、悪く言えば八方美人。それゆえに友人と呼べる相手は多い半面、親友と呼べるほどの深い関係になることは少ない。全ては良くも悪くも子に無関心で共働きの両親の元、手のかからない子として育った結果形成されたもの。心の内では愛情に飢えており、誰かの一番になることを諦めきれずにいる。また自分も他人に対して平等な態度を取る一方で、人・物・事に関わらず好きになったものに対しては依存的な傾向がある。
備考: 大学一年生。特に将来に対する希望を持っているわけでもなく、ただただ単位を落とさないようにしているだけ。実家からは出ており、大学付近のマンションで一人暮らし。多少の霊感を持ち合わせ、姿こそ見えないけれど何か感じる・聞こえる程度のことは多々経験済み。そのため幼い頃から所謂オカルト的なものに興味を持っている(趣味と呼べるほど熱心ではない)が、小学生の頃友人から「変」と言われてから、人から見れば変わっていることを理解し他言はしないようにしている。
要望: 最初こそその内は現世へ帰りたいと願いますが、単純に異世界への興味、また自分を見てくれる存在として九十九神様に意思が傾く可能性もあります。最終的な判断は話の流れによって決定できればと。
指名: 折化様
絡み文:
(夢も見ないほどの深い眠りから意識を浮上させる。覚醒しきらないまま布団に手をついて上体を起こしつつ、いつの間に寝てしまったのかと記憶を辿ろうとしたその瞬間、ふと違和感を覚え落としていた視線を室内へ向けて。瞳に映るのは到底現実とは思えない風景。今どき珍しい古風な柘植櫛が、それもぼろぼろになった状態で辺りに散乱する様に暫し呆然と瞬きを繰り返すことしか出来ない。しかしその質ゆえか恐れよりも何よりも好奇心が勝ってしまえば、僅かに布団から身を乗り出し近場に落とされた欠片をひとつ摘み上げて)──……明晰夢、ってやつ…は、流石に物を持てたりはしないのかな。
(/恐ろしくも美しい、どこか退廃的な和の雰囲気に強く惹かれまして、ぜひ御相手に立候補させていただきたく参加希望失礼いたします…!ご指摘ありましたらプロフィールの加筆修正は勿論喜んでお受けしますが、そもそもの相性に問題があるようであれば遠慮なく蹴ってくださいませ。お手隙の際にご確認、ご検討のほどよろしくお願いいたします!)
25:
一条文子/一夜 [×]
2023-07-31 00:51:47
>23 異割様
な、何を仰って───、
(交錯する視線は緊迫を煽り、離した分だけ近寄る距離にびくりと肩が震える。やがて再び遠のく互いの間隔に胸中で安堵を忍ばせたのも束の間、彼の独白に明らかな齟齬を覚える。まるで人身売買という概念すら知らない様な物言いは不可解な違和を生み思わず口を開き掛けたものの、続け様に目的が金銭要求ではないことを知ると人身売買に代わる新たな可能性を探ることに意識が向き。ともすれば単なる誘拐犯か、愉快殺人犯か、一層残忍な選択肢を幾許か視野に入れていると不意に両手が眼前に迫っていることに気付く。振り払いたいという意思を遮ったのは一つの問い掛け。生殺与奪を握られている様な感覚と、それに拍車をかける脅しにも近い言の葉の数々に揺らぐ双眸が見据えるのは、迫り来る両手のその向こうにある玻璃の二対。)
此処をなんだと思っているか、って……貴方は殺人犯か何か?此処が何処かは分からないけれど、売買での金銭が目的でないのならそれしか考えられないわ。
26:
折化/異割 [×]
2023-07-31 18:30:03
▼ 一色棗 様(>>24)
わぁ、好奇心が旺盛だね。でも人間は脆いから、下手に触ると怪我をしてしまうよ。
(熟睡の縁から登ってきた彼女にそう声をかけたのは、丁度死角に当たる真後ろから。にこにこと穏やかな笑みを浮かべながらきちんと正座していた足を崩し、膝を摺っては彼女の元へと近寄って。独り言と共に拾い上げられたそれに目を留めると、自身よりも幾分か小さな背中に覆い被さるようにして手を伸ばす。端が尖った欠片を握る手に掌を添え、鋭利な先端で怪我をせぬよう注意を払いつつするりと抜き取って。引き抜いたそれとは反対の掌で捕らえるように彼女の指を掬い、後ろから自身の指を絡ませようと)……ふふっ、本当の人間だ。いつ以来だろう。
(/ようこそいらっしゃいました!詳細なご確認、身に余るほどに光栄なお言葉をありがとうございます。世才に優れた中、愛への渇望を内に秘めた素敵な娘様が来てくださって浮き立つ思いです…!折化がお迎えに上がりましたが、ご質問ご指摘などあれば遠慮なくお伝えください!)
▼ 一条文子 様(>>25)
殺人犯、ねえ。それを期待されてるなら残念だけど、人を殺したことはないよ。ああ、『オレ以外』は危ないかもね。(視線を遣ったのは襖の向こう、己以外の妖も跋扈する空間。実際の所貴重な人間を害する者など滅多に居ないが、自分にとっては利用すべき情報である。とはいえ説き伏せる事など得意ではない自身では、彼女の警戒を解くのに如何ほどの刻が過ぎていくだろうか。元来飽き性の気が手伝って、これで話が進まねば多少の怪我もやむなしと物騒なことを算段する。頬を挟み込んでいた手をぱっと放したなら、くるりと掌を裏返し木台から降りるように促して。無言の指示に彼女が従うとすれば、 彼女の履物が畳を踏み締めた直後に膝裏を掬い、姫抱きにして抱え上げ。腕の中に閉じ込めた相手の顔を見下ろしながら)よっ、と。どっちにしても、しばらくはここから帰れないと考えた方がいい。オレもあまり帰したくはないしね。……それと、ここじゃ居心地が悪いなら、お前の部屋に案内してあげる。
27:
草紙 [×]
2023-07-31 18:31:25
『 覚え書き 』
>>1 / はじめに・世界
>>2 / 九十九神一覧
>11 / 追加:九十九神
>>3 / 空間・部屋について
>>4 / 申告書(プロフィール)
>>5 / 注意事項
>16 / 追記
>18 / お試しについて
『 訪問者 』
一、楠木 倫太郎 様(>>9)
∟初回:傷乃 黒幕:弟切草
一、一条 文子 様(>>19)
∟初回:異割 黒幕:紫陽花
一、一色 棗 様(>>24)
∟初回:折化 黒幕:彼岸花
(/覚え書きに情報を追加しました。ご不明点などあればお気軽にお申し付けください!)
28:
一色棗/一夜 [×]
2023-07-31 22:21:45
>>26 / 折化様
え…っ?(すっかり一人と思い込んでいた空間で、突如として現れた気配にびくりと肩を跳ねさせつつ瞠目して。穏やかな声色と、此方を気遣うように添えられた手からは悪意は感じ取られない。それでも得体の知れない『ナニか』に身体を強ばらせ、身動きも取れぬまま頭だけを働かせる。発言から恐らくは異形のものなのだろうと察せるものの、今確認できる彼の手元は完全に人間のそれ。創作話と思いながら読み耽った他人の摩訶不思議な体験に似た事象に、まさか自分が遭遇することになろうとは。ひとつ深く息を吐き出すと、戸惑いや恐れから微かながら震える声で問い掛けを)ぁ、……あの、すみません。ここはどこで、あなたは一体何者…?
(/こちらこそ、参加許可並びに娘に勿体ないほどのお褒めのお言葉をありがとうございます…!素敵なトピックで物語を紡げること、大変光栄に思います。またお気遣いの方もありがとうございます。物語の途中でも何か問題ございましたらご指摘いただき次第対応させていただく所存ゆえ、どうぞ遠慮なくお申し付けくださいませ。それではこれから何卒よろしくお願いいたします!)
29:
折化 [×]
2023-07-31 22:48:24
▼ 一色棗 様(>>28)
ああ、怖がらせてしまったかな?ごめんね。……僕のことはセツカと呼んで、折れて化けると書くんだ。
(彼女の双肩が僅かに震えているのを見届ければ自身の不躾な行いに気付き、微笑みを苦笑に代えては絡ませていた指を解いて。硬直している相手の眼前へひとまず姿を表すのが礼儀かと背筋を伸ばしたなら、彼女と向き合う形で正面へ。膝と膝を突き合わせるほどの距離で漢服の裾を正し、改めて彼女の瞳を直視する。柔和に緩められた眼の中では、客人の訪れを歓迎するよう白花がぱちりぱちりと煌めいていて。己の名を口にしながら彼女の手を借りようと手を伸ばす。避けられないのならば片手で持ち上げた掌に、漢字を説明するよう指先で『折化』となぞっていくだろう。これで答えは一問目。二問目は何だったかとふと視線を上げては僅かに同情の色を滲ませて)それから、そうだな。強いて言うならここは塵溜めだよ。可哀想に、君は捕まっちゃったんだ。
30:
一色棗/一夜 [×]
2023-07-31 23:38:42
>>29 / 折化様
せつ、か…。…折化さん、(謝罪と共にいとも簡単に解放される。すぐにでも此方を害する様子はないらしいと一先ず胸を撫で下ろして。服装こそ珍しいものの一見すればただの青年、その姿に警戒心は緩みかけ、彼に釣られるようにして背筋を伸ばして居住まいを正した。そして交わる視線の先、漸く伺い見られた人外の片鱗。瞳の中で踊る花に目を奪われ半ば無意識に「綺麗」と小さく独り言ちた矢先、再び触れ合った手の感触ではっと我に返り、視線でその指先を追いながら名前を反芻して。どちらの答えも求めていたものには到底足りないが、一度それは飲み込み新たな疑問に首を傾け)
……そう、ですか。でもどうして私が、何のために?私を捕まえたって、利があるとは思えないのに。何か力を持ってるとか、由緒正しい家の生まれとか、そういう特別な人間じゃありませんよ。
31:
一条文子/一夜 [×]
2023-08-01 02:36:25
>26 異割様
(ひたりと触れた掌が、何処か無機質な温度を帯びている。放たれる一言一句を逃すまいと全神経を集中させていると、どうやら推測が見当外れだという事と他者の存在を示唆しているようで。知らずの内に悍ましい世界に迷い込んだのだろうか、という現実味のない漠然とした予想に再び恐怖を燻らせつつ、脳は彼の算段を感覚的に察知したのか、導き出した解は正体不明の相手を刺激せず様子を見ながら今は従順な姿を見せることで。示された通りに木台を降りた途端、ふわりと視界が浮いた。帰る手段が無い訳ではなさそうだと一縷の希望を見出すと、流れるように彼の肩へ腕を回し「……そう仰っても、お父様やお母様も心配しているだろうし、やらなければいけないことも沢山あるわ。頃合いになったら、元の場所へ帰してくれると嬉しいのだけれど。」努めて穏やかに、手弱女に扮してお得意の貼り付けたような笑顔でそう言いのけては、数秒後には怪訝に眉を顰め。見たところ八畳程の広さではあるが、他に部屋が存在するとしても暗澹たる雰囲気に孤独は耐えられず。)
私の部屋?…此処が居心地良いとは言えないけれど…、独りにはしないで。
32:
折化/異割 [×]
2023-08-01 18:46:42
▼ 一色棗 様(>>30)
……ありがとう。君はきっととても良い子なんだろうね。
(見ず知らずの自身へ躊躇いもなく称賛を零した彼女の声、視線と声音を理解すれば一度驚いたように瞬きを。直ぐ覆い隠した瞼の中に浮かんだのは好奇の色。礼の言葉と共に支えていた手の平を柔らかく握ると、それを挨拶として彼女の腕を解放し。同時に傾けられた唇から漏れ出るのは最もな疑問点で、賢明な彼女への答えとしてふさわしいものをひとつひとつ確かめながら目を瞑る。「僕らはね、人間が欲しいんだ。来歴だとか出生だとか、もっと言えば罪人かどうかだって気にしない。目的は一つ、僕らを愛し愛される者を探している。──今夜のそれが君だった、という話。ふふっ、可哀想にね。」ふ、と吐いた息で締め括った言葉に付け足したのは繰り返しの同情、だが憐憫と言うには些か快然の気が勝っている。未だ緩ませたままの口元は言葉を紡ぎ)他に聞きたいことはあるかな?君の望みだもの、何でも……出来る限り答えてあげる。
▼ 一条文子 様(>>31)
へえ、殊勝なことも言えるんだ。……お前が望むなら付いていてやるけど、『それ』、演技かどうか見分けがつかないな。
(可憐を体現したような彼女の腕がこちらに伸ばされ従順な笑顔を確かめると、柔らかな肢体を落とさないようしっかりと抱え直して。一方で先の毅然とした態度との乖離にふと頭を捻り、怪訝そうに片眉を上げてはそのままの疑念を口にする。疑心が生まれたとはいえ些事、煙に巻けばそれ以上の追求はないだろう。代わりに『帰して欲しい』との至極当然な欲求に答えを告げることもなく、訪れた時と同じように乱雑に襖を足で押し退けて。割れた玉の転がる自室とは違い違い酷く殺風景な廊下の先、中央に見えるのはこれまた簡素な襖。僅かに隙間が開いたそこに足袋の爪先を引っ掛けて二人が通れる程度の入口を開いたなら、六畳程の部屋の中心部に運び込みそのまま彼女を降ろそうと。畳に無事降ろすことが出来れば彼女の足元へと目を留める。破片の散らばる己の部屋ならばともかく、この無機質な部屋に外沓は相応しくない。屈み込んで彼女と目線を合わせ、ついとその爪先を突いて)ここがお前の部屋だけど……お前沓を履いたままだね。預かっておいてやろうか?
33:
一条文子/一夜 [×]
2023-08-01 20:34:31
>32 異割様
…演技?こんな状況で演技ができるほど、肝は据わってないわ。
(的を得た目敏い指摘に臓物が戦慄いたが、笑顔の仮面は決して崩れることはない。そもそも突如見知らぬ空間に連れ込まれた状況で、取り乱さず立ち所に淑女然とした振る舞いなぞ出来るものか、と胸の内で悪態をつきながらその疑心を流す様に空言を一つ。対して己が求めていた解答が返ってくる事もなく、不信がいとど募りゆくもやはり表には出さず。廊下を照らす不自然な明るさに眦を細めながら、やがて一室に到着すると身を降ろす傍ら周囲を見遣る。特段変わり映えのしない、殺風景な和室のようだが先刻とは違い割れた細れ石は見当たらない。折り良く沓のことを振られると、視線を覗き込む玻璃へ、次いで自分の足元に移す。此頃卸立のそれは、気に入っているのは勿論のこと現世への繋がりが一つ失われる様な気がして暫し逡巡を。されど礼儀作法が痛いほど身に染みている自身には室内で外沓を履き続ける選択は取れず、そろりと脱ぐと冷たい畳に足裏を置き。)
……そうね。貴方の仰る通り、預かって頂いても良いかしら。
34:
一色棗/一夜 [×]
2023-08-01 23:34:59
>>32 / 折化様
愛、を──…でも、そっか。つまりは誰でもよかったんだ。たまたま私が選ばれただけで。
(行き場を失った手を膝の上へと置き直し、聞き漏らさないようそばだてた耳に届いた一つの単語に瞳が揺らぐ。それを切望していた自身にとってはまるで釣り餌のよう。しかしゆっくりとその意味を改めて咀嚼し、納得したと言わんばかりに頷きながら溢れ出たのは何処か口惜しさを滲ませた声。疑問は山ほどあるとはいえ、依然として得体の知れぬものに変わりはない。下手をすれば敵意を見せられるかもしれない。視線を右へ左へとさまよわせて躊躇いを見せたのち、ここで右顧左眄の態度を取り続けたとて意味がないと腹を括れば不安を振り払うべく拳を握って彼を見据え)…それじゃあたとえば、ここから出る方法は。出来る限りの範疇に含まれてますか?
35:
異割/折化 [×]
2023-08-02 18:29:09
▼ 一条文子 様(>>33)
うん、預かった。返して欲しかったら一回ごとに口付けね。
(腕の内に囲った彼女の言葉には何を考えているやら判然としない一瞥を、それで話は仕舞い。下ろした視線の先、礼儀作法を叩き込まれているのだろう美しい所作で座した彼女の選択を待つ。やがて葛藤の後に揃えて置かれた沓に目を細め、空を握るようその上で掌を一払いして。僅かな振動と共に消えたのは乙女らしい深靴の気配。これで薄縁畳の面上はすっかりものがなくなった。ついでとばかり付け足した戯言に自身の頬をとんとんと叩く仕草を添え、駆け引きとも呼べないようなそれに口の端を上げ。次いでやおら人差し指の先を掲げればしゅるしゅると空中に現される古風な巻子本と筆。粗く上質な和紙の感触を確かめたなら、彼女に紙面を示すべく翻す。いつの間に引っ張り出したのか部屋の隅には真新しい欅の文机が鎮座しており、取り出したあれこれをその上に並べ指し示しては)それから、なにか欲しいものがあるなら紙に書いてオレに渡して。……墨は摺らなくてもいいよ。筆には勝手に墨が滲むから。
▼ 一色棗 様(>>34)
ここに引き込んだ奴はともかく、僕は今夜の人間は君で良かったと思っているよ。少なくとも、僕はね。
(彼女が滲ませた遺憾にはおや、と内心で引っ掛かりを覚え。半ば賭けではあるが利用出来る感情なのではないかと当たりをつければ華奢な肩に片手を添え、撫で擦るように慰めを。『自分』を強調して言葉を用いたのは紛れもなく他を出し抜く為。揺らぎの末に此方を見据える眼差しの真直さを受け止めれば内心の打算はおくびにもださず、代わりに少し悲しげな表情を浮かべ。「もちろん含まれているよ。……でも、ごめん。僕は君に帰ってほしくないから、少し足掻かせてもらう」彼女の問いかけに返した肯定とは裏腹に張ったのは攻戦の一手。相対する彼女がこの問に隙を見せるならば、その空隙を絡め取ってやろうとの魂胆で。肩へ伸びていた手を頬に滑らせて耳元に唇を寄せ。潜めた声で唆すよう囁いて)ねえ、……君はどうして帰りたいの。そうまでして帰りたい理由があるのかな。
36:
一条文子/一夜 [×]
2023-08-02 20:45:09
>35 異割様
私、元の場所で婚姻が決まっているの。嫁入り前の身で他の殿方に口付けなんてできないわ。
(事実は小説よりも奇なり、という言葉があるが成程その通りだと思う。瞬く間に姿を消した黒檀色のブーツを見詰めていた双眸が行き場を失くし、代わりに円く瞠目させる。手品の類か人ならざる者の力か現段階では判定しきれないと思考を巡らせる傍ら、冗談めいた戯言が耳朶に触れると袂を緩りと口許まで運び微笑と共にやんわりと拒否を。正確には決まっているのは縁談のみ、加えて恋慕も情もなければ顔も知らぬ相手、されど些細な抑止力にはなるだろうと浅はかな魂胆で。応酬の後に突如現れた文机と品々たちに視線を遣れば、現実では到底有り得ない現象に先刻と同様に暫し目を瞬かせ、白い指先でつ、と紙面をなぞっては彼の説明を反芻する。摺らずとも滲む筆、まるで此処に記すとそれが出現するとでも言うような口振り。沓の消失も含めやはり人智を超えている、未だ定まっていなかった彼の正体を確かめるように視線を合わせて。)
筆は勝手に滲んで、此処に望むものを書いて貴方に渡したとしたら…現れるのかしら?一体どういう絡繰?
37:
一色棗/一夜 [×]
2023-08-02 22:01:16
>>35 / 折化様
本当に?それなら嬉しいな、ありがとうございます。
(銘々に合わせて甘言を垂れるのは他の誰でもない自分の得意技、騙くらかされまいと微笑みを湛えて当たり障りのない謝意を。同情を誘うその表情とは対照に瞳を瞬かせて期待感を示したのも束の間、詰められた距離に息を呑む。嗾けるように問う甘やかな声がどうにも不安を煽って、嫌に冷えた汗が背中を伝った。考えれば考えるほどにどくどくと早くなっていく心音に伴って呼吸を浅くさせては、まるで自分自身にも言い聞かせているかのように両手を胸元で握り合わせつつ、言葉尻にかけて不安気に声量を落として)どうしてって……そんなの、当たり前です。向こうには友達も居て、両親だって私が突然消えたら心配する、…してくれるはず、なんだから。
38:
異割/折化 [×]
2023-08-03 21:04:48
▼ 一条文子様(>>36)
残念、それじゃ一生沓は履けないな。
(全く面白くないとでも言うようにぴくりと動いた口の端は、自身の暴慢な気質を体現したもの。聞き馴染みのある単語を耳に入れれば彼女の背景に思いを馳せ、癇癪を起こす寸前の子供よろしく不満をにじませて。策略に疑いもなく引っかかる姿は幼稚な横柄さを示している。小さく息を吐いて文机傍らの壁に身を預けたなら、続けられた言葉に眠たげな目を向けて「……捨てられたことがあるものなら、何でも取り出せるからね。なんでも。」謎掛けのような答えとともに畳の上に胡座をかいて座り込み、ふと彼女へと腕を伸ばす。振り払われることがないのならば伸ばされた腕は座した彼女の腰を抱え、自身の方へと引き寄せてしまうことだろう。多少の抵抗は抑え込んでしまう目算で肢体を背後から絡め取り、彼女の腹の上で指同士を組み合わせて。美しい髪に鼻先を擽られるような距離、柔肌に頬を擦り寄せては図体に見合わわぬ弱々しく拗ねたような声音を落とし。きゅ、と腕を結ぶと、言い訳じみた言葉を脈略なく連ねていき)ねえ、お前本当に帰りたいの。オレ、本当にずっと待ってたんだけど。……お前が帰りたいって言うなら、協力しないわけにはいかないけど、……でも本当に帰るの。
▼ 一色棗 様(>>37)
そっか、『はず』なんだ。随分自信がないんだね。……本当に、心配してくれるのかなぁ。
(段段落ちてゆく声量と温度を失う身体は、頼りない迷子のものによく似ていた。逃すまいと更に近づけた距離に衣擦れの音が重なって。彼女から見えない角度を良いことに漏らした吐息は、聞こえるかどうかはさておき暗い喜びを伴っている。慰撫の言葉を掛けることはせず、代わりに不安を煽るよう畳み掛け。呆気のない言葉尻を捉えたそれは非難のない代わりに随分意地が悪く響く。どこか蠱惑的な響きを伴った低い声を臓腑の底から震わせたなら、するりと耳元から離れ。果たして彼女の胸中にざわめきを残すことが出来ただろうか。素知らぬ顔で眼前の桃色に指を通して一撫でし、先の扇動などなかったかのように穏やかに微笑んでみせ。「……なんてね。本当に誰かが君を待ってるなら、僕は無理強い出来ないな。」襟元を正して立ち上がると、彼女に背を向けて屈み込む。背後に向けて手を差し向け、自身の背中に乗るよう仕草で促して)
さて、君もここじゃ落ち着けないだろう。部屋に案内してあげるから、おいで。
39:
草紙 [×]
2023-08-03 21:05:56
>>迷い込むなんて生易しいものじゃないぞ。引きずり込んだんだ、この塵溜めに。……人間、忘れるなよ。僕はいつまでもお前の幻影を追いかける。
『 覚え書き 』
>>1 / はじめに・世界
>>2 / 九十九神一覧
>11 / 追加:九十九神
>>3 / 空間・部屋について
>>4 / 申告書(プロフィール)
>>5 / 注意事項
>16 / 追記
>18 / お試しについて
『 訪問者 』
一、楠木 倫太郎 様(>>9)(>>15)
∟初回:傷乃 黒幕:弟切草
一、一条 文子 様(>>19)(>>35)
∟初回:異割 黒幕:紫陽花
一、一色 棗 様(>>24)(>>35)
∟初回:折化 黒幕:彼岸花
(/一部情報を追加しました。依然訪問者様を募集しておりますので、お気軽にお声がけ頂けると嬉しいです!)
40:
一条文子/一夜 [×]
2023-08-04 00:06:06
>38 異割様
やめ────、
(稚い反発に胸のすく感覚を覚えたなら、続け様に種明かしとは遠い返答。釈然としないと言いたげに眉を顰めるものの、それ以上の追求を今は諦め再び紙面を見遣った刹那、ぐらりと身体が後方に傾き。抱き締められていると理解するまでに時間は要さなかった。本来想い人同士でしか起こり得ない距離感に図らずとも頬が朱赤に染まり、触れ合う箇所が熱を訴えれば、視界の片隅で揺れる金糸を遠ざけようと僅かに前傾姿勢をとり。平手打ちでも喰らわせてやろうか、そんな過激思想と咄嗟に零れた制止の声は不意に投じられた一石によってぴたりと堰き止められ。何処か寥々たる色で告げられるそれらに胸の内で情が波紋を描き、彼の事情なぞ微塵も知らずとも待っていたという一言に切実さが垣間見えた。暫しの沈黙の後、俯き加減で辿々しい一音を皮切りに表明を。されど願望形での思いが一度も発せられていないことに、自分自身では気付いていない。自由意志を封じて稽古や勉学に励むことも、上流階級の家に嫁ぐことも、全てこの身に課せられた義務なのだ。背後の存在に向けてではなくまるで自分自身に言い聞かせるような物言いは、決然とした内容とは裏腹に悄らしく。)
………か、える。帰るわ。帰らなきゃいけないの。…やらなきゃいけないことが沢山あるんだから。
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